JP2014006308A - 走査型共焦点レーザ顕微鏡 - Google Patents

走査型共焦点レーザ顕微鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】1回の標本走査で複数のスライス画像を取得し得る走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供することを課題とする。
【解決手段】走査型共焦点レーザ顕微鏡1は、単一のレーザ光源2aと、レーザ光を標本の光軸方向に異なる複数の集光位置に集光させる多焦点形成部4と、複数の集光位置からの蛍光を検出する多焦点検出部19を含む。多焦点形成部4は、少なくとも1つの集光位置を光軸方向に変更する第1の制御部27を含む。多焦点検出部19は、各々が対応する集光位置からの蛍光と他の位置からの蛍光とを分割する複数の共焦点絞り21、24と、各々が対応する集光位置から生じる蛍光を対応する共焦点絞りを介して検出する複数のPMT23、26と、第1の制御部27により変更された集光位置とその集光位置に対応する共焦点絞り24との共役関係を維持する第2の制御部28を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、走査型共焦点レーザ顕微鏡に関し、特に、標本の三次元画像を生成する走査型共焦点レーザ顕微鏡に関する。
走査型共焦点レーザ顕微鏡により生体標本の三次元画像を生成する方法として、標本の光軸方向に異なる面のスライス画像を、対物レンズなどを光軸方向に移動させることで順次取得し、それらを合成する方法が知られている。
しかしながら、ガルバノミラーなどにより光軸と直交する方向に標本を走査することで取得されるスライス画像はその取得に相応の時間を要するため、各面のスライス画像を順次取得する上述した方法を用いた場合には、三次元画像を高速に生成することが難しい。
このため、近年では、より高速に3次元画像を生成し得る走査型共焦点レーザ顕微鏡が求められている。そのような顕微鏡は、例えば、特許文献1で開示されている。
特開2009−198980号公報
特許文献1に開示される顕微鏡は、複数のスライス画像を同時に取得することができる。しかしながら、特許文献1に開示される顕微鏡には、種々の技術的な課題が存在する。
例えば、特許文献1に開示される顕微鏡は、同時に取得するスライス画像の枚数と同じ数だけ照明手段と検出手段を有しているため、装置が大型化しやすい。また、特許文献1に開示される顕微鏡は、照明と検出の両方に用いられる光学素子を集光位置に配置しているため、その光学素子に埃などが付着した場合に、大きく性能が劣化してしまう。特に、可干渉性の強いレーザ光が作用する照明においては、その影響は顕著である。
このため、特許文献1に開示される顕微鏡とは異なる構成を有する、高速に3次元画像を生成し得る走査型共焦点レーザ顕微鏡が求められている。
以上のような実情を踏まえ、本発明は、1回の標本走査で複数のスライス画像を取得し得る走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供することを課題とする。
本願の第1の態様は、レーザ光を出射する単一のレーザ光源と、前記単一のレーザ光源から出射された前記レーザ光を標本の光軸方向に異なる複数の集光位置に集光させる多焦点形成部であって、前記複数の集光位置のうちの少なくとも1つの集光位置を光軸方向に変更する集光位置変更手段を含む多焦点形成部と、各々が前記複数の集光位置のうちの対応する集光位置からの検出光と他の位置からの検出光とを分割する複数の共焦点手段と、各々が前記複数の集光位置のうちの対応する集光位置から生じる検出光を前記複数の共焦点手段のうちの対応する共焦点手段を介して検出する複数の検出手段と、前記集光位置変更手段により変更された集光位置と前記複数の共焦点手段のうちの前記変更された集光位置に対応する共焦点手段との共役関係を維持する検出位置変更手段と、を含む多焦点検出部と、を含む走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供する。
本願の第2の態様は、第1の態様に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、前記多焦点形成部は、さらに、前記レーザ光を分割する光路分割手段を含み、前記集光位置変更手段は、前記光路分割手段で分割されたレーザ光の少なくとも1つの光路上の光学素子を制御して、前記複数の集光位置のうちの少なくとも1つの集光位置を光軸方向に変更する走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供する。
本願の第3の態様は、第2の態様に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、前記多焦点形成部は、さらに、前記光路分割手段で分割されたレーザ光の少なくとも1つの光路上に、集光レンズと、前記集光レンズを介して入射するレーザ光を前記集光レンズに向けて反射させて前記光路分割手段に入射させる反射部材と、を含み、前記集光位置変更手段は、前記集光レンズと前記反射部材との間隔を変更する走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供する。
本願の第4の態様は、第2の態様に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、前記多焦点形成部は、さらに、前記光路分割手段で分割されたレーザ光の少なくとも1つの光路上に、デフォーマブルミラーを含み、前記集光位置変更手段は、前記デフォーマブルミラーの曲率を変更する走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供する。
本願の第5の態様は、第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つに記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、前記多焦点形成部は、収斂状態が異なる複数の光束であって、前記複数の光束の光軸の方向が互いに異なる、という複数の光束を出射する走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供する。
本願の第6の態様は、第1の態様に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、前記多焦点形成部は、さらに、前記レーザ光の特定の偏光成分の位相を変調する位相変調型空間光変調器を含み、前記集光位置変更手段は、前記位相変調型空間光変調器を制御して、前記レーザ光の一部の位相を変調し、前記複数の集光位置のうちの少なくとも1つの集光位置を光軸方向に変更する走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供する。
本願の第7の態様は、第1の態様乃至第6の態様のいずれか1つに記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、前記複数の共焦点手段の各々は、対応する集光位置からの検出光を反射させ、他の位置からの検出光を透過させる、または、対応する集光位置からの検出光を透過させ、他の位置からの検出光を反射させる走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供する。
本願の第8の態様は、第7の態様に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、前記複数の共焦点手段の各々は、対応する集光位置と共役な位置に開口が形成された、反射コーティングされた部材である走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供する。
本願の第9の態様は、第7の態様に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、前記複数の共焦点手段の各々は、対応する集光位置と共役な位置に反射コーティングされた、透明部材である走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供する。
本願の第10の態様は、第7の態様乃至第9の態様のいずれか1つに記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、前記検出位置変更手段は、前記集光位置変更手段により変更される集光位置に対応する共焦点手段の前記標本側に配置された光学素子を移動させる、または、交換する走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供する。
本願の第11の態様は、第7の態様乃至第9の態様のいずれか1つに記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、前記検出位置変更手段は、前記集光位置変更手段により変更される集光位置に対応する共焦点手段を光軸方向に移動させる走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供する。
本発明によれば、1回の標本走査で複数のスライス画像を取得し得る走査型共焦点レーザ顕微鏡を提供することができる。
本発明の実施例1に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の構成を例示した図である。 本発明の実施例2に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の構成の一部を例示した図である。 本発明の実施例3に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の構成の一部を例示した図である。 本発明の実施例4に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の構成の一部を例示した図である。 本発明の実施例5に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の構成の一部を例示した図である。 本発明の実施例6に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の多焦点形成部の構成を例示した図である。 本発明の実施例6に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の多焦点検出部の構成を例示した図である。 本発明の実施例7に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の構成を例示した図である。 本発明の実施例7に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の走査対象範囲を説明するための図である。
図1は、本実施例に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の構成を例示した図である。図1に例示される走査型共焦点レーザ顕微鏡1は、対物レンズ17の光軸方向に異なる標本18の複数の面のスライス画像を同時に取得して、標本18の3次元画像を生成する走査型共焦点レーザ顕微鏡である。
走査型共焦点レーザ顕微鏡1は、照明光路上に、ファイバ光源ユニット2と、コリメートレンズ3と、多焦点形成部4と、リレー光学系11と、レーザ光を透過させ標本18からの蛍光を反射させるダイクロイックミラー12と、標本18を対物レンズ17の光軸と直交する方向に走査するガルバノミラー13と、瞳レンズ14と、結像レンズ15と、ミラー16と、対物レンズ17と、備えている。
ファイバ光源ユニット2は、標本18を励起するレーザ光を出射する単一のレーザ光源2aと、光ファイバ2cと、レーザ光を光ファイバ2cの入射端に集光させるカップリングレンズ2bと、を備えている。光ファイバ2cの射出端から発散光束として出射されたレーザ光は、コリメートレンズ3によりコリメートされて、コリメートレンズ3から平行光束として出射される。
多焦点形成部4は、レーザ光を分割するための偏光ビームスプリッタ(以降、PBSと記す)5と、PBS5により分割されたレーザ光の一方の光路上に配置された、λ/4板6と、ミラー7と、λ/4板8と、集光レンズ9と、集光レンズ9の光軸方向に移動自在に配置されたミラー10と、を備えている。多焦点形成部4は、さらに、集光レンズに近接して配置されているミラー10を光軸方向に移動させる第1の制御部27を備えている。
PBS5は、平行光束としてPBS5の斜面に入射したレーザ光のうちのP偏光成分を透過させ、レーザ光のS偏光成分を反射させる特性を有している。このため、ファイバ光源ユニット2から出射される直線偏光であるレーザ光がPBS5の斜面に対してS偏光成分とP偏光成分を有するようにレーザ光源2aが配置されることで、PBS5はレーザ光を分割する光路分割手段として機能する。
多焦点形成部4に入射したレーザ光のうちPBS5の斜面を透過したP偏光であるレーザ光は、P偏光のまま多焦点形成部4から出射される。一方、PBS5の斜面を反射したS偏光であるレーザ光は、ミラー7で反射して再びPBS5に入射する。レーザ光はPBS5の斜面を反射してからPBS5に再入射するまでの間に2度λ/4板6を通過してP偏光となっているため、再入射したPBS5の斜面を透過する。さらに、PBS5の斜面を透過したP偏光であるレーザ光は、集光レンズ9を介して入射するミラー10で反射して再びPBS5に入射する。レーザ光はPBS5の斜面を透過してからPBS5に再入射するまでの間に2度λ/4板8を通過してS偏光となっているため、再入射したPBS5の斜面を反射して、多焦点形成部4から出射される。つまり、PBS5でP偏光成分とS偏光成分に分割されたレーザ光は、それぞれの偏光方向が直交した状態で多焦点形成部4から出射される。
また、多焦点形成部4のミラー10は、集光レンズ9を介して入射するレーザ光を集光レンズ9に向けて反射させてPBS5に再入射させる反射部材であり、上述したように、第1の制御部27により集光レンズ9の光軸方向に移動自在である。このため、ミラー10で反射したレーザ光は、ミラー10の位置に応じて異なる状態で多焦点形成部4から出射される。具体的には、ミラー10が集光レンズ9の焦点面に配置されている場合であれば平行光束として、ミラー10が焦点面より集光レンズ9から離れた面に配置されている場合であれば収斂光束として、ミラー10が焦点面より集光レンズ9に近い面に配置されている場合であれば発散光束として、多焦点形成部4から出射される。
従って、多焦点形成部4は、平行光束として入射するレーザ光源2からのレーザ光を収斂状態の異なる複数のレーザ光束(実線で示す平行光束と、破線で示す収斂光束)に変換して出射する。ここで、収斂状態とは、光束が収斂光束である状態だけでなく、平行光束である状態や発散光束である状態も含むものである。収斂状態の異なる光束は、リレー光学系11を介して入射するダイクロイックミラー12を透過し、複数の光学素子(ガルバノミラー13、瞳レンズ14、結像レンズ15、ミラー16、対物レンズ17)を介して標本18の光軸方向に異なる集光位置(集光位置P1、集光位置P2)に集光する。即ち、多焦点形成部4は、レーザ光を標本18の光軸方向に異なる複数の集光位置に集光させるための手段として機能する。
また、多焦点形成部4では、第1の制御部27がミラー10を光軸方向に移動させることで、ミラー10で反射したレーザ光の標本18上の集光位置P2が光軸方向に変化する。即ち、第1の制御部27は、多焦点形成部4により形成される複数の集光位置のうちの少なくとも1つの集光位置を光軸方向に変更する集光位置変更手段であり、多焦点形成部4は、集光位置変更手段として第1の制御部27を備えている。
なお、走査型共焦点レーザ顕微鏡1では、集光レンズ9の瞳位置は、リレー光学系11によりガルバノミラー13に投影されていることが望ましい。このとき、集光レンズ9の瞳位置とガルバノミラー13は光学的に共役な関係となっている。このため、ミラー10の位置を変えてもケラレによる光量ロスがなく、NAが一定となるため解像力の低下が起こらずに集光位置P1と集光位置P2とを分離することができる。
走査型共焦点レーザ顕微鏡1は、さらに、ダイクロイックミラー12により照明光路から分岐した検出光路上に、複数の集光位置からの蛍光の各々を検出光として同時に且つ別個に検出する多焦点検出部19を備えている。
多焦点検出部19は、集光レンズ20と、複数の共焦点絞り(共焦点絞り21、共焦点絞り24)と、複数のバリアフィルタ(バリアフィルタ22、バリアフィルタ25)と、複数の光電子増倍管(以降、PMTと記す。PMT23、PMT26)と、を備えている。多焦点検出部19は、さらに、共焦点絞り24を光軸方向に移動させる第2の制御部28を備えている。
複数の共焦点絞りの各々は、多焦点形成部4により形成される複数の集光位置のうちの対応する集光位置と共役な位置に開口が形成された、反射コーティングされた部材である。具体的には、共焦点絞り21は多焦点形成部4から平行光束として射出されるレーザ光(図1の実線)の集光位置P1に対応する共焦点絞りであり、共焦点絞り24は多焦点形成部4から収斂光束として射出されるレーザ光(図1の破線)の集光位置P2に対応する共焦点絞りである。
複数のバリアフィルタの各々は、対応する共焦点手段を介して入射する光に含まれるレーザ光を遮断するバリアフィルタである。具体的には、バリアフィルタ22は集光位置P1及び共焦点絞り21に対応するバリアフィルタであり、バリアフィルタ25は集光位置P2及び共焦点絞り24に対応するバリアフィルタである。
複数のPMTの各々は、対応する集光位置から生じる、対応する共焦点手段を介して入射する蛍光を検出する検出手段である。具体的には、PMT23は集光位置P1及び共焦点絞り21に対応する検出手段であり、PMT26は集光位置P2及び共焦点絞り24に対応する検出手段である。
第2の制御部28は、第1の制御部27がミラー10を光軸方向に移動させることにより変更される集光位置P2に対応する共焦点絞り24を、光軸方向に移動させる手段であり、第1の制御部27と電気的に接続されている。
複数の集光位置の各々から生じた蛍光は、対物レンズ17、ミラー16、結像レンズ15、瞳レンズ14、ガルバノミラー13を介して入射するダイクロイックミラー12で反射し、多焦点検出部19に入射する。
集光位置P1、集光位置P2から生じた蛍光は、集光位置の違いにより集光レンズ20に異なる収斂状態で入射し、異なる位置に集光する。集光位置P1から生じた蛍光は、集光位置P1と光学的に共役な位置に形成された共焦点絞り21の開口に集光して共焦点絞り21を通過し、バリアフィルタ22を介してPMT23で検出される。一方、集光位置P1を除く他の位置から生じた光は、反射コーティングされた共焦点絞り21を反射する。共焦点絞り21を反射した光のうち集光位置P2から生じた蛍光は、集光位置P2と光学的に共役な位置に形成された共焦点絞り24の開口に集光して共焦点絞り24を通過し、バリアフィルタ25を介してPMT26で検出される。また、集光位置P1及び集光位置P2を除く他の位置から生じた光は、反射コーティングされた共焦点絞り24を反射する。つまり、共焦点絞り21及び共焦点絞り24は、対応する集光位置からの蛍光を反射させて他の位置からの光を透過させることで、それらを分割する共焦点手段である。
第1の制御部27がミラー10を制御して集光位置P2を変化させると、第2の制御部28は、共焦点絞り24の開口が集光位置P2と光学的に共役な位置に位置するように、共焦点絞り24を光軸方向に移動させる。つまり、第2の制御部28は、第1の制御部27と連動して動作し、第1の制御部27により変更された集光位置P2とその集光位置P2に対応する共焦点手段である共焦点絞り24との共役関係を維持する検出位置変更手段であり、多焦点検出部19は、検出位置変更手段として第2の制御部28を備えている。
以上のように構成された走査型共焦点レーザ顕微鏡1によれば、1回の標本走査で光軸方向に異なる複数の標本面を同時に走査して複数のスライス画像を取得することができるため、高速に3次元画像を生成することができる。
また、走査型共焦点レーザ顕微鏡1は、単一のレーザ光源から出射されたレーザ光を複数の集光位置に集光させる構成を採用しているため、集光位置毎にレーザ光源を設ける必要がなく、走査型共焦点レーザ顕微鏡1の構成の大型化を最小限に抑えることができる。
さらに、走査型共焦点レーザ顕微鏡1では、ミラー10を移動させるだけで集光位置を変化させることが可能であり、また、共焦点絞り24を移動させるだけで変化した集光位置からの蛍光を検出することができる。このため、照明系と検出系のそれぞれの最小限の光学素子の制御によって、生成する3次元画像の解像度などに応じて、同時に取得するスライド画像間の間隔を調整することができる。従って、照明系や検出系の全体を標本に対して相対的に移動させるような大掛かりな制御機構を必要としないため、小型の制御機構を採用して装置全体をコンパクトに構成することが可能となる。
また、走査型共焦点レーザ顕微鏡1では、照明光路上の集光位置に光学素子を配置しない構成を採用しているため、集光位置に配置された光学素子に付着した埃などによって高い干渉性を有するレーザ光が散乱し大幅に光量を損失するといった自体を避けることができる。なお、走査型共焦点レーザ顕微鏡1では、ミラー10が集光レンズ9の焦点位置に配置された状態では、ミラー10は集光位置に位置することになるが、標本18の複数の面を同時に走査するためにはミラー10は集光レンズ9の焦点位置からずれた位置に配置されるのが通常である。従って、走査型共焦点レーザ顕微鏡1によれば、単一の光源からのレーザ光を効率良く標本に照射することが可能である。
本実施例では、第1の制御部27がミラー10を光軸方向に移動させることによって、集光位置を変化させる構成が例示されているが、第1の制御部27は、集光レンズ9とミラー10との間隔を変更するように構成されていれば良く、例えば、ミラー10の代わりに集光レンズ9を移動させてもよい。また、集光レンズ9を複数のレンズで構成し、第1の制御部27が集光レンズ9を構成するレンズ間の距離を変化させることで集光位置を変化させてもよい。また、第1の制御部27が厚さの異なる複数の透明部材から選択した部材を集光レンズ9とミラー10の間に挿入することで集光位置を変化させてもよい。
また、本実施例では、光路分割手段としてPBS5を例示したが、光路分割手段は、レーザ光を分割する機能を有していれば良く、例えば、PBS5の代わりにハーフミラーを用いてもよい。この場合、λ/4板6及びλ/4板8を省略することができる。
図2は、本実施例に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の構成の一部を例示した図である。図2に例示される走査型共焦点レーザ顕微鏡30は、多焦点形成部4の代わりに多焦点形成部31を含んでいる点が、図1に例示される走査型共焦点レーザ顕微鏡1と異なっている。走査型共焦点レーザ顕微鏡30のその他の構成は、走査型共焦点レーザ顕微鏡1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
多焦点形成部31は、図2に示されるように、集光レンズ9及びミラー10の代わりにデフォーマブルミラー32を含み、第1の制御部27がデフォーマブルミラー32の曲率を変更する点が、図1に例示される多焦点形成部4と異なっている。
多焦点形成部31は、第1の制御部27がデフォーマブルミラー32の曲率を変更することで、デフォーマブルミラー32で反射したレーザ光の収斂状態を変更することができる。
従って、走査型共焦点レーザ顕微鏡30によっても、走査型共焦点レーザ顕微鏡1と同様の効果を得ることができる。
図3は、本実施例に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の構成の一部を例示した図である。図3に例示される走査型共焦点レーザ顕微鏡40は、多焦点形成部4の代わりに多焦点形成部41を含んでいる点が、図1に例示される走査型共焦点レーザ顕微鏡1と異なっている。走査型共焦点レーザ顕微鏡40のその他の構成は、走査型共焦点レーザ顕微鏡1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
多焦点形成部41は、図3に示されるように、レーザ光の特定の偏光成分の位相を変調する位相変調型空間光変調器(以降、LCOSと記す)43と、コリメートレンズ3からのレーザ光をLCOS43に向けて反射し、LCOS43からのレーザ光をリレー光学系11(図1を参照)に向けて反射するプリズム42とを備えている。さらに、多焦点形成部41は、LCOS43を制御する第1の制御部27を備えている。
LCOS43は、対物レンズ17の瞳(及びガルバノミラー13)と光学的に共役な位置に配置されていて、LCOS43に入射するレーザ光のうちの、LCOS43の液晶分子の配向方向に平行な偏光方向を有する成分の位相を変調して、その波面を制御する。
なお、LCOS43は、対物レンズ17の瞳位置からずれて配置されていても目的の効果を得ることができる。
多焦点形成部41は、第1の制御部27がLCOS43を制御して入射するレーザ光の一部の位相を変調することで、収斂状態の異なる複数のレーザ光束を出射することができる。
従って、走査型共焦点レーザ顕微鏡40によっても、走査型共焦点レーザ顕微鏡1と同様の効果を得ることができる。
図4は、本実施例に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の構成の一部を例示した図である。図4に例示される走査型共焦点レーザ顕微鏡50は、多焦点検出部19の代わりに多焦点検出部51を含んでいる点が、図1に例示される走査型共焦点レーザ顕微鏡1と異なっている。走査型共焦点レーザ顕微鏡50のその他の構成は、走査型共焦点レーザ顕微鏡1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
多焦点検出部51は、図4に示されるように、レンズ52を含み、第2の制御部28がレンズ52を光軸方向に移動させる点が、図1に例示される多焦点検出部19と異なっている。なお、レンズ52は、共焦点絞り21と共焦点絞り24の間、即ち、集光位置P2に対応する共焦点絞り24の標本側に配置されている。
多焦点検出部51は、第2の制御部28が集光位置P2と共焦点絞り24との共役関係を維持するようにレンズ52を光軸方向に移動させることで、ミラー10(図1を参照)の位置によらず集光位置P2からの蛍光を検出することができる。
従って、走査型共焦点レーザ顕微鏡50によっても、走査型共焦点レーザ顕微鏡1と同様の効果を得ることができる。
本実施例では、第2の制御部28がレンズ52を光軸方向に移動させることによって、集光位置P2と共焦点絞り24との共役関係を維持する構成が例示されているが、第2の制御部28は、集光位置P2と共焦点絞り24との共役関係を維持するように光学素子を制御すればよい。従って、例えば、レンズ52を複数のレンズで構成し、第1の制御部28がレンズ52を構成するレンズ間の距離を変化させることで集光位置P2と共焦点絞り24との共役関係を維持してもよい。また、第2の制御部28が厚さの異なる複数の透明部材または焦点距離の異なる複数のレンズから選択した光学素子を共焦点絞り24の標本側に挿入することで集光位置P2と共焦点絞り24との共役関係を維持してもよい。
図5は、本実施例に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の構成の一部を例示した図である。図5に例示される走査型共焦点レーザ顕微鏡60は、多焦点検出部19の代わりに多焦点検出部61を含んでいる点が、図1に例示される走査型共焦点レーザ顕微鏡1と異なっている。走査型共焦点レーザ顕微鏡60のその他の構成は、走査型共焦点レーザ顕微鏡1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
多焦点検出部61は、図5に示されるように、共焦点絞り21の代わりに集光位置P1と共役な位置に微小ミラー63を備えた透明部材62を、共焦点絞り24の代わりに共焦点絞り64を含む点、及び、第2の制御部28が共焦点絞り64を集光レンズ20の光軸方向に移動させる点が、図1に例示される多焦点検出部19と異なっている。なお、透明部材62の微小ミラー63は、透明部材62の領域のうちの集光位置P1と共役な位置を含む微小な領域に反射コーティングすることで形成される。
集光位置P1から生じた蛍光は、集光位置P1と共役な位置に形成された微小ミラー63を反射し、バリアフィルタ22を介してPMT23で検出される。一方、集光位置P1を除く他の位置から生じた蛍光は、透明部材62及びバリアフィルタ25を透過する。透明部材62及びバリアフィルタ25を透過した蛍光のうち集光位置P2から生じた蛍光は、集光位置P2と光学的に共役な位置に形成された共焦点絞り64の開口に集光して共焦点絞り64を通過し、PMT26で検出される。
多焦点検出部61は、第2の制御部28が集光位置P2と共焦点絞り64との共役関係を維持するように共焦点絞り64を光軸方向に移動させることで、ミラー10(図1を参照)の位置によらず集光位置P2からの蛍光を検出することができる。
従って、走査型共焦点レーザ顕微鏡60によっても、走査型共焦点レーザ顕微鏡1と同様の効果を得ることができる。なお、走査型共焦点レーザ顕微鏡60では、蛍光の集光位置に光学素子(微小ミラー63)が位置する構成を採用するが、蛍光はレーザ光に比べて可干渉性が低いため、大幅に検出光量を損失するといった自体は起こり得えない。
本実施例では、集光位置P2に対応する共焦点手段として共焦点絞り64を例示したが、共焦点絞り64の代わりに微小ミラーを備えた透明部材を用いてもよい。この場合、PMT26は微小ミラーの反射光路上に配置され、第2の制御部28は微小ミラーと集光位置P2との光学的に共役な関係が維持されるように透明部材を移動させればよい。
図6及び図7は、本実施例に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の多焦点形成部及び多焦点検出部の構成を例示した図である。本実施例に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡70は、標本の光軸方向に異なる4面を同時に走査するために、多焦点形成部4の代わりに多焦点形成部71を、多焦点検出部19の代わりに多焦点検出部81を含む点が、図1に例示される走査型共焦点レーザ顕微鏡1と異なっている。走査型共焦点レーザ顕微鏡70のその他の構成は、走査型共焦点レーザ顕微鏡1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図6に例示される多焦点形成部71は、図1に例示される多焦点形成部4に相当する構成(第1の多焦点形成部71a、第2の多焦点形成部71b)を直列に2つ並べて、且つ、その間に瞳リレー光学系72とλ/4板73を配置した構成を有している。つまり、多焦点形成部71は、瞳リレー光学系72と、λ/4板73と、第2の多焦点形成部71b(PBS74、λ/4板75、ミラー76、λ/4板77、集光レンズ78、ミラー79、第3の制御部80)をさらに含む点、及び、第1の制御部27及び第3の制御部80が後述する多焦点検出部81に含まれる第2の制御部28、第4の制御部88及び第5の制御部89と連動する点、が多焦点形成部4と異なっている。
多焦点形成部71では、第1の多焦点形成部71aから出射される異なる収斂状態の2光束(直線偏光)は、瞳リレー光学系72を介して入射するλ/4板73で円偏光に変換されて、第2の多焦点形成部71bに入射する。そして、第2の多焦点形成部71bに入射した2光束は、それぞれ、第2の多焦点形成部71bで異なる収斂状態の2光束に変換されて出射される。即ち、多焦点形成部71は、平行光束として入射するレーザ光源2からのレーザ光を、収斂状態の異なる4つのレーザ光束(実線で示す平行光束と、破線、一点鎖線、点線で示す3つの収斂光束)に変換して出射し、標本の光軸方向に異なる4つの集光位置に集光させるように機能する。
なお、多焦点形成部71では、第1の制御部27及び第3の制御部80がミラー10及びミラー79を光軸方向に移動させることで、出射される4つのレーザ光束のうちの3つのレーザ光束が形成する3つの集光位置が光軸方向に変化する。
図7に例示される多焦点検出部81は、多焦点形成部71により形成される4つの集光位置に対応する、4つの共焦点絞り(共焦点絞り21、共焦点絞り24、共焦点絞り82、共焦点絞り85)と、4つのバリアフィルタ(バリアフィルタ22、バリアフィルタ25、バリアフィルタ83、バリアフィルタ86)と、4つのPMT(PMT23、PMT26、PMT84、PMT87)と、を含んでいる。また、共焦点絞り24を移動させる第2の制御部28と、共焦点絞り82を移動させる第4の制御部88と、共焦点絞り85を移動させる第5の制御部89と、を含んでいる。
4つの共焦点絞りの各々は、多焦点形成部71により形成される4つの集光位置のうちの対応する集光位置と共役な位置に開口が形成された、反射コーティングされた部材であり、対応する集光位置以外からの光を反射するように構成されている。また、4つのバリアフィルタの各々は、対応する共焦点手段を介して入射する光に含まれるレーザ光を遮断するバリアフィルタであり、4つのPMTの各々は、対応する集光位置から生じる、対応する共焦点手段を介して入射する蛍光を検出する検出手段である。
多焦点検出部81は、第2の制御部28が共焦点絞り24を対応する集光位置との共役な関係が維持されるように移動させて、第4の制御部88が共焦点絞り82を対応する集光位置との共役な関係が維持されるように移動させて、第5の制御部89が共焦点絞り85を対応する集光位置との共役な関係が維持されるように移動させることで、つまり、第2の制御部28、第4の制御部88、及び、第5の制御部89がそれぞれ第1の制御部27及び第3の制御部80と連動することで、多焦点形成部71のミラー10及びミラー79の位置によらず、多焦点形成部71が形成する4つの集光位置からの蛍光を同時且つ別個に検出することができる。
従って、走査型共焦点レーザ顕微鏡70によれば、走査型共焦点レーザ顕微鏡1に比べて、1回の標本走査でより多くのスライス画像を取得することができるため、より高速に3次元画像を生成することができる。
本実施例では、標本の4つの面を同時に走査する構成を例示したが、同時に走査する面は4面に限られず、それ以上の面を同時に走査してもよい。
また、本実施例では、第1の多焦点形成部71aと第2の多焦点形成部71bの間にλ/4板73を配置する構成が例示されているが、PBS74に入射するレーザ光にPBS74の斜面に対してS偏光成分とP偏光成分が含まれていればよいため、λ/4板73の代わりにデポラライザまたはλ/2板を配置しても同様の効果を得ることが出来る。
また、本実施例に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡70は、2面を同時に走査する実施例1に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡1を4面同時に走査できるように変形したものであるが、他の実施例係る走査型共焦点レーザ顕微鏡を、4面同時に走査できるように変形してもよい。
図8は、本実施例に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡の構成を例示した図である。図8に例示される走査型共焦点レーザ顕微鏡90は、ミラー7の代わりにミラー92を含んでいる点が、図1に例示される走査型共焦点レーザ顕微鏡1と異なっている。走査型共焦点レーザ顕微鏡90のその他の構成は、走査型共焦点レーザ顕微鏡1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ミラー92は、PBS5の斜面を反射したレーザ光の進行方向に対してミラー92の法線が傾くように配置されている点が、実施例1に係る走査型共焦点レーザ顕微鏡1のミラー7とは相違している。
ミラー92が傾いているため、PBS5で反射しミラー92及びミラー10を経由して出射されるレーザ光は、PBS5を透過して出射されるレーザ光とは収斂状態が異なるだけではなく、光束の光軸の方向も異なっている。より具体的には、PBS5を透過して出射される平行光束(図8の実線)の光軸はリレー光学系11の光軸と一致するのに対して、PBS5で反射しミラー92を経由して出射される収斂光束の光軸はリレー光学系11の光軸とは一致せずリレー光学系11の光軸に対して傾いている。このため、多焦点形成部91は、図8に示されるように、標本18の光軸方向に異なり、且つ、光軸と直交する方向にも異なる複数の集光位置(集光位置P1、集光位置P2)を形成することができる。
なお、ミラー92を傾ける代わりにミラー92とPBS5の間に楔状のガラス板などの光路を曲げる光学素子を配置することによっても実現可能である。
なお、ミラー92は、集光レンズ9の瞳位置(または瞳共役位置)に配置されることが望ましい。集光レンズ9の瞳位置に配置することで、ミラー92の傾きに起因するガルバノミラー13に入射する位置の変動を防止することができる。
従って、走査型共焦点レーザ顕微鏡90によっても、走査型共焦点レーザ顕微鏡1と同様の効果を得ることができる。さらに、走査型共焦点レーザ顕微鏡90によれば、複数の集光位置が互いに光軸と直交する方向にもずれているため、集光位置間の光軸方向の距離が近い場合であっても、それぞれの集光位置からの蛍光を確実に別個に検出することができる。
図9は、走査型共焦点レーザ顕微鏡90の走査対象範囲を説明するための図であり、図8に示す矢印Aの方向から標本18を見た図である。走査型共焦点レーザ顕微鏡90では、集光位置P1と集光位置P2は光軸と直交する方向に異なっているため、図9に示されるように、1回の走査で取得される複数のスライス画像では、走査対象範囲にもずれが生じる。このため、走査型共焦点レーザ顕微鏡90は、複数のスライス画像間で生じる画素ずれを補正してから、複数のスライス画像を合成して3次元画像を生成する。
1、30、40、50、60、70、90・・・走査型共焦点レーザ顕微鏡
2・・・ファイバ光源ユニット
2a・・・レーザ光源
2b・・・カップリングレンズ
2c・・・光ファイバ
3・・・コリメートレンズ
4、31、41、71、91・・・多焦点形成部
5、74・・・PBS
6、8、73、75、77・・・λ/4板
7、10、16、76、79、92・・・ミラー
9、20、78・・・集光レンズ
11・・・リレー光学系
12・・・ダイクロイックミラー
13・・・ガルバノミラー
14・・・瞳レンズ
15・・・結像レンズ
17・・・対物レンズ
18・・・標本
19、51、61、81・・・多焦点検出部
21、24、64、82、85・・・共焦点絞り
22、25、83、86・・・バリアフィルタ
23、26、84、87・・・PMT
27・・・第1の制御部
28・・・第2の制御部
32・・・デフォーマブルミラー
42・・・プリズム
43・・・LCOS
52・・・レンズ
62・・・透明部材
63・・・微小ミラー
71a・・・第1の多焦点形成部
71b・・・第2の多焦点形成部
72・・・瞳リレー光学系
80・・・第3の制御部
88・・・第4の制御部
89・・・第5の制御部
P1、P2・・・集光位置

Claims (11)

  1. レーザ光を出射する単一のレーザ光源と、
    前記単一のレーザ光源から出射された前記レーザ光を標本の光軸方向に異なる複数の集光位置に集光させる多焦点形成部であって、前記複数の集光位置のうちの少なくとも1つの集光位置を光軸方向に変更する集光位置変更手段を含む多焦点形成部と、
    各々が前記複数の集光位置のうちの対応する集光位置からの検出光と他の位置からの検出光とを分割する複数の共焦点手段と、各々が前記複数の集光位置のうちの対応する集光位置から生じる検出光を前記複数の共焦点手段のうちの対応する共焦点手段を介して検出する複数の検出手段と、前記集光位置変更手段により変更された集光位置と前記複数の共焦点手段のうちの前記変更された集光位置に対応する共焦点手段との共役関係を維持する検出位置変更手段と、を含む多焦点検出部と、を含む
    ことを特徴とする走査型共焦点レーザ顕微鏡。
  2. 請求項1に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、
    前記多焦点形成部は、さらに、前記レーザ光を分割する光路分割手段を含み、
    前記集光位置変更手段は、前記光路分割手段で分割されたレーザ光の少なくとも1つの光路上の光学素子を制御して、前記複数の集光位置のうちの少なくとも1つの集光位置を光軸方向に変更する
    ことを特徴とする走査型共焦点レーザ顕微鏡。
  3. 請求項2に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、
    前記多焦点形成部は、さらに、前記光路分割手段で分割されたレーザ光の少なくとも1つの光路上に、
    集光レンズと、
    前記集光レンズを介して入射するレーザ光を前記集光レンズに向けて反射させて前記光路分割手段に入射させる反射部材と、を含み、
    前記集光位置変更手段は、前記集光レンズと前記反射部材との間隔を変更する
    ことを特徴とする走査型共焦点レーザ顕微鏡。
  4. 請求項2に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、
    前記多焦点形成部は、さらに、前記光路分割手段で分割されたレーザ光の少なくとも1つの光路上に、デフォーマブルミラーを含み、
    前記集光位置変更手段は、前記デフォーマブルミラーの曲率を変更する
    ことを特徴とする走査型共焦点レーザ顕微鏡。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、
    前記多焦点形成部は、収斂状態が異なる複数の光束であって、前記複数の光束の光軸の方向が互いに異なる、という複数の光束を出射する
    ことを特徴とする走査型共焦点レーザ顕微鏡。
  6. 請求項1に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、
    前記多焦点形成部は、さらに、前記レーザ光の特定の偏光成分の位相を変調する位相変調型空間光変調器を含み、
    前記集光位置変更手段は、前記位相変調型空間光変調器を制御して、前記レーザ光の一部の位相を変調し、前記複数の集光位置のうちの少なくとも1つの集光位置を光軸方向に変更する
    ことを特徴とする走査型共焦点レーザ顕微鏡。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、
    前記複数の共焦点手段の各々は、対応する集光位置からの検出光を反射させ、他の位置からの検出光を透過させる、または、対応する集光位置からの検出光を透過させ、他の位置からの検出光を反射させる
    ことを特徴とする走査型共焦点レーザ顕微鏡。
  8. 請求項7に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、
    前記複数の共焦点手段の各々は、対応する集光位置と共役な位置に開口が形成された、反射コーティングされた部材である
    ことを特徴とする走査型共焦点レーザ顕微鏡。
  9. 請求項7に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、
    前記複数の共焦点手段の各々は、対応する集光位置と共役な位置に反射コーティングされた、透明部材である
    ことを特徴とする走査型共焦点レーザ顕微鏡。
  10. 請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、
    前記検出位置変更手段は、前記集光位置変更手段により変更される集光位置に対応する共焦点手段の前記標本側に配置された光学素子を移動させる、または、交換する
    ことを特徴とする走査型共焦点レーザ顕微鏡。
  11. 請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の走査型共焦点レーザ顕微鏡において、
    前記検出位置変更手段は、前記集光位置変更手段により変更される集光位置に対応する共焦点手段を光軸方向に移動させる
    ことを特徴とする走査型共焦点レーザ顕微鏡。
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