JP2014051859A - 削孔装置及び削孔方法 - Google Patents

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和彦 藤崎
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Abstract

【課題】作業員の負担や危険性を軽減し、施工能力の増大や削孔品質の向上を可能とした、コンクリート版の削孔装置及び削孔方法を提供する。
【解決手段】コンクリート版の側面に、隣接するコンクリート版との荷重伝達用の棒鋼を挿入するための穴を削孔する削孔装置100であって、コンクリート版の上面を走行する走行部40と、走行部40に取り付けられた、コンクリート版の側面に沿って昇降する昇降部30と、昇降部30に取り付けられた、コンクリート版の側面方向に進退する複数の削孔手段10,20とを有する。また、削孔手段10,20の高さを調整する高さ調整手段、間隔を調整するピッチ調整手段、進退方向を合わせるための位置決め手段、削孔時に発生する粉塵を集める集塵手段を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート版の側面に、隣接するコンクリート版との荷重伝達用の棒鋼を挿入するための穴を削孔する削孔措置及び削孔方法に関するものである。
従来、コンクリート版には、膨張、収縮、そり等をある程度自由に起こさせることによって応力を軽減する目的で、コンクリート版とコンクリート版との継ぎ目(目地)が設けられている。そして、空港舗装や道路舗装などのコンクリート舗装においては、その上部を重量が嵩む航空機やトレーラーなどが通過することから、コンクリート版とコンクリート版との継ぎ目(目地)に、荷重伝達の役割を担う棒鋼が設置されている。
図10は、コンクリート舗装を施した道路を示す平面図である。図10に示すように、コンクリート舗装は複数のコンクリート版1によって構成されており、隣接するコンクリート版1の縦目地にはタイバー2が、また横目地にはスリップバー(ダウエルバー)3が設置された状態でコンクリートが打設されている。タイバー2やスリップバー(ダウエルバー)3は、隣接するコンクリート版の間の荷重伝達の役割を担う棒鋼である。
ところで、経年劣化等によりコンクリート版1に亀裂や剥離等が発生すると、その部分のコンクリート版の打ち換え工事により補修を行う。図10に示すコンクリート版1aは、補修対象のコンクリート版であり、補修作業はコンクリート版1aと隣接するコンクリート版1との縦横の目地間でコンクリートを打ち換えることにより行う。従って、隣接するコンクリート版1との間に、タイバー2やスリップバー3を新たに設置する必要がある。
この新規設置は、図11及び図12に示すように、既設のコンクリート版1(補修対象ではないコンクリート版)の目地に沿った側面に、例えば路盤面5から10cmほどの高さで、直径22〜28mm、深さ50cm、ピッチ50cmの穴4を多数削孔し、その削孔した新しい穴4に、タイバー2やスリップバー3を挿入することにより行われる。そして、挿入されたタイバー2やスリップバー3を覆うようにして、新たなコンクリートが打設される。
次に、既設のコンクリート版1の側面に穴を削孔する作業について説明する。図13は、従来例に係る削孔装置の使用状態を示す側面図である。図13に示す削孔装置200は、路盤面5に設置されたパイプレール211の上に、削孔手段としてのジャックハンマー210が載置されたものである。コンクリート版1に穴4を削孔するにあたっては、パイプレール211に載置したジャックハンマー210を、コンクリート版1の側面に人力により押し込んで削孔する。そして、1つの穴の削孔が完了すると、次の穴を削孔する位置までパイプレール211の上を人力により移動させる。
また、図14及び図15は、別の従来例に係る削孔装置の使用状態を示す側面図及び正面図である。図14及び図15に示す削孔装置300は、コンクリート版1の上面に載置された走行部311と、走行部311から側面方向に延びるアーム部312と、アーム部312に取り付けられた削孔手段としてのジャックハンマー310とから構成されている。そして、ジャックハンマー310をコンクリート版1の側面方向に前進させて穴4を削孔する。そして、1つの穴の削孔が完了すると、走行部311を人力により走行させて、次の穴を削孔する位置まで移動させる。
また、特許文献1には、バックホー1の腕11,12に、回転補助手段2を介して削孔機4を取り付けて、削孔機4の削孔方向を任意の方向に設定可能とした削孔装置10を用いて、コンクリート版5にタイバー用またはスリップバー用の穴を水平に削孔するようにした発明が記載されている。
特開平8−199967号公報
しかしながら、図13に示す削孔装置200の場合、ジャックハンマー210を人力により押し込んで削孔するため、削孔に時間を要し施工能力が低く、作業員の負担や危険性も大きい。またジャックハンマー210の移動のために、パイプレール211を毎回設置する必要があり、ジャックハンマー210の移動も人力により行う必要がある。さらに、作業員がジャックハンマー210を支えるため、削孔した穴の真直精度の不良や、先端ビットのぶれによる出来上がりの不揃い、ビット交換頻度が多いといった問題を抱えている。
また、図14及び図15に示す削孔装置300の場合、削孔手段がジャックハンマー310の1本であるため、施工能力に改善の余地がある。また、1本の削孔手段では、例え人力によらず機械的に稼働させたとしても、ジャックハンマー310の進入方向が斜めにずれて、削孔した穴の真直精度等の削孔品質に問題が生じる可能性がある。同様に、特許文献1に記載された削孔装置の場合にも、施工能力や削孔品質の問題がある。
ここで、タイバー2やスリップバー3は、隣接するコンクリート版の間の荷重伝達の役割を担う棒鋼であり、これら荷重伝達用の棒鋼を挿入するための穴の削孔にあたっては、真直精度の向上が求められる。穴が斜めになってしまうと棒鋼がまっすぐに入らないため、コンクリート版が収縮、膨張したときに、うまく棒鋼がスリップせずに、コンクリート版のひび割れの原因となってしまう。
さらに、いずれの場合も削孔により生じる粉塵に対する対策がないため、作業現場の周辺環境が悪化してしまう。特に、トンネル内の道路等の閉鎖された空間での作業の場合、作業員の負担が大きい。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、作業員の負担や危険性を軽減し、施工能力の増大や削孔品質の向上を可能とした、コンクリート版の削孔装置及び削孔方法を提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の削孔装置は、コンクリート版の側面に、隣接するコンクリート版との荷重伝達用の棒鋼を挿入するための穴を削孔する削孔装置であって、コンクリート版の上面を走行する走行部と、前記走行部に取り付けられた、前記コンクリート版の側面に沿って昇降する昇降部と、前記昇降部に取り付けられた、前記コンクリート版の側面方向に進退する複数の削孔手段とを有することを特徴とする。
また好ましくは、前記複数の削孔手段の高さを調整する高さ調整手段を有することを特徴とする。
また好ましくは、前記複数の削孔手段の間隔を調整するピッチ調整手段を有することを特徴とする。
また好ましくは、前記昇降部と前記コンクリート版の側面との間に配置された、前記削孔手段の進退方向と前記コンクリート版の側面とを直角に合わせるための位置決め手段を有することを特徴とする。
また好ましくは、前記削孔手段による削孔時に発生する粉塵を集める集塵手段を有することを特徴とする。
また本発明の削孔方法は、コンクリート版の側面に、隣接するコンクリート版との荷重伝達用の棒鋼を挿入するための穴を削孔する削孔方法であって、コンクリート版の上面を走行する走行部を削孔位置まで走行させ、前記走行部に取り付けられた昇降部を前記コンクリート版の側面に沿って降下させ、前記昇降部に取り付けられた複数の削孔手段を前記コンクリート版の側面方向に前進させて穴を削孔することを特徴とする。
本発明によれば、削孔装置はコンクリート版の上面を走行する走行部を有しているので、走行部を削孔位置まで走行させて削孔装置を容易に移動させることができる。また、走行部に取り付けられた、コンクリート版の側面に沿って昇降する昇降部を有しているので、走行時には昇降部を上昇させて走行の邪魔にならないようにし、削孔時には昇降部を削孔位置まで降下させることができる。また、昇降部に取り付けられた、コンクリート版の側面方向に進退する複数の削孔手段を有しているので、複数の削孔手段をコンクリート版の側面方向に前進させて、削孔装置を移動させることなく複数の穴を削孔することができる。さらに、複数の削孔手段により削孔することにより、1本の削孔手段による削孔時に生じる進入方向のずれを生じにくくすることができる。
また本発明によれば、複数の削孔手段の高さを調整する高さ調整手段を有しているので、コンクリート版の厚みに応じて、複数の削孔手段の高さを調整し、削孔する穴の位置(高さ)を決定することができる。
また本発明によれば、複数の削孔手段の間隔を調整するピッチ調整手段を有しているので、削孔する穴の間隔に応じて複数の削孔手段の間隔を調整することにより、任意の間隔の穴を削孔することができる。
また本発明によれば、昇降部とコンクリート版の側面との間に配置された、削孔手段の進退方向とコンクリート版の側面とを直角にするための位置決め手段を有しているので、削孔手段の進退方向とコンクリート版の側面とを直角に合わせながら穴を削孔することができ、穴の真直精度をより高めることができる。
また本発明によれば、削孔手段による削孔時に発生する粉塵を集める集塵手段を有しているので、削孔時に発生する粉塵を集めながら穴を削孔することができ、作業現場の周辺環境の悪化を抑制することができる。
以上、本発明によれば、作業員の負担や危険性を軽減し、施工能力の増大や削孔品質の向上を可能とした、コンクリート版の削孔装置及び削孔方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る削孔装置を示す側面図である。 削孔装置を示す平面図である。 削孔装置を示す正面図である。 削孔装置の昇降部が上昇した状態を示す側面図である。 削孔装置の削孔手段が前進した状態を示す側面図である。 削孔装置の削孔手段の高さ調整について説明する要部拡大側面図である。 削孔装置の削孔手段のピッチ調整について説明する要部拡大平面図である。 削孔装置の位置決め手段を示す(a)要部拡大側面図、(b)要部拡大平面図である。 削孔装置の集塵手段を示す要部拡大側面図である。 道路を示す平面図である。 コンクリート版の側面に穴を削孔した状態を示す斜視図である。 コンクリート版の側面に荷重伝達用の棒鋼を挿入した状態を示す斜視図である。 従来例に係る削孔装置の使用状態を示す側面図である。 従来例に係る削孔装置の使用状態を示す側面図である。 従来例に係る削孔装置の使用状態を示す正面図である。
次に、図1乃至図9を参照して、本発明の実施形態に係る削孔装置及び削孔方法について説明する。まず図1乃至図5を参照して、本実施形態に係る削孔装置100の基本構成について説明する。図1乃至図3はそれぞれ、削孔装置100を示す側面図、平面図、正面図である。また、図4は、削孔装置100の昇降部が上昇した状態を示す側面図であり、図5は、削孔装置100の削孔手段が前進した状態を示す側面図である。
図1乃至図3に示すように、削孔装置100は主として、削孔手段である2本のジャックハンマー10,20、昇降部30、及び走行部40から構成されている。
走行部40には、3輪のタイヤ41,41,41が取り付けられており、コンクリート版の上面を走行するようになっている。また走行部40には、バランスウェイト42、エアフィルター43、ルブリケーター44が載置されている。なお、走行部40には各種操作を行うための操作盤(図示しない)も載置されている。
走行部40の走行のための動力源は特に限定されないが、後述する昇降部30やジャックハンマー10,20の駆動のための動力源と合わせて、すべてをエアー駆動方式に統一することで、1台のエアーコンプレッサーを使用して効率的に使用することができる。なお、走行部40を人力により走行させるようにしてもよいが、何らかの動力源を用いることにより、例えば勾配のあるトンネル内の作業において、施工能力が格段に向上する。
走行部40には昇降部30が取り付けられている。昇降部30は主として、2本の支柱34,34と、支柱34,34に連結された3本のフレーム31,32,33とから構成されており、支柱34,34が走行部40の側面(バランスウェイト42と反対側の面)に取り付けられている。
3本のフレーム31,32,33は、平行に配置されたフレーム31,33の間にフレーム32が直交するように取り付けられて、平面視略H字状に形成されている。走行部40側に配置されたフレーム31は、連結部36,36を介して支柱34,34に連結されている。また、走行部40と反対側のフレーム33は、連結部35、上下シリンダー38、連結部37を介して支柱34,34に連結されている。さらに、連結部35と連結部36との間には、上下シリンダー39が配置されている。以上の構成により、後述するように昇降部30がコンクリート版の側面に沿って昇降するようになっている。
さらに、昇降部30には削孔手段である2本のジャックハンマー10,20が取り付けられている。ジャックハンマー10,20は、圧搾空気で作動される削岩機であり、ロッド11,21の先端に取り付けられたビット12,22を回転させながら、コンクリート版に衝撃を与えて削孔するものである。
ジャックハンマー10は、次のようにして昇降部30に取り付けられている。昇降部30のフレーム31の下方には保持部17が取り付けられている。また、フレーム33の後方には保持部13が取り付けられている。保持部17と保持部13との間にはガイド部15が配置されており、ガイド部15に沿ってスライド部16が移動するようになっている。また、保持部13には前後シリンダー14が取り付けられており、前後シリンダー14のピストン先端がスライド部16に固定されている。さらに、スライド部16にはジャックハンマー10の本体部が取り付けられている。そして、前後シリンダー14の伸縮に応じて、スライド部16がガイド部15に沿って移動し、スライド部16に取り付けられたジャックハンマー10を進退させるようになっている。
同様に、ジャックハンマー20は、保持部23、前後シリンダー24、ガイド部25、スライド部26、保持部27により昇降部30に取り付けられており、前後シリンダー24の伸縮に応じて、スライド部26がガイド部25に沿って移動し、スライド部26に取り付けられたジャックハンマー20を進退させるようになっている。
2本のジャックハンマー10,20は、その進退方向が昇降部30のフレーム31,33に直交するように取り付けられており、互いに平行に配置されている。また、2本のジャックハンマー10,20のそれぞれが取り付けられた前後シリンダー14,24は、独立して駆動するようになっており、ジャックハンマー10,20を別々に進退することができるようになっている。なお、ジャックハンマー10,20の先端側には、後述する集塵手段の構成要素としての集塵フード18,28が取り付けられている。
次に、削孔装置100の昇降部30が昇降する動きについて説明する。図4は、削孔装置100の昇降部30が上昇した状態を示す側面図である。昇降部30は、図1に示した状態(下降状態)と図4に示した状態(上昇状態)との間で昇降することが可能である。このとき、上下シリンダー38,39が伸縮駆動し、連結部35,36,37の連結部分が必要に応じて回転する。従って、昇降部30は、支柱34,34側の連結部35,36を軸心として斜めに移動しながら昇降するようになっている。また、図4に示した状態(上昇状態)においては、昇降部30の最下部(ビット12の先端)が走行部40の最下部(タイヤ41の接地面)よりも高くなっているので、コンクリート版の上面を走行させるときに、昇降部30が走行の邪魔にならないようになっている。
次に、削孔装置100の削孔手段であるジャックハンマー10,20が進退する動きについて説明する。図5は、削孔装置100のジャックハンマー10が前進した状態を示す側面図である。ジャックハンマー10は、図1に示した状態(後退状態)と図5に示した状態(前進状態)との間で進退することが可能である。このとき、前後シリンダー14が伸縮駆動し、前後シリンダー14の伸縮に応じて、スライド部16がガイド部15に沿って移動し、スライド部16に取り付けられたジャックハンマー10を進退させるようになっている。なお、ジャックハンマー20の動きについても同様である。
次に、削孔手段であるジャックハンマー10,20の高さ調整について説明する。図6は、削孔装置100のジャックハンマー10の高さ調整について説明する要部拡大側面図である。コンクリート版1に削孔する穴の位置(高さ)は、コンクリート版1の厚みによって異なる(通常は厚みの中心部分)。従って、図6に示すように、削孔する穴の位置に応じてジャックハンマー10の高さを調整できるようになっている。
この高さ調整手段としては、様々な構成が可能であるが、本実施形態においては、走行部40の側面に取り付けた支柱34,34を、ギア式の回転機構を用いて、走行部40に対して上下方向に移動させて、昇降部30全体を上下動させるようにしている。なお、昇降部30の位置は不変として、昇降部30に取り付けたジャックハンマー10のみを昇降部30に対して上下方向に移動させるようにしてもよい。なお、ジャックハンマー20の高さ調整についても同様である。
次に、削孔手段であるジャックハンマー10,20のピッチ調整について説明する。図7は、削孔装置100のジャックハンマー10,20のピッチ調整について説明する要部拡大平面図である。コンクリート版1に削孔する穴の間隔は、コンクリート版1の大きさ等の条件によって異なる。従って、図7に示すように、削孔する穴の間隔に応じてジャックハンマー10とジャックハンマー20の間隔を調整できるようになっている。図7(a)は間隔を狭くした状態であり、図7(b)は間隔を広くした状態である。
このピッチ調整手段としては、様々な構成が可能であるが、本実施形態においては、フレーム31,33に保持部13,17,23,27をボルトとナットを用いて固定することにより、ジャックハンマー10,20の間隔を調整できるようにしている。なお、間隔の広狭に関わらず、ジャックハンマー10とジャックハンマー20は、互いに平行に配置される。
次に、削孔装置100の昇降部30と、コンクリート版1の側面との位置決めについて説明する。図8は、削孔装置100の位置決め手段を示す(a)要部拡大側面、(b)要部拡大平面図である。昇降部30のフレーム31には、コンクリート版1の側面に向いた2ヶ所に、保持部51,51が取り付けられている。そして、保持部51,51の下端部には、コンクリート版1の側面に当接して回転する位置決めローラー50,50が軸着されている。2つの位置決めローラー50,50は同一の大きさである。
位置決めローラー50,50は、昇降部30とコンクリート版1の側面との間に配置される位置決め手段であって、削孔手段であるジャックハンマー10,20の進退方向とコンクリート版1の側面とを直角に合わせるためのものである。すなわち、位置決めローラー50,50をコンクリート版1の側面に当接させた状態を維持することで、昇降部30のフレーム31とコンクリート版1の側面とは平行に維持される。一方、ジャックハンマー10,20は、その進退方向がフレーム31に直交するように取り付けられている。従って、位置決めローラー50,50をコンクリート版1の側面に当接させた状態にすることにより、ジャックハンマー10,20の進退方向とコンクリート版1の側面とを直角に合わせることができる。
次に、削孔装置100の集塵手段について説明する。図9は、削孔装置100の集塵手段を示す要部拡大側面図である。ジャックハンマー10の先端側には、集塵手段の構成要素としての集塵フード18が取り付けられている。また、集塵フード18にはエアホース19が取り付けられており、図示しないエアーコンプレッサーに接続されている。そして、ジャックハンマー10による削孔が開始されると、エアーコンプレッサーが稼働して、削孔時に発生する粉塵を吸引して集めるようになっている。なお、ジャックハンマー20にも同様に、集塵フード28とエアホース29が取り付けられている。
次に、本実施形態に係る削孔装置100を用いた、コンクリート版の削孔方法について説明する。
まず、図4に示すように昇降部30を上昇させた状態で、削孔装置100を既設のコンクリート版1(打ち換え対象ではないコンクリート版)の上面に載置する。そして、削孔装置100の走行部40をコンクリート版1の上面の最初の削孔位置まで走行させる。このとき、昇降部30の最下部(ビット12の先端)が走行部40の最下部(タイヤ41の接地面)よりも高くなっているので、昇降部30が走行の邪魔になることはない。削孔位置に来たら、昇降部30をコンクリート版1の削孔しようとする側面の方に向ける。なお、予め昇降部30をコンクリート版1の削孔しようとする側面の方に向けてから、走行部40を削孔位置まで走行させてもよい。
次に、上下シリンダー38,39を駆動させて、昇降部30を図1に示す状態となるまで、コンクリート版1の側面に沿って降下させる。次に、高さ調整手段を用いて、削孔する穴4の位置に応じて、ジャックハンマー10,20の高さを調整する。また、ピッチ調整手段を用いて、削孔する穴4の間隔に応じて、ジャックハンマー10とジャックハンマー20との間隔を調整する。なお、ジャックハンマー10,20の高さ調整とピッチ調整は、削孔位置に移動させる前に予め行っておいてもよい。
なお、昇降部30は、支柱34,34側の連結部35,36を軸心として斜めに移動しながら昇降するようになっているので、降下させる程度により、ジャックハンマー10,20の向きを若干斜め上方又は若干斜め下方とすることができる。施工現場の状況によっては、このようにジャックハンマー10,20の上下方向の向きを微調整することもできる。
次に、位置決め手段を用いて、ジャックハンマー10,20の進退方向とコンクリート版1の側面とを直角に合わせる。すなわち、位置決めローラー50,50をコンクリート版1の側面に当接させた状態にする。
次に、前後シリンダー14,24を駆動させて、ジャックハンマー10,20をコンクリート版1の側面方向に前進させて削孔する。このとき、基本的には、ジャックハンマー10,20を同時に前進させて削孔する。ただし、コンクリート版1の削孔位置によっては、内部の硬軟状態に違いがある場合もあり、必ずしも2本のジャックハンマーが同じように前進して削孔できるわけではない。従って、それぞれのジャックハンマーの削孔状況に合わせて、調整しながら前進させる。
ここで、コンクリート版1の削孔位置によって内部の硬軟状態に違いがある場合、2本のジャックハンマー10,20を同時に前進させると、先に軟らかい方から進入していく。内部が軟らかい場合には、ジャックハンマーのぶれが小さく、真直精度が高くなる。そして、遅れて硬い方を進入させるときには、先に進入させたジャックハンマーがガイドの役割をすることになる。すなわち、2本のジャックハンマー10,20はフレーム31,33に直交するように固定されており、互いに平行に配置されているので、先に進入したジャックハンマーの真直精度が高ければ、遅れて進入するジャックハンマーの真直精度も同様に高くなる。このように、削孔手段を複数設けることで、施工効率が向上するだけでなく、削孔品質の観点からも優れた効果を奏する。
また、削孔時には、集塵フード18,28をコンクリート版1の側面に密着させて、ジャックハンマー10,20の先端を覆うようにする。そして、集塵フード18,28に取り付けられたエアホース19,29を経由して、エアーコンプレッサーにより、削孔時に発生する粉塵を吸引する。なお、集塵フード18,28には、削孔が進むに従ってジャックハンマー10,20のロッド11,21が通過するような孔が形成されている。
所定の深さまで削孔したら、ジャックハンマー10,20を後退させて削孔を完了する。そして、次の削孔位置まで走行部40を走行させて、以下同様の作業を繰り返す。
なお、削孔する穴4の間隔がピッチ調整手段によるジャックハンマー10,20の最少幅よりも狭い場合には、次のように対応すればよい。まず、ピッチ調整手段により、ジャックハンマー10,20の間隔を、削孔する穴4の間隔の2倍の幅に調整する。そして、通常通り1回目の削孔を行う。次に、1回目で削孔した2つの穴4の中間部分に、2本のジャックハンマーのうちの1本が対応するように配置して2回目の削孔を行う。このようにして、ジャックハンマー10,20の間隔の半分の間隔で穴4を削孔することができる。
また、走行部40の走行のための動力源、昇降部30やジャックハンマー10,20の駆動のための動力源、集塵手段の駆動のための動力源等を、すべてエアー駆動方式に統一することで、1台のエアーコンプレッサーを使用して効率的に使用することができる。
本実施形態に係る削孔装置及び削孔方法によれば、削孔装置100はコンクリート版1の上面を走行する走行部40を有しているので、走行部40を削孔位置まで走行させて削孔装置100を容易に移動させることができる。また、走行部40に取り付けられた、コンクリート版1の側面に沿って昇降する昇降部30を有しているので、走行時には昇降部30を上昇させて走行の邪魔にならないようにし、削孔時には昇降部30を削孔位置まで降下させることができる。また、昇降部30に取り付けられた、コンクリート版1の側面方向に進退する2本のジャックハンマー10,20を有しているので、2本のジャックハンマー10,20をコンクリート版1の側面方向に前進させて、削孔装置100を移動させることなく複数の穴4を削孔することができる。さらに、2本のジャックハンマー10,20により削孔することにより、1本の削孔手段による削孔時に生じる進入方向のずれを生じにくくすることができる。
また、2本のジャックハンマー10,20の高さを調整する高さ調整手段を有しているので、コンクリート版1の厚みに応じて、2本のジャックハンマー10,20の高さを調整し、削孔する穴4の位置(高さ)を決定することができる。
また、2本のジャックハンマー10,20の間隔を調整するピッチ調整手段を有しているので、削孔する穴4の間隔に応じて2本のジャックハンマー10,20の間隔を調整することにより、任意の間隔の穴4を削孔することができる。
また、昇降部30とコンクリート版1の側面との間に配置された、ジャックハンマー10,20の進退方向とコンクリート版1の側面とを直角にするための位置決め手段を有しているので、ジャックハンマー10,20の進退方向とコンクリート版1の側面とを直角に合わせながら穴4を削孔することができ、穴4の真直精度をより高めることができる。
また、ジャックハンマー10,20による削孔時に発生する粉塵を集める集塵手段を有しているので、削孔時に発生する粉塵を集めながら穴4を削孔することができ、作業現場の周辺環境の悪化を抑制することができる。
以上、本実施形態に係る削孔装置及び削孔方法によれば、作業員の負担や危険性を軽減し、施工能力の増大や削孔品質の向上を可能とした、コンクリート版の削孔装置及び削孔方法を提供することができる。
以上、本発明の実施形態に係る削孔装置及び削孔方法について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、本実施形態では、削孔手段を2本のジャックハンマー10,20としたが、複数であれば3本以上であってもよい。また削孔手段として、ジャックハンマーのような削岩機ではなく、例えば、穴の外周部のみを削り中心部(コア)をくり抜くコアドリル等を用いてもよい。
また、本実施形態では、昇降部30を昇降させる構造について、支柱34,34側の連結部35,36を軸心として斜めに移動させるようにしたが、例えば支柱34,34に沿ってそのまま上下動するようにしてもよい。その場合には、昇降部30を昇降させることで、削孔手段の高さ調整を同時に行うことができる。
1 コンクリート版
2 タイバー
3 スリップバー
4 穴
5 路盤面
10 ジャックハンマー
11 ロッド
12 ビット
13 保持部
14 前後シリンダー
15 ガイド部
16 スライド部
17 保持部
18 集塵フード
19 エアホース
20 ジャックハンマー
21 ロッド
22 ビット
23 保持部
24 前後シリンダー
25 ガイド部
26 スライド部
27 保持部
28 集塵フード
29 エアホース
30 昇降部
31 フレーム
32 フレーム
33 フレーム
34 支柱
35 連結部
36 連結部
37 連結部
38 上下シリンダー
39 上下シリンダー
40 走行部
41 タイヤ
42 バランスウェイト
43 エアフィルター
44 ルブリケーター
50 位置決めローラー
51 保持部
100 削孔装置
200 削孔装置
210 ジャックハンマー
211 パイプレール
300 削孔装置
310 ジャックハンマー
311 走行部
312 アーム部

Claims (6)

  1. コンクリート版の側面に、隣接するコンクリート版との荷重伝達用の棒鋼を挿入するための穴を削孔する削孔装置であって、
    コンクリート版の上面を走行する走行部と、
    前記走行部に取り付けられた、前記コンクリート版の側面に沿って昇降する昇降部と、
    前記昇降部に取り付けられた、前記コンクリート版の側面方向に進退する複数の削孔手段とを有することを特徴とする削孔装置。
  2. 前記複数の削孔手段の高さを調整する高さ調整手段を有することを特徴とする請求項1に記載の削孔装置。
  3. 前記複数の削孔手段の間隔を調整するピッチ調整手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の削孔装置。
  4. 前記昇降部と前記コンクリート版の側面との間に配置された、前記削孔手段の進退方向と前記コンクリート版の側面とを直角に合わせるための位置決め手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1つに記載の削孔装置。
  5. 前記削孔手段による削孔時に発生する粉塵を集める集塵手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1つに記載の削孔装置。
  6. コンクリート版の側面に、隣接するコンクリート版との荷重伝達用の棒鋼を挿入するための穴を削孔する削孔方法であって、
    コンクリート版の上面を走行する走行部を削孔位置まで走行させ、
    前記走行部に取り付けられた昇降部を前記コンクリート版の側面に沿って降下させ、
    前記昇降部に取り付けられた複数の削孔手段を前記コンクリート版の側面方向に前進させて穴を削孔することを特徴とする削孔方法。
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