JP2014043062A - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014043062A
JP2014043062A JP2012187290A JP2012187290A JP2014043062A JP 2014043062 A JP2014043062 A JP 2014043062A JP 2012187290 A JP2012187290 A JP 2012187290A JP 2012187290 A JP2012187290 A JP 2012187290A JP 2014043062 A JP2014043062 A JP 2014043062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
ink
nozzle opening
piezoelectric actuator
jet recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2012187290A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichiro Matsushita
潤一郎 松下
Hirofumi Teramae
浩文 寺前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012187290A priority Critical patent/JP2014043062A/ja
Priority to US13/971,882 priority patent/US8888218B2/en
Publication of JP2014043062A publication Critical patent/JP2014043062A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head
    • B41J2/16526Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head by applying pressure only
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2002/16567Cleaning of print head nozzles using ultrasonic or vibrating means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2002/16573Cleaning process logic, e.g. for determining type or order of cleaning processes

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】液体の無駄な消費を抑制すると共にノズル開口近傍の液体の乾燥・増粘による吐出不良や成分の沈降を抑制することができる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】流路に連通するノズル開口から液体を噴射させる圧力発生手段と、前記流路に液体を供給する液体貯留手段と、前記ノズル開口を覆うキャップを備えた液体噴射ヘッドであって、圧力発生手段は、前記液体貯留手段の交換時であって、前記液体噴射ヘッドに前記キャップがされていない時に、微振動駆動を行う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを吐出するインクジェット式記録装置に関する。
液滴を吐出する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置としては、圧力発生手段によって流路内に圧力を発生させ、流路に連通するノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッドを具備するインクジェット式記録装置が挙げられる。
インクジェット式記録ヘッドには、インクが貯留された液体貯留手段であるインクカートリッジが着脱可能に設けられて、インクカートリッジから供給されたインクをインクジェット式記録ヘッドがインク滴として吐出する。
このようなインクジェット式記録ヘッドでは、印刷動作を行わずに長期放置されると、ノズル開口近傍のインクが乾燥し、飛翔曲がりや目詰まりなどの吐出不良が発生する。また、印刷動作を行わないと、流路内にインクの流れが停滞し、インクに含まれる成分が流路内に沈降してしまうという問題が発生する。
このため、流路内のインクをノズル開口から吸引する吸引動作や、ノズル開口のインクのメニスカスをインク滴として吐出されないように振動させる微振動駆動や、ノズル開口を外気にさらされないように密封する方法などが行われていた(特許文献1等参照)。
特開2003−39701号公報
しかしながら、インクカートリッジ等の液体貯留手段を交換する際に、インクジェット式記録ヘッドを保持したキャリッジは、待機位置(ホームポジション)から交換可能な交換位置まで移動されるため、インクジェット式記録ヘッドは液体噴射面を覆うキャップから開放される。このようにインクジェット式記録ヘッドの液体噴射面がキャップから開放されると、ノズル開口近傍のインクが乾燥し、増粘することで、吐出されるインク滴の飛翔曲がりや目詰まり等の吐出不良が発生してしまうという問題がある。
また、インクカートリッジの交換を行う度にノズル開口の乾燥により増粘したインクをノズル開口から吸引して廃棄するクリーニング動作を行うと、インクの無駄な消費が増大してしまうという問題がある。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドを具備するインクジェット式記録装置に限定されず、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、液体の無駄な消費を抑制すると共にノズル開口近傍の液体の乾燥・増粘による吐出不良や成分の沈降を抑制することができる液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、圧力発生手段の駆動によって流路内に圧力変化を生じさせて前記流路に連通するノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドを被噴射媒体に対して相対的に移動可能に保持する保持部材と、前記保持部材に保持されて前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体貯留手段と、前記液体噴射ヘッドの液体噴射面を覆うキャップと、を具備し、前記圧力発生手段は、前記液体貯留手段の交換時であって、前記液体噴射ヘッドに前記キャップがされていない時に、微振動駆動を行うことを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、液体貯留手段交換時であって、キャップが液体噴射面を覆っていない時に、微振動駆動を行っているため、ノズル開口の液体のメニスカスが振動して、ノズル開口近傍の液体の乾燥による増粘や流路内の液体の成分の沈降を抑制することができる。したがって、液体貯留手段を交換した後にノズル開口から液体を吸引するクリーニング動作を行う必要がなく、液体の無駄な消費を抑制することができる。
ここで、前記液体噴射ヘッドは、液体として染料系液体を吐出する複数の前記ノズル開口を有する染料ノズル群と、液体として顔料系液体を吐出する複数の前記ノズル開口を有する顔料ノズル群と、を備え、前記顔料ノズル群に対応する前記圧力発生手段は、前記液体貯留手段の交換時であって、前記液体噴射ヘッドに前記キャップがされていない時に、微振動駆動を行うことが好ましい。これによれば、顔料ノズル群に対応する圧力発生手段のみに微振動駆動を行わせることで、乾燥により増粘し易い顔料系液体の増粘を抑制することができるとともに、発熱を抑えて、圧力発生手段の製品寿命を延ばすことができる。
本発明の実施形態1に係る記録装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施形態1に係る制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る駆動波形を示す波形図である。 本発明の実施形態1に係る微振動駆動のフローチャートである。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置を示す概略図である。
図1に示すように、液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドを有するヘッドユニット1A及び1Bは、液体貯留手段であるインクカートリッジ2A及び2Bがそれぞれ着脱可能に設けられている。
このヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動可能に設けられている。なお、ヘッドユニット1A及び1Bは、液体として、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される(主走査方向)。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラーなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8上に搬送されるようになっている(副走査方向)。そして、このようなインクジェット式記録装置Iでは、キャリッジ3がキャリッジ軸5に沿って移動されると共にインクジェット式記録ヘッドによってインク滴が吐出されて記録シートSに印刷される。
また、本実施形態のインクジェット式記録装置Iの非印字領域には、ノズル開口を覆う本実施形態のキャップである吸引キャップ9が設けられている。ここで、本実施形態の非印字領域とは、キャリッジ3の移動方向の端部であるプラテン8の側方のことである。また、吸引キャップ9にはチューブを介して、例えば、真空ポンプ等の吸引装置10が接続されている。この吸引装置10によってインクジェット式記録ヘッドの液体噴射面に密着した吸引キャップ9の内部の気体を吸引することで、ノズル開口を介してインクジェット式記録ヘッドの流路内のインクを吸引する。なお、吸引キャップ9は、非印刷時にインクジェット式記録ヘッドの液体噴射面に密着してノズル開口を封止して当該ノズル開口近傍のインクの乾燥及び増粘を抑制する密着キャップとしても機能する。もちろん、吸引キャップ9とは別に密着キャップを設けるようにしてもよい。本願の特許請求の範囲に記載のキャップとは、ノズル開口を覆ってノズル開口近傍のインクの乾燥及び増粘を抑制するものであれば特に限定されず、本実施形態の吸引キャップ9であっても密着キャップであってもよく、またその他のキャップであってもよい。
なお、本実施形態では、吸引キャップ9が設けられた領域をインクジェット式記録ヘッド(キャリッジ3)のホームポジションと称する。
ここで、液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドについて図2を用いて説明する。図2は、液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの断面図である。
図2に示すインクジェット式記録ヘッド20は、縦振動型の圧電アクチュエーターを有するタイプであり、流路基板21には、複数の圧力発生室22が、同じ色のインクを吐出する複数のノズル開口23が並設される方向に沿って並設されている。以降、この方向を圧力発生室22の並設方向、又は第1の方向と称する。また、流路基板21の両側(圧力発生室22が開口する面とその反対側の面)は、各圧力発生室22に対応してノズル開口23を有するノズルプレート24と、振動板25とにより封止されている。また、流路基板21には、各圧力発生室22毎にそれぞれインク供給口26を介して連通されて複数の圧力発生室22の共通のインク室となるマニホールド27が形成されており、マニホールド27には、図1に示したインクカートリッジ2A、2Bが接続される。
一方、振動板25の圧力発生室22とは反対側には、各圧力発生室22に対応する領域にそれぞれ圧電アクチュエーター28の先端が当接されて設けられている。これらの圧電アクチュエーター28は、圧電材料29と、電極形成材料30及び31とを縦に交互にサンドイッチ状に挟んで積層され、振動に寄与しない不活性領域が固定基板32に固着されている。なお、固定基板32と、振動板25、流路基板21及びノズルプレート24とは、基台33を介して一体的に固定されている。
このように構成されたインクジェット式記録ヘッド20では、インクカートリッジ2A、2Bに連通されるインク流路を介してマニホールド27にインクが供給され、インク供給口26を介して各圧力発生室22に分配される。実際には、圧電アクチュエーター28に電圧を印加することにより圧電アクチュエーター28を収縮させる。これにより、振動板25が圧電アクチュエーター28と共に変形されて(図中上方向に引き上げられて)圧力発生室22の容積が広げられ、圧力発生室22内にインクが引き込まれる。そして、ノズル開口23に至るまで内部をインクで満たした後、駆動回路からの記録信号に従い、圧電アクチュエーター28の電極形成材料30及び31に印加していた電圧を解除すると、圧電アクチュエーター28が伸張されて元の状態に戻る。これにより、振動板25も変位して元の状態に戻るため圧力発生室22が収縮され、内部圧力が高まりノズル開口23からインク滴が吐出される。すなわち、本実施形態では、圧力発生室22に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として縦振動型の圧電アクチュエーター28が設けられている。また、本実施形態では、ノズル開口23が開口する面を液体噴射面としている。
ここで、図3を参照して、本実施形態のインクジェット式記録装置Iの制御について説明する。なお、図3は、本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録装置の制御構成を示すブロック図である。
本実施形態のインクジェット式記録装置Iは、図3に示すように、プリンターコントローラー111とプリントエンジン112とから概略構成されている。プリンターコントローラー111は、外部インターフェース113(以下、外部I/F113という)と、各種データを一時的に記憶するRAM114と、制御プログラム等を記憶したROM115と、CPU等を含んで構成した制御部116と、クロック信号を発生する発振回路117と、インクジェット式記録ヘッド20へ供給するための駆動信号を発生する駆動信号発生部118と、この駆動信号発生部118で使用するための電源を生成する電源生成部119と、駆動信号や印刷データに基づいて展開されたドットパターンデータ(ビットマップデータ)等をプリントエンジン112に送信する内部インターフェース120(以下、内部I/F120という)と、を備えている。
外部I/F113は、例えば、キャラクターコード、グラフィック関数、イメージデータ等によって構成される印刷データを、図示しないホストコンピューター等から受信する。また、この外部I/F113を通じてビジー信号(BUSY)やアクノレッジ信号(ACK)が、ホストコンピューター等に対して出力される。RAM114は、受信バッファー121、中間バッファー122、出力バッファー123、及び、図示しないワークメモリーとして機能する。そして、受信バッファー121は外部I/F113によって受信された印刷データを一時的に記憶し、中間バッファー122は制御部116が変換した中間コードデータを記憶し、出力バッファー123はドットパターンデータを記憶する。なお、このドットパターンデータは、階調データをデコード(翻訳)することにより得られる印字データによって構成してある。
駆動信号発生部118は、本発明の駆動信号発生手段に相当し、吐出駆動信号や微振動駆動信号を発生させる。
ここで、吐出駆動信号(COM)は、詳しくは後述するが、インク滴を吐出させるように圧電アクチュエーター28を駆動(吐出駆動)する吐出パルスを1記録周期T内に有する信号であり、記録周期T毎に繰り返し発生される。
微振動駆動信号は、詳しくは後述するが、インク滴が吐出されない程度に圧電アクチュエーター28を駆動(微振動駆動)する微振動駆動パルスを周期T′内に有する信号であり、周期T′毎に繰り返し発生される。
なお、駆動信号として、吐出パルスと微振動駆動パルスとを複合させたものを用いて、所定のタイミングで吐出パルスのみ、微振動駆動パルスのみ又は両方を圧電アクチュエーターに供給するようにしてもよい。
ちなみに、記録周期Tは、吐出駆動信号の繰り返し単位であり、本発明における吐出周期の一種である。また、周期T′は、微振動駆動の繰り返し単位であり、任意の周期に設定できる。もちろん、微振動駆動の微振動駆動パルスを電圧や時間、周期等の異なるものを複数用意し、必要に応じて微振動駆動パルスを選択するようにしてもよい。ちなみに、微振動駆動には、印字中にインクを吐出しない圧電アクチュエーター300を微振動させて非使用のノズル開口の目詰まりを抑制する印字内微振動と、その印字内微振動の範囲外で圧電アクチュエーター300を微振動させる印字外微振動とがある。そして、印字内微振動と印字外微振動とは、同じ微振動駆動信号を用いてもよいし、印字外微振動として専用の微振動駆動信号を用いるようにしてもよい。詳しくは後述するが、本実施形態の図4(b)に示す微振動駆動信号は、専用の印字外微振動駆動信号のことである。
また、ROM115には、各種データ処理を行わせるための制御プログラム(制御ルーチン)の他に、フォントデータ、グラフィック関数等を記憶させてある。
制御部116は、受信バッファー121内の印刷データを読み出すと共に、この印刷データを変換して得た中間コードデータを中間バッファー122に記憶させる。また、中間バッファー122から読み出した中間コードデータを解析し、ROM115に記憶させているフォントデータ及びグラフィック関数等を参照して、中間コードデータをドットパターンデータに展開する。そして、制御部116は、必要な装飾処理を施した後に、この展開したドットパターンデータを出力バッファー123に記憶させる。
そして、インクジェット式記録ヘッド20の1行分に相当するドットパターンデータが得られたならば、この1行分のドットパターンデータは、内部I/F120を通じてインクジェット式記録ヘッド20に出力される。また、出力バッファー123から1行分のドットパターンデータが出力されると、展開済みの中間コードデータは中間バッファー122から消去され、次の中間コードデータについての展開処理が行われる。
また、制御部116は、所定のタイミングでインクジェット式記録ヘッド20の圧電アクチュエーター28に微振動駆動を行わせる。
具体的には、制御部116は、液体貯留手段交換シーケンス実行判定手段200と、キャッピング判定手段201と、液体貯留手段交換判定手段202と、を具備する。なお、本実施形態で記載するキャッピングとは、吸引キャップ9が少なくともノズル開口23を覆うことを意味する。
液体貯留手段交換シーケンス実行判定手段200は、液体貯留手段であるインクカートリッジ2A、2B(図1参照)の交換シーケンスが実行されたか否かを判定する。ここで液体貯留手段交換シーケンスとは、液体貯留手段であるインクカートリッジ2A、2Bを交換する手順を順番に実行するものである。例えば、液体貯留手段交換シーケンスは、ホームポジション(非印刷領域)で液体噴射面が吸引キャップ9によってキャッピングされた状態から、液体噴射面を開放し、キャリッジ3を走査方向に移動して所定の交換ポジションに移動する。そして、交換が必要なインクカートリッジ2A、2Bを表示や音で示す。その後、インクカートリッジ2A、2Bがユーザーによって交換されたら、キャリッジ3をホームポジション(非印刷領域)に移動して、液体噴射面を吸引キャップ9によってキャッピングする。また、インクカートリッジ2A、2Bのインク残量カウントをリセットするなどの処理を行う。
このような液体貯留手段交換シーケンスは、例えば、ユーザーによって交換スイッチが押下されることによって実行される。なお、液体貯留手段交換シーケンスにおいて、実際にインクカートリッジ2A、2Bを交換するのはユーザーである。したがって、ユーザーが交換をしない限り、インクジェット式記録ヘッド20(キャリッジ3)は、交換ポジションに留まるようになっている。もちろん、一定時間が経過してもユーザーによってインクカートリッジ2A、2Bが交換されない場合には、インクジェット式記録ヘッド20(キャリッジ3)をホームポジションに移動させて、液体噴射面を吸引キャップ9によってキャッピングしてもよい。
ちなみに、インクカートリッジ2A、2Bの交換は、ホームポジション(非印刷領域)で行うことはできない。これは、例えば、ホームポジション(非印刷領域)には、電源等が設けられており、ユーザーが誤って感電するなどの危険があるからである。また、ホームポジション(非印刷領域)でインクカートリッジ2A、2Bを交換可能にしてしまうと、インクジェット式記録装置Iに電源が投入されていない状態でインクカートリッジ2A、2Bが交換されてしまう虞がある。このようにインクジェット式記録装置Iに電源が投入されていない状態でインクカートリッジ2A、2Bが交換されてしまうと、インクカートリッジ2A、2Bのインク残量が正確に把握できなくなることや、間違った色のインクカートリッジが装着されるのなどの虞がある。本実施形態の液体貯留手段交換シーケンスでは、キャリッジ3を交換ポジション、具体的には、印刷領域等に移動してインクカートリッジ2A、2Bの交換を可能とすることで、感電する危険性を低下させることができると共にインクジェット式記録装置Iの電源が投入されて、インクカートリッジ2A、2Bの交換を把握することで、インクカートリッジ2A、2Bの交換前の状態及び交換後の状態を確実に把握することができる。
キャッピング判定手段201は、インクジェット式記録ヘッド20の液体噴射面が吸引キャップ9によってキャッピングされているか否かを判定する。例えば、吸引キャップ9にセンサーを設けて、液体噴射面に接触しているか否かを判定するようにしてもよく、また、吸引キャップ9の液体噴射面側への移動制御の状態によって液体噴射面に接触しているか判定するようにしてもよい。
液体貯留手段交換判定手段202は、液体貯留手段であるインクカートリッジ2A、2Bが交換されたか否かを判定する。例えば、インクカートリッジ2A、2Bが装着される部分にセンサーを設けて、インクカートリッジ2A、2Bの装着・脱着状態を監視することでインクカートリッジ2A、2Bが交換されたか否かを判定するようにしてもよく、また、インクカートリッジ2A、2Bに当該インクカートリッジ2A、2Bの情報(インク情報や識別ID等)が記録されたメモリーを搭載して、当該メモリーからインクカートリッジ2A、2Bの情報を読み取ることでインクカートリッジ2A、2Bが交換されたか否かを判定するようにしてもよい。
プリントエンジン112は、インクジェット式記録ヘッド20と、紙送り機構124と、キャリッジ機構125とを含んで構成してある。紙送り機構124は、紙送りモーターとプラテン8等から構成してあり、記録紙等の記録シートSをインクジェット式記録ヘッド20の記録動作に連動させて順次送り出す。即ち、この紙送り機構124は、記録シートSを副走査方向に相対移動させる。
キャリッジ機構125は、インクジェット式記録ヘッド20を搭載可能なキャリッジ3と、このキャリッジ3を主走査方向に沿って走行させるキャリッジ駆動部とから構成してあり、キャリッジ3を走行させることによりインクジェット式記録ヘッド20を主走査方向に移動させる。なお、キャリッジ駆動部は、上述したように駆動モーター6及びタイミングベルト7等で構成されている。
インクジェット式記録ヘッド20は、副走査方向に沿って多数のノズル開口23を有し、ドットパターンデータ等によって規定されるタイミングで各ノズル開口23からインク滴を吐出する。そして、このようなインクジェット式記録ヘッド20の圧電アクチュエーター28には、図示しない外部配線を介して電気信号、例えば、吐出駆動信号(COM)や微振動駆動信号や印字データ(SI)等が供給される。なお、このように構成されるプリンターコントローラー111及びプリントエンジン112では、プリンターコントローラー111と、駆動信号発生部118から出力された所定の駆動波形を有する駆動信号を選択的に圧電アクチュエーター28に入力するシフトレジスター131、ラッチ132、レベルシフター133及びスイッチ134等を有する駆動回路とが圧電アクチュエーター28に所定の駆動信号を印加する駆動手段となる。ちなみに、これらシフトレジスター131、ラッチ132、レベルシフター133、スイッチ134及び圧電アクチュエーター28は、それぞれインクジェット式記録ヘッド20の各ノズル開口23毎に設けられており、これらのシフトレジスター131、ラッチ132、レベルシフター133及びスイッチ134は、駆動信号形成回路が発生した吐出駆動信号や微振動駆動信号から駆動パルスを生成する。ここで、駆動パルスとは実際に圧電アクチュエーター28に印加される印加パルスのことである。
このようなインクジェット式記録ヘッド20では、最初に発振回路117からのクロック信号(CK)に同期して、ドットパターンデータを構成する印字データ(SI)が出力バッファー123からシフトレジスター131へシリアル伝送され、順次セットされる。この場合、まず、全ノズル開口23の印字データにおける最上位ビットのデータがシリアル伝送され、この最上位ビットのデータシリアル伝送が終了したならば、上位から2番目のビットのデータがシリアル伝送される。以下同様に、下位ビットのデータが順次シリアル伝送される。
そして、当該ビットの印字データが全ノズル分が各シフトレジスター131にセットされたならば、制御部116は、所定のタイミングでラッチ132へラッチ信号(LAT)を出力させる。このラッチ信号により、ラッチ132は、シフトレジスター131にセットされた印字データをラッチする。このラッチ132がラッチした印字データ(LATout)は、電圧増幅器であるレベルシフター133に印加される。このレベルシフター133は、印字データが例えば「1」の場合に、スイッチ134が駆動可能な電圧値、例えば、数十ボルトまでこの印字データを昇圧する。そして、この昇圧された印字データは各スイッチ134に印加され、各スイッチ134は、当該印字データにより接続状態になる。
そして、各スイッチ134には、駆動信号発生部118が発生した吐出駆動信号も印加されており、スイッチ134が選択的に接続状態になると、このスイッチ134に接続された圧電アクチュエーター28に選択的に駆動信号が印加される。このように、例示したインクジェット式記録ヘッド20では、印字データによって圧電アクチュエーター28に吐出駆動信号を印加するか否かを制御することができる。例えば、印字データが「1」の期間においてはラッチ信号(LAT)によりスイッチ134が接続状態となるので、駆動信号(COMout)を圧電アクチュエーター28に供給することができ、この供給された駆動信号(COMout)により圧電アクチュエーター28が変位(変形)する。また、印字データが「0」の期間においてはスイッチ134が非接続状態となるので、圧電アクチュエーター28への駆動信号の供給は遮断される。なお、この印字データが「0」の期間において、各圧電アクチュエーター28は直前の電位を保持するので、直前の変位状態が維持される。
なお、上記の圧電アクチュエーター28は、いわゆる縦振動型の圧電アクチュエーター28である。この縦振動型の圧電アクチュエーター28を用いると、充電により圧電アクチュエーター28が電界と直交する方向に縮むことで圧力発生室22が膨張し、充電された圧電アクチュエーター28を放電すると、圧電アクチュエーター28が伸張して圧力発生室22が収縮する。このようなインクジェット式記録ヘッド20では、圧電アクチュエーター28に対する充放電に伴って対応する圧力発生室22の容積が変化するので、圧力発生室22の圧力変動を利用してノズル開口23から液滴を吐出させることができる。
次に、駆動信号発生部118が発生する吐出駆動信号COM及び微振動駆動信号と、これらの駆動信号の圧電アクチュエーター28への供給制御について説明する。なお、図4は、駆動信号の駆動波形を示す図である。
図4(a)に示すように、吐出駆動信号(COM)は、1記録周期Tで発生する吐出パルスを具備する。吐出パルスは、中間電位Vhmを維持した状態から第1膨張電位Vh1まで上昇させて圧力発生室22を膨張させる第1膨張要素P01と、第1膨張電位Vh1を一定時間維持する第1ホールド要素P02と、第1膨張電位Vh1から第1収縮電位VLまで急勾配で降下させて圧力発生室22を収縮させる第1収縮要素P03と、第1収縮電位VLを一定時間維持する第2ホールド要素P04と、第1収縮電位VLから中間電位Vhmまでインク滴を吐出させない程度の一定勾配で電位を復帰させる第1制振要素P05と、を具備する。
そして、このような吐出駆動信号COMが圧電アクチュエーター28に供給されると、第1膨張要素P01によって圧電アクチュエーター28が圧力発生室22の容積を膨張させる方向に変形して、ノズル開口23内のメニスカスが圧力発生室22側に引き込まれると共に、圧力発生室22にはマニホールド17側からインクが供給される。そして、圧力発生室22の膨張状態は、第1ホールド要素P02で維持される。その後、第1収縮要素P03が供給されて圧電アクチュエーター28が伸長する。これにより、圧力発生室22は膨張容積から第1収縮電位VLに対応する収縮容積まで急激に収縮され、圧力発生室22内のインクが加圧されてノズル開口23からインク滴が吐出される。圧力発生室22の収縮状態は、第2ホールド要素P04で維持され、この間にインク滴の吐出によって減少した圧力発生室22内のインク圧力は、その固有振動によって再び上昇する。この上昇タイミングに合わせて第1制振要素P05が供給されて、圧力発生室22が基準容積まで復帰し、圧力発生室22内の圧力変動が吸収される。すなわち、本実施形態の吐出駆動信号COMで発生する吐出パルスは、プル−プッシュ方式のものである。
図4(b)に示すように、微振動駆動信号は、ノズル開口23からインク滴が吐出されない程度に圧電アクチュエーター28を駆動する非吐出駆動信号として機能し、1周期T′で発生する微振動駆動パルス(非吐出パルス)を具備する。微振動駆動パルス(非吐出パルス)は、本実施形態では、ノズル開口23からインク滴が吐出されない程度の電圧を圧電アクチュエーター28に印加する台形波である。もちろん、微振動駆動パルスは、台形波に限定されず、吐出パルスの駆動電圧(最低電位から最高電位までの電位差)をノズル開口23からインク滴が吐出されない程度まで低下させたパルス、つまり、吐出パルスをそのまま縦方向(電圧変化軸方向)に縮小した形状としてもよく、その形状は特に限定されるものではない。
具体的には、微振動駆動パルスは、中間電位Vhm′から第2膨張電位Vh2まで上昇させて圧力発生室22を膨張させる第2膨張要素P11と、第2膨張電位Vh2を維持する第3ホールド要素P12と、第2膨張電位Vh2から中間電位Vhm′まで下降させて圧力発生室22を収縮させる第2収縮要素P13と、を具備する。
このような微振動駆動パルスでは、ノズル開口23からインク滴が吐出されないように第2膨張電位Vh2が設定されていると共に、第2膨張要素P11及び第2収縮要素P13の傾き(単位時間当たりの電位の変化量)が設定されている。
以上説明した吐出駆動信号の吐出パルスは、印刷実行時にインク滴を吐出するノズル開口23に対応する圧電アクチュエーター28に供給される。また、微振動駆動信号の微振動駆動パルスは、インク滴を吐出するノズル開口23に対応する圧電アクチュエーター28に対して、インク滴の吐出前やインク滴の吐出の合間などの所定のタイミングで供給される。また、微振動駆動パルスは、印刷実行時にインク滴を吐出させていないノズル開口23に対応する圧電アクチュエーター28に供給される。さらに、微振動駆動パルスは、本実施形態では、液体貯留手段交換シーケンスが実行されて、吸引キャップ9による液体噴射面のキャッピングが行われていない状態で圧電アクチュエーター28に供給される。
ここで、微振動駆動パルスを供給するタイミングについて図3及び図5を参照して説明する。なお、図5は、微振動駆動パルスを供給する制御フローである。
図5に示すように、ステップS1で、液体貯留手段交換シーケンス実行判定手段200が、液体貯留手段交換シーケンスが実行されているか否かを判定し、実行されていると判定した場合には(ステップS1:Yes)、ステップS2でキャッピング判定手段201が、吸引キャップ9が液体噴射面をキャッピングしているか否かを判定する。ステップS2で、キャッピング判定手段201が液体噴射面を吸引キャップ9がキャッピングしていないと判断した場合には(ステップS2:No)、ノズル開口23が露出されてノズル開口23近傍のインクが乾燥及び増粘してしまうため、ステップS3で制御部116は、圧電アクチュエーター28に微振動駆動を行わせる。これにより、露出されたノズル開口23のインクのメニスカスが振動して、ノズル開口23近傍のインクが撹拌されて、ノズル開口23近傍のインクの乾燥による増粘を抑制することができる。
次にステップS4で液体貯留手段交換判定手段202が、インクカートリッジ2A、2B(図1参照)が交換されたか否かを判定し、液体貯留手段交換判定手段202がインクカートリッジ2A、2Bが交換されたと判断した場合には(ステップS4:Yes)、ステップS5で制御部116による圧電アクチュエーター28の微振動駆動を停止する。また、ステップS4で液体貯留手段交換判定手段202がインクカートリッジ2A、2Bが交換されていないと判断した場合には(ステップS4:No)、ステップS3に戻り圧電アクチュエーター28の微振動駆動が継続される。
なお、ステップS1で、液体貯留手段交換シーケンス実行判定手段200が、液体貯留手段交換シーケンスが実行されていないと判定した場合には(ステップS1:No)、液体貯留手段交換シーケンスが実行されるまで待機する(ループ処理)。ちなみに、液体貯留手段交換シーケンスは、上述したように、例えば、ユーザーによって交換ボタンが押下されることで実行される。
また、ステップS2で、キャッピング判定手段201が、液体噴射面が吸引キャップ9によってキャッピングされていると判断した場合には(ステップS2:Yes)、キャッピングされなくなるまで待機する(ループ処理)。
なお、本実施形態では、制御部116に液体貯留手段交換判定手段202を設け、ステップS4で液体貯留手段交換判定手段202がインクカートリッジ2A、2Bを交換したと判定するまで、制御部116が圧電アクチュエーター28に微振動駆動を行わせるようにしたが、これは、通常、インクカートリッジ2A、2Bが交換されたら直ちにインクジェット式記録ヘッド20は吸引キャップ9に相対向するホームポジションに移動されて液体噴射面が吸引キャップ9で覆われるため、ノズル開口23が露出される時間が短時間である。したがってインクカートリッジ2A、2Bが交換されてから吸引キャップ9でキャッピングされるまでの短時間では、ノズル開口23近傍のインクの乾燥・増粘がほとんど進まないため、この短時間に微振動駆動を行わせなくてもよい。もちろん、制御部116は、液体貯留手段交換判定手段202がインクカートリッジ2A、2Bを交換したと判定しても、液体噴射面が吸引キャップ9でキャッピングされるまで圧電アクチュエーター28に微振動駆動を行わせるようにしてもよい。
このように、本実施形態では、インクジェット式記録ヘッド20にインクを供給する液体貯留手段であるインクカートリッジ2A、2Bを交換する際に、吸引キャップ9が液体噴射面をキャッピングしていない間、圧電アクチュエーター28に微振動駆動を行わせることで、ノズル開口23のインクのメニスカスを振動させて、ノズル開口23近傍のインクを撹拌することができる。したがって、ノズル開口23近傍のインクの乾燥による増粘を抑制して、ノズル開口23近傍のインクの増粘により吐出されるインク滴の飛翔曲がりやノズル開口の目詰まり等の吐出不良を低減することができると共に、インクの成分が沈降するのを抑制することができる。
また、インクカートリッジ2A、2Bを交換する度に、ノズル開口23から吸引キャップ9及び吸引装置10を用いて増粘したインクを吸引して廃棄するクリーニング動作を行う必要がなく、インクの無駄な消費を抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態1では、制御部116が所定のタイミングでインクジェット式記録ヘッド20の全ての圧電アクチュエーター28に微振動駆動を行わせるようにしたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、インクジェット式記録ヘッド20又はインクジェット式記録ヘッドユニット1A、1Bが、顔料系インクを吐出する複数のノズル開口を有する顔料ノズル群と、染料系インクを吐出する複数のノズル開口を有する染料ノズル群と、を具備する場合、制御部116は、液体貯留手段交換シーケンス実行判定手段200が交換シーケンスを実行していると判定すると共にキャッピング判定手段201がキャッピングされていないと判定した際に顔料ノズル群に対応する圧電アクチュエーター28のみに微振動駆動を選択的に行わせるようにすればよい。これにより、特に乾燥により増粘が発生し易い顔料系インクを吐出するノズル開口23が吸引キャップ9により覆われていないインクカートリッジ2A、2Bの交換時に、顔料系インクの乾燥による増粘や成分の沈降を抑制することができると共に、染料ノズル群に対応する圧電アクチュエーター28には微振動駆動を行わせないことで、圧電アクチュエーター28を駆動することによる発熱を抑制することができる。また、染料系インクを吐出するノズル開口23に対応する圧電アクチュエーター28を駆動しないことで、圧電アクチュエーター28の製品寿命を延ばすことができる。
また、上述した実施形態1では、圧力発生室22に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーター28を用いて説明したが、圧力発生手段としては、特にこれに限定されず、圧電材料29と電極形成材料30及び31とを交互に積層させて積層方向の一端部を振動板25に当接させる横振動型の圧電アクチュエーターを用いるようにしてもよい。また、圧電アクチュエーターとして、例えば、電極及び圧電材料を成膜及びリソグラフィー法により積層形成した薄膜型、グリーンシートを添付する等の方法により形成される厚膜型などの撓み振動型の圧電アクチュエーターを用いることができる。さらに、圧力発生手段として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等を具備する液体噴射装置にも適用することができる。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 9 吸引キャップ、 20 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 22 圧力発生室、 23 ノズル開口、 27 マニホールド、 28 圧電アクチュエーター(圧力発生手段)、 111 プリンターコントローラー、 112 プリントエンジン、 116 制御部、 200 液体貯留手段交換シーケンス実行判定手段、 201 キャッピング判定手段、 202 液体貯留手段交換判定手段

Claims (2)

  1. 圧力発生手段の駆動によって流路内に圧力変化を生じさせて前記流路に連通するノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    該液体噴射ヘッドを被噴射媒体に対して相対的に移動可能に保持する保持部材と、
    前記保持部材に保持されて前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体貯留手段と、
    前記液体噴射ヘッドの液体噴射面を覆うキャップと、を具備し、
    前記圧力発生手段は、前記液体貯留手段の交換時であって、前記液体噴射ヘッドに前記キャップがされていない時に、微振動駆動を行うことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記液体噴射ヘッドは、液体として染料系液体を吐出する複数の前記ノズル開口を有する染料ノズル群と、液体として顔料系液体を吐出する複数の前記ノズル開口を有する顔料ノズル群と、を備え、前記顔料ノズル群に対応する前記圧力発生手段は、前記液体貯留手段の交換時であって、前記液体噴射ヘッドに前記キャップがされていない時に、微振動駆動を行うことを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
JP2012187290A 2012-08-28 2012-08-28 液体噴射装置 Withdrawn JP2014043062A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012187290A JP2014043062A (ja) 2012-08-28 2012-08-28 液体噴射装置
US13/971,882 US8888218B2 (en) 2012-08-28 2013-08-21 Liquid ejecting apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012187290A JP2014043062A (ja) 2012-08-28 2012-08-28 液体噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014043062A true JP2014043062A (ja) 2014-03-13

Family

ID=50186966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012187290A Withdrawn JP2014043062A (ja) 2012-08-28 2012-08-28 液体噴射装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8888218B2 (ja)
JP (1) JP2014043062A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020082363A (ja) * 2018-11-15 2020-06-04 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10202914A (ja) * 1996-11-22 1998-08-04 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2010188583A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Seiko I Infotech Inc インクジェットプリンタ
JP2012006239A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、及び、液体噴射装置の制御方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4016619B2 (ja) 2001-08-02 2007-12-05 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、及び印刷装置の印字外微振動制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10202914A (ja) * 1996-11-22 1998-08-04 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2010188583A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Seiko I Infotech Inc インクジェットプリンタ
JP2012006239A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、及び、液体噴射装置の制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020082363A (ja) * 2018-11-15 2020-06-04 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ
JP7084852B2 (ja) 2018-11-15 2022-06-15 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
US8888218B2 (en) 2014-11-18
US20140063115A1 (en) 2014-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5212621B2 (ja) 液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの駆動方法
US7862134B2 (en) Liquid ejecting apparatus and method of driving liquid ejecting head
JP2007160819A (ja) 液滴吐出装置
JP3659494B2 (ja) 液体噴射装置
JP2018051812A (ja) 液体噴射装置、フラッシング調整方法、液体噴射装置の制御プログラム及び記録媒体
JP2011104774A (ja) 液体噴射装置、及び、その制御方法
JP3844186B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP7056271B2 (ja) 液体を吐出する装置
JP6365005B2 (ja) 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法
US8104854B2 (en) Liquid-droplet jetting apparatus and liquid-droplet jetting method
US20130208034A1 (en) Liquid ejecting apparatus and method for controlling thereof
JP2009226587A (ja) 液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの駆動方法
US9039115B2 (en) Liquid ejecting apparatus
JP2009234134A (ja) 液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの駆動方法
JP2011207078A (ja) 液体噴射装置、及び、液体噴射装置の制御方法
JP5050961B2 (ja) 液体噴射駆動装置及び液体噴射ヘッド並びに液体噴射装置
JP2014043062A (ja) 液体噴射装置
JP2007230243A (ja) 液体噴射装置の制御方法
JP6512036B2 (ja) 液体吐出装置
JP2014193558A (ja) 液体噴射装置
JP2010179539A (ja) 液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの駆動方法
JP2009220369A (ja) 液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの駆動方法
JP5041161B2 (ja) 液体噴射装置及び液体噴射ヘッドのクリーニング方法
JP6051610B2 (ja) 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法
JP2011110716A (ja) 液体噴射装置、及び、その制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160609

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20160621

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160624