JP2014086790A - 通信機器間の認証方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が簡単であり、ジェスチャを利用して確実に認証を行うことができる、通信機器間の認証方法を提供する。
【解決手段】第1の通信機器10と第2の通信機器20とを含む複数の通信機器の間で、通信の対象となる通信機器を特定して通信のための接続を行う、通信機器間の認証方法であって、第1の通信機器10は、第2の通信機器20が送信する信号を受信し、受信した信号の強度の変化と位相の変化とから、第2の通信機器20の位置の変化に関する第1の変位情報を検出し、第1の変位情報を予め定められた第1の保持情報と比較して第1の判定を行ない、第1の判定の結果に基き第2の通信機器20を通信の対象として特定することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の通信機器の間で、通信の対象となる通信機器を特定して通信のための接続を行う、通信機器間の認証方法に関し、特に、構成が簡単であり、ジェスチャによって確実に認証を行うことのできる、通信機器間の認証方法に関する。
近年、携帯電話や高機能の携帯情報端末(以下、スマートフォンと略称)のような通信端末と通信機能を備えたパーソナルコンピュータ(以下、PCと略称)との間や、スマートフォンどうしのような通信端末間といった、複数の通信機器の間において、これらの通信機器を連携させてデータの転送等の無線通信を行う場面が増えてきている。その際、複数の通信機器の間で通信の対象となる通信機器を特定し、対象となった通信機器の間で通信のための接続を行う、いわゆるペアリングとよばれる認証処理(以下、認証と略称)が必要となる。この認証を簡単な操作で行うための方法として、ユーザがこれらの通信機器を保持しながら振舞う所定のジェスチャによって通信の対象となる通信機器を特定する認証方法が注目されている。このような認証方法としては、例えば特許文献1や特許文献2のような方法が提案されている。
特許文献1では、たとえば図16に示すような、第1の携帯電話(通信機器)と第2の携帯電話(通信機器)とを備える通信システムにおける認証方法が提案されている。この方法では、第1の携帯電話と第2の携帯電話との間のハグ状態を検出し、ハグ状態にあることが検出されたとき、第1の携帯電話と第2の携帯電話とは互いを通信の対象として特定している。そして、第1の携帯電話と第2の携帯電話との間でデータを転送するためのデータ転送チャネルを開いている。第1の携帯電話と第2の携帯電話とは、このようにして認証を行っている。ハグ状態とは、「第1の携帯電話と第2の携帯電話とが互いに近くにあり、互いに対して特定のパターンの動作をしている」状態のことである。
第1の携帯電話と第2の携帯電話との間のハグ状態を検出する方法としては、例えば以下の方法が提案されている。まず、第1の方法では、第1の携帯電話内の加速度センサによって第1の携帯電話の加速度(動作状態)を検出している。そして、検出した加速度を予め設定した加速/減速プロファイルと比較することにより、ハグ状態かどうかを判定している。また、第2の方法では、第1の携帯電話が第2の携帯電話からの受信信号の電磁界強度を測定することによって第1の携帯電話の第2の携帯電話との相対的な距離の変化(動作状態)を検出している。そして、受信信号の電磁界強度の時間変化を予め設定した時間関数と比較することにより、ハグ状態かどうかを判定している。
特許文献2では、たとえば図17に示すような、送信装置(通信機器)と受信装置(通信機器)とを備える通信システムにおける認証方法が提案されている。図17の左側(a)のフローチャートは、送信装置側の手順を示すフローチャートである。図17の右側(b)のフローチャートは、受信装置側の手順を示すフローチャートである。この方法では、送信装置は、所定の周波数の音波信号(または電磁波信号)をプローブ信号として出力している。そして、受信装置は、受信したプローブ信号の周波数のドップラーシフト(周波数の変化)量から、送信装置の加速度(動作状態)を検出し、送信装置が受信装置に向かって移動したか否かを判定している。そして、受信装置は、その判定結果に基づき、送信装置を通信の対象として特定し、送信装置と受信装置との接続を確立している。
特開2006−520546 特開2009−159066
しかしながら、特許文献1に示す第1の方法では、第1の携帯電話内の加速度センサによって第1の携帯電話の加速度(動作状態)を検出しているので、加速度センサのような特殊な素子が必要であり、装置の構成が複雑になる。そして、このような特殊な素子を備えていない通信機器とは認証が行えない。
特許文献1に示す第2の方法では、第1の携帯電話が第2の携帯電話からの受信信号の電磁界強度を測定することによって第1の携帯電話の第2の携帯電話との相対的な距離の変化(動作状態)を検出している。この方法では、加速度センサのような特殊な素子は不要である。しかしながら、受信信号の電磁界強度のみによって動作状態を検出しているので、第1の携帯電話と第2の携帯電話との相対的な距離の変化しか特定できない。その結果、近付くか遠ざかるかのどちらかに検出できる動作の方向が制限されるので、ジェスチャ動作を正確に検出できず、誤判定を生じやすい。
特許文献2に示す方法では、受信装置は、周波数のドップラーシフト(周波数の変化)量から送信装置の加速度(動作状態)を検出しているので、受信装置に向かう方向や受信装置から離れる方向への加速度(動作状態)については比較的高い精度で検出できる。しかしながら、送信装置は自装置に向かう方向に対して垂直の方向に移動した場合、ドップラーシフト(周波数の変化)では移動の方向を特定できない。その結果、検出できる動作の方向が制限されるので、ジェスチャ動作を正確に検出できず、誤判定を生じやすい。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、構成が簡単であり、ジェスチャを利用して確実に認証を行うことができる、通信機器間の認証方法を提供することにある。
この課題を解決するために、請求項1に記載の認証方法は、第1の通信機器と第2の通信機器とを含む複数の通信機器の間で、通信の対象となる通信機器を特定して通信のための接続を行う、通信機器間の認証方法であって、前記第1の通信機器は、前記第2の通信機器が送信する信号を受信し、受信した信号の強度の変化と位相差の変化とから、前記第2の通信機器の位置の変化に関する第1の変位情報を検出し、前記第1の変位情報を予め定められた第1の保持情報と比較して第1の判定を行ない、前記第1の判定の結果に基き前記第2の通信機器を通信の対象として特定することを特徴とする。
この認証方法では、第1の通信機器は、第2の通信機器が送信する信号を受信し、受信した信号の強度の変化と位相差の変化とから、第2の通信機器の位置の変化に関する第1の変位情報を検出している。そのため、加速度センサのような特殊な素子は不要となり、簡単な構成で認証を行うことができる。また、第1の通信機器は、受信した信号の強度の変化だけでなく位相差の変化も利用しているので、より複雑な位置の変化を検出することができる。例えば、第1の通信機器に対する第2の通信機器の相対的な距離の変化だけでなく、相対的な方向の変化も検出することもできる。その結果、第2の通信機器の位置の変化をより正確に検出することができるので、誤判定が少なくなる。したがって、この認証方法では、構成が簡単であり、ジェスチャを利用して確実に認証を行うことができる。
請求項2に記載の認証方法は、請求項1に記載の認証方法において、前記第1の変位情報は、前記第1の通信機器に対する前記第2の通信機器の、相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する、数値化された情報であることを特徴とする。
この認証方法では、第1の変位情報は、第1の通信機器に対する第2の通信機器の、相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する情報である。そのため、第1の通信機器は、距離の変化と方向の変化という動作状態を判断しやすい情報によって、所定のジェスチャがなされたかどうかを判断することができる。しかも、第1の変位情報は、いわゆるアナログの電気信号ではなく、デジタル的に数値化された情報である。そのため、検出の精度を高くするために補正を行ったり、他の情報と比較し易いように加工したりすることが容易である。
請求項3に記載の認証方法は、請求項1または請求項2に記載の認証方法において、前記第1の通信機器は、複数のアンテナ素子を有する第1のアレーアンテナを備え、前記第1のアレーアンテナの隣り合うアンテナ素子の間隔は、前記第2の通信機器が送信する信号の波長の2分の1以下であることを特徴とする。
この認証方法では、第1の通信機器は、複数のアンテナ素子を有する第1のアレーアンテナを備えている。そのため、第2の通信機器が送信する信号を受信するとき、隣り合うアンテナ素子の間隔に対応して位相のずれた複数の信号を受信することができる。このような信号の位相差から信号の到来する方向を推定することができる。また、第1のアレーアンテナの隣り合うアンテナ素子の間隔は、第2の通信機器が送信する信号の波長の2分の1以下である。そのため、信号の到来する方向を一義的に推定することができるので、方向の推定が容易である。このような第1のアレーアンテナを用いることにより、第1の通信機器は、受信した信号の位相差の変化から、第1の通信機器に対する第2の通信機器の相対的な方向の変化を容易に検出することができる。
請求項4に記載の認証方法は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の認証方法において、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器とは、至近距離通信機能を有し、前記第1の通信機器は、電源がオンになると至近距離通信モードとなり、前記第2の通信機器との認証に関する通信を、至近距離通信によって行うことを特徴とする。
この認証方法では、第1の通信機器と第2の通信機器とは、至近距離通信機能を有し、第1の通信機器は、第2の通信機器との認証に関する通信を、至近距離通信によって行っている。そのため、第1の通信機器と第2の通信機器以外に他の通信機器を備えた通信システムにおいて、他の通信機器が第1の通信機器の近くに存在するような場合でも、他の通信機器への電磁波の影響を低減することができる。しかも、第1の通信機器は、電源がオンになると至近距離通信モードとなるので、認証のための操作を開始する前に、ユーザが毎回至近距離通信モードに設定する必要がなく、操作が簡単になる。
請求項5に記載の認証方法は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の認証方法において、前記第1の通信機器は、前記第2の通信機器を保持しながら振舞う所定のジェスチャを、ユーザに要求するための問い合わせメッセージを前記第2の通信機器に送信し、前記第2の通信機器は、前記第1の通信機器から受信した前記問い合わせメッセージに基いて、ユーザに前記所定のジェスチャを要求し、前記第1の通信機器は、前記所定のジェスチャに伴う前記第2の通信機器の位置の変化から、前記第1の変位情報を検出することを特徴とする。
この認証方法では、第1の通信機器は、第2の通信機器を保持しながら振舞う所定のジェスチャを、ユーザに要求するための問い合わせメッセージを第2の通信機器に送信している。そして、第2の通信機器は、第1の通信機器から受信した問い合わせメッセージに基いて、ユーザに所定のジェスチャを要求している。そのため、第1の通信機器と第2の通信機器以外に他の通信機器を備えた通信システムにおいて、認証の対象となる通信機器が複数存在し、複数のジェスチャによる認証が必要となるような場合でも、第1の通信機器と第2の通信機器との間で認証を行うためのジェスチャをユーザが間違えることがない。
請求項6に記載の認証方法は、請求項1に記載の認証方法において、前記第2の通信機器は、前記第1の通信機器が送信する信号を受信し、受信した信号の強度の変化と位相差の変化とから、前記第1の通信機器の位置の変化に関する第2の変位情報を検出し、前記第2の変位情報を予め定められた第2の保持情報と比較して第2の判定を行ない、前記第2の判定の結果に基き前記第1の通信機器を通信の対象として特定し、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器とのうち少なくとも一方の通信機器が他方の通信機器を通信の対象として特定することによって、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器との認証が成立することを特徴とする。
この認証方法では、第1の通信機器だけでなく、第2の通信機器も、第1の通信機器が送信する信号を受信し、受信した信号の強度の変化と位相差の変化とから、第1の通信機器の位置の変化に関する第2の変位情報を検出し、第2の変位情報を予め定められた第2の保持情報と比較して第2の判定を行ない、第2の判定の結果に基き第1の通信機器を通信の対象として特定している。そして、第1の通信機器と第2の通信機器とのうち少なくとも一方の通信機器が他方の通信機器を通信の対象として特定することによって、第1の通信機器と第2の通信機器との認証が成立するようになっている。そのため、第1の通信機器と第2の通信機器とのうちの一方が通信の対象の特定に失敗しても、他方が成功すれば、第1の通信機器と第2の通信機器との認証が成立する。その結果、より確実に認証を行うことができる。
請求項7に記載の認証方法は、請求項6に記載の認証方法において、前記第1の変位情報は、前記第1の通信機器に対する前記第2の通信機器の、相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する、数値化された情報であり、前記第2の変位情報は、前記第2の通信機器に対する前記第1の通信機器の、相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する、数値化された情報であることを特徴とする。
この認証方法では、第1の変位情報は、第1の通信機器に対する第2の通信機器の、相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する情報である。そして、第2の変位情報は、第2の通信機器に対する第1の通信機器の、相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する情報である。そのため、第1の通信機器と第2の通信機器とは、距離の変化と方向の変化という動作状態を判断しやすい情報によって、所定のジェスチャがなされたかどうかを判断することができる。しかも、第1の変位情報と第2の変位情報とは、いわゆるアナログの電気信号ではなく、デジタル的に数値化された情報である。そのため、検出の精度を高くするために補正を行ったり、他の情報と比較し易いように加工したりすることが容易である。
請求項8に記載の認証方法は、請求項6または請求項7に記載の認証方法において、前記第1の通信機器は、複数のアンテナ素子を有する第1のアレーアンテナを備え、前記第1のアレーアンテナの隣り合うアンテナ素子の間隔は、前記第2の通信機器が送信する信号の波長の2分の1以下であり、前記第2の通信機器は、複数のアンテナ素子を有する第2のアレーアンテナを備え、前記第2のアレーアンテナの隣り合うアンテナ素子の間隔は、前記第1の通信機器が送信する信号の波長の2分の1以下であることを特徴とする。
この認証方法では、第1の通信機器は、複数のアンテナ素子を有する第1のアレーアンテナを備えている。そのため、第2の通信機器20が送信する信号を受信するとき、隣り合うアンテナ素子の間隔に対応して位相のずれた少なくとも2つの信号を受信することができる。このような信号の位相差から信号の到来する方向を推定することができる。しかも、第1のアレーアンテナの隣り合うアンテナ素子の間隔は、第2の通信機器が送信する信号の波長の2分の1以下である。そのため、信号の到来する方向を一義的に推定することができるので、方向の推定が容易である。このような第1のアレーアンテナを用いることにより、第1の通信機器は、受信した信号の位相差の変化から、第1の通信機器に対する第2の通信機器の相対的な方向の変化を容易に検出できる。
同様に、第2の通信機器は、複数のアンテナ素子を有する第2のアレーアンテナを備えている。しかも、第2のアレーアンテナの隣り合うアンテナ素子の間隔は、第1の通信機器が送信する信号の波長の2分の1以下である。このような第2のアレーアンテナを用いることにより、第2の通信機器は、受信した信号の位相差の変化から、第2の通信機器に対する第1の通信機器の相対的な方向の変化を容易に検出できる。
請求項9に記載の認証方法は、請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の認証方法において、前記第1の通信機器が送信するときは前記第2の通信機器は受信し、前記第2の通信機器が送信するときは前記第1の通信機器は受信し、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器とは、それぞれ時間分割で互いに送信と受信を繰り返すことを特徴とする。
この認証方法では、第1の通信機器と第2の通信機器とは、それぞれ時間分割で互いに送信と受信を繰り返している。そのため、第1の通信機器と第2の通信機器とは、それぞれ継続的に受信した信号の強度と位相とをモニタすることができる。その結果、検出漏れによる誤判定を少なくすることができる。また、第1の通信機器と第2の通信機器とは、同じ周波数を使用して送信と受信とを行うことができる。そのため、第1の通信機器と第2の通信機器とは、同じ周波数を用いた演算条件で受信した信号が到来する方向を推定することができる。その結果、第1の変位情報および第2の変位情報の検出が容易となる。
請求項10に記載の認証方法は、請求項6ないし請求項9のいずれかに記載の認証方法において、前記第1の通信機器の位置の変化と前記第2の通信機器の位置の変化とは、ユーザが前記第1の通信機器と前記第2の通信機器とを保持しながら振舞う所定のジェスチャによってなされ、前記所定のジェスチャは、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器とが互いにユーザの近傍空間の一点を中心とした、略点対称な動きとなるようなジェスチャであることを特徴とする。
この認証方法では、第1の通信機器の位置の変化と第2の通信機器の位置の変化とは、ユーザが第1の通信機器と第2の通信機器とを保持しながら振舞う所定のジェスチャによってなされ、所定のジェスチャは、第1の通信機器と第2の通信機器とが互いにユーザの近傍空間の一点を中心とした、略点対称な動きとなるようなジェスチャである。そのため、第1の通信機器に対する第2の通信機器の相対的な距離の変化は、第2の通信機器だけが移動した場合と比較してほぼ2倍の変化となる。また、第2の通信機器に対する第1の通信機器の相対的な距離の変化は、第1の通信機器だけが移動した場合と比較してほぼ2倍の変化となる。その結果、ユーザのジェスチャが小さな動きであっても、第1の変位情報および第2の変位情報の検出が容易となる。さらに、第1の変移情報と、第2の変移情報とは、距離の変化がほぼ同じで方向の変化が逆方向の類似した情報となる。その結果、類似した第1の変移情報と第2の変移情報とを利用してジェスチャの判定を行うことができるので、判定が簡単になる。
本発明の認証方法では、第1の通信機器は、第2の通信機器が送信する信号を受信し、受信した信号の強度の変化と位相差の変化とから、第2の通信機器の位置の変化に関する第1の変位情報を検出している。そのため、加速度センサのような特殊な素子は不要となり、簡単な構成で認証を行うことができる。また、第1の通信機器は、受信した信号の強度の変化だけでなく位相差の変化も利用しているので、より複雑な位置の変化を検出することができる。例えば、第1の通信機器に対する第2の通信機器の相対的な距離の変化だけでなく、相対的な方向の変化も検出することもできる。その結果、第2の通信機器の位置の変化をより正確に検出することができるので、誤判定が少なくなる。したがって、この認証方法では、構成が簡単であり、ジェスチャを利用して確実に認証を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成を示す説明図である。 図1に示す通信機器の配置を模式的に示す説明図である。 図1に示す第1の通信機器の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るジェスチャ動作の例を示す説明図である。 本発明に係る信号の到来方向の推定原理を示す説明図である。 図5に示す角度θと位相差Δφとの関係を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る認証の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る通信システムの構成を示す説明図である。 図8に示す通信機器の配置を模式的に示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る認証の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る通信システムの構成を示す説明図である。 図11に示す通信機器の配置を模式的に示す説明図である。 図11に示す第2の通信機器の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るジェスチャ動作の例を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る認証の手順を示すフローチャートである。 特許文献1(特開2006−520546)に係る認証の手順を示すフローチャートである。 特許文献2(特開2009−159066)に係る認証の手順を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本実施形態に係る認証方法を適用する通信システムの構成について、図1および図2を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成を示す説明図である。図2は、図1に示す通信機器の配置を模式的に示す説明図である。図2(a)は側面図であり、図2(b)は上面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る通信システム100は、第1の通信機器10と第2の通信機器20とを備えている。ユーザ40は、第2の通信機器20を左手(図2(a)の左側)に保持して、第1の通信機器10の手前(図2(b)の下側)に立っている。第1の通信機器10と第2の通信機器20は、このようにしてほぼ向かい合うように配置されている。
第1の通信機器10としては、例えばスマートフォンやPCのように、大量のデータを無線通信によって高速で無線転送するような通信機器が使用される。第2の通信機器20としては、例えばスマートフォンや携帯電話のような通信端末が使用される。第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、連携してデータの転送等の無線通信を行うことができる。そして、無線通信を行う際に、互いが通信の対象であることを特定して通信のための接続を行う、いわゆるペアリングとよばれる認証処理(認証)を、ユーザ40が第2の通信機器20を保持しながら振舞う所定のジェスチャによって行うことができる。
第1の通信機器10は、アンテナ部11と送信部12と受信部13とを備えている。送信部12と受信部13とは、それぞれ図示せぬ信号処理回路に接続されている。そして、アンテナ部11と送信部12と受信部13とによって所定の無線通信を行っている。第1の通信機器10は、さらに、情報検出部14と情報保持部15と情報判定部16とを備えている。そして、情報検出部14と情報保持部15と情報判定部16とによって認証を行っている。第2の通信機器20は、アンテナ部21と送信部22と受信部23とを備えている。送信部22と受信部23とは、それぞれ図示せぬ信号処理回路に接続されている。そして、アンテナ部21と送信部22と受信部23とによって所定の無線通信を行っている。
次に、第1の通信機器10について、図3を用いてもう少し詳しく説明する。図3は、図1に示す第1の通信機器の構成を示すブロック図である。
まず、アンテナ部11について説明する。図3に示すように、アンテナ部11は、複数のアンテナ素子11aを有するアレーアンテナ11b(第1のアレーアンテナ)と、送信時と受信時とで接続の切換えを行う切替え回路11cと、を備えている。アレーアンテナ11bの隣り合うアンテナ素子11aの間隔(以下、素子間隔と略称)は、第2の通信機器20が送信する信号の波長の2分の1以下に設定されている。
切換え回路11cは、アンテナ素子11aと送信部12と受信部13との接続を送信時と受信時とで切換えている。送信時には、複数のアンテナ素子11aのうちの1つのアンテナ素子11aが送信部12と接続される。アンテナ素子11aは、送信部12から出力される電気信号を他の通信機器へ送信する電磁波の信号(以下、送信信号と略称)に変換する。受信時には、アンテナ素子11aと送信部12との接続が解除される。そして、複数のアンテナ素子11aが受信部13と接続される。複数のアンテナ素子11aは、他の通信機器から受信した電磁波の信号(以下、受信信号と略称)を受信部13に入力する電気信号に変換する。このとき、複数のアンテナ素子11aは、信号が到来する方向(以下、到来方向と略称)に対応して位相のずれた複数の信号を受信する。
アンテナ部11は、このようにして、送信部12から出力される電気信号を他の通信機器への送信信号に変換している。そして、他の通信機器からの受信信号を受信部13に入力する電気信号に変換している。受信部13は、信号の到来方向に対応して位相のずれた複数の信号を複数のアンテナ素子11aから入手している。
次に、情報検出部14について説明する。情報検出部14は、強度変化検出部14aと位相変化検出部14bと演算部14cとを備えている。そして、受信部13と接続されて、受信部13から受信信号の強度と位相とに関する情報を入手している。強度変化検出部14aは、受信信号の強度に関する情報をモニタし、受信信号の強度の変化を検出している。位相変化検出部14bは、信号の到来方向に対応して位相のずれた複数の信号から、受信信号の位相差に関する情報をモニタし、受信信号の位相差の変化を検出している。演算部14cは、強度変化検出部14aが検出した強度変化の情報と位相変化検出部14bが検出した位相差変化の情報とから第1の変位情報を演算している。情報検出部14では、このようにして第1の変位情報を検出している。
第1の変位情報は、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の実際の位置の変化に関する情報である。本実施形態では、第1の変位情報は、ユーザ40が振舞う所定のジェスチャに伴う、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する情報が使用されている。そして、第1の変位情報は、いわゆるアナログの電気信号ではなく、デジタル的に数値化された情報であり、検出の精度を高くするために補正されていたり、他の情報と比較し易いように情報が加工されていたりしても構わない。
次に、情報保持部15について説明する。情報保持部15は、予め定められた第1の保持情報を保持している。このような情報の保持は、例えばハードディスク装置のような記録装置に記録させる方法や、記憶用半導体のような記憶装置に記憶させる方法や、所定の手順に従って毎回演算するような方法等によって、可能である。
第1の保持情報は、第1の変位情報と比較するための情報である。本実施形態では、第1の保持情報は、所定のジェスチャとして予想される、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する情報が使用されている。そして、第1の保持情報は、第1の変位情報と同様、デジタル的に数値化された情報である。
次に、情報判定部16について説明する。情報判定部16は、比較部16aと判定部16bとを備えている。そして、情報判定部16は、情報検出部14と接続されて第1の変位情報を入手している。また、情報保持部15と接続されて第1の保持情報を入手している。比較部16aは、入手した第1の変位情報と第1の保持情報とを比較している。判定部16bは、比較部16aで行った比較結果から、所定のジェスチャがなされたかどうかを判断し、そして、第2の通信機器20との接続の可否を判定している。
ここで、本実施形態では、比較部16aは、所定のジェスチャに伴う実際の位置変化と、所定のジェスチャとして予想される位置の変化とを比較している。そして、判定部16bは、実際の位置の変化と予想される位置の変化との差が所定の範囲より小さい場合に、所定のジェスチャがなされたと判断し、「接続可」と判定している。また、そうでない場合に、「接続不可」と判定している。情報判定部16は、このようにして第2の通信機器20との接続の可否を判定している。
次に、ユーザ40が振舞うジェスチャについて、図2および図4を用いて説明する。図4は、本発明の第1実施形態に係るジェスチャ動作の例を示す説明図である。図2に示すように、ユーザ40は、第2の通信機器20を左手(図2(a)の左側)に保持して、第1の通信機器10の手前(図2(b)の下側)に立っている。第2の通信機器20からは信号が送信され、その信号を第1の通信機器10が受信している。そして、図4に示すように、ユーザ40は、第2の通信機器20を左側に振り下ろすようなジェスチャを振舞っている。
ユーザ40のこのようなジェスチャに伴い、第2の通信機器20の位置が変化する。そして、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な距離と相対的な方向とが変化する。その変化に対応して、第1の通信機器10が第2の通信機器20から受信する信号の強度および位相差も変化する。このとき、第1の通信機器10は、アンテナ部11のアレーアンテナ11bを用いて第2の通信機器20が送信する信号を受信しているので、受信信号の強度の変化と位相差の変化とを検出することができる。そして、受信信号の強度の変化と位相差の変化とから、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とを推定することもできる。
次に、受信信号の位相差の変化から第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な方向の変化を検出する方法について、図5を用いて説明する。図5は、本発明に係る信号の到来方向の推定原理を示す説明図である。図5は、アレーアンテナ11bが、2つのアンテナ素子11aを有している場合の例である。
図5に示すように、第1の通信機器10のアレーアンテナ11bは、2つのアンテナ素子11aを有している。2つのアンテナ素子11aは、Y軸方向(図5の上方向)に沿って配置され、2つのアンテナ素子11aの先端はX軸方向(図5の右方向)に向けられている。そして、アレーアンテナ11bは、第2の通信機器20が送信する波長λの電磁波の信号を受信している。アレーアンテナ11bの素子間隔dは、波長λの2分の1以下に設定されている。信号の到来方向は、X軸方向よりY軸方向側に角度θだけ傾いている。
2つのアンテナ素子11aは、素子間隔dと角度θと波長λとに対応して、それぞれ位相のずれた信号を受信する。2つのアンテナ素子11aが受信する信号の位相をそれぞれφ1、φ2とすると、位相φ1と位相φ2との位相のずれ(以下、位相差と略称)Δφは、Δφ=(2πd/λ)sinθとして表せる。この式を利用すれば、受信信号の位相差Δφから角度θを推定し、そして、信号の到来方向を推定することができる。
ここで、角度θと位相差Δφとの関係について、図6を用いて説明する。図6は、図5に示す角度θと位相差Δφとの関係を示す説明図である。図6(a)は、素子間隔dが波長λの2分の1以下である(d≦λ/2)場合の説明図である。図6(b)は、比較例として示す、素子間隔dが波長λの2分の1より大きい(d>λ/2)場合の説明図である。
素子間隔dが波長λの2分の1以下である(d≦λ/2)場合、図6(a)に示すように、−π/2〜+π/2の範囲での角度θの変化に対して、位相差Δφは−π〜+πの範囲内でいわゆるサインカーブとよばれる曲線を描いて変化する。そして、任意の位相差Δφ1に対して角度θ1が1対1で対応している。そのため、受信信号の位相差Δφから一義的に角度θを推定することができ、その結果、信号の到来方向を容易に推定することができる。
しかし、もしも素子間隔dが波長λの2分の1より大きい(d>λ/2)場合、図6(b)に示すように、角度θの変化に対する位相差Δφの変化率が増大する。そして、−π/2〜+π/2の範囲での角度θの変化に対して、位相差Δφは−π〜+πの範囲を超えて変化する。そのため、ある角度θ1に対応する位相差Δφ1と、角度θ1とは異なる角度θ2に対応して、かつ、Δφ2=Δφ1+2πとなるような位相差Δφ2と、が同時に存在する場合が発生する。このような位相差Δφ1と位相差Δφ2とを区別することはできないので、位相差Δφから一義的に角度θを推定することができない。そのため、受信信号の位相差Δφから、信号の到来方向を推定することは困難となる。したがって、素子間隔dは、波長λの2分の1以下である(d≦λ/2)ことが望ましい。
第1の通信機器10では、以上のような原理を利用して、受信信号の位相差から第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な方向を推定している。そして、受信信号の位相差の変化から第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な方向の変化を検出している。なお、受信信号の強度の変化から第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な距離の変化を検出する方法については、公知であるので説明を省略する。
次に、認証の手順について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の第1実施形態に係る認証の手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、第2の通信機器20は、第1の通信機器10に信号を送信する(ステップS1)。次に、ステップS1に対応して、第1の通信機器10は、第2の通信機器20からの信号を受信する(ステップS2)。なお、ユーザ40が振舞う所定のジェスチャに伴い、第1の通信機器10が受信する信号の強度と位相とは変化する。
次に、情報検出部14の強度変化検出部14aは、受信信号の強度の変化を検出する(ステップS3)。次に、情報検出部14の位相変化検出部14bは、受信信号の位相差の変化を検出する(ステップS4)。次に、情報検出部14の演算部14cは、受信信号の強度の変化と位相差の変化とから第1の変位情報を演算する(ステップS5)。次に、情報判定部16の比較部16aは、第1の変位情報を第1の保持情報と比較する(ステップS6)。次に、情報判定部16の判定部16bは、ステップS6での比較結果から第2の通信機器20との接続の可否を判定するための第1の判定を実施する(ステップS7)。
ステップS7で得られた第1の判定結果が「OK」(ペアリング可)の場合、第1の通信機器10は、第2の通信機器20に第1の判定結果を送信する(ステップS8)。次に、第1の通信機器10は、第2の通信機器20を通信の対象として特定する(ステップS9)。
ステップS8に対応して、第2の通信機器20は、第1の通信機器10から第1の判定結果を受信する(ステップS10)。次に、第2の通信機器20は、第1の通信機器10を通信の対象として特定する(ステップS11)。そして、第1の通信機器10と第2の通信機器20との間で認証が成立してデータの無線転送が開始される。
第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、以上のような手順に従って認証を行っている。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態に係る認証方法では、第1の通信機器10は、第2の通信機器20が送信する信号を受信し、受信した信号の強度の変化と位相差の変化とから、第2の通信機器20の位置の変化に関する第1の変位情報を検出している。そのため、加速度センサのような特殊な素子は不要となり、簡単な構成で認証を行うことができる。また、第1の通信機器10は、受信した信号の強度の変化だけでなく位相差の変化も利用しているので、より複雑な位置の変化を検出することができる。例えば、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な距離の変化だけでなく、相対的な方向の変化も検出することもできる。その結果、第2の通信機器20の位置の変化をより正確に検出することができるので、誤判定が少なくなる。したがって、この認証方法では、構成が簡単であり、ジェスチャを利用して確実に認証を行うことができる。
また、本実施形態に係る認証方法では、第1の変位情報は、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の、相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する情報である。そのため、第1の通信機器10は、距離の変化と方向の変化という動作状態を判断しやすい情報によって、所定のジェスチャがなされたかどうかを判断することができる。しかも、第1の変位情報は、いわゆるアナログの電気信号ではなく、デジタル的に数値化された情報である。そのため、検出の精度を高くするために補正を行ったり、他の情報と比較し易いように加工したりすることが容易である。
また、本実施形態に係る認証方法では、第1の通信機器10は、複数のアンテナ素子11aを有するアレーアンテナ11b(第1のアレーアンテナ)を備えている。そのため、第2の通信機器20が送信する信号を受信するとき、隣り合うアンテナ素子11aの間隔に対応して位相のずれた複数の信号を受信することができる。このような信号の位相差から信号の到来する方向を推定することができる。また、アレーアンテナ11bの隣り合うアンテナ素子11aの間隔は、第2の通信機器20が送信する信号の波長の2分の1以下である。そのため、信号の到来する方向を一義的に推定することができるので、方向の推定が容易である。このようなアレーアンテナ11bを用いることにより、第1の通信機器10は、受信した信号の位相差の変化から、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な方向の変化を容易に検出することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と共通する部分については、同じ符号をつけて説明は省略する。
まず、本実施形態に係る認証方法を適用する通信システムの構成について、図8および図9を用いて説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係る通信システムの構成を示す説明図である。図9は、図8に示す通信機器の配置を示す説明図である。図9(a)は側面図であり、図9(b)は上面図である。
図8および図9に示すように、本実施形態に係る通信システム200は、第1の通信機器10と第2の通信機器20と第3の通信機器30とを備えている。ユーザ40は、第2の通信機器20を左手(図9(a)の左側)に保持して、第1の通信機器10の手前(図9(b)の下側)に立っている。第1の通信機器10と第2の通信機器20は、このようにしてほぼ向かい合うように配置されている。第3の通信機器30は、第1の通信機器10の右側(図9(a)の右側)に配置されている。なお、第1の通信機器10と第2の通信機器20との距離は数センチメートル程度の至近距離となっている。第1の通信機器10と第3の通信機器30との距離は、第1の通信機器10と第2の通信機器20との距離よりも遠くなっている。
第1の通信機器10としては、例えばスマートフォンやPCのような通信機器が使用される。第2の通信機器20および第3の通信機器30としては、例えばスマートフォンや携帯電話のような通信端末が使用される。第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、連携してデータの転送等の無線通信を行うことができる。そして、無線通信を行う際に、ユーザ40が第2の通信機器20を保持しながら振舞う所定のジェスチャによって認証を行うことができる。同様に、第1の通信機器10と第3の通信機器30とも、連携してデータの転送等の無線通信を行うことができる。そして、無線通信を行う際に、ユーザ40が第3の通信機器30を保持しながら振舞う所定のジェスチャによって認証を行うことができる。本実施形態では、第1の通信機器10と第2の通信機器20とが通信を行い、第1の通信機器10と第3の通信機器30とは通信を行わない場合の認証方法について説明する。
第1の通信機器10は、アンテナ部11と送信部12と受信部13とを備えている。送信部12と受信部13とは、それぞれ図示せぬ信号処理回路に接続されている。そして、アンテナ部11と送信部12と受信部13とによって所定の無線通信を行っている。第1の通信機器10は、さらに、情報検出部14と情報保持部15と情報判定部16とを備えている。そして、情報検出部14と情報保持部15と情報判定部16とによって認証を行っている。第2の通信機器20は、アンテナ部21と送信部22と受信部23とを備えている。送信部22と受信部23とは、それぞれ図示せぬ信号処理回路に接続されている。そして、アンテナ部21と送信部22と受信部23とによって所定の無線通信を行っている。第3の通信機器30は、第2の通信機器20と同様に、アンテナ部31と送信部32と受信部33とを備えている。送信部32と受信部33とは、それぞれ図示せぬ信号処理回路に接続されている。そして、アンテナ部31と送信部32と受信部33とによって所定の無線通信を行っている。
第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、通常の通信機能に加えて、至近距離通信機能を備えている。至近距離通信とは、数センチメートルから数十センチメートル程度の至近距離で通信を行うために、通常の通信時と比べて送信電力を低くして行う通信のことである。
第1の通信機器10は、電源がオンになると至近距離通信モードとなり、第2の通信機器20との認証に関する通信を、至近距離通信によって行っている。そして、至近距離通信時には、第1の通信機器10は、通常の通信時と比べて送信電力を低くして通信を行っている。そのため、第3の通信機器30が第1の通信機器10の近くに存在するような場合でも、第3の通信機器30への電磁波の影響を低減することができる。
次に、ユーザ40が振舞うジェスチャについて説明する。本実施形態では、第1の通信機器10と第2の通信機器20との間で認証を行うためのジェスチャについては、第1実施形態で説明した内容と同じである。しかしながら、本実施形態に係る通信システム200では、第1の通信機器10と第2の通信機器20の他に第3の通信機器30が存在し、第3の通信機器30も第1の通信機器10との間で認証を行うことができる。
そのため、第1の通信機器10と第2の通信機器20との間で認証を行うときに、誤って第1の通信機器10と第3の通信機器30との間でも認証が成立することがないように、第1の通信機器10と第2の通信機器20との間で認証を行うときと、第1の通信機器10と第3の通信機器30との間で認証を行うときとで、異なるジェスチャを使用している。そして、その際にユーザ40が複数のジェスチャのうちどちらのジェスチャをすればよいかを間違えないように、ユーザ40が保持した通信機器からユーザ40に所定のジェスチャを要求するようになっている。
次に、認証の手順について、図10を用いて説明する。図10は、本発明の第2実施形態に係る認証の手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、第1の通信機器10の電源がオンとなり、第1の通信機器10は、至近距離通信モードとなる(ステップS21)。次に、第1の通信機器10は、所定のジェスチャをユーザ40に要求するための問い合わせメッセージを、第2の通信機器20に送信する(ステップS22)。
ステップS22に対応して、第2の通信機器20は、至近距離通信モードとなる(ステップS23)。次に、第2の通信機器20は、第1の通信機器10から問い合わせメッセージを受信する(ステップS24)。次に、第2の通信機器20は、問い合わせメッセージに基いてユーザ40に所定のジェスチャを要求する(ステップS25)。次に、第2の通信機器20は、第1の通信機器10に信号を送信する(ステップS26)。
ステップS26に対応して、第1の通信機器10は、第2の通信機器20から信号を受信する(ステップS27)。なお、ユーザ40が振舞う所定のジェスチャに伴い、第1の通信機器10が受信する信号の強度と位相とは変化する。
次に、情報検出部14の強度変化検出部14aは、受信信号の強度の変化を検出する(ステップS28)。次に、情報検出部14の位相変化検出部14bは、受信信号の位相差の変化を検出する(ステップS29)。次に、情報検出部14の演算部14cは、受信信号の強度の変化と位相差の変化とから第1の変位情報を演算する(ステップS30)。次に、情報判定部16の比較部16aは、第1の変位情報を第1の保持情報と比較する(ステップS31)。次に、情報判定部16の判定部16bは、ステップS31での比較結果から第2の通信機器20との接続の可否を判定するための第1の判定を実施する(ステップS32)。
ステップS32で得られた第1の判定結果が「OK」(ペアリング可)の場合、第1の通信機器10は、第2の通信機器20に第1の判定結果を送信する(ステップS33)。次に、第1の通信機器10は、第2の通信機器20を通信の対象として特定する(ステップS34)。
ステップS33に対応して、第2の通信機器20は、第1の通信機器10から第1の判定結果を受信する(ステップS35)。次に、第2の通信機器20は、第1の通信機器10を通信の対象として特定する(ステップS36)。そして、第1の通信機器10と第2の通信機器20との間で認証が成立してデータの無線転送が開始される。
第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、以上のような手順に従って認証を行っている。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態に係る認証方法では、第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、至近距離通信機能を有し、第1の通信機器10は、第2の通信機器20との認証に関する通信を、至近距離通信によって行っている。そのため、第1の通信機器10と第2の通信機器20以外に第3の通信機器30を備えた通信システム200において、第3の通信機器30が第1の通信機器10の近くに存在するような場合でも、第3の通信機器30への電磁波の影響を低減することができる。しかも、第1の通信機器10は、電源がオンになると至近距離通信モードとなるので、認証のための操作を開始する前に、ユーザが毎回至近距離通信モードに設定する必要がなく、操作が簡単になる。
また、本実施形態に係る認証方法では、第1の通信機器10は、第2の通信機器20を保持しながら振舞う所定のジェスチャを、ユーザ40に要求するための問い合わせメッセージを第2の通信機器20に送信している。そして、第2の通信機器20は、第1の通信機器10から受信した問い合わせメッセージに基いて、ユーザ40に所定のジェスチャを要求している。そのため、第1の通信機器10と第2の通信機器20以外に第3の通信機器30を備えた通信システム200において、認証の対象となる通信機器が複数存在し、複数のジェスチャによる認証が必要となるような場合でも、第1の通信機器10と第2の通信機器20との間で認証を行うためのジェスチャをユーザ40が間違えることがない。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と共通する部分については、同じ符号をつけて説明は省略する。
まず、本実施形態に係る認証方法を適用する通信システムの構成について、図11および図12を用いて説明する。図11は、本発明の第3実施形態に係る通信システムの構成を示す説明図である。図12は、図11に示す通信機器の配置を示す説明図である。図12(a)は側面図であり、図12(b)は上面図である。
図11および図12に示すように、本実施形態に係る通信システム300は、第1の通信機器10と第2の通信機器20とを備えている。ユーザ40は、第1の通信機器10を右手(図12(a)の右側)に、第2の通信機器20を左手(図12(a)の左側)に、保持して立っている。第1の通信機器10と第2の通信機器20は、このようにユーザ40の左右に配置されている。
第1の通信機器10および第2の通信機器20としては、例えばスマートフォンのような通信機器が使用される。第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、連携してデータの転送等の無線通信を行うことができる。そして、無線通信を行う際に、ユーザ40が第1の通信機器10と第2の通信機器20とを保持しながら振舞う所定のジェスチャによって認証を行うことができる。
第1の通信機器10は、アンテナ部11と送信部12と受信部13とを備えている。送信部12と受信部13とは、それぞれ図示せぬ信号処理回路に接続されている。そして、アンテナ部11と送信部12と受信部13とによって所定の無線通信を行っている。第1の通信機器10は、さらに、情報検出部14と情報保持部15と情報判定部16とを備えている。そして、情報検出部14と情報保持部15と情報判定部16とによって認証を行っている。第2の通信機器20は、アンテナ部21と送信部22と受信部23とを備えている。送信部22と受信部23とは、それぞれ図示せぬ信号処理回路に接続されている。そして、アンテナ部21と送信部22と受信部23とによって所定の無線通信を行っている。第2の通信機器20は、さらに、情報検出部24と情報保持部25と情報判定部26とを備えている。そして、情報検出部24と情報保持部25と情報判定部26とによって認証を行っている。
第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、時間分割で通信を行う、いわゆる時分割通信機能を有している。そのため、第1の通信機器10と第2の通信機器20とが通信する場合、第1の通信機器10が送信するときは第2の通信機器20は受信し、第2の通信機器20が送信するときは第1の通信機器10は受信し、第1の通信機器10と第2の通信機器とは、それぞれ時間分割で互いに送信と受信とを繰り返している。そして、第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、同じ周波数を使用して送信と受信とを行っている。
次に、第2の通信機器20について、図13を用いてもう少し詳しく説明する。図13は、図11に示す第2の通信機器の構成を示すブロック図である。
まず、アンテナ部21について説明する。図13に示すように、アンテナ部21は、複数のアンテナ素子21aを有するアレーアンテナ21b(第2のアレーアンテナ)と、送信時と受信時とで接続の切換えを行う切替え回路21cと、を備えている。アレーアンテナ21bの隣り合うアンテナ素子21aの間隔(以下、素子間隔と略称)は、第1の通信機器10が送信する信号の波長の2分の1以下に設定されている。アンテナ部21の機能については、アンテナ部11の機能と同様であるので説明を省略する。
次に、情報検出部24について説明する。情報検出部24は、強度変化検出部24aと位相変化検出部24bと演算部24cとを備えている。そして、受信部23と接続されて、受信部23から受信信号の強度と位相とに関する情報を入手している。強度変化検出部24aは、受信信号の強度に関する情報をモニタし、受信信号の強度の変化を検出している。位相変化検出部24bは、受信信号の位相差に関する情報をモニタし、受信信号の位相差の変化を検出している。演算部24cは、強度変化検出部24aが検出した強度変化の情報と位相変化検出部24bが検出した位相差変化の情報とから第2の変位情報を演算している。情報検出部24では、このようにして第2の変位情報を検出している。
第2の変位情報は、第2の通信機器20に対する第1の通信機器10の実際の位置の変化に関する情報である。本実施形態では、第2の変位情報は、ユーザ40が振舞う所定のジェスチャに伴う、第2の通信機器20に対する第1の通信機器10の相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する情報が使用されている。そして、第2の変位情報は、いわゆるアナログの電気信号ではなく、デジタル的に数値化された情報であり、検出の精度を高くするために補正されていたり、他の情報と比較し易いように情報が加工されていたりしても構わない。
次に、情報保持部25について説明する。情報保持部25は、予め定められた第2の保持情報を保持している。このような情報の保持は、例えばハードディスク装置のような記録装置に記録させる方法や、記憶用半導体のような記憶装置に記憶させる方法や、所定の手順に従って毎回演算するような方法等によって、可能である。
第2の保持情報は、第2の変位情報と比較するための情報である。本実施形態では、第2の保持情報は、所定のジェスチャとして予想される、第2の通信機器20に対する第1の通信機器10の相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する情報が使用されている。そして、第2の保持情報は、第2の変位情報と同様、デジタル的に数値化された情報である。
次に、情報判定部26について説明する。情報判定部26は、比較部26aと判定部26bとを備えている。そして、情報判定部26は、情報検出部24と接続されて第2の変位情報を入手している。また、情報保持部25と接続されて第2の保持情報を入手している。比較部26aは、入手した第2の変位情報と第2の保持情報とを比較している。判定部26bは、比較部26aで行った比較結果から、所定のジェスチャがなされたかどうかを判断し、そして、第1の通信機器10との接続の可否を判定している。
次に、ユーザ40が振舞うジェスチャについて、図12および図14を用いて説明する。図14は、本発明の第3実施形態に係るジェスチャ動作の例を示す説明図である。図12に示すように、ユーザ40は、第1の通信機器10を右手(図12の右側)に、第2の通信機器20を左手(図12の左側)に保持して立っている。第1の通信機器10からは信号が送信され、その信号を第2の通信機器20が受信している。また、第2の通信機器20からは信号が送信され、その信号を第1の通信機器10が受信している。そして、図14に示すように、ユーザ40は、第1の通信機器10を右上から右下に振り下ろし、それとほぼ同時に第2の通信機器20を左下から左上に振り上げるようなジェスチャを振舞っている。ユーザ40のこのようなジェスチャに伴い、第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、互いにユーザ40の正面付近(近傍空間)の一点を中心とした、略点対称な動きをするようになる。
このとき、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な距離の変化は、第2の通信機器20だけが移動した場合と比較してほぼ2倍の変化となる。また、第2の通信機器20に対する第1の通信機器10の相対的な距離の変化は、第1の通信機器10だけが移動した場合と比較してほぼ2倍の変化となる。その結果、ユーザ40のジェスチャが小さな動きであっても、第1の変位情報および第2の変位情報の検出が容易となる。
さらに、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な距離の変化と、第2の通信機器20に対する第1の通信機器10の相対的な距離の変化とは、お互いにほぼ同じ大きさの変化となる。そして、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な方向の変化と、第2の通信機器20に対する第1の通信機器10の相対的な方向の変化とは、お互いに逆方向の変化となる。そのため、第1の変移情報と、第2の変移情報とは、距離の変化がほぼ同じで方向の変化が逆方向の類似した情報となる。その結果、類似した第1の変移情報と第2の変移情報とを利用してジェスチャの判定を行うことができるので、判定が簡単になる。
次に、認証の手順について、図15を用いて説明する。図15は、本発明の第3実施形態に係る認証の手順を示すフローチャートである。
図15に示すように、まず、第1の通信機器10は、第2の通信機器20に信号を送信するとともに、第2の通信機器20から信号を受信する(ステップS41)。なお、ユーザ40が振舞う所定のジェスチャに伴い、第1の通信機器10が受信する信号の強度と位相差とは変化する。
次に、情報検出部14の強度変化検出部14aは、受信信号の強度の変化を検出する(ステップS42)。次に、情報検出部14の位相変化検出部14bは、受信信号の位相差の変化を検出する(ステップS43)。次に、情報検出部14の演算部14cは、受信信号の強度の変化と位相差の変化とから第1の変位情報を演算する(ステップS44)。次に、情報判定部16の比較部16aは、第1の変位情報を第1の保持情報と比較する(ステップS45)。次に、情報判定部16の判定部16bは、ステップS45での比較結果から第2の通信機器20との接続の可否を判定するための第1の判定を実施する(ステップS46)次に、第1の通信機器10は、第2の通信機器20に第1の判定結果を送信するとともに、第2の通信機器20から第2の判定結果を受信する(ステップS47)。
ステップS46で得られた第1の判定結果が「OK」(接続可)の場合、第1の通信機器10は、第2の通信機器20を通信の対象として特定する(ステップS48)。そして、第1の通信機器10と第2の通信機器20との間で認証が成立してデータの無線転送が開始される。
ステップS46で得られた第1の判定結果が「NG」(接続不可)で、ステップS47で得られた第2の判定結果が「OK」(接続可)の場合も、第1の通信機器10は、第2の通信機器20を通信の対象として特定する(ステップS48)。そして、第1の通信機器10と第2の通信機器20との間で認証が成立してデータの無線転送が開始される。
ステップS46で得られた第1の判定結果が「NG」(接続不可)で、ステップS47で得られた第2の判定結果も「NG」(接続不可)の場合、第1の通信機器10と第2の通信機器20との認証は不成立となり、第1の通信機器10は、ステップS41に戻って、再び、第2の通信機器20との送受信を繰り返す。
本実施形態では、図15に示すように、第1の通信機器10とほぼ同時に、第2の通信機器20も第1の通信機器10との認証を行っている。まず、ステップS41に対応して、第2の通信機器20は、第1の通信機器10に信号を送信するとともに、第1の通信機器10から信号を受信する(ステップS51)。
次に、情報検出部24の強度変化検出部24aは、受信信号の強度の変化を検出する(ステップS52)。次に、情報検出部24の位相変化検出部24bは、受信信号の位相差の変化を検出する(ステップS53)。次に、情報検出部24の演算部24cは、受信信号の強度の変化と位相差の変化とから第2の変位情報を演算する(ステップS54)。次に、情報判定部26の比較部26aは、第2の変位情報を第2の保持情報と比較する(ステップS55)。次に、情報判定部26の判定部26bは、ステップS55での比較結果から第1の通信機器10との接続の可否を判定するための第2の判定を実施する(ステップS56)次に、ステップS47に対応して、第2の通信機器20は、第1の通信機器10に第2の判定結果を送信するとともに、第1の通信機器10から第1の判定結果を受信する(ステップS57)。
ステップS57で得られた第1の判定結果が「OK」(接続可)の場合、第2の通信機器20は、第1の通信機器10を通信の対象として特定する(ステップS58)。そして、第1の通信機器10と第2の通信機器20との間で認証が成立してデータの無線転送が開始される。
ステップS57で得られた第1の判定結果が「NG」(接続不可)で、ステップS56で得られた第2の判定結果が「OK」(接続可)の場合も、第2の通信機器20は、第1の通信機器10を通信の対象として特定する(ステップS58)。そして、第1の通信機器10と第2の通信機器20との間で認証が成立してデータの無線転送が開始される。
ステップS57で得られた第1の判定結果が「NG」(接続不可)で、ステップS56で得られた第2の判定結果も「NG」(接続不可)の場合、第1の通信機器10と第2の通信機器20との認証は不成立となり、第2の通信機器20は、ステップS51に戻って、再び、第1の通信機器10との送受信を繰り返す。
第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、以上のような手順に従って認証を行っている。そして、第1の通信機器10と第2の通信機器20とのうち、どちらか一方の通信機器が他方の通信機器を通信の対象として特定できれば、第1の通信機器10と第2の通信機器20との認証が成立するようになっている。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態に係る認証方法では、第1の通信機器10だけでなく、第2の通信機器20も、第1の通信機器10が送信する信号を受信し、受信した信号の強度の変化と位相差の変化とから、第1の通信機器10の位置の変化に関する第2の変位情報を検出し、第2の変位情報を予め定められた第2の保持情報と比較して第2の判定を行ない、第2の判定の結果に基き第1の通信機器10を通信の対象として特定している。そして、第1の通信機器10と第2の通信機器20とのうち少なくとも一方の通信機器が他方の通信機器を通信の対象として特定することによって、第1の通信機器10と第2の通信機器20との認証が成立するようになっている。そのため、第1の通信機器10と第2の通信機器20とのうちの一方が通信の対象の特定に失敗しても、他方が成功すれば、第1の通信機器10と第2の通信機器20との認証が成立する。その結果、より確実に認証を行うことができる。
また、本実施形態に係る認証方法では、第1の変位情報は、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の、相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する情報である。そして、第2の変位情報は、第2の通信機器20に対する第1の通信機器10の、相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する情報である。そのため、第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、距離の変化と方向の変化という動作状態を判断しやすい情報によって、所定のジェスチャがなされたかどうかを判断することができる。しかも、第1の変位情報と第2の変位情報とは、いわゆるアナログの電気信号ではなく、デジタル的に数値化された情報である。そのため、検出の精度を高くするために補正を行ったり、他の情報と比較し易いように加工したりすることが容易である。その結果、第1の通信機器10と第2の通信機器20との接続の可否の判定が容易となる。
また、本実施形態に係る認証方法では、第1の通信機器10は、複数のアンテナ素子11aを有するアレーアンテナ11b(第1のアレーアンテナ)を備えている。そのため、第2の通信機器20が送信する信号を受信するとき、素子間隔に対応して位相のずれた少なくとも2つの信号を受信することができる。このような信号の位相差から信号の到来する方向を推定することができる。しかも、アレーアンテナ11bの素子間隔は、第2の通信機器20が送信する信号の波長の2分の1以下である。そのため、信号の到来する方向を一義的に推定することができるので、方向の推定が容易である。このようなアレーアンテナ11bを用いることにより、第1の通信機器10は、受信した信号の位相差の変化から、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な方向の変化を容易に検出できる。
同様に、第2の通信機器20は、複数のアンテナ素子21aを有するアレーアンテナ21b(第2のアレーアンテナ)を備えている。しかも、アレーアンテナ21bの素子間隔は、第1の通信機器10が送信する信号の波長の2分の1以下である。このようなアレーアンテナ21bを用いることにより、第2の通信機器20は、受信した信号の位相差の変化から、第2の通信機器20に対する第1の通信機器10の相対的な方向の変化を容易に検出できる。
また、本実施形態に係る認証方法では、第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、それぞれ時間分割で互いに送信と受信を繰り返している。そのため、第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、それぞれ継続的に受信した信号の強度と位相とをモニタすることができる。その結果、検出漏れによる誤判定を少なくすることができる。また、第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、同じ周波数を使用して送信と受信とを行うことができる。そのため、第1の通信機器10と第2の通信機器20とは、同じ周波数を用いた演算条件で受信した信号が到来する方向を推定することができる。その結果、第1の変位情報および第2の変位情報の検出が容易となる。
また、本実施形態に係る認証方法では、第1の通信機器10の位置の変化と第2の通信機器20の位置の変化とは、ユーザ40が第1の通信機器10と第2の通信機器20とを保持しながら振舞う所定のジェスチャによってなされ、所定のジェスチャは、第1の通信機器10と第2の通信機器20とが互いにユーザ40の正面付近(近傍空間)の一点を中心とした、略点対称な動きとなるようなジェスチャである。そのため、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な距離の変化は、第2の通信機器20だけが移動した場合と比較してほぼ2倍の変化となる。また、第2の通信機器20に対する第1の通信機器10の相対的な距離の変化は、第1の通信機器10だけが移動した場合と比較してほぼ2倍の変化となる。その結果、ユーザ40のジェスチャが小さな動きであっても、第1の変位情報および第2の変位情報の検出が容易となる。
さらに、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な距離の変化と、第2の通信機器20に対する第1の通信機器10の相対的な距離の変化とは、お互いにほぼ同じ大きさの変化となる。そして、第1の通信機器10に対する第2の通信機器20の相対的な方向の変化と、第2の通信機器20に対する第1の通信機器10の相対的な方向の変化とは、お互いに逆方向の変化となる。そのため、第1の変移情報と、第2の変移情報とは、距離の変化がほぼ同じで方向の変化が逆方向の類似した情報となる。その結果、類似した第1の変移情報と第2の変移情報とを利用してジェスチャの判定を行うことができるので、判定が簡単になる。
以上、本発明の第1実施形態と第2実施形態と第3実施形態とについて説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することができる。
例えば、第1実施形態において、第1の通信機器10は、アレーアンテナ11b以外の手段によって信号の到来方向を推定しても構わない。例えば、アレーアンテナ11bの代わりに用途の異なる2つのアンテナを利用し、それぞれが受信した信号の強度や位相を補正して信号の到来方向の推定に使用しても構わない。その場合、アレーアンテナ11bは不要となり、より構成を簡単にすることができる。
また、例えば、第1実施形態において、第1の通信機器10は複数のマイクを備え、第2の通信機器20は少なくとも1つのスピーカを備え、電磁波の信号ではなく音波の信号を用いて、認証に関する通信を行っても構わない。そして、音波の信号の強度の変化と位相差の変化とから、第1の変移情報を検出しても構わない。その場合も、アレーアンテナ11bは不要となり、より構成を簡単にすることができる。
また、例えば、第1実施形態において、第1の通信機器10では、アレーアンテナ11bが有するアンテナ素子11aの数をさらに多くし、例えば3つ、または、それ以上としても構わない。そして、例えば3つのアンテナ素子11aが三角形の3つの頂点上に位置するような配置となっていても構わないし、4つのアンテナ素子11aが四角形の4つの頂点上に位置するような配置となっていても構わない。その場合、信号が到来する方向をさらに正確に推定することが可能となる。
また、例えば、第1実施形態において、第1の変移情報は、所定のジェスチャに伴う、実際の信号の強度の変化量と位相差の変化量とであり、第1の保持情報は、所定のジェスチャから予想される、信号の強度の変化量と位相差の変化量との予想値であっても構わない。簡単なジェスチャ動作であれば、このような第1の変移情報と第1の保持情報とによって所定のジェスチャがなされたかどうかを判断することも可能である。
また、例えば、第1実施形態において、第1の変移情報は、複数の時間における第2の通信機器20の位置の変化に関する情報であっても構わない。その場合、複数の動作を組み合わせた複雑なジェスチャに対応した認証が可能となる。
10 第1の通信機器
20 第2の通信機器
30 第3の通信機器
11 21 31 アンテナ部
11a 21a アンテナ素子
11b 21b アレーアンテナ
11c 21c 切換え回路
12 22 32 送信部
13 23 33 受信部
14 24 情報検出部
14a 24a 強度変化検出部
14b 24b 位相変化検出部
14c 24c 演算部
15 25 情報保持部
16 26 情報判定部
17a 27a 比較部
17b 27b 判定部
40 ユーザ
100 200 300 通信システム

Claims (10)

  1. 第1の通信機器と第2の通信機器とを含む複数の通信機器の間で、通信の対象となる通信機器を特定して通信のための接続を行う、通信機器間の認証方法であって、
    前記第1の通信機器は、前記第2の通信機器が送信する信号を受信し、
    受信した信号の強度の変化と位相差の変化とから、前記第2の通信機器の位置の変化に関する第1の変位情報を検出し、
    前記第1の変位情報を予め定められた第1の保持情報と比較して第1の判定を行ない、
    前記第1の判定の結果に基き前記第2の通信機器を通信の対象として特定することを特徴とする認証方法。
  2. 前記第1の変位情報は、前記第1の通信機器に対する前記第2の通信機器の、相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する、数値化された情報であることを特徴とする、請求項1に記載の認証方法。
  3. 前記第1の通信機器は、複数のアンテナ素子を有する第1のアレーアンテナを備え、
    前記第1のアレーアンテナの隣り合うアンテナ素子の間隔は、前記第2の通信機器が送信する信号の波長の2分の1以下であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の認証方法。
  4. 前記第1の通信機器と前記第2の通信機器とは、至近距離通信機能を有し、
    前記第1の通信機器は、電源がオンになると至近距離通信モードとなり、
    前記第2の通信機器との認証に関する通信を、至近距離通信によって行うことを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の認証方法。
  5. 前記第1の通信機器は、前記第2の通信機器を保持しながら振舞う所定のジェスチャを、ユーザに要求するための問い合わせメッセージを前記第2の通信機器に送信し、
    前記第2の通信機器は、前記第1の通信機器から受信した前記問い合わせメッセージに基いて、ユーザに前記所定のジェスチャを要求し、
    前記第1の通信機器は、前記所定のジェスチャに伴う前記第2の通信機器の位置の変化から、前記第1の変位情報を検出することを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の認証方法。
  6. 前記第2の通信機器は、前記第1の通信機器が送信する信号を受信し、
    受信した信号の強度の変化と位相差の変化とから、前記第1の通信機器の位置の変化に関する第2の変位情報を検出し、
    前記第2の変位情報を予め定められた第2の保持情報と比較して第2の判定を行ない、
    前記第2の判定の結果に基き前記第1の通信機器を通信の対象として特定し、
    前記第1の通信機器と前記第2の通信機器とのうち少なくとも一方の通信機器が他方の通信機器を通信の対象として特定することによって、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器との認証が成立することを特徴とする、請求項1に記載の認証方法。
  7. 前記第1の変位情報は、前記第1の通信機器に対する前記第2の通信機器の、相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する、数値化された情報であり、
    前記第2の変位情報は、前記第2の通信機器に対する前記第1の通信機器の、相対的な距離の変化と相対的な方向の変化とに関する、数値化された情報であることを特徴とする、請求項6に記載の認証方法。
  8. 前記第1の通信機器は、複数のアンテナ素子を有する第1のアレーアンテナを備え、
    前記第1のアレーアンテナの隣り合うアンテナ素子の間隔は、前記第2の通信機器が送信する信号の波長の2分の1以下であり、
    前記第2の通信機器は、複数のアンテナ素子を有する第2のアレーアンテナを備え、
    前記第2のアレーアンテナの隣り合うアンテナ素子の間隔は、前記第1の通信機器が送信する信号の波長の2分の1以下であることを特徴とする、請求項6または請求項7に記載の認証方法。
  9. 前記第1の通信機器が送信するときは前記第2の通信機器は受信し、
    前記第2の通信機器が送信するときは前記第1の通信機器は受信し、
    前記第1の通信機器と前記第2の通信機器とは、それぞれ時間分割で互いに送信と受信とを繰り返すことを特徴とする、請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の認証方法。
  10. 前記第1の通信機器の位置の変化と前記第2の通信機器の位置の変化とは、ユーザが前記第1の通信機器と前記第2の通信機器とを保持しながら振舞う所定のジェスチャによってなされ、
    前記所定のジェスチャは、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器とが互いにユーザの近傍空間の一点を中心とした、略点対称な動きとなるようなジェスチャであることを特徴とする、請求項6ないし請求項9のいずれかに記載の認証方法。
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