JP2014095061A - アクリル樹脂組成物、成形体、光学部材、太陽電池トップシート及び太陽電池モジュール - Google Patents

アクリル樹脂組成物、成形体、光学部材、太陽電池トップシート及び太陽電池モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】全光線透過率が高く、ヘイズが低い成形体を得ることができるアクリル樹脂組成物、全光線透過率が高く、ヘイズが低い成形体、その成形体を使用した光学部材、その光学部材を使用した太陽電池トップシート及びその太陽電池トップシートを使用した太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】Mwが150,000を超えて500,000以下であるアクリル樹脂(a−1)及びMwが30,000以上150,000以下であるアクリル樹脂(a−2)を含むアクリル樹脂混合物(A)100質量部に対して鱗片状ガラス(B)5〜40質量部が含有されたアクリル樹脂組成物であって、厚み2mmの成形体としたときのヘイズが70%以下であるアクリル樹脂組成物、アクリル樹脂組成物を成形して得られる成形体、その成形体を使用した光学部材、その光学部材を使用した太陽電池トップシート及びその太陽電池トップシートを使用した太陽電池モジュール。
【選択図】なし

Description

本発明は、アクリル樹脂組成物、成形体、光学部材、太陽電池トップシート及び太陽電池モジュールに関する。
従来、太陽電池のトップシート部材にはガラス材料が用いられている。ガラス材料からなるトップシート部材は寸法安定性等に優れる利点があるが、軽量化には限界がある。そこで、太陽電池トップシートに樹脂材料を用いることが検討されている。樹脂に無機フィラー等を添加した複合樹脂からなる成形体を採用することにより、剛性、寸法安定性等の種々の特性を改善することが図られている。
例えば、アクリル樹脂にガラスフィラーを添加した成形体を太陽電池トップシートに用いることが開示されている(特許文献1)。しかしながら、特許文献1における成形体はアクリル樹脂とガラスフィラーの屈折率については言及されておらす、またフレーク状等のガラスを使用していることから、成形体の全光線透過率は高いが、成形体のヘイズは十分低いとはいえない。ヘイズのレベルが十分とはいえない成形体を太陽電池トップシートに適用した場合、太陽電池モジュールの発電効率が低下するという問題がある。
国際公開第2012/093,717号
本発明の目的は、全光線透過率が高く、ヘイズが低い成形体を得ることができるアクリル樹脂組成物、全光線透過率が高く、ヘイズが低い成形体、その成形体を使用した光学部材、その光学部材を使用した太陽電池トップシート及びその太陽電池トップシートを使用した太陽電池モジュールを提供することにある。
前記課題は以下の本発明[1]〜[7]によって解決される。
[1] 質量平均分子量が150,000を超えて500,000以下であるアクリル樹脂(a−1)及び質量平均分子量が30,000以上150,000以下であるアクリル樹脂(a−2)を含むアクリル樹脂混合物(A)100質量部に対して鱗片状ガラス(B)5〜40質量部が含有されたアクリル樹脂組成物であって、厚み2mmの成形体としたときのヘイズが70%以下であるアクリル樹脂組成物。
[2] 鱗片状ガラス(B)の数平均粒径及びアスペクト比がそれぞれ100〜2,000μm及び15以上である[1]に記載のアクリル樹脂組成物。
[3] アクリル樹脂混合物(A)の屈折率と鱗片状ガラス(B)の屈折率の差の絶対値が0.08以下である[1]又は[2]に記載のアクリル樹脂組成物。
[4] [1]〜[3]のいずれかに記載のアクリル樹脂組成物を成形して得られる成形体。
[5] [4]に記載の成形体から得られる光学部材。
[6] [5]に記載の光学部材を使用した太陽電池トップシート。
[7] [6]に記載の太陽電池トップシートを使用した太陽電池モジュール。
本発明のアクリル樹脂組成物は全光線透過率が高く、ヘイズが低い成形体を得ることができることから、本発明の成形体は光学部材、特に、発電効率の良好な太陽電池モジュールに使用される太陽電池トップシートとして好適である。
<アクリル樹脂(a−1)>
アクリル樹脂(a−1)は、本発明のアクリル樹脂組成物に含有されるアクリル樹脂混合物(A)の構成成分である。
アクリル樹脂(a−1)の質量平均分子量(以下、「Mw」という)は、150,000を超えて500,000以下である。アクリル樹脂(a−1)のMwが150,000を超えると後述する本発明の成形体の光学特性に優れ、500,000以下であると本発明の成形体を得る際の成形性に優れる。アクリル樹脂(a−1)のMwは、好ましくは150,000を超えて300,000以下である。
アクリル樹脂(a−1)の組成としては、本発明の成形体を得る際の成形性並びに本発明の成形体の全光線透過率、耐熱性及び力学的特性の点から、メタクリル酸メチル単位50質量%以上を含有する樹脂が好ましい。
アクリル樹脂(a−1)の組成としては、本発明の成形体の光学特性及び耐光性の点から、メタクリル酸メチル単位50〜99.9質量%及びメタクリル酸メチルと共重合可能な単量体単位0.1〜50質量%を含有する樹脂が好ましく、メタクリル酸メチル単位60〜99.9質量%及びこれと共重合可能な単量体単位0.1〜40質量%を含有する樹脂がより好ましく、メタクリル酸メチル単位70〜99.9質量%及びこれと共重合可能な単量体単位0.1〜30質量%を含有する樹脂が特に好ましい。
メタクリル酸メチルと共重合可能な単量体としては、例えば、アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、n−(メタ)アクリル酸ブチル、iso−(メタ)アクリル酸ブチル、tert−(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル等の(メタ)アクリル酸エステル;酢酸ビニル;スチレン、p−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン等の芳香族ビニル単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体;(メタ)アクリル酸、クロトン酸等のα,β−不飽和カルボン酸;及びN−エチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のマレイミド単量体が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を併せて使用することができる。
尚、本発明において、「(メタ)アクリル酸」は「アクリル酸」又は「メタクリル酸」を示す。

<アクリル樹脂(a−2)>
アクリル樹脂(a−2)は、本発明のアクリル樹脂組成物に含有されるアクリル樹脂混合物(A)の構成成分である。
アクリル樹脂(a−2)のMwは30,000以上150,000以下である。Mwが30,000以上であると本発明の成形体の成形性が優れ、150,000以下であると本発明の成形体の光学特性に優れる。アクリル樹脂(a−2)のMwは、好ましくは60,000以上150,000以下である。
アクリル樹脂(a−2)の組成としては、アクリル樹脂(a−1)と同様のものが挙げられる。
アクリル樹脂(a−1)とアクリル樹脂(a−2)は相溶するものが好ましい。
アクリル樹脂(a−1)のMwとアクリル樹脂(a−2)のMwの差は、好ましくは5,000〜300,000であり、より好ましくは50,000〜200,000である。

<アクリル樹脂混合物(A)>
アクリル樹脂混合物(A)は、アクリル樹脂(a−1)及びアクリル樹脂(a−2)を含有するものである。
アクリル樹脂混合物(A)中のアクリル樹脂(a−1)及びアクリル樹脂(a−2)の含有量としては、アクリル樹脂(a−1)10〜90質量%及びアクリル樹脂(a−2)90〜10質量%が好ましく、アクリル樹脂(a−1)20〜50質量%及びアクリル樹脂(a−2)80〜50質量%がより好ましい。アクリル樹脂混合物(A)中のアクリル樹脂(a−1)の含有量が10質量%以上であれば本発明の成形体の光学特性が良好である傾向にある。また、アクリル樹脂混合物(A)中のアクリル樹脂(a−1)の含有量が90質量%以下であれば本発明の成形体の成形性が良好となる傾向にある。
アクリル樹脂混合物(A)中には、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、難燃化剤等の添加剤を含有することができる。

<鱗片状ガラス(B)>
鱗片状ガラス(B)は、本発明のアクリル樹脂組成物に含有される成分である。
鱗片状ガラス(B)としては、例えば、Eガラス、Cガラス、Aガラス、Sガラス、Dガラス、NEガラス、Tガラス、クオーツ、低誘電率ガラス及び高誘電率ガラスが挙げられる。
鱗片状ガラス(B)の数平均粒径は、好ましくは100〜2,000μm、より好ましくは100〜1,000μm、更に好ましくは100〜600μmである。鱗片状ガラス(B)の数平均粒径が100μm以上であれば本発明の成形体の透光性が良好である傾向にあり、1,000μm以下であると本発明の成形体を得る際の成形性に優れる傾向にある。
尚、本発明において、鱗片状ガラス(B)の数平均粒径は、粒度分布測定装置((株)堀場製作所製、商品名:LA−910)を使用して得られる数平均粒子径をいう。
鱗片状ガラス(B)のアスペクト比は、15以上が好ましい。ここでアスペクト比は、鱗片状ガラス(B)の数平均粒径を鱗片状ガラス(B)の平均厚さで除した値である。
鱗片状ガラス(B)としては、後述するアクリル樹脂混合物(A)の屈折率との差の絶対値が0.08以下となる屈折率を有するものが好ましく、アクリル樹脂混合物(A)の屈折率との差の絶対値が0.04以下となる屈折率を有するものがより好ましい。アクリル樹脂混合物(A)の屈折率と鱗片状ガラス(B)の屈折率の差の絶対値が0.08以下であると本発明の成形体の光学特性に優れる傾向にある。
アクリル樹脂混合物(A)の屈折率との差の絶対値が0.08以下となる鱗片状ガラス(B)としては、例えば、Cガラス、Tガラス及びNEガラスが挙げられる。
鱗片状ガラス(B)は、アクリル樹脂混合物(A)との接着性を改良するために、必要に応じてアミノシラン、エポキシシラン等のカップリング剤で表面処理されたものを使用することができる。
鱗片状ガラス(B)の具体例としては、日本板硝子(株)製「ガラスフレーク」(商品名)が挙げられる。

<アクリル樹脂組成物>
本発明のアクリル樹脂組成物は、アクリル樹脂混合物(A)及び鱗片状ガラス(B)を含有するものであり、アクリル樹脂混合物(A)100質量部に対して鱗片状ガラス(B)5〜40質量部、好ましくは10〜20質量部が含有されている。本発明のアクリル樹脂組成物中の鱗片状ガラス(B)の含有量がアクリル樹脂混合物(A)100質量部に対して5質量部以上であると本発明の成形体の強度が良好である傾向にあり、40質量部以下であると本発明の成形体を得る際の成形性に優れる傾向にある。
本発明のアクリル樹脂組成物の形態としては、例えば、アクリル樹脂混合物(A)及び鱗片状ガラス(B)のドライブレンド物及びアクリル樹脂混合物(A)及び鱗片状ガラス(B)を溶融混練したものをペレット状にしたものが挙げられる。

<成形体>
本発明の成形体は、厚みが2mmのときのヘイズが70%以下である。本発明の成形体の、厚みが2mmのときのヘイズが70%以下であると、本発明の成形体を使用した太陽電池トップシートは、発電効率が良好な太陽電池モジュールを得る点で好適である。本発明の成形体の、厚みが2mmのときのヘイズは69%以下が好ましく、68%以下がより好ましく、67%以下が更に好ましい。
本発明の成形体を得る方法としては、例えば、アクリル樹脂混合物(A)及び鱗片状ガラス(B)を溶融混練して成形する方法が挙げられる。
アクリル樹脂混合物(A)及び鱗片状ガラス(B)を溶融混練する際のアクリル樹脂混合物(A)及び鱗片状ガラス(B)の供給方法としては、例えば、アクリル樹脂混合物(A)及び鱗片状ガラス(B)を溶融混練装置に別々に投入する方法及びアクリル樹脂混合物(A)及び鱗片状ガラス(B)を予め予備混合したものを供給する方法が挙げられる。
アクリル樹脂混合物(A)及び鱗片状ガラス(B)を予備混合する方法としては、例えば、リボンブレンダー、タンブラー、ナウターミキサー、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、プラネタリーミキサー等の混合機で予備混合する方法が挙げられる。
アクリル樹脂混合物(A)及び鱗片状ガラス(B)を溶融混練するための溶融混練装置としては、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール、ニーダールーダー、単軸押出機及び二軸押出機が挙げられる。
本発明の成形体を得るための成形法としては、例えば、射出成形法、押出成形法及び圧縮成形法が挙げられる。これらの中で、効率的に所望の形状に成形できる点で、射出成形法及び押出成形法が好ましい。
押出成形法によりシート状の成形体を得る方法としては、例えば、Tダイ等の押出機を用いて押し出した溶融物を冷却ロールで冷却しながら引き取る方法が挙げられる。
アクリル樹脂混合物(A)及び鱗片状ガラス(B)を溶融混練して成形する方法としては、例えば、溶融混練したものを直接賦型して本発明の成形体を得る方法及び溶融混練したものを一旦ペレット等の成形用原料とし、得られた成形用原料を賦型して本発明の成形体を得る方法が挙げられる。
ペレット等の成形用原料の大きさとしては、成形用原料の取り扱い性及び本発明の成形体を得る際の成形性の点から、1〜10mmの径が好ましく、1〜5mmの径がより好ましい。
成形用原料としてマスターペレットを使用する場合には、例えば、アクリル樹脂(a−1)、アクリル樹脂(a−2)の一部及び鱗片状ガラス(B)を押出機で溶融混練して得られるマスターペレットに残部のアクリル樹脂(a−2)を添加したものを射出成形する方法及びアクリル樹脂(a−2)と鱗片状ガラス(B)を押出機で溶融混練して得られるマスターペレットにアクリル樹脂(a−1)を添加したものを射出成形する方法が挙げられる。
本発明の成形体を得る際には、目的に応じて、例えば、成形体の少なくとも片表面に凹凸構造を付与することができる。

<光学部材>
本発明の光学部材は、本発明の成形体から得られるものである。
本発明の光学部材としては、例えば、透明板、光学レンズ、液晶表示素子用プラスチック基板、カラーフィルター用基板、有機EL表示素子用プラスチック基板、太陽電池基板、太陽電池トップシート、タッチパネル、光学素子及び光導波路が挙げられる。
本発明の光学部材は、目的に応じて本発明の成形体に、例えば、片表面に凹凸構造を付与する加工、曲率を有する形状を付与する加工等の加工を行うことにより得ることができる。また、本発明においては、本発明の成形体を加工せずにそのまま使用して本発明の光学部材とすることができる。

<太陽電池トップシート>
本発明の太陽電池トップシートは、本発明の光学部材を使用したものである。
本発明の太陽電池トップシートには、必要に応じて、片表面に凹凸構造を付与したものや曲率を有するものを使用することができる。

<太陽電池モジュール>
本発明の太陽電池モジュールは、本発明の太陽電池トップシートを使用したものである。
本発明の太陽電池モジュールとしては、例えば、本発明の太陽電池トップシートとバックシートの間に設置した封止材の中に太陽電池セルを封入したものが挙げられる。
以下に本発明を、実施例を用いて説明する。各種評価は以下の方法で行った。尚、以下において、「部」は「質量部」を示す。
(1)Mw
アクリル樹脂のMwをGPC測定法により以下の条件で測定した。
尚、Mwはポリメタクリル酸メチル(PMMA)基準検量線を用いて決定した。PMMAの標準物質にはPolymer Laboratories社製のMp=1,560、10,290、55,600及び141,500を用いた。測定溶液は、測定試料10mgをクロロホルム5mlに溶解させたものを使用した。
(測定条件)
機種名 :HLC−8220(東ソー(株)製)
カラム :TSK GUARD COLUMN SUPER HZ−L(東ソー(株)製、4.6×35mm)1本及びTSK−GEL SUPER HZM−N(東ソー(株)製、6.0×150mm)2本を直列に接続したものを使用
溶離液 :クロロホルム
測定温度:40℃
流速 :0.6ml/分
(2)数平均粒径
水5mlに鱗片状ガラス100mgを分散させた水分散液を測定用サンプルとし、粒度分布測定装置((株)堀場製作所製、商品名:LA−910)を使用して得られる粒子径の数平均値を数平均粒径とした。
(3)ヘイズ及び全光線透過率
成形体のヘイズ及び全光線透過率を、ヘイズメーターNDH2000(日本電色工業(株)製、商品名)を使用し、D65光源にて測定した。
(4)太陽電池モジュールの最大電力値
太陽電池モジュールの最大電力値の測定は、ソーラーシミュレータ((株)エヌ・ピー・シー製)を用いて、25℃の環境下、強度1,000W/mの条件で行った。
[実施例1]
アクリル樹脂(a−1)としてBR−85(三菱レイヨン(株)製、商品名、Mw240,000)35部、アクリル樹脂(a−2)の一部(アクリル樹脂(a−2−1))としてBR−80(三菱レイヨン(株)製、商品名、Mw108,000)9部及び鱗片状ガラス(B)として数平均粒径437μmのRCF−600(日本板硝子(株)製、商品名)11部をポリエチレン製の袋に入れ、ポリエチレン製の袋を手でよく振ってポリエチレン製の袋内に添加したものをドライブレンドし、アクリル樹脂組成物を得た。
次いで、アクリル樹脂組成物を30mmΦ単軸押出機(サーモ・プラステイックス工業(株)製)を用いて250℃で溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットしてマスターペレットを得た。
上記のマスターペレット55部にアクリル樹脂(a−2)の残部(アクリル樹脂(a−2−2))としてBR−80を56部添加し、射出成形機(東芝機械プラスチックエンジニアリング(株)製、商品名:IS100EN)を使用して成形温度270℃及び金型温度80℃の温度で成形し、厚さ2mmのシート状の成形体を得た。得られたシート状の成形体から縦150mm及び横150mmのシート状物を切り出し、光学部材とし、この光学部材をトップシートとした。
次いで、封止部材1として縦150mm、横150mm及び厚み0.45mmのエチレン/酢酸ビニル共重合体シート(シーアイ化成(株)製、商品名:CIKcap)、配線した単結晶太陽電池セルとして縦125mm、横125mm及び厚み0.2mmのSAS5−1700(アスデン(株)製、商品名、単結晶モデル)、封止部材2として縦150mm、横150mm及び厚み0.45mmのエチレン/酢酸ビニル共重合体シート(シーアイ化成(株)製、商品名:CIKcap)及び裏面保護部材として縦150mm、横150mm及び厚み0.3mmのポリエチレンテレフタレートフィルム積層体((株)エムエーパッケージング製、商品名:PTD250)を用意した。
上記の部材を、トップシート部材/封止部材1/配線した単結晶太陽電池セル/封止部材2/裏面保護部材の順で積層したものを、2枚の縦500mm及び横500mmの離型用ガラスクロスシート(本多産業(株)製、商品名:ホンダフローファブリック)で挟んだ。
得られた挟持物を、太陽電池モジュールラミネーター((株)エヌ・ピー・シー製、商品三重:LM−50X50−S)の熱板上に設置した後、真空下において135℃で15分間加熱し、更に10.3kPaで圧着させて、太陽電池モジュールを得た。得られた太陽電池モジュールの最大電力値は2.58Wであった。
表1中の略号は以下の化合物を示す。
BR−85:アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製、商品名、Mw240,000)
BR−80:アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製、商品名、Mw108,000)
RCF−600:鱗片状ガラス(日本板硝子(株)製、商品名)
[比較例1]
アクリル樹脂(a−1)としてBR−85を35部、アクリル樹脂(a−2)の一部としてBR−80を9部使用する代わりに、アクリル樹脂(a−1)を使用せず、アクリル樹脂(a−2)の一部(アクリル樹脂(a−2−1))としてBR−80を44部使用する以外は実施例1と同様の方法でマスターペレットを作製し、シート状の成形体を得た。得られたシート状の成形体を用いて実施例1と同様にして太陽電池モジュールを得た。評価結果を表1に示す。
アクリル樹脂混合物(A)の代わりに、低分子量のアクリル樹脂(a−2)のみを使用したため、全光線透過率は良好であったが、成形体のヘイズが70%を超えた。また、太陽電池モジュールの最大電力値は低く、太陽電池モジュールは良好な発電効率を有するものではなかった。
[比較例2]
アクリル樹脂(a−2)としてBR−80を100部及び鱗片状ガラス(B)としてRCF−600を11部ポリエチレン製の袋に入れ、ポリエチレン製の袋を手でよく振ってポリエチレン製の袋内に添加したものをドライブレンドし、樹脂組成物を得た。
次いで、樹脂組成物を30mmΦ単軸押出機(サーモ・プラステイックス工業(株)製)を用いて250℃で溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットしてペレットを得た。
得られたペレットを、射出成形機(東芝機械プラスチックエンジニアリング(株)製、商品名:IS100EN)を使用して成形温度270℃及び金型温度80℃の温度で成形し、厚さ2mmのシート状の成形体を得た。評価結果を表1に示す。
アクリル樹脂混合物(A)の代わりに、低分子量のアクリル樹脂(a−2)のみを使用したため、全光線透過率は良好であったが、成形体のヘイズが70%を超えた。また、太陽電池モジュールの最大電力値は低く、太陽電池モジュールは良好な発電効率を有するものではなかった。
[比較例3]
アクリル樹脂(a−1)としてBR−85を100部及び鱗片状ガラス(B)を11部ポリエチレン製の袋に入れ、ポリエチレン製の袋を手でよく振ってポリエチレン製の袋内に添加したものをドライブレンドした後、30mmΦ単軸押出機(サーモ・プラステイックス工業(株)製)を用いて250℃で溶融混練を試みたが、低分子量のアクリル樹脂(a−2)を含有しないので樹脂粘度が高く、押出できなかった。

Claims (7)

  1. 質量平均分子量が150,000を超えて500,000以下であるアクリル樹脂(a−1)及び質量平均分子量が30,000以上150,000以下であるアクリル樹脂(a−2)を含むアクリル樹脂混合物(A)100質量部に対して鱗片状ガラス(B)5〜40質量部が含有されたアクリル樹脂組成物であって、厚み2mmの成形体としたときのヘイズが70%以下であるアクリル樹脂組成物。
  2. 鱗片状ガラス(B)の数平均粒径及びアスペクト比がそれぞれ100〜2,000μm及び15以上である請求項1に記載のアクリル樹脂組成物。
  3. アクリル樹脂混合物(A)の屈折率と鱗片状ガラス(B)の屈折率の差の絶対値が0.08以下である請求項1又は2に記載のアクリル樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のアクリル樹脂組成物を成形して得られる成形体。
  5. 請求項4に記載の成形体から得られる光学部材。
  6. 請求項5に記載の光学部材を使用した太陽電池トップシート。
  7. 請求項6に記載の太陽電池トップシートを使用した太陽電池モジュール。
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