JP2014029315A - インピーダンス型の水分検出装置 - Google Patents

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【課題】ダミー電極を設けなくても十分な精度で着霜の状態などを検出することができ、構成が簡単な静電容量型の水分検出装置を提供すること。
【解決手段】周囲環境の水分の割合または状態に応じた静電容量の変化を検出する静電容量型の水分検出装置であって、互いに対向するように配置された第1の電極および第2の電極を有し、第1の電極と第2の電極との間の水分の割合または状態に応じて静電容量が変化する静電容量センサと、静電容量センサに交流信号を印加する駆動部と、静電容量センサからの出力電圧の大きさに応じて2値化を行ってオンまたはオフの検出信号を出力する判定部とを有する。静電容量センサは、例えば駆動部の出力と判定部の入力との間に接続され、判定部は、静電容量センサからの出力電圧の大きさと予め設定されたしきい値とを比較することによって2値化を行う。
【選択図】 図6

Description

本発明は、周囲環境の水分の割合または状態に応じた静電容量の変化を検出して検出信号を出力する静電容量型の水分検出装置に関する。本願発明の水分検出装置は、冷却器の着霜状態などを検出する着霜センサ、土の乾燥状態に応じて散水の要否を検出する散水センサ、または液面センサなどとして利用可能である。
従来より、冷蔵庫または冷凍庫などの冷凍冷蔵装置において、水分が冷却され霜となって冷却器に付着するという問題があり、この問題を解消するための除霜方法が種々提案されている。
例えば、タイマーを用い、適当な時間間隔でヒータを駆動し、冷却器などを加熱して除霜を行う。しかし、この場合には、除霜を確実に行うためにはヒータを過剰に駆動することとなり、無駄な電力消費が行われてしまうという問題がある。
そのため、冷却器に霜が発生したか否かをセンサによって検知し、霜が発生したときにヒータをオンして除霜することが提案されている。
例えば、金属棒からなる電界センサを冷却器に対向して設置し、着霜によるキャパシタンスの変化を検出することが提案されている(特許文献1)。特許文献1によると、電界センサに交流信号を印加して電波を放射する。電界センサによる電波放射範囲内において着霜があるとキャパシタンスが変化するので、キャパシタンスの変化を検出することにより着霜状態が検出される。
特開2010−91171号
しかし、特許文献1に開示された検出方法による場合には、電界センサによる電波の放射が周辺をも含めた開放された広い領域に及び、電波放射範囲が広い。そのため、種々の要因が検出精度に影響し、検出精度を高くするのが難しいという問題がある。
そのため、特許文献1の方法では、電界センサの電極と同じ環境となるようにダミー電極を設置し、ダミー電極の出力によって環境変化による電界センサの出力変動を補正することが行われる。そのため、ダミー電極およびその制御のための回路などが必要であり、全体の構成が複雑化するという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、ダミー電極を設けなくても十分な精度で着霜の状態などを検出することができ、構成が簡単な静電容量型の水分検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る一実施形態の装置は、周囲環境の水分の割合または状態に応じた静電容量の変化を検出して検出信号を出力する静電容量型の水分検出装置であって、互いに対向するように配置された第1の電極および第2の電極を有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間の水分の割合または状態に応じて静電容量が変化する静電容量センサと、前記静電容量センサに交流信号を印加する駆動部と、前記静電容量センサからの出力電圧の大きさに応じて2値化を行ってオンまたはオフの検出信号を出力する判定部と、を有する。
前記静電容量センサは、前記駆動部の出力と前記判定部の入力との間に接続してもよく、または前記駆動部の出力とグランドラインとの間に接続してもよい。
前記判定部は、前記静電容量センサからの出力電圧と予め設定されたしきい値とを比較することによって前記2値化を行うようにしてもよい。
本発明によると、ダミー電極を設けなくても十分な精度で着霜状態などを検出することができ、構成が簡単な着霜状態検出装置および静電容量型検出装置を提供することができる。
第1の実施形態に係る着霜状態検出装置の構成を示す図である。 第1の実施形態に用いられる着霜センサの外形を示す正面図である。 着霜状態検出装置の具体的な回路の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る着霜状態検出装置の回路の例を示す図である。 第3の実施形態に係る静電容量型検出装置の外形を示す図である。 第3の実施形態に係る静電容量型検出装置の回路の例を示す図である。 地面の水分を検出する水分センサの例を示す図である。 静電容量型検出装置を液面センサとして用いた場合の設置例を示す図である。 水分センサの他の例を示す図である。 第4の実施形態に係る着霜状態検出装置の構成を示す図である。 第4の実施形態に用いられる着霜センサの外形を示す正面図である。 第4の実施形態の着霜センサと冷却パイプの一部を拡大して示す図である。 第4の実施形態の着霜状態検出装置の具体的な回路の一例を示す図である。 NOT回路を実現する回路の例を示す図である。 着霜状態検出装置の各部の波形の例を示す図である。 着霜状態の検出の様子を示す図である。 修正部の動作の様子を示す図である。 水分の状態と冷凍機の運転状態との関係の例を示す図である。 冷凍機の運転状態の変化を説明するための図である。
〔第1の実施形態〕
まず、本発明の静電容量型の水分検出装置を着霜状態検出装置として実施した第1の実施形態について説明する。
図1において、着霜状態検出装置1は、駆動部11、判定部12、および着霜センサ13などからなる。図2には着霜センサ13の外形が示されている。
これら図1および図2において、駆動部11は、着霜センサ13に交流信号を印加する回路である。交流信号として、正弦波、矩形波、三角波などが用いられる。交流信号の周波数として、長波帯または中波帯の周波数が好適に用いられる。例えば、50kHz〜1MHz程度、例えば、57kHz、400kHz、またはこれらの近辺の周波数、その他の周波数が用いられる。
判定部12は、着霜センサ13の出力電圧S1の大きさに応じて2値化を行って着霜状態であるか否かを示す検出信号S2を出力する。
すなわち、判定部12は、冷却器RPの着霜によって後述する着霜センサ13の第1のパターン電極22と第2のパターン電極23との間における抵抗値が増大しかつ静電容量が減少し、これによって交流信号に基づく出力電圧S1がしきい値よりも大きくなったときに、着霜状態であることを示す検出信号S2を出力する。
着霜センサ13は、基板21の表面において互いに対向するようにパターン形成された第1のパターン電極22および第2のパターン電極23を有する。着霜センサ13は、冷却器RPの表面に取り付けられる。
基板21は、ガラスエポキシ樹脂またはセラミックなどからなる板状のものである。基板21の一方の表面に、銅などの金属材料によって第1のパターン電極22および第2のパターン電極23が形成される。なお、基板21として、フィルム状の絶縁体の表面に銅箔などによるパターンを形成したフレキシブルプリント基板(FPC)を用いることも可能である。
図2に示されるように、第1のパターン電極22および第2のパターン電極23は、いずれもくし状であって、それぞれのくし歯HAが互いに対向するようにパターン形成されている。
図2に示す実施形態では、第1のパターン電極22および第2のパターン電極23は、いずれも、3つのくし歯HAを有し、一方のくし歯HAの間に他方のくし歯HAが入り込んだ状態となっている。これにより、第1のパターン電極22のくし歯HAと第2のパターン電極23のくし歯HAとの間に間隙(ギャップ)GPが形成される。
着霜センサ13の寸法の一例をあげると、基板21は、例えば一辺が数ミリメートルないし数センチメートルの矩形である。例えば、縦1センチメートル程度、横2センチメートル程度である。矩形でなく、円形、楕円形、多角形などでもよい。第1のパターン電極22のくし歯HAと第2のパターン電極23のくし歯HAとの間隙GP、例えば、数十マイクロメ−トルないし数百マイクロメ−トル程度である。
着霜センサ13において、第1のパターン電極22と第2のパターン電極23との間の抵抗値Rsは、初期値は数十MΩ以上であるが、水滴が付着すると数十kΩ程度に低下する。付着した水滴が凍結して氷または霜などになると、数百kΩ程度に上昇する。
また、第1のパターン電極22と第2のパターン電極23との間の静電容量Csは、初期値は十pFないし数十pFであり、水滴が付着するとその80倍程度に増加する。付着した水滴が凍結して氷または霜などになると、静電容量Csは水の場合の20分の1程度に低下する。
このように、着霜センサ13において、表面に水滴が付着している場合とそれが凍結した場合とで、抵抗値Rsおよび静電容量Csが大きく変化する。水滴が凍結した場合に、抵抗値Rsが増大し静電容量Csが減少するので、交流信号に対するインピーダンスZs(=Rs+1/jωCs)は大きく増大する。
なお、くし歯HAの個数、形状、長さ、くし歯HA間の間隙GPの大きさなどは、種々のものを選択することができる。くし歯HAの個数および長さを大きくすれば、抵抗値Rsは低下し、静電容量Csは増大する。くし歯HA間の間隙GPを小さくすれば、抵抗値Rsは低下し、静電容量Csは増大する。
本実施形態においては、このような水滴の凍結による着霜センサ13のインピーダンスZsの変化を利用して着霜状態の有無を検出する。
図1に示すように、着霜センサ13は、冷却器RPに接近しまたは接触した状態で取り付けられる。例えば、ネジなどを用い、冷却器RPに直接にまたはスペーサを介してネジ止めする。または、接着剤などを用い、冷却器RPの冷却パイプに直接に貼り付ける。または、両面粘着テープを用いて冷却器RPの表面に貼り付ける。
これによって、冷却器RPの着霜状態または凍結状態に応じて、着霜センサ13における第1のパターン電極22と第2のパターン電極23との間の大気の状態および大気に含まれるの水分の状態が変化し、インピーダンスZsが変化する。
なお、着霜センサ13は、冷却器RPに接近して取り付けられるので、大気環境の中に設置されることとなる。つまり、本実施形態においては、着霜センサ13は、冷却器RPによる冷却効果によって大気中の水分が凍結して霜状に変化したかどうかを検出するのであり、特定の容器などに収納された水が凍結したかどうかを検出するのではない。
したがって、着霜センサ13は、冷却器RPの表面の温度に近い温度となるように取り付ければよい。着霜センサ13が冷却器RPの表面の温度と同程度となることにより、冷却器RPの近辺における大気中の水蒸気が水滴となって着霜センサ13の間隙GPに付着し、温度が氷点下以下に低下することによってその水滴が凍結して霜状となる。
次に、駆動部11および判定部12の具体的な回路の例について説明する。
図3において、駆動部11は、NOT(ノット)回路Q1,Q2、抵抗R1,R2、およびコンデンサC1などからなる。NOT回路Q1,Q2、抵抗R1、およびコンデンサC1によって、交流信号を発生する信号発生部GSが構成される。信号発生部GSの出力側に、直列に抵抗R2が接続された状態である。
抵抗R2と着霜センサ13のインピーダンスZsとによって、周波数選択性のある分圧回路が構成される。抵抗R2の値は、駆動部11の出力する交流信号の周波数に対し、着霜による出力電圧S1の変化が大きくなるように設定される。したがって、抵抗R2の抵抗値は、着霜センサ13のインピーダンスZsに応じて設定される。例えば、数十kΩないし数百kΩ程度、例えば100kΩ程度に設定される。
判定部12は、NOT回路(2値化回路)Q3、NOT回路Q4〜Q5、抵抗R3〜R8、コンデンサC2,C3、ダイオードD1、発光ダイオードLEDa,LEDbなどからなる。互いに直列に接続された抵抗R3およびコンデンサC2によって、入力インタフェ−ス部IFが構成される。NOT回路Q3、抵抗R4〜R6、コンデンサC3、ダイオードD1などによって、2値化部KDが構成される。2値化部KDは、入力インタフェ−ス部IFの出力側に接続されている。
2値化部KDは、入力される出力電圧S1の大きさがしきい値thを越えた場合に、その出力がローレベル(L)になる。入力される出力電圧S1がしきい値thを越えない場合には、その出力はハイレベル(H)を維持する。しきい値thの大きさは、抵抗R4、R5の抵抗値によって調整される。つまり、抵抗R4、R5の抵抗値を種々選定することにより、電源電圧が2つの抵抗R4、R5によって種々の電圧に分圧され、種々のしきい値thが設定される。
なお、出力電圧S1の大きさと出力のL,H(またはオン、オフ)との関係はこの逆であってもよい。
また、NOT回路Q4,Q5、抵抗R7,R8、発光ダイオードLEDa,bなどによって、表示出力部HSが構成される。着霜状態であることが検出されたときに、発光ダイオードLEDaが点灯し、着霜状態でないときには発光ダイオードLEDbが点灯する。
判定部12からは、着霜状態であることを示す検出信号S2aおよび着霜状態でないことを示す検出信号S2bが、それぞれ出力される。
着霜状態検出装置1の判定部12は、着霜センサ13の出力電圧S1に対して、デジタル的な処理を行って2値化を行う。
なお、着霜状態検出装置1には電源回路なども設けられているが、図示は省略した。外部から電源を供給することも可能である。
駆動部11の出力側に、着霜センサ13の一方の端子Taが絶縁電線DSaによって接続される。着霜センサ13の他方の端子Tbは、着霜状態検出装置1におけるグランドラインGLに絶縁電線DSbによって接続される。
なお、図1においては、駆動部11および判定部12と着霜センサ13とが分離されているように示したが、これらを一体化した構造としてもよい。つまり、着霜センサ13と一体的に駆動部11および判定部12を組み込んでもよい。その場合に、例えば、基板21を両面基板または多層基板とし、パターン電極が設けられた面以外の面を用いて駆動部11および判定部12を設ければよい。駆動部11および判定部12のための電子部品は、例えばモールドで覆い、検出信号S2a,bの出力および電源回路(電源装置)への接続のためのコネクタを設けておけばよい。
次に、着霜状態検出装置1の動作について説明する。
着霜センサ13のインピーダンスZsは、着霜状態によって変化する。着霜センサ13には、駆動部11による交流信号が印加され、着霜センサ13のインピーダンスZsに応じて、着霜センサ13の出力電圧S1が変化する。出力電圧S1の大きさがしきい値thを越えると、着霜状態であることを示す検出信号S2aが出力される。
検出信号S2aに基づいて、図示しない除霜ヒータをオンして電流を流し、除霜動作を行わせることができる。除霜ヒータのオンによって冷却器RPの霜が溶解して水滴になると、着霜センサ13のインピーダンスZsが低下し、これによって出力電圧S1が低下する。出力電圧S1の大きさがしきい値以下になると、着霜状態でないことを示す検出信号S2bが出力される。
このように、検出信号S2a,S2bに基づいて、図示しない除霜ヒータのオンオフを制御することにより、冷却器RPの除霜を的確に、効率よく行うことができる。
なお、着霜状態であることを検出するしきい値thと着霜状態でないことを検出するしきい値th値とは、同じ値であってもよく、また互いに異なる値であってもよい。しきい値thを互いに異なる値とする場合には、検出にヒステリシスをもたせることができる。また、除霜のための除霜ヒータなどの制御方法については、上に述べた特許文献1などを参照することができる。
本実施形態において、着霜センサ13は、基板21上に第1のパターン電極22および第2のパターン電極23を対向させた構成であり、インピーダンスZsが実現される空間が閉空間であるので、周囲の物体の有無や移動、空気の流れ、周囲の温度など、環境による要因の影響を受け難く、検出精度を高くすることができる。そのため、ダミー電極などを用いて環境変化による出力変動を補正する必要がなく、構成が簡単であって動作が確実である。
このように、本実施形態の着霜状態検出装置1によると、ダミー電極を設けなくても十分な精度で着霜状態を検出することができ、構成が簡単である。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の静電容量型の水分検出装置を他の形態の着霜状態検出装置として実施した第2の実施形態について説明する。
図4には、第2の実施形態の着霜状態検出装置1Bの具体的な回路例が示されている。
図4において、着霜状態検出装置1Bは、駆動部11B、判定部12B、および着霜センサ13などからなる。
なお、第2の実施形態の着霜状態検出装置1Bにおいて、全体的な構成、着霜センサ13の外形などは、図1および図2に示す第1の実施形態の着霜状態検出装置1と同様である。また、駆動部11Bおよび着霜センサ13は、図3に示す駆動部11および着霜センサ13と同様である。同様な部分については、その説明を省略しまたは簡略化する。
判定部12Bは、NOT回路Q11〜Q14、抵抗R11〜R14、コンデンサC2,C11、ダイオードD2、および発光ダイオードLEDaなどからなる。
NOT回路Q11,Q12、抵抗R11〜R13、コンデンサC11、およびダイオードD2などによって、2値化部KDBが構成される。また、NOT回路Q13,Q14、抵抗R14、発光ダイオードLEDaなどによって、表示出力部HSBが構成される。着霜状態であることが検出されたときに、発光ダイオードLEDaが点灯する。判定部12Bからは、着霜状態であることを示す検出信号S2aおよび着霜状態でないことを示す検出信号S2bがそれぞれ出力される。
着霜状態検出装置1Bの判定部12Bは、着霜センサ13の出力電圧S1に対して、アナログ的な処理を行って2値化を行う。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の静電容量型の水分検出装置を、水分を検出するための一般的な検出装置として実施した、第3の実施形態について説明する。
図5には第3の実施形態の検出装置1Cの外形が、図6には検出装置1Cの具体的な回路例が、それぞれ示されている。図5(A)、(B)、(C)は、検出装置1Cの正面図、左側面図、背面図である。
図5に示すように、検出装置1Cは、その全体がほぼ直方体形状に一体化された構造である。
図6に示すように、検出装置1Cは、駆動部11C、判定部12C、および水分センサ(静電容量センサ)13Cなどからなる。駆動部11Cおよび判定部12Cの回路は、図3に示す駆動部11および判定部12と同様であり、同じ機能を有する部品には同じ符号を附してある。
すなわち、検出装置1Cは、多層基板である長方形状の基板21Cの一方の表面に、水分センサ13Cのための第1のパターン電極22Cおよび第2のパターン電極23Cが形成され、それらの2つの端子Ta,Tbが互いに接近して設けられる。
基板21Cの他方の表面に、駆動部11Cおよび判定部12Cのための電子部品が取り付けられ、パターン配線への半田付けなどによって各回路が形成される。駆動部11Cおよび判定部12Cの電子部品などはモールドMDで覆われ、モールドMDの一部において発光ダイオードLEDa,bが外部から視認可能である。また、基板21CのモールドMDで覆われていない部分には、検出信号S2a,bの出力および電源回路への接続のためのコネクタCN1が取り付けられている。
基板21C上には、駆動部11Cの出力端子T11および判定部12Cの入力端子T12が設けられ、これらの端子T11,T12と水分センサ13Cの端子Ta,Tbとが、モールドMDの内部において配線接続されている。これによって、水分センサ13Cは、図6で示すように駆動部11Cの出力端子T11および判定部12Cの入力端子T12に対して直列に接続されている。
なお、2つの端子T11,T12と水分センサ13Cの一方の端子Taとを電線で互いに接続し、水分センサ13Cの他方の端子Tbを基板21Cに設けられたグランドライン(グランド端子)GLに接続することも可能である。この場合には、水分センサ13Cは、駆動部11Cの出力端子T11および判定部12Cの入力端子T12に対して並列に接続されることとなる。
このように、検出装置1Cは、基板21CをモールドMDで覆う前の状態では、水分センサ13Cを駆動部11Cの出力端子T11および判定部12Cの入力端子T12に対して、直列および並列のいずれかに選択して接続できるようになっている。
判定部12Cにおける2値化のためのしきい値thの大きさは、抵抗R4、R5の抵抗値を選定することによって調整可能となっている。その調整を容易とするために、これら抵抗R4、R5のいずれか一方または両方に、可変抵抗器を用いてもよい。
次に、検出装置1Cの動作について説明する。
水分センサ13CのインピーダンスZs(抵抗値Rsおよび静電容量Cs)は、周囲環境の水分の割合または状態に応じて変化する。例えば検出装置1Cを着霜状態の検出に用いた場合には、インピーダンスZsは着霜状態によって変化する。着霜状態でないときは、水分センサ13CのインピーダンスZsが低く、駆動部11Cからの交流信号S1aは余り減衰することなく出力電圧S1bとなり、判定部12Cに入力される。着霜状態になると、水分センサ13CのインピーダンスZsが高くなり、駆動部11Cからの交流信号S1aは大きく減衰して出力電圧S1bとなり、判定部12Cへの入力は低減する。判定部12Cに入力される信号(出力電圧S1b)の変動をしきい値thによって検出し、これによって着霜状態の有無を検出する。
つまり、出力電圧S1の大きさがしきい値th以下である場合に、着霜状態であることを示す検出信号S2aが出力される。
このように、本実施形態の検出装置1Cによると、ダミー電極を設けなくても十分な精度で着霜状態などを検出することができ、構成が簡単である。
〔静電容量型の水分検出装置の他の実施形態〕
上に述べた検出装置1Cは、着霜状態の検出のみでなく、周囲環境の水分の割合または状態を検出するための静電容量型の水分検出装置として動作することが可能である。
すなわち、検出装置1Cは、しきい値thを種々に設定することによって、例えば、散水センサ、漏液センサ、凍結センサ、液面センサ、または製氷センサなどとして用いることが可能である。
〔散水センサ〕
検出装置1Cを散水センサとして用いる場合は、検出装置1Cを畑などの地中に埋める。水分センサ13Cは、土と接触しており、土中の水分の量に応じて水分センサ13CのインピーダンスZs(特に静電容量Cs)が変化する。
すなわち、土の比誘電率εは、例えば、乾燥しているときは4程度であり、水分が1%、2%、5%のときにはそれぞれ76、87、94程度となり、水分による土の比誘電率εの変化が大きい。したがって、土の乾燥状態を検出装置1Cで検出することができ、乾燥状態となったときに、例えば散水装置が作動して散水を行うようにすればよい。
また、検出装置1Cを散水センサとして用いる場合に、検出装置1Cを地中に埋めるのでなく、それに代えて、専用の水分センサ(静電容量センサ)30を地中に埋めるようにしてもよい。
すなわち、図7に示すように、2本の電極棒31,32を、互いに平行な状態で適当な間隔をあけて地面ZMに打ち込み、その一部または全部を土中に埋める。2本の電極棒31,32を水分センサ30とする。先に述べた水分センサ13Cの端子Ta,Tbに代えて、この電極棒31,32の端子Ta,Tbを、検出装置1Cの端子T11,T12にそれぞれ接続する。この場合には、水分センサ30が直列に接続されることになる。
または、検出装置1Cの端子T11,T12を互いに接続した状態で、それらの端子T11,T12と水分センサ30の一方の端子Taとを接続し、水分センサ30の他方の端子TbをグランドラインGLに接続する。この場合には、水分センサ30が並列に接続されることになる。
この場合に、不要な電圧の直流分をカットするために、水分センサ30をキャパシター(コンデンサ)を介して検出装置1Cに接続してもよい。つまり、この場合には、端子Ta,Tbと端子T11,T12またはグランドラインGLとの間に、キャパシターを挿入する。
なお、電極棒31,32として、銅、アルミニウム合金、または鉄などの金属材料、その他の導電性材料からなる棒状のものを用いればよい。なお、電極棒31,32を地面ZMに打ち込むようにした場合はその設置が容易であるが、これに代えて、電極棒31,32を地面ZMを掘って土中に埋めるようにしてもよい。その場合に、電極棒31,32を鉛直姿勢、水平姿勢、斜め姿勢などとしてもよい。
このような水分センサ30を用いた場合には、地面ZM中の水分の量によって、電極棒31,32の間の静電容量Csが変化する。この静電容量Csの変化をしきい値thによって検出することにより、土の乾燥状態を検出することができる。
〔漏水センサ〕
検出装置1Cを漏水センサとして用いる場合は、検出装置1Cを建物の床面などに取り付ける。漏水がないときには、水分センサ13Cの周辺は空気または床面の材質(例えばプラスチック)であり、比誘電率εは小さく、静電容量Csは例えば0.1pF程度である。漏水によって水分センサ13Cが水で濡れると、比誘電率εが80程度になり、静電容量Csは例えば数pF程度と大きくなるので、この変化をしきい値thによって検出する。
〔凍結センサ〕
検出装置1Cを凍結センサとして用いる場合は、検出装置1Cを高速道路などの路面に配置する。つまり、検出装置1Cの水分センサ13Cの表面が路面と同じ状態となるように配置する。水分センサ13Cの表面の水分が凍結すると、これによって静電容量Csが20分の1程度に低下するので、この変化をしきい値thによって検出する。表面がシャーベット状に凍結した場合も検出可能である。
〔液面センサ〕
検出装置1Cを液面センサとして用いる場合は、図8に示すように、検出装置1Cを、液体LQを収容するプラスチック製の容器YK1などの外周面に取り付ける。容器YK1は厚さが十分に薄いため、容器YK1内の液面HMが検出装置1Cの位置まで達すると、静電容量Csが増大するように変化し、この変化をしきい値thによって検出する。
また、検出装置1Cを液面センサとして用いる場合に、図9に示すように、水分センサ13Cに代えて、専用の水分センサ(静電容量センサ)30B,30Cを用いてもよい。
すなわち、図9(A)に示すように、容器YK2の外周面に、2本の電線31B,32Bを互いに平行な状態で適当な間隔をあけて巻き付けて、これらを水分センサ30Bとする。電線31B,32Bの端子Ta,Tbを、検出装置1Cの端子T11,T12またはグランドラインGLにそれぞれ接続する。電線31B,32Bは、単線または撚り線のいずれでもよく、断面は円形状または平板状(つまり帯状)などであってもよい。電線31B,32Bは絶縁電線とするのが好ましい。
容器YK2内の液面HMが水分センサ30Bの位置まで達すると、静電容量Csが増大するように変化するので、この変化を検出する。
また、図9(B)に示すように、容器YK3の外周面に、内部の液体LQを挟んで互いに対向する2本の電線31C,32Cを半周分巻き付けて、これらを水分センサ30Cとする。容器YK3内の液面HMが水分センサ30Cの位置まで達すると、静電容量Csが増大するように変化するので、この変化を検出する。
また、検出装置1Cをこれら種々のセンサとして用いる場合に、比誘電率εまたは静電容量Csの変化量がゼロに近づいたときに、それぞれの環境状態が変化したことを検出するようにしてもよい。つまり、比誘電率εまたは静電容量Csが変化してその変化量が十分に小さくなったときに、環境状態が変化したと判断する。例えば、乾燥状態になったと判断し、または製氷が完了したと判断し、または凍結したと判断し、または液面が所定の位置に達したと判断する。
〔第4の実施形態〕
次に、本発明の静電容量型の水分検出装置をさらに他の形態の着霜状態検出装置として実施した第4の実施形態について説明する。
図10には第4の実施形態の着霜状態検出装置1Dの構成が示され、図11には着霜状態検出装置1Dに用いられる着霜センサ13Dの外形が示され、図12には図10の一部が拡大して示されている。また、図13には着霜状態検出装置1Dの具体的な回路の一例が示され、図14にはNOT回路を実現する回路の例が示されている。また、図15には着霜状態検出装置1Dの各部の波形の例が示されている。
図10において、着霜状態検出装置1Dは、水分センサ13Dの表面を除いてモールドで覆われ、全体がほぼ直方体形状に一体化された構造である。
着霜状態検出装置1Dは、図示しないバンドまたは熱収縮チューブなどによって、冷凍機RKに設けられた冷却パイプRKPに取り付けられている。着霜状態検出装置1Dは、冷凍機RKの制御部RKCと電線によって接続され、これによって制御部RKCから電源の供給を受け、また制御部RKCの制御入力端子TSに対して制御のための検出信号S2aを出力する。
図13に示すように、着霜状態検出装置1Dは、駆動部11D、判定部12D、および水分センサ(静電容量センサ)13Dなどからなる。判定部12Dには、入力インタフェ−ス部IF、2値化部KDD、および修正部SYDが設けられる。
なお、第4の実施形態の着霜状態検出装置1Dにおいて、その構成および機能については、上に述べた第1および第2の実施形態の着霜状態検出装置1、1B、および第3の実施形態の検出装置1Cと同様の部分が存在する。同様な部分については、ここでの説明を省略しまたは簡略化することがある。また、同様な部分について、以下にさらに詳しい説明が加えられており、以下の説明は着霜状態検出装置1、1Bおよび検出装置1Cと同様の部分にも適用される。
図10〜図12に示されるように、水分センサ13Dは、基板21Dの表面にパターン形成された第1の電極22Da,b、および第2の電極23D、およびグランド電極24a,bを有する。
つまり、これらの電極22Da,b、23D、24a,bは、いずれも長方形状にパターン形成され、互いの間に間隙GP,GPGが設けられるように配置されている。第2の電極23Dは、基板21Dの中央部に配置されている。第1の電極22Da,bは、第2の電極23Dの両側において第2の電極23Dとの間に間隙GPを設けた状態で、かつ互いに近い側の辺部間の距離が冷却パイプRKPの外径よりも小さくなるように配置される。
水分センサ13Dの寸法の一例をあげると、基板21Dは、例えば縦が20〜30ミリメートル程度、横が10〜15ミリメートル程度の矩形である。第2の電極23Dの幅は、例えば数ミリメートル、より具体的には例えば3ミリメートル程度である。第1の電極22Da,bの幅は、それぞれ、例えば数ミリメートル、より具体的には例えば2〜3ミリメートル程度である。グランド電極24a,bの幅は、それぞれ、例えば数ミリメートル、より具体的には例えば2〜3ミリメートル程度である。
また、第2の電極23Dと第1の電極22Da,bとの間の2つの間隙GPは、それぞれ、例えば10分の1ないし10分の数ミリメートル、より具体的には例えば0.1ミリメートル程度である。電極22Da,bとグランド電極24a,bとの間の2つの間隙GPGは、それぞれ、例えば1ないし数ミリメートル、より具体的には例えば1ミリメートル程度である。
水分センサ13Dは、第2の電極23Dの一部、第1の電極22Da,bの一部、間隙GP、および冷却パイプRKPの外周面にわたって水分が付着することが可能なように、冷却パイプRKPに取り付けられる。
具体的には、図10〜図12に示すように、第2の電極23Dの幅方向の中央部が冷却パイプRKPの表面に接触した状態で固定される。
冷凍機RKの運転によって冷却パイプRKPが冷却されると、図12に示すように、冷却パイプRKPの表面に水分(水滴)MZが付着する。水分MZは間隙GPに入り込み、第1の電極22Daと第2の電極23Dとの間のインピーダンスZsを低下させる。
また、冷凍機RKの運転を最初に開始した時点では、冷却パイプRKPの表面には水分MZが付着しておらず、乾燥状態となっている可能性が高い。
このように、水分センサ13DのインピーダンスZsは、間隙GP,GPGにおける水分MZの状態、つまり、水滴状態(結露状態)であるか、着霜状態であるか、または乾燥状態であるかによって変化する。また、これらが混合した状態である場合のその割合、水分MZの量などによっても変化する。なお、着霜状態は、凍結状態または部分的な凍結状態であるといえる。
なお、水滴状態、凍結状態、および乾燥状態における比誘電率εは、それぞれ、80、4.2、1程度である。
冷凍機RKの制御部RKCは、着霜状態検出装置1Dからの検出信号S2aに基づいて、冷却装置のオンオフ、つまり冷却装置の運転または停止が制御される。水分センサ13Dによって水滴状態が検出されると、検出信号S2aはオフつまりLとなり、このときには冷却装置が運転される。また、水分センサ13Dによって着霜状態が検出されると、検出信号S2aがオンつまりHとなり、このときには冷却装置が停止される。
冷凍機RKは、初期の乾燥状態においても起動(運転)する必要があるので、乾燥状態においては検出信号S2aがオフつまりLとなる。乾燥状態であることを検出して検出信号S2aを強制的にオフするために、本実施形態の着霜状態検出装置1Dには修正部SYDが設けられている。詳細は後で説明する。
図13に示されるように、着霜状態検出装置1Dには、検出信号S2a,bの出力、電源回路のプラス側(VDD)およびマイナス側(グランドラインGL)への接続のためのコネクタCN1Dが取り付けられている。グランドラインGLは、検出信号S2a,bに対するグランドラインでもある。
着霜状態検出装置1Dでは、電源回路として単電源が用いられる。しかし、正電源(+VDD)と負電源(−VDD)との2系統からなる両電源を用いることも可能である。その場合には、着霜状態検出装置1Dのプラス側(VDD)を電源回路の正電源(+VDD)に接続し、着霜状態検出装置1DのグランドラインGLを、電源回路の電圧に応じて、電源回路のグランドラインGLまたは負電源(−VDD)に接続すればよい。
さて、駆動部11Dについて、その構成および機能は、上に述べた駆動部11と同じである。駆動部11Dに形成される信号発生部GSDは、上に述べた信号発生部GSと同じである。信号発生部GSDの出力側には、抵抗R2が直列に接続される。
信号発生部GSDの出力電圧S0は、図15(A)に示すように、グランドラインGLの電位である0ボルトとプラス側に印加される電圧VDDとの間でオンオフする矩形波である。
駆動部11Dの出力電圧S1は、電圧S0が抵抗R2と水分センサ13DのインピーダンスZsとによって分圧され、図15(B)に示すように、出力電圧S0よりも低下する。
すなわち、水分センサ13Dに水が水滴状態で付着しているときは、インピーダンスが低くなるため電圧の低下分が大きく、出力電圧S1は破線で示すように比較的低い電圧となる。
水分センサ13Dに付着した水が凍結して着霜状態となったときは、インピーダンスZsが高くなるため電圧の低下分は少なくなり、出力電圧S1は一点鎖線で示すように比較的高い電圧となる。
水分センサ13Dに水滴も霜も付着していないとき、つまり水分センサ13Dの周辺が空気のみの乾燥状態のときは、インピーダンスZsが最大であるため電圧の低下分はほとんどなく、出力電圧S1は実線で示すように最も高い電圧となる。
なお、出力電圧S1の高さ(大きさ)は、乾燥状態、着霜状態、水滴状態、および水分の量などに応じて種々の値をとる。
したがって、水滴状態と着霜状態とは、図15(B)に示すしきい値th1によって判別することができる。なお、後述するように、しきい値th1として、2つのしきい値th1a,th1bが設定可能となっており、状態の変化の方向によってしきい値th1aまたはth1bのいずれかが選択的に用いられるようになっている。これにより、2値化に際してヒステリシスが付与されることとなる。
なお、着霜状態検出装置1Dにおいては、これらしきい値th1,th1a,th1bが、次に説明する電圧S1cに対して設定されるが、2値化における意味としては同じことである。
また、着霜状態と乾燥状態とは、図15(B)に示すしきい値th2によって判別することができる。
なお、着霜状態検出装置1Dにおいては、しきい値th2が、出力電圧S1を分圧した電圧に対して設定されるが、2値化における意味としては同じことである。
駆動部11Dの出力電圧S1、つまり水分センサ13Dの出力電圧S1は、抵抗R3およびコンデンサC2によって構成される入力インタフェ−ス部IFを介して2値化部KDDに入力される。入力インタフェ−ス部IFの出力側の電圧S1cは、コンデンサC2によって直流分がカットされるため、図15(C)に示すように、基準電圧(バイアス電圧)Vaを中心として上下に振れる正負信号となる。
つまり、2値化部KDDに実際に入力される電圧S1cは、その最大振幅が水分センサ13Dの出力電圧S1よりも小さく、かつ基準電圧(バイアス電圧)Vaを0ボルトとしたときの正方向または負方向の最大値がその2分の1である。
図16には、2値化部KDDにおいて、入力インタフェ−ス部IFからの出力電圧S1cに基づいて2値化を行い、検出信号S2aを出力する様子が示されている。特に、図16(B)には、検出信号S2aがLからHに移り変わる際の様子が、図16(C)には、検出信号S2aがHからLに移り変わる際の様子が、それぞれ示されている。
図16(A)(B)(C)において、しきい値THは、2値化部KDDの論理回路における論理判定のためのしきい値である。つまり、出力電圧S1cがしきい値TH以下である場合には入力はLとして処理され、検出信号S2aはオフとなる。出力電圧S1cがしきい値THを越えた場合には入力はHとして処理され、検出信号S2aがオンとなる。
また、出力電圧S1cにおける基準電圧(バイアス電圧)Vaは、しきい値THよりも低い値であって水滴状態と着霜状態とが判別できるような適切な値に設定されている。
しきい値THと基準電圧(バイアス電圧)Vaとの差(TH−Va)が、出力電圧S1cを比較して2値化を行うためのしきい値th1である。つまり、差(TH−Va)は、本発明における「しきい値」および「第1のしきい値」の例である。
なお、しきい値THは、水分センサ13Dからの出力電圧S1を2値化するたのしきい値である点において、本発明における「しきい値」および「第1のしきい値」の例である。しかし、しきい値THそれ自体は、しきい値th2の大きさとの関係において、本発明における「第1のしきい値」と直接的には対応しない。
バイアス電圧Vaを適切に設定することによって、しきい値th1を適切な値に設定することができる。
したがって、図16(A)の左側に示すように、水分センサ13Dにより着霜状態が検出された場合、つまり出力電圧S1cがしきい値th1よりも高いときは、出力電圧S1cの一部がしきい値THを越えるので2値化部KDDにおける入力がHとなり、検出信号S2aがオンとなる。
また、図16(A)の右側に示すように、水分センサ13Dにより水滴状態が検出された場合、つまり出力電圧S1cがしきい値th1よりも低いときは、出力電圧S1cはしきい値THを越えないので入力がLとなり、検出信号S2aがオフとなる。
なお、2値化部KDDにおいて、検出信号S2aがオンとなったときに、しばらくはその状態が維持されるように、コンデンサC3による適当な時定数の積分回路が設けられている。したがって、本実施形態においては、2値化に際して出力電圧S1cの最大値に着目すればよい。
また、図16(B)に示すように、検出信号S2aがオフのとき、つまり水分センサ13Dが水滴状態を検出しているときは、バイアス電圧Vaとして比較的低い電圧Vaaが設定される。これによって、しきい値THとバイアス電圧Vaaとの差(TH−Vaa)が比較的大きくなり、比較的大きいしきい値th1aが設定される。
入力インタフェ−ス部IFからの出力電圧S1cがしきい値th1aを越えたとき、水滴状態から着霜状態に移行したことが検出され、検出信号S2aが出力される。
また、図16(B)に示すように、検出信号S2aがオンのとき、つまり水分センサ13Dが着霜状態を検出しているときは、バイアス電圧Vaとして比較的高い電圧Vabが設定される。これによって、しきい値THとバイアス電圧Vabとの差(TH−Vab)が比較的小さくなり、比較的小さいしきい値th1bが設定される。
入力インタフェ−ス部IFからの出力電圧S1cがしきい値th1b以下となったとき、着霜状態から水滴状態に移行したことが検出され、検出信号S2aがオフとなる。
図17には、修正部SYDにおいて、水分センサ13Dの出力電圧S1に応じて乾燥状態であることを判別し、乾燥状態であるときには検出信号S2aをオフにする様子が示されている。なお、本実施形態の修正部SYDはNOT回路Q6から構成される。
図17において、修正部SYDに入力される電圧S1dは、水分センサ13Dからの出力電圧S1を後述する抵抗R11と抵抗R12によって分圧した電圧である。
しきい値TH2は、修正部SYDの論理回路における論理判定のためのしきい値である。つまり、電圧S1dがしきい値TH2以下である場合には、入力がLとして処理され、修正部SYDの出力はHに維持される。電圧S1dがしきい値TH2を越えた場合には、入力がHとして処理され、修正部SYDの出力はLとなる。修正部SYDの出力がLになると、入力インタフェ−ス部IFの出力電圧S1cがほぼ0ボルトとなる。
ここで、しきい値TH2は、乾燥状態と着霜状態とを判別するためのしきい値th2として用いられる。この意味において、しきい値TH2は、本発明における「第2のしきい値」の例である。しかし、しきい値TH2それ自体は、しきい値th1の大きさとの関係において、本発明における「第2のしきい値」と直接的には対応しない。
したがって、図17の左側に示すように、水分センサ13Dにより乾燥状態が検出された場合、つまり電圧S1dがしきい値TH2よりも高いときは、電圧S1dの一部がしきい値TH2を越えるので、修正部SYDの出力はLとなる。これによって、電圧S1cはほぼ0ボルトとなり、いずれのしきい値th1a,bよりも小さくなって、検出信号S2aは強制的にオフとされる。
また、図17の右側に示すように、水分センサ13Dにより着霜状態が検出された場合、つまり電圧S1dがしきい値TH2よりも低いときは、電圧S1dはしきい値TH2を越えないので、修正部SYDの出力はHとなる。そうすると、修正部SYDは電圧S1cに影響を与えることがなく、2値化部KDDにおいて電圧S1cに応じた判別が行われる。
2値化部KDDは、入力される電圧S1cをしきい値th1と比較して2値化を行い、検出信号を出力する。
つまり、2値化部KDDは、入力インタフェ−ス部IFからの出力電圧S1cがしきい値th1以上であるときに、第1の電極22Da,bと第2の電極23Dとの間の水分が凍結して霜状に変化したことを意味する着霜状態検出信号を、検出信号S2aとして出力する。
また、水分センサ13Dからの出力電圧S1がしきい値th2以上であるときには、第1の電極22Da,bと第2の電極23Dとの間には水分がなく乾燥状態であることを示すために、検出信号S2aを出力しないようになっている。つまり、乾燥状態の場合に検出信号S2aを強制的にオフするようになっており、そのような修正のために修正部SYDが設けられている。
つまり、修正部SYDは、水分センサ13Dからの出力電圧S1がしきい値th2以上であるときに、入力インタフェ−ス部IFからの出力電圧S1cをしきい値th1以下に低下させ、これによって検出信号S2aが出力されないように修正する。
なお、しきい値th2は、しきい値th1よりも大きく、つまり、th2>th1である。
以下において、判定部12Dの構成および動作について、図13〜図18を参照してさらに詳しく説明する。
図13において、2値化部KDDは、NOT回路Q3〜Q5、抵抗R4、R5、R6、R10、コンデンサC3、ダイオードD1などによって構成される。2値化部KDDは、入力インタフェ−ス部IFの出力側に接続されている。
また、修正部SYDは、NOT回路Q6、抵抗R11〜R13、コンデンサC4、ダイオードD2などによって構成される。2値化部KDDは、入力インタフェ−ス部IFと並列的に接続されていると見ることもできる。
なお、NOT回路Q1〜Q6は、いずれもCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor )のNOT回路素子からなっている。
つまり、図14に示すように、NOT回路Q1〜Q6は、いずれも、pチャネルとnチャネルのMOSFETを相補形に配置したゲート構造の論理反転回路素子からなる。入力ゲートINがL(ローレベル)のときに出力がH(ハイレベル)となり、入力ゲートINがHのときに出力OUTがLとなる。第2の実施形態に用いたNOT回路Q11〜Q14もこれと同じである。
このようなNOT回路素子として、例えば、型番が14068Bである市販の集積回路素子を用いることが可能である。型番が14068Bの集積回路素子は、6個のNOT回路素子が1つのパッケ−ジに収められたものであり、着霜状態検出装置1Dに必要なNOT回路Q1〜Q6の全部を1個の集積回路素子により提供することも可能である。
このようなNOT回路Q3において、論理反転におけるしきい値THは、電源の電圧VDDの2分の1近辺にある。つまり、入力ゲートINの電圧がVDD/2を越えると出力がLとなり、入力ゲートINの電圧がVDD/2以下となると出力がHとなる。
そこで、NOT回路Q3の入力ゲートINにバイアス電圧Vaを印加しておくと、入力インタフェ−ス部IFからの出力電圧S1cがこれらしきい値THとバイアス電圧Vaとの差(TH−Va)を越えたときに出力がLとなり、出力電圧S1cが差(TH−Va)以下となったときに出力がHとなる。つまり、差(TH−Va)がしきい値th1となる。
したがって、バイアス電圧Vaの値を変更することにより、しきい値th1を変更することができる。つまり、バイアス電圧Vaをしきい値THよりも低い電圧としたときに(Va<TH)、バイアス電圧Vaを小さくすると差(TH−Va)が大きくなってしきい値th1が高くなり、バイアス電圧Vaを大きくすると差(TH−Va)が小さくなってしきい値th1が低くなる。
本実施形態においては、NOT回路Q3の出力がHのときには、バイアス電圧Vaを比較的小さい電圧Vaaとし、出力がHからLに切り替わるためのしきい値th1aを高く設定し、NOT回路Q3の出力がLのときには、バイアス電圧Vaを電圧Vaaよりも大きい電圧Vab(Vab>Vaa)とし、出力がHからLに切り替わるためのしきい値th1bを低く設定する。つまり、th1a>th1bである(図15、図18参照)。
このように、HからLに切り替わるためのしきい値th1aと、LからHに切り替わるためのしきい値th1bとの、2つのしきい値th1a,bが設定される。
図13に示す2値化部KDDにおいて、2つのしきい値th1a,bを設定するために、NOT回路Q4の出力側からNOT回路Q3の入力側へ、抵抗R10によってポジティブのフィードバックがかけられている。抵抗R10は、NOT回路Q3による2値化に際して、出力状態に応じてバイアス電圧Vaを変化させてしきい値th1にヒステリシスを付与するためのフィードバック抵抗である。
すなわち、NOT回路Q4の出力電圧は、2つの抵抗R10、R5によって分圧され、これがNOT回路Q3の入力側に加算される。NOT回路Q3の入力側には、抵抗R4を介して電源の電圧VDDが印加されており、2つの抵抗R4、R5によって分圧された電圧と抵抗R10によってフィードバックされた電圧との和が、NOT回路Q3のバイアス電圧Vaとなる。
NOT回路Q4の出力がHのときは、NOT回路Q3の入力側に比較的高いバイアス電圧Vabが与えられ、NOT回路Q4の出力がLのときは、NOT回路Q3の入力側に比較的低いバイアス電圧Vaaが与えられる。
したがって、例えば、NOT回路Q3の出力がHであるとき、つまりNOT回路Q4の出力がLであり、検出信号S2aが出力されていないとき(着霜状態でないとき)には、NOT回路Q3に入力される入力インタフェ−ス部IFからの出力電圧S1cは、しきい値th1aよりも低い状態であり、出力電圧S1cがしきい値th1aを越えることによってNOT回路Q3の出力がHからLに切り替わる。このとき、バイアス電圧Vaが高くなってバイアス電圧Vabとなり、しきい値th1が低くなってしきい値th1bとなる。
そして、NOT回路Q3の出力がLであるとき、つまりNOT回路Q4の出力がHであり、検出信号S2aが出力されているとき(着霜状態であるとき)には、NOT回路Q3に入力される入力インタフェ−ス部IFからの出力電圧S1cは、しきい値th1bよりも高い状態であり、出力電圧S1cがしきい値th1b以下となることによってNOT回路Q3の出力がLからHに切り替わる。このとき、バイアス電圧Vaが低くなってバイアス電圧Vaaとなり、しきい値th1が高くなってしきい値th1aとなる。
なお、上にも述べたように、NOT回路Q3の出力側つまりNOT回路Q4の入力側には、グランドラインGLとの間に積分用のコンデンサC3が接続され、NOT回路Q4に入力される電荷を蓄積して短時間の急激な電圧変化が生じないようになっている。コンデンサC3の容量は、例えば0.001μF〜0.1μF程度、具体的には例えば0.01μF程度である。コンデンサC3は、本発明における「第2の容量素子」の例である。
次に、修正部SYDの動作について説明する。
修正部SYDにおいて、上に述べたように、水分センサ13Dからの出力電圧S1が、抵抗R11と抵抗R12によって分圧され、電圧S1dとしてNOT回路Q6に入力されている。抵抗R11、R12は、電圧S1dがしきい値TH2よりも大きいときに、つまり電圧S1がしきい値th2よりも大きいときに、NOT回路Q6の出力をLにするように、その値が設定されている。
NOT回路Q6の出力がLになると、NOT回路Q3の入力側の電位が抵抗R13およびダイオードD2を介してグランドラインGLに接続されることとなり、NOT回路Q3の入力側の電位が低下してしきい値th1b以下となる。その結果、NOT回路Q3の出力はHとなり、NOT回路Q4の出力はLとなる。
なお、コンデンサC4は、NOT回路Q3の入力側における位相を調整し、また電位の急激な変化を抑制して動作を安定化する。
このようにして、修正部SYDは、水分センサ13Dからの出力電圧S1がしきい値th2以上であるときに、入力インタフェ−ス部IFからの出力電圧S1cをしきい値th1b以下に低下させ、これによって検出信号S2aが出力されないように、つまり検出信号S2aをオフするように修正する。
図18において、時刻t1において冷凍機RKの電源をオンにする。時刻t1においては、冷却パイプRKPの周辺は乾燥状態であり、水分センサ13Dは乾燥状態を検出し、しきい値th2よりも高い電圧S1を出力する。このとき、修正部SYDの出力はLとなり、2値化部KDDに入力される電圧S1cは0ボルトとなり、検出信号S2aは強制的にオフとされる。したがって、冷凍機RKの冷却装置の運転が開始され、冷却パイプRKPが冷却される。
このとき、NOT回路Q3の入力側がLであるため、比較的低いバイアス電圧Vaaが設定され、これによって比較的高いしきい値th1aが設定される。
なお、冷凍機RKの運転によって結露が生じるので、時刻t2において水分センサ13Dの出力電圧S1がしきい値th2よりも低下し、NOT回路Q6の出力がHになる。しかし、このときには、結露によって出力電圧S1は急激に低下するので、またコンデンサC3、C4による積分効果があるので、NOT回路Q4の出力はHにはならない。
そして、結露した水滴が凍結していくことによって、電圧S1cが徐々に大きくなっていき、時刻t3においてしきい値th1aを越えると、着霜状態であることが検出され、検出信号S2aがオンになる。
検出信号S2aがオンになると、冷凍機RKの冷却装置の運転が停止され、冷却パイプRKPの温度が上昇していく。
このとき、NOT回路Q3の入力側がHであるため、比較的高いバイアス電圧Vabが設定され、これによって比較的低いしきい値th1bが設定される。
温度の上昇にともなって、霜が融けて水滴状態に戻っていくと、電圧S1cが徐々に小さくなっていき、時刻t4においてしきい値th1b以下になると、水滴状態であることが検出され、検出信号S2aがオフになる。これによって、冷凍機RKの冷却装置の運転が再度開始されることとなる。
すなわち、図19に示すように、本実施形態の冷凍機RKでは、乾燥状態から起動され、水滴状態を経て着霜状態となったときに運転が停止され、水滴状態となったときに運転が再開されるといったサイクルが繰り返される。
このように、本実施形態の着霜状態検出装置1Dによって、冷凍機RKにおける着霜状態が検出され、また着霜状態から水滴状態に移行したことが検出され、それにともなって冷却装置の運転と停止が適切に切り替えられる。
しかも、水滴状態から着霜状態への移行時と、着霜状態から水滴状態への移行時とで、検出のためのしきい値thが異なる値とされているため、冷却装置の運転と停止との切り替えがより適切に行われる。
また、冷凍機RKを初期に起動(運転)する際に、乾燥状態であっても検出信号S2aが強制的にオフとされ、冷却装置の起動が円滑に行われる。
本実施形態の着霜状態検出装置1Dは、NOT回路Q1〜Q6を備えた1個の集積回路素子、少数の抵抗およびキャパシタなどの電子部品によって構成可能であり、それら電子部品を水分センサ13Dを構成する基板21Dに実装することによって製作することができる。したがって、着霜状態検出装置1Dを、小型かつ軽量とすることができ、安価に製作でき、冷凍機RKへの取り付けも容易である。しかも、冷凍機RKの制御部RKCとは3本の電線を接続することでよく、取り付けおよびメンテナンスも容易である。
このように、本実施形態によると、従来のようなダミー電極を設けなくても十分な精度で着霜状態などを検出することができ、構成が簡単な着霜状態検出装置1Dを提供することができる。
上に述べた実施形態の冷凍機RKでは、着霜状態検出装置1Dの検出信号S2aに応じて冷却装置をオンオフしたが、冷却装置を駆動するインバータモータの回転速度を制御し、冷却能力を増大させまたは低下させるようにしてもよい。
また、着霜状態検出装置1Dの検出信号S2aによって冷却装置を制御するのではなく、例えば除霜のための除霜ヒータなどを設け、着霜状態が検出されたときに除霜ヒータをオンするように制御してもよい。
また、着霜状態検出装置1Dにおいて、検出信号S2aのオンオフを表示するために、発光ダイオードなどの表示出力部を設けてもよい。
なお、上に述べたように、判定部12Dにおいて、水分センサ13Dからの出力電圧S1の大きさに応じて2値化を行って検出信号を出力するに際し、出力電圧S1に関連した種々の電圧S1c,S1d、および種々のしきい値th1、th1a,th1b、TH、TH2が用いられる。これらは、本発明における「静電容量センサからの出力電圧」、または「しきい値」「第1のしきい値」「第2のしきい値」の例である。しかし、回路および素子などに応じて、上に述べた例以外の電圧またはしきい値を用いることとしてもよい。
また、上に述べたNOT回路Q3は、本発明における「第1のNOT回路」の例である。また、NOT回路Q6は、本発明における「第2のNOT回路」の例である。
上に述べた種々の実施形態において、着霜センサ13,13Bまたは水分センサ13C,13Dは、冷却器RP、冷却パイプRKP、その他のパイプ、冷却用フィン、冷蔵庫などの壁面、その他の箇所に取り付けることが可能である。
上に述べたNOT回路Q3に代えて、コンパレータ(比較回路)を用いてもよい。その場合に、判定部12,12B,12C,12Dに入力される電圧S1,S1b,S1cと、抵抗R4,R5などによって設定されるしきい値th、th1、th1a、th1bなどとを比較するようにすればよい。電圧S1,S1b,S1cは交流信号であるので、しきい値thを越えた直流の電圧成分(脈流)がコンパレータの出力側に現れることとなる。これを平滑して2値化してもよい。。交流信号の電圧S1,S1b,S1cの大きさに応じた2値化信号を得るために、その他の種々の検出方式または検波方式を用いてもよい。
その他、入力インタフェ−ス部IF,IFB、2値化部KD,KDB,KDC,KDD、表示出力部HS,HSB、HSC、駆動部11,11C,11D、判定部12,12B,12C,12D、着霜センサ13、水分センサ13C,13D,30,30B,30C、着霜状態検出装置1,1B,1D、または検出装置1Cの各部または全体の構成、構造、回路、形状、寸法、個数、材質、配置、周波数、波形などは、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。
1,1B,1D 着霜状態検出装置(静電容量型の水分検出装置)
1C 検出装置(静電容量型の水分検出装置)
11,11B,11C,11D 駆動部
12,12B,12C,12D 判定部
13 着霜センサ(静電容量センサ)
13C,13D 水分センサ(静電容量センサ)
21,21C,21D 基板
22,22C 第1のパターン電極(第1の電極)
22Da,b 第1の電極
23,23C 第2のパターン電極(第2の電極)
23D 第2の電極
30,30B,30C 水分センサ(静電容量センサ)
31,32 電極棒(第1の電極、第2の電極)
31B,32B 電線(第1の電極、第2の電極)
31C,32C 電線(第1の電極、第2の電極)
Rs 抵抗値
Cs 静電容量
Zs インピーダンス
S1 出力電圧
S1c 出力電圧
S2,S2a,S2b 検出信号
th しきい値
th1,th1a,th1b しきい値(第1のしきい値)
th2 しきい値(第2のしきい値)
R2 抵抗(抵抗素子)
R3 抵抗(第2の抵抗素子)
R10 抵抗(フィードバック抵抗)
C2 コンデンサ(容量素子)
C3 コンデンサ(第2の容量素子)
D2 ダイオード
Q3 NOT回路(第1のNOT回路)
Q4 NOT回路(第2のNOT回路)
Q6 NOT回路(修正部)
GS 信号発生部
IF,IFB 入力インタフェ−ス部
KD,KDB,KDC,KDD 2値化部
SYD 修正部
HA くし歯
RK 冷凍機
RP 冷却器
RKP 冷却パイプ
本発明に係る一実施形態の装置は、周囲環境の水分の割合または状態に応じた静電容量の変化を検出して検出信号を出力する静電容量型の水分検出装置であって、互いに対向するように配置された第1の電極および第2の電極を有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間の水分の割合または状態に応じて静電容量が変化する静電容量センサと、前記静電容量センサに交流信号を印加する駆動部と、前記静電容量センサからの出力電圧の大きさに応じて2値化を行って着霜状態であるか否かを示す検出信号を出力する判定部と、を有し、前記判定部には、前記静電容量センサの前記出力電圧に応じて乾燥状態であるか否かを判別し、乾燥状態であるときには前記検出信号を出力しないようにするための修正部が設けられている。
本発明によると、ダミー電極を設けなくても十分な精度で着霜状態などを検出することができ、構成が簡単な静電容量型の水分検出装置を提供することができる。しかも、修正部によって、乾燥状態であるときには検出信号を出力しないようになっているので、例えば検出信号を用いて冷凍機の冷却装置の運転停止を制御する場合に、初期の乾燥状態においても運転を容易に開始することができる。
本発明に係る一実施形態の装置は、周囲環境の水分の割合または状態に応じた静電容量の変化を検出して検出信号を出力する静電容量型の水分検出装置であって、互いに対向するように配置された第1の電極および第2の電極を有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間の水分の割合または状態に応じて静電容量および抵抗値が変化する静電容量センサと、前記静電容量センサに交流信号を印加する駆動部と、前記交流信号に基づく前記静電容量センサからの出力電圧の大きさに応じて2値化を行い、着霜によって前記静電容量センサの抵抗値が増大しかつ静電容量が減少し、これによって前記出力電圧がしきい値を越えたときに、着霜状態であることを示す検出信号を出力する判定部と、を有し、前記判定部には、前記静電容量センサの前記出力電圧に応じて乾燥状態であるか否かを判別し、乾燥状態であるときには前記検出信号を出力しないようにするための修正部が設けられている。
本発明は、周囲環境の水分の割合または状態に応じた静電容量および抵抗値の変化を検出して検出信号を出力するインピーダンス型の水分検出装置に関する。本願発明の水分検出装置は、冷却器の着霜状態などを検出する着霜センサ、土の乾燥状態に応じて散水の要否を検出する散水センサ、または液面センサなどとして利用可能である。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、ダミー電極を設けなくても十分な精度で着霜の状態などを検出することができ、構成が簡単なインピーダンス型の水分検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る一実施形態の装置は、周囲環境の水分の割合または状態に応じた静電容量および抵抗値の変化を検出して検出信号を出力するインピーダンス型の水分検出装置であって、互いに対向するように配置された第1の電極および第2の電極を有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間の水分の割合または状態に応じて静電容量および抵抗値が変化するインピーダンスセンサと、前記インピーダンスセンサに交流信号を印加する駆動部と、前記交流信号に基づく前記インピーダンスセンサからの出力電圧の大きさに応じて2値化を行い、着霜によって前記インピーダンスセンサの水滴付着時の水滴状態に対する抵抗値が増大しかつ静電容量が減少し、これによって前記出力電圧がしきい値を越えたときに、着霜状態であることを示す検出信号を出力する判定部と、を有し、前記判定部には、前記インピーダンスセンサの前記出力電圧に応じて乾燥状態であるか否かを判別し、乾燥状態であるときには前記検出信号を出力しないようにするための修正部が設けられている。
前記インピーダンスセンサは、前記駆動部の出力と前記判定部の入力との間に接続してもよく、または前記駆動部の出力とグランドラインとの間に接続してもよい。
前記判定部は、前記インピーダンスセンサからの出力電圧と予め設定されたしきい値とを比較することによって前記2値化を行うようにしてもよい。
本発明によると、ダミー電極を設けなくても十分な精度で着霜状態などを検出することができ、構成が簡単なインピーダンス型の水分検出装置を提供することができる。
第1の実施形態に係る着霜状態検出装置の構成を示す図である。 第1の実施形態に用いられる着霜センサの外形を示す正面図である。 着霜状態検出装置の具体的な回路の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る着霜状態検出装置の回路の例を示す図である。 第3の実施形態に係るインピーダンス型検出装置の外形を示す図である。 第3の実施形態に係るインピーダンス型検出装置の回路の例を示す図である。 地面の水分を検出する水分センサの例を示す図である。 インピーダンス型検出装置を液面センサとして用いた場合の設置例を示す図である。 水分センサの他の例を示す図である。 第4の実施形態に係る着霜状態検出装置の構成を示す図である。 第4の実施形態に用いられる着霜センサの外形を示す正面図である。 第4の実施形態の着霜センサと冷却パイプの一部を拡大して示す図である。 第4の実施形態の着霜状態検出装置の具体的な回路の一例を示す図である。 NOT回路を実現する回路の例を示す図である。 着霜状態検出装置の各部の波形の例を示す図である。 着霜状態の検出の様子を示す図である。 修正部の動作の様子を示す図である。 水分の状態と冷凍機の運転状態との関係の例を示す図である。 冷凍機の運転状態の変化を説明するための図である。
〔第1の実施形態〕
まず、本発明のインピーダンス型の水分検出装置を着霜状態検出装置として実施した第1の実施形態について説明する。
このように、本実施形態の着霜状態検出装置1によると、ダミー電極を設けなくても十分な精度で着霜状態を検出することができ、構成が簡単である。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明のインピーダンス型の水分検出装置を他の形態の着霜状態検出装置として実施した第2の実施形態について説明する。
着霜状態検出装置1Bの判定部12Bは、着霜センサ13の出力電圧S1に対して、アナログ的な処理を行って2値化を行う。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明のインピーダンス型の水分検出装置を、水分を検出するための一般的な検出装置として実施した、第3の実施形態について説明する。
図6に示すように、検出装置1Cは、駆動部11C、判定部12C、および水分センサ(インピーダンスセンサ)13Cなどからなる。駆動部11Cおよび判定部12Cの回路は、図3に示す駆動部11および判定部12と同様であり、同じ機能を有する部品には同じ符号を附してある。
このように、本実施形態の検出装置1Cによると、ダミー電極を設けなくても十分な精度で着霜状態などを検出することができ、構成が簡単である。
インピーダンス型の水分検出装置の他の実施形態〕
上に述べた検出装置1Cは、着霜状態の検出のみでなく、周囲環境の水分の割合または状態を検出するためのインピーダンス型の水分検出装置として動作することが可能である。
また、検出装置1Cを散水センサとして用いる場合に、検出装置1Cを地中に埋めるのでなく、それに代えて、専用の水分センサ(インピーダンスセンサ)30を地中に埋めるようにしてもよい。
また、検出装置1Cを液面センサとして用いる場合に、図9に示すように、水分センサ13Cに代えて、専用の水分センサ(インピーダンスセンサ)30B,30Cを用いてもよい。
また、検出装置1Cをこれら種々のセンサとして用いる場合に、比誘電率εまたは静電容量Csの変化量がゼロに近づいたときに、それぞれの環境状態が変化したことを検出するようにしてもよい。つまり、比誘電率εまたは静電容量Csが変化してその変化量が十分に小さくなったときに、環境状態が変化したと判断する。例えば、乾燥状態になったと判断し、または製氷が完了したと判断し、または凍結したと判断し、または液面が所定の位置に達したと判断する。
〔第4の実施形態〕
次に、本発明のインピーダンス型の水分検出装置をさらに他の形態の着霜状態検出装置として実施した第4の実施形態について説明する。
図13に示すように、着霜状態検出装置1Dは、駆動部11D、判定部12D、および水分センサ(インピーダンスセンサ)13Dなどからなる。判定部12Dには、入力インタフェ−ス部IF、2値化部KDD、および修正部SYDが設けられる。
なお、上に述べたように、判定部12Dにおいて、水分センサ13Dからの出力電圧S1の大きさに応じて2値化を行って検出信号を出力するに際し、出力電圧S1に関連した種々の電圧S1c,S1d、および種々のしきい値th1、th1a,th1b、TH、TH2が用いられる。これらは、本発明における「インピーダンスセンサからの出力電圧」、または「しきい値」「第1のしきい値」「第2のしきい値」の例である。しかし、回路および素子などに応じて、上に述べた例以外の電圧またはしきい値を用いることとしてもよい。
1,1B,1D 着霜状態検出装置(インピーダンス型の水分検出装置)
1C 検出装置(インピーダンス型の水分検出装置)
11,11B,11C,11D 駆動部
12,12B,12C,12D 判定部
13 着霜センサ(インピーダンスセンサ)
13C,13D 水分センサ(インピーダンスセンサ)
21,21C,21D 基板
22,22C 第1のパターン電極(第1の電極)
22Da,b 第1の電極
23,23C 第2のパターン電極(第2の電極)
23D 第2の電極
30,30B,30C 水分センサ(インピーダンスセンサ)
31,32 電極棒(第1の電極、第2の電極)
31B,32B 電線(第1の電極、第2の電極)
31C,32C 電線(第1の電極、第2の電極)
Rs 抵抗値
Cs 静電容量
Zs インピーダンス
S1 出力電圧
S1c 出力電圧
S2,S2a,S2b 検出信号
th しきい値
th1,th1a,th1b しきい値(第1のしきい値)
th2 しきい値(第2のしきい値)
R2 抵抗(抵抗素子)
R3 抵抗(第2の抵抗素子)
R10 抵抗(フィードバック抵抗)
C2 コンデンサ(容量素子)
C3 コンデンサ(第2の容量素子)
D2 ダイオード
Q3 NOT回路(第1のNOT回路)
Q4 NOT回路(第2のNOT回路)
Q6 NOT回路(修正部)
GS 信号発生部
IF,IFB 入力インタフェ−ス部
KD,KDB,KDC,KDD 2値化部
SYD 修正部
HA くし歯
RK 冷凍機
RP 冷却器
RKP 冷却パイプ
本発明に係る一実施形態の装置は、周囲環境の水分の割合または状態に応じた静電容量および抵抗値の変化を検出して検出信号を出力するインピーダンス型の水分検出装置であって、互いに対向するように配置された第1の電極および第2の電極を有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間の水分の割合または状態に応じて静電容量および抵抗値が変化するインピーダンスセンサと、前記インピーダンスセンサに交流信号を印加する駆動部と、前記交流信号に基づく前記インピーダンスセンサからの出力電圧の大きさに応じて2値化を行い、着霜によって前記インピーダンスセンサの水滴付着時に対する抵抗値が増大しかつ静電容量が減少し、これによって前記出力電圧がしきい値を越えたときに、着霜状態であることを示す検出信号を出力する判定部と、を有し、前記判定部には、前記インピーダンスセンサの出力側に接続される、互いに直列に接続された第2の抵抗素子および容量素子からなる入力インタフェ−ス部と、前記入力インタフェ−ス部の出力側に接続され、前記入力インタフェ−ス部からの出力電圧が第1のしきい値以上であるときに、前記第1の電極と前記第2の電極との間の水分が凍結して霜状に変化したことを意味する着霜状態検出信号を前記検出信号として出力する2値化部と、前記インピーダンスセンサからの出力電圧が前記第1のしきい値よりも大きい第2のしきい値以上であるときに、前記入力インタフェ−ス部からの出力電圧を前記第1のしきい値以下に低下させ、これにより乾燥状態であるときには前記検出信号を出力しないようにするための修正部が設けられている。

Claims (16)

  1. 周囲環境の水分の割合または状態に応じた静電容量の変化を検出して検出信号を出力する静電容量型の水分検出装置であって、
    互いに対向するように配置された第1の電極および第2の電極を有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間の水分の割合または状態に応じて静電容量が変化する静電容量センサと、
    前記静電容量センサに交流信号を印加する駆動部と、
    前記静電容量センサからの出力電圧の大きさに応じて2値化を行ってオンまたはオフの検出信号を出力する判定部と、
    を有することを特徴とする静電容量型の水分検出装置。
  2. 前記静電容量センサは、前記駆動部の出力とグランドラインとの間に接続され、
    前記判定部は、前記静電容量センサからの出力電圧と予め設定されたしきい値とを比較することによって前記2値化を行う、
    請求項1記載の静電容量型の水分検出装置。
  3. 前記判定部は、
    前記静電容量センサからの出力電圧が第1のしきい値以上であるときに、前記第1の電極と前記第2の電極との間の水分が凍結して霜状に変化したことを意味する着霜状態検出信号を前記検出信号として出力するものであり、かつ、
    前記静電容量センサからの出力電圧が前記第1のしきい値よりも大きい第2のしきい値以上であるときには、前記第1の電極と前記第2の電極との間には水分がなく乾燥していることを示すために、前記着霜状態検出信号を出力しないようになっている、
    請求項2記載の静電容量型の水分検出装置。
  4. 前記静電容量センサは、前記駆動部の出力と前記判定部の入力との間に接続され、
    前記判定部は、前記静電容量センサからの出力電圧と予め設定されたしきい値とを比較することによって前記2値化を行う、
    請求項1記載の静電容量型の水分検出装置。
  5. 前記判定部は、
    前記静電容量センサからの出力電圧が第1のしきい値以下であるときに、前記第1の電極と前記第2の電極との間の水分が凍結して霜状に変化したことを意味する着霜状態検出信号を前記検出信号として出力するものであり、かつ、
    前記静電容量センサからの出力電圧が前記第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値以下であるときには、前記第1の電極と前記第2の電極との間には水分がなく乾燥していることを示すために、前記着霜状態検出信号を出力しないようになっている、
    請求項4記載の静電容量型の水分検出装置。
  6. 前記駆動部は、
    前記交流信号を発生する信号発生部と、
    前記信号発生部の出力側に接続された抵抗素子と、
    を有する請求項2記載の静電容量型の水分検出装置。
  7. 前記判定部は、
    前記静電容量センサの出力側に接続される、互いに直列に接続された第2の抵抗素子および容量素子からなる入力インタフェ−ス部と、
    前記入力インタフェ−ス部の出力側に接続され、前記入力インタフェ−ス部からの出力電圧が第1のしきい値以上であるときに、前記第1の電極と前記第2の電極との間の水分が凍結して霜状に変化したことを意味する着霜状態検出信号を前記検出信号として出力する2値化部と、
    前記静電容量センサからの出力電圧が前記第1のしきい値よりも大きい第2のしきい値以上であるときに、前記入力インタフェ−ス部からの出力電圧を前記第1のしきい値以下に低下させる修正部と、を有する、
    請求項6記載の静電容量型の水分検出装置。
  8. 前記2値化部は、
    前記入力インタフェ−ス部からの出力電圧が入力され、前記第1のしきい値によって前記2値化を行うCMOSの第1のNOT回路と、
    前記第1のNOT回路の出力側に接続された積分用の第2の容量素子と、
    前記第2の容量素子の端子電圧が入力され、入力された電圧を反転して前記検出信号を出力するCMOSの第2のNOT回路と、
    前記第2のNOT回路の出力側と前記第1のNOT回路の入力側との間に接続され、前記2値化に際してヒステリシスを付与するためのフィードバック抵抗と、
    を有する請求項7記載の静電容量型の水分検出装置。
  9. 前記修正部は、
    前記静電容量センサからの出力電圧が入力され、入力された電圧が前記第2のしきい値以上であるときに出力がLとなるCMOSの第2のNOT回路と、
    前記第2のNOT回路の出力側と前記第1のNOT回路の入力側との間に逆方向となるように接続されたダイオードと、
    を有する請求項8記載の静電容量型の水分検出装置。
  10. 前記静電容量センサは、
    前記第1の電極および前記第2の電極が基板の表面にパターン形成され、前記第2の電極が冷却パイプの外周面に接した状態で取り付けられるものであり、
    前記冷却パイプによる冷却効果によって大気中の水分が凍結して霜状に変化したか否かの着霜状態を検出するものである、
    請求項1記載の静電容量型の水分検出装置。
  11. 前記第2の電極は、前記基板の表面に長方形状にパターン形成され、
    前記第1の電極は、前記第2の電極の両側において前記第2の電極との間に間隙を設けた状態で、かつ互いに近い側の辺部間の距離が前記冷却パイプの外径よりも小さくなるように、前記基板の表面に長方形状にパターン形成され、
    前記静電容量センサは、前記第2の電極の一部、前記前記第1の電極の一部、前記間隙、および前記冷却パイプの外周面にわたって水分が付着することが可能なように、前記冷却パイプに取り付けられるものである、
    請求項10記載の静電容量型の水分検出装置。
  12. 前記駆動部の出力端子および前記判定部の入力端子が基板上に設けられ、
    前記第1の電極および前記第2の電極にそれぞれ接続された2つの端子が互いに接近して前記基板上に設けられ、
    前記出力端子、前記入力端子、および前記2つの端子が、前記基板上において配線接続されることによって、前記静電容量センサを前記駆動部の出力端子および前記判定部の入力端子に対して直列または並列のいずれかに選択して接続可能となっている、
    請求項1記載の静電容量型の水分検出装置。
  13. 前記第1の電極および前記第2の電極は、互いに平行な状態で適当な間隔をあけて土中に埋められた2本の電極棒であり、
    前記静電容量センサは、前記土中における水分の状態を検出する、
    請求項2または4記載の静電容量型の水分検出装置。
  14. 前記第1の電極および前記第2の電極は、互いに平行な状態で適当な間隔をあけて容器の外周面に巻き付けられており、
    前記静電容量センサは、前記容器内の液体の液位を検出する、
    請求項2または4記載の静電容量型の水分検出装置。
  15. 前記第1の電極および前記第2の電極は、容器内に収容される液体を挟んで互いに対向する状態で当該容器の外周面に半周分巻き付けられており、
    前記静電容量センサは、前記容器内の液体の液位を検出する、
    請求項2または4記載の静電容量型の水分検出装置。
  16. 請求項1ないし4のいずれかに記載の静電容量型の水分検出装置を備えた冷凍機。
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