JP2008063078A - 巻取紙の交換準備装置および巻取紙の交換準備方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コルゲータ等のシート加工装置の運転速度を低下させることなく巻取紙の交換を行うことができるようにした巻取紙の交換準備装置を提供する。
【解決手段】2組の第1および第2のミルロールスタンド10a、10bのそれぞれを、回転軸16に沿って対称的に移動自在に支持され、互いに狭める方向への移動によって前記巻取紙搬入装置11a、11bの搬送面上で停止する待機状態の巻取紙を軸方向の両端から挟持して回転自在に支持する一対の第1および第2のアーム17a、17bの2組を周方向に180°位相をずらして設けた構成として、4組の一対のアーム17a、17bにより使用する巻取紙と、次回使用の巻取紙と、次々回使用の巻取紙を支持できるようにする。
【選択図】図8
【解決手段】2組の第1および第2のミルロールスタンド10a、10bのそれぞれを、回転軸16に沿って対称的に移動自在に支持され、互いに狭める方向への移動によって前記巻取紙搬入装置11a、11bの搬送面上で停止する待機状態の巻取紙を軸方向の両端から挟持して回転自在に支持する一対の第1および第2のアーム17a、17bの2組を周方向に180°位相をずらして設けた構成として、4組の一対のアーム17a、17bにより使用する巻取紙と、次回使用の巻取紙と、次々回使用の巻取紙を支持できるようにする。
【選択図】図8
Description
この発明は、巻取紙からシート加工部に繰り出される走行原紙に次に使用される新巻取紙の先端部を紙継ぎして旧巻取紙と新巻取紙の交換を行う巻取紙の交換準備装置および巻取紙の交換準備方法に関するものである。
中しんを波状に段成形し、その中しんの片側にライナーを貼り合わせて片面段ボールを形成し、その片面段ボールの中しんにライナーを貼り合わせて両面段ボールを形成し、あるいは上記両面段ボールに片面段ボールを貼り合わせて複両面段ボールを形成するコルゲータにおいては、ミルロールスタンドに次に使用される新巻取紙をセットして巻取紙の交換の準備を行い、走行状態の旧原紙の消費によって旧巻取紙の巻き径が小さくなり、その巻き径が所定の巻き径に達した際、あるいは、所定長さの段ボールが製造されてロット替えを行う必要が生じた際に、旧原紙に新巻取紙から巻き戻された新原紙を紙継ぎし、新原紙を走行させて巻取紙の交換を行うようにしている。
上記ミルロールスタンドにおける巻取紙の交換準備装置として、特許文献1の図5乃至図10に記載されたものが従来から知られている。この巻取紙の交換準備装置においては、2台のミルロールスタンドを有し、一方のミルロールスタンドの一対のアームで回転自在に支持された巻取紙から原紙が繰り出される原紙の走行状態において、他方のミルロールスタンドの一対のアーム間に次に使用される巻取紙をセットして交換の準備を行い、交換の指令が出されると、走行原紙に新巻取紙の先端部を紙継ぎして新原紙を走行させるようにしている。
ところで、特許文献1に記載された巻取紙の交換準備装置においては、1台のミルロールスタンドで1本の巻取紙しか支持することができないため、次回に使用する巻取紙しか準備することができない。このため、準備された巻取紙を走行原紙に紙継ぎした後は、一対のアーム間に残る残存の巻取紙を排出し、その一対のアームで次に使用される巻取紙を軸方向の両端から挟持してアームの旋回動により巻取紙を持ち上げて次の準備を行う必要が生じ、準備に非常に時間がかかり、短いサイクル時間で素早く次に使用される巻取紙の紙継ぎを行うことができない。このため、小ロットの段ボールの製造においては、巻取紙を交換する際に、コルゲータの製造速度を極端に減速させ、ときには停止させる必要が生じ、段ボールの生産性を著しく低下させるという問題がある。
この発明の課題は、次回に使用される巻取紙と次々回に使用される巻取紙の2本の巻取紙を常に準備させることができるようにして、コルゲータ等のシート加工装置の運転速度を低下させることなく巻取紙の交換を行うことができるようにした巻取紙の交換準備装置および巻取紙の交換準備方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明に係る巻取紙の交換準備装置においては、巻取紙を回転自在に支持する2組のミルロールスタンドと、その2組のミルロールスタンドの側方の下部に配置されて各ミルロールスタンドの側方位置まで新巻取紙を搬入する2台の巻取紙搬入装置と、前記2組のミルロールスタンド間の下方に配置され、各ミルロールスタンドから排出される使用後の巻取紙を受け取って外側位置に向けて搬送する共通の巻取紙排出装置とからなり、前記2組のミルロールスタンドのそれぞれが、回転軸を有し、その回転軸に沿って対称的に移動自在に支持され、互いに狭める方向への対称的な移動によって前記巻取紙搬入装置の搬送面上で停止する待機状態の巻取紙を軸方向の両端から挟持して回転自在に支持する一対のアームの2組を周方向に180°位相をずらして設けた構成を採用したのである。
また、この発明に係る巻取紙の交換準備方法においては、上記の構成からなる巻取紙の交換準備装置が、下記の第1工程乃至第11工程を備えて原紙の走行状態で常に次回使用の巻取紙と、次々回使用の巻取紙の2本の巻取紙が交換の準備状態に保持されているようにした構成を採用したのである。
第1工程:一方のミルロールスタンドにおける一方の一対のアームで支持された一方の巻取紙搬入装置上の第1巻取紙が上方へ移動されて回転軸の側方の準備位置に配置されると共に、他方のミルロールスタンドにおける一方の一対のアームで支持された他方の巻取紙搬入装置上の次回使用の第2巻取紙が上方へ移動されて他方のミルロールスタンドの回転軸の側方の準備位置に配置される。
第2工程:一方のミルロールスタンドの回転軸を回転し、準備状態の第1巻取紙がさらに上方まで移動され、その第1巻取紙から巻き戻された第1原紙が通紙経路を走行する状態において、次々回使用の第3巻取紙を前記一方の巻取紙搬入装置によって一方のミルロールスタンドの側方の待機位置まで搬入する。
第3工程:待機状態にある第3巻取紙の軸心に一方のミルロールスタンドの他方の一対のアームの先端部が一致されるまで上方へ移動させられた後に他方の一対のアーム間の対向間隔を狭めて第3巻取紙を挟持し、その挟持後に一方の巻取紙搬入装置上の第3の巻取紙を上方の準備位置に移動させると共に、第1巻取紙を第1のミルロールスタンドと第2のミルロールスタンドとの間の下方に配置された共通の巻取紙排出装置の上方の紙継ぎ位置まで移動させる。
第4工程:次回使用の第2巻取紙の第2原紙を第1原紙に紙継ぎして、第1原紙の切断により次回使用の第2原紙を走行させる。
第5工程:紙継ぎされた第2原紙の走行状態において、一対のアーム間に残る第1巻取紙が共通の巻取紙排出装置により支持されるまで下方へ移動された後、その一対のアーム間の対向間隔を広げて第1巻取紙の挾持を解除し、その一対のアームをさらに下方へ移動させた後に巻取紙排出装置によって第1巻取紙を排出する。
第6工程:次々々回使用の第4巻取紙を前記他方の巻取紙搬入装置によって他方のミルロールスタンドの側方の待機位置まで搬入する。
第7工程:待機状態にある第4巻取紙の軸心に他方のミルロールスタンドの他方の一対のアームの先端部が一致されるまで上方へ移動させられた後に他方の一対のアーム間の対向間隔を狭めて第4巻取紙を挟持する。
第8工程:第4巻取紙の挟持後に他方の巻取紙搬入装置上の第4巻取紙を上方の準備位置に移動させると共に、第2巻取紙を前記紙継ぎ位置まで移動させる。
第9工程:次々回使用の第3巻取紙の第3原紙を第2原紙に紙継ぎして、第2原紙の切断により次々回使用の第3原紙を走行させる。
第10工程:紙継ぎされた第3原紙の走行状態において、一対のアーム間に残る第2巻取紙が共通の巻取紙排出装置により支持されるまで下方へ移動された後、その一対のアーム間の対向間隔を広げて第2巻取紙の挾持を解除し、その一対のアームをさらに下方へ移動させた後に巻取紙排出装置によって第2巻取紙を排出する。
第11工程:次々々々回使用の第5巻取紙を前記一方の巻取紙搬入装置によって一方のミルロールスタンドの側方の待機位置まで搬入する。
第1工程:一方のミルロールスタンドにおける一方の一対のアームで支持された一方の巻取紙搬入装置上の第1巻取紙が上方へ移動されて回転軸の側方の準備位置に配置されると共に、他方のミルロールスタンドにおける一方の一対のアームで支持された他方の巻取紙搬入装置上の次回使用の第2巻取紙が上方へ移動されて他方のミルロールスタンドの回転軸の側方の準備位置に配置される。
第2工程:一方のミルロールスタンドの回転軸を回転し、準備状態の第1巻取紙がさらに上方まで移動され、その第1巻取紙から巻き戻された第1原紙が通紙経路を走行する状態において、次々回使用の第3巻取紙を前記一方の巻取紙搬入装置によって一方のミルロールスタンドの側方の待機位置まで搬入する。
第3工程:待機状態にある第3巻取紙の軸心に一方のミルロールスタンドの他方の一対のアームの先端部が一致されるまで上方へ移動させられた後に他方の一対のアーム間の対向間隔を狭めて第3巻取紙を挟持し、その挟持後に一方の巻取紙搬入装置上の第3の巻取紙を上方の準備位置に移動させると共に、第1巻取紙を第1のミルロールスタンドと第2のミルロールスタンドとの間の下方に配置された共通の巻取紙排出装置の上方の紙継ぎ位置まで移動させる。
第4工程:次回使用の第2巻取紙の第2原紙を第1原紙に紙継ぎして、第1原紙の切断により次回使用の第2原紙を走行させる。
第5工程:紙継ぎされた第2原紙の走行状態において、一対のアーム間に残る第1巻取紙が共通の巻取紙排出装置により支持されるまで下方へ移動された後、その一対のアーム間の対向間隔を広げて第1巻取紙の挾持を解除し、その一対のアームをさらに下方へ移動させた後に巻取紙排出装置によって第1巻取紙を排出する。
第6工程:次々々回使用の第4巻取紙を前記他方の巻取紙搬入装置によって他方のミルロールスタンドの側方の待機位置まで搬入する。
第7工程:待機状態にある第4巻取紙の軸心に他方のミルロールスタンドの他方の一対のアームの先端部が一致されるまで上方へ移動させられた後に他方の一対のアーム間の対向間隔を狭めて第4巻取紙を挟持する。
第8工程:第4巻取紙の挟持後に他方の巻取紙搬入装置上の第4巻取紙を上方の準備位置に移動させると共に、第2巻取紙を前記紙継ぎ位置まで移動させる。
第9工程:次々回使用の第3巻取紙の第3原紙を第2原紙に紙継ぎして、第2原紙の切断により次々回使用の第3原紙を走行させる。
第10工程:紙継ぎされた第3原紙の走行状態において、一対のアーム間に残る第2巻取紙が共通の巻取紙排出装置により支持されるまで下方へ移動された後、その一対のアーム間の対向間隔を広げて第2巻取紙の挾持を解除し、その一対のアームをさらに下方へ移動させた後に巻取紙排出装置によって第2巻取紙を排出する。
第11工程:次々々々回使用の第5巻取紙を前記一方の巻取紙搬入装置によって一方のミルロールスタンドの側方の待機位置まで搬入する。
上記のように、2組のミルロールスタンドのそれぞれの回転軸に巻取紙を軸方向の両端から挟持する一対のアームの2組を周方向に180°位相をずらして設けたことにより、1組の一対のアームにより回転自在に支持された巻取紙から巻き戻された原紙の走行状態において、残る3組のうちの2組の一対のアームによって次回使用の巻取紙と次々回使用の巻取紙の2本の巻取紙を支持して交換の準備とすることができる。
このため、走行原紙に次回使用の巻取紙から巻き戻された原紙が紙継ぎされた状態でも次々回使用の巻取紙が準備状態にあるため、コルゲータ等のシート加工装置の運転速度を低下させることなく巻取紙の交換を行うことができ、小ロットの生産を効率よく行うことができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、段ボールを製造するコルゲータ装置の片面段ボールの製造部を示す。この製造部は、装置の上流部に配置されているライナ原紙の供給部1と、この供給部より下流側に配置されている中しん原紙の供給部2とを有し、上記中しん原紙の供給部2から供給される中しん原紙bは供給部1と供給部2との間に配置されているシングルフェーサ3に送り込まれて段成形されると共に、その段頂は糊付けされる。
一方、ライナ原紙の供給部1から供給されるライナ原紙aもシングルフェーサ3に送り込まれて上記段成形された中しん原紙bに接着される。その接着によって片面段ボールSが形成され、この片面段ボールSは、バーチカルコンベヤ4によってシート搬送コンベヤ5の搬入端部上に運び込まれる。
ライナ原紙aの供給部1および中しん原紙bの供給部2のそれぞれには、巻取紙を回転自在に支持する第1のミルロールスタンド10aおよび第2のミルロールスタンド10bが装置の上下流方向に所要の間隔をおいて対向するように設けられている。
また、供給部1および2のそれぞれには、上記第1のミルロールスタンド10aの側方である上流側の下部に配置し新しい第1巻取紙(最初に使用する巻取紙)を第1のミルロールスタンド10aの側方位置まで搬送する第1の巻取紙搬入装置11aと、上記第2のミルロールスタンド10bの側方である下流側の下部に配置し次回使用する第2巻取紙を第2のミルロールスタンド10bの側方位置まで搬送する第2の巻取紙搬入装置11bと、第1および第2のミルロールスタンド10a、10bから排出される使用後の巻取紙を受け取って装置の外側方への一方向に向けて搬送する第1のミルロールスタンド10aと第2のミルロールスタンド10bとの中間部の下方に配置された共通の巻取紙排出装置12と、上記第1と第2のミルロールスタンド10a、10b間の上方にライナ原紙a同士および中しん原紙b同士を紙継ぎするスプライサ13が設けられている。
なお、第1のミルロールスタンド10aの側方位置と第2のミルロールスタンド10bの側方位置はこれらのミルロールスタンド10a、10bを挟んで装置の上下流方向に対向するそれぞれの位置である。
なお、第1のミルロールスタンド10aの側方位置と第2のミルロールスタンド10bの側方位置はこれらのミルロールスタンド10a、10bを挟んで装置の上下流方向に対向するそれぞれの位置である。
各スプライサ13は、前述の特許文献1の図1乃至図4に示されるスプライサと同様に、第1および第2のミルロールスタンド10a、10bのそれぞれで回転自在に支持される巻取紙の先端部を保持する一対の保持部材14を有し、この一対の保持部材14は相対的に装置の上下流方向へ移動自在とされている。
図2および図3は、第1のミルロールスタンド10aを示す。なお、第2のミルロールスタンド10bは、第1のミルロールスタンド10aと同一であるため、同一部分に同一の符号を付して説明を省略する。同図で示すように、第1のミルロールスタンド10aは対向する一対のスタンド15を装置の幅方向に(両外側方向)に有し、そのスタンド15によって装置の幅方向に延びる回転軸16の両端部に設けられた丸軸部16aが回転自在に支持されている。
回転軸16は両端の丸軸部16aを除く他の部分は断面が長円状のガイド軸部16bとされ、そのガイド軸部16bによって一対の第1のアーム17aおよび一対の第2のアーム17bのそれぞれ後端部が回転軸16に沿って装置の幅方向に移動自在に支持されている。
一対の第1のアーム17aと一対の第2のアーム17bは、それぞれ直線状となるよう周方向に180°の間隔をおいて設けられている。各組の一対の第1および第2のアーム17a、17bのそれぞれの装置の幅方向における対向間隔は間隔調整手段18によって調整され、対向間隔を狭める方向へのこれら第1および第2のアーム17a、17bの移動時に、その先端部に設けられたチャック19が巻取紙を軸方向の両端から挟持して、その巻取紙を回転自在に支持するようになっている。
一対の第1のアーム17a間の対向間隔を調整する間隔調整手段18は、回転軸16の両端部に設けられた円板20によって両端部が回転自在に支持されたねじ軸21にその長さ方向の中央部を境にして対称的に右ねじ22と左ねじ23とを形成し、その右ねじ22を一対の第1のアーム17aの一方にねじ係合すると共に、左ねじ23を他方にねじ係合し、上記ねじ軸21の端部に接続したモータ24の駆動によりねじ軸21を回転させて一対の第1のアーム17aのそれぞれをねじ軸21の中央部を境にして対称的に装置の幅方向に移動させることにより、一対の第1のアーム17a間の対向間隔を調整するようにしている。
なお、一対の第2のアーム17b間の対向間隔を調整する間隔調整手段18も上記と同様の構成であるため、同一部材には同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態で示すコルゲータ装置の片面段ボールの製造部は上記の構造からなり、片面段ボールの製造に際しては、ライナ原紙の供給部1に設けられた第1のミルロールスタンド10aおよび第2のミルロールスタンド10bのそれぞれにライナ原紙aの巻取紙Aを準備すると共に、中しん原紙の供給部2に設けられた第1のミルロールスタンド10aおよび第2のミルロールスタンド10bのそれぞれに中しん原紙bの巻取紙Bを準備する。
ここで、中しん原紙bの巻取紙Bの準備は、ライナ原紙aの巻取紙Aの準備と同一であるため、ここでは、ライナ原紙aの巻取紙Aの準備を図4乃至図14に基いて以下に説明する。
先ず、図4に示すように、第1の巻取紙搬入装置11aの駆動によって最初に使用する第1巻取紙A1を第1のミルロールスタンド10aの装置幅方向の外側位置から一対の第1のアーム17a間の上流側方位置である待機位置まで搬入すると共に、第2の巻取紙搬入装置11bの駆動によって次回に使用する第2巻取紙A2を第2のミルロールスタンド10bの装置幅方向の外側位置から一対の第1のアーム17a間の下流側方位置である待機位置まで搬入する。
従って、第1巻取紙A1と第2巻取紙A2とは、第1のミルロールスタンド10aと第2のミルロールスタンド10bとを間に挟んで上下流方向において対向するような位置に搬入される。
従って、第1巻取紙A1と第2巻取紙A2とは、第1のミルロールスタンド10aと第2のミルロールスタンド10bとを間に挟んで上下流方向において対向するような位置に搬入される。
このとき、第1のミルロールスタンド10aの第1のアーム17aは回転軸16の下方に向けて上流側に延びる状態に保持しておくと共に、第2のミルロールスタンド10bの第1のアーム17aも回転軸16の下方に向けて下流側に延びる状態に保持して第1巻取紙A1および第2巻取紙A2の搬入が阻害されないようにしておく。
各巻取紙A1、A2が第1および第2のミルロールスタンド10a、10bの一対の第1のアーム17a間の側方位置である待機位置まで搬入されて停止すると、第1のミルロールスタンド10aの回転軸16を図4の矢印で示すように右回転させることにより、一対の第1のアーム17aの先端部の各チャック19を上流側上方に向けて移動させて第1巻取紙A1の軸心と一致させ、その状態で一対の第1のアーム17aを閉じるようにこれらの対向間隔を狭めて、上記各チャック19で第1巻取紙A1を軸方向の両端から挟持して回転自在に支持する。
図5に示すように、上流側に向けて延びる一対の第1のアーム17aで第1巻取紙A1を挟持すると、回転軸16を同図の矢印で示すようにさらに同方向に右回転させて、第1巻取紙A1を上方に旋回移動させる。
図6に示すように、第1巻取紙A1が回転軸16の上流側の側方に位置する準備位置まで上方へ旋回移動すると、その第1巻取紙A1から第1ライナ原紙aを上方へ巻き戻して引き出し、スプライサ13内から図1に示されるシングルフェーサ3間の通紙経路に紙通しして走行させる。
なお、第1巻取紙A1の上記準備位置は第1の巻取紙搬入装置11aから上方へ離れた、第1のミルロールスタンド10aの上流側の位置であればよい。
なお、第1巻取紙A1の上記準備位置は第1の巻取紙搬入装置11aから上方へ離れた、第1のミルロールスタンド10aの上流側の位置であればよい。
一方、第2のミルロールスタンド10bの回転軸16を図5の矢印で示すように、左回転させることにより、一対の第1のアーム17aの先端部の各チャック19を下流側上方に向けて移動させて次回使用の第2巻取紙A2の軸心と一致させ、その状態で一対の第1のアーム17aを閉じるようにこれらの対向間隔を狭めて、上記各チャック19で第2巻取紙A2を軸方向の両端から挟持して回転自在に支持する。
図6に示すように、下流側に向けて延びる一対の第1のアーム17aで次回使用の第2巻取紙A2を挟持すると、同図の矢印で示すように、回転軸16をさらに同方向に左回転させて、図7に示すように、第2巻取紙A2が回転軸16の下流側の側方に位置する準備位置まで上方へ旋回移動させる。なお、第2巻取紙A2の準備位置への移動と第1巻取紙A1の準備位置への移動はほぼ同時に行ってもよい。第2巻取紙A2の旋回移動後、次回使用の第2巻取紙A2から第2ライナ原紙aを巻き戻して引き出し、その先端部を上方で停止している保持部材14で保持して紙継ぎの準備とする。
なお、第2巻取紙A2の上記準備位置は第2の巻取紙搬入装置11bから上方へ離れた位置であればよい。
なお、第2巻取紙A2の上記準備位置は第2の巻取紙搬入装置11bから上方へ離れた位置であればよい。
次回使用の第2巻取紙A2が準備位置まで旋回移動されるに伴って、第2のミルロールスタンド10bの第1のアーム17aと直線状となっていて上流側に向けて上方に延びている第2のアーム17bが回転軸16を中心として下方に向けて移動する際に、第1のミルロールスタンド10aの下流側に向けて下方に延びている第2のアーム17bの先端部と接触するのを避けるため、第1のミルロールスタンド10aの回転軸16をさらに右回転させて、図7に示すように、さらに回転軸16の下方に延びる状態とする。また、その回転軸16の回転時、第1のミルロールスタンド10aに関連する第1の巻取紙搬入装置11aによって次々回使用の第3巻取紙A3を第1のミルロールスタンド10aの一対の第2のアーム17b間の上流側の側方の待機位置まで搬入する。
図7に示すように、次々回使用の第3巻取紙A3が待機位置まで搬入されて停止すると、第1のミルロールスタンド10aの回転軸16を同図の矢印で示すように右回転させて、一対の第2のアーム17bの先端部のチャック19を第3巻取紙A3の軸心と一致する位置まで上流側上方へ向けて移動させ、その状態で一対の第2のアーム17bを閉じるようにこれらの対向間隔を狭めて、上記各チャック19で次々回使用の第3巻取紙A3を軸方向の両端から挟持して回転自在に支持する。
図8に示すように、一対の第2のアーム17bで第3巻取紙A3を挟持すると、回転軸16を同図の矢印で示すようにさらに同方向に右回転させて、図9に示すように、回転軸16の上流側の側方に配置される準備位置まで第3巻取紙A3を上方へ旋回移動させる。
なお、第3巻取紙A3の上記準備位置は第1の巻取紙搬入装置11aから上方へ離れた位置であればよい。
なお、第3巻取紙A3の上記準備位置は第1の巻取紙搬入装置11aから上方へ離れた位置であればよい。
次々回使用の第3巻取紙A3が準備位置まで旋回移動されるとき、第1のミルロールスタンド10aの第2のアーム17bと直線状となっていて下流側に向けて上方に延びている第1のアーム17aで支持された使用中の第1巻取紙A1が第2のミルロールスタンド10bの上流側に向けて下方に延びている第2のアーム17bの先端部と接触するのを避けるため、第2のミルロールスタンド10bの回転軸16を左回転させて、その第2のアーム17bを、図9に示すように、さらに回転軸16の下方に延びる状態とする。
図9に示すように、次々回使用の第3巻取紙A3が巻取紙搬入装置11aから上方へ離れて回転軸16の上流側の側方部の準備位置に来て、第2のミルロールスタンド10bの第2のアーム17bが回転軸16の下流側に向けて下方に延びる状態とされると、上記次々回使用の第3巻取紙A3から上方へ巻き戻されて引き出された第3ライナ原紙aの先端部をスプライサ13の左側(上流側)の保持部材14で保持して紙継ぎの準備とし、また、この時、使用中の第1巻取紙A1は巻取紙排出装置12の上方の紙継ぎ位置まで旋回移動される。さらに、第2のミルロールスタンド10bに関連する第2の巻取紙搬入装置11bにより第4巻取紙A4を第2のミルロールスタンド10bの装置幅方向の外側位置から一対の第2のアーム17b間の下流側方位置である待機位置に向けて搬入する。
次回使用の第2巻取紙A2および次々回使用の第3巻取紙A3の準備状態において、ロット替えが生じ、巻取紙の交換の指令が出されると、次回使用の第2巻取紙A2の第2ライナ原紙aの先端部を保持している右側(下流側)の保持部材14をスプライサ13を走行している第1巻取紙A1の第1ライナ原紙aに向けて上流側へ移動させて、図9に示すように、走行している第1巻取紙A1の第1ライナ原紙aに次回使用の第2巻取紙A2の新ライナ原紙aの先端部を衝合させ、その衝合面に予め塗布した接着剤等を介して紙継ぎする。その紙継ぎ後、第1巻取紙A1の第1ライナ原紙aを幅方向において切断して第2巻取紙A2の第2ライナ原紙aを走行させる。
紙継ぎ後、図9の矢印で示すように、第1のミルロールスタンド10aの回転軸16を右回転して、回転軸16の下流側の側方において一対の第1のアーム17aの先端のチャック19間に残る使用後の第1巻取紙A1を第1のミルロールスタンド10aと第2のミルロールスタンド10bとの中間部の下方に設けられている共通の巻取紙排出装置12の搬送面で支持される位置まで旋回移動させる。
図10に示すように、使用後の第1巻取紙A1が下方へ旋回移動されて巻取紙排出装置12の搬送面で支持されると、一対の第1アーム17a間の対向間隔を広げて第1巻取紙A1の挟持を解除し、その解除後、第1のミルロールスタンド10aの回転軸16を右回転する。
図11に示すように、第1のミルロールスタンド10aの一対の第1のアーム17aが回転軸16の下方に向けて下流側に延びる状態で停止されると、巻取紙排出装置12の駆動によって使用後の第1巻取紙A1を装置幅方向の外側方へ向けて搬送して排出する。また、第1のミルロールスタンド10aに関連する第1の巻取紙搬入装置11aによって第5巻取紙A5を第1のミルロールスタンド10aの装置幅方向の外側位置から一対の第1のアーム17a間の上流側方位置である待機位置に向けて搬入する。
また、第2のミルロールスタンド10bの回転軸16を図11の矢印で示すように左回転させて、一対の第2のアーム17bを下流側の上方へ向けて移動させることにより、その先端部のチャック19を第4巻取紙A4の軸心と一致させ、その状態で一対の第2のアーム17b間の対向間隔を狭めることにより、上記一対のチャック19で第4巻取紙A4を軸方向の両端から挟持して回転自在に支持する。
図12に示すように、一対の第2のアーム17bで第4巻取紙A4を挟持してから、回転軸16を同図の矢印で示すようにさらに同方向に左回転させると、図13に示すように、第4巻取紙A4が第2の巻取紙搬入装置11bから上方へ離れた準備位置まで、回転軸16の下流側の側方で旋回移動させられる。その旋回移動後、第4巻取紙A4から第4ライナ原紙aを巻き戻して引き出し、その先端部を上方で停止する保持部材14で保持して紙継ぎの準備とする。また、この時、第2巻取紙A2は巻取紙排出装置12の上方の紙継ぎ位置まで旋回移動される。
巻取紙A3およびA4の準備状態において、ロット替えが生じ、巻取紙の交換の指令が出されると、第3巻取紙A3の第3ライナ原紙aの先端部を保持している左側(上流側)の保持部材14をスプライサ13を走行している第2巻取紙A2の第2ライナ原紙aに向けて下流側へ移動させて、図13に示すように、走行している第2巻取紙A2の第2ライナ原紙aに次々回使用の第3巻取紙A3の第3ライナ原紙aの先端部を衝合させ、その衝合面に予め塗布した接着剤等を介して紙継ぎする。その紙継ぎ後、第2巻取紙A2の第2ライナ原紙aを幅方向において切断して、図14に示すように、第3巻取紙A3の第3ライナ原紙aを走行させる。
紙継ぎ後、第2のミルロールスタンド10bの回転軸16を図13の矢印で示すように左回転して、回転軸16の上流側の側方において一対の第1のアーム17aの先端のチャック19間に残る使用後の第2巻取紙A2を共通の巻取紙排出装置12の搬送面で支持される位置まで下方へ旋回移動させる。
図14に示すように、使用後の第2巻取紙A2が巻取紙排出装置12の搬送面で支持されると、一対の第1アーム17a間の対向間隔を広げて第2巻取紙A2の挟持を解除し、その解除後に同図の矢印で示すように、回転軸16を左回転し、第1のアーム17aを巻取紙排出装置12から遠ざけた状態とした後、巻取紙排出装置12を駆動して第2巻取紙A2を装置幅方向の外側方へ向けて排出する。
以後、図5乃至図14に示す動作を繰り返し行うようにする。
実施の形態で示す巻取紙の交換準備装置においては、2組の第1、第2のミルロールスタンド10a、10bのそれぞれの回転軸16に巻取紙Aを軸方向の両端から挟持する一対の第1、第2のアーム17a、17bの2組を周方向に180°位相をずらして設けたことにより、1組の一対の第1、第2のアーム17a、17bにより回転自在に支持された巻取紙Aから巻き戻されたライナ原紙aの走行状態において、残る3組のうちの2組の一対の第1、第2のアーム17a、17bによって次回使用の巻取紙と次々回使用の巻取紙の2本の巻取紙Aを支持して交換の準備をすることができる。
このため、走行して使用中の原紙に次回使用の第2巻取紙A2から巻き戻された原紙が紙継ぎされた状態でも次々回使用の第3巻取紙A3が準備状態にあるため、コルゲータの運転速度を低下させることなく巻取紙の交換を行うことができ、小ロットの生産を効率よく行うことができる。
10a 第1のミルロールスタンド
10b 第2のミルロールスタンド
11a 第1の巻取紙搬入装置
11b 第2の巻取紙搬入装置
12 巻取紙排出装置
16 回転軸
17a 第1のアーム
17b 第2のアーム
A1 第1巻取紙
A2 次回使用の第2巻取紙
A3 次々回使用の第3巻取紙
a ライナ原紙(原紙)
10b 第2のミルロールスタンド
11a 第1の巻取紙搬入装置
11b 第2の巻取紙搬入装置
12 巻取紙排出装置
16 回転軸
17a 第1のアーム
17b 第2のアーム
A1 第1巻取紙
A2 次回使用の第2巻取紙
A3 次々回使用の第3巻取紙
a ライナ原紙(原紙)
Claims (2)
- 巻取紙を回転自在に支持する2組のミルロールスタンドと、その2組のミルロールスタンドの側方の下部に配置されて各ミルロールスタンドの側方位置まで新巻取紙を搬入する2台の巻取紙搬入装置と、前記2組のミルロールスタンド間の下方に配置され、各ミルロールスタンドから排出される使用後の巻取紙を受け取って外側位置に向けて搬送する共通の巻取紙排出装置とからなり、前記2組のミルロールスタンドのそれぞれが、回転軸を有し、その回転軸に沿って対称的に移動自在に支持され、互いに狭める方向への対称的な移動によって前記巻取紙搬入装置の搬送面上で停止する待機状態の巻取紙を軸方向の両端から挟持して回転自在に支持する一対のアームの2組を周方向に180°位相をずらして設けた構成とされた巻取紙の交換準備装置。
- 請求項1に記載の巻取紙の交換準備装置において、
一方のミルロールスタンドにおける一方の一対のアームで支持された一方の巻取紙搬入装置上の第1巻取紙が上方へ移動されて回転軸の側方の準備位置に配置されると共に、他方のミルロールスタンドにおける一方の一対のアームで支持された他方の巻取紙搬入装置上の次回使用の第2巻取紙が上方へ移動されて他方のミルロールスタンドの回転軸の側方の準備位置に配置される工程、
一方のミルロールスタンドの回転軸を回転し、準備状態の第1巻取紙がさらに上方まで移動され、その第1巻取紙から巻き戻された第1原紙が通紙経路を走行する状態において、次々回使用の第3巻取紙を前記一方の巻取紙搬入装置によって一方のミルロールスタンドの側方の待機位置まで搬入する工程、
待機状態にある第3巻取紙の軸心に一方のミルロールスタンドの他方の一対のアームの先端部が一致されるまで上方へ移動させられた後に他方の一対のアーム間の対向間隔を狭めて第3巻取紙を挟持し、その挟持後に一方の巻取紙搬入装置上の第3巻取紙を上方の準備位置に移動させると共に、第1巻取紙を第1のミルロールスタンドと第2のミルロールスタンドとの間の下方に配置された共通の巻取紙排出装置の上方の紙継ぎ位置まで移動させる工程、
次回使用の第2巻取紙の第2原紙を第1原紙に紙継ぎして、第1原紙の切断により次回使用の第2原紙を走行させる工程、
紙継ぎされた第2原紙の走行状態において、一対のアーム間に残る第1巻取紙が共通の巻取紙排出装置により支持されるまで下方へ移動された後、その一対のアーム間の対向間隔を広げて第1巻取紙の挾持を解除し、その一対のアームをさらに下方へ移動させた後に巻取紙排出装置によって第1巻取紙を排出する工程、
次々々回使用の第4巻取紙を前記他方の巻取紙搬入装置によって他方のミルロールスタンドの側方の待機位置まで搬入する工程、
待機状態にある第4巻取紙の軸心に他方のミルロールスタンドの他方の一対のアームの先端部が一致されるまで上方へ移動させられた後に他方の一対のアーム間の対向間隔を狭めて第4巻取紙を挟持する工程、
第4巻取紙の挟持後に他方の巻取紙搬入装置上の第4巻取紙を上方の準備位置に移動させると共に、第2巻取紙を前記紙継ぎ位置まで移動させる工程、
次々回使用の第3巻取紙の第3原紙を第2原紙に紙継ぎして、第2原紙の切断により次々回使用の第3原紙を走行させる工程、
紙継ぎされた第3原紙の走行状態において、一対のアーム間に残る第2巻取紙が共通の巻取紙排出装置により支持されるまで下方へ移動された後、その一対のアーム間の対向間隔を広げて第2巻取紙の挾持を解除し、その一対のアームをさらに下方へ移動させた後に巻取紙排出装置によって第2巻取紙を排出する工程、
次々々々回使用の第5巻取紙を前記一方の巻取紙搬入装置によって一方のミルロールスタンドの側方の待機位置まで搬入する工程、
を備え、原紙の走行状態で常に次回使用の巻取紙と、次々回使用の巻取紙の2本の巻取紙が交換の準備状態に保持されているようにした巻取紙の交換準備方法。
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JP2006242527A JP2008063078A (ja) | 2006-09-07 | 2006-09-07 | 巻取紙の交換準備装置および巻取紙の交換準備方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2006
- 2006-09-07 JP JP2006242527A patent/JP2008063078A/ja active Pending
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