JP2014083193A - 眼科用検査装置 - Google Patents

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裕二 ***
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Abstract

【課題】被検眼の視方向の調整をするための外部固視灯を備えた眼科用検査装置において、視方向の調整が容易にでき、しかも、広い調整範囲を実現できる眼科用検査装置を提供する。
【解決手段】 本装置1は、被検眼の前眼部を観察する光学系5と、被験者10の頭部を固定する頭部固定部材33と、頭部固定部材33と光学系5の間に固定的に位置可能な反射部材44と、頭部固定部材33に頭部が固定された被験者10の上方又は下方位置に固視標の点灯が可能な固視標形成部40を備え、固視標からの放射光が反射部材44で反射されて、頭部固定部材33に頭部が固定された被験者10によって視認可能に構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、眼科用検査装置に関する。より詳細には、被験者の被検眼を所定方向に固視させて検査するための眼科用検査装置に関する。
眼科用検査装置においては、従来から、被検眼の視方向を固定させるために固視標が用いられている。
一般的に、検査に必要な被検眼の視方向が正面視近傍である場合には、光学系(検査光学系)に内蔵された固視灯(内部固視灯)を点灯させ、これを被検眼に固視させることで視方向の調整を行う。しかし、被検眼の検査位置によっては、被検眼の視方向を、被検眼から検査光学系の対物レンズ内を見る角度を超えて設定する必要がある。このような場合には、もはや内部固視灯による固視ができないので、光学系の外部に設けた固視灯(外部固視灯)を被験者に固視させることで視方向の調整を行う。
下記特許文献1には、装置の支柱に取付けられた外部固視灯を含む眼科用検査装置が開示されている。
特許第2670452号明細書
特許文献1などで開示されている従来の外部固視灯を備えた眼科用検査装置の使用方法を説明する。この外部固視灯は、検者が移動させることで位置を調整することができる構成である。
まず、被験者に対して、反対眼で外部固視灯を固視させる。次に、検者は、装置に内蔵された光学系によって撮影された被検眼の前眼部画像を、装置に付随するモニタなどで確認しながら、外部固視灯の位置を調整する。被験者は、位置が調整された外部固視灯を引き続き反対眼で固視し続ける。このとき、外部固視灯の位置調整によって、反対眼の視方向が少しずつ移動し、これに誘導されて被検眼の視方向も移動する。
そして、検者は、モニタに映し出された前眼部画像により、被検眼が所望の位置に来たことを確認すると、外部固視灯の位置調整を停止すると共に、被験者に対して引き続き固視するように求める。この後、検者は装置を操作して、被検眼に対する光学系の位置合わせを行う。位置合わせが完了すると、モニタに映し出される画像を、撮影光学系から検査光学系(例えば眼底カメラ)に切り替えて撮影を行う。引き続き、外部固視灯の位置を動かすことで、被検眼の視方向を調整して被検位置を変化させながら撮影を行う。
しかし、このような従来装置の場合、被検眼に固視させるべく提示する外部固視灯は、被験者の頭部と光学系の間で検査光学系の周辺に位置する。このため、位置合わせ(アライメント)を行うべく光学系をXYZ方向に移動させると、外部固視灯が光学系に干渉されるおそれがある。また、反対眼に固視させるべく提示する外部固視灯の場合は、反対眼の前方で且つ光学系の側方に位置される。この場合、被検眼用の外部固視灯に比べるとアライメント動作時においては外部固視灯が光学系を干渉するということは生じにくいものの、光学系をスイング/ティルト動作させる場合においては、同様に干渉の問題が生じ得る。
また、外部固視灯を固視する反対眼と固視対象となる外部固視灯の間の距離が短いと、外部固視灯を少し移動させるだけで視方向が大きく動いてしまうことが起こり得る。このため、検者は、被検眼の視方向を少しだけ動かしたい場合には、外部固視灯を極めて微小な距離だけ移動させるといった細かい調整が必要となるが、この調整は往々にして難しい。更に、このように、外部固視灯を固視する反対眼と固視対象となる外部固視灯の間の距離が短いと、近見視状態となって被験者が固視灯自体を視認し辛いという問題もある。
光学系をXYZ方向に移動したり、被検眼に対してスイング/ティルト移動する場合、従来の装置では、固視方向によっては、被験者の頭部と固視すべき外部固視灯の間に光学系の一部が位置してしまい、光学系が視方向を遮ったり邪魔をしたりすることが起こり得る。この場合、結果的には光学系によって邪魔されない角度の範囲内でしか視方向の調整ができないこととなってしまい、検査に支障をきたす場合が生じ得る。
本発明は、上記の課題に鑑み、被検眼の視方向の調整をするための外部固視灯を備えた眼科用検査装置において、視方向の調整が容易にでき、しかも、広い調整範囲を実現できる眼科用検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、被験者の被検眼を所定方向に固視させて検査するための眼科用検査装置であって、
前記被検眼の前眼部を観察する光学系と、
前記被験者の頭部を固定する頭部固定部材と、
前記頭部固定部材と前記光学系の間に固定的に位置可能な反射部材と、
前記頭部固定部材に頭部が固定された前記被験者の上方又は下方位置に固視標の点灯が可能な固視標形成部を備え、
前記固視標からの放射光が前記反射部材で反射されて、前記頭部固定部材に頭部が固定された前記被験者によって視認可能に構成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、固視標からの放射光が反射部材によって反射され、被験者に視認される構成である。つまり、被験者による視認対象となる固視標を、被験者の頭部と光学系の間の狭い空間内に設置する必要がなく、離れた場所に設置することができる。
また、固視標と被験者の頭部(より詳細には反対眼)との距離が従来よりも確保される。これにより、固視標の位置を調整すべく、固視標形成部の位置を少し移動させることで視方向の向きを微細に調整することが可能となる。
また、この装置の場合、被験者は固視標形成部そのものを固視するのではなく、反射部材によって反射された固視標からの光を固視することとなる。このため、光学系の移動(XYZ移動、スイング/ティルト移動)に伴い、光学系によって固視目標が遮られるということがない。
なお、反射部材は、被験者の検査時に頭部固定部材と光学系の間に固定的に位置させることができる構成であればよい。つまり、不使用時には、反射部材を所定の箇所に退避できる構成とするのが好適である。
より詳細には、上記特徴に加えて、基台と、前記基台に連結された支持部材と、前記支持部材に連結されたアーム部を備え、
前記頭部固定部材は、前記支持部材と前記基台の一方又は双方に連結されており、
前記アーム部は、前記支持部材の連結箇所とは反対側の端部に前記反射部材を備え、所定の回動軸を中心に回動退避可能に構成されていることを特徴とする。
なお、上記構成において、アーム部が回動軸を中心として水平方向又は鉛直方向に回動可能に構成されているのが好適である。回動によりアームが被験者や光学系の動作に干渉しなければ、回動軸の方向はどのような向きでもよいが、このように構成することで回動の動作空間が直感的に把握しやすく、安全性の面でも優れている。
また、本発明の眼科用検査装置は、
基台と、
前記基台に連結された支持部材を備え、
前記頭部固定部材は、前記支持部材と前記基台の一方又は双方に連結されており、
前記固視標形成部は、前記支持部材に一端が固定された屈曲自在アームと、前記屈曲自在アームの他端に設けた発光部を備え、前記屈曲自在アームによって前記発光部を移動可能に支持する構成とすることが可能である。
これにより、検者は、屈曲自在アームを屈曲移動させることで発光部の位置を移動させて、被験者の被検眼の視方向を調整することができる。なお、この屈曲自在アームとしては、フレキシブルチューブや多関節アームなどを利用することができる。
また、別の構成として、本発明の眼科用検査装置は、
基台と、
前記基台に連結された支持部材を備え、
前記頭部固定部材は、前記支持部材と前記基台の一方又は双方に連結されており、
前記固視標形成部は、前記支持部材に連結され、上方又は下方に設けられた投影領域に向かって可視光を投射する発光部を備える構成とすることができる。
一例としては、発光部をレーザポインタで実現し、天井や投影幕などで形成された投影領域に向かって可視光を投射させる構成が採用できる。このとき、被験者は、投影領域に投影された光が反射部材によって反射された光を視認することとなる。つまり、投影領域に投影された光が固視標を形成する。
これにより、従来と比べて、固視標と被験者の頭部の間の距離を大きく確保することができる。また、被験者の眼前の狭い空間で屈曲自在アームの操作をする必要がなく、装置の構造も単純化できる。
本発明によれば、被験者の被検眼を所定方向に固視させて検査する構成の眼科用検査装置において、被験者の視方向の調整を容易化することが可能となる。しかも、視方向の調整可能範囲として、広い範囲を確保することができる。
眼科用検査装置の第1実施形態を示す模式的側面図である。 眼科用検査装置の第1実施形態を示す模式的正面図である。 眼科用検査装置の第1実施形態を示す模式的平面図である。 眼科用検査装置の第2実施形態を示す模式的側面図である。 眼科用検査装置の第2実施形態を示す別の模式的側面図である。 眼科用検査装置の第2実施形態を示す模式的平面図である。 眼科用検査装置の第3実施形態を示す模式的側面図である。
本発明に係る眼科用検査装置(以下、適宜「本装置」という。)の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の各図面において、実際の寸法比と図面上の寸法比は必ずしも一致するものではない。
[第1実施形態]
図1〜図3は、本装置の第1実施形態の外観を示す模式的な概念図であり、図1は側方から見たときの図面、図2は正面から見たときの図面、図3は、上方から見たときの図面である。
本装置1は、XYZ架台(三軸架台ともいう)3に搭載された本体部5を備え、この本体部5内に観察・撮影用の光学系部材が収納されている。
本体部5は、支持枠7に支持された状態でXYZ架台3に搭載されている。XYZ架台3は、基台11上に搭載されている。XYZ架台3は、X軸方向にスライド可能なXテーブル13、Z軸方向にスライド可能なZテーブル15、Y軸方向にスライド可能なYテーブル17を含む。なお、図1では、下からXテーブル13、Zテーブル15、Yテーブル17の順に配置されているが、各テーブルの配置方法はこの形態に限られるものではない。
図1に示すように、被検者10から見て左右方向を「X軸方向」、上下方向(鉛直方向)を「Y軸方向」、前後方向を「Z軸方向」と規定する。つまり、Xテーブル13は左右方向にスライド可能であり、Zテーブル15は前後方向にスライド可能であり、Yテーブル17は鉛直方向に昇降可能である。各軸方向の移動機構は、送りネジ方式などの公知の機構を採用することができる。また、Z軸方向に関し、本装置1から見て被検者側を「前方」、その反対側を「後方」と記載する。
本装置1では、支持枠7がU字フレーム形状を示す構造であり、本体部5をX軸の回りに回転可能に支持している。より具体的にいえば、本装置1は、支持枠7の前方(被検者10側)に設定された基準点31(図2、図3参照)を中心とした公転動作が可能となっている。
支持枠7の側面には、基準点31を中心とした円弧形状のガイド溝9が形成されている。また、本体部5から外方に突出した複数の案内部材19が備えられており、この案内部材19は、ガイド溝9の縁に接しながら移動することができる。そして、本体部5には、基準点31を中心とした円弧形状のラック21が形成されている。支持枠7にはY回転駆動部23が設けられており、このY回転駆動部23によって回転駆動されるピニオンギア25がラック21に咬合している。Y回転駆動部23からの制御によってピニオンギア25を回転駆動することにより、基準点31を左右方向に通過するX軸の回りに本体部5を回転移動させることができる。これにより、本体部5をY軸方向(鉛直方向)に振ることができる(θy回転移動)。
また、支持枠7は、更に基準点31を通過するY軸の回りにも回転可能に構成されている。具体的には、Yテーブル17に連結されて前方に延びた延長板部18にX回転駆動部27が設けられている。そして支持枠7の前部がX回転駆動部27の回転軸部28と連結されている。本体部5が移動して撮影状態のときに、この回転軸部28は基準点31を通過するY軸に共通化されている。この構成により、基準点31を上下(鉛直)方向に通過するY軸の回りに本体部5を回転移動させることができる。より具体的には、本体部5を、基準点31に向かうZ軸を中心振り分けとして水平面上を左右(X軸方向)に旋回移動させることができる(θx回転移動)。
本装置1は、被験者10の頭部を固定させるための頭部固定部材33を備えている。図1には、頭部固定部材33として、被検者10の額を当接させるための額当て部33Aと、被験者10の顎を載置させるための顎乗せ台33Bを備える構成が図示されている。本装置1は、頭部固定部材33によって被験者10の頭部を固定させた状態で利用される。この頭部固定部材33は、支持部材34に連結されており、この支持部材34は基台11に連結されている。なお、頭部固定部材34を基台11に直接連結させる構成としてもよい。
支持部材34には、連結部材48を介してアーム部49が取付けられている。アーム部49は、連結箇所48とは反対側の端部に反射部材44を備えている。反射部材44は、例えば通常のミラーにて構成される。
また、支持部材34には、頭部固定部材33よりも上方の位置に固視標形成部40が取付けられている。本実施形態では、固視標形成部40は、連結部材47を介して支持部材34に一端が固定された屈曲自在アーム45と、連結部材47とは反対側の屈曲自在アーム45の端部に設けられた発光部46を備える構成である。屈曲自在アーム45は、例えばフレキシブルチューブや多関節アームにて実現される。また、発光部46は、LED、小ランプなどの光源で実現される。発光部46の点灯が外部固視標を形成する。なお、図1では、発光部46が屈曲自在アーム46の先端に設けられている態様を図示しているが、屈曲自在アーム46の屈曲/移動によって発光部46の位置調整が可能な態様であればよく、必ずしも先端に設けなければならないというものではない。また、必要に応じて遠方視させるために、発光部46に光学系を付設しても構わない。
図3に示すように、本実施形態では、アーム部49は所定の回動軸を中心に水平方向(R1方向)に回動退避可能に構成されている。
アーム部49の先端に設けられた反射部材44は、固視標形成部40が備える発光部46からの放射光を反射して被験者10に視認させる役割を果たしている。
本体部5内には光学系(検査光学系)が備えられており、この光学系に含まれる発光素子からの放射光が照明レンズ43を介して被検眼2(図3参照)に照射される。そして、この光が、被検眼2の前眼部にて反射され、その反射光が撮影レンズ41を介して本体部5内の光学系に取り込まれる。この取り込まれた情報は、例えば所定の表示処理が施された後、付随するモニタ(不図示)上に映し出される。
図3に示すように、被検眼2を光学系5で観察/検査する際に、被検眼2の視方向を固定する必要がある。この場合に、光学系5に内蔵された固視灯を点灯して被検眼2に固視させることで、被検眼2の正面視方向を調整する。しかし、被検眼2の被検部位を光学系5で検査する際に、被検部位に応じて被検眼2の視方向を所定の方向に変化させる必要が生じることがある。このとき、光学系5の外部に設けた固視標を反対眼8で固視させることで、被検眼2の視方向を誘導/調整する方法が用いられる。
本装置1は、頭部固定部材33によって被験者10の頭部を固定した状態で、アーム部49を回動させると、アーム部49の先端に設けられた反射部材44を反対眼8の正面に位置させることができる構成である。このとき、反射部材44は、被検者10から光学系5に向かう方向に関して頭部固定部材33と光学系5の間に位置される。より詳細には反射部材44は、光学系の側方において、反対眼8の直前の安全距離に位置される。
反射部材44は例えば所定の傾斜を有して形成されており、被験者10の上方にて点灯する発光部46からの放射光を反射部材44によって反射させて、ほぼ正面方向から反対眼8に導くことができる構成である。このため、被験者10は、反対眼8の視方向を反射部材44に対して向けることで、発光部46から放射された反射光を視認することができる。
検者は、光学系5に内蔵された撮影光学系による撮像画像をモニタなどで確認しながら、被検眼2の視方向の調整を行う。このとき、発光部46が屈曲自在アーム45の先端に設けられているため、屈曲自在アーム45を屈曲/移動させることで発光部46の位置を少しずつ移動させることが可能である。発光部46の位置を少し移動させることで、反射部材44上に映し出される反射光光源の位置が少し移動する。検者は、被験者10に対して、反対眼8で反射部材44上に映し出された反射光の光源を固視し続けるように要求しながら、屈曲自在アーム45を屈曲/移動させる。これにより、被験者10の反対眼8の視方向を少しずつ移動させることができる。反対眼8の視方向の移動に伴い、被検眼2の視方向が誘導される。これによって、検者は被検眼2の視方向を調整することができる。
反射部材44は、反対眼8で反射光を固視させる目的で設けられている。図3では、被検眼2を左眼、反対眼8を右眼とした場合について図示されている。当然、左眼も右眼も被検眼2となり得るため、どちらの眼も反対眼8となり得る。よって、反射部材44を先端に設けたアーム部49が、装置1の左右両側に設けられている。
上述したように、本実施形態において、アーム部49は水平方向R1に回動可能な構成である。理解の容易のために、図3では、使用時にある右眼用のアーム部49は反射部材44が反対眼8のほぼ正面に位置するようにセットされている一方、不使用時にある左眼用のアーム部49は装置1の端部に退避されている状態が図示されている。このように、アーム部49を所定の回動軸を中心に水平方向R1に回動可能な構成とすることで、不使用時(図3の場合は左眼用)のアーム部49を被検眼2の視界の外側へ、また光学系の動作に干渉しない場所へと退避させることができる。
この装置によれば、検査時に光学系5が回転移動などをすることで、被検眼2によって光学系5に内蔵された内部固視灯を固視することが困難となる場合においても、反対眼8による固視目標が形成されるので、被検眼2の視方向を固定させることができる。そして、反対眼8と光学系5の間に固視目標となる固視灯を設ける従来構成とは異なり、本装置1は、あくまで反射部材44による反射光を固視する構成であるため、光学系5が反対眼8の固視目標となる固視灯の視界を遮るということがない。更に、固視目標となる固視標は、被験者10の反対眼8の上方にある発光部46であるため、この固視標と反対眼8の間の距離を従来よりも大きく確保することができる。よって、固視標形成部40の位置、すなわち屈曲自在アーム45を少しずつ移動させることで、反対眼8の視方向の向き、並びにこれによって誘導される被検眼2の視方向の向きを微細に調整することができる。
[第2実施形態]
本装置1の第2実施形態について説明する。以下の各実施形態では、第1実施形態と異なる箇所のみを説明する。
図4〜図6は、本装置の第2実施形態の外観を示す模式的な概念図であり、図4及び図5が側方から見たときの図面、図6が上方から見たときの図面である。
本実施形態は、第1実施形態と比較して、アーム部49の回動方向が異なる。つまり、第1実施形態では、アーム部49は所定の回動軸を中心に水平方向R1に回動して退避可能な構成であった。これに対し、本実施形態は、アーム部49が所定の回動軸を中心に鉛直方向R2に回動可能な構成である。図4は、反射部材44を反対眼8のほぼ正面にセットした状態(使用状態)を示し、図5は、アーム部49を退避させた状態(不使用状態)を示している。なお、図6では、図3と同様に、左眼を被検眼2、右眼を反対眼8とした被験者10に対して検査を行なう場合を想定した図面であり、反対眼8側のアーム部49がセットされ、被検眼2側のアーム部49が退避された状態が図示されている。
本実施形態によれば、不使用時にアーム部49を鉛直方向に退避させることができる。第1実施形態の構成では、アーム部49が水平方向R1に回動する構成であるため、万一、アーム部49に対して誤って上方から強い外力が与えられると、アーム部49が外れたり折れ曲がるなどの不具合が生じるおそれがあった。しかし、本実施形態の構成によれば、アーム部49に対して誤って上方から強い外力が与えられたとしても、単にアーム部49が回動して退避するのみであり、第1実施形態と比べて装置の安全性が担保される。また、退避時において基台11の幅をアーム部49がはみ出ることがないため、狭い設置場所においてもアーム部49が障害となることがない。
[第3実施形態]
本装置1の第3実施形態について説明する。図7は、本装置の第3実施形態の外観を示す模式的な概念図であり、側方から見たときの図面である。
本実施形態は、第1及び第2実施形態と比較して、固視標形成部40の構成が異なっている。つまり、第1及び第2実施形態では、固視標形成部40が、支持部材34に一端が固定された屈曲自在アーム45と、屈曲自在アーム45の他方の端部に発光部46を備える構成であった。これに対し、本実施形態では、固視標形成部40が、連結部材47を介して支持部材34に連結された発光部46と、投影領域42を備える構成である。投影領域42は、例えばスクリーンなどの光を投影させることのできる幕の他、天井などで実現することが可能である。
発光部46は、例えばレーザポインタ、高輝度LED、又はハロゲンランプなどで構成され、投影領域42に向かって光を投射する構成である。投影領域42は、発光部46から投射された光を投影する。この投影された光が固視標を構成し、被験者10は、この固視標からの光が反射部材44によって反射されることで得られた反射光を反対眼8で視認する構成である。
このような構成としたとき、第1及び第2実施形態と比べて、屈曲自在アーム45を備える必要がなくなり、本装置1の軽量化及び簡素化が図られる。また、発光部46の連結部分を例えばポールジョイント構造などとし、固視標の投射方向を自在に調整できるようにしてもよい。
[別実施形態]
以下、別実施形態の構成につき説明する。
〈1〉 上述した各実施形態では、いずれも被験者10の頭部の上方に固視標が点灯される構成を説明した。しかし、被験者10の頭部の下方に固視標が点灯され、下方から上方に向かって放射された光が反射部材44で反射されて反対眼8で視認される構成としても構わない。
〈2〉 本装置1の技術は、光学系5に内蔵された撮影光学系において被検眼2の角膜内皮細胞の撮影を行う装置の他、被検眼2上の被検部位を変更しながら検査を行う他の用途、例えば、眼底カメラ、トノメータ、スリットランプなどに適用することができる。
〈3〉 上述の実施形態では、被検眼2を正面視させるために、光学系5が内部固視灯を設ける構成である旨の説明を行ったが、反対眼8によって正面視調整をすることで、必ずしもこの内部固視灯を備えなくても構わない。
1 : 本発明に係る眼科用検査装置
2 : 被検眼
3 : XYZ架台
5 : 本体部(光学系)
7 : 支持枠
8 : 反対眼
9 : ガイド溝
10 : 被験者
11 : 基台
13 : Xテーブル
15 : Zテーブル
17 : Yテーブル
18 : 延長板部
19 : 案内部材
21 : ラック
23 : Y回転駆動部
25 : ピニオンギア
27 : X回転駆動部
28 : 回転軸部
31 : 基準点
33 : 頭部固定部材
33A : 額当て部
33B : 顎乗せ台
34 : 支持部材
40 : 固視標形成部
41 : 撮影レンズ
42 : 投影領域
43 : 照明レンズ
44 : 反射部材
45 : 屈曲自在アーム
46 : 発光部
47 : 連結部材
48 : 連結部材
49 : アーム部

Claims (4)

  1. 被験者の被検眼を所定方向に固視させて検査するための眼科用検査装置であって、
    前記被検眼の前眼部を観察する光学系と、
    前記被験者の頭部を固定する頭部固定部材と、
    前記頭部固定部材と前記光学系の間に固定的に位置可能な反射部材と、
    前記頭部固定部材に頭部が固定された前記被験者の上方又は下方位置に固視標の点灯が可能な固視標形成部を備え、
    前記固視標からの放射光が前記反射部材で反射されて、前記頭部固定部材に頭部が固定された前記被験者によって視認可能に構成されていることを特徴とする眼科用検査装置。
  2. 基台と、
    前記基台に連結された支持部材と、
    前記支持部材に連結されたアーム部を備え、
    前記頭部固定部材は、前記支持部材と前記基台の一方又は双方に連結されており、
    前記アーム部は、前記支持部材の連結箇所とは反対側の端部に前記反射部材を備え、所定の回動軸を中心に回動退避可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の眼科用検査装置。
  3. 基台と、
    前記基台に連結された支持部材を備え、
    前記頭部固定部材は、前記支持部材と前記基台の一方又は双方に連結されており、
    前記固視標形成部は、前記支持部材に一端が固定された屈曲自在アームと、前記屈曲自在アームの他端に設けた発光部を備え、前記屈曲自在アームによって前記発光部を移動可能に支持する構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の眼科用検査装置。
  4. 基台と、
    前記基台に連結された支持部材を備え、
    前記頭部固定部材は、前記支持部材と前記基台の一方又は双方に連結されており、
    前記固視標形成部は、前記支持部材に連結され、上方又は下方に設けられた投影領域に向かって可視光を投射する発光部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の眼科用検査装置。
JP2012233876A 2012-10-23 2012-10-23 眼科用検査装置 Pending JP2014083193A (ja)

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