JP2014024820A - ヘアーコンディショニング剤 - Google Patents

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宗清 岡
Takayuki Yamada
隆幸 山田
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Abstract

【課題】カチオン界面活性剤と高級アルコールとを含有するヘアーコンディショニング剤において、髪にしなやかさ、艶、くし通りの易さ、髪型維持効果、髪の拡がり抑制効果を保ちつつ、同時に経時的な温度変化による粘度・硬度変化を抑制し、安定性の良いヘアーコンディショニング剤を提供すること。
【解決手段】カチオン界面活性剤と高級アルコールとを含有するヘアーコンディショニング剤において、トリメチルグリシンを配合すると毛髪のコンディショニング効果を損なうことなく、経時的な温度変化による粘度・硬度変化を抑制し、安定性を向上させる効果がある。
【選択図】なし

Description

本願発明は、特定のカチオン界面活性剤、高級アルコール及びトリメチルグリシンを含有するヘアーコンディショニング剤に関する。さらに詳しくは、経時的な温度変化による粘度・硬度変化が少なく、安定性に優れ、かつ使用性も良いヘアーコンディショニング剤に関する。
一般にヘアーコンディショニング剤は、ヘアーリンス、ヘアートリートメント等とも呼ばれ、毛髪にしなやかさ、艶、くし通りの易さ、髪型維持効果、髪の拡がり抑制効果を与えるために、洗髪後に使用される毛髪化粧料である。この化粧料は一般には、毛髪をシャンプーで洗髪し、すすいだ後の清潔な毛髪に毛髪がまだ湿っているうちに塗布される。これまでに、上記のコンディショニング効果を改善・向上するために、また経時安定性向上のために種々の特許が出願されている(特許文献1〜特許文献3)。
特開2004−67608 特開2005−232113 特開2005−336059 特開1995−69839 特開1995−69840 特開1995−69841 特開1995−316033 特開1996−92060 特開1994−293622 特開1989−275511 特開1999−171736
ヘアーコンディショニング剤は、毛髪にしなやかさ、艶、くし通りの易さ、髪型維持効果、髪の拡がり抑制効果を与えるために、一般にはカチオン界面活性剤、高級アルコール及びその他の成分から構成される。そのために、経時的な温度変化により、硬くなる等、安定性が悪くなり、使用性が悪くなるという問題があった。
かかる状況に鑑み、本願発明の目的は、上記のような従来技術における問題点を解決し、カチオン界面活性剤と高級アルコールとを含有するヘアーコンディショニング剤において、髪にしなやかさ、艶、くし通りの易さ、髪型維持効果、髪の拡がり抑制効果を保ちつつ、同時に経時的な温度変化による粘度・硬度変化を抑制し、安定性の良いヘアーコンディショニング剤を提供することを課題とする。
本願発明者は、上記課題の解決に向けて鋭意検討を行った結果、カチオン界面活性剤と高級アルコールとを含有するヘアーコンディショニング剤において、トリメチルグリシンを配合すると毛髪のコンディショニング効果を損なうことなく、経時的な温度変化による粘度・硬度変化を抑制し、安定性を向上させる効果があることを見出し、本願発明を完成するに至った。
本願発明に用いられるトリメチルグリシンは、植物や海産物中等に広く存在する物質である。化粧品分野では、保湿性が高いことから、保湿剤として一般的に利用されている(特許文献4〜特許文献11)。しかしながら、ヘアーコンディショニング剤の経時的な粘度・硬度変化を抑制する効果については、知られていない。
すなわち、カチオン界面活性剤と高級アルコールとを含有するヘアーコンディショニング剤において、トリメチルグリシンを含有することによって、経時的な温度変化による粘度・硬度変化を抑制し、安定性を向上する効果についての先行文献、知見はない。
本願発明に用いるカチオン界面活性剤は、毛髪化粧料に一般的に配合される4級アンモニウム塩であれば、特に限定されない。その中でも、モノアルキル4級アンモニウム塩、ジアルキル4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル4級アンモニウム塩が好ましい。対イオンはハロゲンであることが、安全性の面から好ましい。アルキル鎖の炭素数は特に限定されない。使用性、安全性の面から、アルキル鎖の炭素数は12〜30が好ましい。カチオン界面活性剤は、1種でも2種以上含有しても本願発明の効果は損なわれない。
本願発明におけるカチオン界面活性剤の総量は、特に限定されないが、ヘアーコンデショナーとしての使用性から0.5〜20.0重量%が好ましい。0.5重量%より少ないとコンディショニング効果が少なくなり、使用性が悪くなる傾向がある。20.0重量%を超えると髪への吸着量が多く、髪がごわついたりするなど、使用性が悪くなる場合がある。カチオン界面活性剤としては、例えば、ベヘントリモニウムクロリドである「NIKKOL CA−2580」(日光ケミカルズ株式会社製)、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリドである「コータミン E−80K」(花王株式会社製)が挙げられる。
本願発明に用いる高級アルコールは、毛髪化粧料に一般的に配合される高級アルコールであれば炭素数等特に限定されない。ヘアーコンディショニング剤の粘度・硬度、使用性から高級アルコールの炭素数は16〜22が好ましい。
炭素数が16よりも少ない高級アルコールのみで調製すると、ヘアーコンディショニング剤として適した粘度・硬度が得にくく、使用性が悪くなる場合がある。また、炭素数が22より多い高級アルコールのみで調製すると、ヘアーコンディショニング剤が固くなり、使用性が悪い場合がある。本願発明で使用する高級アルコールは、1種でも2種以上含有しても本願発明の効果は損なわれない。
本願発明における高級アルコールの総量は、特に限定されないが、0.5〜20重量%が好ましい。0.5重量%より少ないとコンディショニング効果が弱くなり、使用性が悪くなる傾向がある。20重量%を超えると化粧料の硬度が高くなり使用性が悪くなる場合がある。高級アルコールとしては、例えば、ステアリルアルコールである「NAA−45」(日油株式会社製)が挙げられる。
本願発明に用いるトリメチルグリシンは、植物、動物中から分離、精製されたものでも、合成されたものでも良い。トリメチルグリシンとしては、例えば、「アミノコート」(旭化成ケミカルズ株式会社製)が挙げられる。
本願発明におけるトリメチルグリシンの配合量は、特に限定されないが、3〜20重量%が好ましい。さらに、3〜15重量%の範囲が本願発明の効果としても、実用としてもより好ましい。3重量%より少ないと本願発明の効果は認められるが、その効果が弱い場合がある。20重量%を超えて配合しても本願発明の効果の更なる向上は期待できない上に、非経済的である。
本願発明の効果を損なわない範囲内で、化粧品、医薬部外品、医薬品又は食品等に用いられる成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤、賦形剤、皮膜剤、甘味料、酸味料等の成分を配合することができる。
本願発明は、カチオン界面活性剤と高級アルコールとを含有するヘアーコンディショニング剤において、トリメチルグリシンを配合することによって経時的な温度変化による粘度・硬度変化を抑制し、安定性を向上させる効果を有しており、ヘアーコンディショニング剤において安定性向上に貢献できるものである。また、ヘアーコンディショニング剤の粘度・硬度に関係なく本願発明の効果は発揮されるが、特に常温で流動性があるヘアーコンディショニング剤により効果的である。
本願発明を詳細に説明するため、ヘアーコンディショニング剤の実施例を挙げるが、本願発明はこれに限定されるものではない。実施例に示す配合量の%とは、重量%を示す。
ヘアーコンディショニング剤の粘度・硬度の経時安定性評価を下記の方法により行った。
ヘアーコンディショニング剤を、製造直後に20℃恒温槽で24時間保管して恒温状態にしたものの粘度若しくは硬度を、B型粘度計(東京計器社製)若しくは硬度計(型式 RT−3002 RHEOTECH社製)を用いて測定した値を初期値とした。
ヘアーコンディショニング剤を、40℃恒温槽で1カ月間保管した後、20℃で24時間保管して恒温状態にしたものの粘度若しくは硬度を上記の機器を用いて測定した値を経時測定値とした。
[評価基準]
ヘアーコンディショニング剤の粘度・硬度の経時安定性を次の基準により評価した。
◎:経時測定値の初期値からの変化率が10%未満
○:経時測定値の初期値からの変化率が10%以上15%未満
△:経時測定値の初期値からの変化率が15%以上30%未満
×:経時測定値の初期値からの変化率が30%以上
実施例1 ヘアーコンディショニング剤(クリームリンス)
成分 配合量(%)
1.ステアリルトリモニウムクロリド液(実質濃度70%) 4.0
2.ステアリン酸グリセリル 1.0
3.セチルアルコール 2.5
4.オクチルドデカノール 2.0
5.プロピレングリコール 5.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
7.トリメチルグリシン
(アミノコ−ト:旭化成ケミカルズ株式会社製) 5.0
8.精製水 全量を100とする
9.香料 適量
[製造方法]
成分1〜6及び成分7〜8をそれぞれ均一に加熱溶解(80℃)し、成分1〜6を撹拌しながら、成分7〜8を徐々に加えて乳化する。撹拌しながら冷却し、40℃で成分9を加えて、35℃まで冷却して終了とする。
[経時安定性]
前記の経時安定性評価は◎であり、良好な粘度の経時安定性を示した。
実施例2 ヘアーコンディショニング剤(ヘアートリートメント)
成分 配合量(%)
1.ジステアリルジモニウムクロリド 1.5
2.ベヘントリモニウムクロリド 1.0
3.セチルアルコール 2.5
4.ステアリルアルコール 1.5
5.1,3−ブチレングリコール 5.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
7.トリメチルグリシン
(アミノコ−ト:旭化成ケミカルズ株式会社製) 3.0
8.精製水 全量を100とする
9.香料 適量
[製造方法]成分1〜6及び成分7〜8をそれぞれ均一に加熱溶解(80℃)し、成分1〜6を撹拌しながら、成分7〜8を徐々に加えて乳化する。撹拌しながら冷却し、40℃で成分9を加えて、35℃まで冷却して終了とする。
[経時安定性]
前記の経時安定性評価は◎であり、良好な硬度の経時安定性を示した。
実施例3 ヘアーコンディショニング剤(ヘアーリンス)
成分 配合量(%)
1.ジステアリルジモニウムクロリド 1.5
2.ベヘントリモニウムクロリド 0.5
3.ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 0.5
4.セチルアルコール 2.0
5.ステアリルアルコール 1.0
6.1,3−ブチレングリコール 5.0
7.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
8.トリメチルグリシン
(アミノコ−ト:旭化成ケミカルズ株式会社製) 8.0
9.グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド 0.5
10.精製水 全量を100とする
11. 香料 適量
[製造方法]
成分1〜7及び成分8〜10をそれぞれ均一に加熱溶解(80℃)し、成分1〜7を撹拌しながら、成分8〜10を徐々に加えて乳化する。撹拌しながら冷却し、40℃で成分11を加えて、35℃まで冷却して終了とする。
[経時安定性]
前記の経時安定性評価は◎であり、良好な粘度の経時安定性を示した。
実施例4〜8 ヘアーコンディショニング剤(ヘアーリンス)
トリメチルグリシンの量を変化させ、表1に示す処方にてヘアーコンディショニング剤を調製した。前記の評価方法にて、経時安定性を評価した結果を併せて表1に示す。
比較例1 ヘアーコンディショニング剤(ヘアーリンス)
比較例1として、表1に示すように実施例4の処方より成分8を除去し、上記と同様の方法でヘアーコンディショニング剤を調製した。前記の評価方法にて、経時安定性を評価した結果を併せて表1に示す。
Figure 2014024820
※成分8:アミノコ−ト(旭化成ケミカルズ株式会社製)
[製造方法]
成分1〜7及び成分8〜10をそれぞれ均一に加熱溶解(80℃)し、成分1〜7を撹拌しながら、成分8〜10を徐々に加えて乳化する。撹拌しながら冷却し、40℃で成分11を加えて、35℃まで冷却して終了とする。
[経時安定性]
表1に示すように、トリメチルグリシンを0.1〜20重量%含有する実施例4〜8は、経時安定性を前記の方法で評価した結果、◎〜△であり、良好な粘度の経時安定性を示した。一方、トリメチルグリシンを含有しない比較例1は、経時安定性を同様に評価した結果、×であり、粘度の経時安定性は良くなかった。
本願発明により、ヘアーコンディショニング剤において、4級アンモニウム塩である特定のカチオン界面活性剤、高級アルコール及びトリメチルグリシンを含有することにより、毛髪のコンディショニング効果を損なうことなく経時的な温度変化に対する粘度・硬度変化を減少し、安定性を向上したヘアーコンディショニング剤を提供することができる。

Claims (3)

  1. 下記成分(A)〜(C)を含有することを特徴とするヘアーコンディショニング剤。
    (A):モノアルキル4級アンモニウム塩、ジアルキル4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル4級アンモニウム塩から選ばれる1種又は2種以上
    (B):炭素数が16〜22の高級アルコールを1種又は2種以上
    (C):トリメチルグリシン
  2. 成分(C)の含有量が3〜20重量%であることを特徴とする請求項1記載のヘアーコンディショニング剤。
  3. 成分(C)の含有量が3〜15重量%であることを特徴とする請求項1記載のヘアーコンディショニング剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021255046A1 (en) * 2020-06-19 2021-12-23 Unilever Ip Holdings B.V. Hair conditioning composition for improved deposition

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