JP2014006975A - 端子付蓋部材、電池、及び、これらの製造方法 - Google Patents

端子付蓋部材、電池、及び、これらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属粉などの異物が低減された端子付蓋部材、電池、及び、これらの製造方法を提供する。
【解決手段】絶縁部材(第1絶縁部材170)の絶縁側壁部173は、電極端子部材(正極端子部材130及び負極端子部材140)の台座部131、141の外周側面131g,141gのうち台座部131,141の下面131b,141b側の部位である下面側外周側面131h,141hを、外周側面131g,141gの全周にわたって露出させる形態をなし、台座部131,141の下面131b,141b及び下面側外周側面131h,141hは、絶縁部材(第1絶縁部材170)の外部に位置している。
【選択図】図2

Description

本発明は、端子付蓋部材、電池、及び、これらの製造方法に関する。
特許文献1には、開口を有する箱状の電池ケース本体、上記電池ケース本体の内部に収容された電極体、上記電池ケース本体の上記開口を閉塞する板状の電池ケース蓋、上記電池ケース本体の内部で上記電極体に接続すると共に、上記電池ケース蓋に形成された貫通孔を通じて外部に延出する電極端子部材、及び、上記電極端子部材と上記電池ケース蓋との間に介在し、これらを電気的に絶縁する絶縁部材、を備える電池が開示されている。
特開2011−23142号公報
より具体的には、上記電極端子部材は、上記電池ケース本体の内部に位置する板状の台座部、上記台座部の上面から突出する柱形状で、上記電池ケース蓋の上記貫通孔を挿通する挿通部、及び、上記台座部の下面から上記電池ケース本体の底面側に延びる形態で、上記電極体に電気的に接続する電極体接続部を有している。また、上記絶縁部材は、上記電極端子部材の上記挿通部を挿通させる貫通孔を有する板状をなし、上記電極端子部材の上記台座部の上記上面と上記電池ケース蓋との間に介在する絶縁介在部、及び、上記絶縁介在部の周縁に位置する絶縁側壁部であって、上記台座部の外周側面を取り囲む形態の絶縁側壁部を有している。
ところで、近年、電池を製造する過程において、電極端子部材と電池ケース蓋と絶縁部材とを一体に組み付けて端子付蓋部材を形成し、その後、この端子付蓋部材を洗浄して、端子付蓋部材に付着している異物(金属粉など)を除去することが求められている。
ところが、特許文献1に開示されている端子付蓋部材では、絶縁部材の絶縁側壁部の高さ(電極端子部材の台座部の厚み方向の寸法)が、電極端子部材の台座部の厚みよりも大きくされている。これにより、台座部全体が絶縁部材の内部に収容された(外部に露出しない)形態となっている。このため、台座部等を適切に洗浄することが困難となっていた。
具体的には、例えば、図10に示すように、ノズル11,12から噴出させた流体F(液体または気体)を、台座部331の下面331b及び絶縁側壁部373等に当てて、これらの部位を洗浄しようとした場合、台座部331の下面331bの一端部331c(図10において右端部)及び他端部331d(図10において左端部)、絶縁側壁部373の一端側内面373c及び他端側内面373dを適切に洗浄することができなかった。その理由は、これらの箇所は、絶縁側壁部373によって死角となっており、噴出された流体Fが絶縁側壁部373によって遮られて、これらの箇所に流体Fを適切に当てることができないからである。このために、台座部331等において、金属粉などの異物を適切に除去することが困難となっていた。
また、図11に示すように、台座部331の下面331bと絶縁側壁部373の一端側内面373c及び他端側内面373dに流体Fを当てて、これらの部位を洗浄しようとした場合、ノズル11,12から噴出させた流体Fが、台座部331の下面331bに届く前に衝突してしまい、適切に洗浄することができなかった。
詳細には、台座部331の下面331bの一端部331c及び絶縁側壁部373の一端側内面373cに流体Fを当てるためには、他端部331d側にノズル11を配置して他端部331d側から一端部331c側に向けて斜めに流体Fを噴出させる必要がある。また、台座部331の下面331bの他端部331d及び絶縁側壁部373の他端側内面373dに流体Fを当てるためには、一端部331c側にノズル12を配置して一端部331c側から他端部331d側に向けて斜めに流体Fを噴出させる必要がある。
このため、ノズル11,12から噴出させた流体Fが、台座部331の下面331bに届く前に(図11のC部で)衝突してしまい、台座部331等を適切に洗浄することが困難となっていた。その結果、台座部331等において、金属粉などの異物を適切に除去することが困難となっていた。台座部331等は、電池内部に配置される部位であるので、金属粉などの異物を適切に除去することが求められていた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、金属粉などの異物が低減された端子付蓋部材、電池、及び、これらの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、開口を有する箱状の電池ケース本体と、上記電池ケース本体の内部に収容された電極体と、上記電池ケース本体の上記開口を閉塞する板状の電池ケース蓋、上記電池ケース本体の内部で上記電極体に接続すると共に、上記電池ケース蓋に形成された貫通孔を通じて外部に延出する電極端子部材、及び、上記電極端子部材と上記電池ケース蓋との間に介在し、これらを電気的に絶縁する絶縁部材、を有する端子付蓋部材と、を備える電池であって、上記電極端子部材は、上記電池ケース本体の内部に位置する板状の台座部、上記台座部の上面から突出する柱形状で、上記電池ケース蓋の上記貫通孔を挿通する挿通部、及び、上記台座部の下面から上記電池ケース本体の底面側に延びる形態で、上記電極体に電気的に接続する電極体接続部、を有し、上記絶縁部材は、上記電極端子部材の上記挿通部を挿通させる貫通孔を有する板状をなし、上記電極端子部材の上記台座部の上記上面と上記電池ケース蓋との間に介在する絶縁介在部、及び、上記絶縁介在部の周縁に位置する絶縁側壁部であって、上記台座部の外周側面を取り囲む形態の絶縁側壁部、を有し、上記絶縁側壁部は、上記台座部の上記外周側面のうち上記台座部の上記下面側の部位である下面側外周側面を、上記外周側面の全周にわたって露出させる形態をなし、上記台座部の上記下面及び上記下面側外周側面が、上記絶縁部材の外部(外側)に位置してなる電池である。
上述の電池では、絶縁部材が、電極端子部材の台座部の外周側面を取り囲む形態の絶縁側壁部を有している。このため、絶縁側壁部を有しない絶縁部材を用いた場合に比べて、電極端子部材の台座部と電池ケース蓋との間の電気的絶縁を、より適切に保つことができる。
例えば、絶縁側壁部を有しない絶縁部材を用いた場合、電極端子部材の台座部と絶縁部材との間で平面方向(台座部の上面に沿った方向)に位置ズレが生じ、電極端子部材の台座部の端部が絶縁部材からはみ出して、台座部と電池ケース蓋とが接触する虞がある。これに対し、電極端子部材の台座部の外周側面を取り囲む形態の絶縁側壁部を設けることで、絶縁側壁部により台座部の位置ズレを制限できる(絶縁側壁部の内側に台座部を止めておくことができる)ので、電極端子部材の台座部と電池ケース蓋との間の電気的絶縁を、確実に保つことができる。
しかも、上述の電池では、絶縁側壁部が、電極端子部材の台座部の外周側面のうち台座部の下面側の部位(この部位を下面側外周側面という)を、外周側面の全周にわたって露出させる形態をなしている。すなわち、絶縁側壁部の高さ(台座部の厚み方向の寸法)を、台座部の厚みよりも小さくしている。これにより、台座部の下面及び下面側外周側面を、絶縁部材の外部に位置(露出)させている。
このため、電池を製造する際、電極端子部材と電池ケース蓋と絶縁部材とを一体に組み付けた端子付蓋部材を洗浄する洗浄工程において、電極端子部材の台座部の下面全体及び下面側外周側面等を、適切に、洗浄することができる。従来の端子付蓋部材(図10参照)と異なり、絶縁側壁部によって、台座部の下面の端部等が死角とならないからである。かくして、上述の電池は、金属粉などの異物が低減された電池となる。
なお、台座部の外周側面とは、台座部の上面と下面との間に位置し、台座部の外周を構成する側面をいう。
また、絶縁部材の外部(外側)とは、絶縁部材(絶縁側壁部)によって囲まれた空間の外部をいう。
また、電極端子部材は、複数の部材を組み合わせて構成するようにしても良い。
本発明の他の態様は、板状の電池ケース蓋と、上記電池ケース蓋に形成された貫通孔を通じて、上記電池ケース蓋の下面側から上面側に(上記電池ケース蓋を貫通して)延びる形態をなす電極端子部材と、上記電極端子部材と上記電池ケース蓋との間に介在し、これらを電気的に絶縁する絶縁部材と、を備える端子付蓋部材であって、上記電極端子部材は、上記電池ケース蓋に対し上記下面側に位置する板状の台座部、上記台座部の上面から突出する柱形状で、上記電池ケース蓋の上記貫通孔を挿通する挿通部、及び、上記台座部の下面から下方(上記電池ケース蓋が位置する側とは反対側)に延びる形態をなす電極体接続部、を有し、上記絶縁部材は、上記電極端子部材の上記挿通部を挿通させる貫通孔を有する板状をなし、上記電極端子部材の上記台座部の上記上面と上記電池ケース蓋との間に介在する絶縁介在部、及び、上記絶縁介在部の周縁に位置する絶縁側壁部であって、上記台座部の外周側面を取り囲む形態の絶縁側壁部、を有し、上記絶縁側壁部は、上記台座部の上記外周側面のうち上記台座部の上記下面側の部位である下面側外周側面を、上記外周側面の全周にわたって露出させる形態をなし、上記台座部の上記下面及び上記下面側外周側面が、上記絶縁部材の外部に位置してなる端子付蓋部材である。
上述の端子付蓋部材では、絶縁部材が、電極端子部材の台座部の外周側面を取り囲む形態の絶縁側壁部を有している。このため、前述の電池と同様に、絶縁側壁部を有しない絶縁部材を用いた場合に比べて、電極端子部材の台座部と電池ケース蓋との間の電気的絶縁を、より適切に保つことができる。
しかも、上述の端子付蓋部材では、絶縁側壁部が、電極端子部材の台座部の外周側面のうち台座部の下面側の部位(下面側外周側面)を、外周側面の全周にわたって露出させる形態をなしている。すなわち、絶縁側壁部の高さ(台座部の厚み方向の寸法)を、台座部の厚みよりも小さくしている。これにより、台座部の下面及び下面側外周側面を、絶縁部材の外部に位置(露出)させている。このため、組み付け後の端子付蓋部材を洗浄する洗浄工程において、電極端子部材の台座部の下面全体及び下面側外周側面を、適切に、洗浄することができる。かくして、上述の端子付蓋部材は、金属粉などの異物が低減された端子付蓋部材となる。
本発明の他の態様は、開口を有する箱状の電池ケース本体と、上記電池ケース本体の内部に収容された電極体と、上記電池ケース本体の上記開口を閉塞する板状の電池ケース蓋、上記電池ケース本体の内部で上記電極体に接続すると共に、上記電池ケース蓋に形成された貫通孔を通じて外部に延出する電極端子部材、及び、上記電極端子部材と上記電池ケース蓋との間に介在し、これらを電気的に絶縁する絶縁部材、を有する端子付蓋部材と、を備える電池の製造方法であって、上記電極端子部材は、上記電池ケース本体の内部に位置する板状の台座部、上記台座部の上面から突出する柱形状で上記電池ケース蓋の上記貫通孔を挿通する挿通部、及び、上記台座部の下面から上記電池ケース本体の底面側に延びる形態で上記電極体に電気的に接続する電極体接続部、を有し、上記絶縁部材は、上記電極端子部材の上記挿通部を挿通させる貫通孔を有する板状をなし、上記電極端子部材の上記台座部の上記上面と上記電池ケース蓋との間に介在する絶縁介在部、及び、上記絶縁介在部の周縁に位置する絶縁側壁部であって、上記台座部の外周側面を取り囲む形態の絶縁側壁部、を有し、上記絶縁側壁部によって上記台座部の上記外周側面を取り囲むようにして、上記絶縁介在部を上記台座部と上記電池ケース蓋との間に介在させつつ、上記電極端子部材の上記挿通部を、上記絶縁介在部の上記貫通孔及び上記電池ケース蓋の上記貫通孔を挿通させるようにして、上記電極端子部材と上記電池ケース蓋と上記絶縁部材とを一体に組み付けて、上記端子付蓋部材を形成する蓋組み付け工程と、上記端子付蓋部材を洗浄する洗浄工程と、を備え、上記端子付蓋部材において、上記絶縁側壁部は、上記台座部の上記外周側面のうち上記台座部の上記下面側の部位である下面側外周側面を、上記外周側面の全周にわたって露出させる形態をなし、上記台座部の上記下面及び上記下面側外周側面が、上記絶縁部材の外部に位置してなる電池の製造方法である。
上述の製造方法では、蓋組み付け工程で形成した端子付蓋部材において、絶縁側壁部が、電極端子部材の台座部の外周側面のうち台座部の下面側の部位(下面側外周側面)を、外周側面の全周にわたって露出させる形態をなしている。すなわち、絶縁側壁部の高さ(台座部の厚み方向の寸法)を、台座部の厚みよりも小さくしている。これにより、台座部の下面及び下面側外周側面を、絶縁部材の外部に位置(露出)させている。
このため、端子付蓋部材を洗浄する洗浄工程において、電極端子部材の台座部の下面全体及び下面側外周側面を、適切に、洗浄することができる。従来の端子付蓋部材(図10参照)と異なり、絶縁側壁部によって、台座部の下面の端部等が死角とならないからである。これにより、金属粉などの異物が低減された電池を製造することができる。
なお、洗浄工程としては、例えば、流体(液体または気体)を端子付蓋部材に吹き付けて、端子付蓋部材を洗浄する工程を挙げることができる。
また、蓋組み付け工程では、電極端子部材と電池ケース蓋と絶縁部材に加えて、他部材も一緒に組み付けて、端子付蓋部材を形成するようにしても良い。
また、本発明の他の態様は、板状の電池ケース蓋と、上記電池ケース蓋に形成された貫通孔を通じて、上記電池ケース蓋の下面側から上面側に(上記電池ケース蓋を貫通して)延びる形態をなす電極端子部材と、上記電極端子部材と上記電池ケース蓋との間に介在し、これらを電気的に絶縁する絶縁部材と、を備える端子付蓋部材の製造方法であって、上記電極端子部材は、上記電池ケース蓋に対し上記下面側に位置する板状の台座部、上記台座部の上面から突出する柱形状で、上記電池ケース蓋の上記貫通孔を挿通する挿通部、及び、上記台座部の下面から下方(上記電池ケース蓋が位置する側とは反対側)に延びる形態をなす電極体接続部、を有し、上記絶縁部材は、上記電極端子部材の上記挿通部を挿通させる貫通孔を有する板状をなし、上記電極端子部材の上記台座部の上記上面と上記電池ケース蓋との間に介在する絶縁介在部、及び、上記絶縁介在部の周縁に位置する絶縁側壁部であって、上記台座部の外周側面を取り囲む形態の絶縁側壁部、を有し、上記絶縁側壁部によって上記台座部の上記外周側面を取り囲むようにして、上記絶縁介在部を上記台座部と上記電池ケース蓋との間に介在させつつ、上記電極端子部材の上記挿通部を、上記絶縁介在部の上記貫通孔及び上記電池ケース蓋の上記貫通孔を挿通させるようにして、上記電極端子部材と上記電池ケース蓋と上記絶縁部材とを一体に組み付けて、上記端子付蓋部材を形成する蓋組み付け工程と、上記端子付蓋部材を洗浄する洗浄工程と、を備え、上記端子付蓋部材において、上記絶縁側壁部は、上記台座部の上記外周側面のうち上記台座部の上記下面側の部位である下面側外周側面を、上記外周側面の全周にわたって露出させる形態をなし、上記台座部の上記下面及び上記下面側外周側面が、上記絶縁部材の外部に位置してなる端子付蓋部材の製造方法である。
上述の製造方法では、蓋組み付け工程で形成した端子付蓋部材において、絶縁側壁部が、電極端子部材の台座部の外周側面のうち台座部の下面側の部位(下面側外周側面)を、外周側面の全周にわたって露出させる形態をなしている。すなわち、絶縁側壁部の高さ(台座部の厚み方向の寸法)を、台座部の厚みよりも小さくしている。これにより、台座部の下面及び下面側外周側面を、絶縁部材の外部に位置(露出)させている。
このため、端子付蓋部材を洗浄する洗浄工程において、電極端子部材の台座部の下面全体及び下面側外周側面を、適切に、洗浄することができる。これにより、金属粉などの異物が低減された端子付蓋部材を得ることができる。
実施形態にかかる電池の縦断面図である。 図1のB部及びC部の拡大図である。 実施形態にかかる端子付蓋部材の分解斜視図である。 実施形態にかかる洗浄工程を説明する図である。 実施形態にかかる電極体の斜視図である。 同電極体を構成する正極板を示す図である。 同電極体を構成する負極板を示す図である。 同電極体を形成する工程を説明する図である。 実施形態にかかる電池の製造方法の流れを示すフローチャートである。 比較形態にかかる洗浄工程を説明する図である。 比較形態にかかる他の洗浄工程を説明する図である。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態にかかる電池100の断面図である。図2は、図1のB部及びC部の拡大図である。なお、C部における部材のうちB部と異なるものについては、図2において符号を括弧書きしている。図3は、実施形態にかかる端子付蓋部材115の一部を分解した斜視図である。
本実施形態にかかる電池100は、図1に示すように、開口111dを有する矩形箱状の電池ケース本体111と、電池ケース本体111の内部に収容された電極体150とを備えるリチウムイオン二次電池である。さらに、電池100は、電池ケース本体111の開口111dを閉塞する板状の電池ケース蓋113を備えている。電池ケース本体111と電池ケース蓋113とは、溶接により一体とされ、電池ケース110を構成している。
電池ケース蓋113は、矩形板状をなし、その長手方向(図1において左右方向)の両端部には、この電池ケース蓋113を貫通する円形状の貫通孔113h,113kが形成されている。また、電池ケース蓋113の長手方向の中央部には、安全弁113jが設けられている。この安全弁113jは、電池ケース蓋113と一体的に形成されて、電池ケース蓋113の一部をなしている。
安全弁113jは、電池ケース蓋113の他の部分よりも薄く形成されると共に、その上面には溝部113jvが形成されている(図3参照)。これにより、安全弁113jは、電池ケース110内部の内圧が所定圧力に達した際に作動する。即ち、内圧が所定圧力に達したときに溝部113jvが破断して、電池ケース110の内部のガスを外部に放出する。
また、電池ケース蓋113の安全弁113jと貫通孔113kとの間には、電解液(図示なし)を電池ケース110内に注入するための注液口113nが形成されている(図1参照)。この注液口113nは、注液栓113mにより封止されている。
さらに、電池100は、電池ケース本体111の内部で電極体150に接続すると共に、電池ケース蓋113の貫通孔113h,113kを通じて外部に延出する電極端子部材(正極端子部材130及び負極端子部材140)を備えている。
正極端子部材130は、正極接続部材135と正極外部端子部材137と正極締結部材139(ボルト)とにより構成されている(図1、図3参照)。このうち、正極接続部材135は、金属からなり、電極体150に接続すると共に、電池ケース蓋113の貫通孔113hを通じて外部に延出している。正極外部端子部材137は、金属からなり、電池ケース蓋113上(電池ケース110の外部)に位置し、電池ケース110の外部において正極接続部材135と電気的に接続している。正極締結部材139は、金属からなり、電池ケース蓋113上(電池ケース110の外部)に位置し、正極外部端子部材137に電気的に接続(あるいは接続可能と)されている。
詳細には、正極接続部材135は、台座部131と挿通部132と電極体接続部134と加締め部133とを有している(図1〜図3参照)。このうち、台座部131は、矩形板状をなし、電池ケース本体111の内部に位置している。挿通部132は、台座部131の上面131fから突出する円柱形状で、電池ケース蓋113の貫通孔113hを挿通している。加締め部133は、挿通部132の上端に連なった部位であり、加締められて(拡径するように変形されて)円盤状をなし、正極外部端子部材137に電気的に接続している。電極体接続部134は、台座部131の下面131bから電池ケース本体111の底面111b側に延びる形態で、電極体150の正極合材層未塗工部151bに溶接されている。これにより、正極接続部材135と電極体150とが電気的かつ機械的に接続されている。
正極外部端子部材137は、金属板からなり、側面視略Z字状をなしている。この正極外部端子部材137は、加締め部133により固定される固定部137f、正極締結部材139と接続する接続部137g、及び、固定部137fと接続部137gとを連結する連結部137hを有している。固定部137fには、これを貫通する貫通孔137bが形成されており、この貫通孔137b内には、正極接続部材135の挿通部132が挿通されている。また、接続部137gにも、これを貫通する貫通孔137cが形成されている。
正極締結部材139は、金属製のボルトであり、矩形板状の頭部139bと、円柱状の軸部139cとを有している。軸部139cのうち先端側の部位は、ネジ部139dとなっている。正極締結部材139の軸部139cは、正極外部端子部材137の貫通孔137cを挿通している。
負極端子部材140は、負極接続部材145と負極外部端子部材147と負極締結部材149(ボルト)とにより構成されている(図1、図3参照)。このうち、負極接続部材145は、金属からなり、電極体150に接続すると共に、電池ケース蓋113の貫通孔113kを通じて外部に延出している。負極外部端子部材147は、金属からなり、電池ケース蓋113上(電池ケース110の外部)に位置し、電池ケース110の外部において負極接続部材145と電気的に接続している。負極締結部材149は、金属からなり、電池ケース蓋113上(電池ケース110の外部)に位置し、負極外部端子部材147に電気的に接続(あるいは接続可能と)されている。
詳細には、負極接続部材145は、台座部141と挿通部142と電極体接続部144と加締め部143とを有している(図1〜図3参照)。このうち、台座部141は、矩形板状をなし、電池ケース本体111の内部に位置している。挿通部142は、台座部141の上面141fから突出する円柱形状で、電池ケース蓋113の貫通孔113kを挿通している。加締め部143は、挿通部142の上端に連なった部位であり、加締められて(拡径するように変形されて)円盤状をなし、負極外部端子部材147に電気的に接続している。電極体接続部144は、台座部141の下面141bから電池ケース本体111の底面111b側に延びる形態で、電極体150の負極合材層未塗工部158bに溶接されている。これにより、負極接続部材145と電極体150とが電気的かつ機械的に接続されている。
負極外部端子部材147は、金属板からなり、側面視略Z字状をなしている。この負極外部端子部材147は、加締め部143により固定される固定部147f、負極締結部材139と接続する接続部147g、及び、固定部147fと接続部147gとを連結する連結部147hを有している。固定部147fには、これを貫通する貫通孔147bが形成されており、この貫通孔147b内には、負極接続部材145の挿通部142が挿通されている。また、接続部147gにも、これを貫通する貫通孔147cが形成されている。
負極締結部材149は、金属製のボルトであり、矩形板状の頭部149bと、円柱状の軸部149cとを有している。軸部149cのうち先端側の部位は、ネジ部149dとなっている。負極締結部材149の軸部149cは、負極外部端子部材147の貫通孔147cを挿通している。
さらに、電池100は、正極端子部材130(詳細には、正極接続部材135)と電池ケース蓋113との間に介在し、両者を電気的に絶縁する第1絶縁部材170を備えている。この第1絶縁部材170は、負極端子部材140(詳細には、負極接続部材145)と電池ケース蓋113との間にも介在している。なお、第1絶縁部材170が、特許請求の範囲に記載の絶縁部材に相当する。
具体的には、第1絶縁部材170は、電気絶縁性を有し弾性変形可能な樹脂からなり、絶縁介在部171と絶縁側壁部173と挿入部175とを有している(図2、図3参照)。このうち、絶縁介在部171は、平板形状をなし、その中央部に、正極端子部材130(負極端子部材140)の挿通部132(挿通部142)を挿通させる円形の貫通孔171bを有している。この絶縁介在部171は、正極端子部材130(負極端子部材140)の台座部131(台座部141)の上面131f(上面141f)と電池ケース蓋113との間に介在している。
絶縁側壁部173は、絶縁介在部171の周縁に位置する四角環状の側壁部である。この絶縁側壁部173は、台座部131(台座部141)の外周側面131g(外周側面141g)を取り囲んでいる。挿入部175は、絶縁介在部171の上面171fから突出する円筒形状で、電池ケース蓋113の貫通孔113h(貫通孔113k)を挿通している。この挿入部175の筒内には、正極端子部材130の挿通部132(負極端子部材140の挿通部142)が挿通している。
さらに、電池100は、電気絶縁性の樹脂からなり、電池ケース蓋113上に配置された第2絶縁部材180を備えている。この第2絶縁部材180は、正極端子部材130(詳細には、正極外部端子部材137及び正極締結部材139)と電池ケース蓋113との間に介在し、両者を電気的に絶縁する。なお、この第2絶縁部材180は、負極端子部材140(詳細には、負極外部端子部材147及び負極締結部材149)と電池ケース蓋113との間にも介在している。
具体的には、第2絶縁部材180は、正極締結部材139の頭部139b(負極締結部材149の頭部149b)が配置される頭部配置部181と、正極外部端子部材137の固定部137f(負極外部端子部材147の固定部147f)が配置される締結配置部183とを有している。締結配置部183には、これを貫通する貫通孔183bが形成されており、この貫通孔183b内には、正極端子部材130の挿通部132(負極端子部材140の挿通部142)が挿通している。
本実施形態では、電池ケース蓋113と、電極端子部材(正極端子部材130及び負極端子部材140)と、第1絶縁部材170,170と、第2絶縁部材180,180とにより、端子付蓋部材115が構成されている。具体的には、正極端子部材130の加締め部133と台座部131との間に、正極外部端子部材137、第2絶縁部材180、電池ケース蓋113、及び、第1絶縁部材170を挟んで固定すると共に、負極端子部材140の加締め部143と台座部141との間に、負極外部端子部材147、第2絶縁部材180、電池ケース蓋113、及び、第1絶縁部材170を挟んで固定することで、これらが一体となった端子付蓋部材115を形成している。
なお、端子付蓋部材115において、第1絶縁部材170の絶縁介在部171は、正極端子部材130(負極端子部材140)の台座部131(台座部141)の上面131f(上面141f)と電池ケース蓋113との間に挟まれて、自身の厚み方向(図2において上下方向)に弾性的に圧縮されて配置されている。さらに、第1絶縁部材170の挿入部175は、自身の軸線方向(図2において上下方向)に弾性的に圧縮され、その先端175bが、第2絶縁部材180に密着している。このようにして、第1絶縁部材170によって、電池ケース蓋113の貫通孔113h,113kが封止されている。
電極体150は、帯状の正極板155、負極板156、及びセパレータ157を扁平形状に捲回した扁平型の捲回電極体である(図5〜図8参照)。
正極板155は、図6に示すように、長手方向DAに延びる帯状で、アルミニウム箔からなる正極基材151と、この正極基材151の表面の一部に配置された正極合材層152とを有している。正極合材層152は、正極活物質153とアセチレンブラックからなる導電材とPVDF(結着剤)とを含んでいる。
正極基材151のうち、正極合材層152が塗工されている部位を、正極合材層塗工部151cという。一方、正極合材層152が塗工されていない部位を、正極合材層未塗工部151bという。正極合材層未塗工部151bは、正極基材151(正極板155)の幅方向DB(図6において左右方向)の端部(図6において左端部)に位置し、正極基材151(正極板155)の一方長辺に沿って、正極基材151(正極板155)の長手方向DAに帯状に延びている。
また、負極板156は、図7に示すように、長手方向DAに延びる帯状で、銅箔からなる負極基材158と、この負極基材158の表面の一部に配置された負極合材層159とを有している。負極合材層159は、負極活物質154とSBR(結着剤)とCMC(増粘剤)とを含んでいる。
負極基材158のうち、負極合材層159が塗工されている部位を、負極合材層塗工部158cという。一方、負極基材158のうち、負極合材層159が塗工されていない部位を、負極合材層未塗工部158bという。負極合材層未塗工部158bは、負極基材158(負極板156)の一方長辺に沿って、負極基材158(負極板156)の長手方向DA(図7において上下方向)に帯状に延びている。
ところで、本実施形態の電池100では、第1絶縁部材170が、正極端子部材130(負極端子部材140)の台座部131(台座部141)の外周側面131g(外周側面141g)を取り囲む形態の絶縁側壁部173を有している(図2参照)。このため、絶縁側壁部を有しない絶縁部材を用いた場合に比べて、台座部と電池ケース蓋との間の電気的絶縁を、より適切に保つことができる。
具体的には、絶縁側壁部を有しない第1絶縁部材を用いた場合において、台座部と第1絶縁部材との間で平面方向(台座部の上面に沿った方向)に位置ズレが生じた場合には、台座部の端部が第1絶縁部材からはみ出して、台座部と電池ケース蓋とが接触する虞がある。これに対し、本実施形態のように、台座部131(台座部141)の外周側面131g(外周側面141g)を取り囲む形態の絶縁側壁部173を設けることで、絶縁側壁部173により台座部131(台座部141)の位置ズレ(例えば、図2において左右方向の位置ズレ)を制限できる(絶縁側壁部173の内側に台座部131,141を止めておくことができる)。これにより、台座部131(台座部141)と電池ケース蓋113との間の電気的絶縁を、確実に保つことができる。
しかも、本実施形態の電池100では、絶縁側壁部173が、正極端子部材130の台座部131の外周側面131gのうち台座部131の下面131b側の部位(この部位を下面側外周側面131hという)を、外周側面131gの全周にわたって露出させる形態をなしている。すなわち、絶縁側壁部173の高さ寸法(台座部131の厚み方向の寸法、図2において上下方向寸法)を、台座部131の厚みよりも小さくしている。負極端子部材140側においても同様で、絶縁側壁部173が、台座部141の外周側面141gのうち台座部141の下面141b側の部位(この部位を下面側外周側面141hという)を、外周側面141gの全周にわたって露出させる形態をなしている。
これにより、台座部131,141の下面131b,141b及び下面側外周側面131h,141hを、第1絶縁部材170の外部に位置(露出)させている。なお、第1絶縁部材170の外部とは、第1絶縁部材170(詳細には、絶縁側壁部173)によって囲まれた空間の外部をいい、図2において、絶縁側壁部173の下端面173bよりも下方である。
このため、後述するように、端子付蓋部材115を洗浄する洗浄工程において、台座部131,141の下面131b,141b及び下面側外周側面131h,141hを、適切に、洗浄することができる。かくして、本実施形態の電池100は、金属粉などの異物が低減された電池となる。
また、本実施形態の電池100では、電池ケース蓋113のうち下面113b側において、貫通孔113hの周囲に位置する部位を矩形状に凹ませて凹部113cを形成すると共に、貫通孔113kの周囲に位置する部位も矩形状に凹ませて凹部113dを形成している(図2参照)。さらに、この凹部113c,113dの内側に、第1絶縁部材170の絶縁介在部171及び絶縁側壁部173を配置すると共に、第1絶縁部材170の絶縁側壁部173の内側に、正極接続部材135(負極接続部材145)の台座部131(台座部141)を配置している。
次に、本実施形態にかかる端子付蓋部材の製造方法、及び、電池の製造方法について説明する。
まず、端子付蓋部材115の製造方法について説明する。図9に示すように、ステップS1(蓋組み付け工程)において、端子付蓋部材115を組み立てる。具体的には、矩形板状の電池ケース蓋113を用意する。なお、このとき、電池ケース蓋113の注液口113nは、注液栓113mにより封止されていない(注液栓113mは取り付けられていない)。
また、正極接続部材135と正極外部端子部材137と正極締結部材139とを用意する。また、負極接続部材145と負極外部端子部材147と負極締結部材149とを用意する。さらに、第1絶縁部材170を2つと、第2絶縁部材180を2つ用意する。このとき、正極接続部材135の加締め部133及び負極接続部材145の加締め部143は、加締められる前であるため、円柱形状をなしている(図3の加締め部143を参照)。
次いで、これらの部材を一体に組み付ける。具体的には、まず、正極接続部材135の加締め部133及び挿通部132を、その先端側から、第1絶縁部材170の貫通孔171b、電池ケース蓋113の貫通孔113h、第2絶縁部材180の貫通孔183b、正極外部端子部材137の貫通孔137bに、この順に挿通させる。なお、このとき、第1絶縁部材170の絶縁側壁部173によって、正極接続部材135の台座部131の外周側面131gを取り囲むようにして、絶縁介在部171を台座部131と電池ケース蓋113との間に介在させている。また、これより前に、正極締結部材139の頭部139bを、第2絶縁部材180の頭部配置部181内に配置すると共に、正極締結部材139の軸部139cを、正極外部端子部材137の貫通孔137c内に挿通させておく。
その後、正極接続部材135の加締め部133(このときは、円柱形状となっている)を、下方(台座部131側)に押しつぶしながら径方向外側に拡げてゆく。これにより、加締め部133を円盤状に変形させると共に、加締め部133と台座部131との間に、正極外部端子部材137、第2絶縁部材180、電池ケース蓋113、及び、第1絶縁部材170を挟んで固定する。
さらに、負極接続部材145の加締め部143及び挿通部142を、その先端側から、第1絶縁部材170の貫通孔171b、電池ケース蓋113の貫通孔113k、第2絶縁部材180の貫通孔183b、負極外部端子部材147の貫通孔147bに、この順に挿通させる。なお、このとき、第1絶縁部材170の絶縁側壁部173によって、負極接続部材145の台座部141の外周側面141gを取り囲むようにして、絶縁介在部171を台座部141と電池ケース蓋113との間に介在させている。また、これより前に、負極締結部材149の頭部149bを、第2絶縁部材180の頭部配置部181内に配置すると共に、負極締結部材149の軸部149cを、負極外部端子部材147の貫通孔147c内に挿通させておく。
その後、負極接続部材145の加締め部143(このときは、円柱形状となっている)を、下方(台座部141側)に押しつぶしながら径方向外側に拡げてゆく。これにより、加締め部143を円盤状に変形させると共に、加締め部143と台座部131との間に、負極外部端子部材147、第2絶縁部材180、電池ケース蓋113、及び、第1絶縁部材170を挟んで固定する。このようにして、電池ケース蓋113と、正極接続部材135と、正極外部端子部材137と、正極締結部材139と、負極接続部材145と、負極外部端子部材147と、負極締結部材149と、第1絶縁部材170,170と、第2絶縁部材180,180とが一体に組み付けられ、端子付蓋部材115が形成される。
次に、ステップS2(洗浄工程)に進み、上述のようにして形成した端子付蓋部材115を洗浄する。具体的には、図4に示すように、ノズル11,12等から噴出させた流体F(本実施形態では水)を端子付蓋部材115に当てて、端子付蓋部材115を洗浄する。端子付蓋部材115のうち、台座部131の下面131b及びその近傍に対しては、ノズル11,12から噴出させた流体Fを当てて洗浄する(金属粉などの異物を洗い落とす)。なお、図示していないが、ノズル11,12の他にも多数のノズルが端子付蓋部材115の上方及び下方に配置されており、端子付蓋部材115の全体にわたって流体Fを吹き付けるようにしている。
ところで、従来の端子付蓋部材315では、図10に示すように、ノズル11,12から噴出させた流体Fを台座部331の下面331b及びその近傍に当てて洗浄しようとした場合、台座部331の下面331bの一端部331c(図10において右端部)及び他端部331d(図10において左端部)、絶縁側壁部373の一端側内面373c及び他端側内面373dを適切に洗浄することができなかった。その理由は、これらの箇所は、絶縁側壁部373によって死角となっており、絶縁側壁部373によって噴出された流体Fが遮られて、これらの箇所に流体Fを適切に当てることができないからである。
これに対し、本実施形態のステップS1(蓋組み付け工程)では、端子付蓋部材として、第1絶縁部材170の絶縁側壁部173が、台座部113の外周側面131gのうち台座部113の下面131b側の部位(下面側外周側面131h)を、外周側面131gの全周にわたって露出させた形態の端子付蓋部材115を形成する。すなわち、絶縁側壁部173の高さ(台座部131の厚み方向の寸法、図4において上下方向の寸法)を、台座部131の厚みよりも小さくしている。これにより、台座部131の下面131b及び下面側外周側面131hを、第1絶縁部材170の外部に位置(露出)させている。
このため、ステップS2(洗浄工程)において、正極接続部材135の台座部131の下面131bの全体と下面側外周側面131h、及び第1絶縁部材170の絶縁側壁部173の露出面を、適切に、洗浄することができる。従来の端子付蓋部材315(図10参照)と異なり、絶縁側壁部によって死角となる箇所がないため、台座部131の下面131bの全体と下面側外周側面131h、及び第1絶縁部材170の絶縁側壁部173の露出面に対し、確実に流体Fを当てることができるからである。また、負極接続部材145の台座部141側においても、上述の正極接続部材135の台座部131側と同様に、適切に洗浄することができる。これにより、金属粉などの異物が低減された端子付蓋部材を得ることができる。従って、電池の内部に混入する異物(金属粉など)を低減することができる。
その後、ステップS3(電極体形成工程)に進み、電極体150を形成する。具体的には、まず、帯状のアルミニウム箔からなる正極基材151の表面に、正極活物質153を含む正極合材層152を形成して、正極板155を得る(図6参照)。また、帯状の銅箔からなる負極基材158の表面に、負極活物質154を含む負極合材層159を形成して、負極板156を得る(図7参照)。
その後、負極板156、セパレータ157、正極板155、及びセパレータ157を、この順に重ねるようにして捲回する(図8参照)。詳細には、正極板155の正極合材層未塗工部151bと負極板156の負極合材層未塗工部158bとが、幅方向(図8において左右方向)について互いに反対側に位置するようにして、負極板156、セパレータ157、正極板155、及びセパレータ157を扁平形状に捲回して、電極体150を形成する(図5参照)。捲回数は、例えば30回とする。
次に、ステップS4(溶接工程)に進み、正極接続部材135の電極体接続部134を、電極体150の正極合材層未塗工部151bに溶接する。さらに、負極接続部材145の電極体接続部144を、電極体150の負極合材層未塗工部158bに溶接する。これにより、正極端子部材130と正極板155とを電気的に接続し、且つ、負極端子部材140と負極板156とを電気的に接続すると共に、端子付蓋部材115と電極体150とを一体にする。
次いで、ステップS5(収容工程)に進み、電池ケース本体111の内部に電極体150を収容すると共に、電池ケース蓋113により電池ケース本体111の開口111dを閉塞する。この状態で、ステップS6(封止工程)に進み、電池ケース蓋113と電池ケース本体111を、全周溶接により接合する。
その後、ステップS7(注液工程)に進み、電池ケース蓋113の注液口113nを通じて、電解液(図示なし)を電池ケース本体111の内部に注入し、この電解液を電極体150の内部に含浸させる。次いで、電池ケース蓋113の注液口113nを、注液栓113mにより封止する。その後、所定の処理を行うことで、本実施形態の電池100(図1参照)が完成する。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
100 電池
110 電池ケース
111 電池ケース本体
111d 開口
111b 底面
113 電池ケース蓋
113h,113k 貫通孔
115 端子付蓋部材
130 正極端子部材(電極端子部材)
131,141 台座部
131b,141b 下面
131g,141g 外周側面
131h,141h 下面側外周側面
132,142 挿通部
133,143 加締め部
134,144 電極体接続部
135 正極接続部材
137 正極外部端子部材
139 正極締結部材
140 負極端子部材(電極端子部材)
145 負極接続部材
147 負極外部端子部材
149 負極締結部材
150 電極体
155 正極板
156 負極板
157 セパレータ
170 第1絶縁部材
171 絶縁介在部
171b 貫通孔
173 絶縁側壁部
F 流体

Claims (4)

  1. 開口を有する箱状の電池ケース本体と、
    上記電池ケース本体の内部に収容された電極体と、
    上記電池ケース本体の上記開口を閉塞する板状の電池ケース蓋、
    上記電池ケース本体の内部で上記電極体に接続すると共に、上記電池ケース蓋に形成された貫通孔を通じて外部に延出する電極端子部材、及び、
    上記電極端子部材と上記電池ケース蓋との間に介在し、これらを電気的に絶縁する絶縁部材、を有する
    端子付蓋部材と、を備える
    電池であって、
    上記電極端子部材は、
    上記電池ケース本体の内部に位置する板状の台座部、
    上記台座部の上面から突出する柱形状で、上記電池ケース蓋の上記貫通孔を挿通する挿通部、及び、
    上記台座部の下面から上記電池ケース本体の底面側に延びる形態で、上記電極体に電気的に接続する電極体接続部、を有し、
    上記絶縁部材は、
    上記電極端子部材の上記挿通部を挿通させる貫通孔を有する板状をなし、上記電極端子部材の上記台座部の上記上面と上記電池ケース蓋との間に介在する絶縁介在部、及び、
    上記絶縁介在部の周縁に位置する絶縁側壁部であって、上記台座部の外周側面を取り囲む形態の絶縁側壁部、を有し、
    上記絶縁側壁部は、上記台座部の上記外周側面のうち上記台座部の上記下面側の部位である下面側外周側面を、上記外周側面の全周にわたって露出させる形態をなし、
    上記台座部の上記下面及び上記下面側外周側面が、上記絶縁部材の外部に位置してなる
    電池。
  2. 板状の電池ケース蓋と、
    上記電池ケース蓋に形成された貫通孔を通じて、上記電池ケース蓋の下面側から上面側に延びる形態をなす電極端子部材と、
    上記電極端子部材と上記電池ケース蓋との間に介在し、これらを電気的に絶縁する絶縁部材と、を備える
    端子付蓋部材であって、
    上記電極端子部材は、
    上記電池ケース蓋に対し上記下面側に位置する板状の台座部、
    上記台座部の上面から突出する柱形状で、上記電池ケース蓋の上記貫通孔を挿通する挿通部、及び、
    上記台座部の下面から下方に延びる形態をなす電極体接続部、を有し、
    上記絶縁部材は、
    上記電極端子部材の上記挿通部を挿通させる貫通孔を有する板状をなし、上記電極端子部材の上記台座部の上記上面と上記電池ケース蓋との間に介在する絶縁介在部、及び、
    上記絶縁介在部の周縁に位置する絶縁側壁部であって、上記台座部の外周側面を取り囲む形態の絶縁側壁部、を有し、
    上記絶縁側壁部は、上記台座部の上記外周側面のうち上記台座部の上記下面側の部位である下面側外周側面を、上記外周側面の全周にわたって露出させる形態をなし、
    上記台座部の上記下面及び上記下面側外周側面が、上記絶縁部材の外部に位置してなる
    端子付蓋部材。
  3. 開口を有する箱状の電池ケース本体と、
    上記電池ケース本体の内部に収容された電極体と、
    上記電池ケース本体の上記開口を閉塞する板状の電池ケース蓋、
    上記電池ケース本体の内部で上記電極体に接続すると共に、上記電池ケース蓋に形成された貫通孔を通じて外部に延出する電極端子部材、及び、
    上記電極端子部材と上記電池ケース蓋との間に介在し、これらを電気的に絶縁する絶縁部材、を有する
    端子付蓋部材と、を備える
    電池の製造方法であって、
    上記電極端子部材は、
    上記電池ケース本体の内部に位置する板状の台座部、
    上記台座部の上面から突出する柱形状で上記電池ケース蓋の上記貫通孔を挿通する挿通部、及び、
    上記台座部の下面から上記電池ケース本体の底面側に延びる形態で上記電極体に電気的に接続する電極体接続部、を有し、
    上記絶縁部材は、
    上記電極端子部材の上記挿通部を挿通させる貫通孔を有する板状をなし、上記電極端子部材の上記台座部の上記上面と上記電池ケース蓋との間に介在する絶縁介在部、及び、
    上記絶縁介在部の周縁に位置する絶縁側壁部であって、上記台座部の外周側面を取り囲む形態の絶縁側壁部、を有し、
    上記絶縁側壁部によって上記台座部の上記外周側面を取り囲むようにして、上記絶縁介在部を上記台座部と上記電池ケース蓋との間に介在させつつ、上記電極端子部材の上記挿通部を、上記絶縁介在部の上記貫通孔及び上記電池ケース蓋の上記貫通孔を挿通させるようにして、上記電極端子部材と上記電池ケース蓋と上記絶縁部材とを一体に組み付けて、上記端子付蓋部材を形成する蓋組み付け工程と、
    上記端子付蓋部材を洗浄する洗浄工程と、を備え、
    上記端子付蓋部材において、上記絶縁側壁部は、上記台座部の上記外周側面のうち上記台座部の上記下面側の部位である下面側外周側面を、上記外周側面の全周にわたって露出させる形態をなし、上記台座部の上記下面及び上記下面側外周側面が、上記絶縁部材の外部に位置してなる
    電池の製造方法。
  4. 板状の電池ケース蓋と、
    上記電池ケース蓋に形成された貫通孔を通じて、上記電池ケース蓋の下面側から上面側に延びる形態をなす電極端子部材と、
    上記電極端子部材と上記電池ケース蓋との間に介在し、これらを電気的に絶縁する絶縁部材と、を備える
    端子付蓋部材の製造方法であって、
    上記電極端子部材は、
    上記電池ケース蓋に対し上記下面側に位置する板状の台座部、
    上記台座部の上面から突出する柱形状で、上記電池ケース蓋の上記貫通孔を挿通する挿通部、及び、
    上記台座部の下面から下方に延びる形態をなす電極体接続部、を有し、
    上記絶縁部材は、
    上記電極端子部材の上記挿通部を挿通させる貫通孔を有する板状をなし、上記電極端子部材の上記台座部の上記上面と上記電池ケース蓋との間に介在する絶縁介在部、及び、
    上記絶縁介在部の周縁に位置する絶縁側壁部であって、上記台座部の外周側面を取り囲む形態の絶縁側壁部、を有し、
    上記絶縁側壁部によって上記台座部の上記外周側面を取り囲むようにして、上記絶縁介在部を上記台座部と上記電池ケース蓋との間に介在させつつ、上記電極端子部材の上記挿通部を、上記絶縁介在部の上記貫通孔及び上記電池ケース蓋の上記貫通孔を挿通させるようにして、上記電極端子部材と上記電池ケース蓋と上記絶縁部材とを一体に組み付けて、上記端子付蓋部材を形成する蓋組み付け工程と、
    上記端子付蓋部材を洗浄する洗浄工程と、を備え、
    上記端子付蓋部材において、上記絶縁側壁部は、上記台座部の上記外周側面のうち上記台座部の上記下面側の部位である下面側外周側面を、上記外周側面の全周にわたって露出させる形態をなし、上記台座部の上記下面及び上記下面側外周側面が、上記絶縁部材の外部に位置してなる
    端子付蓋部材の製造方法。
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