JP2014017139A - ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】被覆層が摩耗により損傷しても、内部のコアが露出することを抑制可能なケーブルを提供すること。
【解決手段】本発明に係るケーブル1は、被覆層4の少なくとも1層の内側に、超高分子量ポリエチレンフィルム3が長手方向にわたって溶着されているので、ケーブル1の長尺布設の際に被覆層4(最外層41)が摩耗により損傷しても、低摩耗性材料である超高分子量ポリエチレンフィルム3に摩耗が達した段階でそれ以上の摩耗の進行を抑制することができるため、超高分子量ポリエチレンフィルム3が内部のコア2まで達することを防ぎ、コア2が外部に露出することを抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルに関する。さらに詳しくは、伝送媒体となるコアと、コアの周囲に被覆層が少なくとも最外層も含めて形成されているケーブルに関する。
通信ケーブル等のケーブルは、架空布設や地中等に長尺布設を必要とされる場合が多い。一方、かかる長尺布設等の際には、被覆層が摩耗により損傷して、内部に存在する伝送媒体となるコアが露出し、ひいては導体等の断線を招いてしまうという問題があった。
かかる問題を解決するために、最外層に低摩耗性の材料(低摩耗性材料)を用いたケーブルが提供されている(例えば、特許文献1を参照。)。また、最外層に超高分子量ポリエチレンからなる低摩擦層を有する被覆線から構成される発熱線が提供されている(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2002−237223号公報 特開2009−117037号公報
特許文献1及び特許文献2で示したケーブル等は、いずれも最外層に低摩耗性材料を配したものであるが、低摩耗性材料である超高分子量ポリエチレン等を最外層とした場合には、被覆層が摩耗により損傷することを抑制することが期待できる一方、超高分子量ポリエチレンの摩擦係数が小さすぎて滑りやすいことにより、以下のような問題を引き起こすことがあった。例えば、ケーブルは一般的に1000m以上をドラムに整列巻きするが、超高分子量ポリエチレン等の低摩耗性材料が最外層に存在すると、摩擦係数が小さすぎてケーブル同士が滑ってしまい、整列巻きをすることが困難となっていた。
また、ドラム巻きされたケーブルをトラック等で運搬した場合にあっては、運搬時の振動等でケーブル同士が滑ってしまい、ドラム巻きしたケーブルに巻き緩みが発生してしまい、布設時にケーブルを引き出すことが困難となっていた。加えて、超高分子量ポリエチレンを押出成形するのは通常の材料と比較して困難であり、材料の高値と相俟ってコスト高となってしまっていた。このように、ケーブルの最外層を超高分子量ポリエチレン等の低摩耗性材料とすることには問題があった。
本発明の目的は、前記の課題に鑑みてなされたものであり、被覆層が摩耗により損傷しても、内部のコアが露出することを抑制可能なケーブルを提供することにある。
前記の課題を解決するために、本発明に係るケーブルは、伝送媒体となるコアと、前記コアの周囲に被覆層が少なくとも最外層も含めて形成されるケーブルであって、前記被覆層の少なくとも1層の内側に、超高分子量ポリエチレンフィルムが長手方向にわたって溶着されていることを特徴とする。
本発明に係るケーブルは、前記した本発明において、前記超高分子量ポリエチレンフィルムが、最外層となる被覆層の内側に長手方向にわたって溶着されていることを特徴とする。
本発明に係るケーブルは、前記した本発明において、前記超高分子量ポリエチレンフィルムの重量平均分子量が500000〜6000000であることを特徴とする。
本発明に係るケーブルは、前記した本発明において、前記超高分子量ポリエチレンフィルムの180℃で5分間加熱処理した場合の収縮寸法変化率(JIS C2151の21、1、bに準拠)が±5%の範囲内であることを特徴とする。
本発明に係るケーブルは、前記した本発明において、前記超高分子量ポリエチレンフィルムに耐侯性処理が施されていることを特徴とする。
本発明に係るケーブルは、被覆層の少なくとも1層の内側に、超高分子量ポリエチレンフィルムが長手方向にわたって溶着されているので、ケーブル長尺布設の際に外被が摩耗により損傷しても、低摩耗性材料である超高分子量ポリエチレンフィルムに摩耗が達した段階でそれ以上の摩耗の進行を抑制することができるため、摩耗が内部のコアまで達することを防ぎ、コアが外部に露出することを抑制することができる。
本発明に係るケーブルの構造の一態様を示した断面図である。 本発明に係るケーブルの構造の他の態様を示した断面図である。 本発明に係るケーブルの構造の他の態様を示した断面図である。 本発明に係るケーブルの構造のもう1つの態様を示した断面図である。
以下、本発明に係るケーブル1の構成を図面に基づいて説明する。
(I)ケーブル1の構成:
図1は、本発明に係るケーブル1の構造の一態様を示した断面図である。本発明に係るケーブル1は、伝送媒体となるコア2と、かかるコア2の周囲に、被覆層4が少なくとも最外層41も含めて形成され、被覆層4の少なくとも1層の内側に、超高分子量ポリエチレンフィルム3が長手方向にわたって溶着(融着)されている。
本実施形態のケーブル1は、伝送媒体となるコア2の周囲に、最外層41及び内部層42の被覆層4を有し、最外層41の内側に、超高分子量ポリエチレンフィルム3が長手方向にわたって溶着されている構成を示している。所望の信号を伝える伝送媒体となるコア2は、特に制限はなく、例えば、一般の通信ケーブルの伝送媒体となる絶縁電線の集合体であるメタルケーブルや、光ファイバを搭載したスロットロッドやスロッドロッドを備えない光ファイバケーブル(例えば、光ファイバドロップケーブルやスロットレス光ファイバケーブル等)、同軸ケーブル等の通信ケーブル全般等の伝送媒体として使用されているコア2を広く使用することができる。
図1に示すように、超高分子量ポリエチレンフィルム3は、最外層41の内側に長手方向にわたって溶着されている。かかる本発明の構成のように、低摩耗性材料である超高分子量ポリエチレンフィルム3(以下、単に「フィルム3」とする場合がある。)を外部に現さず、被覆層4の内側に、ケーブル1の長手方向に配置されているようにすることにより、例えば、ケーブル1の長尺布設の際に被覆層4(図1の構成の場合は最外層41)が摩耗により損傷しても、超高分子量ポリエチレンフィルム3が摩耗しにくいため、超高分子量ポリエチレンフィルム3より内部に達する摩耗を防ぎ、内部のコア2が露出することを抑制することができる。図1の構成にあっては、最外層41の内側に超高分子量ポリエチレンフィルム3を長手方向にわたって溶着しているので、比較的損傷しやすい最外層41が損傷した場合のコア2の露出を抑制することができる。
以下、超高分子量ポリエチレンフィルム3(UHMW−PE)及び比較として高密度ポリエチレン(HDPE)フィルム並びに低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムについて、JIS K7204に準拠したテーパー摩耗試験により、摩耗量を測定した結果を表1に載せる。なお、測定は、下記の測定条件で実施した。
(測定条件)
試験装置: ロータリーアブレーションテスター((株)東洋精機製作所製)
摩耗輪 : CS−17(試験毎にドレッシングを実施)
回転速度: 72rpm
回転回数: 1000回
(測定結果)
Figure 2014017139
表1に示すように、高密度ポリエチレンフィルムや低密度ポリエチレンフィルムと比較して、超高分子量ポリエチレンフィルム3の摩耗量は低く、低摩耗性材料であることがわかる。また、超高分子量ポリエチレンフィルム3の摩耗量は、表1に示すように、概ね、重量平均分子量が大きいほど摩耗量が小さくなる。
また、最外層41の内側に超高分子量ポリエチレンフィルム3が溶着により一体化されているので、ケーブル1の布設時等で最外層41を牽引したり(引っ張ったり)、曲げたりしても、最外層41と超高分子量ポリエチレンフィルム3に一様の歪みが掛かるために、牽引張力や曲げを開放しても最外層41や超高分子量ポリエチレンフィルム3が単独で動くことがなく、最外層41に座屈等を発生することを防止することができる。よって、最外層41の座屈による伝送媒体への側圧による損失増加を防止し、また、座屈による最外層41への応力集中による割れ等の劣化を防止できる。
なお、最外層41の内側に溶着される超高分子量ポリエチレンフィルム3の厚さは、特に制限はないが、10〜500μmの範囲内であることが好ましく、25〜100μmの範囲内であることが特に好ましい。
超高分子量ポリエチレンフィルム3の重量平均分子量は、500000〜6000000であることが好ましい。重量平均分子量をかかる範囲とすることにより、外被の摩耗が抑制できるので、超高分子量ポリエチレンフィルム3が内側に溶着する被覆層4(最外層41)の厚さを薄く設計することが可能となり、ケーブル1の細経化や軽量化が可能となる。また、かかる細経化により、限られたスペースへのケーブル1の多条布設が可能となり、既設管路等の有効活用が可能となる。さらに、ケーブル1の軽量化でさらなる長尺布設が可能となり、ケーブル1の布設時における作業性の向上、及び布設コストの削減となる。一方、超高分子量ポリエチレンフィルム3の重量平均分子量が500000より小さいと、摩耗の抑制効果が低減する場合があり、6000000より大きいと、フィルム3を押出成形する際の押出負荷が大きくなりすぎて、製造性の低下となり、製造コストが高くなってしまう場合がある。
また、超高分子量ポリエチレンフィルム3は、180℃で5分間加熱処理した場合の収縮寸法変化率(JIS C2151の21、1、bに準拠)が±5%の範囲内であることが好ましい。寸法変化率がかかる範囲の超高分子量ポリエチレンフィルム3を使用することにより、ケーブル1の被覆層4(図1の構成では最外層41)の押出成形時に超高分子量ポリエチレンフィルム3と被覆層4を溶着する際に、フィルム3が保持している歪みが溶融状態の被覆層4が有する熱により緩和することによる寸法変化(膨張や収縮)に起因する被覆層4のしわや凸凹等の外観不良を抑えることができる。一方、寸法変化率が±5%の範囲から外れると、内側に溶着される被覆層4の外観にしわや凸凹等が現れ、かかる被覆層4の外観不良となる場合がある。収縮寸法変化率(JIS C2151の21、1、bに準拠)は、±2.5%の範囲内であることが特に好ましい。
なお、表2は、超高分子量ポリエチレンフィルム3におけるJIS C2151の21、1、bに準拠した収縮寸法変化率の測定結果の一例である。
具体的には、重量平均分子量が4000000、厚さが50μmの超高分子量ポリエチレンフィルム3を、幅20mm、長さ150mmに切り出して、長手方向のほぼ中央部に100±2mmの標線を付けた試験片を2枚(n、n)準備し、準備した試験片を熱風循環式の恒温槽内に無荷重状態で吊して、表2に示した温度と時間にて、収縮寸法変化率を測定した結果である。なお、表2に示した値中、「−」が付くものは、試験前(加熱前)より標線間が大きくなった(膨張した)ことを示す。180℃付近の温度は、被覆層4を押出成形する際の温度(被覆層4を構成する合成樹脂の溶融温度)となる。
(寸法変化率)
Figure 2014017139
さらに、超高分子量ポリエチレンフィルム3には、耐候性処理が施されていることが好ましい。超高分子量ポリエチレンフィルム3に耐候性処理を施すことにより、ケーブル布設時等で外被が摩耗してフィルム3が露出しても紫外線等によってフィルム3が劣化することを防止できる。
超高分子量ポリエチレンフィルム3に耐候性処理を施す方法としては、特に制限はなく、添加剤を添加することによって耐候性を向上させる場合にあっては、例えば、紫外線防止剤、光吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤、カーボンブラック、カラー顔料等の添加剤を本発明の目的を損なわない範囲で適宜配合するようにすればよい。
超高分子量ポリエチレンフィルム3は、例えば、超高分子量ポリエチレンを、フィルム成形用のダイを先端に取り付けた押出成形機により押し出した溶融混練物を冷却ロールで引き取ることによって成形してもよい。また、超高分子量ポリエチレンを熱プレス成形機によって成形してもよいし、溶融混練物を冷却した金属板に挟むことにより急冷して成形してもよいし、さらに、超高分子量ポリエチレン塊を切削加工等してフィルム化するようにしてもよい。
また、被覆層4を構成する樹脂組成物として使用可能な合成樹脂としては、特に制限はないが、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂等が挙げられる。また、これらの合成樹脂は、その1種類を単独で使用してもよく、また、これらの2種類以上を組み合わせて樹脂組成物として使用するようにしてもよい。
なお、本発明のケーブル1における被覆層を構成する樹脂ないし樹脂組成物には、本発明の目的及び効果を妨げない範囲において、前記した以外の各種の樹脂成分や各種の添加剤を必要に応じて適宜添加することができる。添加剤としては、従来公知のものを使用することができ、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金属水和物等からなる難燃剤、滑剤、改質剤、酸化防止剤、光安定剤、プロセスオイル、シリコンオイル、紫外線吸収剤、カーボンブラック、分散剤、顔料、染料、ブロッキング防止剤、架橋剤、架橋助剤等が挙げられ、また、用途によっては、従来から慣用されている赤リン、ポリリン酸化合物、ヒドロキシ錫酸亜鉛、錫酸亜鉛、ほう酸亜鉛、炭酸カルシウム、ハイドロタルサイト、酸化アンチモン等の難燃助剤を添加してもよい。押出成形時に超高分子量ポリエチレンフィルム3と溶着させることを考慮すると、一般的に、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)やエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)等の合成樹脂をベースに難燃剤を含有させた難燃性ポリオレフィン樹脂を用いることが好ましい。
被覆層4の厚さは、特に制限はなく、ケーブル1の求められる特性等や布設される環境等によって適宜決定すればよいが、最外層41の厚さは、例えば、1.0〜2.0mmの範囲内とすることが好ましい。また、図1に示すように、内部層42を設ける場合は、内部層42の厚さは、例えば、0.5〜1.0mmの範囲内とすることが好ましい。
また、本発明のケーブル1の内部には、図1に示した最外層41や内部層42といった被覆層4、超高分子量ポリエチレンフィルム3のほか、ケーブル1に求められる特性や布設される環境等に応じて、コア2の周囲にフィルム等の通常のケーブルで使用されるような材料等を適宜介在させるようにしてもよい。
なお、被覆層4(図1では最外層41)の内側に超高分子量ポリエチレンフィルム3を溶着させるには、例えば、コア2、あるいは内部層42がシースされたコア2に超高分子量ポリエチレンフィルム3をケーブル1の長手方向に縦添えあるいは横巻きした後、溶着対象となる被覆層4を180℃前後の溶融状態で超高分子量ポリエチレンフィルム3の周囲に押出成形して、コア2の周囲に構成した超高分子量ポリエチレンフィルム3が軟化することで被覆層4の内側に溶着させるようにすればよい。
(II)本発明の効果:
以上説明した本発明に係るケーブル1は、被覆層4である最外層41の内側に、超高分子量ポリエチレンフィルム3が長手方向にわたって溶着されているので、ケーブル1の長尺布設の際に被覆層4(最外層41)が摩耗により損傷しても、低摩耗性材料である超高分子量ポリエチレンフィルム3に摩耗が達した段階でそれ以上の摩耗の進行を抑制することができるため、超高分子量ポリエチレンフィルム3が内部のコア2まで達することを防ぎ、コア2が外部に露出することを抑制することができる。
加えて、超高分子量ポリエチレンフィルム3が被覆層の少なくとも1層の内側に溶着されているので、ケーブル1の滑りの問題も発生しないので、例えば、ドラムへの整列巻きも問題なく実施することができ、運搬時の振動等でケーブル同士が滑ることもなく、ドラム巻きしたケーブル1に巻き緩みも発生せず、布設時におけるケーブル1の引き出しも簡便に実施することができる。
そして、被覆層4が摩耗により損傷しても超高分子量ポリエチレンフィルム3により保護されて内部のコア2が露出するのを抑制できるので、ケーブル1としての長期特性を維持することが可能となり、また、ケーブル1の長尺布設を問題なく実施できることになるので、布設作業性の向上、及び布設コストの削減となる。
(III)実施形態の変形:
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記し
た実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を備え、目的及び効果を達成できる
範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。ま
た、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達
成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。本発明は前記した各実
施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形や改良は、本
発明に含まれるものである。
前記した態様では、図1に示すように、伝送媒体となるコア2の周囲に、最外層41及び内部層42といった被覆層4を有し、最外層41の内側に超高分子量ポリエチレンフィルム3が長手方向にわたって溶着されている構成を例に挙げて説明した。一方、本発明に係るケーブル1はかかる構成には限定されず、例えば、図2や図3に示した構成としてもよい。
なお、以下の説明においては、前記した図1と同様の構造及び同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図2及び図3は、本発明に係るケーブル1の構造の他の態様を示した断面図であり、図2は、最外層41でなく内部層42の内側に超高分子量ポリエチレンフィルム3が長手方向にわたって溶着されている構成を示している。また、図3は、超高分子量ポリエチレンフィルム3を最外層41と内部層42の両方の内側に長手方向にわたって溶着されている構成を示している。このように、本発明にあっては、超高分子量ポリエチレンフィルム3は、コア2の周囲に形成される被覆層4の少なくとも1層の内側に、長手方向にわたって溶着されていればよいものである。
前記した態様では、伝送媒体であるコア2の周囲に、最外層41及び内部層42という2種の被覆層4を形成した態様を示したが、内部層42は必ずしも必要とされない。図4は、本発明に係るケーブルの構造のもう1つの態様を示した断面図であり、図4に示すように、被覆層4を最外層41のみとして、かかる最外層41の内側に超高分子量ポリエチレンフィルム3を長手方向に溶着して一体化する構造としてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
本発明は、長尺布設等された場合に被覆層が摩耗により損傷しても、内部のコアが露出することを抑制可能なケーブルとして使用することができ、産業上の利用可能性が非常に高い。
1 …… ケーブル
2 …… コア
3 …… 超高分子量ポリエチレンフィルム
4 …… 被覆層
41 …… 最外層
42 …… 内部層

Claims (5)

  1. 伝送媒体となるコアと、前記コアの周囲に被覆層が少なくとも最外層も含めて形成されるケーブルであって、
    前記被覆層の少なくとも1層の内側に、超高分子量ポリエチレンフィルムが長手方向にわたって溶着されていることを特徴とするケーブル。
  2. 前記超高分子量ポリエチレンフィルムが、最外層となる被覆層の内側に長手方向にわたって溶着されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
  3. 前記超高分子量ポリエチレンフィルムの重量平均分子量が500000〜6000000であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケーブル。
  4. 前記超高分子量ポリエチレンフィルムの180℃で5分間加熱処理した場合の収縮寸法変化率(JIS C2151の21、1、bに準拠)が±5%の範囲内であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のケーブル。
  5. 前記超高分子量ポリエチレンフィルムに耐侯性処理が施されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のケーブル。
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