JP2014063047A - 地図画像表示システム、地図画像表示方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

地図画像表示システム、地図画像表示方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】層状に配置された各ディスプレイに表示された地図画像の内容をそれぞれユーザに適切に把握させることを可能にした地図画像表示システム、地図画像表示方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】MLD装置14において層状に配置される第1ディスプレイ52と第2ディスプレイ53にそれぞれ表示対象となる領域が異なる地図画像55、56を表示する。そして、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55において表示対象となる領域(第1領域)を変更させる為のスクロール操作や縮尺変更操作を受け付けた場合には、受け付けたユーザの操作に基づいて第1領域を変更し、更に、第1領域が変更されている間において、第1ディスプレイ52に表示対象となる地図画像55の表示対象物を減少させるように構成する。
【選択図】図9

Description

本発明は、地図画像を表示する地図画像表示システム、地図画像表示方法及びコンピュータプログラムに関する。
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。ここで、ナビゲーション装置とは、GPS受信機などにより自車の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図データをDVD−ROMやHDDなどの記録媒体またはネットワークを通じて取得して液晶モニタに表示することが可能な装置である。更に、かかるナビゲーション装置には、所望する目的地を入力すると、自車位置から目的地までの最適経路を探索する経路探索機能を備えており、ディスプレイ画面に案内経路を表示するとともに、交差点に接近した場合等には音声による案内をすることによって、ユーザを所望の目的地まで確実に案内するようになっている。また、近年は携帯電話機、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等においても上記ナビゲーション装置と同様の機能を有するものがある。
ここで、上記ナビゲーション装置等においては、ユーザの現在位置周辺やユーザによって指定された任意の地点周辺に位置する施設や道路形状をユーザに把握する為に、前記ユーザの現在位置や前記任意の地点周辺の地図画像を表示する。更に、従来においては、地図画像等の様々な画像を表示させる表示装置の一種として、複数のディスプレイが層状に重ねて配置されたマルチレイヤディスプレイ(Multi Layer Display)装置(以下、「MLD装置」という)が提案されている(例えば特開2009−217838号参照)。このようなMLD装置によれば、ユーザは視線方向を変更することなく、各ディスプレイに表示された複数の画像を同時に視認することが可能である。また、一般的な表示装置(ディスプレイが単層の場合)に比べて、立体的な画像表示が可能になる。
特開2009−217838号公報(第6−7頁、図1)
ここで、上記MLD装置では、表示対象となる領域が異なる複数の地図画像(例えば縮尺の異なる地図画像)を、層状に配置された各ディスプレイにそれぞれ表示することも可能である。その結果、ユーザは視線方向を変更することなく、表示対象となる領域が異なる複数の地図画像の内容を同時に把握することが可能となる。しかしながら、背面側に配置されたディスプレイに表示された地図画像については、ユーザは前面側に配置されたディスプレイを透過して視認することとなるので、表示内容が把握し難い問題が有った。一方で、背面側に配置されたディスプレイに表示された地図画像の内容を把握し易くする為に、前面側のディスプレイの表示態様を変更すると、逆に前面側のディスプレイに表示された地図画像の内容が把握し難くなる結果となる。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、前面側のディスプレイに表示された地図画像の詳細をユーザが必要としない状況下において、前面側のディスプレイに表示対象となる地図画像の表示対象物を減少させることによって、層状に配置された各ディスプレイに表示された地図画像の内容をそれぞれユーザに適切に把握させることを可能にした地図画像表示システム、地図画像表示方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る地図画像表示システム(1)は、第1のディスプレイ(52)に所定の第1領域の地図画像(55)を表示する第1画像表示手段(13)と、前記第1のディスプレイの背面側に重ねて配置されるとともに前記第1のディスプレイを透過して表示内容を視認可能にした第2のディスプレイ(53)に、前記第1領域と異なる第2領域の地図画像(56)を表示する第2画像表示手段(13)と、前記第1のディスプレイにおいて表示対象となっている前記第1領域を変更する表示領域変更手段(13)と、前記表示領域変更手段によって前記第1領域が変更されている間において、前記第1のディスプレイに表示対象となる地図画像の表示対象物を減少させる表示対象物減少手段(13)と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に係る地図画像表示システム(1)は、請求項1に記載の地図画像表示システムであって、前記表示対象物減少手段(13)は、前記表示領域変更手段(13)によって前記第1領域が変更されている間において、施設形状を特定する画像を非表示とすることを特徴とする。
また、請求項3に係る地図画像表示システム(1)は、請求項2に記載の地図画像表示システムであって、前記表示対象物減少手段(13)は、前記表示領域変更手段(13)によって前記第1領域が変更されている間において、ランドマークとなる施設を除いた施設の施設形状を特定する画像を非表示とすることを特徴とする。
尚、「ランドマーク」とは、ユーザにとって目印となり得る構造物であり、特徴的な形状の構造物や、高さや敷地面積の特に大きい構造物等が該当する。
また、請求項4に係る地図画像表示システム(1)は、請求項1乃至請求項3に記載の地図画像表示システムであって、第1領域は第2領域に含まれ、第2のディスプレイ(53)に表示された地図画像(56)上に、第1領域を特定する識別情報(57)を表示する識別情報表示手段(13)を有することを特徴とする。
また、請求項5に係る地図画像表示システム(1)は、請求項4に記載の地図画像表示システムであって、前記表示領域変更手段(13)によって前記第1領域が変更されている間において、変更中の前記第1領域に対応させて前記識別情報(57)を更新する識別情報更新手段(13)を有することを特徴とする。
また、請求項6に係る地図画像表示システム(1)は、請求項5に記載の地図画像表示システムであって、前記表示領域変更手段(13)によって前記第1領域が変更されている間において、前記第2のディスプレイ(53)に表示された地図画像(56)上に、前記識別情報(57)の更新履歴(68)を表示する識別情報履歴表示手段(13)を有することを特徴とする。
また、請求項7に係る地図画像表示システム(1)は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の地図画像表示システムであって、前記表示領域変更手段(13)によって前記第1領域が変更されている間において、前記第1のディスプレイ(52)の透過率を上昇させる透過率制御手段(13)を有することを特徴とする。
また、請求項8に係る地図画像表示方法は、第1のディスプレイ(52)に所定の第1領域の地図画像(55)を表示する第1画像表示ステップと、前記第1のディスプレイの背面側に重ねて配置されるとともに前記第1のディスプレイを透過して表示内容を視認可能にした第2のディスプレイ(53)に、前記第1領域と異なる第2領域の地図画像(56)を表示する第2画像表示ステップと、前記第1のディスプレイにおいて表示対象となっている前記第1領域を変更する表示領域変更ステップと、前記表示領域変更ステップによって前記第1領域が変更されている間において、前記第1のディスプレイに表示対象となる地図画像の表示対象物を減少させる表示対象物減少ステップと、を有することを特徴とする。
更に、請求項9に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、第1のディスプレイ(52)に所定の第1領域の地図画像(55)を表示する第1画像表示機能と、前記第1のディスプレイの背面側に重ねて配置されるとともに前記第1のディスプレイを透過して表示内容を視認可能にした第2のディスプレイ(53)に、前記第1領域と異なる第2領域の地図画像(56)を表示する第2画像表示機能と、前記第1のディスプレイにおいて表示対象となっている前記第1領域を変更する表示領域変更機能と、前記表示領域変更機能によって前記第1領域が変更されている間において、前記第1のディスプレイに表示対象となる地図画像の表示対象物を減少させる表示対象物減少機能と、を実行させることを特徴とする。
前記構成を有する請求項1に記載の地図画像表示システムによれば、前面側に配置された第1のディスプレイに表示された地図画像の詳細をユーザが必要としない状況下において、第1のディスプレイに表示対象となる地図画像の表示対象物を減少させることによって、背面側に配置された第2のディスプレイの表示内容をユーザに容易に把握させることが可能となる。その結果、層状に配置された各ディスプレイに表示された地図画像の内容をそれぞれユーザに適切に把握させることが可能となる。
また、請求項2に記載の地図画像表示システムによれば、前面側に配置された第1のディスプレイにおいて表示対象となる地図画像の第1領域が変更されている間において、施設形状を特定する画像を非表示とするので、第1のディスプレイに表示された画像と第2のディスプレイに表示された画像とが重複する箇所を減少させることが可能となり、第2のディスプレイの表示内容をユーザに容易に把握させることが可能となる。また、表示対象物を減少させたとしても、対象が施設形状を特定する画像であれば走行案内に支障が生じる虞も少ない。
また、請求項3に記載の地図画像表示システムによれば、前面側に配置された第1のディスプレイにおいて表示対象となる地図画像の第1領域が変更されている間において、ランドマークとなる施設を除いた施設の施設形状を特定する画像を非表示とするので、第1領域が変更されている間も少なくともランドマークとなる施設の施設形状を特定する画像については継続して表示されることとなり、地図画像としての機能を大きく低下させる虞が無い。
また、請求項4に記載の地図画像表示システムによれば、前面側に配置された第1のディスプレイにおいて表示対象となる地図画像の第1領域は、背面側に配置された第2のディスプレイにおいて表示対象となる地図画像の第2領域に含まれ、第2のディスプレイに表示された地図画像上に、第1領域を特定する識別情報を表示するので、複数の地図画像間の対応関係を明らかにし、第1のディスプレイに表示される地図画像がどのエリアの地図画像であるのかをユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、請求項5に記載の地図画像表示システムによれば、前面側に配置された第1のディスプレイにおいて表示対象となる地図画像の第1領域が変更されている間において、変更中の第1領域に対応させて識別情報を更新するので、第1のディスプレイに表示される地図画像がどのエリアの地図画像であるのかを該エリアの変更中においてもユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、請求項6に記載の地図画像表示システムによれば、前面側に配置された第1のディスプレイにおいて表示対象となる地図画像の第1領域が変更されている間において、変更中の第1領域に対応させて識別情報を更新するとともにその更新履歴についても表示するので、第1のディスプレイに表示対象となる地図画像のエリアがどのように変更されたのかをユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、請求項7に記載の地図画像表示システムによれば、前面側に配置された第1のディスプレイにおいて表示対象となる地図画像の第1領域が変更されている間において、第1のディスプレイの透過率を上昇させるので、第2のディスプレイに表示される地図画像の内容をより鮮明に視認させることが可能となる。
また、請求項8に記載の地図画像表示方法によれば、前面側に配置された第1のディスプレイに表示された地図画像の詳細をユーザが必要としない状況下において、第1のディスプレイに表示対象となる地図画像の表示対象物を減少させることによって、背面側に配置された第2のディスプレイの表示内容をユーザに容易に把握させることが可能となる。その結果、層状に配置された各ディスプレイに表示された地図画像の内容をそれぞれユーザに適切に把握させることが可能となる。
更に、請求項9に記載のコンピュータプログラムによれば、前面側に配置された第1のディスプレイに表示された地図画像の詳細をユーザが必要としない状況下において、第1のディスプレイに表示対象となる地図画像の表示対象物を減少させることによって、背面側に配置された第2のディスプレイの表示内容をユーザに容易に把握させることが可能となる。その結果、層状に配置された各ディスプレイに表示された地図画像の内容をそれぞれユーザに適切に把握させることが可能となる。
本実施形態に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。 ユーザの視線方向と平行な面を断面としたMLD装置の断面図である。 第1ディスプレイに表示される地図画像の一例を示した図である。 第2ディスプレイに表示される地図画像の一例を示した図である。 図3及び図4に示す各地図画像が第1ディスプレイ及び第2ディスプレイに表示されている場合において、ユーザがMLD装置を視認した場合に視認される画面を示した図である。 本実施形態に係る地図画像表示制御処理プログラムのフローチャートである。 第1ディスプレイに表示される地図画像をドラッグ操作に基づいてスクロール表示する際の操作を示した図である。 第1ディスプレイに表示される地図画像をフリック操作に基づいてスクロール表示する際の操作を示した図である。 第1ディスプレイに表示された地図画像のスクロール表示中におけるMLD装置の表示画面を示した図である。 第1ディスプレイに表示された地図画像のスクロール表示中において、第2ディスプレイに表示される枠の更新態様を示した図である。 第1ディスプレイに表示された地図画像をピンチ操作に基づいて縮尺変更する際の操作を示した図である。 第1ディスプレイに表示された地図画像の縮尺変更中において、第2ディスプレイに表示される枠の更新態様を示した図である。
以下、本発明に係る地図画像表示システムをナビゲーション装置に具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
図1に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1が搭載された車両の現在位置を検出する現在位置検出部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU13と、ユーザに対して車両周辺の地図等を表示するMLD(Multi Layer Display)装置14と、ユーザからの操作を受け付けるタッチパネル15と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ17と、プローブセンタやVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール18と、から構成されている。
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部11は、GPS21、車速センサ22、ステアリングセンサ23、ジャイロセンサ24等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ22は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU13に出力する。そして、ナビゲーションECU13は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記4種類のセンサをナビゲーション装置1が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置1が備える構成としても良い。
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB31や所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部12をハードディスクの代わりにメモリーカードやCDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。
ここで、地図情報DB31は、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ32、ノード点に関するノードデータ33、施設に関する施設データ34、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等が記憶された記憶手段である。
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述の地図画像表示制御処理プログラム(図6参照)等が記録されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置を備えている。尚、ナビゲーションECU13は、処理アルゴリズムとしての各種手段を構成する。例えば、第1画像表示手段は、MLD装置14の前面側に配置された第1ディスプレイに所定の第1領域の地図画像を表示する。第2画像表示手段は、第1ディスプレイの背面側に重ねて配置されるとともに第1ディスプレイを透過して表示内容を視認可能にした第2ディスプレイに、第1領域と異なる第2領域の地図画像を表示する。表示領域変更手段は、第1ディスプレイにおいて表示対象となっている第1領域を変更する。表示対象物減少手段は、表示領域変更手段によって第1領域が変更されている間において、第1ディスプレイに表示対象となる地図画像の表示対象物を減少させる。識別情報表示手段は、第2ディスプレイに表示された地図画像上に、第1領域を特定する識別情報を表示する。識別情報更新手段は、表示領域変更手段によって第1領域が変更されている間において、変更中の第1領域に対応させて識別情報を更新する。識別情報履歴表示手段は、表示領域変更手段によって第1領域が変更されている間において、第2ディスプレイに表示された地図画像上に、識別情報の更新履歴を表示する。透過率制御手段は、表示領域変更手段によって第1領域が変更されている間において、第1ディスプレイの透過率を上昇させる。
MLD装置14は、複数の液晶ディスプレイ(本実施形態では2枚)が層状に重ねて配置された表示装置である。ここで、図2は、ユーザの視線方向と平行な面を断面としたMLD装置14の断面図である。図2に示すように、MLD装置14は、筐体51と、筐体内部に層状に配置された第1ディスプレイ52及び第2ディスプレイ53と、第1ディスプレイ52の前面に配置された後述のタッチパネル15と、バックライト54とから構成される。尚、第1ディスプレイ52と第2ディスプレイ53との間には、別途レンズやフィルムを配置することとしても良い。また、層状に配置されるディスプレイの数は3枚以上としても良い。
第1ディスプレイ52と第2ディスプレイ53はユーザの視線方向に対して重ねて層状に配置され、第1ディスプレイ52が前面側(ユーザ側)に、第2ディスプレイ53が背面側に配置される。そして、ナビゲーション装置1において走行案内が行われる間において、第1ディスプレイ52と第2ディスプレイ53には、基本的にいずれにも地図画像が表示される。また、第1ディスプレイ52において表示対象となる地図画像の領域(以下、第1領域という)と、第2ディスプレイ53において表示対象となる地図画像の領域(以下、第2領域という)とは異なる。特に本実施形態では、第1領域は第2領域に含まれるように構成される。即ち、第1ディスプレイ52には第2ディスプレイ53に表示された地図画像の一部エリアを拡大した地図画像が表示される。
ここで、図3は第1ディスプレイ52に表示される地図画像の一例を示した図である。図4は第2ディスプレイ53に表示される地図画像の一例を示した図である。図5は、図3及び図4に示す各地図画像が第1ディスプレイ52及び第2ディスプレイ53に表示されている場合において、ユーザがMLD装置14を視認した場合に視認される画面を示した図である。
図3及び図4に示すように、第1ディスプレイ52と第2ディスプレイ53とは、車両の現在位置周辺の地図画像がそれぞれ異なる縮尺によって表示される。例えば、図3に示す第1ディスプレイ52に表示される地図画像55は、1/1万の縮尺で車両の現在位置周辺を示した地図画像であり、図4に示す第2ディスプレイ53に表示される地図画像56は、第1ディスプレイ52よりも小さい1/10万の縮尺で車両の現在位置周辺を示した地図画像である。また、地図画像55、56には、道路形状や施設形状を特定する画像とともに、ランドマークとなる施設の施設名、地名、POIマーク等も表示される。
そして、MLD装置14を視認するユーザは、図5に示すように第1ディスプレイ52に表示される地図画像55と第2ディスプレイ53に表示される地図画像56とを、一画面上でそれぞれ同時に視認することが可能となる。但し、第2ディスプレイ53に表示される地図画像56は、第1ディスプレイ52を透過して視認することとなるので、地図画像55に表示される画像(例えば、道路形状や施設形状を特定する画像等)と重複する箇所については視認し難くなる。
また、第2ディスプレイ53に表示される地図画像56上には、第1領域(第1ディスプレイ52に表示対象となる地図画像55の表示領域)を特定する識別情報として枠57が表示される。そして、ユーザは第1ディスプレイ52に表示されている地図画像55がどのエリアを拡大した地図画像であるのかを枠57を参照することによって容易に把握することが可能となる。
また、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55は、後述のようにユーザのタッチパネル15の操作によってスクロール表示することや地図の縮尺を変更(拡大縮小)することが可能となる。そして、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55がスクロール表示されたり、縮尺が変更されたりすると、枠57もそれに伴って更新される。
また、ナビゲーションECU13は、第1ディスプレイ52の透過率を任意の数値(0%〜100%)に調整することが可能に構成されている。第1ディスプレイ52の透過率を上げれば、第1ディスプレイ52の表示内容が不鮮明となり、表示内容がユーザに把握し難くなる一方で、第1ディスプレイ52を透過して視認する第2ディスプレイ53の表示内容は鮮明となり、表示内容がユーザに把握し易くなる。それに対して、第1ディスプレイ52の透過率を下げれば、第1ディスプレイ52の表示内容が鮮明となり、表示内容がユーザに把握し易くなる一方で、第1ディスプレイ52を透過して視認する第2ディスプレイ53の表示内容は不鮮明となり、表示内容がユーザに把握し難くなる。尚、図3乃至図5に示す例では、第1ディスプレイ52に表示される地図画像55は、第1ディスプレイ52の表示画面の全領域には表示されず、外縁付近の一部領域を非表示(透過率100%)としている。その結果、地図画像55が非表示となる外縁付近については第2ディスプレイ53の表示内容を鮮明に視認することが可能となる。但し、地図画像55は第1ディスプレイ52の表示画面の全領域に対して表示することとしても良い。
尚、第1ディスプレイ52や第2ディスプレイ53には、上記地図画像の他、必要に応じて交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在位置から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等についても表示される。例えば、一方のディスプレイに地図画像を表示しつつ、他方のディスプレイに地図画像以外の画像を表示しても良い。
また、バックライト54は、MLD装置14の光源であり、蛍光管やLED等によって形成される。尚、液晶ディスプレイではなく有機ELディスプレイを用いれば、バックライト54は不要となる。
一方、タッチパネル15は、MLD装置14の第1ディスプレイ52の表示領域の前面に配置され、地図画像のスクロール表示を行う場合や縮尺の変更操作を行う場合や表示領域に配置されたボタンを選択する場合等に操作される。そして、ナビゲーションECU13は、タッチパネル15の操作によりタッチパネル15から出力される検出信号に基づき、タッチパネル15にユーザがタッチしていない状態からタッチした状態へと移行する“タッチオン”や、タッチパネル15にユーザがタッチした状態からタッチしていない状態へと移行する“タッチオフ”を検出する。また、ユーザがタッチした地点の座標であるタッチ座標や、地図画像やボタン等の選択対象物の選択を行っている状態でタッチする位置を移動させる操作(即ちドラッグ操作やフリック操作やピンチ操作)を受け付けた場合のタッチ座標の変位についても検出する。そして、ナビゲーションECU13は、検出したタッチ操作やタッチ座標等に対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。
尚、ユーザのタッチ操作を受け付ける操作手段としては、タッチパネル15の代わりにタブレット等の操作手段を用いても良い。
また、スピーカ16は、ナビゲーションECU13からの指示に基づいて案内経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。また、施設検索を行った場合に検索された施設に関する情報を出力する際にも用いられる。
また、DVDドライブ17は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB31の更新等が行われる。
また、通信モジュール18は、交通情報センタ、例えば、VICSセンタやプローブセンタ等から送信された渋滞情報、規制情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。
続いて、前記構成を有するナビゲーション装置1においてナビゲーションECU13が実行する地図画像表示制御処理プログラムについて図6に基づき説明する。図6は本実施形態に係る地図画像表示制御処理プログラムのフローチャートである。ここで、地図画像表示制御処理プログラムは、車両のACCがオンされた後に実行され、MLD装置14の第1ディスプレイ52に表示された地図画像55に対してスクロール操作や縮尺変更操作を受け付けた場合に、受け付けた操作に基づいて第1ディスプレイ52及び第2ディスプレイ53に表示される各地図画像55、56の表示制御を行うプログラムである。尚、以下の図6にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置1が備えているRAM42やROM43に記憶されており、CPU41により実行される。
先ず、地図画像表示制御処理プログラムではステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU41はタッチパネル15から送信される検出信号に基づいて、ユーザによるタッチ操作があったか否かを判定する。
そして、タッチ操作を検出したと判定された場合(S1:YES)には、S2へと移行する。それに対して、タッチ操作を検出しないと判定された場合(S1:NO)には、当該画像表示制御処理プログラムを終了する。
S2でCPU41は、ユーザがタッチパネル15をタッチするタッチ地点の座標(以下、タッチ座標という)を取得する。尚、タッチ地点はナビゲーション装置1のACCがオンされている間において所定間隔(例えば200ms)で検出されており、前記S2においては最新に検出されたタッチ座標に加えて、過去に検出されたタッチ座標の履歴についても取得する。
次に、S3においてCPU41は、前記S2で取得したタッチ座標に基づいて、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55をスクロール表示する為のスクロール操作が行われたか否かを判定する。
ここで、第1ディスプレイ52に表示されている地図画像55のスクロール表示を行わせる操作には、地図画像55を選択して所定方向にドラッグする操作やフリックする操作がある。
例えば、ドラッグ操作による地図画像55のスクロールを行う場合には、図7に示すようにユーザは地図画像55上でタッチオンして地図画像55を選択し、地図画像55を選択した状態でスクロールさせる方向(例えば、図7では下方向)に沿って指を移動させてドラッグする。例えば、図7に示すように座標X1でタッチオンし、座標X2までドラッグした場合には、座標X1から座標X2までの距離分だけ地図画像55が上方向へスクロール表示する。具体的には、タッチオンを検出したタッチ座標X1に対応する地図上の地点が、X1→X2へと変位するタッチ座標と一致するように地図画像55をスクロール表示する。その結果、新たなエリアの地図を表示させることが可能となる。
一方、フリック操作による地図画像のスクロールを行う場合には、図8に示すようにユーザは地図画像55上でタッチオンして地図画像55を選択し、地図画像55を選択した状態でスクロールさせる方向(例えば、図8では下方向)に沿って指を移動させつつ、タッチオフする。例えば、図8に示すように座標X3でタッチオンし、下方向にフリックした場合には、タッチオフを検出した直前におけるタッチ座標の変位方向である下方向へ、タッチオフする直前のタッチ座標の変位速度に基づく距離分だけ地図画像55が上方向へスクロール表示する。その結果、新たなエリアの地図を表示させることが可能となる。
そして、前記S3の判定処理において、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55をスクロール表示する為のスクロール操作が行われたと判定された場合(S3:YES)には、S4へと移行する。それに対して、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55をスクロール表示する為のスクロール操作が行われていないと判定された場合(S3:NO)には、S9へと移行する。
S4においてCPU41は、第1ディスプレイ52に表示対象となる地図画像55の表示対象物を減少させる。より具体的には、地図画像55中の施設形状を特定する画像を非表示とする。但し、ランドマークとなる施設については非表示とする対象から除くのが望ましい。
ここで、図9は第1ディスプレイ52に表示された地図画像55のスクロール表示中におけるMLD装置14の表示画面を示した図である。
図5と図9を比較すると、施設形状を特定する画像を非表示とした図9では、施設形状を特定する画像を非表示としない図5と比較して、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55上の表示対象物が減少する(即ち、第1ディスプレイ52に表示される画像と第2ディスプレイ53に表示される画像の重複が減少する)ので、第1ディスプレイ52を透過して視認する第2ディスプレイ53の表示内容(地図画像56)が、ユーザにとって把握し易くなる。また、地図画像56上に配置された枠57についても同様に把握し易くなる。尚、地図画像55のスクロール中は、地図画像55の詳細をユーザが必要としない状況にあるので、施設形状を特定する画像について非表示としても走行案内に支障が生じる虞は少ない。
更に、ランドマークとなる施設(図9に示す例では「○○ドーム」、「××ビル」)については非表示とする対象から除くことによって、地図画像としての機能を大きく低下させる虞も無い。尚、前記S4では表示対象物の減少に加えて、第1ディスプレイ52の透過率を上昇させる(例えば40%→60%に変更)処理についても併せて行う構成としても良い。透過率を上昇させることによって、より第2ディスプレイ53に表示される地図画像56の内容を鮮明に視認させることが可能となる。
次に、S5においてCPU41は、受け付けたユーザのドラッグ操作やフリック操作に基づくスクロール処理を行う。その結果、第1ディスプレイ52に表示される地図画像55の表示対象となる領域(第1領域)が変更され、新たなエリアの地図画像を第1ディスプレイ52に表示させることが可能となる。
続いて、S6においてCPU41は、第1ディスプレイ52に表示される地図画像55の表示対象となる領域(第1領域)が変更されることに伴って、第2ディスプレイ53の地図画像上に表示される枠57についても更新する。
ここで、図10は第1ディスプレイ52に表示された地図画像55のスクロール表示中におけるMLD装置14の表示画面を示した図である。尚、図10では、説明の為に第1ディスプレイ52に表示される地図画像55については省略する。
図10に示すように、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55がスクロール表示されると、第1ディスプレイ52に表示される地図画像55の表示対象となる領域(第1領域)も変更されるので、第2ディスプレイ53の地図画像上に表示される枠57の位置もスクロール方向に沿って変更され、現時点での第1領域を示すように表示制御される。尚、枠57が更新された場合には、その更新履歴についても地図画像56上に表示することとしても良い。例えば、図10に示すように更新前(即ちスクロール前)の枠57の位置を示す枠履歴58を現在の枠57と異なる色や線種で表示することが可能である。また、枠履歴58としては、更新前では無く現在から所定時間前(例えば3sec前)の枠57の位置を示すこととしても良い。
その後、S7においてCPU41は、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55をスクロール表示する為のスクロール操作が終了したか否かを判定する。
そして、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55をスクロール表示する為のスクロール操作が終了したと判定された場合(S7:YES)には、S8へと移行する。それに対して、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55をスクロール表示する為のスクロール操作が継続して行われていると判定された場合(S7:NO)にはS5へと戻り、地図画像55のスクロール表示を継続して行う。
S8においてCPU41は、前記S4で減少させた表示対象物の表示を復帰させる。より具体的には、地図画像55中の施設形状を特定する画像を表示させる。尚、前記S4において表示対象物の減少に加えて、第1ディスプレイ52の透過率を上昇させる処理についても行っている場合には、第1ディスプレイ52の透過率についても変更前の値に戻す。その後、当該画像表示制御処理プログラムを終了する。尚、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55をスクロール表示する為のスクロール操作が終了した時点で前記S8の処理を実行するのではなく、該スクロール操作が終了してから所定時間経過した時点で前記S8の処理を実行するように構成しても良い。
一方、S9においてCPU41は、前記S2で取得したタッチ座標に基づいて、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55の縮尺を変更する為の縮尺変更操作が行われたか否かを判定する。
ここで、第1ディスプレイ52に表示されている地図画像55の縮尺の変更を行わせる操作には、2点をタッチした状態で各指を近づけるピンチイン操作、逆に各指を遠ざけるピンチアウト操作(以下、2つを含めてピンチ操作という)がある。
例えば、ピンチイン操作による地図画像55の縮尺変更を行う場合には、図11に示すようにユーザは地図画像55上で2点に同時にタッチオンし、各指を近づけるようにドラッグする。例えば、図11に示すように座標X4、X5にそれぞれタッチオンし、座標X4とX5の中心方向へと各指をドラッグした場合には、ドラッグした距離に応じて地図画像55の縮尺が拡大される。その結果、より詳細な地図を表示させることが可能となる。
また、ピンチアウト操作による地図画像55の縮尺変更を行う場合には、図11に示すようにユーザは地図画像55上で2点に同時にタッチオンし、各指を遠ざけるようにドラッグする。例えば、図11に示すように座標X4、X5にそれぞれタッチオンし、座標X4とX5の中心方向と逆方向へと各指をドラッグした場合には、ドラッグした距離に応じて地図画像55の縮尺が縮小される。その結果、より広域な地図を表示させることが可能となる。
そして、前記S9の判定処理において、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55の縮尺を変更する為の縮尺変更操作が行われたと判定された場合(S9:YES)には、S10へと移行する。それに対して、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55の縮尺を変更する為の縮尺変更操作が行われていないと判定された場合(S9:NO)には、S15へと移行する。
S10においてCPU41は、第1ディスプレイ52に表示対象となる地図画像55の表示対象物を減少させる。尚、詳細は既に説明した前記S4の処理と同様であるので省略する。そして、第1ディスプレイ52に表示対象となる地図画像55の表示対象物を減少させることによって、第1ディスプレイ52を透過して視認する第2ディスプレイ53の表示内容(地図画像56)が、ユーザにとって把握し易くなる(図9参照)。また、地図画像56上に配置された枠57についても同様に把握し易くなる。尚、地図画像55の縮尺変更中は、地図画像55の詳細をユーザが必要としない状況にあるので、施設形状を特定する画像について非表示としても走行案内に支障が生じる虞は少ない。また、前記S10では表示対象物の減少に加えて、第1ディスプレイ52の透過率を上昇させる(例えば40%→60%に変更)処理についても併せて行う構成としても良い。
次に、S11においてCPU41は、受け付けたユーザのピンチ操作に基づく縮尺変更処理を行う。その結果、第1ディスプレイ52に表示される地図画像55の表示対象となる領域(第1領域)が変更され、新たなエリアの地図画像を第1ディスプレイ52に表示させることが可能となる。
続いて、S12においてCPU41は、第1ディスプレイ52に表示される地図画像55の表示対象となる領域(第1領域)が変更されることに伴って、第2ディスプレイ53の地図画像上に表示される枠57についても更新する。
ここで、図12は第1ディスプレイ52に表示された地図画像55の縮尺の縮小中におけるMLD装置14の表示画面を示した図である。尚、図12では、説明の為に第1ディスプレイ52に表示される地図画像55については省略する。
図12に示すように、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55の縮尺が縮小されると、第1ディスプレイ52に表示される地図画像55の表示対象となる領域(第1領域)がより広いエリアへ変更されるので、第2ディスプレイ53の地図画像上に表示される枠57のサイズも縮尺の変更に沿って変更され、現時点での第1領域を示すように表示制御される。尚、枠57が更新された場合には、その更新履歴についても地図画像56上に表示することとしても良い。例えば、図12に示すように更新前(即ち縮尺変更前)の枠57の位置を示す枠履歴58を現在の枠57と異なる色や線種で表示することが可能である。また、枠履歴58としては、更新前では無く現在から所定時間前(例えば3sec前)の枠57の位置を示すこととしても良い。
その後、S13においてCPU41は、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55の縮尺を変更する為の縮尺変更操作が終了したか否かを判定する。
そして、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55の縮尺を変更する為の縮尺変更操作が終了したと判定された場合(S13:YES)には、S14へと移行する。それに対して、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55の縮尺を変更する為の縮尺変更操作が継続して行われていると判定された場合(S13:NO)にはS11へと戻り、地図画像55の縮尺変更を継続して行う。
S14においてCPU41は、前記S10で減少させた表示対象物の表示を復帰させる。より具体的には、地図画像55中の施設形状を特定する画像を表示させる。尚、前記S10において表示対象物の減少に加えて、第1ディスプレイ52の透過率を上昇させる処理についても行っている場合には、第1ディスプレイ52の透過率についても変更前の値に戻す。その後、当該画像表示制御処理プログラムを終了する。尚、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55の縮尺を変更する為の縮尺変更操作が終了した時点で前記S14の処理を実行するのではなく、該縮尺変更操作が終了してから所定時間経過した時点で前記S14の処理を実行するように構成しても良い。
一方、S15においてCPU41は、タッチ操作に対応するその他の処理を実行する。例えば、地図画像上に表示された各種ボタンやアイコンがタッチされた場合には、タッチされたボタンやアイコンに関連付けられた処理を実行する。その後、当該画像表示制御処理プログラムを終了する。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るナビゲーション装置1、ナビゲーション装置1の地図画像表示方法及びナビゲーション装置1で実行されるコンピュータプログラムでは、MLD装置14において層状に配置される第1ディスプレイ52と第2ディスプレイ53にそれぞれ表示対象となる領域が異なる地図画像55、56を表示するとともに、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55において表示対象となる領域(第1領域)を変更させる為のスクロール操作や縮尺変更操作を受け付けた場合には、受け付けたユーザの操作に基づいて第1領域を変更し(S5、S11)、更に、第1領域が変更されている間において、第1ディスプレイ52に表示対象となる地図画像55の表示対象物を減少させる(S4)ので、第1ディスプレイ52に表示された地図画像55の詳細をユーザが必要としない状況下において、第2ディスプレイ53の表示内容をユーザに容易に把握させることが可能となる。その結果、層状に配置された各ディスプレイに表示された地図画像55、56の内容をそれぞれユーザに適切に把握させることが可能となる。
また、第1ディスプレイ52において表示対象となる第1領域が変更されている間において、施設形状を特定する画像を非表示とするので、第1ディスプレイ52に表示された画像と第2ディスプレイ53に表示された画像とが重複する箇所を減少させることが可能となり、第2ディスプレイ53の表示内容をユーザに容易に把握させることが可能となる。また、表示対象物を減少させたとしても、対象が施設形状を特定する画像であれば走行案内に支障が生じる虞も少ない。
また、第1ディスプレイ52において表示対象となる第1領域が変更されている間において、ランドマークとなる施設を除いた施設の施設形状を特定する画像を非表示とするので、第1領域が変更されている間も少なくともランドマークとなる施設の施設形状を特定する画像については継続して表示されることとなり、地図画像としての機能を大きく低下させる虞が無い。
また、第1ディスプレイ52において表示対象となる第1領域は、第2ディスプレイ53において表示対象となる第2領域に含まれ、第2ディスプレイ53に表示された地図画像56上に、第1領域を特定する識別情報として枠57を表示するので、複数の地図画像間の対応関係を明らかにし、第1ディスプレイ52に表示される地図画像がどのエリアの地図画像であるのかをユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、第1ディスプレイ52において表示対象となる第1領域が変更されている間において、変更中の第1領域に対応させて枠57を更新するので、第1ディスプレイ52に表示される地図画像がどのエリアの地図画像であるのかを該エリアの変更中においてもユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、第1ディスプレイ52において表示対象となる第1領域が変更されている間において、変更中の第1領域に対応させて枠57を更新するとともにその更新履歴についても表示するので、第1ディスプレイ52に表示対象となるエリアがどのように変更されたのかをユーザに容易に把握させることが可能となる。
また、第1ディスプレイ52において表示対象となる第1領域が変更されている間において、第1ディスプレイ52の透過率を上昇させるので、第2ディスプレイ53に表示される地図画像の内容をより鮮明に視認させることが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では、第1ディスプレイ52において表示対象となる地図画像55の領域が変更されている間において、施設形状を特定する画像を非表示とするが、施設形状を特定する画像の代わりに、道路形状を特定する画像、POIマーク、地名、施設名等を非表示とする構成としても良い。
また、本実施形態では、第1ディスプレイ52において表示対象となる第1領域を特定する識別情報として枠57を表示することとしているが、枠57以外にも地図画像上において領域が特定できる情報であれば、それらの情報を表示する構成としても良い。例えば、地図画像56に含まれる第1領域を他の領域と異なる表示色で表示するように構成しても良い。
また、本実施形態では、第1領域は第2領域に含まれる、即ち、第1ディスプレイ52には第2ディスプレイ53に表示された地図画像の一部エリアを拡大した地図画像が表示されるように構成されているが、第1領域は第2領域に含まれない領域としても良い。また、第1ディスプレイ52と第2ディスプレイ53とで同じ縮尺で地図画像を表示することとしても良い。
また、本発明はナビゲーション装置以外に、MLD装置に地図画像を表示する機能を有する装置に対して適用することが可能である。例えば、携帯電話機やスマートフォン等の携帯端末、パーソナルコンピュータ等(以下、携帯端末等という)に適用することも可能である。また、サーバと携帯端末等から構成されるシステムに対しても適用することが可能となる。その場合には、上述した地図画像表示制御処理プログラム(図6)の各ステップは、サーバと携帯端末等のいずれが実施する構成としても良い。また、地図画像表示制御処理プログラム(図6)の開始条件を車両のACCがオンされた場合ではなく、装置の電源がオンされた場合や関連するアプリケーションプログラムが起動された場合とする。また、本発明を携帯端末等に適用する場合には、MLD装置14に車両以外の移動体、例えば、携帯端末等のユーザや2輪車等の現在位置周辺の地図を示す場合もある。
1 ナビゲーション装置
13 ナビゲーションECU
14 MLD装置
41 CPU
42 RAM
43 ROM
52 第1ディスプレイ
53 第2ディスプレイ
55、56 地図画像
57 枠

Claims (9)

  1. 第1のディスプレイに所定の第1領域の地図画像を表示する第1画像表示手段と、
    前記第1のディスプレイの背面側に重ねて配置されるとともに前記第1のディスプレイを透過して表示内容を視認可能にした第2のディスプレイに、前記第1領域と異なる第2領域の地図画像を表示する第2画像表示手段と、
    前記第1のディスプレイにおいて表示対象となっている前記第1領域を変更する表示領域変更手段と、
    前記表示領域変更手段によって前記第1領域が変更されている間において、前記第1のディスプレイに表示対象となる地図画像の表示対象物を減少させる表示対象物減少手段と、を有することを特徴とする地図画像表示システム。
  2. 前記表示対象物減少手段は、前記表示領域変更手段によって前記第1領域が変更されている間において、施設形状を特定する画像を非表示とすることを特徴とする請求項1に記載の地図画像表示システム。
  3. 前記表示対象物減少手段は、前記表示領域変更手段によって前記第1領域が変更されている間において、ランドマークとなる施設を除いた施設の施設形状を特定する画像を非表示とすることを特徴とする請求項2に記載の地図画像表示システム。
  4. 前記第1領域は前記第2領域に含まれ、
    前記第2のディスプレイに表示された地図画像上に、前記第1領域を特定する識別情報を表示する識別情報表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の地図画像表示システム。
  5. 前記表示領域変更手段によって前記第1領域が変更されている間において、変更中の前記第1領域に対応させて前記識別情報を更新する識別情報更新手段を有することを特徴とする請求項4に記載の地図画像表示システム。
  6. 前記表示領域変更手段によって前記第1領域が変更されている間において、前記第2のディスプレイに表示された地図画像上に、前記識別情報の更新履歴を表示する識別情報履歴表示手段を有することを特徴とする請求項5に記載の地図画像表示システム。
  7. 前記表示領域変更手段によって前記第1領域が変更されている間において、前記第1のディスプレイの透過率を上昇させる透過率制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の地図画像表示システム。
  8. 第1のディスプレイに所定の第1領域の地図画像を表示する第1画像表示ステップと、
    前記第1のディスプレイの背面側に重ねて配置されるとともに前記第1のディスプレイを透過して表示内容を視認可能にした第2のディスプレイに、前記第1領域と異なる第2領域の地図画像を表示する第2画像表示ステップと、
    前記第1のディスプレイにおいて表示対象となっている前記第1領域を変更する表示領域変更ステップと、
    前記表示領域変更ステップによって前記第1領域が変更されている間において、前記第1のディスプレイに表示対象となる地図画像の表示対象物を減少させる表示対象物減少ステップと、を有することを特徴とする地図画像表示方法。
  9. コンピュータに、
    第1のディスプレイに所定の第1領域の地図画像を表示する第1画像表示機能と、
    前記第1のディスプレイの背面側に重ねて配置されるとともに前記第1のディスプレイを透過して表示内容を視認可能にした第2のディスプレイに、前記第1領域と異なる第2領域の地図画像を表示する第2画像表示機能と、
    前記第1のディスプレイにおいて表示対象となっている前記第1領域を変更する表示領域変更機能と、
    前記表示領域変更機能によって前記第1領域が変更されている間において、前記第1のディスプレイに表示対象となる地図画像の表示対象物を減少させる表示対象物減少機能と、
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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