JP2014056777A - 車両用前照灯の灯具ユニット - Google Patents

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Hiroyuki Ishida
裕之 石田
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三千男 塚本
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Abstract

【課題】照明領域手前側が他の照明領域に比して特に暗くなる配光ムラをなくすことができる車両用前照灯の灯具ユニットを提供する。
【解決手段】リフレクタ17(20)と投影レンズ15との間に配置され該リフレクタ17(20)からの反射光の一部を遮光して所定配光パターンを形成する第1遮光シェード18と、該第1遮光シェード18の上方側に配置されリフレクタ17(21)からの反射光の一部を遮光して所定配光パターンにおける下部領域の光度を該所定配光パターンにおける他の領域の光度に比して小さくする第2遮光シェード19と、を備えていることを前提とする。その上で、第2遮光シェード19を、リフレクタ17(20,21)からの反射光に対する遮光性に関し、所定配光パターンにおける下部領域の光度を下側から上側に向かうに従って大きくするように設定し、照明領域手前側から照明領域遠方側に向けて徐々に明るくする。
【選択図】図4

Description

本発明は、所定配光パターンにおける下部領域の配向ムラを抑制した車両用前照灯の灯具ユニットに関する。
車両用前照灯におけるプロジェクタ型の灯具ユニットとして、特許文献1に示すように、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、前記投影レンズの後方焦点よりも後方において配置された光源と、該光源からの光を前記投影レンズに向けて反射するリフレクタと、該リフレクタと前記投影レンズとの間に配置され該リフレクタからの反射光の一部を遮光して所定配光パターンを形成する遮光シェードと、を備えるものが一般的に知られている。
近年、このようなプロジェクタ型の灯具ユニットにおいても、高効率化、小型化を図ることが望まれている。この高効率化、小型化を図るためには、リフレクタや投影レンズの焦点距離を短くすることが有効であると考えられる。しかし、上述のように光学系をもって高効率化、小型化を図った場合には、その光学系に対して光源が小さくならないため、配光パターンが上下方向に広がってしまうことになり、照明領域のうち、手前側(自車手前側)が明るくなりすぎてしまう。このため、光学系をもって灯具ユニットの高効率化、小型化を図った場合には、遠方視認性が低下してしまうという新たな問題が発生する。
これに対しては、前述の特許文献1に記載されているように、前記遮光シェード(第1遮光シェード)の上方側に、透光性を全く有しない第2遮光シェードを配置して、リフレクタからの反射光の一部を遮光することにより所定配光パターンにおける下部領域の光度を該所定配光パターンにおける他の領域の光度に比して低下させることが考えられる。
特開2009−214312号公報
しかし、上記車両用前照灯の灯具ユニットにおいては、上述のように、第1遮光シェードの上方側に第2遮光シェードを配置して、所定配光パターンにおける下部領域の光度を該所定配光パターンにおける他の領域の光度に比して低下させた場合には、第2遮光シェードが透光性を全く有していないことから、照明領域手前側が他の照明領域に比して特に暗くなる配光ムラを生じ、乗員に違和感を生じさせる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、その目的は、照明領域手前側が他の照明領域に比して特に暗くなる配光ムラをなくすことができる車両用前照灯の灯具ユニットを提供することにある。
前記目的を達成するために本発明(請求項1に係る発明)にあっては、
車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、前記投影レンズの後方焦点よりも後方において配置された光源と、該光源からの光を前記投影レンズに向けて反射するリフレクタと、該リフレクタと前記投影レンズとの間に配置され該リフレクタからの反射光の一部を遮光して所定配光パターンを形成する第1遮光シェードと、該第1遮光シェードの上方側に配置され前記リフレクタからの反射光の一部を遮光して前記所定配光パターンにおける下部領域の光度を該所定配光パターンにおける他の領域の光度に比して小さくする第2遮光シェードと、を備える車両用前照灯の灯具ユニットにおいて、
前記第2遮光シェードが、前記リフレクタからの反射光に対する遮光性に関し、前記所定配光パターンにおける下部領域の光度を下側から上側に向かうに従って大きくするように設定されている構成とされている。この請求項1の好ましい態様としては、請求項2以下の記載の通りとなる。
本発明(請求項1に係る発明)によれば、第2遮光シェードが、リフレクタからの反射光の遮光性に関し、所定配光パターンにおける下部領域の光度を下側から上側に向かうに従って大きくするように設定されていることから、照明領域手前側から照明領域遠方側に向けて明るくなり、照明領域手前側が他の照明領域に比して特に暗くなる配光ムラをなくすことができる。これにより、照明領域手前側が他の照明領域に比して特に暗くなる配光ムラに基づく違和感を大幅に緩和できる。
請求項2に係る発明によれば、リフレクタが、少なくとも、光源を覆うように配置されて該光源からの光を投影レンズに向けて反射する第1リフレクタを備え、第2遮光シェードが、該第2遮光シェードの上側から下側に向かうに従って遮光性が低くなるように形成されていることから、第2遮光シェードが第1リフレクタからの反射光を遮光することにより、所定配光パターンにおける下部領域において、第2遮光シェードに対応した反転像が投影されると共に、その反転像において、第2遮光シェードの遮光性に基づく透過光による光度が反映されることになり、所定配光パターンにおける下部領域の光度を下側から上側に向かうに従って大きくすることができる。このため、上側から下側に向かうに従って遮光性が低くなる第2遮光シェードを用いることにより、前記請求項1の作用効果を具体的に得ることができる。
また、上記配光ムラに基づく違和感の大幅な緩和に、これまで第2遮光シェードにより遮光されてきた第1リフレクタからの反射光(光源の光)が透過光として有効に利用される。このため、光源の光が無駄になることを極力抑制できる。
請求項3に係る発明によれば、リフレクタが、第1遮光シェードにおける遮光端縁より光軸方向後方に、第1リフレクタからの反射光を投影レンズに向けて反射する第2リフレクタを備えていることから、所定配光パターンにおける下部領域において、第1リフレクタからの反射光よりも光束密度が低い第2リフレクタからの反射光によっても、第2遮光シェードに対応した反転像が、第1リフレクタからの反射光に基づく第2遮光シェードに対応した反転像に対して下方にずれつつ重なった状態で投影され、その反転像においても、第2遮光シェードの遮光性に基づく透過光による光度が反映されることになる。このため、所定配光パターンにおける下部領域においては、第1リフレクタからの反射光と第2リフレクタからの反射光との光束密度差に基づく第2遮光シェードに対応した反転像の明暗差、その各反転像において下側から上側に向かうに従って大きくなる光度状態により、光度を下側から上側に向かうに従って大きくすることができる。このため、前記請求項1の作用効果を、よりきめ細かく実現できる。
請求項4に係る発明によれば、第2遮光シェードが、透明な母材に対してグラデーションの状態をもって塗装されることにより、上側から下側に向かうに従って遮光性が低くなるように設定されていることから、請求項2又は3に係る第2遮光シェードを具体化したものを提供できる。
請求項5に係る発明によれば、第2遮光シェードが、透明な母材に対してシボ処理が施されたシボ処理面をもって構成され、シボ処理面が、上側から下側に向かうに従ってシボ処理密度が低くなるように設定されていることから、第2遮光シェードを透過する透光量を、シボによる拡散を通じて調整できることになり、請求項2又は3に係る第2遮光シェードを具体化したものを提供できる。
請求項6に係る発明によれば、リフレクタが、光源を覆うように配置されて該光源からの光を投影レンズに向けて反射する第1リフレクタと、第1遮光シェードにおける遮光端縁より光軸方向後方に配置されて第1リフレクタからの反射光を投影レンズに向けて反射する第2リフレクタと、を備え、第2遮光シェードが、第1リフレクタからの反射光を遮光する後側第2遮光シェードと、該後側第2遮光シェードよりも光軸方向前方に所定間隔、離間した状態で配置されて第2リフレクタからの反射光を遮光する前側第2遮光シェードと、を備えていることから、所定配光パターンの下部領域において、前側第2遮光シェードが第2リフレクタからの反射光を遮光することにより形成する反転像が、後側第2遮光シェードが第1リフレクタからの反射光を遮光することにより形成する反転像に対して下方側にずれて投影されることになり、しかも、第2リフレクタからの反射光の光束密度が第1リフレクタからの反射光の光束密度よりも低いことに基づき、第2リフレクタからの反射光に基づく反転像の光度は、第1リフレクタからの反射光に基づく反転像の光度よりも小さくなる。このため、第2リフレクタからの反射光に基づく反転像を所定配光パターン下部の明暗境界として、所定配光パターン下部の明暗境界における明暗格差をほとんど目立たないようにすることができると共に、所定配光パターンの下部領域において、第1、第2リフレクタからの反射光に基づく各反転像の光度状態により、下側から上側に向けて、徐々に明るくすることができる。これにより、照明領域手前側が他の照明領域に比して特に暗くなる配光ムラをなくすことができ、そのことに基づく違和感を大幅に緩和できる。
第1実施形態に係る車両用前照灯を示す正面図。 図1の水平断面図。 図2におけるロービームユニットを示す縦断面図。 図3の拡大図。 第1遮光シェードにより遮光されることにより形成される配光パターンを説明する説明図。 第1実施形態に係る第2遮光シェードを示す正面図。 第1実施形態に係る灯具ユニットが形成する配光パターンを示す図。 第1実施形態に係る灯具ユニットが形成する配光パターンの下部領域において、第2遮光シェードにより第1リフレクタからの反射光が遮光されることにより形成される反転像を説明する説明図。 第1実施形態に係る灯具ユニットが形成する配光パターンの下部領域において、第2遮光シェードにより第2リフレクタからの反射光が遮光されることにより形成される反転像を説明する説明図。 第1実施形態に係る灯具ユニットが形成する配光パターンの下部領域において、第1リフレクタからの反射光に基づく反転像と、第2リフレクタからの反射光に基づく反転像とが上下にすれた状態で投影されていることを説明する説明図。 第2実施形態に係る灯具ユニットを示す縦断面図。 図11の拡大図。 後側第2シェードが第1リフレクタからの反射光を遮光することにより形成される反転像を説明する説明図。 前側第2シェードが第2リフレクタからの反射光を遮光することにより形成される反転像を説明する説明図。 第2実施形態に係る灯具ユニットが形成する配光パターンの下部領域において、後側第2遮光シェードが第1リフレクタからの反射光を遮光して形成する反転像と、前側第2遮光シェードが第2リフレクタからの反射光を遮光して形成する反転像とが上下にずれた状態で投影されていることを説明する説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1、図2において、符号1は、第1実施形態に係る車両用前照灯を示す。この車両用前照灯1は、その外観が、前方が開口されたランプボディ2と、そのランプボディ2の開口を覆う前面カバー3とにより形成されている。
前記ランプボディ2は、上下方向に起立する背壁部2aと、その背壁部2aの
周縁部から前方に張り出す周壁部2bと、により構成されている。背壁部2aは、一定高さを維持しつつ横方向(図1、図2中、左右方向)に延びており、その背壁部2aには、その横方向内側部分2aa(図1、図2中、左側)とその横方向外側部分2ab(図1、図2中、右側)との間において段差部2acが設けられ、背壁部2aの横方向外側部分2abが背壁部2aの横方向内側部分2aaよりも後方(図2中、上方)に引っ込んでいる。周壁部2bは、その前方への張り出し量が横方向内側から横方向外側に向かうに従って少なくなっており、周壁部2bのうち、横方向外側部分2bbは、横方向内側部分2baに比して前方に向かうほど横方向外側に開くように傾斜されている。この周壁部2bは、背壁部2aと協働して収納空間4を区画しており、周壁部2bの先端部は、横長形状の開口5を区画している。
前記前面カバー3は、図2に示すように、前記ランプボディ2の周壁部2b先端部に対して着脱可能に取付けられている。この前面カバー3は、ランプボディ2の開口5に対応して横長形状とされており、前面カバー3は、横方向内側から横方向略中央付近まで略横方向に延び、略横方向略中央付近からは横方向外側に向かうに従って後方に向かって湾曲されている。これにより、前面カバー3とランプボディ2とは、横方向内側から横方向略中央付近までは前後方向の長さを一定に維持しつつ略横方向に延び、略横方向略中央付近から横方向外側にかけては後方にシフトした密閉空間6を形成している。この前面カバー3は、透光性を有する材料をもって形成されており、その密閉空間6において発光する光は、前面カバー3を介して外部に照射される。
前記密閉空間6内には、図2、図3に示すように、板状の金属製支持部材7(例えばアルミダイキャスト製品)7が配設されている。支持部材7は、ランプボディ2の背壁部2aにエイミングスクリュ8a、エイミングピボット8bを介して支持されており、支持部材7の板面は、前後方向を向けつつ、背壁部2aから前方側に離間された状態で配置されている。支持部材7には、該支持部材7が階段状に折り曲げられて、横方向に所定長さを有する複数の支持部7a〜7dが形成されている(図2参照)。複数の支持部7a〜7dは、支持部材7に対する階段状の折り曲げに基づき、横方向内側から横方向外側に向かうにほど後方に配置され、最も横方向外側に配置される支持部7dについては、それよりも横方向内側に隣り合って配置される支持部7cよりも前方側に位置されている。各支持部7a〜7dの後面9a(図2中、上面)は、平坦面とされた状態で後方に向けられており、その各後面9aには、熱を放熱するための放熱フィン10がそれぞれ取付けられている。各支持部7a〜7dの前面9b(図2中、下面)には、灯具ユニット11がそれぞれ取付けられている。具体的には、支持部7aの前面9bには、ハイビームを照射するための直射型のハイビームユニット11Aが取付けられ、支持部7b及び7cには、ロービームを照射するためのプロジェクタ型のロービームユニット11B,11Cがそれぞれ取付けられている。支持部7dには、フロントターンシグナルランプユニット11Dが取付けられており、そのフロントターンシグナルランプユニット11Dにより、アンバー色発光LED12により点滅される光が導光レンズ13を介して外部に出射される。
前記ロービームユニット11B,11Cは、本実施形態に係る灯具ユニット11を構成している。ロービームユニット11Bと11Cとは、基本的に同一構成とされているため、以下、ロービームユニット11Bについて説明し、ロービームユニット11Cについては、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、支持部7bの前面9bに、前方に向けて突出する突出部14が設けられており、その突出部14の上面は平坦面とされている。この突出部14等に対してロービームユニット11Bが取付けられており、そのロービームユニット11Bは、投影レンズ15と、光源としての発光素子16と、リフレクタ17と、第1遮光シェード18と、板状の第2遮光シェード19と、を備えている。
前記投影レンズ15は、図3、図4に示すように、前記支持部7bにおける突出部14の前方側において、車両前後方向に延びる光軸L上に配置されている。投影レンズ15は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面である平凸非球面レンズからなっており、その正面視形状は、本実施形態においては、横方向に帯状に延びる矩形形状として形成されている(図1参照)。これにより、この投影レンズ15は、コンパクト化を図りつつ、その後方焦点面(すなわち後側焦点Fを含む焦点面)上に形成される光源像を、反転像としてロービームユニット11B前方の仮想鉛直配光スクリーン上に投影できることになっている。
前記発光素子16は、図2〜図4に示すように、前記光軸L上において、前記投影レンズ15の後側焦点Fよりも後方において配置されている。具体的には、光軸Lが、支持部7bにおける突出部14上面上を通るように設定されており、発光素子16は、その光軸L上における突出部14上面上に配置されている。この発光素子16は、突出部14上面上に位置決め固定されるLED基板16aと、その表面(上面)に配置されて照射方向を上方側に向けた複数のLED(本実施形態では白色発光ダイオード)16bとからなっており、複数のLED16bは、横方向に並列状態をなして配置されている。具体的には、1辺が1mmをなす正方形状のLED16bが横方向に4つ並ぶ構成とされている。
前記リフレクタ17は、本実施形態においては、図2〜図4に示すように、第1リフレクタ20と第2リフレクタ21とを備えている。第1リフレクタ20は、発光素子16を上方側から覆うように配置されて、発光素子16からの光を前方(投影レンズ15)へ向けて光軸L寄りに反射する有効反射面20aを有している。このリフレクタの有効反射面20aは、光軸Lを含む断面形状が略楕円形状に形成されており、その離心率は鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。この場合、リフレクタの有効反射面20aは、略楕円面状の曲面で構成されており、その第1焦点f1に発光素子16の発光中心が位置され、その第2焦点f2には前記投影レンズ15の後側焦点Fが位置されている。このリフレクタ20の有効反射面20aは、発光素子16からの光を、鉛直断面内においては投影レンズ15の後側焦点Fでもある前記略楕円の第2焦点f2に略収束させ、水平断面内においてはその収束位置をかなり前方に位置させることになる。
前記第2リフレクタ21には、前記突出部14先端側に取付けられる後述の金属製第1遮光シェード18の上面22が利用されている。第1遮光シェード18の上面22は、第2リフレクタ21(反射面)として、突出部14から投影レンズ15側に向けて該突出部14の上面に対して面一状態を維持しつつ延びており、その第1遮光シェード18の上面22は、第1リフレクタ20からの反射光を投影レンズ15に向けて反射するように設定されている。
前記第1遮光シェード18は、図2〜図4に示すように、投影レンズ15と第1リフレクタ20との間に配置されている。この第1遮光シェード18は、前述の如く、前記突出部14先端側に取付けられており、その上面22は、突出部14の上面に対して面一状態を維持しつつ投影レンズ15の後側焦点F(第2点焦点f2)ないしはその近傍にまで延び、その先端上縁(遮光端縁)23には、所定配光パターン上縁におけるカットオフラインCLを形成するための明暗境界形成部(先端上縁23と同一符号を使用する。)が形成されている。これにより、第1遮光シェード18は、その上面22をもって第1リフレクタ20からの反射光の一部を遮光することになり、それに基づき、図5に示すように、ロービーム用所定配光パターンPをなす反転像24が前方に投影される。このとき、第1遮光シェード18の明暗境界形成部23が、上記ロービーム用所定配光パターンPにおいて、対向車線側が低く自車線側が高い段付きのカットオフラインCLを形成することになる(図5参照)。
尚、第1遮光シェード18と第2リフレクタ21との関係に関しては、前述の如く、第2リフレクタ21が第1遮光シェード18の上面を利用しているため、第2リフレクタ21は、第1遮光シェード18の先端上縁(遮光端縁)23より光軸L方向後方に配置されることになる。
また、この第1遮光シェード18の下端部には、前方延出部18Aが設けられている。この前方延出部18Aは投影レンズ15に向けて延出されており、その先端部に投影レンズ15が固定一体化されている。
前記第2遮光シェード19は、図2〜図4に示すように、前記第1リフレクタ20の前縁部に一体的に取付けられている。第2遮光シェード19は、前記第1遮光シェード18の上方側において、その板厚方向を光軸L方向に向けつつ、第1リフレクタ20の前縁部から下方に向けて延びており、その第2遮光シェード19の後側面19aは、光軸L方向において、前記投影レンズ15の後側焦点F(第2点焦点f2)と同一位置とされている。この第2遮光シェード19は、
図6に示すように、透明な母材、例えば、ガラス板、樹脂板等に対してグラデーションの状態をもって塗装されており、その塗装により、第2遮光シェード19は、上側から下側に向かうに従って遮光性が低くなるように設定されている。この場合、図6において、色彩の濃い部分は、塗膜が厚くて遮光性が高いことを示し、色彩の薄い部分は、塗膜が薄くて遮光性が低いことを示している。
このような第2遮光シェード19は、第1リフレクタ20からの反射光及び第2リフレクタ21からの反射光を遮光することにより、前記所定配光パターンPにおける下部領域Pbにおいて、図7に示すように、その第2遮光シェード19に対応する反転像25,26をそれぞれ投影することになっている。
具体的には、第1リフレクタ20からの反射光に基づく反転像25に関しては、第2遮光シェード19の遮光性が上側から下側に向かうに従って低くなるように形成されていることから、第1リフレクタ20からの反射光の一部が第2遮光シェード19の遮光性に基づき透過し、反転像25には、図8に示すように、第2遮光シェード19の遮光性に基づく透過光による光度が反映される。このため、所定配光パターンPにおける下部領域Pbにおいて、反転像25の光度は、下側から上側に向かうに従って大きくなる。
第2リフレクタ21からの反射光に基づく反転像26に関しては、第2リフレクタ21からの反射光の一部も第2遮光シェード19をその遮光性に応じて透過し、反転像26には、図9に示すように、第2遮光シェード19の遮光性に基づく透過光による光度が反映される。このため、第2リフレクタ21からの反射光に基づく反転像26に関しも、その光度は、下側から上側に向かうに従って大きくなる。
この場合、第2リフレクタ21からの反射光の光束密度が第1リフレクタ20からの反射光の光束密度よりも小さいため、第2リフレクタ21からの反射光に基づく反転像の光度は、図8、図9に示すように、全体的に、第1リフレクタ21からの反射光に基づく反転像の光度よりも小さくなる。また、第2リフレクタ21からの反射光に基づく反転像26は、第1リフレクタ20からの反射光に基づく反転像25に対して下方にずれつつも重なった状態で投影される。
上記反転像25,26を形成する光線については、図3、図4に示されているが、その図3、図4において、符号LB1は、第1リフレクタ20からの反射光であって、投影レンズ15の後側焦点F(第2焦点f2)を通り所定配光パターンP上縁のカットオフラインCLを形成する光線を示している。LB2は、第1リフレクタ20からの反射光であって、第2遮光シェード19を透過せずに直接的に投影レンズ15に向かって進み第2遮光シェード19に対応する反転像25上縁のカットオフラインCL1−1を形成する光線を示している。LB3は、第1リフレクタ20からの反射光であって、第2遮光シェード19を透過する光線を示している。また、LC1は、第2リフレクタ21からの反射光であって、第2遮光シェード19を透過せずに直接的に投影レンズ15に向かって進み第2遮光シェード19に対応する反転像26上縁のカットオフラインCL1−2をなす光線を示している。LC2は、第2リフレクタ21からの反射光であって、第2遮光シェード19を透過する光線を示している。
このため、所定配光パターンPにおける下部領域Pbにおいては、図10に示すように、第1リフレクタ20からの反射光と第2リフレクタ21からの反射光との光束密度差に基づく第2遮光シェード19に対応した反転像25,26の明暗差、その各反転像25,26において下側から上側に向かうに従って大きくなる光度状態により、光度が下側から上側に向かうに従って大きくなることになっている。尚、図10においては、第1リフレクタ20からの反射光に基づく反転像25と、第2リフレクタ21からの反射光に基づく反転像26とについては、その各存在を誇張して明確にするために、左右方向に多少、ずらして示されている。
したがって、この第1実施形態においては、所定配光パターンPにおける下部領域Pbの光度を下側から上側に向かうに従って大きくするように設定されていることから、照明領域手前側から照明領域遠方側に向けて明るくすることができ、照明領域手前側が他の照明領域に比して特に暗くなる配光ムラをなくすことができる。これにより、照明領域手前側が他の照明領域に比して特に暗くなる配光ムラに基づく違和感を大幅に緩和できる。
また、本実施形態においては、上記配光ムラに基づく違和感の大幅な緩和に、これまで第2遮光シェード19により遮光されてきた第1リフレクタ20からの反射光(発光素子16の光)が透過光として有効に利用される。このため、発光素子16の光が無駄になることを極力抑制できる。
図11〜図15は第2実施形態を示す。この第2実施形態において、前記第1実施形態と同一構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図11〜図15に示す第2実施形態は、前記第1実施形態に係る第2遮光シェード19の変形例を示す。この第2実施形態においては、リフレクタ17として、第1リフレクタ20と第2リフレクタ21とが備えられていることを前提として、第2遮光シェード19が、後側第2遮光シェード27と、前側第2遮光シェード28と、を備えるものとなっている。
すなわち、第2遮光シェード19は、一対の横長形状の板材を所定間隔をあけつつ対向させた状態で一体化されたものとなっており、その一方の板材が後側第2遮光シェード27とされ、他方の板材が前側第2遮光シェード28とされている。このような第2遮光シェード19は、第1リフレクタ20の前縁部に取付けられており、この取付けにより、後側第2遮光シェード27と前側第2遮光シェード28とは、その各板面を光軸L前後方向に向けつつ横方向に延びる状態で下方(第1遮光シェード18)に向けて垂下され、その両下端は同一高さとされている。この場合、後側第2遮光シェード27は、投影レンズ15の後側焦点F(第2点焦点f2)を基準として光軸L方向後方に配置され、前側第2遮光シェード28は、投影レンズ15の後側焦点F(第2点焦点f2)を基準として光軸L方向前方に配置されており、後側第2遮光シェード27と前側第2遮光シェード28とは、第1遮光シェード18の先端上縁の上側において所定間隔をあけて配置されている。
これにより、後側第2遮光シェード27は、第1リフレクタ20からの反射光を遮光して、それに基づく反転像29を所定配光パターンPの下部領域Pbに投影し、前側第2遮光シェード28は、第2リフレクタ21からの反射光を遮光して、それに基づく反転像30を所定配光パターンPの下部領域Pbに投影することになる。この場合、所定配光パターンPの下部領域Pbにおいて、図15に示すように、反転像30が反転像29に対して下方側にずれて投影されることになり、しかも、第2リフレクタ21からの反射光の光束密度が第1リフレクタ20からの反射光の光束密度よりも低いことに基づき、反転像30の光度は反転像29の光度よりも小さくなる(図13〜図15参照)。
したがって、反転像30が所定配光パターンP下部の明暗境界となって、所定配光パターンP下部の明暗境界における明暗格差をほとんど目立たないようにすることができると共に、所定配光パターンPの下部領域Pbにおいて、各反転像29,30の光度に基づき、反転像30から反転像29に向けて(下側から上側に向けて)、徐々に明るくすることができる。この結果、照明領域手前側が他の照明領域に比して特に暗くなる配光ムラをなくすことができ、そのことに基づく違和感を大幅に緩和できる。
上記第2実施形態において、後側第2遮光シェード27と前側第2遮光シェード28とが光軸L前後方向に所定間隔、離間しているが、これは、上下方向において、反転像29と30との間にずれた間隔を設けるためである。このため、後側第2遮光シェード27と前側第2遮光シェード28との間の所定間隔を調整することにより、上下方向において、反転像29と30との間のずらし間隔を調整できることになる。また、後側第2遮光シェード27と前側第2遮光シェード28との間に投影レンズ15の後側焦点F(第2点焦点f2)を配置するようにしているが、これは、後側焦点F(第2点焦点f2)の直上にいずれかのシェード27(又は28)を配置した場合には、その反転像29(又は30)がくっきりと投影されてしまうことを考慮したためである。
また、上記反転像29,30を形成する光線について、図11、図12に示されているが、その図11、図12において、符号LB1は、第1リフレクタ20からの反射光であって、投影レンズ15の後側焦点F(第2焦点f2)を通り所定配向パターンP上縁のカットオフラインCLをなす光線を示している。LB2は、第1リフレクタ20からの反射光であって、後側第2遮光シェード27を透過せずに直接的に投影レンズ15に向かって進み、後側第2遮光シェード27に対応する反転像29上縁のカットオフラインCL2−1を形成する光線を示している。LC1は、第2リフレクタ21からの反射光であって、前側第2遮光シェード28を透過せずに直接的に投影レンズ15に向かい、前側第2遮光シェード28に対応する反転像30上縁のカットオフラインCL2−2を形成する光線を示している。
以上実施形態について説明したが本発明にあっては、次の態様を包含する。
(1)第1実施形態において、第2リフレクタ21を設けず、第1リフレクタ20だけを用いること。
(2)第1実施形態において、第2遮光シェード19を、透明な母材(例えばガラス板、樹脂板)に対してシボ処理を施してシボ処理面を構成し、シボ処理面を、上側から下側に向かうに従ってシボ処理密度が低くなるように設定すること。これにより、第2遮光シェード19を透過する透光量を、シボによる拡散を通じて調整できることになる。
(3)発光素子16を、光軸L上に設けないで用いること。
(4)後側第2遮光シェード27の下端高さと前側第2遮光シェード28の下端高さとを異ならせること。
1 車両用前照灯
11B,11C ロービームユニット(灯具ユニット)
15 投影レンズ
16 発光素子(光源)
17 リフレクタ
18 第1遮光シェード
19 第2遮光シェード
20 第1リフレクタ
21 第2リフレクタ
25 反転像
26 反転像
27 後側第2遮光シェード(第2遮光シェード)
28 前側第2遮光シェード(第2遮光シェード)
29 反転像
30 反転像
L 光軸
P 所定配光パターン
Pb 所定配光パターンの下部領域

Claims (6)

  1. 車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、前記投影レンズの後方焦点よりも後方において配置された光源と、該光源からの光を前記投影レンズに向けて反射するリフレクタと、該リフレクタと前記投影レンズとの間に配置され該リフレクタからの反射光の一部を遮光して所定配光パターンを形成する第1遮光シェードと、該第1遮光シェードの上方側に配置され前記リフレクタからの反射光の一部を遮光して前記所定配光パターンにおける下部領域の光度を該所定配光パターンにおける他の領域の光度に比して小さくする第2遮光シェードと、を備える車両用前照灯の灯具ユニットにおいて、
    前記第2遮光シェードが、前記リフレクタからの反射光に対する遮光性に関し、前記所定配光パターンにおける下部領域の光度を下側から上側に向かうに従って大きくするように設定されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯の灯具ユニット。
  2. 請求項1において、
    前記リフレクタが、少なくとも、前記光源を覆うように配置されて該光源からの光を前記投影レンズに向けて反射する第1リフレクタを備え、
    前記第2遮光シェードが、該第2遮光シェードの上側から下側に向かうに従って遮光性が低くなるように形成されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯の灯具ユニット。
  3. 請求項2において、
    前記リフレクタが、前記第1遮光シェードにおける遮光端縁より光軸方向後方に、前記第1リフレクタからの反射光を前記投影レンズに向けて反射する第2リフレクタを備えている、
    ことを特徴とする車両用前照灯の灯具ユニット。
  4. 請求項2又は3において、
    前記第2遮光シェードが、透明な母材に対してグラデーションの状態をもって塗装されることにより、上側から下側に向かうに従って遮光性が低くなるように設定されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯の灯具ユニット。
  5. 請求項2又は3において、
    前記第2遮光シェードが、透明な母材に対してシボ処理が施されたシボ処理面をもって構成され、
    前記シボ処理面が、上側から下側に向かうに従ってシボ処理密度が低くなるように設定されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯の灯具ユニット。
  6. 請求項1において、
    前記リフレクタが、前記光源を覆うように配置されて該光源からの光を前記投影レンズに向けて反射する第1リフレクタと、前記第1遮光シェードにおける遮光端縁より光軸方向後方に配置されて前記第1リフレクタからの反射光を前記投影レンズに向けて反射する第2リフレクタと、を備え、
    前記第2遮光シェードが、前記第1リフレクタからの反射光を遮光する後側第2遮光シェードと、該後側第2遮光シェードよりも光軸方向前方に所定間隔、離間した状態で配置されて前記第2リフレクタからの反射光を遮光する前側第2遮光シェードと、を備えている、
    ことを特徴とする車両用前照灯の灯具ユニット。
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