JP2014072975A - 充電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動工具で用いられる電池パックに内蔵された二次電池を充電する際、二次電池を構成する複数のセルの故障を検知し、安全・確実な充電を行うことができる充電装置を提供すること。
【解決手段】 コードレス電動工具の駆動源として用いられる電池パックの充電装置であって、過放電信号を受信するための端子を備えている。本来、過放電信号は、少なくとも一つの電セルの電圧が所定電圧以下である場合に電池パックから電動工具に出力され、工具側は過放電信号に応答して電池パックからの給電を遮断するためのものである。充電装置にこの過放電信号を受信するための端子を設け、充電時開始時に所定時間、第1の充電電流で充電を行い、所定時間経過後も前記端子を介して電池パックから過放電信号が受信されている場合には充電を停止するように構成した。
【選択図】 図3

Description

本発明はリチウムイオン二次電池等の二次電池を充電する充電装置に関するものである。
当該技術分野においては、電動工具をコードレスで使用するために、古くから、さまざまな種類や電圧の二次電池が用いられており、これらの二次電池を好適に充電するために、初期充電ステップを行ったうえで、電池種別等を判別し、その結果を用いてその後の充電条件を制御する技術が提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。また、当該技術分野では、ハイパワーや大容量化の要望が強く、コードレス電動工具用の電池パックとして、出力密度の高いリチウムイオン電池を内蔵したものが普及している。
特開2002−367682号公報
現在主流のリチウムイオン電池等では、電池寿命を延ばすことを目的とし、従来よりも二次電池の状態に応じた充電条件を適切に設定することが要求されており、また、電池寿命を迎えた電池を早期に検出することも必要である。ここで、リチウムイオン電池等に好適な簡易な充電方法としては、上記従来技術を応用し、充電開始時においては、小さな充電電流で充電を行い、所定時間経過した後も所定の電池電圧に達してない場合は、電池が寿命を迎えたものと判断して、その後の本充電を行わず、充電を停止するような方法が容易に考えられる。かかる充電制御方法においては、例えば、電池パックが複数の電池セルを直列に接続する形で構成され、かつ、接続されるセル数が少ない場合は、単純に電池電圧を監視しながら充電を行うことによって、寿命電池を判別し充電を行うことができる。しかし、コードレス電動工具の駆動源として用いられる電池パックにおいては、上述したようにハイパワー&大容量化に対応するよう、多数の電池セルが接続される傾向にあり、このような多数の電池セルからなる電池パックでは、上述した電池電圧を単純に監視する方法では、寿命となった電池の判別や、好適な充電条件の設定が困難である。
ここで、例えば10個の電池セルを直列に接続した電池組を内蔵した電池パックにおいて、所定時間充電後に30V(1つのセルあたり3V)に達していない場合は電池寿命又は故障であると条件設定した場合、仮に、直列接続されたうちの1個の電池セルがショート状態で故障している場合であっても、他のセルが若干高い電圧(一本あたり3.33V(30V/9セル)まで上昇)となることで同等の出力が生じるため、電池寿命又は故障した電池セルを有する状況を十分に判別することができない。
これは、セル数が増えた場合に顕著となる問題であり、従来の少数セルからなる電池パックでは顕在化しない問題であった。例えば、少数セルからなる電池パックの例として、2個の電池セルを直列に接続した電池組を内蔵した電池パックでは、充電後、所定時間経過して6V(1つのセルあたり3V)に達していない場合は電池寿命、あるいは故障であると設定するのみであっても、1セルがショート状態である場合に他の1セルが、該セルの満充電電圧(例えば4.2V)よりも高い電圧である6Vを呈することは生じ得ないので、単純に全体電圧だけで電池セルの故障を判断することが可能であった。
このように、電動工具で用いられるような直列接続した電池セルの数が多い電池パックにおいては、単純に全体電圧の判断だけで電池寿命や故障を判別することが難しい。
ところで、電動工具用の電池パックは、1つの電池パックにおいて様々な種類のコードレス電動工具で使用することができるように、工具と着脱可能な構成になっている。リチウムイオン電池は、一部の電池セルに過放電状態が生じた場合、電池寿命の著しい短命化が生じる可能性があるため、複数のセルで構成された電池パックにおいては、全てのセルの電圧を監視し、その中の1つでも過放電状態であると検知した場合は、充放電を中止するのが一般的である。前述したような電池パックとコードレス電動工具が着脱可能な構成のシステムにおいては、端子を介して過放電であることを報知する信号を電動工具に送信し、電動工具において電流を遮断する方法が広く行われている。
本発明における目的は、電動工具で用いられる電池パックと前述した工具が着脱可能な構成のシステムにおいて、前述したような電池パックに好適な充電を行うこと、特に、複数のセルの中の少なくとも1個の電池セルが過放電であることの検知にかかる課題を改善する手段を提供することである。
上記目的を達成するための請求項1に記載の充電装置は、コードレス電動工具の駆動源としての電池パックを充電する充電装置であって、電池パックに内蔵された二次電池を構成する複数の電池セルのうち少なくとも一つの電池セルが過放電状態であることを示す過放電信号を前記電池パックから受信するための過放電信号受信手段と、過放電信号受信手段が過放電信号を受信したときに、複数の電池セルのうち少なくとも一つの電池セルが過放電状態であると判定する過放電状態判定手段と、二次電池を充電する充電電流を制御する充電電流制御手段と、を有し、充電開始時に、過放電状態判定手段が過放電状態であると判定した場合には、充電電流制御手段は、充電開始から所定時間第1の充電電流で充電を行い、所定時間を経過した後も過放電信号受信手段が過放電信号を受信しており過放電状態判定手段が過放電状態であると判定している場合には、充電電流制御手段は充電を停止することを特徴としている。
かかる構成によれば、電池パックをコードレス電動工具に実装したときに、電池パック側からコードレス電動工具側に二次電池が過放電状態であることを報知する過放電信号を充電装置で受信するように構成し、充電開始から所定時間第1の充電電流で充電を行う、いわゆるプレチャージ後にも依然過放電信号を電池パック側から受信している場合には、二次電池を構成する少なくとも一つの電池セルは寿命、もしくは、故障していると判定し、充電を停止するようにしたので、寿命、もしくは、故障した電池セルを含む二次電池を誤って充電することを回避することができる。
請求項2に記載の充電装置は、請求項1に記載の充電装置において、所定時間を経過した後、過放電状態判定手段が二次電池は過放電状態ではないと判定した場合には、充電電流制御手段は、第1の充電電流より大きい第2の充電電流に切り替えて二次電池を充電することを特徴としている。
かかる構成によれば、プレチャージの結果、二次電池に異常がないと判断されれば、第2の充電電流で本格的に充電を開始することになる。
請求項3に記載の充電装置は、請求項1若しくは2に記載の充電装置において、過放電信号受信手段は、電池パックがコードレス工具に過放電信号を出力するために設けられた端子と電気的に接続される端子であることを特徴としている。
かかる構成によれば、電池パックに形成されている過放電信号出力端子と接続可能な過放電信号受信手段を充電装置にも設けたので、本来電池パックからコードレス電動工具に送信する過放電信号を充電装置においても有効利用して、電池寿命、もしくは、故障した二次電池に給電することを抑制することができる。
請求項4に記載の充電装置は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の充電装置において、二次電池が出力する電池電圧を検出する電池電圧検出手段を更に有し、所定時間を経過した後も過放電状態判定手段が過放電状態であると判定しており、かつ、電池電圧検出手段が検出した二次電池の電池電圧が所定電池電圧値を超えない場合には、充電電流制御手段は充電を停止することを特徴としている。
かかる構成によれば、二次電池を構成する複数のセルのいずれか1つに異常があることが判明し、同時に、二次電池の全体電圧から判断しても二次電池に異常が認められる場合に、充電を行わないようにしたので、異常状態にある二次電池をより確実に充電対象から外すことができる。
請求項5に記載の充電装置は、請求項4に記載の充電装置において、二次電池が出力する電池電圧を検出する電池電圧検出手段を更に有し、充電電流制御手段が第1の充電電流で充電中に、電池電圧検出手段が検出した電池電圧が所定の電圧値を超えた場合には、所定時間の経過前であっても、充電電流制御手段は、第1の充電電流より大きい第2の充電電流に切り替えて二次電池を充電することを特徴としている。
かかる構成によれば、プレチャージ期間中に、電池電圧から判断して充電対象の二次電池が正常であると判定された場合には、プレチャージ期間の終了を待たずに本格的な充電を行うようにしたので、二次電池が故障していないことを見極めつつ、迅速に充電処理を進めることができる。
請求項6に記載の充電装置は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の充電装置において、二次電池はリチウムイオン電池であることを特徴としている。
電池パックに内蔵される二次電池は、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池等いずれの二次電池であってもよいが、エネルギー密度の高さ等の理由からリチウムイオン電池を用いるのが好ましい。
本発明によれば、電動工具で用いられる電池パックと前述した工具が着脱可能な構成の充電システムにおいて、複数のセルの中の1つでも電池セルが過放電であることを工具側に報知するために用いられる端子を介して、電池セルの寿命、又は故障を検知し、安全・確実な充電を行うことができる充電装置を提供することができる。
本実施形態の電池パック、工具、充電装置の構成の概要の一例。 電池パックと工具に設けられている回路の構成の概略の一例。 電池パックと充電装置に設けられている回路の構成の概略の一例。 全体電圧を用いて、電池故障の判別を行う場合のフローチャートの一例。 本発明の構成で電池故障の判別を行う場合のフローチャートの一例。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態による電池パック、工具、充電装置の構成の概要を示したものであり、(イ)は、工具に電池パックを実装する場合の説明図、(ロ)は、電池パックを充電装置に実装する場合の説明図である。
電池パックには、複数の電池セルからなる電池組1が内蔵されており、充電のための充電プラス端子2、放電のための放電プラス端子3、充電装置側が電池の種類を判別すために設けられた電池種識別端子4、充電装置側が電池の温度を検出するために設けられた温度端子5、充電・放電のためマイナス端子6、及び、複数のセルの中の1つでも所定電圧以下に達して、過放電であると判別した場合の信号を出力するための過放電検出信号出力端子7が設けられている。前述した過放電等を判別するための回路は保護基板8上に設けられている。このように、電池パックは、電池組1と、前述した各種端子1〜8と、保護基板8,及び、これらを収容するための外装ケース(図示せず)で構成されている。
図1の(イ)下側部分は、電池パックに対する工具の着脱部を示したものであり、着脱部のハウジング10内には工具端子及び端子ホルダー9が形成されている。図示していないが、着脱部の先にモータやスイッチの駆動部が配設されている。工具に電池パックが実装されると、工具の端子ホルダー9上に形成されている3つの端子が電池パックの放電プラス端子3、マイナス端子6、及び、過放電検出信号出力端子7と電気的に接続される。
電池パックにおいて、複数のセルの中の1つでも電圧が所定以下の過放電状態であると検出した場合は、前述の過放電検出信号出力端子7を介して信号を出力し、工具側はこの信号に対応して電流を遮断するように構成されている。
図1の(ロ)下側部分は、電池パックに対する充電装置の着脱部を示したものであり、着脱部のハウジング13内には充電端子及び端子ホルダー11と、電池パック実装時の電池パックを固定するための電池・充電装置間固定レール12が設けられている。充電装置には、図示しないハウジングの中に、基板及び回路が設置されている。
充電装置に電池パックが実装されると、充電装置の端子ホルダー11上に形成されている5つの端子が、電池パックの充電プラス端子2、電池種識別端子4、温度端子5、マイナス端子6、及び、過放電検出信号出力端子7と電気的に接続される。
図2に、電池パックと工具に設けられている回路の構成の概略を示す。前述したように電池パックと工具は放電プラス端子3、マイナス端子6、過放電検出信号出力端子7を介して合体する。電池パックの構成について以下に説明する。
電池パック内には、電池セル1a、1b、1c、1dを直列接続した電池組1と、電池組1を構成する各電池セルの電圧を監視する保護IC14と、電流検出用のシャント抵抗15と、保護IC14が過充電を検出した場合に過充電信号を温度端子5を介して充電装置側に伝達するための過充電信号伝達回路16と、電池組1に直接若しくは電池組1の近傍に設けられ、電池組1の温度を検知するためのサーミスタ17が設けられている。温度情報は、温度端子5を介して充電装置側に伝達される。
電池パック内には電池組1を充電するときに機能する電池種を示す識別抵抗18とサーマルプロテクタ23が設けられている。電池パックを充電装置に実装したときには、電池種識別端子4を介して、電池種情報が充電装置側に伝達される。サーマルプロテクタ23は、充電プラス端子2と電池組2の間に設けられており、電池組1に異常が生じ、電池組1の温度が所定値に達した場合は、OFFされ、充電装置からの電流を遮断するように構成されている。
次に、工具側の構成について説明する。工具にはモータ19が内蔵されており、ユーザートリガスイッチ20を操作することでモータ19を駆動させる。モータ19に流れる電流を遮断するためFET21とFET2121を制御するためのFET制御回路22が設けられている。工具使用時において、保護IC14が電池組の中の1つのセルでも所定値以下の電圧であると判別した場合は、過放電であると判別し、過放電信号を出力する。前記信号は、過放電検出信号出力端子7を介して、工具側のFET制御回路22に伝達され、FET制御回路22が、FET21をOFFとすることによりモータ19に流れる電流を遮断する。
図3に、電池パックと充電装置に設けられている回路の構成の概略を示す。図3に示されている電池パックの構成は図2に示した電池パックの構成と同じである。前述したように電池パックと充電装置は充電プラス端子2、電池種識別端子4、温度端子5、マイナス端子6、過放電検出信号出力端子7を介して合体する。
充電装置には、マイン電源と補助電源により構成される電源24が設けられており、電池パックはこの電源24により充電される。更に、充電装置には、各種制御を行うためのマイクロコンピュータ25(以下、「マイコン25」という。)と、充電を停止するための電源停止手段26と、過放電検出信号出力端子7を介して送信される過放電信号を受信し、電池が過放電であるか否かをマイコン25に伝達する過放電検出手段27とが設けられている。
電池パックに設けられている保護IC14は、セルの中の1つでも所定電圧以上であり、過充電であると判断した場合は、過充電であることを報知する信号を出力する構成になっている。充電装置には、更に、電池パックからの温度情報及び過充電であることを伝える信号を、温度端子5を介して受信し、マイコン25に伝達する温度及び過充電検出手段28と、電池パックからの電池種の情報を、電池種識別端子4を介して受信し、マイコン25に伝達する電池種検出手段29と、電池電圧を検出する電池電圧検出手段30とが設けられている。
充電時においても、保護IC14が電池組1の中の1つのセルでも所定値以下の電圧であると判別した場合は、過放電であると判別し、所定の信号が出力されている。前述したようにこの信号は、過放電検出信号出力端子7を介して充電装置側の過放電検出手段27に伝達され、更にマイコン25に伝達される。
次に、図4に示したフローチャートを参照しながら、全体電圧を用いて、電池寿命もしくは故障の判別を行う場合の処理の一例を説明する。
まず、充電装置は電池パックが実装されたか否かを判別する(ステップ101)。電池パック実装の判別は、例えば、電池パックが実装されたことにより電池種識別端子4を介して伝達される情報を電池種検出手段29及びマイコン25が認識したか否かによって判別すればよい。ステップ101において、電池パックが実装されたと判別した場合は、第一の充電電流I1で充電を開始する(ステップ102)。充電開始後は、電池電圧検出手段30において電池電圧を検出し、所定の電圧に達したか否かを判別する(ステップ103)。ここでは10個の電池セルを直列に接続し構成された電池組1を想定して所定値を30Vとする。ステップ103において電圧が所定以上に達しない場合は、所定時間が経過(ステップ104)するまで、電池電圧の検出を継続する。ステップ103において、電池電圧が所定値以上であることを検出することなく、ステップ104において所定時間が経過した場合は、異常であると判別して充電を終了する(ステップ105)。ステップ103において電池電圧が所定値以上であると判別した場合は、充電電流を第二の充電電流I2(I2>I1)に切り替える。
その後、満充電を判別(ステップ107)したら、充電を終了する(ステップ108)。充電終了後は、電池パックが抜かれたか否かを判別し(ステップ109)、電池パックが抜かれたと判別した場合はステップ101に戻る。
上述したような制御方法では、例えば、10セルの直列構成において1セルがショート状態であった場合でも、他のセルの電圧が30/9=3.33Vまで上昇すると、異常であると判断することなく充電を継続してしまう。全体電圧のみで電池の異常を検出しようとすると、電池の直列数が多くなるほど、異常であることの判別が困難になってくる。
次に、図5を用いて、本実施の形態による電池寿命又は故障の判別処理について説明する。
まず、充電装置は電池パックが実装されたか否かを判別する(ステップ201)。電池パック実装の判別は、例えば、電池パックが実装されたことにより電池種識別端子4を介して伝達される情報を電池種検出手段及びマイコン25が認識したか否かによって判別すればよい。ステップ101において、電池パックが実装されたと判別した場合は、第一の充電電流I1で充電を開始する(ステップ202)。充電開始後は、過放電時において、過放電検出信号出力端子7を介して送信される信号を過放電検出回路27が検出していないか(全てのセルが所定電圧値以上か)否かを判別する(ステップ203)。前述の過放電検出信号出力端子7を介して送信される信号は、セルの中の1セルでも所定電圧以下である場合に保護IC14から出力される。ここでは、仮に、閾値を3V/セル以下である場合に、過放電であると判断し、信号が出力されるものとする。ステップ203において過放電検出回路27が、過放電信号を検出している場合(全てのセルが所定電圧値以上に達していない場合)、所定時間が経過(ステップ204)するまで、過放電検出信号の検出を継続する。ステップ203において、過放電信号が検出されており(全てのセルが所定電圧値以上に達していない)、ステップ204において所定時間が経過した場合は、異常であると判別して充電を終了する(ステップ205)。
ステップ203において過放電信号が検出されなくなった場合(全てのセルが所定電圧以上に達した場合)は、充電電流を第二の充電電流I2(I2>I1)に切り替える。その後、満充電を判別(ステップ207)したら、充電を終了する(ステップ208)。充電終了後は、電池が抜かれたか否かを判別し(ステップ209)、電池が抜かれたと判別した場合はステップ201に戻る。
上述したような制御方法を行えば、複数のセルの中の全てのセルが所定時間内に所定電圧以上に達していない場合は、異常であると判断するので、例えば、10個の電池セルを直列接続した10直構成において、1セルがショートしていた場合は、電池故障と判別し、充電を終了させることができる。この制御法は、電池組を構成する直列接続された電池セル数が多くなるほど有効な方法である。
本発明による電動工具1は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の改良や改変が可能である。例えば、図5に示したフローチャートのステップ203の前段に電池電圧検出手段30により電池電圧を検出し、検出した電池電圧が所定電池電圧以上であるか否かを判別するステップ301を挿入し、更にステップ301における判別において、電池電圧が所定電池電圧に達していないことが判明すれば(ステップ301:NO)、ステップ204と同じ所定時間が経過したかどうかを判別する新たなステップ302に進むようにしてもよい。ステップ302において、所定時間が経過していなければ(ステップ302:NO),ステップ203に進むようにし、所定時間が経過していれば(ステップ302:YES)、ステップ205に進み、電池は異常であると判別して充電を終了する。なお、ステップ204において所定時間が経過していないと判定された場合には(ステップ204:NO),ステップ301に戻るようにする。
このようにすることで、全体電池電圧とセル電圧の複数の観点から電池が正常であるかどうかを判定しているので、より確実な判定を行うことができる。詳述すると、プレチャージ期間内(ステップ301もしくはステップ204で計時している時間内)に、電池電圧が所定の電池電圧値を超えるまで上昇しており、かつ、全ての電池セルが所定電圧値以上である場合に初めて電池は正常であると判定し、本格充電を開始するようにしている。そのため、電池の状態をより確実に見極めることができる点で、従来よりも充電に適さない電池に充電することを回避することができる。また、プレチャージ期間満了前に充電対象の電池に異常がないことが判明すれば、直ちに電流I2により本格充電を開始することができるため、充電時間を短縮することができる。
また、上述した実施の形態では、過放電検出信号の伝達のために単独の端子を設けた実施形態を例示したが、本発明は例示された該実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で構成要素の置換や改変がなされた構成も範囲に含まれる。例えば、他の信号と共有化された端子であっても当然適用可能であり、また、電気的接続がなされる端子を介する構成のみならず、近距離無線通信や光通信等の非接触通信手段で過放電信号を伝達する場合においても好適であることは、当業者にとって自明な事項である。
1は電池組、2は充電プラス端子、3は放電プラス端子、4は電池種識別端子、5は温度端子、6はマイナス端子、7は過放電検出信号出力端子、8は保護基板、9は工具端子及び端子ホルダー、10は工具ハウジング、11は充電装置端子及び端子ホルダー、12は電池・充電装置間固定レール、13は充電装置ハウジング、14は保護IC、15は電流検出のためのシャント抵抗、16は過充電信号伝達手段、17はサーミスタ、18は識別抵抗、19はモータ、20はトリガスイッチ、21はFET、22はFET制御手段、23はサーマルプロテクタ、24は充電装置の電源部、25はマイクロコンピュータ(マイコン)、26は電源停止手段、27は過放電検出手段、28は温度及び過充電検出手段、29は電池種検出手段、30は電池電圧検出手段。

Claims (6)

  1. コードレス電動工具の駆動源としての電池パックを充電する充電装置であって、
    前記電池パックに内蔵された二次電池を構成する複数の電池セルのうち少なくとも一つの電池セルが過放電状態であることを示す過放電信号を前記電池パックから受信するための過放電信号受信手段と、
    前記過放電信号受信手段が過放電信号を受信したときに、前記複数の電池セルのうち少なくとも一つの電池セルが過放電状態であると判定する過放電状態判定手段と、
    前記二次電池を充電する充電電流を制御する充電電流制御手段と、
    を有し、
    充電開始時に、前記過放電状態判定手段が過放電状態であると判定した場合には、前記充電電流制御手段は、充電開始から所定時間第1の充電電流で充電を行い、前記所定時間を経過した後も前記過放電信号受信手段が過放電信号を受信しており前記過放電状態判定手段が過放電状態であると判定している場合には、前記充電電流制御手段は充電を停止することを特徴とする充電装置。
  2. 前記所定時間を経過した後、前記過放電状態判定手段が前記二次電池は過放電状態ではないと判定した場合には、前記充電電流制御手段は、前記第1の充電電流より大きい第2の充電電流に切り替えて前記二次電池を充電することを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記過放電信号受信手段は、前記電池パックがコードレス工具に過放電信号を出力するために設けられた端子と電気的に接続される端子であることを特徴とする請求項1若しくは2に記載の充電装置。
  4. 前記二次電池が出力する電池電圧を検出する電池電圧検出手段を更に有し、前記所定時間を経過した後も前記過放電状態判定手段が過放電状態であると判定しており、かつ、前記電池電圧検出手段が検出した前記二次電池の電池電圧が所定電池電圧値を超えない場合には、前記充電電流制御手段は充電を停止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の充電装置。
  5. 前記二次電池が出力する電池電圧を検出する電池電圧検出手段を更に有し、前記充電電流制御手段が前記第1の充電電流で充電中に、前記電池電圧検出手段が検出した電池電圧が所定の電圧値を超えた場合には、前記所定時間の経過前であっても、前記充電電流制御手段は、前記第1の充電電流より大きい第2の充電電流に切り替えて前記二次電池を充電することを特徴とする請求項1乃至4に記載の充電装置。
  6. 前記二次電池はリチウムイオン電池であることを特徴とする請求項1乃至5いずれか一項に記載の充電装置。
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