JP2014036493A - コイルおよびステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】軸方向の長さを小さくすることができるコイルおよびステータを提供する。
【解決手段】第1の巻回部50および第2の巻回部60は、各々、巻数が1ターンであるとともに、スロット挿入部51,52,61,62の平角線は、平角線の断面長手方向がステータの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータの径方向となるように形成されている。第1の巻回部50および第2の巻回部60における、引出部70a,70bのない一方のコイルエンド部53,63は、それぞれクランク形状部57,67を有し、引出部70a,70bのある他方のコイルエンド部54,64は、第1の巻回部50と第2の巻回部60をつなぐ渡り線80にクランク形状部81を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイルおよびステータに関するものである。
特許文献1等において、2連続α巻きコイルを成形し、重ね巻コイルを2連化したコイルを持つ回転電機が開示されている。
特開2009−195005号公報
ところが、図11に示すように、α巻コイルを広げたものをコイルとするので、コイルエンド部におけるクランク形状部に線が旋回する部分Aが生じ、ステータ(固定子)の軸方向の長さが大きくなる。なお旋回とは、ステータのスロットに配置された状態で、一対のスロット挿入部のうち一方においてコイル中のステータ径方向外側に配置される面や導体が、他方においてはステータ径方向内側に配置される、つまり入れ替わるように曲げられることを指す。
本発明の目的は、軸方向の長さを小さくすることができるコイルおよびステータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、回転電機のステータに設けられるコイルであって、平角線よりなる導線がエッジワイズ巻きされ、ステータのスロットに対応する一対のスロット挿入部とコイルエンド部を有する第1の巻回部と、前記第1の巻回部とつながる平角線よりなる導線がエッジワイズ巻きされ、ステータのスロットに対応する一対のスロット挿入部とコイルエンド部を有する第2の巻回部と、を備え、前記第1の巻回部および前記第2の巻回部は、各々、巻数が1ターンであるとともに、スロット挿入部の平角線は、平角線の断面長手方向がステータの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータの径方向となるように形成され、前記第1の巻回部および前記第2の巻回部における、引出部のない一方のコイルエンド部は、それぞれクランク形状部を有し、引出部のある他方のコイルエンド部は、前記第1の巻回部と第2の巻回部をつなぐ渡り線にクランク形状部を有することを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、巻数が1ターンである第1の巻回部および第2の巻回部におけるスロット挿入部の平角線は、断面長手方向がステータの周方向となるとともに断面短手方向がステータの径方向となるように形成されている。また、第1の巻回部および第2の巻回部における、引出部のない一方のコイルエンド部は、それぞれクランク形状部を有し、引出部のある他方のコイルエンド部は、第1の巻回部と第2の巻回部をつなぐ渡り線にクランク形状部を有する。これにより、コイルエンド部におけるクランク形状部には導線の旋回部を無くして軸方向の長さを小さくすることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のコイルにおいて、複数のコイルが引出部で接続され、同スロットに入るように重ねられていることを要旨としている。
請求項2に記載の発明によれば、複数のコイルの引出部同士を容易に溶接にて接続することが可能となる。
請求項3に記載のように、請求項2に記載のコイルにおいて、引出部が周方向にずれて設けられ、前記重ねられて配置されるコイル同士の接続部が交互に配置されているとよい。
請求項4に記載のように、請求項2または3に記載のコイルにおいて、前記重ねられて配置されるコイルは、第1のコイルの渡り線と第2のコイルの渡り線が軸方向にずれて設けられているとよい。
請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコイルにおいて、短節巻きしてなる構成としてもよい。
請求項6に記載のように、内周面に開口するスロットが周方向に並設された円筒状のステータコアと、前記ステータコアのスロットに挿入される請求項1〜5のいずれか1項に記載のコイルと、を備えたステータを構成することができる。
本発明によれば、軸方向の長さを小さくすることができる。
(a)は実施形態のコイルの平面図、(b)はコイルの正面図、(c)はコイルの下面図、(d)は(b)のA−A線での縦断面図。 (a)はコイルの平面図、(b)はコイルの正面図、(c)はコイルの下面図、(d)は(b)のA−A線での縦断面図。 コイルの配列を示す平面図。 コイルの分解斜視図 ステータの一部平面図。 スロット内のコイルのレイアウト図(U相のみ)。 (a)は別例のコイルの平面図、(b)はコイルの正面図、(c)はコイルの平面図、(d)はコイルの正面図。 別例のコイルの配列を示す平面図。 別例のスロット内のコイルのレイアウト図(U相のみ)。 他の別例のスロット内のコイルのレイアウト図(U相のみ)。 課題を説明するためのコイルの正面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図5に示すように、回転電機としてのモータのステータ10は、円筒状のステータコア20と、同極2連巻カセットコイル30および同極2連巻カセットコイル40と、を備える。ステータコア20は内周面に開口するスロット21が周方向に並設され、ステータコア20のスロット21に同極2連巻カセットコイル30,40が挿入される。同極2連巻カセットコイル30と同極2連巻カセットコイル40とは径方向に隣接して交互に配置される。
回転電機としてのモータのステータ10に設けられる各同極2連巻カセットコイル30,40は、1本の導線により構成され、図1,2に示すように2連化されている。図1が同極2連巻カセットコイル30であり、図2が同極2連巻カセットコイル40である。各同極2連巻カセットコイル30,40は、第1の巻回部50と第2の巻回部60を備え、渡り線80で第1の巻回部50と第2の巻回部60とがつながっている。導線は、断面が長方形の平角線よりなり、第1の巻回部50および第2の巻回部60は平角線(導線)をエッジワイズ巻きして形成されている。第1の巻回部50および第2の巻回部60は、各々、巻数が1ターンである。
各同極2連巻カセットコイル30,40の第1の巻回部50はステータコア20の径方向から見て、六角形状をなしている。第1の巻回部50はスロット挿入部51,52がステータコアのスロット21にそれぞれ挿入され、コイルエンド部53,54はステータコア20の軸方向の端面から突出する。
第1の巻回部50のコイルエンド部53は、一対の斜行部55,56と、一対の斜行部55,56の間に形成されるクランク形状部57(図1(c)、図2(c)参照)を有している。スロット挿入部51,52の一端部から斜行部55,56がスロット挿入部51,52に対し傾斜して形成されている。離間したスロット(スロット群のうちの一対のスロット)21に挿入されたスロット挿入部51,52の一端部にクランク形状部57が斜行部55,56を連結している。クランク形状部57により径方向に1本の導線分だけレーンチェンジが行われる。スロット21内においては2つのスロット挿入部(隣接する同極2連巻カセットコイルのスロット挿入部)が配置されるが、斜行部55およびスロット挿入部51が径方向外側(外径側)、斜行部56およびスロット挿入部52が径方向内側(内径側)になる。クランク形状部57はこの径方向外側と内側をつなぐ為に形成される。
第1の巻回部50のコイルエンド部54は、一対の斜行部58,59を有している。スロット挿入部51,52の一端部から斜行部58,59がスロット挿入部51,52に対し傾斜して形成されている。スロット21内においては2つのスロット挿入部(隣接するコイルのスロット挿入部)が配置されるが、斜行部58およびスロット挿入部51が径方向外側(外径側)、斜行部59およびスロット挿入部52が径方向内側(内径側)になる。
このように、第1の巻回部50は、平角線よりなる導線がエッジワイズ巻きされ、ステータのスロットに対応する一対のスロット挿入部51,52とコイルエンド部53,54を有する。また、第1の巻回部50は、コイルエンド部53においてクランク形状部57を含んでいる。さらに、スロット挿入部51,52の平角線は、スロット21内に挿入された状態で、平角線の断面長手方向がステータの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータの径方向となるように形成されている。
同様に、各同極2連巻カセットコイル30,40の第2の巻回部60はステータコア20の径方向から見て、六角形状をなしている。第2の巻回部60はスロット挿入部61,62がステータコアのスロット21にそれぞれ挿入され、コイルエンド部63,64はステータコア20の軸方向の端面から突出する。第2の巻回部60のコイルエンド部63は、一対の斜行部65,66と、一対の斜行部65,66の間に形成されるクランク形状部67(図1(c)、図2(c)参照)を有している。スロット挿入部61,62の一端部から斜行部65,66がスロット挿入部61,62に対し傾斜して形成されている。離間したスロット(スロット群のうちの一対のスロット)21に挿入されたスロット挿入部61,62の一端部にクランク形状部67が斜行部65,66を連結している。クランク形状部67により径方向に1本の導線分だけレーンチェンジが行われる。スロット21内においては2つのスロット挿入部(隣接する同極2連巻カセットコイルのスロット挿入部)が配置されるが、斜行部65およびスロット挿入部61が径方向外側(外径側)、斜行部66およびスロット挿入部62が径方向内側(内径側)になる。クランク形状部67はこの径方向外側と内側をつなぐ為に形成される。
第2の巻回部60のコイルエンド部64は、一対の斜行部68,69を有している。スロット挿入部61,62の一端部から斜行部68,69がスロット挿入部61,62に対し傾斜して形成されている。スロット21内においては2つのスロット挿入部(隣接する同極2連巻カセットコイルのスロット挿入部)が配置されるが、斜行部68およびスロット挿入部61が径方向外側(外径側)、斜行部69およびスロット挿入部62が径方向内側(内径側)になる。
このように、第2の巻回部60は、第1の巻回部50とつながる平角線よりなる導線がエッジワイズ巻きされ、ステータのスロットに対応する一対のスロット挿入部61,62とコイルエンド部63,64を有する。また、第2の巻回部60は、コイルエンド部63においてクランク形状部67を含んでいる。さらに、スロット挿入部61,62の平角線は、スロット21内に挿入された状態で、平角線の断面長手方向がステータの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータの径方向となるように形成されている。
また、ステータコア20の周方向でのスロット挿入部51,52,61,62の並び方については、図1(b)、図2(b)に示すように、2連化されたコイル(同極2連巻カセットコイル)30,40は、第1の巻回部50のスロット挿入部51が周方向の外側となり、スロット挿入部52が周方向の内側となっている。また、第2の巻回部60のスロット挿入部62が周方向の外側となり、スロット挿入部61が周方向の内側となっている。
図1に示す同極2連巻カセットコイル30は、巻き始めの引出部70aと巻き終わりの引出部70bを有する。図2に示す同極2連巻カセットコイル40は、巻き始めの引出部71aと巻き終わりの引出部71bを有する。各引出部70a,70b,71a,71bは軸方向に延びている(巻回部から引き出されている)。つまり、引出部70a,70b,71a,71bがコイルエンド部54,64に位置し、第1の巻回部50における一対のスロット挿入部51,52のうちの周方向の外側のスロット挿入部51と、第2の巻回部60における一対のスロット挿入部61,62のうちの周方向の外側のスロット挿入部62から、導線が引き出されている。
図1,2において、同極2連巻カセットコイル30,40における斜行部55,56,58,59,65,66,68,69の傾斜角θ1は全て一定となっている。
なお、便宜上「巻き始めの引出部」「巻き終わりの引出部」という表現を用いているが、コイルを巻く工程を限定するものではない。
径方向に隣接して配置されるコイル(同極2連巻カセットコイル)30,40における引出部70a,70b,71a,71bの周方向の位置が一致している(重なる位置に配置されている)。そして、図3,4に示すように、各コイル(同極2連巻カセットコイル)30,40において引出部70a,70b,71a,71bの端部同士が直接接合されている。つまり、同極2連巻カセットコイル30,40は、同極2連巻カセットコイル30での巻き終わりの引出部70bと同極2連巻カセットコイル40での巻き始めの引出部71aとが、周方向で同じ位相位置になっている。即ち、同極2連巻カセットコイル30での巻き終わりの引出部70bと、一つ内側の同極2連巻カセットコイル40の巻き始めの引出部71aが周方向で同じ位相位置になっている。また、同極2連巻カセットコイル30,40は、同極2連巻カセットコイル30での巻き始めの引出部70aと同極2連巻カセットコイル40での巻き終わりの引出部71bとが、周方向で同じ位相位置になっている。即ち、同極2連巻カセットコイル30での巻き始めの引出部70aと、一つ外側の同極2連巻カセットコイル40の巻き終わりの引出部71bが周方向で同じ位相位置になっている。
換言すれば、同極2連巻カセットコイル30について、図1に示すように、第1の巻回部50の巻き始め端を、コイルエンド部54の頂点の手前の巻き始めの斜行部58が短くなる方向に、また、第2の巻回部60の巻き終わり端を、コイルエンド部64の頂点の手前の巻き終わりの斜行部69が短くなる方向に、各々コイルエンド部54,64の頂点位置よりオフセットした位置で軸方向に引き出している。即ち、同極2連巻カセットコイル30における巻き始めの引出部70aを、コイルエンド部54における巻き始めの斜行部58が短くなる方向に、また、同極2連巻カセットコイル30における巻き終わりの引出部70bを、コイルエンド部64における巻き終わりの斜行部69が短くなる方向に、各々コイルエンド部54,64の頂点位置より距離(L10/2)だけオフセットした位置で軸方向に引き出している。
同様に、同極2連巻カセットコイル40について、図2に示すように、第1の巻回部50の巻き始め端を、コイルエンド部54の頂点の直後の巻き始めの斜行部58が長くなる方向に、また、第2の巻回部60の巻き終わり端を、コイルエンド部64の頂点の直後の巻き終わりの斜行部69が長くなる方向に、各々コイルエンド部54,64の頂点位置よりオフセットした位置で軸方向に引き出している。即ち、同極2連巻カセットコイル40における巻き始めの引出部71aを、コイルエンド部54における巻き始めの斜行部58が長くなる方向に、また、同極2連巻カセットコイル40における巻き終わりの引出部71bを、コイルエンド部64における巻き終わりの斜行部69が長くなる方向に、各々コイルエンド部54,64の頂点位置より距離(L11/2)だけオフセットした位置で軸方向に引き出している。
各同極2連巻カセットコイル30,40の渡り線80は、図1(b)、図2(b)に示すように、第1の巻回部50における一対のスロット挿入部51,52のうちの周方向の内側のスロット挿入部52と、第2の巻回部60における一対のスロット挿入部61,62のうちの周方向の内側のスロット挿入部61とをつなぐように渡っている。
上述したように第1の巻回部50および第2の巻回部60における、引出部70a,70b,71a,71bのない一方のコイルエンド部53,63は、それぞれクランク形状部57,67を有し、引出部70a,70b,71a,71bのある他方のコイルエンド部54,64は、第1の巻回部50と第2の巻回部60をつなぐ渡り線80にクランク形状部81(図1(a)、図2(a)参照)を有する。クランク形状部81により径方向に1本の導線分だけレーンチェンジが行われる。
よって、図1に示すように、同極2連巻カセットコイル30は、クランク形状部81に対し引出部70aの位置(巻き始めの位置)が左側であり、引出部70bの位置(巻き終りの位置)が右側である。図2に示すように、同極2連巻カセットコイル40は、クランク形状部81に対し引出部71aの位置(巻き始めの位置)が右側であり、引出部71bの位置(巻き終りの位置)が左側である。つまり、同極2連巻カセットコイル30と同極2連巻カセットコイル40とは、引出部70a,70b,71a,71bの位置(巻き始めの位置)と引出部71a,71bの位置(巻き終りの位置)がクランク形状部81に対して逆となっている。
図3,4に示すように、同極2連巻カセットコイル30と同極2連巻カセットコイル40とがスロット21に交互に重なるように配置され、向き合った引出部(端子)70a,70b,71a,71b同士がTIG溶接による拝み合わせ接続される。このようにして、複数のコイル(同極2連巻カセットコイル30と同極2連巻カセットコイル40)が引出部70a,70b,71a,71bで接続され、同スロットに入るように重ねられている。つまり、同極2連巻カセットコイル30と同極2連巻カセットコイル40とが交互に重なるように配置される。このとき、引出部70a,70b,71a,71bが周方向にずれて設けられ、重ねられて配置されるコイル同士(同極2連巻カセットコイル30と同極2連巻カセットコイル40)の接続部が交互に配置されている。図1(b)、図2(b)に示すように、重ねられて配置されるコイル(同極2連巻カセットコイル)30,40は、第1のコイル(同極2連巻カセットコイル30)の渡り線80と第2のコイル(同極2連巻カセットコイル40)の渡り線80とは軸方向に一致して設けられている。
同極2連巻カセットコイル30,40は、図5,6に示すように、ステータコアのスロット21に挿入されてコイル全体(三相)が構成される。なお、図5において、極間の渡り線は省略している。
2連化したコイル(同極2連巻カセットコイル)30,40は1つのスロットにつき複数個挿入される。例えば、1つのスロットに10本分の導線が挿入される。また、図6の結線図ではU相のみ示すが、コイル(ステータ)においてステータコア20のスロット21にU相の同極2連巻カセットコイル、V相の同極2連巻カセットコイル、W相の同極2連巻カセットコイルが挿入されている。各同極2連巻カセットコイル30,40は図3を用いて説明した構成となっている。
図6においては、同相隣極が、最も径方向内側の極間渡り線90、および、最も径方向外側の極間渡り線91を用いて結線されている様子を示す。図6では全節巻きであり、コイルピッチは5スロットピッチである。
次に、同極2連巻カセットコイル30,40の作用について説明する。
図1,2に示すように、巻き始めの引出部70a,71aと巻き終りの引出部70b,71bの位置をクランク形状部81に対して逆、即ち、図1においては巻き始めの引出部70aが「左」、巻き終りの引出部70bが「右」、図2においては巻き始めの引出部71aが「右」、巻き終りの引出部71bが「左」となる2種類のコイル(同極2連巻カセットコイル)30,40を準備する。そして、図5に示すように、同極2連巻カセットコイル30と同極2連巻カセットコイル40とを交互にステータコア20のスロット21に配置していき、向き合った端部同士を接合(溶接)する。図3に示すように、クランク形状部81の寸法L1,L2は、ステータコア20の内周でも外周でも同じため、引出部70a,70b(71a,71b)同士は、2列に並ぶことになる。
このように、1ターンの同極2連巻カセットコイル30,40(引出部が位置違いの2種類のコイル)を交互にスロット21に挿入し、2列に直線に整列させる構成になっている。2連化した同極2連巻カセットコイル(重ね巻コイル)30,40は、エッジワイズ巻コイルより成形するため、クランク形状部に旋回部が無いコイルとなっており、クランク形状部の軸方向長さが飛び出ていない。このように旋回部が無く、ステータ(固定子)の軸方向の長さが小さい。
平角線を用いることで、スロット21内の導体占積率を高めたステータ10において、コイルエンド高さを高くすることなく、コイル30,40同士を溶接する場合の隙間(L1)が確保される。また、コイルエンド部の内外径を大きくすることなく、コイル30,40同士を溶接する場合の隙間(L1)が確保される。よって、図5に示すように、径方向において外径側から内径側に向かって溶接棒(電極棒)Bを挿入して引出部70aと引出部71b(引出部70bと引出部71a)との溶接(接合)が行われる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)コイルの構成として、第1の巻回部50および第2の巻回部60は、各々、巻数が1ターンであるとともに、スロット挿入部51,52,61,62の平角線は、平角線の断面長手方向がステータの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータの径方向となるように形成されている。第1の巻回部50および第2の巻回部60における、引出部のない一方のコイルエンド部53,63は、それぞれクランク形状部57,67を有し、引出部のある他方のコイルエンド部54,64は、第1の巻回部50と第2の巻回部60をつなぐ渡り線80にクランク形状部81を有する。よって、平角線を用いることでスロット21内の導体占積率を高めることができるとともに、コイルエンド部におけるクランク形状部には導線の旋回部を無くして軸方向の長さを小さくすることができる。また、1本の導線をプレス成型にてクランク形状部を金型に当てながら容易に成型することができる。
(2)1ターンの同極2連巻カセットコイル30,40(引出部の位置が違うの2種類のコイル)を交互にスロット21に挿入し、2列に直線に整列させる構造とした。つまり、複数のコイル30,40が引出部70a,70b,71a,71bで接続され、同スロットに入るように重ねられている。よって、複数のコイルの引出部同士を容易に溶接にて接続することができる。
詳しく説明する。2連コイルにおいて溶接するためには先端の隙間を確保する必要があり、コイルを複数ターン化することにより先端の引出部における溶接のための隙間を確保することは可能であるが、1ターンをつなげる場合にはその手法がない。本実施形態では、コイルエンド部の斜行部55,56,58,59,65,66,68,69の傾斜角θ1が全て同一のため、コイルエンド部の高さを高くする必要がなく、コイル30,40同士を溶接する場合の隙間(図3の距離L1)を確保できる。また、コイルエンド部の内外径の寸法を大きくすることなく、コイル30,40同士を溶接する場合の隙間(距離L1)を確保できる。よって、図5に示すごとく、コイル30,40同士を径方向に溶接棒Bを挿入して溶接が可能となる。このようにして、コイルエンド部の内外径を大きくすることなくコイル同士を溶接するための隙間を確保することができ、2連コイルにおいて溶接がしやすくなる。
(3)引出部70a,70b,71a,71bが周方向にずれて設けられ、重ねられて配置されるコイル30,40同士の接続部が交互に配置されている。よって、コイル30,40を容易に接続することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・上記実施形態では、図2のコイル40では、巻き始めの引出部71a、巻き終りの引出部71bが、一対のスロット挿入部51,52のうちの周方向の外側のスロット挿入部51と、一対のスロット挿入部61,62のうちの周方向の外側のスロット挿入部62から引き出している。換言すれば、渡り線80が、一対のスロット挿入部51,52のうちの周方向の内側のスロット挿入部52と、一対のスロット挿入部61,62のうちの周方向の内側のスロット挿入部61との間に設けられている。これに代わり、図7(c),(d)に示すように、巻き始めの引出部72aを、一対のスロット挿入部51,52のうちの周方向の内側のスロット挿入部52から、また、巻き終りの引出部72bを、一対のスロット挿入部61,62のうちの周方向の内側のスロット挿入部61から引き出してもよい。換言すれば、渡り線80を、一対のスロット挿入部51,52のうちの周方向の外側のスロット挿入部51と、一対のスロット挿入部61,62のうちの周方向の外側のスロット挿入部62との間に設けてもよい。そして、図7(a),(b)に示すコイル30と、図7(b),(c)に示すコイル41を用いて図8に示すように重ね合わせて配置する。つまり、重ねられて配置されるコイル30,41は、コイル(第1のコイル)30の渡り線80とコイル(第2のコイル)41の渡り線80が軸方向にずれて設ける。
このときの結線を図9に示す。この場合、スロットに順番にコイルを入れた場合、渡り部分のクランク形状部の位置が、軸方向にずれた位置になるため、巻き膨らみ等の干渉を低減できる。
・また、図6,9では全節巻きとしたが、これに代わり、図10に示すように、短節2層巻き(1スロット内に異なる相のコイルが入るところができる)としてもよい。つまり、コイルピッチが4スロットピッチである。この場合、斜行部の傾斜角θ1が一定なので、コイルピッチが短くなる分だけコイルエンド部の高さを更に低減できる。なお、図10においては、同相隣極が、最も径方向内側の極間渡り線92、および、最も径方向外側の極間渡り線93を用いて結線されている様子を示す。
10…ステータ、20…ステータコア、21…スロット、30…同極2連巻カセットコイル、40…同極2連巻カセットコイル、41…同極2連巻カセットコイル、50…第1の巻回部、51…スロット挿入部、52…スロット挿入部、53…コイルエンド部、54…コイルエンド部、57…クランク形状部、60…第2の巻回部、61…スロット挿入部、62…スロット挿入部、63…コイルエンド部、64…コイルエンド部、67…クランク形状部、70a…引出部、70b…引出部、71a…引出部、71b…引出部、72a…引出部、72b…引出部、80…渡り線、81…クランク形状部。

Claims (6)

  1. 回転電機のステータに設けられるコイルであって、
    平角線よりなる導線がエッジワイズ巻きされ、ステータのスロットに対応する一対のスロット挿入部とコイルエンド部を有する第1の巻回部と、
    前記第1の巻回部とつながる平角線よりなる導線がエッジワイズ巻きされ、ステータのスロットに対応する一対のスロット挿入部とコイルエンド部を有する第2の巻回部と、
    を備え、
    前記第1の巻回部および前記第2の巻回部は、各々、巻数が1ターンであるとともに、スロット挿入部の平角線は、平角線の断面長手方向がステータの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータの径方向となるように形成され、
    前記第1の巻回部および前記第2の巻回部における、引出部のない一方のコイルエンド部は、それぞれクランク形状部を有し、引出部のある他方のコイルエンド部は、前記第1の巻回部と第2の巻回部をつなぐ渡り線にクランク形状部を有することを特徴とするコイル。
  2. 複数のコイルが引出部で接続され、同スロットに入るように重ねられていることを特徴とする請求項1に記載のコイル。
  3. 引出部が周方向にずれて設けられ、前記重ねられて配置されるコイル同士の接続部が交互に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のコイル。
  4. 前記重ねられて配置されるコイルは、第1のコイルの渡り線と第2のコイルの渡り線が軸方向にずれて設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のコイル。
  5. 短節巻きしてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコイル。
  6. 内周面に開口するスロットが周方向に並設された円筒状のステータコアと、
    前記ステータコアのスロットに挿入される請求項1〜5のいずれか1項に記載のコイルと、
    を備えたことを特徴とするステータ。
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