JP2014039680A - パイルマット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パイル糸を構成する繊維が、エチレン−ビニルアルコール系共重合体(A)とポリエステル(B)との複合繊維からなるパイルマットであって;(B)がジカルボン酸成分とグリコール成分からなり、該ジカルボン酸成分の75モル%以上がテレフタル酸成分であり、1.0〜3.5モル%が式(I)で表される化合物由来の成分(a)であり、2.0〜10.0モル%がシクロヘキサンジカルボン酸成分(b)であり、2.0〜8.0モル%が脂肪族ジカルボン酸成分(c)である。
[上記式(I)中、Rは水素、炭素数1〜10個のアルキル基又は2−ヒドロキシエチル基を表し、Xは、金属イオン、4級ホスホニウムイオン又は4級アンモニウムイオンを表す。]
【選択図】図1
Description
共重合量は、該ポリエステル繊維を重トリフロロ酢酸溶媒中に0.5g/Lの濃度で溶解し、50℃で500MHz 1H−NMR(日本電子製核磁気共鳴装置LA−500)装置を用いて測定した。
JIS L−1013の測定方法に準拠して測定した。
ポリマーの固有粘度:エチレン−ビニルアルコール系共重合体(A)の鹸化物は85%含有フェノールを用い30℃以下でウベローデ型粘度計(林製作所製HRK−3型)を用いて測定した。ポリエステル(B)は、溶媒としてフェノール/テトラクロロエタン(体積比1/1)混合溶媒を用い30℃で測定した。
以下の基準に従って紡糸性評価を行った。
○:24hrの連続紡糸において、断糸が発生せず、紡糸性が良好であった。
×:24hrの連続紡糸において、紡糸時に断糸が発生し紡糸することができなかった。
得られた繊維の筒編地を精練した後、以下の条件でカチオン染料又は分散染料で染色した。
(カチオン染色)
染料:Cathilon Red CD-FGLH 3.0%omf
助剤:Na2SO4 10.0%、CH3COONa 0.5%、CH3COOH(50%)
浴比1:50
染色温度×時間:90℃×40分、又は95℃×40分
(分散染色)
染料:Dianix NavyBlue SPH conc5.0%omf
助剤:Disper TL:1.0cc/l、ULTRA MT−N2:1.0cc/l
浴比:1/50
染色温度×時間:90℃×40分、又は95℃×40分
(還元洗浄)
水酸化ナトリウム:1.0g/L
ハイドロサルファイトナトリウム:1.0g/L
アミラジンD:1.0g/L
浴比:1/50
還元洗浄温度×時間:80℃×20分
上記染色方法において、染色前の原液及び染色後の残液をそれぞれアセトン水(アセトン/水=1/1混合溶液)で任意の同一倍率に希釈し、各々の吸光度を測定した後に、以下に示す式から染着率を求めた。
吸光度測定器:分光光度計 HITACHI
HITACHI Model 100−40
Spectrophotometer
染着率=(A−B)/A×100(%)
ここで、上記式中のA及びBはそれぞれ以下を示す。
A:原液(アセトン水希釈溶液)吸光度
B:染色残液(アセトン水希釈溶液)吸光度
染着濃度(K/S)は、上記染色後サンプル編地の最大吸収波長における反射率Rを測定し、以下に示すKubelka−Munkの式から求めた。
分光反射率測定器:分光光度計 HITACHI
C−2000S Color Analyzer
K/S=(1−R)2/2R
上記染色後サンプル編地を用いてJIS L−0844の測定方法に準拠して測定した。
上記染色後サンプル編地を用いてJIS L−0842の測定方法に準拠して測定した。
(a)前処理;パイルマットを下記に示した条件下に1回洗濯して前処理した。
(洗濯条件)
洗濯機:National Automatic NA−5050
洗濯液:温度40℃±2℃
洗剤(モノゲン)0.25%
浴比1:100
洗濯時間:10分
すすぎ:40℃×1分を3回
(b)再汚染処理;上記の前処理を施したパイルマットから5×5cmの試験片6枚を取りこれを1組とする。Launder-O-meter型洗濯機付きのコップに汚染液(下記の人工油性汚れ成分と固形汚れ成分を3:1で混合したもの3gおよび洗剤モノゲンペースト7gに水を加えて4リットルにしたもの)150mlとSteel ballを10個を入れて40±2℃に予熱した後、試験片を洗濯機に投入して、20分間回転させて汚染した。汚染後、試験片を洗濯機から取り出して約3リットルの水で1分間水洗し、これを2回繰り返した後、50〜60℃で乾燥した。
ステアリン酸:12.5%
オレイン酸:12.5%
ヤシ硬化油:12.5%
オリーブ油:12.5%
セチルアルコール:8.5%
固形パラフィン(融点60〜61℃):21.5%
コレステロール:5.0%
カーボンブラック(玉川カーボン#LBC):15.0%
粘土汚れ(ドライクリーニング残渣珪ソウ土吸着物):55%
SiO2(エロール):17%
Fe2O3:0.5%
セメント:17%
n−低級炭化水素(ヘプタン):8.75%
カーボンブラック(玉川カーボン#LBC):1.75%
DS(%) = {(Ro−Rs)/Ro}×100 (1)
直径100mmの円筒の長さ方向に沿って棕櫚繊維で作られた幅約30mmのブラシを相対する位置に4個固定し、これを75回転/分のモーターに接触させて回転させてパイルマットに5分間ブラシかけを行って、その際の繊維の抜け(抜け毛性)の状態および切断状態を下記により相対的に評価した。
(抜け毛性の評価基準)
○:繊維維の抜けおよび切断がなかった。
×:繊維の抜けおよび切断が発生した。
下記の評価基準によって行った。
○:DS測定後も外観変化なく良好であった。
×:DS測定後に汚染が認められ、且つ毛抜けおよび繊維切断が発生した。
重合溶媒としてメタノールを用い、60℃下でエチレンと酢酸ビニルをラジカル重合させ、エチレンの含有量が44モル%のランダム共重合体を作製した。次いで苛性ソーダにより鹸化処理を行い、鹸化度99%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物とした。次いで、湿潤状態のポリマーを酢酸が少量添加されている大過剰の純水で洗浄を繰返した後、さらに大過剰の純水による洗浄を繰返し、ポリマー中のK,Naイオン及びMg,Caイオンの含有量をそれぞれ約10ppm以下にした。次いで、脱水機によりポリマーから水を分離した後、更に100℃以下で真空乾燥を十分に実施して固有粘度が1.05のエチレン−ビニルアルコール系共重合体(A)を得た。
ポリエステル(B)製造時における、テレフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−テトラブチルホスホニウムスルホイソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸及びセバシン酸の共重合量、エチレン−ビニルアルコール系共重合体(A)のエチレン含有量を表1に示すように変更した以外は実施例1と同様の手法で紡糸して84T/24fの複合繊維フィラメントを得た。得られた複合繊維フィラメントの物性を表2に示した。いずれも良好な紡糸性、常圧可染性(染着率、K/S、堅牢性)であり、何ら問題のない品質であった。また、洗濯堅牢度、耐光堅牢度についても何ら問題のない品質であった。
製糸条件を表1に示すように変更して複合繊維フィラメントを製造した以外は実施例1と同様の手法で紡糸して84T/24fの複合繊維フィラメントを得た。複合繊維フィラメントの物性を表2に示した。そして、得られた複合繊維を用い実施例1と同様の手法でパイルマットを作製した。パイルマット特性を表2に示す。
製糸条件を表1に示すように変更して実施例1と同様の手法で紡糸を試みたが紡糸は不可能であった。
製糸条件を表1に示すように変更して複合繊維フィラメントを製造した以外は実施例1と同様の手法で紡糸して84T/24fの複合繊維フィラメントを得た。複合繊維フィラメントの物性を表2に示した。そして、得られた複合繊維を用い実施例1と同様の手法でパイルマットを作製した。パイルマット特性を表2に示す。
Claims (4)
- パイル糸を構成する繊維が、エチレン含有量が25〜60モル%であるエチレン−ビニルアルコール系共重合体(A)とポリエステル(B)との複合繊維から主としてなるパイルマットであって;
ポリエステル(B)がジカルボン酸成分とグリコール成分からなり、該ジカルボン酸成分のうち、75モル%以上がテレフタル酸成分であり、1.0〜3.5モル%が下記式(I)で表される化合物由来の成分(a)であり、2.0〜10.0モル%がシクロヘキサンジカルボン酸成分(b)であり、2.0〜8.0モル%が脂肪族ジカルボン酸成分(c)であり、かつ
該複合繊維の表面の少なくとも一部にエチレン−ビニルアルコール系共重合体(A)が露出していることを特徴とするパイルマット。
- エチレン−ビニルアルコール系共重合体(A)の鹸化度が95モル%以上である請求項1に記載のパイルマット。
- エチレン−ビニルアルコール系共重合体(A)とポリエステル(B)との質量複合比率が10:90〜90:10である請求項1又は2に記載のパイルマット。
- 前記複合繊維が、エチレン−ビニルアルコール系共重合体(A)を鞘成分とし、ポリエステル(B)を芯成分とする芯鞘型複合繊維である請求項1〜3のいずれかに記載のパイルマット。
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