JP2013526339A - 骨スクリューアセンブリ及びその埋め込み用器具 - Google Patents

Abstract

骨スクリューは、スクリュー軸に沿って縦方向に延びるスクリューシャフトと、スクリューシャフトの近位端から延び且つ手術道具に解放自在に連結できるように構成されたスクリューヘッドとを含む。骨スクリューは、貫通孔軸を規定し且つスクリューヘッドを通って延びる貫通孔も含み、この貫通孔軸はスクリュー軸と鋭角ａで交差し、貫通孔は、第２スクリューを中で受け止めるように適合され且つスクリューヘッドの近位端の第１端からスクリューヘッドの外面に開けられた第２端に向って先細りする。
【選択図】図１

Description

関連出願の相互参照

優先権の主張
本発明は、２０１０年５月１３日に出願の「Ｂｏｎｅ Ｓｃｒｅｗ Ａｓｓｅｍｂｌｙ ａｎｄ Ｉｍｐｌａｎｔａｔｉｏｎ ｏｆ ｔｈｅ Ｓａｍｅ」と題される米国仮特許出願第６１／３３４，２３４号の優先権を主張するものであり、その全開示内容は、参照により本明細書に取り込まれる。

本発明は、一般的に、骨スクリューアセンブリ、その埋め込み用器具及びこの器具を使用して骨スクリューアセンブリを埋め込むための関連する方法に関する。特には、本発明は、第２スクリューを含めた骨スクリュー、その埋め込み用挿入器具並びにこの挿入器具を使用して骨スクリュー及び第２スクリューを埋め込むための方法に関する。

整形外科分野では、骨スクリューを使用した骨固定具をよく使用する。これらの骨固定具には、骨プレート、椎間インプラント又は髄内釘が含まれ、これらを使用して２本以上の骨又は骨片を互いに固定する。典型的には、骨固定具は、骨スクリュー、骨ピン又は骨釘の形態であることが殆どの骨アンカーを備え、その骨アンカーを使用して骨又は骨片を骨プレート、椎間インプラント又は髄内釘に固定し、結果的に骨同士が固定される。上記の骨固定具の場合、患者の通常動作中に、骨スクリュー、骨ピン又は骨釘が例えば骨、骨プレート、椎間インプラント又は髄内釘内で外れるという問題が起きる可能性がある。

このため、骨ファスナーの軸に対して特定の角度で固定スクリュー用の孔を骨に穿ち、またその固定スクリューを誘導する形で挿入することを可能にする、骨の固定に使用するための改良された骨アンカー具が依然として必要とされている。

本発明は、手術器具又は道具を第１位置に同軸で支持し、また誘導する形でスクリューヘッドの直径方向に延びる軸を中心として第２位置に枢動させることができるような、手術器具又は道具に解放自在に連結できるように構成されたスクリューヘッドを備えた骨スクリューに関する。

本発明の例示的な実施形態において、骨スクリューは、スクリュー軸と、骨に留めつけるシャフトと、骨スクリューの軸と鋭角で交差する貫通孔軸を有する貫通孔を含むスクリューヘッドとを備え、この貫通孔は、同じく骨に留めつけることができる第２スクリューを受け止めるように適合されている。スクリューヘッドは、スクリューヘッドを直径方向に横断して延びるチャネル軸を有する横方向チャネルを備え、この横方向チャネルは骨スクリューの後端で開放されている。骨スクリューのスクリューヘッドは、少なくともチャネル軸に直交する断面図において、貫通孔軸がスクリュー軸と交差する地点に中心点が位置する円形に湾曲したふちを有する凹部を更に含む。

本発明の骨スクリューの利点の１つは、横方向チャネル及び凹部の構成によって、相補的に構成された先端部を備えた照準ガイドをスクリューヘッドに取り付け、回転軸を中心としてスクリュー軸と整列する第１位置から貫通孔軸と整列する第２位置に回転させることができることである。骨スクリューの別の利点は、スクリューヘッドと照準ガイドとの枢動可能連結である。照準ガイドを、切開部内へと、組織保護チューブ及び／又はガイドワイヤを使用して骨スクリューのスクリュー軸に同軸で挿入し、スクリューヘッドに取り付けることができる。組織保護チューブ及び／又はガイドワイヤを取り外した後、照準ガイドを回転軸を中心として回転させることができる。加えて、照準ガイドを次に照準ガイドの縦軸がスクリューヘッドに開いた貫通孔の貫通孔軸と整列する第２位置に回転させることができ、したがってスクリューヘッドの貫通孔とぴったり整列する第２スクリュー用のボアホールを骨に穿つことができる。この第２スクリュー用のボアホールは完全に誘導する形で穿つことができ、また第２スクリューを、照準ガイドを使用して誘導する形で位置決めすることができる。別の利点は、横方向チャネル及び凹部が、スクリュードライバの相補的に形成された先端部を、骨スクリューに、スクリュードライバが骨スクリューのスクリュー軸に同軸で位置決めされるように取り付けることを可能にすることである。

骨スクリューの例示的な実施形態において、貫通孔軸は、スクリュー軸と、骨スクリューの後端からスクリューシャフトに向って測定しての深さＴ＞０で交差する。

骨スクリューの別の例示的な実施形態において、凹部は、骨スクリューの後端に狭窄部を有する。このため、この凹部は、手術器具又は道具に配置された各雄型コネクタとスナップロック接続する雌型コネクタとなる。

骨スクリューの更なる例示的な実施形態において、貫通孔は雌ねじ部、好ましくは円錐形雌ねじ部を備える。このことが、第２スクリューを骨スクリューのスクリューヘッドにしっかり接続できるという利点をもたらす。

骨スクリューの別の例示的な実施形態において、雌ねじ部はねじピッチＰ及びねじ長Ｌ_Ｔを有し、比Ｌ_Ｔ／Ｐは最低２．０、好ましくは最低２．３である。雌ねじ部のこの構成は、第２スクリューのスクリューヘッドを骨スクリューのスクリューヘッドに、固く、角度のついた安定感をもって留めつけることを可能にする。

骨スクリューの更に別の例示的な実施形態において、凹部は、球体半径Ｒを備えた球形を有する。凹部のこの構成は、手術器具又は道具が貫通孔軸とスクリュー軸とが交差する地点を通って延びる軸を中心として枢動することを可能にし、したがって手術器具又は道具を、スクリュー軸と整列する第１位置から貫通孔軸と整列する第２位置に枢動させることができる。

更なる例示的な実施形態において、骨スクリューは、貫通孔軸に同軸で貫通孔に挿入可能な第２スクリューを更に備える。

骨スクリューの別の例示的な実施形態において、第２スクリューは、貫通孔の円錐形雌ねじ部と係合可能な、円錐形にねじ切りされたヘッドを有する。

骨スクリューの更に別の例示的な実施形態において、凹部は、狭窄部を横断し且つ軸が貫通孔軸と重なる円筒、円錐又は角柱の一表面区画の形状を有する壁部を構成するへこみを含む。このへこみによって骨スクリューのスクリューヘッドにある凹部に挿入された器具又は道具の回転が停止し、したがって器具又は道具を、第２スクリュー用の貫通孔にぴったり整列させることができる。

骨スクリューの別の例示的な実施形態において、角度αは最小１０°、好ましくは最小２０°である

骨スクリューの更に別の例示的な実施形態において、角度αは最大７０°、好ましくは最大３５°である。

骨スクリューのまた別の例示的な実施形態において、横方向チャネルは、チャネル軸に直交する断面においてＵ形状を有する。このＵ形チャネルは曲率半径がｒ_ｃの半円形底部を有することができ、横方向チャネルの半円形のふちの中心点はチャネル軸上に位置する。チャネル軸は骨スクリューの後端からスクリューシャフトに向って測定しての深さＴ_ｃに設けることができ、深さＴ_ｃは、貫通孔軸がスクリュー軸と交差する地点の深さＴと等しいか又はそれより大きい。横方向チャネルの特定の構成において、チャネル軸は、スクリュー軸と、貫通孔軸とスクリュー軸とが交差する地点を通って交差する（すなわちＴ_ｃ＝Ｔ）。この場合、半円形底部は、横方向チャネルの半円形底部の曲率半径ｒ_ｃの２倍に等しいピン直径を有する照準ガイドの円筒形ピンを回転自在に受け止めるために、凹部に対して同軸で座面を規定する。球形凹部の場合、照準ガイドの回転自在な運動は、横方向チャネルと係合しているピンにより一軸ピボット運動に制限される。

骨スクリューの更なる例示的な実施形態において、チャネル軸は、スクリュー軸と、スクリュー軸と貫通孔軸とが交差する地点を通って交差する。

骨スクリューの更に別の例示的な実施形態において、骨スクリューのスクリューヘッドは、骨スクリューを骨にヘッドまで埋められるように設計された雄ねじ部を備える。スクリューヘッド上のこの雄ねじ部は好ましくは円錐状であり、したがってスクリューヘッドを骨にヘッドまで埋め込むことが可能になる。この構成は、骨スクリューを髄内釘用のロッキングスクリューとして使用する場合に特に有用である。

骨スクリューの別の例示的な実施形態において、骨スクリューのスクリューヘッドは長手方向スロットを有し、したがってスクリューヘッドは半径方向に弾性的に拡張可能である。スクリューヘッドは球体の切片の形状を有し得るため、骨スクリューを骨プレート又は他のインプラントの相補的に成形された穴に外科医が望む角度で挿入することができる。骨スクリューを一旦正しく位置決めしたら、第２スクリューを、第２スクリューのヘッドが骨スクリューのスクリューヘッドを穴内で拡張させて骨スクリューが骨プレート又は他のインプラントに対して外科医が選択した角度で固定されるまで挿入することができる。

本発明の別の態様において、上記の骨スクリューを骨にねじ止めするためのスクリュードライバを提供する。スクリュードライバは本質的に、骨スクリューのスクリューヘッドにある凹部への連結に適した、前端の末端に配置された雄型コネクタを備える。更に、コネクタは、スクリュードライバの前端に向って細くなる先端部及びこの先端部から両直径方向に突出し且つスクリュードライバの縦軸に直交して延びる中心軸を規定する２つの打込み突起部を含む。打込み突起部は、骨スクリューのスクリューヘッドにある横方向チャネルに嵌合する。少なくとも中心軸に直交する断面において、先端部は、円形に湾曲した半径Ｒの外周及び縦軸上に位置する中心点を有する。打込み突起部は、ピン又はブレードの形状を有することができる。ブレード形打込み突起部の場合、ブレードの先端部が中心軸を規定する。ピン形打込み突起部の場合、ピンの軸が中心軸を規定する。

例示的な実施形態において、スクリュードライバは縦軸に平行に延びる長手方向スロットを更に備え、このスロットは前端で開放されているため、コネクタは半径方向に弾性的に圧縮可能である。更に、先端部はシャフトに向っての狭窄部を有し、少なくとも中心軸に直交する断面において湾曲接触肩部が形成される。このため、コネクタは、骨スクリューに設けられた各雌型コネクタとのスナップロック接続のための雄型コネクタとなる。

スクリュードライバの更なる例示的な実施形態において、先端部は、球体半径Ｒ及び縦軸上に位置する中心点を備えた球形を有する。

スクリュードライバの更なる例示的な実施形態において、２つの打込み突起部は円筒形であり、中心軸は球形先端部の中心点を通って縦軸と直交で交差する。

スクリュードライバの別の例示的な実施形態において、雄型コネクタは中心軸からシャフトに向って測定しての距離Ｔに位置する軸方向停止部を更に備えるため、コネクタをスクリューヘッドの凹部に連結すると、この停止部が骨スクリューの後端と接触する。このため、停止部が骨スクリューの後端と接すると、スクリュードライバが、骨スクリューのスクリュー軸にぴったり同軸で保持される。

スクリュードライバの更に別の例示的な実施形態において、雄型コネクタは、先端部を超えて前端に向う方向にスクリュードライバの縦軸に対して鋭角で突出する突端を更に含む。この構成によって、スクリュードライバを、骨スクリューのスクリューヘッドにある座面に１方向でのみ挿入可能であるという利点が得られる。

また別の例示的な実施形態において、スクリュードライバは、シャフト及び雄型コネクタを貫通し且つロッキングピン上に設けられた雄型ねじ部と係合する雌型ねじ部を有する同軸貫通ボアを更に備え、ロッキングピンを、この貫通ボアに、先端部が半径方向に潰れないようにスクリュードライバの前端に向って前進させる形で挿入可能である。

本発明の更なる態様において、軸が骨スクリューのスクリューヘッドに開いた貫通孔の貫通孔軸と重なる孔を骨に穿つための照準ガイドを提供する。照準ガイドは本質的にガイドスリーブと、同軸貫通ボアと、骨スクリューのスクリューヘッドにある凹部への連結に適した、前端の末端に配置された雄型コネクタとを備える。コネクタは、幅が照準ガイドの前端に向って狭くなる先端部と、この先端部から両直径方向に突出し且つ縦軸に直交して延びる中心軸上に同軸で配置される２本のピンとを含む。少なくとも中心軸に直交する断面において、先端部は、円形に湾曲した半径Ｒの外周及び縦軸上に位置する中心点を有する。

例示的な実施形態において、照準ガイドは縦軸に平行に延びる長手方向スロットを更に備え、このスロットは前端で開放されているため、コネクタは半径方向に弾性的に圧縮可能である。加えて、湾曲接触肩部が先端部の近位端に形成される。具体的には、この湾曲接触肩部は先端部の近位端（ガイドスリーブに隣接）にある狭窄部によって構成され、ここでは先端部の中心軸に直交する面での先端部の断面積が、狭窄部より遠位にある先端部の最大直径部より小さい。この構成が、コネクタを、骨スクリューに設けられた各雌型コネクタとのスナップロック接続のための雄型コネクタとして機能させることを可能にする。

照準ガイドの別の例示的な実施形態において、先端部は、球体半径Ｒ及び縦軸上に位置する中心点を備えた球形を有する。

照準ガイドの更なる例示的な実施形態において、２本のピンは円筒形であり、中心軸は球形先端部の中心点を通って縦軸と直交で交差する。円筒形ピボットピンは、横方向チャネルに同軸的及び回転自在に挿入可能である。

照準ガイドの更に別の例示的な実施形態において、円筒形又は円錐形カラーが、先端部とガイドスリーブとの間に照準ガイドの縦軸に同軸で配置される。

照準ガイドのまた別の例示的な実施形態において、カラーは半径ｒ≦Ｒを有する。

更なる例示的な実施形態において、照準ガイドは、貫通孔に挿入することができるドリルガイドを更に備える。

照準ガイドの別の例示的な実施形態において、ドリルガイドは円錐形先端部を有する。円錐形先端部は、骨スクリューのテーパー付き貫通孔に嵌合するように成形される。このことが、ドリルガイドを第２スクリュー用の貫通孔の貫通孔軸に整列させてロックすることを可能にする。

本発明の更に別の態様において、骨スクリューと、スクリュードライバと、照準ガイドとを含むアセンブリを提供する。一般に入手可能な標準的なロッキングスクリューを骨スクリューの貫通孔に挿入できるならば、このアセンブリを使用することができる。

本発明のまた別の態様において、骨スクリューと、組織保護チューブと、照準ガイドと、スクリュードライバとを含むアセンブリを提供する。

本発明の更に別の態様において、複数の近位及び遠位ロッキングホールを含む髄内釘及び第２スクリューをそれぞれ伴う複数の骨スクリューを使用して骨を固定する方法を提供する。この方法は本質的に、以下のステップ：
ａ）処置対象である骨を取り囲む組織を切開し、
ｂ）髄内釘を骨内に位置決めし、
ｃ）照準装置を髄内釘に連結し、
ｄ）組織保護チューブを、照準装置の選択したガイドボアに、ロッキングホールの１つに同軸で挿入し、
ｅ）この照準装置を使用することによって、骨スクリューを挿入するための第１ボアホールを骨に穿ち、ここで第１ボアホールは選択した近位又は遠位ロッキングホールと整列し、
ｆ）骨スクリューをスクリュードライバのコネクタに連結し、
ｇ）骨スクリューに組織保護チューブ内を前進させ、
ｈ）骨スクリューをスクリュードライバを使用して骨にねじ止めし、
ｉ）スクリュードライバを取り外し、
ｊ）照準ガイドを組織保護チューブに挿入し、
ｋ）照準ガイドの縦軸が骨スクリューのスクリュー軸と整列するように照準ガイドを骨スクリューに取り付け、
ｌ）組織保護チューブを取り外し、
ｍ）各骨スクリューが髄内釘の全ての又は選択した近位及び／又は遠位ロッキングホールに挿入されるまでステップ（ｄ）〜（ｌ）を繰り返し、
ｎ）髄内釘から照準装置を取り外し、
ｏ）照準ガイドのカラーが骨スクリューのスクリューヘッドにある凹部の停止部に突き当たって照準ガイドの縦軸が骨スクリューの貫通孔の貫通孔軸と整列するまで、照準ガイドを中心軸を中心として枢動させ、
ｐ）ドリルガイドを照準ガイドの貫通ボアに挿入し、
ｑ）ドリルガイドをドリルビット用のガイドとして使用して第２ボアホールを骨に穿ち、
ｒ）ドリルガイドを取り外し、
ｓ）第２スクリューを照準ガイドの貫通ボアに挿入し、
ｔ）第２スクリューを骨内へと前進させ、
ｕ）照準ガイドを取り外し、
ｖ）各第２スクリューが、各骨スクリューの貫通孔を貫通して骨に留めつけられるまでステップ（ｏ）〜（ｕ）を繰り返し、
ｗ）切開部を閉じる
を含む。

１本の骨スクリューについてステップ（ｄ）〜（ｌ）を続けて行い、また挿入する各骨スクリューについてこの一連のステップを繰り返す代わりに、各ステップを、挿入する全ての又は選択した数の骨スクリューについて繰り返すことができる。同様に、第２スクリューを挿入するための各ステップを、１本の骨スクリューについてステップ（ｏ）〜（ｕ）を続けて行い、また挿入する各骨スクリューについてこの一連のステップを繰り返す代わりに、全ての又は選択した数の骨スクリューについて繰り返すことができる。

例示的な実施形態において、停止部は、骨スクリューのスクリューヘッドにある凹部のへこみの壁部によって構成される。

以下では、例として本発明の例示的な実施形態を添付の図面を参照しながら説明する。

本発明の骨スクリューの実施形態の縦断面図である。 図１の骨スクリューの実施形態の側面図である。 本発明のスクリュードライバの実施形態の斜視図である。 図３のスクリュードライバの実施形態の縦断面図である。 図３のスクリュードライバの実施形態の側面図である。 図５の側面図に直交する図３のスクリュードライバの実施形態の側面図である。 本発明のスクリュードライバの別の実施形態の側面図である。 図７の側面図に直交する図７のスクリュードライバの実施形態の側面図である。 図７及び図８のスクリュードライバの実施形態及びそのドライバに取り付けられた骨スクリューの部分断面図である。 本発明の照準ガイドの実施形態の斜視図である。 図１０の照準ガイドの実施形態及びその照準ガイドに同軸で取り付けられた骨スクリューの縦断面図である。 図１０の照準ガイドの実施形態及びその照準ガイドに角度αで取り付けられた骨スクリューの縦断面図である。 図１０の照準ガイドの実施形態、その照準ガイドに角度αで取り付けられた骨スクリュー、照準ガイドに挿入されたドリルガイド及びドリルビットの縦断面図である。 図１３の照準装置及びドリルガイドの断面図である。 図１０の照準ガイドの実施形態、その照準ガイドに角度αで取り付けられた骨スクリュー及び照準ガイドに挿入された第２スクリューの縦断面図である。 図１０の照準ガイドの実施形態、その照準ガイドに角度αで取り付けられた骨スクリュー及び骨スクリューのスクリューヘッドに開いた貫通孔にしっかり固定された第２スクリューの縦断面図である。 本発明の骨固定方法の実施形態による、骨スクリュー及び第２スクリューと共にある髄内釘を示す。 本発明の代替の実施形態による、第１構成にあるシステムの側面図である。 第２構成にある図１８のシステムの側面図である。 第２構成にある図１８のシステムの横断面図である。 図１８のシステムの一部の拡大横断面図である。

以下の説明及び添付の図面を参照することで本発明をより深く理解することができる。以下の説明及び図面において、同様の要素には同じ参照番号で言及する。本発明は、骨スクリューアセンブリ、その埋め込み用器具及びこの器具を使用して骨スクリューアセンブリを埋め込むための関連する方法に関する。特に、本発明は、ヘッド部を通って貫通孔軸に沿って延びる貫通孔を含む第１骨スクリュー及び貫通孔軸に沿って貫通孔に挿入される第２スクリューを、第１及び第２骨スクリューが骨に安定した構成で埋め込まれるように埋め込むことを容易にするシステム及び方法に関する。

図１及び図２は、円錐形雄ねじ部２９を備えたスクリューヘッド２を有する骨スクリュー１の実施形態を図示したものである。骨スクリュー１は、スクリュー軸６、ねじ付きシャフト１０、スクリューヘッド２及びスクリューヘッド２の近位端にある後端８を含む。スクリューヘッド２は、スクリューヘッド２を貫通し且つスクリュー軸６と鋭角αで交差する貫通孔軸７を有する貫通孔９を備える。貫通孔軸７は、スクリュー軸２と、骨スクリュー１の後端８から測定しての深さＴで交差する。貫通孔９は、円錐形雌ねじ部１１を有する。第２スクリュー５０（図１６及び図１７）を、貫通孔軸７に同軸で貫通孔９に挿入することができる。第２スクリュー５０は、貫通孔９の円錐形雌ねじ部１１と係合可能な、円錐状にねじ切りされたヘッド５１を有する。スクリューヘッド２は、手術器具又は道具を骨スクリュー１に解放自在に連結するための凹形座面１４を含む。凹形座面１４は、横方向チャネル５及び中央に位置する凹部３を備える。横方向チャネル５は、骨スクリュー１の後端８から測定しての深さＴ_ｃに位置し且つスクリューヘッド２を横断して直径方向に延びるチャネル軸１０１を備える。チャネル軸１０１は、スクリュー軸６と、貫通孔軸７がスクリュー軸６と交差する地点を通って交差する。更に、横方向チャネル５は骨スクリュー１の後端８で開放されていて、横方向チャネル５は、チャネル軸１０１に直交する半円形底部１００を備えたＵ形断面を有する。半円形底部１００は曲率半径ｒ_ｃを有し、横方向チャネル５の半円形底部１００が位置しているふちの中心点はチャネル軸１０１上にある。深さＴ_ｃは、貫通孔軸７がスクリュー軸１と交差する地点の深さＴと等しい。半円形底部１００は、照準ガイド２３の円筒形ピン２５（図１０）を回転自在に受け止めるために凹部３に対して同軸で座面を規定し、この円筒形ピン２５は、横方向チャネル５の半円形底部１００の曲率半径ｒ_ｃの２倍に等しいピン直径を有する。

凹部３は、球体半径Ｒ及びスクリュー軸６と貫通孔軸７とが交差する地点と重なる中心点４を備えた球形を有する。このため、凹部３は、照準ガイド２３の相補的に球形に成形された雄型コネクタ２３２（図１０）を回転自在に支持し且つガイドするためのピボット軸受となる。チャネル軸１０１が、スクリュー軸６と、球形凹部３の中心点４がスクリュー軸６上にくる地点で交差し、また照準ガイド２３のピボットピン２５がチャネル軸１０１を中心として回転自在に横方向チャネル５に嵌合するという事実により、玉継ぎ手によって形成される多軸ピボット軸受が一軸ピボット軸受に制限される。照準ガイド２３を骨スクリュー１に連結すると、照準ガイド２３は、スクリュー軸６及び第２スクリュー５０用の貫通孔９の貫通孔軸７によって規定される面に直交するチャネル軸１０１を中心にしてしか枢動できない。このことが、照準ガイド２３を骨スクリュー１のスクリュー軸６に同軸の第１位置及び第２スクリュー５０用の貫通孔９の貫通孔軸７に同軸の第２位置に位置決めすることを可能にする。このため、当業者ならば、第２スクリュー５０が貫通孔軸７に沿って貫通孔９に精確に挿入されてスクリュー１、５０のその場での安定性が上昇することが理解できる。

更に、凹部３は骨スクリュー１の後端８に狭窄部３１を有し、したがって凹部３がスナップロック接続用の雌型コネクタとなる。加えて、凹部３はへこみ１２を含み、このへこみ１２は、半径ｒ≦Ｒを備えた円筒の一表面区画の形状を有する壁部１２１を構成する。この円筒の軸は、貫通孔９の貫通孔軸７と重なる。照準ガイド２３を骨スクリュー１のスクリューヘッド２に連結した場合に、このへこみ１２は、チャネル軸１０１を中心とした照準ガイド２３の回転のための停止部となる。この停止部によって、照準ガイド２３を貫通孔９とぴったり整列させることができる。

図３〜６は、図１及び図２の骨スクリュー１と共に使用するスクリュードライバ１３の実施形態を図示したものである。スクリュードライバ１３は、縦軸１３０、シャフト１３１、シャフト１３１の遠位端にある前端１３５及び骨スクリュー１の上記実施形態に連結可能な雄型コネクタ１３２を備える。スクリュードライバ１３を骨スクリュー１に解放自在に連結するために、コネクタ１３２は本質的に、骨スクリュー１のスクリューヘッド２の凹形座面１４と相補的に形成される。コネクタ１３２は部分的に球形の先端部１７を含み、縦軸に垂直な面でのその断面積はシャフト１３１に向って（すなわち、前端１３５に向って）低下する。このため、シャフト１３１に隣接した端部及び前端１３５での球形先端部１７の断面積は、球形先端部１７の中央部の断面積より小さい。シャフト１３１に向っての球形先端部１７のテーパー加工によって湾曲接触肩部１３８が形成され、この湾曲接触肩部１３８は、骨スクリュー１の後端８にある凹部３の狭窄部３１と接する。スクリュードライバ１３は、先端部１７を先端部１７と骨スクリュー１のスクリューヘッド２にある凹部３との間をスナップロック接続するための弾性雄型コネクタとして構成するために、前端１３５で開放されている長手方向スロット２０を更に備える。この長手方向スロット２０は、縦軸１３０及び中心軸１３６によって規定される面に直交して設けられ、またシャフト１３１を貫通する。コネクタ１３２は、球形先端部１７から両横方向に延びる２つの打込み突起部１８を更に含み、この打込み突起部１８は、中心軸１３６上に同軸で配置される。打込み突起部１８は円筒形であり、その円筒軸は中心軸１３６と重なる。コネクタ１３２は追加で軸方向停止部２１を備え、この軸方向停止部２１は、シャフト１３１とコネクタ１３２との間の、中心軸１３６からシャフト１３１に向って測定しての距離Ｔの地点に位置する。軸方向停止部２１は骨スクリュー１の後端８と接するため、スクリュードライバ１３を骨スクリュー１のスクリュー軸６とぴったり同軸に保持することが可能になる。シャフト１３１及びコネクタ１３２はロッキングピン３５（図４）上に設けられた雄ねじ部と係合する雌ねじ部１３７を有する同軸貫通ボア１３４を備え、先端部１７が半径方向に潰れるのを防いで骨スクリュー１のスクリューヘッド２にある凹部３内でしっかり保持するために、ロッキングピン３５を、スクリュードライバ１３の前端１３５に向って前進させることができるような形で貫通ボア１３４に挿入可能である。

図７〜９に図示のスクリュードライバ１３の実施形態は、図３〜６の実施形態とは、雄型コネクタ１３２が、先端部１７から前端１３５に向う方向へと延びる突端３４を更に含む点でのみ異なる。突端３４は、スクリュードライバ１３の縦軸１３０に対して角度αで延びる突端軸３８を有する。このため、スクリュードライバ１３を骨スクリュー１にたった１つの回転位置、すなわち突端３４が、突端軸３８が貫通孔軸７と重なるような形で骨スクリュー１の貫通孔９と係合する位置でしか連結することができない。

図１０は、図１及び図２の骨スクリュー１と共に使用する照準ガイド２３の実施形態を図示したものである。照準ガイド２３は、縦軸２３０、同軸貫通ボア２８、ガイドスリーブ２６、前端２３５及びこの前端２３５で末端に配置された雄型コネクタ２３２を備える。照準ガイド２３を骨スクリュー１に解放自在に連結するために、コネクタ２３２は本質的に、骨スクリュー１のスクリューヘッド２にある座面１４と相補的に形成される。コネクタ２３２は、前端２３５及びガイドスリーブ２６に向って内側に先細りして骨スクリュー１の上記実施形態の凹部３と玉継ぎ手を構成する球形先端部２３１を含む。球形先端部２３１は、球体半径Ｒ及び縦軸２３０上に位置する中心点２３３を有する。加えて、コネクタ２３２は先端部２３１から両直径方向に突出した２本のピン２５を含み、ピン２５は縦軸２３０に直交して延びる中心軸２３４上に同軸で配置され、また球形先端部２３１の中心点２３３を通って縦軸２３０と交差する。ピン２５は、円筒形であり円筒軸が中心軸２３４と重なることから、骨スクリュー１のスクリューヘッド２に設けられた横方向チャネル５に同軸的且つ回転自在に挿入可能な心棒となる。先端部２３１を照準ガイド２３と骨スクリュー１のスクリューヘッド２にある球形凹部３との間でスナップロック接続するための弾性雄型コネクタとして形成するために、照準ガイド２３は、前端２３５で開放されている長手方向スロット２７を更に備える。長手方向スロット２７は、縦軸２３０及び中心軸２３４によって規定される面に直交して設けられ、またガイドスリーブ２６を貫通する。先端部２３１とガイドスリーブ２６との間には円筒形カラー３３が縦軸２３０に同軸で配置され、また半径ｒ≦Ｒを有する。

図１３及び図１４に図示するように、ドリルガイド３６を照準ガイド２３の貫通ボア２８に挿入することができる。ドリルガイド３６は円錐形先端部３７を有し、この円錐形先端部３７は、ドリルガイド３６が骨スクリュー１に開いた貫通孔９の貫通孔軸７とぴったり整列する形でテーパー付き貫通孔９に嵌入する。

図１１〜１７は、髄内釘３００、骨スクリュー１及び第２スクリュー５０を使用して骨を固定する方法の実施形態を示し、これらについて以下のセクションで簡単に説明する。髄内釘３００は、釘軸３０３、近位端３０５、外周面３０４、最も近位のロッキングホール３０２を伴った複数の近位ロッキングホール３０１及び複数の遠位ロッキングホール３０６を備える。近位及び遠位ロッキングホール３０１、３０６は釘軸３０３を横断して延びる。髄内釘３００を、長骨の髄内管に、髄内釘３００の遠位ロッキングホール３０６がある部位が遠位骨片に配置され、また近位ロッキングホール３０１がある部位が近位骨片に配置されるように挿入する。髄内釘３００を骨に固定するために、各骨スクリュー１を、全て又は選択した複数の近位及び遠位ロッキングホール３０１、３０６に打ち込む。本発明の骨スクリュー１を使用し、骨スクリュー１を、全て又は選択した近位及び遠位ロッキングホール３０１、３０６に打ち込み、また第２スクリュー５０を骨に留めつけることができる。当然のことながら、骨スクリュー１を近位及び遠位ロッキングホール３０１、３０６に打ち込む代わりに第２スクリュー５０を近位及び遠位ロッキングホール３０１、３０６に打ち込み、骨スクリュー１を骨に留めつけることもできる。

骨スクリュー１を釘３００に挿入し、第２スクリュー５０を骨に留めつける方法は、処置対象である骨を取り囲む組織を切開し、髄内釘３００を骨内に位置決めするステップを含む。髄内釘３００の近位端３０５への照準装置（図示せず）は、ガイドスリーブ及び／又は組織保護チューブ４０を全ての又は選択した複数の近位及び／又は遠位ロッキングホール３０１、３０６のそれぞれに同軸で挿入するためのガイドボアを有する。組織保護チューブ４０（図９及び図１１）を、組織保護チューブ４０の前端が骨の表面に接触するまで、近位及び遠位ロッキングホール３０１、３０６の１つに対して同軸で照準装置の選択したガイドボアに挿入する。次に、照準装置を使用することによって、選択した近位又は遠位ロッキングホール３０１、３０６に骨スクリュー１を挿入するための第１ボアホールを骨に穿ち、ここでこの第１ボアホールは、選択した近位又は遠位ロッキングホール３０１、３０６と整列する。更に、このボアホールは髄内釘３００の両側に延びているため、骨スクリュー１を骨に留めつける場合に骨スクリュー１は髄内釘３００の選択した近位又は遠位ロッキングホール３０１、３０６を貫通することができる。骨スクリュー１とスクリュードライバ１３との間のスナップロック接続を利用し、また骨スクリュー１に組織保護チューブ４０内を前進させることによって、骨スクリュー１をスクリュードライバ１３のコネクタ１３２に連結する。次に、骨スクリュー１を、スクリュードライバ１３を使用して骨にねじ止めする。骨スクリュー１が一旦骨にねじ止めされたら、スクリュードライバ１３を取り外すことができる。上記のステップを、骨スクリュー１が所望の近位及び／又は遠位ロッキングホール３０１、３０２の全てに挿入されるまで繰り返すことができる。

次に、図１１に示すように照準ガイド２３を保護チューブ４０に挿入し、照準ガイド２３を骨スクリュー１に照準装置２３の先端部２３１と骨スクリュー１のスクリューヘッド２にある凹部３との間のスナップロック接続を利用して取り付けると、照準ガイド２３の縦軸２３０が骨スクリュー１のスクリュー軸６と整列する。組織保護チューブ４０及び照準装置を取り外すことができ、照準ガイド２３を、照準ガイド２３のカラー３３が骨スクリュー１のスクリューヘッド２にある凹部３の停止部に突き当たるまで照準ガイド２３のコネクタ２３２に配置されたピン２５によって規定される中心軸２３４を中心として枢動させると、照準ガイド２３の縦軸２３０が骨スクリュー１に開いた貫通孔９の貫通孔軸７と整列する（図１２）。停止部は、骨スクリュー１のスクリューヘッド２にある凹部３のへこみ１２の壁部１２１によって構成される。次に、ドリルガイド３６を照準ガイド２３の貫通ボア２８に挿入し（図１３）、ドリルガイド３６をドリルビット３９のガイドとして使用して第２ボアホールを骨に穿つ。第２ボアホールが一旦穿たれたら、ドリルガイド３６を取り外し、第２スクリュー５０を照準ガイド２３の貫通ボア２８に挿入し（図１５）、第２スクリュー５０内を骨にまで前進させる（図１６）。次に、照準ガイド２３を取り外し、上記のステップを、各第２スクリュー５０が各骨スクリュー１の貫通孔９を貫通して骨に留めつけられるまで繰り返すことができる。所望の骨スクリュー１及び第２スクリュー５０が全て一旦骨に挿入されたら、切開部を閉じることができる。

図１８〜２１に示すように、本発明のアセンブリの代替の実施形態は実質的に図１〜１７に関連して上述したアセンブリと同様であり、第１骨スクリュー１′、第２骨スクリュー５０′及びスクリュードライバ１３′を備える。しかしながら、スクリュードライバ１３′は上述したようなスクリュードライバ１３及び照準ガイド２３の要素を組み合わせたものであるため、第１骨スクリュー１′の挿入及び第２骨スクリュー５０′の照準合わせに２つの別々の装置を必要としない。加えて、スクリュードライバ１３′はその遠位端１３５′にコネクタ１３２′を含み、このコネクタ１３２′は、第１骨スクリュー１′のヘッド２′にある凹部に収まるのではなくヘッド２′の周囲に広がる。

第１骨スクリュー１′は第１軸６′に沿って延び、またヘッド２′を含み、このヘッド２′は少なくとも部分的に球形の外面を有する。この外面が、スクリュードライバ１３′を介したねじり力の印加を可能にする実質的に平坦な部位も含む場合もある。骨スクリュー１と同様に、第１骨スクリュー１′は、第２スクリュー５０′を中で受け止めるための、第２軸７′に沿って延びる貫通孔９′を含む。第２スクリュー５０′は実質的に上述の第２スクリュー５０′と同様である。

スクリュードライバ１３′は縦軸１３０′に沿って延びるシャフト１３１′を含み、その遠位端１３５′にはコネクタ１３２′が形成されている。スクリュードライバ１３′は、第２骨スクリュー５０′を挿入できるように寸法設計及び成形された、縦軸１３０′に沿って貫通して延びるチャネル２８′も含む。コネクタ１３２′は、第１骨スクリュー１′のヘッド２′を中で受け止めるように寸法設計及び成形された部分的に球形の内面２３１′を含む。一実施形態においては、コネクタ１３２′にキー加工（例えば、ヘッド２′の平坦部に対応する平坦部を含む）を施すことによって、第１骨スクリュー１′をスクリュードライバ１３′に対してコネクタ１３２′及びヘッド２′の部分的に球形の面を介して枢動させることを可能にしながら、スクリュードライバ１３′によるねじり力の骨スクリュー１′への印加を可能にすることができる。内面２３１′は、例えばスナップ嵌めによりヘッド２′を受け止めることができる。

代替の実施形態において、ヘッド２′はヘッド２′から半径方向外側に延びるピンを含むこともでき、これらのピンは実質的に照準ガイド２３のコネクタ２３２のピン２５と同様であり、コネクタ１３２′は、上述した骨スクリュー１のチャネル５と同様に直径方向にコネクタ１３２′を横断して延びる横方向チャネルを含むことができる。当業者ならば、このような構成が、スクリュードライバ１３′を介して第１骨スクリュー１′を回転させ、また第１骨スクリュー１′をスクリュードライバ１３′に対して枢動させることを可能にするとわかる。

第１及び第２骨スクリュー１′、５０′並びにスクリュードライバ１３′は、上述した方法と実質的に同様のやり方で使用することができる。特に、第１骨スクリュー１′を、骨に挿入した髄内釘３００の近位及び／又は遠位ロッキングホール３０１、３０６の所望の１つに挿入することができる。第１骨スクリュー１′を収容するために、第１及び第２ホール３０１、３０６の所望の１つを通る第１ボアホールを穿つことができる。上述したように、ヘッド２′をコネクタ１３２′内で受け止めることによって、スクリュードライバ１３′は第１骨スクリュー１′に連結される。初期の構成においては、スクリュードライバ１３′の縦軸１３０′を、骨スクリュー１′の第１軸６′と同軸に整列させる。第１骨スクリュー１′は、スクリュードライバ１３′を介してホール３０１、３０６の所望の１つ及び第１ボアホールにねじ止めされる。第１骨スクリュー１′が一旦望むとおりに挿入されたら、スクリュードライバ１３′を、そのチャネル２８′が貫通ボア９′の第２軸７′と同軸で整列するまでヘッド２′を中心として第１骨スクリュー１′に対して枢動させる。第２骨スクリュー５０′を収容するために、第２ボアホールを、チャネル２８′及び貫通ボア９′を通して骨に穿つことができる。次に、第２骨スクリュー５０′をチャネル２８′を通して貫通ボア９′へとガイドし、骨に開けた第２ボアホールへと前進させることができる。当業者ならば、上記のステップを、所望の数の第１及び第２骨スクリュー１′、５０′が骨に挿入されるまで望むままに繰り返せることが理解できる。

本発明及びその利点について詳細に説明してきたが、添付の請求項によって定義されるような本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々な変更、置き換え及び改変を本発明に加え得ることを理解すべきである。更に、本願の範囲を、本明細書に記載のプロセス、機械、製造物、物質の組成、手段、方法及びステップの特定の実施形態に限定することを意図してはいない。当業者ならば本発明の開示からすぐにわかるように、本明細書に記載の対応する実施形態と実質的に同じ機能を果たす又は実質的に同じ結果を成し遂げる、既存の又は後に開発されるプロセス、機械、製造物、物質の組成、手段、方法又はステップを本発明に従って利用することもできる。

当業者ならば、添付の請求項の広い範囲から逸脱することなく様々な改造及び改変を本発明に加え得ることがわかる。その一部を上で論じてきたが、その他は当業者には明白である。

Claims (38)

1. 骨スクリューであって、
   スクリュー軸に沿って縦方向に延びるスクリューシャフトと、
   前記スクリューシャフトの近位端から延び且つ手術道具に解放自在に連結できるように構成されたスクリューヘッドと、
   貫通孔軸を規定し且つ前記スクリューヘッドを貫通して延びる貫通孔とを備え、
   前記貫通孔軸が前記スクリュー軸と鋭角αで交差し、前記貫通孔が第２スクリューを中で受け止めるように適合され且つ前記スクリューヘッドの近位端の第１端から前記スクリューヘッドの外面に開けられた第２端に向って先細りすることを特徴とする骨スクリュー。
2. 前記スクリューヘッドがその近位端を通って延びる凹部を含み、前記凹部が、前記凹部に解放自在に連結される手術道具の一部を受け止めるように構成され且つ前記貫通孔軸と前記スクリュー軸との交点を中心とする実質的に円形のふちを有する、請求項１に記載の骨スクリュー。
3. 前記スクリューヘッドを横断して延び且つ直径方向のチャネル軸を規定するチャネルを更に備え、前記チャネルが前記骨スクリューの近位端で開放されている、請求項２に記載の骨スクリュー。
4. 前記貫通孔軸が、前記スクリュー軸と、前記骨スクリューの近位端から前記スクリューシャフトに向って測定しての深さＴ＞０で交差する、請求項１に記載の骨スクリュー。
5. 前記骨スクリューと前記手術器具との間でのスナップ接続を容易にするために、前記凹部が前記スクリューヘッドの近位端に狭窄部を有する、請求項２に記載の骨スクリュー。
6. 前記貫通孔が雌ねじ部を備える、請求項１に記載の骨スクリュー。
7. 前記雌ねじ部がねじピッチＰ及びねじ長Ｌ_Ｔを有し、比Ｌ_Ｔ／Ｐが少なくとも２．０である、請求項６に記載の骨スクリュー。
8. 前記凹部が実質的に球形である、請求項２に記載の骨スクリュー。
9. 前記凹部が、前記狭窄部を横断し且つ軸が前記貫通孔軸と重なる円筒、円錐及び角柱の１つの一部を構成する壁部を構成するへこみを含む、請求項２に記載の骨スクリュー。
10. 前記角度αが少なくとも１０°である、請求項１に記載の骨スクリュー。
11. 前記角度αが最大で７０°である、請求項１に記載の骨スクリュー。
12. 前記チャネル軸に直交する断面において、前記横方向チャネルがＵ形状を有する、請求項１に記載の骨スクリュー。
13. 前記チャネル軸が、前記スクリュー軸と、前記スクリュー軸と前記貫通孔軸とが交差する地点で交差する、請求項３に記載の骨スクリュー。
14. 前記骨スクリューの前記スクリューヘッドが、前記骨スクリューを骨にヘッドまで埋められるように構成された雄ねじ部を含む、請求項１に記載の骨スクリュー。
15. 前記骨スクリューの前記スクリューヘッドが、前記スクリューヘッドを半径方向に弾性的に拡張することを可能にする長手方向スロットを有する、請求項１に記載の骨スクリュー。
16. 前記スクリューヘッドの外面が部分的に球形であり、また手術道具の一部の中で受け止めるように構成される、請求項１に記載の骨スクリュー。
17. システムであって、
    スクリュー軸に沿って縦方向に延びるスクリューシャフトと、
    前記スクリューシャフトの近位端から延び且つ手術道具に解放自在に連結できるように構成されたスクリューヘッドと、
    貫通孔軸を規定し且つ前記スクリューヘッドを貫通して延びる貫通孔とを含み、
    前記貫通孔軸が前記スクリュー軸と鋭角αで交差し、前記貫通孔が第２スクリューを中で受け止めるように適合され且つ前記スクリューヘッドの近位端の第１端から前記スクリューヘッドの外面に開けられた第２端に向って先細りする第１骨スクリューと、
    前記貫通孔軸に沿って前記第１骨スクリューの前記貫通孔に挿入するように寸法設計及び成形された第２骨スクリューとを備えることを特徴とするシステム。
18. 前記スクリューヘッドがその近位端を通って延びる凹部を含み、前記凹部が、前記凹部に解放自在に連結する手術道具の一部を受け止めるように構成され且つ前記貫通孔軸と前記スクリュー軸との交点を中心とする実質的に円形のふちを有する、請求項１７に記載のシステム。
19. 前記第１骨スクリューが前記スクリューヘッドを横断して延び且つ直径方向のチャネル軸を規定するチャネルを更に含み、前記チャネルが前記骨スクリューの近位端で開放されている、請求項１８に記載のシステム。
20. 前記第２骨スクリューが、前記貫通孔の円錐形雌ねじ部と係合するためのねじ切り部をそのヘッド部に沿って含む、請求項１７に記載のシステム。
21. 骨スクリュー用のスクリュードライバを更に備え、前記スクリュードライバが遠位端から近位端へと縦方向に延びるシャフトを含み、遠位端が前記第１骨スクリューの前記スクリューヘッドにある前記凹部に連結されるように構成された雄型コネクタを含み、前記コネクタが、前記スクリュードライバの遠位端に向って先細りする先端部と、前記スクリュードライバの縦軸に直交して延びる中心軸に沿って前記先端部の両側から延びる２つの打込み突起部とを含み、前記打込み突起部が前記第１骨スクリューの前記スクリューヘッドに設けられた前記チャネルと係合し、前記先端部が中心点が前記縦軸上に位置する実質的に円形の外周を有する、請求項１９に記載のシステム。
22. 前記スクリュードライバが前記縦軸に平行に延びる長手方向スロットを更に備え、前記長手方向スロットは遠位端で開放されているため前記コネクタを半径方向に弾性的に圧縮することが可能であり、前記先端部が、湾曲接触肩部を構成する、前記シャフトに向っての狭窄部を有する、請求項２１に記載のシステム。
23. 前記先端部が前記縦軸を中心とする球体の一部として形成される、請求項２１に記載のシステム。
24. 前記２つの打込み突起部が実質的に円筒形であり、前記中心軸が前記先端部の中心点を通って前記縦軸と直交で交差する、請求項２１に記載のシステム。
25. 前記雄型コネクタが前記中心軸から前記シャフトに向う距離Ｔに軸方向停止部を更に備えるため、前記コネクタを前記スクリューヘッドの前記凹部に連結すると前記停止部が前記第１骨スクリューの後端と接触する、請求項２１に記載のシステム。
26. 前記雄型コネクタが、前記先端部を超えて遠位端に向う方向に前記スクリュードライバの前記縦軸に対して鋭角で突出する突端を更に含む、請求項２１に記載のシステム。
27. 同軸貫通ボアを更に備え、前記同軸貫通ボアが前記シャフト及び前記雄型コネクタを貫通して延び且つ前記貫通ボアに挿入可能なロッキングピン上に設けられた雄型ねじ部と係合する雌型ねじ部を有するため、前記ロッキングピンを、前記先端部が半径方向に潰れないように前記スクリュードライバの遠位端に向って前進させることができる、請求項２１に記載のシステム。
28. 前記第１骨スクリューに接続可能な照準ガイドを更に備え、前記照準ガイドが、縦軸に沿って延びるガイドスリーブと、同軸貫通ボアと、雄型コネクタが配置された遠位端とを備え、前記雄型コネクタが前記第１骨スクリューの前記スクリューヘッドにある凹部に連結されるように構成され、前記コネクタが、前記照準ガイドの遠位端に向って直径が小さくなる先端部と、前記縦軸に直交して延びる中心軸に沿って前記先端部の両側から突出する２本のピンとを含み、前記先端部が、前記縦軸を中心とした実質的に円形の外周を有する、請求項１８に記載のシステム。
29. 前記照準ガイドが前記縦軸に平行に延びる長手方向スロットを更に備え、前記長手方向スロットは前端で開放されているため前記コネクタは半径方向に弾性的に圧縮可能であり、前記先端部が、湾曲接触肩部を構成する、前記ガイドスリーブに向っての狭窄部を有する、請求項２８に記載のシステム。
30. 前記先端部が実質的に球形であり、中心点が前記縦軸上にある、請求項２８に記載のシステム。
31. 前記２本のピンが実質的に円筒形であり、前記中心軸が、前記球形先端部の中心点で前記縦軸と直交で交差する、請求項２８に記載のシステム。
32. 前記先端部と前記ガイドスリーブとの間に前記照準ガイドの前記縦軸と実質的に同軸でカラーが配置され、前記カラーが円筒形及び円錐形の一方である、請求項２８に記載のシステム。
33. 前記カラーが前記凹部の半径より小さい半径を有する、請求項３２に記載のシステム。
34. 前記貫通孔に挿入可能なドリルガイドを更に備える、請求項１７に記載のシステム。
35. 前記ドリルガイドが円錐形先端部を有する、請求項３４に記載のシステム。
36. 前記スクリューヘッドが部分的に球形の外面を有する、請求項１７に記載のシステム。
37. 遠位端にあり且つ前記部分的に球形のスクリューヘッドを受け止めるように構成されたコネクタを含むスクリュードライバを更に備えているため、前記第１骨スクリューを、前記スクリュー軸が前記スクリュードライバの縦軸と実質的に同軸である第１位置と、前記貫通孔軸が前記縦軸と同軸である第２位置との間で枢動可能である、請求項３６に記載のシステム。
38. 前記スクリュードライバがその縦軸に沿って前記スクリュードライバを貫通して延びるチャネルを更に含むため、前記第１骨スクリューが第２位置にある場合に、前記チャネルが、前記第２骨スクリューを前記チャネルを通して前記第１骨スクリューの前記貫通孔内にまでガイドするように構成される、請求項３７に記載のシステム。