JP2014068467A - 充電制御装置 - Google Patents

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美香 桐本
Yuji Abe
裕司 阿部
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Abstract

【課題】組電池の充電効率化及び劣化抑制を図る。
【解決手段】組電池は複数のセルの直列回路を有する。セルごとに、内部抵抗値とSOC(State Of Charge)の関係を測定しておき、内部抵抗値に極大値をとらせるSOCをピークSOC(SOCPK[1]、SOCPK[2])として検出する。各ピークSOCを含むSOCの範囲をピークSOC範囲として設定し、組電池の充電の際、ピークSOC範囲における電流レート(ICC2)を、ピークSOC範囲の低SOC側のSOC範囲の電流レート(ICC1)及びピークSOC範囲の高SOC側のSOC範囲の電流レート(ICC3)よりも低くする。
【選択図】図8

Description

本発明は、充電制御装置に関する。
図15に、リチウムイオン電池等の蓄電池のSOC(State Of Charge)及び内部抵抗値間の関係例を示す。リチウムイオン電池等の蓄電池では、基本的に充電率であるSOCが高くなるにつれて内部抵抗値が減少することが多いが、SOCが中程度の領域で蓄電池内の電流の伝達メカニズムが変化し、その変化の前後において蓄電池内のイオンが動きにくくなって内部抵抗値が局所的に大きくなることがある。この局所的な増大に対応する、蓄電池の内部抵抗値に極大値をとらせるSOCをピークSOC(ピーク充電率)と呼ぶ。内部抵抗値が大きい状態で比較的大きな充電電流を流せば発熱等の影響により蓄電池の劣化が促進されるであろうとの考えの下、充電時において組電池の内部抵抗値を逐次測定し、内部抵抗値が高いときには充電電流を抑制する方法も提案されている(下記特許文献1参照)。
特開平9−84277号公報
ピークSOCが存在する中SOC範囲において比較的大きな充電電流を流すと蓄電池の劣化が促進されるが、低SOC範囲では内部抵抗値が高かったとしても蓄電池内のイオン(リチウムイオン等)が固体として析出しにくい等の理由から比較的大きな充電電流を流しても劣化は進みにくい。組電池の内部抵抗値の大小だけに注目して充電電流の抑制制御を行う方法では、必要以上に充電電流が抑制されることがあり、効率的な充電が阻害される。充電電流の過度の抑制は充電に必要な時間を増大させるため好ましくない。内部抵抗値とSOCとの関係を考慮し、真に必要なタイミング(例えば上記ピークSOCに対応するタイミング)において充電電流を抑制することが、効率的な充電と劣化抑制の両立には肝要と考えられる。
そこで本発明は、複数の蓄電池から成る組電池の充電の効率化と充電に伴う劣化の抑制に寄与する充電制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る充電制御装置は、組電池を形成する直列接続された複数の蓄電池の夫々の充電率である蓄電池充電率、又は、前記組電池全体の充電率である組電池充電率を導出する充電率導出部と、各蓄電池の内部抵抗値である蓄電池抵抗値の蓄電池充電率依存性に応じた第1データに基づき、前記蓄電池ごとに前記蓄電池充電率の増加に伴って前記蓄電池抵抗値が増加から減少に転じるときの前記蓄電池充電率をピーク充電率として検出し、又は、前記組電池全体の内部抵抗値である組電池抵抗値の組電池充電率依存性に応じた第2データに基づき、前記組電池充電率の増加に伴って前記組電池抵抗値が増加から減少に転じるときの前記組電池充電率を前記ピーク充電率として検出し、各ピーク充電率を含み且つ下限がゼロよりも大きなピーク充電率範囲を設定する設定部と、前記組電池の充電を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記組電池充電率又は何れかの蓄電池の蓄電池充電率が前記ピーク充電率範囲に属するタイミングにおいて、前記組電池の充電電流レートを、他のタイミングよりも低くする。
本発明に係る他の充電制御装置は、組電池を形成する直列接続された複数の蓄電池の夫々の充電率である蓄電池充電率、又は、前記組電池全体の充電率である組電池充電率を導出する充電率導出部と、前記組電池の充電期間中に、前記組電池全体の内部抵抗値である組電池抵抗値又は各蓄電池の内部抵抗値である各蓄電池抵抗値を測定する測定部と、各蓄電池の蓄電池抵抗値の蓄電池充電率依存性に応じた第1データ、又は、前記組電池抵抗値の組電池充電率依存性に応じた第2データに基づき、基準抵抗値を設定する設定部と、前記組電池の充電を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記組電池充電率又は何れかの蓄電池充電率が所定値以上であって且つ前記測定部によって測定された組電池抵抗値又は何れかの蓄電池抵抗値が前記基準抵抗値よりも大きいタイミングにおいて、前記組電池の充電電流レートを、他のタイミングよりも低くする。
本発明によれば、複数の蓄電池から成る組電池の充電の効率化と充電に伴う劣化の抑制に寄与する充電制御装置を提供することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る組電池及び複数の電圧センサを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る蓄電システムの全体構成図である。 1つのセルに関する、内部抵抗値とSOCとの関係例を示す図である。 蓄電システムに関与する抵抗特性測定部を示す図である。 測定用期間と充電期間との時間的関係を示す図である。 各セルの内部抵抗値のSOC依存性及び組電池の内部抵抗値のSOC依存性の例を示す図である。 各セルの内部抵抗値のSOC依存性及び組電池の内部抵抗値のSOC依存性に応じた、第1〜第3SOC範囲の設定例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係り、充電の電流パターンの例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係り、充電の電流パターンの他の例を示す図である。 制御ユニットに設けられうる機能部を示す図である。 本発明の第2実施形態に係り、充電期間の詳細を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る制御ユニットの内部ブロック図である。 本発明の第3実施形態に係り、基準抵抗値及び充電の電流パターンの第1例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係り、基準抵抗値及び充電の電流パターンの第2例を示す図である。 従来技術に係り、蓄電池のSOC及び内部抵抗値間の関係例を示す図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、状態量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、状態量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
<<第1実施形態>>
本発明の第1実施形態を説明する。図1には、本発明の第1実施形態に係る組電池11TTと複数の電圧センサ13が示されている。組電池11TTは、互いに直列接続されたn個の蓄電池11を有する。nは2以上の任意の整数である。組電池11TTに、n個の蓄電池11の直列回路以外の蓄電池が更に含まれていても構わない。各蓄電池11は、任意の種類の蓄電池(二次電池)であり、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池である。蓄電池の最小単位であるセルを複数個組み合わせて各蓄電池11を形成しても良いが、以下では、蓄電池11が1つのセルから成ると考えて、蓄電池11をセル11と呼ぶ。本明細書において、放電及び充電とは、特に記述無き限り、セル11又は組電池11TTの放電及び充電を指す。複数の電圧センサ13は、各セル11の端子電圧を測定する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る蓄電システム1の全体構成図である。蓄電システム1は、図2に示される各部位を備えている。以下では、図2に示す如く、n個のセル11を互いに区別する必要がある場合、n個のセル11をセル11[1]〜11[n]と呼ぶ。セル11[1]〜11[n]の夫々に対して電圧センサ13が接続されている。セル11[i]に接続された電圧センサ13である電圧センサ13[i]は、セル11[i]の端子電圧を測定し、測定電圧値を表す信号を出力する。iは任意の整数である。セル11[i]の端子電圧及びその電圧値を記号V[i]にて表す。セル11[i]に流れる電流(以下、セル電流ともいう)及びその電流値を記号I[i]にて表す。組電池11TTの全体に流れる電流(以下、組電池電流ともいう)及びその電流値を記号ITTにて表す。セル11[1]〜11[n]は互いに直列接続されているため、ITT=I[i]である。
組電池電流を測定する電流センサ14が組電池11TTに接続されており、電流センサ14は測定した電流値ITTを表す信号を出力する。制御ユニット30は、電圧センサ13[1]〜13[n]の出力信号及び電流センサ14の出力信号から、各セル11の端子電圧値(V[1]〜V[n])及び電流値ITTを認識する。但し、定電流充電時においては、制御ユニット30内の主制御部33が電力変換回路16を制御することによって電流値ITTを指定することができるため、制御ユニット30は、電流センサ14の出力信号に頼ることなく電流値ITTを認識できる。尚、セル11[i]の正極から負極に向かって流れる方向の電流の極性が正であると考える。
充電源15は、組電池11TTに充電電力を供給可能な任意の電力源であり、例えば、自然エネルギ(太陽光、水力、風力、地熱等)に基づく発電を行って発電電力を出力する電力源、又は、商用交流電源(若しくは商用交流電源に接続された電力系統)である。電力変換回路16は、主制御部33の制御の下、充電源15から供給される充電用の電力に対し電力変換(直流/直流変換又は交流/直流変換)を行い、得られた直流電力を充電電力として組電池11TTに供給する。組電池11TTは、電力変換回路16を介して任意の負荷(不図示)に対し放電電力を供給することもできるが、以下では、特に記述無き限り、組電池11TTの充電に関わる動作及び構成を説明する。
蓄電システム1に設けられた制御ユニット30は、符号31〜34によって参照される各部位を備える。データ保持部31は、セル11の内部抵抗値とセル11の充電率との関係、即ち、セル11の内部抵抗値の充電率依存性を示すデータ(以下、抵抗特性データともいう)をセル11ごとに保持している。セル11[i]についての抵抗特性データを記号RCR[i]にて表す。セル11の充電率は、セル11のSOC(State Of Charge)として表現される。セル11[i]のSOCを記号SOC[i]にて表す。周知の如く、SOC[i]は、セル11[i]の満充電容量に対するセル11[i]の残容量の比である。
図3に、抵抗特性データRCR[i]の例を示す。抵抗特性データRCR[i]は、セル11[i]の内部抵抗値とSOC[i]との関係を示している。セル11[i]の内部抵抗値を記号R[i]にて表す。蓄電システム1の内部又は外部に設けられた抵抗特性測定部40(図4(a)参照)は、所定の測定用期間310において、抵抗特性データRCR[i]を取得することができる。図5に示す如く、測定用期間310は後述の充電期間320の前にある。測定用期間310は、蓄電システム1、制御ユニット30、組電池11TT又はセル11の設計、製造又は出荷時に設けられる期間であっても良い。この場合、図4(b)に示す如く、抵抗特性測定部40は、蓄電システム1の外部に設けられた実験用装置であっても良い(但し、抵抗特性測定部40を蓄電システム1又は制御ユニット30に設けておくことも可能である)。測定用期間310は、蓄電システム1、制御ユニット30、組電池11TT又はセル11の製造及び出荷後に設けられる期間であっても良い。この場合、図4(c)に示す如く、抵抗特性測定部40は制御ユニット30内に設けられる。
測定用期間310において、抵抗特性測定部40は、セル11[i]のSOC[i]を所定の評価SOCにした状態でセル電流値I[i]を第1電流値(例えばゼロ)から第2電流値へ変動させ、この変動前後におけるセル11[i]の端子電圧の変動量ΔV[i]を電圧センサ13[i]の出力信号から取得する第1工程と、端子電圧の変動量ΔV[i]をセル電流値I[i]の変動量ΔI[i](即ち、第1及び第2電流値間の差)にて除することで、当該評価SOCに対応する内部抵抗値R[i]を算出する第2工程と、を実行する(即ち、R[i]=ΔV[i]/ΔI[i])。第1及び第2工程の組を1回分実行することで、1つの評価SOCに対応する内部抵抗値R[i]が求まる。測定用期間310において、抵抗特性測定部40は、評価SOCを順次変更しながら(例えば、SOCの1%刻みで変化させながら)第1及び第2工程を繰り返し実行することで、抵抗特性データRCR[i]を得ることができる。抵抗特性測定部40は、セル11[1]〜11[n]の夫々に対して上述の処理を行うことで、抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]を求める。データ保持部31は、求められた抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]を保持する。
リチウムイオン電池等の蓄電池では、基本的にSOCが高くなるにつれて内部抵抗値が減少することが多いが、SOCが中程度の領域で蓄電池内の電流の伝達メカニズムが変化し、その変化の前後において蓄電池内のイオンが動きにくくなって内部抵抗値が局所的に大きくなることがある。そのような特性を持った蓄電池がセル11[i]として想定されており、実際、セル11[i]の内部抵抗値はSOCが中程度の領域で極大値をとる。セル11の内部抵抗値に極大値をとらせるSOCをピークSOC(ピーク充電率)という(図3参照)。セル11[i]についてのピークSOCを記号SOCPK[i]で表し、SOC[i]がSOCPK[i]と一致しているときの内部抵抗値R[i]を特にピーク抵抗値と呼ぶと共に記号RPK[i]にて表す。尚、“極大値”という用語の意義から明らかであるが、セル11[i]に関し、SOC[i]の増加に伴って内部抵抗値R[i]が増加から減少に転じるときの内部抵抗値R[i]は極大値である。
データ保持部31は、抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]の代わりに、又は、抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]に加えて、抵抗特性データRCRTTを保持していても良い(図2参照)。抵抗特性データRCRTTは、組電池11TT全体における内部抵抗値の充電率依存性を示すデータである。組電池11TT全体の充電率は、組電池11TT全体のSOC(State Of Charge)として表現される。組電池11TT全体のSOCを記号SOCTTにて表す。周知の如く、SOCTTは、組電池11TT全体の満充電容量に対する組電池11TT全体の残容量の比である。
図6に、抵抗特性データRCR[1]及びRCR[2]の例と共に、抵抗特性データRCRTTの例を示す。組電池11TT全体の内部抵抗値を記号RTTにて表す。抵抗特性データRCRTTは、組電池11TTの内部抵抗値RTTと組電池11TTのSOCTTとの関係を示している。内部抵抗値RTTは内部抵抗値R[1]〜R[n]の合計である。組電池11TTのSOCTTはSOC[1]〜SOC[n]の平均である。故に、抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]が定まれば抵抗特性データRCRTTが定まる。
従って、抵抗特性測定部40(図4(a)等参照)は、上述の如く抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]を求めた後、抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]から抵抗特性データRCRTTを求めることができる。データ保持部31に抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]が保持されている場合、後述のSOC範囲設定部32により抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]から抵抗特性データRCRTTが導出されても良い。
或いは、抵抗特性測定部40は、抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]を求めることなく、抵抗特性データRCRTTを直接求めるようにしても良い。この場合、組電池11TT全体の端子電圧を測定して、測定電圧値を表す信号を出力する組電池電圧センサ(不図示)を組電池11TTに接続しておくと良い。電圧センサ13[1]〜13[n]にて組電池電圧センサが形成されていても良い。測定用期間310において、抵抗特性測定部40は、SOCTTを所定の評価SOCにした状態で電流値ITTを第1電流値(例えばゼロ)から第2電流値へ変動させ、この変動前後における組電池11TTの端子電圧の変動量ΔVTTを組電池電圧センサの出力信号から取得する第1工程と、端子電圧の変動量ΔVTTを電流値ITTの変動量ΔITT(即ち、第1及び第2電流値間の差)にて除することで、当該評価SOCに対応する内部抵抗値RTTを算出する第2工程と、を実行する(即ち、RTT=ΔVTT/ΔITT)。第1及び第2工程の組を1回分実行することで、1つの評価SOCに対応する内部抵抗値RTTが求まる。測定用期間310において、抵抗特性測定部40は、評価SOCを順次変更しながら(例えば、SOCTTの1%刻みで変化させながら)第1及び第2工程を繰り返し実行することで、抵抗特性データRCRTTを得ることができる。
セル11[i]の内部抵抗値R[i]がSOC[i]の変化に対して極大値を持つという特性に対応して、組電池11TTの内部抵抗値RTTもSOCTTの変化に対して極大値を持つ。内部抵抗値RTTに極大値をとらせるSOCTTもピークSOC(ピーク充電率)と呼ぶ。本実施形態では、図6に示す如く、SOCTTがSOCPK[1]と一致しているときに内部抵抗値RTTが極大値RPKTT[1]をとり、且つ、SOCTTがSOCPK[2]と一致しているときに内部抵抗値RTTが極大値RPKTT[2]をとるものとする。内部抵抗値R[i]の極大値と同様、内部抵抗値RTTの極大値もピーク抵抗値と呼ぶ。尚、“極大値”という用語の意義から明らかであるが、SOCTTの増加に伴って内部抵抗値RTTが増加から減少に転じるときの内部抵抗値RTTは極大値である。
データ保持部31に抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]を少なくとも保持させる方法を第1データ保持方法と呼ぶ。第1データ保持方法の採用時において、制御ユニット30は、データRCR[1]〜RCR[n]に基づき、各セル11のピークSOC及びピーク抵抗値を各セル11に対応付けて認識することができる。即ち、第1データ保持方法の採用時において、制御ユニット30は、SOCPK[i]及びRPK[i]がセル11[i]にとってのピークSOC及びピーク抵抗値であることを認識できる。
データ保持部31に抵抗特性データRCRTTのみを保持させる方法を第2データ保持方法と呼ぶ。第2データ保持方法の採用時において、制御ユニット30は、SOCPK[1]及びSOCPK[2]が内部抵抗値RTTに極大値をとらせるピークSOCであることは認識できるものの、SOCPK[i]がセル11[i]にとってのピークSOCであることまでは認識できない。
SOC範囲設定部(充電率範囲設定部)32は、データ保持部31から取得した抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]に基づき、セル11ごとにセル11のピークSOC(即ち、セル11のSOCの増加に伴ってセル11の内部抵抗値が増加から減少に転じるときのセル11のSOC)を検出する検出動作、或いは、データ保持部31から取得した抵抗特性データRCRTTに基づき、組電池11TTのピークSOC(即ち、組電池11TTのSOCの増加に伴って組電池11TTの内部抵抗値が増加から減少に転じるときの組電池11TTのSOC)を検出する検出動作を行う。
設定部32は、検出した各ピークSOCを含むSOC範囲をピークSOC範囲(ピーク充電率範囲)として設定する(図7参照)。この際、設定部32は、上記検出動作によって検出された複数のピークSOCの内、最大のピークSOCをSOCPKMAXとして特定すると共に最小のピークSOCをSOCPKMINとして特定し、下記式(1)及び(2)に従って、ピークSOC範囲の下限SOCであるSOCST及びピークSOC範囲の上限SOCであるSOCEDを決定する(図7参照)。ΔSOCA及びΔSOCBは0より大きな所定値(例えば10%)を持つが、SOCSTが0%以下に設定されたり、SOCEDが100%以上に設定されたりすることは無い。ΔSOCA及びΔSOCBの一致、不一致は問わない。以下では、特に記述無き限り、SOCPKMIN=SOCPK[1]且つSOCPKMAX=SOCPK[2]であることを想定する。
SOCST=SOCPKMIN−ΔSOCA …(1)
SOCED=SOCPKMAX+ΔSOCB …(2)
また、ピークSOC範囲を、便宜上、第2SOC範囲と呼ぶ。そうすると、設定部32により第1〜第3SOC範囲が設定されると考えることができる。SOC範囲とは、セル11又は組電池11TTのSOCが属すべき数値範囲を指す。図7に示す如く、第1〜第3SOC範囲は互いに重なり合わず、第2SOC範囲に属するSOCは常に第1SOC範囲に属するSOCよりも高く且つ第3SOC範囲に属するSOCよりも低い。SOCSTは第1及び第2SOC範囲間の境界値であり、SOCEDは第2及び第3SOC範囲間の境界値である。第1SOC範囲の下限SOCは0%であるが、0%よりも大きな所定値(例えば5%)に設定されうる。第3SOC範囲の上限SOCは100%未満の所定値SOCCV(例えば80%)とされる。
設定部32は、抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]に基づき、セル11ごとに正の所定値(例えば30%)以上を有するセル充電率の範囲の中からセル11のピークSOCを検出及び抽出すると良く、或いは、抵抗特性データRCRTTに基づき、正の所定値(例えば30%)以上を有する組電池充電率の範囲の中から組電池11TTのピークSOCを検出及び抽出すると良い。これにより、第2SOC範囲の下限(即ちSOCST)を0%より大きくすることができる(例えば、第2SOC範囲の下限を正の所定値(例えば20%)以上にすることができる)。セル充電率の範囲はセル11のSOCの範囲を指し、組電池充電率の範囲は組電池11TTのSOCの範囲を指す。
図2の主制御部33は、設定部32の検出及び設定結果に基づき充電期間320中における組電池11TTの電流パターンを設定する。図8において、波形350は、充電期間320中における組電池11TTの電流パターンの例を表している。充電期間320において、SOCTTが第1、第2、第3SOC範囲に属しているとき、夫々、第1、第2、第3目標電流レートで組電池11TTが充電されるべきことを電流パターン350は規定している。第1、第2、第3目標電流レートでの組電池11TTの充電は、夫々、電流値ITTを電流値ICC1、ICC2、ICC3と一致させた状態で組電池11TTを定電流充電することを指す。ここで、“ICC1>ICC2”且つ“ICC2<ICC3”である。即ち、第2目標電流レートは第1及び第3目標電流レートよりも低い。図8では、“ICC1>ICC3”となっているが、“ICC1<ICC3”又は“ICC1=ICC3”であっても構わない。
主制御部33は、充電期間320において、組電池11TTの充電電流が設定電流パターンに規定された電流となるように、換言すれば、実際の充電電流レートが目標電流レートと一致するように電力変換回路16を制御する。充電電流レートは、充電期間320において組電池11TTの定電流充電を行う際における組電池11TTの充電電流値を指す。例えば、電流パターン350が設定された場合、充電期間320中においてSOCTTが第1、第2、第3SOC範囲に属しているとき、夫々、電流値ITTが電流値ICC1、ICC2、ICC3と一致した状態で組電池11TTの定電流充電が行われる。
充電期間320において、組電池11TTの端子電圧VTTがSOCCVに対応する所定電圧に達すると、組電池11TTの充電が定電流充電から定電圧充電に切り替えられる。組電池11TTの端子電圧VTTがSOCCVに対応する所定電圧に達する状態は、SOCTTが所定値SOCCVに達する状態に相当する。図8では、便宜上、電流パターン350の中に定電圧充電中の電流変化が示されているが(定電圧充電中の電流値ITTの具体的値が、あたかも、電流パターン350にて規定されているように見えるが)、実際には、定電圧充電では、電流パターン350に従ってセル電流の具体的値が制御されるわけではない(後述の他の電流パターンについても同様)。
図2のSOC算出部(充電率導出部)34は、セル11[1]〜11[n]のSOC、即ち、SOC[1]〜SOC[n]を求める。SOC算出部34は、セル11[1]〜11[n]の夫々について、電圧センサ13[i]にて測定された電圧値V[i]に基づき、又は、電圧センサ13[i]にて測定された電圧値V[i]及び電流センサ14にて測定された電流値ITTに基づき、公知の任意のSOC算出方法に従って各時刻のSOC[i]を算出することができる。
例えば、充電期間320の開始前において、SOC算出部34は、セル11[i]に電流を流していない状態での電圧値V[i]を、セル11[i]の開放電圧値として電圧センサ13[i]から取得し、所定のテーブルデータ(セル11の開放電圧値とセル11のSOCとの関係を示す既知データ)を用いて、開放電圧値として取得した電圧値V[i]をSOC[i]に変換し、この変換によって得られたSOC[i]を、充電期間320の開始時点のセル11[i]のSOCとして取り扱う。その後、充電期間320において、SOC算出部34は、電流センサ14にて測定された電流値ITTを順次取得して、任意の積算対象期間中の電流値ITTを積算することにより当該積算対象期間中におけるセル11[i]の充電電流の総量ΣIを求め、その総量ΣIと、当該積算対象期間の開始時点におけるセル11[i]のSOCと、セル11[i]の満充電容量とから、当該積算対象期間の終了時点におけるセル11[i]のSOCを求めることができる。これにより、任意の時刻のセル11[i]のSOCを導出可能である。
主制御部33は、SOC算出部34にて算出されたSOC[i]を各時刻におけるSOC[i]として認識する。主制御部33において、各時刻のSOC[1]〜SOC[n]から各時刻のSOCTTを求めることができる。或いは、SOC算出部34は、算出したSOC[1]〜SOC[n]からSOCTTを求めて、SOC[1]〜SOC[n]及びSOCTTを、又は、SOCTTのみを主制御部33に送るようにしても良い。主制御部33は、充電期間320において、各時刻で算出されたSOC[1]〜SOC[n]又はSOCTTに基づき電力変換回路16を制御することで各時刻における充電電流値を制御する。例えば、組電池11TTの充電電流が電流パターン350に規定された電流となるように電力変換回路16を制御する。
内部抵抗値が大きい状態で比較的大きな充電電流を流せば発熱等の影響により蓄電池の劣化が促進する。故に、内部抵抗値が大きいときには充電電流を抑制した方が好ましいが、低SOC範囲では内部抵抗値が高くとも蓄電池内のイオン(リチウムイオン等)が固体として析出しにくい等の理由から比較的大きな充電電流を流しても劣化は進みにくい。一方、充電電流の過度の抑制は充電に必要な時間を増大させる。このため、上記極大値が現れるときにおいて充電電流を抑制する方法が検討される。しかしながら、上記極大値が現れるSOCがセル11ごとに相違することも十分にあるため、或るセル11だけに注目して組電池11TT全体に対する充電電流を抑制することは好ましくない。これを考慮し、主制御部33は、上述の各ピークSOCを含んだ第2SOC範囲(ピーク充電率範囲)を設定し、SOCTTが第2SOC範囲に属しているときの充電電流レートを、SOCTTが第1又は第3SOC範囲に属しているときの充電電流レートよりも低くする。これにより、充電電流を高めると何れかのセル11にて劣化の促進が予想される中SOC範囲において充電電流が抑制され、組電池全体の劣化が抑制される。ピークSOCが存在せず、内部抵抗値が高くとも劣化が進みにくい低SOC範囲では充電電流が比較的大きくされるので、充電必要時間が不必要に伸びることもない。ピークSOC(ピーク抵抗値)の存在を考慮することなく、組電池全体の内部抵抗値のみに基づいて一律に充電電流を制御する従来の方式では過度に充電電流が抑制されることがある。
図8の電流パターン350では、SOCTTが第2SOC範囲に属するときの充電電流レートが一定(ICC2)になっているが、それを変動させても良い。図9を参照し、この方法を、“RPKTT[1]>RPKTT[2]”が成立するという仮定の下で説明する。この仮定の下、設定部32は、ピーク抵抗値RPKTT[1]に対応する組電池11TTのピークSOC(即ちSOCPK[1])を含み且つ所定の充電率幅を持ったSOC範囲371、及び、ピーク抵抗値RPKTT[2]に対応する組電池11TTのピークSOC(即ちSOCPK[2])を含み且つ所定の充電率幅を持ったSOC範囲372を、第2SOC範囲(ピーク充電率範囲)内に設定する。典型的には例えば、SOC範囲371の中心値がSOCPK[1]と一致し、SOC範囲372の中心値がSOCPK[2]と一致する。ここでは、SOCPK[1]とSOCPK[2]が互いに十分に離れている結果、SOC範囲371及び372が互いに重複しないものとする。SOCPKMIN=SOCPK[1]且つSOCPKMAX=SOCPK[2]であることに対応して、SOC範囲371の下限をSOCSTと一致させ、SOC範囲372の上限をSOCEDと一致させると良い。
図9の電流パターン360は、主制御部33が設定可能な、充電期間320中における組電池11TTの電流パターンの例を表している。電流パターン360が設定された場合、充電期間320中においてSOCTTが第1、第3SOC範囲に属しているとき、夫々、電流値ITTが電流値ICC1、ICC3と一致した状態で組電池11TTの定電流充電が行われるように、且つ、充電期間320中においてSOCTTがSOC範囲371、372に属しているとき、夫々、電流値ITTが電流値ICC2A、ICC2Bと一致した状態で組電池11TTの定電流充電が行われるように、且つ、充電期間320中においてSOCTTがSOC範囲371とSOC範囲372との間のSOC範囲373に属しているとき、電流値ITTが電流値“ICC2A+k・(ICC2B−ICC2A)”と一致した状態で組電池11TTの定電流充電が行われるように、主制御部33は電力変換回路16を制御する。ここで、“ICC1>ICC2B>ICC2A”且つ“ICC3>ICC2B>ICC2A”である。係数kの値は、SOCTTがSOC範囲371の上限からSOC範囲372の下限に向かうにつれて、0から1に線形的に増加する。
このように、SOC範囲371に対応するピーク抵抗値RPKTT[1]がSOC範囲372に対応するピーク抵抗値RPKTT[2]よりも高い場合、SOCTTがSOC範囲371に属しているときの充電電流レート(ICC2A)を、SOCTTがSOC範囲372に属しているときの充電電流レート(ICC2B)よりも低くする。これにより、より大きなピーク抵抗値に対応する部分においてより充電電流が抑制され、組電池の劣化が効果的に抑制される。
また、抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]から成る第1データと、抵抗特性データRCRTTとしての第2データの内、少なくとも一方は、主制御部33を用いた組電池11TTの充電を行う前に、予めデータ保持部31に保持されていると良い。
また、制御ユニット30は、時系列上において、測定用期間310(図5参照)を、複数個、間欠的に(例えば周期的に)設けるようにしても良い。即ち、抵抗特性測定部40は、抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]を得るための上述の動作(セル11ごとにセル11の内部抵抗値のSOC依存性を測定する動作)、又は、抵抗特性データRCRTTを得るための上述の動作(組電池11TTの内部抵抗値のSOC依存性を測定する動作)を、間欠的に(例えば周期的に)繰り返し行うようにしても良い。この場合、図10に示す如く、制御ユニット30内に、データ保持部31に加えて、抵抗特性測定部40とデータ更新部41を設けておくと良い。データ更新部41は、抵抗特性測定部40の測定によって得られた最新の抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]又は最新の抵抗特性データRCRTTにて、データ保持部31の保持データを更新する(即ち、データ保持部31に保持されるデータRCR[1]〜RCR[n]、RCRTTは、最新のデータRCR[1]〜RCR[n]、RCRTTにて更新される)。設定部32は、この更新を介した最新の保持データRCR[1]〜RCR[n]、RCRTTを用いて、第1〜第3SOC範囲を含む任意のSOC範囲を設定することができる。組電池11TTの充放電の繰り返しの中で、時系列上に充電期間320が繰り返し設けられることになるが、例えば、時系列上において、第1回目の充電期間320の前に第1回目の測定用期間310を設け、その後、第j回目の充電期間320と第(j+1)回目の充電期間320との間に第2回目の測定用期間310を設けることができる(jは自然数)。セル11の内部抵抗値のSOC依存性は、セル11の劣化状態や組電池11TTの使用環境に依存して変化しうる。上述の如く、抵抗特性データを更新すれば、セル11の劣化等に伴うピークSOCの変化にも適応した充電電流レート制御が可能となる。
<<第2実施形態>>
本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態及び後述の第3実施形態は第1実施形態を基礎とする実施形態であり、第2及び第3実施形態において特に述べない事項に関しては、特に記述無き限り且つ矛盾の無い限り、第1実施形態の記載が第2及び第3実施形態にも適用される。
第2実施形態は、上述の第1及び第2データ保持方法の内、第1データ保持方法が採用されていることを前提とする。第1実施形態では、組電池11TTのSOC(即ちSOCTT)が第2SOC範囲(ピーク充電率範囲)に属するタイミングにおいて、充電電流レートを、他のタイミングよりも低くしているが、第2実施形態では、何れかのセル11のSOCが第2SOC範囲(ピーク充電率範囲)に属するタイミングにおいて、充電電流レートを、他のタイミングよりも低くする。
上述したように、SOCPKMIN=SOCPK[1]且つSOCPKMAX=SOCPK[2]である場合、SOCPK[1]及びSOCPK[2]に基づきSOCST及びSOCEDが設定される。主制御部33は、図11に示す如く期間321〜324から成る充電期間320において、SOC算出部34にて算出されたSOC[1]及びSOC[2]を個別に監視し、期間321、322、323においては電流値ITTが夫々電流値ICC1、ICC2、ICC3と一致した状態で組電池11TTの定電流充電が行われるように、且つ、期間324においては組電池11TTの定電圧充電が行われるように電力変換回路16を制御する。
時間が進行するにつれて、期間321、322、323、324が、この順番で訪れる。期間321は、SOC[1]、SOC[2]及びSOCTTが第2SOC範囲の下限SOCSTに達していない期間である。主制御部33は、SOCPKMIN(=SOCPK[1])に対応するセル11のSOC(従ってSOC[1])に基づき期間322の開始時点を定め、SOCPKMAX(=SOCPK[2])に対応するセル11のSOC(従ってSOC[2])に基づき期間322の終了時点を定める。具体的には、期間322は、SOC[1]がSOCSTに達した時点から、その後にSOC[2]が上昇してSOC[2]が第2SOC範囲の上限SOCEDに達する時点までの期間である。期間323は、SOC[2]がSOCEDに達した後、組電池11TTの端子電圧VTTがSOCCVに対応する所定電圧に達するまでの期間である。ここでは、SOC[2]がSOCEDに達する前にSOC[1]がSOCSTに達する程度に、各時刻におけるSOC[1]及びSOC[2]間の差は大きくないものとする(単純には例えば、常にSOC[1]=SOC[2])。
第2実施形態によっても第1実施形態と同様の効果が得られる。また、SOCST及びSOCEDの元になったSOCPK[1]及びSOCPK[2]に対応するセル11[1]及び11[2]のSOCに基づき、充電電流レートを上げ下げするタイミング(期間321及び322間の境界タイミングと期間322及び323間の境界タイミング)を決定するため、セル単位で充電電流抑制が適正化される。なぜなら、SOCSTの元になったSOCPK[1]に対応するセル11[1]の内部抵抗値が極大値をとる部分において充電電流を抑制することがセル11[1]の劣化抑制には適していると共に、SOCEDの元になったSOCPK[2]に対応するセル11[2]の内部抵抗値が極大値をとる部分において充電電流を抑制することがセル11[2]の劣化抑制には適しているからであり、また、SOCSTの元になったSOCPK[1]に対応するセル11[1]のSOCがSOCSTに達するまでの期間321及びSOCEDの元になったSOCPK[2]に対応するセル11[2]のSOCがSOCEDに達した後の期間323においては、各セル11のSOCが各々のピークSOC付近にないため、充電電流の抑制の必要性は低いからである。
また、第2実施形態で上述した想定の下、“RPKTT[1]>RPKTT[2]”が成立する場合(図6等参照;即ち、SOCTTがSOCPK[1]と一致するときの組電池11TTの内部抵抗値RTTが、SOCTTがSOCPK[2]と一致するときのRTTよりも大きい場合)、又は、“RPK[1]>RPK[2]”が成立する場合(図6等参照;即ち、SOC[1]がSOCPK[1]と一致するときのセル11[1]の内部抵抗値R[1]がSOC[2]がSOCPK[2]と一致するときのセル11[2]の内部抵抗値R[2]よりも大きい場合)、設定部32は、図9に示す如く、ピーク抵抗値RPKTT[1]又はRPK[1]に対応するセル11[1]のピークSOC(即ちSOCPK[1])を含み且つ所定の充電率幅を持ったSOC範囲371、及び、ピーク抵抗値RPKTT[2]又はRPK[2]に対応するセル11[2]のピークSOC(即ちSOCPK[2])を含み且つ所定の充電率幅を持ったSOC範囲372を第2SOC範囲(ピーク充電率範囲)内に設定しても良い。SOC範囲371及び372は、第1実施形態で述べたものと同様である(図9参照)。
そして、“RPKTT[1]>RPKTT[2]”又は“RPK[1]>RPK[2]”が成立する場合、主制御部33は、図11の期間322において、SOC算出部34にて算出されたSOC[1]がSOC範囲371に属しているときの充電電流レートを、SOC算出部34にて算出されたSOC[2]がSOC範囲372に属しているときの充電電流レートよりも低くしても良い。具体的には例えば、期間322中においてSOC[1]がSOC範囲371に属しているとき、電流値ITTが電流値ICC2Aと一致した状態で組電池11TTの定電流充電が行われるように、且つ、期間322中においてSOC[2]がSOC範囲372に属しているとき、電流値ITTが電流値ICC2Bと一致した状態で組電池11TTの定電流充電が行われるように、且つ、期間322中の他のタイミングにおいては、電流値ITTが電流値“ICC2A+k・(ICC2B−ICC2A)”と一致した状態で組電池11TTの定電流充電が行われるように、主制御部33は電力変換回路16を制御しても良い(0<k<1;図9参照)。但し、ここでは、SOC[1]がSOC範囲371に属するタイミングの後にSOC[2]がSOC範囲372に属するタイミングが訪れ、且つ、前者のタイミングと後者のタイミングが重複しないことを想定している。
このように、セル11[1]及びSOC範囲371に対応するピーク抵抗値(RPKTT[1]、RPK[1])がセル11[2]及びSOC範囲372に対応するピーク抵抗値(RPKTT[2]、RPK[2])よりも高い場合、図9の方法と類似して、セル11[1]のSOCがSOC範囲371に属しているときの充電電流レート(ICC2A)を、セル11[2]のSOCがSOC範囲372に属しているときの充電電流レート(ICC2B)よりも低くする。これにより、より大きなピーク抵抗値に対応する部分においてより充電電流が抑制され、組電池の劣化が効果的に抑制される。
<<第3実施形態>>
本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態に係る蓄電システム1には、図12の制御ユニット30Aが設けられる。制御ユニット30Aは、符号31、34、36〜38によって参照される各部位を備える。制御ユニット30Aに、第1又は第2実施形態の制御ユニット30の構成及び機能が内包されていても良い。
データ保持部31は、主制御部38を用いた組電池11TTの充電を行う前に、抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]から成る第1データと抵抗特性データRCRTTとしての第2データの内の少なくとも一方を、予め保持している。図10の抵抗特性測定部40及びデータ更新部41を制御ユニット30Aに設けて、第1実施形態に述べた方法に従い、データ保持部31の保持データを更新するようにしても良い。
基準抵抗値設定部36は、所定の基準抵抗値RREFを設定する。この際、設定部36は、データ保持部31の保持データに基づき基準抵抗値RREFを設定することができる。データ保持部31の保持データに基づき基準抵抗値RREFを設定する方法として第1又は第2設定方法を採用できる。
第1設定方法において、設定部36は、データ保持部31から取得した抵抗特性データRCRTTに基づき、ピーク抵抗値RPKTT[1]及びRPKTT[2]を含む組電池11TTのピーク抵抗値を検出し、検出した複数のピーク抵抗値に基づく基準抵抗値RREF1を基準抵抗値RREFとして設定する。例えば、図13のように、検出した複数のピーク抵抗値の内の最小値から所定の正の値を差し引いた値を基準抵抗値RREF1に設定することができる。
第2設定方法において、設定部36は、データ保持部31から取得した抵抗特性データRCR[1]〜RCR[n]に基づき、ピーク抵抗値RPK[1]及びRPK[2]を含む各セル11のピーク抵抗値を検出し、検出した複数のピーク抵抗値に基づく基準抵抗値RREF2を基準抵抗値RREFとして設定する。例えば、図14のように、検出した複数のピーク抵抗値の内の最小値から所定の正の値を差し引いた値を基準抵抗値RREF2に設定することができる。
内部抵抗値測定部37は、充電期間320中に、各セル11の内部抵抗値及び組電池11TTの内部抵抗値を測定するリアルタイム測定処理を実行する。測定部37は、リアルタイム測定処理において、セル11[1]〜11[n]の内部抵抗値のみ、又は、組電池11TTの内部抵抗値のみを測定しても良い。測定部37は、充電期間320中の定電流充電が行われている期間中において、リアルタイム測定処理を間欠的に(例えば周期的に)繰り返し実行する。定電流充電の実行中にセルの内部抵抗値を測定する方法として公知の方法を利用可能である。
例えば、リアルタイム測定処理では、定電流充電での電流値ITTを一時的に設定電流パターン及び目標電流レートに従った電流値ITT1から電流値ITT2へ変動させ(減少又は増加させ)、この変動前後におけるセル11[i]の端子電圧の変動量ΔV[i]を電圧センサ13[i]の出力信号から取得する工程PR1と、工程PR1にて求めた変動量ΔV[i]をセル電流値I[i]の変動量ΔI[i](即ち、電流値ITT1及びITT2間の差)にて除することで、セル11[i]の内部抵抗値R[i]を算出する工程PR2と(即ち、R[i]=ΔV[i]/ΔI[i])、を実行する。工程PR1及びPR2を各セル11に対して実行することで、内部抵抗値R[1]〜R[n]を求めることができる。
測定部37は、工程PR2にて求められた内部抵抗値R[1]〜R[n]の合計値を組電池11TTの内部抵抗値RTTとして求めることができる。但し、内部抵抗値RTTを直接求めるようにしても良い。この場合、先に述べた組電池電圧センサ(不図示)を組電池11TTに接続しておく。そして、リアルタイム測定処理において、測定部37は、定電流充電での電流値ITTを電流値ITT1から電流値ITT2へ変動させ(減少又は増加させ)、この変動前後における組電池11TTの端子電圧の変動量ΔVTTを組電池電圧センサの出力信号から取得し、変動量ΔVTTを電流値ITTの変動量ΔITT(即ち、電流値ITT1及びITT2間の差)にて除することで、組電池11TTの内部抵抗値RTTを求めても良い(即ち、RTT=ΔVTT/ΔITT)。
測定部37によって求められた内部抵抗値を特に測定抵抗値と呼ぶ。制御ユニット30A内のSOC算出部34の機能は、上述したものと同様である。主制御部38は、設定部36にて設定された基準抵抗値RREF、測定部37からの測定抵抗値及び算出部34による算出SOC(SOC[1]〜SOC[n]、SOCTT)に基づき、組電池11TTの充電を制御する。主制御部38は、電力変換回路16を制御することで定電流充電における電流値ITTを任意に制御することができる。主制御部38は、第1又は第2実施形態の主制御部33と同等の機能を有していても良いが、以下では、主制御部38に特有の機能を説明する。
第1設定方法の採用時には、組電池11TTのピーク抵抗値を元に設定された基準抵抗値REF1が基準抵抗値RREFになっている。故に、第1設定方法の採用時において、主制御部38は、測定抵抗値RTTと基準抵抗値RREF1を比較し、測定抵抗値RTTが基準抵抗値RREF1よりも大きいタイミングにおいて充電電流レートを下げる。但し、低SOC範囲で充電電流レートを下げる必要性は少ないため、主制御部38は充電電流レートを下げるSOC範囲に限定を加える。
第2設定方法の採用時には、各セル11のピーク抵抗値を元に設定された基準抵抗値REF2が基準抵抗値RREFになっている。故に、第2設定方法の採用時において、主制御部38は、測定抵抗値R[1]〜R[n]と基準抵抗値RREF2を比較し、測定抵抗値R[1]〜R[n]の何れかが基準抵抗値RREF2よりも大きいタイミングにおいて充電電流レートを下げる。但し、低SOC範囲で充電電流レートを下げる必要性は少ないため、主制御部38は充電電流レートを下げるSOC範囲に限定を加える。
まず、第1設定方法を採用した場合における、充電期間320中の具体的な動作の流れを説明する。充電期間320の開始時点では組電池11TTのSOCは十分に低いものとする(0%であると考えても良い)。主制御部38は、充電期間320の開始時点における組電池11TT及び各セル11のSOCが第1SOC範囲に属しているとみなすことができ、充電期間320の開始時点及び少なくとも開始直後では、“ITT=ICC1”での定電流充電(図8参照)を組電池11TTに行う。
その後、主制御部38は、図13に示す如く、SOC算出部34からのSOCTTが所定の閾値SOCTH(例えば30%)に達するまで、測定抵抗値RTTに関わらず“ITT=ICC1”での定電流充電を維持し、SOCTTが閾値SOCTH以上になった後において、基準抵抗値RREF1を順次得られる測定抵抗値RTTと比較する(0<SOCTH<1)。主制御部38は、比較の開始後、基準抵抗値RREF1より大きな測定抵抗値RTTが得られた時点で、SOCTTの属するSOC範囲が第1SOC範囲から第2SOC範囲に移行したと判断して、定電流充電における電流値ITTをICC1からICC2へと下げる。尚、抵抗の特性によっては、図13の例のように、比較の開始直後において“RREF1<RTT”が成立することもある。
主制御部38は、電流値ITTをICC1からICC2へと下げた後、基準抵抗値RREF1以下の測定抵抗値RTTが得られた時点で、SOCTTの属するSOC範囲が第2SOC範囲から第3SOC範囲に移行したと判断して、定電流充電における電流値ITTをICC2からICC3へと上げる。その後、組電池11TTの端子電圧VTTがSOCCVに対応する所定電圧に達すると、組電池11TTの充電が定電流充電から定電圧充電に切り替えられる。
次に、第2設定方法を採用した場合における、充電期間320中の具体的な動作の流れを説明する。充電期間320の開始時点では各セル11のSOCは十分に低いものとする(0%であると考えても良い)。主制御部38は、充電期間320の開始時点における組電池11TT及び各セル11のSOCが第1SOC範囲に属しているとみなすことができ、充電期間320の開始時点及び少なくとも開始直後では、“ITT=ICC1”での定電流充電(図8参照)を組電池11TTに行う。
その後、主制御部38は、図14に示す如く、SOC算出部34からのSOC[1]〜SOC[n]の何れかが閾値SOCTHに達するまで(或いは、SOCTTが閾値SOCTHに達するまで)、測定抵抗値R[1]〜R[n]に関わらず“ITT=ICC1”での定電流充電を維持し、SOC[1]〜SOC[n]の何れか(又はSOCTT)が閾値SOCTH以上になった後において、基準抵抗値RREF2を順次得られる測定抵抗値R[1]〜R[n]と比較する。比較の開始後、測定抵抗値R[1]〜R[n]の内の何れかが基準抵抗値RREF2より大きいことが確認された時点で、主制御部38は、SOC[1]〜SOC[n]の何れかの属するSOC範囲が第1SOC範囲から第2SOC範囲に移行したと判断して、定電流充電における電流値ITTをICC1からICC2へと下げる。尚、抵抗の特性によっては、図14の例のように、比較の開始直後において“RREF2<R[i]”が成立することもある。
主制御部38は、電流値ITTをICC1からICC2へと下げた後、測定抵抗値R[1]〜R[n]を基準抵抗値RREF2と比較し、測定抵抗値R[1]〜R[n]の全てが基準抵抗値RREF2以下になったことが確認された時点で、SOC[1]〜SOC[n]の属するSOC範囲が第2SOC範囲から第3SOC範囲に移行したと判断して、定電流充電における電流値ITTをICC2からICC3へと上げる。その後、組電池11TTの端子電圧VTTがSOCCVに対応する所定電圧に達すると、組電池11TTの充電が定電流充電から定電圧充電に切り替えられる。
上述の如く、第3実施形態では、SOCTTが閾値SOCTH以上であって且つ測定抵抗値RTTが基準抵抗値RREF1よりも大きいタイミングにおいて、組電池11TTの充電電流レートが他のタイミングよりも低くされる、或いは、SOC[1]〜SOC[n]の何れかが閾値SOCTH以上であって且つ測定抵抗値R[1]〜R[n]の何れかが基準抵抗値RREF2よりも大きいタイミングにおいて、組電池11TTの充電電流レートが他のタイミングよりも低くされる。これにより、充電電流を高めるとセル11の劣化の促進が予想される高抵抗領域において充電電流が抑制され、組電池全体の劣化が抑制される。内部抵抗値が高くとも劣化が進みにくい低SOC範囲では充電電流が比較的大きくされるので、充電必要時間が不必要に伸びることもない(即ち、効率的な充電が可能である)。また、リアルタイムに測定された内部抵抗値を用いて充電電流レートを制御できるため、組電池11TT又は各セル11の劣化状態や使用環境(温度等)に適応した最適な充電制御が可能となる。故に、第3実施形態に係る蓄電システム1は、電気自動車、ハイブリッド電気自動車にも好適である(勿論、第1又は第2実施形態に係る蓄電システム1も、電気自動車、ハイブリッド電気自動車に適用可能である)。
また、充電電流レートの増減の境界を定める基準電流値を組電池11TT又は各セル11の抵抗特性データに基づいて設定することで、劣化の抑制と充電の効率化をバランス良く実現することができる。抵抗特性データを参照すれば、組電池11TT又は各セル11の内部抵抗値が極大値をとる部分において充電電流レートが下げられるように、基準抵抗値を定めることができるからである。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態に適用可能な注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈4を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
上述の実施形態では、説明の簡略化上、各セル11に関しピークSOCが1つだけ存在することを想定したが、各セル11に関しピークSOCが複数存在する場合においても、上述の主旨に沿って充電における電流レートを制御すれば良い。例えば、セル11[i]に関してピークSOCが複数存在する場合には、セル11[i]以外の各セル11のピークSOCとセル11[i]についての複数のピークSOCとを含んだ第2SOC範囲を設定すれば良い。
[注釈2]
上述の実施形態では、組電池11TT又は各セル11の残容量を組電池11TT又は各セル11の満充電容量に対する比に換算したSOCを元にして電流レートの制御等を行っているが、組電池11TT又は各セル11のSOCの代わりに組電池11TT又は各セル11の残容量を用いて、電流レートの制御を含む上述の任意の各処理を行うようにしても良い。当然のことながら、組電池11TTにおいて、満充電容量を1に正規化して考えればSOCと残容量は同じ値を持つため、SOCに基づく制御と残容量に基づく制御は等価なものである(セル11についても同様)。
[注釈3]
制御ユニット30又は30Aを、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって構成することができる。制御ユニット30又は30Aにて実現される機能の全部又は一部である任意の特定の機能をプログラムとして記述して、該プログラムを制御ユニット30又は30Aに搭載可能なフラッシュメモリに保存しておき、該プログラムをプログラム実行装置(例えば、制御ユニット30又は30Aに搭載可能なマイクロコンピュータ)上で実行することによって、その特定の機能を実現するようにしてもよい。上記プログラムは任意の記録媒体(不図示)に記憶及び固定されうる。上記プログラムを記憶及び固定する記録媒体(不図示)は制御ユニット30又は30Aと異なる機器(サーバ機器等)に搭載又は接続されても良い。
[注釈4]
例えば、以下のように考えることができる。蓄電システム1には、充電制御を行う充電制御装置が内包されている。充電制御装置は、少なくとも制御ユニット30又は30Aを備え、上述の抵抗特性測定部40を備えうる。充電制御装置は、電力変換回路16、電圧センサ13[1]〜[n]及び電流センサ14の内、少なくとも1つを更に備えていると考えても良い。充電時において、電力変換回路16は、組電池11TTに対する電流供給回路として機能する。
1 蓄電システム
11TT 組電池
11 セル(蓄電池)
13、13[i] 電圧センサ
14 電流センサ
15 充電源
16 電力変換回路
30、30A 制御ユニット
31 データ保持部
32 SOC範囲設定部
33、38 主制御部
34 SOC算出部
36 基準抵抗値設定部
37 内部抵抗値測定部
40 抵抗特性測定部
41 データ更新部

Claims (9)

  1. 組電池を形成する直列接続された複数の蓄電池の夫々の充電率である蓄電池充電率、又は、前記組電池全体の充電率である組電池充電率を導出する充電率導出部と、
    各蓄電池の内部抵抗値である蓄電池抵抗値の蓄電池充電率依存性に応じた第1データに基づき、前記蓄電池ごとに前記蓄電池充電率の増加に伴って前記蓄電池抵抗値が増加から減少に転じるときの前記蓄電池充電率をピーク充電率として検出し、又は、前記組電池全体の内部抵抗値である組電池抵抗値の組電池充電率依存性に応じた第2データに基づき、前記組電池充電率の増加に伴って前記組電池抵抗値が増加から減少に転じるときの前記組電池充電率を前記ピーク充電率として検出し、各ピーク充電率を含み且つ下限がゼロよりも大きなピーク充電率範囲を設定する設定部と、
    前記組電池の充電を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記組電池充電率又は何れかの蓄電池の蓄電池充電率が前記ピーク充電率範囲に属するタイミングにおいて、前記組電池の充電電流レートを、他のタイミングよりも低くする
    充電制御装置。
  2. 前記組電池充電率の増加に伴って前記組電池抵抗値が増加から減少に転じるときの前記組電池充電率が第1及び第2ピーク充電率を含み、且つ、前記組電池充電率が前記第1ピーク充電率と一致するときの前記組電池抵抗値が、前記組電池充電率が前記第2ピーク充電率と一致するときの前記組電池抵抗値よりも大きい場合、
    前記設定部は、前記第1ピーク充電率を含み且つ所定の充電率幅を持った第1充電率範囲及び前記第2ピーク充電率を含み且つ所定の充電率幅を持った第2ピーク充電率範囲を前記ピーク充電率範囲内に設定し、前記制御部は、前記組電池充電率が前記第1充電率範囲に属しているときの充電電流レートを前記組電池充電率が前記第2充電率範囲に属しているときの充電電流レートよりも低くする
    請求項1に記載の充電制御装置。
  3. 前記複数の蓄電池は第1及び第2蓄電池を含み、
    前記設定部は、前記第1データに基づき、前記第1及び第2蓄電池についてのピーク充電率である第1及び第2ピーク充電率を含む各蓄電池のピーク充電率を検出し、
    前記複数の蓄電池について検出された複数のピーク充電率の内、前記第1ピーク充電率が最小であって且つ第2ピーク充電率が最大である場合、
    前記設定部は、前記第1及び第2ピーク充電率に基づいて前記ピーク充電率範囲の下限及び上限を設定し、前記制御部は、前記第1蓄電池の充電率が前記ピーク充電率範囲の下限に達してから前記第2蓄電池の充電率が前記ピーク充電率範囲の上限に達するまでの充電電流レートを、他のタイミングの充電電流レートよりも低くする
    請求項1に記載の充電制御装置。
  4. 前記組電池充電率が前記第1ピーク充電率と一致するときの前記組電池抵抗値が、前記組電池充電率が前記第2ピーク充電率と一致するときの前記組電池抵抗値よりも大きい場合、又は、前記第1蓄電池の充電率が前記第1ピーク充電率と一致するときの前記第1蓄電池の内部抵抗値が、前記第2蓄電池の充電率が前記第2ピーク充電率と一致するときの前記第2蓄電池の内部抵抗値よりも大きい場合、
    前記設定部は、前記第1ピーク充電率を含み且つ所定の充電率幅を持った第1充電率範囲及び前記第2ピーク充電率を含み且つ所定の充電率幅を持った第2充電率範囲を前記ピーク充電率範囲内に設定し、前記制御部は、前記第1蓄電池の充電率が前記第1充電率範囲に属しているときの充電電流レートを前記第2蓄電池の充電率が前記第2充電率範囲に属しているときの充電電流レートよりも低くする
    請求項3に記載の充電制御装置。
  5. 前記制御部を用いた前記組電池の充電に先立って、前記第1及び第2データの内の少なくとも一方を予め保持するデータ保持部を更に備え、
    前記設定部は、前記第1及び第2データの内の少なくとも一方を、前記データ保持部から取得する
    請求項1〜請求項4の何れかに記載の充電制御装置。
  6. 前記組電池の充電期間と異なる測定用期間において、前記蓄電池ごとに前記蓄電池抵抗値の蓄電池充電率依存性を測定する第1測定動作、又は、前記組電池抵抗値の組電池充電率依存性を測定する第2測定動作を間欠的に繰り返し実行する抵抗特性測定部と、
    前記抵抗特性測定部の測定結果を用いて前記データ保持部の保持データを更新するデータ更新部と、を更に備えた
    請求項5に記載の充電制御装置。
  7. 前記設定部は、前記蓄電池ごとに前記第1データに基づき所定値以上を有する蓄電池充電率の範囲の中から前記ピーク充電率を検出する、又は、前記第2データに基づき所定値以上を有する組電池充電率の範囲の中から前記ピーク充電率を検出する
    請求項1〜請求項6の何れかに記載の充電制御装置。
  8. 組電池を形成する直列接続された複数の蓄電池の夫々の充電率である蓄電池充電率、又は、前記組電池全体の充電率である組電池充電率を導出する充電率導出部と、
    前記組電池の充電期間中に、前記組電池全体の内部抵抗値である組電池抵抗値又は各蓄電池の内部抵抗値である各蓄電池抵抗値を測定する測定部と、
    各蓄電池の蓄電池抵抗値の蓄電池充電率依存性に応じた第1データ、又は、前記組電池抵抗値の組電池充電率依存性に応じた第2データに基づき、基準抵抗値を設定する設定部と、
    前記組電池の充電を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記組電池充電率又は何れかの蓄電池充電率が所定値以上であって且つ前記測定部によって測定された組電池抵抗値又は何れかの蓄電池抵抗値が前記基準抵抗値よりも大きいタイミングにおいて、前記組電池の充電電流レートを、他のタイミングよりも低くする
    充電制御装置。
  9. 前記設定部は、前記第1データに基づき、前記蓄電池ごとに前記蓄電池充電率の増加に伴って前記蓄電池抵抗値が増加から減少に転じるときの前記蓄電池抵抗値を検出し、又は、前記第2データに基づき、前記組電池充電率の増加に伴って前記組電池抵抗値が増加から減少に転じるときの前記組電池抵抗値を検出し、検出抵抗値に基づき前記基準抵抗値を設定する
    請求項8に記載の充電制御装置。
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