JP2014098807A - 投射光学系及びそれを備えた画像表示装置 - Google Patents

投射光学系及びそれを備えた画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型で容易に台形ひずみを補正可能な投射光学系を提供する。
【解決手段】光変調素子11から光を被投射面に投射する投射光学系30であって、縮小側から第1の光学系31と第1の反射面14aと第2の光学系32(17)を備え、第1の光学系31は屈折力を有し、第1の光学系31からの光は第1の反射面14aで反射されて第2の光学系32に導光され、第1の反射面14aまたは第2の光学系32は回転可能であり、その回転軸35が第1の光学系31の光軸Pと第1の反射面14aが交わる点15を通るように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、投射光学系及び画像表示装置に関し、より詳しくはデジタルマイクロミラーデバイス(以下DMD)等のライトバルブにより生成された画像を投射表示する画像表示装置に関する。
DMDや液晶パネルで生成した画像をスクリーン上に投影する画像表示装置が広く用いられている。特に最近では、投射距離を短く、大画面を表示できる画像表示装置として超短投射距離のフロント投射型プロジェクタの需要が高まってきている。小型で超短投射距離を実現する手段となる投射光学系には、曲面ミラーを用いたものが知られている。
例えば、特許文献1では、複数の曲面ミラーのみで投射光学系を構成したものが開示され、特許文献2、3では、屈折光学系と曲面ミラーを組み合わせて投射光学系を構成したものが開示されており、いずれの場合も超短投射距離を実現している。
上述したような超短投射距離の投射光学系においては、投射光束を投射面に対して斜め方向から投射して結像するものであり、超広角であることも相俟って、画像表示装置のわずかな傾きで、投射画像にいわゆる台形ひずみが生じやすい。正方形であるべき理想画像が台形に歪む現象である台形ひずみを補正するために、従来では画像表示装置全体の姿勢の調整を行わなければならない。しかし、前述したとおり、超短投射距離の光学系では傾きに対するひずみの変化が敏感であるため、調整しづらいという課題がある。また、投射する元の映像信号を歪ませて台形ひずみをキャンセルすることも可能であるが、この場合、投射画像の解像度が大きく劣化する。
投射光学系を構成する凹面ミラーとスクリーンの間に平面ミラーを設置し、ミラーの偏角を可変とすることで、台形ひずみを調整する方法が、特許文献2、3に開示されている。しかし、凹面ミラーとスクリーンの間の光線の角度が急なため、調整のため偏角を変化させると、光線が大きく変化し、必要なミラーの有効径が非常に大きくなり、その結果、画像表示装置の大型化を招いてしまう。
本発明は上述した事情に鑑み、小型で容易に台形ひずみを補正可能な投射光学系を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る投射光学系は、光変調素子から光を被投射面に投射する投射光学系であって、縮小側から第1の光学系と第1の反射面と第2の光学系を備え、第1の光学系は屈折力を有し、第1の光学系からの光は第1の反射面で反射されて第2の光学系に導光され、第1の反射面または第2の光学系は回転可能であり、その回転軸は第1の光学系の光軸と第1の反射面が交わる点を通ることを特徴としている。
本発明によれば、小型で容易に台形ひずみを補正可能な投射光学系を提供することができる。
本発明に係る投射光学系を備えた画像表示装置の実施形態と実施例1の構成を示す図。 図1に示す投射光学系が傾斜した状態を示す図。 歪みの投射画像と歪みの無い理想的な投射画像を説明する図。 実施例1の画像表示装置を傾斜させて設置した状態を示す図。 実施例1の画像表示装置を傾斜させないで設置した状態を示す図。 第1の反射面を自動で回転させる手段の一例を示す図。 本発明に係る投射光学系を備えた画像表示装置の実施例2の構成を示す図。 実施例2の画像表示装置を傾斜させないで設置した状態を示す図。 実施例2の画像表示装置を傾斜させて設置した状態を示す図。 本発明に係る投射光学系を備えた画像表示装置の実施例3の構成を示す図。
以下、本発明に係る投射光学系と画像表示装置の実施形態と実施例について図面を用いて説明する。実施形態と実施例において、同一機能を有する部材には、同一の符号を付し、重複説明は省略する。
実施形態に係る投射光学系30の特徴は、図1に示すように以下の構成を備えている。画像を形成する光変調素子となる画像形成部11と、画像形成部11で形成された画像を被投射面となるスクリーン40のスクリーン面40a上に拡大して投影し、縮小側から第1の光学系31と第1の反射面14aと第2の光学系32を有している。第1の光学系31は屈折力を有し、第1の光学系の各光学素子1a〜1pは光軸Pを共有しており、第1の光学系31からの光を第1の反射面14aで光路を折り曲げて第2の光学系32に導光する。そして第1の反射面14aまたは第2の光学系32が、光軸Pに略垂直な軸を回転軸35として回転可能とされている。この回転軸35と画像形成部11(光変調素子)の長手方向は、略平行である。また、回転軸35は、光軸Pと第1の反射面14aが交わる点(以下「回転中心点」と称する)15を通るように構成されている。本形態では、第1の反射面14aと第2の光学系32が、回転中心点15を中心に回転可能に構成されている。このような投射光学系30は、画像表示装置100の装置本体101内に搭載されている。
このような構成とすると、第1の反射面14aと第2の光学系32が、回転中心点15を中心に回転可能に構成されているので、画像表示装置全体を傾斜させる必要や投射する元の映像信号を歪ませる必要がない。さらに、回転による反射面での光線入射位置の変化を抑制できるため、必要な反射面の大きさを小さくでき、小型、高性能で、設置が容易であり、円滑に台形ひずみを補正することができる。
また、第1の光学系による中間像位置付近に第1の反射面14aを配置することにより、第1の反射面14aを小型化することができる。第1の反射面14aで光路を折り曲げるレイアウトをとることにより、装置全体の小型化につながり、また、部品点数も少なくなるため、製造上有利となる。本形態の第1の反射面14aの配置位置は、絞りの前後や、中間像前後が必要な反射面の大きさを小さく出来るため好ましい。第1の反射面14aの配置位置はこの位置に限定されるものではない。第1の反射面14aと第2の光学系32を独立に移動することにより達成することも考えられる。
投射光学系30において、更に好ましい構成としては、第1の反射面14aと第2の光学系32が独立に回転するのが好ましい。図1を例に説明すると、第1の反射面14aと第2の光学系32を一体で回転中心点15(回転軸35)を中心に動かすことにより、図3に示すようにスクリーン40上の投射画像の台形ひずみを補正することが可能である。しかし、第1の反射面14aと第2の光学系32とを独立に回転することにより、より高精度に台形ひずみを補正することが可能となる。より好ましくは、図2に示すように第1の反射面14aの回転角をθとした時に、第2の光学系32の回転角は2θとするのがよい。このような条件を満たすことにより、より高精度に台形ひずみを補正することが可能となる。
第1の反射面14aの回転角θは、装置本体101の傾き量に応じて回転することが望ましい。また、傾き量に関して、例えば図4に示すように、スクリーン40に垂直な面(例えば台座などの設置面50)を基準面としたときに、基準面からの装置本体101の傾き量をφとすると、第1の反射面14aの回転角は式(1)φ=2θを満たすことが望ましい。これにより、装置本体101の傾きにより生ずる台形ひずみを、解像度を劣化させることなく、補正することが出来る。
調整に関しては手動で行うことも可能であるが、例えば図6に示すように、装置本体101の傾き量φを検知する傾き量検知手段110とサーボモーター等の回転駆動手段111と制御部112を装置本体101に設け、回転駆動手段111に回転軸35を連結する。傾き量検知手段110と回転駆動手段111は、信号線を介して制御部112に電気的に接続する。そして、傾き量検知手段で検知された傾き量に応じて回転駆動手段111の回転角や回転時間を制御部112で制御して、第1の反射面14aの回転角θ、第2の光学系32の回転角2θを制御し、自動で台形ひずみを調整させることも可能である。傾き検知手段としては、例えばMEMS(通称メムス)を用いた加速度センサーや、スクリーンの画像をカメラで撮影し、台形ひずみの形から傾きを演算することも出来るが、これに限るものではない。
スクリーン40の縦方向、横方向の台形ひずみは、次のようにすることで補正することが可能となる。すなわち、スクリーン法線と光軸Pを含む面と垂直方向、光軸Pに垂直でスクリーン法線と光軸Pを含む面内方向を回転中心点15の軸線方向として第1の反射面14a、第2の光学系32を回転させることにより補正することが可能となる。つまり、装置本体101のスクリーン40に対する傾きの方向と同一面内方向に回転させればよい。更に好ましくは、回転中心点15が光軸Pとスクリーン法線を含む面と垂直方向であることが望ましい。
従来、図5に示すように設置面50が水平で、スクリーン縦方向の台形ひずみを装置本体101の設置姿勢で調整するには、本体下部に進退可能に設置した図示しない脚部の長さを調整する。あるいは、画像表示装置100の設置面50の傾きを補正する必要があり、簡単ではない。
本形態において、第2の光学系32の最も拡大側に第2の反射面17aを有し、第2の反射面17aは凹面反射面としている。そして画像形成部11で形成された画像と共役な中間像を第1の光学系31よりも拡大側に形成し、凹面反射面(第2の反射面17a)で拡大投影する。このように第2の光学系32の最も拡大側に位置する第2の反射面17aに凹面反射面を用いることにより、投射距離を非常に短くできる。投射距離が短くなると、投射角度が通常の画像表示装置と比べて急になるため、わずかな姿勢誤差で台形ひずみが発生してしまうため、これを補正する調整機構が必要となる。このため、本形態では第1の反射面14aと第2の光学系32が、回転中心点15を中心に回転可能に構成している。
第2の反射面17aを構成する凹面反射面は、非球面又は自由曲面であることが望ましい。これは、凹面反射面を非球面、又は自由曲面とすることで、中間像に生じる像面湾曲、歪曲収差等を補正することができ、屈折光学系の負担が減るため、小型化、生産性の向上につながるためである。
投射光学系30はズーム機構(ズームレンズ)22を有していることが望ましい.これは画面サイズの調整に関して、装置本体101を動かさずに調整することができ、設置の容易性をより高める。このような構成の投射光学系30を備えることで、小型、高性能であり、設置が容易であり、円滑に台形ひずみを補正可能な投射型の画像表示装置100を実現できる。
次に投射光学系と画像表示装置をより詳細に説明した複数の実施例について図1〜図10を用いて説明する。
各実施例において、画像形成部11は、例えば「DMD」、「透過型液晶パネル」、「反射型液晶パネル」等のライトバルブであり、符号11で示している部分は、投射すべき画像を形成する部分である。画像形成部11がDMD等のように自ら発光する機能を持たない場合には、画像形成部11に形成された画像情報が装置本体101内に配置された照明光学系12からの照明光により照明される。照明光学系12としては、画像形成部11を効率よく照明する機能を有するものが好ましく、また、照明をより均一にするため、例えばロッドインテグレータやフライアイインテグレータを用いることができる。また照明の光源としては、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、LEDなどの白色光源を用いることができ、また単色発光LED、LDなどの単色光源も用いることができる。
各実施例においては、画像形成部11としてDMDを想定している。また、各実施例では自ら発光する機能を持たない画像形成部を前提としているが、生成させた画像を発光させる機能を有する自己発光方式のものを利用することもできる。画像形成部11の近傍に配設される平行平板13は、画像形成部のカバーガラス(シールガラス)を想定している。
各実施例における記号の意味は以下の通りである。
f:全系の焦点距離
NA:開口効率
ω:半画角(deg)
R:曲率半径(非球面にあっては近軸曲率半径)
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
Ai:i次の非球面定数
非球面形状は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率):C、光軸からの高さ:H、円錐定数:K、上記各次数の非球面係数を用い、Xを光軸方向における非球面量として、周知の数1で表されるものであり、近軸曲率半径と円錐定数、非球面係数を与えて形状を特定する。
Figure 2014098807
符号201は第1レンズ群、符号202は第2レンズ群、符号203は第3レンズ群、符号206は開口絞り、符号204は第4レンズ群、符号205は第5レンズ群を表す。
図1は実施例1にかかる画像表示装置100の構成を示す断面図と、レンズ群のフォーカシング、ズーミングの差異の軌跡を示す図である。この画像表示装置100は、画像形成部11(DMD)で形成された画像情報により2次元的に強度変調された光束が物体光としての投射光束となる。
画像表示装置100は、投射光学系30を備えている。この投射光学系30は画像形成部11と、画像形成部11で形成された画像をスクリーン上に拡大して投影し、縮小側から屈折力を有する第1の光学系31と、第1の反射面14aと第2の光学系32を有している。第1の光学系31を構成する各光学素子1a〜1pは光軸Pを共有しており、第1の反射面14aで光路を折り曲げている。
すなわち、画像形成部11からの投射光束は、第1の光学系31を通り、第1の反射面14aにより光路を折り曲げられ、第2の光学系32を通って結像光束とされる。つまり、画像形成部11に形成された画像情報が投射光学系30により投射画像として、図5に示すスクリーン40に表示されることになる。光路を折り曲げる角度を本実施例では垂直方向としているが、画像表示装置全体のレイアウト等より、小型化のために他の角度としてもよい。第1の光学系31は正の屈折力を持ち、画像形成部11に形成された画像情報に共役な中間像を第1の光学系よりもスクリーン側に、より具体的には第1の光学系31を構成する光学素子1pと第2の光学系32の間に空間像として形成する。中間像は平面像として結像する必要はなく、この実施例においても、他の実施例においても曲面像として結像している。
本実施例では、この位置に光路折り曲げ用の第1の反射面14aを備えた平板状の第1の反射ミラー14を配置することにより、ミラーを小さくできる。本実施例では平板状の第1の反射ミラー14を用いているが、これに限るものではない。また、配置位置としては、投射画像を得るために機能する投射光学系30の最大有効径内が望ましい。また、光路を折り曲げることにより、画像表示装置100全体の小型化をすることができる。
最もスクリーン側に配置した第2の光学系32は、光学素子となる非球面凹面ミラー17で構成されていて、中間像を非球面凹面ミラー17で拡大投影し、スクリーン40(図4、図5参照)に映写する。中間像は像面湾曲、歪曲を持っているが、凹面ミラーに非球面や自由曲面を用いることにより、これを補正することができる。そのため、レンズ系への収差補正の負担が減ることにより、設計の自由度が増し、小型化等に有利となる。
図5に示すように、スクリーン40と画像表示装置100の設置面50が垂直であれば、スクリーン上に台形ひずみのない投射画像を投射でき、投射光学系はこのように設計される。つまり、投射面であるスクリーン面40aと画像表示装置100との位置関係が正しい場合にはスクリーン上に台形ひずみのない投射画像を投射できる。しかし、図4に示すように、スクリーン40の位置は図5と同じ位置であり、スクリーン40に対して画像表示装置100の設置面50が時計回りにφ傾いた場合を想定する。この場合、図3に示すように、スクリーン面40aには本来台形ひずみのない理想画像として投影されるはずのものが、投影画像として示すように、スクリーン40の下側が長く、上側が短い台形ひずみを生じる。
このような場合、従来は、画像表示装置自体の姿勢を調整することにより、投射画像の形状を補正していた。しかし、本実施例では、図2に示すように第2の光学系32(非球面凹面ミラー17)を支持する筐体16と第1の反射ミラー14を、光軸Pと第1の反射面14aが交わる回転中心点15を中心として図面に平行な面内で独立に回転調整する。このため、投射画像の形状補正が可能となる。筐体16と第1の反射ミラー14の回転量に関しては、画像表示装置100の傾きを前述したように時計回りにφとした場合は次のようにする。すなわち、第2の光学系32(非球面凹面ミラー17)を支持する筐体16を半時計回りにφ、第1の反射ミラー14を半時計回りにφ/2だけ同時に回転させればよい。
本実施例では、スクリーン縦方向のひずみに対して例示しているが、スクリーン横方向に関しても同様である。ただし前述したように、横方向の調整は比較的簡単であり、縦横両方を補正する機能を持たせようとすると画像表示装置100が複雑化してしまうため、縦方向のみとしたほうがよい。その場合の画像表示装置100の構成としては、例えば第1の光学系31と非球面凹面ミラー17、第1の反射ミラー14をそれぞれ別の支持体で支持し、非球面凹面ミラー17、第1の反射ミラー14をそれぞれ同一の軸に連結し、該軸を回転軸とする。回転軸は筐体16もしくは第1の光学系31の支持体から伸ばした支柱により支持される構成が考えられるがこれに限るものではない。
上記光学系全体と、画像形成に必要な部分、すなわち、図示されない画像処理部や電源部、冷却用のファンなどが、上記投射光学系30とともに図1に示す装置本体101に収納されて画像表示装置100を構成している。
投射光学系30の具体的な構成を以下に示す。
投射光学系30は、図1に示すように、画像形成部11側からスクリーン側に向かって順に次の構成を有している。正の屈折力を有する第1レンズ群201、正の屈折力を有する第2レンズ群202、負の屈折力を有する第3レンズ群203、正の屈折力を有する第4レンズ群204、負の屈折力を有する第5レンズ群205。光路を90度折り曲げる第1の反射ミラー14、第5レンズ群205の最もスクリーン側に非球面凹面ミラー17。投射光学系30は、第1レンズ群21と第2レンズ群22の間に開口絞り206を有し、拡大から縮小のズーミングに際し、第2レンズ群202のみ光軸Pに沿ってスクリーン側に移動する。また、投射距離の変動に対するフォーカシングは近距離側から遠距離側へのフォーカシングに際し、第3レンズ群203と第4レンズ群204が光軸Pに沿って縮小側に移動する。
第1レンズ群201は、画像形成部側に凸面を向けた負メニスカスレンズ1aとスクリーン側に強い凸面を向けた両凸レンズ1b、画像形成部側に凸面を向けた正メニスカスレンズ1cと画像形成部側に凸面を向けた負メニスカスレンズ1dの接合レンズからなる。第1レンズ群201は、負メニスカスレンズ1a、両凸レンズ1b、正メニスカスレンズ1c、負メニスカスレンズ1dが、画像形成部11側から、この順に配置されている、
第2レンズ群202は、複数の接合レンズから構成されている。第1の接合レンズは、画像形成部側に凸面を向けた負メニスカスレンズ1eとスクリーン側に強い凸面を向けた両凸レンズ1fとスクリーン側に凸面を向けた負メニスカスレンズ1gの接合レンズである。第2の接合レンズは、画像形成部側により強い凸面を向けた両凸レンズ1hとスクリーン側に凸面を向けた正メニスカスレンズ1iの接合レンズである。
第3レンズ群203は、画像形成部側に凸面を向けた負メニスカスレンズ1jと、画像形成部側に凸面を向けた負メニスカスレンズ1kと、画像形成部側に凸面を向けた正メニスカスレンズ1lと、スクリーン側に強い凹面を向けた両凹レンズ1mからなる。
第4レンズ群204は、スクリーン側に凸面を向けた正メニスカスレンズ1nからなる。
第5レンズ群205は、スクリーン側に凸面を向け、両面が非球面である負メニスカスレンズ1o、1pの2枚からなる。表1から表4に各レンズ群の構成を示す。
Figure 2014098807
Figure 2014098807
Figure 2014098807
Figure 2014098807
図7は実施例2である画像表示装置100Aの構成を示す断面図と、レンズ群のフォーカシング、ズーミングの差異の軌跡を示す図である。基本的な構成は実施例1と同様であるが、光路折り曲げ用の第1の反射面24aを有する第1の反射ミラー24の位置が、実施例1と異なっている。
具体的には、画像表示装置100Aは、画像形成部11からスクリーンに向かって第1の光学系31Aを構成する光学素子2a〜2d、開口絞り206、第1の反射面24a、第2の光学系32Aを構成する光学素子2e〜2qを備えた投射光学系30Aを備えている。第1の反射ミラー24を開口絞り206の直後に配置することにより、第1の反射ミラー24の小型化に有利となる。
画像表示装置100Aは、画像形成部11で形成された画像を、光学素子2a〜2pで結像し、中間像を光学素子である非球面レンズ2pと凹面非球面ミラー18の間に形成する。そして、凹面非球面ミラー18で拡大投影することにより図8に示すスクリーン40にひずみのない像を投影する。
図8、図9に示すように、第1の反射面24aと第2の光学系(2e〜2pと非球面凹面ミラー18)は、筐体16に支持されている。画像表示装置100Aの設置面50に対する傾きφに対応して、筐体16が次のように回転する。すなわち、第1の光学系31Aの光学素子2a〜2dが共有している光軸Pと第1の反射面24aが交わる回転中心点25を中心として、図面に平行な面内で独立に回転する。これにより、図3に示した台形ひずみを補正することが可能となる。本実施例では、回転中心点25を通るように光軸Pに略垂直な軸として回転軸35が構成されている。
投射光学系30Aの具体的な構成を以下に示す。
投射光学系30Aは、画像形成部側からスクリーン側に向かって順に、次の構成を有している。正の屈折力を有する第1レンズ群201、光路を90度折り曲げる第1の反射ミラー、正の屈折力を有する第2レンズ群202、負の屈折力を有する第3レンズ群203、正の屈折力を有する第4レンズ群204、負の屈折力を有する第5レンズ群205、非球面凹面ミラー18。投射光学系30Aは、第1レンズ群201と第1の反射ミラーの間に開口絞り206を有し、拡大から縮小のズーミングに際し、第2レンズ群202のみ光軸Pに沿ってスクリーン側に移動する。投射距離の変動に対するフォーカシングは近距離側から遠距離側へのフォーカシングに際し、第3レンズ群203と第4レンズ群204が光軸に沿って縮小側に移動する。
第1レンズ群201は、画像形成部側に凸面を向けた負メニスカスレンズ2aとスクリーン側に強い凸面を向けた両凸レンズ2b、画像形成部側に凸面を向けた正メニスカスレンズ2cと画像形成部側に凸面を向けた負メニスカスレンズ2dの接合レンズからなる。第1レンズ群201は、負メニスカスレンズ2a、両凸レンズ2b、正メニスカスレンズ2c、負メニスカスレンズ2dが、画像形成部11側から、この順に配置されている、
第2レンズ群202は、複数の接合レンズから構成されている。第1の接合レンズは、
画像形成部側に凸面を向けた負メニスカスレンズ2eとスクリーン側に強い凸面を向けた両凸レンズ2fとスクリーン側に凸面を向けた負メニスカスレンズ2gの接合レンズである。第2の接合レンズは、スクリーン側により強い凸面を向けた両凸レンズ2hとスクリーン側に凸面を向けた正メニスカスレンズ2iの接合レンズである。
第3レンズ群203は、画像形成部側に凸面を向けた負メニスカスレンズ2jと、画像形成部側に凸面を向けた正メニスカスレンズ2kと、画像形成部側に凸面を向けた正メニスカスレンズ2lと、画像形成部側に強い凹面を向けた両凹レンズ2mからなる。
第4レンズ群204は、スクリーン側に凸面を向けた正メニスカスレンズ2nからなる。
第5レンズ群205はスクリーン側に凸面を向け、両面が非球面である負メニスカスレンズ2oと、画像形成部側に凸面を向け、両面が非球面である負メニスカスレンズ2pからなる。表5から表8に各レンズ群の構成を示す。
Figure 2014098807
Figure 2014098807
Figure 2014098807
Figure 2014098807
図10は本発明の実施例3にかかる画像表示装置100Bの構成を示す断面図と、レンズ群のフォーカシング、ズーミングの差異の軌跡を示す図である。実施例3は、第1の反射面24と第2の光学系32A(光学素子2e〜2pと第2の反射部材を構成する非球面凹面ミラー18)とが一体に回転中心点25(回転軸35)を中心に回転するように構成されている点以外は、実施例2と同じ構成である。
本実施例では、第1の反射面24aと第2の光学系32Aが同一の支持体26によって支えられていて、第1の光学系31Aを構成する光学素子2a〜2dの光軸Pと第1の反射面24aとの交点を回転中心点25(回転軸35)として回転する。この場合、第1の反射面24aと第2の光学系32Aとが独立に回転する場合と比べて補正量は小さくなるが、第1の反射面24aと第2の光学系32Aが独立した実施例2に示す筐体16を有する場合に比べて装置構成が簡素となるので好ましい。
10、10A、10B 画像表示装置
11 光変調素子(画像形成部)
14a、24a 第1の反射面
15,25 光軸と第1の反射面が交わる点
17a、18a 第2の反射面(凹面反射面)
31、31A 第1の光学系
32、32A 第2の光学系
30、30A 投射光学系
35 回転軸
40a 被投射面
P 光軸
φ 画像表示装置本体の傾き量
特開2008−145703号公報 特開2009−058935号公報 特開2010−197837号公報

Claims (12)

  1. 光変調素子から光を被投射面に投射する投射光学系であって、
    縮小側から第1の光学系と第1の反射面と第2の光学系を備え、
    前記第1の光学系は屈折力を有し、前記第1の光学系からの光は前記第1の反射面で反射されて前記第2の光学系に導光され、
    前記第1の反射面または第2の光学系は回転可能であり、その回転軸は前記第1の光学系の光軸と第1の反射面が交わる点を通ることを特徴とする投射光学系。
  2. 前記回転軸と前記光変調素子の長手方向は略平行であることを特徴とする請求項1に記載の投射光学系。
  3. 前記第1の光学系は複数の光学素子を有し、前記複数の光学素子は光軸を共有していることを特徴とする請求項1または2に記載の投射光学系。
  4. 前記第1の反射面と第2の光学系が独立に回転することを特徴とする請求項1、2又は3記載の投射光学系。
  5. 前記第1の反射面の回転角をθとした時に、前記第2の光学系の回転角は2θとなることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の投射光学系。
  6. 前記第1の反射面と第2の光学系の回転が、画像表示装置本体の傾き量に応じて回転することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の投射光学系。
  7. 前記画像表示装置本体の傾き量をφとしたときに以下の式を満足することを特徴とする請求項6記載の投射光学系。
    φ=2θ・・・(1)
  8. 前記第1の反射面と第2の光学系の回転中心が、前記光軸と前記被投射面法線を含む面と垂直方向であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の投射光学系。
  9. 前記第2の光学系の最も拡大側に第2の反射面を有し、当該反射面は凹面反射面であり、前記光変調素子で形成された画像と共役な中間像を前記第1の光学系よりも拡大側に形成し、前記凹面反射面で拡大投影することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の投射光学系。
  10. 前記凹面反射面は、非球面又は自由曲面であることを特徴とする請求項9記載の投射光学系。
  11. 前記投射光学系は、ズームレンズであることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の投射光学系。
  12. 請求項1乃至11の何れか1項に記載の投射光学系を有することを特徴とする画像表示装置。
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