JP2014074505A - 送風装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電力の供給が停止した場合であっても、送気口における蓋部を自動的に開閉することができる送風装置の提供。
【解決手段】空気清浄機の動作中において、制御部は、商用電源からの給電が停止したか否かを判断する(S11)。商用電源からの給電が停止していない場合(S11:NO)、制御部は、他の処理を継続して行う。商用電源からの給電が停止したと判断した場合(S11:YES)、制御部は、蓄電部に蓄積された電力を用いて、電動モータを駆動し、送気口を閉塞する(S12)。このとき、制御部は、ルーバの現在の回動停止位置を示す情報を取得して、閉状態となる回動停止位置までルーバを回動させる制御信号を生成し、生成した制御信号をモータ駆動回路に送出することにより送気口を閉塞する。
【選択図】図7
【解決手段】空気清浄機の動作中において、制御部は、商用電源からの給電が停止したか否かを判断する(S11)。商用電源からの給電が停止していない場合(S11:NO)、制御部は、他の処理を継続して行う。商用電源からの給電が停止したと判断した場合(S11:YES)、制御部は、蓄電部に蓄積された電力を用いて、電動モータを駆動し、送気口を閉塞する(S12)。このとき、制御部は、ルーバの現在の回動停止位置を示す情報を取得して、閉状態となる回動停止位置までルーバを回動させる制御信号を生成し、生成した制御信号をモータ駆動回路に送出することにより送気口を閉塞する。
【選択図】図7
Description
本発明は、送気口を通じて外部へ空気流を送り出す送風装置に関する。
室内の空気には、塵埃、花粉、タバコの煙、呼気等といったように、人体に不快又は有害とされる様々な物質が含まれている。特に近年では、住宅が高気密化されていることから、そのような有害物質が室内に滞り易い。そのため、旧来より部屋の窓を適宜開けて自然換気を行っていた。
ところが、大気汚染のひどい地域や、花粉症を患っている人が居る家庭や職場では、自然換気を思いのまま行えないのが実情である。このような状況から、室内の空気を浄化する空気浄化機能を有する空気清浄機が広く一般に普及してきている。
空気清浄機は、例えば、前面に浄化フィルタが取付けられ、内部には、送風機を配された通風路が形成されている。通風路は前面の開口から上部の吹出口に至る。このような空気清浄機は、送風機の回転に従い、外部の空気である室内の空気は、浄化フィルタを通じて通風路内に吸込み、吸込んだ空気を外部である室内へ吹出口より吹出す。その際、空気中に含まれる有害物質は浄化フィルタによって捕集、吸着、分解されたりして取除かれ、これにより空気が浄化される。
また、室内の空気をより一層快適な状態に調節する目的から、イオン発生器を搭載する空気清浄機も製品化されている。イオン発生器を搭載した空気清浄機では、プラスイオンであるH+ (H2 O)n (nは自然数)と、マイナスイオンであるO2 - (H2 O)m (mは自然数)とを発生させ、吸い込んだ空気とともにイオンを吹き出すことにより、空気中を浮遊するカビ及び細菌等を不活性化するようにしている。
特許文献1には、別々の吸込口から吸い込んだ空気を上方向きの別々の吹出口から吹き出す2つの通風路を備えた空気清浄機が記載されている。この従来の空気清浄機は、1の通風路に加湿フィルタが配されており、空気を加湿して外部へ吹き出し、他の通風路にイオン発生器が配されており、イオンを含んだ空気を外部へ吹き出す。2つの通風路には、夫々送風機が配されてあり、2つの送風機の風量を夫々独立に制御することができるようにしてある。これにより、特許文献1記載の空気清浄機は、空気を加湿する制御と、空気を清浄化する制御とを独立して行うことができるというものである。
特許文献2には、1つの送風機が送風することにより1つの吸込口から通風路へ空気を吸い込み、吸い込んだ空気を浄化フィルタに通流させた後、イオン発生器が発生するイオンを含ませて、別々の吹出口から吹き出すようにしてある空気清浄機が記載されている。この空気清浄機が有する通風路の吹出口は、上方向きの天蓋部吹出口と、やや上方に傾いた前方向きへの底部吹出口とからなる。特許文献2記載の空気清浄機は、上方向きと前方向きへイオンを含んだ空気を吹き出すことにより除菌等を効果的に行うことができるというものである。
空気清浄機の中には、送風方向と交差する軸の回りに回動するルーバを送気口付近に設け、電動モータなどの駆動手段によりルーバを回動させることによって送風方向を変化させるものが存在する。このような空気清浄機では、運転を停止させた際にルーバを駆動し、ルーバによって送気口を閉塞させることが一般的である。
しかしながら、ルーバは、外部電源(商用電源)からの電力供給を受ける駆動手段により駆動されるため、停電等により急に電力供給が行われなくなった場合、送気口を開放させた状態、開放位置から閉塞位置に至る途中の状態、又は送気口を閉塞した状態の何れかで停止することとなり、ルーバの開閉を制御することができないという問題点を有している。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、電力の供給がなくなった場合であっても、送気口における蓋部を自動的に開閉することができる送風装置を提供することを目的とする。
本発明に係る送風装置は、吸気口及び送気口を有し、該吸気口から送気口に至る通気路を設けてあるハウジング内に、前記吸気口から吸入される空気を前記送気口を通じて外部へ送り出す送風手段、前記送気口を開閉する蓋部、該蓋部を駆動する駆動手段、並びに外部電源より給電されて前記送風手段及び前記駆動手段の動作を制御する制御手段を備える送風装置において、前記外部電源から給電される電力の一部を蓄積する蓄電部を備え、前記外部電源からの給電が停止した場合、前記蓄電部に蓄積された電力を前記駆動手段へ供給して、前記蓋部の開閉を駆動するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る送風装置は、前記外部電源からの給電が停止した場合、前記駆動手段は、前記蓋部を駆動して前記送気口を閉塞するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る送風装置は、前記通気路の中途に、液体を貯留する貯留部と、該貯留部に貯留された液体を気化する気化手段とを設けてあり、前記外部電源からの給電が停止した場合、前記駆動手段は、前記蓋部を駆動して前記送気口を開放するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、運転中において外部電源からの電力が得られなくなった場合、蓄電部に蓄積された電力を駆動手段に供給することによって蓋部を駆動し、送気口を閉塞する。このため、運転停止状態において、異物や空気中の埃がハウジングの内部に入り込むことが防止される。
また、本発明にあっては、運転中において外部電源からの電力が得られなくなった場合、蓄電部に蓄積された電力を駆動手段に供給することによって蓋部を駆動し、送気口を開放する。このため、貯留部に液体が残留している場合であっても、ハウジング内部に蒸気が籠もることはなく、ハウジングの内部が清潔に保たれる。
また、運転停止状態では、蓋部の回動停止位置が常に閉状態又は開状態となるため、常に同じ回動停止位置から運転を再開させることができる。このため、従来のように、運転再開時に所定の回動停止位置まで戻す必要がなく、運転を再開させるまでの時間を短縮することが可能となる。
本発明によれば、送風装置の運転停止状態において、送気口を自動的に閉塞する構成としているので、異物や空気中の埃がハウジングの内部に入り込むことを防止することができ、内部を清潔に保つことが可能となる。
本発明によれば、加湿機能を備えた送風装置の運転停止状態において送気口を自動的に開放する構成としているので、貯留部に液体が残留している場合であっても、ハウジング内部に蒸気が籠もることはなく、ハウジングの内部を清潔に保つことが可能となる。
本発明に係る送風装置を空気清浄機に適用した形態について図面を用いて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は本実施の形態に係る空気清浄機を示す正面側の斜視図、図2は側断面図、図3は背面側の斜視図である。なお、図2において、紙面左側は空気清浄機の正面側(前側)であり、紙面右側は空気清浄機の背面側(後側)である。
実施の形態1.
図1は本実施の形態に係る空気清浄機を示す正面側の斜視図、図2は側断面図、図3は背面側の斜視図である。なお、図2において、紙面左側は空気清浄機の正面側(前側)であり、紙面右側は空気清浄機の背面側(後側)である。
空気清浄機は、縦型直方体状のハウジング1を備え、壁及び床を有する室内において、ハウジング1の背面側が壁に対面する姿勢で床に設置される。ハウジング1の内部には、第1通風路10、第2通風路20、及び制御室90が、互いに区画されて設けられている。
第1通風路10は、垂直方向の隔壁14及び後ろ斜め方向の隔壁15により更に区画されており、隔壁14より後側(背面側)のフィルタ収容室11、2つの隔壁14,15の間に位置する加湿室12、及び隔壁15より前側(前面側)の送気室13を備える。ハウジング1の後面には、多数の吸気口17,17,17,…を有する後面パネル16が着脱可能に取り付けられる。フィルタ収容室11は、この後面パネル16に開設された多数の吸気口17,17,17,…を介して外部に連通する。また、送気室13は、ハウジング1の天板に開設された送気口18を介して外部に連通する。加湿室12は、隔壁14及び15の下部に設けた開口を経て、フィルタ収容室11及び送気室13の双方に連通するように構成されている。
フィルタ収容室11には、脱臭フィルタ31及び集塵フィルタ32が積層配置してある。脱臭フィルタ31は、例えば、不織布に活性炭を分散保持させてなり、通気中の臭い成分を吸着、除去する作用をなす。集塵フィルタ32は、例えば、公知のHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタであり、通気中に含まれる微細な塵埃を捕集、除去する作用をなす。脱臭フィルタ31及び集塵フィルタ32は、合成樹脂製の矩形の枠体に各別に一体化され、後面パネル16の前側に設けたフィルタ室11に嵌め込まれている。
送風手段としての送風ファン4は、例えば、シロッコファンであり、羽根車40と、羽根車40を駆動するファンモータ41とを備えている。ファンモータ41は、送気室13を構成する壁面に固定されている。羽根車40は、送気室13内に突出するファンモータ41の出力端に固定され、隔壁14,15の下部に設けた開口に対向配置してある。送風ファン4の羽根車40は、ファンモータ41の駆動によって回転する。羽根車40が回転した場合、図2の白抜矢符で示すように、後面パネル16に設けた吸気口17,17,17,…を経て、フィルタ収容室11の内部に外気が導入される。フィルタ収容室11に導入された外気は、フィルタ収容室11の内部を前方向に流れ、加湿室12を経て羽根車40に吸い込まれ、上向きに方向を変えて送気室13の内部に導出される。そして、送気室13を斜め後ろ方向に通流し、送気室13末端の送気口18を経て外部に送り出される。
このように、フィルタ収容室11、加湿室12及び送気室13は、送風ファン4の動作に応じて前述した空気の流れが生じる第1通風路10を構成する。脱臭フィルタ31及び集塵フィルタ32は、第1通風路10の上流側に位置しており、吸気口17,17,17,…を経てフィルタ収容室11に導入される外気は、脱臭フィルタ31の通過により臭い成分を除去され、集塵フィルタ32の通過により塵埃を除去された清浄な空気となって、送気室13の末端の送気口18を経て送り出される。
なお、送気口18には、電動モータ75(図6を参照)により開閉駆動するルーバ7が設けられており、必要に応じて、送気口18を開放した状態(以下、開状態)、又は送気口18を閉塞した状態(以下、閉状態)にするように構成してある。
本実施の形態に係る空気清浄機は加湿機能を有しており、第1通風路10を流れる空気を加湿すべく、加湿室12(すなわち、集塵フィルタ32と送風ファン4との間)には、加湿ユニット5を設けている。
この加湿ユニット5は、加湿フィルタ部50と水槽55とにより構成される。加湿フィルタ部50は、円環状をなす保持枠51の内側に加湿フィルタ52を収容保持して構成されている。加湿フィルタ52は、不織布等、高い含水性を有すると共に通気が可能な材料製のシートであり、後側から前側に向けて流れる通気との接触面積を増加させるべく、蛇腹状に折り重ね、重ね幅の方向を通気の方向に沿わせて前記保持枠51の内部に収容されている。
水槽55は、上部が開放された皿形の容器であり、ハウジング1の底板に設けたガイド部19に嵌め込むことにより、集塵フィルタ32の前側の加湿室12の内部に配され、内部に設けた2つにローラ部材(不図示)により加湿フィルタ部50の保持枠51を回転可能に支持するように構成されている。水槽55は、加湿フィルタ部50と共に、ガイド部19に沿ってスライド移動することにより、ハウジング1の一側面から外部に引き出すことが可能である。水槽55の引き出し側の端部には、広幅のタンク受け56が連設してあり、タンク受け56には、給水タンク6が着脱されるようになしてある。
給水タンク6は、一側の端部に給水栓を有する直方体のタンクであり、給水栓の側を下向きとした倒立姿勢にてタンク受け56に装着される。給水栓は、公知の定水位弁を内蔵している。この定水位弁は、タンク受け56への給水タンク6の装着時に開放されて、給水タンク6内の収容水を水槽55に送り出し、水槽55の内部に一定水位の水を貯留させるように作用する。
加湿フィルタ部50の保持枠51の外周に沿って従動ギア51aが取り付けてあり、従動ギア51aと、加湿フィルタ部50の上部に配置した駆動ギア58aとが噛合している。加湿フィルタ部50の上部に配置した電動モータ58により駆動ギア58aを回転させると、駆動力が従動ギア51aに伝達され、保持枠51及び加湿フィルタ52が回転する。加湿フィルタ52は、回転することによって水槽55に浸漬した部分が順次周方向に移動して水を吸い上げ、加湿フィルタ52の全体が水分を含んだ状態になる。その結果、加湿フィルタ52を通過した空気は加湿される。一方、加湿フィルタ52が回転していないときには、加湿フィルタ52を通過した空気はほとんど吸湿しない。
また、送風ファン4から送気口18に至る送気室13には、イオン発生器35が配設されている。イオン発生器35は、送気室13の壁面13aに固定され、針状の放電電極及び該放電電極に対向配置された誘導電極を有し、高電圧を印加された放電電極がコロナ放電を起こして正負イオンを発生させる。イオン発生器35の放電電極は、送気室13に露出しており、イオン発生器35を駆動している場合、送風ファン4から送気口18へ向かう空気にイオンが放出され、イオンを含んだ空気が送気口18より室内に送り出される。室内へ放出されたイオンは、菌類、ウィルス、及びアレルゲン等を死滅又は不活性化させ、悪臭の原因となる物質(例えばアセトアルデヒドのような有機化合物)を分解する。
なお、送気室13における前側及び後側の壁面13a,13bは、前下側から後上方へ傾斜するように配してあるため、送気口18を通じて送り出される空気は、空気清浄機の背面の壁に沿って上昇し、天井に沿って壁から離れる方向へ流れる。天井に沿って流れる空気は、部屋の反対側の壁付近で下降するので、イオンを含んだ空気を空気清浄機から比較的遠い場所に届かせることができる。また、部屋の反対側の壁付近で下降した空気は、床に沿って空気清浄機の方句に流れ、部屋の中を循環する。
一方、第2通風路20は、第1通風路10より上側、ハウジング1の前寄りに位置し、ハウジング1の天面に連なる曲面状の隔壁21と、ハウジング1の前カバー1aとにより区画された領域に設けられている。前カバー1aには、矩形状の吸気口22が開設されており、前カバー1aの上部とハウジングの天面との間に送気口26が設けられている。第2通風路20には送風ファン24が設けられており、第2通風路20は、送風ファン24より下側の吸気室20aと、送風ファン24より上側の送気室20bとにより分割される。吸気室20aは吸気口22を通じて外部と連通し、送気室20bは送気口26を通じて外部と連通している。
吸気室20aには、粗い格子状のガード部23が設けられており、ガード部23に対してプレフィルタ8が着脱自在に装着されている。プレフィルタ8は、比較的編み目の細かいネット状のフィルタを保持枠により保持したフィルタ部81と、第2通風路20の一部を形成すると共に、着脱時の取っ手となる取っ手部82とにより構成されている。プレフィルタ8は、吸気室20aへ流入する空気に含まれている粗い塵埃を捕集し除去する。
第2通風路20に設けられた送風ファン24は、ファンモータ241(図6を参照)及びファン242を備える。ファンモータ241はファン242を左右方向の軸まわりに回転駆動する。ファン242は、例えば、回転中心に対し外縁側が回転方向へ変位する複数の羽根を有する円筒形状をなす多翼羽根車を有するクロスフローファンである。ファン242は、回転中心の方向が空気清浄機の左右方向となるように配してある。ファンモータ241は、図示しない支持部によってハウジング1の内部に固定されている。ファン242は、ファンモータ241の出力軸に固定され、ファンモータ241の駆動によって回転する。ファン242が回転することによって、図2中の実線の矢印にて示すように、室内の空気は、吸気口22を介して第2通風路20へ吸入され、吸入された空気は、吸気室20aから送気室20bへ通流し、送気口26を通じて室内へ送り出される。
また、第2通風路20には、第1通風路10と同様に、イオン発生器25が配設されている。イオン発生器25は、送風ファン24と送気口26との間にて、隔壁21の壁面に固定されており、針状の放電電極及び該放電電極に対向配置された誘導電極を有し、高電圧を印加された放電電極がコロナ放電を起こして正負イオンを発生させる。イオン発生器25を駆動している場合、送風ファン24から送気口26へ向かう空気にイオンが放出され、イオンを含んだ空気が送気口26より室内に送り出される。なお、送気口26には、電動モータにより左右方向の軸のまわりに回転駆動する風向規制板27が設けられており、送り出す空気に含まれるイオンが室内の中央付近に到達し易いように、風向規制板27の傾斜角度が調節される。
第2通風路20から送り出す空気の方向は、第1通風路10から送り出す空気の方向と異なっている。すなわち、第2通風路20からは、前方へ空気を送り出すようにしているのに対し、第1通風路10からは、後方斜め上方へ空気を送り出すようにしている。
図4及び図5はルーバ7の構成を示す部分拡大断面図である。図4は送気口18を閉塞した状態(閉状態)を示し、図5は送気口18を開放した状態(開状態)を示している。
ルーバ7は、閉状態にて送気口18を閉塞する蓋部材70と、及び蓋部材70を横方向の回動軸72のまわりに回動可能に支持する左右一対の支持部材71,71とを備え、電動モータ75(図6を参照)の駆動力によって回動軸72のまわりに回動するように構成されている。蓋部材70は、開状態における回動停止位置にて、送気室13の前側の壁面13aと対向する第1対向面70a、及び閉状態における回動停止位置にて、送気室13の前側の壁面13aと当接する第2対向面70bを備える。
図4に示すように、ルーバ7は、閉状態において蓋部材70の第2対向面70bが送気室13の前側の壁面13aと当接することで送気口18を閉塞する。また、図5に示すように、ルーバ7は、第1対向面70aが送気室13の前側の壁面13aと略平行となる位置まで蓋部材70を回動させることにより、送気口18を開放する。
図6は空気清浄機の制御系の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る空気清浄機は、制御系の構成として、制御部100、操作部110、表示部120、各種モータ駆動回路131〜134、イオン発生器25,35、各種センサ101〜104を備える。
制御部100は、CPU、ROM、RAM、EEPROMなどを備え、操作部110を通じて受付ける利用者からの操作指示、各種センサから出力されるセンサ出力に基づき、各種モータ駆動部及び表示部120の動作を制御する。
また、本実施の形態に係る制御部100は、比較的容量の大きなコンデンサにより構成される蓄電部100Aを備える。蓄電部100Aは、図に示していない商用電源(外部電源)からの電力を制御部100が受けている場合、その電力の一部を蓄積するように構成されている。本実施の形態に係る空気清浄機は、運転の停止、停電等により商用電源からの電力が得られなくなった場合、蓄電部100Aに蓄積した電力を用いて、ルーバ7を開閉させる電動モータ75を駆動し、送気口18を閉塞又は開放することを特徴の1つとしている。
操作部110は、利用者からの操作指示を受付けるための各種操作ボタンを備える。操作部110は、例えば、室内の空気が急に汚れた場合に押操作されるイオンシャワーボタン、室内の塵やほこりを急速に吸塵する際に押操作される急速吸塵ボタン、風量を「自動」、「静音」、「中」、「強」に切り替えるための風量切替ボタン等を備える。
表示部120は、空気清浄機の動作状態等を利用者に報知するための表示手段である。表示部120として、制御部100からの指示に応じてオン/オフされるLEDランプを用いることができる。また、表示部120としてLCDディスプレイを備えるものであってもよい。
空気清浄機は、第1通風路10に設けられたファンモータ41を駆動するモータ駆動回路131を備える。モータ駆動回路131は、制御部100からの制御信号に基づいてファンモータ41の駆動を制御することにより、制御部100からの指示に応じた回転速度で送風ファン4を回転させたり、送風ファン4の回転を停止させたりする制御を行う。
モータ駆動回路132は、加湿フィルタ52を回転させるための電動モータ58を駆動する。モータ駆動回路132は、制御部100からの制御信号に基づいて電動モータ58の駆動を制御することにより、加湿フィルタ52を所定の回転速度で回転させたり、回転を所定の回転位置で停止させたりする制御を行う。
モータ駆動回路133は、ルーバ7を回動させるための電動モータ75を駆動する。モータ駆動回路133は、制御部100からの制御信号に基づいて電動モータ75の駆動を制御することにより、ルーバ7を横方向の回動軸72のまわりに回動させ、閉状態、開状態、調整状態の何れかの回動停止位置にてルーバ7を停止させる制御を行う。
モータ駆動回路134は、第2通風路20に設けられたファンモータ241を駆動する。モータ駆動回路134は、制御部100からの制御信号に基づいてファンモータ241の駆動を制御することにより、制御部100からの指示に応じた回転速度で送風ファン24を回転させたり、送風ファン24の回転を停止させたりする制御を行う。
更に、空気清浄機は、各種センサとして、イオンセンサ101、温湿度センサ102、臭気センサ103、埃センサ104を備える。
イオンセンサ101は、送気室13においてイオン発生器35よりも下流側に設置され、送気室13を通流するイオンを検出し、検出結果を適宜の時間間隔で制御部100へ繰り返し出力する。この検出結果は、送気室13を通流するイオンの多寡を示すものである。イオンセンサ101で検出したイオンの量が所定量を下回る場合、イオン発生器35に汚損又は劣化等が生じていることがわかる。
温湿度センサ102は、例えば、ハウジング1内においてフィルタ収容室11の側壁上部に設置されている。温湿度センサ102は、吸気口17から吸入される空気の温度及び湿度を検出し、相対湿度を計測する。
臭気センサ103は、温湿度センサ102と同様に、ハウジング1内においてフィルタ収容室11の側壁上部に設置される公知のガスセンサなどである。臭気センサ103は、臭気の要因となるガスの濃度を検知することによって、吸気口17から吸入される空気中の臭気のレベルを検出する。ガスセンサは、例えば数百度に加熱された感ガス体の抵抗値が周囲のガスの濃度によって変化することを利用してガスの濃度を検知する。検知したガスの濃度が小さい場合、臭気のレベルは低く、検知したガスの濃度が大きい場合、臭気のレベルは高い。
埃センサ104は、温湿度センサ102と同様に、ハウジング1内においてフィルタ収容室11の側壁上部に設置される光学式粒子センサなどである。光学式粒子センサは、センサに設けたスルーホール内に発光ダイオードから赤外線を放射し、スルーホール中に浮遊する粒子による反射光をフォトトランジスタで検知することにより埃の量を検出するものであり、煙草の煙のような微細な粒子も検知できる。光学式粒子センサでは、フォトトランジスタが出力する電圧の大小によって、埃の量の多寡が検出される。
図7は実施の形態1に係る空気清浄機の動作を説明するフローチャートである。空気清浄機の動作中において、制御部100は、商用電源からの給電が停止したか否かを判断する(ステップS11)。商用電源からの給電が停止していない場合(S11:NO)、制御部100は、他の処理を継続して行う。
商用電源からの給電が停止したと判断した場合(S11:YES)、制御部100は、蓄電部100Aに蓄積された電力を用いて、電動モータ75を駆動し、送気口18を閉塞する(ステップS12)。このとき、制御部100は、ルーバ7の現在の回動停止位置を示す情報を取得して、閉状態となる回動停止位置までルーバ7を回動させる制御信号を生成し、生成した制御信号をモータ駆動回路133に送出することにより、送気口18を閉塞することができる。また、単に電動モータ75への通電を行って、閉状態となる回動停止位置までルーバ7を回動させ、蓋部材70の第2対向面70bと送気室13の前側の壁面13aとが当接した状態を維持することにより、送気口18を閉塞する構成としてもよい。
以上のように、実施の形態1では、空気清浄機の運転停止状態において、送気口18を自動的に閉塞する構成としているので、異物や空気中の埃がハウジング1の内部に入り込むことを防止することができ、内部を清潔に保つことが可能となる。
また、実施の形態1では、停止状態においてはルーバ7の回動停止位置が常に閉状態となるため、常に同じ回動停止位置から運転を再開させることができる。このため、従来のように、運転再開時に所定の回動停止位置まで戻す必要がなく、運転を再開させるまでの時間を短縮することが可能となる。
実施の形態2.
本実施の形態に係る空気清浄機は加湿機能を有し、第1通風路10を流れる空気を加湿するためにハウジング1内に加湿ユニット5を備えているため、ハウジング1内は加湿された状態にある。このため、空気清浄機の運転停止状態において送気口18を自動的に開放し、ハウジング1の内部を乾燥させるようにしてもよい。
実施の形態2では、空気清浄機の運転停止状態において、送気口18を自動的に開放する構成について説明を行う。なお、空気清浄機の内部構成については実施の形態1と全く同様であるため、その説明を省略することとする。
本実施の形態に係る空気清浄機は加湿機能を有し、第1通風路10を流れる空気を加湿するためにハウジング1内に加湿ユニット5を備えているため、ハウジング1内は加湿された状態にある。このため、空気清浄機の運転停止状態において送気口18を自動的に開放し、ハウジング1の内部を乾燥させるようにしてもよい。
実施の形態2では、空気清浄機の運転停止状態において、送気口18を自動的に開放する構成について説明を行う。なお、空気清浄機の内部構成については実施の形態1と全く同様であるため、その説明を省略することとする。
図8は実施の形態2に係る空気清浄機の動作を説明するフローチャートである。空気清浄機の動作中において、制御部100は、商用電源からの給電が停止したか否かを判断する(ステップS21)。商用電源からの給電が停止していない場合(S21:NO)、制御部100は、他の処理を継続して行う。
商用電源からの給電が停止したと判断した場合(S21:YES)、制御部100は、蓄電部100Aに蓄積された電力を用いて、電動モータ75を駆動し、送気口18を開放する(ステップS22)。このとき、制御部100は、ルーバ7の現在の回動停止位置を示す情報を取得して、開状態となる回動停止位置までルーバ7を回動させる制御信号を生成し、生成した制御信号をモータ駆動回路133に送出することにより、送気口18を開放することができる。また、単に電動モータ75への通電を行って、開状態となる回動停止位置までルーバ7を回動させることにより、送気口18を開放する構成としてもよい。
以上のように、実施の形態2では、空気清浄機の運転停止状態において送気口18を自動的に開放する構成としているので、加湿ユニット5の水槽55内に水が残留している場合であっても、ハウジング1内に蒸気が籠もることはなく、ハウジング1の内部を清潔に保つことが可能となる。
また、実施の形態2では、停止状態においてはルーバ7の回動停止位置が常に開状態となるため、常に同じ回動停止位置から運転を再開させることができる。このため、従来のように、運転再開時に所定の回動停止位置まで戻す必要がなく、運転を再開させるまでの時間を短縮することが可能となる。
なお、実施の形態2では、運転停止状態において送気口18を開放する構成としたが、開状態と閉状態との間の中途の回動停止位置にてルーバ7の回動を停止させる構成としてもよい。
4 送風ファン
7 ルーバ
18 送気口
75 電動モータ
100 制御部
100A 蓄電部
110 操作部
120 表示部
7 ルーバ
18 送気口
75 電動モータ
100 制御部
100A 蓄電部
110 操作部
120 表示部
Claims (3)
- 吸気口及び送気口を有し、該吸気口から送気口に至る通気路を設けてあるハウジング内に、前記吸気口から吸入される空気を前記送気口を通じて外部へ送り出す送風手段、前記送気口を開閉する蓋部、該蓋部を駆動する駆動手段、並びに外部電源より給電されて前記送風手段及び前記駆動手段の動作を制御する制御手段を備える送風装置において、
前記外部電源から給電される電力の一部を蓄積する蓄電部を備え、
前記外部電源からの給電が停止した場合、前記蓄電部に蓄積された電力を前記駆動手段へ供給して、前記蓋部の開閉を駆動するようにしてあることを特徴とする送風装置。 - 前記外部電源からの給電が停止した場合、前記駆動手段は、前記蓋部を駆動して前記送気口を閉塞するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
- 前記通気路の中途に、液体を貯留する貯留部と、該貯留部に貯留された液体を気化する気化手段とを設けてあり、
前記外部電源からの給電が停止した場合、前記駆動手段は、前記蓋部を駆動して前記送気口を開放するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012220644A JP2014074505A (ja) | 2012-10-02 | 2012-10-02 | 送風装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012220644A JP2014074505A (ja) | 2012-10-02 | 2012-10-02 | 送風装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014074505A true JP2014074505A (ja) | 2014-04-24 |
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ID=50748768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012220644A Pending JP2014074505A (ja) | 2012-10-02 | 2012-10-02 | 送風装置 |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7183474B1 (ja) * | 2021-09-24 | 2022-12-05 | 三菱電機株式会社 | 空気清浄機、空気清浄機システム、及び、空気調和装置 |
-
2012
- 2012-10-02 JP JP2012220644A patent/JP2014074505A/ja active Pending
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WO2023047509A1 (ja) * | 2021-09-24 | 2023-03-30 | 三菱電機株式会社 | 空気清浄機、空気清浄機システム、及び、空気調和装置 |
CN117957406A (zh) * | 2021-09-24 | 2024-04-30 | 三菱电机株式会社 | 空气净化器、空气净化器***以及空气调节装置 |
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