JP2014049068A - サーバの単独切替システム及びその方法 - Google Patents

サーバの単独切替システム及びその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014049068A
JP2014049068A JP2012193917A JP2012193917A JP2014049068A JP 2014049068 A JP2014049068 A JP 2014049068A JP 2012193917 A JP2012193917 A JP 2012193917A JP 2012193917 A JP2012193917 A JP 2012193917A JP 2014049068 A JP2014049068 A JP 2014049068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
server
logical
standby
servers
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012193917A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6042139B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Kurita
佳幸 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Research Institute Ltd
Original Assignee
Japan Research Institute Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Research Institute Ltd filed Critical Japan Research Institute Ltd
Priority to JP2012193917A priority Critical patent/JP6042139B2/ja
Publication of JP2014049068A publication Critical patent/JP2014049068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6042139B2 publication Critical patent/JP6042139B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Hardware Redundancy (AREA)

Abstract

【課題】現有系と待機系を有するシステムにおいて、システム全体を切替えるのではなく、サーバ単位で切替える仕組みを提供する。
【解決手段】システムは、現有系と待機系とを接続するセンタ間専用回線と、現有系及び待機系で対となるデータベースと、データベース間のデータ同期を行う手段及びデータ同期のためのデータ同期用専用回線とを備える。現有系、待機系それぞれの物理サーバ上に一又は複数の論理サーバを構築し、この論理サーバは、現有系と待機系とで対となるように構成される。論理サーバそれぞれに、論理サーバが障害発生時又は保守時に、その論理サーバとの論理的接続を遮断し、その論理サーバと対になっている待機系の論理サーバへの接続を実行する単独切替実行部を各論理サーバに設ける。単独切替部は、運用管理サーバから受信したサーバの論理的接続環境を定義する環境パラメータに基づいて、論理サーバ単位での切替を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、多重化されたコンピュータ・システムにおけるサーバの単独切替システム及びその切替方法に関する。特に、多重化されたコンピュータ・システムにおける論理サーバ単位での単独切替方法及びそのシステムに関する。
従来から、コンピュータ・システムの信頼性向上、障害時や保守時などのバックアップ体制のため、システムを構成する各コンピュータ装置を多重化するなど冗長性を持たせた技術が多数知られている。例えば、特許文献1には、現有系と待機系からなる二重化されたサーバシステムにおいて、一方のサーバに障害が発生したときに、他方のサーバが待機系メモリに格納されているチェックポイントデータを参照してディスクへの最新書き込み処理を再開することによって現有系から待機系へと切替える方法について記載されており、特許文献3には、同じく二重化システムにおける両サーバがそれぞれ保持するデータを常に同一に保つ方法について記載されている。
二重化すべき現有系システムは1台とは限らない。例えば、特許文献2には、2台の現有系システムと1台の待機系サーバ及び1台のファイルサーバを設け、各現有系の障害発生をファイルサーバの障害監視プロセスにより実行し、各現有系のトランザクションの管理をファイルサーバのトランザクションブローカによって実行するトランザクション処理システムにおける二重化装置が記載されている。
さらに、特許文献4には、N台の運用系サーバと1台の待機系サーバを用意し、ハードディスクをミラーリングしたシステムにおいて、運用系を保守などで停止するときはミラーリング動作を中断して、一方のハードディスクで、他方のハードディスクで更新の書き込みアドレス情報を記憶しながら運用系のサービスを継続し、他の一方のハードディスクから待機系のハードディスクにデータをコピーし、コピーが終了したときに更新アドレス情報に基づき待機系と運用系を切替えるストレージ制御方法が記載されている。
特開平4−69740号公報 特開平7−200502号公報 特開2002−287999号公報 特開2005−559995号公報
上記特許文献1〜4に記載の方法や装置は、多重化システムにおける1〜N台の現有系サーバと1台の待機系サーバで構成されるシステムの切替方法やデータの同期方法についての技術について開示されたものであるが、今日のコンピュータ・システムでは、現有系システムが多数のサーバから構成されることが多く、それとまったく同じハードウェアを待機系システムでも用意するとなるとかなりのコスト負担となるため、物理サーバ上に複数の論理サーバを構築することが多くなってきている。また、大規模災害時を除き、障害は、システムを構成する機器全体で同時に発生することは少なく、システムを構成する一部のサーバやデータベース、及びネットワーク機器で発生することが多い。そのため、システム全体を切替えるのではなく、障害のあるサーバやネットワークだけを特定してすばやく切替えられることが望まれる。
したがって、本発明では、上記のような課題に鑑み、それぞれが複数のサーバから構成される現有系と待機系システムにおいて、障害時等にシステム全体を切替えるのではなく、論理サーバ単位で切替えることができるサーバ単独切替システム及びその切替方法システムを提案し、サーバの切替を柔軟に構成することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のサーバ単独切替システムは、以下のような解決手段を備えている。
請求項1に記載の発明は、現有系システムと待機系システムを有するコンピュータ・システムにおける障害時又は保守時に実行されるサーバ単独切替システムであって、前記コンピュータ・システムは、前記現有系システムと前記待機系システムとを交信可能に接続するセンタ間専用回線と、前記現有系システム及び前記待機系システムに少なくとも一対備えられたデータベースと、前記一対備えられたデータベース間のデータ同期を行う手段と、前記データ同期のためのデータ同期用専用回線と、前記コンピュータ・システムを構成する物理サーバ上に一又は複数の論理サーバを構築する手段と、前記複数の論理サーバが前記現有系システムと前記待機系システム間で対になるように構成する手段と、前記論理サーバそれぞれに、他の論理サーバが障害発生時又は保守時に、前記他の論理サーバとの論理的接続を遮断し、前記他の論理サーバと対となる前記待機系システムの論理サーバに接続することで単独切替を実行する単独切替実行部と、を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、現有系と待機系を有するコンピュータ・システムにおいて、現有系の1又は複数の論理サーバが障害や保守などによって停止しても、その論理サーバを、停止した論理サーバに対応する待機系システムの論理サーバに、サーバ単位で単独で切替えることができるので、サーバの切替を場面に応じて柔軟に構成することができる。
請求項2に記載の発明は、前記待機系システムが複数のデータセンタ内に設置される場合、前記待機系システム内の論理サーバは、前記複数のデータセンタの待機系システム間で前記単独切替を実行することを特徴とする。
上記の構成によれば、一つの現有系システムに対して、複数の待機系システムを用意した構成であっても、上記のサーバ単独切替システムの切替方法がそのまま適用できる。
請求項3に記載の発明は、前記現有系システムが二重化されている場合、前記現有系システムにおける論理サーバは、前記現有系システム内の正副の論理サーバ間で、前記単独切替を実行することを特徴とする。
上記の構成によれば、現有系システムが既に二重化されている構成であっても、二重化された片方の論理サーバを「正」、もう一方の論理サーバを「副」として構成することで、上記のサーバ単独切替システムの切替方法がそのまま適用できる。また、システム負荷の増大が予想される場合には、この「副」サーバを待機系ではなく本番機として利用し、処理能力を上げるような構成とすることもできる。
請求項4に記載の発明は、前記コンピュータ・システムは、システム全体の稼働状況を捜査員が管理するための運用管理サーバを備え、前記運用管理サーバは、前記コンピュータ・システムに実行させるべき複数の業務アプリケーションの中から一つを選択させる手段を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、システム全体の状況を管理する運用管理サーバから与えられるサーバの論理的接続環境を定義した「環境パラメータ」に基づいて、各サーバに備えられた単独切替部が、接続環境によって切替えるべき相手方のサーバを特定し、切替を実行するので、各サーバの種類ごとに異なる単独切替部を作成することが不要となる。
請求項5に記載の発明は、前記単独切替実行部は、前記運用管理サーバから前記論理サーバの論理的接続環境を前記業務アプリケーションごとに予め定義した環境パラメータを受信し、前記環境パラメータに基づいて、前記単独切替を実行することを特徴とする。
上記の構成によれば、一つのコンピュータ・システムに、特定の業務アプリケーションではなく、複数の業務アプリケーションの中から一つを選択し実行させるような「ゲストシステム」をサポートする構成においても、たとえ業務アプリケーションごとにサーバの論理的接続が異なっても、上記の単独切替システムの切替方法がそのまま適用できる。
請求項6に記載の発明は、現有系システムと待機系システムを有するコンピュータ・システムにおける障害時又は保守時に実行されるサーバ単独切替方法であって、前記コンピュータ・システムは、前記コンピュータ・システムを構成する物理サーバ上に、一又は複数の論理サーバが構築され、前記複数の論理サーバが前記現有系システムと前記待機系システム間で対になるように構成され、前記現有系システムと前記待機系システムとを交信可能に接続するセンタ間専用回線と、前記現有系システム及び前記待機系システムに少なくとも一対に備えられたデータベースと、前記一対に備えられたデータベース間のデータ同期を行う手段と、前記データ同期のためのデータ同期用専用回線と、を備えており、前記論理サーバそれぞれが、他の論理サーバが障害発生時又は保守時に、前記他の論理サーバとの論理的接続を遮断し、前記他の論理サーバと対となる前記待機系システムの論理サーバに接続する段階を実行することを特徴とする。
上記請求項6の発明は、請求項1の単独切替システムを、コンピュータ・システムにおける各サーバが実行する単独切替の方法の発明と捉えたものであり、請求項1に記載のシステムと同様な作用効果を奏する。
本発明によれば、複数のサーバから構成される現有系システムと待機系システムとの多重化システムにおいて、障害時等にシステム全体を切替えるのではなく、それぞれのサーバ単位で単独に切替えることができるので、サーバの切替を柔軟に構成することができる。
本発明のサーバ単独切替方法の概念図である。 本発明の第一の実施形態に係る現有系システム及び待機系のシステム構成を示す図である。 運用管理サーバからのジョブ配信制御処理を示す図である。 ジョブ配信制御処理におけるサーバ切替制御画面の一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る現有系及び待機系のシステム構成を示す図である。 本発明の第三の実施形態に係る現有系及び待機系のシステム構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。
図1は、本発明のサーバ単独切替方法の概念図である。本コンピュータ・システムでは、現有系システム10(本番機)と待機系システム20(バックアップ機)がセンタ間専用回線50及びデータ同期用専用回線60で接続されている。さらに、それぞれのシステムは、インターネットなどの公衆ネットワーク70を介して、外部システム80と接続されて業務サービスを提供している。待機系システム20は、現有系システム10の障害時や保守時などに備え、普段は待機しているが、障害時等には本番機として稼働する。
現有系システム10と待機系システム20は、災害対策の観点から通常は物理的に離れた場所にあるデータセンタ内にそれぞれ設置される。センタ間専用回線50は、現有系システム10と待機系システム20との交信のための高速回線であり、センタ間通信のバックボーンとなる回線である。データ同期用専用回線60は、センタ間専用回線50とは別に設けられ、現有系システム10のデータベース15と待機系システム20のデータベース25との間でデータの同期をとるための専用高速回線である。
現有系システム10と待機系システム20は、それぞれのシステムを構成する複数のサーバ(A,B,C,D)及びデータベースEが互いに対となる構成となっている。この図の例では、現有系システム10のサーバ11(サーバA)と待機系システム20のサーバ21(サーバA’)が同じ処理系1として対応関係にあり、同様にサーバ12(サーバB)とサーバ22(サーバB’)が同じ処理系2として、さらにサーバ13,14(サーバC,D)とサーバ23,24(サーバC’,D’)が同じ処理系3として対応関係にある。データベース15(データベースE)とデータベース25(データベースE’)についても同様である。ここでいう「データベース」は、データベースサーバ又はファイルサーバでありサーバの一種であるが、他のサーバと異なるのは、データ同期用専用回線60を介して常にデータの同期をとっている点である。
今、仮に、現有系システム10において、サーバ11に障害が発生したとすると、サーバ11と論理的な接続関係にあるサーバ12がサーバ11の異常を検知し、後述する運用管理サーバ(図示せず)からのコマンドに基づき、サーバ11との論理接続を遮断し、センタ間専用回線50を介して、待機系システム20のサーバ21に接続を切替える。サーバ21側でも待機のために接続しているサーバ22との論理接続を切断し、サーバ12との接続に切替える。この回線切替によって生じる臨時の接続を図では破線で表している。両サーバ間でのこの接続が確立すると、サーバ21は、サーバ11の単独代替機として稼働を始める。このとき、現有系システム10のサーバ12,13,14及びデータベース15は、通常どおり本番機としての稼働を続けることができる。このようにすることで、現有系システム10での、「サーバA」−「サーバB」−「サーバC,D」−「データベースE」の論理構成が、待機系システム20内のサーバの一部を含めて、「サーバA’」−「サーバB」−「サーバC,D」−「データベースE」の構成に入れ替わる(この接続ルートを図の太線で表す)。すなわち、サーバ単位での単独切替が行われたことになる。
ここで、切替単位である「サーバ」は、いわゆる「仮想サーバ」である。「仮想サーバ」とは、一つの物理サーバの上に論理サーバを構築する技術である。ハードウェアの処理能力は年々向上しており、この処理能力をフルに生かすために複数の論理サーバを一つの物理サーバ上で構成する方式を採用するシステムが増加している。
サーバを仮想化する技術は従来から知られており、いろいろな手段が存在する。例えば、VMware(登録商標)、Hyper−V、XenServer(登録商標)など、ハードウェアをエミュレートすることで複数のOSを1台の物理マシン上で稼働させる方式が一般的である。この方式では、1台の物理サーバ上に論理サーバを複数用意することができ、この論理サーバは、サーバOS(Operating System)からは物理サーバと同じように見え、システム全体の管理上からも物理サーバと同じように見える。本発明では、上記の仮想サーバ方式のどの手段を用いてもよい。
図2は、本発明の第一の実施形態に係るシステム構成を示す図である。図1では本発明の概念について説明したが、図2では実際のデータセンタ内の物理的なシステム構成図をもとにより詳しく説明する。
ここでは、現有系システム10は、データセンタAに設置され、待機系システム20は、別の場所にあるデータセンタBに設置されているとする。それぞれのシステムを構成する論理サーバは、1又は複数の物理サーバ上に構築される。図の例では、現有系システム10においては、論理サーバ11,12(論理サーバA,B)が物理サーバ16上に構築され、論理サーバ13,14(論理サーバC,D)が物理サーバ17上に構築されている。待機系システム20においては、論理サーバ21,22,23,24(論理サーバA’,B’,C’,D’)がすべて同じ物理サーバ26上に構築されている。すなわち、現有系と待機系で論理サーバの構成は同一でなければならないが、物理サーバの構成は同一である必要はない。これは、待機系のハードウェアをコスト面の負担からなるべく小規模にすませたいという要求に沿ったものである。
本コンピュータ・システムには、システム全体を管理するための運用管理サーバが少なくとも1台存在する。この図では、運用管理サーバ(正)40が現有系システムが設置されたデータセンタAに設けられ、運用管理サーバ自身のバックアップとして、運用管理サーバ(副)41が待機系システムが設置されたデータセンタBに設けられ、それぞれのデータセンタに1台の運用管理サーバを設置している。もちろん、一つのデータセンタ内にも複数の運用管理サーバを予備として設置してもよい。システムの管理者は、この運用管理サーバ40又は41(以下、単に運用管理サーバと呼ぶ)を介してシステムの稼働状況を監視し、必要であれば各サーバの稼働又は停止等の指示を運用管理サーバ上で入力する。運用管理サーバは、この指示に基づいて各サーバに予め定義した所定のコマンドを各論理サーバに送信する。
各論理サーバには、このコマンドを受信して、他の論理サーバとの接続を遮断又は開始を実行する単独切替実行部45が設けられている。単独切替実行部45は、コンピュータ・プログラムであり、論理サーバの種類によってそれぞれの環境に応じた論理接続の切替を実行する。例えば、論理サーバ11(論理サーバA)が障害を起こしたことが検知されると、システム管理者は、運用管理サーバから、(1)論理サーバAを停止させ(既に停止している場合はその確認)、(2)代替えとなる論理サーバA’を稼働させ、(3)論理サーバBと論理サーバA’に対して互いに相手との接続を開始するようにコマンドを単独切替実行部45に送信する。
このコマンドを受信した論理サーバBの単独切替実行部45は、論理サーバA’へ接続要求を送信し、論理サーバA’は、まず自身が本番機として起動するために環境パラメータの設定を行う。次に、サーバBからの接続要求に対して受諾応答を返信する。この受諾応答をサーバBが受信することで両者の接続が確立する。このとき、論理サーバA’は、外部に対するフロントラインとなる公衆ネットワーク70との接続も確立する。このようにして、各論理サーバ内の単独切替実行部45は、それぞれの周りの接続環境に応じて、自身の環境パラメータを設定し、必要な相手サーバとの接続の切替を行う。具体的には、サーバ内の通信部の設定をソフト的に「有効」又は「無効」にし、有効にした通信部を介して、相手サーバからの応答を待ち、応答が得られたら相手とサーバとの接続が確立したとみなす。この環境パラメータによって、単独切替実行部45は、業務アプリケーションによって、サーバの論理的接続が異なってもプログラムの変更なしに対処することができる。すなわち、単独切替実行部45は、サーバの種類、業務アプリケーションの種類、その他の環境ごとに別々のプログラムを用意する必要はない。
データベースサーバ15,25(データベースサーバE,E’)についても基本的には同様であるが、データベースサーバ15,25は、上記の動きとは独立に、データ同期用専用回線60を介して、常に互いのデータの同期をとっている点が異なる。このデータ同期(ディスク・ミラーリング)の手段としては、市販の製品(例えば、IBM(登録商標)社のGDPSグローバルミラーなど)を用いてよいが、公知の技術であるのでここでは説明を省略する。
なお、上記の説明のとおり、本システムにおけるサーバの切替は論理サーバ単位の切替となるが、一つの物理サーバ上で一つの論理サーバを構成すれば、実質上物理サーバの単独切替と同等となる。
図3は、運用管理サーバからの「ジョブ配信制御処理」を示す図である。「ジョブ配信制御処理」とは、運用管理サーバから、システム管理者(捜査員)のシステム全体のパラメータ設定及び各サーバへの指示の手順をいう。以下の説明では、特に断らない限り、「サーバ」とは論理サーバを指すものとする。
まず、ステップS10において、捜査員は「ゲストシステム」を選択する。「ゲストシステム」とは、システムが実行する業務サービス(業務アプリケーション)のことである。すなわち、本システムは、同一のハードウェア構成で、予め定められた複数の業務アプリケーションのうちから一つを選択して稼働させることができる。この選択された業務アプリケーションが「ゲストシステム」である。
次に、ステップS11において、「災対フラグ」を取得する。「災対フラグ」とは、データセンタのシステムが本番系として稼働するのか待機系として稼働するのかの区別と、その際の必要な環境パラメータを定義したものである。環境パラメータは、予め定義されており、運用管理サーバの記憶部から読み出される。
さらに、ステップS12において、「サーバ定義」を読み込む。「サーバ定義」とは、サーバが実行する業務アプリケーションの切替パターンを定義する。例えば、ある業務から別の業務に切替えるタイミング(日時、週時など)を定義したファイルである。
次に、ステップS13においては、現在の開閉局状態を管理マネジャから取得する。ここでいう管理マネジャとは、運用管理サーバに格納されたサーバの運用管理を行うソフトウェアまたはミドルウェアのことである。この管理マネジャ自体は、市販の製品を利用することができる(例えば日立製作所の「JP1」など)。なお、「開局」とは、各サーバが業務アプリケーションの実行を始めている状態、「閉局」とは業務アプリケーションの実行を停止している状態を表す。
捜査員は、前ステップで各サーバの状態を把握したら、次にステップS15において、個々のサーバの開局/閉局を順に選択していく。そして、ステップS17において、管理マネジャは捜査員の入力に従って、各サーバに開閉局のコマンドを発行し、このコマンドを受信した各サーバの単独切替実行部45は、それぞれ開局/閉局の処理を実行する。以上のステップS13〜S17の処理をすべてのサーバに対して行う。
図4は、上記のジョブ配信制御処理の手順を運用管理サーバのコンソールに表示される画面から説明したものである。図示するように、画面100ではゲストシステムの選択、画面101では、各サーバ(ここでは、GWサーバ#1、#2のように表示されている)の配信、停止を順に指示している。業務アプリケーションによって、開局と同時にサーバの配信を行う場合と、あるサーバの停止をしてから別のサーバの配信を行うものもあるので、開局/閉局と配信/停止は、必ずしも一対一に対応するものではない。なお、画面101の上部に表示されている「災対パターン」とは、サーバを切替える際のサーバ定義から読み出したパターンであり、例えば、(1)サーバAの停止、(2)サーバA’の開局、(3)サーバB−A’の接続開始などを定めた手順のことである。想定した災害の種類によってこの災対パターンは複数用意される。
図5は、本発明の第二の実施形態に係るシステム構成を示す図である。図2では、第一の実施形態として、データセンタAに現有系システム10が設置され、データセンタBに待機系システム20が設置された場合について説明したが、図5では、第二の実施形態として、別のシステム構成をとった場合を示す。
すなわち、待機系システムをさらに別のデータセンタCに分けて設置した例を示す。図では、現在開局しているサーバは、データセンタAにおいては、サーバ11(サーバA),サーバ12(サーバB)であり,データセンタBにおいては、サーバ23(サーバC’)とデータベースサーバ25(データベースサーバE’)であることを示している。さらにデータセンタCにおいては、サーバ34(サーバD’’)が開局していることを示している。
このようなシステム構成では、待機系システムをさらに柔軟に構築することができる。例えば、待機系自体が定期保守などで一部のサーバが利用できないときであっても、その他の保守対象でないサーバだけを待機系に参加させることができる。また、例えば、現有系を東京に、待機系1を大阪に、待機系2を海外に設置するなどすれば、バックアップ体制のさらなる信頼性向上に役立つ。待機系の一つが大規模災害等で全面停止しているときに、現有系の障害が発生しても別の待機系が稼働していれば運用上の問題がなくなる。また、現有系全体が大規模災害で停止しても、一つの待機系又は複数の待機系をサーバ単位で結合して本番機とすることもできる。
図6は、本発明の第三の実施形態に係るシステム構成を示す図である。図2、図5では、いずれも待機系システムが別のデータセンタに設置されることを想定したが、図6では、第三の実施形態として、現有系システムが設置されたデータセンタAにも、ローカルに現有系と待機系を構築できることを示す。多くの場合、現有系自体がすでに二重化されていることもある。すなわち、あるサーバが障害を起こしても、別のデータセンタの待機系サーバを利用する前に、同じセンタ内の「副」サーバに瞬時に切替えるようにしている。このようなデータセンタ内での「正」、「副」のサーバの切替は、人手を介さず、システムが自動的に切替えることができるシステムが各ベンダから提供されている。しかし、逆に言えば、人手を介さずに済むような単純な(定型的な)切替にしかそのシステムは適用できないことを意味する。二重化システムであっても、障害時に自動的に切替えることができないサーバは、2台のサーバを「正」、「副」として使用するのではなく、システムの負荷が高い場合などに処理能力を上げるため、2台のマルチプロセッサ構成のように使用している場合もある。
本システムが稼働させることができる業務アプリケーションは、様々なものがあるので、サーバの切替一つをとってもすべてが自動化できるものではない。このため、現有系システムの中の一方のサーバを「副」として、本発明のサーバ単位で切替方法を適用することが可能である。本発明の切替手法は、図3、図4で示したように、原則として操作員の介入を前提とするが、逆にこの点を利用することができる。すなわち、図6では、既にデータセンタA内にある二重化システムを利用して、「正」サーバ13A,14A,15Aが保守時または障害時に、他のデータセンタに直ちに切替えるのではなく、同じセンタ内の「副」サーバ13B,14B、15Bを稼働していることを示している。すなわち、本発明の手法は、二重化された現有系システムであれば、そのままバックアップ系としても活用できる。もちろん、サーバの種類、構成によって、市販製品による自動切替の手法と本発明の切替手法を柔軟に組み合わせてもよい。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 現有系システム
10A 現有系システム「正」
11A,12A,13A,14A,15A 「正」サーバ
11B,12B,13B,14B,15B 「副」サーバ
10B 現有系システム「副」
11,21,31 論理サーバA (処理系1)
12,22,32 論理サーバB (処理系2)
13,23,33 論理サーバC (処理系3)
14,24,34 論理サーバD (処理系3)
15,25,35 データベースサーバE(データベースE)
16,17,26,36 物理サーバ
19,29,39 センタ内ネットワーク
20 待機系システム
30 待機系システム(予備)
40 運用管理サーバ(正)
41,42 運用管理サーバ(副)
45 単独切替実行部
50 センタ間専用回線(センタ間バックボーン)
60 データ同期用専用回線
70 公衆ネットワーク
80 外部システム
100,101,102 サーバ切替制御画面

Claims (6)

  1. 現有系システムと待機系システムを有するコンピュータ・システムにおける障害時又は保守時に実行されるサーバ単独切替システムであって、
    前記コンピュータ・システムは、
    前記現有系システムと前記待機系システムとを交信可能に接続するセンタ間専用回線と、
    前記現有系システム及び前記待機系システムに少なくとも一対備えられたデータベースと、
    前記一対備えられたデータベース間のデータ同期を行う手段と、前記データ同期のためのデータ同期用専用回線と、
    前記コンピュータ・システムを構成する物理サーバ上に一又は複数の論理サーバを構築する手段と、
    前記複数の論理サーバが前記現有系システムと前記待機系システム間で対になるように構成する手段と、
    前記論理サーバそれぞれに、他の論理サーバが障害発生時又は保守時に、前記他の論理サーバとの論理的接続を遮断し、前記他の論理サーバと対となる前記待機系システムの論理サーバに接続することで単独切替を実行する単独切替実行部と、
    を有することを特徴とするサーバ単独切替システム。
  2. 前記待機系システムが複数のデータセンタ内に設置される場合、前記待機系システム内の論理サーバは、前記複数のデータセンタの待機系システム間で前記単独切替を実行することを特徴とする請求項1に記載のサーバ単独切替システム。
  3. 前記現有系システムが二重化されている場合、前記現有系システムにおける論理サーバは、前記現有系システム内の正副の論理サーバ間で、前記単独切替を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ単独切替システム。
  4. 前記コンピュータ・システムは、システム全体の稼働状況を捜査員が管理するための運用管理サーバを備え、前記運用管理サーバは、前記コンピュータ・システムに実行させるべき複数の業務アプリケーションの中から一つを選択させる手段を有することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のサーバ単独切替システム。
  5. 前記単独切替実行部は、前記運用管理サーバから前記論理サーバの論理的接続環境を前記業務アプリケーションごとに予め定義した環境パラメータを受信し、前記環境パラメータに基づいて、前記単独切替を実行することを特徴とする請求項4に記載のサーバ単独切替システム。
  6. 現有系システムと待機系システムを有するコンピュータ・システムにおける障害時又は保守時に実行されるサーバ単独切替方法であって、
    前記コンピュータ・システムは、
    前記コンピュータ・システムを構成する物理サーバ上に、一又は複数の論理サーバが構築され、
    前記複数の論理サーバが前記現有系システムと前記待機系システム間で対になるように構成され、
    前記現有系システムと前記待機系システムとを交信可能に接続するセンタ間専用回線と、
    前記現有系システム及び前記待機系システムに少なくとも一対に備えられたデータベースと、
    前記一対に備えられたデータベース間のデータ同期を行う手段と、前記データ同期のためのデータ同期用専用回線と、を備えており、
    前記論理サーバそれぞれが、他の論理サーバが障害発生時又は保守時に、前記他の論理サーバとの論理的接続を遮断し、前記他の論理サーバと対となる前記待機系システムの論理サーバに接続する段階を実行することを特徴とするサーバ単独切替方法。
JP2012193917A 2012-09-04 2012-09-04 サーバの単独切替システム及びその方法 Active JP6042139B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012193917A JP6042139B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 サーバの単独切替システム及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012193917A JP6042139B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 サーバの単独切替システム及びその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014049068A true JP2014049068A (ja) 2014-03-17
JP6042139B2 JP6042139B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=50608627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012193917A Active JP6042139B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 サーバの単独切替システム及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6042139B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016004462A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 株式会社Nttドコモ データベースシステム及び運用切替方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009187314A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Fuji Electric Systems Co Ltd 二重化コントローラ・システム、cpuモジュール、そのプログラム
JP2009211623A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Nec Corp 緊急地震速報によるサーバのフェイルオーバシステム及びその方法並びにサーバ
WO2012063294A1 (ja) * 2010-11-12 2012-05-18 株式会社日立製作所 計算機システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009187314A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Fuji Electric Systems Co Ltd 二重化コントローラ・システム、cpuモジュール、そのプログラム
JP2009211623A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Nec Corp 緊急地震速報によるサーバのフェイルオーバシステム及びその方法並びにサーバ
WO2012063294A1 (ja) * 2010-11-12 2012-05-18 株式会社日立製作所 計算機システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016004462A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 株式会社Nttドコモ データベースシステム及び運用切替方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6042139B2 (ja) 2016-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8086895B2 (en) Management method and system for managing replication by taking into account cluster storage accessibility a host computer
CN108632067B (zh) 容灾部署方法、装置及***
JP4457184B2 (ja) ストレージシステムにおけるフェイルオーバー処理
US9298566B2 (en) Automatic cluster-based failover handling
JP4448878B2 (ja) 障害回復環境の設定方法
US9423956B2 (en) Emulating a stretched storage device using a shared storage device
US20120079090A1 (en) Stateful subnet manager failover in a middleware machine environment
JP5286212B2 (ja) ストレージクラスタ環境でのリモートコピー制御方法及びシステム
KR20150029181A (ko) 클러스터 시스템 및 클러스터 시스템에서 서비스 가용성을 제공하기 위한 방법
KR20110044858A (ko) 데이터 센터들에 걸쳐 데이터 서버들내 데이터 무결정의 유지
JP2008107896A (ja) 物理資源制御管理システム、物理資源制御管理方法および物理資源制御管理用プログラム
US9442811B2 (en) Emulating a stretched storage device using a shared replicated storage device
JP4320314B2 (ja) 計算機システム、同期化処理方法、およびプログラム
JP4318211B2 (ja) 高信頼システム、冗長構成制御方法及びプログラム
KR100404906B1 (ko) 클러스터 시스템의 고 가용성 구현장치 및 방법
JP5285045B2 (ja) 仮想環境における故障復旧方法及びサーバ及びプログラム
JP6042139B2 (ja) サーバの単独切替システム及びその方法
CN112445652B (zh) 远程复制***
JP6773345B1 (ja) フォールトトレラントシステム、サーバ、及びそれらの運用方法
JP2020205121A (ja) フォールトトレラントシステム、サーバ、それらの運用方法、及びプログラム
JP6856574B2 (ja) サービス継続システムおよびサービス継続方法
JP6720250B2 (ja) ストレージシステム及び構成情報制御方法
JP5636695B2 (ja) フォールトトレラントシステム及び仮想マシン構築方法
JP5353378B2 (ja) Haクラスタシステムおよびそのクラスタリング方法
JP2011054033A (ja) 監視制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6042139

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250