JP2014047674A - 圧縮機 - Google Patents

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尚志 井
Takekazu Obitani
武和 帯谷
Hiroto Kaida
寛仁 甲斐田
Takuya Ishino
拓也 石野
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Abstract

【課題】R32冷媒を圧縮する圧縮機における酸の生成を抑制する。
【解決手段】
ロータリー圧縮機は、シリンダ室S2で冷媒を圧縮する圧縮機構と、シリンダ室S2からマフラー空間S1へと断続的に高圧冷媒が吐出される吐出部に設けられた吐出弁とを備える。フロントヘッド吐出孔41cを塞ぐときに吐出弁の吐出弁体48が当たる環状弁座部41dの弁座面41daには、エンジニアリングプラスチック41eがコーティングされている。
【選択図】図5

Description

本発明は、圧縮機、特に、R32冷媒を圧縮する圧縮機に関する。
最近、オゾン層破壊がないHFC系冷媒が使われることが多くなっている。また、地球温暖化の観点や燃焼性の観点から、R32冷媒を用いる冷凍装置も提案されている。特許文献1(特開2003−262437号公報)には、R32冷媒を用いたヒートポンプ式の空気調和機が開示されている。
上記の特許文献1にも記述があるように、R32冷媒を用いる冷凍装置では、冷媒が化学的に不安定であることから、フッ酸や蟻酸、酢酸などの酸が生成することもある。酸が生じると、銅製の冷媒配管が腐食し、冷凍装置の寿命に影響を及ぼすことも想定される。
また、冷凍装置の多くには圧縮機が組み込まれているが、圧縮機でR32冷媒を圧縮する場合、圧縮機の内部における酸の生成を抑制することが、冷凍装置全体としての寿命を考えた場合に重要である、という知見を本願発明者は得ている。
本発明の課題は、R32冷媒を圧縮する圧縮機における酸の生成を抑制することにある。
本発明の第1観点に係る圧縮機は、吸入したR32冷媒を圧縮する圧縮機であって、圧縮機構と、吐出弁とを備えている。圧縮機構は、圧縮室でR32冷媒を圧縮する。吐出弁は、圧縮室から圧縮後の高圧冷媒が高圧空間へと断続的に吐出される吐出部に設けられる。この吐出弁は、高圧冷媒の流路となる孔が形成された弁座と、弁座の孔を開閉する弁体とを有している。そして、この圧縮機では、弁座の孔を塞ぐときに弁体が当たる弁座の弁座面に、樹脂コーティングが施されている。
上述のように、本願発明者は、冷凍装置全体としての寿命を考えた場合に、圧縮機の内部における酸の生成を抑制することが重要であるという知見を得ている。そして、圧縮機においては、圧縮後の高圧冷媒が断続的に吐出される吐出部に設けられた吐出弁が酸の生成の要因になっていることを見いだし、本発明に至っている。すなわち、高温の高圧冷媒が断続的に吐出されることによって、弁座面に弁体が繰り返し当たり、酸が生成されるという知見を得て、本願発明者は、その弁座面に樹脂コーティングを施すという本発明に至っている。
ここでは、弁体が当たる弁座の弁座面に樹脂コーティングを施しているため、弁体が弁座面に当たるときの衝撃力が緩和され、また弁体や弁座の温度の更なる上昇を抑えることができ、酸の生成が抑制されるようになる。
本発明の第2観点に係る圧縮機は、第1観点に係る圧縮機であって、弁体が当たる弁座の弁座面には、エンジニアリングプラスチックがコーティングされている。エンジニアリングプラスチックは、100℃以上の耐熱性があり、49Mpa以上の引っ張り強度を有する樹脂である。
本発明に係る圧縮機は、R32冷媒を圧縮するため、現在広く冷凍装置において用いられているR410A冷媒と較べると圧縮機の内部温度が高くなる傾向になるが、ここでは耐熱性があるエンジニアリングプラスチックを弁座面の樹脂コーティング剤として使用しているため、所望の高圧まで冷媒を圧縮することが可能になる。また、繰り返し弁体が弁座面に当たるが、耐熱性や引っ張り強度が確保されたエンジニアリングプラスチックを弁座面にコーティングするため、所望の圧縮機の寿命を確保することができる。
なお、弁座面の樹脂コーティング剤としてのエンジニアリングプラスチックは、例えば、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、フッソ樹脂(PTFE,PFA,FEP,PVDF等)などである。また、本発明の第2観点に係る圧縮機の弁座面にコーティングするエンジニアリングプラスチックは、ポリアミドイミドなどに必要に応じて耐摩耗材などを含有させたものも含む。
本発明の第3観点に係る圧縮機は、第1観点又は第2観点の圧縮機であって、弁座の弁座面は、孔の周囲における環状の面である。弁体は、薄板部材であり、高圧冷媒の流路である孔の内部空間が高圧空間よりも圧力が低いときには、弁座面に押しつけられて、孔の出口を塞ぐ閉状態になる。また、弁体は、高圧冷媒の流路である孔の内部空間が高圧空間よりも圧力が高くなったときには、弾性変形をして弁座面から離れることで、開状態になる。
ここでは、弁体が弾性変形をして弁座面から離れることで孔の出口が開く開状態になる構成を採っており、弁体が閉状態になる際には、圧力差だけではなく弁体の弾性力が作用する形で弁体が弁座面に当たって衝撃力が大きくなる傾向があるが、弁座面に樹脂コーティングを施しているため、衝撃力を緩和し温度上昇を抑えることができ、吐出部における酸の生成が抑制される。
本発明に係る圧縮機では、圧縮後の高圧冷媒が断続的に吐出される吐出部に設けられた吐出弁の弁座面に、樹脂コーティングを施している。これにより、R32冷媒を圧縮する圧縮機においても、弁体が弁座面に当たるときの衝撃力を緩和し、温度上昇を抑えることができ、酸の生成が抑制される。
本発明の一実施形態に係るロータリー圧縮機の縦断面図。 吐出弁を含むフロントヘッドの平面図。 図2におけるフロントヘッドのIII-III 断面図。 図3の吐出弁の周囲の拡大図(吐出弁体が閉状態)。 図3の吐出弁の周囲の拡大図(吐出弁体が開状態)。
(1)全体構成
ロータリー圧縮機10は、図1に示すように、1シリンダ型のロータリー圧縮機であって、ケーシング11と、ケーシング11内に配置される駆動機構20、圧縮機構30および吐出音低減機構39とを備えている。このロータリー圧縮機10は、ケーシング11内において、圧縮機構30および吐出音低減機構39が、駆動機構20の下側に配置される。
このロータリー圧縮機10は、空気調和機やヒートポンプ式の給湯機などの冷凍装置においてR32冷媒を圧縮するために用いられる機器であり、冷凍装置のアキュムレータ80から冷媒を吸入し、圧縮して高温高圧になった冷媒を吐出管25から冷凍装置のガスクーラに向けて吐出する。
(2)詳細構成
(2−1)駆動機構
駆動機構20は、ケーシング11の内部空間の上部に収容されており、圧縮機構30を駆動する。駆動機構20は、駆動源となるモータ21と、モータ21に取り付けられる駆動軸22とを有する。
モータ21は、駆動軸22を回転駆動させるためのモータであり、主として、ロータ23と、ステータ24とを有している。ロータ23は、駆動軸22を挿嵌されており、駆動軸22と共に回転する。ロータ23は、積層された電磁鋼板と、ロータ本体に埋設された磁石とから成る。ステータ24は、ロータ23の径方向外側に所定の空間を介して配置される。ステータ24は、積層された電磁鋼板と、ステータ本体に巻かれたコイルとから成る。モータ21は、コイルに電流を流すことによってステータ24に発生する電磁力により、ロータ23を駆動軸22と共に回転させる。
駆動軸22は、ロータ23に挿嵌されている。また、駆動軸22は、圧縮機構30のローラ31に挿通しており、ロータ23からの回転力を伝達可能な状態でローラ31に嵌っている。駆動軸22は、ロータ23の回転に従って回転し、圧縮機構30のローラ31を公転させる。すなわち、駆動軸22は、モータ21の駆動力を圧縮機構30に伝達する機能を有している。
(2−2)圧縮機構および吐出音低減機構
圧縮機構30は、ケーシング11内の下部側に収容されている。圧縮機構30は、アキュムレータ80から吸入した冷媒を圧縮する。圧縮機構30は、ロータリー型の圧縮機構であり、主として、フロントヘッド40のフロントヘッド円板部41の下部と、シリンダ50と、ローラ31と、リアヘッド60とから成る。
吐出音低減機構39は、圧縮機構30の上方、且つ、駆動機構20の下方に配置されており、主として、フロントヘッド40のフロントヘッド円板部41の上部に形成される弁座41dおよび吐出弁体48から構成される吐出弁90(図4参照)と、フロントヘッド40とともにマフラー空間S1を形成するマフラー70とから成る。吐出弁90は、圧縮機構30のシリンダ室S2と吐出音低減機構39のマフラー空間S1との境界である吐出部A(図3参照)に位置している。
(2−2−1)シリンダ
シリンダ50は、略円板状の金属製の鋳造部材であり、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を吸入する吸入穴32と、吸入穴32から吸入される冷媒が流入するシリンダ室S2とが形成されている。吸入穴32は、シリンダ室S2からシリンダ50の外周部に向かって貫通しており、シリンダ50の外周端において開口している。シリンダ室S2内には、シリンダ室S2内に流入した冷媒を圧縮するためのローラ31等が収容されている。
(2−2−2)フロントヘッド
フロントヘッド40は、図2および図3に示すように、シリンダ50の上面を閉塞するフロントヘッド円板部41と、フロントヘッド円板部41のフロントヘッド開口41aの周縁から上方向に延びる軸受けとしてのフロントヘッドボス部42とを有する。フロントヘッドボス部42の軸方向に対する垂直断面の外周は正円形状である。
フロントヘッド円板部41には、上方が開口した凹状の弁体収容室47と、弁体収容室47に連通するフロントヘッド吐出孔41cとが形成されている。フロントヘッド吐出孔41cからは、シリンダ50のシリンダ室S2におけるローラ31の回転駆動によって圧縮された冷媒が断続的に吐出される。フロントヘッド吐出孔41cから吐出された冷媒は、弁体収容室47に導かれる。弁体収容室47には、フロントヘッド吐出孔41cの出口を開閉する吐出弁体48と、吐出弁体48の開放を規制する押さえ部材49とが設けられる。
フロントヘッド円板部41の上部には、フロントヘッド吐出孔41cを取り巻く環状弁座部41dが形成されている。環状弁座部41dは、その周囲のフロントヘッド円板部41の上面よりも上に膨出しており、フロントヘッド吐出孔41cの内部空間S3の圧力が吐出弁体48の上のマフラー空間(高圧空間)S1の圧力よりも小さいときに、図4に示すように吐出弁体48が上から密着する。このときの吐出弁体48の状態を、閉状態と呼ぶ。なお、フロントヘッド吐出孔41cは、フロントヘッド円板部41のうち環状弁座部41dおよび環状弁座部41dと平面的に重なる部分に形成されていることになる。
また、環状弁座部41dの上面には、図4および図5に示すように、樹脂コーティング剤であるエンジニアリングプラスチック41eがコーティングされている。エンジニアリングプラスチック41eとしては、100℃以上の耐熱性があり、49Mpa以上の引っ張り強度を有する高機能樹脂が使用される。ここでは、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、或いはフッソ樹脂(PTFE,PFA,FEP,PVDF等)を使用している。なお、必要に応じて、ポリアミドイミド(PAI)にフッソ樹脂(PTFE等)を混ぜたものや、耐摩耗材や低摩擦材を添加したものを、環状弁座部41dの上面にコーティングするエンジニアリングプラスチック41eとして用いてもよい。
吐出弁体48の基端部48aは、ボルト44により弁体収容室47の底面、すなわちフロントヘッド円板部41の上面に固定される。吐出弁体48の基端部48aが固定されているフロントヘッド円板部41の上面の部分の高さ位置は、エンジニアリングプラスチック41eがコーティングされた環状弁座部41dの弁座面(上面)41daの高さ位置(図5参照)と同じである。吐出弁体48は、シリンダ室S2において冷媒が圧縮されると、その先端部48bがフロントヘッド吐出孔41cから吐出される高圧冷媒に押し上げられる(図5の白抜き矢印を参照)。そして、吐出弁体48が押し上げられることにより、吐出弁体48が開状態になって、フロントヘッド吐出孔41cは開放される。
また、フロントヘッド円板部41の外縁部分には、図2に示すように、ボルト43(図1参照)を挿嵌するボルト孔41bが設けられる。
(2−2−3)リアヘッド
リアヘッド60は、シリンダ50の下面を閉塞するリアヘッド円板部61と、リアヘッド円板部61の中央開口の周縁部から下方に延びる軸受けとしてのリアヘッドボス部62とを有する。フロントヘッド円板部41、リアヘッド円板部61、およびシリンダ50は、シリンダ室S2を形成する。フロントヘッドボス部42およびリアヘッドボス部62は、円筒形状のボス部であり、駆動軸22を軸支する。
(2−2−4)マフラー
マフラー70は、図1および図3に示すように、フロントヘッド40の周縁部の上面に取り付けられている。マフラー70は、フロントヘッド円板部41の上面およびフロントヘッドボス部42の外周面と共にマフラー空間S1を形成して、冷媒の吐出に伴う騒音の低減を図っている。マフラー空間S1とシリンダ室S2とは、フロントヘッド吐出孔41cを介して連通される。
また、マフラー70には、フロントヘッドボス部42を貫通させるマフラー開口と、マフラー空間S1から上方のモータ21の収容空間へと冷媒を流すマフラー吐出孔とが形成されている。
なお、マフラー空間S1、モータ21の収容空間、吐出管25が位置するモータ21の上方の空間、圧縮機構30の下方に潤滑油が溜まっている空間などは、全てつながっており、圧力が等しい高圧空間を形成している。
(3)動作
ロータリー圧縮機10では、圧縮機構30のローラ31の偏芯運動によって圧縮された冷媒が、圧縮機構30のシリンダ室S2からフロントヘッド吐出孔41cの内部空間S3を介して吐出部Aからマフラー空間S1に導かれる。マフラー空間S1に導入された冷媒は、マフラー70のマフラー吐出孔からマフラー空間S1の上方の空間へ排出される。マフラー空間S1の外部へ排出された冷媒は、モータ21のロータ23とステータ24との間の空間を通過して、モータ21を冷却した後に、吐出管25から冷凍装置の高圧冷媒配管へと吐出される。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態に係るロータリー圧縮機10は、吸入したR32冷媒を圧縮する圧縮機であって、圧縮機構30は、シリンダ室S2においてローラ31が偏芯回転することで、R32冷媒を圧縮する。シリンダ室S2から圧縮後の高圧冷媒がマフラー空間S1へと断続的に吐出される吐出部Aには、吐出弁体48および環状弁座部41dから成る吐出弁90が設けられる。そして、フロントヘッド吐出孔41cを塞ぐときに吐出弁体48が当たる環状弁座部41dの弁座面41daに、樹脂コーティングが施されている。
ロータリー圧縮機10を含む冷凍装置全体としての寿命を考えた場合に、本願発明者は、ロータリー圧縮機10の内部における酸の生成を抑制することが重要であるという知見を得て、且つ、ロータリー圧縮機10においては、圧縮後の高圧冷媒が断続的に吐出される吐出部Aに設けられた吐出弁90が酸の生成の要因になっていることを見いだし、弁座面41daに樹脂コーティングを施すという本発明に至っている。
この樹脂コーティングによって、吐出弁体48が弁座面41daに当たるときの金属接触による衝撃力が緩和され、また吐出弁体48や環状弁座部41dの温度の更なる上昇を抑えることができており、このロータリー圧縮機10では、R32冷媒を圧縮するときにも、フッ酸(弗酸)などの酸の生成が殆どなくなっている。
特に、このロータリー圧縮機10では、薄板の吐出弁体48が弾性変形をして環状弁座部41dから離れることでフロントヘッド吐出孔41cの出口が開くという構成を採っており、吐出弁体48が閉状態になる際には、高圧空間であるマフラー空間S1と冷媒圧縮を行うシリンダ室S2との圧力差だけではなく、吐出弁体48の弾性力が作用する形で吐出弁体48が弁座面41daに当たって衝撃力が大きくなる傾向があるが、弁座面41daに樹脂コーティングを施しているため、衝撃力を緩和し温度上昇を抑えることができ、吐出部Aにおける酸の生成が抑制される。
(4−2)
本実施形態に係るロータリー圧縮機10では、吐出部Aに設けられる吐出弁90のうち、吐出弁体48ではなく、環状弁座部41dのほうにエンジニアリングプラスチック41eをコーティングしている。エンジニアリングプラスチック41eは、100℃以上の耐熱性があり、49Mpa以上の引っ張り強度を有する樹脂である。
このロータリー圧縮機10では、R32冷媒を圧縮するため、現在広く冷凍装置において用いられているR410A冷媒と較べると内部温度が高くなる傾向になるが、ここでは耐熱性があるエンジニアリングプラスチック41eを環状弁座部41dの樹脂コーティング剤として使用しているため、所望の高圧までR32冷媒を圧縮することが可能になっている。また、繰り返し吐出弁体48が弁座面41daに当たるが、引っ張り強度や曲げ弾性率が確保されたエンジニアリングプラスチック41eを弁座面41daにコーティングしているため、所望の寿命を確保することができている。
なお、吐出部Aに設けられる吐出弁90のうち、吐出弁体48のほうに樹脂コーティングを施すことも考えられるが、ロータリー圧縮機10の寿命を考えると、それだけでは不十分である。弾性変形をする吐出弁体48を樹脂コーティングする場合には、樹脂と基材の密着性を向上させるために基材に表面処理を行うなど、コストをかける必要があると考えられる。これに対し、本実施形態では、環状弁座部41dの弁座面41daにエンジニアリングプラスチック41eをコーティングするという構成を採っており、安価にロータリー圧縮機10の寿命を高めることができている。
10 ロータリー圧縮機
30 圧縮機構
41 フロントヘッド円板部(弁座)
41c フロントヘッド吐出孔
41d 環状弁座部(弁座)
41da 弁座面
41e エンジニアリングプラスチック
48 吐出弁体
90 吐出弁
S1 マフラー空間(高圧空間)
S2 シリンダ室(圧縮室)
S3 フロントヘッド吐出孔の内部空間
特開2003−262437号公報

Claims (3)

  1. 吸入したR32冷媒を圧縮する圧縮機(10)であって、
    圧縮室(S2)で前記R32冷媒を圧縮する、圧縮機構(30)と、
    前記圧縮室から高圧空間(S1)へと断続的に圧縮後の高圧冷媒が吐出される吐出部(A)に設けられる吐出弁(90)と、
    を備え、
    前記吐出弁(90)は、前記高圧冷媒の流路となる孔(41c)が形成された弁座(41d)と、前記弁座の孔を開閉する弁体(48)とを有し、
    前記弁座の前記孔を塞ぐときに前記弁体が当たる前記弁座の弁座面(41da)に、樹脂コーティングが施されている、
    圧縮機。
  2. 前記弁体が当たる前記弁座の弁座面(41da)には、100℃以上の耐熱性があり49Mpa以上の引っ張り強度を有するエンジニアリングプラスチック(41e)が、コーティングされている、
    請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記弁座の弁座面(41da)は、前記孔(41c)の周囲における環状の面であり、
    前記弁体(48)は、薄板部材であり、前記高圧冷媒の流路である前記孔(41c)の内部空間(S3)が前記高圧空間(S1)よりも圧力が低いときには前記弁座面(41da)に押しつけられて前記孔の出口を塞ぐ閉状態になり、前記高圧冷媒の流路である前記孔の内部空間(S3)が前記高圧空間(S1)よりも圧力が高くなったときには弾性変形をして前記弁座面(41da)から離れることで開状態になる、
    請求項1又は2に記載の圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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