JP2014036474A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電を効率よく実施できると共に、電圧変換手段が異常となった場合でもバイパス回路等の部品を追加することなく電力の供給を継続できる電源装置を提供する。
【解決手段】正極端子側のスイッチング素子11よりも負極端子側のスイッチング素子12が先に断線故障するようにスイッチング素子11,12の特性を予め設定しておき、コントローラ22が負極端子側のスイッチング素子12の断線故障を検出した場合には、このコントローラ22からの指令でドライバ21を駆動して正極端子側のスイッチング素子11を常時導通状態にする。
【選択図】図2

Description

この発明は、発電を効率よく実施できると共に、電圧変換手段が異常となった場合でも電力の供給を継続できる電源装置に関するものである。
従来の車両の電源装置のうち、発電を効率よく実施できる電源装置については、特許文献1に示されるように、発電効率が最高となる動作点で発電機が発電を行うように制御するとともに、発電機の出力電圧の大きさを所定の電圧値に変換する電圧変換手段を有するものが開示されている。
この従来の装置によれば、発電機の出力端子電圧を可変にすることで、発電機の最大出力電力を大きくでき、また、効率が最適となる出力端子電圧で発電を行なうので発電効率も改善される。この場合、電気負荷やバッテリに適した電圧と発電効率が最大となる発電機出力端子電圧とは一般に異なるが、電圧変換手段を用いることで、発電機と電気負荷等とを接続することが可能となる。
特開2001−103796号公報
前述の従来の装置の場合、発電機から生成される電力は、電圧変換手段を介して電気負荷へ供給されることになる。この点、一般的な電圧変換手段は、スイッチング素子やそれを制御するコントローラ等、複雑な構成となっているため、故障等により異常な動作となった場合、電力を適切に供給することができなくなる恐れがある。例えば、制御の異常等により不要なスイッチング素子が導通されることで電源が短絡した場合、スイッチング素子を焼損することが考えられる。
このように、電圧変換手段の故障により電力が供給されなくなると、車両走行に必要な機器や内燃機関を作動させるための機器を駆動することができない懸念がある。これを防止するため、電圧変換手段と並列にリレーを設け、電圧変換手段の異常時は、リレーを介して電力を供給することが考えられる。しかしながら、リレーや配線等が必要になるため、重量、サイズの増加やコスト上昇を招く懸念がある。
一方、上記の特許文献1記載のように、スイッチング素子に対してバイパス用のダイオードを設けた構成の場合には、スイッチング素子が断線故障した場合であっても電力供給は可能であり、また、スイッチング素子の作動異常でも短絡することはない。しかしながら、ダイオードでの損失増加により正常時の電圧変換効率が低下するため、好ましい構成とはいえない。
この発明は、前述した従来の装置における課題を解決するためになされたもので、発電を効率よく実施できると共に、電圧変換手段が異常となった際にも、バイパス回路等の部品を追加することなく電力の供給を継続できる電源装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係る電源装置は、直流電源と電気負荷との間に接続された電圧変換手段を備え、上記電圧変換手段により上記直流電源の出力電圧を変換して上記電気負荷に電力を供給するものであって、上記電圧変換手段は、上記直流電源の正極端子側に接続された第1スイッチング素子と、上記直流電源および上記電気負荷の負極端子側に接続された第2スイッチング素子と、上記第1及び第2スイッチング素子の接続点に一方の端子が接続され、他方の端子が上記電気負荷の正極端子側に接続されたインダクタとを備え、上記第1及び第2のスイッチング素子を交互に導通/切断させることにより上記直流電源の出力電圧を変換するものであり、上記第1及び第2スイッチング素子が異常により共に導通状態となった場合に、上記第1スイッチング素子よりも上記第2スイッチング素子が先に断線故障するように上記第1及び第2スイッチング素子の特性を設定するとともに、上記第2スイッチング素子が断線故障したか否かを検出する断線故障検出手段と、この断線故障検出手段が上記第2スイッチング素子の断線故障を検出した場合には、これに応じて上記第1スイッチング素子が常時導通状態となるように保持する導通保持手段と、を備えている。
また、第2の発明に係る電源装置は、電気負荷に並列に接続された蓄電装置と、直流電源と上記電気負荷との間に接続された電圧変換手段とを備え、上記電圧変換手段により上記直流電源の出力電圧を変換して上記電気負荷に電力を供給するものであって、上記電圧変換手段は、上記電気負荷の正極端子側に接続された第1スイッチング素子と、上記直流電源および上記電気負荷の負極端子側に接続された第2スイッチング素子と、上記第1及び第2スイッチング素子の接続点に一方の端子が接続され、他方の端子が上記直流電源の正極端子側に接続されたインダクタとを備え、上記第1及び第2スイッチング素子を交互に導通/切断させることにより上記直流電源の出力電圧を変換するものであり、上記第1及び第2スイッチング素子が異常により共に導通状態となった場合に、上記第1スイッチング素子よりも上記第2スイッチング素子が先に断線故障するように上記第1及び第2スイッチング素子の特性を設定するとともに、上記第2スイッチング素子が断線故障したか否かを検出する断線故障検出手段と、この断線故障検出手段が上記第2スイッチング素子の断線故障を検出した場合には、これに応じて上記第1スイッチング素子が常時導通状態となるように保持する導通保持手段と、を備えている。
また、第3の発明に係る電源装置は、直流電源と電気負荷との間に接続された電圧変換手段を備え、上記電圧変換手段により上記直流電源の出力電圧を変換して上記電気負荷に電力を供給するものであって、上記電圧変換手段は、上記直流電源の正極端子と負極端子の間に順次直列に接続された第1及び第2スイッチング素子と、上記電気負荷の正極端子と負極端子の間に順次直列に接続された第3及び第4スイッチング素子と、上記第1及び第2スイッチング素子の接続点と上記第3及び第4スイッチング素子の接続点との間に接続されたインダクタとを備え、上記第1及び第4スイッチング素子の組み合わせと、上記第2及び第3スイッチング素子の組み合わせとを交互に導通/切断させることにより上記直流電源の出力電圧を変換するものであり、上記第1及び第4スイッチング素子の組み合わせの導通状態が、異常により通常動作状態に比べて長時間となった場合に、上記第1スイッチング素子よりも上記第4スイッチング素子が先に断線故障するように上記第1及び第4スイッチング素子の特性を設定するとともに、上記第4スイッチング素子が断線故障したか否かを検出する断線故障検出手段と、この断線故障検出手段が上記第4スイッチング素子の断線故障を検出した場合には、これに応じて上記第2スイッチング素子を常時切断状態にするとともに、上記第1スイッチング素子および上記第3スイッチング素子を常時導通状態になるように保持する導通保持手段と、を備えることを特徴としている。
第1の発明に係る電源装置によれば、上述の構成を備えているので、電力変換手段により直流電源からの電圧を降圧して電気負荷に供給する場合に、直流電源からの地落電流等に起因して電力変換手段のスイッチング素子に断線故障が生じた際にも、バイパス回路等の部品を追加することなく電力の供給を継続することができる。
また、第2の発明に係る電源装置は、上述の構成を備えているので、電力変換手段によって直流電源からの電圧を昇圧して電気負荷に供給する場合に、電気負荷に並列に接続された蓄電装置からの地落電流等に起因して電力変換手段のスイッチング素子に断線故障が生じた際にも、バイパス回路等の部品を追加することなく電力の供給を継続することができる。
また、第3の発明に係る電源装置は、上述の構成を備えているので、電力変換手段により直流電源からの電圧を昇降圧して電気負荷に供給する場合に、直流電源からの地落電流等に起因して電力変換手段のスイッチング素子に断線故障が生じた際にも、バイパス回路等の部品を追加することなく電力の供給を継続することができる。
この発明の実施の形態1に係る電源装置の全体を示す構成図である。 図1に示す電源装置における電圧変換器の回路図である。 この発明の実施の形態1に係る電源装置におけるコントロールユニットの電源装置関連処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る電源装置におけるコントローラの処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る電源装置における電圧変換器の回路図である。 この発明の実施の形態3に係る電源装置の全体を示す構成図である。 図6に示す電源装置における電圧変換器の回路図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る電源装置の全体を示す構成図、図2は図1に示す電源装置における電圧変換器の回路図である。
直流電源としての発電機1は、内燃機関(図示せず)にベルト接続され、内燃機関により駆動されて電力を発電する。これ以外の構成として、例えば内燃機関と変速機の間に発電機を挟み込んで接続されたものであってもよく、この場合はベルト接続に比べてより大きな発電トルクで駆動することが可能となる。
この発電機1の構成としては、一般的な車両に用いられるオルタネータと同等のものでよく、回転子に流す界磁電流を制御することで発電電力の調節が可能なものである。ただし、後述のように、発電電圧を高電圧化するため、従来のものに比べて高電圧で発電できるとともに、車載用の電気負荷4の要求電圧で発電できる構成のものとしている。
電圧変換手段である電圧変換器2は、ここでは降圧型の電圧変換器であり、その入力端子inが発電機1の正極端子側に、その出力端子outが負荷給電母線5に接続される。負荷給電母線5には、蓄電装置である鉛バッテリ3と車載用の電気負荷4の正極端子側が接続されている。電圧変換器2は非絶縁型の電圧変換器であるため、発電機1、電圧変換器2、鉛バッテリ3および電気負荷4の各負極端子側は、共通のグラウンドとして接続される。よって、蓄電装置3は電気負荷4に並列に接続された状態となっている。
コントロールユニット6には、図示しないがマイクロコンピュータ等の演算装置(以下、CPUと称する)およびメモリ等が含まれ、また発電機1および電圧変換器2についての制御手段も含まれる。
また、コントロールユニット6には、内燃機関等に備えられた図示しないセンサやアクチュエータ等が接続されるとともに、発電機1も接続され、また電圧変換器2の入出力電圧を検出するための電圧検出線7、8が接続されている。さらに、制御信号線9,10を介して電圧変換器2が接続されている。
コントロールユニット6は、他の機器やアクチュエータ等からの信号や各センサ等から得られる値を検出する。また、電圧検出線7、8による電圧変換器2の入出力電圧についても、例えば分圧した後、A/Dコンバ−タによりデジタル値に変換するなど公知の方法で検出を行う。そして、コントロールユニット6は、これらの各センサやアクチュエータ等から得られた検出値に基づいて、発電機1、電圧変換器2、アクチュエータ等の制御を行う。
すなわち、コントロールユニット6は、発電機1に対して、運転状態等に基づいて効率よく発電できる目標電圧を決定し、電圧検出線7を通して検出した発電電圧がその値となるよう界磁電流を制御する。また、電圧変換器2に対して、運転状態のほか、鉛バッテリ3および電気負荷4の状態に応じて、電圧変換器2の出力電圧の目標値を決定し、制御信号線10を介して電圧変換器2の後述するコントローラ22に指示値として信号を送る。
さらに、コントロールユニット6は、電圧変換器2の異常検出時の制御も行う。つまり、電圧変換器2から制御信号線10を介して異常信号が送られてきた場合や、自ら電圧変換器2の異常を検出した場合には、電圧変換器2で電圧変換を正常に行えない状態となっているため、鉛バッテリ3および電気負荷4の状態に応じた目標電圧を決定する。さらに、後述するように、電圧変換器2の異常検出時には、制御信号線9を介してドライバ21の動作も制御する。
ところで、一般的な車両に用いられる鉛バッテリ3は、開放電圧が12V程度、充電電圧が14V程度のため、発電機1の発電電圧が鉛バッテリ3の充電電圧より高い場合、入力端子inから出力端子outの方向で電圧を降圧する必要がある。なお、発電機1の発電電圧の最高電圧については、部品の制約や感電防止の安全面などから、むやみに高電圧にするのは困難であり、発電機の特性も考慮して28V程度とすればよい。
したがって、電圧変換器2としては、図2に示すように、MOSFETからなる2つの第1及び第2スイッチング素子11,12とインダクタ15等を用いた降圧型のチョッパ回路が適用される。そして、これらの各スイッチング素子11,12を駆動制御するためのドライバ21とコントローラ22を備えている。
電圧変換器2の具体的な構成としては、第1スイッチング素子11のドレインが発電機1の正極端子側となる入力端子inに接続され、ソースは第2スイッチング素子12のドレインに接続される。第2スイッチング素子12のソースは、負極端子側となる共通のグラウンド端子GNDに接続される。また、第1、第2スイッチング素子11,12の共通の接続点には、インダクタ15の一端が接続され、インダクタ15の他端は出力端子outに接続され、負荷給電母線5を介して鉛バッテリ3と電気負荷4の正極端子側に接続される。さらに、第1、第2スイッチング素子11,12のスイッチングによる電圧変動を吸収するため、入力端子inと出力端子outにはそれぞれ電圧平滑用のコンデンサ16,17が設けられている。
電圧変換器2の正常時の電圧変換動作は公知の方法でよく、例えば、目標となる出力電圧になるよう、コントローラ22からの信号によりドライバ21を介して第1、第2スイッチング素子11,12を交互に導通(ON)/切断(OFF)する。この場合、出力電圧を上げるときには、第1スイッチング素子11の導通期間を長くし、逆に出力電圧を下げたいときには、第1スイッチング素子11の導通期間を短くする。ただし、この正常の制御を行う際、両スイッチング素子11,12を同時に導通させることはない。
しかし、コントローラ22の異常等により、両スイッチング素子11,12が同時に導通した場合、発電機1の発電電流がこれらのスイッチング素子11,12を通して地落することになるため、両スイッチング素子11,12には過大な電流が流れることになる。これにより、両スイッチング素子11,12が発熱して焼損することが考えられ、両スイッチング素子11,12の一方が焼損すると地落電流が遮断されることとなる。この場合、両スイッチング素子11,12の特性が同じであれば、どちらのスイッチング素子11,12が焼損するかは、個体ばらつきや使用状況によって変化すると考えられる。
例えば、一方の第1スイッチング素子11が焼損した場合、発電機1の電力を電気負荷4等へ供給することはできなくなる。これに対して、他方の第2スイッチング素子12が焼損した場合には、当該スイッチング素子12が切断された状態を保持して第1スイッチング素子11を導通させることにより、発電機1の電力を電気負荷4等へ継続して供給することができる。ただし、この場合、電圧変換器2は単に導線の機能しかなく、電圧変換機能は喪失している。このため、発電機1の発電電圧を電気負荷4の要求電圧に制御する必要がある。
そこで、両スイッチング素子11,12に地落電流が流れた際に、第2スイッチング素子12が先に焼損して断線故障するようにしておき、その断線故障が検出された際に第1スイッチング素子11のみを常時導通状態にする。これにより、発電機1の電力を電気負荷4等に継続して供給することができる。
地落電流が流れた際に、一方の第1スイッチング素子11よりも他方の第2スイッチング素子12が先に焼損して断線故障するようにするためには、例えば第2スイッチング素子12の電流耐量を第1スイッチング素子11のそれよりも小さくしておくなど、異なったMOSFET特性を設定すればよい。こうすることで、バイパス回路等の部品を追加することなく、異常が生じた後にも引き続いて発電機1の電力を電気負荷4等へ供給することができる。
両スイッチング素子11,12に地落電流が流れた際の第2スイッチング素子12の断線故障の検出方法については、コントローラ22が第1、第2スイッチング素子11,12の導通/切断期間の割合と、電圧変換器2の入出力電圧比との関係から断線を検出する。すなわち、両スイッチング素子11,12が正常に動作していれば、それぞれの導通/切断期間の割合に応じて、電圧変換器2の入出力電圧比の関係が一義に決まるので、この関係から外れた場合に断線故障が生じたものとして検出する。当然ながら、第2スイッチング素子12のソース〜ドレイン間の電位差等を直接に計測してもよい。
また、断線故障が検出された際、コントローラ22は、コントロールユニット6に対して制御信号線10を介して異常状態を示す信号を送出する。これにより、コントロールユニット6が直接に電圧変換器2の異常検出を行う場合よりも早く異常検出に対応することができる。
第2スイッチング素子12の断線故障が検出された際の第1スイッチング素子11に対する常時通電方法については、コントローラ22からドライバ21に対して、第1スイッチング素子11のみが常時通電状態となる信号を送り、これに応じてドライバ21が第1スイッチング素子11に駆動信号を出力して常時導通状態にする。
このとき、第2スイッチング素子12は、断線故障状態になっているが、一時的なものであれば再導通する恐れがある。そこで、この第2スイッチング素子12が再導通するのを防いで切断状態が維持されるように、第2スイッチング素子12の断線故障が検出された際、コントローラ22はドライバ21に対して当該スイッチング素子12が常時切断状態を維持するための信号を継続的に送るようにしておく。
また、コントローラ22自体に故障等の異常が生じた場合、コントローラ22による電圧制御が実施できなくなるため、コントロールユニット6にもドライバ21に対して異常検出時の制御を行えるようにしておくことが好ましい。
そのためには、例えば、ドライバ21は、コントローラ22からの常時通電指示の信号を受け取るだけでなく、コントロールユニット6から制御信号線9を介して与えられる常時通電指示の信号も受け取れるようにしておき、どちらかの常時通電指示に対しても動作できるようにしておく。これにより、コントローラ22自体に異常を生じた場合でも、コントロールユニット6によって第1スイッチング素子11に対する常時通電状態の保持動作を継続して行うことが可能となる。
さらに、コントロールユニット6において、電圧変換器2の異常検出も行えるようにしておくことが装置の信頼性を高める上で一層好ましい。そのためには、例えば、電圧変換器2に対する出力電圧の指示値と、電圧検出線8を通して検出した実際の出力電圧とを比較して、両電圧差が予め設定した所定の基準値以上乖離した場合には電圧変換器2に異常が生じたものと判断することができる。
そして、上記のドライバ21が特許請求の範囲における導通保持手段に対応し、また、上記のコントローラ22が特許請求の範囲における断線故障検出手段に、上記のコントロールユニット6が特許請求の範囲における外部機器としての断線故障検出手段にそれぞれ対応している。
次に、この発明の実施の形態1による電源装置の動作について説明する。
図3は、電源装置のコントロールユニット6において、一定周期(例えば0.01秒)で実行される当該電源装置に関連する処理を示すフローチャートである。
図3において、コントロールユニット6は、まず、ステップS101において、電圧変換器2に対する異常検出処理を行う。すなわち、コントローラ22が正常であれば、スイッチング素子11,12等が故障等した場合、コントローラ22から電圧変換器2の異常信号が得られるが、コントローラ22自体が異常な場合には外部で異常を検出する必要がある。そのための検出方法としては、先に述べたように、コントロールユニット6において、電圧変換器2に対する出力電圧の指示値と、電圧検出線8を通して検出した実際の出力電圧とを比較して、所定値以上乖離した場合に異常と検出する。
次に、ステップS102で、電圧変換器2が異常か否かを判定する。ステップS101の電圧変換器2に対する異常検出処理を行った結果、電圧変換器2が正常(異常でない)であると判定されれば、ステップS103で電圧変換器指示処理として、制御信号線10を介して電圧変換器2に出力電圧の目標値を指示値として信号を送る。そして、ステップS104で、最適発電電圧演算処理として、効率よく発電できる目標電圧を決定し、発電機1の界磁電流を制御して図3の処理を終了する。
一方、ステップS101の電圧変換器2に対する異常検出処理を行った結果、ステップS102で、電圧変換器2が異常と判定された場合には、ステップS105で、コントロールユニット6は、制御信号線9を介してドライバ21に常時通電指示の信号を送る。そして、ステップS106で、導通保持時発電電圧演算処理を実施して図3の処理を終了する。この処理では、電圧変換器2における電圧変換機能が喪失しているため、コントロールユニット6は、鉛バッテリ3および電気負荷4の状態に応じた目標電圧を決定し、発電機1の界磁電流を制御する。
次に、電源装置のコントローラ22の動作について説明する。
図4は、電源装置のコントローラ22において一定周期(例えば0.01秒)で実行される電源装置に関連する処理を示すフローチャートである。
図4において、コントローラ22は、まず、ステップS201で、前述の通り、第1及び第2スイッチング素子11,12の導通/切断期間の割合と、電圧変換器2の入出力電圧比との関係から断線故障の有無を検出する。この場合の電圧変換器2の入出力電圧は、コントロールユニット6の場合と同様、電圧検出線23、24から得た電圧を分圧した後、コントローラ22のA/Dコンバ−タによりデジタル値に変換することにより検出する。
次に、コントローラ22は、ステップS202で、第2スイッチング素子12が断線故障しているか否かを判定する。第2スイッチング素子12が正常(断線していない)であれば、ステップS203で電圧変換制御処理を実施して図4の処理を終了する。この処理では、電圧変換器2の出力電圧がコントロールユニット6からの指示値となるように両スイッチング素子11,12の導通/切断期間を制御する。両スイッチング素子11,12の導通/切断周期は、電圧変動、インダクタ等の部品特性、損失等により決定され、数10kHz程度とすればよい。
一方、ステップS202で、第2スイッチング素子12が断線故障と判定された場合、コントローラ22は、ステップS204で、導通保持制御処理として、ドライバ21に常時通電指示の信号を送り、図4の処理を終了する。コントローラ22自体が故障等を起こして異常な場合には、当処理は実施されないこととなるが、前述のとおり(図3)、コントロールユニット6でも導通保持制御処理を実施するため、何ら問題が生じることなく電力供給を継続することができる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係る電源装置における電圧変換器の回路図であり、図2に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態2の電源装置は、鉛バッテリ3の充電電圧よりも発電機1の発電電圧が低い場合である。その場合、電圧変換器2は、入力端子inから出力端子outの方向で電圧を昇圧する必要がある。よって、電圧変換器2として、例えばMOSFETからなる2つの第3、第4スイッチング素子13,14とインダクタ15等を用いた昇圧型のチョッパ回路が適用される。
すなわち、この電圧変換器2は、第3スイッチング素子13のドレインが負荷給電母線5を介して鉛バッテリ3と電気負荷4が接続された正極端子側の出力端子outに接続され、ソースは第4スイッチング素子14のドレインに接続される。第4スイッチング素子14のソースは、負極端子側の共通のグラウンド端子GNDに接続される。また、第3及び第4スイッチング素子13,14の共通の接続点にはインダクタ15の一端が接続され、インダクタ15の他端は正極端子側の入力端子inに接続される。さらに、第3及び第4スイッチング素子13,14のスイッチングによる電圧変動を吸収するため、入力端子inと出力端子outにはそれぞれ電圧平滑用のコンデンサ16,17が設けられている。
そして、この実施の形態2の構成において、上記の第3及び第4スイッチング素子13,14が、それぞれ特許請求の範囲(請求項2)における第1及び第2スイッチング素子に対応している。その他の構成は実施の形態1と同様である。
図5に示す構成の電圧変換器2の正常時の電圧変換動作は、実施の形態1同様、公知の方法でよく、目標となる出力電圧になるよう、コントローラ22によりドライバ21を介して第3及び第4スイッチング素子13,14を交互に導通(ON)/切断(OFF)する。この場合、出力電圧を上げたい場合には、第3スイッチング素子13の導通期間を短くし、逆に出力電圧を下げたい場合には、第3スイッチング素子13の導通期間を長くする。ただし、両スイッチング素子13,14を同時に導通させることはない。
しかし、コントローラ22の異常等により、両スイッチング素子13及び14が同時に導通した場合、出力端子out側に接続された蓄電装置である鉛バッテリ3の放電電流がこれらの両スイッチング素子13,14を通して地落することになるため、両スイッチング素子13,14には過大な電流が流れることになる。これにより、実施の形態1同様、両スイッチング素子13,14が発熱して焼損することが考えられる。
そこで、この実施の形態2においても、実施の形態1同様、両スイッチング素子13,14に地落電流が流れた際に、第3スイッチング素子13よりも第4スイッチング素子14が先に焼損して断線故障するようにしておき、その断線故障が検出された際に第3スイッチング素子13のみを常時導通状態にする。これにより、バイパス回路等の部品を追加することなく、異常が生じた後にも引き続き発電機1の電力を電気負荷4等へ供給することができる。
なお、導通保持手段としてのドライバ21や、断線故障検出手段としてのコントローラ22およびコントロールユニット6等の各処理動作については、実施の形態1と同様のものでよいので、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3に係る電源装置の全体を示す構成図、図7は図6の電源装置における電圧変換器の回路図であり、図1および図2に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態3における電源装置は、発電機1と電圧変換器2の間に、スイッチ32を介して電気二重層キャパシタ31が設けられている。この場合のスイッチ32は、コントロールユニット6に接続されて導通/切断を制御することができる。
電気二重層キャパシタ31は、鉛バッテリに比べて大電力の授受が可能なため、このような構成にすることで、例えば減速時の回生発電による発電電力をより多く蓄えることが可能となる。ただし、電気二重層キャパシタ31の特性として、蓄電電力量に応じて端子電圧が変化するため、使用できる蓄電電力量を増加させるためには、電気二重層キャパシタ31の端子電圧の変化幅を大きくとる必要があるとともに、昇降圧用の電圧変換器2を用いて、必要な電圧に変換する必要がある。一般的な電気二重層キャパシタ31は1セル当たり最高3V程度で使用できるため、10個の直列構成とすれば、最高30Vまで使用できる。下限電圧は、むやみに低電圧まで使用すると必要電力に対する電流が大きくなるため、10V程度とする。
電圧変換器2は、電気二重層キャパシタ31を設けている関係上、入力端子inから出力端子outの方向で電圧を昇圧および降圧する必要があるので、図7に示すように、例えばMOSFETからなる4つの第1〜第4スイッチング素子11〜14とインダクタ15等を用いた昇降圧型のチョッパ回路が適用される。
すなわち、この電圧変換器2は、第1スイッチング素子11のドレインが発電機1および電気二重層キャパシタ31の正極端子側となる入力端子inに接続され、ソースは第2スイッチング素子12のドレインに接続される。第2スイッチング素子12のソースは、負極端子側となる共通のグラウンド端子GNDに接続される。
一方、第3スイッチング素子13のドレインは負荷給電母線5を介して鉛バッテリ3と電気負荷4の正極端子側となる出力端子outに接続され、ソースは第4スイッチング素子14のドレインに接続される。第4スイッチング素子14のソースは、負極端子側となる共通のグラウンド端子GNDに接続される。
また、第1、第2スイッチング素子11,12の共通の接続点と、第3、第4スイッチング素子13,14の共通の接続点との間には、インダクタ15の両端が接続される。さらに、第1〜第4スイッチング素子11〜14のスイッチングによる電圧変動を吸収するため、入力端子inと出力端子outにはそれぞれ電圧平滑用のコンデンサ16,17が設けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
この電圧変換器2の正常時の電圧変換動作は、以下に示すように3通りある。
まず、第1動作として、入力端子inから出力端子outの方向で電圧を降圧する場合である。すなわち、電気二重層キャパシタ31の端子電圧が、電気負荷4等の要求電圧よりも高い場合に使用するものである。この動作は、第3スイッチング素子13を常時通電、第4スイッチング素子14を常時切断として、第1及び第2スイッチング素子11,12のみスイッチング動作させる。この場合、電圧変換器2は図2に示した構成と実質的に同じものとなり、したがって、実施の形態1と同様の動作が行われる。
次に、第2動作として、入力端子inから出力端子outの方向で電圧を昇圧する場合である。すなわち、電気二重層キャパシタ31の端子電圧が、電気負荷4等の要求電圧よりも低い場合に使用するものである。この動作は、第1スイッチング素子11を常時通電、第2スイッチング素子12を常時切断として、第3及び第4スイッチング素子13,14のみスイッチング動作させるものである。この場合、電圧変換器2は図5に示した構成と実質的に同じものとなり、したがって、実施の形態2と同様の動作が行われる。
最後に、第3動作として、入力端子inから出力端子outの方向で電圧を昇降圧する場合である。電気二重層キャパシタ31の端子電圧と電気負荷4等の要求電圧とが近似した値である場合に、連続的に電圧変換ができる。この動作は、第1及び第4スイッチング素子11,14の組み合わせと、第2及び第3スイッチング素子12,13の組み合わせを、交互に導通/切断するものである。
ここで、第1及び第4スイッチング素子11,14が共に導通した時は発電機1がインダクタ15を介してグラウンド端子GNDに接続され、また、第2及び第3スイッチング素子12,13が共に導通した時は鉛バッテリ3がインダクタ15を介してグラウンド端子GNDに接続される状態となるが、正常状態ではいずれも短期間であるので、インダクタ15により大電流が流れることはない。
しかし、コントローラ22の異常等により、長時間にわたって上記の第1及び第4スイッチング素子11,14、または第2及び第3スイッチング素子12,13の組み合わせの導通が継続すると、過大な地落電流が流れることとなり、いずれかのスイッチング素子11〜14が発熱して焼損することがある。
そこで、上記の第1及び第2の動作の場合と同様、第1及び第4スイッチング素子11,14、または第2及び第3スイッチング素子12,13に地落電流が流れた際に、第1及び第3スイッチング素子11,13よりも第2及び第4スイッチング素子12,14が先に焼損して断線故障するようにしておく。そして、その断線故障が検出された際には、第2及び第4スイッチング素子12,14を共に常時切断状態にするとともに、第1及び第3スイッチング素子11,13を常時導通状態にする。これにより、バイパス回路等の部品を追加することなく、異常が生じた後にも引き続き発電機1の電力を電気負荷4等へ供給することができる。
この場合、発電機1の発電電圧を電気負荷4の要求電圧にする必要があるが、電気二重層キャパシタ31の端子電圧とは異なる場合があるため、その影響を受けないようにスイッチ32を切断状態として電気二重層キャパシタ31を切り離す。
導通保持手段としてのドライバ21、断線故障検出手段としてコントローラ22やコントロールユニット6の各処理については、以下に述べる点を除いては、実施の形態1、2と同様の処理内容でよい。
ドライバ21による実施の形態1との相違点は、断線故障検出時に第1スイッチング素子11だけではなく、第3スイッチング素子13も常時導通状態とし、かつ、第2スイッチング素子12および第4スイッチング素子14を常時切断状態にする点である。
すなわち、断線故障を起こすのは、第2スイッチング素子12または第4スイッチング素子14であるが、実施の形態1、2と同様、断線故障状態が一時的なものであれば、第2スイッチング素子12または第4スイッチング素子14が再通電する恐れがある。そこで、第2スイッチング素子12または第4スイッチング素子14が再導通するのを防いで両スイッチング素子12,14が共に切断状態が維持されるように、コントローラ22からドライバ21に対して常時切断状態を保持するための信号を継続して送るようにする。このようにすれば、断線故障検出をしたスイッチング素子についても常時切断状態が保持されるので、故障箇所に応じて常時切断状態にするスイッチング素子を切り換える必要がなくなるため、構成上も有利である。
コントローラ22における断線検出方法については、実施の形態1、2と同様、第2及び第4スイッチング素子12,14の組み合わせの導通/切断期間の割合と、電圧変換器2の入出力電圧比との関係から断線故障の有無を検出する。この場合、第2スイッチング素子12と第4スイッチング素子14のいずれが断線故障したかは、スイッチング素子の組み合わせに応じて判定することとなるが、そのように断線故障したスイッチング素子を特定しなくても、第2及び第4スイッチング素子12,14のいずれかの断線故障を検出した際、これに応じてコントローラ22が第2及び第4スイッチング素子12,14を共に常時切断状態に、第1及び第3スイッチング素子11,13を共に常時導通状態になるようにドライバ21を制御するようにすれば、電力供給が維持されるため何ら問題は生じない。
コントロールユニット6の処理における実施の形態1(図3)との相違点は、ステップS106の導通保持時の発電機1の発電電圧演算処理において、さらにスイッチ32を切断状態にする点である。
また、コントローラ22の処理における実施の形態1(図4)との相違点は、ステップS202の断線故障判定において、第2スイッチング素子12に加えて、第4スイッチング素子14の断線故障を判定する点である。この判定については、前述のとおり、第2スイッチング素子12と第4スイッチング素子14のいずれかの断線故障の判定ができれば第2及び第4スイッチング素子12,14を共に常時切断状態に、第1及び第3スイッチング素子11,13が常時導通状態になるようにドライバ21を制御することで、電力供給を維持することができる。
この発明は、上記の実施の形態1〜3の構成のみに限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で、実施の形態1〜3を適宜組み合わせたり、各実施の形態1、〜3の構成を適宜変形したり、省略したりすることが可能である。
例えば、この実施の形態1〜3では、蓄電装置として鉛バッテリ3や電気二重層キャパシタ31を使用しているが、これに限るものではなく、リチウムイオンバッテリでもよい。また、各スイッチング素子11〜14としてMOSFETを使用しているが、これに限られたものではなく、IGBTなど、他のスイッチング素子を使用してもよい。さらに、使用する電圧範囲は、鉛バッテリ3に対応しているため、12〜30V程度としているが、例えばハイブリッド車両のような大電力が必要な電源装置では電圧を高くすると有利となるため、さらに高電圧化してもよい。
1 発電機、2 電圧変換器、3 鉛バッテリ(蓄電装置)、4 電気負荷、
5 負荷給電母線、6 コントロールユニット(外部機器としての断線故障検出手段)、7,8 電圧計測線、9,10 制御信号線、11〜14 スイッチング素子、
15 インダクタ、16,17 コンデンサ、21 ドライバ(導通保持手段)、
22 コントローラ(断線故障検出手段)、23,24 電圧計測線、
31 電気二重層キャパシタ、32 スイッチ。

Claims (6)

  1. 直流電源と電気負荷との間に接続された電圧変換手段を備え、上記電圧変換手段により上記直流電源の出力電圧を変換して上記電気負荷に電力を供給する電源装置において、
    上記電圧変換手段は、上記直流電源の正極端子側に接続された第1スイッチング素子と、上記直流電源および上記電気負荷の負極端子側に接続された第2スイッチング素子と、上記第1、第2スイッチング素子の接続点に一方の端子が接続され、他方の端子が上記電気負荷の正極端子側に接続されたインダクタとを備え、上記第1及び第2のスイッチング素子を交互に導通/切断させることにより上記直流電源の出力電圧を変換するものであり、
    上記第1及び第2スイッチング素子が異常により共に導通状態となった場合に、上記第1スイッチング素子よりも上記第2スイッチング素子が先に断線故障するように上記第1及び第2スイッチング素子の特性を設定するとともに、
    上記第2スイッチング素子が断線故障したか否かを検出する断線故障検出手段と、
    上記断線故障検出手段が上記第2スイッチング素子の断線故障を検出した場合には、これに応じて上記第1スイッチング素子が常時導通状態となるように保持する導通保持手段と、を備える電源装置。
  2. 電気負荷に並列に接続された蓄電装置と、直流電源と上記電気負荷との間に接続された電圧変換手段とを備え、上記電圧変換手段により上記直流電源の出力電圧を変換して上記電気負荷に電力を供給する電源装置において、
    上記電圧変換手段は、上記電気負荷の正極端子側に接続された第1スイッチング素子と、上記直流電源および上記電気負荷の負極端子側に接続された第2スイッチング素子と、上記第1及び第2スイッチング素子の接続点に一方の端子が接続され、他方の端子が上記直流電源の正極端子側に接続されたインダクタとを備え、上記第1及び第2スイッチング素子を交互に導通/切断させることにより上記直流電源の出力電圧を変換するものであり、
    上記第1、第2スイッチング素子が異常により共に導通状態となった場合に、上記第1スイッチング素子よりも上記第2スイッチング素子が先に断線故障するように上記第1及び第2スイッチング素子の特性を設定するとともに、
    上記第2スイッチング素子が断線故障したか否かを検出する断線故障検出手段と、
    上記断線故障検出手段が上記第2スイッチング素子の断線故障を検出した場合には、これに応じて上記第1スイッチング素子が常時導通状態となるように保持する導通保持手段と、を備える電源装置。
  3. 直流電源と電気負荷との間に接続された電圧変換手段を備え、上記電圧変換手段により上記直流電源の出力電圧を変換して上記電気負荷に電力を供給する電源装置において、
    上記電圧変換手段は、上記直流電源の正極端子と負極端子の間に順次直列に接続された第1及び第2スイッチング素子と、上記電気負荷の正極端子と負極端子の間に順次直列に接続された第3及び第4スイッチング素子と、上記第1及び第2スイッチング素子の接続点と上記第3及び第4スイッチング素子の接続点との間に接続されたインダクタとを備え、上記第1及び第4スイッチング素子の組み合わせと、上記第2及び第3スイッチング素子の組み合わせとを交互に導通/切断させることにより上記直流電源の出力電圧を変換するものであり、
    上記第1及び第4スイッチング素子の組み合わせの導通状態が、異常により通常動作状態に比べて長時間となった場合に、上記第1スイッチング素子よりも上記第4スイッチング素子が先に断線故障するように上記第1及び第4スイッチング素子の特性を設定するとともに、
    上記第4スイッチング素子が断線故障したか否かを検出する断線故障検出手段と、
    上記断線故障検出手段が上記第4スイッチング素子の断線故障を検出した場合には、これに応じて上記第2スイッチング素子を常時切断状態にするとともに、上記第1スイッチング素子および上記第3スイッチング素子を常時導通状態になるように保持する導通保持手段と、を備える電源装置。
  4. 上記電気負荷に並列に接続された蓄電装置を備え、
    かつ、上記第2及び第3スイッチング素子の組み合わせの導通状態が、異常により通常動作状態に比べて長時間となった場合に、上記第3スイッチング素子よりも上記第2スイッチング素子が先に断線故障するように上記第2及び第3スイッチング素子の特性を設定するとともに、
    上記断線故障検出手段は、上記第4スイッチング素子とともに、上記第2スイッチング素子が断線故障したか否かを検出するものであり、
    上記導通保持手段は、上記断線故障検出手段が上記第2スイッチング素子の断線故障を検出した場合には、これに応じて上記第4スイッチング素子を常時切断状態にするとともに、上記第1スイッチング素子および上記第3スイッチング素子を常時導通状態になるように保持するものである請求項3に記載の電源装置。
  5. 上記断線故障検出手段は、上記電圧変換手段の外部から上記スイッチング素子が断線故障したか否かを検出する外部機器を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 上記直流電源は、車両に搭載される発電機であり、この発電機は、発電電圧を変化させることが可能であるとともに、上記電気負荷の要求電圧で発電が可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電源装置。
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