JP2014027007A - ウエーハの加工方法及び環状凸部除去装置 - Google Patents

ウエーハの加工方法及び環状凸部除去装置 Download PDF

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Abstract

【課題】環状凸部除去時に環状凸部を破損させる恐れを低減可能な環状凸部除去装置を提供する。
【解決手段】円形凹部と環状凸部との境界部分に分断溝が形成されたウエーハ11と、裏面に貼着された粘着テープ58と、環状フレーム56とから構成されるウエーハユニットから環状凸部を除去する装置であって、凹部より僅かに小さい直径の保持面を有し吸引保持するチャックテーブルと、環状フレーム56を固定するフレーム固定手段と、チャックテーブルとフレーム固定手段とを鉛直方向に相対移動させる相対移動手段と、環状に配設された複数の爪と、複数の爪を待機位置と互いに半径方向に接近した作動位置との間で移動させる第1爪移動手段と、複数の爪をチャックテーブルに接近及び離反する方向へ移動させる第2爪移動手段と、粘着テープ58の少なくとも環状凸部が貼着された領域を常温から温度差を生じた温度に加熱又は冷却する温度差生成手段と、を具備した。
【選択図】図9

Description

本発明は、裏面に円形凹部及び円形凹部を囲繞する環状凸部が形成されたウエーハから環状凸部を除去するウエーハの加工方法及び環状凸部除去装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円盤形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートとよばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切削装置で切削することにより、半導体ウエーハが個々の半導体チップ(デバイス)に分割される。
分割されるウエーハは、ストリートに沿って切削する前に裏面を研削して所定の厚みに形成される。近年、電気機器の軽量化、小型化を達成するために、ウエーハの厚さをより薄く、例えば50μm程度にすることが要求されている。
このように薄く形成されたウエーハは紙のように腰がなくなり取り扱いが困難になり、搬送等において破損する恐れがある。そこで、ウエーハのデバイス領域に対応する裏面のみを研削し、デバイス領域を囲繞する外周余剰領域に対応するウエーハの裏面に補強用の環状凸部を形成する研削方法が、例えば特開2007−173487号公報で提案されている。
このように裏面の外周に環状凸部が形成されたウエーハをストリート(分割予定ライン)に沿って分割するには、まず、ウエーハの裏面に粘着テープを貼着し、該粘着テープの外周部に環状フレームに装着してウエーハユニットを形成する。そして、ウエーハユニットの環状凸部を除去した後、ウエーハの表面側から切削ブレードで切削する方法が提案されている(特開2007−19379号公報参照)。
特開2007−17379号公報では、環状凸部を除去する方法として、研削によって環状凸部を除去する方法と、切削ブレードで円形凹部と環状凸部との界面を円形に切削した後、環状凸部を除去する方法が開示されている。
特開2007−173487号公報 特開2007−19379号公報
ところが、ウエーハユニットを構成する粘着テープが一般テープ(感圧式テープ)の場合、環状凸部除去時に環状凸部を破損してしまう恐れがある。また、紫外線硬化型テープの場合も、紫外線照射量が適切でない場合や粘着テープとウエーハ間に空気が残存している場合等では、十分に粘着力が低下せず、環状凸部除去時に環状凸部を破損させてしまう恐れがある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、環状凸部除去時に環状凸部を破損させる恐れを低減可能なウエーハの加工方法及び環状凸部除去装置を提供することである。
請求項1記載の発明によると、裏面に形成された円形凹部と該円形凹部を囲繞する環状凸部とを有するウエーハから該環状凸部を除去するウエーハの加工方法であって、該ウエーハの裏面に粘着テープを貼着し、該粘着テープの外周部を環状フレームに装着してウエーハユニットを形成するウエーハユニット形成ステップと、該円形凹部と該環状凸部との境界に分断溝を形成する分断溝形成ステップと、該円形凹部より僅かに小さい保持面を有するチャックテーブルに該粘着テープを介してウエーハの該円形凹部を載置する載置ステップと、該チャックテーブルで該円形凹部を吸引保持するとともに該チャックテーブルの外周に配設されたフレーム固定手段で該環状フレームを固定する保持ステップと、該フレーム固定手段と該チャックテーブルとを鉛直方向に相対移動させて該チャックテーブルを該フレーム固定手段に対して突出させる突出ステップと、複数の爪をウエーハの外周側から該環状凸部と該粘着テープとの境界部に位置づけた後、該爪をウエーハ中心方向に移動させて該環状凸部と該粘着テープの境界部に侵入させる侵入ステップと、該複数の爪をウエーハから離反する方向へ移動させて該環状凸部を該ウエーハユニットから除去する除去ステップと、を備え、少なくとも該侵入ステップを実施する前に、該粘着テープの少なくとも該環状凸部が貼着された領域を常温から温度差を生じた温度に加熱又は冷却する温度差生成ステップを更に含むことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
請求項2記載の発明によると、裏面に形成された円形凹部と該円形凹部を囲繞する環状凸部とを有し、該円形凹部と該環状凸部との境界部分に分断溝が形成されたウエーハと、ウエーハの裏面に貼着された粘着テープと、該粘着テープの外周部分が装着された環状フレームとから構成されるウエーハユニットから該環状凸部を除去する環状凸部除去装置であって、該円形凹部より僅かに小さい直径の保持面を有し該円形凹部を吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルの外周側に配設され該環状フレームを固定するフレーム固定手段と、該チャックテーブルと該フレーム固定手段とを鉛直方向に相対移動させる相対移動手段と、環状に配設された複数の爪と、該複数の爪を待機位置と互いに半径方向に接近した作動位置との間で半径方向に同時に移動させる第1爪移動手段と、該複数の爪を該チャックテーブルに接近及び離反する方向へ移動させる第2爪移動手段と、該粘着テープの少なくとも該環状凸部が貼着された領域を常温から温度差を生じた温度に加熱又は冷却する温度差生成手段と、を具備したことを特徴とする環状凸部除去装置が提供される。
粘着テープは冷却されることで糊層が硬化するため、粘着力が低下する。反対に、粘着テープは加熱されることで糊層が軟化するため、粘着力が低下する。よって、本発明によると、常温から温度差を生じた温度に粘着テープを加熱又は冷却することで、環状凸部除去時に環状凸部を破損させる恐れを低減することができる。
半導体ウエーハの表面側斜視図である。 半導体ウエーハの裏面側斜視図である。 環状凸部除去装置の外観斜視図である。 環状凸部除去装置の斜視図である。 図5(A)は爪アセンブリの側面図、図5(B)は図5(A)の底面図である。 ウエーハユニット形成ステップの説明図である。 ウエーハユニットの斜視図である。 分断溝形成ステップの説明図である。 粘着力低下ステップの説明図である。 チャックテーブル及びチャックテーブルの周りに配設された垂直移動部を示す図である。 載置ステップの説明図である。 中心合わせステップの説明図である。 保持ステップの説明図である。 突出ステップの説明図である。 侵入ステップの説明図である。 除去ステップの説明図である。 環状凸部廃棄ステップの説明図である。 エアブローステップの説明図である。 ウエーハ分割ステップを示す切削装置の要部斜視図である。
以下、本発明実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1はシリコンから形成された半導体ウエーハ11の表面側斜視図である。半導体ウエーハ11の表面11aには複数のストリート(分割予定ライン)13が格子状に形成されているとともに、該複数のストリート13によって区画された各領域にIC、LSI等のデバイス15が形成されている。
半導体ウエーハ11の表面11aは、デバイス15が形成されているデバイス領域17と、デバイス領域17を囲繞する外周余剰領域19を備えている。また、半導体ウエーハ11の外周には、シリコンウエーハの結晶方位を示すマークとしてのノッチ21が形成されている。
図2は半導体ウエーハ11の裏面側斜視図を示している。半導体ウエーハ11の裏面11bには、デバイス領域17に対応する裏面11bが研削されて厚さが約50μmの円形凹部23が形成されており、円形凹部23の外周側は研削されずに残存されて外周余剰領域19を含む環状凸部25が形成されている。環状凸部25は補強部として作用し、例えばその厚さは700μmである。
図3を参照すると、環状凸部除去装置2の外観斜視図が示されている。環状凸部除去装置2のハウジング4には取っ手8を有するカセット投入口6と、操作及び表示画面としてのタッチパネル10が配設されている。
図4を参照すると、環状凸部除去装置2の機構部の斜視図が示されている。12は紫外線照射ユニット(UV照射ユニット)であり、その上面はウエーハを収納したカセットを載置するためのカセット載置台14として機能する。紫外線照射ユニット12とカセット載置台14は図示されないエレベータ機構によって昇降可能となっている。
16はカセット載置台14上に載置された図示しないカセットから後で説明するウエーハユニットを取り出してチャックテーブル26まで搬送するとともに、加工の終了したウエーハユニットをカセット中に収容するプッシュプルであり、Z軸方向に移動するL形状部材18に装着されている。
L形状部材18は、ボールねじ及びパルスモータから構成されるZ軸移動機構20を介してY軸移動部材22に取り付けられている。Y軸移動部材22は、ボールねじ及びパルスモータから構成されるY軸移動機構24によりY軸方向に移動される。
チャックテーブル26の周りには垂直方向(Z軸方向)に移動する垂直移動部27が配設されている。垂直移動部27は電磁石30とプレート部材31が交互に配置されて構成されており、図10に示すようにプレート部材31は相対移動手段としてのエアシリンダ80のピストンロッド82に連結されている。
エアシリンダ80を作動することにより、垂直移動部27は図10に示した上昇位置と垂直移動部27がチャックテーブル26の保持面26aに対して引き落とされた引き落とし位置との間で移動される。
チャックテーブル26の保持面26aはウエーハ11の円形凹部23の直径よりも1〜3mm小さい直径を有しており、ウエーハ11の円形凹部23のみを粘着テープ58を介してチャックテーブル26で吸引保持できるようになっている。
図4を再び参照すると、垂直移動部27を挟むようにプッシュプル16によりカセット中から引き出されたウエーハユニットをセンタリングする一対のセンタリングガイド28が配設されている。センタリングガイド28を互いに近づく方向に移動することにより、チャックテーブル26上でのウエーハユニットの予備的センタリングが実施される。
32は爪アセンブリであり、図5にその詳細を示すようにZ軸方向に移動するZ軸移動部材34と、Z軸移動部材34の先端に固定された矩形部材36と、矩形部材36から互いに90度離間して四方向に伸長する4本の案内部材38とを含んでいる。
各案内部材38にはボールねじ40が取り付けられており、ボールねじ40の一端は矩形部材36中に収容されたパルスモータにそれぞれ連結されている。ボールねじ40とパルスモータとにより第1爪移動手段42が構成される。
各ボールねじ40には水平移動部材44中に収容されたナットが螺合しており、第1爪移動手段42のパルスモータを駆動すると、各ボールねじ40が回転されて水平移動部材44が待機位置と互いに半径方向に接近した作動位置との間で移動される。
各水平移動部材44には爪46が取り付けられている。図5(B)に示すように、4個の爪46が作動位置に移動されると、リング47が形成される。各水平移動部材44には爪46に向かってエアを噴出するエア噴出口48が形成されている。
再び図4を参照すると、Z軸移動部材34はボールねじ及びパルスモータから構成されるZ軸移動機構(第2爪移動手段)52を介してY軸移動部材50に取り付けられている。
Y軸移動部材50は、ボールねじ及びパルスモータから構成されるY軸移動機構54によりY軸方向に移動される。チャックテーブル26に隣接して、ウエーハユニットから除去された環状凸部を回収する環状凸部回収ケース55が配設されている。
次に、図6乃至図19を参照して、本発明実施形態に係るウエーハの加工方法について詳細に説明する。まず、ウエーハユニット形成ステップを実施する。即ち、図6に示すように、裏面中央に形成された円形凹部23と円形凹部23を囲繞する環状凸部25を備えるウエーハ11の裏面に紫外線硬化型粘着テープ58を貼着するとともに、紫外線硬化型粘着テープ58の外周部を環状フレーム56の開口56aを塞ぐように環状フレーム56に貼着する。
実際には、テーブル等の上に置かれた紫外線硬化型粘着テープ58上に、矢印Aで示すようにウエーハ11の裏面及び環状フレーム56を貼着し、図7に示すようなウエーハユニット59を形成する。
次いで、切削ブレード又はレーザ光を用いて、ウエーハ11の円形凹部23と環状凸部25との境界部分に分断溝を形成する。例えば、図8に示すように、段差61を有する切削装置のチャックテーブル60で粘着テープ58を介してウエーハ11の円形凹部23を吸引保持し、クランプ62で環状フレーム56を固定する。
切削ユニット64のスピンドルハウジング66中に回転可能に収容されたスピンドル68の先端には切削ブレード70が装着されている。切削ブレード70を高速回転させながらウエーハへ所定深さにまで切り込ませつつチャックテーブル60を低速で回転させて、ウエーハ11の表面11a側から円形凹部23と環状凸部25との境界部分を円形に切削して円形の分断溝を形成する。この円形の分断溝が形成された状態で、ウエーハ11の円形凹部23と環状凸部25は粘着テープ58に貼着されたままである。
この分断溝形成ステップは、切削ブレード70によるサークルカットに限定されるものではなく、ウエーハ11に対して吸収性を有する波長のレーザビームによるアブレーション加工で分断溝形成ステップを実施するようにしてもよい。
分断溝形成ステップ終了後、粘着力低下ステップを実施する。この粘着力低下ステップでは、図9に示すように、UV照射ユニット12中にウエーハユニット59を挿入し、環状凸部25に対応した円形開口78を有するマスク74を使用して、紫外線ランプ72を点灯して円形開口78を介して紫外線を環状凸部25が貼着された紫外線硬化型粘着テープ58に照射し、粘着テープ58の環状凸部25に対応する領域を硬化させてその粘着力を低下させる。
更に、この粘着力低下ステップでは、環状エア噴出口75から冷却エアを噴出して、円形開口78を介して冷却エアを環状凸部25が貼着された紫外線硬化型粘着テープ58に吹き付け、紫外線硬化型粘着テープ58の糊層を硬化して、その粘着力を低下させる。
代替実施形態として、環状エア噴出口75から加熱エアを噴出し、紫外線硬化型粘着テープ58の糊層を軟化させてその粘着力を低下させるようにしてもよい。即ち、ここでは、紫外線照射ユニット12が温度差生成手段を兼用し、紫外線硬化型粘着テープ58の少なくとも環状凸部25が貼着された領域を常温から温度差を生じた温度に冷却又は加熱する温度差生成ステップを粘着力低下ステップと同時に実施する。常温とは20℃±15℃(JIS規格 JIS Z 8703)であり、常温から温度差を生じた温度とは、例えば−10℃〜−30℃又は50℃〜80℃が好ましい。
粘着力低下ステップ終了後、図11に示すようにウエーハ11の円形凹部23より僅かに小さい(1〜3mm小さい)保持面26aを有するチャックテーブル26上にウエーハユニット59を載置する。この時、フレーム固定手段としての電磁石30は非励磁(オフ)のままである。
この載置ステップを実施したとき、粘着テープ58へのウエーハの貼り位置ばらつきにより、ウエーハ11の中心と環状フレーム56の中心位置が一致していない場合がある。そこで、ウエーハ11の中心とチャックテーブル26の中心とを位置合わせする中心合わせステップを実施する。
即ち、図12(A)に示す爪アセンブリ32を矢印A方向に下降して、図12(B)に示す複数の爪46をチャックテーブル26上に載置されたウエーハ11の環状凸部25の高さにウエーハ11の外周側から位置付け、複数の爪46を矢印Bに示すように同一速度でウエーハ中心方向に移動させることでウエーハ11の環状凸部25を押動してウエーハ11の中心とチャックテーブル26の中心とを位置合わせする。
この位置合わせステップが終了すると、図13に示すように、ウエーハ11の円形凹部23がチャックテーブル26の保持面26aに嵌合するため、チャックテーブル26でウエーハ11の円形凹部23を吸引保持するとともに、チャックテーブル26の外周に配設されたフレーム固定手段としての電磁石30を励磁(オン)して、電磁石30で環状フレーム56を固定する保持ステップを実施する。
次いで、フレーム固定手段とチャックテーブル26を鉛直方向に相対移動させて、チャックテーブル24をフレーム固定手段に対して突出させる突出ステップを実施する。
即ち、図14に示すように、フレーム固定手段としての電磁石30を矢印A方向に引き落として、チャックテーブル26の保持面26aをフレーム固定手段としての電磁石30から突出させる。これにより、電磁石30で固定されている環状フレーム56も引き下げられるため、ウエーハ11の裏面に貼着されている粘着テープ58は半径方向に僅かに伸長する。
尚、フレーム固定手段は電磁石30に限定されるものではなく、例えば図8に示すような切削装置に使用されるクランプ62でもよい。また、固定手段30を移動させずに、チャックテーブル26を昇降させる構成でもよい。
次いで、図15に示すように、複数の爪46をウエーハ11の外周側から環状凸部25と粘着テープ58の界面高さに位置付けた後、爪46を矢印Bに示すようにウエーハ中心方向に移動させて環状凸部25と粘着テープ58の界面に侵入させる。
図14で粘着テープ58が半径方向に伸長されるため、爪46が環状凸部25と粘着テープ58の界面に侵入し易い上、ウエーハ11の円形凹部23はチャックテーブル26で吸引保持されているため破損することがない。
このように爪46を環状凸部25と粘着テープ58の界面に侵入させた後、図16に示すように、水平移動部材44に設けたエア噴出口48から熱風又は冷却風を噴出して、環状凸部25が貼着された部分の粘着力を低減し、複数の爪46を矢印B方向に互いに接近させてから、矢印C方向に爪46を引き上げて環状凸部25をウエーハユニット59から除去する。
この場合は、複数の爪46が温度差生成手段として作用する。熱風又は冷却風を噴出するのは、爪46を環状凸部25と粘着テープ58の界面に侵入させる前又は侵入中の何れかが好ましい。
このように環状凸部25をウエーハユニット59から除去した後は、図17に示すように爪アセンブリ32を矢印D方向に移動して環状凸部25を環状凸部収容ケース55上に位置づけた後、爪46を矢印E方向に移動して環状凸部25を環状凸部収容ケース55内に廃棄する。環状凸部廃棄ステップを実施した後、図18に示すようにエア噴出口48から爪46の保持面に対してエアを噴出して爪46を清掃するのが好ましい。
次いで、環状凸部25が除去されたウエーハ11を切削ブレードで切削して個々のデバイスへと分割する。即ち、図19に示すように、環状凸部25が除去されたウエーハ11を切削装置のチャックテーブル60Aで吸引保持し、チャックテーブル60Aを矢印X1方向に加工送りしながら切削ブレード70Aを高速回転させてウエーハ11に切り込ませることにより、ウエーハ11を個々のデバイス15に分割する。
2 環状凸部除去装置
11 半導体ウエーハ
12 UV照射ユニット
13 ストリート(分割予定ライン)
15 デバイス
23 円形凹部
25 環状凸部
26 チャックテーブル
30 電磁石
32 爪アセンブリ
42 第1爪移動手段
52 第2爪移動手段
56 環状フレーム
58 UV硬化型粘着テープ
59 ウエーハユニット
70,70A 切削ブレード
75 環状エア噴出口

Claims (2)

  1. 裏面に形成された円形凹部と該円形凹部を囲繞する環状凸部とを有するウエーハから該環状凸部を除去するウエーハの加工方法であって、
    該ウエーハの裏面に粘着テープを貼着し、該粘着テープの外周部を環状フレームに装着してウエーハユニットを形成するウエーハユニット形成ステップと、
    該円形凹部と該環状凸部との境界に分断溝を形成する分断溝形成ステップと、
    該円形凹部より僅かに小さい保持面を有するチャックテーブルに該粘着テープを介してウエーハの該円形凹部を載置する載置ステップと、
    該チャックテーブルで該円形凹部を吸引保持するとともに該チャックテーブルの外周に配設されたフレーム固定手段で該環状フレームを固定する保持ステップと、
    該フレーム固定手段と該チャックテーブルとを鉛直方向に相対移動させて該チャックテーブルを該フレーム固定手段に対して突出させる突出ステップと、
    複数の爪をウエーハの外周側から該環状凸部と該粘着テープとの境界部に位置づけた後、該爪をウエーハ中心方向に移動させて該環状凸部と該粘着テープの境界部に侵入させる侵入ステップと、
    該複数の爪をウエーハから離反する方向へ移動させて該環状凸部を該ウエーハユニットから除去する除去ステップと、を備え、
    少なくとも該侵入ステップを実施する前に、該粘着テープの少なくとも該環状凸部が貼着された領域を常温から温度差を生じた温度に加熱又は冷却する温度差生成ステップを更に含むことを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 裏面に形成された円形凹部と該円形凹部を囲繞する環状凸部とを有し、該円形凹部と該環状凸部との境界部分に分断溝が形成されたウエーハと、ウエーハの裏面に貼着された粘着テープと、該粘着テープの外周部分が装着された環状フレームとから構成されるウエーハユニットから該環状凸部を除去する環状凸部除去装置であって、
    該円形凹部より僅かに小さい直径の保持面を有し該円形凹部を吸引保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルの外周側に配設され該環状フレームを固定するフレーム固定手段と、
    該チャックテーブルと該フレーム固定手段とを鉛直方向に相対移動させる相対移動手段と、
    環状に配設された複数の爪と、
    該複数の爪を待機位置と互いに半径方向に接近した作動位置との間で半径方向に同時に移動させる第1爪移動手段と、
    該複数の爪を該チャックテーブルに接近及び離反する方向へ移動させる第2爪移動手段と、
    該粘着テープの少なくとも該環状凸部が貼着された領域を常温から温度差を生じた温度に加熱又は冷却する温度差生成手段と、
    を具備したことを特徴とする環状凸部除去装置。
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