JP2014018989A - L型部材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造効率を向上し得るL型部材の製造方法を提供する。
【解決手段】L型部材1の製造方法は、長尺角材10の四周面10a,10a,10b,10bに化粧シート11を貼着し、該化粧シートが貼着された長尺角材10Aの表裏面10a,10aのそれぞれに対して長手方向の略全長に亘って互いに略平行に、かつ表裏面のそれぞれに対して略垂直にそれぞれの底部12a,12aが深さ方向において略同位置となるように切り溝12,12を形成し、これら両切り溝の底部同士の間を表裏に分断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、L型部材を製造するL型部材の製造方法に関する。
従来より、L型部材の製造方法としては、角材に切欠加工を施して製造する方法や、角材(板材)の一方面に略V型の溝を設け、この溝の部位で折曲加工することで製造する方法が知られている。このような製造方法では、角材の切り欠かれた部位が無駄となったり、精度良く角材(板材)の一方面に略V型の溝を設ける必要が生じたりすることが考えられるため、さらなる改善が望まれていた。
例えば、下記特許文献1では、角材の表裏面の各々から1条ずつ長さ方向に通しで平行かつ互いに一直線上に交わることなく所要の深さまで垂直に鋸目を入れる工程を有したL型部材の製造方法が提案されている。当該L型部材の製造方法では、上記工程に次いで、表裏面以外の両側面から圧縮または引張することによりせん断破壊を起こして切断し2本のL型部材を得、これら2本のL型部材の表面に塩化ビニルシート化粧を施す構成とされている。
特許第2676582号公報
しかしながら、上記特許文献1のL型部材の製造方法では、2本のL型部材を製造した後に、これら2本のL型部材の表面に塩化ビニルシート化粧を施す構成とされている。そのため、2本のL型部材のそれぞれの表面に化粧シートを貼着する必要があるので、貼着工程が煩雑化することが考えられる。また、比較的に複雑な形状のL型部材の表面に化粧シートを貼着する必要があるため、化粧シートの貼着装置が複雑化したり、精度良く化粧シートを貼着し難くなることが考えられる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、製造効率を向上し得るL型部材の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るL型部材の製造方法は、長尺角材の四周面に化粧シートを貼着し、該化粧シートが貼着された長尺角材の表裏面のそれぞれに対して長手方向の略全長に亘って互いに略平行に、かつ表裏面のそれぞれに対して略垂直にそれぞれの底部が深さ方向において略同位置となるように切り溝を形成し、これら両切り溝の底部同士の間を表裏に分断することを特徴とする。
本発明においては、前記L型部材は、前記切り溝によって形成された切断面を先端面とする一方の片部が、戸枠の枠本体に設けられた凹所に受け入れられる枠部材として用いられるものとしてもよい。
また、本発明においては、前記切り溝の少なくとも一方が形成される部位に継目が位置するように前記化粧シートを貼着するようにしてもよい。
本発明に係るL型部材の製造方法によれば、製造効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るL型部材の製造方法の工程の一部の一例を模式的に示す概略斜視図である。 同L型部材の製造方法の一工程の一例を模式的に示す概略斜視図である。 (a)、(b)は、同L型部材の製造方法によって製造されたL型部材を施工した状態の一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本実施形態に係るL型部材の製造方法を模式的に示す図である。
L型部材の製造方法は、図1に示すように、長尺角材10の四周面10a,10a,10b,10bに化粧シート11を貼着する工程(シート貼着工程)を有している。また、当該L型部材の製造方法は、化粧シート11が貼着された長尺角材10Aの表裏面10a,10aのそれぞれに対して切り溝12,12を形成する工程(切溝形成工程)を有している。また、当該L型部材の製造方法は、図2に示すように、切溝形成工程の後に、これら両切り溝12,12の底部12a,12a同士の間を表裏に分断する工程(分断工程)を有している。また、本実施形態では、図3に示すように、当該L型部材の製造方法は、切り溝12によって形成された切断面12bを先端面とする一方の片部1aが、戸枠3(3A)の枠本体2(2A)に設けられた凹所2a(2Aa)に受け入れられる枠部材1として用いられるL型部材1を製造するようにしている。
本実施形態では、長尺角材10を、その長手方向に見て長方形状としている。
なお、以下では、切り溝12の深さ方向に沿う方向を、長尺角材10の厚さ方向とし、この厚さ方向及び長手方向に直交する方向を、長尺角材10の幅方向として説明する。また、本実施形態では、長尺角材10を、その長手方向に見て、幅寸法が厚さ寸法よりも大きい長方形状とした例を示している。また、以下では、長尺角材10の厚さ方向を表裏方向として、その厚さ方向両面を、四周面のうちの表裏面10a,10a、幅方向両面を四周面のうちの両側面10b,10bとして説明する。
この長尺角材10の長さ寸法は、L型部材1の使用態様に応じて、適宜設定するようにしてもよい。本実施形態のように、L型部材を枠部材1とした場合には、例えば、2000mm〜3000mm程度としてもよい。また、長尺角材10の厚さ寸法や幅寸法も同様、L型部材1の使用態様に応じて、適宜設定するようにしてもよく、L型部材を枠部材1とした場合には、厚さ寸法及び幅寸法を、例えば、20mm〜100mm程度としてもよい。
また、この長尺角材10としては、無垢材や、MDF(中密度繊維板)等の木質繊維板、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板、パーティクルボード等の木質ボード、インシュレーションボード等の木質系材料から形成されたものとしてもよい。本実施形態では、表面硬度や加工性等の観点から、MDFから形成された長尺角材10を採用している。
MDFの製造方法としては、公知の製造方法を採用することができ、例えば、ラワン等の木材をチップ状に加工し、これを蒸煮して短繊維状に解繊した後、これに合成樹脂材等の接着剤(バインダー)を加えて、厚さ方向に熱圧成形して板状とされたものを用いるようにしてもよい。このように熱圧成形されたMDFは、表裏面側が比較的に硬質で、厚さ方向中心側が比較的に軟質な構造とされている。
また、当該L型部材の製造方法のシート貼着工程の前に、長尺角材10の形成工程(長尺角材形成工程)を更に設けるようにしてもよい。このような長尺角材形成工程としては、上記したような熱圧成形によって、長尺角材10の厚さ寸法に応じた厚さとされた板状材料を形成し、この板状材料を切断して複数本の長尺角材10を形成するようにしてもよい。また、このような板状材料から複数本の長尺角材10を形成する態様に代えて、長尺角材10自体を熱圧成形によって形成するようにしてもよい。
シート貼着工程では、図1に示すように、長尺角材10の長さ方向の両端面を除いた四周面10a,10a,10b,10bの略全域に亘って化粧シート11が貼着され、化粧シート貼着角材10Aが製造される。
化粧シート11は、長尺角材10の四周面10a,10a,10b,10bに巻き回されるように貼着される。
化粧シート11としては、シート状やフィルム状のものとしてもよく、例えば、天然突板や人工突板、合成樹脂シート等を採用するようにしてもよい。
本実施形態では、図1に示すように、切り溝12の少なくとも一方が形成される部位に、化粧シート11の継目11aが位置するように化粧シート11を貼着するようにしている。
本実施形態では、切り溝12の一方が形成される部位(図例では、表面10a側)に継目11aが位置するように化粧シート11を貼着するようにしている。
この化粧シート11は、図1に示すように、四周面10a,10a,10b,10bに巻き回された当該化粧シート11の両端縁部同士を突き合わせるように当接させて継目11aが形成されるように貼着するようにしてもよい。または、当該化粧シート11の両端縁部同士の間に僅かな隙間が継目11aとして形成されるように貼着するようにしてもよい。さらには、当該化粧シート11の両端縁部同士を僅かに重なり合わせて継目11aが形成されるように貼着するようにしてもよい。本実施形態では、この化粧シート11の継目11aに沿って、切り溝12が形成されるので、化粧シート11の両端縁部同士を精度良く、つまり、突き合わせるように貼着する必要性が低減され、貼着工程を簡略化することができる。
化粧シート11の長尺角材10への貼着態様としては、例えば、化粧シート11をロール状に巻き取った繰り出し装置から化粧シート11を繰り出しながら、長尺角材10を移動させて、化粧シート11を長尺角材10に貼着するようにしてもよい。
例えば、長尺角材10を長手方向に沿って搬送しながら、長尺角材10の周囲に設けた化粧シート貼着ローラーにより、化粧シート11を長尺角材10の四周面10a,10a,10b,10bに押圧しながら、化粧シート11を長尺角材10に貼着するようにしてもよい。この場合、長尺角材10の四周面10a,10a,10b,10bに貼着された化粧シート11を、長尺角材10の長さ寸法に合わせて切断するようにしてもよい。
または、このような貼着態様に代えて、長尺角材10を長手方向軸回りに回転させながら、長尺角材10の四周面10a,10a,10b,10bに化粧シート11を貼着するようにしてもよい。この場合、長尺角材10の四周面10a,10a,10b,10bに貼着された化粧シート11を、長尺角材10の外周寸法に合わせて切断するようにしてもよい。
さらには、このような貼着態様に代えて、化粧シート11を台上に載置して、その上方側に長尺角材10を載置し、化粧シート11を長尺角材10の四周面10a,10a,10b,10bに貼着するようにしてもよい。この場合、化粧シート11を予め長尺角材10の外周寸法に対応した寸法に裁断しておき、化粧シート11を長尺角材10の四周面10a,10a,10b,10bに貼着するようにしてもよい。または、長尺角材10の外周寸法よりも大きな寸法の化粧シート11を長尺角材10に貼着した後、適宜、切断するようにしてもよい。
切溝形成工程では、図1に示すように、化粧シート11が貼着された長尺角材10(化粧シート貼着角材10A)の表裏面10a,10aのそれぞれに対して切り溝12,12が形成されて、切溝形成角材10Bが製造される。
切溝形成工程では、化粧シート貼着角材10Aの表裏面10a,10aの長手方向の略全長に亘って互いに略平行に、かつ表裏面10a,10aのそれぞれに対して略垂直にそれぞれの底部12a,12aが深さ方向において略同位置となるように切り溝12,12が形成される。
本実施形態では、化粧シート貼着角材10Aの表裏面10a,10aにそれぞれ形成された切り溝12,12の深さ寸法(切り溝12の溝開口縁から底部12aまでの寸法、長尺角材10の厚さ方向に沿う寸法)を、略同寸法としている。つまり、両切り溝12,12の各底部12a,12aが、長尺角材10の厚さ方向略中心に位置するように形成するようにしている。つまり、当該製造方法によって製造されたL型部材1,1のそれぞれの一方の片部1a,1aの厚さ寸法が切溝形成角材10Bの厚さ寸法の略1/2の寸法となるように、両切り溝12,12を形成するようにしている。また、本実施形態では、当該製造方法によって製造されたL型部材1,1のそれぞれの一方の片部1a,1aの厚さ寸法と他方の片部1b,1bの厚さ寸法とが同寸法となるように、両切り溝12,12を形成するようにしている。
これら表裏両側の切り溝12,12の溝幅寸法は、これら両切り溝12,12を形成する溝形成機の態様や、後記する分断工程の態様等に応じて、適宜の溝幅寸法とすればよく、例えば、0.5mm〜3mm程度としてもよい。
また、これら表裏両側の切り溝12,12を、化粧シート貼着角材10Aの幅方向に間隔を空けて、化粧シート貼着角材10Aの厚さ方向に重ならないように形成している。
また、これら両切り溝12,12の形成態様としては、例えば、化粧シート貼着角材10Aを、長手方向に沿ってランニングソー等の切断機(溝形成機)に対して相対的に移動させながら、形成するようにしてもよい。この際、化粧シート貼着角材10Aの表裏面10a,10aの両側から切断機によって表裏両側のそれぞれの切り溝12,12を形成するようにしてもよい。または、化粧シート貼着角材10Aの表裏面10a,10aのそれぞれに対して個別に切り溝12,12を形成するようにしてもよい。
分断工程では、図2に示すように、切溝形成角材10Bの両切り溝12,12の底部12a,12a同士の間が表裏に分断されることにより、2本のL型部材1,1が製造される。この分断工程では、切溝形成角材10Bが両切り溝12,12の底部12a,12a同士を繋ぐ仮想面(二点鎖線参照)に沿って表裏方向(長尺角材10の厚さ方向)に分断され、2本のL型部材1,1が製造される。
本実施形態では、互いに略同寸同形状とされた2本のL型部材1,1を製造するようにしている。
長尺角材10の表裏面10a,10aにそれぞれ形成された切り溝12,12の底部12a,12a同士の間を表裏に分断する態様としては、図2に示すように、切溝形成角材10Bを幅方向に圧縮して分断する態様としてもよい。
幅方向に圧縮して表裏に分断する態様としては、例えば、切溝形成角材10Bの搬送方向先側に向けて圧縮ローラー間の間隔が次第に幅狭となるように幅方向両側に搬送方向に沿って複数の圧縮ローラーが配置された圧縮装置に切溝形成角材10Bを導入することで分断する態様としてもよい。これにより、切溝形成角材10Bが幅方向両側から圧縮され、両切り溝12,12の底部12a,12a同士を繋ぐ仮想面においてせん断変形が生じ、切溝形成角材10Bが表裏に分断される。
または、台上に載置された切溝形成角材10Bを幅方向両側若しくは幅方向一方側から圧縮する態様としてもよい。
また、上記のような切溝形成角材10Bを幅方向に圧縮して表裏に分断する態様に代えて、切溝形成角材10Bを幅方向に引っ張ることで、切溝形成角材10Bを表裏に分断する態様としてもよい。例えば、台上に載置された切溝形成角材10Bの幅方向両側部位を適宜の把持装置により把持し、切溝形成角材10Bを幅方向に引っ張る。これにより、切溝形成角材10Bの両切り溝12,12の底部12a,12a同士を繋ぐ仮想面にせん断変形が生じ、切溝形成角材10Bが表裏に分断される。
また、上記のような切溝形成角材10Bを幅方向に圧縮したり、引っ張ったりすることで、切溝形成角材10Bを表裏に分断する態様に代えて、切溝形成角材10Bの長手方向両端面における両切り溝12,12の底部12a,12a同士を繋ぐ仮想面に沿ってくさびを打ち込んで、くさび効果により切溝形成角材10Bを表裏に分断するようにしてもよい。
または、切溝形成角材10Bの長手方向両端面における上記仮想面に沿ってくさびを打ち込んで分断補助溝を形成し、次いで、上記のように切溝形成角材10Bを幅方向に圧縮したり、引っ張ったりすることで、切溝形成角材10Bを表裏に分断するようにしてもよい。
上記のように、本実施形態では、長尺角材10を熱圧成形により形成されたMDFとしているので、厚さ方向中心側部位が軟らかくなるため、両切り溝12,12の底部12a,12a同士の間を種々の態様によって容易に表裏に分断することができる。
当該L型部材の製造方法において製造された二本のL型部材1,1は、切り溝12,12によって形成された切断面12b,12bを先端面とする一方の片部1a,1aと、この一方の片部1a,1aに直交するように設けられた他方の片部1b,1bと、を備えている。また、これらL型部材1,1は、これら一方の片部1a,1aと他方の片部1b,1bとによって、長手方向に見て略L字状に形成されている。図例では、これら二本のL型部材1,1のそれぞれの一方の片部1a,1aを他方の片部1b,1bよりも長尺とした例を示している。
これら二本のL型部材1,1のそれぞれは、それぞれの長手方向両端面を除く、外周面のうち、両切り溝12,12によって形成された切断面12b,12b及び上記分断工程により分断された分断面12c,12cを除いた面に化粧シート11が貼着されている。つまり、これら二本のL型部材1,1のそれぞれは、一方の片部1a,1aの外側面、他方の片部1b,1bの外側面及び他方の片部1b,1bの先端面に化粧シート11が貼着されている。
上記構成とされた本実施形態に係るL型部材1の製造方法によれば、製造効率を向上させることができる。
つまり、当該L型部材1の製造方法によれば、長尺角材10を表裏面10a,10aの両切り溝12,12の底部12a,12a同士の間を表裏に分断することで、1本の長尺角材10から2本のL型部材1,1を製造することができる。従って、長尺角材の切欠部位の無駄や、精度良く板材等に略V型の溝を設ける必要等が生じることがなく、L型部材1の製造効率を向上させることができる。
また、長尺角材10の四周面10a,10a,10b,10bに化粧シート11を貼着した後に、その表裏面のそれぞれに対して切り溝12,12を形成するようにしている。従って、2本のL型部材を製造した後に、これら2本のL型部材の外周表面に化粧シート11を貼着する態様とした場合と比べて、化粧シート11の貼着効率を向上させることができる。また、比較的に複雑な形状のL型部材ではなく、長尺角材10の四周面10a,10a,10b,10bに化粧シート11を貼着する態様としているので、化粧シート11の貼着装置が複雑化したり、化粧シート11の貼着ずれ等を抑制することができる。つまり、上記のように2本のL型部材のそれぞれに化粧シートを貼着する態様において、例えば、各L型部材の全周面に化粧シートを貼着する態様とした場合には、化粧シートの貼着面が多くなり、化粧シートの貼着装置や貼着工程等が複雑化することが考えられる。また、L型部材の各片部の少なくとも内側面に化粧シートを貼着しないような態様とした場合には、貼着面と非貼着面(内側面等)との境界(稜線部)にその化粧シートの端縁を貼着ずれ等を生じさせずに沿わせて貼着することは困難となることが考えられる。本実施形態に係るL型部材1の製造方法によれば、このように化粧シート11の貼着装置や貼着工程等が複雑化したり、化粧シート11の貼着ずれ等が生じることを抑制することができる。
また、本実施形態では、切り溝12の少なくとも一方が形成される部位に継目11aが位置するように化粧シート11を貼着するようにしているので、継目11aに沿って切り溝12が形成されることとなり、化粧シート11の継目11aが切り溝12の形成により消失する。これにより、化粧シート11の継目11aがその他の部位に現れることがないので、L型部材1の見栄えを向上させることができる。
次に、上記したL型部材の製造方法によって製造されたL型部材1を施工した状態の一例を説明する。
図3(a)では、二本のL型部材からなる枠部材1,1は、枠本体2とによって、戸枠としてのケーシング枠3を構成した例を示している。
ケーシング枠3は、壁体4に形成された開口部に沿うように配設される縦枠としてもよく、または上枠としてもよい。図例では、上枠としてのケーシング枠3を例示している。
枠本体2は、比較的に長尺の略帯板状とされており、壁体4に形成された開口部の内周面5に沿うように固定される。この枠本体2の見込み方向(壁体4の厚さ方向に沿う方向)の両側端面には、長手方向に沿って、それぞれ凹所2a,2aが形成されている。これら凹所2a,2aの凹所幅寸法は、枠部材1,1のそれぞれの一方の片部1a,1aの厚さ寸法に応じた寸法とされている。
二本の枠部材1,1は、枠本体2の見込み方向両側に配設される。これら二本の枠部材1,1のそれぞれの一方の片部1a,1aは、枠本体2の凹所2a,2aに嵌め入れられる構造とされている。
図例では、二本の枠部材1,1のそれぞれの一方の片部1a,1aを、一方の片部1a,1aの先端面12b,12bと枠本体2の凹所2a,2aの底面との間に隙間を設けるように、凹所2a,2aに嵌め入れた例を示している。
また、二本の枠部材1,1のそれぞれの一方の片部1a,1aが凹所2a,2aに嵌め入れられた状態では、これら枠部材1,1の他方の片部1b,1bは、そのL型の内側面(切断面)12bが壁体4に当接される構造とされている。
このように、これら二本の枠部材1,1が施工された状態では、化粧シート11が貼着されていない切断面12b,12b及び分断面12c,12cが壁体4の壁面や開口部の内周面5に対面した状態となる。また、枠本体2の見込み面(開口側に向く面)には、戸当たり材6が設けられており、戸7の周縁部が、戸当たり材6に当接される構造とされている。図例では、戸7を、開き戸としている。なお、枠本体2の施工された状態における少なくとも露出する面にも上記同様の化粧シートが貼着されている。
図3(b)では、一本の枠部材1は、枠本体2Aとによって、見込み方向に分割された分割調整枠3Aを構成した例を示している。
分割調整枠3Aは、壁体4に形成された開口部に沿うように配設される縦枠としてもよく、または上枠としてもよい。図例では、上枠としての分割調整枠3Aを例示している。
枠本体2Aは、比較的に長尺の略帯板状とされており、壁体4に形成された開口部の内周面5に沿うように、開口部の見込み方向一方側に固定される。この枠本体2Aは、壁体4の一方の壁面に当接される押圧片部と、この押圧片部と略直交するように設けられ、開口部の内周面5に当接される凹所片部とを備え、長手方向に見て略L型形状とされている。
枠本体2Aは、凹所片部の先端部における開口部の内周面側の部位には、長手方向に沿って切欠部が設けられている。
枠本体2Aは、押圧片部を壁体4の一方の壁面に当接させ、凹所片部を開口部の内周面5に当接させて、開口部の見込み方向一方側に固定される。これにより、開口部の内周面5と凹所片部の切欠部とによって、枠部材1の一方の片部1aが嵌め入れられる凹所2Aaが形成される。この凹所2Aaの凹所幅寸法は、上記同様、枠部材1の一方の片部1aの厚さ寸法に応じた寸法とされている。
枠部材1は、開口部の見込み方向他方側に固定され、その一方の片部1aが凹所2Aaに嵌め入れられる。このように、枠部材1が施工された状態では、上記同様、化粧シート11が貼着されていない切断面12b及び分断面12cが壁体4の他方の壁面や開口部の内周面5に対面した状態となる。
図例では、枠部材1の一方の片部1aを、一方の片部1aの先端面12bと凹所2Aaの底面との間に隙間を設けるように、凹所2Aaに嵌め入れた例を示している。
また、枠本体2Aの凹所片部の見込み方向先端面は、戸7の周縁部が当接される戸当たりとして機能する。
このように見込み方向に分割された構造の分割調整枠3Aによれば、壁体4の厚さ寸法が異なるような場合にも対応することができる。
上記のように、本実施形態では、当該L型部材1の製造方法において、切り溝12によって形成された切断面12bを先端面とする一方の片部1aが、戸枠3(3A)の枠本体2(2A)に設けられた凹所2a(2Aa)に受け入れられる枠部材1を製造するようにしている。従って、このような戸枠3(3A)の枠部材1は、上記のように、そのL型の各片部1a,1bの内側面となる分断面12cや一方の切断面12bが、壁面や枠下地に向いて施工され、露出することがない。また、切り溝12によって形成された切断面12bを先端面とする一方の片部1aの先端面は、上記のように、枠本体2(2A)の凹所2a(2Aa)に受け入れられるので露出することがない。また、これらの面以外の露出される面には化粧シート11が貼着されている。これにより、当該L型部材1(枠部材)の施工後の見栄えを損なうことがなく、このような戸枠3(3A)の枠部材1として好適に用いることができる。
なお、上記例では、表裏両側の切り溝12,12のうちの一方が形成される部位に継目11aが位置するように化粧シート11を貼着した例を示しているが、この態様に限定されない。表裏両側の切り溝12,12のそれぞれが形成される部位に継目11a,11aが位置するように化粧シート11を貼着するようにしてもよい。また、切り溝12が形成される部位以外の部位に継目11aが位置するように化粧シート11を貼着するようにしてもよい。
また、本実施形態では、長尺角材10を、長手方向に見て長方形状とした例を示しているが、この態様に限定されず、長尺角材10を、例えば、長手方向に見て正方形状としてもよい。
また、本実施形態では、L型部材1,1のそれぞれの一方の片部1a,1aの厚さ寸法が切溝形成角材10Bの厚さ寸法の略1/2の寸法となるように、かつそれぞれの一方の片部1a,1aの厚さ寸法とそれぞれの他方の片部1b,1bの厚さ寸法とが同寸法となるように、両切り溝12,12を形成し、略同寸同形状とされた二本のL型部材1,1を製造する態様とした例を示したが、このような態様に限られない。互いに異なる形状とされた二本のL型部材1,1を製造するようにしてもよい。この場合、二本のL型部材1,1のそれぞれが所望の形状となるように、適宜の切り溝12,12を形成するようにしてもよい。例えば、表裏両側の切り溝12,12のそれぞれの深さ寸法を異ならせたり、他方の片部1b,1b同士の厚さ寸法が異なる寸法となるように表裏両側における切り溝12,12の形成位置を設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、L型部材の製造方法によって製造されたL型部材1を、枠部材1とした例を示したが、このような態様に限られない。L型部材の製造方法によって製造されたL型部材1としては、その他、種々の部材として用いられるものとしてもよい。
1 枠部材(L型部材)
1a 一方の片部
10 長尺角材
10a 表面、裏面
10b 側面
10A 化粧シート貼着角材(化粧シートが貼着された長尺角材)
11 化粧シート
11a 継目
12 切り溝
12a 底部
12b 先端面(切断面)
2,2A 枠本体
2a,2Aa 凹所
3,3A 戸枠

Claims (3)

  1. 長尺角材の四周面に化粧シートを貼着し、該化粧シートが貼着された長尺角材の表裏面のそれぞれに対して長手方向の略全長に亘って互いに略平行に、かつ表裏面のそれぞれに対して略垂直にそれぞれの底部が深さ方向において略同位置となるように切り溝を形成し、これら両切り溝の底部同士の間を表裏に分断することを特徴とするL型部材の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記L型部材は、前記切り溝によって形成された切断面を先端面とする一方の片部が、戸枠の枠本体に設けられた凹所に受け入れられる枠部材として用いられるものであることを特徴とするL型部材の製造方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記切り溝の少なくとも一方が形成される部位に継目が位置するように前記化粧シートを貼着することを特徴とするL型部材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107160488A (zh) * 2017-07-11 2017-09-15 东莞市乐景建材科技有限公司 一种套材地脚线造型方法及设备

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