JP2014092338A - 冷風扇 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の冷風扇では、吹出口から吹き出される空気の湿度が高くなりすぎて、爽快感が得られにくいという問題がある。
【解決手段】冷風扇1は、吸込口21、第1吹出口22、および第2吹出口23を有するケーシング2と、ケーシング2内に配置された送風ファン3と、吸込口21と第1吹出口22とを連通し、送風ファン3によって発生した空気流を第1吹出口22に導く第1流路5と、吸込口21と第2吹出口23とを連通し、送風ファン3によって発生した空気流を第2吹出口23に導く第2流路6と、第2流路6に配置され、水の気化熱により第2流路6を流れる空気を冷却する気化ユニット7(気化手段)とを備えている。そして、この冷風扇1には、第2流路6の気化ユニット7によって冷却された空気流と第1流路5を流れる空気流との間で熱交換を行う顕熱交換器8(熱交換器)が設けられている。
【選択図】図3
【解決手段】冷風扇1は、吸込口21、第1吹出口22、および第2吹出口23を有するケーシング2と、ケーシング2内に配置された送風ファン3と、吸込口21と第1吹出口22とを連通し、送風ファン3によって発生した空気流を第1吹出口22に導く第1流路5と、吸込口21と第2吹出口23とを連通し、送風ファン3によって発生した空気流を第2吹出口23に導く第2流路6と、第2流路6に配置され、水の気化熱により第2流路6を流れる空気を冷却する気化ユニット7(気化手段)とを備えている。そして、この冷風扇1には、第2流路6の気化ユニット7によって冷却された空気流と第1流路5を流れる空気流との間で熱交換を行う顕熱交換器8(熱交換器)が設けられている。
【選択図】図3
Description
本発明は、水の気化熱を利用して冷風を得る冷風扇に関する。
従来の冷風扇としては、吸込口および吹出口を有するケーシングと、ファンと、気化フィルタとを備えたものがある。吸込口から吸い込まれた吸込空気は、気化フィルタを通過する際に水の気化熱によって冷却および加湿される。その結果、吸込空気よりも低温の空気が吹出口から吹き出されるようになっている。
しかしながら、上記の冷風扇から吹き出される吹出空気は、吸込空気よりも温度は低いが湿度は高くなるため、例えば、高温・多湿の夏場においては、吹出空気の湿度が高くなりすぎて、爽快感が得られにくいという問題がある。
そこで、本発明の目的は、吸込口から吸い込まれる空気よりも低温で、かつ湿度の上昇を抑えた空気を吹き出すことができる冷風扇を提供することである。
第1の発明にかかる冷風扇は、吸込口、第1吹出口、および第2吹出口を有するケーシングと、前記ケーシング内に配置された送風手段と、前記吸込口と前記第1吹出口とを連通し、前記送風手段によって発生した空気流を前記第1吹出口に導く第1流路と、前記吸込口と前記第2吹出口とを連通し、前記送風手段によって発生した空気流を前記第2吹出口に導く第2流路と、前記第2流路に配置され、水の気化熱により前記第2流路を流れる空気を冷却する気化手段とを備え、前記第2流路の前記気化手段によって冷却された空気流と前記第1流路を流れる空気流との間で熱交換を行う熱交換器が設けられていることを特徴とする。
この冷風扇では、第2流路を流れ、気化手段によって冷却された空気流と第1流路を流れる空気流との間で熱交換を行う熱交換器が設けられているので、第1流路を流れる空気流が、第2流路を流れ、水の気化熱により冷却および加湿された空気流と熱交換されて、第1吹出口から吹き出される。そのため、吸込口から吸い込まれる空気よりも低温で、かつ気化手段によって冷却された空気流よりも湿度が低い空気流を第1吹出口から得ることができる。したがって、吸込口から吸い込まれる空気よりも低温で、かつ湿度の上昇を抑えた空気を吹き出すことができる。
第2の発明にかかる冷風扇では、第1の発明にかかる冷風扇において、前記第1吹出口が前記ケーシングの前面に設けられていることを特徴とする。
この冷風扇では、第1吹出口がケーシングの前面に設けられているので、吸込口から吸い込まれる空気よりも低温で、かつ湿度の上昇を抑えた空気を使用者側に吹き出すことができる。
第3の発明にかかる冷風扇では、第1または第2の発明にかかる冷風扇において、前記第1吹出口と前記吸込口が前記ケーシングの同じ面に設けられていることを特徴とする。
この冷風扇では、第1吹出口と吸込口がケーシングの同じ面に設けられているので、使用者が第1吹出口のすぐ前方に存在する場合において、第1吹出口から吹き出された空気が使用者に当たってすぐに吸込口から吸い込まれ、また第1吹出口から吹き出されるという操作が繰り返される。その結果、空気の冷却が進み、より低温の空気を第1吹出口から吹き出すことができる。
第4の発明にかかる冷風扇では、第1〜第3のいずれかの発明にかかる冷風扇において、前記第2吹出口が前記ケーシングの背面に設けられていることを特徴とする。
この冷風扇では、第2吹出口がケーシングの背面に設けられているので、気化フィルタおよび熱交換器を通過した高湿の空気を使用者と反対側に吹き出すことができる。
第5の発明にかかる冷風扇では、第1〜第4のいずれかの発明にかかる冷風扇において、前記第1流路を流れる空気流と前記第2流路を流れる空気流との分配量を調整する分配量調整手段が設けられていることを特徴とする。
この冷風扇では、第1流路を流れる空気流と第2流路を流れる空気流との分配量を調整できるので、第1吹出口から吹き出される空気の温度や湿度、あるいは第1吹出口から吹き出される空気の風量を、使用者がより爽快感が得られる条件に調整できる。
第6の発明にかかる冷風扇では、第1〜第5のいずれかの発明にかかる冷風扇において、前記第2吹出口から吹き出される空気を排気するためのダクトを備えていることを特徴とする。
この冷風扇では、第2吹出口から吹き出される空気を排気するためのダクトを備えているので、気化フィルタおよび熱交換器を通過した高湿の空気を排気できる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、第2流路を流れ、気化手段によって冷却された空気流と第1流路を流れる空気流との間で熱交換を行う熱交換器が設けられているので、第1流路を流れる空気流が、第2流路を流れ、水の気化熱により冷却および加湿された空気流と熱交換されて、第1吹出口から吹き出される。そのため、吸込口から吸い込まれる空気よりも低温で、かつ気化手段によって冷却された空気流よりも湿度が低い空気流を第1吹出口から得ることができる。したがって、吸込口から吸い込まれる空気よりも低温で、かつ湿度の上昇を抑えた空気を吹き出すことができる。
第2の発明では、第1吹出口がケーシングの前面に設けられているので、吸込口から吸い込まれる空気よりも低温で、かつ湿度の上昇を抑えた空気を使用者側に吹き出すことができる。
第3の発明では、第1吹出口と吸込口がケーシングの同じ面に設けられているので、使用者が第1吹出口のすぐ前方に存在する場合において、第1吹出口から吹き出された空気が使用者に当たってすぐに吸込口から吸い込まれ、また第1吹出口から吹き出されるという操作が繰り返される。その結果、空気の冷却が進み、より低温の空気を第1吹出口から吹き出すことができる。
第4の発明では、第2吹出口がケーシングの背面に設けられているので、気化フィルタおよび熱交換器を通過した高湿の空気を使用者と反対側に吹き出すことができる。
第5の発明では、第1流路を流れる空気流と第2流路を流れる空気流との分配量を調整できるので、第1吹出口から吹き出される空気の温度や湿度、あるいは第1吹出口から吹き出される空気の風量を、使用者がより爽快感が得られる条件に調整できる。
第6の発明では、第2吹出口から吹き出される空気を排気するためのダクトを備えているので、気化フィルタおよび熱交換器を通過した高湿の空気を排気できる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
以下に説明する冷風扇は、通常、室内で使用される。また通常、室内の窓や出入口を開放し、高湿の空気が吹き出される第2吹出口が窓や出入口側を向くようにして使用される。
[第1実施形態]
[冷風扇1の構成]
本発明の第1実施形態に係る冷風扇1は、図1〜図3に示すように、ケーシング2、送風ファン3(送風手段)、空清フィルタ4、第1流路5、第2流路6、気化ユニット7(気化手段)、及び顕熱交換器8(熱交換器)を備えている。送風ファン3、空清フィルタ4、第1流路5、第2流路6、気化ユニット7、及び顕熱交換器8は、ケーシング2の内部に収容されている。
[冷風扇1の構成]
本発明の第1実施形態に係る冷風扇1は、図1〜図3に示すように、ケーシング2、送風ファン3(送風手段)、空清フィルタ4、第1流路5、第2流路6、気化ユニット7(気化手段)、及び顕熱交換器8(熱交換器)を備えている。送風ファン3、空清フィルタ4、第1流路5、第2流路6、気化ユニット7、及び顕熱交換器8は、ケーシング2の内部に収容されている。
<ケーシング2>
ケーシング2は、図1に示すように、円形の送風部11と、送風部11を支持する支持部12と、土台部13とを有する。支持部12の左側面12Lには、空気を吸い込む吸込口21が形成されている。また、ケーシング2には、吸込口21から吸い込んだ空気を吹き出す第1吹出口22および第2吹出口23が形成されている。第1吹出口22はケーシング2の前面2F(より詳しくは、送風部11の前面11F)に形成され、第2吹出口23はケーシング2の背面2B(より詳しくは、送風部11の背面11B)に形成されている。なお、ケーシング2の前面2Fとは、送風部11の前面11Fと支持部12の前面12Fとを指す。また、ケーシング2の背面2Bとは、送風部11の背面11Bと支持部12の背面12Bとを指す。
ケーシング2は、図1に示すように、円形の送風部11と、送風部11を支持する支持部12と、土台部13とを有する。支持部12の左側面12Lには、空気を吸い込む吸込口21が形成されている。また、ケーシング2には、吸込口21から吸い込んだ空気を吹き出す第1吹出口22および第2吹出口23が形成されている。第1吹出口22はケーシング2の前面2F(より詳しくは、送風部11の前面11F)に形成され、第2吹出口23はケーシング2の背面2B(より詳しくは、送風部11の背面11B)に形成されている。なお、ケーシング2の前面2Fとは、送風部11の前面11Fと支持部12の前面12Fとを指す。また、ケーシング2の背面2Bとは、送風部11の背面11Bと支持部12の背面12Bとを指す。
ここで、通常、冷風扇1を使用する使用者は、前面2F側に存在する。そのため、本願においては、前面2Fを使用者側と称し、背面2Bを使用者と反対側と称する。
<送風ファン3>
吸込口21と空清フィルタ4との間には、送風ファン3(送風手段)が配置されている。送風ファン3には、ファンモータ(図示省略)が接続されており、制御装置(図示省略)の制御によりファンモータが駆動されることで送風ファン3が回転する。
吸込口21と空清フィルタ4との間には、送風ファン3(送風手段)が配置されている。送風ファン3には、ファンモータ(図示省略)が接続されており、制御装置(図示省略)の制御によりファンモータが駆動されることで送風ファン3が回転する。
<空清フィルタ4>
送風ファン3の下流側には、空気を浄化する空清フィルタ4が配置されている。送風ファン3によって吸込口21から吸い込まれた空気は、まずこの空清フィルタ4を通過する。その際、空気中の塵埃が除去される。ここで、空清フィルタ4は、HEPA(High Efficiency Particulate Air Filter)フィルタであり、微細な塵埃を除去することが可能である。
送風ファン3の下流側には、空気を浄化する空清フィルタ4が配置されている。送風ファン3によって吸込口21から吸い込まれた空気は、まずこの空清フィルタ4を通過する。その際、空気中の塵埃が除去される。ここで、空清フィルタ4は、HEPA(High Efficiency Particulate Air Filter)フィルタであり、微細な塵埃を除去することが可能である。
<第1流路5及び第2流路6>
空清フィルタ4の下流側には、第1流路5及び第2流路6が形成されている。第1流路5は、吸込口21と第1吹出口22とを連通し、送風ファン3によって発生した空気流を第1吹出口22に導く流路である。第2流路6は、吸込口21と第2吹出口23とを連通し、送風ファン3によって発生した空気流を第2吹出口23に導く流路である。第1流路5と第2流路6は、ケーシング2内に配置された仕切り板などによって区切られており、第1流路5に導かれた空気流と、第2流路6に導かれた空気流は、各吹出口22、23から吹き出されるまで互いに混合することがないようになっている。
空清フィルタ4の下流側には、第1流路5及び第2流路6が形成されている。第1流路5は、吸込口21と第1吹出口22とを連通し、送風ファン3によって発生した空気流を第1吹出口22に導く流路である。第2流路6は、吸込口21と第2吹出口23とを連通し、送風ファン3によって発生した空気流を第2吹出口23に導く流路である。第1流路5と第2流路6は、ケーシング2内に配置された仕切り板などによって区切られており、第1流路5に導かれた空気流と、第2流路6に導かれた空気流は、各吹出口22、23から吹き出されるまで互いに混合することがないようになっている。
<気化ユニット7>
第2流路6には、水の気化熱により空気を冷却する気化ユニット7(気化手段)が配置されている。この気化ユニット7は、図3に示すように、気化ロータ31と、貯水タンク32と、水トレー33とを備えている。
第2流路6には、水の気化熱により空気を冷却する気化ユニット7(気化手段)が配置されている。この気化ユニット7は、図3に示すように、気化ロータ31と、貯水タンク32と、水トレー33とを備えている。
気化ロータ31は、第2流路6に導かれた空気流に水を供給する気化フィルタ34と、気化フィルタ34に水を掛けて気化フィルタ34の浸水状態を維持する水掛装置35とを有する。気化フィルタ34は、例えば不織布で円板状に成形され、水掛装置35の内周側に取り付けられている。
水掛装置35は、複数の水掛部(図示省略)を有する。この水掛部は、内部に水を溜めることが可能なように凹状に形成されており、気化ロータ31の回転により、各水掛部が順次水トレー33内に浸水した後上昇し、また、浸水するといった動作を繰り返す。水掛部が浸水することで水掛部内に水が流入し、水掛部が上昇することで水掛部内に溜まった水が気化フィルタ34に向かって流れる。これにより、気化フィルタ34に水が供給され、気化フィルタ34の浸水状態が維持される。
貯水タンク32は、図1に示すように、ケーシング2の送風部11の前面11Fに設けられている。この貯水タンク32は、冷風扇1から着脱可能であり、使用者は貯水タンク32に水を注入することができる。貯水タンク32の下部には注水口(図示省略)が設けられており、水トレー33内の水位の減少により、貯水タンク32内の水が注水口を介して水トレー33内に流出する。
水トレー33は、気化ロータ31に水を供給するためのものであり、水が貯水されている。なお、図2においては、この水トレー33を省略して図示している。
<顕熱交換器8>
気化フィルタ34の下流側には、第2流路6を流れ、気化フィルタ34を通過した空気流と、第1流路5を流れる空気流との間で顕熱の交換を行う顕熱交換器8が配置されている。顕熱交換器8は、複数のチューブ41を有する。このチューブ41内を気化フィルタ34を通過した空気流(第2流路6を流れる空気流)が通過し、チューブ41の周りを第1流路5を流れる空気流が通過する。なお、複数のチューブ41は、顕熱交換器8の中心から放射状に配置されている。
気化フィルタ34の下流側には、第2流路6を流れ、気化フィルタ34を通過した空気流と、第1流路5を流れる空気流との間で顕熱の交換を行う顕熱交換器8が配置されている。顕熱交換器8は、複数のチューブ41を有する。このチューブ41内を気化フィルタ34を通過した空気流(第2流路6を流れる空気流)が通過し、チューブ41の周りを第1流路5を流れる空気流が通過する。なお、複数のチューブ41は、顕熱交換器8の中心から放射状に配置されている。
[空気の流れ]
次に、図2及び図3を参照しつつ冷風扇1内の空気の流れについて説明する。なお、図2及び図3において、吸込口21から吸い込まれ、第1流路5を流れて第1吹出口22から吹き出される空気流を実線の矢印で示し、第2流路6側を流れ第2吹出口23から吹き出される空気流を点線の矢印で示している。
次に、図2及び図3を参照しつつ冷風扇1内の空気の流れについて説明する。なお、図2及び図3において、吸込口21から吸い込まれ、第1流路5を流れて第1吹出口22から吹き出される空気流を実線の矢印で示し、第2流路6側を流れ第2吹出口23から吹き出される空気流を点線の矢印で示している。
送風ファン3により、吸込口21から吸い込まれた空気は、まず空清フィルタ4を通過する。その際、空気中の塵埃が、空清フィルタ4により空気中から除去される。
空清フィルタ4を通過した空気流は、第1流路5に導かれる空気と第2流路6に導かれる空気とに分かれる。なお、第1流路5に導かれる空気と第2流路6に導かれる空気の分配量は1対1である。
第2流路6を流れる空気流は、まず気化ユニット7の気化フィルタ34を通過する。その際、水の気化熱により第2流路6を流れる空気流は冷却・加湿される。そして、気化フィルタ34を通過した空気流は、顕熱交換器8のチューブ41内を通り、第1流路5を流れる空気流との間で顕熱の交換が行われる。顕熱交換器8を通過した空気流は、気化フィルタ34通過後の空気流に比べて温度が上昇し、湿度がやや低下する。そして、顕熱交換器8を通過した空気流は、第2吹出口23から吹き出される。
一方、第1流路5を流れる空気流は、顕熱交換器8のチューブ41の周りを通り、チューブ41内(第2流路6)を流れる空気流との間で顕熱の交換が行われる。顕熱交換器8を通過した空気流は、第2流路6を流れる空気流との熱交換により冷却され、温度が下がる。また、湿度が僅かに上昇する。但し、湿度の上昇量は、気化フィルタ34を通過した空気流の湿度の上昇量に比べると十分小さい。
[実施例]
次に、図3を参照しつつ冷風扇1の実施例について説明する。なお、第1流路5に導かれる空気流と第2流路6に導かれる空気流の分配量は1対1とし、送風ファン3の回転数は、600rpmとした。
次に、図3を参照しつつ冷風扇1の実施例について説明する。なお、第1流路5に導かれる空気流と第2流路6に導かれる空気流の分配量は1対1とし、送風ファン3の回転数は、600rpmとした。
まず、吸込口21から吸い込まれた室内空気の温度は27℃、湿度は60%であった。そして、第2流路6に導かれ、気化フィルタ34を通過した後の空気流の温度は25℃に低下し、湿度は80%に上昇した。その後、顕熱交換器8を通過して第1流路5を流れる空気流と熱交換された空気流の温度は26℃に上昇し、湿度は75%まで低下し、この高温高湿(温度26℃、湿度75%)の空気が第2吹出口23から吹き出された。
一方、吸込口21から吸い込まれた室内空気のうち、第1流路5に導かれ、顕熱交換器8を通過して第2流路6を流れる空気流と熱交換された空気流の温度は、27℃から26℃に低下し、湿度は60%から63%に僅からながら上昇した。その結果、吸込口21から吸い込まれた室内空気よりも温度が低く、かつ湿度もほとんど上昇していない空気が第1吹出口22から吹き出された。
以上より、第2流路6を流れ、気化フィルタ34を通過した空気流と第1流路5を流れる空気流との間で熱交換を行うことにより、吸込口21から吸い込まれた空気よりも温度が低く、かつ湿度の上昇を抑えた空気を第1吹出口22から得られることが分かる。
[本実施形態の冷風扇1の特徴]
本実施形態の冷風扇1には、以下の特徴がある。
本実施形態の冷風扇1には、以下の特徴がある。
この冷風扇1では、第2流路6を流れ、気化ユニット7(気化手段)の気化フィルタ34を通過した空気流と、第1流路5を流れる空気流との間で熱交換を行う顕熱交換器8(熱交換器)が設けられているので、第1流路5を流れる空気流が、第2流路6を流れ、気化フィルタ34で水の気化熱により冷却および加湿された空気流と熱交換されて、第1吹出口22から吹き出される。そのため、吸込口21から吸い込まれる空気よりも低温で、かつ気化フィルタ34を通過した空気流よりも湿度が低い空気流を第1吹出口22から得ることができる。したがって、吸込口21から吸い込まれる空気よりも低温で、かつ湿度の上昇を抑えた空気を吹き出すことができる。
また、この冷風扇1では、第1吹出口22がケーシング2の前面2Fに設けられているので、吸込口21から吸い込まれる空気よりも低温で、かつ湿度の上昇を抑えた空気を使用者側に吹き出すことができる。
また、この冷風扇1では、第2吹出口23がケーシング2の背面2Bに設けられているので、気化フィルタ34および顕熱交換器8を通過した高湿の空気を使用者と反対側に吹き出すことができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る冷風扇について説明する。第2実施形態に係る冷風扇は、図4に示すように、吸込口21がケーシング2の前面2F(より詳しくは、支持部12の前面12F)に形成されている点で第1実施形態と異なる。
次に、第2実施形態に係る冷風扇について説明する。第2実施形態に係る冷風扇は、図4に示すように、吸込口21がケーシング2の前面2F(より詳しくは、支持部12の前面12F)に形成されている点で第1実施形態と異なる。
[本実施形態の冷風扇の特徴]
本実施形態の冷風扇には、以下の特徴がある。
本実施形態の冷風扇には、以下の特徴がある。
この冷風扇では、第1吹出口22と吸込口21がケーシング2の前面2Fに設けられているので、使用者が第1吹出口22のすぐ前方に存在する場合において、第1吹出口22から吹き出された空気が使用者に当たってすぐに吸込口21から吸い込まれ、また第1吹出口22から吹き出されるという操作が繰り返される。その結果、空気の冷却が進み、より低温の空気を第1吹出口22から吹き出すことができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る冷風扇について説明する。第3実施形態に係る冷風扇は、図5に示すように、第1流路5を流れる空気流と第2流路6を流れる空気流との分配量を調整する分配量調整手段9が配置されている点で第1実施形態と異なる。この分配量調整手段9は、第1流路5のうち、顕熱交換器8よりも上流側に配置されている。
次に、第3実施形態に係る冷風扇について説明する。第3実施形態に係る冷風扇は、図5に示すように、第1流路5を流れる空気流と第2流路6を流れる空気流との分配量を調整する分配量調整手段9が配置されている点で第1実施形態と異なる。この分配量調整手段9は、第1流路5のうち、顕熱交換器8よりも上流側に配置されている。
分配量調整手段9は、ケーシング2などに固定される固定ピン51と、固定ピン51に対して回動可能に取り付けられた羽根52とを有する。そして、空気流に対して羽根52の向きを調整することにより、第1流路5を流れる空気流と第2流路6を流れる空気流との分配量が調整できるようになっている。
[本実施形態の冷風扇の特徴]
本実施形態の冷風扇には、以下の特徴がある。
本実施形態の冷風扇には、以下の特徴がある。
この冷風扇では、第1流路5を流れる空気流と第2流路6を流れる空気流との分配量を調整できるので、例えば、第2流路6を流れる空気流に対する第1流路5を流れる空気流の比率を大きくして、第1吹出口22からの風量を大きくしたり、第2流路6を流れる空気流に対する第1流路5を流れる空気流の比率を小さくして、第1吹出口22から吹き出される空気の温度をより低下させることができる。したがって、第1吹出口22から吹き出される空気の温度や湿度、あるいは第1吹出口22から吹き出される空気の風量を、使用者がより爽快感が得られる条件に調整できる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る冷風扇について説明する。第4実施形態に係る冷風扇は、図6に示すように、第2吹出口23にダクト10が接続されている点で第1実施形態と異なる。
次に、第4実施形態に係る冷風扇について説明する。第4実施形態に係る冷風扇は、図6に示すように、第2吹出口23にダクト10が接続されている点で第1実施形態と異なる。
[本実施形態の冷風扇の特徴]
本実施形態の冷風扇には、以下の特徴がある。
本実施形態の冷風扇には、以下の特徴がある。
この冷風扇では、ダクト10の末端を室外に配置することにより、気化フィルタ34および顕熱交換器8を通過した高湿の空気を室外に排気できる。その結果、高湿の空気が吹き出される第2吹出口23の周りに使用者がいる場合において、その使用者に向かって高湿の空気が吹き出されることを防止できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成は、上記実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
[変形例]
上記各実施形態においては、第1吹出口22がケーシング2の前面2Fに形成され、第2吹出口23がケーシング2の背面2Bに形成されているが、各吹出口22、23は、ケーシング2のどこに形成されていてもよい。
上記各実施形態においては、第1吹出口22がケーシング2の前面2Fに形成され、第2吹出口23がケーシング2の背面2Bに形成されているが、各吹出口22、23は、ケーシング2のどこに形成されていてもよい。
また、第1実施形態においては、吸込口21が左側面12Lに形成されているが、吸込口21は、ケーシング2のどこに形成されていてもよい。
また、第2実施形態においては、第1吹出口22と吸込口21がケーシング2の前面2Fに設けられているが、第1吹出口22と吸込口21が同じ面に設けられていれば、その配置位置は前面2Fに限られない。
また、上記各実施形態においては、空清フィルタ4がHEPAフィルタで構成されているが、空清フィルタ4は、比較的大きな塵埃を除去するプレフィルタであってもよいし、活性炭などを含みホルムアルデヒドや臭い成分などを分解、或いは吸着する脱臭フィルタであってもよいし、その他、空気を浄化するフィルタであってもよい。また、これらフィルタの組み合わせであってもよい。なお、空清フィルタ4はなくてもよい。
また、上記各実施形態においては、備えていないが、ストリーマ放電ユニットを備えていてもよい。ストリーマ放電ユニットとは、ストリーマ放電によって酸化分解力の高い活性種を供給する装置である。これらの活性種には、高速電子、イオン、水酸化ラジカル及び励起酸素分子などが含まれ、これらの活性種は、アンモニア類や、アルデヒド類、窒素酸化物等の小さな有機分子からなる空気中の有害成分や臭気成分を分解する。
また、上記各実施形態においては、気化ロータ31は、気化フィルタ34と水掛装置35とからなるが、気化ロータの構成は上記に限られるものでない。
また、上記各実施形態においては、気化手段として、気化フィルタ34を有する気化ユニット7を用いているが、気化手段は、これに限られるものではない。例えば、超音波振動子などによって水を噴霧する水噴霧式の気化手段であってもよい。
また、上記各実施形態においては、顕熱の交換を行う顕熱交換器8が用いられているが、熱交換器は顕熱交換器に限られず、様々な熱交換器を用いることができる。
また、上記第3実施形態においては、分配量調整手段9が第1流路5に設けられているが、特に限定されず、第2流路6に設けられていてもよいし、第1流路5および第2流路6よりも上流側に設けられていてもよい。また、分配量調整手段9は、固定ピン51と羽根52とで構成したが、その構成はこれに限られるものではない。
また、上記各実施形態においては、第1流路5と第2流路6の上流側に吸込口21および送風ファン3を一つずつ有し、ケーシング2の内部にて第1流路5と第2流路6とに分かれる構成とした。しかし、第1流路5および第2流路6のそれぞれに別のファンが設けられていてもよい。また、第1流路および第2流路それぞれに吸込口と送風ファンが設けられ、第1流路5および第2流路6が吸込口から吹出口まで完全に分離されていてもよい。
本発明を利用すれば、吸込口から吸い込まれる空気よりも低温で、かつ湿度の上昇を抑えた空気を吹き出すことができる。
1 冷風扇
2 ケーシング
2F 前面
2B 背面
3 送風ファン(送風手段)
4 空清フィルタ
5 第1流路
6 第2流路
7 気化ユニット(気化手段)
8 顕熱交換器(熱交換器)
9 分配量調整手段
10 ダクト
21 吸込口
22 第1吹出口
23 第2吹出口
34 気化フィルタ
2 ケーシング
2F 前面
2B 背面
3 送風ファン(送風手段)
4 空清フィルタ
5 第1流路
6 第2流路
7 気化ユニット(気化手段)
8 顕熱交換器(熱交換器)
9 分配量調整手段
10 ダクト
21 吸込口
22 第1吹出口
23 第2吹出口
34 気化フィルタ
Claims (6)
- 吸込口、第1吹出口、および第2吹出口を有するケーシングと、
前記ケーシング内に配置された送風手段と、
前記吸込口と前記第1吹出口とを連通し、前記送風手段によって発生した空気流を前記第1吹出口に導く第1流路と、
前記吸込口と前記第2吹出口とを連通し、前記送風手段によって発生した空気流を前記第2吹出口に導く第2流路と、
前記第2流路に配置され、水の気化熱により前記第2流路を流れる空気を冷却する気化手段とを備え、
前記第2流路の前記気化手段によって冷却された空気流と前記第1流路を流れる空気流との間で熱交換を行う熱交換器が設けられていることを特徴とする冷風扇。 - 前記第1吹出口が前記ケーシングの前面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷風扇。
- 前記第1吹出口と前記吸込口が前記ケーシングの同じ面に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷風扇。
- 前記第2吹出口が前記ケーシングの背面に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷風扇。
- 前記第1流路を流れる空気流と前記第2流路を流れる空気流との分配量を調整する分配量調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷風扇。
- 前記第2吹出口から吹き出される空気を排気するためのダクトを備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷風扇。
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-
2012
- 2012-11-06 JP JP2012244487A patent/JP2014092338A/ja active Pending
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