JP2014036298A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学系の光学条件を調整することなく同じ大きさの2つの方向の画像撮像を行うことができるとともに装置の大型化を抑えることができる。
【解決手段】偏光装置は、第1偏光板と第2偏光板とを備え、第1偏光板は、偏光子層が形成され、かつ偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち一方の偏光方向を有する一方の偏光成分の画像光を反射し他方の偏光成分の画像光を透過し、第2偏光板は、偏光子層が形成され、かつ偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち一方の偏光方向を有する一方の偏光成分の画像光を透過し他方の偏光成分の画像光を反射し、第1偏光板と第2偏光板とがなす角度が所定の角度となるように、第1偏光板と前記第2偏光板とを設けられ、第1偏光板で反射して第2偏光板を透過する画像光の偏光成分と第1偏光板を透過して第2偏光板で反射した画像光の偏光成分とは互いに直交する偏光方向を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、2方向の画像もしくは同一方向の画像の撮像を行う撮像装置に関するものである。
この種の撮像装置として、特許文献1のものが知られている。この特許文献1の撮像装置では、一方向から集光レンズを介して入射させ、かつ反射ミラーで反射された第1画像光と、一方向とは異なる他方向から集光レンズを介して入射させた第2画像光とを偏光ビームスプリッタ(偏光装置)に導く。偏光ビームスプリッタは、1枚の偏光板を備えている。この偏光板の一方の面では、その面に入射した光の、偏光方向が互いに直交する偏光方向を有する2つの偏光成分の光のうち、一方の偏光成分の光は透過させる。偏光板の他方の面では、その面に入射した光の、偏光方向が互いに直交する偏光方向を有する2つの偏光成分の光のうち、他方の偏光成分の光は反射させる。そして、第1画像光が偏光ビームスプリッタにおける偏光板の一方の面に入射すると、第1画像光における、偏光方向が互いに直交する偏光方向を有する2つの偏光成分のうち一方の偏光成分の画像光が偏光板の他方の面側へ透過する。第2画像光が偏光ビームスプリッタにおける偏光板の他方の面に入射すると、第2画像光における、偏光方向が互いに直交する偏光方向を有する2つの偏光成分のうち他方の偏光成分の画像光は反射する。そして、第1画像光における一方の偏光成分の画像光と、第2画像光における他方の偏光成分の画像光とは、互いに同じ方向である撮像素子側に導かれる。
そして、偏光ビームスプリッタと撮像素子との間には、領域分割フィルタ(光学偏光フィルタ)を設けられている。この領域分割フィルタは、偏光方向が互いに直交する偏光方向を有する2つの偏光成分のうち、一方の偏光成分の光を透過する第1領域と、他方の偏光成分の光を透過する第2領域とを短冊形状にし、第1領域と第2領域とを交互に複数配列したものである。この領域分割フィルタに、第1画像光における一方の偏光成分の画像光と第2画像光における他方の偏光成分の画像光とが入射する。そして、領域分割フィルタでは、偏光装置から入射した画像光を、各第1領域を介することによって第1画像光における一方の偏光成分の画像光に分離し、各第2領域を介することによって第2画像光における他方の偏光成分の画像光に分離する。分離された2つの偏光成分の画像光は、撮像素子の全ての撮像領域に結像する。撮像素子では光電変換した画像信号を出力する。これにより、モニタには、その画像信号に基づいて画像処理された第1画像光及び第2画像光の各画像が一画面に表示される。
しかしながら、上記特許文献1の撮像装置では、集光レンズによって集光された第1画像光を反射ミラーを介して偏光ビームスプリッタに導き、一方集光レンズによって集光された第2画像光を偏光ビームスプリッタに直接導いている。このため、第1画像光が偏光ビームスプリッタに到達する間の光路の長さである第1光路長は、第1画像光が反射ミラーを介した光路長分、第2画像光が偏光ビームスプリッタに到達する間の光路の長さである第2光路長より長い。例えば撮像装置における一方の方向を撮像装置の左方向としてその方向の画像を撮像した画像光を第1画像光とし、撮像装置における他方の方向を撮像装置の右方向としてその方向の画像を撮像した画像光を第2画像光とする。このとき、撮像装置から左方向にある物体と、撮像装置から右方向にある物体とが互いに大きさが同じで、かつ撮像装置から各物体までの距離が互いに同じであっても、左右の方向の画像を映しているモニタの画面上での物体の大きさが互いに異なってしまう。上記特許文献1のように撮像装置を車両に搭載したとき、モニタに映し出された左右の画像の大きさが異なり、遠近感の異なる画像となる。例えば自車両から左右略同じ離れているとき、ドライバが左画像では近いと判断し右画像では遠方にあると勘違いしてしまう可能性がある。そこで、モニタの画面上での物体の大きさを互いに同じにするために、光学系の光学条件を調整しなければならなかった。具体的には、光学系を構成する複数のレンズの互いの位置を調整したり、レンズパワーを調整したりする。これらの調整はかなりの技術と時間を要するものであり、煩雑さを招いていた。そして、光路長の長い第1光路長に合せて装置全体を構成しなければならないため、装置の大型化を招いてしまう。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は以下のとおりである。光学系の光学条件を調整することなく同じ大きさの2つの方向の画像撮像を行うことができるとともに装置の大型化を抑えることができる、撮像装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、偏光装置、光学偏光フィルタ及び撮像素子を有し、前記光学偏光フィルタは、前記偏光装置と前記撮像素子との間に設けられ、かつ偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち一方の偏光方向を有する一方の偏光成分の画像光を透過する第1領域と、偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち他方の偏光方向を有する他方の偏光成分の画像光を透過する第2領域とが複数配置され、前記偏光装置によって、2つの方向のうち一方の方向から取り込んだ第1画像光における一方の偏光成分の画像光と他方の方向から取り込んだ第2画像光における他方の偏光成分の画像光とが1つの画像光にまとめられて偏光され、前記光学偏光フィルタでは、前記偏光装置から入射された画像光を、各第1領域を介することによって第1画像光における一方の偏光成分の画像光に分離するとともに各第2領域を介することによって第2画像光における他方の偏光成分の画像光に分離し、分離された2つの偏光成分の画像光を前記撮像素子によって光電変換し画像信号を出力する撮像装置において、前記偏光装置は、第1偏光板と第2偏光板とを備え、前記第1偏光板は、偏光子層が形成され、かつ偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち一方の偏光方向を有する一方の偏光成分の画像光を反射し他方の偏光成分の画像光を透過し、前記第2偏光板は、偏光子層が形成され、かつ偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち一方の偏光方向を有する一方の偏光成分の画像光を透過し他方の偏光成分の画像光を反射し、前記第1偏光板と前記第2偏光板とがなす角度が所定の角度となるように、前記第1偏光板と前記第2偏光板とを設けられ、前記第1偏光板を透過する画像光の偏光成分と前記第2偏光板を透過して前記第1偏光板で反射した画像光の偏光成分とは互いに直交する偏光方向を有し、前記第2偏光板を透過する画像光の偏光成分と前記第1偏光板を透過して前記第2偏光板で反射した画像光の偏光成分とは互いに直交する偏光方向を有することを特徴とするものである。
本発明において、偏光装置の第1偏光板では、偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち一方の偏光方向を有する一方の偏光成分の画像光を反射し他方の偏光成分の画像光を透過する。一方、偏光装置の第2偏光板では、偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち一方の偏光方向を有する一方の偏光成分の画像光を透過し他方の偏光成分の画像光を反射する。第1偏光板と第2偏光板とが所定の角度をなすように設けている。これらにより、第1偏光板のうら面から入射し第1偏光板を透過した一方の偏光成分の画像光は、第2偏光板のうら面から入射し第2偏光板を透過して第1偏光板で反射した他方の偏光成分の画像光と共に1つの画像光になる。そして、その画像光は第1偏光板と第2偏光板とが対向する側へ出射する。第2偏光板のうら面から入射し第2偏光板を透過した他方の偏光成分の画像光は、第1偏光板のうら面から入射し第1偏光板を透過して第2偏光板で反射した一方の偏光成分の画像光と共に1つの画像光になる。そして、その画像光も第1偏光板と第2偏光板とが対向する側へ出射する。
第1偏光板のうら面から入射した画像光及び第2偏光板のうら面から入射した画像光は、偏光装置での反射や透過を互いに略同様に行われているので、光路長が同じである。偏光装置から出射された互いに異なる偏光方向を有する2つの偏光成分の画像光は、光学偏光フィルタによって互いに直交する偏光方向を有する2つの偏光成分の画像光に分離される。そして、撮像素子によって光電変換して画像信号に基づいて生成されたモニタの画面上での2つの画像の大きさは互いに略同じように表示される。よって、光学系の光学条件を調整することなく同じ大きさの2つの方向の画像撮像を行うことができる。また、第1偏光板のうら面から取り込んだ画像光及び第2偏光板のうら面から取り込んだ画像光の光路長が互いに略同じであるので、装置の大型化を抑えることができる。
本実施形態の撮像装置の構成を示す概略図である。 光学偏光フィルタと撮像素子の位置関係の対応を示す図である。 図2の断面図である。 本実施形態に係る撮像装置における偏光装置の実施例1の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る撮像装置における偏光装置の実施例2の構成を示す概略図である。 偏光装置の実施例2に入射する光の光路を示す概略平面図である。 偏光装置の実施例3の構成を示す概略斜視図である。 偏光装置の実施例3に入射する光の光路を示す概略平面図である。 偏光装置の実施例3に入射する光の光路を示す概略平面図である。 撮像装置の実施例1の一部の構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例1の全体構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例1を車両に搭載したときの撮像の様子を示す概略平面図である。 モニタ装置の映像例を示す図である。 撮像装置の実施例2の一部構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例2の全体構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例2を車両に搭載した構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例3の一部構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例3の全体構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例4の一部構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例4の全体構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例5の全体構成を示す概略図である。 被検査物体の平面図である。 撮像装置の実施例5による検査映像を示す図である。 撮像装置の実施例6の一部構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例6の全体構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例6を車両に搭載した構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例7の一部構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例7の全体構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例8の一部構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例8の全体構成を示す概略図である。 撮像装置の実施例8を車両に搭載した構成を示す概略図である。
以下、本発明に係る撮像装置の一実施形態について説明する。
図1は本実施形態の撮像装置の構成を示す概略図である。本実施形態では、撮像レンズ104の光軸が水平方向を向くように撮像装置100を配置しているが、これに限定されることはない。撮像装置100は、基板101、撮像素子102、光学偏光フィルタ103及び撮像レンズ104を有している。更に、撮像レンズ104の前段に後述する偏光装置の一例である偏光選択型のクロスプリズム105及び信号処理部106を備えている。そして、撮像素子102は、基板101に搭載されている。光学偏光フィルタ103を透過した光を受光する2次元配置された複数の画素で構成され、画素毎に入射光を光電変換する機能を有する。図2の撮像素子102の各画素を簡略化して描いているが、実際には撮像素子102は2次元配置された数十万個程度の画素で構成されている。撮像素子102としては、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いることができる。光学偏光フィルタ103は撮像レンズ104の後段に配置され、撮像素子102に入射する光の偏光成分を選択透過する機能を有する。
信号処理部106は、撮像素子102で光電変換され、基板101から出力されるアナログ電気信号(撮像素子102の各画素への入射光量)をデジタル電気信号に変換した撮像画像データを生成して出力する機能を有する。信号処理部106は、画像解析ユニット120と電気的に接続されている。信号処理部106には、基板101を経由して撮像素子102から電気信号(アナログ信号)が入力される。信号処理部106は、入力された電気信号から撮像画像データとして撮像素子102上における各画素の明るさ(輝度)を示すデジタル信号(撮像画像データ)を、画像の水平・垂直同期信号とともに後段の画像解析ユニット120へ出力する。画像解析ユニット120は、後述する車両搭載例などで撮像装置からの出力信号に基づいて画像処理を行い、警告や車両制御などに用いられたりする。
次に、偏光分離用SWSフィルタについて説明する。
図2は光学偏光フィルタと撮像素子の位置関係の対応を示す図である。図3は図2の断面図である。光学偏光フィルタ103において、フィルタ基板103−1は、図1の撮像レンズ104を介して光学偏光フィルタ103に入射する入射光を透過する透明な基板である。フィルタ基板103−1の撮像素子102側の面には、偏光フィルタ層103−2が形成されている。偏光フィルタ層103−2を覆うように、更に充填層103−3が形成されている。光学偏光フィルタ103に入射した光のうち、偏光フィルタ層103−2を透過した光は、撮像素子102の画素領域に入射する。偏光フィルタ層103−2には撮像素子102の画素サイズに対応した偏光子が領域分割形成されている。偏光子としてはS偏光成分透過領域とP偏光成分透過領域が形成されている。図3においてはS偏光成分透過領域とP偏光成分透過領域が短冊状のパタンであってもよい。ここでは撮像素子としてはモノクロのセンサを想定しているが、これに限定されるものでなく、カラーセンサであってもよい。偏光フィルタ層103−2が形成されている領域ではP偏光成分、S偏光成分の各領域の画像が撮影されるが、これらは後述するとおり差分画像を形成することにより視差画像として各種情報検知に使われる。
図4は本実施形態に係る撮像装置における偏光装置の実施例1の構成を示す概略図である。図4(a)は概略平面図、図4(b)は概略斜視図である。図4に示す偏光装置200は、少なくとも2つ偏光板を備えている。第1偏光板201は、平面基板の表面に、例えばワイヤグリッド構造の偏光子層を設けた偏光面を有している。第2偏光板202は、第2偏光板202の端縁部を第1偏光板201の端縁部に突き合わせて所定の角度θ、例えば図4に示すような略直角をなすように配置されている。第1偏光板201及び第2偏光板202は、平面基板の表面に、例えばワイヤグリッド構造の偏光子層を設けた偏光面201−1、202−1を有している。そして、第1偏光板201の偏光面201−1と第2偏光板202の偏光面202−1とが対向している。第1偏光板201及び第2偏光板202のワイヤグリッド構造における偏光方向は互いに直交している。第1偏光板201、第2偏光板202には平板収差がないので、各偏光板に入射された光は狙いの光路に進む。
次に、実施例1の偏光装置に入射する光の光路について説明する。
図4(a)に示す偏光装置200における側面211に入射した光は偏光方向に応じて光路が+Y方向、−Y方向それぞれに分岐される。偏光装置200における側面211に入射する光の光路I1では、Y軸方向の偏光方向の光(以降、紙面内平行方向の偏光成分をP偏光成分とよぶ)は第1偏光板201の偏光子層(不図示)で反射される。そして、第2偏光板202の偏光子層(不図示)を透過して−Y方向に進む。一方、偏光装置200における側面211に入射する光の光路I1では、Z軸方向の偏光方向の光(以降、紙面内垂直方向の偏光成分をS偏光成分とよぶ)は第1偏光板201の偏光子層(不図示)を透過し、反射板203で反射され+Y方向に進む。偏光装置200における側面211に入射する光路I2では、S偏光成分の光は第2偏光板202の偏光子層(不図示)で反射され、第1偏光板201の偏光子層(不図示)を透過して+Y方向に進む。一方、偏光装置200における側面211に入射する光路I2では、P偏光成分の光は第2偏光板202の偏光子層(不図示)を透過し、反射板204で反射され−Y方向に進む。
図5は本実施形態に係る撮像装置における偏光装置の実施例2の構成を示す概略図である。図5(a)は正面図、図5(b)は斜視図である。図5に示す偏光装置200は、第1偏光板201、205と、第1偏光板201、205の端縁部に突き合わせて所定の角度、例えば図5に示すような略直角をなすように配置する第2偏光板202、206とを少なくとも含んで構成されている。第1偏光板201の偏光面と第2偏光板202の偏光面とが対向し、第1偏光板205の偏光面と第2偏光板206の偏光面とが対向している。そして、第1偏光板201、205及び第2偏光板202、206の各偏光面には、例えばワイヤグリッド構造の偏光子層が設けられている。第1偏光板201及び第2偏光板202のワイヤグリッド構造における偏光方向は互いに直交している。第1偏光板205及び第2偏光板206のワイヤグリッド構造における偏光方向は互いに直交している。第1偏光板201、205、第2偏光板202、206には平板収差がないので、各偏光板に入射された光は狙いの光路に進む。
次に、図5及び図6の偏光装置に入射する光の光路について説明する。
はじめに、図5において、偏光装置200における側面211に入射した光は偏光方向に応じて光路が+Y方向、−Y方向それぞれに分岐される。偏光装置200における側面211に入射する光の光路I1では、P偏光成分の光は第1偏光板201の偏光子層(不図示)で反射され、第2偏光板202の偏光子層(不図示)を透過して−Y方向に進む。一方、偏光装置200における側面211に入射する光の光路I1では、S偏光成分の光は第1偏光板201の偏光子層(不図示)を透過し、第2偏光板206の偏光子層(不図示)で反射され+Y方向に進む。偏光装置200における側面211に入射する光路I2のS偏光成分の光は、第2偏光板202の偏光子層(不図示)で反射され、第1偏光板201の偏光子層(不図示)を透過して+Y方向に進む。一方、偏光装置200における側面211に入射する光路I2では、P偏光成分の光は第2偏光板202の偏光子層(不図示)を透過し、第1偏光板205の偏光子層(不図示)で反射され−Y方向に進む。
図6において、偏光装置200における側面212に入射した光は偏光方向に応じて光路が+Y方向、−Y方向それぞれに分岐される。偏光装置200における側面212に入射する光路I3では、S偏光成分の光は第2偏光板206で反射され、第1偏光板205を透過して−Y方向に進む。一方、偏光装置200における側面側212に入射する光路I3では、P偏光成分の光は第2偏光板206を透過し、第1偏光板201で反射され+Y方向に進む。偏光装置200の側面側212に入射する光路I4では、P偏光成分の光は第1偏光板205で反射され、第2偏光板206を透過して+Y方向に進む。一方、偏光装置200の側面側212に入射する光路I4では、S偏光成分の光は第1偏光板205を透過し、第2偏光板202で反射され−Y方向に進む。
図7は偏光装置の実施例3の構成を示す概略斜視図である。図8は偏光装置の実施例3に入射する光の光路を示す概略平面図である。図7に示すように、クロスプリズム10は、三角柱プリズム1、2、3、4の頂角14、24、34、44どうしを突き合せて配置し、対向する三角柱プリズム1、2、3、4どうしを貼り合わせて接着固定されている。そして、対向する三角柱プリズム1、2、3、4の間には、上述したワイヤグリッド構造の偏光板が挟まれている。本実施形態のように三角柱プリズムを設けることによって偏光板の平板収差を少なくすることができる。
そして、図8に示すように、クロスプリズム10の平面形状は、略正方形になっている。このクロスプリズム10は、ガラスなどから成る略直角二等辺三角柱の四個の三角柱プリズム1、2、3、4、ワイヤグリッド構造の偏光板5、6、7、8、および接着層9を備えている。四個の三角柱プリズム1、2、3、4どうしが対向して隔てる間隙に、接着剤からなる接着層9及び偏光板5、6、7、8がそれぞれ形成されている。
三角柱プリズム1は、三つの側面11、12、13を形成し、側面12、13が略直角に交わる頂角14を有し、略直角二等辺三角柱に形成されている。三角柱プリズム2は、三つの側面21、22、23を形成し、側面22、23が略直角に交わる頂角24を有し、略直角二等辺三角柱に形成されている。三角柱プリズム3は、三つの側面31、32、33を形成し、側面32、33が略直角に交わる頂角34を有し、略直角二等辺三角柱に形成されている。三角柱プリズム4は、三つの側面41、42、43を形成し、側面42、43が略直角に交わる頂角44を有し、略直角二等辺三角柱に形成されている。そして、三角柱プリズム1、2、3、4は、頂角14、24、34、44どうしを突き合わせて配置されている。
偏光板5は、平面基板51上に偏光子層52を形成し、さらに偏光子層52は図示しない充填層によって覆われたものである。そして、図中の±X方向から進行してくる光に対して、Y方向に偏光方向を有する光は反射し、Z方向に偏光方向を有する光は透過する。偏光板6は、平面基板61上に偏光子層62を形成し、さらに偏光子層62は図示しない充填層によって覆われたものである。そして、図中の±X方向から進行してくる光に対して、Y方向に偏光方向を有する光は透過し、Z方向に偏光方向を有する光は反射する。偏光板7は、平面基板71上に偏光子層72を形成し、さらに偏光子層72は図示しない充填層によって覆われたものである。そして、図中の±X方向から進行してくる光に対して、Y方向に偏光方向を有する光は反射し、Z方向に偏光方向を有する光は透過する。偏光板8は、平面基板81上に偏光子層82を形成し、さらに偏光子層82は図示しない充填層によって覆われたものである。そして、図中の±X方向から進行してくる光に対して、Y方向に偏光方向を有する光は透過し、Z方向に偏光方向を有する光は反射する。
また、偏光板5は、平面基板51に対して偏光子層52側を三角柱プリズム2の側面23側に向けて配置する。図示しない充填層面と側面23面との間は接着剤で接合される。偏光板6は、平面基板61に対して偏光子層62側を三角柱プリズム2の側面26側に向けて配置する。図示しない充填層面と側面22との間は接着剤で接合される。偏光板7は、平面基板71に対して偏光子層72側を三角柱プリズム4の側面43側に向けて配置する。図示しない充填層面と側面43面間は接着剤で接合される。偏光板8は、平面基板81に対して偏光子層82側を三角柱プリズム4の側面42側に向けて配置する。図示しない充填層面と側面42面間は接着剤で接合される。
そして、平面基板51と三角柱プリズム1の側面12の間は接着剤で接合される。平面基板61と三角柱プリズム3の側面33の間は接着剤で接合される。平面基板71と三角柱プリズム3の側面32の間は接着剤で接合される。平面基板81と三角柱プリズム1の側面13の間は接着剤で接合される。
接着層9は、三角柱プリズム1、2、3、4、偏光板5、6、7、8どうしが隔てる間隙に形成されている。そして、接着層9は、接着剤の硬化処理を一括して行うことにより形成され、四個の三角柱プリズムと、4枚の偏光板を接着固定している。この接着剤としては、透光性、ガラス接着性、精密性が良好な接着剤、例えば紫外線硬化型接着剤などが用いられる。
次に、図8及び図9を用いて、クロスプリズムに入射する光の光路について説明する。
図8に示すように、三角柱プリズム4の側面41から入射した光は偏光方向に応じて光路が+Y方向、−Y方向それぞれに分岐される。三角柱プリズム4の側面41に入射する光の光路I1では、Y軸方向の偏光方向のP偏光成分の光は偏光板7の偏光子層72で反射され、偏光板8の偏光子層82で透過して−Y方向に進む。一方、三角柱プリズム4の側面41に入射する光の光路I1では、Z軸方向の偏光方向のS偏光成分の光は、偏光板7の偏光子層72を透過し、偏光板6の偏光子層62で反射され+Y方向に進む。三角柱プリズム4の側面41に入射する光路I2では、S偏光成分の光は偏光板8の偏光子層82で反射され、偏光板7の偏光子層72を透過して+Y方向に進む。一方、三角柱プリズム4の側面41に入射する光路I2ではP偏光成分の光は偏光板8の偏光子層82を透過し、偏光板5の偏光子層52で反射され−Y方向に進む。
図9に示すように、三角柱プリズム2の側面21から入射した光は偏光方向に応じて光路が+Y方向、−Y方向それぞれに分岐される。三角柱プリズム2の側面21に入射する光路I3では、S偏光成分の光は偏光板6の偏光子層62で反射され、−Y方向に進む。一方、三角柱プリズム2の側面21に入射する光路I3では、P偏光成分の光は偏光板6の偏光子層62を透過し、偏光板7の偏光子層72で反射され+Y方向に進む。三角柱プリズム2の側面21に入射する光路I4では、P偏光成分の光は偏光板5の偏光子層52で反射され、偏光板6の偏光子層62を透過して−Y方向に進む。一方、三角柱プリズム2の側面21に入射する光路I4では、S偏光成分の光は偏光板5の偏光子層52を透過し、偏光板8の偏光子層82で反射され−Y方向に進む。
ここで、偏光板5、6、7、8としては、特定偏光成分を透過し、それとは直交する偏光成分の光を反射する偏光板であればよい。実施形態3では平面基板51、61、71、81上に、それぞれ偏光子層52、62、72、82を形成した偏光板を用いる。偏光子としてはワイヤグリッド構造などを用いればよい。偏光板5、6、7、8の平面基板51、61、71、81の材料としては、使用帯域(例えば、可視光域と赤外域)の光を透過可能な透明な材料、例えばガラス、サファイア、水晶等を用いることができる。本実施形態では、ガラス、特に安価で、かつ耐久性もある石英ガラス(屈折率1.46)やテンパックスガラス(屈折率1.51)を用いると好適である。また、ガラスに限定されるものでなくプラスチックを用いてもよい。フィルム上のプラスチックを用いればプリズム間のギャップを狭くできるため、より望ましい。
次に、偏光子層について説明する。
偏光板5、6、7、8の偏光子層52、62、72、82は、例えばワイヤグリッド構造で形成された偏光子層を有し、その面は凹凸面である。このワイヤグリッド構造は、アルミニウム等の金属で構成された特定方向に延びる金属ワイヤ(導電体線)を特定のピッチで配列した構造になっている。図9に示す偏光子層では、溝方向の偏光方向の光が入射したときは反射し、溝と直交する方向の偏光方向の光が入射したときは透過する。ワイヤグリッド構造のワイヤーピッチを、入射光の波長帯(例えば、可視光の波長400[nm]から800[nm])に比べて十分に小さいピッチ(例えば1/2以下)とすることにより、以下の効果を奏する。すなわち、金属ワイヤの長手方向に対して平行に振動する電場ベクトル成分の光をほとんど反射し、金属ワイヤの長手方向に対して直交する方向に振動する電場ベクトル成分の光をほとんど透過させるため、単一偏光を作り出す偏光子層として使用できる。ワイヤグリッド構造の偏光子層は、一般に、金属ワイヤの断面積が増加すると、消光比が増加し、更に周期幅に対する所定の幅以上の金属ワイヤでは透過率が減少する。また、金属ワイヤの長手方向に直交する断面形状がテーパー形状であると、広い帯域において透過率、偏光度の波長分散性が少なく、高消光比特性を示す。
そして、偏光子層をワイヤグリッド構造で形成することにより、以下の効果を有する。すなわち、ワイヤグリッド構造は、広く知られた半導体製造プロセスを利用して形成できる。具体的には、平面基板上にアルミニウム薄膜を蒸着した後、パターニングを行い、メタルエッチング等の手法によってワイヤグリッドのサブ波長凹凸構造を形成すればよい。また、ワイヤグリッド構造は、アルミニウム、チタン等の金属材料によって作製されるため、耐熱性に優れ、高温になりやすい環境下においても好適に使用できるという利点もある。ワイヤグリッド構造はサブミクロンオーダの構造物であるため組付などのハンドリングを想定すると保護しておくことが望ましい。
また、別部材(プリズムなど)へ密着接合する場合は、平行に配置されることが望ましく、平坦化層として充填材が形成されていることが望ましい。充填材は、偏光子層の金属ワイヤ間の凹部に充填される。充填材は、平面基板よりも屈折率が低いか又は同等の屈折率を有する無機材料が好適に利用できる。実施形態3における充填材は、偏光子層の金属ワイヤ部分の積層方向上面も覆うように形成されている。充填材の材料には、偏光子層の凹凸面を平坦化でき、かつ、偏光子層の機能を妨げない材料を用いる必要があるため、偏光機能を有しない材料を用いることが好ましい。また、充填材の材料には、その屈折率が空気の屈折率(屈折率=1)に極力近い低屈折率材料を用いることが好ましい。充填材の具体的な材料としては、例えばセラミックス中に微細な空孔を分散させて形成してなる多孔質のセラミックス材料が好ましい。より詳しくは、ポーラスシリカ(SiO)、ポーラスフッ化マグネシウム(MgF)、ポーラスアルミナ(Al)等を挙げることができる。
更に、これらの低屈折率の程度は、セラミックス中の空孔の数や大きさ(ポーラス度)によって決まる。平面基板の主成分が水晶やガラスからなる場合には、ポーラスシリカ(n=1.22〜1.26)が好適に使用できる。充填材の形成方法としては、これに限られるものではないが、例えば、SOG(Spin On Glass)法を好適に用いることができる。具体的には、シラノール(Si(OH))をアルコールに溶かした溶剤を、平面基板上に形成された偏光子層上にスピン塗布し、その後に熱処理によって溶媒成分を揮発させ、シラノール自体を脱水重合反応させることで形成できる。偏光子層はサブ波長サイズのワイヤグリッド構造であり、機械的強度が弱く、わずかな外力によって金属ワイヤが損傷してしまう。偏光板は、三角柱プリズムに密着配置することが望まれるため、その製造段階において偏光板と三角柱プリズムとが接触する可能性がある。
本実施形態では、偏光子層の積層方向上面が充填材によって覆われているので、三角柱プリズムと接触した際にワイヤグリッド構造が損傷する事態を抑制できる。また、本実施形態のように充填材を偏光子層のワイヤグリッド構造における金属ワイヤ間の凹部へ充填することで、その凹部への異物進入を防止できる。
次に、上述したクロスプリズムを適用する光学装置の実施形態に係る撮像装置について説明する。図10は撮像装置の実施例1の一部構成を示す概略図である。側面301から入射してきたP偏光成分の光と、側面302から入射してきたS偏光成分の光を側面303の方向に光路合成する光学装置に適用できる。例えば後述する撮像装置などに適用可能である。また、側面303に入射した光を、側面301の方向にP偏光成分を出射させ、側面302の方向にS偏光成分を出射させる光学装置に適用できる。例えば、側面303側に照明光源を配置し、偏光分岐するような光学装置に好適である。
次に、実施形態の光学装置の一例である撮像装置の構成について説明する。図11は撮像装置の実施例1の全体構成を示す概略図である。図11に示すように、撮像装置400は、基板401上に撮像素子402が実装され、撮像素子402上に光学フィルタ403が密着配置している。撮像レンズ404を介して被写体を撮影する。撮像レンズ404の前段には偏光選択型のクロスプリズム300が配置されている。撮像装置400では光学フィルタ403としてP偏光情報とS偏光情報を画素単位で抽出可能な領域分割型偏光フィルタを有している。また、撮像レンズ404の前段に偏光選択型のクロスプリズム300を配置している。偏光選択型のクロスプリズム300は、−Y方向から側面301に入射するS偏光成分の光と、+Y方向から側面302に入射するP偏光成分の光とを側面303の方向に偏光反射する。これにより、−Y方向のS偏光画像と、+Y方向のP偏光画像とが抽出することが可能である。従来の単一撮像素子と単一レンズからなる撮像装置では、+Z方向の被写体を検出するのに対して、本実施形態では±Y方向の2方向の被写体撮影が可能となる。また、2方向の画像が独立、かつ、同時に検出することができる。
ここで、本撮像装置を、例えば自動車に装備して、図12に示すように自動車の左右両側を確認するものとして使用することが可能である。自動車501の前端中央であってバンパーの下方に装備された撮像装置500と、自動車501の運転席に近い計器盤(インパネ)等に設置されたモニタ装置(図12参照)と、から構成されている。撮像装置で撮影された左右両側の情報が映像信号に変換され、図13に示すように、映像信号に変換された左右両側の情報が左右両側の映像としてモニタ装置502に映し出される。自動車501の左右両側の情報を取得可能であり、左右の視界が見え難い交差点などでの早期情報確認が可能となり、運転の安全性を確保することができる。
図14は撮像装置の実施例2の一部構成を示す概略図である。撮像装置の実施例2の全体構成の概略図である図15に示すように、撮像装置は、基板上401に撮像素子402が実装され、撮像素子402上に光学フィルタ403が密着配置している。撮像レンズ404を介して被写体情報を撮影する。撮像レンズ404の前段には偏光選択型のクロスプリズム300が配置されている。光学フィルタ403としてP偏光情報とS偏光情報を画素単位で抽出可能な領域分割型偏光フィルタを有している。また、撮像レンズ404の前段に偏光選択型のクロスプリズム300を配置している。偏光選択型のクロスプリズム300は、−Y方向から側面301に入射するS偏光成分の光と、+Y方向から側面302に入射するP偏光成分の光とを、側面303の方向に偏光反射する。これにより、−Y方向のS偏光画像と、+Y方向のP偏光画像とが抽出することが可能である。
図14の撮像装置は、撮像装置の光学系構成としては図10の撮像装置と同一であるが、撮像レンズ404から基板401までは固定光学系であるのに対して、偏光選択型のクロスプリズム300はZ軸中心に回転することが可能な構成となっている。回転方法としてはよく知られたモータなどを用いればよい。このような構成とすることにより、Z軸中心に360度の画像情報が取得可能な撮像装置を実現することが可能である。従来の単一撮像素子と単一レンズからなる撮像装置では、一つの方向の被写体を検出するのに対して、本実施例ではZ軸中心に360度の画像を撮影が可能となる。また、画像取得が±Yに2方向の画像が独立かつ同時に検出することができる。このため、1フレームあたりの情報が従来の撮像装置の2倍であるので、高速撮影が可能である。
本撮像装置を、例えば、自動車に装備して、図16に示すように車両周辺情報を撮影確認するものとして使用することが可能である。自動車天井部に装備された撮像装置601と、自動車の運転席に近い計器盤(インパネ)等に設置されたモニタ装置602とを含んで構成されている。撮像装置で撮影された車両周辺の情報が映像信号に変換され、図16のようにモニタ装置602に映し出される。また、障害物があるような場合はその情報を警告することも可能である。更に、自動車周辺の360度の情報を取得可能であり、駐車支援や自車両周辺の走行車両情報を検知してドライバに警告などを利用することが可能となり、運転の安全性を確保することができる。
図17及び図18は撮像装置の実施例3の構成を示す図である。図18に示すように、本実施例の撮像装置は、基板401上に撮像素子402が実装され、撮像素子402上に光学フィルタ403が密着配置している。撮像レンズ404を介して被写体情報を撮影する。撮像レンズ404の前段には偏光選択型のクロスプリズム300が配置されている。更に、偏光選択型のクロスプリズム300の側面301と側面302に近接してレンズ304がそれぞれ具備されている。
実施例3の撮像装置では光学フィルタ403としてP偏光情報とS偏光情報を画素単位で抽出可能な領域分割型偏光フィルタを有している。また、撮像レンズ404の前段に偏光選択型のクロスプリズム300を配置している。偏光選択型のクロスプリズム300は、−Y方向から側面301に入射するS偏光成分の光と、+Y方向から側面513に入射するP偏光成分の光を側面511方向に偏光反射する。これにより、−Y方向のS偏光画像と、+Y方向のP偏光画像を抽出することが可能である。
実施例3の撮像装置は画角範囲を広げるためのレンズ304を具備している。広角化するためには凹レンズを用いればよい。画角範囲として、例えば180度以上となるような光学系構成とすることにより、実施例2と同様にZ軸中心に360度の画像撮影が可能となる。実施例2に比べ回動させるための手段が不要となるため、振動などによる機械的な劣化が回避でき寿命の長い撮像装置が実現できる。また、常に360度画像が撮影できるため、より高速に360度画像を形成することが可能である。
このような構成とすることにより、Z軸中心に360度の画像情報が取得可能な撮像装置を実現することが可能である。従来の単一撮像素子と単一レンズからなる撮像装置では、一方向の被写体を検出するのに対して、本実施形態ではZ軸中心に360度の画像を撮影が可能となる。
実施例3の撮像装置を、例えば、自動車に装備して、図16に示すように車両周辺情報を撮影確認するものとして使用することが可能である。自動車天井部に装備された撮像装置601と、自動車の運転席に近い計器盤(インパネ)等に設置されたモニタ装置602とを含んで構成されている。撮像装置で撮影された車両周辺の情報が映像信号に変換され、図16のようにモニタ装置602に映し出される。また、障害物があるような場合はその情報を警告することも可能である。更に、自動車周辺の360度の情報を取得可能であり、駐車支援や自車両周辺の走行車両情報を検知してドライバに警告などを利用することが可能となり、運転の安全性を確保することができる。実施例2の撮像装置を用いた場合に比べ、回転画像情報から周辺画像に変換するなどの処理負荷を軽減できるなどの利点を有する。
図19及び図20は撮像装置の実施例4の構成を示す図である。図20に示すように、本実施例の撮像装置は、基板401上に撮像素子402が実装され、撮像素子402上に光学フィルタ403が密着配置している。撮像レンズ404を介して被写体情報を撮影する。撮像レンズ404の前段には偏光選択型のクロスプリズム300が配置されている。更に、偏光選択型のクロスプリズム300の側面301と側面302に近接してレンズ304がそれぞれ具備されている。
実施例4の撮像装置では光学フィルタ403としてP偏光情報とS偏光情報を画素単位で抽出可能な領域分割型偏光フィルタを有している。また、撮像レンズ404の前段に偏光選択型のクロスプリズム300を配置している。偏光選択型のクロスプリズム300は、−Y方向から側面301に入射するS偏光成分の光と、+Y方向から側面302に入射するP偏光成分の光を側面303の方向に偏光反射する。これにより−Y方向のS偏光画像と、+Y方向のP偏光画像が抽出することが可能である。
実施例4の撮像装置では、撮像レンズ404として、公知のテレセントリックレンズを具備している。テレセントリックレンズは、被写界深度が深く、その範囲で倍率が一定のレンズである。実施例3の撮像装置に比べて、撮像レンズ404とクロスプリズム300の間隔を長くすることが可能である。これにより、撮像レンズから離れたところの+Y方向の画像とーY方向の画像が同時撮影することが可能となる。従来の単一撮像素子と単一テレセントリックレンズからなる撮像装置では、+Z方向の被写体を検出するのに対して、本実施形態ではZ軸中心の360度画像が撮影可能である。
本実施形態の撮像装置の実施例5は、例えば、工業用途として、図21に示すように筒状の物体の内側表面のキズの欠陥検査や塗装後の塗布状態などの検査用として使用することが可能である。検査装置700は、クロスプリズム701と撮像レンズ部(撮像レンズから基板までの部分)を筒状の筐体702で支持した撮像装置と、モニタ装置(不図示)とから構成されている。図22に示すように、筒状の被検査物体703の中に、異物704、705が付着している場合がある。この場合、本撮像装置を有する検査装置700を用いれば、モニタ装置により図23のような360度の画像に映し出される異物の画像部704−1、705−1から、異物の付着とその位置を特定することができる。このように、筒状の被検査物体の内側の情報を取得可能であり、外側からは見え難い欠陥などの情報確認が可能となる。
図24及び図25は本撮像装置の実施例6の構成を示す図である。図25に示すように、本実施例の撮像装置は、基板401上に撮像素子402が実装され、撮像素子402上に光学フィルタ403が密着配置している。撮像レンズ404を介して被写体情報を撮影する。撮像レンズ404の前段には偏光選択型のクロスプリズム300が配置されている。更に、偏光選択型のクロスプリズム300の側面301、302に近接して三角プリズム305、306が配置されている。
実施例6の撮像装置は、光学フィルタ403としてP偏光情報とS偏光情報を画素単位で抽出可能な領域分割型偏光フィルタを有している。また、撮像レンズ404の前段に偏光選択型のクロスプリズム300、さらにクロスプリズム300に隣接して三角プリズム305、306をそれぞれ配置している。三角プリズム305、306は+Z方向からの光をY軸方向に偏光反射する全反射面を有するものである。偏光選択型のクロスプリズム300は、−Y方向から側面に入射するS偏光成分の光と、+Y方向から側面に入射するP偏光成分の光を側面方向に偏光反射する。これにより−Y方向のS偏光画像と、+Y方向のP偏光画像が抽出することが可能である。
実施例1の撮像装置とは異なり、+Z方向のP偏光画像とS偏光画像を同時撮影することが可能である。また、図25から明らかなように、左右の三角プリズム305、306の光線有効範囲の間に一定の距離を有するため、P偏光画像とS偏光画像から視差画像を形成することが可能である。このように本実施例の撮像装置は被写体までの距離情報が撮影可能なステレオ撮像装置として構成されている。従来の単一撮像素子と単一レンズを2つ並列配置させたステレオ撮像装置に比べて、撮像レンズと撮像素子とが1つで済むため低コスト化が図れる。また、従来のステレオ撮像装置では各レンズ間を支持する筐体の熱膨張などによる基線長の変化の測距誤差が生じるが、本実施形態では撮像レンズは一つのためこのような誤差も抑制することが可能である。
実施例6の撮像装置を、例えば、図26に示すように自動車の車両前方を確認するものとして使用することが可能である。車両前方確認装置は、自動車のフロントガラス内側のバックミラー付近に装備された撮像装置801と、撮像装置801からの情報に基づいて、ドライバへの警告や車両の制御を行うための信号処理装置802とを含んで構成されている。ドライバへの警告方法としては、スピーカをつかって音声などにより障害物情報を警告する。また、車両制御としては、障害物がある場合は減速させたりする。本実施形態の撮像装置を用いれば、車両前方の画像情報だけでなく、車両前方の先行車や歩行者までの距離情報を取得可能であり、障害物がある場合は運転者に早期警告を行うなどの、運転の安全性を確保することができる。
図27及び図28は撮像装置の実施例7の構成を示す図である。図28に示すように、本実施例の撮像装置は、基板401上に撮像素子402が実装され、撮像素子402上に光学フィルタ403が密着配置している。撮像レンズ404を介して被写体情報を撮影する。撮像レンズ404の前段には偏光選択型のクロスプリズム300が配置されている。更に、偏光選択型のクロスプリズム300の側面301、302に近接して三角プリズム305、306が具備されるとともに、左右の三角プリズム305、306の前段には左右それぞれ特性の異なる光学フィルタ307、308が配置されている。
実施例7の撮像装置では光学フィルタ403としてP偏光情報とS偏光情報を画素単位で抽出可能な領域分割型の偏光フィルタを有している。また、撮像レンズ404の前段に偏光選択型のクロスプリズム300、さらにクロスプリズム300に隣接して三角プリズム305、306を2個配置している。三角プリズム305、306は+Z方向からの光をY軸方向に偏光反射する全反射面を有するものである。偏光選択型のクロスプリズム300は、−Y方向から側面301に入射するS偏光成分の光と、+Y方向から側面302に入射するP偏光成分の光を側面303の方向に偏光反射する。これにより、−Y方向のS偏光画像と、+Y方向のP偏光画像が抽出することが可能である。
実施例1の撮像装置とは異なり、+Z方向のP偏光画像とS偏光画像を同時撮影することが可能である。P偏光画像とS偏光画像は、それぞれ光学フィルタ307、308を介した画像を撮影することが可能である。光学フィルタ307としてIRカットフィルタ、光学フィルタ308としてIR光のみ透過するIRバンドパスフィルタなどのように+Z方向の異なる波長帯域の2種類の画像を同時撮影できる。IRカットフィルタは透過波長範囲450[nm]〜700[nm]であり、IR光のみ透過するフィルタは透過波長範囲850[nm]〜1000[nm]である。従来の単一撮像素子と単一レンズからなる撮像装置では、+Z方向の1種類の被写体を検出するのに対して、実施例7の撮像装置では、左右の光学フィルタの違いを利用して、+Z方向の2種類の被写体の撮影情報の抽出が可能となる。また、2つの画像が独立、かつ同時に検出することができる。
実施例7の撮像装置を、例えば、図26に示すように自動車の車両前方を確認するものとして使用することが可能である。車両前方確認装置は、自動車のフロントガラス内側のバックミラー付近に装備された撮像装置801と、信号処理装置802とを含んで構成されている。車両前方の先行車や歩行者の情報を取得可能であり、障害物がある場合は運転者に早期警告を行うなどの、運転の安全性を確保することができる。本実施形態の撮像装置によればIRカットされた画像が撮影できるため不要な外光情報を除いた状態での、昼間の障害物検出が可能である。また、ヘッドライトに近赤外帯のLEDランプなどを具備しておくことにより、夜間においても障害物の撮影が行うことが可能である。
なお、実施例7の光学フィルタ306、307の代わりに、左右で異なる被写界距離を形成するように左右に異なるレンズを配置してもよい。例えば、近距離画像と遠距離画像とが同時に撮影することが可能となる。
図29及び図30は撮像装置の実施例8の構成を示す図である。図30に示すように、本実施例の撮像装置は、基板401上に撮像素子402が実装され、撮像素子402上に光学フィルタ403が密着配置している。撮像レンズ404を介して被写体を撮影する。撮像レンズ404の前段には偏光選択型のクロスプリズム300が配置されている。更に、偏光選択型のクロスプリズム300の側面302に近接してレンズ304が配置されている。偏光選択型のクロスプリズム300の側面301に近接して三角プリズム305が配置されている。
実施例8の撮像装置では光学フィルタ403としてP偏光情報とS偏光情報を画素単位で抽出可能な領域分割型偏光フィルタを有している。また、撮像レンズ404の前段に偏光選択型のクロスプリズム300を配置している。偏光選択型のクロスプリズム300は、Z方向から側面に入射するS偏光成分の光とP偏光成分の光とを側面方向に偏光反射する。これにより、Z方向のS偏光画像とP偏光画像とを抽出することが可能である。
実施例1の撮像装置とは異なり、三角プリズム305により+Z方向の画像と、レンズ304により画角変化した+Y方向側の画像が撮影することが可能である。従来の単一撮像素子と単一レンズからなる撮像装置では、+Z方向の被写体を検出するのに対して、本発明では+Z方向と−Y方向の被写体撮影が可能となる。また、2方向の画像が独立、かつ同時に検出することができる。
実施例8の撮像装置を、例えば、図31に示すように自動車の車両後方と車両側面下側を確認するものとして使用することが可能である。車両後方並びに側方確認装置は、自動車のサイドミラー付近に装備された撮像装置901と、自動車の運転席に近い計器盤(インパネ)等に設置されたモニタ装置902とを含んで構成されている。車両後方と側方の車両や側溝などの画像情報を取得可能であり、運転者が見えにくい部分を撮影することにより、運転の安全性を確保することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
偏光装置は、第1偏光板と第2偏光板とを備え、第1偏光板は、偏光子層が形成され、かつ偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち一方の偏光方向を有する一方の偏光成分の画像光を反射し他方の偏光成分の画像光を透過し、第2偏光板は、偏光子層が形成され、かつ偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち一方の偏光方向を有する一方の偏光成分の画像光を透過し他方の偏光成分の画像光を反射し、第1偏光板と第2偏光板とがなす角度が所定の角度となるように、第1偏光板と第2偏光板とを設けられ、第1偏光板を透過する画像光の偏光成分と第2偏光板を透過して第1偏光板で反射した画像光の偏光成分とは互いに直交する偏光方向を有し、第2偏光板を透過する画像光の偏光成分と第1偏光板を透過して第2偏光板で反射した画像光の偏光成分とは互いに直交する偏光方向を有する。これによれば、上記実施形態1について説明したように、第1偏光板のうら面から入射した画像光及び第2偏光板のうら面から入射した画像光は、偏光装置での反射や透過を互いに略同様に行われているので、光路長が同じである。このため、偏光装置から出射された互いに異なる偏光方向を有する2つの偏光成分の画像光は、光学偏光フィルタの第1領域及び第2領域を介することで一方の偏光成分の画像光と他方の偏光成分の画像光とに分離される。分離された2つの偏光成分の光を撮像素子によって光電変換して画像信号に基づいて生成された2つの画像の大きさは互いに略同じようにモニタに表示される。よって、光学系の光学条件を調整することなく同じ大きさの2つの方向の画像撮像を行うことができる。また、第1偏光板のうら面から取り込んだ画像光及び第2偏光板のうら面から取り込んだ画像光の光路長が互いに略同じであるので、装置の大型化を抑えることができる。
(態様2)
(態様1)において、偏光装置は、2つの第1偏光板と、各第1偏光板の端縁部にそれぞれ突き合わせて所定の角度をなすように配置する2つの第2偏光板とを備え、一方の第1偏光板の偏光面と一方の第2偏光板の偏光面とが対向し、他方の第1偏光板の偏光面と他方の第2偏光板の偏光面とが対向するように設けられ、第1偏光板と第2偏光板とがなす角度が所定の角度となるように、第1偏光板と第2偏光板とを設けられ、第1偏光板で反射して第2偏光板を透過する画像光の偏光成分と第1偏光板を透過して第2偏光板で反射した画像光の偏光成分とは互いに直交する偏光方向を有し、第2偏光板を透過して第1偏光板で反射した画像光の偏光成分と、第2偏光板で反射して第1偏光板を透過する画像光の偏光成分とは、互いに直交する偏光方向を有する。これによれば、上記実施形態1について説明したように、一方の第1偏光板のうら面と他方の第2偏光板のおもて面と対向する側から入射した光及び一方の第2偏光板のうら面と他方の第1の偏光板のおもて面と対向する側から入射した光は偏光装置での反射や透過を略同様に行われ、光路長も同じである。このため、一方の第1偏光板のうら面と他方の第2偏光板のおもて面と対向する側から取り込んだ画像光及び一方の第2偏光板のうら面と他方の第1の偏光板のおもて面と対向する側から取り込んだ画像光が偏光装置に入射される。
(態様3)
(態様2)又は(態様3)において、偏光子層が形成された面で対向する偏光板どうしの間の少なくとも1つに三角柱プリズムを設けてクロスプリズムを構成する。これによれば、上記実施形態1について説明したように、偏光板の平板収差を少なくすることができる。
(態様4)
(態様3)において、クロスプリズムを撮像レンズの光軸中心に回転させて、画像撮像を行う。これによれば、上記実施形態1について説明したように、Z軸中心に360度の画像を撮影が可能となる。また、1フレームあたりの情報が従来の撮像装置の2倍であるので高速撮影が可能である。
(態様5)
(態様1)又は(態様2)において、第1偏光板及び第2偏光板の前段に、画角を広げるレンズをそれぞれ備える。これによれば、上記実施形態1について説明したように、回動させるための手段が不要となるため、振動などによる機械的な劣化が回避でき寿命の長い撮像装置が実現できる。また、常に360度画像が撮影できるため、より高速に360度画像を形成することが可能である。
(態様6)
(態様1)又は(態様2)において、第1偏光板及び第2偏光板の前段に、三角プリズムをそれぞれ備える。これによれば、上記実施形態1について説明したように、−Y方向のS偏光画像と、+Y方向のP偏光画像が抽出することが可能である。
(態様7)
(態様6)において、各三角プリズムの前段に、互いに異なる透過波長帯域を有する光学フィルタを備える。これによれば、上記実施形態1について説明したように、光学フィルタとしてIR光のみ透過するIRバンドパスフィルタなどのように+Z方向の異なる波長帯域の2種類の画像を同時撮影できる。
(態様8)
(態様1)又は(態様2)において、第1偏光板又は第2偏光板の一方の前段に、三角プリズムを備え、第1偏光板又は第2偏光板の他方の前段に、画角を広げるレンズを備える。これによれば、上記実施形態1について説明したように、−Y方向のS偏光画像と、+Y方向のP偏光画像が抽出することが可能である。
(態様9)
(態様1)又は(態様2)において、撮像レンズは、テレセントリックレンズである。これによれば、上記実施形態1について説明したように、テレセントリックレンズは、被写界深度が深く、その範囲で倍率が一定のレンズである。撮像レンズ404とクロスプリズム300の間隔を長くすることが可能である。これにより、撮像レンズから離れたところの+Y方向の画像とーY方向の画像が同時撮影することが可能となる。従来の単一撮像素子と単一テレセントリックレンズからなる撮像装置では、+Z方向の被写体を検出するのに対して、本実施形態ではZ軸中心の360度画像が撮影可能である。
(態様10)
(態様1)〜(態様9)のいずれかの撮像装置を車両に搭載し、車両の左右方向の画像撮像を行う。これによれば、上記実施形態1について説明したように、自動車の左右両側を確認するものとして使用することが可能である。撮像装置で撮影された左右両側の情報が映像信号に変換され、映像信号に変換された左右両側の情報が左右両側の映像としてモニタ装置に映し出される。自動車の左右両側の情報を取得可能であり、左右の視界が見え難い交差点などでの早期情報確認が可能となり、運転の安全性を確保することができる。
(態様11)
(態様4)の撮像装置を車両に搭載し、車両周辺の360度の画像撮像を行う。これによれば、上記実施形態1について説明したように、車両周辺情報を撮影確認するものとして使用することが可能である。また、障害物があるような場合はその情報を警告することも可能である。更に、自動車周辺の360度の情報を取得可能であり、駐車支援や自車両周辺の走行車両情報を検知してドライバに警告などを利用することが可能となり、運転の安全性を確保することができる。
(態様12)
(態様4)の撮像装置を用いて、筒状の内部を撮像する。これによれば、上記実施形態1について説明したように、筒状の物体の内側表面のキズの欠陥検査や塗装後の塗布状態などの検査用として使用することが可能である。筒状の被検査物体の中に、異物が付着している場合がある。この場合、本撮像装置を有する検査装置を用いれば、モニタ装置により360度の画像に映し出される異物の画像部から、異物の付着とその位置を特定することができる。このように、筒状の被検査物体の内側の情報を取得可能であり、外側からは見え難い欠陥などの情報確認が可能となる。
(態様13)
(態様1)〜(態様9)のいずれかの撮像装置を車両に搭載し、該撮像装置で車両の前方を撮像してステレオ画像を取得する。これによれば、上記実施形態1について説明したように、左右のプリズムの光線有効範囲の間に一定の距離を有するため、P偏光画像とS偏光画像から視差画像を形成することが可能である。
(態様14)
(態様7)において、光学フィルタの一方はIRカットフィルタで、光学フィルタの他方はIRバンドパスフィルタである。これによれば、上記実施形態1について説明したように、左右の光学フィルタの違いを利用して、+Z方向の2種類の被写体の撮影情報の抽出が可能となる。また、2つの画像が独立、かつ同時に検出することができる。
(態様15)
(態様6)の撮像装置を車両に搭載し、車両の後方と側方下側の2方向の画像撮像を行う。これによれば、上記実施形態1について説明したように、自動車の車両後方と車両側面下側を確認するものとして使用することが可能である。車両後方と側方の車両や側溝などの画像情報を取得可能であり、運転者が見えにくい部分を撮影することにより、運転の安全性を確保することができる。
1 三角柱プリズム
2 三角柱プリズム
3 三角柱プリズム
4 三角柱プリズム
10 クロスプリズム
100 撮像装置
101 基板
102 撮像素子
103 光学偏光フィルタ
103−1 フィルタ基板
103−2 偏光フィルタ層
103−3 充填層
104 撮像レンズ
105 クロスプリズム
106 信号処理部
120 画像解析ユニット
200 偏光装置
201 第1偏光板
202 第1偏光板
203 第2偏光板
204 第2偏光板
300 クロスプリズム
304 レンズ
400 撮像装置
401 基板
402 撮像素子
403 光学偏光フィルタ
404 撮像レンズ
500 撮像装置
501 自動車
502 モニタ装置
601 撮像装置
602 モニタ装置
700 検査装置
701 クロスプリズム
702 筐体
703 被検査物体
704 異物
704−1 異物の画像部
705 異物
705−1 異物の画像部
特開2010−254085号公報

Claims (15)

  1. 偏光装置、光学偏光フィルタ及び撮像素子を有し、前記光学偏光フィルタは、前記偏光装置と前記撮像素子との間に設けられ、かつ偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち一方の偏光方向を有する一方の偏光成分の画像光を透過する第1領域と、偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち他方の偏光方向を有する他方の偏光成分の画像光を透過する第2領域とが複数配置され、前記偏光装置によって、2つの方向のうち一方の方向から取り込んだ第1画像光における一方の偏光成分の画像光と他方の方向から取り込んだ第2画像光における他方の偏光成分の画像光とが1つの画像光にまとめられて偏光され、前記光学偏光フィルタでは、前記偏光装置から入射された画像光を、各第1領域を介することによって第1画像光における一方の偏光成分の画像光に分離するとともに各第2領域を介することによって第2画像光における他方の偏光成分の画像光に分離し、分離された2つの偏光成分の画像光を前記撮像素子によって光電変換し画像信号を出力する撮像装置において、
    前記偏光装置は、第1偏光板と第2偏光板とを備え、
    前記第1偏光板は、偏光子層が形成され、かつ偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち一方の偏光方向を有する一方の偏光成分の画像光を反射し他方の偏光成分の画像光を透過し、
    前記第2偏光板は、偏光子層が形成され、かつ偏光方向が互いに直交する偏光方向のうち一方の偏光方向を有する一方の偏光成分の画像光を透過し他方の偏光成分の画像光を反射し、
    前記第1偏光板と前記第2偏光板とがなす角度が所定の角度となるように、前記第1偏光板と前記第2偏光板とを設けられ、
    前記第1偏光板を透過する画像光の偏光成分と前記第2偏光板を透過して前記第1偏光板で反射した画像光の偏光成分とは互いに直交する偏光方向を有し、
    前記第2偏光板を透過する画像光の偏光成分と前記第1偏光板を透過して前記第2偏光板で反射した画像光の偏光成分とは互いに直交する偏光方向を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置において、
    前記偏光装置は、2つの第1偏光板と、各第1偏光板の端縁部にそれぞれ突き合わせて所定の角度をなすように配置する2つの第2偏光板とを備え、一方の第1偏光板の偏光面と一方の第2偏光板の偏光面とが対向し、他方の第1偏光板の偏光面と他方の第2偏光板の偏光面とが対向するように設けられ、
    前記第1偏光板と前記第2偏光板とがなす角度が所定の角度となるように、前記第1偏光板と前記第2偏光板とを設けられ、
    前記第1偏光板で反射して前記第2偏光板を透過する画像光の偏光成分と前記第1偏光板を透過して前記第2偏光板で反射した画像光の偏光成分とは互いに直交する偏光方向を有し、
    前記第2偏光板を透過して前記第1偏光板で反射した画像光の偏光成分と、前記第2偏光板で反射して前記第1偏光板を透過する画像光の偏光成分とは、互いに直交する偏光方向を有することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の撮像装置において、
    前記偏光子層が形成された面で対向する偏光板どうしの間の少なくとも1つに三角柱プリズムを設けてクロスプリズムを構成することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3記載の撮像装置において、
    前記クロスプリズムを撮像レンズの光軸中心に回転させて、画像撮像を行うことを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1又は2に記載の撮像装置において、
    前記第1偏光板及び前記第2偏光板の前段に、画角を広げるレンズをそれぞれ備えることを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1又は2に記載の撮像装置において、
    前記第1偏光板及び前記第2偏光板の前段に、三角プリズムをそれぞれ備えることを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項6記載の撮像装置において、
    前記各三角プリズムの前段に、互いに異なる透過波長帯域を有する光学フィルタを備えることを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1又は2に記載の撮像装置において、
    前記第1偏光板又は前記第2偏光板のいずれか一方の前段に、三角プリズムを備え、前記第1偏光板又は前記第2偏光板のいずれか他方の前段に、画角を広げるレンズを備えることを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項1又は2に記載の撮像装置において、
    前記撮像レンズは、テレセントリックレンズであることを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の撮像装置を車両に搭載し、車両の左右方向の画像撮像を行うことを特徴とする撮像装置。
  11. 請求項4記載の撮像装置を車両に搭載し、車両周辺の360度の画像撮像を行うことを特徴とする撮像装置。
  12. 請求項4記載の撮像装置を用いて、筒状の内部を撮像することを特徴とする撮像装置。
  13. 請求項1〜9のいずれかに記載の撮像装置を車両に搭載し、該撮像装置で車両の前方を撮像してステレオ画像を取得することを特徴とする撮像装置。
  14. 請求項7記載の撮像装置において、
    前記光学フィルタの一方はIRカットフィルタで、前記光学フィルタの他方はIRバンドパスフィルタであることを特徴とする撮像装置。
  15. 請求項6記載の撮像装置を車両に搭載し、車両の後方と側方下側の2方向の画像撮像を行うことを特徴とする撮像装置。
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