JP2014022765A - 変換装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】前工程の変換装置で行われた画質調整を、後工程の変換装置において精度良く再現することを可能とする技術を提供する。
【解決手段】本発明の変換装置は、入力画像の画素毎に、その画素の色または輝度を表す値を変換する変換装置であって、変換前の値と変換後の値との対応関係を表す詳細ルックアップテーブルを用いて入力画像の各画素の値を変換する変換手段と、前記詳細ルックアップテーブルの一部の要素を除外して得られる簡易ルックアップテーブルと、少なくとも前記除外された要素を近似する近似式とを含むパラメータを、他の変換装置で前記変換手段による変換結果に近い変換結果を得るためのパラメータとして外部に出力する出力手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、変換装置及びその制御方法に関する。
画像の制作フローでは、一般的に、工程ごとに使用する変換装置(画像の各画素の輝度や色の値を変換する変換装置(例えば、パーソナルコンピュータ))が異なる。そのため、画像の制作フローでは、撮影工程で行われた画質調整の意図を、スクリプトを用いて編集工程へ伝えるということが行われている。
具体的には、撮影工程では、撮影工程で行われた色調整の意図を編集工程へ伝えるために、撮影工程で行われた色調整の内容が、標準化された画像処理手順のスクリプトに変換される。そして、スクリプトが、撮影されたオリジナル画像と共に編集工程へ出力される。編集工程では、渡されたスクリプトに基づいて再現された色調整結果を参考にして、撮影工程で行われた色調整の意図を鑑みながら高度な編集作業が行われる。
上述した画像処理手順のスクリプトは、撮影および編集用の幅広い機器で使用されるため、比較的シンプルな画像処理要素のみでASC CDL(American Society of Cinematographers Color Decision List)として標準化されている。
また、撮影工程では、撮影工程で行われた色調整の意図を編集工程へ伝えるために、色調整のために使用した詳細なルックアップテーブル(詳細ルックアップテーブル)を編集工程へ出力することがある。その場合、編集工程では、渡されたルックアップテーブルに基づいて再現された色調整結果を参考にして、撮影工程で行われた色調整の意図を鑑みながら高度な編集作業が行われる。しかし、詳細ルックアップテーブルのデータ量は膨大である。そのため、一般的には、詳細ルックアップテーブルは、要素数の少ない簡易なルックアップテーブル(簡易ルックアップテーブル)に変換されて出力される。そして、編集工程では、渡された簡易ルックアップテーブルの要素数が補間により増やされる。要素間の補間方法としては、1次式を用いた方法(特許文献1)や3次スプライン関数を用いた方法(特許文献2)がある。
特開平11−219350号公報 特開2004−3390号公報
しかしながら、スクリプトでは、複雑な画質調整(記憶色補正等の複雑な色調整)の程度を精度良く表現することはできない。そのため、複雑な画質調整を行った場合には、スクリプトを用いても、前工程(撮影工程)で行われた画質調整を、後工程(編集工程)で精度良く再現することができず、前工程で行われた画質調整の意図を後工程に正確に伝えることができない。
また、簡易ルックアップテーブルを用いる場合には、前工程で行われた画質調整を精度良く再現できないことがある。具体的には、簡易ルックアップテーブルを用いて関数を算出しても、簡易ルックアップテーブルの要素を近似する近似式が得られるに過ぎず、詳細ルックアップテーブルの要素を近似する近似式が得られるとは限らない。そのため、そのような近似式を用いても、簡易ルックアップテーブルの要素間を正しく補間することができないことがある。簡易ルックアップテーブルの要素間を正しく補間することができなけ
れば、前工程で行われた画質調整を精度良く再現できず、前工程で行われた画質調整の意図を後工程に正確に伝えることができない。
本発明は、前工程の変換装置で行われた画質調整を、後工程の変換装置において精度良く再現することを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
入力画像の画素毎に、その画素の色または輝度を表す値を変換する変換装置であって、
変換前の値と変換後の値との対応関係を表す詳細ルックアップテーブルを用いて入力画像の各画素の値を変換する変換手段と、
前記詳細ルックアップテーブルの一部の要素を除外して得られる簡易ルックアップテーブルと、少なくとも前記除外された要素を近似する近似式とを含むパラメータを、他の変換装置で前記変換手段による変換結果に近い変換結果を得るためのパラメータとして外部に出力する出力手段と、
を有することを特徴とする変換装置である。
本発明の第2の態様は、
入力画像の画素毎に、その画素の色または輝度を表す値を変換する変換装置であって、
入力画像に対応するパラメータとして、変換前の値と変換後の値との対応関係を表す詳細ルックアップテーブルの一部の要素を除外して得られる簡易ルックアップテーブルと、少なくとも前記除外された要素を近似する近似式とを含むパラメータを取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された簡易ルックアップテーブルと近似式を用いて、前記入力画像の各画素の値を変換する変換手段と、
を有することを特徴とする変換装置である。
本発明の第3の態様は、
入力画像の画素毎に、その画素の色または輝度を表す値を変換する変換装置の制御方法であって、
変換前の値と変換後の値との対応関係を表す詳細ルックアップテーブルを用いて入力画像の各画素の値を変換する変換ステップと、
前記詳細ルックアップテーブルの一部の要素を除外して得られる簡易ルックアップテーブルと、少なくとも前記除外された要素を近似する近似式とを含むパラメータを、他の変換装置で前記変換ステップによる変換結果に近い変換結果を得るためのパラメータとして外部に出力する出力ステップと、
を有することを特徴とする変換装置の制御方法である。
本発明の第4の態様は、
入力画像の画素毎に、その画素の色または輝度を表す値を変換する変換装置の制御方法であって、
入力画像に対応するパラメータとして、変換前の値と変換後の値との対応関係を表す詳細ルックアップテーブルの一部の要素を除外して得られる簡易ルックアップテーブルと、少なくとも前記除外された要素を近似する近似式とを含むパラメータを取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された簡易ルックアップテーブルと近似式を用いて、前記入力画像の各画素の値を変換する変換ステップと、
を有することを特徴とする変換装置の制御方法である。
本発明によれば、前工程の変換装置で行われた画質調整を、後工程の変換装置において精度良く再現することが可能となる。
実施例1に係る画像の制作フローの一例を示す図 撮影工程で使用される調整装置の外観の一例を示す図 撮影工程で使用される調整装置の色調整処理後の外観の一例を示す図 撮影工程で使用される調整装置の領域指示後の外観の一例を示す図 撮影側ルックアップテーブルの一例を示す図 簡易ルックアップテーブルの一例を示す図 近似式の算出方法を説明するための図 高変換精度範囲の一例を示す図 近似式の算出方法を説明するための図 色領域情報の一例を示す図 編集側ルックアップテーブルの生成方法を説明するための図 編集側ルックアップテーブルの一例を示す図 実施例2に係る画像の制作フローの一例を示す図 実施例3に係る画像の制作フローの一例を示す図 色成分毎の撮影側ルックアップテーブルの一例を示す図 実施例4に係る画像の制作フローの一例を示す図 実施例4の撮影工程で使用される色変換部の構成の一例を示す図
<実施例1>
本発明の実施例1に係る変換装置及びその制御方法について説明する。
図1は、本実施例に係る画像の制作フローの一例を示す図である。
図1において、撮影システム1は、画像の制作フローにおける第1工程(本実施例では撮影工程)で使用される。編集システム2は、画像の制作フローにおける第2工程(第1工程よりも後の工程;本実施例では編集工程)で使用される。撮影工程は、画像の撮影及び確認を行う工程である。編集工程は、撮影工程で撮影された画像の編集を行う工程である。なお、第1工程と第2工程は、撮影工程と編集工程に限らない。例えば、第1工程が編集工程であり、第2工程が画像の最終確認を行う確認工程であってもよい。
まず、撮影工程について説明する。
カムコーダ110は、画像を撮影し、撮影した画像(撮影画像)を不図示の記憶媒体に記録する。ユーザ(例えば、撮影システム1のユーザ140)が、確認する撮影画像を選択する選択操作を行うと、カムコーダ110は、選択された撮影画像を記録媒体から読み出す。そして、カムコーダ110は、読み出した撮影画像に再生処理を施すことにより撮影側再生画像111を生成し、撮影側再生画像111を調整装置A120に出力する。また、ユーザ(例えば、編集システム2のユーザ270)が、編集対象の画像を選択する選択操作を行うと、カムコーダ110は、選択された撮影画像を記録媒体から読み出し、編集側撮影画像112として編集システム2(具体的にはプレイヤー210)に出力する。
調整装置A120は、入力画像の画素毎に、その画素の色または輝度を表す値を変換する変換装置である。
調整装置A120は、色変換部301、パラメータ出力部302などを有する。
色変換部301は、ユーザ操作(ユーザ140による調整指示141)に応じて、予め用意された複数の撮影側ルックアップテーブル(詳細ルックアップテーブル)のうちの1つを選択する。そして、色変換部301は、選択した撮影側ルックアップテーブルを用い
て撮影側再生画像111の各画素の色値(色の値)を変換する色変換処理を行う。撮影側ルックアップテーブルは、変換前の色値と変換後の色値との対応関係を表すルックアップテーブルである。以後、変換前の色値と変換後の色値の1つの組を、要素または格子点と呼ぶ。
また、色変換部301は、撮影側調整画像121(色変換処理後の撮影側再生画像111)を、モニタA130(表示装置)に出力する。調整指示141が入力されるまでは、色変換処理前の撮影側再生画像111が、撮影側調整画像121としてモニタA130に出力される。なお、調整指示141が入力されるまでは、上記複数の撮影側ルックアップテーブルのうちの1つが自動で選択されて使用されてもよい。
パラメータ出力部302は、色変換部301で選択された撮影側ルックアップテーブルの一部の要素を除外することにより、出力用の簡易ルックアップテーブル122を生成し、外部(本実施例では不図示のメモリーカード)に出力する。
具体的には、パラメータ出力部302は、色変換部301で選択された撮影側ルックアップテーブルの要素を間引くことにより、簡易ルックアップテーブル122を生成する。
また、パラメータ出力部302は、ユーザ140による領域指示142に従い、高い変換精度が要求される色値の範囲(高変換精度範囲)を決定し、高変換精度範囲を表す色領域情報124を不図示のメモリーカードへ出力する。領域指示142は、撮影側再生画像111内(入力画像内)の領域を選択する指示である。高変換精度範囲は、領域指示142に応じた領域を代表する色値(代表色値)を含む範囲である。なお、本実施例では、高変換精度範囲が変換前の色値の範囲であり、代表色値が変換前の色値であるものとするが、高変換精度範囲が変換後の色値の範囲であり、代表色値が変換後の色値であってもよい。
具体的には、パラメータ出力部302は、領域指示142に応じた領域の色ヒストグラムに基づいて代表色値を判断し、代表色値に従って高変換精度範囲を決定する。代表色値は、例えば、領域指示142に応じた領域に対する色変換処理において最も使用頻度が高い要素に対応する色値である。
また、パラメータ出力部302は、簡易ルックアップテーブル122を生成する際に除外された要素を少なくとも近似する近似式を、出力用の近似式123として算出し、不図示のメモリーカードに出力する。
具体的には、パラメータ出力部302は、高変換精度範囲内の要素(変換前の色値と変換後の色値)から、高変換精度範囲内において除外された要素を近似する近似式を、近似式123として算出する。
簡易ルックアップテーブル122、近似式123、色領域情報124は、他の変換装置(本実施例では調整装置B220)で調整装置A120の色変換処理による変換結果に近い変換結果を得るためのパラメータである。
簡易ルックアップテーブル122、近似式123、及び色領域情報124は、入力画像(撮影側再生画像111)に対応付けて不図示のメモリーカードに書き込まれる。例えば、簡易ルックアップテーブル122、近似式123、及び色領域情報124は、それらに対応する画像を識別する識別子が付加されてメモリに書き込まれる。簡易ルックアップテーブル122、近似式123、及び色領域情報124と共に、それらに対応する画像がメモリに書き込まれてもよい。
モニタA130は、撮影側調整画像121を画面上に表示する。
ユーザ140は、モニタA130が表示した撮影側調整画像121を見ながら、撮影側調整画像121の各画素の色が所望の色になるように、調整装置A120に調整指示141を入力する。また、ユーザ140は、モニタA130が表示した撮影側調整画像121
を見ながら、撮影側調整画像121内の特定の領域(即ち、撮影側再生画像111内の特定の領域)を選択する領域指示142を入力する。“特定の領域”は、高い変換精度が要求される領域である。また、ユーザ140は、調整装置A120に、簡易ルックアップテーブル122、近似式123、及び色領域情報124を出力する出力指示143を入力する。
次に、編集工程について説明する。
プレイヤー210は、編集側撮影画像112に再生処理を施すことにより編集側再生画像211を生成し、編集側再生画像211を調整装置B220に出力する。
調整装置B220は、入力画像の画素毎に、その画素の色または輝度を表す値を変換する変換装置である。
調整装置B220は、パラメータ取得部401、色変換部402などを有する。
パラメータ取得部401は、不図示のメモリーカードから、編集側再生画像211に対応するパラメータ(簡易ルックアップテーブル122、近似式123、色領域情報124)を取得する。
色変換部402は、パラメータ取得部401で取得されたパラメータを用いて、編集側再生画像211の各画素の色値を変換する色変換処理を行う。そして、色変換部402は、編集側調整画像221(色変換処理後の編集側再生画像211)を、モニタB230(表示装置)に出力する。
具体的には、色変換部402は、簡易ルックアップテーブル122における、色領域情報124で表される範囲内の要素の数を、近似式123を用いて増やすことにより、編集側ルックアップテーブルを生成する。例えば、色領域情報124で表される範囲内において除外された要素の近似値が、近似式123を用いて生成される。そして、色変換部402は、編集側ルックアップテーブルを用いて、編集側再生画像211の各画素の色値を変換する。
モニタB230は、編集側調整画像221を画面上に表示する。
ユーザ270は、モニタB230が表示した編集側調整画像221を確認する。
調整装置A120について詳しく説明する。
図2は、調整装置A120の外観の一例を示す図である。なお、図2は、モニタA130が調整装置A120の一部である場合の例であるが、モニタA130は調整装置A120と別体の装置であってもよい。
スイッチ1202,1203は、調整装置A120に調整指示141を入力するためのスイッチである。本実施例では、スイッチ1202,1203に対応する2つの撮影側ルックアップテーブルが予め用意されている。スイッチ1202とスイッチ1203のいずれかが押下されると、調整装置A120は、押下されたスイッチに対応付けられた撮影側ルックアップテーブルを用いて色変換処理を行う。なお、予め用意された撮影側ルックアップテーブルの数は2つに限らない。予め用意された撮影側ルックアップテーブルの数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
スイッチ1204は、調整装置A120に出力指示143を入力するためのスイッチである。スイッチ1204が押下されると、調整装置A120は、簡易ルックアップテーブル122、近似式123、及び色領域情報124をフラッシュカード1206へ出力する。
コントローラ1205は、調整装置A120に領域指示142を入力するために使用されるマウスである。なお、コントローラ1205はマウスに限らない。コントローラ12
05は、キーボード、タッチパッド、タッチパネルなどであってもよい。
フラッシュカード1206は、フラッシュメモリを用いた不揮発性の記憶媒体であり、調整装置に対して着脱可能な記憶媒体である。
なお、スイッチ1202〜1204は機械的(物理的)なスイッチであってもよいし、モニタA130の画面に表示されるGUI(Graphical User Interface)であってもよい。
まず、ユーザ140は、スイッチ1202またはスイッチ1203を押下する。ここでは、スイッチ1202が押下されたとする。
スイッチ1202が押下されると、調整装置A120(色変換部301)は、スイッチ1202に対応付けられた撮影側ルックアップテーブルを用いて、撮影側再生画像111の各画素の色値を変換する。本実施例では、撮影側ルックアップテーブルは、変換前のRGB値と変換後のRGB値との対応関係を表す3次元ルックアップテーブルである。以後、変換前のRGB値を入力値と呼び、変換後のRGB値を出力値と呼ぶ。
図5は、スイッチ1202に対応付けられた撮影側ルックアップテーブルの一例を示す図である。具体的には、図5は、撮影側ルックアップテーブルの各要素の入力値を示す。図5の例では、撮影側ルックアップテーブルは9×9×9=729個の要素(格子点)を有する。
なお、要素の数は729個に限らない。要素の数は、500個や1000個など、729個より多くても少なくてもよい。
また、入力値の間隔は等間隔でなくてもよい。例えば、入力値が小さい部分で、入力値が大きい部分よりも間隔が狭く(又は広く)なっていてもよい。
入力値(0(R値),8(G値),16(B値))に対して出力値(0,9,15)が対応付けられている場合には、撮影側再生画像111の各画素のRGB値のうち、RGB値(0,8,16)がRGB値(0,9,15)に変換される。
また、撮影側ルックアップテーブルの要素の中に、撮影側再生画像111の画素のRGB値を入力値とする要素がない場合には、撮影側ルックアップテーブルの要素に基づいて、当該RGB値を入力値とする要素が推定される。そして、推定された要素に従って、撮影側再生画像111の画素のRGB値が変換される。
例えば、撮影側ルックアップテーブルの要素のうち、撮影側再生画像111の画素のRGB値を挟む2つの入力値に対応する2つの要素から、内挿により、当該RGB値を入力値とする要素が推定される。撮影側再生画像111の画素のRGB値を挟む2つの入力値は、当該RGB値より大きい入力値のうち当該RGB値に最も近い入力値、及び、当該RGB値より小さい入力値のうち当該RGB値に最も近い入力値であることが好ましい。撮影側再生画像111の画素のRGB値が(0,0,4)であり、当該RGB値を挟む2つの入力値が(0,0,0)と(0,0,8)であったとする。そして、入力値(0,0,0)に対して出力値(0,0,0)が対応付けられており、入力値(0,0,8)に対して出力値(0,0,6)が対応付けられていたとする。その場合、内挿により、入力値(0,0,4)に対応する出力値は(0,0,3)と推定される。そして、撮影側再生画像111の画素のRGB値(0,0,4)は、RGB値(0,0,3)に変換される。
なお、撮影側再生画像111の画素のRGB値を入力値とする要素の推定方法は上述した方法に限らない。例えば、撮影側再生画像111の画素のRGB値を入力値とする要素は、外挿によって推定されてもよい。3つ以上の要素を用いて、それらの要素間を補間する補間関数を算出してもよい。そして、算出した補間関数を用いて、撮影側再生画像111の画素のRGB値を入力値とする要素が推定されてもよい。
図3は、色変換処理後の調整装置A120の外観の一例を示す図である。図3において、画面に表示されている画像内の斜線部1207は、色変換処理により色値(RGB値)が変換された領域を示す。なお、斜線部1207以外の領域のRGB値が変換されていな
いのは、斜線部1207以外の領域のRGB値を入力値とする要素において、入力値と出力値が等しかったためである。
色変換処理が行われた後に、ユーザ140は、コントローラ1205の操作し、調整装置A120に領域指示142を入力する。領域指示142は、特定の領域を選択する指示である。本実施例では、特定の領域(矩形の領域)を表す情報が領域指示142として入力される。具体的には、特定の領域の始点座標と終点座標が、領域指示142として入力される。始点座標と終点座標は、特定の領域の四隅の座標のうち、対角位置にある2つの位置の座標である。例えば、特定の領域の左上隅、右上隅、左下隅、右下隅の座標(X座標,Y座標)がそれぞれ(1000,500)、(1200,500)、(1000,600)、(1200,600)である場合、(1000,500)が始点座標、(1200,600)が終点座標とされる。
領域指示142が調整装置A120に入力されると、調整装置A120は、領域指示142に応じた領域を示す領域画像(例えば、枠画像)を撮影側調整画像121に合成する。そして、領域画像が合成された撮影側調整画像121は、モニタA130に出力され、モニタA130の画面上に表示される。領域指示142に応じた領域を示す画像を撮影側調整画像121に合成する処理(合成処理)は、例えば、色変換部301で行われる。なお、合成処理は、色変換部301以外の機能部(例えば、不図示の機能部)によって行われてもよい。
図4は、コントローラ1205から領域指示142が入力された後の調整装置A120の外観の一例を示す図である。図4において、画面に表示されている枠画像1208は、領域指示142に応じた領域(ユーザによって選択された領域)を示す。
なお、特定の領域の形状は、矩形に限らない。例えば、特定の領域は、円形の領域やユーザが自由に描いた曲線で囲まれた領域であってもよい。
なお、領域指示142は、特定の領域の始点座標と終点座標に限らない。領域指示142は、特定の領域の四隅の座標であってもよい。領域指示142は、特定の領域の位置とサイズ(特定の領域が矩形の領域の場合には幅と高さ、特定の領域が円形の領域の場合には半径)であってもよい。
領域指示142を調整装置A120に入力した後に、ユーザ140は、スイッチ1204を押下する。
スイッチ1204が押下されると、調整装置A120(パラメータ出力部302)は、簡易ルックアップテーブル122、近似式123、及び色領域情報124を生成し、出力する。
次に、簡易ルックアップテーブル122の生成方法について説明する。
撮影側ルックアップテーブルの要素の数は膨大であり、撮影側ルックアップテーブルのデータ量も膨大である。そのため、撮影側ルックアップテーブルは、データの受け渡しには向いていない。
そこで、本実施例では、撮影側ルックアップテーブルの一部の要素を除外することにより、データ量を削減する。それにより、データの受け渡しに適した簡易ルックアップテーブルが得られる。
図6に、簡易ルックアップテーブル122の一例を示す。具体的には、図6は、簡易ルックアップテーブルの各要素の入力値を示す。簡易ルックアップテーブル122は、図5に示すような撮影用ルックアップテーブルの要素を間引いて得られるルックアップテーブルである。RGB空間内において要素を頂点とする6面体の数が1/8になるように(要素の数が)、図5の撮影用ルックアップテーブルの要素を間引くことにより、図6の簡易ルックアップテーブルが得られる。図6の簡易ルックアップテーブルは、5×5×5=125個の要素を有する。
なお、簡易ルックアップテーブルの生成方法は上記方法に限らない。例えば、RGB空間内において要素を頂点とする6面体の数が1/16になるように(要素の数が)、撮影用ルックアップテーブルの要素を間引くことにより、の簡易ルックアップテーブルが得られてもよい。
次に、色領域情報124の生成方法について説明する。
まず、調整装置A120(パラメータ出力部302)は、調整指示141(始点座標と終点座標)に基づいて、特定の領域(ユーザ140によって選択された矩形領域)の左上隅、右上隅、左下隅、右下隅の座標(X座標,Y座標)を判断する。
そして、調整装置A120は、左上隅、右上隅、左下隅、右下隅の座標から特定の領域を判断し、特定の領域内における撮影側再生画像111の色ヒストグラムを取得する。
次に、調整装置A120は、色ヒストグラムにおいて度数が最も高い色値(RGB値)を、代表色値(最も使用頻度が高い要素に対応する色値)として判断する。
そして、調整装置A120は、代表色値に基づいて高変換精度範囲を決定し、高変換精度範囲を表す色領域情報124を出力する。本実施例では、簡易ルックアップテーブルの要素の入力値のうち、代表色値(RGB値)に近い8つの入力値が選択される。そして、RGB空間において上記8つの入力値を頂点とする6面体内のRGB値の範囲が、高変換精度範囲とされる。
図10に、色領域情報124の一例を示す。図10のそれぞれの数値は、上記6面体の各頂点の値(入力値)を示す。
なお、高変換精度範囲の決定方法は上記方法に限らない。例えば、代表色値(RGB値)との差が所定値以下となるRGB値の範囲が高変換精度範囲とされてもよい。
次に、近似式123の算出方法について説明する。
近似式123は、高変換精度範囲内において除外された撮影側ルックアップテーブルの要素を精度良く近似する近似式である。
図7の符号A1,A2,A3は、撮影側ルックアップテーブルの要素のうち、1次元方向に並んだ3つの要素を示す。要素A1,A3は、撮影側ルックアップテーブルの要素であり、且つ、簡易ルックアップテーブルの要素である。また、要素A1,A3は、高変換精度範囲を決定する際に選択された要素である。要素A2は、簡易ルックアップテーブルを生成する際に除外された要素である。要素A1は、入力値が1、出力値が2の要素である。要素A2は、入力値が2、出力値が5の要素である。要素A3は、入力値が3、出力値が6の要素である。ここでは、要素A1,A2,A3の入力値をそれぞれA1in、A2in、A3in、要素A1,A2,A3の出力値をそれぞれA1out、A2out、A3outと記載する。
本実施例では、最急降下法により、近似式123として、式1に示す式を算出(決定)する。

出力値=(S×入力値+O) ・・・(式1)

式1において、S、O、Pは、それぞれCDL(Color Decision List)で定義されるSLOPE、OFFSET、POWERである。
(ステップ0)
まず、S、O、Pの初期値としてS0=1、O0=0、P0=1が設定される。
(ステップ1)
そして、P0の値を用いて、S1とO1の値が求められる。
S1とO1の値は、式2−1と式2−2を用いて、A1in、A3in、A1out、
A3outから求められる。

S1=(A1out1/P0−A3out1/P0)/(A1in−A3in)
・・・(式2−1)
O1=A1out1/P0−S1×A1in ・・・(式2−2)
(ステップ2)
次に、式1のS、O、PとしてS1、O1、P0を代入して得られる近似式に、要素A2の入力値を代入することにより、要素A2の出力値F0が算出される(式3)。

F0=(S1×A2in+O1)P0 ・・・(式3)
(ステップ3)
そして、算出値F0と、撮影側ルックアップテーブルにおける要素A2の実際の出力値A2outとの誤差E0が、式4を用いて算出される。

E0=|F0−A2out| ・・・(式4)
(ステップ4)
次に、式3のP0をP0+δPに置き換えて、要素A2の出力値F1が算出される(式5−1)。そして、撮影側ルックアップテーブルにおける要素A2の実際の出力値A2outとの誤差E1が、式5−2を用いて算出される。

F1=(S1×A2in+O1)P0+δP ・・・(式5−1)
E1=|F1−A2out| ・・・(式5−2)
(ステップ5)
そして、PをδP増加させた場合の誤差の変異δEが、式6を用いて算出される。

δE=E1−E0 ・・・(式6)
(ステップ6)
次に、式7を用いて、P1が算出される。

P1=P0−(δE/δP) ・・・(式7)
(ステップ7)
そして、式1のS、O、PとしてS1、O1、P1を代入することにより、式8が得られる。

出力値=(S1×入力値+O1)P1 ・・・(式8)
(ステップ8)
次に、式8に対して、入力値A1in、A2in、A3inを代入し、出力値A1out’、A2out’、A3out’が求められる。
そして、各要素の誤差(出力値A1out’とA1outの誤差、A2out’とA2outの誤差、A3out’とA3outの誤差)が求められる。
各要素の誤差が十分に小さい(所定の閾値以下)の場合には、式8が出力用の近似式として決定される。誤差が所定の閾値より大きい要素がある場合には、S0=S1、O0=O1、P0=P1が設定され、ステップ1からの処理が再度行われる。各要素の誤差が十分に小さくなるまで、ステップ1〜8の処理が繰り返し行われる。なお、ステップ1〜8の処理を所定回数行っても誤差が所定の閾値より大きい要素がある場合には、最後にステップ7で得られた式が出力用の近似式として決定される。
ここでは、1次元の処理(1次元方向に並んだ要素の近似式を算出する処理)について説明したが、3次元ルックアップテーブルを使用する場合においては、処理を3次元に拡張する必要がある。3次元ルックアップテーブルである簡易ルックアップテーブルに対して決定された高変換精度範囲の一例を図8に示す。図8は、簡易ルックアップテーブルの各要素の入力値を示す。図8の符号801は、高変換精度範囲を示す。1つの高変換精度範囲81に対して近似式を決定する際には、R軸(R成分の軸)、G軸(G成分の軸)、B軸(B成分の軸)の各軸について、それぞれ4つの近似式が生成される。図9に、高変換精度範囲81を示す。R軸については、4つの辺R901〜R904に対応する4つの近似式が算出される(各辺に対応する近似式の算出方法は上述したとおりである)。G軸については、4つの辺G911〜G914に対応する4つの近似式が算出される。B軸については4つの辺B921〜B924に対応する4つの近似式が算出される。そして、軸毎に、得られた4個の近似式におけるS、O、Pの値の平均値がそれぞれ求められる。最後に、軸毎に、Sの平均値、Oの平均値、Pの平均値を用いた近似式がその軸に対応する出力用の近似式として決定される。以上の方法により、3次元ルックアップテーブルを使用する場合の出力用の近似式が算出される。
なお、本実施例では3つの要素を用いて近似式を算出する例を示したが、近似式の算出方法はこれに限らない。例えば、3つより多くの要素を用いて近似式が算出されてもよい。簡易ルックアップテーブルを生成する際に複数の要素が除外された場合には、除外された複数の要素のみを用いて近似式が算出されてもよい。また、最急降下法以外の方法を用いて近似式が算出されてもよい。近似式を算出することができれば、どのような方法が使用されてもよい。
なお、調整装置A120は、簡易ルックアップテーブル122、近似式123、及び色領域情報124を、それぞれ異なるタイミングで書き込んでもよいし、同じタイミングで書き込んでもよい。例えば、簡易ルックアップテーブル122、近似式123、及び色領域情報124を生成した後に、それらを1つのファイルとしてフラッシュカード1206に書き込んでもよい。簡易ルックアップテーブル122、近似式123、色領域情報124を、それぞれ、個別にフラッシュカード1206に書き込んでもよい。
調整装置B220について詳しく説明する。
調整装置B220(パラメータ取得部401)は、フラッシュカード1206が接続されると、フラッシュカード1206から、簡易ルックアップテーブル122、近似式123、色領域情報124を取得する。取得される簡易ルックアップテーブル122、近似式123、色領域情報124は、入力画像(編集側再生画像211)に対応するパラメータである。
なお、パラメータは、フラッシュカード1206の接続に応じて取得されてもよいし、編集側再生画像211の入力に応じて取得されてもよい。パラメータは、ユーザからの取得指示に応じて取得されてもよい。
次に、調整装置B220(色変換部402)は、簡易ルックアップテーブル122における、高変換精度範囲内(色領域情報124で表される範囲内)の要素の数を、近似式123を用いて増やすことにより、編集側ルックアップテーブルを生成する。
図11は、横軸を入力値、縦軸を出力値とするグラフである。要素1100,1110は、簡易ルックアップテーブル122の要素であり、高変換精度範囲を決定する際に選択された要素である。要素1100は、(入力値,出力値)=(I1100,O1100)の要素である。要素1110は、(入力値,出力値)=(I1110,O1100)の要素である。近似式123は、要素1100と要素1110の間で除外された要素を近似する式(1次関数または高次関数)である。調整装置B220は、入力値I1100と入力値I1110の間の値を、増やす要素の入力値として近似式123に代入し、当該増やす要素の出力値を算出する。それにより、要素1100と要素1110の間の要素が算出される。本実施例では、入力値I1100と入力値I1110の中間値である入力値I1120に対応する出力値O1120が、近似式123を用いて算出される((入力値,出力値)=(I1120,O1120)の要素1120が増やされる)。なお、増やす要素の数は1つに限らない。近似式123を用いて、3つや5つの要素が算出されてもよい。
上記処理により、高変換精度範囲内の要素の数が増やされた編集側ルックアップテーブルが作成される。図12に、編集側ルックアップテーブルの一例を示す。図12の例では、高変換精度範囲81内に、図8では存在していなかった要素が追加されている。
調整装置B220(色変換部402)は、編集側ルックアップテーブル222を作成すると、編集側再生画像211に対して編集側ルックアップテーブル222を用いた色変換処理を施す。調整装置B220の色変換処理の方法は、調整装置A120の色変換処理の方法と同じである。ここで、編集側ルックアップテーブル222の高変換精度範囲内の要素の数は、近似式123を用いて増やされている。そのため、編集側再生画像211のRGB値のうち、高変換精度範囲内のRGB値は、高変換精度範囲外のRGB値と比較して精度良く変換することができる。具体的には、変換後の値として、調整装置A120の色変換処理後の値と近い値を得ることができる。即ち、高変換精度範囲内では、調整装置A120で行われた色変換処理を、調整装置B220において精度良く再現することができる。その結果、撮影工程で行われた色変換処理の意図を、編集工程に正確に伝えることができる。例えば、高変換精度範囲は、ユーザ140が注目した領域(高い変換精度が要求される領域)であるため、ユーザ270は、ユーザ140がどの領域(どの色)に注目して色変換処理を行ったのかを把握することができる。
以上述べたように、本実施例によれば、前工程の変換装置から、詳細ルックアップテーブルの一部の要素を除外して得られる簡易ルックアップテーブルと、少なくとも除外された要素を近似する近似式とを含むパラメータが出力される。それにより、前工程の変換装置で行われた画質調整(色調整)を、後工程の変換装置において精度良く再現することを可能となる。具体的には、後工程の変換装置において、入力画像に対応する上記パラメータを用いて画質調整を行うことにより、前工程の変換装置で行われた画質調整を精度良く再現することができる。その結果、前工程で行われた画質調整の意図を、後工程に正確に伝えることができる。
また、本実施例では、近似式として、ASC CDLで定義されるSLOPE、OFFSET、およびPOWERを係数とする式が算出される。SLOPE、OFFSET、およびPOWERは、装置に依存しない値である。そのため、そのような近似式を算出する構成とすることにより、本発明を種々の変換装置に適用しやすくなる。
なお、高変換精度範囲は、上述した範囲に限らない。高変換精度範囲は、予め定められた範囲であってもよい。その場合には、調整装置A120は、色領域情報124を出力しなくてもよい。また、高変換精度範囲は、撮影画像に応じて決定される範囲であってもよ
い。例えば、高変換精度範囲は、撮影画像の特徴量(撮影画像全体の色ヒストグラムなど)に応じて決定されてもよい。調整装置A120と調整装置B220が撮影画像に応じて高変換精度範囲を決定する場合には、調整装置A120は、色領域情報124を出力しなくてもよい。
なお、調整装置A120は、パラメータとして、簡易ルックアップテーブル122、近似式123、色領域情報124以外の情報を出力してもよい。例えば、調整装置A120は、パラメータとして、撮影側再生画像111の特徴量を出力してもよい。
なお、近似式は、高変換精度範囲内において除外された要素を近似する近似式に限らない。例えば、除外された全ての要素が近似されるように、複数の近似式が算出されてもよい。また、近似式は、ASC CDLで定義されるSLOPE、OFFSET、およびPOWERを係数とする式でなくてもよい。除外された要素を近似する式であれば、どのような式であってもよい。
なお、プレイヤー210とモニタB230は、調整装置B220の一部であってもよいし、調整装置B220とは別体の装置であってもよい。
なお、本実施例では、調整装置A120がパラメータをメモリーカードに書き込む構成としたが、これに限らない。調整装置A120は、記憶媒体を介さずに、パラメータを調整装置B220に直接出力してもよい。
<実施例2>
本発明の実施例2に係る変換装置及びその制御方法について説明する。
実施例2では、図1のプレイヤー210と調整装置B220が一体となっている場合の例を説明する。具体的には、パーソナルコンピュータが、ソフトウェアを実行することにより、プレイヤー210と調整装置B220で行われた処理を実現する例を説明する。
図13は、本実施例に係る画像の制作フローの一例を示す図である。
図13において、実施例1(図1)と同一の装置(機能部)には同じ符号を付し、その説明は省略する。
コンピュータ250は、一般的なパーソナルコンピュータである。コンピュータ250は、画像再生部501、パラメータ取得部502、色変換部503などを有する。コンピュータ250には、画像の再生や編集を行うソフトウェアがインストールされている。コンピュータ250のCPU(Central Processing Unit)が、不図示の記録媒体から上記ソフトウェア(プログラム)を読み出して実行することにより、画像再生部501、パラメータ取得部502、色変換部503などによる処理が実現される。
画像再生部501は、カムコーダ110から編集側撮影画像112を取得し、編集側撮影画像112に再生処理を施すことにより編集側再生画像211を生成する。
画像再生部501は、ユーザ270による画像再生指示504に応じて、モニタB230に編集側再生画像211を出力する。
パラメータ取得部502は、ユーザ270による編集指示505に応じて、不図示のメモリーカードから、編集側再生画像211に対応するパラメータ(簡易ルックアップテーブル122、近似式123、色領域情報124)を取得する。
色変換部503は、ユーザ270による編集指示505に応じて、上記取得したパラメータを用いて編集側ルックアップテーブルを生成する。そして、色変換部503は、生成した編集側ルックアップテーブルを用いて編集側再生画像211に色変換処理を施すことにより編集側調整画像221を生成し、生成した編集側調整画像221をモニタB230に出力する。
なお、パラメータの取得、編集側ルックアップテーブルの生成、色変換処理の詳細は実施例1と同様であるため、その説明は省略する。
以上述べたように、本実施例によれば、編集行程側に専用のプレイヤーや調整装置を備えずとも、実施例1と同等の効果を得ることが可能になる。
<実施例3>
本発明の実施例3に係る変換装置及びその制御方法について説明する。
実施例1,2では、各画素の色値(色を表す値)を変換する構成について説明した。本実施例では、各画素の階調値(輝度を表す値)を変換する構成について説明する。
図14は、本実施例に係る画像の制作フローの一例を示す図である。
図14において、実施例1(図1)と同一の装置(機能部)には同じ符号を付し、その説明は省略する。本実施例では、図1の調整装置A120の代わりに調整装置C600が用いられている。また、図1の調整装置B220の代わりに調整装置D700が用いられている。
調整装置C600は、輝度変換部601、パラメータ出力部602などを有する。
輝度変換部601は、ユーザ140による調整指示141に応じて、色成分毎に、予め用意された複数の撮影側ルックアップテーブルのうちのいずれか1つを選択する。具体的には、複数の撮影側赤成分ルックアップテーブルのうちの1つ、複数の撮影側緑成分ルックアップテーブルのうちの1つ、複数の撮影側青成分ルックアップテーブルのうちの1つが選択される。撮影側赤成分ルックアップテーブルは、赤成分の階調値(R値)の変換前の値と変換後の値との対応関係を表す1次元ルックアップテーブルである。撮影側緑成分ルックアップテーブルは、緑成分の階調値(G値)の変換前の値と変換後の値との対応関係を表す1次元ルックアップテーブルである。撮影側青成分ルックアップテーブルは、青成分の階調値(B値)の変換前の値と変換後の値との対応関係を表す1次元ルックアップテーブルである。図15に撮影側赤成分ルックアップテーブル、撮影側緑成分ルックアップテーブル、撮影側青成分ルックアップテーブルの一例を示す。図15は、横軸を入力値、縦軸を出力値とするグラフである。
そして、輝度変換部601は、色成分毎に、選択した撮影側ルックアップテーブルを用いて撮影側再生画像111の各画素の階調値を変換する階調変換処理を行う。具体的には、選択した撮影側赤成分ルックアップテーブルを用いて撮影側再生画像111の各画素のR値が変換される。選択した撮影側緑成分ルックアップテーブルを用いて撮影側再生画像111の各画素のG値が変換される。選択した撮影側青成分ルックアップテーブルを用いて撮影側再生画像111の各画素のB値が変換される。なお、階調値の変換方法は、実施例1,2の色値の変換方法と同様であるため、その説明は省略する
その後、輝度変換部601は、撮影側調整画像121(階調変換処理後の撮影側再生画像111)を、モニタA130に出力する。
なお、撮影側赤成分ルックアップテーブルと撮影側緑成分ルックアップテーブルと撮影側青成分ルックアップテーブルの組み合わせが複数用意されていてもよい。そして、ユーザ140は、複数の組み合わせのうちの1つを選択してもよい。また、ユーザは、色成分毎に、複数の撮影側緑ルックアップテーブルのうちの1つを選択してもよい。即ち、ユーザは、撮影側赤成分ルックアップテーブル、撮影側緑成分ルックアップテーブル、撮影側青成分ルックアップテーブルをそれぞれ個別に選択してもよい。
パラメータ出力部602は、色成分毎に、輝度変換部601で選択された撮影側ルックアップテーブルの一部の要素を除外することにより、出力用の簡易ルックアップテーブル122を生成する。そして、パラメータ出力部602は、色成分毎の簡易ルックアップテーブル122を、外部(本実施例では不図示のメモリーカード)に出力する。具体的には
、実施例1と同様に、選択された撮影側赤成分ルックアップテーブルの要素を間引くことにより、簡易赤成分ルックアップテーブルが生成される。選択された撮影側緑成分ルックアップテーブルの要素を間引くことにより、簡易緑成分ルックアップテーブルが生成される。選択された撮影側青成分ルックアップテーブルの要素を間引くことにより、簡易青成分ルックアップテーブルが生成される。そして、簡易赤成分ルックアップテーブルと簡易緑成分ルックアップテーブルと簡易青成分ルックアップテーブルの組み合わせである簡易ルックアップテーブル群610が、不図示のメモリーカードへ出力される。
また、パラメータ出力部602は、ユーザ140による領域指示142に従い、色成分毎に高変換精度範囲を決定する。そして、パラメータ出力部602は、色成分毎の高変換精度範囲を表す高変換精度範囲群611を不図示のメモリーカードに出力する。高変換精度範囲は、実施例1で説明した方法と同様の方法で決定される。
また、パラメータ出力部602は、色成分毎に、簡易ルックアップテーブルを生成する際に除外された要素を少なくとも近似する近似式を算出する。そして、パラメータ出力部602は、色成分毎の近似式である近似式群612を不図示のメモリーカードに出力する。近似式は、実施例1で説明した方法と同様の方法で算出される。
調整装置D700は、パラメータ取得部701、輝度変換部702などを有する。
パラメータ取得部401は、不図示のメモリーカードから、編集側再生画像211に対応するパラメータ(簡易ルックアップテーブル群610、高変換精度範囲群611、近似式群612)を取得する。
色変換部402は、上記取得したパラメータに基づいて、色成分毎に、簡易ルックアップテーブルにおける、高変換精度範囲内の要素の数を増やすことにより、編集側ルックアップテーブルを生成する。編集側ルックアップテーブルの生成方法(要素の増やし方)は、実施例1で説明した方法と同様である。
そして、色変換部402は、色成分毎に、編集側ルックアップテーブルを用いて編集側再生画像211の各画素の階調値を変換する階調変換処理を行う。
以上述べたように、本実施例によれば、前工程の変換装置から、簡易ルックアップテーブルと近似式を含むパラメータが出力される。それにより、前工程の変換装置で行われた画質調整(輝度調整)を、後工程の変換装置において精度良く再現することを可能となる。具体的には、後工程の変換装置において、入力画像に対応する上記パラメータを用いて画質調整を行うことにより、前工程の変換装置で行われた画質調整を精度良く再現することができる。その結果、前工程で行われた画質調整の意図を、後工程に正確に伝えることができる。
なお、モニタA130は、調整装置C600の一部であってもよいし、調整装置C600とは別体の装置であってもよい。プレイヤー210とモニタB230は、調整装置D700の一部であってもよいし、調整装置D700とは別体の装置であってもよい。また、実施例2のように、プレイヤー210と調整装置D700の機能が、コンピュータにより実現されてもよい。
<実施例4>
本発明の実施例4に係る変換装置及びその制御方法について説明する。
本実施例では、実施例1〜3と異なる簡易ルックアップテーブルと近似式を用いる例について説明する。
図16は、本実施例に係る画像の制作フローの一例を示す図である。
図16において、実施例1(図1)と同一の装置(機能部)には同じ符号を付し、その説明は省略する。本実施例では、図1の調整装置A120の代わりに調整装置E800が
用いられている。また、図1の調整装置B220の代わりに調整装置F900が用いられている。
調整装置E800は、記憶部801、色変換部802、パラメータ出力部803などを有する。
記憶部801は、予め用意された複数の撮影側ルックアップテーブルに対応する複数の近似式を記憶する。記憶部801としては、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどを用いることができる。近似式は、高変換精度範囲外において除外された要素を少なくとも近似する。例えば、近似式は、撮影側ルックアップテーブルの全要素を近似する式である。そのような近似式は、実施例1で述べた近似式の算出方法において、撮影側ルックアップテーブルの全要素を用いることにより算出することができる。近似式は、高変換精度範囲外において除外された要素のみを近似する式であってもよい。高変換精度範囲が予め決められた範囲である場合には、そのような近似式を予め用意することができる。
色変換部802は、実施例1の色変換部301と同じ機能を有する。
パラメータ出力部803は、記憶部801が記憶する複数の近似式のうち、色変換部802で選択された撮影側ルックアップテーブルに対応する近似式を出力用の近似式(簡易近似式810)として選択する。そして、パラメータ出力部803は、簡易近似式810を外部(本実施例では不図示のメモリーカード)に出力する。
また、パラメータ出力部803は、ユーザ140による領域指示142に従い、高変換精度範囲を決定し、高変換精度範囲を表す色領域情報811を不図示のメモリーカードに出力する。高変換精度範囲の決定方法は、実施例1で説明した方法と同じである。
また、パラメータ出力部803は、色変換部802で選択された撮影側ルックアップテーブルの要素から、高変換精度範囲外の要素を除外することにより、出力用の部分詳細ルックアップテーブル812を生成し、不図示のメモリーカードに出力する。部分詳細ルックアップテーブル812は、撮影側ルックアップテーブルよりも要素の数が少ないため、簡易ルックアップテーブルと呼ぶことができる。
調整装置F900は、パラメータ取得部901、色変換部902などを有する。
パラメータ取得部901は、実施例1のパラメータ取得部401と同じ機能を有する。
色変換部902は、パラメータ取得部901で取得されたパラメータを用いて、編集側再生画像211の各画素の色値を変換する色変換処理を行う。簡易近似式810は、対応範囲(入力値または出力値の範囲)が広いため、撮影側ルックアップテーブルの要素を精度良く近似することができない。一方、部分詳細ルックアップテーブル812は、撮影側ルックアップテーブルの要素のうち、高変換精度範囲内の全ての要素を有する。そのため、高変換精度範囲内の色値に関しては、部分詳細ルックアップテーブル812を用いることで、調整装置E800の色変換処理を正確に再現することができる。そこで、本実施例では、色変換部902は、編集側再生画像211の各画素の色値のうち、高変換精度範囲内の色値を部分詳細ルックアップテーブル812を用いて変換し、それ以外の色値を、簡易近似式810を用いて変換する
図17に、色変換部902の構成の一例を示す。
画像入力部1710は、編集側再生画像211を取得し、編集側再生画像211を画像1711として第1変換部1720、第2変換部1730、及び出力制御部1740へ出力する。
第1変換部1720は、簡易近似式810を用いて、画像1711の画素毎に、その画素の色値(RGB値)を変換する。そして、第1変換部1720は、画像1711の画素毎に、変換結果1721(変換後の色値)をスイッチ1750に出力する。簡易近似式8
10が、R成分用、G成分用、及びB成分用の3つの式である場合には、画素毎に、各色成分の出力値が算出される。
第2変換部1730は、部分詳細ルックアップテーブル812を用いて、画像1711の画素毎に、その画素の色値(RGB値)を変換する。そして、第2変換部1730は、画像1711の画素毎に、変換結果1731(変換後の色値)をスイッチ1750に出力する。なお、第2変換部1730は、高変換精度範囲内の色値を変換して出力し、高変換精度範囲外の色値は、変換せずにそのまま出力する。
出力制御部1740は、処理対象(変換対象)の色値と、色領域情報811とに基づいて、スイッチ1750に切替信号1741を出力する。スイッチ1750は内部に入力端子1751,1752と、出力端子1753を有する。入力端子1751は、変換結果1721(簡易近似式810による変換結果)が入力される端子である。入力端子1752は、変換結果1731(部分詳細ルックアップテーブル812による変換結果)が入力される端子である。出力端子1753は、信号を出力する端子である。切替信号1741は、入力端子1751と入力端子1752のどちらと出力端子1753を接続するかを示す信号である。
具体的には、処理対象の色値が高変換精度範囲外の値である場合には、出力端子1753と入力端子1751が接続されるように、切替信号1741が出力される。処理対象の色値が高変換精度範囲内の値である場合には、出力端子1753と入力端子1752が接続されるように、切替信号1741が出力される。
スイッチ1750は、切替信号1741に従って接続を切り替えることにより、変換結果1721と変換結果1731を切り替えながら画像出力部1760へ出力する。
画像出力部1760は、入力された変換結果を編集側調整画像221(具体的には編集側調整画像221の画素の色値)として出力する。
以上述べたように、本実施例によれば、簡易ルックアップテーブルとして、詳細ルックアップテーブルの要素から、高変換精度範囲外の要素を除外したルックアップテーブルが用いられる。また、近似式として、高変換精度範囲外において除外された要素を少なくとも近似する近似式が用いられる。それにより、前工程の変換装置で行われた画質調整(色調整)を、後工程の変換装置において精度良く再現することを可能となる。具体的には、後工程の変換装置において、高変換精度範囲内の色値を簡易ルックアップテーブルを用いて変換し、高変換精度範囲外の色値を近似式を用いて変換することにより、前工程の変換装置で行われた画質調整を精度良く再現することができる。その結果、前工程で行われた画質調整の意図を、後工程に正確に伝えることができる。
なお、本実施例では、前工程の変換装置内に近似式が予め記憶されているものとしたが、実施例1〜3のように、パラメータを後工程の装置やメモリーカードに出力する際に近似式が算出されてもよい。しかし、近似式を予め用意すれば、近似式を算出する必要がなくなり、処理負荷を低減することができる。
なお、本実施例における部分詳細ルックアップテーブルの生成方法及び簡易近似式の決定方法を実施例3に適用してもよい。
なお、モニタA130は、調整装置E800の一部であってもよいし、調整装置E800とは別体の装置であってもよい。プレイヤー210とモニタB230は、調整装置F900の一部であってもよいし、調整装置F900とは別体の装置であってもよい。また、実施例2のように、プレイヤー210と調整装置F900の機能が、コンピュータにより実現されてもよい。
なお、後工程(編集工程)の調整装置において、取得した簡易ルックアップテーブルと近似式の内容が判断され、判断結果に応じた処理が行われてもよい。例えば、後工程の調整装置において、取得した簡易ルックアップテーブルと近似式が実施例1で説明したもの
か本実施例で説明したものかが判断されてもよい。そして、取得したルックアップテーブルと近似式が実施例1で説明したものである場合に、実施例1で説明した処理が行われ、取得したルックアップテーブルと近似式が本実施例で説明したものである場合に、本実施例で説明した処理が行われてもよい。
250 コンピュータ
120 調整装置A
220 調整装置B
600 調整装置C
700 調整装置D
800 調整装置E
900 調整装置F
301,802 色変換部
302,602,803 パラメータ出力部
401,502,701,901 パラメータ取得部
402,503,902 色変換部
601 輝度変換部
702 輝度変換部

Claims (22)

  1. 入力画像の画素毎に、その画素の色または輝度を表す値を変換する変換装置であって、
    変換前の値と変換後の値との対応関係を表す詳細ルックアップテーブルを用いて入力画像の各画素の値を変換する変換手段と、
    前記詳細ルックアップテーブルの一部の要素を除外して得られる簡易ルックアップテーブルと、少なくとも前記除外された要素を近似する近似式とを含むパラメータを、他の変換装置で前記変換手段による変換結果に近い変換結果を得るためのパラメータとして外部に出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする変換装置。
  2. 前記簡易ルックアップテーブルは、前記詳細ルックアップテーブルの要素を間引いて得られるルックアップテーブルであり、
    前記近似式は、高い変換精度が要求される値の範囲内において除外された要素を近似する近似式である
    ことを特徴とする請求項1に記載の変換装置。
  3. 前記簡易ルックアップテーブルは、前記詳細ルックアップテーブルの要素から、高い変換精度が要求される値の範囲外の要素を除外して得られるルックアップテーブルであり、
    前記近似式は、前記高い変換精度が要求される値の範囲外において除外された要素を少なくとも近似する近似式である
    ことを特徴とする請求項1に記載の変換装置。
  4. 予め用意された複数の詳細ルックアップテーブルに対応する複数の近似式を記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記変換手段は、
    ユーザ操作に応じて、前記複数の詳細ルックアップテーブルのうちの1つを選択し、
    選択した詳細ルックアップテーブルを用いて入力画像の各画素の値を変換し、
    前記出力手段は、
    前記変換手段で選択された詳細ルックアップテーブの要素から、高い変換精度が要求される値の範囲外の要素を除外することにより、出力用の前記簡易ルックアップテーブルを生成し、
    前記複数の近似式のうち、前記変換手段で選択された詳細ルックアップテーブルに対応する近似式を、出力用の前記近似式として選択する
    ことを特徴とする請求項3に記載の変換装置。
  5. 前記出力手段は、変換前の値と変換後の値とから前記近似式を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の変換装置。
  6. 前記高い変換精度が要求される値の範囲は、前記入力画像内のユーザに選択された領域を代表する値を含む範囲である
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の変換装置。
  7. 前記近似式は、ASC CDLで定義されるSLOPE、OFFSET、およびPOWERを用いて、以下の式で表される
    変換後の値=(SLOPE×変換前の値+OFFSET)POWER
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の変換装置。
  8. 入力画像の画素毎に、その画素の色または輝度を表す値を変換する変換装置であって、
    入力画像に対応するパラメータとして、変換前の値と変換後の値との対応関係を表す詳
    細ルックアップテーブルの一部の要素を除外して得られる簡易ルックアップテーブルと、少なくとも前記除外された要素を近似する近似式とを含むパラメータを取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得された簡易ルックアップテーブルと近似式を用いて、前記入力画像の各画素の値を変換する変換手段と、
    を有することを特徴とする変換装置。
  9. 前記簡易ルックアップテーブルが、前記詳細ルックアップテーブルの要素を間引いて得られるルックアップテーブルであり、前記近似式が、高い変換精度が要求される値の範囲内において除外された要素を近似する近似式である場合に、
    前記変換手段は、前記簡易ルックアップテーブルにおける、前記高い変換精度が要求される値の範囲内の要素の数を、前記近似式を用いて増やし、前記要素の数を増やした後の簡易ルックアップテーブルを用いて、前記入力画像の各画素の値を変換する
    ことを特徴とする請求項8に記載の変換装置。
  10. 前記簡易ルックアップテーブルが、前記詳細ルックアップテーブルの要素から、高い変換精度が要求される値の範囲外の要素を除外して得られるルックアップテーブルであり、前記近似式が、前記高い変換精度が要求される値の範囲外において除外された要素を少なくとも近似する近似式である場合に、
    前記変換手段は、前記入力画像の各画素の値のうち、前記高い変換精度が要求される値の範囲内の値を、前記簡易ルックアップテーブルを用いて変換し、それ以外の値を、前記近似式を用いて変換する
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の変換装置。
  11. 前記近似式は、ASC CDLで定義されるSLOPE、OFFSET、およびPOWERを用いて、以下の式で表される
    変換後の値=(SLOPE×変換前の値+OFFSET)POWER
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の変換装置。
  12. 入力画像の画素毎に、その画素の色または輝度を表す値を変換する変換装置の制御方法であって、
    変換前の値と変換後の値との対応関係を表す詳細ルックアップテーブルを用いて入力画像の各画素の値を変換する変換ステップと、
    前記詳細ルックアップテーブルの一部の要素を除外して得られる簡易ルックアップテーブルと、少なくとも前記除外された要素を近似する近似式とを含むパラメータを、他の変換装置で前記変換ステップによる変換結果に近い変換結果を得るためのパラメータとして外部に出力する出力ステップと、
    を有することを特徴とする変換装置の制御方法。
  13. 前記簡易ルックアップテーブルは、前記詳細ルックアップテーブルの要素を間引いて得られるルックアップテーブルであり、
    前記近似式は、高い変換精度が要求される値の範囲内において除外された要素を近似する近似式である
    ことを特徴とする請求項12に記載の変換装置の制御方法。
  14. 前記簡易ルックアップテーブルは、前記詳細ルックアップテーブルの要素から、高い変換精度が要求される値の範囲外の要素を除外して得られるルックアップテーブルであり、
    前記近似式は、前記高い変換精度が要求される値の範囲外において除外された要素を少なくとも近似する近似式である
    ことを特徴とする請求項12に記載の変換装置の制御方法。
  15. 前記変換ステップでは、
    ユーザ操作に応じて、予め用意された複数の詳細ルックアップテーブルのうちの1つが選択され、
    選択された詳細ルックアップテーブルを用いて入力画像の各画素の値が変換され、
    前記出力ステップでは、
    前記変換ステップで選択された詳細ルックアップテーブの要素から、高い変換精度が要求される値の範囲外の要素を除外することにより、出力用の前記簡易ルックアップテーブルが生成され、
    記憶部に記憶された、前記複数の詳細ルックアップテーブルに対応する複数の近似式のうち、前記変換ステップで選択された詳細ルックアップテーブルに対応する近似式が、出力用の前記近似式として選択される
    ことを特徴とする請求項14に記載の変換装置の制御方法。
  16. 前記出力ステップでは、変換前の値と変換後の値とから前記近似式が算出される
    ことを特徴とする請求項12〜14のいずれか1項に記載の変換装置の制御方法。
  17. 前記高い変換精度が要求される値の範囲は、前記入力画像内のユーザに選択された領域を代表する値を含む範囲である
    ことを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載の変換装置の制御方法。
  18. 前記近似式は、ASC CDLで定義されるSLOPE、OFFSET、およびPOWERを用いて、以下の式で表される
    変換後の値=(SLOPE×変換前の値+OFFSET)POWER
    ことを特徴とする請求項12〜17のいずれか1項に記載の変換装置の制御方法。
  19. 入力画像の画素毎に、その画素の色または輝度を表す値を変換する変換装置の制御方法であって、
    入力画像に対応するパラメータとして、変換前の値と変換後の値との対応関係を表す詳細ルックアップテーブルの一部の要素を除外して得られる簡易ルックアップテーブルと、少なくとも前記除外された要素を近似する近似式とを含むパラメータを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得された簡易ルックアップテーブルと近似式を用いて、前記入力画像の各画素の値を変換する変換ステップと、
    を有することを特徴とする変換装置の制御方法。
  20. 前記簡易ルックアップテーブルが、前記詳細ルックアップテーブルの要素を間引いて得られるルックアップテーブルであり、前記近似式が、高い変換精度が要求される値の範囲内において除外された要素を近似する近似式である場合に、
    前記変換ステップでは、前記簡易ルックアップテーブルにおける、前記高い変換精度が要求される値の範囲内の要素の数が、前記近似式を用いて増やされ、前記要素の数を増やした後の簡易ルックアップテーブルを用いて、前記入力画像の各画素の値が変換される
    ことを特徴とする請求項19に記載の変換装置の制御方法。
  21. 前記簡易ルックアップテーブルが、前記詳細ルックアップテーブルの要素から、高い変換精度が要求される値の範囲外の要素を除外して得られるルックアップテーブルであり、前記近似式が、前記高い変換精度が要求される値の範囲外において除外された要素を少なくとも近似する近似式である場合に、
    前記変換ステップでは、前記入力画像の各画素の値のうち、前記高い変換精度が要求される値の範囲内の値が、前記簡易ルックアップテーブルを用いて変換され、それ以外の値
    が、前記近似式を用いて変換される
    ことを特徴とする請求項19または20に記載の変換装置の制御方法。
  22. 前記近似式は、ASC CDLで定義されるSLOPE、OFFSET、およびPOWERを用いて、以下の式で表される
    変換後の値=(SLOPE×変換前の値+OFFSET)POWER
    ことを特徴とする請求項19〜21のいずれか1項に記載の変換装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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