JP2014046675A - ラミネート装置 - Google Patents

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矢 明 徳 大
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Abstract

【課題】少なくとも一方のウェブ供給部において複数のロール状の原反からウェブを同時に給送可能なラミネート装置を提供する。
【解決手段】ラミネート装置は、2つの第一原反110からそれぞれ第一ウェブ111を給送する第一ウェブ供給部10と、2つの第二ウェブ211を給送する第二ウェブ供給部20と、各第一ウェブ111に第二ウェブ211をそれぞれ重ねながら、各々の重ねられた第一ウェブ及び第二ウェブを共通に狭持して搬送するニップローラ30と、を備えている。第一ウェブ供給部10は、第一原反110が各々セットされる2つの第一給送軸121を有し、各第一給送軸121は、第一差動装置122の対応する第一サイドギヤ123に接続されている。第一差動装置122の第一ピニオンシャフト125が、第一駆動軸128に接続されており、当該第一駆動軸128の回転によって公転する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ウェブを重ねて接合するラミネート装置に関する。
図9を参照して、従来のラミネート装置について説明する。図9は、従来のラミネート装置を示す概略側面図である。このラミネート装置は、図9に示すように、第一給送軸521にセットされた1つのロール状の第一原反510から第一ウェブ511を給送する第一ウェブ供給部501と、第二給送軸621にセットされた1つのロール状の第二原反610から第二ウェブ611を給送する第二ウェブ供給部602と、第一ウェブ供給部501から給送される第一ウェブ511に第二ウェブ供給部602から給送される第二ウェブ611を重ねながら、当該重ねられた第一ウェブ511及び第二ウェブ611を狭持して搬送するニップローラ530と、を備えている。
更に、図9のラミネート装置は、第二ウェブ供給部602から給送される第二ウェブ611に接着剤を塗布する塗布部541と、この第二ウェブ611の接着剤を乾燥させる乾燥部545と、を備えている。
第一給送軸521及び第二給送軸621が駆動されることに伴って、ロール状の第一原反510及び第二原反610から第一ウェブ511及び第二ウェブ611がそれぞれ給送される。第二ウェブ611は、塗布部541によって接着剤を塗布された後、乾燥部545によって当該第二ウェブ611に塗布された接着剤を乾燥させられる。その後、ニップローラ530によって、第一ウェブ511に第二ウェブ611が重ねられながら、当該重ねられた第一ウェブ511及び第二ウェブ611が加熱されながら圧着される。
このとき、第一給送軸521から給送される第一ウェブ511の張力は、第一給送軸521の回転速度をニップローラ530の回転速度に対して調整することによって制御される。同様に、第二給送軸621から給送される第二ウェブ611の張力は、第二給送軸621の回転速度をニップローラ530の回転速度に対して調整することによって制御される。
特許2888704号公報
ここで、図10を参照して、従来のラミネート装置の第一ウェブ供給部501において、相対的に大径である径rを有するロール状の第一原反510aと、相対的に小径である径rを有するロール状の第一原反510bと、の両方が同一の第一給送軸521にセットされる場合を考える。図10は、径の異なる2つの原反が同一の給送軸にセットされた場合における、ロール状の原反の径とウェブの張力との関係を説明するための模式図である。なお、理解を容易にすべく、第二ウェブ供給部から給送される第二ウェブについての図示を省略している。
この場合、第一給送軸521の回転によって各第一原反510a及び510bから給送される第一ウェブ511a及び511bは、ニップローラ530によって共通に狭持されながら搬送されていく。ここで、各第一原反510a及び510bの角速度と第一給送軸521の角速度ωとは当然に同一であるから、大きい径rの第一原反510aから給送される第一ウェブ511aの給送速度Vの方が、小さい径rの第一原反510bから給送される第一ウェブ511bの給送速度Vより速くなる。そのため、第一ウェブ511aに弛みが生じて張力が掛からなくなり、第一ウェブ511aの給送が上手くいかなくなるか、あるいは、第一ウェブ511bに過大な張力が掛かって第一ウェブ511bが破断してしまう、というおそれがある。
なお、給送軸に1つの幅の広いロール状の原反をセットして、処理工程の中でスリッタ装置等を利用してウェブを分断し、分断された複数のウェブを同時平行的に巻取るような装置は知られている(特許文献1)。しかしながら、複数のロール状の原反を各ウェブ供給部にセットすることができるようなラミネート装置は知られていない。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、ロール状の原反が各々セットされる互いに同軸に配置された給送軸を有する少なくとも一方のウェブ供給部において、各原反からウェブを同時に給送可能なラミネート装置を提供することにある。
本件出願人は、2つまたは複数の原反からウェブを同時給送可能なウェブ搬送装置を既に提案している(特願2011−194983、特願2012−074062)。本発明は、当該発明に対して更に改良を施してラミネート装置に適用したものである。
本発明は、2つのロール状の第一原反からそれぞれ第一ウェブを給送する第一ウェブ供給部と、2つのロール状の第二原反からそれぞれ第二ウェブを給送する第二ウェブ供給部と、前記第一ウェブ供給部から給送される各第一ウェブに前記第二給送部から給送される第二ウェブをそれぞれ重ねながら、各々の重ねられた第一ウェブ及び第二ウェブを共通に狭持して搬送するニップローラと、を備え、前記第一ウェブ供給部は、ロール状の第一原反が各々セットされる、互いに同軸に配置された2つの第一給送軸と、2つの第一サイドギヤと、当該2つの第一サイドギヤの回転軸と直交する回転軸を有し各第一サイドギヤに噛合する一対の第一ピニオンギヤと、一対の第一ピニオンギヤを回転可能に軸支する第一ピニオンシャフトと、を有する第一差動装置と、前記第一差動装置の前記第一ピニオンシャフトに接続された第一駆動軸と、を有し、各第一給送軸は、対応する第一サイドギヤに接続されており、前記第一差動装置の前記第一ピニオンシャフトが前記第一駆動軸の回転によって公転するようになっていることを特徴とするラミネート装置である。
このような形態によれば、対応するロール状の第一原反がセットされる各第一給送軸の角速度差を許容することができるため、各ロール状の第一原反の径に差が存在する場合であっても、各第一ウェブの張力を好適に制御することができる。このため、ロール状の第一原反が各々セットされる互いに同軸に配置された2つの第一給送軸を有する第一ウェブ供給部において各原反からウェブを同時に給送可能な実用に耐え得るラミネート装置が実現できる。
好ましくは、前記第一ウェブ供給部から給送される一方の第一ウェブと前記第二ウェブ供給部から給送される一方の第二ウェブとが前記ニップローラにおいて重なり、前記第一ウェブ供給部から給送される他方の第一ウェブと前記第二ウェブ供給部から給送される他方の第二ウェブとが前記ニップローラにおいて重なるように案内する通常経路と、前記第一ウェブ供給部から給送される前記一方の第一ウェブと前記第二ウェブ供給部から給送される前記他方の第二ウェブとがニップローラにおいて重なり、前記第一ウェブ供給部から給送される前記他方の第一ウェブと前記第二ウェブ供給部から給送される前記一方の第二ウェブとが前記ニップローラにおいて重なるように案内する交差経路と、を備えている。このような形態が採用されるならば、2つの第一原反の互いの位置を入れ換えなくとも、2通りの第一ウェブと第二ウェブとの組合せを実現することができるため、作業者への負担を軽減することができる。
例えば、前記交差経路は、前記第一ウェブ供給部から給送される前記一方の第一ウェブを、前記第一ウェブ供給部から給送される前記他方の第一ウェブ側にひねる一方ひねりローラと、当該一方ひねりローラにて行われた前記一方の第一ウェブのひねりを戻す一方戻しひねりローラと、前記第一ウェブ供給部から給送される前記他方の第一ウェブを、前記第一ウェブ供給部から給送される前記一方の第一ウェブ側にひねる他方ひねりローラと、当該他方ひねりローラにて行われた前記他方の第一ウェブのひねりを戻す他方戻しひねりローラと、を含んでいる。このような形態によれば、第一ウェブを安定して搬送可能な交差経路を簡易な機構で実現することができる。
例えば、第一ウェブ供給部において、当該第一ウェブ供給部の前記2つの第一給送軸は、中空空間をそれぞれ有しており、前記第一差動装置の前記2つの第一サイドギヤは、中空空間をそれぞれ有しており、前記第一駆動軸は、前記2つの第一給送軸の中空空間及び前記第一差動装置の前記2つのサイドギヤの中空空間を貫いて延びていてもよい。
あるいは、第一ウェブ供給部において、当該第一ウェブ供給部の2つの前記第一給送軸のうちの一方は、中空空間を有しており、前記第一差動装置は、前記一方の第一給送軸に対して他方の第一給送軸の反対側に配置されており、前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち前記一方の第一給送軸側にある第一サイドギヤが、中空空間を有していて、前記一方の第一給送軸に接続されており、前記他方の第一給送軸は、前記一方の第一給送軸の中空空間及び前記一方の第一給送軸が接続された第一サイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第一差動装置の他方の第一サイドギヤに接続されていてもよい。
本発明において、第二ウェブ供給部から2つのウェブを給送する態様は、特に限定されない。一例として、前記第二ウェブ供給部は、2つのロール状の第二原反からそれぞれ第二ウェブを給送するようになっており、前記第二ウェブ供給部は、ロール状の第二原反が各々セットされる、互いに同軸に配置された2つの第二給送軸と、2つの第二サイドギヤと、当該2つの第二サイドギヤの回転軸と直交する回転軸を有し各第二サイドギヤに噛合する一対の第二ピニオンギヤと、一対の第二ピニオンギヤを回転可能に軸支する第二ピニオンシャフトと、を有する第二差動装置と、前記第二差動装置の前記第二ピニオンシャフトに接続された第二駆動軸と、を有し、各第二給送軸は、対応する第二サイドギヤに接続されており、前記第二差動装置の前記第二ピニオンシャフトが前記第二駆動軸の回転によって公転するようになっていてもよい。このような態様によれば、対応するロール状の第二原反がセットされる各第二給送軸の角速度差を許容することができるため、各ロール状の第二原反の径に差が存在する場合であっても、各第二ウェブの張力を好適に制御することができる。このため、ロール状の第一原反が各々セットされる互いに同軸に配置された2つの第一給送軸を有する第一ウェブ供給部及びロール状の第二原反が各々セットされる互いに同軸に配置された2つの第二給送軸を有する第二ウェブ供給部の各々において、各原反からウェブを同時に給送可能なラミネート装置が実現できる。
例えば、第二ウェブ供給部において、当該第二ウェブ供給部の前記2つの第二給送軸は、中空空間をそれぞれ有しており、前記第二差動装置の前記2つの第二サイドギヤは、中空空間をそれぞれ有しており、前記第二駆動軸は、前記2つの第二給送軸の中空空間及び前記第二差動装置の前記2つのサイドギヤの中空空間を貫いて延びていてもよい。
あるいは、第二ウェブ供給部において、当該第二ウェブ供給部の2つの前記第二給送軸のうちの一方は、中空空間を有しており、前記第二差動装置は、前記一方の第二給送軸に対して他方の第二給送軸の反対側に配置されており、前記第二差動装置の2つのサイドギヤのうち前記一方の第二給送軸側にある第二サイドギヤが、中空空間を有していて、前記一方の第二給送軸に接続されており、前記他方の第二給送軸は、前記一方の第二給送軸の中空空間及び前記一方の第二給送軸が接続された第二サイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第二差動装置の他方の第二サイドギヤに接続されていてもよい。
本発明によれば、対応するロール状の第一原反がセットされる各第一給送軸の角速度差を許容することができるため、各ロール状の第一原反の径に差が存在する場合であっても、各第一ウェブの張力を好適に制御することができる。このため、ロール状の第一原反が各々セットされる互いに同軸に配置された2つの第一給送軸を有する第一ウェブ供給部において各原反からウェブを同時に給送可能な実用に耐え得るラミネート装置が実現できる。
本発明の第1の実施の形態におけるラミネート装置を示す概略側面図である。 図1のラミネート装置の第一ウェブ供給部を示す概略正面図である。 図1のラミネート装置の第二ウェブ供給部を示す概略正面図である。 図1のラミネート装置の第一ウェブ供給部の他の例を示す概略正面図である。 図1のラミネート装置の第二ウェブ供給部の他の例を示す概略正面図である。 図1のラミネート装置の第二ウェブ供給部の更に他の例を示す概略正面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるラミネート装置を示す概略側面図である。 図7のラミネート装置における交差経路を示す部分拡大図であり、(a)は、概略側面図を示し、(b)は、概略平面図を示す。 従来のラミネート装置の構成の一例を示す概略側面図である。 径の異なる2つの原反が同一の給送軸にセットされた場合における、ロール状の原反の径とウェブの張力との関係を説明するための模式図である。
≪第1の実施の形態≫
≪構成≫
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけるラミネート装置を示す概略図である。図2は、図1のラミネート装置の第一ウェブ供給部10を示す概略正面図である。図3は、図1のラミネート装置の第二ウェブ供給部20を示す概略正面図である。本実施の形態では、ラミネート装置は、いわゆるドライラミネート方式のラミネート装置として構成されている。しかしながら、本発明はこのような例に限定されず、例えば、いわゆるウェットラミネート方式やサーマルラミネート方式やホットメルトラミネート方式や押出ラミネート方式のラミネート装置として構成されていてもよい。
図1乃至図3に示すように、本実施の形態のラミネート装置は、2つのロール状の第一原反110からそれぞれ第一ウェブ111を給送する第一ウェブ供給部10と、2つのロール状の第二原反210からそれぞれ第二ウェブ211を給送する第二ウェブ供給部20と、を備えている。
先ず、第一ウェブ供給部10について図2を参照して説明する。図2に示すように、本実施の形態における第一ウェブ供給部10は、ロール状の第一原反110a及び110bが各々セットされる、中空空間を有する2つの第一給送軸121a及び121bと、2つの第一給送軸121a及び121bを互いに接続する第一差動装置122と、当該第一差動装置122を介して各第一給送軸121a及び121bを回転させる第一駆動軸128と、からなる。
各第一給送軸121a及び121bには、種々の幅を有するロール状の第一原反110a及び110bがセットできるようになっている。この第一原反110a及び110bとして、例えば、紙、ポリプロピレンやポリエチレンやポリエステルのような樹脂フィルム、アルミ箔や銅箔のような金属箔、あるいは、これらの樹脂フィルムに金属箔を蒸着させた積層フィルム等を用いることができる。
図2に示すように、2つの第一給送軸121a及び121bは、同軸に配置されており、それぞれ第一差動装置122の中空空間を有する第一サイドギヤ123a及び123bに接続されている。これにより、各第一サイドギヤ123a及び123bと、各第一給送軸121a及び121bと、各第一原反110a及び110bとは、それぞれ一体に回転することができるようになっている。
第一差動装置122は、各第一給送軸121a及び121bにそれぞれ接続される各第一サイドギヤ123a及び123bと、各第一サイドギヤ123a及び123bの回転軸と直交する回転軸を有し各第一サイドギヤ123a及び123bに噛合する一対の第一ピニオンギヤ124と、一対の第一ピニオンギヤ124を回転可能に軸支する第一ピニオンシャフト125と、を有している。
図2の例では、第一サイドギヤ123a及び123bと一対の第一ピニオンギヤ124とは、かさ歯車として構成されており、第一サイドギヤ123a及び123bは、一対の第一ピニオンギヤ124に直交して噛み合っている。このような構成により、一対の第一ピニオンギヤ124は、第一サイドギヤ123aと第一サイドギヤ123bとの間の回転速度差(角速度差)を吸収するようになっている。
第一駆動軸128は、2つの第一給送軸121a及び121bの中空空間及び2つの第一サイドギヤ123a及び123bの中空空間を貫いて延びている。そして、第一駆動軸128は、第一ピニオンシャフト125と、互いの軸線が直交するように接続されている。第一駆動軸128の初期回転速度は、第一ウェブ111a及び111bに微張力をかけるために、ニップローラ30(駆動ローラ32)の回転速度に対して第一給送軸121a及び121bの回転速度が相対的に遅くなるように決定される。
次に、第二ウェブ供給部20について図3を参照して説明する。本実施の形態における第二ウェブ供給部20は、第一ウェブ供給部10と略同様に構成される。すなわち、図3に示すように、第二ウェブ供給部20は、ロール状の第二原反210a及び210bが各々セットされる、中空空間を有する2つの第二給送軸221a及び221bと、2つの第二給送軸221a及び221bを互いに接続する第二差動装置222と、当該第二差動装置222を介して各第二給送軸221a及び221bを回転させる第二駆動軸228と、からなる。
各第二給送軸221a及び221bには、種々の幅を有するロール状の第二原反210a及び210bがセットできるようになっている。この第二原反210a及び210bとしては、第一原反110a及び110bとの組合せにも依存するが、例えば、紙、ポリプロピレンやポリエチレンやポリエステルのような樹脂フィルム、アルミ箔や銅箔のような金属箔、あるいは、これらの樹脂フィルムに金属箔を蒸着させた積層フィルム等を用いることができる。
図3に示すように、2つの第二給送軸221a及び221bは、同軸に配置されており、それぞれ第二差動装置222の中空空間を有する第二サイドギヤ223a及び223bに接続されている。これにより、各第二サイドギヤ223a及び223bと、各第二給送軸221a及び221bと、各第二原反210a及び210bとは、それぞれ一体に回転することができるようになっている。
第二差動装置222は、各第二給送軸221a及び221bにそれぞれ接続される各第二サイドギヤ223a及び223bと、各第二サイドギヤ223a及び223bの回転軸と直交する回転軸を有し各第二サイドギヤ223a及び223bに噛合する一対の第二ピニオンギヤ224と、一対の第二ピニオンギヤ224を回転可能に軸支する第二ピニオンシャフト225と、を備えている。
図3の例では、第二サイドギヤ223a及び223bと一対の第二ピニオンギヤ224とは、かさ歯車として構成されており、第二サイドギヤ223a及び223bは、一対の第二ピニオンギヤ224に直交して噛み合っている。このような構成により、一対の第二ピニオンギヤ224は、第二サイドギヤ223aと第二サイドギヤ223bとの間の回転速度差(角速度差)を吸収するようになっている。
第二駆動軸228は、2つの第二給送軸221a及び221bの中空空間及び2つの第二サイドギヤ223a及び223bの中空空間を貫いて延びている。そして、第二駆動軸228は、第二ピニオンシャフト225と、互いの軸線が直交するように接続されている。第二駆動軸228の初期回転速度は、第二ウェブ211a及び211bに微張力をかけるために、ニップローラ30(駆動ローラ32)の回転速度に対して第二給送軸221a及び221bの回転速度が相対的に遅くなるように決定される。
図1に戻って、本実施の形態のラミネート装置は、第二ウェブ供給部20から給送される第二ウェブ211a及び211bに接着剤をそれぞれ塗布する塗布部41と、この第二ウェブ211a及び211bの接着剤を乾燥させる乾燥部45と、を更に備えている。なお、塗布部41及び乾燥部45として、ドライラミネート方式のラミネート装置にて一般に用いられる種々の形態を採用することができ、その一例について以下に記載する。
図1に示すように、本実施の形態の塗布部41は、塗布ヘッド42から第二ウェブ211a及び211bの幅方向に接着剤を略均等に塗布するようになっている。この接着剤として、ドライラミネート方式のラミネート装置にて一般に用いられている公知のポリウレタン系接着剤等を用いることができる。一方、乾燥部45は、接着剤を塗布された第二ウェブ211a及び211bに熱風を均等に当てて、接着剤に含まれる有機溶剤を乾燥させるように構成されている。
また、図1に示すように、本実施の形態のラミネート装置は、第一ウェブ供給部10から給送される各第一ウェブ111a及び111bに第二ウェブ供給部20から給送される第二ウェブ211a及び211bをそれぞれ重ねながら、各々の重ねられた第一ウェブ111a、111b及び第二ウェブ211a、211bを共通に狭持して搬送するニップローラ30と、当該ニップローラ30から搬送される各々の重ねられた第一ウェブ111a、111b及び第二ウェブ211a、211bをそれぞれ巻取る一対の巻取ローラ48と、を更に備えている。
ニップローラ30は、回転駆動される駆動ローラ32と、当該駆動ローラ32と対向するように配置されて当該駆動ローラ32との間で各々の重ねられた第一ウェブ111a、111b及び第二ウェブ211a、211bを加熱しながら押圧する圧着ローラ33と、により構成されている。駆動ローラ32と圧着ローラ33は、ウェブ11の搬送方向に対して直角かつ水平に回転可能に支持されている。更に、駆動ローラ32は、モータにより回転駆動される。
≪作用・効果≫
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
図2に示す状態から第一駆動軸128が回転駆動されると、第一駆動軸128に接続された第一差動装置122の第一ピニオンシャフト125が回転する。この第一ピニオンシャフト125の回転は、一対の第一ピニオンギヤ124から各第一サイドギヤ123a及び123bを介して各第一給送軸121a及び121bへと等しく伝わり、各第一給送軸121a及び121bが等しい角速度で回転し始める(この回転は「差動装置の公転」と呼ばれる)。これにより、各第一給送軸121a及び121bから、各第一ウェブ111a及び111bが給送され始める。給送される第一ウェブ111a及び111bは、後述するように、(第二ウェブ211a及び211bと共に)ニップローラ30によって共通に狭持されながら搬送されていく。
ここで、ロール状の第一原反110aの径rとロール状の第一原反110bの径rとが異なる場合を考える(相対的に大径である径rを有するロール状の第一原反を110a、相対的に小径である径rを有するロール状の第一原反を110bとする)。この場合、各第一給送軸121a及び121bが等速で回転し続けるならば、径rの大きい第一原反110aから給送される第一ウェブ111aの給送速度Vの方が、径rの小さい第一原反110bから給送される第一ウェブ111bの給送速度Vより速くなる。すると、第一ウェブ111aは給送過剰のために張力が弱くなる一方で、第一ウェブ111bは給送不足のため張力が強くなる。第一ウェブ111bに作用するこの強い張力は、第一ウェブ111bを引張って、第一給送軸121bを速く回転させようとする。第一給送軸121bの回転速度が少しでも速くなると、第一サイドギヤ123bの回転速度と第一サイドギヤ123aの回転速度との間に速度差が生じることとなり、一対の第一ピニオンギヤ124が第一サイドギヤ123bによって回転して、第一サイドギヤ123aの回転速度、すなわち第一給送軸121aの回転速度、の方が遅くなるような作用が生じる(この回転は「差動装置の自転」と呼ばれる)。この結果、第一ウェブ111bの張力過剰が抑えられると共に、第一ウェブ111aの給送過剰が抑えられ第一ウェブ111aの必要な張力が維持されるようになる。このようにして、第一ウェブ供給部10から第一ウェブ111a及び111bが安定して給送される。
一方、第一差動装置122と同様に第二差動装置222が作用することにより、第二駆動軸228が回転駆動することに伴い、第二ウェブ供給部20からも第二ウェブ211a及び211bが安定して給送される。そして、給送された第二ウェブ211a及び211bは、塗布部41によって接着剤をそれぞれ塗布された後、乾燥部45によって当該第二ウェブ211a及び211bに塗布された接着剤を乾燥させられる。
そして、ニップローラ30において、第一ウェブ供給部10から給送される各第一ウェブ111a及び111bに第二ウェブ供給部20から給送される第二ウェブ211a及び211bがそれぞれ重ねられながら、各々の重ねられた第一ウェブ111a、111b及び第二ウェブ211a、211bが加熱されながら共通に狭持されて圧着される。なお、各々の圧着された第一ウェブ111a、111b及び第二ウェブ211a、211bは、巻取ローラ48によってそれぞれ巻取られる。
以上のように、本実施の形態によれば、対応するロール状の第一原反110a及び110bがセットされる各第一給送軸121a及び121bの角速度差を許容することができるため、各ロール状の第一原反110a及び110bの径に差が存在する場合であっても、各第一ウェブ111a及び111bの張力を好適に制御することができる。このため、ロール状の第一原反110a及び110bが各々セットされる互いに同軸に配置された2つの第一給送軸121a及び121bを有する第一ウェブ供給部10において、各第一原反110a及び110bから第一ウェブ111a及び111bを同時に給送可能な実用に耐え得るラミネート装置が実現できる。
また、本実施の形態によれば、対応するロール状の第二原反210a及び210bがセットされる各第二給送軸221a及び221bの角速度差を許容することができるため、各ロール状の第二原反210a及び210bの径に差が存在する場合であっても、各第二ウェブ211a及び211bの張力を好適に制御することができる。このため、ロール状の第一原反110a及び110bが各々セットされる互いに同軸に配置された2つの第一給送軸121a及び121bを有する第一ウェブ供給部10、及び、ロール状の第二原反210a及び210bが各々セットされる互いに同軸に配置された2つの第二給送軸221a及び221bを有する第二ウェブ供給部20の各々において、各原反からウェブを同時に給送可能なラミネート装置が実現できる。
≪変形例≫
以上の実施の形態では、図2に示すように、第一ウェブ供給部10において、第一駆動軸128が、2つの第一給送軸121a及び121bの中空空間及び2つの第一サイドギヤ123a及び123bの中空空間を貫いて延びている例を示したが、本発明はこのような例に限定されない。図4に、第一ウェブ供給部10の他の構成例を示す。図4に示す例では、第一ウェブ供給部10の2つの第一給送軸121a及び121bのうちの一方は、中空空間を有しており、第一差動装置122は、一方の第一給送軸121aに対して他方の第一給送軸121bの反対側に配置されている。第一差動装置122の2つの第一サイドギヤ123a及び123bのうち一方の第一給送軸121a側にある第一サイドギヤ123aが、中空空間を有していて、一方の第一給送軸121aに接続されている。そして、他方の第一給送軸121bは、一方の第一給送軸121aの中空空間及び一方の第一給送軸121aが接続された第一サイドギヤ123aの中空空間を貫いて延びて、第一差動装置122の他方の第一サイドギヤ123bに接続されている。
更に、本実施の形態では、他方の第一サイドギヤ123bも、中空空間を有している。そして、他方の第一給送軸121bは、第一差動装置122の他方の第一サイドギヤ123bの中空空間をも貫いて更に他方に延びており、当該他方の第一サイドギヤ123bよりも他方に延びた部分が、ラジアル軸受126aにより回転可能に支持されている。このため、他方の第一給送軸121bが安定して軸支される。
また、一方の第一給送軸121aの中空空間にも、ラジアル軸受126bが嵌入されており、一方の第一給送軸121aが安定して他方の第一給送軸121bに軸支されている。
第一駆動軸128は、第一給送軸121a及び121bに対して同軸となっている。そして、第一駆動軸128は、一対の第一ピニオンシャフト125と、互いの軸線が直交するように、一対の接続部材129を介して接続されている。より詳細には、接続部材129は、第一差動装置122の外縁を周り込むような形状を有しており、一端において第一駆動軸128に接続され、他端において第一ピニオンシャフト125に接続されている。
このような形態によれば、第一差動装置122から遠い方にある他方の第一給送軸121bについて、中実軸として構成することができるので、当該他方の第一給送軸121bの強度を高くすることができ、その結果、当該他方の第一給送軸121bから第一ウェブ111bを安定して給送することができる。
以上の実施の形態では、図3に示すように、第二ウェブ供給部20において、第二駆動軸228が、2つの第二給送軸221a及び221bの中空空間及び2つの第二サイドギヤ223a及び223bの中空空間を貫いて延びている例を示したが、本発明はこのような例に限定されない。図5に、第二ウェブ供給部20の他の構成例を示す。図5に示す第二ウェブ供給部20は、図4に示す第一ウェブ供給部10と略同様に構成される。すなわち、図5に示す例では、第二ウェブ供給部20の2つの第二給送軸221a及び221bのうちの一方は、中空空間を有しており、第二差動装置222は、一方の第二給送軸221aに対して他方の第二給送軸221bの反対側に配置されている。第二差動装置222の2つの第二サイドギヤ223a及び223bのうち一方の第二給送軸221a側にある第二サイドギヤ223aが、中空空間を有していて、一方の第二給送軸221aに接続されている。そして、他方の第二給送軸221bは、一方の第二給送軸221aの中空空間及び一方の第二給送軸221aが接続された第二サイドギヤ223aの中空空間を貫いて延びて、第二差動装置222の他方の第二サイドギヤ223bに接続されている。
更に、本実施の形態では、他方の第二サイドギヤ223bも、中空空間を有している。そして、他方の第二給送軸221bは、第二差動装置222の他方の第二サイドギヤ223bの中空空間をも貫いて更に他方に延びており、当該他方の第二サイドギヤ223bよりも他方に延びた部分が、ラジアル軸受226aにより回転可能に支持されている。このため、他方の第二給送軸221bが安定して軸支される。
また、一方の第二給送軸221aの中空空間にも、ラジアル軸受226bが嵌入されており、一方の第二給送軸221aが安定して他方の第二給送軸221bに軸支されている。
第二駆動軸228は、第二給送軸221a及び221bに対して同軸となっている。そして、第二駆動軸228は、一対の第二ピニオンシャフト225と、互いの軸線が直交するように、一対の接続部材229を介して接続されている。より詳細には、接続部材229は、第二差動装置222の外縁を周り込むような形状を有しており、一端において第二駆動軸228に接続され、他端において第二ピニオンシャフト225に接続されている。
このような形態によれば、第二差動装置222から遠い方にある他方の第二給送軸221bについて、中実軸として構成することができるので、当該他方の第二給送軸221bの強度を高くすることができ、その結果、当該他方の第二給送軸221bから第二ウェブ211bを安定して給送することができる。
また、以上の実施の形態では、図3に示すように、第二ウェブ供給部20において、2つの第二給送軸221a及び221bが同軸に配置された例を示したが、本発明はこのような例に限定されない。図6に第二ウェブ供給部の更に他の構成例を示す。図6に示す例では、第二ウェブ供給部20は、ロール状の第二原反210a及び210bが各々セットされる同軸とは異なる2つの第二給送軸221a及び221bと、対応する第二給送軸221a及び221bを駆動させる2つの第二駆動軸228a及び228bと、を有している。この場合、各第二給送軸221a及び221bから給送される第二ウェブ211a及び211bの張力は、対応する第二駆動軸228a及び228bの回転速度をニップローラ30の回転速度に対して調整することで制御される。
また、以上の実施の形態では、図1に示すように、塗布部41が、塗布ヘッド42から第二ウェブ211a及び211bの幅方向に接着剤を略均等に塗布する例を示したが、本発明はこのような例に限定されない。各第二ウェブ211a及び211bに対応する塗布ヘッドを設けて、各塗布ヘッドから互いに異なる接着剤を塗布してもよい。
また、上述したラミネート装置は、第一ウェブ供給部10とニップローラ30との間に、第一ウェブ供給部10から給送される第一ウェブ111a及び111bを共通に狭持して搬送する第一追加ニップローラを更に備えていることが好ましい。この場合、第一追加ニップローラにおいて、第一ウェブ供給部10から給送される第一ウェブ111a及び111bの張力を好適に制御することができるため、当該第一ウェブ111a及び111bを更に安定して給送することができる。同様に、上述したラミネート装置は、第二ウェブ供給部20とニップローラ30との間に、第二ウェブ供給部20から給送される第二ウェブ211a及び211bを共通に狭持して搬送する第二追加ニップローラを更に備えていることが好ましい。この場合、第二追加ニップローラにおいて、第二ウェブ供給部20から給送される第二ウェブ211a及び211bの張力を好適に制御することができるため、当該第二ウェブ211a及び211bを更に安定して給送することができる。
≪第2の実施の形態≫
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態におけるラミネート装置を示す概略側面図である。図7において、ラミネート装置は、第一ウェブ供給部10から給送される一方の第一ウェブ111aと第二ウェブ供給部20から給送される一方の第二ウェブ211aとがニップローラ30において重なり、第一ウェブ供給部10から給送される他方の第一ウェブ111bと第二ウェブ供給部20から給送される他方の第二ウェブ211bとがニップローラ30において重なるように案内する通常経路61と、第一ウェブ供給部10から給送される一方の第一ウェブ111aと第二ウェブ供給部20から給送される他方の第二ウェブ211bとがニップローラ30において重なり、第一ウェブ供給部10から給送される他方の第一ウェブ111bと第二ウェブ供給部20から給送される一方の第二ウェブ211aとがニップローラ30において重なるように案内する交差経路63と、を更に備えている。その他の構成は、第1の実施の形態と略同様である。図7において、図1に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
先ず、通常経路61について詳細に説明する。図7に示すように、通常経路61において、第一ウェブ供給部10から給送される各第一ウェブ111a及び111bは、ガイドローラ64を介して、互いに並列にニップローラ30まで案内されるようになっている。
一方、第二ウェブ供給部20から給送される各第二ウェブ211a及び211bは、図7に示すように、複数のガイドローラ62を介して、互いに並列にニップローラ30まで案内されるようになっている。
従って、第一ウェブ供給部10から給送される各第一ウェブ111a及び111bは、互いに並列にニップローラ30まで案内され、第二ウェブ供給部20から給送される各第二ウェブ211a及び211bは、互いに並列にニップローラ30まで案内されて、当該ニップローラ30において、一方の第一ウェブ111aと一方の第二ウェブ211aとが重なると共に、他方の第一ウェブ111bと他方の第二ウェブ211bとが重なることになる。
次に、交差経路63について、図8(a)及び(b)も参照して説明する。図8は、図7のラミネート装置における交差経路を示す部分拡大図であり、(a)は、概略側面図を示し、(b)は、概略平面図を示す。図8(b)に示すように、交差経路63において、第一ウェブ供給部10から給送される各第一ウェブ111a及び111bは、複数のひねりローラ65〜68と複数のガイドローラ69を介して、互いに交差するようにニップローラ30まで案内されるようになっている。
具体的には、図8(a)及び(b)に示すように、交差経路63には、第一ウェブ供給部10から給送される一方の第一ウェブ111aを、第一ウェブ供給部10から給送される他方の第一ウェブ111b側にひねる一方ひねりローラ65と、当該一方ひねりローラ65にて行われた一方の第一ウェブ111aのひねりを戻す一方戻しひねりローラ66と、第一ウェブ供給部10から給送される他方の第一ウェブ111bを、第一ウェブ供給部10から給送される一方の第一ウェブ111a側にひねる他方ひねりローラ67と、当該他方ひねりローラ67にて行われた他方の第一ウェブ111bのひねりを戻す他方戻しひねりローラ68と、が含まれている。
本実施の形態では、より詳細には、一方ひねりローラ65は、第一ウェブ供給部10から第一の平面内で給送される一方の第一ウェブ111aを、第一ウェブ供給部10から給送される他方の第一ウェブ111b側にひねるようになっている。一方戻しひねりローラ66は、一方ひねりローラ65にて行われた一方の第一ウェブ111aのひねりを戻して、当該一方の第一ウェブ111aを前記第一の平面と平行な第二の平面内で搬出するようになっている。他方ひねりローラ67は、第一ウェブ供給部10から第三の平面内で給送される他方の第一ウェブ111bを、第一ウェブ供給部10から給送される一方の第一ウェブ111a側にひねるようになっている。他方戻しひねりローラ68は、他方ひねりローラ67にて行われた他方の第一ウェブ111bのひねりを戻して、当該他方の第一ウェブ111bを前記第三の平面と平行な第四の平面内で搬出するようになっている。
各ひねりローラ65〜68は、図8(a)及び(b)に示すように、当該ひねりローラ65〜68の幅方向における基端側から先端側に向かうにつれてテーパになるそれ自体既知のテーパローラとして構成されていて、水平に支持されている。一方ひねりローラ65は、自身のテーパの先端側が一方の第一ウェブ111aの搬送方向上流側に向くように配置されている。一方戻しひねりローラ66は、水平面内において一方ひねりローラ65を反転させた状態に対応しており、自身のテーパの先端側が一方の第一ウェブ111aの搬送方向下流側に向くように配置されている。他方ひねりローラ67は、自身のテーパの先端側が他方の第一ウェブ111bの搬送方向上流側に向くように配置されている。他方戻しひねりローラ68は、水平面内において他方ひねりローラ67を反転させた状態に対応しており、自身のテーパの先端側が他方の第一ウェブ111bの搬送方向下流側に向くように配置されている。
また、図7及び図8(a)(b)に示すように、交差経路63には、各第一ウェブ111a及び111bを案内する複数のガイドローラ69が含まれており、当該複数のガイドローラ69によって各第一ウェブ111a及び111bが適切にニップローラ30まで案内されるようになっている。
従って、図8(a)及び(b)に示すように、交差経路63において、第一ウェブ供給部10から給送される一方の第一ウェブ111aが、一方ひねりローラ65によって第一ウェブ供給部10から給送される他方の第一ウェブ111b側にひねられ、当該一方ひねりローラ65にて行われた一方の第一ウェブ111aのひねりを一方戻しひねりローラ66によって戻される。同様に、第一ウェブ供給部10から給送される他方の第一ウェブ111bが、他方ひねりローラ67によって、第一ウェブ供給部10から給送される一方の第一ウェブ111a側にひねられ、当該他方ひねりローラ67にて行われた他方の第一ウェブ111bのひねりを他方戻しひねりローラ68によって戻される。これにより、ニップローラ30において、通常経路61と比較して一方の第一ウェブ111aと他方の第一ウェブ111bとの位置を入れ換えることができる。このため、ニップローラ30において、一方の第一ウェブ111aと他方の第二ウェブ211bとが重なると共に、他方の第一ウェブ111bと一方の第二ウェブ211aとが重なることになる。
このような通常経路61と交差経路63を備える本実施の形態のラミネート装置全体の作用は、第一の実施の形態のラミネート装置の作用と略同様なため詳細な説明は省略する。
以上のように、本実施の形態によっても、対応するロール状の第一原反110a及び110bがセットされる各第一給送軸121a及び121bの角速度差を許容することができるため、各ロール状の第一原反110a及び110bの径に差が存在する場合であっても、各第一ウェブ111a及び111bの張力を好適に制御することができる。このため、ロール状の第一原反110a及び110bが各々セットされる互いに同軸に配置された2つの第一給送軸121a及び121bを有する第一ウェブ供給部10において各第一原反110a及び110bから第一ウェブ111a及び111bを同時に給送可能な実用に耐え得るラミネート装置が実現できる。
また、本実施の形態によれば、対応するロール状の第二原反210a及び210bがセットされる各第二給送軸221a及び221bの角速度差を許容することができるため、各ロール状の第二原反210a及び210bの径に差が存在する場合であっても、各第二ウェブ211a及び211bの張力を好適に制御することができる。このため、ロール状の第一原反110a及び110bが各々セットされる互いに同軸に配置された2つの第一給送軸121a及び121bを有する第一ウェブ供給部10、及び、ロール状の第二原反210a及び210bが各々セットされる互いに同軸に配置された2つの第二給送軸221a及び221bを有する第二ウェブ供給部20の各々において、各原反からウェブを同時に給送可能なラミネート装置が実現できる。
また、本実施の形態によれば、2つの第一原反110a及び110bの互いの位置または2つの第二原反210a及び210bの互いの位置を入れ換えなくとも、2通りの第一ウェブ111a、111bと第二ウェブ211a、211bとの組合せを実現することができるため、作業者への負担を軽減することができる。
また、本実施の形態によれば、一方ひねりローラ65と一方戻しひねりローラ66と他方ひねりローラ67と他方戻しひねりローラ68とを用いて、第一ウェブ111a及び111bを安定して搬送可能な交差経路63を簡易な機構で実現することができる。
なお、本発明の複数の実施の形態およびそれらの変形例を説明してきたが、当然に、複数の実施の形態およびそれらの変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 第一ウェブ供給部
110、110a、110b 第一原反
121 第一給送軸121
122 第一差動装置
123、123a、123b 第一サイドギヤ123
124 第一ピニオンギヤ
125 第一ピニオンシャフト
128 第一駆動軸
111、111a、111b 第一ウェブ
20 第二ウェブ供給部
210 第二原反
211 第二ウェブ
221 第二給送軸
222 第二差動装置
223 第二サイドギヤ
224 第二ピニオンギヤ
225 第二ピニオンシャフト
228 第二駆動軸
30 ニップローラ
32 駆動ローラ
33 圧着ローラ
501 第一ウェブ供給部
510 第一原反
521 第一給送軸
511 第一ウェブ
602 第二ウェブ供給部
610 第二原反
611 第二ウェブ
621 第二給送軸
530 ニップローラ
61 通常経路
63 交差経路
65 一方ひねりローラ
66 一方戻しひねりローラ
67 他方ひねりローラ
68 他方戻しひねりローラ

Claims (8)

  1. 2つのロール状の第一原反からそれぞれ第一ウェブを給送する第一ウェブ供給部と、
    2つの第二ウェブを給送する第二ウェブ供給部と、
    前記第一ウェブ供給部から給送される各第一ウェブに前記第二給送部から給送される第二ウェブをそれぞれ重ねながら、各々の重ねられた第一ウェブ及び第二ウェブを共通に狭持して搬送するニップローラと、
    を備え、
    前記第一ウェブ供給部は、
    ロール状の第一原反が各々セットされる、互いに同軸に配置された2つの第一給送軸と、
    2つの第一サイドギヤと、当該2つの第一サイドギヤの回転軸と直交する回転軸を有し各第一サイドギヤに噛合する一対の第一ピニオンギヤと、一対の第一ピニオンギヤを回転可能に軸支する第一ピニオンシャフトと、を有する第一差動装置と、
    前記第一差動装置の前記第一ピニオンシャフトに接続された第一駆動軸と、
    を有し、
    各第一給送軸は、対応する第一サイドギヤに接続されており、
    前記第一差動装置の前記第一ピニオンシャフトが前記第一駆動軸の回転によって公転するようになっている
    ことを特徴とするラミネート装置。
  2. 前記第一ウェブ供給部から給送される一方の第一ウェブと前記第二ウェブ供給部から給送される一方の第二ウェブとが前記ニップローラにおいて重なり、前記第一ウェブ供給部から給送される他方の第一ウェブと前記第二ウェブ供給部から給送される他方の第二ウェブとが前記ニップローラにおいて重なるように案内する通常経路と、
    前記第一ウェブ供給部から給送される前記一方の第一ウェブと前記第二ウェブ供給部から給送される前記他方の第二ウェブとがニップローラにおいて重なり、前記第一ウェブ供給部から給送される前記他方の第一ウェブと前記第二ウェブ供給部から給送される前記一方の第二ウェブとが前記ニップローラにおいて重なるように案内する交差経路と、
    を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のラミネート装置。
  3. 前記交差経路は、
    前記第一ウェブ供給部から給送される前記一方の第一ウェブを、前記第一ウェブ供給部から給送される前記他方の第一ウェブ側にひねる一方ひねりローラと、
    当該一方ひねりローラにて行われた前記一方の第一ウェブのひねりを戻す一方戻しひねりローラと、
    前記第一ウェブ供給部から給送される前記他方の第一ウェブを、前記第一ウェブ供給部から給送される前記一方の第一ウェブ側にひねる他方ひねりローラと、
    当該他方ひねりローラにて行われた前記他方の第一ウェブのひねりを戻す他方戻しひねりローラと、
    を含んでいる
    ことを特徴とする請求項2に記載のラミネート装置。
  4. 前記第一ウェブ供給部の前記2つの第一給送軸は、中空空間をそれぞれ有しており、
    前記第一差動装置の前記2つの第一サイドギヤは、中空空間をそれぞれ有しており、
    前記第一駆動軸は、前記2つの第一給送軸の中空空間及び前記第二差動装置の前記2つのサイドギヤの中空空間を貫いて延びている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のラミネート装置。
  5. 前記第一ウェブ供給部の2つの前記第一給送軸のうちの一方は、中空空間を有しており、
    前記第一差動装置は、前記一方の第一給送軸に対して他方の第一給送軸の反対側に配置されており、
    前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち前記一方の第一給送軸側にある第一サイドギヤが、中空空間を有していて、前記一方の第一給送軸に接続されており、
    前記他方の第一給送軸は、前記一方の第一給送軸の中空空間及び前記一方の第一給送軸が接続された第一サイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第一差動装置の他方の第一サイドギヤに接続されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のラミネート装置。
  6. 前記第二ウェブ供給部は、2つのロール状の第二原反からそれぞれ第二ウェブを給送するようになっており、
    前記第二ウェブ供給部は、
    ロール状の第二原反が各々セットされる、互いに同軸に配置された2つの第二給送軸と、
    2つの第二サイドギヤと、当該2つの第二サイドギヤの回転軸と直交する回転軸を有し各第二サイドギヤに噛合する一対の第二ピニオンギヤと、一対の第二ピニオンギヤを回転可能に軸支する第二ピニオンシャフトと、を有する第二差動装置と、
    前記第二差動装置の前記第二ピニオンシャフトに接続された第二駆動軸と、
    を有し、
    各第二給送軸は、対応する第二サイドギヤに接続されており、
    前記第二差動装置の前記第二ピニオンシャフトが前記第二駆動軸の回転によって公転するようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のラミネート装置。
  7. 前記第二ウェブ供給部の前記2つの第二給送軸は、中空空間をそれぞれ有しており、
    前記第二差動装置の前記2つの第二サイドギヤは、中空空間をそれぞれ有しており、
    前記第二駆動軸は、前記2つの第二給送軸の中空空間及び前記第二差動装置の前記2つのサイドギヤの中空空間を貫いて延びている
    ことを特徴とする請求項6に記載のラミネート装置。
  8. 前記第二ウェブ供給部の2つの前記第二給送軸のうちの一方は、中空空間を有しており、
    前記第二差動装置は、前記一方の第二給送軸に対して他方の第二給送軸の反対側に配置されており、
    前記第二差動装置の2つのサイドギヤのうち前記一方の第二給送軸側にある第二サイドギヤが、中空空間を有していて、前記一方の第二給送軸に接続されており、
    前記他方の第二給送軸は、前記一方の第二給送軸の中空空間及び前記一方の第二給送軸が接続された第二サイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第二差動装置の他方の第二サイドギヤに接続されている
    ことを特徴とする請求項6に記載のラミネート装置。
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