JP2014085560A - 補正光学装置および撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気アクチュエータを構成する2つのマグネットを高い位置精度で構成するとともに光学補正の特性を高めることを可能にした補正光学装置およびこの補正光学装置を含む撮影装置を提供する。
【解決手段】像補正を行うための補正レンズRLと駆動コイル54x,54yを支持する補正レンズ枠5と、駆動コイル54x,54yを挟んで対向配置された第1および第2のマグネット21x,21yと31x,31yを支持する第1および第2のヨーク2,3と、第1および第2のヨーク2,3を固定支持するための固定枠1と、固定枠1に固定支持されるベースプレート4を備え、固定枠1、第1および第2のヨーク2,3、ベースプレート4をポスト22によって相互に連結する。
【選択図】図3

Description

本発明は撮影時における手振れによる像振れを補正するための補正光学装置に関し、特にボイスコイル構成の磁気アクチュエータを備える補正光学装置と、この補正光学装置をレンズあるいはカメラボディに備える撮影装置に関するものである。
近年のカメラで代表される撮影装置では手振れにより生じる像振れを補正するための補正光学装置を備えることが行われている。この補正光学装置は、撮影時に撮影装置に生じる手振れ振動を検出し、この振動を相殺するように撮影装置のレンズ光学系や撮像素子を駆動する方式がとられており、これらレンズ光学系や撮像素子を駆動するための駆動源としてマグネットと駆動コイルとで構成される所謂ボイスコイル構成のアクチュエータ(以下、磁気アクチュエータと称する)が用いられることがある。特許文献1では、レンズ鏡筒内に光軸と直交する面上で移動できるように補正レンズを内装し、この補正レンズを支持する支持枠に駆動コイルを搭載する一方、レンズ鏡筒の固定部材には当該コイルに対向するマグネットを支持して磁気アクチュエータを構成している。マグネットにより形成される磁界と、駆動コイルに電流を通流することによって生じる磁界とによって駆動力が発生し、この駆動力によって駆動コイル、すなわち補正レンズを光軸に直交する面上で移動させ、撮影装置に生じている手振れを相殺することが可能となる。特許文献2にも同様の技術が開示されている。
特許第3720473号公報 特許第4181663号公報
特許文献1の技術は、駆動コイルに磁界を与えるマグネットは当該駆動コイルの片側にのみ配置されており、駆動コイルを挟んだ反対側にはマグネットとの間に磁気回路を構成するためのヨークが配置された構成である。一方、特許文献2の技術は駆動コイルを挟むように駆動コイルの両側にそれぞれマグネットが配置された構成である。特許文献1の技術は、片側のマグネットで形成される磁界内にヨークを配置することで駆動コイルに対する磁気回路を構成しているため、ヨークを大きく設計することによってヨークに要求される位置決め精度が緩和でき、磁気アクチュエータの組立が容易になる。しかし、マグネットが1つであるため磁気回路の磁束密度は小さく、磁気アクチュエータにおける体積効率、すなわち磁気アクチュエータの駆動コイルの体積に対する当該駆動コイルを駆動するための駆動力の割合が低くなる。そのため、所要の駆動力を得るためには磁気アクチュエータを大型化しなければならなくなる。特許文献2の技術は、駆動コイルを挟む両側のマグネットで磁気回路が構成されるため、その磁束密度が大きくでき磁気アクチュエータの体積効率を高めることができる。しかし、この磁束密度を大きくするためには2つのマグネットの対向位置、特に各マグネットのS極とN極の対向位置を高い精度に位置決めする必要がある。
そのため特許文献2では、一方の第1マグネットを取着した第1ヨークをユニット支持枠に取着し、他方の第2マグネットを取着した第2ヨークを当該ユニット支持枠に取着することで2つのマグネットの位置決めを行う構成とされている。しかし、この構成では、第1ヨークをユニット支持枠に取着する際に生じる位置誤差と、第2ヨークをユニット支持枠に取着する際に生じる位置誤差とが重畳して合計の位置誤差が大きなものとなる。そのため、第1と第2のヨークをそれぞれユニット支持枠に取着する際には極めて厳格な位置決め作業が要求されることになり、磁気アクチュエータないし補正光学装置の組立作業が極めて難しいものになるという問題が生じる。
本発明の目的は磁気アクチュエータを構成する2つのマグネットを高い位置精度に構成するとともに光学補正の特性を高めることを可能にした補正光学装置およびこの補正光学装置を含む撮影装置を提供するものである。
本発明は、結像される像補正を行うための補正レンズまたは撮像素子を支持するとともに駆動コイルを支持する補正移動体と、当該駆動コイルを挟んで対向配置された第1および第2のマグネットをそれぞれ支持する第1および第2の支持部材を備え、駆動コイルと第1および第2のマグネットで補正移動体を駆動するための磁気アクチュエータを構成した補正光学装置であって、第1および第2の支持部材を当該対向配置する方向に向けられたポストによって相互に連結したことを特徴とする。また、本発明では、第1および第2の支持部材を固定支持するための固定枠と、当該固定枠に固定支持されるベースプレートを備え、ベースプレートには前記補正移動体の位置を検出するための位置センサ構成部材が搭載されており、固定枠とベースプレートはポストにそれぞれ連結される構成とすることが好ましい。ここで第1および第2のマグネットは端面2極着磁のマグネットで構成してもよい。
本発明においては、例えば、ポストは第1の支持部材と第2の支持部材の一方に立設され、当該ポストの先端が他方の支持部材に連結される構成とする。また、第1および第2の支持部材は透磁性のある材料からなる第1ヨークおよび第2ヨークとして構成されることが好ましい。さらに、補正レンズ枠にはポストが貫通される挿通穴が開口され、ポストと当該挿通穴との係合により補正移動体の移動が規制される構成とすることが好ましい。
本発明において、第1および第2のマグネットは、S極とN極の間に中立域が存在しない端面2極着磁のマグネットであることが好ましい。また、磁気アクチュエータは補正移動体をX方向に駆動するためのX磁気アクチュエーと、これと直交するY方向に駆動するためのY磁気アクチュエータで構成され、XおよびYの各磁気アクチュエータの各第1のマグネットが第1の支持部材に搭載され、各第2のマグネットが前記第2の支持部材に搭載される構成とする。また、位置センサは補正移動体とベースプレートの一方に搭載された位置検出マグネットと、他方に搭載されて当該位置検出マグネットに対向配置されるホール素子とで構成される。
本発明の撮影装置は、前記した本発明の補正光学装置をカメラレンズ(レンズ鏡筒を含む構成)またはカメラボディに内装し、補正光学装置で補正された被写体像を撮影する構成とする。
本発明によれば、第1支持部材と第2支持部材、すなわち第1ヨークと第2ヨークをポストで結合しているので、ポストによって磁気アクチュエータを構成する第1と第2のマグネットを高い精度でしかも容易に位置決めした状態に組み立てることができ、両マグネットの各磁極を高い精度で対向配置して両マグネットにより構成される磁気回路の磁束密度を高い密度に設定することができる。これにより、S極とN極の間に中立域を有していないマグネットを採用した場合でも高い駆動力を発揮する磁気アクチュエータが構成できるとともに、マグネットを小型化し、磁気アクチュエータないし補正光学装置の小型化が可能になる。
また、ポストを補正移動体に開口した挿通穴に挿通させることにより補正移動体を第1支持部材と第2支持部材に対して位置決めすることが可能となり、磁気アクチュエータにおける駆動コイルのマグネットに対する位置決めが可能になる。そのため、磁気アクチュエータにおいて駆動コイルが駆動する際により大きな駆動力を得ることができ、これと同時に補正移動体の移動範囲を制限するための位置規制を行うこともできる。これにより、補正移動体の位置決めや位置規制のための独立した構成が不要になり手振れ補正装置の小型化に有利になる。
さらに、ポストは位置センサの構成部材を備えているベースプレートに連結されるので、補正移動体をベースプレートに対しても位置決めすることができ、当該位置センサの構成部材を補正移動体に対して大まかに位置決めすることが容易になる。これにより、その後における位置センサの高精度の位置決めを容易なものにでき、位置センサによる高精度な位置検出が可能になる。
また、本発明の撮影装置は、本発明の補正光学装置を備えることにより、小型でかつ像振れ補正効果の高い撮影装置が実現できる。
本発明の補正光学装置を備えたカメラの概念構成図。 補正光学装置の全体構成の外観斜視図。 補正光学装置の部分分解斜視図。 補正レンズ枠の前面図。 ポストにおける断面図。 ボールリテーナの断面図。 磁気アクチュエータの一部破断斜視図とb−b線拡大断面図。 補正レンズ枠の位置規制を説明するための正面図と模式図。 XYガイド部を説明するための補正光学装置の一部の分解斜視図。 位置センサの断面図と検出動作を説明する特性図。 ロック環の動作を説明するための後面図。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。この実施の形態では本発明の補正光学装置をカメラのレンズに内装した手振れ補正装置として構成している。図1は当該カメラCAMの概念構成図であり、カメラボディCBと、このカメラボディCBと一体に形成された、または着脱可能なカメラレンズ(レンズ鏡筒を含む全体のこと)CLとで構成されており、カメラボディCB内にはカメラレンズCLで結像された被写体像を撮像するための撮像素子ISが内装されている。カメラレンズCLには被写体を結像するための結像光学系OLが内装されるとともに、この結像光学系OLで結像される被写体像の手振れを補正するための補正光学装置RODが内装されている。この補正光学装置RODは、前記カメラレンズCLに内装されて撮影時にカメラボディCBまたはカメラレンズCLに生じる手振れ振動を検出する振動検出手段(ジャイロセンサ)XG,YGからの検出信号に基づいて当該振動を相殺するように被写体像を光軸と直交するX方向(図1の左右方向)とY方向(図1の上下方向)に変位させる構成とされている。この補正を行うために、当該補正光学装置RODには、結像光学系OLの光路上に配置した補正レンズRLを備えるとともに、この補正レンズRLをX方向、Y方向に駆動させるためのX,Yの各ボイスコイル構成の磁気アクチュエータXM,YMと、補正レンズRLの駆動に伴うX方向、Y方向の位置を検出するためのX,Yの各位置センサXS,YSを備えている。
図2は前記補正光学装置ROD、すなわちこの実施形態の手振れ補正装置をカメラボディ側から見た外観斜視図である。前記手振れ補正装置RODは短円筒に近い形状をした固定枠1を主体にして組み立てられており、この固定枠1は図1のレンズCLの鏡筒内に固定的に支持される。図3は当該手振れ補正装置RODの部分分解斜視図であり、レンズの前側、すなわち被写体側から見た図である。以下、前後については同様に前側を被写体側とし、後側をカメラボディ側とする。図2および図3を併せて参照すると、前記固定枠1の前面側には後ヨーク2、前ヨーク3、ベースプレート4が光軸方向に配列した状態で固定支持されている。また、前記後ヨーク2と前ヨーク3との光軸方向の間には前記補正レンズRLを支持した補正レンズ枠5が配設されている。この補正レンズ枠5は本発明における補正移動体に相当するものであり、前記固定枠1に対して前記したX方向、Y方向に移動可能に支持されている。一方、前記固定枠1の後側、すなわちカメラボディ側の面にはロック環6が円周方向に所要角度で回動可能に支持されている。
前記固定枠1は円周壁の一部が切り欠かれて中央部が開口された短円筒容器状に形成されており、固定枠1を被写体側から見たときに筒内底面となる前面の上部、右下部、左下部(以下、左右、上下については前側から見た方向である)の3箇所にそれぞれ詳細を後述する後ボールリテーナ8Aが配設されている。また、この固定枠1には詳細を後述するロックモータ10が搭載されるとともに、同じく詳細を後述するYガイド部11が一体に形成されている。
前記補正レンズ枠5は、前記固定枠1に内装した状態の前面図を図4に示すように、中央の円形開口内に前記補正レンズRLを嵌着支持したほぼ円環状に形成された樹脂製の枠部51と、この枠部51の前面に円周に沿って一体的に取着されたほぼ円環板状をしたアルミニウム等の金属製の支持板部52とで形成されている。この補正レンズRLは前記したようにX方向およびY方向に移動して被写体像の像振れを補正するものである。前記補正レンズ枠5の支持板部52には円周に沿って右側部にX駆動コイル53xが固着され、下側部にY駆動コイル53yが固着されている。これらのX駆動コイル53xと駆動コイル53yはそれぞれ円周接線方向に長軸を有する長円型となるように細導線が巻回された構成である。すなわち、X駆動コイル53xはY方向に長軸を有し、Y駆動コイル53yはX方向に長軸を有しており、各駆動コイル53x,53yは補正レンズ枠5を板厚方向に貫通して光軸方向の両側に露呈された状態に形成されている。また、補正レンズ枠5の枠部51の左側部には小型のX位置検出マグネット54xが支持され、上側部には同じく小型のY位置検出マグネット54yが支持されている。さらに、補正レンズ枠5の右上部と左下部にはそれぞれ矩形をした微小開口寸法の挿通穴55が板厚方向に貫通されている。補正レンズ枠5の裏面には、図2〜4には表れないXガイド部56が一体に形成されているが、これについては後述する。
図3において、前記後ヨーク2は前側方向から見て右上から左下までの周領域にわたって延長されたほぼ半円弧状をした透磁性のある金属板、例えば鉄板で形成されており、その前面の右側領域に後Xマグネット21xが固着され、下側領域に後Yマグネット21yが固着されている。また、この後ヨーク2の前面の右上部と左下部にはそれぞれ光軸方向に沿って前側方向に突出した所要の長さのポスト22が立設されている。ポスト22については図5を参照して後述するが、長さ方向の前後端と中間にそれぞれ細径部22aを設けており、このポスト22の後端部を当該後ヨーク2にカシメ固定している。前記前ヨーク3も後ヨーク2とほぼ同じ形状に形成されるとともに、後ヨーク2と同様に前面の右側領域に前Xマグネット31xが固着され、下側領域に前Yマグネット31yが固着されている。また、この前ヨーク3の右上端部と左下端部にはそれぞれ前記後ヨーク2に設けたポスト22の前端が嵌合可能な支持穴32が開設されている。これら前後の各ヨーク2,3はそれぞれ前記した各マグネット21x,21y,31x,31yの磁束密度を増大させるものである。前記後ヨーク2と後X,Yマグネット21x,21yはそれぞれ本発明における第1ヨーク(第1支持部材)と第1マグネットに相当し、前記前ヨーク3と前X,Yマグネット31x,31yはそれぞれ本発明における第2ヨーク(第2支持部材)と第2マグネットに相当する。
前記ベースプレート4は円環板状に形成されており、前記前ヨーク3の支持穴32と同じ位置に同様な支持穴41が開設されているとともに、ベースプレート4の上部、右下部、下部の3箇所にそれぞれ詳細を後述する前ボールリテーナ8Bが支持されている。また、ベースプレート4の上部と左部にはホール素子台9x,9yがそれぞれ支持されている。これらのホール素子台9x,9yはそれぞれの前側端に設けた支持腕91によってベースプレート4に取着されており、この支持腕91の取付位置を調整することでベースプレート4上における各ホール素子台9x,9yの取着位置を微調整することが可能とされている。さらに、ベースプレート4の上部から左部にわたる領域の後面にはフレキシブル基板7が取着されている。このフレキシブル基板7は後面にホール素子71x,71yを搭載する素子基板72x,72yを有しており、ベースプレート4に取着されたときにはこれら2つのホール素子71x,71yはそれぞれ前記ホール素子台9x,9yの後側に向けられた端面に支持される。
そして、前記した後ヨーク2、補正レンズ枠5、前ヨーク3、ベースプレート4はこの順序で光軸方向に重ねられた状態で前記固定枠1の前面に組み立てられる。図5は組み立てた状態におけるポスト22の長手方向に沿った拡大断面図である。後ヨーク2は固定枠1の前面に沿って配設されるが、後ヨーク2の後面側から突出しているポスト22の後端22bが固定枠1に設けた穴に内挿されることによって固定枠1に対する連結および位置決めが行われる。次いで、前面側から補正レンズ枠5が配設され、補正レンズ枠5の挿通穴55がポスト22に挿通される。補正レンズ枠5は挿通穴55にポスト22が挿通されることによって後ヨーク2および固定枠1に対する位置決めが行われる。ただし、挿通穴55の開口寸法がポスト22の細径部22aの径寸法よりも大きいので、補正レンズ枠5は後ヨーク2および固定枠1に対してX方向およびY方向に微小距離での相対移動は可能である。さらに、補正レンズ枠5の前面側に前ヨーク3が配設される。前ヨーク3に設けた支持穴32がポスト22の前端22cに嵌合されることにより、前ヨーク3は後ヨーク2および固定枠1に対して位置決めされるとともに、後ヨーク2に一体化されることになる。同様にして、ベースプレート4を前ヨーク3の前面側に配設すると、ベースプレート4の支持穴41がポスト22の前端22cに嵌合されることにより、ベースプレート4は前ヨーク3に対して位置決めされるとともに前ヨーク3に一体化されることになる。また、図3に示したベースプレート4に取着されているフレキシブル基板7は両側に伸びている2つの電極73がそれぞれ補正レンズ枠5に搭載されているX,Yの各駆動コイル53x,53yの電極に接続されて電気接続される。
また、このように後ヨーク2、補正レンズ枠5、前ヨーク3、ベースプレート4を組み立てると、補正レンズ枠5は固定枠1に設けられている後ボールリテーナ8Aと、ベースプレート4に設けられている前ボールリテーナ8Bによって円周3箇所において光軸方向に挟持され、当該補正レンズ枠5の光軸方向の位置決めが行われる。図6にボールリテーナ8A,8Bの長手方向に沿った断面図を示すように、ここでは補正レンズ枠5の支持板部52がボールリテーナ8A,8Bによって光軸方向に挟持されている。これら後、前の各ボールリテーナ8A,8Bはほぼ同じ構成であり、筒状をしたリテーナ81と、このリテーナ81に内挿されてリテーナ81の内面にネジ84により螺合されるセットネジ82と、このセットネジ82の先端面に当接支持されるボール83を有している。なお、このボール83は図には表れないがリテーナ81から脱落することがないように構成されている。そして、後ボールリテーナ8Aのリテーナ81は、前記固定枠1に開口した穴内にカシメ固定されて固定枠1に一体に支持され、前ボールリテーナ8Bのリテーナ81は前記ベースプレート4に開口した穴内にカシメ固定されてベースプレート4に一体に支持される。
この構成により、前記補正レンズ枠5は後ボールリテーナ8Aと前ボールリテーナ8Bの両ボール83によって光軸方向に挟持された状態で支持されることになり、この支持によって補正レンズ枠5の光軸方向の位置決めが行われる。ここで、後ボールリテーナ8Aでは、リテーナ81の基端部とセットネジ82の基端部との間に薄板状のスペーサ(シム)85が介挿され、ボール83の先端位置が微調整される。また、前ボールリテーナ8Bでは、リテーナ81の基端部とセットネジ82の基端部との間に圧縮コイルバネ86が介挿され、セットネジ82を基端方向(図の左方向)に付勢してセットネジ82におけるバックラッシュを吸収し、ボール83の光軸方向の位置を保持させている。これにより、補正レンズ枠5は両ボールリテーナ8A,8Bの各ボール83間に光軸方向の微小ギャップが形成された状態で支持されることになり、補正レンズ枠5は光軸方向に対して垂直に向けられた姿勢が保持されるとともに、両ボール83間において光軸方向とほぼ垂直な方向に円滑に移動することが可能とされている。
また、このように組み立てられることにより、後Xマグネット21xと前Xマグネット31xとが光軸方向に対向配置されるとともに、これらのマグネット21x,31x間にX駆動コイル53xが配置されて前記X磁気アクチュエータXMが構成される。同様に後Yマグネット21yと前Yマグネット31yとY駆動コイル53yとで前記Y磁気アクチュエータYMが構成される。図7(a),(b)はX磁気アクチュエータXMの前Xマグネット31xの一部を破断した斜視図と、同図(a)のb−b線に沿った拡大断面図である。前記後、前の各Xマグネット21x,31xはそれぞれの対向面にS極とN極が中立域(着磁されていない領域)を設けずに隣接して着磁された端面2極マグネットで構成されており、各マグネット21x,31xのS極とN極を対向させている。したがって、両マグネット21x,31x間には対向する方向に沿った磁気回路が構成され、この磁気回路内に配置されたX駆動コイル53xに電流を通流することにより、X駆動コイル53xにはX方向の駆動力Fが発生することになり、補正レンズ枠5はX方向に移動されることになる。図示は省略するが、前記Y磁気アクチュエータYMも同様であり、Y駆動コイル53yへの通電制御によって補正レンズ枠5がY方向に移動されることが可能になる。
この構成のX磁気アクチュエータXMでは、マグネット21x,31xはS極とN極との間に中立域が存在しない構成であるので、S極とN極を結ぶ方向、すなわち図7(a)の駆動力Fの方向のマグネット21x,31xの寸法を小さくすることができる。また、駆動コイル53xがマグネット21x,31xの中心付近で駆動したときの駆動効率変化が少なくなる。その反面、駆動コイル53xの移動に伴って駆動コイル53xが磁極を跨ぐ状態となり、駆動コイル53xに逆向きの磁界がかかるようになり、駆動力が低下することが懸念される。しかし、ここでは駆動コイル53xを挟んで2つのマグネット21x,31xを対向配設して磁気回路を構成しているので、磁束密度を高めて駆動力を向上することができる。すなわち、マグネット21x,31xに端面2極着磁のマグネットを用いることと、これらのマグネット間に駆動コイル53xが挟まれた構成とすることで、X磁気アクチュエータXMを小型化するとともに駆動力を高めることができ、補正レンズ枠5を迅速かつ高速に駆動することが可能になる。このことはY磁気アクチュエータYMについても同じである。
これに加えて、この実施形態では後ヨーク2に立設したポスト22を利用して前ヨーク3を後ヨーク2に結合しているので、後X,Yマグネット21x,21yに対して前X,Yマグネット31x,31yをそれぞれ高い精度で位置決めすることができる。これにより、各マグネット21x,21y,31x,31yに前記したような中立域を有していないマグネットを採用した場合でも、対向されるマグネット21xと31x,21yと31yのS極とN極を高い位置精度で対向配置することができ、両マグネットにより構成される磁気回路の磁束密度を高い密度に設定することができる。また、両マグネット21xと31x,21yと31xの位置ずれによる磁束密度分布の変化が小さくなり、均等な駆動力が得られる。さらに、補正レンズ枠5はボールリテーナ8A,8Bによって後ヨーク2と前ヨーク3の光軸方向の間のほぼ中間位置に保持されるので、補正レンズ枠5に搭載されている駆動コイル53x,53yは後マグネット21x,21yと前マグネット31x,31yの対向間の中間位置、すなわち対向するマグネット21xと31x,21yと31xによりそれぞれ形成される磁気回路の磁束密度が均一な領域において駆動されることになり、高い駆動力で安定かつ高精度な駆動が可能になる。
また、この実施形態では、補正レンズ枠5に開口した挿通穴55に後ヨーク2と前ヨーク3を連結しているポスト22を挿通させているので、この挿通穴55とポスト22を利用して補正レンズ枠5の位置決めおよび位置規制を行うことも可能になる。図8(a)は補正レンズ枠5の挿通穴55とポスト22の関係を示す光軸と直交する方向の断面図であり、挿通穴55は断面が円形をしたポスト22の細径部22aの径寸法よりも大きな開口寸法の矩形の穴に形成されている。この挿通穴55のX方向およびY方向の開口寸法は、補正レンズ枠5に要求されるX方向およびY方向の移動寸法x1,y1に細径部22aの半径rを加算した寸法の2倍である。すなわち、X方向の開口寸法は2(x1+r)であり、Y方向の開口寸法は2(y1+r)である。したがって、ポスト22の細径部22aの中心を挿通穴55の中心に位置設定することで補正レンズ枠5の基準位置が設定でき、X,Yの各磁気アクチュエータXM,YMを駆動したときには、図8(b)に示すように補正レンズ枠5は±x1と±y1の範囲で移動することが許容される一方で、それ以上の移動が規制されることになる。このx1,y1は通常ではx1=y1に設計されるが、適宜設計変更が可能である。
なお、この実施形態では、それぞれほぼ半円弧状をした後ヨーク2と前ヨーク3を連結する2本のポスト22を、各ヨーク2,3の半円弧の両端に配設しているので、各ヨーク2,3に設けた後マグネット21x,21yと前マグネット31x,31y間の磁力によって後ヨーク2に前ヨーク3を組み付ける際、あるいは前ヨーク3を後ヨーク2から取り外す際に、両ヨーク2,3が磁力で吸着される状況が生じ易い。特に、ネオジウム磁石は非常に強力な吸着力を有しているので、このような現象が生じ易い。しかし、この構成では、2本のポスト22を結んだ線を支点にして前ヨーク3を板厚方向に回動させながら両ヨーク2,3の組み付けや取り外しを行うことにより、てこの原理によって小さい操作力で当該組み付けや取り外しを行うことができるという利点もある。
前記補正レンズ枠5は前記固定枠1に設けたYガイド部11と、前記補正レンズ枠5に設けたXガイド部56によりX方向とY方向の移動が規制される。図9に分解斜視図を示すように、前記固定枠1の前面と補正レンズ枠5の後面との間には細いロッド状のガイド12が配設されている。このガイド12は、左右方向に延びるX辺部12xと、このX辺部12xの左端から下方向に延びるY辺部12yとを有する逆L字型に形成されている。一方、固定枠1の前面の左側部に設けられた前記Yガイド部11は、上下方向に配列された2箇所において前記ガイド12のY辺部12yを左右から緩い状態で挟持する構成となっている。また、補正レンズ枠5の後面の上側部に設けられた前記Xガイド部56は、左右方向に配列された2箇所において前記ガイド12のX辺部12xを上下から緩い状態で挟持する構成となっている。
この構成により、補正レンズ枠5がX磁気アクチュエータXMによってX方向に移動される際には、補正レンズ枠5のXガイド部56がガイド12のX辺部12xを挟んだ状態のまま当該X辺部12xに沿ってX方向に移動される。また、補正レンズ枠5がY磁気アクチュエータYMによってY方向に移動される際には、Xガイド部56がガイド12のX辺部12xを挟持しながらガイド12を一体的に移動させ、ガイド12はY辺部12yが固定枠1のYガイド部11に挟まれた状態のままY方向に移動されることになる。これにより、X磁気アクチュエータXMによる補正レンズ枠5の移動をX方向に規制し、Y磁気アクチュエータYMによる補正レンズ枠5の移動をY方向に規制することができ、各磁気アクチュエータXM,YMによって補正レンズ枠5を正確にX方向、Y方向に円滑に移動させることが可能になり、手振れ補正を迅速に行うことが可能になる。
他方、前記補正レンズ枠5のX方向、Y方向の移動位置を検出するために、前記したように補正レンズ枠5の左側部にはX位置検出マグネット54xが支持され、上側部にはY位置検出マグネット54yが支持され、前記ベースプレート4には、これらX,Yの各位置検出マグネット54x,54yに対向して2つのホール素子71x,71yがフレキシブル基板7によってホール素子台9x,9yに搭載されている。これらX位置検出マグネット54xとホール素子71xとで前記X位置センサXSが構成され、Y位置検出マグネット54yとホール素子71yとで前記Y位置センサYSが構成される。図10(a)は位置センサXSの断面図である。X位置検出マグネット54xはX方向に非磁性材料からなるスペーサ54iを介して離間配置され、ホール素子71xに対してS極、N極が同一面上に向けられた一対のマグネット54s,54nで構成される。これら一対のマグネット54s,54nとスペーサ54iは、前記補正レンズ枠5の枠部51に設けられた矩形の窓枠57内に内挿支持されている。また、ホール素子71xはスペーサ54iに対向する位置、正確には一対のマグネット54s,54nのX方向の中間位置においてX位置検出マグネット54xに対向するようにベースプレート4のホール素子台9xに搭載支持されている。Y位置センサYSも同様の構成である。
このX位置センサXSでは、補正レンズ枠5がX方向に移動することにより、X位置検出マグネット54xで形成される磁界も同時に移動され、ホール素子71xに対する磁束密度が変化する。図10(b)はホール素子71xに対する磁束密度の変化を示す模式図である。X位置センサXSでは、この磁束密度の変化に伴うホール素子71xの出力電流の変化を検出することによってX位置検出マグネット54xの移動位置、すなわち補正レンズ枠5のX方向の位置を検出することができる。そして、この位置の検出に際し、一対のマグネット54s,54nをスペーサ54iを介して配置して両マグネット54s,54n間に中立域を構成しているので、磁束密度の特性に直線領域を確保することができ、正確でかつ高精度の位置検出が可能になる。Y位置センサYSにおいても同様にしてY方向の位置を検出することができる。
さらに、実施形態では前記したように固定枠1の後面側にロック環6が配設支持されている。図11に後面図を示すように、このロック環6は円環板状に形成されており、前記補正レンズ枠5の後面に形成した円環リブ57の周囲に配設され、かつ光軸回りに小角度の範囲で回動できるように支持されている。このロック環6の円周一部にはギア61が形成されており、前記固定枠1に支持されている前記モータ10のピニオン10aに歯合して当該モータ10によって回動されるようになっている。ロック環6の内周面には、円周複数箇所を外径方向に凹設したカム凹部62が形成されており、このカム凹部62は前記補正レンズ枠5の円環リブ57の周面に設けた径方向に突出された複数の突起58に径方向に対峙されている。また、このロック環6の回動位置を検出するためのフォトインタラプタ13が前記固定枠1の円周一部に配設されている。
このロック環6は、モータ10により基準位置に回動されたときには、図11(a)のように、カム凹部62は円環リブ57の突起58に対向する位置にあり、突起58はロック環6の内周縁に当接されることがない。したがって、補正レンズ枠5は突起58がカム凹部62の領域内で移動でき、この領域の範囲内で前記したX方向、Y方向の移動が可能とされる。一方、図11(b)のように、ロック環6がモータ10によりロック位置に回動されたときには、カム凹部62は突起58との対向位置から外れてロック環6の内周縁は突起58に当接する状態になる。これにより、補正レンズ枠5はX方向およびY方向の移動が規制されて光軸位置に拘束されたロック状態となる。ロック環6のこれらロック位置と基準位置はフォトインタラプタ13によって検出され、この検出出力によってモータ10がフィードバック制御される。
以上述べたように、この実施形態の手振れ補正装置RODでは、カメラCAMでの撮影時に手振れが生じると、振動検出手段XG,YGが手振れ振動を検出する。説明は省略したが、カメラレンズCLに搭載されているレンズCPUはこの手振れ振動に基づいて所要の演算を行い、演算された駆動電流をフレキシブル基板7を介してX駆動コイル53x、Y駆動コイル53yに供給する。これにより、X,Yの磁気アクチュエータXM,YMが駆動され、補正レンズ枠5をX方向、Y方向に移動して手振れ振動を相殺し、手振れ補正を実行する。このとき、補正レンズ枠5のX,Y方向の移動量はX,Yの各位置センサXS,YSによって検出され、各磁気アクチュエータXM,YMをフィードバック制御して補正レンズ枠5が目的とする位置に正確に移動して手振れを補正するように制御する。
そして、これら磁気アクチュエータXM,YMにおいては、後ヨーク2と前ヨーク3をポスト22で結合しているので、このポスト22によって両磁気アクチュエータXM,YMをそれぞれ構成している後および前の各マグネット21xと31x,21yと31yを高い精度で、かつ容易に位置決めして組み立てることができ、両マグネットの各磁極を高い精度で対向配置して両マグネットにより構成される磁気回路の磁束密度を高い密度に設定することができる。したがって、前記したように各マグネット21x,31x,21y,31yに中立域を有していないマグネットを採用した場合でも高い駆動力を発揮する磁気アクチュエータが実現できるともに、中立域を有していないマグネットを採用することで各磁気アクチュエータXM,YMのX,Y方向の寸法を小さくすることができ、補正レンズ枠5を小径化し、ひいては手振れ補正装置RODの小型化が可能になる。
また、後ヨーク2と前ヨーク3を連結しているポスト22を補正レンズ枠5に開口した挿通穴55に挿通させているので、この挿通穴55とポスト22とにより補正レンズ枠5を後ヨーク2および前ヨーク3に対して位置決めすることが可能となり、各磁気アクチュエータXM,YMにおける駆動コイル21xと31x,21yと31yの位置決めが可能になる。そのため、各磁気アクチュエータXM,YMにおいて駆動コイルが駆動する際により大きな駆動力を得ることができ、これと同時に挿通穴55とポスト22との係合によって補正レンズ枠5の移動範囲を制限するための位置規制を行うこともできる。したがって、補正レンズ枠5の位置決めや位置規制のための独立した構成が不要になり手振れ補正装置の小型化に有利になる。
さらに、ポスト22はベースプレート4に連結されるので、このポスト22を補正レンズ枠5の挿通穴55に挿通させることによって補正レンズ枠5をベースプレート4に対しても位置決めすることができ、位置センサXS,YSを構成する位置検出マグネット54x,54yをホール素子71x,71yに対して位置決めすることが容易になる。すなわち、ポスト22によって位置検出マグネット54x,54yをホール素子71x,71yに対して大まかに位置決めすることができ、その後における支持腕91を利用しての高精度の位置決めを容易なものにできる。これにより、位置検出マグネット54x,54yにより形成される磁束密度変化が比例関係となる領域にホール素子71x,71yを正確に位置決めすることができ、位置センサXS,YSによる高精度な位置検出が可能になる。
前記実施形態ではポスト22を後ヨーク2に立設しているが、ポストを固定枠1に立設して後ヨーク2、前ヨーク3およびベースプレート4を固定枠1に対して位置決めするようにしてもよい。あるいは、ポストを前ヨーク2またはベースプレート4に立設してもよい。すなわち、固定枠1に固定的に支持される後ヨーク2、前ヨーク3、ベースプレート4を1つのポストで連結するように構成すればよい。また、前記実施形態ではポスト22の長さ方向の中間に細径部22aを設け、この細径部22aにおいて補正レンズ枠5の挿通穴55に係合させているが、必ずしも細径部22aを設ける必要はない。しかし、細径部22aを設けることにより挿通穴55の開口寸法を小さくすることができ、補正レンズ枠5の小型化に有利になる。なお、本発明においては、ポスト22は1本でも前記した位置決め効果は得られるが、補正レンズ枠5が光軸回りに回転するような場合には実施形態に記載のように2本設けることで高い位置決め効果を得ることができる。
前記実施形態では対をなす後マグネット21x,21yと前マグネット31x,31yをそれぞれ金属基板からなる後ヨーク2と前ヨーク3に搭載しているが、ヨークが不要な場合には後ヨーク2と前ヨーク3を樹脂等の絶縁基板からなる支持基板として構成してもよい。この場合でも後支持基板と前支持基盤をポストによって連結することで両マグネットの高精度の位置決めが可能になる。
本発明の手振れ補正装置RODを図1に示したようにカメラCAMのカメラレンズCL、あるいはカメラボディCBに配設することにより、カメラCAMの撮影時における手振れによる撮影画像の像振れを解消することができる。また、ポスト22により磁気アクチュエータXM,YMおよび位置センサXS,YSにおけるマグネットや駆動コイルあるいはホール素子の位置決めを行うことで、手振れの補正性能の高い小型の手振れ補正装置を組み込んだ撮影性能の高い小型のカメラCAMが実現できる。
本発明の補正光学装置を実施形態のようにカメラの像振れ補正を行うための装置として構成した場合には、本発明の補正光学装置をカメラボディに内装し、補正レンズに代えて撮像素子をXY方向に移動制御するように構成してもよい。この場合には、実施形態の補正レンズ枠を補正移動体として構成し、この補正移動体に撮像素子を保持するように構成すればよい。また、この場合において、第1および第2のマグネットを隣接する磁極が接している端面2極着磁のマグネットで構成することにより、マグネットないし補正光学装置のサイズをより小さくすることができ、カメラボディを小型化する上で極めて有効なものになる。
本発明の撮影装置においては、補正光学装置、すなわち実施形態に示したカメラの手振れ補正装置はカメラレンズのレンズ鏡筒に内装することが可能であることは勿論であるが、カメラボディ内に内装してもよい。また、本発明の撮影装置は静止画像を撮像するカメラに限られるものではなく、動画を撮像する撮影装置であってもよい。
本発明は2つのマグネットを対向配置し、両マグネット間に駆動コイルを配設した磁気アクチュエータを備える補正光学装置に採用して有効である。
1 固定枠
2 後ヨーク(弟1ヨーク:第1支持部材)
3 前ヨーク(弟2ヨーク:第2支持部材)
4 ベースプレート
5 補正レンズ枠(補正移動体)
6 ロック環
7 フレキシブル基板
8A,8B ボールリテーナ
9x,9y ホール素子台
10 モータ
11 Yガイド部
12 ガイド
21x,21y 後マグネット(弟1マグネット)
22 ポスト
31x,31y 前マグネット(弟2マグネット)
53x,53y 駆動コイル
54x,54y 位置検出マグネット
55 挿通穴
71x,71y ホール素子
CAM カメラ(撮影装置)
CL カメラレンズ
CB カメラボディ
ROD 補正光学装置(手振れ補正装置)
XM,YM 磁気アクチュエータ
XS,YS 位置センサ
IS 撮像素子

Claims (10)

  1. 像補正を行うための補正レンズまたは撮像素子を支持するとともに駆動コイルを支持する補正移動体と、前記駆動コイルを挟んで対向配置された第1および第2のマグネットをそれぞれ支持する第1および第2の支持部材を備え、前記駆動コイルと前記第1および第2のマグネットで前記補正移動体を駆動するための磁気アクチュエータを構成した補正光学装置であって、前記第1および第2の支持部材を前記対向配置する方向に向けられたポストによって相互に連結していることを特徴とする補正光学装置。
  2. 前記第1および第2の支持部材を固定支持するための固定枠と、当該固定枠に固定支持されるベースプレートを備え、前記ベースプレートには前記補正移動体の位置を検出するための位置センサ構成部材が搭載されており、前記固定枠と前記ベースプレートは前記ポストにそれぞれ連結されていることを特徴とする請求項1に記載の補正光学装置。
  3. 前記ポストは前記第1の支持部材と第2の支持部材の一方に立設され、当該ポストの先端が他方の支持部材に連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載の補正光学装置。
  4. 前記第1および第2の支持部材は透磁性のある材料からなる第1ヨークおよび第2ヨークとして構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の補正光学装置。
  5. 前記補正移動体には前記ポストが貫通される挿通穴が開口され、前記ポストと当該挿通穴との係合により前記補正移動体の移動が規制されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の補正光学装置。
  6. 前記第1および第2のマグネットは、S極とN極の間に中立域が存在しない端面2極着磁のマグネットであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の補正光学装置。
  7. 前記磁気アクチュエータは前記補正移動体をX方向に駆動するためのX磁気アクチュエータと、これと直交するY方向に駆動するためのY磁気アクチュエータで構成され、前記XおよびYの各磁気アクチュエータの各第1のマグネットが前記第1の支持部材に搭載され、各第2のマグネットが前記第2の支持部材に搭載されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の補正光学装置。
  8. 前記位置センサは前記補正移動体とベースプレートの一方に搭載された位置検出マグネットと、他方に搭載されて当該位置検出マグネットに対向配置されるホール素子とで構成されることを特徴とする請求項7に記載の補正光学装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の補正光学装置をカメラレンズまたはカメラボディに内装し、前記補正光学装置で補正された被写体像を撮影する構成であることを特徴とする撮影装置。
  10. 像振れ補正を行うための補正レンズまたは撮像素子を支持するとともに駆動コイルを支持する補正移動体と、前記駆動コイルを挟んで対向配置された第1および第2のマグネットをそれぞれ支持する第1および第2の支持部材を備え、前記駆動コイルと前記第1および第2のマグネットで前記補正移動体を駆動するための磁気アクチュエータを構成した補正光学装置であって、前記第1および第2のマグネットは隣接する磁極が接している端面2極着磁のマグネットであり、前記第1および第2の支持部材を前記対向配置する方向に向けられたポストによって相互に連結し、前記第1および第2のマグネットの位置決めをしていることを特徴とする補正光学装置。


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