JP2014081571A - 光コネクタ用清掃器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】光コネクタを簡単な手法で清掃できる光コネクタ用清掃器具を提供する。
【解決手段】光コネクタ用清掃器具10はブレード13の後端に、挿入方向に伸縮可能な弾性体12を介して連結されるガイド板15と、ガイド板15からブレード13と平行に延びるガイド15と、ガイド15によって回動及び並進可能に案内される第1ホルダ21と、第1ホルダ21に保持され、塵埃に対する吸着性を有する材料で形成される第1清掃体18と、ガイド15と平行な第2ホルダ22上に保持され、第1清掃体18に付着した塵埃を除去可能な材料で形成される第2清掃体19と、を有し、第1清掃体18は、ガイド板11にかかる挿入方向への押圧力によって、第2清掃体19と接触する第1位置から、光コネクタ3に対向する第2位置まで回動し、第2位置から光コネクタ3に接触する第3位置まで並進して、光コネクタ3上の塵埃を第1清掃体18で除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光コネクタ用清掃器具に関する。
光ファイバ網の急速な発達により光伝送の大容量化が進む一方で、装置間あるいは機器間など、より近距離での光通信も実現され始めている。さらにブレードサーバのバックプレーンやミッドプレーンなど、機器内への光配線の導入も実現されつつある。
光配線を機器内に導入するにあたって、バックプレーンもしくはミッドプレーンとサーバブレードとの接続には光コネクタが用いられる。光コネクタは当初は単心の光コネクタが多かったが、高速大容量の伝送が求められる用途では、複数の光ファイバを一括で接続できる多心光コネクタが多く使用されている。導入の際はコストが大きな課題となり、工数削減の点からファイバ研磨工程の省略が有効な低コスト化手段の1つと考えられる。しかし研磨工程を省略することによって特に多心コネクタの場合は多心ファイバ切断時にファイバの長さばらつきが生じる。このときコネクタへのファイバ実装工程においてコネクタ接続面からファイバが凹んだ位置に実装される可能性がある。
一方で光コネクタの使用時に、その端面は常に清浄であることが求められる。端面が汚れて異物が付着している場合には、光ファイバへ入射すべき光または光ファイバから出射すべき光が異物によって遮られるなどして、結果として接続損失となるためである。
光コネクタの清掃は、ユーザの手元で清掃布を用いて拭き取る方式が一般的であるが、バックプレーンボードに設けられた光コネクタは筐体の奥に配置されているため、端面の清掃が困難である。そこで清掃用ブレードを用いて手の届きにくい範囲のコネクタを拭き取り清掃する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。布の拭取りによる清掃方法をコネクタ接続面からファイバが凹んだコネクタに対して適用すると、ファイバの凹みによってファイバ上に埃が堆積する可能性がある。
特開2009−229843
電子機器内部の回路基板に搭載された光コネクタだけでなく、コネクタ接続面からファイバが後退した位置にある光コネクタを簡単な手法で清掃することのできる光コネクタ用清掃器具の提供を課題とする。
光コネクタ用清掃器具は、
電子機器内部に配置される回路基板に対して垂直な方向に挿入可能なブレードと、
前記ブレードの挿入方向の先端に配置され、前記回路基板に対する前記ブレードの位置を固定する固定部材と、
前記ブレードの後端に、前記挿入方向に伸縮可能な弾性体を介して連結されるガイド板と、
前記ガイド板から前記ブレードと平行に延びるガイドと、
前記ガイドによって回動及び並進可能に案内される第1ホルダと、
前記第1ホルダに保持され、塵埃に対する吸着性を有する材料で形成される第1清掃体と、
前記ガイドと平行な第2ホルダ上に保持され、前記第1清掃体に付着した前記塵埃を除去可能な材料で形成される第2清掃体と、
を有し、
前記第1清掃体は、前記ガイド板にかかる前記挿入方向への押圧力によって、前記第2清掃体と接触する第1位置から、前記回路基板上の光コネクタに対向する第2位置まで回動し、前記第2位置から前記光コネクタに接触する第3位置まで並進し、前記光コネクタ上の塵埃を前記第1清掃体で除去する。
電子機器内部の回路基板に搭載された光コネクタだけでなく、コネクタ接続面からファイバが後退した位置にある光コネクタを簡単に清掃することができ、清掃体のメンテナンス負担も軽減される。
実施形態の光コネクタ用清掃器具の概略構成図である。 図1の光コネクタ用清掃器具の原理を示す図である。 図1の光コネクタ用清掃器具を用いた清掃シーケンスを示す図である。 図1の光コネクタ用清掃器具を用いた清掃シーケンスを示す図である。 図1の光コネクタ用清掃器具を用いた清掃シーケンスを示す図である。 図1の光コネクタ用清掃器具を用いた清掃シーケンスを示す図である。 図1の光コネクタ用清掃器具の抜き取りシーケンスを示す図である。 図1の光コネクタ用清掃器具の抜き取りシーケンスを示す図である。 図1の光コネクタ用清掃器具の抜き取りシーケンスを示す図である。 図1の光コネクタ用清掃器具の抜き取りシーケンスを示す図である。 実施形態の光コネクタ用清掃器具が適用される光ミッドプレーンの例を示す図である。 図1の光コネクタ用清掃器具の変形例を示す図である。 図1の光コネクタ用清掃器具の別の変形例を示す図である。
以下で、図面を参照して発明の実施形態を説明する。図1は、実施形態の光コネクタ用清掃器具10の概略構成図である。光コネクタ用清掃器具10は、バックプレーンボードやミッドプレーンボード等、電子機器内部に配置される回路基板に搭載された光コネクタ3の端面の清掃に用いられる。図1ではバックプレーンボード1を例にとって説明する。バックプレーンボード1やミッドプレーンボードは、一般にブレードサーバやスーパーコンピュータの筐体の中の手の届きにくい箇所に配置されている。バックプレーンボード1やミッドプレーンボードには複数のブレードやドータボードが接続されるため、バックプレーンボード1あるいはミッドプレーンボード上には多数の光コネクタ3が配置される。図1では簡略化のため、ひとつのコネクタハウジング2内に収納された一組の光コネクタ3を示す。
図1(B)に示すように、光コネクタ3は、複数の光ファイバ5を実装した多心コネクタである。光配線を機器内に導入するに際して、コスト削減は大きな課題である。コスト削減のための有効な手段のひとつとして、ファイバ研磨工程の省略が挙げられる。研磨工程を省略すると、特に多心コネクタの場合、光ファイバの切断時にファイバ間に生じる長さのばらつきがそのまま残ることになる。その結果、光ファイバ5を光コネクタ3に実装したときに、光ファイバ5の先端がコネクタ接続面から内側に後退した状態で実装される場合がある。
従来行われてきた布による拭き取りを無研磨タイプの光コネクタに適用すると、光ファイバ5の後退により生じた空間に埃が入り込み、光ファイバ5上に埃が堆積する。また、清掃布または不織布で異物を拭き取った場合、清掃布等に付着した異物によって光コネクタ3の端面を傷つけるおそれがある。
そこで、実施形態では、塵埃に対する吸着性を有する第1清掃体18と、第1清掃体15に付着した塵埃を除去する第2清掃体19を用いて、光コネクタ3の先端部に生じた空間内や光ファイバ5の先端を清浄化する。
光コネクタ用清掃器具10は、バックプレーンボード1に対して垂直なX方向に着脱可能なブレード13を有する。ブレード13は、サーバラックなどの図示しない筐体内部に形成された案内溝に沿って、バックプレーンボード1と垂直なX方向に挿入される。ブレード13の先端に、バックプレーン1上のコネクタハウジング2と嵌合(又は当接)する固定部材25が設けられている。ブレード13の一方の面に、第1ホルダ21に保持された第1清掃体18と、第1ホルダ21及び第1清掃体18を光コネクタ3に対して案内するガイド15と、第2ホルダ22に保持された第2清掃体19が配置されている。
図1では、図示の便宜上、ブレード13を一対のボードとして描いているが、平板状の中空の筐体を用いてもよいし、平板上の筐体の2つの主面以外の面の一部が開放された形状であってもよい。この場合、第1清掃体18、第2清掃体19、ガイド15は、ブレード13の内部に配置される。また、一枚のボードを片側のみに配置してブレード13を構成してもよい。
ガイド15はブレード13の挿抜方向と平行(X方向)に伸びる一対のガイドレール15aを有する。ガイドレール15aには、ガイド溝15bが形成されている。
第1ホルダ21は、Y方向に延びるシャフト21bと、シャフト21bの両端でガイド溝15bに沿って回転移動する回転体21aと、第1清掃体18を保持し回転体21aの動きにつれてシャフト21bの回りに回動するピボット21cを有する。第1ホルダ21の回動は、ストッパ23によって抑止される。
ガイド15と第2ホルダ22はガイド板11に取り付けられている。ブレード13は、バネ、ゴムなどX方向に伸縮可能な弾性体12を介してガイド板11に連結されている。弾性体12(以下、一例として「バネ12」とする)により、ブレード13の先端の固定部材15がバックプレーンボード1上のコネクタハウジング2と嵌合した後も、ガイド15と第2ホルダ22をX方向に押し込むことができる。
図2はブレード13の内部の状態を示す図である。図2(A)は斜視図、図2(B)はバックプレーンボード1側から見た正面図である。固定部材25がバックブレーンボード1上のコネクタハウジング2(図1参照)と嵌合すると、ブレード13は、それ以上は前進できない。しかし、弾性体12(図1参照)の存在により、ガイドレール15aはさらにX方向に前進する。ガイドレール15aの前進につれて、第1ホルダ21の回転体21aとシャフト21bは、ガイド溝15b上で紙面の時計回り方向に回転する。これにつれて、ピボット21cが矢印Rの方向に回動する。ピボット21cに保持された第1清掃体18も、第2清掃体19から離れて矢印Rの方向に回動し、バックプレーンボード1上の光コネクタ3の先端面と対向することになる。
第1清掃体18は、光コネクタ3の先端面に揃う光ファイバ5や、先端から内部に後退して位置する光ファイバ5上の埃を吸着できる材料であれば、任意の材料を用いることができる。一例として、ウレタンゲルなど、ゲル状の材料を用いる。
第2清掃体19は、第1清掃体18に付着した塵埃を除去できる材料であれば、任意の材料を用いることができる。一例として、水に浸したガーゼや綿、セルローススポンジ、メラミンスポンジを用いる。あるいは、第1清掃体18よりも大きな吸着力で第1清掃体18から塵埃を除去する構成とする場合は、ウレタンゲルや粘着力の高い粘着テープ(片面テープ、両面テープなど)を用いてもよい。
図3〜図6は、図1の光コネクタ用清掃器具10を用いた清掃シーケンスを示す図である。図3の初期位置では、ブレードサーバやラックサーバ内でバックプレーンボード1の光コネクタ3に接続されていたブレード(またはドータボード)が抜き取られ、これに替えて光コネクタ用清掃器具10のブレード13が、ラック内の挿入溝(不図示)に差し込まれる。このとき、ガイド板11とブレード13を連結するバネ12は、押圧力による収縮を開始しない初期状態にある。第1清掃体18を保持する第1ホルダ21のピボット21cは、紙面の下向きになっており、第1清掃体18の清掃面18aが第2清掃体19に接触している。第1清掃体18の清掃面18aの全体が第2清掃体19と接する位置を、第1位置とする。
図4で、光コネクタ用清掃器具10先端に設けられた固定部材25が、バックプレーンボード1上のコネクタハウジング2と嵌合する。嵌合状態からガイド板11がさらにブレード挿入方向へ押されることにより、バネ12が収縮を開始し、ガイド15と第2ホルダ22がバックプレーンボード1と垂直なX方向に並進する。第1ホルダ21の回転体21aがガイドレール15a上のガイド溝15bに沿って回転し、第1清掃体18が矢印の方向に回動を開始する。
図5で、第1ホルダ21のピボット21cがガイドレール15aと平行な位置、すなわちバックプレーンボード1と垂直な位置まで回動する。ピボット21cの回動はストッパ23によって規制され、第1清掃体18の清掃面18aは、バックブレーンボード1上の光コネクタ3の先端面と対向する。第1清掃体18の清掃面18aが光コネクタ3に対向する位置を、第2位置とする。
図6で、ガイド板11がさらに押圧され、ガイド15と第1清掃体18がブレード挿入方向(X方向)に並進する。第1清掃体18は、固定部材25の中に入り込み、バックプレーンボード1上の光コネクタ3と接触する。第1清掃体18の清掃面18aが光コネクタ3と接触する位置を、第3位置とする。
第1清掃体18は塵埃に対する吸着性を有するゲル状の清掃体である。第1清掃体18が光コネクタ3に対して押圧されることで、光コネクタ3の先端面および先端面から内部に後退した光ファイバ5の先端に付着する塵埃は吸着除去される。
図7〜図10は、光コネクタ用清掃器具10の抜き取りシーケンスである。抜き取りシーケンスは、図3〜図6の挿入シーケンスと逆の手順となる。
図7で、第1清掃体18による光コネクタ3の清掃が終わると、光コネクタ用清掃器具10のガイド板11にかかっていた押圧力が解放される。バネ12の復元力によって、ガイド板11がバックブレーンボード1から離れる方向に押し戻される。これによって、ガイド15と第1清掃体18がバネ12の復元方向と平行に移動し、第1清掃体18の清掃面18aは光コネクタ3の先端から離れ始める。
図8で、バネ12がさらに復元することによって、嵌合部材25から第1清掃体18が抜けると、第1清掃体18は第2清掃体19に向かって(紙面の反時計回り方向に)回動を開始する。
図9でバネ12が初期状態に戻るまで、第1ホルダ21のピボット21cに保持された第1清掃体18は回動を続ける。バネ12が初期位置に戻ったときに、第1清掃体18の清掃面18aの全体が第2清掃体19と接触する初期位置に戻る。第1清掃体18の戻り動作において、第1清掃体18と第2清掃体19の接触開始から初期位置に戻るまでの間に、第1清掃体18に付着した塵埃は第2清掃体19によって除去される。
図10で、光コネクタ用清掃器具10が矢印の抜き取り方向に抜き取られ、固定部材25とバックプレーンボード1上のコネクタハウジング2との嵌合が解除される。光コネクタ用清掃器具10は、図示しない筐体の外へ抜き取られる。
図11は、図1の光コネクタ用清掃器具10が適用される光ミッドプレーンの構成例を示す図である。ミッドプレーンボード41の両面に複数のハウジング42が配列されている。ハウジング42内に複数の光コネクタ43が収納されている。ミッドプレーンボード41の一方の面には、たとえばスイッチブレード51が接続され、他方の面にCPUブレード61が接続される。スイッチブレード51やCPUブレード61に設けられた光コネクタは、保守管理の際に手元で清掃することが可能である。ミッドプレーンボード41上の光コネクタ43の清掃に、実施形態の光コネクタ用清掃器具10を用いる。
図1と同様に、ミッドプレーンボード41と垂直な方向に光コネクタ用清掃器具10のブレード13を挿入し、第1清掃体18を光コネクタ43の先端面に押圧することによって、光コネクタ43の先端面および先端面から後退して位置する光ファイバの先端が清浄化される。実施形態の光コネクタ用清掃器具10を用いることで、無研磨の光ファイバを用いた多心コネクタの場合でも、効果的に光コネクタ43を清掃することができる。
図12は、第1の変形例として光コネクタ用清掃器具10Aを示す。光コネクタ用清掃器具10Aは、第2清掃体19に水あるいは洗浄液を補給する補給口14を有する。ブレード13が平板状上の中空の筐体である場合は、給水口14は、たとえば、第2清掃体19の近傍まで伸びる給水管14であってもよい。第2清掃体19に水あるいは洗浄液を補給することで、第1清掃体18と第2清掃体19の接触時に、第1清掃体18に付着した塵埃を水拭きすることができる。これにより、第1清掃体18の耐久性が向上する。
図13は、第2の変形例として光コネクタ用清掃器具10Bを示す。光コネクタ用清掃器具10Bは、第2清掃体19を保持する第2ホルダ32の先端に、円弧状の曲げ部32aを有する。好ましくは、曲げ部32aの曲率は、ピボット21cの先端に保持される第1清掃体18の回動の曲率と同等である。第2清掃体19は、第2ホルダ32の曲げ部32aに沿った形状の曲げ部19aを有する。
光コネクタ用清掃器具10Bの固定部材25とバックプレーンボード1(またはミッドプレーンボード41)のハウジング2(又は42)との嵌合後に、ガイド15がバックプレーンボード1に対してさらに押し込まれることによって、ピボット21cが回動を開始する。ピボット21cの回動に伴って、第1清掃体18は、第2清掃体19の曲げ部19aに沿って回動する。すなわち、変形例2では、第1清掃体18と第2清掃体19の接触時間が長い。この構成は、第1清掃体18に付着した塵埃を効率的に除去することができる。
第2清掃体19に水または洗浄液を含ませる構成の場合、水分は曲げ部19aの上端から下側に移動するため、第2清掃体19の曲げ部19aは水分を含まない状態、ガイド15と平行な平坦部では、水分を含む状態となる。この構成では、第1清掃体18が回動する際に、第2清掃体19によって水拭きと乾拭きが行われ、第1清掃体18は清浄に維持される。
以上のように、実施形態の構成によれば、光コネクタ用清掃器具10、10A、10Bは、バックプレーンボード1またはミッドプレーンボード41に対して垂直な方向に着脱自在に嵌合するブレード13を有する。ブレード13の挿入方向の先端に、バックプレーンボード1またはミッドプレーンボード41上のコネクタハウジング2又は42と嵌合する固定部材25が配置される。ブレード13の一方の面に、塵埃に対する吸着性を有する第1清掃体18と、第1清掃体18に付着した塵埃を除去する第2清掃体19と、第1清掃体18を清掃対象の光コネクタに対して案内するガイド15が配置する。ガイド15と第1ホルダ21によって、第1清掃体18は、その清掃面18aが第2清掃体19と接触する第1位置と、光コネクタ3に対向する第2位置の間で回動可能となる。第1清掃体18の回動はストッパ23により、第2位置で制止される。第1清掃体18は、第2位置と清掃面18aが光コネクタ3に接触する第3位置の間で、平行移動可能である。光コネクタ3の清掃後に、第1清掃体18が第3位置から第2位置に平行移動して戻り、第2位置から第1位置に回動して戻る。これにより、第1清掃体18に付着した塵埃を、第2清掃体19によって清浄化することができる。
実施形態の構成により、サーバ内に取り付けられた光コネクタを、ブレードの挿抜だけで清掃することができ、清掃工程が簡単になる。従来の布による拭き取りと異なり、リール交換が不要であり、第1清掃体18の交換頻度も低減でき、メンテナンスの負担が軽減する。
図1に示す光コネクタ用清掃器具10を作製して原理確認および性能評価を実施した。清掃対象の光コネクタに、12心のMTコネクタを用い、バックプレーン用のコネクタであるRAOコネクタに実装させた。コネクタ接続面からの光ファイバの後退量(空間サイズ)は平均10μmである。ダストにはACダスト(Fine)0.1gを用い、風でダストを循環させる装置(自作)内でコネクタへダストを約10m/sの風で吹き付け、損失を測定したところ、平均0.13dBの増加を確認した。
第1清掃体18として、自己粘着性を持つ厚さ3mmのウレタンゲル(ゲルタック、エクシールコーポレーション製)を用いた。清掃面18aのサイズは、8mm×4mmとして、MTコネクタの接続面(6.4mm×2.5mm)を十分カバーできるサイズにカットした。第1清掃体18を、歯車21a付きの第1ホルダ21のピボット21cの端部に接着固定した。
MTコネクタを清掃するにあたり、第1清掃体18が第2清掃体19を約100gの力で押している状態で配置した。ブレード13先端の固定部材25がRAOハウジング2と当接した後は、ガイド板11の押圧によってガイド15が挿入方向に並進する。この時ガイドレール15aに設けた歯車溝15bによって第1ホルダ21が回転を開始する。第1清掃体18の清掃面18aが第2清掃体19の表面を摺動して、清掃面18aが清浄化される。
さらにガイド15の並進によって第1ホルダ21はストッパ23に当たるまで回転を続ける。ストッパ23により回動が規制された後は、第1ホルダはブレード挿入方向に並進し、第1清掃体18は固定部材25の中に入り込む。第1清掃体18は1.5Kgの押圧でMTコネクタに接触して接続面を清掃する。
光コネクタ用清掃器具10を抜き取ってMTコネクタの損失を測定したところ、損失の増加量は平均0.03dBまで減少した。
比較例として、清掃布でダストを拭取り除去した結果、ダスト吹付け前に比べて平均損失が約0.3dB悪化した。これは、拭取りによってかえって、光ファイバ後退による空間(窪み)に塵埃が溜まったことによるものと考えられる。光ファイバの先端がコネクタ接続面から内部に後退している場合(無研磨ファイバを用いる場合)には特に、実施形態の清掃方式が有効であることが確認された。
第1ホルダ21の回転体21aは、実施例で用いたように歯車であってもよい。この場合、ガイドレール上のガイド溝は歯車の形状に対応した歯車溝として形成される。第1清掃体18は、交換可能に第1ホルダに保持される構成としてもよい。ブレード先端の固定部材25は、必ずしもバックプレーンボードまたはビッドプレーンボード上のコネクタハウジングと嵌合する構成でなくてもよい。バックプレーンボードまたはミッドプレーンボードに対するブレード13の位置を固定できる構成であれば、適切な形状、構成とすることができる。
以上の説明に対し、以下の付記を提示する。
(付記1)
電子機器内部に配置される回路基板に対して垂直な方向に挿入可能なブレードと、
前記ブレードの挿入方向の先端に配置され、前記回路基板に対する前記ブレードの位置を固定する固定部材と、
前記ブレードの後端に、前記挿入方向に伸縮可能な弾性体を介して連結されるガイド板と、
前記ガイド板から前記ブレードと平行に延びるガイドと、
前記ガイドによって回動及び並進可能に案内される第1ホルダと、
前記第1ホルダに保持され、塵埃に対する吸着性を有する材料で形成される第1清掃体と、
前記ガイドと平行な第2ホルダ上に保持され、前記第1清掃体に付着した前記塵埃を除去可能な材料で形成される第2清掃体と、
を有し、
前記第1清掃体は、前記ガイド板にかかる前記挿入方向への押圧力によって、前記第2清掃体と接触する第1位置から、前記回路基板上の光コネクタに対向する第2位置まで回動し、前記第2位置から前記光コネクタに接触する第3位置まで並進し、前記光コネクタ上の塵埃を前記第1清掃体で除去するとともに、前記第2清掃体で前記第1清掃体上の塵埃を除去することを特徴とする光コネクタ用清掃器具。
(付記2)
前記ガイド板にかかる前記押圧力の解放により、前記第1清掃体は、前記第3位置から前記第2位置へ並進して戻り、前記ガイドと前記第1ホルダにより前記第2位置から前記第1位置へ回動して戻ることを特徴とする付記1に記載の光コネクタ用清掃器具。
(付記3)
前記第1ホルダの前記回動を規制するストッパ、
をさらに有し、前記第1ホルダは、前記ストッパによって回動が規制された後に、さらに前記ガイド板にかかる押圧力によって、前記ガイドに沿って前記挿入方向に並進することを特徴とする付記1又は2に記載の光コネクタ用清掃器具。
(付記4)
前記ガイドは、前記ブレードと平行に延びるガイドレールと、前記ガイドレールに形成されたガイド溝を有し、
前記第1ホルダは、前記ガイド溝に沿って回転する回転体と、前記回転体に連結されるシャフトと、前記シャフトの回転によって回動可能なピボットとを有することを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の光コネクタ用清掃器具。
(付記5)
前記第1清掃体は、塵埃に対する吸着性を有するウレタンゲルで形成され、
前記第2清掃体は、吸水性のガーゼ、綿、スポンジ、ウレタンゲル、粘着テープを含むことを特徴とする、付記1〜4のいずれかに記載の光コネクタ用清掃器具。
(付記6)
前記第2清掃体に水または洗浄液を供給する給水口、
をさらに有することを特徴とする付記5に記載の光コネクタ用清掃器具。
(付記7)
前記第2ホルダは、前記第1ホルダの回動方向に沿って曲がる曲げ部を有し、
前記第2清掃体は、前記第2ホルダの曲げ部に対応して曲がる曲げ部を有することを特徴とする付記1〜6のいずれかに記載の光コネクタ用清掃器具。
(付記8)
前記第1清掃体は、前記第2位置と前記第3位置との間の並進を前記固定部材に沿って行うことを特徴とする付記1〜7のいずれかに記載の光コネクタ用清掃器具。
1 バックプレーンボード
2 コネクタハウジング
3 光コネクタ
10、10A、10B 光コネクタ用清掃器具
11 ガイド板
12 バネ(弾性体)
13 ブレード
15 ガイド
15a ガイドレール
15b ガイド溝
18 第1清掃体
18a 清掃面
19 第2清掃体
19a 曲げ部
21 第1ホルダ
22、32 第2ホルダ
25 固定部材
32a 曲げ部
41 ミッドプレーンボード

Claims (5)

  1. 電子機器内部に配置される回路基板に対して垂直な方向に挿入可能なブレードと、
    前記ブレードの挿入方向の先端に配置され、前記回路基板に対する前記ブレードの位置を固定する固定部材と、
    前記ブレードの後端に、前記挿入方向に伸縮可能な弾性体を介して連結されるガイド板と、
    前記ガイド板から前記ブレードと平行に延びるガイドと、
    前記ガイドによって回動及び並進可能に案内される第1ホルダと、
    前記第1ホルダに保持され、塵埃に対する吸着性を有する材料で形成される第1清掃体と、
    前記ガイドと平行な第2ホルダ上に保持され、前記第1清掃体に付着した前記塵埃を除去可能な材料で形成される第2清掃体と、
    を有し、
    前記第1清掃体は、前記ガイド板にかかる前記挿入方向への押圧力によって、前記第2清掃体と接触する第1位置から、前記回路基板上の光コネクタに対向する第2位置まで回動し、前記第2位置から前記光コネクタに接触する第3位置まで並進し、前記光コネクタ上の塵埃を前記第1清掃体で除去するとともに、前記第2清掃体で前記第1清掃体上の塵埃を除去することを特徴とする光コネクタ用清掃器具。
  2. 前記ガイド板にかかる前記押圧力の解放により、前記第1清掃体は、前記第3位置から前記第2位置へ並進して戻り、前記ガイドと前記第1ホルダにより前記第2位置から前記第1位置へ回動して戻ることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ用清掃器具。
  3. 前記第1ホルダの前記回動を規制するストッパ、
    をさらに有し、前記第1ホルダは、前記ストッパによって回動が規制された後に、さらに前記ガイド板にかかる押圧力によって、前記ガイドに沿って前記挿入方向に並進することを特徴とする請求項1又は2に記載の光コネクタ用清掃器具。
  4. 前記ガイドは、前記ブレードと平行に延びるガイドレールと、前記ガイドレールに形成されたガイド溝を有し、
    前記第1ホルダは、前記ガイド溝に沿って回転する回転体と、前記回転体に連結されるシャフトと、前記シャフトの回転によって回動可能なピボットとを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光コネクタ用清掃器具。
  5. 前記第1清掃体は、塵埃に対する吸着性を有するウレタンゲルで形成され、
    前記第2清掃体は、吸水性のガーゼ、綿、スポンジ、ウレタンゲル、粘着テープを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光コネクタ用清掃器具。
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