JP2014058831A - 上部旋回体及びこれを備えた建設機械 - Google Patents

上部旋回体及びこれを備えた建設機械 Download PDF

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Yoshiaki Murakami
良昭 村上
Hirokazu Imashige
博和 今重
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Abstract

【課題】運転席を基準としてキャノピの乗降口と反対側に設けられた操作レバーの後ろに配置された操作部材の操作性を向上すること。
【解決手段】キャノピ17は、ルーフ20と、ルーフ20を運転席9の上方に支持するためにアッパーフレーム6上に立設された立設部材とを備えている。立設部材は、運転席9を基準として乗降口E1と反対側で、かつ、前傾姿勢にある右側操作レバー10の前端部よりも前に配置された前側支柱23、及び、運転席9を基準として乗降口E1に近い側で、かつ、運転席9の前端部よりも後ろに配置された後側支柱24のみを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、運転席を上から覆うためのキャノピを有する建設機械の上部旋回体に関する。
従来から、例えば、特許文献1に記載の作業機械が知られている。特許文献1に記載の作業機械は、下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、上部旋回体の前側に設けられたフロントアタッチメントとを備えている。
特許文献1に記載の上部旋回体は、下部走行体上に設けられた旋回フレームと、旋回フレーム上に設けられた運転席と、運転席を上から覆うためのキャノピとを備えている。前記キャノピは、運転席の右前位置に立設された前部支柱と、運転席の後部を左右方向に挟むように設けられた右側支柱及び左側支柱と、各支柱により運転席の上部に支持されたルーフとを備えている。
特開2007−91032号公報
この種の建設機械において、一般に、キャノピの乗降口は、運転席の左側に設けられている。また、一般に、運転席の右側には、フロントアタッチメントを操作するための操作レバーと、操作レバーの後ろに配置された操作部材とが設けられている。前記操作部材は、例えば、下部走行体に設けられたドーザを揺動させるためのドーザレバー又はエンジンの回転数を調整するためのエンジン制御レバーを含む。
ここで、特許文献1に記載の作業機械では、運転席の後部の右側に右側支柱が設けられている。そのため、前記操作部材を操作しようとするオペレータの腕と右側支柱とが接触することにより、操作部材を操作し難いという問題がある。
本発明の目的は、運転席を基準としてキャノピの乗降口と反対側に設けられた操作レバーの後ろに配置された操作部材の操作性を向上することができる上部旋回体及びこれを備えた建設機械を提供することにある。
上記課題を解決するために、本願発明者等は、運転席を基準としてキャノピの乗降口と反対側において運転席の後部に配置されていた支柱を省略して2本の支柱でルーフを支持する発明に想到した。しかし、支柱を1本減らした場合、キャノピの強度を維持することが困難であり、キャノピの強度を確保するために各支柱のレイアウトを調整するとしてもキャノピに対する乗り降りのし易さは維持する必要がある。
そこで、本発明は、建設機械の下部走行体上に設けられた上部旋回体であって、前記下部走行体上に旋回可能に取り付けられたアッパーフレームと、前記アッパーフレーム上に設けられた運転席と、前記運転席を覆うとともに左右方向の一方の側に乗降口が形成されたキャノピと、前記アッパーフレームに対して変位可能に取り付けられたアタッチメントと、前記運転席を基準として乗降口と反対側に設けられているとともに前記アタッチメントを作動させるために前後方向に傾動可能で、かつ、最も前に傾いた前傾姿勢において前記シートの前端部よりも前に配置される前端部を有する操作レバーと、前記操作レバーの後ろに設けられているとともに規定の操作を受けるための操作部材とを備え、前記キャノピは、前記運転席を上から覆うためのルーフと、前記ルーフを運転席の上方に支持するために前記アッパーフレーム上に立設された立設部材とを備え、前記立設部材は、前記運転席を基準として前記乗降口と反対側で、かつ、前記前傾姿勢にある前記操作レバーの前端部よりも前に配置された前側支柱、及び、前記運転席を基準として前記乗降口に近い側で、かつ、前記運転席の前端部よりも後ろに配置された後側支柱のみを有する、上部旋回体を提供する。
本発明では、立設部材が前側支柱及び後側支柱のみを有する。つまり、運転席を基準としてキャノピの乗降口と反対側には、立設部材として、前傾姿勢にある操作レバーの前端部よりも前に配置された前側支柱のみが設けられている。これにより、操作レバーの後ろに配置された操作部材を操作するためのスペースを確保することができるため、操作部材の操作性が向上する。さらに、本発明では、前側支柱が前傾姿勢にある操作レバーの前端部よりも前に配置されているため、前側支柱が邪魔にならずに操作レバーを操作することができる。
また、本発明では、前記運転席を基準として前記乗降口と反対側で、かつ、前記前傾姿勢にある前記操作レバーの前端部よりも前に前側支柱が配置されているとともに、前記運転席を基準として前記乗降口に近い側で、かつ、前記運転席の前端部よりも後ろに後側支柱が配置されている。これにより、キャノピは、2本の支柱とルーフとによって、前又は後ろから見ても側方から見ても門型の形状を有する。そのため、キャノピは、前後方向及び左右方向の荷重を2本の支柱によって確実に受けることができる。したがって、本発明によれば、キャノピの強度を充分に確保することができる。
さらに、本発明では、後側支柱が運転席の前端部よりも後ろに配置されている。これにより、後側支柱がキャノピ17に対する乗り降りの邪魔になるのを抑制することができる。そのため、キャノピに対する乗り降りのし易さを維持することができる。
したがって、本発明によれば、操作部材の操作性の向上を図りながら、キャノピの強度確保及び乗り降りのし易さの維持を両立することができる。
なお、本発明における『操作部材』は、例えば、下部走行体にドーザが設けられている場合におけるドーザを揺動させるための操作レバー、又はエンジンの回転数を制御するためのエンジン制御レバーを含む。
前記上部旋回体において、前記前側支柱と前記アッパーフレームとの前側取付点と、前記後側支柱と前記アッパーフレームとの後側取付点とを通る傾動軸回りに前記キャノピの上部が傾動するのを規制する傾動規制機構をさらに備えていることが好ましい。
この態様では、前側取付点と後側取付点とを通る傾動軸回りのキャノピの傾動を規制する傾動規制機構が設けられている。これにより、2本の支柱でルーフが支持されるキャノピのアッパーフレームに対する取付状態が安定する。
前記上部旋回体において、前記アッパーフレームには、前記前側支柱及び前記後側支柱をそれぞれ下から支持する支持面がそれぞれ形成されていることが好ましい。
この態様では、アッパーフレームに各支柱を下から支持する支持面が形成されている。これにより、上述した傾動規制機構によって傾動が規制された状態で、キャノピを支持面によって下から支持することができる。そのため、支持面と前記傾動規制機構によって、アッパーフレームに対するキャノピの組付状態は、より安定する。また、アッパーフレームにキャノピを組付ける際にキャノピを自立させることができるため、キャノピの組付け作業の効率化を図ることができる。
前記上部旋回体において、前記アッパーフレームには、前記前側支柱及び前記後側支柱のうちの一方の第1支柱を平面視において前記傾動軸と直交する方向に挟持する一対の挟持面が形成され、前記一対の挟持面は、前記傾動規制機構を構成することが好ましい。
この態様によれば、第1支柱を挟持する一対の挟持面によってキャノピの傾動を規制することができる。なお、この態様における『挟持する』は、各挟持面が第1支柱に密着した状態のみを意味するものではなく、キャノピの傾動を規定の範囲内で許容できる場合には各挟持面と第1支柱との間に間隙が形成された状態も含むものである。
前記上部旋回体において、前記アッパーフレームには、前記前側支柱及び前記後側支柱のうち前記第1支柱以外の第2支柱の太さよりも大きな間隔を空けた状態で前記第2支柱を前後方向に挟む一対の対向面が形成されていることが好ましい。
この態様では、第2支柱の太さよりも大きな間隔を空けた状態で第2支柱を前後方向に挟む一対の対向面がアッパーフレームに形成されている。そのため、第1支柱と第2支柱との間の前後方向の間隔について寸法誤差が生じた場合であっても、第2支柱を各対向面間で確実に支持することができる。具体的に、第1支柱は、挟持面によって、平面視で前後方向に対して傾斜する傾動軸と直交する方向に挟持されているため、アッパーフレームに対する第1支柱の取付位置は、前後方向に自由度が低い。ここで、前記態様では、一対の対向面が第2支柱の太さよりも広い間隔を空けて配置されているため、第1支柱と第2支柱との前後方向の位置に誤差が生じている場合であっても、前記間隔によって寸法誤差を吸収することができる。
前記上部旋回体において、前記第2支柱と前記アッパーフレームとは、左右方向に延びるボルトによって着脱可能であり、前記第2支柱には、前記ボルトを挿通可能で、かつ、前後方向に延びる長孔が形成されていることが好ましい。
この態様では、第2支柱にボルトを挿通可能で、かつ、前後方向に延びる長孔が形成されている。これにより、長孔内のボルトの位置を調整することによって、第1支柱と第2支柱との寸法誤差に応じて第2支柱の取付位置を調整することができる。
また、本発明は、下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられた前記上部旋回体とを備えている、建設機械を提供する。
本発明によれば、運転席を基準としてキャノピの乗降口と反対側に設けられた操作レバーの後ろに配置された操作部材を操作し易くすることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る油圧ショベルの一部を省略して示す平面図である。 図1に示す油圧ショベルのアタッチメントを省略して示す正面図である。 図1に示す油圧ショベルの上部旋回体を示す左側面図である。 図3に示す上部旋回体のルーフを省略して示す平面図である。 図1のV矢指図である。 図1のVI矢指図である。 図5のVII−VII線断面図である。 図6のVIII−VIII線断面図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る建設機械の一例である油圧ショベル1をその一部を省略して示す。図2は、図1に示す油圧ショベル1のアタッチメントを省略して示す正面図である。図3は、図1に示す油圧ショベル1の上部旋回体を示す左側面図である。なお、後述する運転席9に着座したオペレータから見た前後方向及び左右方向を用いて以下説明する。
図1〜図3を参照して、油圧ショベル1は、下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3とを備えている。
下部走行体2は、走行体本体4と、走行体本体4の前部に設けられたドーザ5とを備えている。走行体本体4は、ロワフレーム4aと、ロワフレーム4aの左右両側に設けられた一対のクローラ4bとを備えている。ドーザ5は、ロワフレーム4aの前端から前方に延びるとともに、ロワフレーム4aに対して揺動可能である。
上部旋回体3は、ロワフレーム4a上に設けられたアッパーフレーム6と、アッパーフレーム6の前部に取り付けられたアタッチメント7と、アッパーフレーム6上に設けられたフロアプレート8と、フロアプレート8上にそれぞれ設けられた、運転席9、右側操作レバー10、左側操作レバー11、ドーザレバー12(図4参照)、エンジン制御レバー14(図4参照)、右走行レバー15、左走行レバー16と、前記運転席9を覆うとともに左側に乗降口E1が形成されたキャノピ17とを備えている。
アッパーフレーム6は、前記ロワフレーム4a上に旋回可能に設けられたベースフレーム6aと、ベースフレーム6aの周囲に立設された周囲フレーム6bとを備えている。周囲フレーム6bは、鋳造されたもの又は複数枚の金属板により製缶されたものである。周囲フレーム6bは、平面視において略長方形に形成されている。具体的に、周囲フレーム6bは、平面視において、左右方向に延びる前辺部と、前後方向に延びる左右の側辺部と、円弧状の後辺部とを備えている。また、周囲フレーム6bには、後述するキャノピ17の前側支柱23及び後側支柱24が取り付けられている。具体的に、周囲フレーム6bは、前側支柱23が取り付けられた前側取付部18と、後側支柱24が取り付けられた後側取付部19とを備えている。前側取付部18は、周囲フレーム6bの前辺部と左側辺部とにより形成される角部に設けられている。後側取付部19は、周囲フレーム6bの左側辺部の後部に設けられている。前側取付部18及び後側取付部19の具体的な構成は、後述する。
本実施形態に係るアタッチメント7は、土砂等の掘削作業を行うものである。具体的にアタッチメント7は、ベースフレーム6aの前部に対して起伏可能に取り付けられた基端部を有する図1に示すブーム7aと、ブーム7aの先端部に対して揺動可能に取り付けられた基端部を有する図外のアームと、アームの先端部に対して揺動可能に取り付けられた図外のバケットとを備えている。また、アタッチメント7は、ブームを起伏させるための図外のブームシリンダと、ブームに対してアームを揺動させる図外のアームシリンダと、アームに対してバケットを揺動させる図外のバケットシリンダとを備えている。
図4は、図3に示す上部旋回体3のルーフ20を省略して示す平面図である。
図3及び図4を参照して、右側操作レバー10及び左側操作レバー11(以下、区別を要しないときは各操作レバー10、11という)は、運転席9の前部を左右方向に挟むように配置されている。各操作レバー10、11は、前後方向のほぼ同じ位置に配置されている。また、各操作レバー10、11は、アタッチメント7を作動させるために前後方向に傾動可能である。具体的に、各操作レバー10、11の前端部は、図3及び図4に示すように、最も前に傾いた前傾姿勢において運転席9の前端部よりも前に配置される。
ドーザレバー12及びエンジン制御レバー14は、右側操作レバー10の後ろに設けられている。ドーザレバー12は、ドーザ5を揺動させるための操作を受ける。また、エンジン制御レバー14は、エンジン回転数を調整するためのものである。本実施形態において、ドーザレバー12及びエンジン制御レバー14は、右側操作レバー10の後ろに設けられているとともに規制の操作を受けるための操作部材を構成する。
右走行レバー15及び左走行レバー16(以下、区別を要しないときは各走行レバー15、16という)は、前傾姿勢にある各操作レバー10、11の前端部よりも前で、かつ、運転席の正面に設けられている。各走行レバー15、16は、それぞれ各クローラ4bを作動させるために前後方向に傾動可能である。また、各走行レバー15、16には、オペレータの足により操作されるペダル(符号省略)が設けられている。
図1及び図2を参照して、キャノピ17は、運転席9を上から覆うためのルーフ20と、ルーフ20を運転席9の上方に支持する支持部材21と、ルーフ20を補強するための一対の補強部材22とを備えている。
支持部材21は、アッパーフレーム6の右前部に立設された前側支柱(第1支柱)23と、アッパーフレーム6の左後部に立設された後側支柱(第2支柱)24と、前側支柱23の上端部と後側支柱24の上端部とを連結する連結部25とを備えている。
前側支柱23は、前傾姿勢にある右側操作レバー10の前端部よりも前の範囲E3(図4参照)に設けられている。具体的に、前側支柱23は、アッパーフレーム6に取り付けられた前側被取付部26と、前側被取付部26からフロアプレート8に対して略垂直な方向に沿って上に延びる垂直部27と、垂直部27の上端部から上に向かうに従い左斜め後ろ方向に延びる傾斜部28とを備えている。
後側支柱24は、運転席9の前端部よりも後ろの範囲E2(図4参照)に設けられている。具体的に、後側支柱24は、アッパーフレーム6に取り付けられた後側被取付部29と、後側被取付部29からフロアプレート8に対して略垂直な方向に沿って上に延びる垂直部30と、垂直部30の上端部から上に向かうに従い右に延びる傾斜部31とを備えている。連結部25は、前側支柱23の傾斜部28の上端部と後側支柱24の傾斜部31の上端部とを連結する。
各補強部材22は、それぞれ、ルーフ20の下で連結部25の前後方向の両端部間を連結するL字型の部材である。各補強部材22は、連結部25の前側と後側にそれぞれ設けられている。
以下、前側支柱23及び後側支柱24とアッパーフレーム6との取付部分の構成について説明する。
図5は、図1のV矢指図である。図7は、図5のVII−VII線断面図である。図5及び図7を参照して、まず、前側被取付部26を取り付けるためにアッパーフレーム6に設けられた前側取付部18について説明する。
前側取付部18には、右斜め前方から前側支柱23を受入可能となるように、右斜め前に開口するとともに上下方向に延びる凹溝が形成されている。具体的に、前側取付部18は、前側支柱23を下から支持する底面(支持面)18aと、前側支柱23を左斜め後ろから支持する背面18bと、前側支柱23を挟持する前側面(挟持面)18c及び後側面(挟持面)18dとを備えている。背面18bには、右斜め前からボルトBの雄ねじ部B1を螺合可能な上下一対の雌ねじ部18eが形成されている。前側面18c及び後側面18dは、図1に示すように、平面視において前側取付部(前側取付点)18と後側取付部(後側取付点)19とを通る傾動軸A1回りにキャノピ17が傾動するのを規制する傾動規制機構を構成する。具体的に、前側面18c及び後側面18dは、平面視において、傾動軸A1と直交する方向に前側支柱23を挟持する。
前側被取付部26は、前記前側取付部18の凹溝内に挿入された状態でアッパーフレーム6に対して着脱可能である。具体的に、前側被取付部26は、前記底面18aにより支持される下端面26aと、前記背面18bにより支持される背面26bと、前記前側面18cと後側面18dとの間に配置される前側面26c及び後側面26dとを備えている。また、前側被取付部26には、ボルトBの雄ねじ部B1を挿通可能な挿通孔26e、及び、ボルトBの頭部B2を収納可能な座ぐり穴26fが形成されている。この座ぐり穴26fによって、ボルトBの頭部B2が前側被取付部26の外側に突出するのを防止することができる。
図6は、図1のVI矢指図である。図8は、図6のVIII−VIII線断面図である。
図6及び図8を参照して、まず、後側支柱24の後側被取付部29を取り付けるためにアッパーフレーム6に設けられた後側取付部19について説明する。
後側取付部19には、左側方から後側支柱24を受入可能となるように、左側方に向けて開口するとともに上下方向に延びる凹溝が形成されている。具体的に、後側取付部19は、後側支柱24を下から支持する底面19aと、後側支柱24を右側方から支持する背面19bと、後側支柱24を前後方向に支持する前側面(対向面)19c及び後側面(対向面)19dとを備えている。背面19bには、左側方からボルトBの雄ねじ部B1を螺合可能な上下一対の雌ねじ部19eが形成されている。前側面19c及び後側面19dは、図8に示すように、後側支柱24の後側被取付部29の太さよりも大きな間隔を空けた状態で後側被取付部29を前後方向に挟んでいる。
後側被取付部29は、前記後側取付部19の凹溝内に挿入された状態でアッパーフレーム6に対して着脱可能である。具体的に、後側被取付部29は、前記底面19aにより支持される下端面29aと、前記背面19bにより支持される背面29bと、前記前側面19cと前記後側面19dとの間に配置される前側面29c及び後側面29dとを備えている。また、後側被取付部29には、ボルトBの雄ねじ部B1を挿通可能で、かつ、前後方向に延びる長孔29eが形成されている。また、後側被取付部29には、ボルトBの頭部B2を収納可能な座ぐり穴29fが形成されている。座ぐり穴29fの直径は、ボルトBの頭部B2の直径よりも大きく設定されている。したがって、ボルトBと後側被取付部29との前後方向の位置関係を調整することができるので、後側取付部19に対する後側被取付部29の取付位置を前後方向に調整することができる。この座ぐり穴29fによって、ボルトBの頭部B2が前側被取付部26の外側に突出するのを防止することができる。
キャノピ17は、ルーフ20に対して支持部材21及び補強部材22が取り付けられたユニットの状態で、アッパーフレーム6上に取り付けられる。具体的に、前側支柱23の前側被取付部26を前側取付部18の底面18a上に載置するとともに、後側支柱24の後側被取付部29を後側取付部19の底面19a上に載置する。
この状態において、前側被取付部26は、前側取付部18の前側面18cと後側面18dとの間で挟持される。これにより、図1に示す傾動軸A1回りのキャノピ17の上部の傾動が規制される。そのため、キャノピ17の取り付け前の状態において、キャノピ17を支える作業者の手間を軽減することができる。この点は、ボルトBを緩めてキャノピ17を取り外す際も同様である。
一方、後側取付部19の前側面19c及び後側面19dは、後側被取付部29の太さよりも広い間隔を空けて配置されている。そのため、前側支柱23と後側支柱24との前後方向の位置関係について、寸法誤差が生じている場合であっても、後側被取付部29を前側面19cと後側面19dとの間に確実に挿入することができる。つまり、前側面19cと後側面19dとの間隔が後側被取付部29の前後方向の太さに対して余裕をもって設定されているため、前記寸法誤差を吸収することができる。
以上説明したように、前記実施形態では、ルーフ20が前側支柱23及び後側支柱24のみによって支持されている。つまり、運転席9を基準としてキャノピ17の乗降口E1と反対側(右側)には、ルーフ20を支持するための部材として、前傾姿勢にある右側操作レバー10の前端部よりも前に配置された前側支柱23のみが設けられている。これにより、右側操作レバー10の後ろに配置されたドーザレバー12及びエンジン制御レバー14(操作部材)を操作するためのスペースを確保することができるため、操作部材の操作性が向上する。さらに、本発明では、前側支柱23が前傾姿勢にある右側操作レバー10の前端部よりも前に配置されているため、前側支柱23が邪魔にならずに右側操作レバー10を操作することができる。
また、前記実施形態では、運転席9を基準として乗降口E1と反対側で、かつ、前傾姿勢にある右側操作レバー10の前端部よりも前に前側支柱23が配置されているとともに、運転席9を基準として乗降口E1に近い側で、かつ、運転席9の前端部よりも後ろに後側支柱24が配置されている。これにより、キャノピ17は、2本の支柱(前側支柱23及び後側支柱24)とルーフ20とによって、前又は後ろから見ても側方から見ても門型の形状を有する。そのため、キャノピ17は、前後方向及び左右方向の荷重を2本の支柱によって確実に受けることができる。したがって、前記実施形態によれば、キャノピ17の強度を充分に確保することができる。
さらに、前記実施形態では、後側支柱24が運転席9の前端部よりも後ろに配置されている。これにより、後側支柱24がキャノピ17に対する乗り降りの邪魔になるのを抑制することができる。そのため、キャノピ17に対する乗り降りのし易さを維持することができる。
したがって、前記実施形態によれば、ドーザレバー12及びエンジン制御レバー14の操作性の向上を図りながら、キャノピ17の強度確保及び乗り降りのし易さの維持を両立することができる。
前記実施形態では、前側取付部18(前側取付点)と後側取付部19(後側取付点)とを通る傾動軸A1回りのキャノピ17の傾動を規制する前側面18c及び後側面18d(傾動規制機構)が設けられている。これにより、2本の支柱(前側支柱23及び後側支柱24)でルーフ20が支持されるキャノピ17のアッパーフレーム6に対する取付状態が安定する。なお、前記実施形態では、各支柱23、24の一方に傾動規制機構を設けているが、各支柱23、24の双方に傾動規制機構を設けてもよい。
前記実施形態では、アッパーフレーム6に各支柱23、24を下から支持する底面18a及び底面19a(支持面)が形成されている。これにより、上述した傾動規制機構によって傾動が規制された状態で、キャノピ17を支持面によって下から支持することができる。そのため、支持面と前記傾動規制機構によって、アッパーフレーム6に対するキャノピ17の組付状態は、より安定する。また、アッパーフレーム6にキャノピ17を組付ける際にキャノピ17を自立させることができるため、キャノピ17の組付け作業の効率化を図ることができる。
前記実施形態によれば、前側支柱23を挟持する一対の前側面18c及び後側面18d(挟持面)によってキャノピ17の傾動を規制することができる。なお、前側支柱23を『挟持する』とは、前側面18c及び前側面18dが前側支柱23に密着した状態のみを意味するものではなく、キャノピ17の傾動を規定の範囲内で許容できる場合には前側面18c及び後側面18dと前側支柱23との間に間隙が形成された状態も含むものである。
前記実施形態では、後側支柱24に対して間隔を空けた状態で後側支柱24を前後方向に挟む前側面19c及び後側面19d(一対の対向面)がアッパーフレーム6に形成されている。そのため、前側支柱23と後側支柱24との間の前後方向の間隔について寸法誤差が生じた場合であっても、後側支柱24を前側面19c及び後側面19d間で確実に支持することができる。具体的に、前側支柱23は、前側取付部18の前側面18c及び後側面18dによって、平面視で前後方向に対して傾斜する傾動軸と直交する方向に挟持されているため、アッパーフレーム6に対する前側支柱23の取付位置は、前後方向に自由度が低い。ここで、前記実施形態では、前側面19c及び後側面19dが後側支柱24に対して間隔を空けて配置されているため、前側支柱23と後側支柱24との前後方向の位置に誤差が生じている場合であっても、前記間隔によって寸法誤差を吸収することができる。
前記実施形態では、後側支柱24にボルトBを挿通可能で、かつ、前後方向に延びる長孔29eが形成されている。これにより、長孔29e内のボルトBの位置を調整することによって、前側支柱23と後側支柱24との寸法誤差に応じて後側支柱24の取付位置を調整することができる。
A1 傾動軸
B ボルト
E1 乗降口
E2 運転席の前端部よりも後ろの範囲
E3 前傾姿勢にある右側操作レバーの前端部よりも前の範囲
1 油圧ショベル(建設機械の一例)
2 下部走行体
3 上部旋回体
6 アッパーフレーム
7 アタッチメント
8 フロアプレート
9 運転席
10 右側操作レバー
12 ドーザレバー(操作部材の一例)
14 エンジン制御レバー(操作部材の一例)
17 キャノピ
18a 底面(支持面の一例)
18c 前側面(挟持面の一例)
18d 後側面(挟持面の一例)
19a 底面(支持面の一例)
19c 前側面(対向面の一例)
19d 後側面(対向面の一例)
20 ルーフ
23 前側支柱(立設部材の一例)
24 後側支柱(立設部材の一例)
29e 長孔

Claims (7)

  1. 建設機械の下部走行体上に設けられた上部旋回体であって、
    前記下部走行体上に旋回可能に取り付けられたアッパーフレームと、
    前記アッパーフレーム上に設けられた運転席と、
    前記運転席を覆うとともに左右方向の一方の側に乗降口が形成されたキャノピと、
    前記アッパーフレームに対して変位可能に取り付けられたアタッチメントと、
    前記運転席を基準として乗降口と反対側に設けられているとともに前記アタッチメントを作動させるために前後方向に傾動可能で、かつ、最も前に傾いた前傾姿勢において前記シートの前端部よりも前に配置される前端部を有する操作レバーと、
    前記操作レバーの後ろに設けられているとともに規定の操作を受けるための操作部材とを備え、
    前記キャノピは、前記運転席を上から覆うためのルーフと、前記ルーフを運転席の上方に支持するために前記アッパーフレーム上に立設された立設部材とを備え、
    前記立設部材は、前記運転席を基準として前記乗降口と反対側で、かつ、前記前傾姿勢にある前記操作レバーの前端部よりも前に配置された前側支柱、及び、前記運転席を基準として前記乗降口に近い側で、かつ、前記運転席の前端部よりも後ろに配置された後側支柱のみを有する、上部旋回体。
  2. 前記前側支柱と前記アッパーフレームとの前側取付点と、前記後側支柱と前記アッパーフレームとの後側取付点とを通る傾動軸回りに前記キャノピの上部が傾動するのを規制する傾動規制機構をさらに備えている、請求項1に記載の上部旋回体。
  3. 前記アッパーフレームには、前記前側支柱及び前記後側支柱をそれぞれ下から支持する支持面がそれぞれ形成されている、請求項2に記載の上部旋回体。
  4. 前記アッパーフレームには、前記前側支柱及び前記後側支柱のうちの一方の第1支柱を平面視において前記傾動軸と直交する方向に挟持する一対の挟持面が形成され、
    前記一対の挟持面は、前記傾動規制機構を構成する、請求項3に記載の上部旋回体。
  5. 前記アッパーフレームには、前記前側支柱及び前記後側支柱のうち前記第1支柱以外の第2支柱の太さよりも大きな間隔を空けた状態で前記第2支柱を前後方向に挟む一対の対向面が形成されている、請求項4に記載の上部旋回体。
  6. 前記第2支柱と前記アッパーフレームとは、左右方向に延びるボルトによって着脱可能であり、
    前記第2支柱には、前記ボルトを挿通可能で、かつ、前後方向に延びる長孔が形成されている、請求項5に記載の上部旋回体。
  7. 下部走行体と、
    前記下部走行体上に旋回可能に設けられた、請求項1〜6の何れか1項に記載の上部旋回体とを備えている、建設機械。
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