JP2014091405A - 調光シート付きパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】コート剤の剥離を防止した上で、視界領域を確保するとともに、外観を良好に維持できる調光シート付きパネルを提供する。
【解決手段】ガラス層21,22間に調光シート23が設けられた調光シート付きパネルであって、調光シート23の外周端面からガラス層21の外周端面、及び他方面21b,22bにかけて覆うように光透過性を有するコート剤24が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、調光シート付きパネルに関するものである。
従来から、車室内へ入射する光を調整する構成として、サンルーフ等の車両の窓ガラスに調光シート付きパネルを用いる構成が知られている。
調光シート付きパネルは、2枚のガラス間に液晶等の調光シートが配置され、この調光シートに電圧を印加することで、調光シートの着色具合等を調整し、調光シートを透過して車室内へ入射する光の透過率等を調整(調光)するものである。
ここで、例えば特許文献1には、2枚のガラス間に中央部がくり抜かれた額縁構造の中間膜を配置し、この中間膜の内側に調光シートを封入する構成が開示されている。また、特許文献1には、調光シート付きパネルのうち、調光シートよりも外側領域(ガラスと中間膜とが重なる部分)に、黒色セラミックス等の遮蔽部材を配置する構成も記載されている。
この構成によれば、調光シート付きパネルに入射する光のうち、調光シートが封入された調光領域に入射する光は調光されて車室内に入射し、遮蔽部材に入射する光は遮蔽部材により遮蔽されるようになっている。
特開2007−326763号公報 特開昭61−201216号公報
ところで、近時では、サンルーフ等、車体に嵌め込まれた固定窓に限らず、ドアウィンドウ等の可動窓に調光シート付きパネルを採用することが検討されている。
しかしながら、上述した特許文献1の構成を可動窓に採用した場合、可動窓の外周部に黒色セラミックが配置されることになるので、視界領域が狭くなるという問題がある。
一方で、遮蔽部材を配置しない場合、特許文献1の構成では、調光シート付きパネルにおける調光領域が部分的になり、外観が低下する。
これに対して、特許文献2には、ガラスの外周端面と同じ位置まで調光シートを封入し、ガラスの外周端面と調光シートの外周端面とをともに接着剤で覆うことで、調光シートを封止する構成が開示されている。
しかしながら、特許文献2の構成にあっては、接着剤の側方、具体的にはガラスの外周端面と接着剤との接合部分にガラスの厚さ方向から外力が作用した場合、接着剤が剥離してしまう虞がある。特に、ドアウィンドウ等の可動窓は、調光シート付きパネルの端部が露出する場合があるため、接着剤はより剥離し易くなってしまう。
そこで、本発明は、上述した事情に考慮してなされたもので、コート剤の剥離を防止した上で、視界領域を確保するとともに、外観を良好に維持できる調光シート付きパネルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、第1透明パネル(例えば、実施形態における第1ガラス層21)の一方面(例えば、実施形態における一方面21a)上に調光シート(例えば、実施形態における調光シート23)が設けられた調光シート付きパネル(例えば、実施形態におけるドアウィンドウ3)であって、前記調光シートの外周端部から前記第1透明パネルの外周端部、及び前記第1透明パネルの他方面(例えば、実施形態における他方面21b)にかけて覆うように光透過性を有するコート剤(例えば、実施形態におけるコート剤24)が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明では、前記調光シートの外周端部が、前記第1透明パネルの外周端部と面方向で同じ位置に配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明では、前記コート剤は、前記第1透明パネルの前記他方面全体を覆っていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明では、前記調光シートのうち、前記第1透明パネルに接合される面とは反対側の面に、第2透明パネル(例えば、実施形態における第2ガラス層22)が接合され、前記コート剤は、前記第2透明パネルの外周端部を覆っていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明では、前記調光シートの外周端部は、前記第1透明パネル及び前記第2透明パネルの外周端部に対して面方向で同じ位置に配置される第1端部(例えば、実施形態における第1端部23a)と、前記第1透明パネル及び前記第2透明パネルの外周端部に対して面方向の内側に配置される第2端部(例えば、実施形態における第2端部23b)と、を備え、前記第1透明パネル及び前記第2透明パネルは、前記第2端部側において前記調光シートを回避した状態で接合されていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明では、前記調光シート付きパネルは、昇降可能とされた車両(例えば、実施形態における車両1)のドアウィンドウであり、前記調光シートの前記第1端部は、前記調光シート付きパネルの外周端部のうち、昇降方向に沿う先端部に設定され、前記第2端部は前記先端部以外の部分に設定されていることを特徴とする。
請求項7に記載した発明では、前記コート剤は、前記第2透明パネルのうち、前記調光シートが接合された面(例えば、実施形態における一方面22a)とは反対側の面(例えば、実施形態における他方面22b)全体を覆っていることを特徴とする。
請求項8に記載した発明では、前記コート剤は、紫外線硬化型樹脂からなることを特徴とする。
請求項9に記載した発明では、前記第1透明パネルの外周端部及び前記調光シートの外周端部は、透明金属層により覆われていることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、調光シートの外周端部から第1透明パネルの外周端部、及び他方面にかけて覆うようにコート剤が形成されているため、調光シートを封止した上で、透湿バリア性(防水性)を確保して、例えば調光シート内や調光シートと第1透明パネルとの間への水等の進入を防止できる。特に、透明パネルの外周端部とシール剤との接合部分に、厚さ方向に沿う外力が作用した場合であっても、コート剤の剥離を防止できる。
この場合、調光シートの外周端部を第1透明パネルの外周端部により近づけて配置できるので、第1透明パネル上で調光シートが配置された領域(調光シート付きパネルに入射した光が調光される調光領域)を拡大することができる。そのため、従来のように黒色セラミックス等で調光シートの外側領域を覆う構成に比べて、視界領域を確保した上で、外観を良好に維持できる。
請求項2に記載した発明によれば、調光シートの外周端部が、第1透明パネルの外周端部と面方向で同じ位置に配置されているため、第1透明パネルの一方面上の全体に亘って調光シートが設けられることになる。そのため、調光シート付きパネル全体を調光領域とすることができる。
請求項3に記載した発明によれば、コート剤が第1透明パネルの他方面全体に亘って形成されているため、コート剤の剥離をより確実に防止できる。
さらに、第1透明パネルの他方面のコーティングと同時に第1透明パネル及び調光シートの外周端部をコーティングできるので、作業性を向上させることができる。
請求項4に記載した発明によれば、第1透明パネル、調光シート、及び第2透明パネルの外側端部をコート剤により一体で覆うことができるので、調光シートが透明パネルに挟持された合わせパネルを採用した場合であっても、透湿バリア性を確保できる。これにより、透明パネル間への水等の進入を防止できる。
請求項5に記載した発明によれば、調光シートの第1端部側において、各透明パネルの外周端部と調光シートの第1端部とが面方向で同じ位置に配置されるため、透明パネルの外周端部まで調光領域を確保できる。
一方、調光シートの第2端部側において、調光シートを介さずに各透明パネルを接着剤等の中間膜により直接接合することができるので、各透明パネルの密着性も向上させることができる。
請求項6に記載した発明によれば、使用者の視界に入り易い昇降方向の先端部まで調光領域を確保できるので、外観を良好に維持できるとともに、使用者の視界に比較的入り難い先端部以外の部分を利用して各透明パネルの密着性を向上させることができる。
請求項7に記載した発明によれば、第2透明パネルのうち、調光シートが接合された面とは反対側の面全体がコート剤により覆われているため、コート剤の剥離をより確実に防止できる。
さらに、第2透明パネルのうち、調光シートが接合された面とは反対側の面のコーティングと同時に各透明パネル及び調光シートの外周端部をコーティングできるので、マスキング等の作業が不要になり、作業性を向上させることができる。
請求項8に記載した発明によれば、コーティング時にコート剤を加熱することがないので、調光シートに熱によるダメージが与えられるのを防止できる。
請求項9に記載した発明によれば、第1透明パネルの外周端部及び調光シートの外周端部を透明金属層により覆うことで、調光シートの透湿バリア性をより向上させることができるとともに、調光シート付きパネルに入射する赤外線も吸収することができる。
本発明の調光シート付きパネルを採用した車両の側面図である。 本実施形態におけるドアウィンドウの分解斜視図である。 本実施形態におけるドアウィンドウの断面図である。 本実施形態における調光シートの断面図である。 本実施形態における他の構成を示すドアウィンドウの断面図である。 本実施形態における他の構成を示すドアウィンドウの断面図である。 本実施形態における他の構成を示すドアウィンドウの断面図である。 本実施形態における他の構成を示すドアウィンドウの断面図である。 本実施形態における他の構成を示すドアウィンドウの断面図である。 本実施形態における他の構成を示すドアウィンドウの断面図である。 本実施形態における他の構成を示すドアウィンドウの平面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、車両1におけるフロントドア2のドアウィンドウ3に、本発明の調光シート付きパネルを採用した場合について説明する。
(ドア構造)
図1は車両の側面図である。
図1に示すように、フロントドア2は、車体側部のドア開口部4を開閉可能に取り付けられるものであって、ドア本体11と、ドアウィンドウ(調光シート付きパネル)3を昇降可能に保持するサッシュ部材12と、を備えている。サッシュ部材12は、ドア本体11の内部に収納されたロアサッシュ13と、ドア本体11の上部に設けられ、ドア本体11の上縁部とともに窓枠を構成するアッパサッシュ14と、を備えている。ドアウィンドウ3は、図示しない駆動手段により各サッシュ13,14上を案内されて、上述した窓枠を開閉するように昇降する。
(ドアウィンドウ)
図2はドアウィンドウ3の分解斜視図であり、図3はドアウィンドウ3の断面図である。
図2、図3に示すように、本実施形態のドアウィンドウ3は、厚さ方向で対向する第1ガラス層(第1透明パネル)21及び第2ガラス層(第2透明パネル)22と、これらガラス層21,22間に配置された調光シート23と、調光シート23をガラス層21,22間に封止するコート剤24(図4参照)と、を備えている。
図4は、調光シート23の断面図である。
図4に示すように、調光シート23は、厚さ方向で対向する一対のフィルム部材31,32と、各フィルム部材31,32のそれぞれの対向面(厚さ方向内側に位置する面)上に形成された透明電極層33,34と、透明電極層33,34を介して各フィルム部材31,32に挟持された調光層37と、を備えている。
フィルム部材31,32としては例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)等、絶縁性及び光透過性を有する材料が好適に用いられている。
各透明電極層33,34は、ITO等からなり、それぞれリード線35,36(図2参照)を介して図示しない電源に接続されている。
調光層37は、液晶等からなり、各透明電極層33,34間に電圧を印加することで、着色具合等が変更され、調光シート23を透過する光の透過率が調整されるようになっている。なお、調光層37は、配光粒子を封入したマイクロカプセルが分散されたマトリックス樹脂によりSPD(Suspended Particle Device)層として構成しても構わない。
このように構成された調光シート23は、その厚さ方向を各ガラス層21,22と一致させた状態で、第1ガラス層21と第2ガラス層22との間にそれぞれ中間膜41,42(例えば、PVB(ポリビニルブチラール)等)を介して接合されている。
なお、以下の説明では、各ガラス層21,22における厚さ方向に直交する2平面、すなわち各ガラス層21,22の厚さ方向に沿う外周端面(コバ面)に連設し、かつ外周端面に直交する2平面のうち、厚さ方向内側(調光シート23側)に位置する面を一方面21a,22aとし、厚さ方向外側(調光シート23とは反対側)を位置する面を他方面21b,22bとする。この場合、各ガラス層21,22の一方面21a,22a(図中第1ガラス層21の裏面及び第2ガラス層22の表面)同士が厚さ方向で対向しており、これら一方面21a,22aと調光シート23との間にそれぞれ中間膜41,42が介在している。
そして、本実施形態では、第1ガラス層21、中間膜41、調光シート23、中間膜42、第2ガラス層22がこの順に厚さ方向に積層された積層体51を構成している。この場合、各ガラス層21,22及び中間膜41,42の外周端面(外周端部)と、調光シート23の外周端面(外周端部)と、は面一に配置されており、積層体51の外周端面を構成している。
ここで、コート剤24は、積層体51の全体を覆うように形成されている。具体的に、コート剤24は、積層体51のうち、第1ガラス層21及び第2ガラス層22の他方面21b,22b(図中第1ガラス層21の表面及び第2ガラス層22の裏面)全体に亘って形成されるとともに、積層体51の外周端面(各ガラス層21,22、中間膜41,42、及び調光シート23の外周端面)全体に亘って形成されている。これにより、調光シート23が各ガラス層21,22間に封止されている。
なお、コート剤24としては、透明材料であって、かつ透湿バリア性や、撥水性、ガラス層21,22との密着性、ドアウィンドウ3昇降時の耐磨耗性、摺動性、衝突時の耐衝撃性に優れた材料が好ましい。このような材料として、透明パネルのコート剤として用いられる紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂等を採用することが好ましい。特に、本実施形態で採用するコート剤24は、調光シート23の耐熱性を考慮して紫外線硬化型樹脂を採用することが好ましい。
このように、本実施形態では、調光シート23の外周端面を含む積層体51全体をコート剤24により覆う構成とした。
この構成によれば、各ガラス層21,22間に調光シート23を封止した上で、透湿バリア性を確保して、例えば調光シート23内や各ガラス層21,22間への水等の進入を確実に防止できる。特に、積層体51が他方面21b,22bから外周端面に亘ってコート剤24により覆われるので、例えば積層体51の外周端面とシール剤24との接合部分に、厚さ方向に沿う外力が作用した場合であっても、コート剤24の剥離を防止できる。
その結果、調光シート23の外周端面をガラス層21,22の外周端面により近づけて配置できるので、ガラス層21,22上で調光シート23が配置された領域(ドアウィンドウ3に入射した光が調光される調光領域)を拡大することができる。そのため、従来のように黒色セラミックス等で調光シートの外側領域を覆う構成に比べて、視界領域を確保した上で、外観を良好に維持できる。この場合、本実施形態では、調光シート23の外周端面が、ガラス層21,22の外周端面と面一に配置されているため、ガラス層21,22上の全体に亘って調光シート23が設けられることになる。そのため、ドアウィンドウ3全体を調光領域とすることができる。
さらに、積層体51全体をコート剤24により覆うことで、積層体51の他方面21b,22bへのコーティングと同時に外周端面のコーティングを行うことができる。この場合、例えば積層体51の一部分のみにコート剤24を形成する場合と異なり、マスキング等の作業が不要になるので、作業性を向上できる。
また、本実施形態では、紫外線硬化型樹脂からなるコート剤24を採用することで、コーティング時にコート剤24を加熱することがないので、調光シート23に熱によるダメージが与えられるのを防止できる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態で挙げた構成等はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、積層体51の全体に亘ってコート剤24を形成する構成について説明したが、少なくとも調光シート23の外周端面から第1ガラス層21の外周端面及び他方面21bの外周部分にかけてコート剤24が形成されていれば構わない。
例えば、図5に示すように、積層体51の端部、すなわち積層体51の外周端面、及び積層体51両面の外周部分のみを覆うように(各ガラス層21,22における他方面21b,22bの中央部を回避するように)コート剤24を形成しても構わない。
また、図6に示すように、積層体51のうち第1ガラス層21の他方面21b全体、積層体51の外周端面、及び第2ガラス層22における他方面22bの外周部分のみを覆うように(第2ガラス層22における他方面22bの中央部を回避するように)コート剤24を形成しても構わない。
また、上述した実施形態では、積層体51をコート剤24のみで覆う構成について説明したが、これに限らず、例えば図7に示すように、コート剤24に加えてITO等からなる透明金属層61により積層体51を覆う構成でも構わない。
この場合、上述した実施形態のように積層体51をコート剤24で覆った後、蒸着やスパッタリング等によりコート剤24上に透明金属層61を成膜する。その後、透明金属層61上に再度コート剤24を形成する。
この構成によれば、積層体51を透明金属層61により覆うことで、調光シート23の透湿バリア性をより向上させることができるとともに、ドアウィンドウ3に入射する赤外線も吸収することができる。
しかも、透明金属層61と積層体51との間にコート剤24が形成されているため、透明金属層61と調光シート23(透明電極層33,34)との間での短絡を防止できる。さらに、透明金属層61上に再度コート剤24が形成されているので、ドアウィンドウ3昇降時の摺動性も確保できる。
また、コート剤24中にITO等の微粒子を分散してコート剤24とともに透明金属層61を形成し、コート剤24内に透明金属層61が配置される構成にしてもよい。
この場合には、コート剤24の材料に、体積電気抵抗値が10Ω・cm以上のものを採用することが好ましい。これにより、透明金属層61と調光シート23(透明電極層33,34)との間での短絡を防止した上で、ドアウィンドウ3に入射する赤外線も吸収することができる。
また、図8、図9に示すように、上述した透明金属層61を上述した図5、図6の構成に採用しても構わない。
また、上述した実施形態では、2枚のガラス層21,22間に調光シート23が挟持された合わせガラスに本発明の調光シート付きパネルを採用した場合について説明したが、これに限られない。
例えば、図10に示すように、第1ガラス層21の一方面21a(裏面)上に粘着層52を介して調光シート23を接合し、これら第1ガラス層21及び調光シート23を覆うようにコート剤24を形成しても構わない。なお、この場合であっても、少なくとも調光シート23の外周端面から第1ガラス層21の外周端面及び他方面21bの外周部分にかけてコート剤24が形成されていれば構わない。
また、上述した実施形態では、本発明の調光シート付きパネルをドアウィンドウ3に採用した場合について説明したが、これに限らず、種々のパネルに採用することが可能である。
また、上述した実施形態では、透明パネルとしてガラスを採用した場合について説明したが、これに限らず、種々の材料(例えば、樹脂材料等)を採用することが可能である。
さらに、上述した実施形態では、調光シート23の外周端面とガラス層21,22の外周端面とを面一に配置した場合について説明したが、これに限らず、調光シート23の外周端面がガラス層21,22の外周端面よりも内側に配置されていても構わない。
さらに、上述した実施形態では、調光シート23の外周端面が、ガラス層21,22の外周端面と全周に亘って面一に配置された構成について説明したが、これに限らず、外周端面のうち、少なくとも一部が面一に配置された構成を採用することも可能である。
例えば、図11に示すように、ドアウィンドウ3のうち、昇降方向の上辺部(先端部)では調光シート23の外周端面(第1端部23a)がガラス層21,22の外周端面と面一に配置され、それ以外の端部(下辺部及び側辺部)では調光シート23の外周端面(第2端部23b)がガラス層21,22の外周端面に対して内側に配置される構成にしても構わない。
この構成によれば、ドアウィンドウ3における昇降方向の上辺部において、ガラス層21,22の外周端面と調光シート23の外周端面とが面一に配置されるため、ドアウィンドウ3の上辺部まで調光領域を確保できる。
一方、ドアウィンドウ3における昇降方向の上辺部以外の端部において、調光シート23を回避した状態で、各ガラス層21,22を接着剤等の中間膜(上述した中間膜41,42等)により直接接合することができる。
したがって、使用者の視界に入り易い昇降方向の上辺部での外観を向上させた上で、使用者の視界に比較的入り難い上辺部以外を利用してガラス層21,22の密着性を向上させることができる。
1…車両 3…ドアウィンドウ(調光シート付きパネル) 21…第1ガラス層(第1透明パネル) 21a…一方面 21b…他方面 22…第2ガラス層(第2透明パネル) 23…調光シート 23a…第1端部 23b…第2端部 24…コート剤

Claims (9)

  1. 第1透明パネルの一方面上に調光シートが設けられた調光シート付きパネルであって、
    前記調光シートの外周端部から前記第1透明パネルの外周端部、及び前記第1透明パネルの他方面にかけて覆うように光透過性を有するコート剤が形成されていることを特徴とする調光シート付きパネル。
  2. 前記調光シートの外周端部が、前記第1透明パネルの外周端部と面方向で同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の調光シート付きパネル。
  3. 前記コート剤は、前記第1透明パネルの前記他方面全体を覆っていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の調光シート付きパネル。
  4. 前記調光シートのうち、前記第1透明パネルに接合される面とは反対側の面に、第2透明パネルが接合され、
    前記コート剤は、前記第2透明パネルの外周端部を覆っていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の調光シート付きパネル。
  5. 前記調光シートの外周端部は、前記第1透明パネル及び前記第2透明パネルの外周端部に対して面方向で同じ位置に配置される第1端部と、
    前記第1透明パネル及び前記第2透明パネルの外周端部に対して面方向の内側に配置される第2端部と、を備え、
    前記第1透明パネル及び前記第2透明パネルは、前記第2端部側において前記調光シートを回避した状態で接合されていることを特徴とする請求項4記載の調光シート付きパネル。
  6. 前記調光シート付きパネルは、昇降可能とされた車両のドアウィンドウであり、
    前記調光シートの前記第1端部は、前記調光シート付きパネルの外周端部のうち、昇降方向に沿う先端部に設定され、前記第2端部は前記先端部以外の部分に設定されていることを特徴とする請求項4または請求項5記載の調光シート付きパネル。
  7. 前記コート剤は、前記第2透明パネルのうち、前記調光シートが接合された面とは反対側の面全体を覆っていることを特徴とする請求項4から請求項6の何れか1項に記載の調光シート付きパネル。
  8. 前記コート剤は、紫外線硬化型樹脂からなることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の調光シート付きパネル。
  9. 前記第1透明パネルの外周端部及び前記調光シートの外周端部は、透明金属層により覆われていることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載の調光シート付きパネル。
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