JP2006231170A - 換気システム - Google Patents

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Yasunari Okamoto
康令 岡本
Hiroki Ueda
裕樹 植田
Kenkichi Kagawa
謙吉 香川
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Abstract

【課題】 厨房空間から排出した空気をスクラバー部で処理する換気システムにおいて、処理室内に付着する油分の蓄積を回避する。
【解決手段】 処理室(20)内には、デミスタ(61)に向かって洗浄液を噴出する洗浄ノズル(55)が設けられる。排気ファン(13)が停止状態となると、洗浄ノズル(55)からデミスタ(61)に向かって噴出される。その結果、デミスタ(61)の表面に付着した油分が取り除かれる。
【選択図】図6

Description

本発明は、厨房空間の換気を行う換気システムに関し、特に厨房空間から排出した空気中の油分を除去するスクラバー部を備えた換気システムに係るものである。
従来より、レストランやホテルなどの厨房空間の換気を行う換気システムが知られている。ところで、厨房空間から排出される空気中には、調理機器の稼働に伴い発生するオイルミストが含まれる場合がある。このため、排出空気中のオイルミストを捕捉するための種々の処理手段を有する換気システムが広く知られている。
例えば特許文献1に開示されている換気システムは、排出した空気中のオイルミストを除去するためのスクラバー部を備えている。このスクラバー部は、室内空間からダクトを介して連結される処理室内に設けられている。スクラバー部は、排気ファンで排出した空気に向かって水を噴出する散水ノズルと、散布した水を貯留する貯留槽と、貯留槽に貯めた水を再び散水ノズルに移送する循環ポンプとを備えている。
循環ポンプを運転すると、貯留槽から移送された水が散水ノズルより空気に向かって噴出される。その結果、空気と水とが気液接触し、空気中に含まれるオイルミストが散布水に捕捉される。このようにしてオイルミストが除去された空気は、スクラバー部を通過した後、室外へ排出される。
特開平11−5009号公報
ところで、特許文献1に開示されている換気システムにおいて、厨房空間等からの排出空気をスクラバー部へ導入すると、処理室の内壁や、処理室内の構成部品(例えばデミスタやフィルタ)などにオイルミスト由来の油分が付着してしまうことがある。このようにして付着した油分は次第に蓄積して固まってしまう。その結果、処理室内の空気の流通路が閉塞して空気の圧力損失が増加し、排気ファンの動力も増大してしまう。また、排気ファンの排気風量が減少してしまい、厨房空間の換気量が不足してしまう恐れもある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、厨房空間から排出した空気をスクラバー部で処理する換気システムにおいて、処理室内に付着する油分の蓄積を回避することである。
第1の発明は、厨房空間(1)の空気を排気する送風手段(13)と、該送風手段(13)から排気された空気が流れる処理室(20)と、該処理室(20)を流れる空気に向かって水を散布して空気中の油分を除去するスクラバー部(40)とを備えた換気システムを前提としている。そして、この換気システムは、処理室(20)内に付着した油分を除去するための洗浄液を噴出する洗浄手段(55)を備えていることを特徴とするものである。
第1の発明では、厨房空間(1)から送風手段(13)によって排気された空気が処理室(20)内に導入される。この空気は、スクラバー部(40)の散布水と気液接触する。その結果、空気中の油分が散布水に捕捉され、この空気が清浄化される。
このように処理室(20)内に空気を流通させると、空気中に含まれるオイルミスト等が処理室(20)の壁面、処理室(20)内の構成部品に次第に付着していく。本発明において、洗浄手段(55)が洗浄液を噴出すると、処理室(20)内に付着した油分が洗浄液によって洗い流される。
第2の発明は、第1の発明において、所定期間おきに洗浄手段(55)から洗浄液を自動的に噴出させる洗浄制御部(76)を備えていることを特徴とするものである。
第2の発明では、洗浄制御部(76)によって洗浄手段(55)から自動的に洗浄液が噴出される。このため、例えば使用者が何らの操作を行わなくても、処理室(20)内に付着した油分の蓄積が自動的に解消される。
第3の発明は、第1の発明において、上記洗浄液を加温する加熱手段(48)を備えていることを特徴とするものである。
第3の発明では、加熱手段(48)によって加熱された洗浄液が洗浄手段(55)から噴出される。このため、洗浄液による油分の洗浄効果が高まり、処理室(20)内に付着した油分が効果的に洗い流される。
第4の発明は、上記処理室(20)の出口側には、空気の流れを許容する一方、該処理室(20)から排出する空気に含まれる水分及び油分を捕捉する捕捉手段(60)が設けられ、上記洗浄手段(55)は、捕捉手段(60)に向かって洗浄液を噴出することを特徴とするものである。
第4の発明では、処理室(20)の出口側に捕捉手段(60)が配置される。スクラバー部(40)を流出した空気は、この捕捉手段(60)を通過する。この際、空気中に残存する水分及び比較的小粒径のオイルミスト等が捕捉手段(60)に捕捉される。
このように空気を捕捉手段(60)に通過させると、捕捉手段(60)には空気中の油分が付着していく。ここで、本発明では、洗浄手段(55)が捕捉手段(60)に付着した油分に洗浄液を噴出する。その結果、捕捉手段(60)に付着した油分が洗い流される。
第5の発明は、第2の発明において、上記洗浄制御部(76)は、送風手段(13)の停止中に洗浄手段(55)から洗浄液を自動的に噴出させることを特徴とするものである。
第5の発明では、送風手段(13)が停止中である場合に、洗浄手段(55)から洗浄液が噴出される。つまり、処理室(20)内を空気が流通していない条件下において、処理室(20)内に付着した油分の洗浄が行われる。
本発明によれば、処理室(20)内に付着した油分を洗浄手段(55)から噴出される洗浄液で取り除くようにしている。このため、処理室(20)内の壁面や構成部品に油分が次第に蓄積して固まってしまうことを未然に防止できる。したがって、空気の流通路などの目詰まりを回避することができ、圧力損失の増大に伴うファン動力の上昇、あるいは厨房空間(1)の換気量不足を解消できる。また、蓄積した油分に由来する臭気の発生も防ぐことができ、処理室(20)内の清掃も容易となる。
第2の発明によれば、処理室(20)内に付着した油分を所定期間おきに自動的に洗浄するようにしている。このため、使用者による洗浄動作の切換等を行わずして、処理室(20)内に付着する油の蓄積を効果的に防止することができる。
第3の発明によれば、加熱した洗浄液を用いて処理室(20)内に付着した油分を洗浄するようにしている。このため、少ない洗浄液の噴出量、あるいは短時間の洗浄動作で油分を効果的に洗い流すことができる。
第4の発明によれば、捕捉手段(60)に付着した油分を洗浄手段(55)で洗浄するようにしている。このため、捕捉手段(60)における油分の蓄積を防止でき、その結果、捕捉手段(60)による水分や油分の捕捉効率の低下も防ぐことができる。また、捕捉手段(60)の空気の流通路が油分によって閉塞することを防止でき、空気の流通路の目詰まりに伴う圧力損失の上昇も回避できる。
第5の発明によれば、送風手段(13)が停止中であり、処理室(20)内に空気が流れていない条件下で、洗浄手段(55)による洗浄動作を行うようにしている。このため、洗浄動作時において、空気中の油分が処理室(20)内に付着することが回避され、油分を効果的に洗浄することができる。また、空気の流れによって洗浄手段(55)から噴出される洗浄液の指向性が損なわれることを防止でき、その結果、油分の洗浄効果が低下してしまうことも回避できる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る換気システム(10)は、レストランやホテルなどの厨房空間(1)の換気を行うとともに、厨房空間(1)から排出される空気中のオイルミストや臭気成分を除去するものである。この換気システム(10)は、フード(11)、ダクト(12)、排気ファン(13)、及び処理室(20)を備えている。
上記フード(11)は、厨房空間(1)の天井面近傍に配置されている。このフード(11)は、下面側が厨房空間(1)に開口している。フード(11)の内部には、グリスフィルタ(14)及びオイルパン(15)が配置されている。グリスフィルタ(14)は、フード(11)を通過する空気中の比較的大きなオイルミストを除去する。オイルパン(15)は、グリスフィルタ(14)に捕捉された油分が厨房空間(1)に滴下するのを防止する。
上記ダクト(12)の流入端は、上記フード(11)と接続している。一方、ダクト(12)の下流端は、上記処理室(20)の流入口(21)と接続している。ダクト(12)の内部には、上記排気ファン(13)が内蔵されている。この排気ファン(13)は、厨房空間(1)から空気を排出する送風手段を構成している。
上記処理室(20)は、中空の箱形に形成されており、その内部に排出空気の流通路が形成されている(図2参照)。処理室(20)には、その前面側(図1における左側)の壁面に空気の流入口(21)が形成され、その後面側(図1における右側)の壁面に空気の流出口(22)が形成されている。
処理室(20)には、空気の流れの上流側から下流側に向かって順に、集塵・脱臭部(30)、スクラバー部(40)、及び捕捉手段(60)が設けられている。
上記集塵・脱臭部(30)は、放電極と対向極との間でグロー放電やストリーマ放電を行うものである。つまり、集塵・脱臭部(30)では、上記グロー放電によって、空気中のオイルミストが帯電され、帯電されたオイルミストが後述のスクラバー部(40)で捕捉される。また、集塵・脱臭部(30)では、ストリーマ放電で発生する活性種によって空気中の臭気成分が分解される。
上記スクラバー部(40)は、いわゆる循環散布型のスプレー式のスクラバー装置で構成されている。このスクラバー部(40)は、散水ノズル(41)、貯留槽(42)、及び循環ポンプ(43)を備えている。
上記散水ノズル(41)は、処理室(20)を流れる空気に向かって水を噴出させるものである。図2に示すように、処理室(20)には、3つの散水ノズル(41)が設けられ、各散水ノズル(41)の噴出口が、処理室(20)の中央下部に向かって臨んでいる。
上記貯留槽(42)は、処理室(20)の下面に設けられた角状の凹みの内部に形成されている。この貯留槽(42)は、散水ノズル(41)から散布された水を貯留する。なお、貯留槽(42)に散布後の液が溜まると、液中に含まれる油分が貯留槽の表層側に溜まる一方、油分を含まない水が下層に溜まることになる。つまり、貯留槽(42)は、散布後の液についての水と油との分離を行うオイルセパレータを兼ねている。また、貯留槽(42)の内部には、ヒータ(48)が浸積されている。このヒータ(48)は、後述する散水ノズル(41)及び洗浄ノズル(56)から噴出される水(洗浄液)を加熱する加熱手段を構成している。
また、図1に示すように、処理室(20)の床面の前端には、排水管(44)の流入端が開口している。したがって、貯留槽(42)に溜まった液がオーバーフローすると、比較的油を多く含んだ液が排水管(44)より処理室(20)の外部に排出される。一方、処理室(20)の後面側の壁面には、給水管(45)の流出端が開口している。この給水管(45)は、処理室(20)の外部の給水源と接続している。また、給水管(45)には、給水側電磁弁(46)が設けられている。したがって、給水側電磁弁(46)が開放されると、給水源から貯留槽(42)に水が補給される一方、給水側電磁弁(46)が遮断されると、この水の補給が停止される。
上記循環ポンプ(43)は、貯留槽(42)に溜まった水を再び散水ノズル(41)に移送するものである。この循環ポンプ(43)は、主配管(50)に設けられている。この主配管(50)の流入端は、上記貯留槽(42)の下部寄りに開口している。一方、主配管(50)の流出端には、供給管(51)が接続されている。この供給管(51)は、3本に分岐された後、上述した3つの散水ノズル(41)がそれぞれ接続されている。また、供給管(51)には、各散水ノズル(41)の散水動作と停止動作を切り換えるための散水側電磁弁(53)が設けられている。
図2及び図3(捕捉手段を上方から視た図)に示すように、上記捕捉手段(60)は、空気の流れを許容する一方、空気中の水分や油分を捕捉するものである。この捕捉手段(60)は、デミスタ(61)とフィルタ(62)とを備えている。
上記デミスタ(61)は、スクラバー部(40)を通過した空気中の比較的大きな水分、あるいは微小粒径の油分を捕捉するものである。このデミスタ(61)は、前側寄りに位置する複数の第1衝突板(63)と、後側寄りに位置する複数の第2衝突板(64)とで構成されている。各第1衝突板(63)は、水平断面が略コの字型に形成され、その開放面が後方を向いている。これら第1衝突板(63)は、その上端が処理室(20)の天板に支持される一方、その下端が処理室(20)の床面に支持されている。そして、各第1衝突板(63)は、空気の流れと直交する左右方向に所定の間隔を介して配列されている。上記第2衝突板(64)は、上記第1衝突板(63)よりも左右の幅が短い水平断面略コの字型に形成され、その開放面が前方を向いている。これら第2衝突板(64)は、第1衝突板(63)と同様、その上端が処理室(20)の天板に支持される一方、その下端が処理室(20)の床面に支持されている。各第2衝突板(64)は、上記第1衝突板(63)と左右方向に段違いとなるようにして所定の間隔を介して配列されている。そして、第1衝突板(63)の壁面と第2衝突板(64)の壁面との間には、スクラバー部(40)を通過した空気の流通路が形成されている。なお、これら第1衝突板(63)及び第2衝突板(64)の表面は、撥油処理が施されており、空気中の油分等が付着しにくくなっている。
上記フィルタ(62)は、デミスタ(61)を通過した空気中の比較的小さな粒径の水分、あるいは更に微小粒径の油分を捕捉するものである。このフィルタ(62)は、例えばメッシュ状で親油処理された樹脂などで構成され、空気の通過のみを許容している。
また、換気システム(10)は、処理室(20)内のデミスタ(61)に付着した油分に向かって洗浄液としての水を噴出する洗浄手段(55)を備えている。この洗浄手段(55)は、洗浄液管(52)及び洗浄ノズル(56)を備えている。
上記洗浄液管(52)は、上記主配管(50)から分岐する配管であり、その流出端には洗浄ノズル(56)が接続されている。また、洗浄液管(52)には、洗浄側電磁弁(54)が設けられている。この洗浄側電磁弁(54)は、洗浄液管(52)を開閉する開閉弁を構成している。上記洗浄ノズル(56)は、その噴出口が上記デミスタ(61)側を向く状態で設置されている。つまり、洗浄ノズル(56)に水が供給されると、デミスタ(61)の斜め上方からデミスタ(61)に向かって水が噴出される(図6参照)。
図1に示すように、換気システム(10)には、コントローラ(70)が設けられている。このコントローラ(70)は、水量制御部(71)、風量制御部(72)、放電制御部(73)、給水制御部(74)、インバータ(75)、及び洗浄制御部(76)を備えている。
上記水量制御部(71)は、上述した循環ポンプ(43)及び散水側電磁弁(53)と電気的に接続されている。この水量制御部(71)は、散水側電磁弁(53)を開閉制御し、スクラバー部(40)の散水量を適宜調節する。上記風量制御部(72)は、インバータ(75)を介して上述した排気ファン(13)と電気的に接続されている。この風量制御部(72)は、排気ファン(13)の排気風量を適宜調節する。上記放電制御部(73)は、集塵・脱臭部(30)と電気的に接続されている。この放電制御部(73)は、集塵・脱臭部(30)についてのグロー放電やストリーマ放電の放電量を適宜調節する。上記給水制御部(74)は、上記給水側電磁弁(46)と電気的に接続されている。この給水制御部(74)は、上記スクラバー部(40)の散水量に応じて給水側電磁弁(46)を開閉制御し、給水管(45)から処理室(20)への補給水量を適宜調節する。
上記洗浄制御部(76)は、洗浄側電磁弁(54)と電気的に接続されている。この洗浄制御部(76)は、洗浄側電磁弁(54)を開閉制御し、洗浄手段(55)の洗浄動作と停止動作とを切り換える。また、洗浄制御部(76)は、所定期間(例えば1週間)おきに洗浄手段(55)の洗浄動作を自動的に行うように構成されており、さらに洗浄制御部(76)は、この所定期間(例えば1週間)経過後において、排気ファン(13)が停止中である場合のみ洗浄動作を自動的に行うように構成されている。
−運転動作−
次に、本実施形態に係る換気システム(10)の基本的な運転動作について説明する。
図4に示すように、換気システム(10)が運転状態になると、排気ファン(13)及び循環ポンプ(43)が起動する。また、散水側電磁弁(53)が開放される一方、洗浄側電磁弁(54)が遮閉される。その結果、散水ノズル(41)から水が散布される一方、洗浄ノズル(56)から水は噴出されない状態となる。
厨房空間(1)の空気がフード(11)に捕集されと、この空気は、フード(11)内のグリスフィルタ(14)を通過する。グリスフィルタ(14)では、空気中の比較的大きな油分が除去される。グリスフィルタ(14)を通過した空気は、排気ダクト(12)及び流入口(21)を流通して処理室(20)内に導入される。
処理室(20)に導入された空気は、まず、集塵・脱臭部(30)を通過する。集塵・脱臭部(30)では、グロー放電によって空気中の油分が帯電される。また、集塵・脱臭部(30)では、ストリーマ放電によって空気中で活性種(ラジカル、高速電子、励起分子等)が発生する。空気中に含まれる臭気成分は、この活性種によって分解される。
集塵・脱臭部(30)を通過した空気は、スクラバー部(40)に流入する。図2に示すように、スクラバー部(40)では、散水ノズル(41)から水が噴出されている。空気がこの散布水と気液接触すると、空気中の油分が散布水に捕捉される。この際、空気中の油分は集塵・脱臭部(30)で帯電されているため、クーロン力によって散布水に引き寄せられる。したがって、空気中の油分は、散布水に効果的に捕捉される。また、空気と散布水との気液接触により、空気中の臭気成分が散布水に吸収される。
以上のようにして油分及び臭気成分が除去された空気は、捕捉手段(60)に流入する。デミスタ(61)では、空気が第1衝突板(63)及び第2衝突板(64)に衝突する。その結果、空気中の比較的大きな粒径の水分がこれらの衝突板(63,64)の壁面に捕捉される。同時に、空気中の微小粒径の油分がこれらの衝突板(63,64)に捕捉される。デミスタ(61)を通過した空気は、さらにフィルタ(62)を通過する。フィルタ(62)では、空気中の比較的小さな粒径の水分が捕捉される。同時に、フィルタ(62)では、空気中の更に微小粒径の油分が捕捉される。以上のようにして処理された空気は、流出口(22)より室外に放出される。
−洗浄動作−
次に、本実施形態の換気システム(10)の洗浄動作について説明する。
図5に示すように、例えば厨房空間(1)の換気が不要となり、排気ファン(13)が停止状態となると、散水側制御弁(53)が遮閉される一方、洗浄側電磁弁(54)が開放される。さらに、ヒータ(48)が通電状態となり、貯留槽(42)内の水が所定温度(例えば80度)まで加熱される。
貯留槽(42)で加熱された水は、洗浄液管(52)を介して洗浄ノズル(56)に移送される。そして、図6に示すように、洗浄ノズル(56)からは、デミスタ(61)に向かって水が噴出される。デミスタ(61)の表面に付着した油分は、水圧によってデミスタ(61)から剥離されて水に捕捉される。このようにして油分を捕捉した水は、再び貯留槽(42)に貯留される。この際、油分は、貯留槽(42)の表層側に分離される。したがって、分離された油分は、貯留槽(42)からオーバーフローする液とともに排出管(44)に流れ込み、処理室(20)の外部に排出される。
−実施形態の効果−
上記実施形態では、洗浄液としての水をデミスタ(61)に向かって噴出させることで、デミスタ(61)に付着した油分を取り除くようにしている。このため、デミスタ(61)に付着する油分の蓄積を未然に防ぐことができる。したがって、固まった油分がデミスタ(61)の空気の流通路を閉塞させて圧力損失が上昇してしまうことを回避でき、排気ファン(13)の動力の増大、あるいは厨房空間(1)の換気量の低下を招くことも回避できる。
また、デミスタ(61)に付着する油分の蓄積を防止すると、デミスタ(61)についての所期の水分捕捉性能、油分捕捉性能を維持することができる。このため、この換気システム(10)による空気浄化効率を効果的に発揮させることができる。
さらに、本実施形態では、ヒータ(48)で加熱した水を洗浄液として利用している。このため、水による油分の洗浄効果を向上できる。したがって、デミスタ(61)に付着した油分の効果的に洗い流すことができる。
また、本実施形態では、通常運転時においてスクラバー部(40)で使用する水を、排気ファン(13)停止時において洗浄液として利用するようにしている。このため、消費水量を節減できるとともにスクラバー部(40)や洗浄手段(55)をシンプルに設計することができる。
さらに、本実施形態では、所定期間おきについて排気ファン(13)の停止中に洗浄動作を自動的に行うようにしている。したがって、使用者がコントローラ(70)を操作することなく、デミスタ(61)の油分の蓄積を確実に防止することができる。また、排気ファン(13)の停止中に洗浄動作を行うことで、洗浄動作時に空気中の油分がデミスタ(61)に付着することがなく、油分を効果的に洗浄することができる。また、空気の流れによって洗浄手段(55)から噴出される洗浄液の指向性が損なわれることを防止でき、その結果、油分の洗浄効果が低下してしまうことも回避できる。
《その他の実施形態》
上記実施形態では、デミスタ(61)に付着する油分を洗浄手段(55)で洗浄するようにしている。しかしながら、処理室(20)内に設けられる上記フィルタ(62)や、その他の構成部品、あるいは処理室(20)の内壁に付着する油分に向かって洗浄液を噴出させてこれらの油分を洗浄するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、洗浄ノズル(56)を固定式としている。しかしながら、洗浄ノズル(56)を可動式とし、洗浄ノズル(56)から噴出される洗浄液(水)の噴出角度、あるいは洗浄ノズル(56)の噴出口の位置を可変とするようにしてもよい。この場合には、洗浄対象となるデミスタ(61)やフィルタ(62)等を均一に洗浄することができ、デミスタ(61)やフィルタ(62)等の油分の蓄積を効果的に抑制することができる。
また、上記実施形態では、排気ファン(13)の停止時において、所定期間おきに捕捉手段(60)の洗浄動作を行うようにしている。しかしながら、排気ファン(13)の運転時において、スクラバー部(40)の散水と同時に洗浄動作を行うようにしてもよい。この場合には、例えば図1の散水側電磁弁(53)と洗浄側電磁弁(54)との双方を開放し、循環ポンプ(43)を起動すればよい。
さらに、上記実施形態では、洗浄ノズル(56)と散水ノズル(41)とをそれぞれ設け、洗浄ノズル(56)から油分に向かって水(洗浄液)を噴出させる一方、散水ノズル(41)から空気に向かって水を散水するようにしている。しかしながら、空気への散水と油分の洗浄とを一つのノズルで兼用して行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、洗浄手段(55)の洗浄液として水を利用するようにしている。しかしながら、例えば界面活性剤を添加した水を洗浄液として利用することもでき、この場合には油分の洗浄効果を向上できる。また、洗浄手段(55)の洗浄液とスクラバー部(40)の水とを個別に用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、処理室(20)にいわゆるスプレー式の循環散布型のスクラバー装置を適用している。しかしながら、これに代わってスプレー式の一過散布型のスクラバー装置を適用してもよいし、例えば流動床式スクラバー装置、サイクロ式スクラバー装置、充填塔式スクラバー装置など、他のスクラバー装置を適用してもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、厨房空間から排出した空気中の油分を除去するスクラバー部を備えた換気システムに関して有用である。
実施形態に係る換気システムの概略構成図である。 実施形態に係る通常運転時の処理室内の斜視図である。 実施形態に係る捕捉手段を上方から視た図である。 実施形態に係る換気システムの通常運転時の概略構成図である。 実施形態に係る換気システムの洗浄動作時の概略構成図である。 実施形態に係る洗浄動作時の処理室内の斜視図である。
符号の説明
1 厨房空間
10 換気システム
13 排気ファン(送風手段)
20 処理室
40 スクラバー部
48 加熱手段
55 洗浄手段
61 デミスタ(捕捉手段(60))
62 フィルタ(捕捉手段(60))
76 洗浄制御部

Claims (5)

  1. 厨房空間(1)の空気を排気する送風手段(13)と、該送風手段(13)から排気された空気が流れる処理室(20)と、該処理室(20)を流れる空気に向かって水を散布して空気中の油分を除去するスクラバー部(40)とを備えた換気システムであって、
    処理室(20)内に付着した油分を除去するための洗浄液を噴出する洗浄手段(55)を備えていることを特徴とする換気システム。
  2. 請求項1において、
    所定期間おきに洗浄手段(55)から洗浄液を自動的に噴出させる洗浄制御部(76)を備えていることを特徴とする換気システム。
  3. 請求項1において、
    上記洗浄液を加温する加熱手段(48)を備えていることを特徴とする換気システム。
  4. 請求項1において、
    上記処理室(20)の出口側には、空気の流れを許容する一方、該処理室(20)から排出される空気に含まれる水分及び油分を捕捉する捕捉手段(60)が設けられ、
    上記洗浄手段(55)は、捕捉手段(60)に向かって洗浄液を噴出することを特徴とする換気システム。
  5. 請求項2において、
    上記洗浄制御部(76)は、上記送風手段(13)の停止中に洗浄手段(55)から洗浄液を自動的に噴出させることを特徴とする換気システム。
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