JP2014093106A - Objective lens drive device and optical pickup device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、対物レンズ駆動装置およびそれを用いた光ピックアップ装置に関する。 The present invention relates to an objective lens driving device and an optical pickup device using the same.
従来、複数の記憶媒体に対応可能な互換型の光ピックアップ装置が開発されている。かかるピックアップ装置では、異なる波長のレーザ光を用いて、光ディスクに対する情報の読み書きが行われる。 Conventionally, compatible optical pickup devices that can handle a plurality of storage media have been developed. In such a pickup device, information is read from and written to the optical disk using laser beams having different wavelengths.
この種の光ピックアップ装置では、対応する光ディスクの記録密度に応じて、要求される対物レンズの開口数が異なっている。たとえば、異なる規格の光ディスクに対応するために、複数の対物レンズを用いて、フォーカスサーボ、トラッキングサーボを行う対物レンズ駆動装置が知られている(たとえば、特許文献1)。かかる対物レンズ駆動装置では、可動部側にコイルが配され、ベースにマグネットが配される。 In this type of optical pickup device, the required numerical aperture of the objective lens differs depending on the recording density of the corresponding optical disk. For example, an objective lens driving device that performs focus servo and tracking servo using a plurality of objective lenses to cope with optical disks of different standards is known (for example, Patent Document 1). In such an objective lens driving device, a coil is disposed on the movable portion side, and a magnet is disposed on the base.
上記対物レンズ駆動装置では、軽量化のため、可動部は、肉薄で軽い素材が用いられる。この場合、可動部の剛性が劣化し、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ時に、可動部自身が変形する惧れがある。フォーカスサーボ、トラッキングサーボ時に、可動部が変形すると、可動部が共振(振動)し、対物レンズが設計位置から変位して、記録再生特性に劣化が生じる。 In the objective lens driving device, a thin and light material is used for the movable part in order to reduce the weight. In this case, the rigidity of the movable part deteriorates, and the movable part itself may be deformed during focus servo and tracking servo. When the movable part is deformed during focus servo and tracking servo, the movable part resonates (vibrates), the objective lens is displaced from the design position, and the recording / reproduction characteristics deteriorate.
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、軽量で、且つ、対物レンズを安定して駆動させることが可能な対物レンズ駆動装置およびそれを用いた光ピックアップ装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of these points, and provides an objective lens driving device that is lightweight and capable of stably driving an objective lens, and an optical pickup device using the objective lens driving device. With the goal.
本発明の第1の態様は、対物レンズ駆動装置に関する。この態様に係る対物レンズ駆動装置は、少なくとも一つの対物レンズと、前記対物レンズを保持するホルダと、前記ホルダを変位可能に支持する線状の支持部材と、前記対物レンズを挟む前記ホルダの2つの側面に配され、前記支持部材がそれぞれ連結される第1および第2の連結部と、を備える。前記支持部材は、前記第1および第2の連結部に連結された状態において、前記第1および第2の連結部に対する連結位置よりも端部が延びた長さを有する。前記連結位置から前記支持部材の先端までの間の所定の位置において、前記支持部材が前記ホルダに固定されている。 A first aspect of the present invention relates to an objective lens driving device. The objective lens driving device according to this aspect includes at least one objective lens, a holder that holds the objective lens, a linear support member that supports the holder so as to be displaceable, and two holders that sandwich the objective lens. And a first connecting portion and a second connecting portion, which are arranged on one side surface and to which the support members are respectively connected. The support member has a length in which an end portion extends from a connection position with respect to the first and second connection portions in a state where the support member is connected to the first and second connection portions. The support member is fixed to the holder at a predetermined position between the connection position and the tip of the support member.
本発明の第2の態様は、光ピックアップ装置に関する。この態様に係る光ピックアップ装置は、上記第1の態様に係る対物レンズ駆動装置と、レーザ光源から出射されたレーザ光を前記対物レンズ駆動装置に保持された前記対物レンズによってディスク上に収束させると共に、前記ディスクによって反射された前記レーザ光を光検出器に導く光学系とを備える。 A second aspect of the present invention relates to an optical pickup device. The optical pickup device according to this aspect converges the laser beam emitted from the laser light source on the disk by the objective lens held by the objective lens driving device and the objective lens driving device according to the first aspect. And an optical system for guiding the laser beam reflected by the disk to a photodetector.
本発明によれば、軽量で、且つ、対物レンズを安定して駆動させることが可能な対物レンズ駆動装置およびそれを用いた光ピックアップ装置を提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide an objective lens driving device that is lightweight and capable of stably driving an objective lens, and an optical pickup device using the objective lens driving device.
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態によって何ら制限されるものではない。 The effects and significance of the present invention will become more apparent from the following description of embodiments. However, the following embodiment is merely an example for carrying out the present invention, and the present invention is not limited by the following embodiment.
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
本実施の形態において、対物レンズ113、114は、請求項に記載の「第1および第2の対物レンズ」に相当する。図1(a)、(b)に記載された光学部材は、請求項に記載の「光学系」に相当する。対物レンズアクチュエータ2は、請求項に記載の「対物レンズ駆動装置」に相当する。レンズホルダ21は、請求項に記載の「ホルダ」に相当する。鍔部212m、212pは、請求項に記載の「壁面」に相当する。鍔部212k、212nは、請求項に記載の「第1および第2の連結部」に相当する。フォーカスコイル22a〜22dおよびトラッキングコイル23a〜23dは、請求項に記載の「コイル」に相当する。回路基板24、25は、請求項に記載の「第1および第2の回路基板」に相当する。サスペンションワイヤー43、44は、請求項に記載の「支持部材」に相当する。ただし、上記請求項と本実施の形態との対応の記載はあくまで一例であって、請求項に係る発明を本実施の形態に限定するものではない。
In the present embodiment, the
本実施の形態は、BD(Blu-ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)およびCD(Compact Disc)に対応可能な互換型の光ピックアップ装置に本発明を適用したものである。 In the present embodiment, the present invention is applied to a compatible optical pickup device that is compatible with BD (Blu-ray Disc), DVD (Digital Versatile Disc), and CD (Compact Disc).
図1(a)、(b)は、本実施の形態に係る光ピックアップ装置1の光学系を示す図である。図1(a)は、立ち上げミラー111、112よりもディスク側の構成を省略した光学系の平面図、図1(b)は、立ち上げミラー111、112以降の光学系を側面から透視した図である。
1A and 1B are diagrams showing an optical system of an optical pickup device 1 according to the present embodiment. FIG. 1A is a plan view of an optical system in which the configuration on the disk side of the rising
図1(a)、(b)に示すように、光ピックアップ装置1は、半導体レーザ101と、1/2波長板102と、半導体レーザ103と、回折格子104と、ダイクロイックミラ
ー105と、偏光ビームスプリッタ(PBS)106と、フロントモニタ107と、コリメータレンズ108と、駆動機構109と、1/4波長板110と、立ち上げミラー111、112と、対物レンズ113、114と、非点収差板115と、光検出器116を備えている。これら光学系の各部は、光ピックアップ装置1のハウジングに対して、直接または他の部材を介して設置されている。なお、BD用の光学系には1ビーム方式が適用され、DVD用の光学系とCD用の光学系には、従来の3ビーム方式(インライン方式)が適用される。
As shown in FIGS. 1A and 1B, an optical pickup device 1 includes a
半導体レーザ101は、波長405nm程度のレーザ光(以下、「BD光」という)を出射する。1/2波長板102は、BD光の偏光方向が、PBS106に対してS偏光からややずれた方向となるように、BD光の偏光方向を調整する。半導体レーザ103は、波長780nm程度のCD用レーザ光(以下、「CD光」という)と、波長650nm程度のDVD用レーザ光(以下、「DVD光」という)をそれぞれ出射する2つのレーザ素子103a、103bを収容している。半導体レーザ103は、出射するDVD光とCD光の偏光方向が、PBS106に対してS偏光からややずれた方向となるよう設置されている。
The
図1(c)は、半導体レーザ103をビーム出射側から見たときの図である。レーザ素子103a、103bから、CD光とDVD光が発光され、レーザ素子103aとレーザ素子103bの間には、所定のギャップが存在している。
FIG. 1C is a diagram when the
図1(a)、(b)に戻り、回折格子104は、DVD光とCD光を、それぞれ、メインビームと2つのサブビームに分割する。ダイクロイックミラー105は、BD光を反射し、DVD光とCD光を透過する。
Returning to FIGS. 1A and 1B, the
BD光、DVD光、CD光は、それぞれ、一部がPBS106を透過し、大部分がPBS106によって反射される。PBS106を透過したBD光、DVD光、CD光は、フロントモニタ107に照射される。フロントモニタ107は、受光光量に応じた信号を出力する。フロントモニタ107からの信号は、半導体レーザ101、103の出射パワー制御に用いられる。
Each of the BD light, DVD light, and CD light is transmitted through the
コリメータレンズ108は、PBS106側から入射するBD光、DVD光、CD光を平行光に変換する。駆動機構109は、収差補正の際に、制御信号に応じてコリメータレンズ108を光軸方向に移動させる。駆動機構109は、コリメータレンズ108を保持するホルダ109aと、ホルダ109aをコリメータレンズ108の光軸方向に送るためのギア109bとを備え、ギア109bは、モータ109cの駆動軸に連結されている。
The
コリメータレンズ108により平行光とされたBD光、DVD光、CD光は、1/4波長板110に入射する。1/4波長板110は、コリメータレンズ108側から入射するBD光、DVD光、CD光を円偏光に変換するとともに、立ち上げミラー111側から入射するBD光、DVD光、CD光を、コリメータレンズ108側から入射する際の偏光方向に直交する直線偏光に変換する。これにより、ディスクからの反射光は、PBS106をZ軸正方向に透過する。
The BD light, DVD light, and CD light that have been converted into parallel light by the
立ち上げミラー111は、ダイクロイックミラーであり、BD光を透過するとともに、DVD光とCD光を対物レンズ113に向かう方向(Y軸正方向)に反射する。立ち上げミラー112は、BD光を対物レンズ114に向かう方向(Y軸正方向)に反射する。
The rising
対物レンズ113は、DVD光とCD光を、それぞれ、DVDとCDに対して適正に収束させるよう構成されている。また、対物レンズ114は、BD光をBDに適正に収束さ
せるよう構成されている。対物レンズ113、114は、レンズホルダ21に保持された状態で、対物レンズアクチュエータ2により、フォーカス方向(Y軸方向)およびトラッキング方向(X軸方向)に駆動される。
The
なお、レンズホルダ21に保持される2つの対物レンズ113、114のうち、対物レンズ113がCDおよびDVD用の対物レンズであり、対物レンズ114がBD用の対物レンズである構成は、請求項8に記載の構成の一例である。
Of the two
ディスクからの反射光は、1/4波長板110によりPBS106に対してP偏光となる直線偏光に変換され、PBS106を透過する。PBS106は、片面に偏光膜が形成された平行平板からなっており、BD光、DVD光、CD光の光軸に対して45度傾くように配置されている。非点収差板115もまた、平行平板であり、BD光、DVD光、CD光の光軸に対して傾くように配置されている。対応するディスクによって反射されたBD光、DVD光、CD光は、PBS106と非点収差板115を透過することにより、所定の非点収差が導入される。
The reflected light from the disk is converted into linearly polarized light that becomes P-polarized light with respect to the
光検出器116の受光面には、BD光、DVD光、CD光が照射される位置に、各光を受光するための複数のセンサが配置されている。各センサからの出力により、従来周知の手法にて、再生RF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号が生成される。
On the light receiving surface of the
図2は、対物レンズアクチュエータ2の構成を示す分解斜視図である。
FIG. 2 is an exploded perspective view showing the configuration of the
図2を参照して、対物レンズアクチュエータ2は、レンズユニット20と、ベースユニット30と、接続部40とを備えている。
Referring to FIG. 2, the
レンズユニット20は、上述の対物レンズ113、114と、レンズホルダ21と、フォーカスコイル22a〜22dと、トラッキングコイル23a〜23dと、回路基板24、25と、プロテクタ26、27を備えている。ベースユニット30は、ベース31とマグネット32a〜32dを備えている。接続部40は、レンズユニット20とベースユニット30を接続する。接続部40は、ゲルホルダ41と、回路基板42と、サスペンションワイヤー43、44と、ネジ45を備えている。
The
図3〜図8を参照して、レンズユニット20、ベースユニット30の各部材の構成と、組立過程を説明する。なお、図3〜図8では、各部材の向きが、図2に対して、Z軸方向に反転している。
With reference to FIGS. 3-8, the structure of each member of the
図3は、レンズホルダ21の構成と、レンズホルダ21に対するフォーカスコイル22a〜22dおよびトラッキングコイル23a〜23dの装着過程を示す斜視図である。
FIG. 3 is a perspective view showing the configuration of the
レンズホルダ21は、YZ平面に平行な面に対して面対称な形状を有する。レンズホルダ21は、軽量化のため、樹脂材等により構成されている。レンズホルダ21には、レンズ保持部211と、コイル保持部212a、212bが形成されている。レンズ保持部211は、略直方体の輪郭を有する。
The
コイル保持部212a、212bは、それぞれ、レンズ保持部211の側面からX軸正負の方向に延びる枠部からなっている。コイル保持部212aには、X軸正方向にフォーカスコイル22a、22bを嵌め込むことが可能な隙間が設けられている。同様に、コイル保持部212bには、X軸負方向にフォーカスコイル22c、22dを嵌め込むことが可能な隙間が設けられている。また、コイル保持部212a、212bには、上下方向(
Y軸方向)に並ぶ位置に開口212c〜212fが形成されている。
Each of the
コイル保持部212a、212bのZ軸負側の側面には、それぞれ、Z軸負方向に突出する鍔状のトラッキングコイル装着部212g、212iが形成されている。また、コイル保持部212a、212bのZ軸正側の側面には、それぞれ、Z軸正方向に突出する鍔状のトラッキングコイル装着部212h、212jが形成されている。
On the side surfaces of the
コイル保持部212aのX軸負側の側面の中央からややZ軸正方向に進んだ位置には、X軸負方向に突出する鍔部212kが形成されている。鍔部212kには、後述する3本のサスペンションワイヤー43(図2参照)をレンズホルダ21に固定するための3つのワイヤー孔212lが形成されている。また、コイル保持部212aの側面の左端(Z軸正方向)には、X軸負方向に突出する鍔部212mが形成されている。
A
同様に、コイル保持部212bの側面の中央からややZ軸正方向に進んだ位置には、X軸正方向に突出する鍔部212nが形成されている。鍔部212nには、後述する3本のサスペンションワイヤー44(図2参照)をレンズホルダ21に固定するための3つのワイヤー孔212oが形成されている。また、コイル保持部212aの側面の左端(Z軸正方向)には、X軸正方向に突出する鍔部212pが形成されている。
Similarly, a
フォーカスコイル22a〜22dは、後述するベース31に固定されたマグネット32a〜32dからの磁束を受け、レンズホルダ21にフォーカス方向(Y軸方向)の電磁駆動力が生じるように、巻回方向と巻き数が調整されている。また、フォーカスコイル22a〜22dは、内周が開口212c〜212fと略同様の輪郭を有するように巻回される。なお、図3では、フォーカスコイル22a、22bが互いに分離された状態で示されているが、実際には、フォーカスコイル22a、22bは、一続きとなっている。また、フォーカスコイル22c、22dも、同様に、一続きとなっている。
The focus coils 22a to 22d receive a magnetic flux from
トラッキングコイル23a〜23dは、後述するベース31に固定されたマグネット32a〜32dからの磁束を受け、レンズホルダ21にトラッキング方向(X軸方向)の電磁駆動力が生じるように、巻回方向と巻き数が調整されている。なお、図3では、便宜上、トラッキングコイル23a〜23dは、互いに分離された状態で示されているが、実際には、一続きとなっている。
The tracking coils 23a to 23d receive magnetic flux from
レンズユニット20の組立時には、まず、フォーカスコイル22a、22bが、X軸負側から、コイル保持部212aの隙間に挿入され、コイル保持部212aに接着固定される。また、同様に、フォーカスコイル22c、22dが、X軸正側から、コイル保持部212bの隙間に挿入され、コイル保持部212bに接着固定される。そして、トラッキングコイル23a〜23dが、それぞれ、トラッキングコイル装着部212g〜212jに装着される。これにより、図4に示す構成体が完成する。
When the
なお、この状態で、フォーカスコイル22a、22bの始端と終端、および、トラッキングコイル23a〜23dの始端の3本の導線がレンズホルダ21のX軸負側に位置付けられる。また、フォーカスコイル22c、22dの始端と終端、および、トラッキングコイル23a〜23dの終端の3本の導線がレンズホルダ21のX軸正側に位置付けられる。
In this state, the three conducting wires at the start and end of the focus coils 22a and 22b and the start ends of the tracking coils 23a to 23d are positioned on the X-axis negative side of the
図4は、レンズホルダ21への回路基板24、25の装着過程を示す斜視図である。
FIG. 4 is a perspective view showing a process of attaching the
回路基板24、25は、板状の形状を有している。回路基板24の表面(X軸負側の面)には、所定の回路パターン24a〜24cが形成されている。回路基板25の表面(X
軸正側の面)にも、同様に所定の回路パターン25a〜25cが形成されている(図10参照)。
The
Similarly,
レンズユニット20の組立時には、回路基板24のX軸正側の側面が、コイル保持部212aのX軸負側の側面に当接し、回路基板24のZ軸正側の側面が、鍔部212kのZ軸負側の側面に当接するように、回路基板24がコイル保持部212aのX軸負側の側面に配置される。また、同様に、回路基板25のX軸負側の側面が、コイル保持部212bのX軸正側の側面に当接し、回路基板25のZ軸正側の側面が、鍔部212nのZ軸負側の側面に当接するように、回路基板25がコイル保持部212bのX軸正側の側面に配置される。この状態で、回路基板24、25が、レンズホルダ21に接着固定される。これにより、回路基板24、25の一部が、レンズホルダ21の側面のZ軸方向の中央に位置付けられる。こうして、図5に示す構成体が完成する。
When the
なお、このようにコイル保持部212aのX軸負側の側面に回路基板24が配置され、コイル保持部212bのX軸正側の側面に回路基板25が配置される構成は、請求項5に記載の構成の一例である。また、図4に示すように、鍔部212k、212hが、それぞれ、コイル保持部212a、212bのZ軸方向の中央位置からZ軸正方向に変位した位置に配置され、回路基板24、25の一部が、レンズホルダ21の側面のZ軸方向の中央に位置付けられる構成は、請求項6に記載の構成の一例である。さらに、図4に示すように、対物レンズ113、114の並び方向に垂直な方向(X軸方向)に対物レンズ113、114を挟むレンズホルダ21の2つの側面に、サスペンションワイヤー43、44を連結するための鍔部212k、212nが設けられ、これら2つの側面に回路基板24、25が装着される構成は、請求項7に記載の構成の一例である。
The configuration in which the
図5は、レンズホルダ21に対する対物レンズ113、114とプロテクタ26、27の装着過程を示す斜視図である。
FIG. 5 is a perspective view showing a mounting process of the
レンズ保持部211の中央には、Z軸方向に並ぶように、略円形状のレンズ装着部211a、211bが形成されている。レンズ保持部211のX軸負側の縁とX軸正側の縁には、それぞれ、一段低くなったプロテクタ装着部211c、211dが形成されている。レンズ保持部211のZ軸負側の側面には、レンズホルダ21全体の重量を調整するためのバランサ211eが形成されている。また、レンズ保持部211のY軸負側は、立ち上げミラー111、112(図1(b)参照)を内部に収容するため、中空となっている。レンズ保持部211のZ軸正側の側面には、レーザ光を立ち上げミラー111、112(図1(b)参照)に導くための光路孔211f(図2参照)が形成されている。
In the center of the
レンズ装着部211aは、対物レンズ113を嵌め込むための凹部R1aと、この凹部R1aの中央に形成された開口R2aとを備える。また、凹部R1aの周囲には、接着剤を塗布するための4つの接着溝R3aが形成されている。
The
レンズ装着部211bは、対物レンズ114を嵌め込むための凹部R1bと、この凹部R1bの中央に形成された開口R2bとを備える。また、凹部R1bの周囲には、接着剤を塗布するための接着溝R3bが形成されている。
The
プロテクタ装着部211cには、Y軸正方向に突出する鍔部P1a、P1bが形成されている。同様に、プロテクタ装着部211dには、Y軸正方向に突出する鍔部P2a、P2bが形成されている。
The
プロテクタ26、27は、角が面取りされ、XZ平面に平行な面を有するレンズ保護部材である。プロテクタ26、27のY軸方向の高さは、鍔部P1a、P1b、P2a、P
2bのY軸方向の高さよりもやや高い。プロテクタ26、27には、それぞれ、レンズ保持部211に向かう方向に突出する鍔部26a、27aが形成されている。プロテクタ26のX軸負側の面には、接着溝26b、26cが形成されている。同様に、プロテクタ27のX軸正側の面には、接着溝27b、27c(図示せず)が形成されている。
The
It is slightly higher than the height in the Y-axis direction of 2b. The
レンズユニット20の組立時には、対物レンズ113の下面(Y軸負側の面)が、レンズ装着部211aの凹部R1aに嵌め込まれる。この状態で、接着溝R3aに接着剤が塗布され、これにより、対物レンズ113がレンズホルダ21に接着固定される。また、同様にして、対物レンズ114の下面(Y軸負側の面)が、レンズ装着部211bの凹部R1bに嵌め込まれる。この状態で、接着溝R3bに接着剤が塗布され、これにより、対物レンズ114がレンズホルダ21に接着固定される。
When the
次に、プロテクタ26が、鍔部P1a、P1bとレンズ保持部211の間のプロテクタ装着部211cに嵌め込まれる。そして、接着溝26b、26cに接着剤が塗布されて、プロテクタ26がレンズホルダ21に接着固定される。同様にして、プロテクタ27が、鍔部P2a、P2bとレンズ保持部211の間のプロテクタ装着部211dに嵌め込まれて接着固定される。これにより、プロテクタ26、27の上面は、対物レンズ113、114のレンズ面よりも高い位置に位置付けられる。したがって、ディスクが対物レンズ113、114のレンズ面に接触することが抑制される。こうして、図6に示すレンズユニット20が完成する。図6は、組み立てられた状態のレンズユニット20を示す斜視図である。
Next, the
レンズユニット20が組み立てられた状態で、X−Z平面の面内方向におけるレンズユニット20の重心G0は、対物レンズ113と、対物レンズ114の間に位置付けられる。具体的には、レンズユニット20の重心G0は、レンズホルダ21の略中央の位置に位置付けられている。
With the
図7(a)は、ベース31へのマグネット32a〜32dの装着過程を示す斜視図である。
FIG. 7A is a perspective view showing a process of attaching the
ベース31は、上面視において、略長方形の輪郭を有する。ベース31は、磁性材料により構成されている。ベース31は、底部31aと、壁部31b、31cを有する。ベース31は、YZ平面に平行な面に対して面対称な形状を有する。
The
底部31aには、中央に立ち上げミラー111、112(図1(b)参照)を収容するための開口31dが形成されている。また、壁部31cには、レーザ光を立ち上げミラー111、112(図1(b)参照)に導くための光路孔31eが形成されている。さらに、底部31aには、図示の如く、Y軸正方向に突出するように、四角柱状のヨーク31f〜31iが形成されている。平面視において、ヨーク31f〜31iは長方形の形状を有する。ヨーク31f〜31iは、略同じ厚み、幅で構成されている。
In the bottom 31a, an
壁部31bの両端には、Z軸正方向に延びるマグネット装着部31j、31lが形成されている。同様に、壁部31cの両端には、Z軸負方向に延びるマグネット装着部31k、31mが形成されている。マグネット装着部31j〜31mの内側面には、それぞれ、2つの矩形状の凸部Maが形成されている。また、底部31aのマグネット装着部31j〜31mに対面する位置には、円柱状の凸部Mbが形成されている。
Magnet mounting portions 31j and 31l extending in the positive direction of the Z-axis are formed at both ends of the
壁部31bの上端には、鉤部31nが形成されている。鉤部31nには、ベース31とゲルホルダ41、回路基板42をネジ45で固定するためのネジ穴31oが形成されている。また、鉤部31nには、ゲルホルダ41と係合するための2つの孔31pが形成され
ている。
A
マグネット32a〜32dは、略直方体の形状を有する。マグネット32a〜32dは、互いに同じ形状および大きさとなっており、同じ大きさの磁力を有している。
The
ベースユニット30の組立時には、マグネット32a〜32dの側面が、それぞれ、マグネット装着部31j〜31mの内側面に形成された2つの凸部Maと、壁部31c、31bの側面に当接し、且つ、マグネット32a〜32dの底面が、それぞれ、底部31aに形成された円柱状の凸部Mbに当接するように、マグネット32a〜32dがベース31に設置される。この状態で、マグネット32a〜32dとベース31の隙間に接着剤が流入され、マグネット32a〜32dがベース31に接着固定される。これにより、図7(b)に示すベースユニット30が完成する。この状態で、マグネット32a〜32dにより生じた磁束は、それぞれに対向するヨーク31f〜31iに入射する。なお、マグネット32a〜32dと、これらマグネット32a〜32dにそれぞれ対向するヨーク31f〜31iとの間の距離は、同じである。
When the
その後、レンズホルダ21の開口212c〜212f(図3参照)が、ベース31のヨーク31f〜31hに通されて、レンズユニット20がベースユニット30内に位置付けられる。これにより、図8に示す構成が完成する。さらに、図2に示すゲルホルダ41と回路基板42が鉤部31nに装着され、さらに、サスペンションワイヤー43、44が装着される。
Thereafter, the
図2を参照して、ゲルホルダ41は、中央がZ軸負方向に凹んだ形状を有する。ゲルホルダ41のX軸方向の両端には、Z軸方向に貫通する貫通孔41a、41bが形成されている。また、ゲルホルダ41の凹部には、ベース31の2つの孔31pと係合する2つの突部41cが形成されている。ゲルホルダ41の凹部の中央には、ネジ孔41dが形成されている。また、ゲルホルダ41のZ軸負側の面には、回路基板42を嵌め込むための嵌合部41eが形成されている。
Referring to FIG. 2,
回路基板42は、ゲルホルダ41の嵌合部41eの形状に沿って、複数の段差を有している。回路基板42の両端には、3つのサスペンションワイヤー43を通すための3つのワイヤー孔42aと、3つのサスペンションワイヤー43を通すための3つのワイヤー孔42bが形成されている。また、回路基板42の中央には、ネジ孔42cが形成されている。
The
サスペンションワイヤー43、44は、りん青銅、ベリリウム銅等、導電性に優れ、可撓性を有する材料からなっている。
The
対物レンズアクチュエータ2の組立時には、サスペンションワイヤー43、44がゲルホルダ41の貫通孔41a、41bに通された状態で、サスペンションワイヤー43、44の一端が回路基板42のワイヤー孔42a、42bに通される。また、回路基板42がゲルホルダ41の嵌合部41eに嵌め込まれる。この状態で、3つのサスペンションワイヤー43がレンズホルダ21の3つのワイヤー孔212l(図8参照)に通され、3つのサスペンションワイヤー44がレンズホルダ21の3つのワイヤー孔212o(図8参照)に通される。そして、ゲルホルダ41の2つの突部41cがベース31の2つの孔31p(図7参照)に嵌められるようにして、ゲルホルダ41がベース31の鉤部31nの背面に押し当てられる。この状態で、ベース31のネジ穴31o(図7参照)と、ゲルホルダ41のネジ孔41dと、回路基板42のネジ孔42cが合わされ、ネジ45により、回路基板42がゲルホルダ41に、ゲルホルダ41がベース31に螺着される。
When the
図9は、対物レンズアクチュエータ2の構成を示す斜視図である。
FIG. 9 is a perspective view showing a configuration of the
図9に示すように、鍔部212k、212m、212n、212pに接着剤が塗布されて、サスペンションワイヤー43、44がレンズホルダ21に固着される。その後、レンズホルダ21がXZ平面に平行、且つ、XY平面に平行となるように、直線状に張った状態でサスペンションワイヤー43、44が、回路基板42に半田42d、42eにより半田付けされる。これにより、レンズホルダ21がベース31上に浮いた状態で保持される。そして、ゲルホルダ41の貫通孔41a、41bにゲル状緩衝剤が充填される。これにより、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ時の光ピックアップ装置1に対する振動が軽減される。
As shown in FIG. 9, an adhesive is applied to the
そして、サスペンションワイヤー43がレンズホルダ21に固着された状態で、サスペンションワイヤー43と、フォーカスコイル22a、22bの始端、終端の導線と、トラッキングコイル23a〜23dの始端の導線が回路基板24に半田付けされて電気的に接続される。また、同様に、サスペンションワイヤー44がレンズホルダ21に固着された状態でサスペンションワイヤー44と、フォーカスコイル22c、22dの始端、終端の導線と、トラッキングコイル23a〜23dの終端の導線が回路基板25に半田付けされて電気的に接続される。
Then, in a state where the
図10(a)は、回路基板25周辺を示す一部拡大図である。図10(b)は、対物レンズアクチュエータ2をレンズユニット20の重心G0を含むXY平面に平行な平面で切断したときの断面を示す斜視図である。
FIG. 10A is a partially enlarged view showing the periphery of the
上述したように、回路基板25には、所定の回路パターン25a〜25cが形成されている。
As described above,
回路パターン25aの左端(Z軸正方向)には、トラッキングコイル23a〜23dの終端の導線が半田25fにより接続される。回路パターン25aの右端(Z軸負方向)には、サスペンションワイヤー44が半田25dにより接続される。また、図示を省略するが、反対側の回路基板24も同様に回路パターン24a(図4参照)と、トラッキングコイル23a〜23dの始端の導線およびサスペンションワイヤー43が半田により接続される。これにより、サスペンションワイヤー43、44を介して、トラッキングコイル23a〜23dに電流が供給される。
Lead wires at the ends of the tracking coils 23a to 23d are connected to the left end (Z-axis positive direction) of the
回路パターン25b、25cの左端(Z軸正方向)には、フォーカスコイル22c、22dの始端、終端の導線が半田25eにより接続される。回路パターン25b、25cの右端(Z軸負方向)には、サスペンションワイヤー44が半田25dにより接続される。また、図示を省略するが、反対側の回路基板24も同様に回路パターン24b、24c(図4参照)と、フォーカスコイル22a、22bの始端、終端の導線およびサスペンションワイヤー44が半田24eにより接続される。これにより、サスペンションワイヤー43、44を介して、フォーカスコイル22a〜22dに電流が供給される。
Lead wires at the start and end of the focus coils 22c and 22d are connected to the left ends (Z-axis positive direction) of the
なお、図10(b)に示すように、半田24dと半田25dは、X軸方向に並ぶ位置に塗布されており、半田24dと半田25dを結ぶ直線上に、レンズユニット20の重心G0が位置付けられている。
As shown in FIG. 10B, the
このようにして、図9に示すように対物レンズアクチュエータ2の組立が完了する。
In this way, assembling of the
なお、レンズホルダ21にフォーカスコイル22a〜22d、トラッキングコイル23a〜23dが装着され、これらが、回路基板24、25を介してサスペンションワイヤー
43、44に接続される構成は、請求項4に記載の構成の一例である。
The configuration in which the focus coils 22a to 22d and the tracking coils 23a to 23d are attached to the
図11(a)、図11(b)は、対物レンズアクチュエータ2の磁気回路の構成を示す図である。図11(a)は、対物レンズアクチュエータ2をヨーク31g、31fを含むYZ平面に平行な断面で切断した断面図である。図11(b)は、対物レンズアクチュエータ2を上面から見たときの一部上面図である。なお、図11(b)では、便宜上、フォーカスコイル22a〜22d、トラッキングコイル23a〜23d以外のレンズユニット20の部材が省略されている。また、図11(a)、図11(b)中、円に黒点のマークおよび円にバツのマークは、電流が流れる方向を示す。円に黒点のマークは図面参照者に向かってくる方向を示し、円にバツのマークは図面参照者から遠ざかる方向を示す。
FIG. 11A and FIG. 11B are diagrams showing the configuration of the magnetic circuit of the
図11(a)、(b)を参照して、マグネット32a〜32dは、それぞれ、ヨーク31f〜31iに対向している。したがって、マグネット32a〜32dで生じた磁界の磁束は、主にヨーク31f〜31iに向かう。
Referring to FIGS. 11A and 11B,
また、フォーカスコイル22a〜22dは、それぞれ、マグネット32a〜32dのN極の領域に対向している。フォーカスコイル22a、22bに図11(a)に示す方向の電流が流れると、フォーカスコイル22a、22bに上方向(Y軸正方向)の電磁駆動力が作用する。また、同様に、フォーカスコイル22c、22dに図11(a)に示す方向の電流が流れると、フォーカスコイル22c、22dに上方向(Y軸正方向)の電磁駆動力が作用する。
The focus coils 22a to 22d are opposed to the N pole regions of the
フォーカスコイル22a〜22dに生じる電磁駆動力の合力(力点)がレンズユニット20の重心G0と略同位置に位置付けられるように、フォーカスコイル22a〜22dの巻き数、ヨーク31f〜31iの幅、厚み等が調整されている。本実施の形態では、バランサ211e(図6参照)により、レンズユニット20の重心G0がレンズホルダ21の略中央に位置するよう、レンズユニット20の重量が調整され、且つ、フォーカスコイル22a〜22dが、この重心G0に対して対称となる位置、すなわち、レンズユニット20上の対角の位置にそれぞれ配置されているため、フォーカスコイル22a〜22dの巻き数、ヨーク31f〜31iの幅、厚み等は略同じとなっている。なお、フォーカスサーボの際、フォーカスコイル22a〜22dには、互いに同じ量の電流(フォーカスサーボ信号)が流入する。
The number of turns of the focus coils 22a to 22d, the width and thickness of the
図11(a)に示すように電流がフォーカスコイル22a〜22dに印加されると、レンズホルダ21は、上方向に変位する。他方、反対方向に電流がフォーカスコイル22a〜22dに印加されると、レンズホルダ21は、下方向(Y軸負方向)に変位する。このようにして、対物レンズ113、114(図9参照)のフォーカス位置が調整される。
As shown in FIG. 11A, when a current is applied to the focus coils 22a to 22d, the
また、トラッキングコイル23a〜23dは、それぞれ、X軸方向に並ぶ2つの辺の内、レンズホルダ21の中心側の辺が、マグネット32a〜32dのN極の領域に対向し、他方の辺は、マグネット32a〜32dに対向しないように位置付けられている。したがって、トラッキングコイル23a〜23dに図11(b)に示す方向の電流が流れると、トラッキングコイル23a〜23dにX軸正方向の電磁駆動力が作用する。また、これと反対方向に電流がトラッキングコイル23a〜23dに印加されると、トラッキングコイル23a〜23dにX軸負方向の電磁駆動力が作用する。これらの電磁駆動力によって、対物レンズ113、114(図9参照)がトラッキング方向に駆動される。
The tracking coils 23a to 23d each have a central side of the
ここで、レンズホルダ21は、肉薄の樹脂材等により構成されているため、剛性が低く、レンズホルダ21自身が撓む等、変形し易い。このため、対物レンズ113、114のフォーカスサーボ、トラッキングサーボ時に、レンズホルダ21が共振(振動)し、対物
レンズ113、114が設計位置から変位してしまう惧れがある。
Here, since the
図12(a)は、本実施の形態におけるレンズユニット20を上面から見たときの模式図である。図12(b)は、比較例におけるレンズユニット20を上面から見たときの模式図である。
FIG. 12A is a schematic diagram when the
図12(a)を参照して、本実施の形態では、上述のように、サスペンションワイヤー43、44は、鍔部212k、212nとともに、鍔部212m、212pにも接着剤が塗布されることにより、レンズホルダ21に固着されている。すなわち、サスペンションワイヤー43、44は、レンズホルダ21の側面に対して、それぞれ、2箇所で接続されている。したがって、鍔部212kと鍔部212mとの間に介在するサスペンションワイヤー43の部分と、鍔部212nと鍔部212pとの間に介在するサスペンションワイヤー44の部分が、それぞれ、レンズホルダ21の剛性を補強する梁の役割を果たすようになる。このように、サスペンションワイヤー43、44によって、レンズホルダ21の剛性が高められる。これにより、レンズホルダ21自身が変形しにくくなり、対物レンズ113、114の共振を抑えることができる。
With reference to FIG. 12A, in the present embodiment, as described above, the
なお、このように、鍔部212k、212nに連結された状態において、鍔部212n、212kよりもサスペンションワイヤー43、44の端部が延びた長さを有し、レンズホルダ21の側面に形成された鍔部212m、212pにサスペンションワイヤー43、44の先端が接着固定される構成は、請求項1、2、3に記載の構成の一例である。
In this way, in a state where it is connected to the
請求項3に記載の「壁面」は、鍔部212m、212pのZ軸負側の側面に相当する。鍔部212m、212pに接着剤が塗布される前の状態において、サスペンションワイヤー43、44の先端は、鍔部212m、212pのZ軸負側の側面に対向しており、この側面とサスペンションワイヤー43、44の先端との間を橋架するように、接着剤が、鍔部212m、212pのZ軸負側の側面に塗布される。
The “wall surface” described in claim 3 corresponds to the side surface of the
また、本実施の形態では、回路基板24、25の一部がレンズホルダ21の側面の中央を覆うように位置付けられているため、これら回路基板24、25によって、レンズホルダ21の剛性がさらに高められる。これにより、さらに、レンズホルダ21自身が変形しにくくなり、対物レンズ113、114の共振を抑えることができる。
In the present embodiment, since part of the
本実施の形態では、サスペンションワイヤー43、44によって鍔部212k、212nからZ軸正側のレンズホルダ21の部分が補強され、また、回路基板24、25によって鍔部212k、212nからZ軸負側のレンズホルダ21の部分が補強される。このように、レンズホルダ21の側面の広い範囲が補強されるため、レンズホルダ21の剛性を顕著に高めることができ、レンズホルダ21自身の変形を効果的に抑制することができる。
In the present embodiment, the
図12(b)を参照して、比較例の場合、サスペンションワイヤー43、44は、鍔部212m、212pまで延びておらず、鍔部212k、212nでのみ接着固定されている。この場合、サスペンションワイヤー43、44は、レンズホルダ21の側面に対して、それぞれ、1箇所でのみ接続されており、レンズホルダ21の剛性を高める作用に寄与しない。したがって、比較例の場合、レンズホルダ21の剛性が低く、対物レンズ113、114のフォーカスサーボ、トラッキングサーボ時に、レンズホルダ21が変形および共振し易い。
Referring to FIG. 12B, in the case of the comparative example, the
なお、レンズホルダ21の剛性を高める方法として、鍔部212k、212nと鍔部212m、212pとの間にリブを形成する方法が想定され得る。しかし、こうすると、リ
ブを形成する部分が金型に対してアンダーカットとなってしまうため、金型がY軸方向に抜けなくなってしまう。本実施の形態では、上述のように、サスペンションワイヤー43、44の端部を延ばして鍔部212m、212pに接着固定するといった簡単な構成によって、レンズホルダ21の剛性を効果的に高めることができる。
As a method of increasing the rigidity of the
<実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、以下の効果が奏され得る。
<Effect of Embodiment>
According to the present embodiment, the following effects can be achieved.
サスペンションワイヤー43、44がレンズホルダ21の側面に形成された鍔部212k、212m、212n、212pに接着固定されるため、レンズホルダ21の剛性を高めることができる。これにより、対物レンズ113、114の共振を抑えることができる。
Since the
また、回路基板24、25の一部がレンズホルダ21の側面の中央を覆うように位置付けられているため、レンズホルダ21全体の剛性を向上させることができる。特に、回路基板24、25は、鍔部212k、212nからZ軸負側のレンズホルダ21の側面部分に配されているため、サスペンションワイヤー43、44と回路基板24、25とによって、レンズホルダ21の側面の広い範囲を補強することができ、レンズホルダ21の剛性を顕著に高めることができる。
Further, since a part of the
本実施の形態では、対物レンズ113、114がZ軸方向に並ぶため、レンズホルダ21は、Z軸方向の寸法が長くなり、このため、レンズホルダ21は、X軸方向およびY軸方向に撓み易くなる。本実施の形態によれば、対物レンズ113、114の並び方向に垂直な方向に対物レンズ113、114を挟む側面が、サスペンションワイヤー43、44と回路基板24、25によって補強されるため、レンズホルダ21はX軸方向およびY軸方向に撓みにくくなる。よって、対物レンズ113、114の共振を効果的に抑制することができる。
In the present embodiment, since the
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も上記以外に種々の変更が可能である。 Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications other than those described above can be made to the embodiments of the present invention.
たとえば、上記実施の形態では、鍔部212k、212nのZ軸正側の側面に接着剤が塗布され、鍔部212m、212pのZ軸負側の側面に接着剤が塗布されたが、図13(a)に示すように、鍔部212k、212nと鍔部212m、212pとの間の領域が接着剤によって埋められても良い。こうすると、上記実施の形態に比べて、鍔部212k、212nと鍔部212m、212pとの間の領域の剛性が高められるが、その反面、接着剤の塗布量が増えるため、レンズユニット20の重量が大きくなる。
また、鍔部212k、212nと鍔部212m、212pとの間の領域のうち、サスペンションワイヤー43、44に沿う部分にのみ接着剤を塗布して、サスペンションワイヤー43、44をレンズホルダ21の側面に固定しても良い。こうすると、接着剤の塗布量の増加を抑えながら、上記実施の形態に比べて、鍔部212k、212nと鍔部212m、212pとの間の領域の剛性を高めることができる。
For example, in the above embodiment, the adhesive is applied to the side surfaces on the positive side of the Z axis of the
Further, an adhesive is applied only to a portion along the
また、図13(b)に示すように、鍔部212k、212nと鍔部212m、212pとの間の領域の一部に、サスペンションワイヤー43、44をレンズホルダ21の側面に固定するための接着剤を塗布しても良い。この場合も、接着剤の塗布量の増加を抑えながら、上記実施の形態に比べて、鍔部212k、212nと鍔部212m、212pとの間の領域の剛性を高めることができる。
Further, as shown in FIG. 13B, adhesion for fixing the
なお、図13(b)の場合、新たに追加された接着剤は、Y軸方向にサスペンションワ
イヤー43、44を跨ぐように塗布されてもよく、あるいは、サスペンションワイヤー43、44の位置にのみ点在するように、接着剤が塗布されても良い。接着剤の塗布量の増加を抑えるとの観点からは、後者のように、サスペンションワイヤー43、44の位置にのみ点在するように、接着剤を塗布するのが望ましい。
In the case of FIG. 13B, the newly added adhesive may be applied so as to straddle the
また、上記実施の形態では、サスペンションワイヤー43、44の端部をレンズホルダ21に接着固定するために鍔部212m、212pが形成されたが、サスペンションワイヤー43、44の端部を接着固定するための構成は、鍔部212m、212p以外の構成を用いることもできる。たとえば、鍔部212m、212pを省略し、サスペンションワイヤー43、44の先端を直接レンズホルダ21の側面に接着するようにしても良い。ただし、鍔部212m、212pを設けた方が、より円滑に、サスペンションワイヤー43、44の先端をレンズホルダ21に接着固定し易くなる。
In the above embodiment, the
また、サスペンションワイヤー43、44の端部をレンズホルダ21に固定する方法は、必ずしも接着剤で無くても良く、他の固定方法を用いても良い。ただし、接着剤は軽量であり、所望の個所に容易に塗布できるため、レンズユニット20の軽量化および組立作業性の点からは、上記実施の形態のように、接着剤を用いてサスペンションワイヤー43、44の端部を固定するのが望ましい。
Further, the method of fixing the end portions of the
また、サスペンションワイヤー43、44は、必ずしも先端が固定されなくてもよく、先端からやや鍔部212k、212n側の位置において、レンズホルダ21に固定されても良い。
In addition, the
また、上記実施の形態では、対物レンズ113、114は、サスペンションワイヤー43、44が延びる方向(ディスクのタンジェンシャル方向)に並ぶように配されたが、図14(a)に示すように、ラジアル方向(X軸方向)に並ぶように対物レンズ113、114が配されても良い。
In the above embodiment, the
また、上記実施の形態では、2つの対物レンズ113、114を保持する対物レンズアクチュエータ2の構成例が示されたが、図14(b)に示すように、1つの対物レンズ121を保持する対物レンズアクチュエータに本発明が適用されても良い。
In the above embodiment, the configuration example of the
また、上記実施の形態では、フォーカスコイル22a〜22dは、レンズホルダ21の4箇所に分かれて巻回されたが、レンズホルダ21の2箇所に巻回されても良い。さらには、レンズホルダ21の外周を囲うよう、一つのフォーカスコイルが配置されても良い。
In the above-described embodiment, the focus coils 22 a to 22 d are wound in four places on the
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。 In addition, the embodiment of the present invention can be variously modified as appropriate within the scope of the technical idea shown in the claims.
1 … 光ピックアップ装置
113、114 … 対物レンズ(第1および第2の対物レンズ)
121 … 対物レンズ
2 … 対物レンズアクチュエータ(対物レンズ駆動装置)
21 … レンズホルダ(ホルダ)
212m、212p … 鍔部(壁面)
212k、212n … 鍔部(第1および第2の連結部)
22a〜22d … フォーカスコイル(コイル)
23a〜23d … トラッキングコイル(コイル)
24、25 … 回路基板(第1、第2の回路基板)
43、44 … サスペンションワイヤー(支持部材)
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Optical pick-up
121 ...
21 ... Lens holder (holder)
212m, 212p ... buttocks (wall surface)
212k, 212n ... collar (first and second coupling parts)
22a to 22d: Focus coil (coil)
23a-23d Tracking coil (coil)
24, 25... Circuit board (first and second circuit boards)
43, 44 ... Suspension wire (support member)
Claims (9)
前記対物レンズを保持するホルダと、
前記ホルダを変位可能に支持する線状の支持部材と、
前記対物レンズを挟む前記ホルダの2つの側面に配され、前記支持部材がそれぞれ連結される第1および第2の連結部と、を備え、
前記支持部材は、前記第1および第2の連結部に連結された状態において、前記第1および第2の連結部に対する連結位置よりも端部が延びた長さを有し、前記連結位置から前記支持部材の先端までの間の所定の位置において、前記支持部材が前記ホルダに固定されている、
ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。 At least one objective lens;
A holder for holding the objective lens;
A linear support member that supports the holder in a displaceable manner;
A first coupling portion and a second coupling portion which are arranged on two side surfaces of the holder sandwiching the objective lens and to which the support members are coupled, respectively.
The support member has a length in which an end portion extends from a connection position with respect to the first and second connection portions in a state where the support member is connected to the first and second connection portions. The support member is fixed to the holder at a predetermined position between the support member and the tip.
An objective lens driving device.
前記支持部材は、前記連結位置から前記支持部材の先端までの間の前記所定の位置において、接着剤により、前記ホルダに固定されている、
ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。 The objective lens driving device according to claim 1,
The support member is fixed to the holder by an adhesive at the predetermined position between the connection position and the tip of the support member.
An objective lens driving device.
前記ホルダの側面には、前記支持部材の先端に対向する壁面が形成され、当該壁面と前記支持部材の先端との間に前記接着剤が塗布される、
ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。 The objective lens driving device according to claim 2,
A wall surface facing the tip of the support member is formed on the side surface of the holder, and the adhesive is applied between the wall surface and the tip of the support member.
An objective lens driving device.
前記ホルダにコイルが装着され、
前記支持部材は、導電性材料からなっており、
前記コイルが前記支持部材に接続される、
ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。 In the objective lens drive device according to any one of claims 1 to 3,
A coil is attached to the holder,
The support member is made of a conductive material,
The coil is connected to the support member;
An objective lens driving device.
前記ホルダの前記2つの側面にそれぞれ配され、前記コイルと前記支持部材を中継する第1および第2の回路基板をさらに備え、
前記第1および第2の回路基板は、それぞれ、前記第1および第2の連結部に対して、前記支持部材の先端と反対側の位置に配置される、
ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。 The objective lens driving device according to claim 4, wherein
A first circuit board and a second circuit board that are arranged on the two side surfaces of the holder and relay the coil and the support member;
The first and second circuit boards are respectively disposed at positions opposite to the front ends of the support members with respect to the first and second connecting portions.
An objective lens driving device.
前記第1および第2の連結部は、それぞれ、前記2つの側面の中央よりも前記支持部材の先端に近づく方向に変位した位置に配置され、
前記第1および第2の回路基板は、少なくとも一部が、前記2つの側面の中央を覆うように配されている、
ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。 The objective lens driving device according to claim 5, wherein
Each of the first and second connecting portions is disposed at a position displaced in a direction closer to the tip of the support member than the center of the two side surfaces,
The first and second circuit boards are arranged so that at least a part thereof covers the center of the two side surfaces,
An objective lens driving device.
前記ホルダは、第1の対物レンズと第2の対物レンズを保持し、
前記2つの側面は、前記第1および第2の対物レンズの並び方向に垂直な方向に前記第1および第2の対物レンズを挟む、
ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。 In the objective lens drive device according to any one of claims 1 to 6,
The holder holds a first objective lens and a second objective lens;
The two side surfaces sandwich the first and second objective lenses in a direction perpendicular to the arrangement direction of the first and second objective lenses.
An objective lens driving device.
前記第1の対物レンズは、CDおよびDVD用の対物レンズであり、前記第2の対物レンズは、BD用の対物レンズである、
ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。 The objective lens driving device according to claim 7,
The first objective lens is an objective lens for CD and DVD, and the second objective lens is an objective lens for BD.
An objective lens driving device.
レーザ光源から出射されたレーザ光を前記対物レンズ駆動装置に保持された前記対物レンズによってディスク上に収束させると共に、前記ディスクによって反射された前記レーザ光を光検出器に導く光学系とを備える、
ことを特徴とする光ピックアップ装置。 The objective lens driving device according to any one of claims 1 to 8,
An optical system for converging the laser light emitted from the laser light source onto the disk by the objective lens held by the objective lens driving device and guiding the laser light reflected by the disk to a photodetector;
An optical pickup device characterized by that.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012242092A JP2014093106A (en) | 2012-11-01 | 2012-11-01 | Objective lens drive device and optical pickup device |
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