JP2014059372A - 導光板用帯状シートの製造方法、導光板の製造方法及び導光板用のシートロール - Google Patents

導光板用帯状シートの製造方法、導光板の製造方法及び導光板用のシートロール Download PDF

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博 関口
Masahiro Goto
正浩 後藤
Fumihiro Arakawa
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Abstract

【課題】高い生産性で製造することができる巻き取り可能な導光板用帯状シートの製造方法を提供する。
【解決手段】帯状に流れる硬化前の樹脂の一方側及び他方側のそれぞれを、ロール状の金型である第一の金型ロール20の表面及びロール状の金型である第二の金型ロール30の表面に順次又は同時に接触させる工程と、接触させた後に樹脂を硬化させる工程と、を備え、第一の金型ロールはその外周面に第一の金型ロールの回転軸に沿った方向に延びる、深さDrの溝21を有し、第二の金型ロールはその外周面に第二の金型ロールの周方向に沿った方向に延びる、深さDaの溝31を有するとともに、Dr<Daである。
【選択図】図8

Description

本発明は、光源からの光を導いて面状に光を出射する導光板のための導光板用帯状シートを製造する方法、導光板の製造方法、及び導光板用のシートが連続シートのまま巻き取られたシートロールに関する。
液晶表示装置等に用いられる面光源装置には、側方からの光源光を中央方向に導く導光板が設けられている。導光板に入射した光源からの光は、導光板内で反射を繰り返し導光方向に進んでいく。導光板内を進む光は、導光板の光学的な作用により、導光板内を進むにつれて少しずつ出光面から出射する。この結果、導光板の出光面からの出射光量が、導光方向に沿って、均一化されるようになり液晶パネルのための面光源となる。
より均一化された光を出射するため、例えば特許文献1、2に開示されているように、導光板の表裏のそれぞれに目的に沿った凹凸形状が形成されることがある。
特開2003−177406号公報 特開2004−171788号公報
このように、表裏のそれぞれに凹凸を有する導光板は特許文献1、2に記載のように転写成形法や射出成形法等により作製されており、枚葉又は数枚ずつの作製となり必ずしも効率がよいとはいえなかった。
そこで本発明は、上記の問題に鑑み、高い生産性で製造することができる巻き取り可能な導光板用帯状シートの製造方法を提供することを課題とする。また、高い生産性を実現できる導光板の製造方法及び導光板用のシートロールを提供する。
以下、本発明について説明する。ここではわかりやすさのため、図面の参照符号を付記するが、本発明は当該図面の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、導光板用帯状シートを製造する方法であって、帯状に流れる硬化前の樹脂の一方側及び他方側のそれぞれを、ロール状の金型である第一の金型ロール20の表面及びロール状の金型である第二の金型ロール30の表面に順次又は同時に接触させる工程と、接触させた後に樹脂を硬化させる工程と、を備え、第一の金型ロールはその外周面に第一の金型ロールの回転軸に沿った方向に延びる、深さDrの溝21を有し、第二の金型ロールはその外周面に第二の金型ロールの周方向に沿った方向に延びる、深さDaの溝31を有するとともに、Dr<Daの関係を有する、導光板用帯状シートの製造方法である。
請求項2に記載の発明は、導光板用帯状シートを製造する方法であって、帯状に流れる硬化前の樹脂の一方側及び他方側のそれぞれを、ロール状の金型である第一の金型ロール20の表面、及び帯状で、その長手方向に送られる型である賦形シート30’の表面に順次又は同時に接触させる工程と、接触させた後に樹脂を硬化させる工程と、を備え、第一の金型ロールはその外周面に第一の金型ロールの回転軸に沿った方向に延びる、深さDrの溝21を有し、賦形シートはその表面に帯状の長手方向に沿った方向に延びる、深さDaの溝31を有するとともに、Dr<Daの関係を有する、導光板用帯状シートの製造方法である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の製造方法により製造された導光板用帯状シートから所定の寸法で打ち抜き加工をする工程により所定の形状の導光板を製造する導光板の製造方法である。
請求項4に記載の発明は、表裏に凹凸形状が形成された帯状のシートをロール状に巻き取られてなる導光板用のシートロール71であって、凹凸形状のうち一方の面に形成された凹凸は、その凸部の稜線が帯状の長手方向に延びる高さがHaの凸部12aを有し、凹凸形状のうち他方の面に形成された凹凸は、その凸部の稜線が帯状の幅方向に延びる高さがHrの凸部11aを備え、Hr<Haの関係を有するシートロールである。
本発明によれば、表裏のそれぞれに凹凸を有する導光板を、該凹凸の精度よく押し出し成形により連続して製造することが可能となり、生産性を向上させることができる。
製造対象の1つの例である導光板10の斜視図である。 図2(a)が導光板10の正面図、図2(b)が導光板10の平面図である。 図3(a)が導光板10の側面図、図3(b)が導光板10の背面図である。 図3(a)の一部を拡大した図である。 図2(a)の一部を拡大した図である。 図6(a)は第一の金型ロール20を概念的に表した斜視図、図6(b)は第一の金型ロール20の表面に形成された溝を説明する図である。 図7(a)は第二の金型ロール30を概念的に表した斜視図、図7(b)は第一の金型ロール30の表面に形成された溝を説明する図である。 1つの実施形態の押し出し法による製造方法の一場面を概念的に表した図である。 図9(a)は賦形シート30’の外観を概念的に表した斜視図、図9(b)は賦形シート30’の表面に形成された溝を説明する図である。 他の実施形態の押し出し法による製造方法の一場面を概念的に表した図である。 シートロール71の形態を説明する斜視図である。 打ち抜きにより所定の形状の導光板10を得る場面を説明する図である。
本発明の上記した作用および利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下、本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
図1は、最終的に得られる導光板の形状例を説明する図であり、導光板10の斜視図である。図2(a)には図1にIIaで示した矢印の方向からみた正面図、図2(b)には、図1にIIbで示した矢印の方向からみた平面図を示した。また図3(a)には図1にIIIaで示した矢印の方向からみた側面図、図3(b)には、図1にIIIbで示した矢印の方向からみた背面図を示した。
なお、本図及び以下で示す図では、わかりやすさのため部材の厚さや形状等を誇張して示すことがあり、繰り返しとなる符号は一部を省略することもある。
導光板10は、基部11、及び単位光学要素部12を有している。導光板10は透光性を有する材料により形成された全体として板状の部材であり、一方の板面側に単位光学要素部12が配置されて出光面が形成されている。他方の板面側は裏面とされ、プリズム11aが形成されている。すなわち後で詳しく説明するように導光板10にはその表裏面のそれぞれに凹凸形状を備えている。
また導光板10の板厚を形成する端面は光源に対向する入光面、該入光面とは反対側に配置される対向面、及び入光面と対向面とを渡すように2つの側面がそれぞれ形成されている。
基部11及び単位光学要素部12をなす材料としては、種々の材料を使用することができる。ただし、表示装置に組み込まれる光学シート用の材料として広く使用され、優れた機械的特性、光学特性、安定性および加工性等を有するとともに安価に入手可能な材料を用いることができる。これには例えば脂環式構造を有する重合体樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリエーテルスルホン等の熱可塑性樹脂や、エポキシアクリレートやウレタンアクリレート系の反応性樹脂(電離放射線硬化型樹脂等)等を挙げることができる。
基部11は、単位光学要素部12のベースとなる部位で、所定の厚さを有する板状の部位である。図1、図3からわかるように、基部11の裏面側(単位光学要素部12が配置される側とは反対側の板面)には、三角柱状のプリズム11aが複数設けられ、裏面側の凹凸を形成している。プリズム11aは、凸部の稜線が図1の紙面左右方向に延びる柱状であり、複数のプリズム11aは当該延びる方向に直交する方向に所定のピッチで並べて配列されている。本実施形態のプリズム11aは断面が三角形であるがこれに限定されることはなく、多角形、半球状、球の一部、レンズ形状等いずれの形状であってもよい。
図4には図3(a)の一部を拡大した図を示した。図4に示したように、凸部であるプリズム11aの高さはHrである。ここで、導光板10に備えられる裏面側の凸部の高さHrは、複数の凸部の高さが同じであればいずれかの凸部の高さを代表して用いればよい。一方、複数の凸部の高さが異なる場合には、最も高い凸部の高さをHrとする。
単位光学要素部12は、基部11のうちプリズム11aとは反対側(おもて面側)に形成される凹凸形状であり、複数の凸部である単位光学要素12aが並列されている。単位光学要素12aは導光板10を面光源装置に用いた場合に出光面として機能する部位である。
単位光学要素12aは、図1、図2に表されるように断面略三角形を有し該断面を維持してその稜線が一方に延びる柱状の要素である。延在する方向は、単位光学要素12aが並列される方向及びプリズム11aの稜線が延びる方向に対して直交する方向である。すなわち単位光学要素12aはその稜線がプリズム11aの稜線と平面視で直交するように構成されている。
図5には図2(a)の一部を拡大した図を示した。図5からわかるように、単位光学要素12aは、基部11の一方の面上に底辺を有し、基部11から突出する凸部となる略三角形形状を有している。本実施形態の単位光学要素12aでは、当該断面における底辺に対向する頂点が曲線状とされている。そして単位光学要素12aの高さはHaである。ここで、導光板10に備えられるおもて面側の凸部の高さHaは、複数の凸部の高さが同じであればいずれかの凸部の高さを代表して用いればよい。一方、複数の凸部の高さが異なる場合には、最も高い凸部の高さをHaとする。
また、本実施形態では、単位光学要素12aはその断面が二等辺三角形であるが必ずしもこれに限定されることなく、他の形状の三角形又は多角形、半球状、球の一部、レンズ形状等いずれの形状であってもよい。
なお、本件明細書における「三角形形状」とは、厳密な意味での三角形形状のみでなく、製造技術における限界や成型時の誤差等を含む略三角形形状を含む。また同様に、本件明細書において用いる、その他の形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、「平行」、「直交」、「楕円」、「円」等の用語も、厳密な意味に縛られることなく、同様の光学的機能を期待し得る程度の誤差を含めて解釈することとする。
ここで、一方の面側の凹凸を形成する単位光学要素12aの高さHaと、他方の面側の凹凸を形成するプリズム11aの高さHrとは、
Hr<Ha
の関係を有している。本発明では、後述するようにこの高さが異なることに基づいて製造方法及びシートロールの形態が決められる。
次に1つの実施形態にかかる導光板用帯状シートの製造方法により、導光板用帯状シート70を製造する例を説明する。
本実施形態では導光板10のような表裏のそれぞれに凹凸を有する導光板用帯状シート70を押し出し法により作製する。具体的には次のように行う。
本実施形態では、押し出し法により導光板用帯状シート70を製作するに先立ち、プリズム11aの形状を賦形できる第一の金型ロール20、及び単位光学要素12aの形状を賦形できる第二の金型ロール30を準備する。図6(a)に第一の金型ロール20の形態を概念的な斜視図で示した。また、図6(b)には第一の金型ロール20の表面に形成される溝21の長手方向に直交する断面形状を表した。一方、図7(a)に第二の金型ロール30の形態を概念的な斜視図で示した。また、図7(b)には第二の金型ロール30の表面に形成される溝31の長手方向に直交する断面形状を表した。
第一の金型ロール20は上記のようにプリズム11aの形状を賦形できるロール状の金型である。従って第一の金型ロール20は、図6(b)に示したようにプリズム11aの凸部形状に対応する深さDrである複数の溝21をその外周面に具備している。溝21は、図6(a)からわかるようにロール状である金型の回転軸に沿った方向に延び、周方向に複数の溝21が並べられている。複数の溝21の配列ピッチは導光板10のプリズム11aの配列ピッチに対応している。
すなわち、導光板の表裏それぞれに形成される凹凸のうち、高さが低い方の凸部を形成する金型ロールは、そのために形成される溝がロール状の金型の回転軸に沿った方向に延びるように設けられる。
第二の金型ロール30は上記のように単位光学要素12aの形状を賦形できるロール状の金型である。従って第二の金型ロール30は、図7(b)に示したように単位光学要素12aの凸部形状に対応する深さDaである複数の溝31をその外周面に具備している。溝31は、図7(a)からわかるようにロール状である金型の外周に沿った方向に延び、ロール状である金型の回転軸方向に複数の溝31が並べられている。複数の溝31の配列ピッチは導光板10の単位光学要素12aの配列ピッチに対応している。
すなわち、導光板の表裏それぞれに形成される凹凸のうち、高さが高い方の凸部を形成する金型ロールは、そのために形成される溝がロール状の金型の外周に沿った方向に延びるように設けられる。
従って溝21の深さDrと溝31の深さDaとにおいて、深いDaの溝を有する金型が外周方向に延びるように溝が形成され、浅いDrの溝を有する金型が回転軸方向に延びるように溝が形成される。
ここで、第二の金型ロール30は、本実施形態では周方向に延びる複数の溝31が回転軸方向に並べられる形態を説明したが、1つの溝が螺旋状を描くように周方向に延びつつ、回転軸方向に少しずつ移動する形態であってもよい。
このように、本実施形態では最終的に得られる導光板の表裏それぞれに形成される凹凸のうち、押し出し法により得られる帯状のシートにおいて、低い凸部が帯状の幅方向に延び、高い凸部が帯状の長手方向となるように金型ロールの準備をする。
以上のように準備された第一の金型ロール20、及び第二の金型ロール30等を次のように配置するとともに、材料を供給して押し出し法により導光板10が備えている凹凸形状を含む導光板用帯状シート70及びシートロール71を得る。図8に概念的な説明図を示した。すなわち、第一の金型ロール20と第二の金型ロール30とが回転軸が平行となるように所定の間隙を有して配置される。ここで所定の間隙は形成される導光板の厚さに基づいて決められる。また、第二の金型ロール30の第一の金型ロール20とは反対側となる位置にはニップロール40、離型ロール50が順に所定の間隙を具備して配置されている。
そして第一の金型ロール20と第二の金型ロール30との間に溶融した熱可塑性樹脂をノズル60から流入する。流入される熱可塑性樹脂の形態は第一の金型ロール20及び第二の金型ロール30の回転軸方向(幅方向)大きさと同程度の大きさ(幅)を有する帯状であることが好ましい。これにより幅方向に均一な材料供給が可能である。
供給された熱可塑性樹脂は第一の金型ロール20と第二の金型ロール30との間に所定の圧力を具備しつつ流入する。これにより熱可塑性樹脂が第一の金型ロール20及び第二の金型ロール30の溝21、31にそれぞれ充填され、熱可塑性樹脂が溝21、31に沿った形状となる。そして最終的に熱可塑性樹脂が硬化して形状が固定されて導光板用帯状シート70となる。
第一の金型ロール20と第二の金型ロール30との間から出た導光板用帯状シート70は、第一の金型ロール20から離型し、第二の金型ロール30側の外周に追随して移動し、ニップロール40、及び離型ロール50を経て導光板用帯状シート70が作製され、これが最終的に巻き取られてシートロール71とされる。
このように表裏に凹凸形状を有する導光板のための導光板用帯状シート70、及びこれを巻き取ってロール状としたシートロール71を作製することが可能である。このような押し出し加工による製造は射出成型やプレス成型に比べて連続性が高く、効率よく薄い導光板を製造することができる。
ここで、第一の金型ロール20によりプリズム11aの形状が形成され、第二の金型ロール30により単位光学要素12aの形状が形成される。その際、図8に示すような成型方法では、帯状の溶融した熱可塑性樹脂が連続的に流入するので、金型ロール表面に形成された溝形状において、熱可塑性樹脂の流れ方向に平行な溝形状の方が、熱可塑性樹脂の流れ方向に対して直交する溝形状よりも、樹脂が流れ込みやすい。従って、溝形状の賦形性も熱可塑性樹脂の流れ方向に平行な溝形状の方が、熱可塑性樹脂の流れ方向に対して直交する溝形状よりも良好である。そこで、本発明では低い凸部を有するプリズム11aに対応した浅い溝形状が金型ロールの回転軸方向に沿って形成された金型ロールと、高い凸部を有する単位光学要素12aに対応した深い溝形状を金型ロールの周方向に形成した金型ロールにより成型する。
これにより、いずれの溝21、31にも適切に熱可塑性樹脂が充填され、欠落や欠けのない適切な形状の凹凸が効率よく形成される。
本実施形態では第一の金型ロール20及び第二の金型ロール30により概ね同時に表裏の凹凸を形成する例を挙げたが、これに限定されることなく、いずれか一方を先行させて他方をその後に形成する態様であってもよい。
また、本実施形態では熱可塑性樹脂が送られる上流側に第一の金型ロール20、下流側に第二の金型ロール30を配置したが、これに限られず、樹脂の流動性、離型性、及び充填率等の条件によっては、これとは逆となるように配置してもよい。
次に他の実施形態にかかる導光板用帯状シートの製造方法により、導光板用帯状シート70を製造する例を説明する。
この実施形態でも導光板10のような表裏のそれぞれに凹凸を有する導光板用帯状シート70を押し出し法により作製する。具体的には次のように行う。
本実施形態では、押し出し法により導光板を製作するに先立ち、プリズム11aの形状を賦形できる第一の金型ロール20、及び単位光学要素12aの形状を賦形できる賦形シート30’を準備する。第一の金型ロール20は上記したものと同様なので説明を省略する。一方、図9(a)に賦形シート30’の形態を概念的な斜視図で示した。また、図9(b)には賦形シート30’の表面に形成される溝31の長手方向に直交する断面形状を表した。
賦形シート30’は上記のように単位光学要素12aの形状を賦形できる帯状のシートである。従って賦形シート30’には、図9(b)に示したように単位光学要素12aの凸形状に対応する深さDaである複数の溝31が一方側のシート面に形成されている。溝31は、図9(a)からわかるように帯状であるシートの長手方向(賦形シートの送り方向)に沿った方向に延び、シートの幅方向に複数の溝31が並べられている。複数の溝31の配列ピッチは導光板10の単位光学要素12aの配列ピッチに対応している。
すなわち、導光板の表裏それぞれに形成される凹凸のうち、高さが高い方の凸部を形成する賦形シートは、そのために形成される溝が賦形シートの送り方向に沿った方向に延びるように設けられる。
以上のように準備された第一の金型ロール20、及び賦形シート30’等を次のように配置するとともに、材料を供給して押し出し法により導光板10が備えている凹凸形状を含む導光板用帯状シート70及びシートロール71を得る。図10に概念的な説明図を示した。すなわち、第一の金型ロール20と、該第一の金型ロール20に対して所定の間隙を有して配置される送りロール51と、の間に賦形シート30’を順次送り出し、さらに賦形シート30’と第一の金型ロール20との間に溶融した熱可塑性樹脂をノズル60から流入する。ここで賦形シート30’の送り方向は帯状である賦形シートの長手方向である。また、流入される熱可塑性樹脂の形態は第一の金型ロール20及び賦形シート30’の幅方向大きさと同程度の大きさ(幅)を有する帯状であることが好ましい。これにより幅方向に均一な材料供給が可能である。
供給された熱可塑性樹脂は第一の金型ロール20と賦形シート30’との間に所定の圧力を具備しつつ流入する。これにより熱可塑性樹脂が第一の金型ロール20及び賦形シート30’の溝21、31にそれぞれ充填され、熱可塑性樹脂が溝21、31に沿った形状となる。そして最終的に熱可塑性樹脂が硬化して形状が固定されて導光板用帯状シート70となる。より詳しくは、第一の金型ロール20と賦形シート30’との間から出た導光板用帯状シート70は、賦形シート30’を伴って第一の金型ロール20側の外周に追随して移動し、ニップロール40、及び離型ロール50を経て離型される。そして、分離ロール52で、導光板用帯状シート70と賦形シート30’とを分離する。導光板用帯状シート70は最終的に巻き取られてシートロール71とされる。
以上のような他の実施形態による製造方法によっても、上記と同様の効果を奏する。
また、本実施形態では賦形シート30’では送り方向に溝が延びる形態であったが、これに限らず、樹脂の流動性、離型性、充填率などの条件によっては、長手方向と直交する方向にプリズムのための溝を有する賦形シート(不図示)を準備してもよい。この場合には、熱可塑性樹脂が送られる上流側に送りロール51で順次送り出される賦形シート、下流側に第二の金型ロール30を適宜配置すればよい。
図11には製造された導光板用帯状シート70が巻き取られたシートロール71の形態を概念的に斜視図で表した。図11はロール状に巻かれたシートロール71の一端が巻き戻された場面を表している。シートロール71は上記のように製造されていることから、その帯状である一方の面に該帯状の長手方向に沿って延びる単位光学要素12aが形成されている。そして帯状である他方の面には該帯状の幅方向に沿って延びるプリズム11aが形成されている。ここで上記のように、単位光学要素12aはプリズム11aに比べて高い凸部を有している。
そこで、本発明では、表裏に凹凸形状を有し、一方側の凸部における稜線が延びる方向と、他方側の凸部における稜線が延びる方向とのなす角が90°異なる場合において、高い凸部を有する側の稜線は帯状の長手方向に沿って配置され、低い凸部を有する側の稜線は帯状の幅方向に沿って配置されるシートロールとした。これにより押し出し法により導光板を高い生産性で作製することができるとともに、凹凸形状の精度も高めることが可能となる。
シートロール71から導光板10を作製するには、図12に示したように、シートロール71から順次導光板用帯状シート70を巻き出し、所定の寸法及び形状で導光板10を打ち抜けばよい。
実施例では、図8で示した例及び図10で示した例によりそれぞれ導光板を作製した、実施例1の条件を表1、実施例2の条件を表2にそれぞれ表した。
Figure 2014059372
Figure 2014059372
実施例1、2の条件により押し出し成型をした結果、導光板にはその両面に100%の賦形率で凹凸が適切に形成された。
10 導光板
11 基部
11a 単位プリズム
12 単位光学要素部
12a 単位光学要素
20 第一の金型ロール
21 溝
30 第二の金型ロール
30’ 賦形シート
31 溝
51 送りロール
70 導光板用帯状シート
71 シートロール

Claims (4)

  1. 導光板用帯状シートを製造する方法であって、
    帯状に流れる硬化前の樹脂の一方側及び他方側のそれぞれを、ロール状の金型である第一の金型ロールの表面、及びロール状の金型である第二の金型ロールの表面に順次又は同時に接触させる工程と、前記接触させた後に前記樹脂を硬化させる工程と、を備え、
    前記第一の金型ロールはその外周面に前記第一の金型ロールの回転軸に沿った方向に延びる、深さDrの溝を有し、前記第二の金型ロールはその外周面に前記第二の金型ロールの周方向に沿った方向に延びる、深さDaの溝を有するとともに、
    Dr<Da
    の関係を有する、導光板用帯状シートの製造方法。
  2. 導光板用帯状シートを製造する方法であって、
    帯状に流れる硬化前の樹脂の一方側及び他方側のそれぞれを、ロール状の金型である第一の金型ロールの表面、及び帯状で、その長手方向に送られる型である賦形シートの表面に順次又は同時に接触させる工程と、前記接触させた後に前記樹脂を硬化させる工程と、を備え、
    前記第一の金型ロールはその外周面に前記第一の金型ロールの回転軸に沿った方向に延びる、深さDrの溝を有し、前記賦形シートはその表面に前記帯状の長手方向に沿った方向に延びる、深さDaの溝を有するとともに、
    Dr<Da
    の関係を有する、導光板用帯状シートの製造方法。
  3. 請求項1又は2の製造方法により製造された導光板用帯状シートから所定の寸法で打ち抜き加工をする工程により所定の形状の導光板を製造する導光板の製造方法。
  4. 表裏に凹凸形状が形成された帯状のシートをロール状に巻き取られてなる導光板用のシートロールであって、
    前記凹凸形状のうち一方の面に形成された凹凸は、その凸部の稜線が前記帯状の長手方向に延びる高さがHaの凸部を有し、
    前記凹凸形状のうち他方の面に形成された凹凸は、その凸部の稜線が前記帯状の幅方向に延びる高さがHrの凸部を備え、
    Hr<Ha
    の関係を有するシートロール。
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