JP2014045702A - 農作物収穫機 - Google Patents

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Masami Muranami
村並  昌実
Shingo Takagi
高木  真吾
Hideaki Kurose
英明 黒瀬
Takeshi Yumitatsu
武志 弓達
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】
引き抜かれた直後の作物の茎葉部を切断する茎葉切断装置が、圃場の凹凸に追従して適切な切断高さに自動調節される農作物収穫機を提供する。
【解決手段】
機体の前側に倒伏した作物の茎葉部を引き起こす引起し装置63を設け、引起し装置63が引き起こした茎葉部を挟持して圃場から作物を引き抜く引抜搬送装置20を設け、引抜搬送装置20の搬送始端側の下方に引き抜かれた作物の茎葉部を切断する茎葉切断装置54,107,122を設け、茎葉切断装置54,107,122の下部に圃場面に接地する接地部材50,106,119を設け、接地部材50,106,119の接地に追従して茎葉切断装置54,107,122が上下に回動する構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圃場に倒伏した作物の茎葉部を引き起こし、この茎葉部を挟持して圃場から引き抜いた後、茎葉部を茎葉切断装置で除去して収穫する農作物収穫機に関するものである。
従来の農作物収穫機には、マルチフィルムの敷設された圃場面に倒伏した茎葉部を引き起こして引抜搬送装置に挟持させる引起し装置を設け、この引起し装置で引き起こした茎葉部を引抜搬送装置で挟持して作物を引き抜き、作物が引き抜かれた直後に茎葉切断装置で茎葉部を切除する技術が存在する。(特許文献1)
特開2002−125427号公報
しかしながら、特許文献1に記載された農作物収穫機では、茎葉切断装置の位置は固定されているので。圃場の起伏等により、作物の引抜収穫高さが変わると茎葉部の切断位置も変わってしまい、切断位置が上がって茎葉部が作物に残り、作業者は茎葉部の除去作業を行わねばならなくなり、労力が増大する問題がある。
逆に、切断位置が下がると、茎葉切断装置は茎葉部だけでなく作物の商品となる部分まで切断してしまうので、作物の商品価値が低下してしまう問題がある。
そして、作物を土中から引抜搬送装置によって引き上げたとき、土中から引き上げられる作物がマルチフィルムを押し上げて圃場面から浮かせてしまい、作物の収穫後のマルチフィルムの回収作業を困難にする問題がある。
また、この押し上げられたマルチフィルムを引抜搬送装置が挟持してしまうと、引抜搬送装置にマルチフィルムが詰まって停止してしまい、マルチフィルムを除去する作業が必要となり、作業能率が低下する問題がある。
そして、切断された茎葉部は引抜搬送装置によって搬送終端部まで搬送され、搬送終端部には茎葉部を機体側方に案内する排葉ガイドが設けられているが、この排葉ガイドは能動的に茎葉部を機体側方に案内するものではないので、引抜搬送装置から排出される姿勢や風の有無などによっては、茎葉部が圃場に引き上げられた作物の上方に落下することがある。
このため、作物を作物拾い上げ機(特開2011−217613号等)で圃場から回収する際、茎葉部も一緒に回収されてしまうので、作物の洗浄作業や選別作業等を行う際、茎葉部を取り除きながら作業する必要が生じ、作業能率が低下する問題がある。
そして、収穫した作物を圃場に放置し、天日や風によって乾燥を行う際、茎葉部が作物を覆っていると乾燥の効率が大幅に低下するので、作業者が手作業で作物の上に覆い被さる茎葉部を除去する必要があり、作業者の労力が増大する問題がある。
本発明は、この問題を解消しようとするものである。
請求項1記載の発明は、機体の前側に倒伏した作物の茎葉部を引き起こす引起し装置(63)を設け、該引起し装置(63)が引き起こした茎葉部を挟持して圃場から作物を引き抜く引抜搬送装置(20)を設け、該引抜搬送装置(20)の搬送始端側の下方に引き抜かれた作物の茎葉部を切断する茎葉切断装置(54,107,122)を設け、該茎葉切断装置(54,107,122)の下部に圃場面に接地する接地部材(50,106,119)を設け、該接地部材(50,106,119)の接地に追従して前記茎葉切断装置(54,107,122)が上下に回動する構成としたことを特徴とする農作物収穫機とした。
請求項2記載の発明は、前記引抜搬送装置(20)の下方にリンク機構(46)を上下回動自在に設け、該リンク機構(46)に茎葉切断装置(54)を設け、該茎葉切断装置(54)に対して前記接地部材(50)を回転自在且つ上下位置調節自在に設けたことを特徴とする請求項1記載の農作物収穫機とした。
請求項3記載の発明は、前記リンク機構(46)を左右一対設け、該左右のリンク機構(46,46)に左右の茎葉切断刃(49L,49R)を各々回転自在に設け、該左右の茎葉切断刃(49L,49R)のうち機体左右一側の茎葉切断刃(49R)を機体左右他側の茎葉切断刃(49L)よりも機体前側に設け、左右の茎葉切断刃(49L,49R)の外周縁部の一部を重ね合わせて配置し、前記左右のリンク機構(46,46)の左右どちらか一方、あるいは左右両方の上部に左右の茎葉切断刃(49L,49R)を回転させる駆動アクチュエータ(48)を設け、前記左右の茎葉切断刃(49L,49R)の回転軸の下部側に、前記接地部材(50)を左右の茎葉切断刃(49L,49R)の回転とは独立して回転可能に各々設けたことを特徴とする請求項2記載の農作物収穫機とした。
請求項4記載の発明は、前記引抜搬送装置(20)の下方に回動アーム(100)を上下回動自在に設け、該回動アーム(100)に切断部材(102)を備える茎葉切断装置(107)を設け、該茎葉切断装置(107)の下部に接地部材(106)を設け、茎葉部を前記切断部材(102)に案内する案内部材(108)を前記茎葉切断装置(107)の機体左右一側端部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の農作物収穫機とした。
請求項5記載の発明は、前記回動アーム(100)の先端部に切断部材(102)を支持する支持フレーム(101)を設け、該支持フレーム(101)の機体左右一側端部に切断部材(102)と案内部材(108)を作動させる駆動アクチュエータ(103)を設け、該支持フレーム(101)に前記接地部材(106)を上下位置調節自在に設け、
前記案内部材(108)は、機体後側が前側よりも上位となる後上がり傾斜姿勢で配置したことを特徴とする請求項4に記載の農作物収穫機とした。
請求項6記載の発明は、前記引抜搬送装置(20)の下方に回動アーム(100)を上下回動自在に設け、該回動アーム(100)の前側に茎葉部を切断する茎葉切断装置(122)を設け、該茎葉切断装置(122)の下部に接地部材(119)を設け、前記茎葉切断装置(122)の機体左右両側と機体後側を覆う被覆部材(123)を設け、該被覆部材(123)の機体左右一側に作物を排出する排出口(123a)を形成したことを特徴とする請求項1に記載の農作物収穫機とした。
請求項7記載の発明は、前記回動アーム(100)の前端下部に切断フレーム(110)を設け、該切断フレーム(110)に複数の切断刃(115)を備える回転切断装置(117)と該回転切断装置(117)を作動させる駆動アクチュエータ(111)を設け、該切断フレーム(110)の外周縁部に複数の固定刃(116)を設け、前記回転切断装置(117)の下方に接地部材(119)を上下位置調節自在に設け、前記駆動アクチュエータ(111)を作動させると、前記回転切断装置(117)が切断した茎葉部を前記排出口(123a)を形成した機体左右一側に搬送する方向に回転する構成としたことを特徴とする請求項6に記載の農作物収穫機とした。
請求項8記載の発明は、前記回転切断装置(117)は、前記駆動アクチュエータ(111)が作動すると回転する駆動回転体(112)を切断フレーム(110)の機体左右一側に設け、該切断フレーム(110)の機体左右他側に従動回転体(113)を回転自在に設け、該駆動回転体(112)と従動回転体(113)に亘って伝動無端帯(114)を巻回し、該伝動無端帯(114)に前記複数の切断刃(115)を設けて構成すると共に、前記駆動回転体(112)と従動回転体(113)は、外周縁部に茎葉切断突起を形成したことを特徴とする請求項7に記載の農作物収穫機とした。
請求項1記載の発明によれば、回動自在な茎葉切断装置(54,107,122)の下部に圃場面に接地する接地部材(50,106,119)を設けたことにより、接地部材(50,106,119)が圃場の凹凸を通過すると茎葉切断装置(54,107,122)を回動させて茎葉切断位置を変更することができるので、作物の茎葉部の切断位置が上がって茎葉部が作物に多く残ることが防止され、茎葉部を取り除く作業が不要となり、作業者の労力や作業に要する時間が軽減される。
また、作物の茎葉部の切断位置が下がって作物の商品となる部分が切断されることを防止できるので、作物の商品価値が向上する。
そして、圃場の凹凸に合わせて茎葉切断装置(54,107,119)の上下位置を変更する作業が不要となるので、作業能率が向上すると共に、作業者の労力が軽減される。
さらに、接地部材(50,106,119)で圃場面に敷設したマルチフィルムを押さえることができるので、引抜搬送装置(20)が作物を引き上げた際にマルチフィルムが浮き上がり過ぎることが防止され、マルチフィルムの回収作業が容易に行える。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、リンク機構(46)に茎葉切断装置(54)を設けたことにより、圃場の凹凸によりリンク機構(46)が上下回動して茎葉切断装置(54)の茎葉切断位置を上下動させても、茎葉切断装置(54)の姿勢が変わることを防止できるので、茎葉部の切断精度が向上する。
また、接地部材(50)を回転自在に設けたことにより、圃場の凹凸や石等に接地部材(50)が接地した際に回転して逃げることができるので、接地部材(50)の破損が防止されると共に、接触抵抗でマルチフィルムを破ることが防止されるので、マルチフィルムの回収作業が能率よく行える。
さらに、接地部材(50)の上下位置を調節することができるので、作業条件に合わせて茎葉部の切断高さを決めることにより、茎葉部の切断精度が向上する。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加えて、リンク機構(46,46)を左右一対設け、この左右のリンク機構(46,46)に左右の茎葉切断刃(49L,49R)を各々設けたことにより、機体の左右方向で圃場の高さが違うときでも各々の切断高さを適切に保つことができるので、作業者が茎葉部を除去する作業が不要となり作業者の労力が軽減されると共に、作物の商品となる部分が傷付くことが防止され、作物の商品価値が向上する。
また、機体左右一側の茎葉切断刃(49R)を機体左右他側の茎葉切断刃(49L)よりも機体前側に位置すると共に、左右の茎葉切断刃(49L,49R)の外周縁部の一部が重なる配置としたことにより、機体の左右幅を抑えつつ左右の茎葉切断刃(49L,49R)を切断作業が可能な位置に配置することができるので、機体の左右幅がコンパクトになり、収納性が向上する。
さらに、圃場端での旋回走行の際に旋回半径を小さくすることができるので、機体の操作性が向上する。
そして、左右の接地部材(50,50)は、左右の茎葉切断刃(49L,49R)の回転とは独立して回転する構成としたことにより、左右の接地部材(50,50)がマルチフィルムを回転力で巻き上げることがなく、マルチフィルムの回収作業が能率よく行える。
また、左右の接地部材(50,50)が作物に接触した際、左右の接地部材(50,50)は作物との接触抵抗で回転することにより、作物をはじき飛ばしてしまうことを防止できるので、飛ばされた作物を回収する作業が不要となり、作業者の労力が軽減される。
請求項4記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、上下回動自在な回動アーム(100)に茎葉切断装置(107)を設けたことにより、接地部材(106)が圃場の凹凸を通過すると茎葉切断装置(107)を回動させて茎葉切断位置を変更することができるので、作物の茎葉部の切断位置が上がって茎葉部が作物に多く残ることが防止され、茎葉部を取り除く作業が不要となり、作業者の労力や作業に要する時間が軽減される。
また、作物の茎葉部の切断位置が下がって作物の商品となる部分が切断されることを防止できるので、作物の商品価値が向上する。
そして、茎葉切断装置(107)の機体左右一側端部に案内部材(108)を設けたことにより、搬送中の作物の茎葉部を案内装置(108)で切断部材(102)側に案内することができるので、作物の茎葉部が切断部材(102)から離間した位置を通過し、茎葉部が切断されずに搬送されることが防止され、作物がマルチフィルムを持ち上げ、回収作業能率を低下させることが防止される。
さらに、引き上げられたマルチフィルムを引抜搬送装置(20)が挟持して搬送することを防止できるので、引抜搬送装置(20)に詰まったマルチフィルムを取り出す作業が不要となり、作業能率が向上する。
請求項5記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加えて、切断部材(102)を作動させる駆動アクチュエータ(103)を支持フレーム(101)の機体左右一側端部に設けたことにより、駆動アクチュエータ(103)が次工程で作物の収穫を行う条とは反対側に位置するので、作物に駆動アクチュエータ(103)が接触して傷付けることが防止され、作物の商品価値が向上する。
また、接地部材(106)の上下位置を調節することができるので、作業条件に合わせて茎葉部の切断高さを決めることにより、茎葉部の切断精度が向上する。
そして、駆動アクチュエータ(103)から駆動力を受ける案内部材(108)を後上がり傾斜姿勢で設けたことにより、茎葉部の切断位置近くを案内部材(108)で持ち上げて切断部材(102)に案内することができるので、茎葉部の切断位置が安定し、切断精度が向上する。
請求項6記載の発明の効果は、請求項1に記載の発明の効果に加えて、上下回動自在な回動アーム(100)に茎葉切断装置(122)を設けたことにより、接地部材(119)が圃場の凹凸を通過すると茎葉切断装置(122)を回動させて茎葉切断位置を変更することができるので、作物の茎葉部の切断位置が上がって茎葉部が作物に多く残ることが防止され、茎葉部を取り除く作業が不要となり、作業者の労力や作業に要する時間が軽減される。
そして、作物の茎葉部の切断位置が下がって作物の商品となる部分が切断されることを防止できるので、作物の商品価値が向上する。
また、茎葉切断装置(122)の機体左右両側と機体後側を覆う被覆部材(123)を設けたことにより、機体の移動中等に茎葉切断装置(122)が周囲と接触することを防止できるので、茎葉切断装置(122)の破損が防止されると共に、茎葉切断装置(122)との接触で傷付くものが生じることが防止される。
請求項7記載の発明の効果は、請求項6に記載の発明の効果に加えて、回転切断装置(117)に設ける複数の切断刃(115)と、切断フレーム(116)に設ける複数の固定刃(116)で茎葉部を挟み切ることにより、確実に茎葉部が切断される。
また、接地部材(119)の上下位置を調節することができるので、作業条件に合わせて茎葉部の切断高さを決めることにより、茎葉部の切断精度が向上する。
そして、駆動アクチュエータ(111)を作動させると、前記回転切断装置(117)が切断した茎葉部を機体左右他側から機体左右一側に搬送する方向に回転する構成としたことにより、茎葉部を機体左右一側の排出口(123a)に案内することができるので、茎葉部が回転切断装置(117)に滞留することが防止され、茎葉部の切断精度が向上する。
請求項8記載の発明の効果は、請求項7に記載の発明の効果に加えて、回転切断装置(117)を構成する駆動回転体(112)と従動回転体(113)の外周縁部に茎葉切断突起を形成したことにより、複数の切断刃(115)と複数の固定刃(116)で挟み切れなかった茎葉部があっても、回転する駆動回転体(112)または従動回転体(113)で茎葉部を切断することができるので、確実に茎葉部が切断され、マルチフィルムが作物と共に引き上げられて回収作業の能率が低下することが防止されると共に、マルチフィルムが引抜搬送装置(20)に詰まることが防止される。
玉葱収穫機の側面図 玉葱収穫機の平面図 玉葱収穫機の正面図 茎葉切断装置とリンク機構を示す要部側面図 (a)接地体を最上昇させた状態を示す要部側面図(b)接地体を最下降させた状態を示す要部側面図 (a)外周縁部を鋸刃形状とした左右の茎葉切断刃の配置を示す要部平面図 (b)外周縁部を歯車形状とした左右の茎葉切断刃の配置を示す要部平面図 (a)従来の掘起しソイラを示す要部正面図 (b)本発明の掘起しソイラを示す要部正面図 (c)本発明の掘起しソイラを示す要部斜視図 (d)本発明の掘起しソイラの別構成例を示す要部正面図 第2の茎葉切断装置を備える玉葱収穫機の側面図 第2の茎葉切断装置を備える玉葱収穫機の平面図 第2の茎葉切断装置を備える玉葱収穫機の正面図 第2の茎葉切断装置の平面図 第2の茎葉切断装置の側面図 別構成例の第2の茎葉切断装置の平面図 第3の茎葉切断装置を備える玉葱収穫機の側面図 第3の茎葉切断装置を備える玉葱収穫機の平面図 第3の茎葉切断装置の平面図 第3の茎葉切断装置の側面図 第3の茎葉切断装置の切断刃及び固定切断刃の要部平面図
本発明の実施の形態について説明する。
図1から図7に示すのは、実施例の一つとして示す作物収穫機の一種である歩行型の玉葱収穫機である。本件発明では、機体の前進方向を基準として右側を左右一側、左側を左右他側と称するものとする。また、本件においては、基本的に4条植えの玉葱を2条分ずつ引抜収穫する作業形態として説明を行うが、特に言及が無い限り、引抜収穫作業の条数を限定するものではない。
図1、図2で示すとおり、メインフレーム1の後部にエンジン2とミッションケース3を内装する駆動ケース4を設け、該駆動ケース4の上部に燃料タンク5を設けるとともに、前部に分岐伝動ケース6を設ける。そして、該分岐伝動ケース6の前部に側面視「へ」の字形状の左右のハンドル支持フレーム7,7の基部を垂直姿勢で設け、該左右のハンドル支持フレーム7,7の屈曲部より上側を後上がり傾斜姿勢で配置し、該左右のハンドル支持フレーム7,7の後端部を平面視で「コ」の字形状のハンドル8で連結する。該ハンドル8は燃料タンク5よりも機体後方に突出させて配置し、該ハンドル8の左右両側にはサイドクラッチ機構(図示省略)を入切させるクラッチハンドル9,9を各々設ける。
さらに、図2で示すとおり、前記燃料タンク5の左右一側に機体の前後進及び走行速度を操作する走行操作レバー10を設けるとともに、左右他側に収穫作業の入切を切り替える作業操作レバー11を設ける。
そして、前記分岐伝動ケース6から前側上方に向かって左右の引抜駆動シャフト12,12を後下がり傾斜姿勢で設け、該左右の引抜駆動シャフト12,12の上端部に左右の引抜駆動プーリ13,13を各々装着するとともに、該左右一側の引抜駆動プーリ13よりも下側に排葉駆動プーリ14を装着する。また、前記左右の引抜駆動プーリ13,13の下部に前後方向の長辺を有する左右の引抜フレーム15,15を後上がり傾斜姿勢で各々設け、該左右の引抜フレーム15,15の前端部に左右の引抜従動プーリ16,16を各々回転自在に設ける。さらに、該左右の引抜従動プーリ16,16と左右の引抜駆動プーリ13,13の前後間に亘って複数の左右のテンションローラ17,17…を回転自在に設け、左右の引抜従動プーリ16,16と左右の引抜駆動プーリ13,13と左右のテンションローラ17,17…に玉葱の茎葉部を挟持して圃場から引き抜く左右の引抜搬送ベルト18,18を夫々巻回する。そして、前記左右の引抜フレーム15,15の上方に左右の引抜カバー19,19を左右の引抜フレーム15,15と平行姿勢、即ち傾斜角度を略同じとする後上がり傾斜姿勢で設けることにより、引抜搬送装置20が構成される。
また、前記排葉駆動プーリ14の下方に排葉フレーム21の基部側を設け、該排葉フレーム21の端部側を後側の左右一側に向けて突出させ、該排葉フレーム21の端部側に排葉従動プーリ22を回転自在に設ける。そして、該排葉駆動プーリ14と排葉従動プーリ22に排葉を引っ掛ける排葉ラグ23a…を複数設けた排葉搬送ベルト23を巻回するとともに、前記排葉フレーム21の上方に排葉カバー24を平行姿勢、即ち端部側を後側の左右一側に向けて突出させて配置することにより、排葉搬送装置25が構成される。
上記構成としたことにより、後述する切断回転刃49及び切断固定刃で切断した玉葱の茎葉部が引抜搬送装置20の終端部まで移動すると、茎葉部は排葉ラグ23a…に回収されて搬送され、機体左右一側に突出する排葉搬送装置25の搬送終端部から機外、または後述する右側駆動輪84R上に排出されるため、機体上に茎葉部が残ることが防止され、切断された茎葉部の除去作業が容易になり、メンテナンス性が向上する。
また、図1で示すとおり、前記分岐伝動ケース6の左右両側に左右の偏心カム26,26を設け、該左右の偏心カム26,26に左右の揺動ロッド27,27の後端部を各々設け、該左右の揺動ロッド27,27の前端部に上下方向に長辺を有する左右のソイラアーム28,28を各々前後回動自在に設ける。該ソイラアーム28,28の下部側には上下方向に亘って複数の取付穴28a…を形成し、該取付穴28a…の何れかに土中の玉葱に側方及び下方から接近して周辺の土を揺動して解す左右の掘起しソイラ29,29の穴部29a…を合わせ、ボルト等の固定部材29b…を介して装着する構成とする。
なお、左右の掘起しソイラ29,29は下部側を引抜搬送域R側に屈曲させ、正面視でL字形状(逆L字形状)に形成している。
さらに、前記引抜搬送装置20の前端部に設けた左右の引抜従動プーリ16,16の左右の回転軸16a,16aの上端部を左右の引抜カバー19,19を貫通させて上方に突出させ、該左右の回転軸16a,16aの上端部に左右の入力プーリ31,31を機体前側部分に内装した左右の伝動ケース34,34を後上がり傾斜姿勢で左右の引抜カバー19,19の上部に設ける。また、該左右の伝動ケース34,34の後側に左右の出力プーリ32,32を回転自在に各々内装するとともに、該左右の入力プーリ31,31と左右の出力プーリ32,32に左右の伝動ベルト33,33を各々巻回する。
そして、前記左右の出力プーリ32,32の上部側に左右の第1ユニバーサルジョイント35,35の下端部を装着し、該左右の第1ユニバーサルジョイント35,35の上端部に左右の横引起し駆動プーリ36,36を各々装着するとともに、該左右の横引起し駆動プーリ36,36を装着する左右の横引起しフレーム37,37を後上り傾斜姿勢で配置する。該左右の横引起しフレーム37,37の後上がり傾斜角度は、前記左右の引抜フレーム15,15の後上がり傾斜角度よりも大きく設定する。そして、該左右の横引起しフレーム37,37の下端部に左右の横引起し従動プーリ38,38を各々回転自在に設け、該左右の横引起し駆動プーリ36,36と左右の横引起し従動プーリ38,38の上下間に複数の横引起しテンションプーリ(図示省略)を設ける。さらに、左右の横引起し駆動プーリ36,36と左右の横引起し従動プーリ38,38と複数の横引起しテンションプーリにゴムやスポンジ等の弾性体で構成する複数の横引起しラグ39a…を等間隔に設けた左右の横引起しベルト39,39を巻回し、該左右の横引起しベルト39,39の上方に前記左右の横引起しフレーム37,37と平行姿勢で左右の横引起しカバー40,40を各々設けることにより、横引起し装置41が構成される。
なお、前記左右の横引起しベルト39,39に設けた横引起しラグ39,39…は、先端部同士が引抜搬送装置20の引抜搬送域Rに近接するとともに互いに接触しない位置に配置する。
上記構成により、横引起しラグ39a,39a同士が接触することが防止されるので、接触の衝撃で引き起こし中の茎葉部が落下することが防止され、引抜搬送装置20で確実に玉葱を圃場から引き抜くことができ、作業能率が向上する。
また、前記分岐伝動ケース6から支持フレーム42を機体前側下方に向かって突出させて設け、該支持フレーム42の前端部に左右方向に長い後リンクフレーム43を設ける。そして、前記左右の引抜フレーム15,15の前端部の下方に左右の前側リンクフレーム44,44を上下方向に移動可能に設け、該左右の前リンクフレーム44,44と後リンクフレーム43とに亘って上下一対のリンクアーム45u,45d、45u,45dを各々上下方向に回動自在に装着する。前記支持フレーム42は、引抜搬送装置20を基準として水平姿勢で配置する。
さらに、前記左右の引抜フレーム15,15の前端部近傍には、左右の中空の支持パイプ15a,15aを開口部が機体下側を向くように設け、該左右の中空の支持パイプ15a,15aと左右の前リンクフレーム44,44の上部側にそれぞれ孔部44a,44bを形成し、左右の中空の支持パイプ15a,15aと左右の前リンクフレーム44,44の孔部同士を合わせて固定ピン44c等を通し、左右の前リンクフレーム44,44の上下動を規制する構成とする。前記孔部44a,44bを上下方向に複数形成し、左右の前リンクフレーム44,44が任意の高さで固定される構成としてもよい。
これにより、切断リンク機構46が構成される。
そして、前記左右の前リンクアーム44,44の前部に、左右の切断支持アーム47,47を各々設け、該左右の切断支持アーム47,47の上部側に左右の切断駆動モータ48,48を各々設けると共に、該左右の切断駆動モータ48,48の各回転軸の下端部に、円盤状の左右の茎葉切断刃49L,49Rを各々回転自在に装着する。左右の切断駆動モータ48,48の回転出力方向は、左右の茎葉切断刃49L,49Rが互いに対向する方向に回転するように設定する。該左右の切断駆動モータ48,48は油圧モータとすると、バッテリ等の増設の必要が無くなる。一方、電動モータを用いるときは、駆動ケース4の下方や燃料タンク5の上方等、他の部材がない位置にバッテリ(図示省略)を設け、このバッテリから電力供給を受ける構成とする。
なお、前記左右の前リンクアーム44,44に設ける左右の切断支持アーム47,47は、互いに長手側が上下方向となる姿勢とし、前記左右の上下リンクアーム45u,45d、45u,45dが上下回動しても互いに同じ姿勢で上下移動する構成とすると、左右の茎葉切断刃49L,49Rの切断角度が変化しにくく、茎葉部の切断位置が安定し、玉葱の可食部を傷付けることが防止されると共に、茎葉部が玉葱の可食部に残りにくくなる。
該左右の茎葉切断刃49L,49Rの外周縁部には、等間隔に凹凸を形成し、歯車形状としてもよい。また、円盤状の左右の茎葉切断刃49L,49Rと同軸で且つ左右の茎葉切断刃49L,49Rの上面に、外周縁部に等間隔に凹凸を形成した鋸刃状の左右の掻込ガイド板49a,49aを設ける構成としてもよい。左右の茎葉切断刃49L,49Rを歯車形状、あるいは鋸刃形状とすることにより、左右の茎葉切断刃49L,49Rは、外周縁部の一部が触れ合っていれば一方の回転力を受けて他方が回転する構成となるので、左右の切断駆動モータ48,48のどちらか一方を除外することができ、部品点数の削減を図ることができる。
なお、図1、図2、図4及び図6で示す通り、左右の茎葉切断刃49L,49Rは、機体左右一側(右側)に位置する茎葉切断刃49Rが機体左右他側(左側)に位置する茎葉切断刃49Lよりも前側に位置し、且つ左右の茎葉切断刃49L,49Rの外周縁部の一部が重なり合う構成とする。この前後位置の違いは、上下のリンクアーム45u,45dの長さを左右で変更するか、機体左右他側の前リンクフレーム44及び後リンクフレーム43に取り付ける位置を異ならせて生じさせる。
本件の構成においては、この左右の茎葉切断刃49L,49Rは1条につき一組配置され、二条分の玉葱を一工程で収穫するときは、左右の茎葉切断刃49L,49Rが二組配置されることになる。このとき、図4、図6で示す通り、左右のうち機体左右一側に位置する茎葉切断刃49R、49Rが、機体左右他側に位置する茎葉切断刃49L、49Lよりも前側に位置する、平面視千鳥状の配置とする。
さらに、前記左右の切断駆動モータ48,48の回転軸の下端部に、円弧面が機体下側を向いた半球状の接地体50,50を、回転軸の回転から独立して回転可能に取り付ける。該左右の接地体50,50はゴム等の弾性体で構成し、回転軸にはベアリング(図示省略)等を介して独立回転可能、且つ上下方向に位置調節自在に装着する構成とする。
さらに、前記後リンクフレーム43の上部に、側面視L字形状の左右の延設メタル51,51を設け、この延設メタル51,51と左右の上リンクアーム45u,45uの間に、左右の上リンクアーム45u,45uを下方に向けて押し下げる押圧スプリング52,52を設ける。そして、前記左右の延設メタル51,51を貫通させて左右の押しボルト53,53を設け、該押しボルト53,53の差込量に合わせて左右の押圧スプリング52,52の伸縮量が増減する構成とすることにより、圃場面の凹凸に追従して切断高さが自動変更される、フローティング可能な茎葉切断装置54が構成される。
上記構成により、圃場面またはマルチフィルムの表面に接触する左右の接地体50,50が圃場面の凹凸に合わせて上下動すると、切断リンク機構46によって左右の茎葉切断刃49L,49Rの上下高さが自動的に変更されるので、圃場に凹凸が多くても玉葱の茎葉部の切断位置が安定する。
これにより、切断位置が高くなり過ぎて茎葉部が玉葱の可食部に残り過ぎ、茎葉部を除去する作業工程に要する時間と労力が大幅に短縮されるので、作業能率が向上すると共に作業者の労力が軽減される。また、切断位置が低くなり過ぎて、左右の茎葉切断刃49L,49Rが可食部を切断することを防止できるので、玉葱の商品価値や品質の低下が防止される。
そして、右の茎葉切断刃49Rを左の茎葉切断刃49Lよりも前側に位置させて配置し、その隣接条も右の茎葉切断刃49Rを左の茎葉切断刃49Lよりも前側に位置させて配置したことにより、複数条の左右の茎葉切断刃49L,49Rを左右にずらさずに配置するよりも機体の左右幅を抑えることができるので、コンパクトな機体構成のまま多条分の玉葱の収穫を行なうことができ、作業能率が向上する。
加えて、機体の左右幅が抑えられるので、トラック等の輸送手段の荷台への積み込みや倉庫等への収納作業が能率的に行えると共に、収納用の広いスペースの確保が不要となる。さらに、圃場端での旋回時に旋回半径が抑えられるので、走行性が向上すると共に、旋回時に機体内側が未収穫の玉葱や圃場面に放出された玉葱に接触して傷付けることが防止される。
そして、茎葉切断装置54の前端部である左右の茎葉切断部49L,49Rから後端部である支持フレーム42までを、引抜搬送装置20の前後長の下方に収めたことにより、機体の前後長さを抑えることができるので、積み込み作業や収納作業、旋回走行がいっそう容易になると共に、機体の収容スペースの確保も容易になる。
また、左右の茎葉切断刃49L,49Rの駆動力を左右の切断駆動モータ48,48としたことにより、フローティングにより上下移動する左右の茎葉切断刃49L,49Rに安定的に駆動力を供給することができるので、茎葉部の切断中に左右の茎葉切断刃49L,49Rの回転が停止したり回転数が著しく減少したりして茎葉部が切り残されることが防止され、後工程で茎葉部を除去する作業が不要となる。
そして、左右の茎葉切断刃49L,49Rの同軸で且つ上面に歯車形状や鋸刃形状の掻込ガイド板49a,49aを設けることにより、玉葱の茎葉部が掻込ガイド板49a,49aの凹凸によって左右の茎葉切断刃49L,49Rが重なり合う位置に搬送されるので、茎葉部が切断位置から逃げることが防止され、確実に茎葉部が除去される。
さらに、弾性体で構成する左右の接地体50,50を半球状に形成し、それらの円弧面を機体下側に向けて圃場面に接地させることにより、マルチフィルムを敷設している圃場で茎葉切断装置54をフローティングさせながら作業しても、マルチフィルムを破ることなく左右の茎葉切断刃49L,49Rの切断作業高さを圃場面の凹凸に合った高さとすることができるので、茎葉部の切断位置が安定して玉葱の商品価値が向上すると共に、マルチフィルムを破ってしまうことが防止され、収穫作業後のマルチフィルムの回収作業が容易になり、作業能率が向上する。
また、左右の接地体50,50を、切断駆動モータ48,48の回転軸の回転とは独立して回転可能に装着したことにより、左右の接地体50,50が玉葱やマルチフィルムに接触し、玉葱をはじき飛ばしたりマルチフィルムを巻き上げて破ったりすることを防止できるので、玉葱やマルチフィルムの回収作業に要する時間や労力の増加が防止される。
そして、左右の接地体50,50の上下高さを変更可能としたことにより、玉葱を栽培する畝の高さや土質、茎葉切断ミスの発生頻度などに合わせた位置に左右の接地体50,50の作業高さを調節することができるので、作業箇所の条件に適した設定や、作業ミスの発生頻度を低下させる設定が容易になり、作業能率が向上すると共に、作物の商品価値が向上する。
さらに、左右の中空の支持パイプ15a,15aの上部に形成した孔部44aと、左右の前リンクフレーム44,44の上部側に形成した44bを合わせ、固定ピン44bを通すと左右の前リンクフレーム44,44の上下動は規制される構成としたことにより、玉葱の茎葉部の切断高さを一定に保つことができるので、凹凸が多くフローティングさせるとかえって茎葉部の切断高さが乱れやすい圃場での作業や、非常に凹凸が少なくフローティングさせる必要の無い圃場での作業に適切に対応することができる。
また、左右の延設メタル51,51と左右の上リンクアーム45u,45uの間に、左右の上リンクアーム45u,45uを下方に押し下げる左右の押圧スプリング52,52を設けたことにより、圃場の凹部等により左右の接地体50,50が浮いた状態になっても、左右の押圧スプリング52,52の付勢力によって左右の上リンクアーム45u,45uが押し下げ、切断リンク機構46を下降させて左右の接地体50,50を圃場面に接地させることができるので、左右の茎葉切断刃49L,49Rの切断作業高さが高い位置に維持されてしまうことが防止され、茎葉部の切断精度が向上する。
そして、左右の押しボルト53,53の操作により、左右の押圧スプリング52,52の伸縮量を自在に調節することができるので、大きな凹凸が多く茎葉部の切断高さが頻繁に変わり過ぎるときは左右の押しボルト53,53を差し込んで左右の押圧スプリング52,52の伸縮量を減少させることにより、茎葉部の切断精度がかえって低下することが防止される。
一方、小さな凹凸であっても茎葉切断装置54のフローティングを確実にさせたいときは、左右の押しボルト53,53を緩めて左右の押圧スプリング52,52の伸縮量を増大させることにより、適切な切断作業高さを常時確保することができるので、茎葉部の切断精度が向上する。
図1から図3で示す通り、前記分岐伝動ケース6の左右他側に第2分岐伝動ケース6aを設け、該第2分岐伝動ケース6aの前部から機体前方に向かって引起し出力軸57を設け、該引起し出力軸57の前端部に駆動力を左右他側から左右一側に向かう方向に変更するベベルケース58aを装着する。該ベベルケース58aの内部には、一対のベベルギア(図示省略)が内装されており、この一対のベベルギアを介して引起し出力軸57の駆動力を縦引起し伝動軸58に伝達する。そして、該縦引起し伝動軸58の左右一側端部と左右他側端部と左右方向の略中央部に縦引起し駆動プーリ59,59,59を各々装着し、該縦引起し駆動プーリ59,59,59の左右両側を覆う縦引起しカバー60,60,60を後上がり傾斜姿勢で且つ上下回動自在に装着する。また、該縦引起しカバー60,60,60の下端部に縦引起し従動プーリ61,61,61を各々設け、該縦引起し駆動プーリ59,59,59と縦引起し従動プーリ61,61,61に圃場に倒伏している玉葱の茎葉部を引き起こす縦引起しラグ62a…を複数設けた縦引起しベルト62,62,62を巻回して、縦引起し装置63を構成する。
なお、前記縦引起し装置63の後上がり傾斜角度は、前記横引起し装置41の後上がり傾斜角度と略同じ傾斜角度とする。これにより、縦引起し装置63が引き起こした茎葉部が縦引起しラグ62a…から離れるタイミングで横引き起こし装置41の横引起しラグ39a…に引き継がれるので、茎葉部を確実に引き起こして引抜搬送装置20の搬送始端部に案内でき、玉葱の収穫作業能率の向上が図られる。
図1、図2で示すとおり、前記縦引起し伝動軸58の左右一側端部に第2ユニバーサルジョイント64の基部側を設け、該第2ユニバーサルジョイント64の端部側を後方に向けて屈曲させて、畝引起し駆動プーリ65を装着する。そして、該畝引起し駆動プーリ65の左右両側を覆う上下方向に長辺を有する畝引起しカバー66を後上がり傾斜姿勢で且つ前後回動自在に設け、該畝引起しカバー66の下端部に畝引起し従動プーリ67を回転自在に装着する。また、該畝引起し駆動プーリ65と畝引起し従動プーリ67の前後間に複数のテンションプーリ(図示省略)を設け、畝引起し駆動プーリ65と畝引起し従動プーリ67とテンションプーリに畝引起しベルト68を巻回する。さらに、該畝引起しベルト68にはゴムやスポンジ等の弾性体で構成する複数の畝溝引起しラグ68a…を所定間隔ごとに設けることにより、機体左右一側の畝溝に垂れ下がっている玉葱の茎葉部を引き起こす畝溝引起し装置69が構成される。
なお、該畝溝引起し装置69は、縦引起し伝動軸58から第2ユニバーサルジョイント64を取り外すと、簡単に外れる構成とすると、畝溝に茎葉部が垂れ下がっていない圃場で作業する際、余分な駆動力が不要になり、作業能率が向上すると共に、燃費の低下が防止される。
さらに、前記縦引起し伝動軸58の左右一側端部で且つ第2ユニバーサルジョイント64の後方にゲージ輪昇降ケース70を設け、該ゲージ輪昇降ケース70の下部に中空の上部アーム71を設け、該上部アーム71の中空部にゲージ輪73を回転自在に装着する下部アーム72を上下動自在に設ける。また、該上部アーム71と下部アーム72にパンタグラフ機構74の上下端部を各々設けるとともに、該パンタグラフ機構74の支点軸に設けた支持ローラ74a上に前記畝引起しカバー66の左右一側に設ける受プレート66aを載置する。
そして、前記駆動ケース4に固定プレート75を設ける、該固定プレート75と前記ゲージ輪昇降ケース70の後部の間に前後長の調節が可能なターンバックル76を設け、該ターンバックル76を伸張または収縮させて前記下部アーム72を上下動させるゲージ輪調節ハンドル77を設ける。
なお、前記畝溝引起し装置69は、正面視で上端部側から下端部側に向かうほど機体左右一側に傾斜する姿勢で配置する。この構成により、畝に沿って垂れ下がっている茎葉部に畝引起しラグ68a…が接触しやすい配置となるので、畝溝に垂れ下がっている茎葉部を確実に引き起こし、ゲージ輪73に茎葉部が踏み付けられて引き起こし作業や引抜収穫作業に滞りが生じることが防止される。
また、上端部側に向かうほど畝引起しラグ68a…が機体左右一側の縦引起しベルト62に接近する構成となるので、畝溝から引き起こした茎葉部が縦引起し装置63に引き継がれやすくなり、玉葱の引抜収穫作業能率が向上するとともに、圃場に残された玉葱を作業者が拾い集める作業が省略され、作業者の労力が軽減される。
そして、前記ゲージ輪73は上下位置にかかわらず畝溝引起し装置69よりも後側に位置する構成とする。一例として、畝溝引起し装置69の後側、即ち畝溝の茎葉部の引起し作用域でない領域が、ゲージ輪73上に乗った状態としてもよい。また、前記ターンバックル76は前後端部が屈曲自在なユニバーサルジョイントを用いると、角度の変化に対応しやすく、ゲージ輪73の上下位置調節の幅が広くなる。
上記構成としたことにより、畝溝に垂れ下がっている収穫畝上の玉葱の茎葉部をゲージ輪73が踏み付ける前に引き起こすことにより、縦引起し装置63や横引起し装置41が確実に玉葱の茎葉部を引き起こすことができるので、引き起こされた茎葉部を引抜搬送装置20で挟持して土中から引き抜くことができ、作業者が手作業で残された玉葱を引き抜く作業が不要となり、作業者の労力が軽減される。
また、収穫畝上の玉葱の茎葉部と隣接畝上の玉葱の茎葉部が畝溝に垂れ下がって絡み合っていても、茎葉部同士を持ち上げて絡み合いを解くことができるので、隣接条の玉葱を半端に引き上げることが防止され、引抜搬送装置20で確実に玉葱を引き抜くことが可能になる。
そして、ゲージ輪調節ハンドル77を操作してゲージ輪73を設けた下部アーム72を上昇または下降させることにより、横引起し装置41や引抜搬送装置20の作用位置を玉葱の生育状態や畝の高さに合わせて変更することができるので、茎葉部の引き起こしや引抜搬送が確実に行われ、作業能率が向上する。
さらに、上部アーム71と下部アーム72を連結するパンタグラフ74の回動部を前後方向に摺動自在に設けたことにより、ゲージ輪73の上下位置の変更に連動して畝溝引起し装置69の作用位置が自動的に上下動されるので、畝溝引起し装置69の調節作業が不要となり、作業能率が向上する。
図1、図2で示すとおり、前記駆動ケース4の左右一側に右側出力軸78Rを設け、該右側出力軸78に走行駆動スプロケット79を装着し、該走行駆動スプロケット79を右側走行伝動ケース80Rの上端側に内装する。そして、該右側走行伝動ケース80Rを後上がり傾斜姿勢とし、機体前側に位置する右側走行伝動ケース80Rの下端側に走行従動スプロケット81を回転自在に内装し、該走行駆動スプロケット79と走行従動スプロケット81に走行伝動チェーン82を巻回する。
なお、走行伝動チェーン82の巻回域内にテンションスプロケットを設けたり、負荷がかかると走行伝動チェーン82から退避して駆動を停止させて破損を防止するクラッチ機構を設けてもよい。
また、前記走行従動スプロケット81に車軸83を装着し、該車軸83に右側駆動輪84Rを設ける。さらに、前記右側走行伝動ケース80Rの後側上端部に左右の支持プレート85、85を設け、該左右の支持プレート85、85と前記上部フレーム71の後部との間に調節ロッド86を回転自在に設け、該調節ロッド86を回転させて右側走行伝動ケース80Rの後上がり傾斜角度を変更するスイング調節ハンドル87を装着する。該調節ロッド86の前端部には、上部フレーム71を前後回動自在に取り付ける。
上記構成によれば、スイング調節ハンドル87を操作して右側走行伝動ケース80Rの後上がり傾斜角度を変更すると、右側駆動輪84Rの上下位置が変更されるため、傾斜地や畝が崩れた圃場で作業をするときは右側駆動輪84Rの上下位置を変更して機体を圃場面に対して略水平姿勢とすることができるので、玉葱の茎葉部の引き起こしや玉葱の引き抜きが確実に行われるため、抜き残した玉葱を作業者が手作業で引き抜く作業が不要となり、作業者の労力が軽減される。
また、調節ロッド86の前端部に上部フレーム71を上下回動自在に装着したことにより、スイング調節ハンドル87を操作して右側走行伝動ケース80Rを上下回動させると上部フレーム71が連動して前後回動するので、右側駆動輪84Rの上下位置に連動してゲージ輪73の接地高さを変更することができ、調節作業を容易に行えるとともに、畝溝茎葉引起し装置69や縦引起し装置63の茎葉部の引起し高さが自動的に適切な位置に調節されるので、引抜搬送作業が能率よく行われる。
一方、図2で示すとおり、機体左右他側の第2分岐伝動ケース6aの左右他側端部に左側出力軸78Lを左右方向にスライド自在に設け、該第2分岐伝動ケース6aの後部に取付プレート88を設け、該取付プレート88と駆動ケース4とでトレッド調節シリンダ89の固定側89aを支持する。そして、前記左側出力軸78Lに走行駆動スプロケット79を装着し、該走行駆動スプロケット79を左側走行伝動ケース80Lの上部に内装する。さらに、該左側走行伝動ケース80Lを後上がり傾斜姿勢とし、機体前側に位置する左側走行伝動ケース80Lの下端側に走行従動スプロケット81を回転自在に内装し、該走行駆動スプロケット79と走行従動スプロケット81に走行伝動チェーン82を巻回する。また、前記走行従動スプロケット81に車軸83を装着し、該車軸83に左側駆動輪84Lを設ける。
そして、前記トレッド調節シリンダ89の移動側89bを該左側走行伝動ケース80Lの上端部に連結し、トレッド調節シリンダ89を伸張させると移動部89bと左側伝動軸78Lが左右他側方向に移動して左側走行伝動ケース80Lがメインフレーム1から離間し、右側駆動輪84Rと左側駆動輪84Lの左右間隔が広くなる構成とする。一方、前記トレッド調節シリンダ89を収縮させたときは、移動部89bと左側伝動軸78Lが左右一側方向に移動して左側走行伝動ケース80Lがメインフレーム1に接近し、右側駆動輪84Rと左側駆動輪84Lの左右間隔が狭くなる構成とする。
上記構成により、畝の左右幅に合わせて左側駆動輪84Lの左右位置を変更することができるので、畝の左右幅の異なる圃場で作業をするときに左側駆動輪84Lを畝上を移動させる必要が無く、安定した姿勢で玉葱の引抜収穫作業が行え、作業能率が向上する。
また、機体を軽トラック等の荷台に積み込むときや、倉庫等に収容する際には左右の駆動輪84L,84Rの左右間隔を限界まで狭くすることにより、機体の左右幅を短くすることができるので、機体の積み込み作業や収納作業が能率よく行える。
なお、前記右側駆動輪84Rの内周部には、隣接条から垂れ下がっている玉葱の茎葉部がスポークや車軸83に絡み付くことを防止するホイールカバー84aを着脱自在に設けると、茎葉部が絡み付いて隣接条の玉葱を引き抜いてしまい、引抜搬送装置20で引抜収穫できなくなることが防止され、作業能率が向上する。
図7(a)は、マルチフィルムを敷設したままで玉葱の引抜収穫を行う際に用いられる従前のL字型ソイラ200であり、畝端部、即ち機体左右一側に取り付け、刃部200aをマルチフィルムよりも下方から畝内に進入させ、玉葱の左右一側及び下方から振動を与えて土を解すものである。しかしながら、このL字型ソイラを用いるときは、一旦左右の掘起しソイラ29,29を取り外してから装着する必要があり、換装作業に多くの時間と作業者の労力を要している。
上記の問題を解消すべく、図1、図3、図4及び図7(b)〜(d)で示すとおり、マルチフィルムを敷設した圃場で引抜収穫作業を行うときは、まず機体左右他側の掘起しソイラ29を取り外す。そして、機体左右一側の掘起しソイラ29の刃部に、中空の延長ソイラ刃91を装着し、ボルトとナット等の固定部材で固定する。この延長ソイラ刃91の左右長さは、従前のL字型ソイラ200の刃部200aの左右長さと同程度の長さとする。
上記構成としたことにより、左右一側の掘起しソイラ29を取り外すことなくマルチフィルム敷設時の引抜収穫作業に対応することができるので、換装作業に要する時間や労力が短縮される。
上記構成により、マルチフィルムを避けて玉葱の周囲の土を解すことができる。しかしながら、マルチフィルムの左右端部が畝を形成する土に強固に抑えられていると、玉葱が十分に持ち上げられず、引き抜きや茎葉部の切断の妨げになることがある。また、玉葱を回収する際にはマルチフィルムを除去する必要があるが、土に押さえられていると除去作業に要する労力が増大する。
上記の問題を解決すべく、図7(b)〜(d)で示すとおり、取り外した左右他側の掘起しソイラ29を、刃部29dを左右一側方向に向けて左右一側の掘起しソイラ29に装着する構成とするとよい。
上記構成により、左右他側の掘起しソイラ29の刃部29dが畝の端部で且つマルチフィルムの端部近傍の土を解すことにより、マルチフィルムを押さえている土を崩すことができるので、マルチフィルムの除去が容易に行えるため、作業能率が向上するとともに、作業者の労力が軽減される。
また、図3、図4や図7(b)〜(d)で示すとおり、左右他側の掘起しソイラ29の刃部29dに、延長ソイラ刃91よりも下方で土中に進入する刃部を前端部に備え、該刃部の後側に板状の連結部を備え、該連結部から後端部に亘って円弧状に屈曲した案内部を備えるマルチ剥離ソイラ92を装着する構成としてもよい。
しかしながら、玉葱を4条に亘って植えており、先に収穫する2条においては、マルチフィルムを持ち上げると未収穫側の玉葱が一緒に持ち上がり、引抜搬送装置20で挟持することができなくなるおそれがある。
上記構成により、マルチフィルムを後側上方に案内することができるので、引抜搬送装置20が玉葱を土中から引き抜く際にマルチフィルムが抵抗となることが防止され、玉葱が土中に残ることが無く、作業者が残った玉葱を回収する必要が無く、作業者の労力が軽減される。
また、マルチフィルムとともに未収穫側の玉葱が持ち上がることを防止できるので、引抜搬送装置20で確実に玉葱を引抜収穫することができ、作業能率が向上する。
なお、左右の掘起しソイラ29,29の刃部29dを前後両方に形成すると、左右の区別がなくなるため、メンテナンス等の際に両方の掘起しソイラ29,29を外した際に組み付け間違いとなることがなく、作業能率が向上する。
また、組み付け方向を決めておき、前方として用いていた側の刃部29dが擦り減ったときは、左右の掘起しソイラ29,29を各々反転させて逆側に取り付ければ即座に土中進入作用を得ることができるので、左右の掘起しソイラ29,29の耐久性が向上する。
なお、本件の玉葱収穫機に設ける茎葉切断装置54は、以下の構成とする第2の茎葉切断装置107、第3の茎葉切断装置122と相互に換装可能なものとする。
図8から図12で示す通り、前記支持フレーム42の機体左右一側に、機体前側に向かって突出する回動アーム100を設け、該回動アーム100の機体左右他側に、機体左右方向に長い平面視コの字型の切断支持フレーム101を設ける。そして、該切断支持フレーム101の前部に複数条分の玉葱の茎葉部を切断する左右揺動式のレシプロカッタ102を設け、切断駆動モータ103と該切断駆動モータ103の駆動力をレシプロカッタ102に伝動するクランクアーム104を、前記回動アーム100の前端部の機体左右一側に配置する。前記レシプロカッタ102の機体左右他側端部は、前記縦引起し装置63の機体左右他側端部と略同一位置に配置する。
また、前記切断支持フレーム101の後部に所定間隔を空けて複数の転輪支持プレート105,105,105を設け、該複数の転輪支持プレート105,105,105の前端部に圃場面またはマルチフィルム表面に接触する複数の接地転輪106,106,106を各々遊転自在に設けることにより、茎葉切断装置107が構成される。圃場面に該複数の接地転輪106,106,106が接地することにより、圃場の凹凸に合わせてレシプロカッタ102の茎葉部の切断高さが自動変更される、フローティングが可能となる。
なお、複数の接地転輪106,106,106を各々支持する複数の転輪支持プレート105,105,105の切断支持フレーム101への取付間隔は、縦引起し装置63を構成する複数の縦引起しベルト62,62,62のそれぞれの左右間隔と略同じとすると、玉葱同士の植付条の間を複数の接地転輪106,106,106が確実に通過することができるので、複数の接地転輪106,106,106が玉葱に接触して玉葱が傷付くことが防止され、玉葱の商品価値が向上すると共に、第2の茎葉切断装置107の茎葉切断高さが不必要な変化をしないので、茎葉部の切断位置が適切になる。
加えて、収穫する玉葱の左右両側からマルチフィルムを抑え付けることができるので、マルチフィルムと倒伏している茎葉部との間に縦引起しラグ62a…が進入する空間部が確保され、引抜搬送装置20による茎葉部の挟持及び引抜が確実に行われ、玉葱の抜き残しが生じにくく、抜き残された玉葱を収穫する作業に要する時間と労力が軽減される。
さらに、転輪支持プレート105,105,105には、接地転輪106,106,106を装着する取付孔105a…を上下方向に複数個形成し、作業条件に合わせて接地転輪106,106,106を取り付ける取付孔105a…を変更することにより、茎葉部の切断高さを変更可能な構成とする。
そして、前記クランクアーム104の下方には、切断駆動モータ103から駆動力を受けてレシプロカッタ102側に茎葉を搬送する方向(平面視で時計回り方向)に回転する、外周縁部に凹凸を等間隔毎に形成した茎葉部ガイドディスク108を設ける。該茎葉部ガイドディスク108は、茎葉部の引き上げを行う機体前側の引き上げ作用域がレシプロカッタ102よりも下方に位置し、引き上げた茎葉部をレシプロカッタ102に案内する案内作用域から機体後側がレシプロカッタ102よりも上方に位置する、後上がり傾斜姿勢で配置する。
上記構成により、切断駆動モータ103とクランクアーム104を切断支持フレーム101の機体左右一側端部に設けたことにより、切断駆動モータ103やクランクアーム104が隣接条の玉葱の茎葉部に引っ掛かることを防止できるので、隣接条の玉葱を引き起こして引抜搬送装置20で引き抜き収穫できなくなることが防止され、抜き残される玉葱を引き抜く作業に要する時間と労力が軽減される。
また、茎葉部が切断駆動モータ103やクランクアーム104に絡み付いて作動停止させてしまうことが防止されるので、茎葉部の切断が確実に行われ、収穫作業後の茎葉部の除去作業に要する時間と労力が軽減されると共に、引き抜かれる玉葱がマルチフィルムを持ち上げてしまうことを防止できるので、マルチフィルムの回収が容易になると共に、引抜搬送装置20がマルチフィルムを巻き込んで停止し、作業が中断されることが防止される。
そして、切断支持フレーム101に複数の転輪支持プレート105,105,105を設け、この転輪支持プレート105,105,105に接地転輪106,106,106を各々設けたことにより、圃場面の凹凸に合わせて回動アーム回動して第2の茎葉切断装置107が上下方向に移動し、茎葉部の切断高さが自動的に変更されるので、茎葉部の切断位置が高過ぎて玉葱の可食部に茎葉部が残ることが防止され、この不要な茎葉部を除去する作業に要する時間と労力が軽減される。
加えて、茎葉部の切断位置が低過ぎて玉葱の可食部が切断されることを防止できるので、玉葱の可食部が傷付いて商品価値が低下することが防止される。
さらに、転輪支持プレート105,105,105に複数の取付孔105a…を各々上下方向に複数個形成したことにより、作業条件に合わせて接地転輪106,106,106の上下位置を変更することができるので、いっそう茎葉部の切断高さが適切な高さに自動調節され、茎葉部の切断精度が向上する。
また、クランクアーム104の下方に、切断駆動モータ103から駆動力を受けてレシプロカッタ102側に向かって回転する茎葉部ガイドディスク108を設け、この茎葉部ガイドディスク108の外周部に等間隔毎に凹凸部を形成したことにより、茎葉部ガイドディスク108に接触した搬送途中の玉葱の茎葉部をレシプロカッタ102に案内することができるので、茎葉部がレシプロカッタ102から逃げて切断されずに残ることが防止され、茎葉部の除去作業に要する時間と労力が軽減される。
加えて、茎葉部が切断されずに引抜搬送装置20に挟持搬送され続けることを防止できるので、玉葱がマルチフィルムを押し上げて圃場面から剥がしてしまうことが防止され、マルチフィルムの回収作業が能率的に行えると共に、引抜搬送装置20がマルチフィルムを巻き込んで停止してしまうことが防止され、作業能率が向上する。
そして、茎葉部ガイドディスク108を、茎葉部の引き上げ作用域がレシプロカッタ102よりも下方に位置し、引き上げた茎葉部をレシプロカッタ102に案内する案内作用域から機体後側がレシプロカッタ102よりも上方に位置する、後上がり傾斜姿勢で配置したことにより、圃場面に倒伏している茎葉部を引き上げてレシプロカッタ102の切断作用部に確実に案内することができるので、いっそう茎葉部の切断ミスの発生頻度が低下し、作業能率の向上や、茎葉部の除去作業に要する時間と労力の軽減が図られる。
なお、図13で示す通り、前記切断支持フレーム101の機体左右他側端部を延長し、この延長部分から機体前側方向に向かって第2切断支持アーム109を設け、前記レシプロカッタ102を左右幅が半分の左右のレシプロカッタ102L,102Rで構成する。そして、該右側のレシプロカッタ102Rを前記切断支持アーム101の前端部に切断駆動モータ103とクランクアーム104と共に設け、該左側のレシプロカッタ102Lを前記第2切断支持アームの前端部に切断駆動モータ103とクランクアーム104と共に設ける。
さらに、左側の切断駆動モータ103から駆動力を得て反時計回りに回転する茎葉ガイドディスク108を、茎葉部の引き上げを行う機体前側の引き上げ作用域が左側のレシプロカッタ102Lよりも下方に位置し、引き上げた茎葉部を左側のレシプロカッタ102Lに案内する案内作用域から機体後側が左側のレシプロカッタ102Lよりも上方に位置する、後上がり傾斜姿勢で配置する構成とする。
なお、前記左右のレシプロカッタ102L,102Rの左右間を、補強板102aで連結すると、レシプロカッタ102L,102Rの姿勢が振動等で変わることが防止されると共に、強度が向上する。さらに、この補強板102aの前端部に固定式の接触刃102bを設けておくと、左右のレシプロカッタ102L,102Rの左右間に移動してきた茎葉部を切断することができるので、茎葉部の切り残しの発生が防止される。
上記構成により、機体左右他側にも茎葉ガイドディスクを設けたことにより、機体左右他側の圃場に倒伏している玉葱の茎葉部を左のレシプロカッタ102Lの切断作用部に案内することができるので、いっそう茎葉部の切断ミスの発生頻度が低下し、作業能率の向上や、茎葉部の除去作業に要する時間と労力の軽減が図られる。
また、左右両側に切断駆動モータ103,103を各々設け、左右のレシプロカッタ102L,102Rをそれぞれ別々に駆動させることができるので、太い茎葉部を切断する際に駆動力が不足して茎葉部が切り残されることが防止され、茎葉部の除去作業に要する時間と労力が軽減されると共に、マルチフィルムが剥がされることが防止され、作業能率の向上が図られる。
次に、第3の茎葉切断装置 について説明する。
図14から図17で示す通り、前記回動アーム100の前端下部に左右方向に長い切断フレーム110を設け、該切断フレーム110の機体左右一側下部に切断駆動モータ111と該切断駆動モータ111から駆動力を受けて回転する駆動切断スプロケット112を設ける。また、該切断フレーム110の機体左右他側下部に従動切断スプロケット113を回転自在に設け、該従動切断スプロケット113と駆動切断スプロケット112とに亘って切断チェーン114を無端状に巻回する。該切断チェーン114の外周部には、等間隔毎に切断刃115…を設けることにより、切断チェーンソー117が構成される。そして、前記切断フレーム110の前後端部の下部には、等間隔毎に固定切断刃116…を設けて、茎葉部を切断刃115…と固定切断刃116…とで挟み切る構成とする。
なお、前記駆動切断スプロケット112及び従動切断スプロケット113は、外周縁部に等間隔に切断刃部を設ける形状とすると、切断刃115…と固定切断刃116…で茎葉部を挟み切り損なっても、駆動切断スプロケット112及び従動切断スプロケット113と切断チェーン114との間で茎葉部を挟み切ることができるので、茎葉部が切断されないまま引抜搬送装置20が玉葱を引き抜き、マルチフィルムを持ち上げることが防止される。
さらに、前記切断チェーン114の巻回域内で且つ切断フレーム110の下部に、上下方向に複数の取付孔118a…を形成した複数の転輪支持プレート118,118,118を各々設け、該複数の転輪支持プレート118,18,118に複数の接地転輪119,119,119を各々設けて、フローティング自在に構成する。
また、前記切断フレーム110の上面に、切断チェーンソー117から前方に突出してマルチフィルムを抑える複数のガード体120,120,120を設ける。該複数のガード体120,120,120は、基部を切断フレーム110の上面に取り付け、切断フレーム110の前端部よりも前方に突出し、切断刃115…及び固定切断刃116…の先端部よりも前側下方に突出したところで屈曲させ、端部を切断フレーム110の下方に位置させる形状とする。
なお、前記複数の転輪支持プレート118,18,118及び複数のガード体120,120,120同士の配置間隔は、前記縦引起し装置63を構成する複数の縦引起しベルト62,62,62同士の左右間隔と略同じとすると、玉葱同士の植付条の間を複数の接地転輪119,119,119が確実に通過することができるので、複数の接地転輪119,119,119が玉葱に接触して玉葱が傷付くことが防止され、玉葱の商品価値が向上すると共に、第3の茎葉切断装置122の茎葉切断高さが不必要な変化をしないので、茎葉部の切断位置が適切になる。
加えて、収穫する玉葱の左右両側からマルチフィルムを抑え付けることができるので、マルチフィルムと倒伏している茎葉部との間に縦引起しラグ62a…が進入する空間部が確保され、引抜搬送装置20による茎葉部の挟持及び引抜が確実に行われ、玉葱の抜き残しが生じにくく、抜き残された玉葱を収穫する作業に要する時間と労力が軽減される。
そして、前記切断フレーム110の上面の前端部で且つ機体左右一側端部に、端部側に向かうにつれて機体後側に向かって屈曲する排葉案内ガイド121を設けることにより、第3の茎葉切断装置122が構成される。
上記構成により、茎葉部を所定方向に回転する切断チェーンソー117で切断することにより、切断した茎葉部を切断チェーン114の外周部に設ける複数の切断刃115…で機体左右他側から機体左右一側に向かって移動させることができるので、茎葉部は畝溝に排出され、天日乾燥のために圃場面に排出した玉葱を茎葉部が覆い隠すことがなく、玉葱の乾燥が確実に行われる。
また、圃場に排出された玉葱を回収する際、茎葉部を一緒に回収することがないので、回収された玉葱から茎葉部を選り分けて取り除く作業が不要となり、作業能率が向上すると共に、労力や時間が軽減される。
さらに、マルチフィルム上に切断された茎葉部が残ることを防止できるので、マルチフィルムを剥ぎ取って回収する作業の前に茎葉部をマルチフィルム上から落とす作業が不要となり、作業能率が向上する。
また、切断フレームの上面の前端部で且つ機体左右一側端部に、端部側に向かうにつれて機体後側に向かって屈曲する排葉案内ガイド121を設けたことにより、切断チェーンソー117に切断された後、機体左右一側に向かって搬送されてきた茎葉部を畝溝に案内して排出することができるので、茎葉部が切断チェーンソー117に運ばれ続けて他の茎葉部の切断作業を妨げることが防止され、茎葉部の切断精度が向上する。
加えて、排出される茎葉部が畝溝に確実に案内されるので、土中から引き上げた玉葱の上や、マルチフィルム上に茎葉部が落下することが防止され、玉葱の乾燥が能率的に行えると共に、マルチフィルムの回収作業能率が向上する。
そして、切断フレーム110の下面で且つ外周縁部に固定切断刃116…を等間隔毎に設けることにより、切断チェーン114の回転移動に伴い移動する複数の切断刃115…と固定切断刃116…で茎葉部を挟み切ることができるので、茎葉部が太くても確実に切断することができ、収穫作業後に茎葉部の除去作業を行う時間と労力が軽減される。
加えて、茎葉部が切断されず引抜搬送装置20が玉葱を引き上げ過ぎ、マルチフィルムを持ち上げて剥がしてしまうことが防止されるので、マルチフィルムの回収作業能率が向上すると共に、マルチフィルムが巻き込まれて引抜搬送装置20が停止することが防止される。
さらに、切断フレーム110の下部に複数の接地転輪119,119,119を設けたことにより、圃場面の凹凸を複数の接地転輪119,119,119が通過すると回動アーム110が上下回動して第3の茎葉切断装置122が上下方向に移動し、茎葉部の切断高さが自動的に変更されるので、茎葉部の切断位置が高過ぎて玉葱の可食部に茎葉部が残ることが防止され、この不要な茎葉部を除去する作業に要する時間と労力が軽減される。
加えて、茎葉部の切断位置が低過ぎて玉葱の可食部が切断されることを防止できるので、玉葱の可食部が傷付いて商品価値が低下することが防止される。
さらに、転輪支持プレート118,118,118に複数の取付孔118a…を各々上下方向に複数個形成したことにより、作業条件に合わせて接地転輪119,119,119の上下位置を変更することができるので、いっそう茎葉部の切断高さが適切な高さに自動調節され、茎葉部の切断精度が向上する。
そして、切断フレーム110の上面に基部をも受けて機体前側に突出させ、切断刃115…と固定刃116…の前端部よりも前側位置で屈曲させて切断チェーンソー117の下方に端部を位置させた複数のガード体120,120,120を設けたことにより、玉葱やマルチフィルムが切断チェーンソー117に接触することを防止できるので、玉葱が傷付いて商品価値が低下することが防止されると共に、マルチフィルムが切られて破れ、回収作業が困難になることが防止される。
また、ガード体120,120,120はマルチフィルム上に接触するので、抑えられたマルチフィルムは浮き上がりにくくなり、いっそう切断チェーンソー117に切断されることが防止され、マルチフィルムの回収作業能率が向上する。
さらに、ガード体120,120,120の後部側は開放されているので、切断された茎葉部が引っ掛かりにくく、茎葉部を引き摺りながら作業することが防止される。
なお、図18で示す通り、切断刃115…と固定切断刃116…は、切断チェーン114の回転方向とは逆の側に刃部v2を形成しておくと、先に使用する刃部v1が長期間の使用により刃こぼれして切断性能を低下させても、切断チェーン114及び切断フレーム110をひっくり返すと未使用の側の刃部v2を使用できる構成となる。
上記構成により、切断刃115…と固定切断刃116…の切断性能を長期間に亘って維持することができるので、耐久性が大幅に向上すると共に、収穫機のランニングコストが削減できる。
上記の第3の茎葉切断装置122には、さらに下記の構成を追加する。
前記切断フレーム110の左右両側及び後部を、切断フレーム110の下方から圃場面近傍に亘って覆うガードカバー123を設ける。該ガードカバー123のうち、機体左右一側の側部には、前記切断チェーンソー117によって運ばれてきた茎葉部を排出する排出口123aを形成する。
これにより、第3の茎葉切断装置122がある場所が作業者にわかりやすくなるので、作業者が不用意に第3の茎葉切断装置122に近付くことがなく作業の安全性が向上する。なお、非作業時には、第3の茎葉切断装置122の前側、及び排出口123aを塞ぐカバー(図示省略)を用意しておくと、移動時に切断刃115…や固定切断刃116…が周辺に接触することが確実に防止され、接触したものが傷付いたり、切断刃115…や固定切断刃116…が刃こぼれしたりすることが防止される。
また、前記ガードカバー123は圃場面またはマルチフィルムに接触した際、ガードカバー123が破損したり、マルチフィルムを破ったりすることを防止すべく、軟質部材で構成することが望ましい。ゴムや塩化ビニル等の板体とすると、着脱が容易に行えるが、無数の毛体で構成するブラシで構成すると、圃場面やマルチフィルムと接触した際の抵抗がいっそう小さくなり、マルチフィィルムが破れることが防止される。さらに、ブラシであれば、マルチフィルム上に堆積した葉屑や砂等の掃除も行え、マルチフィルムに余分なものが付着していない状態で回収することが可能となる。
また、第3の茎葉切断装置122の下方はガードカバー123に覆われないので、第3の茎葉切断装置122の下方からメンテナンスを行うことができるので、詰まりの解消等の簡単な作業の際に第3の茎葉切断装置122を分解して組み直す作業が不要となり、メンテナンス性や作業能率が向上する。
20 引抜搬送装置
46 切断リンク機構(リンク機構)
48 切断駆動モータ(駆動アクチュエータ)
49L 左の茎葉切断刃
49R 右の茎葉切断刃
50 接地体(接地部材)
54 第1の茎葉切断装置(茎葉切断装置)
63 縦引起し装置(引起し装置)
100 回動アーム
101 切断支持フレーム(支持フレーム)
102 レシプロカッタ(切断部材)
103 切断駆動モータ(駆動アクチュエータ)
106 接地転輪(接地部材)
107 第2の茎葉切断装置(茎葉切断装置)
108 茎葉部ガイドディスク(案内部材)
110 切断フレーム
111 切断駆動モータ(駆動アクチュエータ)
112 駆動切断スプロケット(駆動回転体)
113 従動切断スプロケット(従動回転体)
114 切断チェーン(伝動無端帯)
115 切断刃
116 固定切断刃(固定刃)
117 切断チェーンソー(回転切断装置)
119 接地転輪(接地部材)
122 第3の茎葉切断装置(茎葉切断装置)
123 ガードカバー(被覆部材)
123a 排出口

Claims (8)

  1. 機体の前側に倒伏した作物の茎葉部を引き起こす引起し装置(63)を設け、該引起し装置(63)が引き起こした茎葉部を挟持して圃場から作物を引き抜く引抜搬送装置(20)を設け、
    該引抜搬送装置(20)の搬送始端側の下方に引き抜かれた作物の茎葉部を切断する茎葉切断装置(54,107,122)を設け、該茎葉切断装置(54,107,122)の下部に圃場面に接地する接地部材(50,106,119)を設け、該接地部材(50,106,119)の接地に追従して前記茎葉切断装置(54,107,122)が上下に回動する構成としたことを特徴とする農作物収穫機。
  2. 前記引抜搬送装置(20)の下方にリンク機構(46)を上下回動自在に設け、該リンク機構(46)に茎葉切断装置(54)を設け、該茎葉切断装置(54)に対して前記接地部材(50)を回転自在且つ上下位置調節自在に設けたことを特徴とする請求項1記載の農作物収穫機。
  3. 前記リンク機構(46)を左右一対設け、該左右のリンク機構(46,46)に左右の茎葉切断刃(49L,49R)を各々回転自在に設け、該左右の茎葉切断刃(49L,49R)のうち機体左右一側の茎葉切断刃(49R)を機体左右他側の茎葉切断刃(49L)よりも機体前側に設け、左右の茎葉切断刃(49L,49R)の外周縁部の一部を重ね合わせて配置し、
    前記左右のリンク機構(46,46)の左右どちらか一方、あるいは左右両方の上部に左右の茎葉切断刃(49L,49R)を回転させる駆動アクチュエータ(48)を設け、前記左右の茎葉切断刃(49L,49R)の回転軸の下部側に、前記接地部材(50)を左右の茎葉切断刃(49L,49R)の回転とは独立して回転可能に各々設けたことを特徴とする請求項2記載の農作物収穫機。
  4. 前記引抜搬送装置(20)の下方に回動アーム(100)を上下回動自在に設け、該回動アーム(100)に切断部材(102)を備える茎葉切断装置(107)を設け、該茎葉切断装置(107)の下部に接地部材(106)を設け、茎葉部を前記切断部材(102)に案内する案内部材(108)を前記茎葉切断装置(107)の機体左右一側端部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の農作物収穫機。
  5. 前記回動アーム(100)の先端部に切断部材(102)を支持する支持フレーム(101)を設け、該支持フレーム(101)の機体左右一側端部に切断部材(102)と案内部材(108)を作動させる駆動アクチュエータ(103)を設け、該支持フレーム(101)に前記接地部材(106)を上下位置調節自在に設け、
    前記案内部材(108)は、機体後側が前側よりも上位となる後上がり傾斜姿勢で配置したことを特徴とする請求項4に記載の農作物収穫機。
  6. 前記引抜搬送装置(20)の下方に回動アーム(100)を上下回動自在に設け、該回動アーム(100)の前側に茎葉部を切断する茎葉切断装置(122)を設け、該茎葉切断装置(122)の下部に接地部材(119)を設け、
    前記茎葉切断装置(122)の機体左右両側と機体後側を覆う被覆部材(123)を設け、該被覆部材(123)の機体左右一側に作物を排出する排出口(123a)を形成したことを特徴とする請求項1に記載の農作物収穫機。
  7. 前記回動アーム(100)の前端下部に切断フレーム(110)を設け、該切断フレーム(110)に複数の切断刃(115)を備える回転切断装置(117)と該回転切断装置(117)を作動させる駆動アクチュエータ(111)を設け、該切断フレーム(110)の外周縁部に複数の固定刃(116)を設け、前記回転切断装置(117)の下方に接地部材(119)を上下位置調節自在に設け、
    前記駆動アクチュエータ(111)を作動させると、前記回転切断装置(117)が切断した茎葉部を前記排出口(123a)を形成した機体左右一側に搬送する方向に回転する構成としたことを特徴とする請求項6に記載の農作物収穫機。
  8. 前記回転切断装置(117)は、前記駆動アクチュエータ(111)が作動すると回転する駆動回転体(112)を切断フレーム(110)の機体左右一側に設け、該切断フレーム(110)の機体左右他側に従動回転体(113)を回転自在に設け、該駆動回転体(112)と従動回転体(113)に亘って伝動無端帯(114)を巻回し、該伝動無端帯(114)に前記複数の切断刃(115)を設けて構成すると共に、
    前記駆動回転体(112)と従動回転体(113)は、外周縁部に茎葉切断突起を形成したことを特徴とする請求項7に記載の農作物収穫機。
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