JP2014020783A - 交通安全支援システム、交通安全支援サーバ装置および交通安全支援方法 - Google Patents

交通安全支援システム、交通安全支援サーバ装置および交通安全支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 児童生徒、幼児等のいわゆる交通弱者と例えば高齢者等の運転する自動車との交通事故を効果的に防止できるようにする。
【解決手段】 ナビゲーション装置2、弱者用携帯電話端末3は、所定のタイミング毎に自機の現在位置を取得して支援サーバ装置1に送信する。支援サーバ装置1は、ナビゲーション装置2、弱者用携帯電話端末3からの最新の現在位置を把握する。支援サーバ装置1は、ナビゲーション装置2からルート探索要求を受け付けると、弱者用携帯電話端末3の現在位置を考慮し、弱者用携帯電話端末3の少ないルートを探索してナビゲーション装置2に通知し、その後、弱者用携帯電話端末3の最新の現在位置に応じてルート変更を可能にする。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、高齢者等が運転する自動車と児童生徒、幼児等の交通弱者との交通事故を効果的に防止するシステム、装置、方法に関する。
従来から交通事故を減少させることを目的として種々の発明がなされている。例えば、特許文献1には、夕方の買い物で混雑する商店街や登下校時間の通学路を回避するなど、時間要素を考慮した経路が案内できる車載用ナビゲーション装置に関する発明が開示されている。また、特許文献2には、例えば目的地が小学校である場合など、スクールゾーンを避けて通れない場合に、注意喚起できるナビゲーション装置に関する発明が開示されている。また、特許文献3には、運転者と歩行者とが持ち歩く移動体端末とセンター装置とにより構成される交通支援システムに関する発明が開示されている。当該発明は、運転者と歩行者とが持ち歩く移動体端末からの現在位置をセンター装置に送信し、運転者に対しては進路上に横断歩道を渡っている歩行者が存在する場合にはこれを通知し、当該歩行者には自動車が近づいてくることを通知するというものである。
特開平8−261781号公報 特開2008−122353号公報 特開2002−288785号公報
近年、高齢者が運転する自動車による交通事故が社会問題化している。高齢者の場合、反応や判断が若い人に比べて遅くなる傾向にあり、反応や判断の少しの遅れが交通事故に繋がることが指摘されている。そして、高齢化社会が到来し、自動車優先意識がインフラにも色濃く反映されている例えば地方部では、徒歩や自転車で通行するには不便であったり危険であったりする交通環境が放置されてことも多く、特に高齢者は自動車での移動に頼ってしまいがちである。そして、高齢者が自動車免許を持ち続け、自動車運転に執着することは、地域の交通弱者にとっても脅かしい存在となり、特に犠牲になりやすいのが児童生徒、幼児である。もちろん、自動車を運転する高齢者だけに問題がある訳ではないが、高齢者の運転する自動車が起こす交通事故の件数に鑑みると、何らかの対策を講じる必要がある。
そして、高齢者等の自動車の運転者にとって重要なことは、急に飛び出して来るなど運転者にとって行動の予測ができない特に児童生徒、幼児等が存在する道路は避けたいということである。また、当初、児童生徒、幼児等が存在しない道路であっても、いつ児童生徒、幼児が存在するようになるかは分からない。このため、自分がこれから通行しようとしている道路上に児童生徒、幼児等が存在するようになった場合には、それをできるだけ速やかに知り、ルート変更をできるようにしたいということである。また、特に幼児などの場合、保護者がちょっと目を離した隙に自動車が通る道路に出てしまうということも発生するので、保護者に対する注意喚起も実現したいところである。確かに、上述した特許文献1〜3に記載の技術を用いることで、ある程度の対応は可能であるが、上記の課題のいずれをも解決するには不十分である。
以上の点に鑑み、この発明は、上記の課題を解決し、児童生徒、幼児等の交通弱者と例えば高齢者等の運転する自動車との交通事故を効果的に防止できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の交通安全支援システムは、
児童生徒、幼児等の交通弱者が携帯する携帯通信端末と、交通安全支援装置とがネットワークを通じて接続可能に構成される交通安全支援システムであって、
前記携帯通信端末は、
前記ネットワークを通じて通信を行う通信手段と、
自機の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
所定のタイミング毎に前記現在位置取得手段から現在位置を取得して、自機の識別情報と共に前記通信手段を通じて前記交通安全支援装置に通知する通知処理手段と
を備え、
前記交通安全支援装置は、
前記ネットワークを通じて通信を行う通信手段と、
前記通信手段を通じて受信する前記携帯通信端末からの最新の現在位置を、送信元の携帯通信端末毎に記憶する端末位置記憶手段と、
ユーザーからの指示に応じて、出発地から目的地までのルートを前記端末位置記憶手段の情報を考慮して前記携帯通信端末の少ないルートを探索するルート探索手段と、
前記ルート探索手段からの探索結果に基づいてナビゲーション処理を行うナビゲーション手段と、
自機の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
自機の現在位置と前記端末位置記憶手段の情報と前記ルート探索手段の探索結果とに基づいて、必要に応じてルートの変更を指示するルート誘導手段と
を備えることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明の交通安全支援システムによれば、交通弱者が携帯する携帯通信端末は、通知処理手段が、所定のタイミング毎に現在位置取得手段から現在位置を取得して、自機の識別情報と共に通信手段を通じて交通安全支援装置に通知する。一方、交通安全支援装置では、交通弱者が携帯する携帯通信端末からの最新の現在位置を送信元の携帯通信端末毎に端末位置記憶手段に記憶する。これにより、交通安全支援装置において、常時交通弱者が携帯する携帯通信端末の現在位置(交通弱者の現在位置)が把握できる。
そして、交通安全支援装置においては、ユーザーからのルート探索の指示があると、出発地から目的地までのルートを端末位置記憶手段の情報を考慮して交通弱者が携帯する携帯通信端末の少ないルートをルート探索手段が探索する。すなわち、児童生徒、幼児等の交通弱者が少ないルートが探索される。このルート探索手段の探索結果に基づいてナビゲーション手段がナビゲーション処理を行う。したがって、交通弱者の少ないルートを事前に探索し、そのルートを用いて移動できる。
更に、交通安全支援装置は、現在位置取得手段が自機の現在位置を取得し、ルート誘導手段が、自機の現在位置と端末位置記憶手段の情報とルート探索手段の探索結果とに基づいて、必要に応じてルートの変更を指示する。具体的には、ルート探索の段階では、交通弱者の存在しなかったルート上に、交通弱者が存在するようになった場合には、交通弱者が存在しない道路を使うように、ルートの変更が指示できる。
これにより、児童生徒、幼児等の交通弱者が少ないルートを選んで走行できるので、交通弱者と遭遇する確率を低くし、交通事故を未然に防ぐことができる。
この発明によれば、児童生徒、幼児等の交通弱者と例えば高齢者等が運転する自動車とが遭遇する場合を少なくすることによって、多発する傾向にある交通弱者と例えば高齢者が運転する自動車との交通事故を効果的に防止できる。
実施の形態の交通安全支援システムの概略構成を説明するためのブロック図である。 実施の形態の支援サーバ装置1の構成例を説明するためのブロック図である。 利用者DB104に形成される高齢者用の利用者DB−1を説明するための図である。 利用者DB104に形成される児童生徒、幼児用の利用者DB−2を説明するための図である。 ナビゲーション装置2のそれぞれや弱者用携帯電話端末3のそれぞれの位置を把握する場合の具体例を説明するための図である。 ナビゲーション装置2の構成例を説明するためのブロック図である。 弱者用携帯電話端末3の構成例を説明するためのブロック図である。 ナビゲーション装置2で実行されるナビゲーション処理について説明するためのフローチャートである。 図7のナビゲーション処理のステップS104で実行される高齢者用ナビゲーション処理を説明するためのフローチャートである。 弱者用携帯電話端末3で実行される注意情報出力処理について説明するためのフローチャートである。 支援サーバ装置1で実行される要求等受信処理について説明するためのフローチャートである。 支援サーバ装置1で実行されるルート変更及び注意喚起処理について説明するためのフローチャートである。
以下、図を参照しながら、この発明のシステム、装置、方法の一実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態の交通安全支援システムは、大きく分けると、児童生徒、幼児等の交通弱者が携帯する携帯電話端末と、その保護者が利用する通信端末と、交通安全支援装置とからなる。交通安全支援装置は、自動車等の移動体に搭載される通信機能を備えたナビゲーション装置とネットワーク上に設けられる支援サーバ装置とからなる。ナビゲーション装置には大きく分けて2種類ある。1つは、地図データベースや道路ネットワークデータベースを備え、自動車に据付けられる据付け型のものである。もう1つは、小型の液晶モニタを備え、必要なエリアの地図データ等をフラッシュメモリー等に取り込んで利用する、PND(Portable Navigation Device)などと呼ばれる小型で移動体に対して容易に着脱可能にされた簡易型のものである。
この発明は、据付け型のナビゲーション装置と、また、PNDなどと呼ばれる簡易型のナビゲーションとのいずれを用いる場合にも適用できる。以下に説明する実施の形態においては、近年、急速に普及してきているPNDと呼ばれる簡易型のナビゲーション装置を用いる場合を例にして説明する。また、PNDは、専用機器として構成することもできるが、スマートフォンなどと呼ばれる高機能携帯電話端末やタブレットPC(Personal Computer)などと呼ばれる携帯端末装置の1つの機能としても実現可能である。以下においては、説明を簡単にするため、簡易型のものとして構成されるナビゲーション装置は、例えば、高機能携帯電話端末が有する1つの機能として実現される場合を例にして説明する。
[交通安全支援システムの概要]
図1は、この実施の形態の交通安全支援システムの概略構成を説明するためのブロック図である。この実施の形態の交通安全支援システムは、図1に示すように、ナビゲーション支援サーバ装置1と、ナビゲーション装置2と、弱者用携帯電話端末3と、保護者用携帯電話端末4とが、ネットワーク5を通じて接続されて構成される。
ナビゲーション支援サーバ装置(以下、支援サーバ装置と記載する。)1は、ナビゲーション装置2からの要求に応じて、ルート探索を行い、その探索結果と当該結果に応じたエリアの地図データ等をナビゲーション装置2に提供する機能を有する。このため、支援サーバ装置1は、広範囲をカバーする地図データベースや道路ネットワークデータベースを備える。
なお、地図データベースはナビゲーション処理(道案内処理)を行う場合にナビゲーション装置の表示部に表示する地図を形成する地図データを記憶保持する。また、道路ネットワークデータベースは、ノードデータとリンクデータとからなる道路ネットワークデータを記憶保持する。ここで、ノードデータは、ランドマーク、建物、施設、交差点、分岐点、屈曲点などの地点を表す。また、リンクデータは、ノードデータを結ぶ線分によって、例えば自動車が走行可能な道路等を表す。もちろん、歩行者だけが通行可能な歩道を把握することも可能である。
ナビゲーション装置2は、支援サーバ装置1に対してルート探索を依頼し、その結果と地図データ等の提供を受ける。そして、ナビゲーション装置2は、自機の表示部に当該地図データに応じた地図と、自機のGPS(Global Positioning System)機能を用いて取得した自機の現在位置とを表示し、目的地までの道案内を音声などをも用いて行う。
弱者用携帯電話端末3は、児童生徒、幼児等の交通弱者が携帯するものであり、通常の携帯電話端末と同様の通信機能の他、GPS機能を備え、自機の現在位置を取得して、これを支援サーバ装置1に送信できるものである。また、保護者用携帯電話端末4は、支援サーバ装置1において、弱者用携帯電話端末3と対応付けて管理される保護者用携帯電話端末4であり、通信機能を有する通常の携帯電話端末である。
ネットワーク5は、主にインターネットであるが、各通信機器からインターネットまでを接続する、例えば、携帯電話網、固定電話網、その他、種々のLAN(Local Area Network)等を含む。また、GPS衛星6は、地上のGPS機能を備えた装置に対して、GPSデータを送信する複数のGPS衛星の内の1つを示している。
そして、この実施の形態の交通安全支援システムにおいて、ナビゲーション装置2は、所定のタイミング毎に自機のGPS機能を通じて取得する自機の現在位置を、自機の識別情報を付加して支援サーバ装置1に送信する。同様に、弱者用携帯電話端末3は、所定のタイミング毎に自機のGPS機能を通じて取得する自機の現在位置を、自機の識別情報を付加して支援サーバ装置1に送信する。なお、所定のタイミング毎とは、例えば、30秒毎、1分毎、…などのタイミングである。もちろん、これよりも短いタイミングであってもよいし、また、長いタイミングとすることもできる。しかし、あまりタイミング間隔を長くすると、ナビゲーション装置2や弱者用携帯電話端末3の現在位置を適切に把握できなくなるため、当該タイミング間隔は適当な時間長が選択される。
そして、支援サーバ装置1は、ナビゲーション装置2からルート探索要求があった時に、指示された出発地から目的地までのルート(経路)として、弱者用携帯電話端末3を持った児童生徒、幼児等の交通弱者が少ないルートを探索する。すなわち、支援サーバ装置1は従来の支援サーバ装置のように、出発地から目的地までの距離や目的地に到達するまでに掛かる時間などの評価値(コスト)に基づいてルート探索を行うものではない。この実施の形態の支援サーバ装置1は、もちろん評価コストも利用するのであるが、弱者用携帯電話端末3の現在位置を考慮し、児童生徒、幼児等の交通弱者と遭遇する可能性の少ないルートを探索する。
さらに、支援サーバ装置1は、ルート探索の結果をナビゲーション装置2に提供した後において、ルート変更指示を提供することもできる。すなわち、ナビゲーション装置2がルート探索の結果得られたルートを移動中に、これから通行する当該ルート上に弱者用携帯電話端末3を持った児童生徒、幼児等が存在するようになったとする。この場合、支援サーバ装置1は、当該状況を検知し、移動ルートを変更する指示を当該ナビゲーション装置2に提供して、ルートの変更を促し、できるだけ児童生徒、幼児等と遭遇しないようにする。
もちろん、ナビゲーション装置2がルート探索を行わない場合や、ルートの変更を促してもルート変更をしない場合もある。このため、支援サーバ装置1は、ナビゲーション装置2を搭載した自動車と、弱者用携帯電話端末3を所持する児童生徒、幼児等が所定の距離以上接近した場合には、両者に対して注意喚起を促すこともできるようにしている。すなわち、ナビゲーション装置2と弱者用携帯電話端末3に対して、注意情報(注意メッセージ)を提供したり、アラーム音を放音することを指示したりする。
ここで、ナビゲーション装置2に対する注意情報は、例えば、「子供が近くにいます。注意してください。」といった内容の音声メッセージや表示メッセージである。また、弱者用携帯電話端末3に対する注意情報は、「自動車が近づいています。注意してください。」といった内容の音声メッセージや表示メッセージである。
また、低学年の児童や幼児の場合、保護者が目を離した隙に、庭などの安全な場所から道路に出てしまうこともある。そこで、支援サーバ装置1は、ナビゲーション装置2を搭載した自動車と、弱者用携帯電話端末3を所持する児童生徒、幼児等が所定の距離以上接近した場合には、当該弱者用携帯電話端末3と対応付けられる保護者用携帯電話端末にも注意喚起を促す。すなわち、支援サーバ装置1は、保護者用携帯電話端末4に対しても、アラーム音を放音することを指示したり、注意情報を提供したりする。当該注意情報は、「自動車が接近しています。お子さんを避難させて下さい。」といった音声メッセージや表示メッセージである。
なお、この実施の形態の交通安全支援システムは、ナビゲーション装置2を使用する全ての運転者を対象として、上述したように交通安全の支援を行うことが可能である。しかし、近年、特に問題が顕在化してきているのは、高齢者が運転する自動車と児童生徒、幼児等の交通弱者との交通事故である。そこで、この実施の形態のナビゲーション装置2には、高齢者運転モードと通常運転モードとを設ける。そして、ナビゲーション装置2において、高齢者運転モードが選択された場合に、上述したように、児童生徒、幼児等の交通弱者が携帯する弱者用携帯電話端末3の現在位置をも考慮して、交通安全の支援を行う。
また、通常運転モードが選択された場合には、児童生徒、幼児等の交通弱者が携帯する弱者用携帯電話端末3の現在位置をも考慮した交通安全の支援を行うことなく、従来から利用されている通常のナビゲーション処理を実行する。このように、この実施の形態においては、ナビゲーション装置2が、高齢者運転モードと通常運転モードとを備える場合を例にして説明する。
また、図1においては、ナビゲーション装置2、弱者用携帯電話端末3、保護者用携帯電話端末4は、それぞれ1つしか示していないが、これらは多数の利用者のそれぞれによって個別に用いられるものである。このため、実際には、ナビゲーション装置2、弱者用携帯電話端末3、保護者用携帯電話端末4は多数存在し、ネットワーク5に接続可能にされる。また、支援サーバ装置1と、ナビゲーション装置2、弱者用携帯電話端末3、保護者用携帯電話端末4とは、種々の形態で通信が可能にされる。以下、この実施の形態の交通安全支援システムを構成する各機器の構成例について具体的に説明する。
[支援サーバ装置1の構成例]
図2は、この実施の形態の支援サーバ装置1の構成例を説明するためのブロック図である。図2において、通信I/F101は、ネットワーク5を通じて受信した信号を自機(支援サーバ装置1)が処理可能なデータに変換して取り込んだり、送信用の種々のデータをプロトコルに準拠した信号に変換して自機からネットワーク5に送出したりする。
制御部102は、支援サーバ装置1の各部を制御するものであり、図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random access Memory)がCPUバスを通じて接続されて構成されたコンピュータ装置である。制御部102は、種々のアプリケーションプログラムの実行部としても機能する。
記憶装置103は、記録媒体としてハードディスクを備え、種々のアプリケーションプログラムや種々の処理により得られたデータ等のハードディスクへの書込み/記録保持/読み出し/削除を行う。利用者DB104、地図DB105、道路ネットワークDB106のそれぞれは、ハードディスクなどの大容量記録媒体に形成され、所定のデータを記憶保持する。ここで、文字「DB」は、データベースの略称である。利用者DB104には、主に高齢者であるナビゲーション装置2の利用者に関する情報を記憶保持する利用者DB−1と、弱者用携帯電話端末3を利用する児童生徒、幼児等に関する情報を記憶保持する利用者DB−2とが形成される。
図3は、利用者DB104に形成されるナビゲーション装置2の利用者に関する情報を記憶保持する利用者DB−1を説明するための図である。図3に示すように、利用者DB−1には、「利用者ID」、「電話番号」、「電子メールアドレス」、「IPアドレス」、「氏名」、「生年月日」、「住所」の各情報が格納される。ここで、「利用者ID」は管理のために付与した例えばシーケンス番号である。「電話番号」は、高機能携帯電話端末により実現されるナビゲーション装置2に割り当てられている電話番号が格納される。
「電子メールアドレス」は、ナビゲーション装置2を通じて電子メールを受信するために割り当てられたものである。「IPアドレス」は、インターネットを通じてデータの送受を行う場合に、ナビゲーション装置2を特定する情報である。「IPアドレス」は、例えば、ナビゲーション装置2の電源が立ち上げられる毎に新たなIPアドレスが取得されるので、その場合にはナビゲーション装置2からの情報にしたがって適宜更新される。「氏名」、「生年月日」、「住所」は、ナビゲーション装置2の利用者である高齢者に関する情報である。なお、「その他」の欄には、必要になった情報が入力される。
図4は、利用者DB104に形成される弱者用携帯電話端末3の利用者に関する情報を記憶保持する利用者DB−2を説明するための図である。図4に示すように、利用者DB−2には、「利用者ID」、「電話番号」、「電子メールアドレス」、「氏名」、「生年月日」、「住所」、「保護者電話番号」、「保護者電子メールアドレス」の各情報が格納される。ここで、「利用者ID」は管理のために付与した例えばシーケンス番号である。「電話番号」は、弱者用携帯電話端末3に割り当てられている電話番号が格納される。
「電子メールアドレス」は、弱者用携帯電話端末3を通じて電子メールを受信するために割り当てられたものである。「氏名」、「生年月日」、「住所」は、弱者用携帯電話端末3の利用者である児童生徒、幼児等に関する情報である。また、「保護者電話番号」は、当該弱者用携帯電話端末3を利用する児童生徒、幼児等の保護者の保護者用携帯電話端末4に割り当てられている電話番号である。また、「保護者電子メールアドレス」は、当該弱者用携帯電話端末3を利用する児童生徒、幼児等の保護者の保護者用携帯電話端末4を通じて電子メールを受信するために割り当てられたものである。なお、「その他」の欄には、必要になった情報が入力される。
このような、利用者DB−1(図3)の情報や利用者DB−2(図4)の情報により、例えば、識別情報として利用者IDや電話番号が付加された現在位置情報に基づいて、どの利用者がどこに位置しているのかを把握できる。そして、必要に応じて、利用者を特定して、その利用者だけに注意情報(注意メッセージ)等を送信するといったことが可能となる。
地図DB105は、ナビゲーション装置2の表示部にするための地図データを記憶保持する。また、道路ネットワークDB106は、上述もしたように、ノードデータ及びリンクデータからなる道路ネットワークデータを記憶保持する。なお、ノードデータは、そのノードの位置を示す緯度、経度やノードが建物なのか交差点なのかなどを示すノードの種別からなる。また、リンク情報は、当該リンクを特定するためのノードと、そのリンクが、自動車が通行可能な道路なのか歩行者専用道路なのか等を示すリンクの種別からなる。
現在位置ファイル107は、ハードディスクなどの大容量記録媒体に形成され、通信I/F101を通じて受信したナビゲーション装置2や弱者用携帯電話端末3からの最新の現在位置情報を記憶保持する。この現在位置情報は、ナビゲーション装置2や弱者用携帯電話端末3の利用者IDや電話番号などのID(識別情報)と現在位置(緯度、経度)とからなる。
そして、支援サーバ装置1は、現在位置ファイル107の現在位置情報と、道路ネットワークDB106の道路ネットワークデータとに基づいて、ナビゲーション装置2のそれぞれや弱者用携帯電話端末3のそれぞれがどこに位置しているのかを把握する。図5は、ナビゲーション装置2のそれぞれや弱者用携帯電話端末3のそれぞれの位置を把握する場合の具体例を説明するための図である。
すなわち、支援サーバ装置1においては、道路ネットワークDB106の道路ネットワークデータに基づいて、所定の範囲毎にどのような道路ネットワークが構成されているのかを正確に把握できる。そして、当該道路ネットワーク上に、現在位置ファイル107の現在位置情報をプロットすることにより、ナビゲーション装置2のそれぞれや弱者用携帯電話端末3のそれぞれの現在位置を正確に把握する。図5においては、大きな矢印C1、C2により、ナビゲーション装置2(高齢者が運転する自動車)の位置を、また、小さな矢印S1、S2、S3、…等により、弱者用携帯電話端末3(児童生徒、幼児等の交通弱者)の位置を示している。また、図5において、N1、N2、…は建物や交差点などのノードを、L1、L2、…は道路などのリンクを示している。
そして、ルート探索部108は、ナビゲーション装置2からのルート探索要求を通信I/F101を通じて受信した場合に、現在位置ファイル107の情報と道路ネットワークDB106の情報に基づいてルート探索を行う。現在位置ファイル107の情報をも考慮することにより、図5を用いて説明したように、弱者用携帯電話端末3が位置する場所を正確に把握し、弱者用携帯電話端末3が少ないルートを探索できる。
なお、ルート探索部108は、探索結果を探索要求元のナビゲーション装置2に通知できると共に、ナビゲーション装置2毎に、探索処理を行って通知した探索結果(ルート情報)を探索結果ファイル109に格納する。これにより、どのナビゲーション装置2からの要求に応じて、どのようなルートを探索してナビゲーション装置2通知したかを把握できる。
ルート誘導部110は、共に現在位置ファイル107で管理されるナビゲーション装置2のそれぞれ現在位置と弱者用携帯電話端末3のそれぞれの現在位置と、探索結果ファイル109のルート探索結果とに基づいて、必要に応じてルート変更を行う。すなわち、ルート探索の結果得られたルート上に、ルート探索時に存在しなかった弱者用携帯電話端末3が存在するようになった場合には、弱者用携帯電話端末3がより少ないルートを見つけ出し、ルートの変更情報を形成してナビゲーション装置2に提供する。これにより、ルート探索時と弱者用携帯電話端末3の現在位置が変わることにより、ルート探索の結果が適切で無くなったことを検知し、弱者用携帯電話端末3が少ないより適切なルートに変更するように、ナビゲーション装置2の利用者を誘導できる。
注意情報提供部111、ナビゲーション装置2と弱者用携帯電話端末3とが所定距離より接近した場合にこれを検出する。当該検出は、図5を用いて説明したように、共に現在位置ファイル107で管理されるナビゲーション装置2のそれぞれ現在位置と弱者用携帯電話端末3のそれぞれの現在位置と、道路ネットワークDB106の情報に基づいて行うことができる。
この場合、注意情報提供部111は、どの位置で、どのナビゲーション装置2と、どの弱者用携帯電話端末3とが、所定距離より接近したのかを把握できる。そこで、注意情報提供部111は、所定距離より接近した当該ナビゲーション装置2と当該弱者用携帯電話端末3のそれぞれに対して、上述もしたようにそれぞれに応じた注意情報を提供する。
また、支援サーバ装置1では、利用者DB104において、弱者用携帯電話端末3に対して、保護者用携帯電話端末4が対応付けられていれば、これを特定できる。このため、注意情報提供部111は、ナビゲーション装置と所定距離より接近した弱者用携帯電話端末3に対応付けられている保護者用携帯電話端末4に対しても注意情報を提供する。
このように、この実施の形態の支援サーバ装置1は、高齢者の使用するナビゲーション装置2の最新の現在位置や弱者用携帯電話端末3の最新の現在位置を管理する。そして、ナビゲーション装置2に対しては、児童生徒、幼児等の交通弱者と遭遇し難いルートを探索してこれを提供する。また、当該探索したルートを移動中のナビゲーション装置2に対しては、これから走行するルート上に児童生徒、幼児等が存在するようになった場合には、ルートの変更を促すことができる。また、ナビゲーション装置2と弱者用携帯電話端末3とが所定距離より接近した場合には、その双方に対して、また、保護者用携帯電話端末4に対して、注意喚起を行うことができる。
[ナビゲーション装置2の構成例]
図6は、この実施の形態のナビゲーション装置2の構成例を説明するためのブロック図である。この実施の形態のナビゲーション装置2は、上述もしたようにスマートフォンなど呼ばれる高機能携帯電話端末により実現される。
図6において、無線通信部201は、ネットワーク5を通じて受信した信号を自機(ナビゲーション装置2)が処理可能なデータに変換して取り込んだり、送信用の種々のデータをプロトコルに準拠した信号に変換して自機からネットワーク5に送出したりする。なお、無線通信部201には、送受信アンテナ201Aが接続されている。制御部202は、ナビゲーション装置2の各部を制御するものであり、図示しないが、CPU、ROM、RAMがCPUバスを通じて接続されて構成されたコンピュータ装置である。また、制御部202は、種々のアプリケーションプログラムの実行部としも機能するものであり、この実施の形態においては、ナビゲーション機能を実現するナビゲーション処理部としての機能をも実現する。
記憶装置203は、記録媒体として不揮発性メモリを備え、種々のアプリケーションプログラムや種々の処理により得られたデータ等の不揮発性メモリへの書込み/記録保持/読み出し/削除を行う。操作部204は、ナビゲーション装置2に設けられたハードウェアキーからなり、ユーザーからの操作入力を受け付けて、受け付けた情報を制御部202に供給する。なお、操作部204に設けられたハードウェアキーは例えば電源のオン/オフキーや基本機能を実行するための幾つかのファンクションキー等である。
時間制御部205は、現在年月日、現在曜日、現在時刻を管理する。GPS部206およびGPSアンテナ206Aは、自機の現在位置を測位する。表示部207は、種々の画像データや映像データの供給を受けて、これを映像信号に変換し、当該映像信号に応じた画像や映像を自己の表示画面に表示する。また、表示部207の表示画面に貼付されたタッチパネル208は、表示画面に表示される情報と共に、いわゆるソフトウェアキーを構成する。したがって、制御部202は、タッチパネル208からのユーザーの指示位置を示す情報と当該指示位置に対応する表示部207の表示画面上に表示された情報とに基づいて、ユーザーからの指示入力が認識できるようになっている。
音声出力部209は、種々の画像データの供給を受けて、これを音声信号に変換し、これをスピーカ210に供給する。これにより、スピーカ210から当該音声データに応じた音声が放音される。ルート探索要求部211は、制御部202の制御の下、タッチパネル208を通じて受け付けたユーザーからの出発地や目的地等の指示入力に応じて、ルート探索要求を形成し、無線通信部201を通じて支援サーバ装置1に送信する処理を行う。
現在位置通知部212は、制御部202の制御の下、所定のタイミング毎に、現在位置と自機の識別情報である利用者IDなどからなるプローブ情報を形成し、これを無線通信部201を通じて支援サーバ装置1に送信する。なお、当該プローブ情報には、現在位置の取得時刻を含めるなどしてもよい。また、現在位置はGPS部206を通じて取得するものであり、取得時刻は現在位置の取得タイミングで時間制御部205から取得できる。また、自機の識別情報である利用者IDは、例えば、記憶装置203に予め記録されているものである。
通話処理部213は、制御部202の制御の下、無線通信部201を通じて受信する相手先からの音声データを復号して音声信号に変換し、これを受話器213Rに供給する。また、通話処理部213は、送話器213Sによって収音したユーザーの音声を、音声データに変換し、無線通信部201を通じて相手先に送信する。
このような構成を有するナビゲーション装置2は、上述もしたように、高齢者運転モードと通常運転モードとを備えている。そして、通常運転モードが選択された場合には、支援サーバ装置1に対してルート探索要求を行うと、出発地から目的地までの距離や目的地に到達するまでに掛かる時間などの評価値(コスト)に基づくルート探索の結果を支援サーバ装置1から得ることができる。そして、従来と同様にナビゲーション処理を行うことができる。
これに対して、高齢者運転モードが選択された場合には、現在位置通知部212が所定のタイミング毎に、自機の現在位置を取得し、これに自機の識別情報を付加して、支援サーバ装置1に送信する処理を開始する。そして、この場合に、支援サーバ装置1に対してルート探索要求を行う場合には、ナビゲーション装置2は、自機が高齢者運転モードにされていることを示す情報をも含めたルート探索要求を行う。これにより、支援サーバ装置1から弱者用携帯電話端末3の現在位置をも考慮したルート探索の結果を得て、児童生徒、幼児等の交通弱者と遭遇する可能性の低いルートを走行するようにナビゲーション処理を行うことができる。
また、高齢者運転モードとされているときには、支援サーバ装置1から児童生徒、幼児等の交通弱者が存在するようになったルートを避けるように、ルートの変更指示(変更案内)の提供を受けて、ルートの変更を行うこともできる。さらに、自機と弱者用携帯電話端末3との距離が所定距離より近づいた場合に、注意情報の提供を受けて、これを出力することにより、ユーザーに児童生徒、幼児等の交通弱者が近くにいることの注意喚起を運転者に対して促すことができる。
[弱者用携帯電話端末3の構成例]
図7は、この実施の形態の弱者用携帯電話端末3の構成例を説明するためのブロック図である。図6と図7を比較すると分かるように、この実施の形態の弱者用携帯電話端末3の基本的な構成は、高機能携帯電話端末によって実現されるナビゲーション装置2とほぼ同様のものである。
図7に示した弱者用携帯電話端末3において、300番代の参照符号を付して示した各部分は、図6に示したナビゲーション装置2において、200番代の参照符号を付して示した対応する各部分と同様に構成されている。そして、弱者用携帯電話端末3は、ナビゲーション処理を行う必要は無いので、ナビゲーション装置2が備えていたルート探索要求部211に対応する処理部は備えていない。そして、制御部302は、支援サーバ装置1からの注意情報の出力処理を行うために、注意情報出力部としての機能をも実現する。当該機能は、ナビゲーション装置2においては、同様に制御部202が実現するナビゲーション処理部としての機能により実現されるものである。
そして、この実施の形態の弱者用携帯電話端末3は、現在位置通知部312が所定のタイミング毎に、自機の現在位置を取得し、これに自機の識別情報を付加して、支援サーバ装置1に送信する処理を行う。弱者用携帯電話端末3においても、現在位置の取得時刻を現在位置と共に通知してもよい。また、現在位置はGPS部306を通じて取得するものであり、取得時刻は現在位置の取得タイミングで時間制御部305から取得できる。また、自機の識別情報である利用者IDは、例えば、記憶装置303に予め記録されているものである。
また、制御部302が実現する注意情報出力処理部としての機能により、自機とナビゲーション装置2との距離が所定距離より近づいた場合に、支援サーバ装置1から注意情報の提供を受けて、これを出力する。これにより、高齢者が運転する自動車が近づいてくることの注意喚起を行うことができる。
なお、保護者用携帯電話端末4は、自機の現在位置を支援サーバ装置1に通知する必要は無く、支援サーバ装置1からの注意情報の提供を受けて、これを出力する機能を備えればよい。このため、保護者用携帯電話端末4は、図7に示した弱者用携帯電話端末3の現在位置通知部312を備えない点を除いて、図7に示した弱者用携帯電話端末3と同様の構成を有するものとなる。
[交通安全支援システムを構成する各機器の処理]
次に、この実施の形態の交通安全支援システムを構成する各機器で行われる処理について、フローチャートを参照しながら具体的に説明する。
[ナビゲーション装置2でのナビゲーション処理]
まず、ナビゲーション装置2で実行されるナビゲーション処理について説明する。図8は、当該ナビゲーション処理を説明するためのフローチャートである。図7に示す処理は、ナビゲーション装置2の表示部207に表示された実行可能な処理に対応する複数のアイコンボタンの中から、ナビゲーション処理を実行させるためのものを、タッチパネル208を通じて選択した場合に制御部202において実行される。
図8に示す処理が実行されると、制御部202は、表示部207にモード選択画面を表示し、タッチパネル208を通じてユーザーからのモード選択を受け付ける(ステップS101)。このステップS101では、高齢者運転モードと通常運転モードとの内のいずれかを選択できる。ここで、高齢者運転モードは、高齢者が運転する場合に用いるモードであり、上述もしたように、児童生徒、幼児等の交通弱者との遭遇を極力抑えたルートを走行できるようにし、遭遇することが予測される場合には、注意喚起を行うことが可能なものである。また、通常運転モードは、高齢者以外の者が運転する場合に用いるモードであり、従来と同様に距離と時間とを考慮した評価値に基づくルート探索を行って、従来と同様のナビゲーション(道案内)を行うものである。
そして、制御部202は、高齢者運転モードが選択されたか否かを判別する(ステップS102)。ステップS102の判別処理において、高齢者運転モードが選択されたと判別した時には、制御部202は例えばRAMに高齢者運転モードが選択されたことを示すフラグを立てるなどの自機を高齢者運転モードに設定する処理を行う(ステップS103)。この後、後述する高齢者用ナビゲーション処理を実行する(ステップS104)。
また、ステップS102の判別処理において、高齢者運転モードが選択されていないと判別した時には、通常運転モードが選択されたと判別する。この場合、制御部202は例えばRAMに通常運転モードが選択されたことを示すフラグを立てるなどの自機を通常運転モードに設定する処理を行う(ステップS105)。この後、通常のナビゲーション処理を実行する(ステップS106)。このステップS106の通常のナビゲーション処理は、従来から行われているナビゲーション処理であり、上述もしたように、距離と時間とを考慮した評価値に基づくルート探索を行って道案内を行うものである。
そして、ステップS104で実行された高齢者用ナビゲーション処理やステップS106で実行された通常ナビゲーション処理が終了すると、制御部202は所定の終了処理を実行する(ステップS107)。ステップS107では、表示部207の表示画面をナビゲーション処理実行前の元の表示画面に戻したり、選択されたモードに応じたRAMのフラグをクリアしたりするなどの処理が行わる。この後、この図8に示すナビゲーション処理を終了させる。
[高齢者用ナビゲーション処理]
次に、図8を用いて説明したナビゲーション処理のステップS104で実行される高齢者用ナビゲーション処理の詳細について説明する。図9は、当該高齢者用ナビゲーション処理を説明するためのフローチャートである。
図9に示す高齢者用ナビゲーション処理が実行されると、制御部202は、まず、現在位置通知部212を制御し、所定のタイミング毎に自機の現在位置を支援サーバ装置1に通知する処理を開始する(ステップS201)。このステップS201の処理は、所定のタイミング毎に、GPS部206を通じて自機の現在位置を取得し、これに自機のID(例えば利用者ID)を付加して支援サーバ装置1に送信するものである。
この後、制御部202は、タッチパネル208を通じてユーザーからの操作入力を受け付ける(ステップS202)。そして、制御部202は、ルート探索を行うことを指示する操作入力を受け付けたか否かを判別する(ステップS203)。ステップS203の判別処理において、ルート探索を行うことを指示する操作入力を受け付けたと判別したときには、制御部202はルート探索要求部211を制御し、ルート探索処理を実行する(ステップS204)。
ステップS204においては、ルート探索要求部211が機能し、まず、タッチパネル208を通じて出発地や目的地等の必要な情報の入力を受け付ける。そして、受け付けた情報と、自機が高齢者運転モードであることを示す情報と、自機の識別IDを含むルート探索要求を形成し、これを支援サーバ装置1に送信する。これに応じて支援サーバ装置1から送信されてくるルート探索結果や地図情報を取得する。という一連の処理を行う。この場合、支援サーバ装置1からは、児童生徒、幼児等の交通弱者と遭遇する可能性の低いルートが探索されて提供される。
そして、ステップS204の処理の後、制御部202は、支援サーバ装置1からのルート探索結果を用いて、運転者である高齢者に対するナビゲーション処理(道案内処理)を開始する(ステップS205)。このステップS205においては、支援サーバ装置1から提供される地図情報に応じた地図とルート探索の結果得られたルートを示す情報とを表示部207に表示する。そして、GPS部206を通じて取得する自機の現在位置をも当該地図上に示してナビゲーション(道案内処理)を行う。
この後、制御部202は、無線通信部201を通じて、支援サーバ装置1からのルート変更情報や注意情報を受信するようにし(ステップS206)、ルート変更情報や注意情報を取得したか否かを判別する(ステップS207)。ステップS207の判別処理において、ルート変更情報や注意情報を受信したと判別した時には、それらを出力する処理を実行する(ステップS208)。
ステップS208では、受信したルート変更情報や注意情報が音声データである場合には、それらを音声出力部209に供給し、スピーカからそれらに応じた音声を放音する処理を行う。また、受信したルート変更情報や注意情報が映像データである場合には、それらを表示部207に供給し、それらに応じた映像を表示部207に表示する処理を行う。また、受信したルート変更情報や注意情報が音声データと映像データとである場合には、上述した音声の放音処理と映像の表示処理との両方を行う。また、受信したルート変更情報や注意情報がアラーム音の放音を指示する制御データである場合には、音声出力部209にアラーム音用の音声データを供給してアラーム音を放音する処理を行う。
そして、ステップS208の処理の後と、ステップS207の判別処理において、ルート変更情報や注意情報は受信していないと判別した時には、制御部202は、ステップS202からの処理を繰り返す。
また、ステップS203の判別処理において、ルート探索を行うことを指示する操作入力は受け付けていないと判別したときには、制御部202は、ナビゲーション処理の終了を指示する操作入力を受け付けたか否かを判別する処理を行う(ステップS209)。ステップS209の判別処理において、ナビゲーション処理の終了を指示する操作入力を受け付けていないと判別したときには、制御部202は、ステップS206からの処理を実行する。すなわち、支援サーバ装置1からのルート変更情報や注意情報の受信や出力処理を行う。
また、ステップS209の判別処理において、ナビゲーション処理の終了を指示する操作入力を受け付けたと判別したとする。この場合、制御部202は、ステップS201で開始させた現在位置の通知処理やステップS205で開始させたナビゲーション処理を終了させるなど所定の終了処理を実行する(ステップS210)。この後、制御部202は、図8に示したステップS104の処理に戻り、上述したように、図8に示した処理を終了させることになる。
このように、ナビゲーション装置2においては、図8、図9に示す処理を通じて、高齢者運転モードを選択した時には、児童生徒、幼児等の交通弱者と遭遇する可能性が低いルートを利用して目的地に向かうことができる。また、児童生徒、幼児等の交通弱者と遭遇しそうなときには、運転者である高齢者に注意喚起を促すことができる。
[弱者用携帯電話端末3での注意情報出力処理]
次に、この実施の形態の弱者用携帯電話端末3で実行される注意情報出力処理について説明する。図10は、当該注意情報出力処理を説明するためのフローチャートである。図10に示す処理は、弱者用携帯電話端末3の表示部307に表示される所定のメニューから当該注意情報出力処理に対応する項目を、タッチパネル308を通じて選択した場合に、制御部302において実行される。
図10に示す注意情報出力処理が実行されると、制御部302は、まず、現在位置通知部312を制御し、所定のタイミング毎に自機の現在位置を支援サーバ装置1に通知する処理を開始する(ステップS301)。このステップS301の処理は、所定のタイミング毎に、GPS部306を通じて自機の現在位置を取得し、これに自機の識別ID(例えば利用者ID)を付加して支援サーバ装置1に送信するものである。
この後、制御部302は、タッチパネル308を通じてユーザーからの操作入力を受け付ける(ステップS302)。そして、制御部302は、注意情報出力処理を終了することを指示する操作入力を受け付けたか否かを判別する(ステップS303)。ステップS303の判別処理において、注意情報出力処理を終了することを指示する操作入力を受け付けていないと判別したとする。この場合、制御部302は、無線通信部301を通じて、支援サーバ装置1からの注意情報を受信するようにし(ステップS304)、注意情報を取得したか否かを判別する(ステップS305)。ステップS305の判別処理において、注意情報を受信したと判別した時には、それを出力する処理を実行する(ステップS306)。
ステップS306では、受信した注意情報が音声データである場合には、それを音声出力部309に供給し、スピーカからそれに応じた音声を放音する処理を行う。また、受信した注意情報が映像データである場合には、それを表示部307に供給し、それに応じた映像を表示部307に表示する処理を行う。また、受信した注意情報が音声データと映像データとである場合には、上述した音声の放音処理と映像の表示処理との両方を行う。また、受信した注意情報がアラーム音の放音を指示する制御データである場合には、音声出力部209にアラーム音用の音声データを供給してアラーム音を放音する処理を行う。
そして、ステップS306の処理の後と、ステップS305の判別処理において、注意情報は受信していないと判別した時には、制御部302は、ステップS302からの処理を繰り返す。
また、ステップS303の判別処理において、注意情報出力処理を終了することを指示する操作入力を受け付けたと判別したとする。この場合、制御部302は、ステップS301で開始させた現在位置の通知処理を終了させるなど所定の終了処理を実行し(ステップS307)、この図10に示す注意情報出力処理を終了させる。
このように、弱者用携帯電話端末3においては、図10に示す処理を通じて、注意情報出力処理を実行した時には、所定のタイミング毎に自機の現在位置を支援サーバ装置1に通知できる。さらに、ナビゲーション装置2と所定距離より近づいた場合に、支援サーバ装置1からの注意情報の提供を受けて、これを出力し、児童生徒、幼児等の交通弱者に対して、高齢者の運転する自動車が近づいていることを通知できる。
なお、保護者用携帯電話端末4の場合には、所定のタイミング毎に自機の現在位置を通知する処理を行う必要はない。このため、保護者用携帯電話端末4では、支援サーバ装置1からの注意情報を受信して、これを出力する処理を基本的に常時実行するようにしておけばよい。
[支援サーバ装置1で実行される処理]
次に、この実施の形態の支援サーバ装置1で実行される処理について説明する。この実施の形態の支援サーバ装置1では、大きく分けると以下に説明する要求等受信処理とルート変更及び注意喚起処理の2つの処理を常時実行している。
[要求等受信処理]
まず、要求等受信処理について説明する。図11は、この実施の形態の支援サーバ装置1で実行される要求等受信処理について説明するためのフローチャートである。支援サーバ装置1の制御部102は、通信I/F101を通じて、常時、自機宛ての情報を受信するようにし(ステップS401)、自機宛ての情報を受信したか否かを判別する(ステップS402)。ステップS402の判別処理で、自機宛ての情報を受信していないと判別したときには、ステップS401からの処理を繰り返し、自機宛ての情報の到来(受信)を待つ。
ステップS402の判別処理において、自機宛ての情報を受信したと判別したときには、制御部102は、受信した当該情報はルート探索要求か否かを判別する(ステップS403)。ステップS403の判別処理において、ルート探索要求を受信したと判別したときには、制御部102は、当該ルート探索要求は高齢者運転モードであることを示す情報が付加されているか否かを判別する(ステップS404)。
ステップS404の判別処理において、受信したルート検索要求に高齢者運転モードであることを示す情報が付加されていると判別したとする。この場合、制御部102は、ルート探索部108を制御し、出発地から目的地までのルートであって、児童生徒、幼児等の交通弱者の少ないルートを探索して、これを要求元のナビゲーション装置2に通知(返信)する処理を実行する(ステップS405)。すなわち、ルート探索部108は、現在位置ファイル107の情報をも考慮したルート探索処理を行う。この後、制御部102は、ステップS401からの処理を繰り返す。
また、ステップS404の判別処理において、受信したルート検索要求に高齢者運転モードであることを示す情報は付加されていないと判別したとする。この場合、制御部102は、ルート探索部108を制御し、距離や時間に関する表価値を用いた通常のルート探索を行って、その結果を要求元のナビゲーション装置2に通知(返信)する処理を実行する(ステップS406)。この場合には、ルート探索部108は、現在位置ファイル107の情報を考慮することはない。この後、制御部102は、ステップS401からの処理を繰り返す。
また、ステップS403の判別処理において、ルート探索要求は受信していないと判別したときには、制御部102は、受信した自機宛ての情報は、ナビゲーション装置2や弱者用携帯電話端末3からの現在位置の通知情報か否かを判別する(ステップS407)。ステップS407の判別処理において、受信した自機宛ての情報は現在位置の通知情報であると判別したときには、制御部102は、受信した現在位置の通知情報で、現在位置ファイル107の情報を更新する処理を行う(ステップS408)。
ステップS408では、同じ送信元からの現在位置の通知情報が現在位置ファイル107に存在しない場合には、これを追加し、存在する場合には新しい現在位置の通知情報に書き換える処理を行う。この後、制御部102は、ステップS401からの処理を繰り返す。
また、ステップS407の判別処理において、受信した自機宛ての情報は現在位置の通知情報ではないと判別したときには、制御部102は、当該受信した情報に応じた処理を実行する(ステップS409)。ステップS409では、例えば、ルート探索を行ったナビゲーション装置2からの目的地に到着したことの通知を受けて、探索結果ファイル109から当該ナビゲーション装置2に提供したルート探索結果を消去するなどの処理を行うことができる。この他にも、利用者DB104の追加、変更、削除処理や、要求に応じたエリアの単なる地図情報の提供処理等の種々の処理を行うことができる。この後、制御部102は、ステップS401からの処理を繰り返す。
このように、この図11に示す要求等受信処理により、支援サーバ装置1は、自機宛ての情報を受信し、これに応じて適切な処理を実行できる。
[ルート変更及び注意喚起処理]
次に、ルート変更及び注意喚起処理について説明する。図12は、この実施の形態の支援サーバ装置1で実行されるルート変更及び注意喚起処理について説明するためのフローチャートである。図12に示す処理が実行されると、支援サーバ装置1の制御部102は、ルート誘導部110を制御し、ルート探索したルートの変更の必要性をチェックする(ステップS501)。このステップS501の処理は、ルート探索要求に応じてルート探索を行い、その結果を提供した高齢者運転モードのナビゲーション装置2のそれぞれについて、提供したルート探索結果に変更の必要性が有るかどうかをチェックするものである。
この場合、ルート誘導部110は、ルート探索を行った高齢者運転モードのナビゲーション装置2のそれぞれが、これから走行するルート上に児童生徒、幼児等の交通弱者が存在するか否かをチェックする。当該チェック処理は、探索結果ファイル109の情報に現在位置ファイル107のナビゲーション装置2の現在位置及び弱者用携帯電話端末3の現在位置を考慮して行う。そして、これから走行するルート上に児童生徒、幼児等の交通弱者が存在することが判明したナビゲーション装置2については、ルート誘導部110は、交通弱者がより少ないルートを探索し、ルート変更情報を作成する。そして、制御部102は、ステップS501で作成されたルート変更情報を、利用者DB104の情報に基づいて送信するナビゲーション装置2を特定し、当該ナビゲーション装置2に対してルート変更情報を送信する(ステップS502)。
次に、制御部102は、注意情報提供部111を制御し、注意喚起が必要な相手先を特定する処理を行う(ステップS503)。ステップS503の処理では、現在位置ファイル107のナビゲーション装置2の現在位置及び弱者用携帯電話端末3の現在位置と、道路ネットワークDB106の情報に基づいて、所定距離より近づいたナビゲーション装置2と弱者用携帯電話端末3とを特定する。
この後、注意情報提供部111は、利用者DB104の登録情報を利用し、ステップS503において特定した相手先に対して、注意喚起を促す情報を送信する(ステップS504)。なお、ステップS504では、ナビゲーション装置2の高齢者、弱者用携帯電話端末3の児童生徒、幼児等の弱者、弱者用携帯電話端末3に対応付けけられている保護者用携帯電話端末4の保護者のそれぞれに対して、注意情報を送信する。この後、制御部102は、ステップS501からの処理を繰り返す。
このように、支援サーバ装置1は、常時、高齢者が利用するナビゲーション装置2の現在位置と児童生徒、幼児等の交通弱者が利用する弱者用携帯電話端末3との現在位置とを監視し、それらが遭遇しそうな場合をいち早く検知し、これを双方に通知できる。また、弱者用携帯電話端末3を利用する保護者の保護者用携帯電話端末4に通知できる。
[実施の形態の効果]
高齢者が運転する自動車と、児童生徒、幼児等の交通弱者とが遭遇する場合を極力少なくし、これらの者が関係した交通事故を未然に防ぐことができる。また、高齢者が運転する自動車と、児童生徒、幼児等の交通弱者とが遭遇しそうな場合には、その双方に注意喚起を促すことができるので、交通事故を未然に防止できる。
また、児童生徒、幼児等の交通弱者の保護者に対しても、高齢者が運転する自動車と、児童生徒、幼児等の交通弱者とが遭遇する可能性がある場合を通知できるので、幼児等の交通事故をその保護者が主体となって防ぐこともできる。
[変形例]
なお、上述した実施の形態においては、支援サーバ装置1が主体となって、ルート探索処理、ルート変更処理、注意喚起処理を行うようにしたが、これに限るものではない。例えば、地図DBや道路ネットワークDBなどを自機の記録装置内に備え、自機において、ルート探索を行う機能を有するナビゲーション装置を用いる場合を考える。この場合には、ルート探索処理やルート変更処理、また、当該ナビゲーション装置に対する注意喚起処理を当該ナビゲーション装置において行うこともできる。この場合、ナビゲーション装置は、弱者用携帯電話端末3の現在位置情報の提供を支援サーバ装置1から受けて、これをも考慮し、ルート探索処理やルート変更処理、また、当該ナビゲーション装置に対する注意喚起処理を行うようにすればよい。
また、同様に考えれば、弱者用携帯電話端末3や保護者用携帯電話端末4においても、ナビゲーション装置2の現在位置や地図情報等の提供を支援サーバ装置1から受けることにより、自機において注意喚起処理を自機において行うこともできる。
また、上述した実施の形態においては、ナビゲーション装置2に高齢者運転モードと通常運転モードとを備えるようにしたが、これに限るものではない。例えば、初心者運転モードやペーパードライバ運転モードなど、自動車の運転になれていない人用の運転モードを設け、それらの運転モードが選択された場合には、上述した高齢者運転モードと同様の対応を取るようにすることもできる。
また、上述した弱者用携帯電話端末3は、児童生徒、幼児等の交通弱者が用いるものとして説明した。そして、交通弱者には、児童生徒、幼児の他、妊婦の方、高齢者の方、身体に障害のある方など、とっさの緊急避難行動を取ることが難しい種々の方々が含まれる。
また、上述した実施の形態の支援サーバ装置1のルート探索部108で行われる交通弱者が少ないルートの探索は、種々の方法を用いて行うことができる。例えば、指示された出発地から目的地までの複数のルートを設定し、その複数のルートの中ら、弱者用携帯電話端末3を携帯(所持)する交通弱者の少ないルートを選択する方法を用いることがでる。この場合、設定した複数のルート上の交通弱者の数とそれぞれの移動方向、また、設定した複数のルートのそれぞれの近傍の交通弱者の数とそれぞれの移動方向とを考慮する。そして、当該設定した各ルートから出る交通弱者と各ルートに入る交通弱者とを予測して、最も交通弱者が少なくなるルートを選択できる。
この他にも、ルート探索時において、予め設定されるエリア毎に交通弱者の存在密度を求め、交通弱者の存在密度の高いエリアを避けるように、ルートを探索する方法を用いることができる。この場合、設定した複数のエリア内の交通弱者の数とそれぞれの移動方向、また、設定した複数のエリア近傍の交通弱者の数とそれぞれの移動方向とを考慮する。そして、当該設定した各エリアから出る交通弱者と各エリアに入る交通弱者とを予測して、最も交通弱者が多くなるエリアを避けるようにして、ルート探索を行うようにできる。この他にも、種々の方法を用いたルート探索が可能である。もちろん、出発地から目的地までの距離や移動に掛かる時間等を考慮してもよい。
また、所定距離より近づいたナビゲーション装置2と弱者用携帯電話端末3とを特定する方法としては、例えば、ナビゲーション装置2のそれぞれを基準(中心)として、半径500メートル以内のエリア内に存在する弱者用携帯電話端末3は、所定距離より近づいたと判別できる。なお、ここでは、半径500メートル以内のエリアとしたが、当該半径は種々の値とすることができる。また、道路ネットワーク上において、道路上の距離で、所定距離より近づいた場合に、これを所定距離より近づいたと判別することもできる。この場合には直線距離ではなく、道路に沿った距離とされ、より実際の移動距離に応じて、所定距離より近づいたか否かの判別が可能になる。その他にも、種々の方法を用いることができる。
なお、国勢調査等により、児童生徒、幼児等の交通弱者の多く居住するエリア、例えば、団地の多いエリアなどについては、初めから通行しないエリアとして特定しておくことも可能である。
[その他]
上述した実施の形態の説明からも分かるように、弱者用携帯電話端末3の無線通信部301、GPS部306、現在位置通知部312が、携帯通信端末の通信手段、現在位置取得手段、通知処理手段としての機能を実現している。
また、ナビゲーション装置2の無線通信部201、ルート探索要求部211、制御部202、GPS部206が、ナビゲーション装置の通信手段、要求通知手段、ナビゲーション手段、現在位置取得手段を実現している。また、ナビゲーション装置2の現在位置通知部212、制御部202が、ナビゲーション装置の通知処理手段、ルート変更処理手段としての機能を実現している。
また、支援サーバ装置1の通信I/F101、現在位置ファイル107、ルート探索部108が、支援サーバ装置の通信手段、端末位置記憶手段、ルート探索手段としての機能を実現している。また、支援サーバ装置1の現在位置ファイル107、ルート誘導部110が、支援サーバ装置のナビゲーション位置記憶手段、ルート誘導手段としての機能を実現している。
また、主に上述した図8〜図12のフローチャートを用いて説明した処理が、この発明の交通安全支援方法に対応している。
1…支援サーバ装置(ナビゲーション支援サーバ装置)、101…通信I/F、102…制御部、103…記憶装置、104…利用者DB(利用者データベース)、105…地図DB(地図データベース)、106…道路ネットワークDB(道路ネットワークデータベース)、107…現在位置ファイル、108…ルート探索部、109…探索結果ファイル、110…ルート誘導部、111…注意情報提供部、2…ナビゲーション装置、201A…送受信アンテナ、201…無線通信部、202…制御部、203…記憶装置、204…操作部、205…時間制御部、206…GPS部、206A…GPSアンテナ、207…表示部、208…タッチパネル、209…音声出力部、210…スピーカ、211…ルート探索要求部、212…現在位置通知部、213…通話処理部、213R…受話器、213S…送話器、3…弱者用携帯電話端末、301A…送受信アンテナ、301…無線通信部、302…制御部、303…記憶装置、304…操作部、305…時間制御部、306…GPS部、306A…GPSアンテナ、307…表示部、308…タッチパネル、309…音声出力部、310…スピーカ、312…現在位置通知部、313…通話処理部、313R…受話器、313S…送話器、4…保護者用携帯電話端末、5…ネットワーク、6…GPS衛星

Claims (7)

  1. 児童生徒、幼児等の交通弱者が携帯する携帯通信端末と、交通安全支援装置とがネットワークを通じて接続可能に構成される交通安全支援システムであって、
    前記携帯通信端末は、
    前記ネットワークを通じて通信を行う通信手段と、
    自機の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
    所定のタイミング毎に前記現在位置取得手段から現在位置を取得して、自機の識別情報と共に前記通信手段を通じて前記交通安全支援装置に通知する通知処理手段と
    を備え、
    前記交通安全支援装置は、
    前記ネットワークを通じて通信を行う通信手段と、
    前記通信手段を通じて受信する前記携帯通信端末からの最新の現在位置を、送信元の携帯通信端末毎に記憶する端末位置記憶手段と、
    ユーザーからの指示に応じて、出発地から目的地までのルートを前記端末位置記憶手段の情報を考慮して前記携帯通信端末の少ないルートを探索するルート探索手段と、
    前記ルート探索手段からの探索結果に基づいてナビゲーション処理を行うナビゲーション手段と、
    自機の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
    自機の現在位置と前記端末位置記憶手段の情報と前記ルート探索手段の探索結果とに基づいて、必要に応じてルートの変更を指示するルート誘導手段と
    を備えることを特徴とする交通安全支援システム。
  2. 請求項1に記載の交通安全支援システムであって、
    前記交通安全支援装置は、移動体に搭載されるナビゲーション装置と支援サーバ装置とがネットワークを通じて接続されることにより構成され、
    前記ナビゲーション装置は、
    前記ネットワークを通じて通信を行う通信手段と、
    ユーザーからの指示に応じて、出発地から目的地までのルート探索要求を形成し、前記通信手段を通じて前記支援サーバ装置に送信する要求通知手段と、
    前記通信手段を通じて受信する前記支援サーバ装置からのルート探索情報に基づいてナビゲーション処理を行う前記ナビゲーション手段と、
    自機の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
    所定のタイミング毎に前記現在位置取得手段から現在位置を取得して、自機の識別情報と共に前記通信手段を通じて前記支援サーバ装置に通知する通知処理手段と、
    前記通信手段を通じて受信する前記支援サーバ装置からのルート変更情報を、出力手段を通じて出力するように処理するルート変更処理手段と
    を備え、
    前記支援サーバ装置は、
    前記ネットワークを通じて通信を行う通信手段と、
    前記通信手段を通じて受信する前記携帯通信端末からの最新の現在位置を、送信元の携帯通信端末毎に記憶する前記端末位置記憶手段と、
    前記通信手段を通じて前記ナビゲーション装置からの前記ルート探索要求を受信した場合に、前記端末位置記憶手段の情報を考慮して前記携帯通信端末の少ないルートを探索し、探索結果を、前記通信手段を通じて要求元の前記ナビゲーション装置に提供する前記ルート探索手段と
    前記通信手段を通じて受信する前記ナビゲーション装置からの最新の現在位置を、送信元のナビゲーション装置毎に記憶するナビゲーション位置記憶手段と、
    前記ナビゲーション位置記憶手段の情報と、前記端末位置記憶手段の情報と、前記ナビゲーション装置からの前記ルート探索要求に応じて行ったルート探索の結果とに基づいて、必要に応じてルートの変更指示を、前記通信手段を通じて前記ナビゲーション装置に提供する前記ルート誘導手段と
    を備えることを特徴とする交通安全支援システム。
  3. 請求項2に記載の交通安全支援システムであって、
    前記ナビゲーション装置は、
    高齢者運転モードを選択する選択手段を備え、
    前記要求通知手段は、前記選択手段を通じて高齢者運転モードが選択された場合には、高齢者運転モードが選択されたことを示す情報を含めた前記ルート探索要求を形成するものであり、
    前記支援サーバ装置において、前記ルート探索要求に前記高齢者運転モードが選択されたことを示す情報が含められている場合に、
    前記ルート探索手段と前記ルート誘導手段とが機能する
    ことを特徴とする交通安全支援システム。
  4. 請求項2または請求項3に記載の交通安全支援システムであって、
    前記ナビゲーション装置は、
    前記通信手段を通じて受信する前記支援サーバ装置からの注意情報を、出力手段を通じて出力するように処理する注意処理手段を備え、
    前記携帯通信端末は、
    前記通信手段を通じて受信する前記支援サーバ装置からの注意情報を、出力手段を通じて出力するように処理する注意処理手段を備え、
    前記支援サーバ装置は、
    前記ナビゲーション位置記憶手段の情報と、前記端末位置記憶手段の情報とに基づいて、前記ナビゲーション装置と前記携帯通信端末との一方または両方に提供する注意情報を形成して提供する注意情報提供手段と
    を備えることを特徴とする交通安全支援システム。
  5. 請求項4に記載の交通安全支援システムであって、
    前記支援サーバ装置は、児童生徒、幼児等の交通弱者が携帯する携帯通信端末に対して、保護者の通信端末を特定する情報をも所定の記憶手段に記憶しており、
    前記注意情報提供手段は、保護者の前記通信端末にも前記注意情報を提供することを特徴とする交通安全支援システム。
  6. 移動体に搭載されて利用されるナビゲーション装置と、児童、生徒、幼児等の弱者が携帯する携帯通信端末と、支援サーバ装置とがネットワークを通じて接続可能に構成される交通安全支援システムの前記支援サーバ装置であって、
    前記ナビゲーション装置は、ユーザーからの指示に応じて、出発地から目的地までのルート探索要求を形成し、通信手段を通じて前記支援サーバ装置に送信し、通信手段を通じて受信する前記支援サーバ装置からのルート探索情報の提供を受けて、ナビゲーション処理を行うものであり、
    前記ネットワークを通じて通信を行う通信手段と、
    前記通信手段を通じて受信する前記携帯通信端末からの最新の現在位置を、送信元の携帯通信端末毎に記憶する端末位置記憶手段と、
    前記通信手段を通じて前記ナビゲーション装置からの前記ルート探索要求を受信した場合に、前記端末位置記憶手段の情報を考慮して前記携帯通信端末の少ないルートを探索し、探索結果を要求元の前記ナビゲーション装置に提供するルート探索手段と
    を備えることを特徴とする交通安全支援システムの支援サーバ装置。
  7. 児童、生徒、幼児等の弱者が携帯する携帯通信端末と、交通安全支援装置とがネットワークを通じて接続可能に構成される交通安全支援システムで用いられる交通安全支援方法あって、
    前記携帯通信端末においては、
    所定のタイミング毎に現在位置取得手段から現在位置を取得して、自機の識別情報と共に通信手段を通じて前記交通安全支援装置に通知する通知処理工程を有し、
    前記交通安全支援装置においては、
    前記ネットワークを通じて通信を行う通信手段と、
    通信手段を通じて受信する前記携帯通信端末からの最新の現在位置を、送信元の携帯通信端末毎に端末位置記憶手段に記憶する端末位置記憶工程と、
    ユーザーからの指示に応じて、ルート探索手段が、出発地から目的地までのルートを前記端末位置記憶手段の情報を考慮して前記携帯通信端末の少ないルートを探索するルート探索工程と、
    ナビゲーション手段が、前記ルート探索手段からの探索結果に基づいてナビゲーション処理を行うナビゲーション工程と
    を有することを特徴とする交通安全支援方法。
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