JP2014043286A - 媒体搬送装置及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のガイド軸4と、媒体Pを支持する支持部13と前記複数のガイド軸に支持される三つ以上の軸受8a、8b、8c、8dとを有し、該複数のガイド軸4上を移動する移動体15と、を備え、前記三つ以上の軸受8a、8b、8c、8dのうち他の軸受8b、8c、8dよりも前記移動体の重心Cから離れた位置に設けられた少なくとも一つの軸受8aは、重力方向Zにおいて、前記移動体15に対して移動可能であって、前記移動体15は、該移動体15に対して移動可能な軸受8aを前記ガイド軸4に押し付けることが可能な押し付け機構18を有することを特徴とする。
【選択図】図3
Description
特に、四つ以上の軸受を備えた媒体搬送装置では、通常、前記移動体の自重により、前記重心の位置から近い位置に設けられた三つの軸受は前記ガイド軸と接触する。そして、前記四つ以上の軸受のうちの該三つの軸受以外の軸受は、前記ガイド軸と接触しない場合がある。
しかしながら、このような場合であっても、本態様によれば、前記三つの軸受以外の軸受を重力方向において前記移動体に対して移動可能とし、該軸受を前記ガイド軸に押し付ける押し付け機構を設けているので、該軸受を前記ガイド軸と確実に接触させることが可能になる。すなわち、ガイド軸と軸受との接触不良を抑制し、移動体を移動する際の振動を抑制することが可能になる。
また、前記移動可能な軸受を前記第2軸受とすることにより、重力方向及び前記移動体の移動方向の両方向と交差する方向において大きな自由度でガイド軸と接触させることが可能になる。
本態様によれば、前記重心を中心とした回転方向に力が加わることによる前記移動体の振動を抑制できる。
また、下記の実施例では記録装置として記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置を用いて説明している。しかし、本発明の記録装置は、インクジェット記録装置に限定されるわけではない。例えば、本発明は転写式の記録装置なども含む。
また、下記の実施例では媒体(被記録媒体P)として布帛であるTシャツを使用したが(図4参照)、本発明で使用可能な媒体はTシャツに限定されず、また布帛に限定されるわけでもない。
最初に、本発明の実施例に係る記録装置について説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る記録装置の概略斜視図である。
本発明の移動体15は、ステージ7と、被記録媒体Pを支持する支持部としてのトレイ13と、トレイ13の高さを調整する高さ調整機構を兼ねた支柱14とで構成されている。また、軸受8aは、軸受8b、8c、8dよりも移動体15の重心Cから離れた位置に設けられている。なお、トレイ13はステージ7に対して取り外し可能である。
図3は、本発明の実施例1に係る記録装置の要部平面図である。
本実施例において、重心Cと軸受8aとの距離Laは、重心Cと軸受8bとの距離Lb、重心Cと軸受8cとの距離Lc、重心Cと軸受8dとの距離Ldのいずれよりも長い。別の表現をすると、軸受8b、8c、8dは軸受8aよりも重心Cに近い。このため、ガイド軸4に対する移動体15の重力方向Zにおいて極端に軸受8aが下方に位置していない限り、軸受8b、8c、8dは、常にガイド軸4と接触しこれに支持される。すなわち、重力方向Zにおける軸受8aの位置を調整してガイド軸4に接触させることにより、移動体15は、軸受8a、8b、8c、8dの四つによりガイド軸4に支持されることが可能になる。
図4(A)は本実施例の被記録媒体PとしてのTシャツである。この被記録媒体Pを図4(B)のように、トレイ13の上面にセットする。本実施例の記録装置1は、図2に示される位置にあるトレイ13にこのように被記録媒体Pをセットした後、記録を開始する。
図5は、本発明の実施例1に係る記録装置の要部であるステージ7の正面図である。
本実施例の記録装置1は、同じ構成の二本のガイド軸4が平行に備えられている。ステージ7には、この二本のガイド軸4に対応して第1軸受としての軸受8c及び第2軸受としての軸受8aが備えられている。軸受8cは、二つの傾斜面により山形を成す切妻形状をしており、方向Yには拘束されて支持されているが重力方向Z(重力と反対方向Z1)には移動可能に支持している。また、軸受8aは、上部に一部水平面を有し下部を半分程欠いた半円筒状の形状をしており、ガイド軸4に対して水平方向に隙間Gがある。このため、方向Y及び重力方向Z(重力と反対方向Z1)に移動可能に支持されている。
なお、図5においては不図示であるが、軸受8bは、重力方向Zにおいて移動体15(ステージ7)に対して移動可能な構成とはなっていないが軸受8aと同様な形状をしている。また、軸受8dは、軸受8cと同様な形状をしている。
なお、軸受8a、8bは方向Yに移動可能に支持されるが、軸受8c、8dは方向Yに拘束されて支持される。このため、移動体15を移動する際に方向Yに振動することやガイド機能が低下することは抑制される。
図6は、本発明の実施例1に係る記録装置の要部である押し付け機構18の拡大側面図である。なお、回転体12は省略している。
なお、本実施例の押し付け機構18は断面が円形の偏心軸16を備えているが、本発明はこのような押し付け機構に限定されない。例えば、偏心軸16の代わりに断面が楕円形の回転軸を使用することができる。
図7は、本発明の実施例2に係る記録装置の要部平面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
図7(A)で表される本実施例の記録装置は、ガイド軸をガイド軸4a、4b、4cと3本有している。ステージ7は、この3本のガイド軸4a、4b、4cに対応して軸受8e(ガイド軸4aに対応)、軸受8f(ガイド軸4bに対応)、軸受8g(ガイド軸4cに対応)を有している。軸受8eは、軸受8fと軸受8gとを結ぶ線分L1の中点M1を通る重力方向Zの直線と交差し且つステージ7の移動方向Xに沿う直線L2上に配置されている。また、重心Cも直線L2上に位置している。なお、本実施例では軸受8fと軸受8gとは方向Yに沿って設けられているので、別の表現をすると、軸受8eは、軸受8fと軸受8gとを結ぶ方向Yの線分L1の垂直2等分面上に配置されている。また、重心Cも該垂直2等分面上に位置している。このような構成とすることで、ステージ7からガイド軸4a、4b、4cにかかる重量を均衡させることができ、ステージ7の振動を抑制できる。
図8は、本発明の実施例3に係る記録装置の要部平面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
図8(A)で表される本実施例の記録装置は、ガイド軸をガイド軸4a、4b、4cと3本有している。ステージ7は、この3本のガイド軸4a、4b、4cに対応して軸受8h、8j(ガイド軸4aに対応)、軸受8i(ガイド軸4bに対応)、軸受8k(ガイド軸4cに対応)を有している。軸受8h、8jは、軸受8iと軸受8kとを結ぶ線分L4の中点M3を通る重力方向Zの直線と交差し且つステージ7の移動方向Xに沿う直線L5上に配置されている。また、重心Cも直線L5上に位置している。なお、本実施例では軸受8iと軸受8kとは方向Yに沿って設けられているので、軸受8h、8jは、軸受8iと軸受8kとを結ぶ方向Yの線分L4の垂直2等分面上に配置されている。また、重心Cも該垂直2等分面上に位置している。このような構成とすることで、ステージ7からガイド軸4a、4b、4cにかかる重量を均衡させることができ、ステージ7の振動を抑制できる。
図9は、本発明の実施例4に係る記録装置の要部平面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
図9(A)で表される本実施例の記録装置は、ガイド軸をガイド軸4b、4cと2本有している。ステージ7は、この2本のガイド軸4b、4cに対応して軸受8l、8m(ガイド軸4bに対応)、軸受8n(ガイド軸4cに対応)を有している。ベルトホルダー11及び重心Cは、軸受8mと軸受8n(軸受8lと軸受8n)とを結ぶ線分L7の中点M5を通る重力方向Zの直線と交差し且つステージ7の移動方向Xに沿う直線L8上に位置している。なお、本実施例では軸受8mと軸受8nとは方向Yに沿って設けられているので、ベルトホルダー11及び重心Cは、軸受8mと軸受8nとを結ぶ方向Yの線分L7の垂直2等分面上に位置している。このような構成とすることで、重心Cを中心とした回転方向に力が加わることによるステージ7の振動を抑制できる。
図10は、本発明の実施例5に係る記録装置の要部平面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
図10(A)で表される本実施例の記録装置は、ガイド軸をガイド軸4b、4cと2本有している。ステージ7は、この2本のガイド軸4b、4cに対応して軸受8o、8p(ガイド軸4bに対応)、軸受8q(ガイド軸4cに対応)を有している。また、重心C及び軸受8qは、軸受8oと軸受8pとを結ぶステージ7の移動方向Xの線分L9の垂直2等分面上(線分L9の中点M6を通る重力方向Zの直線と交差し且つ前記移動体の移動方向Xと交差する直線L10上)に位置している。このような構成とすることで、ステージ7の移動方向Xにおいてステージ7からガイド軸にかかる重量を均衡させることができ、ステージ7の振動を抑制できる。
図11は、本発明の実施例6に係る記録装置の要部平面図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
図11(A)で表される本実施例の記録装置は、ガイド軸をガイド軸4b、4cと2本有している。ステージ7は、この2本のガイド軸4b、4cに対応して軸受8s、8r(ガイド軸4bに対応)、軸受8t(ガイド軸4cに対応)を有している。また、ベルトホルダー11、重心C及び軸受8tは、軸受8rと軸受8sとを結ぶステージ7の移動方向Xの線分L13の垂直2等分面上(線分L13の中点M8を通る重力方向Zの直線と交差し且つ前記移動体の移動方向Xと交差する直線L14上)に位置している。このような構成とすることで、ステージ7の移動の際にステージ7の移動方向Xにおいてステージ7からガイド軸にかかる重量を均衡させることができ、ステージ7の振動を抑制できる。
6 記録ヘッド、7 ステージ、8a、8b、8c、8d、 軸受、
8e、8f、8g、8h、8i、8j、8k、8l、8m、8n 軸受、
8o、8p、8q、8r、8s、8t 軸受、9 ベルト、
10 プーリー、11 ベルトホルダー、12 回転体、13 トレイ、
14 支柱、15 移動体、16 偏心軸、17 ピン、18 押し付け機構、
19 溝、20 支持部材、C 移動体15の重心、G 隙間、
La、Lb、Lc、Ld 重心Cから軸受8a、8b、8c、8dまでの距離、
Le、Lf、Lg 重心Cから軸受8e、8f、8gまでの距離、
Lh、Li、Lj、Lk 重心Cから軸受8h、8i、8j、8kまでの距離、
Ll、Lm、Ln 重心Cから軸受8l、8m、8nまでの距離、
Lo、Lp、Lq 重心Cから軸受8o、8p、8qまでの距離、
Lr、Ls、Lt 重心Cから軸受8r、8s、8tまでの距離、
P 被記録媒体、RC 偏心軸16の回転中心
Claims (10)
- 複数のガイド軸と、
媒体を支持する支持部と前記複数のガイド軸に支持される三つ以上の軸受とを有し、該複数のガイド軸上を移動する移動体と、を備え、
前記三つ以上の軸受のうち他の軸受よりも前記移動体の重心から離れた位置に設けられた少なくとも一つの軸受は、重力方向において、前記移動体に対して移動可能であって、
前記移動体は、該移動体に対して移動可能な軸受を前記ガイド軸に押し付けることが可能な押し付け機構を有することを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記三つ以上の軸受は、前記ガイド軸に対して重力と反対方向に移動可能であることを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項2に記載の媒体搬送装置において、
前記三つ以上の軸受は、
前記複数のガイド軸に対応して、
一方のガイド軸に対して重力方向及び前記移動体の移動方向の両方向と交差する交差方向に拘束されて支持される第1軸受と、他方のガイド軸に対して前記交差方向に移動可能に支持される第2軸受と、を有し、
前記移動体に対して移動可能な軸受は、
前記第2軸受であることを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の媒体搬送装置において、
前記押し付け機構は、
前記移動体に対して移動可能な軸受に当接する偏心軸と該偏心軸の回転機構とを有し、該偏心軸を回転させることにより該軸受を前記ガイド軸に押し付けることを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の媒体搬送装置において、
前記移動体は、前記移動のための移動力を受ける二つの作用点を有し、
前記重心は、前記二つの作用点を結ぶ線分の中点を通る重力方向の直線と交差し且つ前記移動体の移動方向に沿う直線上に位置することを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の媒体搬送装置において、
該媒体搬送装置は、三本のガイド軸を備え、
前記移動体は、前記三本のガイド軸に対応して軸受を備え、
前記重心及び前記三本のガイド軸のうちの中側のガイド軸に支持される軸受は、該三本のガイド軸のうちの一方の外側のガイド軸に支持される軸受と他方の外側のガイド軸に支持される軸受とを結ぶ線分の中点を通る重力方向の直線と交差し且つ前記移動体の移動方向に沿う直線上に位置することを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の媒体搬送装置において、
該媒体搬送装置は、二本のガイド軸を備え、
前記移動体は、
前記二本のガイド軸に対応して軸受を備え、
前記移動のための移動力を受ける作用点を有し、
前記重心及び前記作用点は、前記二本のガイド軸のうちの一方に支持される軸受と他方に支持される軸受とを結ぶ線分の中点を通る重力方向の直線と交差し且つ前記移動体の移動方向に沿う直線上に位置することを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1から4及び請求項7のいずれか1項に記載の媒体搬送装置において、
該媒体搬送装置は、二本のガイド軸を備え、
前記移動体は、前記二本のガイド軸に対応して該二本のガイド軸のうちの一方に支持される複数の軸受と他方に支持される軸受とを備え、
前記他方に支持される軸受は、前記一方に支持される複数の軸受のうちの二つの軸受を結ぶ線分の中点を通る重力方向の直線と交差し且つ前記移動体の移動方向と交差する直線上に位置することを特徴とする媒体搬送装置。 - 請求項1から4、請求項7及び請求項8のいずれか1項に記載の媒体搬送装置において、
該媒体搬送装置は、二本のガイド軸を備え、
前記移動体は、
前記二本のガイド軸に対応して該二本のガイド軸のうちの一方に支持される複数の軸受と他方に支持される軸受とを備え、
前記移動のための移動力を受ける作用点を有し、
前記重心及び前記作用点の少なくともいずれか1つは、前記一方に支持される複数の軸受のうちの二つの軸受を結ぶ線分の中点を通る重力方向の直線と交差し且つ前記移動体の移動方向と交差する直線上に位置することを特徴とする媒体搬送装置。 - 被記録媒体に記録する記録部と、
請求項1から9のいずれか1項に記載の媒体搬送装置と、を備えることを特徴とする記録装置。
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JP2012184896A JP5987555B2 (ja) | 2012-08-24 | 2012-08-24 | 媒体搬送装置及び記録装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103950753A (zh) * | 2014-05-08 | 2014-07-30 | 肖叶 | 一种滑动式纸张样张载物台 |
CN104986590A (zh) * | 2015-06-01 | 2015-10-21 | 李跃东 | 一种印刷纸张滑架 |
WO2018179489A1 (ja) * | 2017-03-29 | 2018-10-04 | ブラザー工業株式会社 | 加工装置 |
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JPH0182326U (ja) * | 1987-11-24 | 1989-06-01 | ||
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JP2006266404A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Tottori Univ | ハイブリッド型直動案内装置 |
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2012
- 2012-08-24 JP JP2012184896A patent/JP5987555B2/ja active Active
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