JP2014014758A - オイルミスト捕集装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタを用いて空気中に含まれる水溶性や不水溶性のオイルミストを分離し捕集する装置を前提として、フィルタのメンテナンス間隔を引き延ばすことが可能で、運転時間を長期間にわたって持続することができるオイルミスト捕集装置を提供する。
【解決手段】送風機4でダクト3内に空気を取り込み、空気中に含まれる水溶性や不水溶性のオイルミストを分離して捕集するオイルミスト捕集装置1であって、ダクト内に設けられたフィルタ2と、ダクト内に設けられ、フィルタに空気中のオイルミストを捕集し水に可溶性とする酵素液の液膜を形成するために、酵素液をフィルタに向かって噴出する液膜生成ノズル5とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィルタを用いて空気中に含まれる水溶性や不水溶性のオイルミストを分離し捕集する装置を前提として、フィルタのメンテナンス間隔を引き延ばすことが可能で、運転時間を長期間にわたって持続することができるオイルミスト捕集装置に関する。
従来から、空気中に含まれるオイルミストを分離して捕集するオイルミストセパレータが知られている。また、目詰まりによるフィルタの閉塞を防ぐために、フィルタを洗浄するようにしたフィルタ装置も知られている。
例えば、特許文献1の「厨房排気浄化用クリーニングダクト及び厨房排気浄化装置」は、オイルミスト除去機能に加えて臭気除去機能も有し、厨房排気ダクトの清掃を不要とすることができ、かつ既設の厨房排気装置にも容易に追加付設できる小型でメンテナンスが容易な厨房排気浄化装置の提供を課題とし、内部空間を排気の流れ方向に仕切るように、複数の洗浄用パネルが間隔を開けて順に配置され、排出口に最も近い最後の洗浄用パネルを除く各洗浄用パネルの後方に、該洗浄用パネルに対して消臭剤を含有する洗浄水をミスト噴射してウオーターカーテン回収法で排気の清浄を行うためのミストノズル、流入口と最初の洗浄用パネルの間に、消臭剤を含有する洗浄水を霧状に噴霧して排気中の臭気成分を除去するためのフォグノズル、排出口と最後の洗浄用パネルの間に、クリーニングダクト内部で発生する圧力損失を補うための圧損補償用部材、底面に油分回収水排出口がそれぞれ設けられている。
特開2005−205311号公報
空気中に含まれるオイルミストを分離して捕集する装置では、フィルタを使用する限り、空気中に含まれる塵埃なども影響して、必ず当該装置の運転を停止して、フィルタの交換を含めたメンテナンスが必要となる。特に、オイルミストが不水溶性であると、フィルタが早期に目詰まりし易く、頻繁にメンテナンスを行わなければならないという課題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、フィルタを用いて空気中に含まれる水溶性や不水溶性のオイルミストを分離し捕集する装置を前提として、フィルタのメンテナンス間隔を引き延ばすことが可能で、運転時間を長期間にわたって持続することができるオイルミスト捕集装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるオイルミスト捕集装置は、送風機でダクト内に空気を取り込み、空気中に含まれる水溶性や不水溶性のオイルミストを分離して捕集するオイルミスト捕集装置であって、上記ダクト内に設けられたフィルタと、上記ダクト内に設けられ、上記フィルタに空気中の上記オイルミストを捕集し水に可溶性とする酵素液の液膜を形成するために、該酵素液を該フィルタに向かって噴出する液膜生成ノズルとを備えたことを特徴とする。
前記ダクト内に設けられ、前記フィルタを目詰まりさせる付着物を洗い流すために、該フィルタに向かって洗浄液を噴出する洗浄ノズルを備えたことを特徴とする。
前記ダクトには、空気取り入れ口が一端に形成されると共に、排気口が他端に形成され、これら空気取り入れ口及び排気口は、前記洗浄ノズルから噴出される洗浄液が上記ダクト外方へ飛散することを阻止するために、該洗浄ノズルの設置位置よりも上方に設定されると共に、前記送風機の送風量を、上記洗浄ノズルの動作時に低減させる洗浄時送風量制御手段を備えたことを特徴とする。
前記フィルタが設定目詰まり値に達したときに、前記液膜生成ノズルの作動を停止し、前記洗浄ノズルを起動するノズル制御手段を備えたことを特徴とする。
前記ノズル制御手段は、洗浄液による洗浄後に酵素液の液膜を再生するために、前記洗浄ノズルの停止後に前記液膜生成ノズルを起動することを特徴とする。
前記送風機の送風量を一定にするために、前記フィルタの目詰まりが進行することに応じて、該送風機の出力を上昇させる送風機制御手段を備えたことを特徴とする。
前記液膜生成ノズルは、酵素液に代えて、水またはオイルミスト液化剤を噴出することを特徴とする。
本発明にかかるオイルミスト捕集装置にあっては、フィルタを用いて空気中に含まれる水溶性や不水溶性のオイルミストを分離し捕集する装置を前提として、フィルタのメンテナンス間隔を引き延ばすことができ、運転時間を長期間にわたって持続することができる。
本発明に係るオイルミスト捕集装置の好適な一実施形態を示す全体構成図である。 図1に示したオイルミスト捕集装置に適用されるフィルタの要部拡大図である。 図1に示したオイルミスト捕集装置の制御フローチャート図である。 図1に示したオイルミスト捕集装置の運転シーケンスを示すタイムチャート図である。
以下に、本発明にかかるオイルミスト捕集装置の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るオイルミスト捕集装置1を示す全体構成図、図2は、図1に示したオイルミスト捕集装置1に適用されるフィルタ2の要部拡大図、図3は、図1に示したオイルミスト捕集装置1の制御フローチャート図、図4は、図1に示したオイルミスト捕集装置1の運転シーケンスを示すタイムチャート図である。
本実施形態に係るオイルミスト捕集装置1は不水溶性のオイルミストmを捕集する場合に用いられるものであって、図1に示すように、主に、不水溶性のオイルミストmを含む空気を一端から取り入れ、他端から排気するダクト3と、ダクト3内に空気を取り入れ、取り入れた空気を排気する送風機4と、ダクト3内に設けられたフィルタ2と、ダクト3内に、空気の流れ方向に沿ってフィルタ2の上流に設けられた液膜生成ノズル5と、ダクト3内に、空気の流れ方向に沿ってフィルタ2の上流に設けられた洗浄ノズル6とを備えて構成される。
本実施形態に係るオイルミスト捕集装置1は、主として、オイルミスト捕集運転段階と、フィルタ洗浄運転段階の2段階で繰り返し反復的に運転が行われ、フィルタ2の交換やノズル5,6等の洗浄などのメンテナンス時には停止される。
ダクト3は、おおよそ横向きに寝かせて配置され、左端に横向き開口部7aが形成され、右端が閉塞されると共に、右端上面に上向き開口部7bが形成された中空筒体状の本体部7と、本体部7の横向き開口部7aに一端が気密に接合され、他端が上方へ向かって開放された中空筒体状のエルボ部8と、本体部7の上向き開口部7bに一端が気密に接合され、他端が上方へ向かって開放された中空筒体状の短筒部9とから構成される。
エルボ部8の他端が、ダクト3の空気取り入れ口10を構成し、短筒部9の他端が、ダクト3の排気口11を構成する。これら排気口11及び空気取り入れ口10の高さ位置は、本体部7の上面よりも高い位置に設定される。また、本体部7の内底面は、空気の流れ方向に上流から下流に向けて次第に下がっていく傾きの傾斜面12で形成される。傾斜面12の途中及び傾斜面12の終端(本体部7の右端)には、図示しない外部ドレン管に接続されてドレンを排出するドレン部13が設けられる。
本実施形態にあっては、ダクト3は、エルボ部8から本体部7を介して短筒部9にわたり、内面が断面長方形状に形成される。しかしながら、内面は、断面円形状や断面多角形状であっても良い。また、本体部7の右端については、左端と同様なエルボ部8を用いて構成しても良い。
送風機4は、ダクト3の排気口11側に設置される。送風機4を運転すると、空気が空気取り入れ口10からダクト3内に取り入れられ、排気口11からダクト3外部へ排気される。送風機4には、出力調整により送風量(風速)を可変的に制御するインバータ14が備えられる。送風機4は、空気取り入れ口10側に設けても良いが、オイルミストmを含む空気を扱う関係上、汚損を避けるために、排気口11側に設けることが好ましい。
ダクト3内には、空気取り入れ口10と排気口11との間に、図示例にあっては、傾斜面12の途中に位置させて、フィルタ2が設けられる。フィルタ2は、ダクト3内を流れる空気の全量が当該フィルタ2を経過するように、ダクト3を空気取り入れ口10側と排気口11側に仕切って分断するように設けられる。
フィルタ2としては、オイルミストmが通過するフィルタ2の表面に、例えば表面張力などで、噴霧される液体の液膜を生成し得るものであれば、従来周知のどのようなものを採用しても良い。フィルタ2は例えば、海綿状の骨格で三次元網目状を呈する周知の金属多孔体フィルタが用いられる。ダクト3には、フィルタ2の設置位置の側面に、フィルタ2を出し入れして当該フィルタ2のメンテナンスをしたり、フィルタ2の交換をするために、扉等で開閉自在な出し入れ口15が設けられる。
ダクト3内には、フィルタ2よりも空気の流れ方向上流に位置させて、液膜生成ノズル5及び洗浄ノズル6が設けられる。液膜生成ノズル5には、ダクト3外部へ延出される配管16に設けた第1バルブ17及び酵素液ポンプ18を介して、酵素液タンク19が接続される。酵素液タンク19には、酵素液Fが貯留される。酵素液Fは、不水溶性オイルを水に可溶性とするもので、一般周知である。酵素液Fは、希釈したものであっても良い。
第1バルブ17を開き、酵素液ポンプ18を起動すると、酵素液Fは、酵素液タンク19から液膜生成ノズル5に供給され、液膜生成ノズル5からフィルタ2に向かって噴出される。液膜生成ノズル5から噴出された酵素液Fは、フィルタ2に付着して当該フィルタ2の表面に液膜Lを生成する(図2参照)。液膜Lは、ダクト3内を流れる空気中のオイルミストmを分離して捕集すると同時に、オイルミストmを水に可溶性とする。
また、酵素液Fは、継続的に液膜生成ノズル5から噴出されることで、フィルタ2に付着して液膜Lを維持し、オイルミストmを捕集した酵素液Fは、重力の作用でフィルタ2の表面を流下し、フィルタ2下端からダクト3の傾斜面12に向かって滴り落ちる。
洗浄ノズル6には、ダクト3外部へ延出される配管20に設けた第2バルブ21及び洗浄液ポンプ22を介して、洗浄液が供給される。洗浄液としては、水や周知の洗浄液が用いられる。
第2バルブ21を開き、洗浄液ポンプ22を起動すると、洗浄液は、洗浄ノズル6に供給され、洗浄ノズル6からフィルタ2に向かって噴出される。洗浄ノズル6から噴出された洗浄液は、フィルタ2に付着して目詰まりさせるオイルミストmの付着物、場合によっては塵埃なども含んだオイルミストmの付着物を当該フィルタ2から洗い流す。洗浄液もフィルタ2下端から傾斜面12に向かって滴り落ち、ドレン部13からドレンとして排出される。
洗浄ノズル6は、洗浄液を強い勢いでフィルタ2に噴き付けることで効率よく洗浄できる一方で、液膜生成ノズル5は、洗浄液よりも弱い勢いでフィルタ2に噴き付けることで効率よく液膜Lを生成できることから、本実施形態にあっては、洗浄ノズル6をフィルタ2に近づけて、液膜生成ノズル5をフィルタ2から遠ざけて設置している。
この際、フィルタ2から見て、液膜生成ノズル5が洗浄ノズル6の陰に位置しないように、洗浄ノズル6と液膜生成ノズル5とは、位置をずらして配設される。これにより、洗浄ノズル6が邪魔になることなく、酵素液Fを液膜生成ノズル5からフィルタ2に噴出することができる。しかしながら、洗浄ノズル6と液膜生成ノズル5とは、フィルタ2に対し、同じ位置に並べて設けても良い。
ダクト3内を流れる空気の圧力損失が大きくならないようにするためには、ダクト3内部で一箇所にノズル5,6が密集しないように、洗浄ノズル6と液膜生成ノズル5の位置関係を、本実施形態のように、フィルタ2に対して前後に位置ずれさせて設けることが好ましい。
ダクト3内に設けられる洗浄ノズル6の設置位置に対し、ダクト3上面よりも上方に空気取り入れ口10及び排気口11が設定されていて、洗浄ノズル6から噴出される洗浄液がダクト3外方へ飛散することを阻止できる。
ダクト3の上面には、図示しないけれども、保守のために液膜生成ノズル5や洗浄ノズル6を暴露することができるように、蓋付きの点検口が設けられる。
本実施形態に係るオイルミスト捕集装置1には、運転制御のために、差圧センサ23や風速センサ24、上記インバータ14が設けられると共に、制御盤25が備えられる。
差圧センサ23は、ダクト3内に挿入されてフィルタ2の上流及び下流に設置された各検出端子23aでそれぞれフィルタ2の上・下流におけるダクト3の内圧を検出し、その差圧を出力する(図1中、a参照)。差圧が大きければ大きいほど、フィルタ2の目詰まりは進行している。風速センサ24はダクト3内に挿入され、風速、従ってまた風量を検出して出力する(図1中、b参照)。風速が遅くなればなるほど、フィルタ2の目詰まりは進行している。
これら差圧センサ23及び/または風速センサ24は、制御盤25に接続され、検出した差圧値aや風速bが制御盤25に入力される。制御盤25は、液膜生成ノズル5を作動・停止する酵素液ポンプ18及び第1バルブ17や、洗浄ノズル6を作動・停止する洗浄液ポンプ22及び第2バルブ21、そしてまた送風機4の運転を制御するインバータ14に制御信号(図1中、c,d,e参照)を出力する。
制御盤25には、フィルタ2の目詰まりに関する制御値である設定目詰まり値(設定差圧値)や設定下限風速値が設定されると共に、送風機4の設定風量が設定される。また、制御盤25には、制御用の計時を行うタイマ26が備えられる。
制御盤25と差圧センサ23及び/または風速センサ24とはノズル制御手段を構成する。ノズル制御手段では、差圧センサ23で検出される差圧値aや風速b、すなわち目詰まり状態が設定目詰まり値(設定差圧値)や設定下限風速値に達したときに、制御盤25が制御信号c,dを出力し、酵素液Fを噴出している液膜生成ノズル5を停止し、洗浄液を噴出する洗浄ノズル6を停止状態から起動して、オイルミスト捕集運転段階からフィルタ洗浄運転段階に切り替える。
ノズル制御手段ではまた、制御盤25が制御信号c,dを出力して、フィルタ2の洗浄を終えたら洗浄ノズル6の作動を停止し、オイルミストmの捕集を再開するために液膜生成ノズル5を再起動し、酵素液Fによる液膜Lの酵素液濃度を高めるようにしてもよい。
また、制御盤25とインバータ14、差圧センサ23及び/または風速センサ24は、オイルミスト捕集運転段階において、送風機4の送風量を一定(設定風速)にするために、フィルタ2の目詰まりが進行することに応じて、送風機4の出力を上昇させる送風機制御手段として機能する。送風機制御手段では、差圧センサ23で検出された差圧aや風速センサ24で検出された風速b等の検出値が制御盤25に入力され、制御盤25は、送風機4の送風量が低下するとこれを一定量(設定風速)に回復するように、インバータ14へ制御信号eを出力し、インバータ14は送風機4の出力を上昇させる。
さらに、制御盤25とインバータ14は、フィルタ洗浄運転段階である洗浄ノズル6の動作時、すなわち洗浄液ポンプ22へ起動信号dを出力すると共に第2バルブ21の開信号dを出力することに併せて、送風機4の出力を低下させる制御信号eをインバータ14に出力し、送風機4の送風量を低減させる洗浄時送風量制御手段として機能する。洗浄時送風量制御手段で送風量を減少することにより、フィルタ2に衝突して飛散する洗浄液が空気取り入れ口10や排気口11からダクト3外部へ飛散することが防止される。
なお、図示しないけれども、フィルタ洗浄運転を知らせるために、洗浄中に点灯されるランプを設けるようにしても良い。本実施形態に係るオイルミスト捕集装置1は、床に据え付ける据え置き式であっても、天井などから吊り下げる吊り下げ式であっても良い。
次に、本実施形態に係るオイルミスト捕集装置1の運転について、図3及び図4を参照して説明する。当該運転制御は、制御盤25のタイマ26による計時に従って実行される。まず、制御盤25から起動信号c,eを送風機4、酵素液ポンプ18及び第1バルブ17へ出力し、オイルミスト捕集運転が開始される。この際、洗浄液ポンプ22は停止し、第2バルブ21は閉じられている。
これにより、液膜生成ノズル5から酵素水Fが噴出されてフィルタ2に液膜Lが生成されると共に、オイルミストmを含む空気が空気取り入れ口10からダクト3内へ取り入れられる。
空気がフィルタ2を通過する際に、空気中に含まれるオイルミストmは、酵素液Fの液膜Lによって空気から分離されて捕集され、また液膜Lにより水に可溶性となる。フィルタ2には液膜Lを維持するために継続的に酵素液Fが噴き付けられるので、フィルタ2では、酵素液Fが重力の作用で、捕集したオイルミストmを伴って下方へ流下し、フィルタ2からダクト3の傾斜面12へ向かって滴り落ちる。
傾斜面12に滴下した酵素液Fは、傾斜面12に沿って流れて、ドレン部13からドレンとしてダクト3外部へ排出される。オイルミストmが分離除去された空気は、ダクト3の排気口11から排気される。
オイルミスト捕集運転中、風速センサ24や差圧センサ23により、風速測定や差圧測定が継続される。風速等を繰り返しモニターしている際、設定風速を下回ると、制御盤25は、インバータ14へ出力を上昇させる制御信号eを出力し、これにより送風機4の風速が設定風速に回復され、維持される。一方、設定風速が維持されている場合には、インバータ14による送風機4の制御が変更されることはなく、また、酵素液ポンプ18が継続運転されて液膜生成ノズル5から酵素液Fがフィルタ2に向けて継続的に噴出される。
制御盤25では、タイマ26でオイルミスト捕集運転時間が計時されている。オイルミスト捕集運転が設定時間経過した後、制御盤25は、酵素液ポンプ18を停止し、第1バルブ17を閉じる制御信号cを出力する。
次いで、フィルタ洗浄運転に移行する。フィルタ洗浄運転では、制御盤25は、起動信号dを洗浄液ポンプ22及び第2バルブ21へ出力する。これにより、洗浄ノズル6からフィルタ2に向かって洗浄液が噴出され、フィルタ2の洗浄が行われる。オイルミストmを水に可溶性とする酵素液Fでオイルミストmの捕集を行っているので、水などの洗浄液により、容易にかつ速やかにフィルタ2を洗浄して清浄化することができる。
送風機4は、オイルミスト捕集運転からフィルタ洗浄運転にわたり継続して作動されている。フィルタ洗浄運転が始まるとき、制御盤25は、インバータ14へ出力を低下させる制御信号eを出力し、これにより送風機4の送風量が低減される。フィルタ洗浄運転時の送風機4の風量は、一例としては、通常運転時の40%程度まで低減される。送風機4の送風量を小さくすることにより、フィルタ2に衝突して飛散する洗浄液が空気取り入れ口10や排気口11から外部へ漏れ出すことを防止できる。
制御盤25では、タイマ26でフィルタ洗浄運転時間が計時されている。設定時間に達すると、制御盤25は、洗浄液ポンプ22を停止し、第2バルブ21を閉じる制御信号dを出力する。また、インバータ14に、送風機4の停止信号eを出力する。これによりオイルミスト捕集装置1が運転停止され、フィルタ2の乾燥が行われる(図4参照)。運転停止時間も、タイマ26で計時される。所定時間が経過すると、再びオイルミスト捕集運転が開始される。
以上は、タイマ26による運転制御であるが、上記ノズル制御手段により、差圧センサ23や風速センサ24による検出値a,bに従う自動運転制御を行うようにしても良い。すなわち、オイルミスト捕集運転からフィルタ洗浄運転に移行する制御に関し、上述したように、制御盤25に設定目詰まり値(設定差圧値)や設定下限風速値を設定しておき、差圧センサ23等による検出値aが設定目詰まり値等に達したとき、オイルミスト捕集運転からフィルタ洗浄運転に移行するようにしても良い。
さらに、ノズル制御手段により、洗浄液による洗浄後に、フィルタ2に、酵素液Fの液膜Lの酵素液濃度を回復して液膜Lが再生されるように、洗浄ノズル6の停止後に液膜生成ノズル5を起動する制御を実行するようにしても良い。この制御は、制御盤25のタイマ26を用い、上述したように所定時間洗浄ノズル6でフィルタ2の洗浄を行い、送風機4の運転を停止してフィルタ4を乾燥した後、送風機4を再起動するよりも先行して、液膜生成ノズル5から酵素液Fをフィルタ2に向けて噴出して酵素液Fによるフィルタ2の洗浄と液膜Lの生成を行い、所定時間経過後に送風機4を再起動してオイルミスト捕集運転を再開するものである。
このようにすれば、フィルタ2に所定濃度の液膜Lを予め生成することができ、オイルミストmを再起動時点から確実に捕集することができる。液膜Lの先行生成は、本オイルミスト捕集装置1の起動時に、送風機4の起動に先立って行うようにしても良い。
オイルミスト捕集運転とフィルタ洗浄運転を継続的に反復して行うと、フィルタ2の目詰まりの回復が十分でなくなる。これは、図4に示すように、差圧センサ23による差圧測定や風速センサ24による風速測定で検出される。制御盤25のタイマ26による設定時間の計時によって、差圧値a等が設定差圧値を越える場合には、オイルミスト捕集装置1の運転を停止し、フィルタ2をダクト3から取り出して、清掃や交換等のメンテナンスを行う。他方、設定差圧値に達しない場合には、上記の通常運転制御が実行される。
以上説明した本実施形態に係るオイルミスト捕集装置1にあっては、ダクト3内に設けられて、フィルタ2に空気中のオイルミストmを捕集し水に可溶性とする酵素液Fの液膜Lを形成するために、酵素液Fをフィルタ2に向かって噴出する液膜生成ノズル5を備えたので、フィルタ2に形成した液膜Lによってオイルミストmをフィルタ2から除去しやすくなり、従ってフィルタ2の目詰まりが生じにくくなって、これによりフィルタ2のメンテナンス間隔を引き延ばすことができて、運転時間を長期間にわたって持続することができる。
加えて、フィルタ2を目詰まりさせる付着物を洗い流すために、フィルタ2に向かって洗浄液を噴出する洗浄ノズル6を備えたので、水に可溶性にしたオイルミストmをさらに洗浄液で洗い流してフィルタ2を清浄化することができ、これによりさらに フィルタ2のメンテナンス間隔を引き延ばすことができて、運転時間を長期間にわたって持続することができる。
ダクト3に形成される空気取り入れ口10及び排気口11を、洗浄ノズル6から噴出される洗浄液がダクト3外方へ飛散することを阻止するために、洗浄ノズル6の設置位置よりも上方に設定すると共に、送風機4の送風量を、洗浄ノズル6の動作時に低減させる洗浄時送風量制御手段を備えたので、周辺の機器等が洗浄液等で汚損されることを防止することができる。
送風機4の送風量を一定にするために、フィルタ2の目詰まりが進行することに応じて、送風機4の出力を上昇させる送風機制御手段を備えたので、オイルミストmの捕集能力を維持しつつ、オイルミスト捕集運転時間を引き延ばすことができ、オイルミスト捕集運転とフィルタ洗浄運転のサイクルタイムを長く設定して、これによっても、フィルタ2のメンテナンス間隔を引き延ばすことができる。
フィルタ2が設定目詰まり値に達したときに、液膜生成ノズル5の作動を停止し、洗浄ノズル6を起動するノズル制御手段を備えたので、オイルミスト捕集運転時間を最大限に引き延ばすことができ、合理的に自動運転制御することができる。
ノズル制御手段は、洗浄液による洗浄後に酵素液Fの液膜Lを再生するために、洗浄ノズル6の停止後に液膜生成ノズル5を起動するので、フィルタ2における液膜Lを適正に生成することができ、適切にオイルミストmを捕集することができる。
上記実施形態では、不水溶性オイルミストmを捕集するために、液膜生成ノズル5から酵素液Fを噴出して、フィルタ2に酵素液Fの液膜Lを生成する場合について説明したが、捕集対象は不水溶性オイルミストmに限らず、水溶性のオイルミストであっても良く、この場合には、酵素液Fに代えて、水やオイルミスト液化剤をフィルタ2に向かって液膜生成ノズル5から噴出するようにすれば良く、これにより水溶性オイルミストを捕集する場合であっても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
1 オイルミスト捕集装置
2 フィルタ
3 ダクト
4 送風機
5 液膜生成ノズル
6 洗浄ノズル
10 空気取り入れ口
11 排気口
14 インバータ
23 差圧センサ
24 風速センサ
25 制御盤
26 タイマ
F 酵素液
L 液膜
m 不水溶性のオイルミスト

Claims (7)

  1. 送風機でダクト内に空気を取り込み、空気中に含まれる水溶性や不水溶性のオイルミストを分離して捕集するオイルミスト捕集装置であって、
    上記ダクト内に設けられたフィルタと、上記ダクト内に設けられ、上記フィルタに空気中の上記オイルミストを捕集し水に可溶性とする酵素液の液膜を形成するために、該酵素液を該フィルタに向かって噴出する液膜生成ノズルとを備えたことを特徴とするオイルミスト捕集装置。
  2. 前記ダクト内に設けられ、前記フィルタを目詰まりさせる付着物を洗い流すために、該フィルタに向かって洗浄液を噴出する洗浄ノズルを備えたことを特徴とする請求項1に記載のオイルミスト捕集装置。
  3. 前記ダクトには、空気取り入れ口が一端に形成されると共に、排気口が他端に形成され、これら空気取り入れ口及び排気口は、前記洗浄ノズルから噴出される洗浄液が上記ダクト外方へ飛散することを阻止するために、該洗浄ノズルの設置位置よりも上方に設定されると共に、前記送風機の送風量を、上記洗浄ノズルの動作時に低減させる洗浄時送風量制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のオイルミスト捕集装置。
  4. 前記フィルタが設定目詰まり値に達したときに、前記液膜生成ノズルの作動を停止し、前記洗浄ノズルを起動するノズル制御手段を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載のオイルミスト捕集装置。
  5. 前記ノズル制御手段は、洗浄液による洗浄後に酵素液の液膜を再生するために、前記洗浄ノズルの停止後に前記液膜生成ノズルを起動することを特徴とする請求項4に記載のオイルミスト捕集装置。
  6. 前記送風機の送風量を一定にするために、前記フィルタの目詰まりが進行することに応じて、該送風機の出力を上昇させる送風機制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5いずれかの項に記載のオイルミスト捕集装置。
  7. 前記液膜生成ノズルは、酵素液に代えて、水またはオイルミスト液化剤を噴出することを特徴とする請求項1〜6いずれかの項に記載のオイルミスト捕集装置。
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