JP2014098271A - フロアパネル - Google Patents

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Nobuhiro Nozato
暢宏 野里
Katsuhiro Matsuoka
克弘 松岡
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Abstract

【課題】 合成樹脂を材料に用いながら、耐荷重の効果的な向上を図ることができるフロアパネルを提供する。
【解決手段】 基礎床10と上床13との間に収容空間14が形成された二重床構造を構築するべく、該基礎床10上に支柱11を立設したうえで、該支柱11上に支持されることにより、該上床13を構成するフロアパネル12であって、ベース板21と、該ベース板21を補強する複数のリブ22と、を備え、上記ベース板21と上記複数のリブ22は、合成樹脂を材料に用いた射出成形によって一体に形成されているとともに、上記ベース板21の床上側となる表面を上面として、上記ベース板21の上面に上記複数のリブ22が凸条状をなすように設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、床下に収容空間が形成された二重床構造を構築するために使用される合成樹脂製のフロアパネルに関するものである。
通常、コンピューター機器や通信機器を複数台使用するオフィスフロア、電算室、サーバールーム等のような部屋では、電源ケーブルや通信ケーブル等といった各種配線の多数本が床上にそのまま配索されると、見栄えが悪く、また該配線が足に引っ掛かる等して邪魔になる。そこでこうした部屋では、例えば特許文献1に開示されるように、該部屋の本来の床である基礎床よりも上方に上床を設けた二重床構造とし、該基礎床と上床との間に収容空間を形成して、該収容空間に各種配線を配索する場合がある。
上記二重床構造は、例えば特許文献2に開示されるように、一般的には、基礎床上に複数本の支柱を設置し、該支柱でフロアパネルを支持するように複数本の支柱上に該フロアパネルを載せ、四角板状のフロアパネルを敷き詰めることで構築される。そして該二重床構造で使用されるフロアパネルは、上床の耐荷重を確保するという観点から、大半が金属製である。
また近時にあっては、樹脂製のフロアパネルも提案されている。
特許文献3には、複数の支持脚部の下部同士を帯状の底板部で接続して支持脚部間に溝部を形成したPET樹脂製の基台と、該溝部を跨ぐように基台に着脱自在に取り付けられる蓋体とからなるフロアパネルが提案されている。
特許文献4には、床パネルとそれを下方から支承する支持脚とからなり、合成樹脂を用いて射出成形されるフロアパネルが提案されている。
特許文献5には、載置面を備えたフロアパネル本体と、上記載置面と反対の上記フロアパネル本体の面に一端を接し設けた複数のリブ部と、からなる発泡樹脂製のフロアパネルが提案されている。
特開2005−30177号公報 特開2011−140856号公報 特開2006−226040号公報 特開2008−280767号公報 特開2010−24689号公報
ところが、上記従来のフロアパネルにおいて金属製のものは、上床の耐荷重に優れるという利点を有する一方で、非常に硬いので加工性に劣るという問題がある。すなわち、上記フロアパネルは、部屋の間取りや形状に合わせて該フロアパネルを敷き詰めていった際、部屋の隅縁等で該フロアパネルを嵌め込むだけのスペースが残っていない場合があり、このような場合は該スペースに合わせてフロアパネルに切断加工が施される。また床下に配索された配線を床上に引き出す際、必要に応じて上記フロアパネルには穴空け加工が施される。このような切断加工や穴空け加工を金属製のフロアパネルに施そうとする場合、多大な手間を要することになる。また金属製のフロアパネルは、重量が嵩むので基礎床の耐荷重と支柱の耐久性に悪影響を及ぼしやすい。更に、金属製のフロアパネルは、熱伝導性が高いので底冷えを発生させてしまう。更にまた、上記金属製のフロアパネルは、敷設後に床下の収容空間を目視することが出来ないので、上記コンピューター機器や上記通信機器の修理やメンテナンスに際し、床下に配索された配線を確認するには該フロアパネルを取り除かねばならず、維持管理面で作業効率の向上を図ることが難しい。
対して上記従来のフロアパネルにおいて合成樹脂製のものは、加工性に優れ、軽量なので基礎床の耐荷重と支柱の耐久性に悪影響を及ぼしにくく、熱伝導性が低いので底冷えを発生させにくいという利点を有する一方で、上床の耐荷重の向上を図ることが難しいという問題があった。
すなわち、図4(a)に示すように、合成樹脂製のフロアパネル100は、特許文献4や特許文献5にも開示されているように、ベース板101の下面に複数のリブ102が突設された構成とされている。一般的に合成樹脂製の該フロアパネル100は、射出成形で該ベース部101と該複数のリブ102とを一体に形成して得られるが、該射出成形に際しては金型内におけるリブ102の形成部位で、異なる方向から流動してきた溶融樹脂同士がぶつかり合いやすい。このように溶融樹脂同士がぶつかり合った部位、即ち該リブ102上にウエルドが発生する。
また上記フロアパネルは、複数本の支柱の間に架け渡された状態となっているので、図4(b)に誇張して示したように、上記フロアパネル100に上方向から衝撃や荷重を加えた場合(図中で白の下向きの矢印)、上記ベース板101は荷重を受けて下方へたわみ、該ベース板101を補強する上記リブ102は、該ベース板101のたわみを抑えようとして、該ベース板101の下面に沿って突っ張る。すると、該荷重に耐えるべく突っ張った上記リブ102には、該リブ102を水平方向へ引っ張って伸ばそうとする力(引っ張り応力)が加わる(図中で黒の横向きの矢印)。
上記リブ102に加わる上記引っ張り応力は、該リブ102のウエルドが発生した箇所(ウエルド発生部)に対し、該ウエルド発生部を水平方向へ引き離すように作用するので、該リブ102が上記ベース板101を補強するのに十分な強度を発揮することができない。
従って、上記したように、ウエルドが発生しやすいリブ102に引っ張り応力が加わる従来のフロアパネル100の構成では、例え引っ張り強度や曲げ強度の強い合成樹脂を材料に用いたとしても、該リブ102がウエルドに影響されて設計通りの強度を十分に発揮することができず、耐荷重の向上を図ることが難しい。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、合成樹脂を材料に用いながら、耐荷重の向上を図ることができるフロアパネルを提供することにある。
上記従来の問題点を解決する手段として、請求項1に記載のフロアパネルの発明は、基礎床と上床との間に収容空間が形成された二重床構造を構築するべく、該基礎床上に支柱を立設したうえで、該支柱上に支持されることにより、該上床を構成するフロアパネルであって、ベース板と、該ベース板を補強する複数のリブと、を備え、上記ベース板と上記複数のリブは、合成樹脂を材料に用いた射出成形によって一体に形成されているとともに、上記ベース板の床上側となる表面を上面として、上記ベース板の上面に上記複数のリブが凸条状をなすように設けられていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフロアパネルの発明において、上記複数のリブは、異なる方向へ延びるリブ相互が交差してなる交差部を有するように形成されたものであり、上記ベース板の上面に上記交差部を有する上記複数のリブが立設されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のフロアパネルの発明において、さらに、上記複数のリブを内側に囲い込むように上記ベース板の周縁部に立設された枠部と、を備えており、上記枠部は、上記ベース板及び上記複数のリブとともに射出成形により一体に成形されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のうち何れか一項に記載のフロアパネルの発明において、上記ベース板の床下側となる表面を下面とした場合に、上記射出成形で溶融樹脂を充填するためのゲートが、上記ベース板の下面に設けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載のフロアパネルの発明において、上記収容空間を視認可能とするべく、透明樹脂を材料に用いることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載のフロアパネルの発明において、上記収容空間を視認可能とするべく、スリットを透設することを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のうち何れか一項に記載のフロアパネルの発明において、さらに、上記複数のリブの上面を覆うカバー板と、を備えることを要旨とする。
〔作用〕
本発明のフロアパネルによれば、ベース板と該ベース板を補強する複数のリブとを、合成樹脂を材料に用いた射出成形によって一体に成形することで得られたものであるとともに、該複数のリブは該ベース板の上面に立設されている。このため、例えば人が乗ることで上記フロアパネルに上方から衝撃や荷重が加わる場合には、上記複数のリブが該衝撃や該荷重を受け止めるとともに、上記ベース板が該複数のリブを下方から支えることで、該フロアパネルは衝撃や荷重に耐える。
上記ベース板は、衝撃や荷重を受けることで下方へたわむが、該ベース板が下方へたわんだ状態で、該ベース板の上面に設けられたリブには、該リブを水平方向へ押し縮めようとする力(圧縮応力)が加わる。そして該リブがウエルド発生部を有するものであっても、該リブに加わった該圧縮応力が該ウエルド発生部を補強するように作用するので、上記複数のリブは、ウエルドに影響されることなくその強度を十全に発揮することができる。従って、本発明のフロアパネルは、上記ベース板を上記複数のリブが補強するのみならず、上記ベース板のたわみが上記複数のリブに圧縮応力を加えて該複数のリブを補強し、ウエルドの影響によるリブの強度低下を抑制するので、合成樹脂を材料に用いながら、耐荷重の向上を図ることができる。
また上記複数のリブが、異なる方向へ延びるリブ相互が交差してなる交差部を有する形状、例えば縦方向へ延びるリブと横方向へ延びるリブとが交差してなる四角格子状、右斜め方向へ延びるリブと左斜め方向へ延びるリブとが交差してなる菱形格子状、ハニカム状、放射状等に形成されていると、補強性能は向上するが、溶融樹脂の流れが複雑になって該交差部で上記ウエルドが発生しやすくなる。本発明であれば、特にこのような交差部を有する複数のリブが設けられたフロアパネルにおいては、該交差部に発生したウエルドに影響されることなく、交差部を有する形状としたことに基づく上記複数のリブの補強性能を十全に発揮することができるため、耐荷重のさらなる向上を図ることができる。
また上記フロアパネルは、上記複数のリブを内側に囲い込むように枠部を設けることが望ましく、該枠部を設けることで、該枠部で上記複数のリブが補強され、該複数のリブに圧縮応力が均等に加わるので、安定した耐荷重の向上を図ることができる。
また上記フロアパネルは、射出成形で溶融樹脂を充填するためのゲートを上記ベース板の下面に設けることが望ましく、該ベース板の下面に設けることで、該ゲートによるゲート痕が目立ちにくく、該フロアパネルの外観品質の向上を図ることができる。なお該ゲートを該ベース板の下面に設けると、上記複数のリブにおけるウエルドの発生は増加する傾向があるが、本発明のフロアパネルは該ウエルドの影響による耐荷重の低下を抑制することができる。
また上記フロアパネルは、上記複数のリブの上面を覆うカバー板を備えることが望ましく、該カバー板を備えることで、上記複数のリブの間にゴミや砂などが進入することを抑制することができる。
〔効果〕
本発明のフロアパネルによれば、合成樹脂を材料に用いながら、該フロアパネルの耐荷重の向上を図ることができる。
実施形態のフロアパネルを使用した二重床構造を示す(a)は平面図、(b)は側面図。 実施形態のフロアパネルを示す(a)は部分破断平面図、(b)は底面図、(c)は図2(a)のC−C線における断面図、(d)は側面図。 (a),(b)は実施形態のフロアパネルが荷重に耐える状態を示す概念図。 (a),(b)は従来のフロアパネルが荷重に耐える状態を示す概念図。
以下、本発明のフロアパネルを具体化した実施形態について詳細に説明する。
まずは該フロアパネルが使用される二重床構造の概要を説明する。
図1(a),(b)に示すように、二重床構造は、基礎床10上に複数の支柱11を立設したうえで、該支柱11上に複数のフロアパネル12が支持されることにより、該複数のフロアパネル12で上床13を構成することにより、構築されている。
上記複数のフロアパネル12は、各々が4つの角部をそれぞれ支柱11で支持されるとともに、隣接するフロアパネル12相互の角部同士が同一の支柱11で支持されることにより、碁盤目状に敷設されている。
そして、基礎床10と、複数のフロアパネル12によって構成された上床13との間には、収容空間14が形成されている。
上記二重床構造は、主にコンピューター機器や通信機器を複数台使用するオフィスフロア、電算室、サーバールーム等のような部屋で使用され、上記収容空間14には、コンピューター機器や通信機器から延びる電源ケーブルや通信ケーブル等といった各種配線が配索される。
次に、上記フロアパネル12について、詳細に説明する。
図2(a)〜(d)に示すように、上記フロアパネル12は、平板状なすベース板21と、該ベース板21の地表側の表面である上面に凸条状に立設された複数のリブ22と、を備えている。該フロアパネル12において、ベース板21の周縁には枠部23が、上記複数のリブ22を内側に囲い込むように形成されている。また上記複数のリブ22の上面は、カバー板24によって覆われている。
上記ベース板21は、平板状に形成されることによって一枚板とされており、横方向(面方向)に加わる引っ張り荷重に対して良好に耐えることができる。
上記リブ22は、上記ベース板21の上面から複数条が立ち上がり、かつ異なる方向へ延びるリブ22相互が交差してなる交差部22Aを有するように形成されている。具体的にこの実施形態の複数のリブ22は、図2(a)に示すように、右斜め方向に延びるように並設された複数条のリブ22と、左斜め方向に延びるように並設された複数条のリブ22とが相互に交差して交差部22Aを形成し、該交差部22Aに囲まれた内側に菱形の空間が形成される菱形格子状をなすように形成されている。また上記リブ22は、下端が上記ベース板21の上面と一体化されている。
また上記リブ22にあっては、その高さを、ベース板21の厚みよりも大きく設定することが望ましい。これは、通常のフロアパネルとして、滑り止めや模様等を目的として該フロアパネルの表面部分に低い小さな凹凸を設けたものがあるが、このような凹凸ではフロアパネルの補強機能を発揮することが出来ず、該補強機能を発揮するにはリブ22を所定の高さに設定する必要があるためである。
上記枠部23は、上記複数のリブ22を内側に囲い込む枠状に形成されている。また該枠部23は、内周面が上記複数のリブ22の外周面と繋がることで一体化されており、さらに内周面の下端が上記ベース板21の周縁と繋がることで一体化されている。
上記カバー板24は、上記枠部23の内側に丁度嵌め込まれる大きさとされ、また上記複数のリブ22の上面に取り付けられた状態で、その表面が上記枠部23の上面と面一となるように形成されている。従って、上記フロアパネル12は、上床面となる上面が、面一な上記枠部23の上面と該カバー板24の表面とによって構成されることで平坦状をなしており、該上床面に床紙や床材やカーペットやタイルを貼りやすくしている。
図2(a)に示すように、上記フロアパネル12の上面の各隅角部には、円弧状の凹部25が凹設されている。図1(a),(b)に示すように、該凹部25には、上記フロアパネル12を碁盤目状に敷設した状態で、該フロアパネル12の角部の浮き上がりを押さえるための押さえピン26が挿着される。
図2(b)に示すように、上記フロアパネル12の下面の各隅角部には、係止凹部25が凹設されている。図1(a),(b)に示すように、該係止凹部25は、上記フロアパネル12を碁盤目状に敷設した状態で、上記支柱11の上端に係止されることにより、該支柱11に対する該フロアパネル12の位置ずれを防止している。
上記フロアパネル12は、合成樹脂を材料に用いた射出成形により、上記ベース板21、上記複数条のリブ22、及び、上記枠部23を一体に形成して得られる。特に図示はしないが、該フロアパネル12を射出成形するための金型は、溶融樹脂を充填するためのゲートが、該ベース板21の下面(地中側となる表面)側に配置されている。このため該ベース板21の下面には、該ゲートによるゲート痕21aが形成されている(図2(b),(d)参照)。このように金型のゲートを上記フロアパネル12のベース板21の下面に設けた場合には、上記複数条のリブ22の交差部22Aにウエルドが発生しやすくなる。
ここで、本発明のフロアパネル12は、ウエルドが発生した状態にあってなお補強のためのリブ22がその強度を十全に発揮できる構成としたことを特徴とする。そして本発明のフロアパネル12においては、敢えてベース板21の下面にゲートを設け、該リブ22の交差部22Aでウエルドを発生しやすくして、他の箇所でウエルドを発生しにくくすることにより、該ウエルドの発生する位置をコントロールして耐荷重の低下を抑制する。
上記フロアパネル12に使用する合成樹脂について説明すると、該材料は射出成形が可能であれば特に限定されず、通常使用されている材料を使用可能であるが、入手容易性、強度、耐水性、耐薬品性、電気絶縁性、生産性等の観点から、熱可塑性樹脂を用いることが望ましい。該熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のエステル系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)等が挙げられる。
上記フロアパネル12に使用する合成樹脂には上記熱可塑性樹脂の他に、射出成形が可能であれば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン等の熱硬化性樹脂を用いてもよい。
また上記フロアパネル12の材料として、上記のような合成樹脂中にガラス繊維や炭素繊維を入れることで強度を向上させた繊維強化プラスチック(FRP)を使用してもよい。
なお上記合成樹脂には、新材(バージン材)を使用することに限らず、再生材(リサイクル材)を使用してもよい。
また上記フロアパネル12に使用する合成樹脂には、透明樹脂を使用することが望ましく、該透明樹脂を使用することで、フロアパネル12を敷設したままの状態にあってなお、収容空間14を視認することができるようになる。そして、収容空間14を視認することが出来るようになれば、該収容空間14に配索された各種配線や各種配管を、フロアパネル12を敷設したままの状態で視認し、異常等を確認することができ、各種配線や各種配管の維持管理面で飛躍的に作業効率を向上させることができる。該透明樹脂としては、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどが挙げられる。
上記フロアパネル12は、上記支柱11によって下方から支持された状態で、複数の支柱11の間に架け渡された状態となっている。該フロアパネル12に上方向から荷重が加わる場合、図3(a)に示すように、該荷重(図中で白の下向きの矢印)は、上記複数のリブ22に対して、該リブ22を上下方向に潰そうとする圧縮荷重として加わる。該複数のリブ22は、該圧縮荷重を受けるのに好適な形状、つまり交差部22Aを有する菱形格子状とされているので、該圧縮荷重に対して良好に耐えることができる。そして上記ベース板21は、荷重を受ける上記複数のリブ22を下方から支持する。
図3(b)に示すように、上記荷重よりも更に大きな荷重が上記フロアパネル12に加わる場合、上記複数のリブ22は該荷重に耐え、上記ベース板21は、該複数のリブ22を支持しつつ、下方へたわむ。このように下方へたわんだベース板21は、図中に黒の横方向の矢印で示すように、上記複数のリブ22に対して水平方向へ圧縮応力を加えることで該複数のリブ22の強度を補い、該複数のリブ22を補強する。
つまり、上記複数のリブ22の交差部22Aにウエルドが発生している状態で大きな荷重が加わると、通常は該ウエルドが広がって亀裂や割れとなる。しかし上記のようにリブ22に対して水平方向へ圧縮応力を加えると、該圧縮応力は該リブ22に対して該ウエルドを閉じるように作用し、該ウエルドが広がりにくくなるので、該ウエルドによる亀裂や割れの発生を防止出来る。従って上記複数のリブ22は、該ウエルドに影響されることなくその強度を十全に発揮し、大きな荷重であっても良好に耐えることができるようになるため、上記フロアパネル12の耐荷重が向上する。
また上記ベース板21は、一枚板状とすることで、下方へたわんだ際に横方向(面方向)に加わる引っ張り荷重を受けるのに最適な形状となっているため、複数のリブ22の強度を好適に補うことができ、上記フロアパネル12の耐荷重の向上に貢献する。
さらに該複数のリブ22は、外周縁で上記枠部23と一体化され、かつ上記枠部23は上記ベース板21と一体化されている。該枠部23によって補強された複数のリブ22は、荷重による変形を良好に抑制され、かつ該枠部23もまたベース板21と一体化されることで変形を抑制されている。このため上記ベース板21がたわむことによる圧縮応力は、複数のリブ22の全体に均等に加わるようになるので、上記フロアパネル12の耐荷重を安定して向上させることが可能となる。
従って上記フロアパネル12は、上記複数のリブ22が好適に荷重に耐え、該複数のリブ22を下方から支える上記ベース板21はたわんで該リブ22に圧縮応力を加えることで該リブ22の強度を補い、更に枠部23がリブ22を補強することで、通常の金属製フロアパネルと比較しても遜色のない耐荷重を発揮する。
さらにまた上記構成とした本発明のフロアパネル12は、薄板状の該フロアパネル12と、基礎床10上に立設されて該フロアパネル12を支持する支柱11とを分けて個別の部品として構成したことを特徴とする。
すなわち、従来の合成樹脂製のフロアパネルの場合、上床を構成する薄板状の踏み板部分と、該踏み板部分を下方から支持する支柱(あるいは支持脚)部分とが一体化されており、該支柱(あるいは支持脚)部分まで含めたパネル全体の肉厚を厚くすることで耐荷重を高めている(例えば特許文献4や特許文献5)。しかし、このように支柱(あるいは支持脚)部分まで一体化されたフロアパネルでは、基礎床に対する上床の高さ調節をすることができず、また耐荷重の確保という観点から切断加工することができないので部屋の隅縁等で該フロアパネルを嵌め込むだけのスペースが残っていない場合に対応することができず、施工現場での汎用性に劣るという問題を有している。
こうした問題に対して上記構成とした本発明のフロアパネル12によれば、薄板状の該フロアパネル12のみで通常の金属製フロアパネルと比較しても遜色のない耐荷重を発揮することができるため、例えば支柱11を樹脂専用のものにする等の必要が無く、該支柱11の構成を自由に選択することができる。従って、本発明のフロアパネル12は、例えば金属製フロアパネルの交換に際して、該金属製フロアパネルで使用していた支柱をそのまま使用することができる。特に、本発明のフロアパネル12においては、高さ調節機能を有する支柱11を選択し、使用することが可能であり、基礎床10に対する上床13の高さ調節をすることができる。
〔変更例〕
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
実施形態のフロアパネル12において、カバー板24を省略してもよく、またカバー板24に代えて、複数のリブ22の上面を覆うように床紙やカーペットやタイル等を設けてもよい。
フロアパネル12が敷設されたままの状態で収容空間14を視認可能とする手段として、上記透明樹脂を使用する他にも、上記ベース板21にスリットを透設し、該スリットを介して収容空間14を視認可能としてもよい。
上記リブは、上記した形態に限らず、例えば交差状であれば、複数のリブ相互の間に平面視で6角形の空間が形成されるハニカム状、あるいは複数のリブ相互の間に四角形の空間が形成される格子状、あるいは複数のリブ相互の間に平面視で三角形の空間が形成される形状などの何れの形状の配置としてもよい。あるいは複数のリブ相互の間に平面視で円形の空間が形成される形状、円筒状のリブを介して格子状のリブ相互が繋がる形状としてもよい。あるいは、交差状に限らず、複数条のリブ相互が、縦方向、横方向、斜め方向等の所定の方向に平行に延びるような配置としてもよい。
また上記リブは、上記ベース板の上面に設けられているのであれば、必ずしも異なる方向へ延びるリブ相互が交差してなる交差部を有する形状とする必要はない。例えば直線状をなす複数のリブ22をベース板21の上面に平行に設けてもよく、このような場合も、上記フロアパネル12に上方向から加わる荷重を上記リブ22が受けて耐え、また上記ベース板21が下方へたわみ、該リブ22に対して水平方向へ圧縮応力を加えることで該リブ22の強度を補う。
上記リブ22は、ベース板21の上面及び下面の両面に設けてもよい。
上記実施形態では、フロアパネル12の四隅を支柱11によって支持する構造としたが、これに限らず、例えばフロアパネル12の中央を支柱11によって支持する構造としてもよい。このようにフロアパネル12の中央を支柱11によって支持する構造とした場合も、隣接する支柱11の間において、下方へたわんだベース板21が複数のリブ22に対して水平方向へ圧縮応力を加えることで該複数のリブ22の強度を補い、該複数のリブ22を補強することで、該リブ22の強度が十全に発揮されるため、フロアパネル12の耐荷重が向上する。
本発明のフロアパネルによれば、合成樹脂を材料に用いたフロアパネルでありながら、該フロアパネルの耐荷重を効果的に向上させることができるから、産業上の利用可能性がある。
10 基礎床
11 支柱
12 フロアパネル
13 上床
14 収容空間
21 ベース板
22 リブ
23 枠部
24 カバー板

Claims (7)

  1. 基礎床と上床との間に収容空間が形成された二重床構造を構築するべく、該基礎床上に支柱を立設したうえで、該支柱上に支持されることにより、該上床を構成するフロアパネルであって、
    ベース板と、該ベース板を補強する複数のリブと、を備え、
    上記ベース板と上記複数のリブは、合成樹脂を材料に用いた射出成形によって一体に形成されているとともに、
    上記ベース板の床上側となる表面を上面として、上記ベース板の上面に上記複数のリブが凸条状をなすように設けられている
    ことを特徴とするフロアパネル。
  2. 上記複数のリブは、異なる方向へ延びるリブ相互が交差してなる交差部を有するように形成されたものであり、
    上記ベース板の上面に上記交差部を有する上記複数のリブが立設されている
    請求項1に記載のフロアパネル。
  3. さらに、上記複数のリブを内側に囲い込むように上記ベース板の周縁部に立設された枠部と、を備えており、
    上記枠部は、上記ベース板及び上記複数のリブとともに射出成形により一体に成形されている
    請求項1又は請求項2に記載のフロアパネル。
  4. 上記ベース板の床下側となる表面を下面とした場合に、上記射出成形で溶融樹脂を充填するためのゲートが、上記ベース板の下面に設けられている
    請求項1から請求項3のうち何れか一項に記載のフロアパネル。
  5. 上記収容空間を視認可能とするべく、透明樹脂を材料に用いる
    請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載のフロアパネル。
  6. 上記収容空間を視認可能とするべく、スリットを透設する
    請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載のフロアパネル。
  7. さらに、上記複数のリブの上面を覆うカバー板と、を備える
    請求項1から請求項6のうち何れか一項に記載のフロアパネル。

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