JP2014044674A - パイプ本数計数方法、パイプ本数計数装置、及びコンピュータプログラム - Google Patents

パイプ本数計数方法、パイプ本数計数装置、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 スタックに鋼パイプが段積みされている場合でも、鋼パイプの本数を自動的に計数できるようにする。
【解決手段】 スタック10に山積みされている全てのパイプ20を、その端面の方向から撮像して得られたパイプ画像310に対して、2値化処理、ラベリング処理(ブロブ処理)を行って、パイプ候補となるブロブ321を導出する。そして、そのブロブ321に対して外接する矩形を3つ導出する。そして、これらの矩形の2つの辺の長さa、bに基づいて、パイプ候補となるブロブ321がパイプ判定条件式を満足するか否かを判定し、パイプ判定条件式を満足するパイプ候補の数をパイプ20の本数として導出する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、パイプ本数計数方法、パイプ本数計数装置、及びコンピュータプログラムに関し、特に、スタックに保管されている鋼パイプを計数するために用いて好適なものである。
従来から、出荷ロットの荷揃え等のために、製造された鋼パイプ(以下の説明では「鋼パイプ」を、必要に応じて「パイプ」と略称する)を、同一の仕様のパイプ毎に、スタックと呼ばれる保管場所に保管することが行われている。そして、出荷するパイプの本数の確認等のために、出荷前にスタックに保管されているパイプの数を計数することが必要になる。そこで、従来は、スタックに保管されているパイプを作業員が目視で計数するようにしていた。1つのロットに含められるパイプの数が多くなると、多数のパイプが1つのスタックに段積みされることになるので、このように作業員が目視でパイプを計数すると、ヒューマンエラーが発生し、出荷すべき本数のパイプを出荷できなくなる虞がある。そこで、このようなパイプの計数を人手によらずに自動的に計数する技術が望まれていた。この種の技術として、特許文献1に記載の技術がある。
特許文献1に記載の技術では、まず、棒鋼材をその端面の方向から撮像した端面画像と、棒鋼材をその側面から撮像した側面画像とを取得し、端面画像に基づいて、棒鋼材が積み重なっているか否かを判定する。そして、棒鋼材が積み重なっている場合には、端面画像に基づく棒鋼材の計数値と、側面画像に基づく計数値とのうち、大きい方を棒鋼材の本数とする。
特開2003−99755号公報
前述したように、1つのロットに含められるパイプの数が多くなると、多数のパイプが1つのスタックに段積みされることになる。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、棒鋼材が段積みされている場合には、棒鋼材を正確に計数することができないという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、スタックに鋼パイプが段積みされている場合でも、鋼パイプの本数を自動的に且つ正確に計数できるようにすることを目的とする。
本発明のパイプ本数計数方法は、スタックに段積みされている複数の鋼パイプの本数を、該複数の鋼パイプの撮像画像を画像処理して計数するパイプ本数計数方法であって、前記複数の鋼パイプを、当該鋼パイプの端面の方向から撮像する撮像工程と、前記撮像工程により撮像された画像を2値化する2値化工程と、前記2値化工程により2値化された画像から、連続する複数の同値の画素により形成される閉領域であるブロブを導出するブロブ処理工程と、前記ブロブ処理工程により導出されたブロブを固定した状態で、当該ブロブの複数の箇所における径を導出し、導出した径を用いて、当該ブロブが、パイプ判定条件を満たすか否かを判定することを、前記ブロブ処理工程により導出されたブロブのそれぞれについて行うパイプ判定工程と、前記パイプ判定工程により、パイプ判定条件を満た
すと判定されたブロブの数を、前記スタックに段積みされている複数の鋼パイプの本数として導出するパイプ本数導出工程と、前記パイプ本数導出工程で導出された本数を含む情報を出力する出力工程と、を有することを特徴とする。
本発明のパイプ本数計数装置は、スタックに段積みされている複数の鋼パイプの本数を、該複数の鋼パイプの撮像画像を画像処理して計数するパイプ本数計数装置であって、前記複数の鋼パイプを、当該鋼パイプの端面の方向から撮像した画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段により取得された画像を2値化する2値化手段と、前記2値化手段により2値化された画像から、連続する複数の同値の画素により形成される閉領域であるブロブを導出するブロブ処理手段と、前記ブロブ処理手段により導出されたブロブを固定した状態で、当該ブロブの複数の箇所における径を導出し、導出した径を用いて、当該ブロブが、パイプ判定条件を満たすか否かを判定することを、前記ブロブ処理手段により導出されたブロブのそれぞれについて行うパイプ判定手段と、前記パイプ判定手段により、パイプ判定条件を満たすと判定されたブロブの数を、前記スタックに段積みされている複数の鋼パイプの本数として導出するパイプ本数導出手段と、前記パイプ本数導出手段で導出された本数を含む情報を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、スタックに段積みされている複数の鋼パイプの本数を、該複数の鋼パイプの撮像画像を画像処理して計数することをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記複数の鋼パイプを、当該鋼パイプの端面の方向から撮像した画像を取得する画像取得工程と、前記撮像工程により撮像された画像を2値化する2値化工程と、前記2値化工程により2値化された画像から、連続する複数の同値の画素により形成される閉領域であるブロブを導出するブロブ処理工程と、前記ブロブ処理工程により導出されたブロブを固定した状態で、当該ブロブの複数の箇所における径を導出し、導出した径を用いて、当該ブロブが、パイプ判定条件を満たすか否かを判定することを、前記ブロブ処理工程により導出されたブロブのそれぞれについて行うパイプ判定工程と、前記パイプ判定工程により、パイプ判定条件を満たすと判定されたブロブの数を、前記スタックに段積みされている複数の鋼パイプの本数として導出するパイプ本数導出工程と、前記パイプ本数導出工程で導出された本数を含む情報を出力する出力工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明では、鋼パイプの端面の2値化された画像からブロブを導出する。次に、導出したブロブの径を導出し、導出した径に基づいて、当該ブロブが、パイプ判定条件を満たすか否かを判定することを、導出したブロブのそれぞれについて行う。次に、パイプ判定条件を満たすと判定されたブロブの数を、スタックに段積みされている複数の鋼パイプの本数として導出する。したがって、スタックに鋼パイプが段積みされている場合でも、鋼パイプの本数を自動的に計数することができる。
本発明の実施形態を示し、スタックに保管されている複数のパイプと、当該複数のパイプの画像を撮像するための撮像装置と、当該複数のパイプの端面を照明するための照明装置との一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、パイプ本数計数装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態を示し、パイプ画像が処理される様子の一例を概念的に示す図である。 本発明の実施形態を示し、パイプ候補がパイプであるか否かを判定するための第1の処理の一例を概念的に説明する図である。 本発明の実施形態を示し、パイプ候補がパイプであるか否かを判定するための第2、第3の処理の一例を概念的に説明する図である。 本発明の実施形態を示し、他のパイプ候補と形状及び大きさが異なるブロブに対して外接する複数の矩形の一例を概念的に示す図である。 本発明の実施形態を示し、パイプ本数導出部により導出されたパイプ20の本数と、管理本数とが一致しない場合に表示される画像の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、パイプ本数計数装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、図8に続くフローチャートを説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。
図1は、スタック10に保管されている複数のパイプ20a〜20oと、当該複数のパイプ20a〜20oの画像を撮像するための撮像装置30と、当該複数のパイプ20a〜20oを照明するための照明装置41、42との一例を示す図である。図1(a)は、スタック10をその上方から見た図であり、図1(b)、図1(c)は、それぞれ図1(a)に示すA方向(パイプ20の端面方向)、B方向(スタック10の側面方向)から見た図である。
図1に示す例では、パイプ20a〜20m、20oは、同一の仕様のパイプであり、本来、スタック10に保管されるべきものであるとする。一方、パイプ20nは、パイプ20a〜20mと異なる特殊な形状のパイプであるとする。また、パイプ20jは、その他のパイプ20a〜20i、20k〜20oよりも後退した位置にあるものとする。このことを示すために、図1及び後述する図3(a)では、パイプ20jを破線で示している。
本実施形態では、撮像装置30は、デジタルスチルカメラであり、スタック10に段積みで保管されている全てのパイプ20の静止画像(複数のパイプ20a〜20mの端面の画像)を、その端面の方向から撮像することができる位置に配置されている。尚、以下の説明では、この「静止画像」を、必要に応じて「パイプ画像」と称する。また、本実施形態では、白黒のパイプ画像が撮像装置30により撮像される場合を例に挙げて説明するが、パイプ画像はカラー画像であってもよいことは勿論である。
照明装置41、42は、それぞれ撮像装置30の左、右から、スタック10に保管されている全てのパイプ20を可及的に一様に照明できる位置に配置されている。
尚、図1では、複数のパイプ20a〜20oがピラミッド状に三段積みされている場合を例に挙げて説明したが、パイプ20の数・形状・配置は、図1に示したものに限定されるものではない。
図2は、パイプ本数計数装置100の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
パイプ本数計数装置100は、照明装置41、42により照明された複数のパイプ20a〜20mを、それらの端面方向から撮像装置30によって撮像されたパイプ画像に基づいて画像処理して、複数のパイプ20a〜20mを自動的に計数するものである。
図2に示すパイプ本数計数装置100は、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、及び各種のインターフェースを備えたコンピュータ(例えばPC)を用いることにより実現することができる。
パイプ情報取得部101は、スタック10に保管されるべきパイプ20の管理本数と、当該パイプ20のパイプ径(ここでは、パイプ径がパイプ20の内径であるとする)とを含むパイプ情報を、上位コンピュータ200に要求し、上位コンピュータ200から取得する。
パイプ情報取得部101は、例えば、CPUが、ユーザによるユーザインターフェースの操作に基づいて入力されたスタック10の情報を含む要求情報を生成し、通信インター
フェースが、当該要求情報を上位コンピュータ200に送信し、当該要求情報に対する返信情報としてのパイプ情報を通信インターフェースが受信し、CPUが、当該パイプ情報をRAM又はHDDに記憶することにより実現できる。
尚、パイプ情報取得部101は、上位コンピュータ200が自発的に送信したパイプ情報を取得してもよい。このようにした場合、パイプ情報には、スタック10を識別する情報が更に含まれるようにする。そして、パイプ情報取得部101は、取得したパイプ情報をHDDに記憶しておき、ユーザによるユーザインターフェースの操作に基づいて入力されたスタックの情報に合致したパイプ情報を読み出す。
パイプ画像取得部102は、撮像装置30で撮像されたパイプ画像を取得する。そして、パイプ画像取得部102は、パイプ情報取得部101で取得されたパイプ情報(スタック10)に対応するパイプ画像を、ユーザによるユーザインターフェースの操作に基づいて読み出す。
パイプ画像取得部102は、例えば、パイプ本数計数装置100と撮像装置30とがUSBケーブル等により、相互に通信可能に接続されると、通信インターフェースが、撮像装置30から送信されたパイプ画像を受信し、CPUが、当該パイプ画像をHDD等に記憶し、その後、ユーザによるユーザインターフェースの操作に基づいて、CPUが、パイプ情報に対応するパイプ画像をHDD等から読み出すことにより実現できる。
尚、図2では、撮像装置30からパイプ画像がパイプ本数計数装置100に直接入力されるようにしているが、必ずしもこのようにする必要はない。撮像装置30に撮像されたパイプ画像をリムーバル記憶メディアに記憶しておき、パイプ画像取得部102が、スタック10に対応するパイプ画像を、リムーバル記憶メディアから読み出すようにしてもよい。
図3は、パイプ画像が処理される様子の一例を概念的に示す図である。以下に、パイプ画像取得部102により取得されたパイプ画像の処理の一例を説明する。
シェーディング補正部103は、パイプ画像取得部102により読み出されたパイプ画像に対してシェーディング補正を行い、パイプ画像の濃度レベルのむらを補正し、高精細なパイプ画像を得るためのものである。図3(a)は、シェーディング補正された後のパイプ画像310の一例を示す(ただし、図3(a)では、画像の濃淡を示していない)。尚、シェーディング補正は、公知の技術で実現できるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
シェーディング補正部103は、例えば、CPUが、シェーディング補正を行うためのプログラムを実行することにより実現できる。
2値化部104は、シェーディング補正部103でシェーディング補正が行われたパイプ画像に対して2値化処理を行い、当該パイプ画像を2値化する。例えば、2値化部104は、パイプ画像において、諧調が閾値以上である画素には論理「1」を、当該閾値未満である画素には論理「0」を割り当てる。パイプ20a〜20oは、鋼材で形成されているため、パイプ20a〜20oからの反射光は、その周囲からの反射光よりも高い輝度を有する。したがって、閾値を適切に設定することによって、パイプ画像において、パイプ20a〜20oの領域については論理「1」が、その他の領域については論理「0」が、それぞれ割り当てられることになる。尚、以下の説明では、2値化されたパイプ画像を、必要に応じて、2値化パイプ画像と称する。図3(b)は、2値化パイプ画像320の一例を示す図である。図3(b)において、黒で塗り潰されている領域が、論理「0」が割り当てられた領域であることを示し、白抜きの領域が、論理「1」が割り当てられた領域であることを示している。尚、このような2値化処理は、公知の技術で実現できるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
2値化部104は、例えば、CPUが、2値化処理を行うためのプログラムを実行する
ことにより実現できる。
ブロブ処理部105は、2値化パイプ画像320において、諧調が前記閾値未満の「連続する複数の画素」(すなわち、論理「0」が割り当てられている「連続する複数の画素」)で構成される閉領域(ブロブ)を導出し、各ブロブに対してラベリング処理(番号の割り振り)を行う。ブロブ処理部105は、例えば、隣接する画素に割り当てられた論理が共に「0」である場合、当該画素は、同じブロブに含まれるものとしてブロブを導出する。このとき、ブロブ処理部105は、ブロブの中に含まれる「論理「1」が割り当てられた画素」の数が閾値以下の場合、当該画素の論理を「1」から「0」に変更するようにするようにしてもよい。尚、ブロブ処理は、公知の技術で実現できるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
図3(b)に示す例では、パイプ20a〜20oの中空部分に対応するブロブ321a〜321oと、パイプ20a〜20oの隙間部分に対応するブロブ322a〜322lと、背景部分に対応するブロブ323が導出される。
ブロブ処理部105は、例えば、CPUが、ブロブ処理を行うためのプログラムを実行することにより実現できる。
パイプ候補抽出部106は、ブロブ処理部105で導出された各ブロブ321、322、323から、パイプ20の中空部分のブロブとは異なるブロブを排除し、パイプ20の中空部分の候補となるブロブをパイプ候補として抽出する。このようにするための具体例を示すと、パイプ候補抽出部106は、まず、パイプ情報取得部101で取得されたパイプ情報に含まれているパイプ径を直径とする円の面積を導出し、導出した面積に所定の2つの倍率K1、K2(K1<1、K2>1)を乗算した値を第1、第2の閾値として導出する。また、パイプ候補抽出部106は、ブロブ処理部105で導出された各ブロブ321、322、323の面積を導出する。そして、パイプ候補抽出部106は、面積が、第1の閾値以上、第2の閾値以下のブロブをパイプ候補として設定する。
図3(c)に示す例では、パイプ20a〜20oの中空部分に対応するブロブ321a〜321oがパイプ候補として抽出された様子を示している。
前述したように、パイプ20nは、その他のパイプ20a〜20m、20oと異なる特殊な形状のパイプである。よって、図3(c)に示す例では、ブロブ321nの形状及び大きさが、その他のブロブ321a〜321m、321oのものと異なることを示している。
また、パイプ20jは、スタック10に保管されるべきものであり、その大きさ及び形状は、パイプ20a〜20i、20k〜20m、20oと同じであるので、本来、ブロブ321jの大きさ及び形状は、ブロブ321a〜321i、321k〜321m、321oと同じになるはずである。しかしながら、前述したように、パイプ20jは、その他のパイプ20a〜20i、20k〜20oよりも後退した位置にある。このため、図3(c)に示す例では、ブロブ321jの大きさ及び形状が、ブロブ321a〜321i、321k〜321m、321oのものと異なることを示している。
尚、ブロブ321jは、本実施形態の説明のために仮想したものであり、他のパイプより後退した位置にあるパイプが、必ずしも図3に示したようになるものではない。例えば、他のパイプより後退した位置にあるパイプには、諧調が前記閾値以上になる領域が存在しないこともある。
パイプ候補抽出部106は、例えば、CPUが、HDD等からパイプ情報を読み出して、前述した演算処理を行い、その結果(パイプ候補として抽出したブロブの情報)をRAM又はHDDに記憶することにより実現することができる。
パイプ判定部107は、パイプ候補抽出部106で設定されたパイプ候補(ブロブ32
1a〜321o)が、パイプ20であるか否かを判定する。具体的に本実施形態では、パイプ候補のそれぞれについて、以下の処理を行うようにしている。
図4は、パイプ候補がパイプ20であるか否かを判定するための第1の処理の一例を概念的に説明する図である。図4では、パイプ候補としてブロブ321aを例に挙げて説明する。
まず、パイプ判定部107は、所定の2次元直交座標系(本実施形態では、地面に対して水平な方向の軸をX軸とし、地面に対して垂直な方向(高さ方向)の軸をY軸とする)を設定する。次に、パイプ判定部107は、パイプ候補のブロブ321aの中心Oを、2次元直交座標系の所定の座標(例えば原点)に配置する。次に、パイプ判定部107は、ブロブ321aの中心Oを通り、且つ、X軸に平行な直線401を設定する(図4(a)を参照)。
次に、パイプ判定部107は、論理「0」が割り当てられている画素が、直線401上に存在しているか否かを判定する。この判定の結果、論理「0」が割り当てられている画素が、直線401上に存在している場合、パイプ判定部107は、直線401を、Y軸の正の方向に1画素分移動する。次に、パイプ判定部107は、移動した直線401に、論理「0」が割り当てられている画素が存在しているか否かを判定する。このような直線401の移動と判定とを繰り返し行う(図4(b)を参照)。そして、パイプ判定部107は、論理「0」が割り当てられている画素が、直線401に存在しなくなったところで直線401を固定する(図4(c)を参照)。
パイプ判定部107は、以上と同様の処理を、Y軸の負の方向についても行い、直線402を設定する。そして、論理「0」が割り当てられている画素が存在しなくなったところで直線402を固定する(図4(d)を参照)。
次に、パイプ判定部107は、ブロブaの中心Oを通り、且つ、Y軸に平行な直線を設定し、以上の処理と同様の処理を行う。この処理は、前述した処理の説明において、例えば、「Y軸」を「X軸」に置き換えることで実現できるので、この処理の詳細な説明を省略する。
以上の処理により、図4(d)に示すように、ブロブ321aに対して4つの接線(直線401〜404)が得られる。そして、パイプ判定部107は、図4(e)に示すように、これら4つ接線で囲まれる矩形を、ブロブ321aに対して外接する矩形410として導出し、この矩形410のX軸方向(横)の長さa1とY軸方向(縦)の長さb1とを導出する。
図5は、パイプ候補がパイプ20であるか否かを判定するための第2、第3の処理の一例を概念的に説明する図である。図5でも、図4と同様に、パイプ候補としてブロブ321aを例に挙げて説明する。パイプ判定部107は、第1の処理が終わった後に、第2の処理、第3の処理を行う。
第1の処理(図4を参照)では、ブロブ321aに対する4つの接線(直線401〜404)として、所定の2次元直交座標系のX軸及びY軸に平行な方向の接線を導出するようにした。これに対し、第2の処理では、図5(a)に示すように、パイプ判定部107は、所定の2次元直交座標系のX軸及びY軸に平行な直線のそれぞれを、所定の方向(図5では時計回りの方向)に22[°]傾けた直線501又は502に平行な4つの直線を、ブロブ321aに対する4つの接線として導出する。そして、パイプ判定部107は、これら4つ接線で囲まれる矩形を、ブロブ321aに対して外接する矩形510として導出し、この矩形510について、X軸方向に対して所定の方向に22[°]傾いた辺(横)の長さa2と、Y軸方向に対して所定の方向に22°傾いた辺(横)の長さb2とを導出する。
また、第3の処理では、図5(b)に示すように、パイプ判定部107は、所定の2次
元直交座標系のX軸及びY軸に平行な直線のそれぞれを、所定の方向(図5では時計回りの方向)に44[°]傾けた直線503又は504に平行な4つの直線を、ブロブ321aに対する4つの接線として導出する。そして、パイプ判定部107は、これら4つ接線で囲まれる矩形を、ブロブ321aに対して外接する矩形520として導出し、この矩形520について、X軸方向に対して所定の方向に44[°]傾いた辺(横)の長さa3と、Y軸方向に対して所定の方向に44[°]傾いた辺(横)の長さb3とを導出する。
以上のような第2、第3の処理は、それぞれ、パイプ候補のブロブ321aの中心Oを、前述した2次元直交座標系の所定の座標(例えば原点)に配置した後、前述した第1の処理の説明において、例えば、「X軸の方向」を「X軸方向に対して時計回りの方向に22[°]、44[°]傾いた方向」とし、「Y軸の方向」を「Y軸方向に対して時計回りの方向に22[°]、44[°]傾いた方向」とすることで実現できるので、これら第2、第3の処理の詳細な説明を省略する。
以上のようにして、パイプ候補となるブロブ321aに対して外接する複数の矩形410、510、520を導出することができる。尚、以下の説明では、X軸、Y軸に対する角度を、必要に応じて、傾き角度と称する。
図6は、他のパイプ候補と形状及び大きさが異なるブロブ321jに対して、第1〜第3の処理を行い、ブロブ321jに対して外接する複数の矩形610、620、630を導出した結果の一例を概念的に示す図である。
パイプ候補となるブロブ321が真円に近ければ、図4(e)、図5に示すように、当該ブロブ321に対して外接する複数の矩形の各辺の長さは、それ程変わらない。一方、パイプ候補となるブロブ321が真円からずれるようになると、図6に示すように、当該ブロブ321に対して外接する複数の矩形の各辺の長さは、矩形毎に異なることになる。
パイプ判定部107は、以上のようにして得られた複数の矩形(例えば、矩形410、510、520)の2辺(横・縦)の長さa1、a2、a3・b1、b2、b3が、以下のパイプ判定条件式((1)式〜(8)式)を満たす場合に、当該複数の矩形の元となるブロブ321がパイプ20であると判定し、そのブロブ321の情報を記憶する。尚、本実施形態では、パイプ判定条件式は、予め設定されているものとする。
a1×0.8<b1<a1×1.2 ・・・(1)
b1×0.8<a1<b1×1.2 ・・・(2)
a2×0.8<b2<a2×1.2 ・・・(3)
b2×0.8<a2<b2×1.2 ・・・(4)
a3×0.8<b3<a3×1.2 ・・・(5)
b3×0.8<a3<b3×1.2 ・・・(6)
{(a1+b1)/2]2×π×0.8<{(a2+b2)/2]2×π<{(a1+b1)/2]2×π×1.2 ・・・(7)
{(a1+b1)/2]2×π×0.8<{(a3+b3)/2]2×π<{(a1+b1)/2]2×π×1.2 ・・・(8)
尚、図3に示す例では、ブロブ321a〜321i、321k〜321m、321oについては、パイプ判定条件式を満たし、その他のブロブ321j、321nについては、パイプ判定条件式を満たさないものとする(図4〜図6を参照)。
パイプ判定部107は、例えば、CPUが、パイプ候補となるブロブ321を特定するための情報を、RAM又はHDDから読み出して前述した演算処理を行い、パイプ候補抽出部106で抽出された各パイプ候補(各ブロブ321a〜321o)が、パイプ20であるか否かを判定し、その判定結果をRAM又はHDDに記憶することにより実現することができる。
パイプ本数導出部108は、パイプ判定部107による判定結果に基づいて、パイプ2
0であると判定したパイプ候補(ここでは、ブロブ321a〜321i、321k〜321m、321o)の総数を、スタック10に保管されているパイプ20の本数として導出する。
パイプ本数導出部108は、例えば、CPUが、パイプ判定部107による判定結果に基づいて前述した演算処理を行い、その結果(パイプ20の本数)をRAM又はHDDに記憶することにより実現することができる。
出力部109は、パイプ本数導出部108により導出されたパイプ20の本数と、パイプ情報取得部101で取得されたパイプ情報に含まれる「パイプ20の管理本数」とが一致するか否かを判定する。この判定の結果、パイプ本数導出部108により導出されたパイプ20の本数と、パイプ情報取得部101で取得されたパイプ情報に含まれる「パイプ20の管理本数」とが一致する場合、出力部109は、パイプ本数導出部108により導出されたパイプ20の本数と、その本数が管理本数に一致することを示す情報を表示装置(コンピュータディスプレイ)に表示する。
一方、パイプ本数導出部108により導出されたパイプ20の本数と、パイプ情報取得部101で取得されたパイプ情報に含まれる「パイプ20の管理本数」とが一致しない場合、出力部109は、パイプ判定部107でパイプ20と判定されたブロブ321の位置を特定する。そして、出力部109は、パイプ本数計数装置100で計数された本数のパイプ20の位置と、その本数と、管理本数と、その本数が管理本数に一致しないことを示す情報を表示装置に表示する。
図7は、パイプ本数導出部108により導出されたパイプ20の本数と、パイプ情報取得部101で取得されたパイプ情報に含まれる「パイプ20の管理本数」とが一致しない場合に表示される画像の一例を示す図である。図7に示すように、パイプ本数計数装置100で計数された本数のパイプ20の位置の情報701を表示するようにすれば、ユーザ(作業員)は、多数のパイプ20が保管されているスタック10のどの位置を点検すればよいのかを容易に把握することができる。
出力部109は、例えば、CPUが、パイプ本数導出部108により導出されたパイプ20の本数と、パイプ情報取得部101で取得されたパイプ情報とをRAM又はHDDから読み出して、前述した演算を行い、その結果に基づく画像データを生成し、表示装置が、その画像データを表示することにより実現できる。
次に、図8のフローチャートを参照しながら、パイプ本数計数装置100の動作の一例を説明する。
まず、ステップS1において、パイプ情報取得部101は、ステップS1で撮像されたパイプ画像に対応するスタックパイプ情報を上位コンピュータ200から取得する。前述したように、このパイプ情報には、スタック10に保管されるべきパイプ20の管理本数と、当該パイプ20のパイプ径とが含まれる。
次に、ステップS2において、パイプ画像取得部102は、撮像装置30で撮像されたパイプ画像のうち、ステップS1で取得されたパイプ情報(スタック10)に対応するパイプ情報を読み出す。
次に、ステップS3において、シェーディング補正部103は、ステップS2で読み出されたパイプ画像に対してシェーディング補正を行う。
次に、ステップS4において、2値化部104は、ステップS3でシェーディング補正が行われたパイプ画像に対して2値化処理を行い、当該パイプ画像を2値化する(2値化パイプ画像320を生成する)。
次に、ステップS5において、ブロブ処理部105は、2値化パイプ画像320において、諧調が、2値化を行った際の閾値未満の複数の画素(論理「0」が割り当てられてい
る複数の画素)で構成される閉領域(ブロブ321、322、323)を導出し、各ブロブに対してラベリング処理を行う。
次に、ステップS6において、パイプ候補抽出部106は、ステップS5で導出された各ブロブ321、322、323の1つを選択する。
次に、ステップS7において、パイプ候補抽出部106は、ステップS6で選択したブロブが、パイプ候補であるか否かを判定する。この判定は、例えば、前述したように、ステップS6で選択したブロブの面積が、ステップS1で取得したパイプ情報に含まれているパイプ径を直径とする円の面積に基づく所定の範囲に入るか否かによって行うことができる。
この判定の結果、ステップS6で選択したブロブが、パイプ候補である場合には、ステップS8に進み、パイプ候補抽出部106は、選択したブロブをパイプ候補として設定する。そして、ステップS9に進む。一方、ステップS6で選択したブロブが、パイプ候補でない場合には、ステップS8を省略してステップS9に進む。
ステップS9に進むと、パイプ候補抽出部106は、ステップS5で導出されたブロブ321、322、323の全てを選択したか否かを判定する。この判定の結果、ステップS5で導出されたブロブ321、322、323の全てを選択していない場合には、ステップS10に進む。
ステップS10に進むと、パイプ候補抽出部106は、未だ選択していないブロブ321、322、323を1つ選択する。そして、ステップS7に進む。
以上のようにしてテップS5で導出されたブロブ321、322、323から、パイプ候補(ブロブ321)が抽出されると、図9のステップS11に進む。
ステップS11に進むと、パイプ判定部107は、図8のステップS8で設定されたパイプ候補(ブロブ321)の1つを選択する。
次に、ステップS12において、パイプ判定部107は、所定の2次元直交座標系を設定する。前述したように、本実施形態では、地面に対して水平な方向の軸をX軸とし、地面に対して垂直な方向(高さ方向)の軸をY軸とする2次元直交座標系を設定する。
次に、ステップS13において、パイプ判定部107は、ステップS11で選択したパイプ候補(ブロブ321)の4つの接線であって、X軸又はY軸に平行な4つの接線により囲まれる矩形(外接矩形)の2辺a、bの長さを導出する。
次に、ステップS14において、パイプ判定部107は、予め設定されている傾き角度の矩形を導出したか否かを判定する。前述したように、本実施形態では、この傾き角度は、22[°]、44[°]である。この判定の結果、予め設定されている傾き角度の矩形を導出していない場合には、ステップS15に進む。
ステップS15に進むと、パイプ判定部107は、未だ選択していない傾き角度を選択する。そして、ステップS13に進み、パイプ判定部107は、ステップS11で選択したパイプ候補(ブロブ321)の4つの接線であって、X軸に対して時計回りに傾き角度だけ傾いた直線、又はY軸に対して時計回りに傾き角度だけ傾いた直線に平行な4つの接線により囲まれる矩形(外接矩形)の2辺の長さa、bを導出する。
以上のようにして、予め設定されている傾き角度の矩形が導出されると、ステップS16に進む。
ステップS16に進むと、パイプ判定部107は、選択されたパイプ候補(ブロブ321)について、ステップS13で導出された辺の長さa、bを、パイプ判定条件式((1)式〜(8)式)に代入して、選択されたパイプ候補(ブロブ321)がパイプ20であるか否かを判定する。この判定の結果、選択されたパイプ候補(ブロブ321)がパイプ20である場合には、ステップS17に進み、パイプ判定部107は、パイプ候補(ブロブ321)をパイプ20として設定する。そして、ステップS18に進む。
一方、選択されたパイプ候補(ブロブ321)がパイプ20でない場合には、ステップS17を省略してステップS18に進む。
ステップS18に進むと、パイプ判定部107は、図8のステップS8で設定されたパイプ候補(ブロブ321)の全てを選択したか否かを判定する。この判定の結果、パイプ候補(ブロブ321)の全てを選択していない場合には、ステップS19に進む。ステップS19に進むと、パイプ判定部107は、未だ選択していないパイプ候補(ブロブ321)を1つ選択する。そして、ステップS12に進む。
以上のようにして、図8のステップS8で設定されたパイプ候補(ブロブ321)の全てについて、パイプ20であるか否かが判定されると、ステップS20に進む。ステップS20に進むと、パイプ本数導出部108は、ステップS17でパイプ20として設定されたパイプ候補(ブロブ321a〜321i、321k〜321m、321o)の総数を、パイプ20の本数として導出する。
次に、ステップS21において、出力部109は、ステップS20で導出されたパイプ20の本数と、図8のステップS1で取得されたパイプ情報に含まれる「パイプ20の管理本数」とが一致するか否かを判定する。この判定の結果、ステップS20で導出されたパイプ20の本数と、パイプ20の管理本数とが一致する場合には、ステップS22に進む。ステップS22に進むと、出力部109は、ステップS20で導出されたパイプ20の本数と、その本数が管理本数に一致することを示す情報を表示装置に表示する。そして、図9のフローチャートによる処理を終了する。
一方、ステップS20で導出されたパイプ20の本数と、パイプ20の管理本数とが一致しない場合には、ステップS23に進む。ステップS23に進むと、出力部109は、ステップS20で導出された本数のパイプ20の位置と、その本数と、管理本数と、その本数が管理本数に一致しないことを示す情報を表示装置に表示する。そして、図9のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、スタック10に山積みされている全てのパイプ20を、その端面の方向から撮像することにより得られたパイプ画像310に対して、2値化処理、ラベリング処理(ブロブ処理)を行って、パイプ候補となるブロブ321を導出する。そして、そのブロブ321に対して外接する矩形を3つ導出する。すなわち、所定の2次元座標系のX軸又はY軸に平行な4つの接線により囲まれる矩形と、X軸又はY軸に対して22[°]、44[°]だけ所定の方向に傾けた直線に平行な4つの接線により囲まれる矩形とを導出する。そして、これらの矩形の2つの辺の長さa、bに基づいて、パイプ候補となるブロブ321がパイプ判定条件式を満足するか否かを判定し、パイプ判定条件式を満足するパイプ候補の数をパイプ20の本数として導出する。そして、導出したパイプ20の本数と管理本数とを比較し、比較した結果に応じて、スタック10で管理しているパイプ20の本数の計数結果を表示する。
したがって、スタック10にパイプ20が段積みされている場合でも、パイプ20の本数を自動的に計数することができる。そして、スタック10で管理しているパイプ20の本数の計数結果を表示することにより、ユーザ(作業員)によるスタック10の管理を支援することができる。特に、パイプ本数計数装置100で計数された本数のパイプ20の位置の情報701を表示するようにすれば、ユーザ(作業員)は、多数のパイプ20が保管されているスタック10のどの位置を点検すればよいのかを容易に把握することができる。
また、本実施形態では、ブロブ321、322、323の中から、パイプ20とは明らかに異なるものを排除してパイプ候補となるブロブ321を抽出し、そのパイプ候補となるブロブ321がパイプ判定条件式を満足するか否かを判定するようにした。したがって
、パイプ判定条件式を容易に設定することができる(例えば、(1)式〜(8)式の係数を、様々な条件を考慮して設定する必要がなくなる)。また、パイプ20の誤検出を、より確実に防止することができる(例えば、パイプ20には当てはまらない或る条件を考慮に入れずに(1)式〜(8)式の係数を設定した場合、当該条件に一致するパイプ候補をパイプ20として誤判定してしまうことを防止することができる)。
尚、本実施形態では、地面に対して水平な直線又は地面に対して垂直な直線に平行な「ブロブ321の4つの接線」により囲まれる矩形と、当該直線を時計回りの方向に22[
°]、44[°]傾けた直線に平行な「ブロブ321の4つの接線」により囲まれる2つ
の矩形と、を求めるようにした。しかしながら、ブロブ321の4つの接線の決め方は、このようなものに限定されない。
例えば、求める矩形の数は、1つ以上であれば、幾つであってもよい。ただし、パイプ20であることをより正確に判定するためには、2つ以上の異なる矩形を求めるのが好ましい(本実施形態のように3つの異なる矩形を求めるのがより好ましい)。このようにする場合、或る矩形の各辺と、当該矩形の各辺に対応する「その他の矩形の各辺」とのなす角度は、22[°]、44[°]に限定されない。ただし、この角度は、90[°]の整数倍を除くようにするのが好ましい。この角度が、90[°]の偶数倍である場合には、同じ矩形を導出することになり、90[°]の奇数倍である場合には、縦・横の辺を入れ替えただけ(図4(a)に示す例では、長さがa1の辺と長さがb1の辺とを入れ替えただけ)になるからである。尚、ブロブ321に対して外接する矩形を導出することができれば、その求め方は、前述した方法に限定されないことは勿論である。
また、パイプ判定条件式は、前述したもの((1)式〜(8)式)に限定されない。(1)式〜(8)式の「0.8」や「1.2」の係数は、撮像装置30で撮像されるパイプ画像310の水平方向の端部における画像の歪み等を考慮した値である。よって、撮像装置30の能力や位置、パイプ20の径、スタック10の大きさ等に応じてこれらの係数を適宜決定することができるものである。また、これらを指標(撮像装置30の能力や位置、パイプ20の径、スタック10の大きさ)に対応する係数を記憶したテーブルを予め用意し、ユーザによるユーザインターフェースの操作により、これらの指標の情報が入力すると、当該指標に応じた係数を自動的に設定するようにしてもよい。
さらに、ブロブ321を固定した状態で、ブロブ321の径を複数の箇所で求め、それらの径が、所定の範囲内に入るか否かを判定するようにしていれば、必ずしも、ブロブ321に対して外接する矩形を導出する必要はない。
また、本実施形態では、パイプ20の本数の計数結果を、パイプ本数計数装置100で表示するようにした。しかしながら、パイプ20の本数の計数結果(図9のステップS22、S23で表示するのに必要な情報)を、パイプ本数計数装置100(出力部109)から上位コンピュータ200に送信し、上位コンピュータ200で表示するようにしてもよい。
また、前述したように、ブロブ321、322、323の中から、パイプ20とは明らかに異なるものを排除してパイプ候補となるブロブ321を抽出するのが好ましいが、必ずしもパイプ候補を導出する必要はない。
尚、以上説明した本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体、又はかかるプログラムを伝送する伝送媒体も本発明の実施の形態として適用することができる。また、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体などのプログラムプロダクトも本発明の実施の形態として適用することができる。前記のプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発
明の範疇に含まれる。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10 スタック
20 パイプ
30 撮像装置
41、42 照明装置
100 パイプ本数計数装置
310 パイプ画像
320 2値化パイプ画像
321 パイプ候補となるブロブ
321a〜321i、321k〜321m、321o パイプと判定されるパイプ候補
321j、321n パイプと判定されないパイプ候補
322、323 パイプ候補以外のブロブ

Claims (8)

  1. スタックに段積みされている複数の鋼パイプの本数を、該複数の鋼パイプの撮像画像を画像処理して計数するパイプ本数計数方法であって、
    前記複数の鋼パイプを、当該鋼パイプの端面の方向から撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程により撮像された画像を2値化する2値化工程と、
    前記2値化工程により2値化された画像から、連続する複数の同値の画素により形成される閉領域であるブロブを導出するブロブ処理工程と、
    前記ブロブ処理工程により導出されたブロブを固定した状態で、当該ブロブの複数の箇所における径を導出し、導出した径を用いて、当該ブロブが、パイプ判定条件を満たすか否かを判定することを、前記ブロブ処理工程により導出されたブロブのそれぞれについて行うパイプ判定工程と、
    前記パイプ判定工程により、パイプ判定条件を満たすと判定されたブロブの数を、前記スタックに段積みされている複数の鋼パイプの本数として導出するパイプ本数導出工程と、
    前記パイプ本数導出工程で導出された本数を含む情報を出力する出力工程と、を有することを特徴とするパイプ本数計数方法。
  2. 前記パイプ判定工程は、前記ブロブ処理工程により導出されたブロブの4つの接線により囲まれる矩形を、当該ブロブに対して外接する矩形として導出し、当該導出した矩形の辺の長さに基づいて、当該ブロブが、パイプ判定条件を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のパイプ本数計数方法。
  3. 前記パイプ判定工程は、前記導出した矩形と異なる1つ又は複数の矩形であって、前記ブロブ処理工程により導出されたブロブの4つの接線により囲まれる1つ又は複数の矩形を、当該ブロブに対して外接する矩形として更に導出し、導出した複数の矩形の辺の長さを用いて、当該ブロブが、パイプ判定条件を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載のパイプ本数計数方法。
  4. 前記複数の矩形の相互に対応する辺のなす角度が90[°]及び180[°]と異なる角度であることを特徴とする請求項3に記載のパイプ本数計数方法。
  5. 前記ブロブ処理工程により導出されたブロブの面積を用いて、前記ブロブ処理工程により導出されたブロブのそれぞれから、パイプ候補となるブロブを抽出するパイプ候補抽出工程を有し、
    前記パイプ判定工程は、前記パイプ候補抽出工程により抽出されたブロブが、パイプ判定条件を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のパイプ本数計数方法。
  6. 前記パイプ本数導出工程で導出された本数と、前記スタックで管理されていると想定されている鋼パイプの本数とを比較する比較工程を有し、
    前記出力工程は、前記比較工程による比較の結果、前記パイプ本数導出工程で導出された本数と、前記スタックで管理されていると想定されている鋼パイプの本数とが一致しない場合には、そのことに係る情報を出力することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のパイプ本数計数方法。
  7. スタックに段積みされている複数の鋼パイプの本数を、該複数の鋼パイプの撮像画像を画像処理して計数するパイプ本数計数装置であって、
    前記複数の鋼パイプを、当該鋼パイプの端面の方向から撮像した画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段により取得された画像を2値化する2値化手段と、
    前記2値化手段により2値化された画像から、連続する複数の同値の画素により形成される閉領域であるブロブを導出するブロブ処理手段と、
    前記ブロブ処理手段により導出されたブロブを固定した状態で、当該ブロブの複数の箇所における径を導出し、導出した径を用いて、当該ブロブが、パイプ判定条件を満たすか否かを判定することを、前記ブロブ処理手段により導出されたブロブのそれぞれについて行うパイプ判定手段と、
    前記パイプ判定手段により、パイプ判定条件を満たすと判定されたブロブの数を、前記スタックに段積みされている複数の鋼パイプの本数として導出するパイプ本数導出手段と、
    前記パイプ本数導出手段で導出された本数を含む情報を出力する出力手段と、を有することを特徴とするパイプ本数計数装置。
  8. スタックに段積みされている複数の鋼パイプの本数を、該複数の鋼パイプの撮像画像を画像処理して計数することをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記複数の鋼パイプを、当該鋼パイプの端面の方向から撮像した画像を取得する画像取得工程と、
    前記画像取得工程により取得された画像を2値化する2値化工程と、
    前記2値化工程により2値化された画像から、連続する複数の同値の画素により形成される閉領域であるブロブを導出するブロブ処理工程と、
    前記ブロブ処理工程により導出されたブロブを固定した状態で、当該ブロブの複数の箇所における径を導出し、導出した径を用いて、当該ブロブが、パイプ判定条件を満たすか否かを判定することを、前記ブロブ処理工程により導出されたブロブのそれぞれについて行うパイプ判定工程と、
    前記パイプ判定工程により、パイプ判定条件を満たすと判定されたブロブの数を、前記スタックに段積みされている複数の鋼パイプの本数として導出するパイプ本数導出工程と、
    前記パイプ本数導出工程で導出された本数を含む情報を出力する出力工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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