JP2014077380A - シロッコファン - Google Patents

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Tadashi Higashida
匡史 東田
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Abstract

【課題】ファンロータの吸い込み側へのもれ流れの防止とファン性能の劣化防止を両立することが可能なシロッコファンを提供する。
【解決手段】シロッコファン1は、ファンロータ3と、ハウジング2と、逆流防止板10とを備えている。逆流防止板10は、ファンロータ3の外周の空気がファンロータ3の羽根18の外周に配置されたエンドリング17とハウジング本体2aの内壁20との隙間21を通って当該ファンロータ3の吸込み側へ空気が逆流することを防止する。逆流防止板10の長さは、ハウジング2の舌部14近傍の所定の範囲以外の範囲内ではハウジング本体2aの内壁20からエンドリング17における吸込口7から遠い遠位端17aまでの長さに等しい長さである第1長さH1に設定され、かつ、舌部14近傍の所定の範囲内において第1長さH1よりも長い第2長さH2になるように設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、シロッコファンに関するものである。
空気調和機などに用いられるシロッコファンにおいて、ファンロータの外周側から吸込み側へ流れるもれ流れを防ぐために従来より種々の構造のシロッコファンが提案されている。例えば特許文献1に記載されているシロッコファンのように、ハウジング内部にファンロータが回転自在に収容され、ハウジング側にファンロータの上部を外周から覆う円筒状の逆流防止板が形成されたシロッコファンがある。この逆流防止板は、ファンロータのエンドリングおよびその下方の羽根の一部を外周から覆い隠すことにより、ファンロータ外周の空気がファンロータ上端とハウジングの内壁との隙間を通して空気がもれてファンロータの吸込み側へ空気が逆流することを防止している。逆流防止板の長さは、ハウジングの内壁の吸込口側からエンドリング下端までの長さより短い場合には、ファンロータ上端とハウジングの内壁との隙間からのもれ流れの防止が十分ではなく、一方、エンドリング下端までの長さよりも長い場合には、もれ流れの防止はできるが、ファン性能の劣化のおそれがある。
特許第3649815号公報
しかし、特許文献1記載のシロッコファンのように、逆流防止板がファンロータの全周にわたって一様に長い構造では、エンドリングとハウジングの内壁との間のもれ流れを防止するが、その一方では、羽根の部分まで覆うことになるので、ファンの性能が劣化するおそれがある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、ファンロータの吸い込み側へのもれ流れの防止とファン性能の劣化防止を両立することが可能なシロッコファンを提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、ファンロータ(3)のエンドリングの下方の羽根(18)の部分においてファンロータ(3)の吸込み側へ空気が逆流する現象がハウジング(2)の舌部(14)近傍において発生することを発見し、その舌部(14)近傍の区間において、ファンロータ(3)のエンドリングの下方の羽根(18)の部分を逆流防止板(10)で覆い、一方、舌部(14)近傍以外の範囲では当該羽根(18)の部分を覆わないようにすれば、ファン性能の劣化を抑えながらファンロータ(3)の吸い込み側へのもれ流れの防止か可能であることを見出した。
すなわち、本発明のシロッコファンは、回転軸回りに回転可能なファンロータ(3)であって、当該回転軸の周囲の円周上に配列された複数の羽根(18)、および当該羽根(18)のそれぞれの吸込み側の端部を互いに連結する環状のリング部(17)を有するファンロータ(3)と、前記ファンロータ(3)を収容する収容部(2a)、前記羽根(18)の吸込み側の端部に対向して開口し、外部から当該収容部(2a)の内部へ空気を吸い込む吸込口(7)、前記収容部(2a)に連結され、前記収容部(2a)から外部へ空気を吹き出す吹出口(8)を有する吐出管部(2b)、および前記収容部(2a)と前記吐出管部(2b)との境界部分である舌部(14)を有するハウジング(2)と、前記ハウジング(2)の前記収容部(2a)における前記吸込口(7)が形成された部位の内壁(20)から前記回転軸の延びる方向に突出し、前記リング部(17)の外周を取り囲むように配置され、前記ファンロータ(3)の外周の空気が前記リング部(17)と前記収容部(2a)の内壁(20)との隙間(21)を通って当該ファンロータ(3)の吸込み側へ空気が逆流することを防止する逆流防止板(10)とを備えており、前記回転軸の延びる方向における前記逆流防止板(10)の長さは、前記舌部(14)近傍の所定の範囲以外の範囲内では前記収容部(2a)における前記吸込口(7)が形成された部位の内壁(20)から前記リング部(17)における前記吸込口(7)から遠い側の端である遠位端(17a)までの長さに等しい長さである第1長さ(H1)に設定され、かつ、前記舌部(14)近傍の所定の範囲内においては前記第1長さ(H1)よりも長い第2長さ(H2)になるように設定されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、逆流防止板(10)がファンロータ(3)のリング部(17)の外周を取り囲むように配置されているので、当該逆流防止板(10)はファンロータ(3)の全周にわたってリング部(17)の外周を覆っている。また、逆流防止板(10)の長さは、回転軸の延びる方向から見て、少なくともハウジング(2)の収容部(2a)における吸込口(7)が形成された部位の内壁(20)からリング部(17)における吸込口(7)から遠い側の端である遠位端(17a)までの長さに等しい長さである第1長さ(H1)を有しているので、ファンロータ(3)の全周にわたって、ファンロータ(3)外周の空気がリング部(17)とハウジング(2)の内壁(20)との隙間(21)を通して空気がもれてファンロータ(3)の吸込み側へ空気が逆流することを防止することが可能である。しかも、逆流防止板(10)の長さは、舌部(14)近傍の所定の範囲内において上記の第1長さ(H1)よりも長い第2長さ(H2)になるように設定されているので、舌部(14)近傍の所定の範囲内において、リング部(17)とハウジング(2)の内壁(20)との隙間(21)を通しての空気の逆流だけでなく、リング部(17)よりも吸込口(7)から遠い位置において羽根(18)の間を通して生じる空気の逆流を効果的に防止することが可能である。しかも、舌部(14)近傍の所定の範囲以外の範囲内では、逆流防止板(10)の長さが上記の収容部(2a)の内壁(20)の吸込口(7)側からリング部(17)の遠位端(17a)までの長さに等しい長さである第1長さ(H1)に設定されているので、この範囲における羽根(18)の間を通ってファンロータ(3)外部へ吹き出す空気流れを逆流防止板(10)が阻害することを回避することが可能であり、ファン効率の低下を抑制することが可能である。その結果、ファンロータ(3)の吸い込み側へのもれ防止とファン性能の劣化防止を両立することが可能になる。
また、前記逆流防止板(10)の長さは、前記第1長さ(H1)と前記第2長さ(H2)との間で移行する区間において徐々に変わるように設定されているのが好ましい。
かかる構成によれば、逆流防止板(10)の長さがファンロータ(3)の周方向において徐々に変わるように設定されているので、その長さが急に変化する部分がないので、気流の乱れを抑えることが可能になり、ファン効率の低下をより抑えることが可能である。
また、前記所定の範囲は、前記ファンロータ(3)の周方向について前記回転軸から前記舌部(14)を向く方向を基準として±20度の範囲であり、当該±20度の範囲内において、前記逆流防止板(10)の長さは、前記第2長さ(H2)になるように設定されているのが好ましい。
ファンロータ(3)の周方向について回転軸から舌部(14)を向く方向を基準として±20度の範囲では、リング部(17)より吸込口(7)から遠い位置において羽根(18)の間を通して生じる空気の逆流が生じるおそれがあるが、上記の構成によれば、この範囲内において、逆流防止板(10)が第1長さ(H1)よりも長い第2長さ(H2)まで延びているので、当該舌部(14)近傍において±20度の範囲内でリング部(17)より吸込口(7)から遠い位置において羽根(18)の間を通して生じる空気の逆流をより効果的に防止することが可能である。その一方で、それ以外の範囲におけるファンロータ(3)からの空気の吹出しを逆流防止板が阻害することを効果的に回避することが可能である。
以上のように、本発明によれば、ファンロータの吸い込み側へのもれ流れの防止とファン性能の劣化防止を両立することができる。
本発明の実施形態にかかるプロペラファンを示す平面図である。 図1のII−II線断面図である。 図2の逆流防止板における舌部から離れている部分およびその周辺を拡大した断面図である。 図2の逆流防止板における舌部近傍の部分およびその周辺を拡大した断面図である。 図2の逆流防止板の長さと回転軸回りの角度との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態にかかるシロッコファンについて図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜2に示されるシロッコファン1は、ハウジング(具体的には、スクロールハウジング)2と、このハウジング2内に収容されたファンロータ3とを備えている。ハウジング2は、後述の吸込口7を形成するベルマウス4を有する。
ファンロータ3は、モータMの駆動軸Sに接続され、このモータMの駆動によりハウジング2内において回転軸Aを中心に回転方向Dに回転する。
ハウジング2は、ハウジング本体2aと、ハウジング本体2aの側面から突出した吐出管部2bとを備えており、ハウジング本体2aおよび吐出管部2bは一体に形成されている。
すなわち、ハウジング本体2aおよび吐出管部2bは、ファンロータ3の回転軸Aの軸方向の正面側Fに配設された正面板11と、背面側Rに配設された背面板12と、正面板11と背面板12の間に配設された側面板(胴板)13とが結合されることによって一体に形成されている。ハウジング2は、これらの板11、12,13によって、中空のケースを構成している。
ハウジング本体2aは、その内部に、ファンロータ3が収容される収容空間6を有しており、本発明の収容部の概念に含まれる。さらに、正面板11のうちハウジング本体2aを構成する部分には、収容空間6に連通する開口15が形成されている。開口15には、ベルマウス4が取り付けられている。ベルマウス4は、収容空間6内に空気を流入させるための吸込口7を形成する。ベルマウス4の具体的な構成については、後段において、リング部材5と関連させながら詳細に説明する。
吐出管部2bは、略四角形の筒状に形成され、ハウジング本体2aの側面からハウジング本体2aの外周面の接線方向に突出する部分である。
吐出管部2bとハウジング本体2aとの境界部分には、ハウジング2の内側に突出する舌部14が形成されている。図1に示すように、舌部14は、吐出管部2bの側面とハウジング本体2aの側面とが平面視で鋭角をなすようにつながることによって形成されている。ハウジング2における側面板13の内面とファンロータ3における半径方向の外側の端部との間隔は、舌部14から回転方向Dに沿って次第に大きくなる。
吐出管部2bの先端側には、ハウジング本体2aの収容空間6内の空気を外部に吹き出させるための吹出口8が形成されている。吹出口8は、吐出管部2bの内部空間を通して収容空間6に連通している。
上記のハウジング2では、吸込口7及び吹出口8以外の部位は、正面板11、背面板12、側面板13および当該背面板12に嵌合するモータMにより塞がれている。
ファンロータ3は、ハウジング2の背面板12に対向して配置された円盤状の主板16と、回転軸Aの周囲の円周上回転方向Dに沿って配列された複数の前向き羽根(以下、羽根という)18と、当該羽根18のそれぞれの吸込み側の端部を互いに連結する環状のリング部としてのエンドリング17とを有している。
主板16は、モータMの駆動軸Sに対して連結部材19を介して接続され、駆動軸Sとともに回転軸A回りに回転することが可能である。各羽根18の背面側Rの端部は主板16につながっている。各羽根18における前縁から後縁までの長さ(翼弦長)は、回転軸Aの軸方向においてほぼ一定である。なお、前記翼弦長は、正面側Fから背面側Rにかけて次第に大きくなる形状であってもよい。
エンドリング17は、複数の羽根18の吸込み側(すなわち、図2の正面側F)の端部であって当該羽根18の外周側に位置する部分に連結されている。各羽根18の正面側Fの端部同士がエンドリング17を介して連結されることにより、各羽根18は補強されている。エンドリング17は、矩形断面形状を有する環状の部材であり、ファンロータ3の外周縁に設けられている。本実施形態では、ファンロータ3とエンドリング17とが樹脂成形により一体成形されている。エンドリング17は、本発明のリング部の概念に含まれる。
図3に示されるように、ベルマウス4は、筒状の空気案内部9と、当該空気案内部9の外周側に配置された逆流防止板10と、これらの空気案内部9と逆流防止板10とを連結する連結部23とを備えている。
空気案内部9は、ハウジング本体2aの開口15の内側に配置され、ハウジング2の正面側Fから背面側Rへ向かうにつれて内径が狭くなる筒状の部分である。具体的には、空気案内部9の内周面9aは、その内径が正面側Fから背面側Rに向かうにつれて小さくなる湾曲形状を有している。このような空気案内部25によって、ハウジング2の吸込口7が形成されている。吸込口7は、ファンロータ3の羽根18の吸込み側(図2の正面側F)の端部に対向して開口している。
逆流防止板10は、ハウジング本体2aにおいて正面板11における吸込口7が形成された部位(具体的には、正面板11の開口15の縁付近の部位)の内壁20から回転軸Aの延びる方向に突出する円筒状の部材であり、エンドリング17の外周を取り囲むように配置される。逆流防止板10は、ファンロータ3の外周の空気がエンドリング17とハウジング本体2aの内壁20との隙間21(図3参照)を通って当該ファンロータ3の吸込み側へ空気が逆流することを防止する。
ベルマウス4は、円筒状の逆流防止板10をハウジング本体2aの開口15の内周縁に沿って当該開口15に嵌め込むことによって、ハウジング本体2aの開口15に取り付けられている。また、ベルマウス4は、その外周面から半径方向外側へ突出する環状のフランジ部4aを有しているので、このフランジ部4aを開口15周辺の正面板11に当接することにより、逆流防止板10をハウジング2の内部に所定の突出量で突出するように位置決めすることが可能である。
ベルマウス4は、上記の空気案内部9、逆流防止板10およびフランジ部4aが一体になるように、樹脂によって一体成形されている。
回転軸Aの延びる方向における逆流防止板10の長さは、舌部14近傍の所定の範囲以外の範囲内では、ハウジング本体2aにおける吸込口7が形成された部位(具体的には、図3に示される正面板11の開口15の縁付近の部位)の内壁20からエンドリング17における吸込口7から遠い側の端である遠位端17aまでの長さに等しい長さである第1長さH1に設定され、かつ、舌部14近傍の所定の範囲内においては、前記第1長さH1よりも長い第2長さH2になるように設定されている。
具体的には、図1に示される舌部14近傍の所定の範囲以外の範囲として、例えば、回転軸Aと舌部14の先端14aとを結ぶ基準線Pを基準として、40〜320度程度の範囲θ1(図1および図5参照)では、逆流防止板10の長さは、図2および図3に示されるように、回転軸Aの延びる方向におけるハウジング本体2aにおける吸込口7が形成された部位の内壁20からエンドリング17の遠位端17aまでの長さに等しい長さである第1長さH1になるように設定されている。なお、図2〜3では、逆流防止板10のうち、上記の範囲θ1内の部分に符号10aを付して示している。これにより、図3に示されるように、ファンロータ3外周の空気がエンドリング17とハウジング本体2aの内壁20との隙間21を通して生じる空気の逆流RF1を防止する。なお、ここでいう第1長さH1は、ハウジング本体2aにおける吸込口7が形成された部位の内壁20からエンドリング17の遠位端17aまでの長さをいうが、本発明では、回転軸Aの延びる方向においてエンドリング17の遠位端17aよりも吸込口7から多少遠い位置または多少近い位置も含む長さを意味する。
また、図1および図5に示されるように、舌部14近傍の所定の範囲は、例えば、基準線Pを基準として±20度の範囲θ2に設定される。この±20度の範囲θ2内において、逆流防止板10の長さは、第1長さH1よりも長い第2長さH2になるように設定されている。具体的には、舌部14近傍の範囲θ2として、回転軸Aから舌部14を向く基準線Pののびる方向を基準として±20度の範囲θ2が設定され、この範囲θ2の範囲内において、図4に示されるように、逆流防止板10の長さは、エンドリング17よりも吸込口7から遠い位置において羽根18の間を通して生じる空気の逆流RF2を防止するために、前記第2長さH2になるように設定されている。なお、図2および図4では、逆流防止板10のうち、上記の範囲θ2の範囲内の部分に符号10bを付して示している。上記のように、第2長さH2に設定される範囲θ2が±20度の範囲に設定されているので、舌部14近傍において±20度の範囲内でエンドリング17より吸込口7から遠い位置において羽根18の間を通して生じる空気の逆流を防止するとともに、それ以外の範囲(例えば、図1の範囲θ1)におけるファンロータ3からの空気の吹出しを逆流防止板10が阻害することを回避することが可能である。
ここで、上記の範囲θ2は、ファンロータ3の周方向について回転軸Aから舌部14の先端14aを向く基準線Pの延びる方向を基準として±20度の範囲内であれば任意に設定されてもよいが、より好ましくは、羽根18の間を通して生じる空気の逆流が最も強い範囲である±10度の範囲内に設定されるのがよい。範囲θ2が±10度の範囲内に設定されることによって、より狭い範囲で羽根18の間を通して生じる空気の逆流を効果的に防止することが可能である。
また、本実施形態のシロッコファン1では、上記の範囲θ1と範囲θ2とに挟まれた範囲θ3は、逆流防止板10の長さが第1長さH1と第2長さH2との間で徐々に移行する範囲として設定されている。この範囲θ3では、逆流防止板10の長さは、第1長さH1から第2長さH2へまたはその逆に徐々に変わるように設定されている。これにより、逆流防止板10の長さが急に変わる部分がなく、逆流防止板10の先端形状が滑らかに連続するので、逆流防止板10による気流の乱れを抑えることが可能になる。
本実施形態では、この逆流防止板10の長さが変わる範囲θ3は、上記の第2長さH2に設定される範囲θ2に関連して適宜設定すればよく、例えば、図5に示されるように、20〜40度および320〜340度の範囲に設定される。
上記のように構成されたシロッコファン1では、モータMの駆動力によってファンロータ3が回転すると、図2の空気流れSFに示されるように、外部の空気がベルマウス4を通してハウジング2内に吸い込まれる。ハウジング2内に吸い込まれた空気は、回転軸Aの軸方向の正面側Fから回転軸Aの延びる方向に沿って背面側Rに向かってファンロータ3内に流入し、羽根18同士の隙間22(図1参照)を通過して半径方向外側にファンロータ3から流出する。この流出した空気は、ハウジング2のハウジング本体2aの内部を回転方向Dに沿って移動し、吐出管部2bの吹出口8から吐出される。
このとき、逆流防止板10は、ファンロータ3の全周にわたって第1長さHの長さで覆っているので、ファンロータ3外周の空気がエンドリング17とハウジング2の内壁20との隙間21を通して空気がもれてファンロータ3の吸込み側へ空気が逆流(図3の空気流れRF1参照)するのを防止する。
それとともに、逆流防止板10は、舌部14近傍の所定の範囲において上記の第1長さH1よりも長い第2長さH2になるように設定されているので、舌部14近傍の所定の範囲において、エンドリング17とハウジング2の内壁20との隙間21を通しての空気の逆流だけでなく、エンドリング17よりも吸込口7から遠い位置において羽根18の間を通して生じる空気の逆流(図4の空気流れRF2参照)を防止する。その一方では、舌部14近傍の所定の範囲以外の範囲では、逆流防止板10は、第1長さH1に設定されているので、羽根18の間を通ってファンロータ3外部へ吹き出す空気流れを逆流防止板10が阻害することを回避する。このようにして、ファンロータ3の吸い込み側へのもれ流れを防止するとともに、ファン性能の劣化防止を両立することができる。
(特徴)
(1)
本実施形態のシロッコファン1では、逆流防止板10がファンロータ3のエンドリング17の外周を取り囲むように配置されているので、当該逆流防止板10はファンロータ3の全周にわたってエンドリング17の外周を覆っている。そして、逆流防止板10の長さは、回転軸Aの延びる方向から見て、少なくともハウジング2の収容空間部6における吸込口7が形成された部位の内壁20からエンドリング17における吸込口7から遠い側の端である遠位端までの長さに等しい長さである第1長さH1を有しているので、ファンロータ3の全周にわたって、ファンロータ3外周の空気がエンドリング17とハウジング2の内壁20との隙間21を通して空気がもれてファンロータ3の吸込み側(図2の正面側F)へ空気が逆流(図3の空気流れRF1参照)することを防止することが可能である。しかも、逆流防止板10の長さは、舌部14近傍の所定の範囲において上記の第1長さH1よりも長い第2長さH2になるように設定されているので、舌部14近傍の所定の範囲において、エンドリング17とハウジング2の内壁20との隙間21を通しての空気の逆流だけでなく、エンドリング17よりも吸込口7から遠い位置において羽根18の間を通して生じる空気の逆流(図4の空気流れRF2参照)を効果的に防止することが可能である。しかも、舌部14近傍の所定の範囲以外の範囲では、逆流防止板10の長さが上記のハウジング本体2aにおける吸込口7が形成された部位の内壁20からエンドリング17の遠位端までの長さに等しい長さである第1長さH1に設定されているので、この範囲における羽根18の間を通ってファンロータ3外部へ吹き出す空気流れを逆流防止板10が阻害することを回避することが可能であり、ファン効率の低下を抑制することが可能である。その結果、ファンロータ3の吸い込み側へのもれ防止とファン性能の劣化防止を両立することが可能になる。
(2)
本実施形態のシロッコファン1では、逆流防止板10の長さは、前記第1長さH1と前記第2長さH2との間で移行する区間である図1および図5に示される範囲θ3において徐々に変わるように設定されている。このように、逆流防止板10の長さがファンロータ3の周方向において徐々に変わるように設定されているので、その長さが急に変化する部分がないので、気流の乱れを抑えることが可能になり、ファン効率の低下をより抑えることが可能である。
(3)
本実施形態のシロッコファン1では、ファンロータ3の周方向について回転軸Aから舌部14を向く方向を基準として±20度の範囲内において、逆流防止板10の長さは、前記第2長さH2になるように設定されているので、当該舌部14近傍において±20度の範囲内でエンドリング17より吸込口7から遠い位置において羽根18の間を通して生じる空気の逆流をより効果的に防止することが可能である。その一方で、それ以外の範囲におけるファンロータ3からの空気の吹出しを逆流防止板10が阻害することを効果的に回避することが可能である。
(変形例)
上記実施形態では、エンドリング17がファンロータ3の羽根18と一体に形成されている例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、エンドリング17を羽根18と別個に形成し、その後、当該エンドリング17を羽根18の外周に固定してもよい。その場合も、上記実施形態の作用効果を奏することが可能である。
1 シロッコファン
2 ハウジング
2a ハウジング本体(収容部)
2b 吐出管部
3 ファンロータ
4 ベルマウス
6 収容空間部
7 吸込口
8 吹出口
10 逆流防止板
17 エンドリング(リング部)
18 羽根
20 内壁

Claims (3)

  1. 回転軸回りに回転可能なファンロータ(3)であって、当該回転軸の周囲の円周上に配列された複数の羽根(18)、および当該羽根(18)のそれぞれの吸込み側の端部を互いに連結する環状のリング部(17)を有するファンロータ(3)と、
    前記ファンロータ(3)を収容する収容部(2a)、前記羽根(18)の吸込み側の端部に対向して開口し、外部から当該収容部(2a)の内部へ空気を吸い込む吸込口(7)、前記収容部(2a)に連結され、前記収容部(2a)から外部へ空気を吹き出す吹出口(8)を有する吐出管部(2b)、および前記収容部(2a)と前記吐出管部(2b)との境界部分である舌部(14)を有するハウジング(2)と、
    前記ハウジング(2)の前記収容部(2a)における前記吸込口(7)が形成された部位の内壁(20)から前記回転軸の延びる方向に突出し、前記リング部(17)の外周を取り囲むように配置され、前記ファンロータ(3)の外周の空気が前記リング部(17)と前記収容部(2a)の内壁(20)との隙間(21)を通って当該ファンロータ(3)の吸込み側へ空気が逆流することを防止する逆流防止板(10)と
    を備えており、
    前記回転軸の延びる方向における前記逆流防止板(10)の長さは、前記舌部(14)近傍の所定の範囲以外の範囲内では前記収容部(2a)における前記吸込口(7)が形成された部位の内壁(20)から前記リング部(17)における前記吸込口(7)から遠い側の端である遠位端(17a)までの長さに等しい長さである第1長さ(H1)に設定され、かつ、前記舌部(14)近傍の所定の範囲内においては前記第1長さ(H1)よりも長い第2長さ(H2)になるように設定されている、
    ことを特徴とするシロッコファン。
  2. 前記逆流防止板(10)の長さは、前記第1長さ(H1)と前記第2長さ(H2)との間で移行する区間において徐々に変わるように設定されている、
    請求項1に記載のシロッコファン。
  3. 前記所定の範囲は、前記ファンロータ(3)の周方向について前記回転軸から前記舌部(14)を向く方向を基準として±20度の範囲であり、当該±20度の範囲内において、前記逆流防止板(10)の長さは、前記第2長さ(H2)になるように設定されている、
    請求項1に記載のシロッコファン。
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