JP2014011013A - フラットケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】特性を変えることなく不要な輻射を抑制し、薄型化を実現できるフラットケーブルを提供する。
【解決手段】比誘電率εr1を有する第1基材シート51と、第1基材シート51の第1面に形成された長尺状の第1グランド導体10と、第1基材シート51の第2面側に形成され、第1グランド導体10に対向した長尺状の中央導体30と、中央導体30を挟んで第1基材シート51に積層され、比誘電率εr2(>εr1)を有する第2基材シート52と、第2基材シート52の第1面に形成され、長手方向に沿って複数の開口部20Aを有し、開口部20Aが中央導体30の一部に重なるように第1グランド導体10に対向した長尺状の第2グランド導体20とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高周波信号を伝送する薄型のフラットケーブルに関するものである。
従来、高周波信号を伝送する高周波線路として、同軸ケーブルが用いられている。しかし、近年、移動体通信端末を含む高周波機器の小型化及び薄型化に伴い、端末筐体内に同軸ケーブルを配置するスペースを確保することが難しいといった問題がある。そこで、特許文献1及び特許文献2に示すようなフラットケーブルが提案されている。
特許文献1及び特許文献2に記載のフラットケーブルは、幅方向より厚み方向が薄い平型状である。このため、端末筐体内において、部品間のスペース、又は部品と筐体との間のスペースに同軸ケーブルを配置できない場合であっても、特許文献1及び特許文献2に記載のフラットケーブルであれば配置することができ、機器の小型化等が妨げられることはない。
図9は、特許文献1及び特許文献2に示すようなフラットケーブルの構成を示す図である。フラットケーブル1Pは、幅方向より厚み方向が薄い平型状のケーブルであって、図9では、長さ方向の一部分の構成を示している。フラットケーブル1Pは、ポリイミド又は液晶ポリマ等の可撓性を有する絶縁性素材からなる基材シートを備えている。この基材シートは図9では省略している。フラットケーブル1Pは、基材シートを厚み方向から挟んで配置され、フラットケーブル1Pの長さ方向に沿って延びた第1グランド導体10及び第2グランド導体20を備えている。
第1グランド導体10は、基準電位となる所謂ベタグランドであり、平板導体である。第2グランド導体20は、フラットケーブル1Pの長さ方向に沿って形成された複数の開口部20Aを備えた梯子状の平板導体である。詳しくは、第2グランド導体20は、フラットケーブル1Pの幅方向に所定の距離を置いて平行配置された長尺導体21,22と、長尺導体21,22を部分的に接続する架設導体23とを備えている。架設導体23は、フラットケーブル1Pの幅方向に沿って設けられ、かつ、長さ方向に沿って離間して複数設けられている。前記した開口部20Aは、長尺導体21,22及び架設導体23により囲まれた領域である。
フラットケーブル1Pは、フラットケーブル1Pの信号線路導体である中央導体30Aを備えている。中央導体30Aは、基材シート内に設けられ、かつ、基材シートの厚み方向から視て長尺導体21,22の間に位置している。また、第1グランド導体10及び第2グランド導体20は、基材シートに設けられたビアホール導体41,42を通じて導通している。
WO2011/007660号公報 実用新案登録第3173143号明細書
ところで、図9に示すフラットケーブル1Pにおいて、開口部20Aが形成されている領域では、中央導体30Aと長尺導体21,22との間でキャパシタ成分が形成され、このキャパシタ成分がフラットケーブル1Pの特性に寄与する。このため、図9に示すフラットケーブル1Pをより薄くするため、基材シートを薄くした場合、同じ特性を得るためには、基材シートの比誘電率を小さくする必要がある。この場合、中央導体30Pと第2グランド導体20との距離が縮まり、開口部20Aから不要な輻射が増加する。
一方で、不要な輻射を抑制するために、開口部20Aを小さくすると、開口部20A部分のインピーダンスが変わるため、フラットケーブル1Pの特性に影響が及ぶ。また、不要な輻射を抑制するため、基材シートの比誘電率を高くし、基材シートを厚くすると、フラットケーブル1Pの厚みが厚くなり、薄型化を実現できない。
そこで、本発明の目的は、特性を変えることなく不要な輻射を抑制し、薄型化を実現できるフラットケーブルを提供することにある。
本発明に係るフラットケーブルは、比誘電率εr1を有する第1基材シートと、第1基材シートの第1面に形成された長尺状の第1グランド導体パターンと、前記第1基材シートの第2面側に、その第2面が対向するように積層され、比誘電率εr2(>εr1)を有する第2基材シートと、第2基材シートの第1面に形成され、長手方向に沿って複数の開口部を有し、第1グランド導体パターンに対向した長尺状の第2グランド導体パターンと、第1グランド導体パターンに対向するとともに、第2グランド導体パターンの開口部がその一部に重なるように、第1基材シートと第2基材シートとの間に設けられた長尺状の信号伝送用導体パターンと、を備えることを特徴とする。
この構成では、第1基材シートの比誘電率εr1が第2基材シートの比誘電率εr2より小さいため、比誘電率εr2を有する一つの基材シートからなるフラットケーブルと比べて、第1基材シートの厚みを薄くできる。これにより、フラットケーブル全体で薄型化を実現できる。また、開口部側の第2基材シートの比誘電率εr2は第1基材シートの比誘電率εr1より大きいため、第2基材シートが薄くならない。このため、信号伝送用導体パターンが開口部に近くなり過ぎないため、比誘電率εr1を有する一つの基材シートからなるフラットケーブルと比べて、開口部からの不要輻射を抑制できる。
前記第1基材シート及び前記第2基材シートは同じ厚さを有する構成が好ましい。
この構成では、信号伝送用導体パターンがフラットケーブルの両方の表面からほぼ同じ距離に位置している。このため、フラットケーブルが山折り又は谷折りされても、曲げに対する応力は同じとなるため、信号伝送用導体パターンの断線のおそれを軽減できる。
本発明によれば、特性を変えることなく不要な輻射を抑制し、全体でより薄くできるフラットケーブルを実現できる。
実施形態1に係るフラットケーブルの分解斜視図。 図1のフラットケーブルをZ軸の負方向から視た図。 図2のIII−III線の断面図。 図2のIV−IV線の断面図。 (A)は本実施形態に係るコネクタケーブルの外観斜視図、(B)はコネクタケーブルの断面図。 (A)は本実施形態に係る携帯電子機器の部品構成を示す側面断面図、(B)は当該携帯電子機器の部品構成を説明する平面断面図。 第1基材シートが両面銅張シート、第2基材シートが片面銅張シートの場合のフラットケーブルの分解斜視図。 第1基材シートが方面銅張シート、第2基材シートが両面銅張シートの場合のフラットケーブルの分解斜視図。 特許文献1及び特許文献2に示すようなフラットケーブルの構成を示す図。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係るフラットケーブルの分解斜視図である。図1では、X軸、Y軸及びZ軸を用いて、X軸をフラットケーブル1の幅方向、Y軸を長さ方向、Z軸を厚み方向として説明する。また、以下では、図9で説明したフラットケーブル1Pと同部材については同符号を用いる。
フラットケーブル1は、Z軸方向に沿って順に、第1グランド導体10、第1基材シート51、中央導体30、第2基材シート52及び第2グランド導体20が積層されて構成されている。第1基材シート51は、両面銅張シートであり、一方の面(第1面)に、第1グランド導体10となる第1グランド導体パターンが形成され、他方の面(第2面)に、中央導体30となる中央導体パターン(信号伝送用導体パターン)が形成されている。また、第2基材シート52は片面銅張シートであり、一方の面に、第2グランド導体20となる第2グランド導体パターンが形成されている。そして、第1基材シート51及び第2基材シート52は加熱圧着されて貼り合わされる。
第1グランド導体10、中央導体30及び第2グランド導体20は、導電性が高い材料、例えば銅(Cu)等である。第1基材シート51及び第2基材シート52は、液晶ポリマやポリイミド等の熱可撓性を有した絶縁性素材であり、比誘電率が異なっている。第1基材シート51の比誘電率εr1、第2基材シート52の比誘電率εr2とすると、εr2>εr1の関係を満たす。
第1グランド導体10は、同形状の第1基材シート51の一面に形成されていて、Y軸方向に長い帯状であって、その両端に矩形状のコネクタ部11が設けられている。コネクタ部11には開口部12が形成されていて、開口部12内には、コネクタ用端子13が形成されている。コネクタ用端子13は、第1基材シート51に形成されたビアホール導体45により中央導体30と導通している。コネクタ部11には、例えば同軸コネクタなどが装着される。同軸コネクタは、コネクタ用端子13及びビアホール導体45を通じて中央導体30と導通する。
中央導体30は、第1基材シート51の他面に形成されている。中央導体30は、Y軸に延びる長尺状であり、平膜状の信号伝送線路である。中央導体30は、Y軸方向の両端に設けられたコネクタ部33を有している。このコネクタ部33は、前記したビアホール導体45を通じて、第1グランド導体10のコネクタ用端子13と導通している。
第2グランド導体20は、第2基材シート52の一面に形成されていて、Y軸方向に長い帯状であって、第1グランド導体10と同じ外形を有している。第2グランド導体20は、Y軸方向に沿って複数の開口部20Aを有している。開口部20Aは、図9で説明したように、長尺導体21,22と架設導体23とにより形成されている。また、第2グランド導体20は、第1グランド導体10の開口部12と対向する領域に形成されたコネクタ領域開口部20Bを有している。
なお、中央導体30は、第2基材シート52の他面に設けられていてもよい。
図2は、図1のフラットケーブル1をZ軸の負方向から視た図である。中央導体30は、Z軸方向から視て、開口部20Aと重なっていて、かつ、幅方向(Z方向において)において、開口部20Aのほぼ中央に位置している。
第1基材シート51及び第2基材シート52は、第1グランド導体10及び第2グランド導体20とほぼ同じ外形を有している。第1基材シート51及び第2基材シート52には、第1グランド導体10及び第2グランド導体20を導通するビアホール導体41,42,43,44が形成されている。ビアホール導体41,42は、第1グランド導体10と第2グランド導体20の架設導体23近傍と導通している。ビアホール導体43,44は、第1グランド導体10と、コネクタ領域開口部20Bの近傍とを導通している。また、第1基材シート51には、第1グランド導体10のコネクタ用端子13と中央導体30のコネクタ部33とを導通するビアホール導体45が形成されている。
なお、第1グランド導体10及び第2グランド導体20には、不図示のレジストが塗布されている。
以下に、フラットケーブル1の特性インピーダンス、及び開口部20Aからの不要輻射について説明する。図3は、図2のIII−III線の断面図である。図4は、図2のIV−IV線の断面図である。以下では、フラットケーブル1の長さ方向(Y軸方向)において、開口部20Aが形成されている区間を区間A(図2参照)とし、架設導体23が形成されている区間を区間B(図2参照)という。
区分Aでは、中央導体30と長尺導体21,22との間にキャパシタ成分が形成される。このとき形成されるキャパシタ成分は、開口部20Aがないとした場合に第2グランド導体20と第2グランド導体20との間に形成されるキャパシタ成分より低い。したがって、区分Aのフラットケーブル1のインピーダンスは、開口部20Aがないとした場合よりも高くなる(すなわち誘導性になる。)。
また、区分Bでは、中央導体30と架設導体23との間にキャパシタ成分が形成される。架設導体23の幅は、形成されるキャパシタ成分が、中央導体30と長尺導体21,22との間に形成されるキャパシタ成分より高くなるよう設計されている。これにより、区分Bのフラットケーブル1のインピーダンスは、区分Aにおけるインピーダンスよりも低くなる(すなわち容量性になる。)。
このように、インピーダンスを高くした区分Aと、区分Aよりインピーダンスを低くした区分Bとを交互に設けることで、フラットケーブル1の特性インピーダンスを所望の値に調整している。例えば、フラットケーブル1の特性インピーダンスを50Ωに調整する場合、区分Aのインピーダンスを50Ωより大きくし、区分Bのインピーダンスを50Ωより小さく設定して、フラットケーブル1全長(前記した同軸コネクタが装着される端子間)で50Ωとなるよう調整する。
また、第1基材シート51の比誘電率εr1は、第2基材シート52の比誘電率εr2より小さい。本実施形態では、比誘電率εr1=2、比誘電率εr2=3とする。また、第1基材シート51の厚さT1と、第2基材シート52の厚さT2とは同じである。これにより、本実施形態に係るフラットケーブル1は、比誘電率が“3”の一つの基材シートからなるフラットケーブル(以下、第1従来型という。)と比べ、厚みを薄くできる。また、本実施形態に係るフラットケーブル1は、比誘電率が“2”の一つの基材シートからなるフラットケーブル(以下、第2従来型という。)と比べ、不要な輻射を抑制することができる。
第1従来型の特性インピーダンスを50Ωに設定する場合、T1=150μm、T2=50μmとなるとする。この第1従来型のフラットケーブルを薄くするために、比誘電率を“2”とした場合、第2従来型のフラットケーブルの特性インピーダンスを同じ50Ωに設定するためには、T1=100μm、T2=33μmとなる。この場合、フラットケーブル1を薄くすることはできる一方で、基材シートの比誘電率が“1”に近づき、かつ、中央導体30が開口部20Aに近づくことにより、開口部20Aからの不要な輻射が増減する。また、輻射を抑制するため、開口部20Aを小さくすれば、中央導体30と長尺導体21,22との対向面積が大きくなり、開口部20A部分のインピーダンスが小さくなる。
本実施形態では、第1グランド導体10側の第1基材シート51の比誘電率εr1を“2”とすることで、第1基材シート51の厚さT1は、第1従来型より薄くできる。また、第2グランド導体20側の第2基材シート52の比誘電率εr2を“3”とすることで、中央導体30と長尺導体21,22との距離を縮める必要がないため、第2基材シート52の厚さT2は、第1従来型と同じにでき、第2従来型よりも不要な輻射を抑えることができる。
また、基材シート51の厚さT1と、第2基材シート52の厚さT2とが同じであるため、フラットケーブル1が山折り又は谷折りの何れがされても、曲げに対する応力は同じとなる。このため、曲げ時に中央導体30が破損し、信号伝送線路が断線するおそれを低減できる。
以上のように、本実施形態に係るフラットケーブル1は、誘電率が異なる第1基材シート51及び第2基材シート52を備えることで、薄型化を実現しつつ、開口部20Aからの不要輻射を抑制することができる。
また、第1基材シート51の厚さT1及び第2基材シート52の厚さT2を同じにすることで、フラットケーブル1を折り曲げて用いた場合に、中央導体30の断線を抑制できる。
本実施形態に係るフラットケーブル1は、特性インピーダンスが50Ωとなるよう二段工程で製造される。最初に特性インピーダンスが50Ω以上となるよう、第1グランド導体10、第1基材シート51及び中央導体30からなるマイクロストリップラインを製造する。その後、第2グランド導体20が形成された第2基材シート52を積層することで、合計50Ωの特性インピーダンスとなるようにする。すなわち、第1グランド導体10が基準グランドとなり、第2グランド導体20が特性インピーダンスを調整するための付加グランド導体となる。
なお、本実施形態では、第1基材シート51は両面銅張シートとし、中央導体30を第1グランド導体10と同じシートに形成しているが、第2基材シート52を両面銅張シートとして、中央導体30を第2グランド導体20と同じシートに形成してもよい。この場合、第1基材シート51は、片面銅張シートとなり、第1グランド導体10のみが形成される。
前記のように製造したフラットケーブル1は、以下に示すようなコネクタケーブルに用いることができる。図5(A)は本実施形態に係るコネクタケーブルの外観斜視図であり、図5(B)はコネクタケーブルの断面図である。
コネクタケーブル60は、フラットケーブル1と同軸コネクタ61とを備える。同軸コネクタ61は、フラットケーブル1の長手方向の両端にそれぞれ配置されている。第1グランド導体10及び第2グランド導体20側には、それぞれ保護層120,130が設けられている。同軸コネクタ61は、フラットケーブル1の第1グランド導体10側の保護層120の表面に、変換台座62を介して設置される。同軸コネクタ61の中心導体は、ビアホール導体45を通じてフラットケーブル1の中央導体30に接続されている。
このような構成とすることで、薄型で可撓性を有し、高周波線路としての伝送特性に優れるコネクタケーブルを実現することができる。
また、このような構造からなるコネクタケーブル60は、次に示すような携帯電子機器に用いることができる。図6(A)は本実施形態に係る携帯電子機器の部品構成を示す側面断面図であり、図6(B)は当該携帯電子機器の部品構成を説明する平面断面図である。
携帯電子機器70は、薄型の機器筐体71を備える。機器筐体71内には、実装回路基板72A,72Bと、バッテリーパック73が配置されている。実装回路基板72A,72Bの表面には、複数のICチップ74及び実装部品75が実装されている。実装回路基板72A,72B及びバッテリーパック73は、機器筐体71を平面視して、実装回路基板72A,72B間にバッテリーパック73が配置されるように、機器筐体71に設置されている。ここで、機器筐体71はできる限り薄型に形成されているので、機器筐体71の厚み方向においては、バッテリーパック73と機器筐体71との間隔が極狭い。したがって、この間に同軸ケーブルを配置することができない。
しかしながら、本実施形態に示したコネクタケーブル60を、当該コネクタケーブル60の厚み方向と、機器筐体71の厚み方向とが一致するように配置することで、バッテリーパック73と機器筐体71との間に、コネクタケーブル60を通すことができる。これにより、バッテリーパック73を中間に配して離間された実装回路基板72A,72Bをコネクタケーブル60で接続することができる。なお、このコネクタケーブルは、アンテナ素子と給電回路とを接続するために用いられる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係るフラットケーブルについて説明する。実施形態2では、第1基材シート51及び第2基材シート52は、例えばポリイミドであって、接着層を介して貼り付けている。
図7は、第1基材シート51が両面銅張シート、第2基材シート52が片面銅張シートの場合のフラットケーブルの分解斜視図である。図7に示すフラットケーブル1Aの場合、接着層53は、比誘電率が第2基材シート52の比誘電率εr2よりも小さい材料であることが好ましい。これにより、第2基材シート52側の比誘電率が小さくなり、第2基材シート52の厚さを薄くした結果、開口部20Aからの不要な輻射を抑制できなくなるおそれを回避できる。
図8は、第1基材シート51が方面銅張シート、第2基材シート52が両面銅張シートの場合のフラットケーブルの分解斜視図である。図8に示すフラットケーブル1Bの場合、接着層53は、第2基材シート52の比誘電率εr2より大きい材料であることが好ましい。これにより、第1基材シート51側の比誘電率が大きくなり、第1基材シート51の厚さを薄くできず、結果としてフラットケーブル1Aの薄型化を実現できなくなるおそれを回避できる。
図7及び図8に示すフラットケーブルの場合、第1基材シート51及び第2基材シート52を貼り合せた後に、穴を形成し、導電ペーストが充填して、ビアホール導体41等が形成される。
以上のように、本実施形態では、第1基材シート51及び第2基材シート52を接着層53で貼り合せる場合であっても、接着層53の比誘電率を考慮することで、フラットケーブル1Aは、特性を変えることなく不要な輻射を抑制し、薄型化を実現できる。
なお、フラットケーブル1において、第1グランド導体10及び第2グランド導体20を導通する層間接続導体については、ビアホール導体とする場合は、貼り合せる前の熱可塑性樹脂シートに予め形成されていてもよいし、穴を形成しておき、シートを貼り合せた後に、導電ペーストが充填されて形成されるものであってもよい。また、シートを貼り合わせた後に穴を形成し、この穴の内周面にめっき膜等を付与してなるスルーホール型であってもよい。
1−フラットケーブル
10−第1グランド導体
11−コネクタ部
12−開口部
13−コネクタ用端子
20−第2グランド導体
21−長尺導体
20A−開口部
22−長尺導体
23−架設導体
30−中央導体
31−幅広部
32−幅狭部
22−コネクタ部
51−第1基材シート
52−第2基材シート
100−第1ロール部
101−両面銅張シート
200−第2ロール部
201−片面銅張シート
300−第3ロール部
301−合成シート
401,402−ロール部

Claims (2)

  1. 比誘電率εr1を有する第1基材シートと、
    前記第1基材シートの第1面に形成された長尺状の第1グランド導体パターンと、
    前記第1基材シートの第2面側に、その第2面が対向するように積層され、比誘電率εr2(>εr1)を有する第2基材シートと、
    前記第2基材シートの第1面に形成され、長手方向に沿って複数の開口部を有し、前記第1グランド導体パターンに対向した長尺状の第2グランド導体パターンと、
    前記第1グランド導体パターンに対向するとともに、前記第2グランド導体パターンの開口部がその一部に重なるように、前記第1基材シートと前記第2基材シートとの間に設けられた長尺状の信号伝送用導体パターンと、
    を備えるフラットケーブル。
  2. 前記第1基材シート及び前記第2基材シートは同じ厚さを有する、
    請求項1に記載のフラットケーブル。
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