JP2014084634A - 補強ブレース組付用器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】天井構造を補強する補強ブレースの組付において、補強ブレースの上端側は、取付ボルト及び取付金具によって吊りボルトに取り付けられる。この時、取付ボルトの補強ブレースへの取付面の角度を調整するため、取付ボルトの先端と吊りボルトとの間に隙間が生じるという問題があった。
【解決手段】従来の取付ボルトに相当する部分を先端当接ボルト12及び中継軸ボルト13という2つの部材から構成した。中継軸ボルト13を螺進方向に回動させるときは、先端当接ボルト12が共回りするように、両ボルト12,13に回動制御部35,36,45,47を設けた。これにより、先端当接ボルト12の先端を吊りボルトに当接できる。さらに、中継軸ボルト13の取付面50の角度を調整するため、中継軸ボルト13を螺退方向に回動させるときは、先端当接ボルトが回動して後退しないように、後退防止装置14を設けた。
【選択図】 図3
【解決手段】従来の取付ボルトに相当する部分を先端当接ボルト12及び中継軸ボルト13という2つの部材から構成した。中継軸ボルト13を螺進方向に回動させるときは、先端当接ボルト12が共回りするように、両ボルト12,13に回動制御部35,36,45,47を設けた。これにより、先端当接ボルト12の先端を吊りボルトに当接できる。さらに、中継軸ボルト13の取付面50の角度を調整するため、中継軸ボルト13を螺退方向に回動させるときは、先端当接ボルトが回動して後退しないように、後退防止装置14を設けた。
【選択図】 図3
Description
本発明は、天井躯体に吊持された吊りボルトと天井枠との結合を補強する補強ブレースを組付けるための補強ブレース組付用器具に関する。
互いに平行に配置された野縁受けと野縁受けの下方に直角に取り付けられた野縁とにより構成された格子状の天井枠を、コンクリート等からなる天井躯体に吊持された複数の吊りボルトによって固定する建築構造物の天井構造体において、吊りボルトと天井枠との結合を補強するために補強ブレースが使用されることがある。一般的に、野縁受けには、断面コ字状のチャンネル材が使用され、野縁には、断面コ字状の上縁から互いに近接する方向に延出したリップ部とを有する部材が使用される。野縁受けと野縁とは金属製のクリップ等によって結合される。補強ブレースには、断面コ字状のチャンネル材のように、両端部に平板状の部分を含む部材が使用されることがある。
特許文献1には、補強ブレースを用いた天井構造が開示されている。補強ブレースは、上端がブレース金具及び取付ボルト(羽子板ボルト)を介して吊りボルトの上方に取り付けられ、下端が天井枠に固定されている。そのため、吊りボルト、天井枠及び補強ブレースは、三角形を形成してトラス構造となっている。補強ブレースの吊りボルトへの取り付けは、ブレース金具を吊りボルトに係止させた状態で、先端に取付ボルトが締結された補強ブレースを軸回りに回転させて、取付ボルトをブレース金具に螺入させ、取付ボルトの先端を吊りボルトに当接させる。
強固に補強するには、取付ボルトとブレース金具とによって吊りボルトを挟持させることが必要であるため、取付ボルトの先端を吊りボルトに当接させることが望ましい。一方、特許文献1の天井構造では、補強ブレースと天井枠とを結合するには、補強ブレースの取付面と天井枠の取付面とを平行にしなければならない。しかしながら、取付ボルトの先端を吊りボルトに当接させたときに、両取付面が互いに平行になるとは限らない。そのため、補強ブレースを逆方向に回動させて両取付面を互いに平行にする必要が生じる。すると、取付ボルトの先端が後退して吊りボルトとの間に隙間が生じるため、補強の強度が低くなり、がたつきが発生するという問題があった。また、仮に施工順序を変えて、取付ボルトをブレース金具に螺入してその先端を吊りボルトに当接させた後、取付ボルトの後端側と補強ブレースの上端側とを結合する場合でも、両者の取付面を平行にする必要があるため、同様の問題が生じる。
本発明は、以上の背景を鑑みてなされたものであって、補強ブレース組付用器具において、補強構造の安定性を向上させることを課題とする。
上記課題を達成するために、本発明に係る補強ブレース組付用器具(1,60)は、天井躯体(4)から吊持ちされた複数の吊りボルト(2)と該吊りボルトに取り付けられた天井枠(9)とを備えた天井構造を補強するために取り付けられる補強ブレース(3)の一端側を、前記吊りボルトに取り付けるための補強ブレース組付用器具であって、
第1雌ねじ孔(25)を有する基板(21)、及び該基板から延設されて前記吊りボルトに係止する係止片(22)を備えたナット部材と、第1雄ねじ部(31)を備え、該第1雄ねじ部を前記第1雌ねじ孔に螺入させると前端側が前記吊りボルトに当接可能な先端当接ボルト(12)と、第2雄ねじ部(43)を備え、前端側が前記先端当接ボルトにその後端側から同軸に接続され、後端側が前記補強ブレースの前端側に固定される中継軸ボルト(13)と、前記ナット部材に取り付けられて、前記先端当接ボルトの後退を防止する後退防止装置(14)とを備え、前記先端当接ボルトは、第1回動制御部(35,36,64)を備え、前記中継軸ボルトは、前記先端当接ボルトを共回りさせるべく前記第1回動制御部に当接する第2回動制御部(45,47,66)を備え、前記第1雄ねじ部が前記第1雌ねじ孔に螺合した状態において、前記中継軸ボルトを螺退方向へ回動させると、前記後退防止装置によって前記先端当接ボルトの回動が抑制されて、前記第2回動制御部が前記第1回動制御部から離間し、前記中継軸ボルトが前記先端当接ボルトに対して相対的に回動することを特徴とする。
第1雌ねじ孔(25)を有する基板(21)、及び該基板から延設されて前記吊りボルトに係止する係止片(22)を備えたナット部材と、第1雄ねじ部(31)を備え、該第1雄ねじ部を前記第1雌ねじ孔に螺入させると前端側が前記吊りボルトに当接可能な先端当接ボルト(12)と、第2雄ねじ部(43)を備え、前端側が前記先端当接ボルトにその後端側から同軸に接続され、後端側が前記補強ブレースの前端側に固定される中継軸ボルト(13)と、前記ナット部材に取り付けられて、前記先端当接ボルトの後退を防止する後退防止装置(14)とを備え、前記先端当接ボルトは、第1回動制御部(35,36,64)を備え、前記中継軸ボルトは、前記先端当接ボルトを共回りさせるべく前記第1回動制御部に当接する第2回動制御部(45,47,66)を備え、前記第1雄ねじ部が前記第1雌ねじ孔に螺合した状態において、前記中継軸ボルトを螺退方向へ回動させると、前記後退防止装置によって前記先端当接ボルトの回動が抑制されて、前記第2回動制御部が前記第1回動制御部から離間し、前記中継軸ボルトが前記先端当接ボルトに対して相対的に回動することを特徴とする。
この構成によれば、先端当接ボルトの先端を吊りボルトに当接させた後に、先端当接ボルトを回動させずに、中継軸ボルトのみ螺退方向に回動させることができる。すなわち、先端当接ボルトの先端を吊りボルトに当接させた状態で、中継軸ボルトの補強ブレースへの取付面が、補強ブレースの上端側取付面に平行になるように調整することができる。よって、吊りボルトが係止片と先端当接ボルトとに確実に挟持されるため、先端当接ボルトと吊りボルトとの間の隙間によって生じるがたつきが防止された天井の補強構造を提供することができる。
上記発明において、前記ナット部材は、前記第1雄ねじ部を挿通させる貫通孔(28,61)を有する対向片(24)を備え、前記後退防止装置は、前記基板と前記対向片との間に配置され、一端側が前記基板又は前記対向片に固定され、かつ内側が前記先端当接ボルトに摺接するコイルスプリング(14)により構成され、前記先端当接ボルトが螺進方向へ回動すると、前記先端当接ボルトと前記コイルスプリングとの間の摩擦力は、前記コイルスプリングの内径を拡大する方向に働き、前記先端当接ボルトが螺退方向へ回動すると、前記先端当接ボルトと前記コイルスプリングとの間の摩擦力は、前記コイルスプリングの内径が縮小する方向に働くようにしてもよい。
この構成によれば、補強ブレースの取付後のボルトの緩みを防止できるとともに、中継軸ボルトの補強ブレースへの取付面の向きを調整する際に、先端当接ボルトが中継軸ボルトと共回りすることを防止できる。
上記発明において、前記先端当接ボルトは、後端側から前記中継軸ボルトが挿入される挿入孔を画定する内周面(33,34)を有し、前記第1回動制御部は、前記内周面内に設けられるようにしてもよい。
この構成によれば、スペースをとらずに先端当接ボルトを中継軸ボルトとの共回りを制御できる。
上記発明において、前記第1回動制御部は、少なくとも前記内周面に設けられた第1肩部(35)と後端面(36)とから構成され、前記第2回動制御部は、それぞれが前記第1肩部及び前記後端面に当接する少なくとも2つの段部(45,47)から構成されるようにしてもよい。
この構成によれば、先端当接ボルトに中継軸ボルトを螺入させる際に、両者が複数の部分で当接して確実に嵌め合わされる。また、両者を共回りさせる際には、両者間に作用する応力を分散させることができる。
上記発明において、前記中継軸ボルトの前端側に取り付けられる後退規制片(15)を更に備え、前記挿入孔は貫通しており、前記後退規制片が、前記先端当接ボルトの先端側に当接すると、前記中継軸ボルトの前記先端当接ボルトに対する後退が規制されるようにしてもよい。
この構成によれば、中継軸ボルトが後退できる限界を定めることができる。
上記発明において、 前記第1回動制御部は、前記先端当接ボルトの後端の回転軸からずれた位置に設けられた第1突片(64)を備え、前記第2回動制御部は、前記中継軸ボルトの先端の回転軸からずれた位置に設けられた第2突片(66)を備え、前記第1突片と前記第2突片との位置関係は、前記第1突片の一方の面と前記第2突片の一方の面とが当接して前記先端当接ボルトが前記中継軸ボルトと螺進方向へ共回りする第1状態と、前記第1突片と前記第2突片とが当接せず、前記先端当接ボルトが前記中継軸ボルトと共回りしない第2状態と、前記第1突片の他方の面と前記第2突片の他方の面とが当接して前記先端当接ボルトが前記中継軸ボルトと螺退方向へ共回りする第3状態とに変動するようにしてもよい。
この構成によれば、補強ブレースの吊りボルトに対する組付を外すことができる。
以上の構成によれば、先端当接ボルトの先端を吊りボルトに当接させた状態で、中継軸ボルトの補強ブレースへの取付面を、補強ブレースの上端側取付面に平行になるように調整することができ、天井の補強構造の安定性を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明を適用した補強ブレース組付用器具の実施形態を詳細に説明する。以下の説明では、図に示す軸に基づき各方位を定める。先端と前端とは同じ意味で用いている。また、ねじの螺入方向又は螺進方向とは、そのねじを備えた部材が前進するときにその部材が回動する方向であり、螺退方向とは、そのねじを備えた部材が後退するときにその部材が回動する方向をいう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る補強ブレース組付用器具1を使用して補強ブレース3を組付けた天井構造を示す正面図である。図1に示すように、補強ブレース組付用器具1は、吊りボルト2と補強ブレース3と結合するために使用されるものである。吊りボルト2は、ねじ山を有する鋼棒によって形成され、天井躯体4に吊持されて鉛直方向に延在し、ハンガー5を介して野縁受け6を略水平に保持している。野縁受け6と野縁7とは、クリップ8によって互いに直交するように結合され、格子状の天井枠9を形成する。野縁受け6には軽溝形鋼が使用され、野縁7にはリップ溝形鋼が使用される。補強ブレース3は、吊りボルト2、野縁受け6及び野縁7を備える天井構造を補強するために使用される。補強ブレース3には、両端部に平板状部分を含む鋼材が使用される。例えば、軽溝形鋼、リップ溝形鋼、及び両端部に平板が溶接された鋼棒等が使用される。補強ブレース3の下端側は、野縁受け6にドリルねじ10等により取り付けられる。なお、補強ブレース3の下端側は、取付金具を介して野縁7又は隣接する他の吊りボルトの下部に取り付けられても良い。一方、補強ブレース3の上端側は、補強ブレース組付用器具1を介して吊りボルト2の上部に取り付けられる。吊りボルト2、野縁受け6及び補強ブレース3が、三角形を形成してトラス構造となり、吊りボルト2と野縁受け6との結合が安定し、天井構造の剛性を高める。
図2は、第1実施形態に係る補強ブレース組付用器具1を示す斜視図であり、図3は、第1実施形態に係る補強ブレース組付用器具1を示す分解斜視図である。図2及び図3に示すように、補強ブレース組付用器具1は、ナット部材11と、先端当接ボルト12と、中継軸ボルト13と、コイルスプリング14と、後退規制片15とを備える。
ナット部材11は、1枚の金属板をフォーミング加工(曲げ加工、プレス加工)することによって形成されている。金属板は、例えば、冷間圧延鋼板やステンレス板等であってよい。ナット部材11は、基板21と、係止片22と、連結片23と、対向片24とを備える。
基板21は、主面が前後方向を向いた長方形の平板状の部分であり、中央にねじ溝が切られた第1雌ねじ孔25を有する。
係止片22は、基板21の一端側から前方に直角に折り曲げられて延出し、吊りボルト2を係止する部分である。係止片22の先端側は、吊りボルト2の側面の一部と整合するように半筒状に湾曲した湾曲部26となっている。係止片22の後端側は、上縁が下縁よりも長い平板状となっているため、湾曲部26の半筒の軸方向、すなわち、吊りボルト2が延在する上下方向は、補強ブレース組付用器具1の前後方向に対して傾斜している。湾曲部26の上下方向長さを所望の長さにするため、係止片22の後端側の上縁は湾曲している。また、湾曲部26の内側には、係止片22を吊りボルト2に係止させたときに、吊りボルト2のねじ溝に嵌合する複数の突片27が設けられている。突片27が吊りボルト2のねじ溝に嵌合することによって、ナット部材11の上下方向の移動が規制される。突片27は、湾曲部26に溶接して形成してもよく、湾曲部26の内側を上下方向全体に渡って削って形成してもよい。
連結片23は、基板21の他端側から後方に直角に折り曲げられて延出する部分であり、長方形の平板状を呈する。
対向片24は、連結片23の後端から基板21が存在する方向に直角に折り曲げられて延出する部分である。すなわち、連結片23によって、基板21と対向片24との図中左側縁部が連結されている。対向片24は、主面が前後方向を向いた長方形の平板状の部分であり、中央に貫通孔28を有する。対向片24は、基板21と対向しており、貫通孔28の中心軸は、第1雌ねじ孔25の中心軸と一致する。また、対向片24の連結片23と連結していない側縁に、反対側側縁に向けた凹部29が形成されている。具体的には、凹部29は、図中右側側縁に設けられ、図中左側に向けて凹状となっている。
次に、図2及び3に加えて図4〜6の一部断面正面図を用いて他の部材を説明する。先端当接ボルト12は、金属を素材とする筒状の部材である。
先端当接ボルト12の外周面は、先端側にねじ溝が切られた第1雄ねじ部31が形成され、後端側にねじ溝が切られていない滑らかな円周面32が形成されている。第1雄ねじ部31は、ナット部材11の第1雌ねじ孔25に螺合する。円周面32の外径は、第1雄ねじ部31の外径と略一致し、ナット部材11の貫通孔28に挿通可能になるように、貫通孔28の内径以下である。
先端当接ボルト12の内周面は、先端側にねじ溝が切られた第2雌ねじ部33が形成され、後端側にねじ溝が切られていない滑らかな内壁面34が形成されており、中継軸ボルト13が挿入される挿入孔を画定する。内壁面34の内径は、第2雌ねじ部33の内径より大きく、両者の境界には、ねじの回転軸に直交する円環状の第1肩部35が形成され、その主面は後方を向いている。また、先端当接ボルト12の後端面36は、後方を向いた円環状の平坦な面となっている。
中継軸ボルト13は、金属を素材とする羽子板ボルトであり、先端側が円柱状を呈し、後端側が平板状を呈している。
中継軸ボルト13の先端側には、その円周に沿った環状溝41が設けられた円柱状の先端部42が形成されている。
先端部42の後方には、ねじ溝が切られた第2雄ねじ部43が形成されている。第2雄ねじ部43は、先端部42と同軸であり、その外径は、先端部42の外径よりも大きい。また、第2雄ねじ部43は、先端当接ボルト12の第2雌ねじ部33に螺合する。
第2雄ねじ部43の後方には、表面が滑らかな円柱部44が形成されている。円柱部44は、第2雄ねじ部43と同軸であり、その外径は、第2雄ねじ部43の外径以上である。そのため、第2雄ねじ部43と円柱部44との境界には、ねじの回転軸に直交する円環状の第2肩部45が形成され、その主面は前方を向いている。円柱部44の外径は、先端当接ボルト12の内壁面34に摺動可能なように、内壁面34の内径に略一致する。
円柱部44の後方には、円柱部44と同軸で、外径が円柱部44よりも大きい拡径部46が形成されている。拡径部46の外径は、先端当接ボルト12の円周面32の外径と略一致する。拡径部46の前面47は、前方を向いた円環状の平坦な面となっている。第2肩部43から前面47までの前後方向の長さは、先端当接ボルト12の第1肩部35から後端面36までの前後方向の長さに一致する。また、環状溝41から前面47までの前後方向の長さは、先端当接ボルト12の前後方向の長さより長い。
拡径部46の後方には、長方形の平板状の羽子板部48が形成されている。羽子板部48は、第2雄ねじ部43の回転軸線がその内部を通過するように設けられ、横幅は拡径部46の外径と略一致する。羽子板部48の表面49及び裏面50は、第2雄ねじ部43の回転軸線と平行になっている。羽子板部48の前側は、表面49側では、拡径部46の円周面となだらかに連続するように傾斜しており、裏面50側では、回転軸に直交する拡径部46の後端面から直角に延出している。羽子板部48には、表面49から裏面50に向けて貫通孔51が設けられている。貫通孔51は、2つ以上設けられることが望ましい。
後退防止装置として機能するコイルスプリング14は、中心軸が第1雌ねじ孔25及び貫通孔28と一致するように、ナット部材11の基板21と対向片24との間に配置され、一端52が、凹部29に係止される。コイルスプリング14の内径は、コイルスプリング14の内周面が第1雄ねじ部31又は円周面32に摺接するように、第1雄ねじ部31の谷の径より大きく、かつ第1雄ねじ部31の外径及び円周面32の外径以下になっている。
後退規制片15は、外径が第1雌ねじ孔25よりも大きいEピン(Eリング、E形留め輪)で構成され、中継軸ボルト13の環状溝41に嵌められる。Eピンに代えて、Cピン等の他の止め輪やスプリングピン等の他の公知の軸抜け防止具を後退規制片15として用いてもよい。
次に、図4〜図6を参照して、補強ブレース組付用器具1による吊りボルト2と補強ブレース3との組付け手順を説明する。
最初に、補強ブレース組付用器具1の製造工場又は工事現場で、補強ブレース組付用器具1は、ナット部材11、先端当接ボルト12、中継軸ボルト13、コイルスプリング14及び後退規制片15が組み合わされた状態にされる。具体的には、コイルスプリング14をナット部材11の基板21と対向片24との間に配置して、コイルスプリング14の一端52を凹部29に係止する。次いで、先端当接ボルト12の後側から中継軸ボルト13の先端を挿入して、先端当接ボルト12の第1肩部35及び後端面36のそれぞれが、中継軸ボルト13の第2肩部45及び前面47に当接するまで、第2雄ねじ部43を第2雌ねじ部33に螺入させる。そして、先端当接ボルト12と中継軸ボルト13との組立体56の先端側を、貫通孔28及びコイルスプリング14の内側に挿通して、第1雄ねじ部31を第1雌ねじ孔25に螺入させる。環状溝41が第1雌ねじ孔25から係止片22側に突出した後、環状溝41に後退規制片15を嵌める。この時、先端当接ボルト12と湾曲部26との離間距離は、吊りボルト2の外径以上である。
次に、工事現場で、図4に示すように、吊りボルト2を先端当接ボルト12と湾曲部26との隙間を通して、吊りボルト2に湾曲部26の内面を係止させる(第1段階)。
次に、中継軸ボルト13を螺進方向に回動させる。すると、先端当接ボルト12の第1肩部35及び後端面36のそれぞれが、中継軸ボルト13の第2肩部45及び前面47に当接しているため、それ以上、第2雄ねじ部43を第2雌ねじ部33に螺進させることができず、先端当接ボルト12は中継軸ボルト13と共回りする。したがって、第1雄ねじ部31が第1雌ねじ孔25に螺進して、組立体56が前進する。このとき、コイルスプリング14は、第1雄ねじ部31又は円周面32との摩擦によりコイル径が拡大する方向に力を受けるため、コイルスプリング14と第1雄ねじ部31又は円周面32との摩擦力は弱くなる。よって、第1雄ねじ部31又は円周面32は、コイルスプリング14の内周面を滑るため、コイルスプリング14によって第1雌ねじ孔25への螺進を妨害されない。そして、図5に示すように、先端当接ボルト12の先端が、吊りボルト2に当接するまで組立体56をナット部材11に対して前進させる(第2段階)。
ここで、補強ブレース3の上端に羽子板部48を結合するには、羽子板部48の裏面50が補強ブレース3の上端側の平面部分に当接するように、羽子板部48の向きを調整する必要がある。そこで、中継軸ボルト13を螺退方向に回動させる。このとき、先端当接ボルト12が螺退方向に回動しようとすると、コイルスプリング14は、第1雄ねじ部31又は円周面32との摩擦によりコイル径が縮小する方向に力を受けるため、コイルスプリング14と第1雄ねじ部31又は円周面32との摩擦力は、第2雄ねじ部43と第2雌ねじ部33との摩擦力よりも強くなる。よって、先端当接ボルト12は、コイルスプリング14との摩擦力によって後退しない。一方、中継軸ボルト13は、先端当接ボルト12に対して相対的に螺退方向へ回動できるため、羽子板部48の角度を調整することができる。そして、図6に示すように、羽子板部48の裏面50が補強ブレース3の上端側の平面部分に当接する向きになるまで、中継軸ボルト13を螺退方向に回動させる(第3段階)。
その後、羽子板部48の裏面50に補強ブレース3の上端側の平坦な面に当接させ、ドリルねじ10を貫通孔51から挿入して、羽子板部48と補強ブレース3の上端側とを締結する。その後、補強ブレース3の下端側をドリルねじ10により、野縁受け6に締結する。
以上のように、本実施形態に係る補強ブレース組付用器具1は、羽子板部48の向きを調整しても、先端当接ボルト12の先端と吊りボルト2との間に隙間が生じず、両者が当接した状態、すなわち、吊りボルト2を係止片22と先端当接ボルト12の先端とで挟持した状態を確実に維持できる。また、先端当接ボルト12は、中継軸ボルト13を介して補強ブレース3に剛接している。このため、本実施形態に係る補強ブレース組付用器具1を使用した天井補強構造は、がたつきの発生を防止でき、安定性が高い。また、先端当接ボルト12と中継軸ボルト13とを共回りさせるための回動制御部は、先端当接ボルト12の第1肩部35及び後端面36と、それぞれこれらに当接する中継軸ボルト13の第2肩部45及び前面47とによって構成されているが、これらは、大きなスペースを必要とせず、加工も容易である。
次に、第2実施形態に係る補強ブレース組付用器具60について説明する。補強ブレース組付用器具60の構成のうち、補強ブレース組付用器具1と同様の構成については補強ブレース組付用器具1と同一の符号を付し、説明を省略する。第2実施形態に係る補強ブレース組付用器具60は、図7〜図11に示される。図7は斜視図、図8は分解斜視図、図9〜図11は組付手順を示す(a)一部断面正面図及び(b)a図におけるb−b断面の断面図である。
ナット部材11は、対向片24に設けられた孔が内周面にねじ溝が切られた第2雌ねじ孔61になっている点、コイルスプリング14が係止される凹部29が対向片24ではなく基板21に設けられている点で、第1実施形態と異なる。第2雌ねじ孔61の内径は、先端当接ボルト12の最大外径以上である。
先端当接ボルト12は、筒状ではなく円柱状に構成される等の点で第1実施形態と異なる。先端当接ボルト12は、先端側から第1雄ねじ部31及び円周面32が形成されている。円周面32の後方に、円周面32より外径の広がった円柱状の拡径部62が形成され、拡径部62の後方に拡径部62より外径の小さな円柱状の後端部63が形成されている。拡径部62及び後端部63は、第1雄ねじ部31と同軸である。拡径部62の円環状の後面からは、略直方体形状の1つの第1突片64が突出している。第1突片64の幅は、略、拡径部62の円環状の後面の内周から外周に延び、後方への長さは、第2雄ねじ部43のねじ山の1ピッチより長く、後端部63の前後方向の長さより短い。
中継軸ボルト13は、先端部42及び拡径部46がなく、先端に凹部65及び第2突片66を有する点、及び第2雄ねじ部43がナット部材11の第2雌ねじ孔61に螺合する点で第1実施形態と異なる。凹部65は、中継軸ボルト13の先端面に設けられ、先端当接ボルト12の後端部63の後端側を回転可能に受容する。中継軸ボルト13の先端面は、円環状になっており、先端面から前方に向けて略直方体形状の1つの第2突片66が突出している。第2突片66の幅は、略、中継軸ボルト13の円環状の先端面の内周から外周に延び、前方への長さは、第2雄ねじ部43のねじ山の1ピッチより長く、後端部63の前後方向の長さより短い。後端部63を凹部65に受容させたとき、中継軸ボルト13は、第1突片64の一方の面と第2突片66の一方の面とが当接する位置から第1突片64の他方の面と第2突片66の他方の面とが当接する位置まで、1回転弱の範囲で先端当接ボルト12に対して回動させることができ、第1雄ねじ部31と第2雄ねじ部43との軸線が一致する。
中継軸ボルト13の第2雄ねじ部43は、ナット部材11の第2雌ねじ孔61に螺合する。第1雄ねじ部31と第2雄ねじ部43とのねじ山のピッチは同一である。円柱部44から羽子板部48にかけての形状は、第1実施形態の拡径部46から羽子板部48にかけての形状と同様である。
コイルスプリング14は、一端67が基板21に設けられた凹部29に係止され、基板21と対向片24との間に配置される。
第2実施形態では、第1実施形態の後退規制片15、環状溝41及び先端部42を設けていないが、先端当接ボルト12の先端に環状溝を設け、後退規制片を取り付け、第1雌ねじ孔25からの抜けを防止しても良い。
次に、図9〜図11を参照して、補強ブレース組付用器具60による吊りボルト2と補強ブレース3との結合手順を説明する。図9〜図11の各々の(b)図で、螺入方向又は螺進方向は中継軸ボルト13を右回りに回すことであり、螺退方向は左回りに回すことである。
最初に、補強ブレース組付用器具60の製造工場又は工事現場で、補強ブレース組付用器具60を、ナット部材11、先端当接ボルト12、中継軸ボルト13及びコイルスプリング14が組み合わされた状態にする。具体的には、コイルスプリング14をナット部材11の基板21と対向片24との間に配置して、コイルスプリング14の一端67を凹部29に係止する。次いで、先端当接ボルト12の後端部63を中継軸ボルト13の凹部65に挿入する。そして、先端当接ボルト12と中継軸ボルト13との組立体56において、先端当接ボルト12を先端側から第2雌ねじ孔61及びコイルスプリング14の内側に挿通し、第1雄ねじ部31を第1雌ねじ孔25に螺入させる。この時、先端当接ボルト12の第1突片64の一方の面と中継軸ボルト13の第2突片66の一方の面とが当接しているため、中継軸ボルト13を螺進方向へ回動させると、第2突片66が第1突片64を螺進方向へ押し、先端当接ボルト12が螺進方向へ共回りする。螺進を進めると組立体56がナット部材11に対して前進して、第2雄ねじ部43の先端が第2雌ねじ孔61の螺入位置に到達する。さらに、両ねじ部31,43をそれぞれ同時に両雌ねじ孔25,61に螺入する。このとき、コイルスプリング14は、第1雄ねじ部31又は円周面32との摩擦によりコイル径が拡大する方向に力を受けるため、コイルスプリング14と第1雄ねじ部31又は円周面32との摩擦力は弱くなる。よって、第1雄ねじ部31又は円周面32は、コイルスプリング14の内周面を滑るため、コイルスプリング14によって両雌ねじ孔25,61への螺進を妨害されない。工場でこれらの部材を組み合わせるときは、中継軸ボルト13をいったん取外し、工事現場で再度先端当接ボルトに取り付けても良い。
次に、工事現場で、図9に示すように、吊りボルト2を先端当接ボルト12の先端と湾曲部26との隙間を通して、吊りボルト2に湾曲部26の内面を係止させる(初期状態)。
次に、中継軸ボルト13を螺進方向に回動させ、先端当接ボルト12も共回りさせる。そして、先端当接ボルト12の先端が、吊りボルト2に当接するまで組立体56を前進させる。
次に、羽子板部48の向きを調整するため、中継軸ボルト13を螺退方向に回動させる。このとき、先端当接ボルト12が螺退方向に回動しようとすると、コイルスプリング14は、第1雄ねじ部31又は円周面32との摩擦によりコイル径が縮小する方向に力を受けるため、コイルスプリング14と第1雄ねじ部31又は円周面32との摩擦力は、第2雄ねじ部43と第2雌ねじ孔61との摩擦力よりも強くなる。よって、先端当接ボルト12は、コイルスプリング14との摩擦力によって後退しない。一方、螺退方向への回動は、第2突片66を第1突片64から離れる方向に動かすため、中継軸ボルト13は、先端当接ボルト12に対して相対的に螺退方向へ回動でき、羽子板部48の角度を調整することができる。なお、中継軸ボルト13を先端当接ボルト12に対して相対的に螺退方向へ回動させることができるのは、第1突片64と第2突片66とが互いに反対側の面で当接するまでの1回転弱(1回転から、第1突片64及び第2突片66の厚さを引いた距離)の範囲である。そして、図10に示すように、羽子板部48の裏面50が補強ブレース3の上端側の平面部分に当接する向きになるまで、中継軸ボルト13を螺退方向に回動させる(結合状態)。
その後、羽子板部48の裏面50に補強ブレース3の上端側の平坦な面に当接させ、ドリルねじ10を貫通孔51から挿入して、羽子板部48と補強ブレース3の上端側とを締結する。その後、補強ブレース3の下端側をドリルねじ10により、野縁受け6に締結する。
また、補修工事や解体工事のため、補強ブレース組付用器具60による組付を外す必要が生じたときは、図11に示すように、補強ブレース3を締結するドリルねじ10を取り外した後、中継軸ボルト13を螺退方向へ回動させ、先端当接ボルト12の第1突片64の他方の面と中継軸ボルト13の第2突片66の他方の面とが当接するまで回動させる。そこから、コイルスプリング14からの摩擦力によるトルクよりも大きなトルクを加えて中継軸ボルト13を螺退方向に回動させると、第1雄ねじ部31又は円周面32は、コイルスプリング14の内周面をすべり、先端当接ボルト12が共回りする。その後、先端当接ボルト12の先端が十分吊りボルト2から離れたら、湾曲部26の吊りボルト2への係止を取り外すことができる。
以上のように、第2実施形態に係る補強ブレース組付用器具60を使用した天井補強構造は、第1実施形態と同様に、がたつきの発生を防止でき、安定性が高い。また、取外しも容易に行うことができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、後退防止装置は、コイルスプリング14に代えて、第1雄ねじ部31又は円周面32の締め付けと緩めとを手動で、切り替えるリングを使用してもよい。また、第1及び第2回動制御部は、例えば、第1実施形態においては、それぞれ前後方向に延出した面が互いに当接する形状としてもよい。
1…補強ブレース組付用器具、2…吊りボルト、3…補強ブレース、4…天井躯体、5…ハンガー、6…野縁受け、7…野縁、8…クリップ、9…天井枠、10…ドリルねじ、11…ナット部材、12…先端当接ボルト、13…中継軸ボルト、14…コイルスプリング、15…後退規制片、21…基板、22…係止片、23…連結片、24…対向片、25…第1雌ねじ孔、26…湾曲部、27…突片、28…貫通孔、29…凹部、31…第1雄ねじ部、32…円周面、33…第2雌ねじ部、34…内壁面、35…第1肩部、36…後端面、41…環状溝、42…先端部、43…第2雄ねじ部、44…円柱部、45…第2肩部、46…拡径部、47…前面、48…羽子板部、49…表面、50…裏面、51…貫通孔、52…一端、56…組立体、60…補強ブレース組付用器具、61…第2雌ねじ孔、62…拡径部、63…後端部、64…第1突片、65…凹部、66…第2突片、67…一端
Claims (6)
- 天井躯体から吊持ちされた複数の吊りボルトと該吊りボルトに取り付けられた天井枠とを備えた天井構造を補強するために取り付けられる補強ブレースの一端側を、前記吊りボルトに取り付けるための、補強ブレース組付用器具であって、
第1雌ねじ孔を有する基板、及び該基板から延設されて前記吊りボルトに係止する係止片を備えたナット部材と、
第1雄ねじ部を備え、該第1雄ねじ部を前記第1雌ねじ孔に螺入させると前端側が前記吊りボルトに当接可能な先端当接ボルトと、
第2雄ねじ部を備え、前端側が前記先端当接ボルトの後端側から同軸に接続され、後端側が前記補強ブレースの前端側に固定される中継軸ボルトと、
前記ナット部材に取り付けられて、前記先端当接ボルトの後退を防止する後退防止装置とを備え、
前記先端当接ボルトは、第1回動制御部を備え、
前記中継軸ボルトは、前記先端当接ボルトを共回りさせるべく前記第1回動制御部に当接する第2回動制御部を備え、
前記第1雄ねじ部が前記第1雌ねじ孔に螺合した状態において、前記中継軸ボルトを螺退方向へ回動させると、前記後退防止装置によって前記先端当接ボルトの回動が抑制されて、前記第2回動制御部が前記第1回動制御部から離間し、前記中継軸ボルトが前記先端当接ボルトに対して相対的に回動することを特徴とする補強ブレース組付用器具。 - 前記ナット部材は、前記第1雄ねじ部を挿通させる貫通孔を有する対向片を備え、
前記後退防止装置は、前記基板と前記対向片との間に配置され、一端側が前記基板又は前記対向片に固定され、かつ内側が前記先端当接ボルトに摺接するコイルスプリングにより構成され、
前記先端当接ボルトが螺進方向へ回動すると、前記先端当接ボルトと前記コイルスプリングとの間の摩擦力は、前記コイルスプリングの内径を拡大する方向に働き、前記先端当接ボルトが螺退方向へ回動すると、前記先端当接ボルトと前記コイルスプリングとの間の摩擦力は、前記コイルスプリングの内径が縮小する方向に働くことを特徴とする請求項1に記載の補強ブレース組付用器具。 - 前記先端当接ボルトは、後端側から前記中継軸ボルトが挿入される挿入孔を画定する内周面を有し、
前記第1回動制御部は、前記内周面内に設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の補強ブレース組付用器具。 - 前記第1回動制御部は、少なくとも前記内周面に設けられた第1肩部と後端面とから構成され、
前記第2回動制御部は、それぞれが前記第1肩部及び前記後端面に当接する少なくとも2つの段部から構成されることを特徴とする請求項3に記載の補強ブレース組付用器具。 - 前記中継軸ボルトの前端側に取り付けられる後退規制片を更に備え、
前記挿入孔は貫通しており、
前記後退規制片が、前記先端当接ボルトの先端側に当接すると、前記中継軸ボルトの前記先端当接ボルトに対する後退が規制されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の補強ブレース組付用器具。 - 前記第1回動制御部は、前記先端当接ボルトの後端の回転軸からずれた位置に設けられた第1突片を備え、
前記第2回動制御部は、前記中継軸ボルトの先端の回転軸からずれた位置に設けられた第2突片を備え、
前記第1突片と前記第2突片との位置関係は、前記第1突片の一方の面と前記第2突片の一方の面とが当接して前記先端当接ボルトが前記中継軸ボルトと螺進方向へ共回りする第1状態と、前記第1突片と前記第2突片とが当接せず、前記先端当接ボルトが前記中継軸ボルトと共回りしない第2状態と、前記第1突片の他方の面と前記第2突片の他方の面とが当接して前記先端当接ボルトが前記中継軸ボルトと螺退方向へ共回りする第3状態とに変動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の補強ブレース組付用器具。
Priority Applications (1)
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JP2012234209A JP2014084634A (ja) | 2012-10-23 | 2012-10-23 | 補強ブレース組付用器具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019039157A (ja) * | 2017-08-23 | 2019-03-14 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 天井構造 |
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- 2012-10-23 JP JP2012234209A patent/JP2014084634A/ja active Pending
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