JP2014019886A - 取鍋脱ガス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶鋼の脱ガス方法において、溶鋼中の介在物濃度を低位に維持しつつ、溶鋼から効率良く水素を除去する。
【解決手段】本発明の取鍋脱ガス方法は、取鍋2に設けられた2つの底吹き用プラグ3、3から不活性ガスを吹き込みながら取鍋2内の溶鋼の脱ガスを行うに際し、一方の底吹き用プラグ3のガス流量と他方の底吹き用プラグ3のガス流量とに差を付けて前記不活性ガスを吹き込むこととし、0.2≦R≦0.45を満たすように、2つの底吹き用プラグ3、3の各ガス流量を設定すると共に、2つの底吹き用プラグ3、3のガス流量の合計が0.9〜1.8NL/min/tonとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、不活性ガスを吹き込んで溶鋼から水素などのガス成分を除去する取鍋脱ガス方法、より具体的には取鍋内を真空にして溶鋼の脱ガスを行う取鍋脱ガス方法に関するものである。
従来より、転炉や電炉での一次精錬が終了すると、精錬後の溶鋼は取鍋内に装入されて二次精錬工程に搬送される。そして、二次精錬工程にて成分の調整や介在物の除去などが行われている。また、溶鋼は種々のガス成分を含んでいるため、二次精錬工程では、合わせて取鍋で真空脱ガス処理されるのが一般的である。真空脱ガス処理方法としては、RH法、DH法及び取鍋脱ガス法がある。この取鍋脱ガス処理としては、特許文献1〜特許文献4に示すような方法が採用されている。
特許文献1では、取鍋の溶鋼内に不活性ガス(アルゴンガス)を吹き込むポーラスプラグを、取鍋の底部に取鍋側壁に沿って円弧を描くように並べて配設しておき、これら複数のポーラスプラグから不活性ガスを溶鋼中に吹き込んで脱ガスを行う取鍋脱ガス方法が開示されている。特許文献1の取鍋脱ガス方法では、上述した複数のポーラスプラグの配置(円弧の径や中心角)を調整することで、不活性ガスの気泡を溶鋼内に全域に亘って広く分散させられるようになっており、効率的な脱ガス処理を可能としている。
特許文献2では、蓋が設けられた取鍋内に、アルゴンガスの吹きつけ用ランスを設けておき、この吹きつけ用ランスから真空とされた取鍋内の溶鋼にアルゴンガスを吹き込んで脱ガスを行う真空脱水素処理の方法が開示されている。特許文献1の真空脱水素処理の方法では、吹きつけ用ランスの吹きつけ口の高さ(溶鋼表面からの高さ)を800〜3000mmとし、またアルゴンガスの吹き出し流量を15〜200Nm/hrとすることで、溶鋼中の水素濃度を2.0ppm以下という低濃度まで低減できるようになっている。
また、脱ガスを目的とするものではないが、介在物の除去や成分の調整を目的とする取鍋精錬方法として、次の特許文献3や特許文献4に開示されたものが知られている。
例えば、特許文献3には、取鍋に設けられた2つの底吹き用プラグから不活性ガスを吹き込みながら取鍋内の溶鋼の精錬を行う取鍋精錬方法であって、一方の底吹き用プラグのガス流量と、他方の底吹き用プラグのガス流量との流量比を所望の範囲に設定するとともに、両プラグのガス流量の合計流量を所望の範囲に設定することで、取鍋内の溶鋼から介在物を効率よく除去して高清浄な溶鋼を精錬する技術が開示されている。
さらに、特許文献4には、取鍋底部を2つに分け、分けられた一方側にガス吹き込み用のプラグを偏在して設けると共に、これらのプラグと取鍋上部から挿し込まれる通電加熱用電極との位置関係を所望の範囲に規定することにより、取鍋内の溶鋼から脱硫を促進させる技術が開示されている。
特開平5−311229号公報 特開2006−111950号公報 特開2011−214083号公報 特許第3721872号公報
上述した特許文献1の取鍋脱ガス方法では、ポーラスプラグは複数用いられるが、個々のポーラスプラグから吹き込まれる不活性ガスの流量は個々で独立に制御されていない。それゆえ、それぞれのポーラスプラグの流量を個々に変えるなどして、溶鋼の攪拌状態を取鍋内の各部に応じて微妙に調整することはできない。
また、特許文献1の取鍋脱ガス方法では、ポーラスプラグから溶鋼中に吹き込まれる不活性ガスの流量が多く、溶鋼が激しく攪拌されるので、脱ガス面では優れている。しかし
、溶鋼の湯面に浮上したスラグを再び溶鋼中に巻き込んでしまう可能性も高くなるため、溶鋼中の介在物濃度を低位に維持し続けることが困難になる。つまり、特許文献1の取鍋脱ガス方法は、脱ガスと介在物の除去とを両立させることは困難となっている。
一方、特許文献2の真空脱水素処理を行う精錬装置には、Ar吹きつけ用ランスが設けられている。このランスからのスラグ表面へのArガス吹きつけと、底吹き羽口からのArガスの吹き込みを組み合わせることにより、溶鋼からの脱水素を促進している。しかしながら、特許文献2の真空脱水素処理の方法は、底吹きArガス攪拌について、脱水素をより効率良く行う条件を開示するものではない。攪拌条件によっては取鍋内の溶鋼に攪拌が不十分な領域(死水域)が生じやすくなり、溶鋼を十分に攪拌することができないため、脱水素を効率良く行うことができなくなる。なお、当然、1本の吹きつけ用ランスだけでは溶鋼の攪拌状態を細かく調整することはできない。
さらに、特許文献3の精錬方法は、大気中でのLF(Ladle Furnace)等の精錬工程を対象とするものであり、介在物の除去など主目的に行われるものであり、溶鋼からの脱水素に適した攪拌条件を開示するものではない。また、特許文献4も特許文献3と同様に溶鋼から脱水素するのに適した攪拌条件を有していない。それゆえ、特許文献3や特許文献4の精錬方法では、介在物の除去や脱硫は行えても、これらの処理の効率を維持したまま脱ガス処理を効率的に行うことはできない。
本発明は、上述の問題に鑑みて為されたものであり、溶鋼中の介在物濃度を低位に維持しつつ、溶鋼から効率良く水素を除去することができる取鍋脱ガス方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の取鍋脱ガス方法は以下の技術的手段を講じている。
即ち、本発明の取鍋脱ガス方法は、取鍋に設けられた2つの底吹き用プラグから不活性ガスを吹き込みながら取鍋内の溶鋼の脱ガスを行うに際し、一方の底吹き用プラグのガス流量と他方の底吹き用プラグのガス流量とに差を付けて前記不活性ガスを吹き込むこととし、式(1)を満たすように、2つの底吹き用プラグの各ガス流量を設定すると共に、2つの底吹き用プラグのガス流量の合計が0.9〜1.8NL/min/tonとすることを特徴とするものである。
なお、好ましくは、式(1)に代えて、式(2)を満たすように、前記2つの底吹き用プラグの各ガス流量を設定するとよい。
2つの底吹きプラグのガス流量の関係はQ小≦Q大であるので、Rは0.5を越えることはない。
本発明の取鍋脱ガス方法によれば、溶鋼中の介在物濃度を低い値に維持しつつ、溶鋼から効率良く水素を除去することができる。
取鍋の正面断面図である。 取鍋の底部を示す平面図である。 取鍋脱ガス方法の処理条件をまとめた図である。 2次精錬方法を示す図である。 取鍋内での溶鋼の攪拌状態を示した図である。(a)1つのポーラスプラグから不活性ガスを吹き込んだ状態を示し、(b)2つのポーラスプラグから同じ流量の不活性ガスを吹き込んだ状態を示し、(c)2つのポーラスプラグから異なる流量の不活性ガスを吹き込んだ状態を示す図である。 脱水素速度定数に及ぼす流量比Rの影響を示したグラフである。 介在物個数に及ぼす流量比Rの影響を示したグラフである。 取鍋内の溶鋼表面における、界面流速が大きな高速領域と界面流速が小さな低速領域との分布を示したものである。 高速領域と低速領域との面積比に及ぼす流量比Rの影響を示したグラフである。
以下、本発明の取鍋脱ガス方法の実施形態を、図面に基づき説明する。
一般的に製鋼工場では、転炉や電気炉などで一次精錬が終了した溶鋼は、取鍋2に出鋼されて二次精錬工程へと搬送され、この二次精錬工程にて溶鋼の介在物除去や成分調整、脱ガス処理などが行われる。
なお、本発明の取鍋脱ガス方法は、特に鍛鋼品向けの鋼を製造するに際して好適に採用できる。鍛鋼品として優れた鋼を製造するためには、溶鋼に残留する水素ガスを極力低減する必要があるが、溶鋼中の水素が鋼塊になってまで残存し続けると、水素割れといった遅れ破壊を誘発し、製品欠陥となるからである。しかし、本発明の取鍋脱ガス方法は、鍛鋼品向けの鋼に限定されない。また、本発明の取鍋脱ガス方法は、さまざまな脱ガス方式の中でもVD(Vacuum Degasser)方式の精錬装置1に好適である。
以下、本発明の取鍋脱ガス方法について詳しく説明する。
本発明の取鍋脱ガス方法は、取鍋2内に2つの底吹き用プラグ3、3を設けると共にこれらのプラグから吹き込まれる不活性ガスの流量比や両プラグから吹き込まれる不活性ガスの総流量を所望の範囲に保持することで、溶鋼中の介在物濃度を低位に維持しつつ、溶鋼から効率良く水素を除去するものである。
以降では、本発明の取鍋脱ガス方法を説明するにあたり、まず取鍋2の構造から説明する。
図1に示すように、取鍋2は、上方に向かって開口した有底筒状の取鍋本体4と、この
取鍋本体4の開口を閉鎖可能な蓋5とを有している。取鍋本体4の内面には耐火物が内張りされており、取鍋本体4の内部に溶湯を収容できるようになっている。また、取鍋2の蓋5には、取鍋2内を脱気するための脱気口6が形成されている。取鍋本体4の底部7には、不活性ガスを吹き込むための2つの底吹き用プラグ3、3が設けられている。これら2つの底吹き用プラグ3、3は、いずれも不活性ガスの通気を可能とするような多孔状(ポーラス状)の部材から形成されており、取鍋2外から送られてきた不活性ガスを気泡状にして取鍋2内の溶鋼中に供給できるようになっている。
なお、説明の便宜上、2つの底吹き用プラグのうち、一方の底吹き用プラグを第1ポーラスプラグ8、他方の底吹き用プラグ3を第2ポーラスプラグ9として説明する。
図2は取鍋2の底部7を上方から見た図である。
図2に示すように、上述した2つの底吹き用プラグ3のうち、第1ポーラスプラグ8(図2の紙面において取鍋中心Oより下側にある白丸)は、当該ポーラスプラグ8の中心と取鍋中心Oとの距離(d1)が900mmとなる位置に配置されている。また、第2ポーラスプラグ9(図2の紙面において取鍋中心Oより上側にある白丸)は、当該ポーラスプラグ9の中心と取鍋中心Oとの距離(d2)が680mmに配置されている。
両ポーラスプラグ8、9は、取鍋中心Oを通る第1中心線C1(図2において紙面の上下に伸びる直線)を基準にすると、当該中心線C1に対して為す角度が30度となる位置にいずれも配置されている。また、両ポーラスプラグは、第1中心線C1に直交する第2中心線C2(図2において紙面の左右に伸びる直線)を基準にすると、当該第2中心線C2を挟んで互いに上下に分かれて配置(対向配置)されている。
なお、第1ポーラスプラグ8の位置や第2ポーラスプラグ9の位置は、図2に示したものに限定されない。ここで、取鍋中心Oから両ポーラスプラグ8、9までの距離d1、d2は、いずれも取鍋底部7の半径の1/4〜4/5の範囲が望ましい。
というのも、距離d1または距離d2のいずれかが1/4未満となる、すなわち、いずれかのプラグが取鍋2の中心部に近づきすぎると、取鍋2内に収容された溶鋼全体を対流させて、攪拌、混合するために必要な不活性ガスの流量が非常に大きくなるからである。
また、距離d1または距離d2のいずれかが逆に4/5超、即ち、いずれかのプラグが取鍋2の壁面に近づきすぎると、壁面近傍の溶鋼の流れが強くなって、耐火物が溶損する可能性がある。そのため、距離d1、d2は、いずれも取鍋底部7の半径の1/4〜4/5の範囲とされるのが好ましい。
また、取鍋中心Oから第1ポーラスプラグ8の中心に向かう線P1と、取鍋中心Oから第2ポーラスプラグ9の中心に向かう線P2とのなす角度θは、90°〜180°が望ましい。これは、角度θが(90°未満まで)小さくなると両プラグ8、9が接近することとなり、両プラグ8、9が接近しすぎると、両プラグから吹き込まれた不活性ガスにより生じる溶鋼の対流同士が干渉し合い、スラグと溶鋼の界面近傍で下降流が生じることで、溶鋼中へのスラグの撒き込み量が増大する可能性があるためである。なお、両プラグ8、9は同一円周上にあっても、異なる円周上にあっても特に作用効果が影響されるものではない。
取鍋2内の直径(ワークレンガ間の距離)は、図例では2784mmに設定されているが、径が小さくとも特に作用効果が影響されるものではなく、同様の効果を有する。
図4に示すように、本発明の取鍋脱ガス方法は、1次精錬された溶鋼に対して、取鍋2内で成分調整、介在物除去、脱ガスを行う2次精錬に関するものである。この2次精錬は、LF法などを用いて溶鋼の成分調整や介在物除去などを主に行う溶鋼処理(工程)と、この溶鋼処理に引き続いて行われる脱ガス処理(工程)とで構成されている。そして、本発明の取鍋脱ガス方法は、これらの処理の中でも後工程の脱ガス処理に関するものとなっている。脱ガス処理における操業条件は、図3に表の形でまとめている。
本願発明は、操業条件のうち底吹きガスの吹き込み条件に特徴的な構成を有する。すなわち、本発明の取鍋脱ガス方法は、取鍋2内に設けられた2つの底吹き用プラグ3のうち、一方の底吹き用プラグ3(第1ポーラスプラグ8)のガス流量と他方の底吹き用プラグ3(第2ポーラスプラグ9)のガス流量とに差を付けて不活性ガスを吹き込むこととし、
式(1)を満たすように、2つの底吹き用プラグ3の各ガス流量を設定すると共に、2つの底吹き用プラグのガス流量の合計を0.9〜1.8NL/min/tonとするものである。
ただし、2つの底吹きプラグのガス流量の関係はQ小≦Q大であるので、Rは0.5を越えることはない。
次に、図5を用いて、本発明の取鍋脱ガス方法において、上述したような関係が規定された理由について説明する。
図5(a)に示す従来例の取鍋精錬方法のように、1つのポーラスプラグだけを用いて不活性ガスを吹き込んだ場合、取鍋の中心を挟んでポーラスプラグの対角上に溶鋼を攪拌できない死水域が生じてしまい、取鍋内の溶鋼を均等に攪拌することができなくなる可能性がある。死水域の溶鋼は脱ガスされることがないため、溶鋼全体の水素濃度を高めるので、脱ガス効率に劣る。
一方、図5(b)に示すように、2つのポーラスプラグを用いて不活性ガスを吹き込む場合でも、2つのポーラスプラグのガス流量を同程度にしてしまうと、両プラグから吹き込まれた不活性ガスにより生じる溶鋼の対流同士が干渉し合い、それぞれのポーラスプラグの攪拌効果が相殺されてしまい、かえって溶鋼の攪拌が不十分になることがある。この場合も、図5(a)と同様の理由で、脱ガス効率に劣る。
しかし、図5(c)に示すように、2つのポーラスプラグを用いて不活性ガスを吹き込むこととし、且つ、両プラグのガス流量に差をつけて攪拌すると、上述した問題を起こす可能性が低くなる。つまり、第1ポーラスプラグ8によって発生した溶鋼の対流に比べて、第2ポーラスプラグ9によって発生した溶鋼の対流の方が小さくなり、それぞれのプラグにより発生する対流同士が干渉し難くなる。また、第1ポーラスプラグ8によって発生した溶鋼の対流が及ばない場所に、第2ポーラスプラグ9によって発生した溶鋼の対流が入り込み、両プラグの対流同士が相補的に作用し合うため、死水域の発生を抑えて溶鋼を均等に攪拌することが可能となる。したがって、脱ガスされない死水域の溶鋼の発生を抑制することが可能となる。
そこで、本発明では、上述したような取鍋2を用いて取鍋2精錬を行う際に、第1ポーラスプラグ8による不活性ガスの吹き込みのガス流量と、第2ポーラスプラグ9による不活性ガスの吹き込みのガス流量とに差を付けて不活性ガスを吹き込むこととしている。
また、本発明では、2つの底吹き用プラグ3、3から吹き込まれる不活性ガスの流量に単に差を付けるだけでなく、介在物濃度の低減と溶鋼からの効率的な水素除去とが両立できるように、両プラグ3、3から吹き込まれる不活性ガスの流量比や総流量(両プラグの流量の総和)を所望の範囲に設定している。
具体的には、大きいガス流量の方のポーラスプラグ(第1ポーラスプラグ8)の流量を「Q大」とし、ガス流量が小さい方のポーラスプラグ(第2ポーラスプラグ9)の流量を「Q小」としたとき、不活性ガスを吹き込む際に、ポーラスプラグからの吹き込むガスの流量比R(=Q小/(Q大+Q小))が、0.2≦R≦0.45となるように、より好ましくは0.3≦R≦0.4となるように、第1ポーラスプラグ8のガス流量と、第2ポーラスプラグ9のガス流量とを設定している。即ち、不活性ガスを吹き込むに際して、式(
1)を満たすように、第1ポーラスプラグ8及び第2ポーラスプラグ9のガス流量を設定している。なお、第1ポーラスプラグ8と第2ポーラスプラグ9に本質的な区別はなく、ガス流量の大きい方が第1ポーラスプラグ8となる。
ここで、ガス流量の単位NL/min/tonは、1分間当たり、溶鋼1ton当たりの流量を示すものであり、NL・min−1・ton−1若しくはNL/(min・ton)と同義である。
ガスの流量比Rが上述した範囲に設定されるのは、次のような理由からである。
つまり、ガスの流量比Rが0.2よりも小さい場合、例えば、Q大=1.0NL/min/tonの時は、Q小は0.2NL/min/tonより小さい流量となる。この場合、取鍋2に装入された溶鋼の表面に、界面流速の小さい停滞域が生じやすくなる。一般に、物質移動は界面流速が大きいほど進みやすく、このような停滞域が発生すると、溶鋼中でのガス成分(水素ガス)の物質移動が促進されにくくなり、脱水素速度が低下してしまう。その結果、従来条件(例えば、図5(a)に示すように底吹き用プラグ3を1つしか用いない場合(R=0の場合)と同等の脱水素速度しか発揮することができなくなる。
一方、ガスの流量比Rが0.45よりも大きい場合、2つの底吹き用プラグ3、3から吹き込まれた不活性ガスにより発生する溶鋼の流れは大きいものの、これらの溶鋼の流れ(対流)がお互いに干渉し合うことで、溶鋼表面の界面流速がかえって低下し、溶鋼中でのガス成分の物質移動が遅くなってしまう。その結果、Rが0.2よりも小さい場合と同様に、従来条件と同等の脱水素速度しか発揮することができなくなる。
それゆえ、ガスの流量比Rが0.25以上、且つ、0.45以下であれば、界面流速の小さい停滞域が溶鋼表面に発生し難くなり、またそれぞれの底吹き用プラグ3により発生する溶鋼の流れが互いに干渉し合うこともないので、溶鋼中でのガス成分の物質移動を良好な状態に維持したまま、脱水素速度を高めることが可能となる。
特に、ガスの流量比Rが0.3以上、且つ、0.4以下であれば、溶鋼中でのガス成分の物質移動だけでなく、脱ガス処理工程前の溶鋼処理で介在物除去された溶鋼中の介在物濃度を低位に維持しつつ、溶鋼から効率良く水素を除去するという作用効果をより良好なものとすることができる。
一方、2つの底吹き用プラグ3、3のガス流量の合計は、0.9〜1.8NL/min/tonに調整されるのが好ましい。言い換えれば、このガス流量の合計は、0.9NL/min/ton以上で、且つ、1.8NL/min/ton以下に調整されるのが好ましい。
ガス流量の合計が0.9NL/min/ton未満では、流量が少なすぎるため、溶鋼に対する攪拌が不十分となり、脱ガスが十分に進行せず、溶鋼中の水素を低下させることができない。また、ガス流量の合計が1.8NL/min/tonより大きい場合、流量が多すぎるために溶鋼が攪拌されすぎ、溶鋼表面のスラグ(トップスラグ)が溶鋼中に巻き込まれやすくなり、溶鋼の清浄度が悪化するため望ましくない。
それゆえ、ガス流量の合計については、上述したように0.9NL/min/ton以上で、且つ、1.8NL/min/ton以下に調整するのが望ましい。
次に、実施例及び比較例を用いて、本発明の取鍋脱ガス方法の作用効果をさらに詳しく説明する。
なお、不活性ガスとして、Arガスを用いているが、脱水素を生じさせるためには、水素分圧を下げればよいので、特にArガスに制限されるものではなく、窒素ガス等の不活性ガスでも良い。また、Arガスとしては、スラグや溶鋼からの脱水素を促進するために、実質的に水素を含まないものを用いる。
表1は、取鍋精錬を行うにあたって図3の実施条件に基づき取鍋精錬を行った実施例と、図3の実施条件とは異なる実施条件にて取鍋精錬を行った比較例をまとめたものである。
具体的には、実施例及び比較例の溶鋼は、容量が100tonの電気炉(交流式アーク炉)に装入されたスクラップに対して1次精錬を行った後、1次精錬後の溶鋼に対してLF法を用いて取鍋2内で成分調整と介在物除去とを行い、最後に脱ガス処理を行ったものである。なお、取鍋2内に装入された溶鋼の重量は、「溶鋼総重量」として表1に示すよ
うなものである。
実施例及び比較例に対しては、取鍋2を蓋5で覆い、取鍋2内を70Pa程度の真空に脱気した上で、2つの底吹き用プラグ3、3から溶鋼内に不活性ガス(アルゴンガス)を吹き込んで溶鋼の脱ガスを行った。なお、第1ポーラスプラグ8(表1の「プラグ1」)及び第2ポーラスプラグ9(表1の「プラグ2」)の流量に関しては、表1に示すような値とし、第1ポーラスプラグ8の流量を「Q大」とし、第2ポーラスプラグ9の流量を「Q小」としたときの流量比R:[Q小/(Q大+Q小)]を算出した。
また、表1中の「脱水素速度定数」は、式(3)に基づいて算出した。
さらに、「介在物個数」は、溶鋼処理終了時の溶鋼サンプル(試料)を樹脂に埋め込んで検鏡研磨処理を施した後、介在物の数を測定した。介在物の数の計測は、研磨処理が施された資料表面を100〜200倍の倍率にて観察し、10mm×10mmの観察エリア内に存在する長径5μm超の介在物をカウントした。カウントされた介在物が、外部からの汚染物であるかどうかは、観察に用いたEPMA(日本電子株式会社製JXA-8900RL)に付設のEDS(Energy Dispersive X-ray Spectrometer:特性X線のエネルギー分散型X線分光器 日本電子株式会社製 XM-Z0043T)を用い、電子線の照射条件を、加速電圧:15kV、ビーム電流:1.70×10-9 A、ビーム径:1μmとして介在物の重心位置で定量分析することで行った。また、分析時間(ビームを当てる時間)は、1点につき10秒、デッドタイムは20%を目安とした。
「実施例1」
実施例1では、Ar流量の「プラグ1」の欄に示すように、第1ポーラスプラグ8のガス流量と第2ポーラスプラグ9のガス流量との流量比Rが0.33となっている。つまり、実施例1の流量比Rは0.25よりも大きく0.45よりも小さくなっていて、上述した式(1)の関係を満足している。
また、total流量の欄に示すように、2つの底吹き用プラグ3のガス流量の合計は、1.16NL/min/tonであり、0.9〜1.8NL/min/tonの範囲内となっている。
この実施例1の条件で脱ガスを行った場合、「脱水素速度定数」の欄に示すように、脱水素速度定数は4.1m/sとなっており、後述する比較例1〜比較例3の3.1m/s〜3.4m/sという速度定数に比べて大きくなっている。このことから、上述した流量比Rと総ガス流量とを有する実施例1では、脱水素速度定数が大きくなり、溶鋼からの脱水素が効率的に行われたものと判断される。
一方、「介在物個数」の欄に示すように、実施例1の介在物個数は8.3個/cm以下となっており、後述する比較例1〜3に比べて介在物の発生も低位に抑えられていることが分かる。このことから、上述した流量比Rと総ガス流量とを有する実施例1では、巻込みに起因した溶鋼中の介在物個数も低く抑えられるものと判断される。
「比較例1」
上述した実施例1に対して、比較例1では、Ar流量の「プラグ1」の欄に示すように、第1ポーラスプラグ8のガス流量がゼロとなっており、第2ポーラスプラグ9のガス流量との流量比Rも0.00となっている。つまり、比較例1の流量比Rは0.25未満であり、上述した式(1)の関係を満足していない。
この比較例1の条件で脱ガスを行った場合、脱水素速度定数は3.4m/sとなっており、上述した実施例1の4.1m/sに比べて小さくなっている。また、比較例1の介在物個数は54.8個/cmとなっており、上述した実施例1の8.3個/cmに比べて介在物個数が非常に多いことが分かる。
このことから、上述した流量比Rの関係を満足しない比較例1では、溶鋼からの脱水素速度が低く、巻込みに起因した溶鋼中の介在物個数も多くなるものと判断される。
「比較例2」
また、比較例2では、第1ポーラスプラグ8のガス流量が100NL/min/tonであるのに対して、第2ポーラスプラグ9のガス流量が20NL/min/tonとなっており、流量比Rが0.17となっている。つまり、比較例2の流量比Rも0.25未満であり、上述した式(1)の関係を満足していない。
この比較例2の条件で脱ガスを行った場合、脱水素速度定数は3.3m/sとなっており、上述した実施例1の4.1m/sに比べて小さくなっている。また、比較例1の介在物個数は25.5個/cmとなっており、上述した実施例1の8.3個/cmに比べて介在物個数が多いことが分かる。
このことから、上述した流量比Rの関係を満足しない比較例2でも、溶鋼からの脱水素速度が低く、巻込みに起因した溶鋼中の介在物個数が多くなったものと判断される。
「比較例3」
さらに、比較例3では、第1ポーラスプラグ8のガス流量が60NL/min/tonであるのに対して、第2ポーラスプラグ9のガス流量が60NL/min/tonとなっており、流量比Rが0.50となっている。つまり、比較例3の流量比Rも0.45より大きく、上述した式(1)の関係を満足していない。
この比較例3の条件で脱ガスを行った場合、脱水素速度定数は3.1m/sとなっており、上述した実施例1の4.1m/sに比べて小さくなっている。また、比較例3の介在物個数は27.4個/cm以下となっており、上述した実施例1の8.3個/cmに比べて介在物個数が多いことが分かる。
このことから、上述した流量比Rの関係を満足しない比較例3でも、溶鋼からの脱水素速度が低く、巻込みに起因した溶鋼中の介在物の個数も多くなるものと判断される。
上述した脱水素速度定数及び介在物の個数の結果をまとめたものを、図6及び図7に示す。
図6から明らかなように、流量比Rが0.25未満である比較例1、比較例2、及び流量比Rが0.45超である比較例3に比べ、流量比Rが0.33である実施例1は、脱水素速度定数kが大きくなっている。このことから、流量比Rを0.25〜0.45とすれば、脱水素速度定数kを従来条件のレベル(図中に点線で示すk=3.4m/s)より大きくすることができると判断される。
また、図7から明らかなように、流量比Rが0.25未満である比較例1、比較例2、及び流量比Rが0.45超である比較例3に比べ、流量比Rが0.33である実施例1は、介在物個数が少なくなっている。このことから、流量比Rを0.25〜0.45とすれば、介在物個数を従来条件のレベル(図中に点線で示すレベル)より同等以下にすることができ、溶鋼処理で介在物除去された溶鋼の清浄度を悪化させるものではないと判断される。
ところで、本発明の攪拌条件で脱ガスを行った場合に、溶鋼表面での界面流速が実際に大きくなって、溶鋼中でガス成分の物質移動が良好に行われていることは、界面流速の速度分布のシミュレーション結果を用いて評価することができる。
すなわち、実施例1の条件で溶鋼中にアルゴンガスを吹き込んだ際に、溶鋼表面から5
0mmの深さにおいて、水平方向に沿って流れる溶鋼の流速を求め、求められた流速を、等値線によりマッピングする(コンター処理する)と、図8のようになる。
図8では、溶鋼表面の左側にアルゴンガスが浮上するスポットSがあり、このスポットの周囲の界面流速が大きな領域(高速領域)となっている。そして、図8では、アルゴンガスの浮上スポットSから右側に向かって離れるにつれて界面流速が小さな領域(低速領域)が出現するようになっている。
図9は、界面流速が大きな高速領域と、界面流速が小さな低速領域との面積比を、流量比Rに対してまとめたものである。この面積比は、界面流速が0.2m/s以上になる高速領域の面積(S)と、0.06m/s未満になる低速領域の面積(S)との面積比(S/S)を示したものである。
図9では、流量比Rが0.0→0.5と大きくなる(両プラグ8、9間での流量差が大きくなる)に従って、高速領域と低速領域との面積比も徐々に大きくなる傾向がある。そして、0〜0.5という範囲の中でも、流量比Rが特に0.25〜0.45となる条件の時に、面積比(S/S)が顕著に大きくなっている。つまり、流量比Rが0.25〜0.45の範囲では、界面流速が小さな低速領域の面積に対して、界面流速が大きな高速領域の面積の比率が急激に増え、溶鋼中でのガス成分の物質移動も促進されるため、脱ガスが良好に行われていると判断される。
以上述べたように、取鍋2に設けられた2つの底吹き用プラグ3、3から不活性ガスを吹き込みながら取鍋2内の溶鋼の脱ガスを行うに際し、一方の底吹き用プラグ3のガス流量と他方の底吹き用プラグ3のガス流量とに差を付けて前記不活性ガスを吹き込むこととし、前述した式(1)を満たすように、2つの底吹き用プラグ3、3の各ガス流量を設定すると共に、2つの底吹き用プラグ3、3のガス流量の合計が0.9〜1.8NL/min/tonとする取鍋脱ガス方法を用いることで、溶鋼中の介在物濃度を低い値に維持しつつ、溶鋼から効率良く水素を除去することができるものとなる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
また、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 精錬装置
2 取鍋
3 底吹き用プラグ
4 取鍋本体
5 蓋
6 脱気口
7 取鍋の底部
8 第1ポーラスプラグ
9 第2ポーラスプラグ
O 取鍋中心
C1 第1中心線
C2 第2中心線

Claims (2)

  1. 取鍋に設けられた2つの底吹き用プラグから不活性ガスを吹き込みながら取鍋内の溶鋼の脱ガスを行うに際し、
    一方の底吹き用プラグのガス流量と他方の底吹き用プラグのガス流量とに差を付けて前記不活性ガスを吹き込むこととし、式(1)を満たすように、2つの底吹き用プラグの各ガス流量を設定すると共に、2つの底吹き用プラグのガス流量の合計が0.9〜1.8NL/min/tonとすることを特徴とする取鍋脱ガス方法。
  2. 式(1)に代えて式(2)を満たすように、前記2つの底吹き用プラグの各ガス流量を設定することを特徴とする請求項1に記載の取鍋脱ガス方法。
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