JP2013525443A - 眼疾患の処置のためのキノンの製剤 - Google Patents

眼疾患の処置のためのキノンの製剤 Download PDF

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Abstract

眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンを含む製剤。神経変性障害または外傷性傷害に関連する眼の障害の予防、軽減、改善、または処置のための1つ以上の式Iのキノンを含む製剤の使用も論じる。1つ以上の式Iのキノンを含む製剤を使用した神経変性疾患または外傷に関連する眼の症状を処置または調節する方法も論じる。1つ以上の式Iのキノンを含む製剤を使用したミトコンドリアミオパシーに関連する眼の症状を処置または制御する方法も論じる。

Description

(関連出願への相互参照)
本願発明は、2009年4月28日に出願された米国仮特許出願第61/214,795号、2010年3月29日に出願された米国仮特許出願第61/318,737号、および2010年3月29日に出願された米国仮特許出願第61/318,733号に関する。
本願は、2010年4月27日に出願された米国仮特許出願第61/328,546号、および2010年10月15日に出願された米国仮特許出願第61/393,693号への優先権の利益を主張する。
これらの米国仮特許出願の全体の内容は、本明細書中に参考として援用される。
(説明)
本発明は、眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための1つ以上の本明細書中に記載の式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤に関する。本発明は、神経変性疾患または外傷に関連する眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、神経変性疾患または外傷に関連する視力喪失の進行を停止させるか神経変性疾患または外傷に関連する視力喪失を逆転させるための1つ以上の本明細書中に記載の式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤に関する。本発明は、ミトコンドリアミオパシー(レーバー遺伝性視神経症(LHON)または優性遺伝性視神経萎縮(DOA)が含まれる)に関連する眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、ミトコンドリアミオパシー(レーバー遺伝性視神経症(LHON)または優性遺伝性視神経萎縮(DOA)が含まれる)に関連する視力喪失の進行を停止させるかミトコンドリアミオパシー(レーバー遺伝性視神経症(LHON)または優性遺伝性視神経萎縮(DOA)が含まれる)に関連する視力喪失を逆転させるための1つ以上の本明細書中に記載の式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤に関する。
(発明の背景)
ミトコンドリアミオパシーは、ミトコンドリア(細胞の「発電所」としての機能を果たす小さなエネルギー生産構造物)に対する損傷に原因する疾患群である。ミトコンドリアDNAの遺伝性の変化は、身体系統の成長、発達、および機能に伴う問題を引き起こし得る。これらの変異は、ミトコンドリアが細胞のためのエネルギーを効率的に生産する能力を破壊し、最もエネルギーを必要とする器官に常に悪影響を及ぼす。遺伝性ミトコンドリアDNA変異の健康上の結果は変化に富むにもかかわらず、いくつかの頻繁に認められる特徴には、眼および視覚に関する異常(視力喪失および失明、下垂、眼筋麻痺、視神経萎縮、後天性斜視、および網膜色素変性が含まれるが、これらに限定されない)が含まれる(Kosmorsky,et al.,Neurol.Clin.(1991)9:147−61およびBiousse,V.et al.,Curr.Opin.Neurol.(2003)16(1):35−43)。
ミトコンドリアミオパシーには、レーバー遺伝性視神経症(LHON)、優性遺伝性視神経萎縮(DOA)、慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維(ragged red fiber)を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;および複合体V欠乏症が含まれるが、これらに限定されない。
レーバー遺伝性視神経症(LHON)は、平均年齢が27歳と34歳との間で生じる失明を特徴とする。失明は、両目同時または逐次的に発症し得る(一方の眼が失明を生じ、その後、平均2ヶ月後に他方の眼に生じる)。常染色体優性視神経萎縮(DOA)は、視神経障害をもたらす網膜神経節細胞変性によって特徴づけられる遺伝性視神経障害の最も一般的な形態である。DOAは、10歳までに発症し、進行性の視力喪失として現れる。DOAでは、網膜神経節細胞および視神経は、未知の機構によって変性する。DOAにおける変異遺伝子である視神経萎縮1型(OPA1)は、網膜の網膜神経節細胞および視神経の軸索で主に発現される。Zanna et al,Brain 2008 131(2):352−367。以下の6つの他の染色体遺伝子が視神経萎縮を引き起こすと説明されている:OPA2(不明)、OPA3(優性)、OPA4(優性)、OPA5(優性)、OPA6(劣性)、およびOPA7(優性)。
ミトコンドリアミオパシー(運動失調の症状が含まれる)の多数の患者は、眼の運動異常(特に、緩慢な衝動性、異常な追従、および眼振)、視神経障害(特に、フリードリッヒ運動失調患者の間で)、および網膜変性(脊髄小脳性運動失調)を有する(Gouw et al.,Nature Genetics(1995)10,89−93)。
慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO)は、外眼筋の緩慢な進行性麻痺によって特徴づけられる障害である。患者は、通常、両側性、対称性、進行性の下垂およびその数ヵ月後から数年後の眼不全麻痺を経験する。毛様体筋および虹彩筋は関与しない。CPEOは、ミトコンドリアミオパシーの最も頻度の高い徴候である。ミトコンドリアDNA(mtDNA)の変異に関連するCPEOは、任意の他の臨床徴候の非存在下で起こり得るが、通常は骨格筋の衰弱に関連する。
リー症候群(リー病または亜急性壊死性脳脊髄症としても公知)は、多数のミトコンドリア障害のうちの1つである。リー症候群は、ミトコンドリアDNA(mtDNA)または核DNA(遺伝子SURF1およびいくつかのCOX集合因子)における広範な種々の遺伝子変異に起因する進行性神経変性障害である。リー症候群は、通常は3ヶ月と2歳との間の乳児が罹患するが、まれにティーンエイジャーおよび成人も罹患する遺伝性障害である。いくつかの症状には、視力喪失および異常眼球運動が含まれる。
典型的には、症状は2歳より前に現れ、その後の小児期の後期や成人期では珍しい。症状には、精神運動遅延/脳幹神経節および脳幹機能不全の混合型徴候を伴う後退:運動失調、眼筋麻痺、およびジストニアが含まれる。
フリードライヒ運動失調(FRDA)は、タンパク質フラタキシンレベルの低下に原因する常染色体劣性神経変性障害および心変性障害である。この疾患は、自発的運動協調性(運動失調)の進行性喪失および心合併症を生じる。症状は、典型的には、小児期に始まり、疾患は患者が成長するにつれて進行性に悪化する。患者は最終的には運動能力障害のために車椅子に束縛されるようになる。フリードライヒ運動失調患者は、視力の喪失または色視の変化を発症する。ほとんどが律動性眼球運動(眼振)を有するが、これらの運動自体が必ずしも視覚に干渉しない。
脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS)は、乳児、小児、または若年成人で徴候が現れ得る疾患である。MELAS症候群における眼の変化には、可逆的暗点、眼筋麻痺、および色素性網膜症が含まれている。
キーンズ・セイアー症候群(KSS)は、3つの徴候((1)20歳未満での典型的な発症;(2)慢性、進行性、外眼筋麻痺;および(3)網膜の色素変性が含まれる)によって特徴づけられる。さらに、KSSには白内障が含まれ得る。
脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる)は、ゆっくり進行する歩行の協調不能によって特徴づけられ、しばしば、手、発声、および眼球運動の協調不良を伴う。眼振および黄斑変性は、この疾患の2つの特徴である。Gupta,S et al.,(Journal of Neurological Sciences(2008)264:173−176)は、網膜色素性異栄養症に続発する視力喪失を伴う脊髄小脳性運動失調の診断を開示している。
呼吸鎖障害に起因するさらに別の破壊的な症候群はコエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症であり、その症状には、脳筋障害、精神遅滞、運動不寛容、赤色ぼろ線維、および反復性の尿中ミオグロビンが含まれる。CoQ10欠乏症は、眼球運動症状にも関連している。
さらに他の症候群(オーバーラップ症候群と呼ばれる)は、異なる典型的なミトコンドリア症候群の臨床的特徴の組み合わせである。赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF)およびキーンズ・セイアー症候群(KSS)の両方の臨床的特徴によって特徴づけられ、tRNALeu(UUR)遺伝子のヌクレオチド3255でのミトコンドリアDNA(mtDNA)変異(G3255A)に起因する1つのかかる症候群は、Nishigaki,Y et al.,Neuromuscular Disorders(2003)13:334−340に記載されている。この特定のオーバーラップ症候群は、感音性難聴、非定型色素性網膜症、ミオクローヌス癲癇、下垂、眼麻痺、片頭痛、甲状腺機能低下症、およびテストステロン不全症を発症する。
緑内障は、視神経障害の特徴的なパターンの中で網膜神経節細胞の喪失を伴う視神経の疾患群の一部である。眼内圧の上昇は、緑内障発症の重大な危険因子である(22mmHg超)。ある人が比較的低圧で神経を損傷し得る一方で、別の人は数年眼圧が高くても依然として決して損傷しない場合がある。緑内障を未処置のままでいると視神経が恒久的に損傷し、その結果として視野を喪失し、失明に進行し得る。
緑内障は、およそ2つの主なカテゴリー(「開放隅角」または慢性緑内障および「閉塞隅角」または急性緑内障)に分類することができる。閉塞隅角急性緑内障は突然出現し、しばしば、有痛性の副作用を伴い、そのため、通常は迅速に診断されるが、損傷および視力喪失も非常に突然に起こり得る。原発開放隅角緑内障(POAG)は、視神経損傷をもたらす進行性疾患であり、最終的には視力喪失する。緑内障により、網膜および視神経乳頭の神経変性が起こる。積極的な医学的ケアおよび外科的処置を使用しても、一般に疾患は持続し、網膜神経細胞が段階的に喪失し、視覚機能が低下し、最終的には失明する。
糖尿病性網膜症(DR)は、糖尿病でよく見られる合併症であり、労働年齢の成人における法的盲の主要な原因である。DRの臨床的特徴には、血管透過性の増加、浮腫を引き起こすこと、および内皮細胞増殖が含まれる。血管の変化について多くの研究が行われているが、網膜の血管細胞を超えて他の変性性の変化が起こることが明らかとなりつつある。これらには、アポトーシスの増加、膠細胞の反応性、ミクログリアの活性化、およびグルタミン酸代謝の変化が含まれる。同時に起こる場合、これらの変化は神経変性と見なすことができ、糖尿病発症後すぐに始まる視覚機能障害のいくつかを説明することができる。
加齢性黄斑変性(AMD)は加齢に関連する疾患であり、鮮明な中心視が段階的に破壊される。中心視は、対象を明確に視覚することや読書および運転などの一般的に日常的な行動に必要である。AMDは、黄斑(人に細部を見る能力を与える眼の一部)に影響を及ぼす。AMDは痛みを生じない。いくつかの場合、AMDは、ヒトが、自身の視覚の変化にほとんど気づかないほどゆっくり進行する。他の場合、疾患は急速に進行し、両目が視力喪失または法的盲に至り得る。AMDは、60歳以上のアメリカ人における視力喪失の主な原因である。これは、以下の2つの形態で発症する:滲出型および乾燥型。
若年性黄斑変性(JMD)のもとに包含される場合がある黄斑変性(MD)の別の形態には、シュタルガルト病、ベスト卵黄様網膜変性、ドインの蜂巣状網膜ジストロフィ、マラッチアレベンチネーゼ(Malattia leventinese)、ソーズビー眼底ジストロフィ、および常染色体優性出血性黄斑ジストロフィが含まれる。シュタルガルト病は、最も一般的なJMDの形態である。症状は、典型的には、小児期または十代で現れる。症状には、視力低下、黄斑上のドルーゼン斑、および黄斑の瘢痕が含まれる。ベスト卵黄様網膜変性(2番目に多いJMD)は、通常、比較的軽度の黄斑変性形態である。それの最も顕著な症状は、初期の黄斑上の「卵黄」様の巨大なドルーゼン斑であり、これはその後に「スクランブルエッグ」様ドルーゼンに破壊される。
アルツハイマー病は、米国でおよそ400万人が罹患している一般的な進行性神経変性疾患である。アルツハイマー症例の約1/3で、主に、視覚皮質機能障害の症状が支配する「視覚に関する」症状が存在する。これらの患者は、通常、視覚低下についての漠然とした不満、案内路確認に伴う問題、および読書に伴う問題を示す。
進行性核上性麻痺(PSP)は、前庭眼反射運動の維持を伴う随意眼球運動の異常、後方へ倒れ込む姿勢反射の障害、およびパーキンソニズムとを組み合わせた稀な神経変性障害である。
パーキンソン病(PD)および他のパーキンソン様疾患(パーキンソニズムと呼ばれる)は、頻繁に、疾患の進行につれて視覚問題が増加する。PDまたは関連疾患が進行するにつれて、多数の患者が進行性の視力低下(機能的に低下した視力)を発症する。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者は、典型的には、眼の異常を経験し、これは、運動能力を制御する神経系の機能障害に原因すると考えられる。人工呼吸器を長期間装着していた患者は、眼の異常(随意に眼を閉じることができないことまたは完全な眼球麻痺(眼筋麻痺)など)の頻度が高い場合がある。いくつかの症例では、ALS患者は複視および視朦を罹患する。
Pelak,V.S.Ophthalmol.Clin.N.Am.(2004),17:311−320に記載の視神経障害に関連するいくつかのさらなる神経変性疾患には、シャルコー(Chacot)・マリー・トゥース病、ムコ多糖沈着症、副腎白質ジストロフィ、ニーマン−ピック病、クラッベ病、ペリツェーウス・メルツバッヒャー病、リー亜急性壊死性脳脊髄症、浮腫、ヒプサルスミア、および視神経萎縮を伴う進行性脳症(PEHO)が含まれる。
外傷性の眼の傷害は、眼を突かれるまたは頭部を打つなどの出来事から生じる。外傷の型に応じて、症状には、視朦、腫脹眼、灼熱感、複視、眼乾燥症、飛蚊症、光過敏性、ならびに眼または眼周囲の疼痛または不快感が含まれ得る。起こり得る他の症状には、腫脹、散大または対光反射が喪失した瞳孔、視力喪失、眼球または眼瞼の制限された動きまたは下垂(眼瞼下垂)が含まれ得る。イラク戦争の退役軍人の推定10〜13%が、典型的には爆発性の一連の破片が飛び散る近代兵器の結果としての持続した直接的な穿通性の眼損傷を有する。これらの軍人のうち、視神経路に影響を及ぼす脳の外傷に起因する障害を罹患する者もある。
外傷性視神経障害(TON)は、外傷に続発する視神経の急性損傷をいう。視神経軸索が直接または間接的に損傷し得、視力喪失は部分的または完全であり得る。視神経の間接的な損傷は、典型的には、鈍的頭部外傷から神経頚管への力の移行によって生じる。これは、穿通性の眼窩外傷、神経経管内の骨片、または神経鞘血腫由来の視神経線維の解剖学的破壊に起因する直接的TONと対照的である。角膜移植または眼細胞の幹細胞移植を受けた患者も外傷を受け得る。
急性眼窩仕切り症候群は、稀であるが、顔面外傷の結果としての閉鎖された眼窩空間内の圧力上昇による処置可能な合併症である。この状態は、認識可能な身体的所見および進行性の視覚障害を示す。
ミトコンドリア病処置のためのキノンの使用は、特許文献1に記載されているが、この出願は、神経変性障害または外傷に関連する眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するための製剤については記載していない。
Tanito et al.,Distribution of Tocopherols and Tocotrienols to Rat Ocular Tissues after Topical Ophthalmic Administration,Lipids,(2004),39,No.5:469−474は、α−トコトリエノール濃度が投与したあらゆる組織中で顕著に増加し、α−トコフェロールの場合に有意な増加は認められなかったことを示した。Tanitoは、本発明のキノンを記載していない。
眼用組成物中でのビタミンEトコフェリル誘導体の使用は、特許文献2に記載されているが、これらの誘導体は、眼の神経変性疾患の改善、処置、または抑制における活性化合物としてではなく、特定の難溶性眼科用剤の水溶性を増大させるために使用されている。しかし、ビタミンEトコフェリル誘導体を、製剤にさらなる快適さおよび非刺激性を付与するために眼用製剤中に含め得ることは本発明の精神の範囲内に想定される。
病原体クラミジアの阻害のためのトコトリエノールの使用は、特許文献3に記載されている。この出願公開は、点眼薬を使用したクラミジア処置におけるビタミンEトコクロマノールの適用様式を主張しているが、説明はしていない。この出願公開は、本発明のキノンを使用したいかなる処置も説明していない。
米国特許出願公開第2006/0281809号明細書 米国特許第5,886,030号明細書 米国特許出願公開第2006/0241174号明細書
(発明の要旨)
本発明は、眼科的に有効な量の1つ以上の式I:
Figure 2013525443
(式中、
破線で示した結合の各存在は、相互に独立して、二重結合または単結合であり得るが、但し、少なくとも1つの結合が二重結合であるものとし、
、R、およびRは、相互に独立して、水素、(C〜C)アルキル、または(C〜C)アルコキシであり、
mは0〜12(両端含む)の整数であり、ここで、各単位は同一であっても異なっていてもよい)の化合物もしくはその混合物(但し、上記化合物はα−トコトリエノールキノンでも、β−トコトリエノールキノンでも、γ−トコトリエノールキノンでも、δ−トコトリエノールキノンでもない)、またはその任意の立体異性体、立体異性体の混合物、プロドラッグ、代謝産物、塩、結晶形態、非結晶形態、水和物もしくは溶媒和物を含む製剤に関する。式Iの化合物の還元形態を使用する場合、式Iは、上記化合物がα−トコトリエノールヒドロキノンでも、β−トコトリエノールヒドロキノンでも、γ−トコトリエノールヒドロキノンでも、δ−トコトリエノールヒドロキノンでもないものとする。1つの実施形態では、mは1〜12(両端含む)の整数である。
1つの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の1つ以上の式I−a:
Figure 2013525443
(式中、
破線で示した結合が二重結合または単結合であり得、
、R、およびRは、相互に独立して、水素、(C〜C)アルキル、または(C〜C)アルコキシであり、
mは0〜12(両端含む)の整数であり、ここで、各単位は同一であっても異なっていてもよい)の化合物もしくはその混合物(但し、上記化合物はα−トコトリエノールキノンでも、β−トコトリエノールキノンでも、γ−トコトリエノールキノンでも、δ−トコトリエノールキノンでもない)、その任意の立体異性体、立体異性体の混合物、プロドラッグ、代謝産物、塩、結晶形態、非結晶形態、水和物もしくは溶媒和物を含む製剤に関する。式I−aの化合物の還元形態を使用する場合、式I−aは、上記化合物がα−トコトリエノールヒドロキノンでも、β−トコトリエノールヒドロキノンでも、γ−トコトリエノールヒドロキノンでも、δ−トコトリエノールヒドロキノンでもないものとする。1つの実施形態では、mは1〜12(両端含む)の整数である。
別の実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の1つ以上の式I-b:
Figure 2013525443
(式中、
破線で示した結合が二重結合または単結合であり得、
、R、およびRは、相互に独立して、水素、(C〜C)アルキル、または(C〜C)アルコキシであり、
mは0〜12(両端含む)の整数であり、ここで、各単位は同一であっても異なっていてもよい)の化合物もしくはその混合物(但し、上記化合物はα−トコトリエノールキノンでも、β−トコトリエノールキノンでも、γ−トコトリエノールキノンでも、δ−トコトリエノールキノンでもない)、または、その任意の立体異性体、立体異性体の混合物、プロドラッグ、代謝産物、塩、結晶形態、非結晶形態、水和物もしくは溶媒和物を含む製剤に関する。式I−bの化合物の還元形態を使用する場合、式I−bは、上記化合物がα−トコトリエノールヒドロキノンでも、β−トコトリエノールヒドロキノンでも、γ−トコトリエノールヒドロキノンでも、δ−トコトリエノールヒドロキノンでもないものとする。1つの実施形態では、mは1〜12(両端含む)の整数である。
1つの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の1つ以上の式I−c:
Figure 2013525443
(式中、
破線で示した結合は二重結合または単結合であり得るが、但し、破線で示した結合は同一単位内で両方が二重結合であることはなく、さらに、但し、少なくとも1つの結合が二重結合であるものとし、
、R、およびRは、相互に独立して、水素、(C〜C)アルキル、または(C〜C)アルコキシであり、mは0〜12(両端含む)の整数であり、ここで、各単位は同一であっても異なっていてもよい)の化合物もしくは混合物、または、その任意の立体異性体、立体異性体の混合物、プロドラッグ、代謝産物、塩、結晶形態、非結晶形態、水和物もしくは溶媒和物を含む製剤に関する。1つの実施形態では、mは1〜12(両端含む)の整数である。
1つの実施形態では、本発明は、薬学的または眼科的に許容され得るビヒクルをさらに含む、眼科的に有効な量の1つ以上の式Iの化合物またはその混合物を含む製剤に関する。
本発明は、眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための製剤であって、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iから選択されるキノンまたはその混合物を含む、製剤に関する。いくつかの実施形態では、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立して(C〜C)アルコキシであり、Rは(C〜C)アルキルである、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立してメトキシであり、Rはメチルである、製剤に関する。他の実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、R、R、およびRは相互に独立して(C〜C)アルキルであるが、但し、上記化合物はα−トコトリエノールキノンでも、β−トコトリエノールキノンでも、γ−トコトリエノールキノンでも、δ−トコトリエノールキノンでもないものとする、製剤に関する。上記化合物の還元形態を使用する場合、その化合物は、α−トコトリエノールヒドロキノンでも、β−トコトリエノールヒドロキノンでも、γ−トコトリエノールヒドロキノンでも、δ−トコトリエノールヒドロキノンでもない。
いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立して(C〜C)アルコキシであり、Rは(C〜C)アルキルである、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立してメトキシであり、Rはメチルである、製剤に関する。
いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立して(C〜C)アルコキシであり、Rは水素である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立してメトキシであり、Rは水素である、製剤に関する。
いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数0である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数1である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数2であるが、但し、上記化合物はα−トコトリエノールキノンでも、β−トコトリエノールキノンでも、γ−トコトリエノールキノンでも、δ−トコトリエノールキノンでもないものとする、製剤に関する。上記化合物の還元形態を使用する場合、その化合物は、α−トコトリエノールヒドロキノンでも、β−トコトリエノールヒドロキノンでも、γ−トコトリエノールヒドロキノンでも、δ−トコトリエノールヒドロキノンでもない。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数3である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数4である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数5である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数6である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数7である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数8である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数9である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数10である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数11である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式Iの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数12である、製剤に関する。
1つの実施形態では、本発明は、薬学的または眼科的に許容され得るビヒクルをさらに含む、眼科的に有効な量の1つ以上の式I−aの化合物またはその混合物を含む製剤に関する。
本発明は、眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための製剤であって、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式I−aから選択されるキノンまたはその混合物を含む、製剤に関する。いくつかの実施形態では、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立して(C〜C)アルコキシであり、Rは(C〜C)アルキルである、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立してメトキシであり、Rはメチルである、製剤に関する。他の実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、R、R、およびRは相互に独立して(C〜C)アルキルであるが、但し、上記化合物はα−トコトリエノールキノンでも、β−トコトリエノールキノンでも、γ−トコトリエノールキノンでも、δ−トコトリエノールキノンでもないものとする、製剤に関する。上記化合物の還元形態を使用する場合、その化合物は、α−トコトリエノールヒドロキノンでも、β−トコトリエノールヒドロキノンでも、γ−トコトリエノールヒドロキノンでも、δ−トコトリエノールヒドロキノンでもない。
いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立して(C〜C)アルコキシであり、Rは(C〜C)アルキルである、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立してメトキシであり、Rはメチルである、製剤に関する。
いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立して(C〜C)アルコキシであり、Rは水素である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立してメトキシであり、Rは水素である、製剤に関する。
いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数0である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数1である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、mは整数2であるが、但し、上記化合物がα−トコトリエノールキノンでも、β−トコトリエノールキノンでも、γ−トコトリエノールキノンでも、δ−トコトリエノールキノンでもないものとする、製剤に関する。上記化合物の還元形態を使用する場合、その化合物は、α−トコトリエノールヒドロキノンでも、β−トコトリエノールヒドロキノンでも、γ−トコトリエノールヒドロキノンでも、δ−トコトリエノールヒドロキノンでもない。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数3である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数4である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数5である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数6である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数7である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数8である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数9である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数10である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数11である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−aの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数12である、製剤に関する。
1つの実施形態では、本発明は、薬学的または眼科的に許容され得るビヒクルをさらに含む、眼科的に有効な量の1つ以上の式I−cの化合物またはその混合物を含む製剤に関する。
本発明は、眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための製剤であって、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式I−cから選択されるキノンまたはその混合物を含む、製剤に関する。いくつかの実施形態では、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立して(C〜C)アルコキシであり、Rは(C〜C)アルキルである、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立してメトキシであり、Rはメチルである、製剤に関する。他の実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、R、R、およびRは相互に独立して(C〜C)アルキルである、製剤に関する。
いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立して(C〜C)アルコキシであり、Rは(C〜C)アルキルである、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立してメトキシであり、Rはメチルである、製剤に関する。
いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立して(C〜C)アルコキシであり、Rは水素である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、RおよびRは相互に独立してメトキシであり、Rは水素である、製剤に関する。
いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数0である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数1である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数2である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数3である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数4である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数5である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数6である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数7である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数8である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数9である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数10である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数11である、製剤に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、眼科的に有効な量の式I−cの化合物を含む製剤であって、ここで、mが整数12である、製剤に関する。
いくつかの実施形態では、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
別の態様では、本発明は、眼の障害または視力喪失を罹患しているかそのリスクにある患者に有益な製剤であって、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物および眼科的に許容され得るビヒクルを含む、製剤に関する。
別の実施形態では、本発明は、眼の障害の予防、軽減、改善、または処置をかかる処置を必要とする個体において行うための1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤に関する。別の実施形態では、本発明は、眼の障害または視力喪失を罹患しているかそのリスクにある患者に有益な製剤であって、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む、製剤に関する。別の実施形態では、本発明は、眼の障害または視力喪失を罹患しているかそのリスクにある患者に有益な製剤であって、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物および眼科的に許容され得るビヒクルを含む、製剤に関する。
別の実施形態では、本発明は、神経変性疾患または外傷に関連する眼の障害の予防、軽減、改善、または処置のための製剤であって、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む、製剤に関する。いくつかの実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。いくつかの実施形態では、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
別の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤であって、遺伝性ミトコンドリア病、レーバー遺伝性視神経症(LHON);優性遺伝性視神経萎縮(DOA);慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;複合体V欠乏症;神経変性疾患;パーキンソン病;アルツハイマー病;筋萎縮性側索硬化症(ALS);運動ニューロン疾患;他の神経系疾患;ハンチントン病;年齢関連疾患;緑内障ならびに網膜外側の他の疾患および障害;黄斑変性(特に、加齢性黄斑変性または若年性黄斑変性);網膜虚血;外傷に関連する急性網膜症;術後合併症;外傷性視神経障害(TON)、およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷、ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷から選択される疾患に関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な製剤に関する。いくつかの実施形態では、疾患は、レーバー遺伝性視神経症(LHON)または優性遺伝性視神経萎縮(DOA)である。いくつかの実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物および薬学的に許容され得るビヒクルを含む製剤であって、遺伝性ミトコンドリア病、慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;および複合体V欠乏症から選択されるミトコンドリアミオパシーに関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な製剤に関する。別の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物および薬学的に許容され得るビヒクルを含む製剤であって、赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF)およびキーンズ・セイアー症候群(KSS)(tRNALeu(UUR)遺伝子のヌクレオチド3255でのミトコンドリアDNA(mtDNA)変異(G3255A)に起因する)の両方の臨床的特徴によって特徴づけられるオーバーラップ症候群に起因するミトコンドリアミオパシーからの防御、その軽減、改善、または処置に有益な製剤に関する。
別の実施形態では、本発明は、式I−aのキノンまたはその混合物を含む製剤であって、遺伝性ミトコンドリア病、レーバー遺伝性視神経症(LHON);優性遺伝性視神経萎縮(DOA);慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;複合体V欠乏症;神経変性疾患;パーキンソン病;アルツハイマー病;筋萎縮性側索硬化症(ALS);運動ニューロン疾患;他の神経系疾患;ハンチントン病;年齢関連疾患;緑内障ならびに網膜外側の他の疾患および障害;黄斑変性(特に、加齢性黄斑変性または若年性黄斑変性);網膜虚血;外傷に関連する急性網膜症;術後合併症;外傷性視神経障害(TON)、およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷、ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷から選択される疾患に関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な製剤に関する。いくつかの実施形態では、疾患は、レーバー遺伝性視神経症(LHON)または優性遺伝性視神経萎縮(DOA)である。いくつかの実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、式I−aのキノンまたはその混合物および薬学的に許容され得るビヒクルを含む製剤であって、遺伝性ミトコンドリア病、慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;および複合体V欠乏症から選択されるミトコンドリアミオパシーに関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な製剤に関する。別の実施形態では、本発明は、式I−aのキノンまたはその混合物および薬学的に許容され得るビヒクルを含む製剤であって、赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF)およびキーンズ・セイアー症候群(KSS)(tRNALeu(UUR)遺伝子のヌクレオチド3255でのミトコンドリアDNA(mtDNA)変異(G3255A)に起因する)の両方の臨床的特徴によって特徴づけられるオーバーラップ症候群に起因するミトコンドリアミオパシーからの防御、その軽減、改善、または処置に有益な製剤に関する。
別の実施形態では、本発明は、式I−cのキノンまたはその混合物を含む製剤であって、遺伝性ミトコンドリア病、レーバー遺伝性視神経症(LHON);優性遺伝性視神経萎縮(DOA);慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;複合体V欠乏症;神経変性疾患;パーキンソン病;アルツハイマー病;筋萎縮性側索硬化症(ALS);運動ニューロン疾患;他の神経系疾患;ハンチントン病;年齢関連疾患;緑内障ならびに網膜外側の他の疾患および障害;黄斑変性(特に、加齢性黄斑変性または若年性黄斑変性);網膜虚血;外傷に関連する急性網膜症;術後合併症;外傷性視神経障害(TON)、およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷、ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷から選択される疾患に関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な製剤に関する。いくつかの実施形態では、疾患は、レーバー遺伝性視神経症(LHON)または優性遺伝性視神経萎縮(DOA)である。いくつかの実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、式I−cのキノンまたはその混合物および薬学的に許容され得るビヒクルを含む製剤であって、遺伝性ミトコンドリア病、慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;および複合体V欠乏症から選択されるミトコンドリアミオパシーに関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な製剤に関する。別の実施形態では、本発明は、式I−cのキノンまたはその混合物および薬学的に許容され得るビヒクルを含む製剤であって、赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF)およびキーンズ・セイアー症候群(KSS)(tRNALeu(UUR)遺伝子のヌクレオチド3255でのミトコンドリアDNA(mtDNA)変異(G3255A)に起因する)の両方の臨床的特徴によって特徴づけられるオーバーラップ症候群に起因するミトコンドリアミオパシーからの防御、その軽減、改善、または処置に有益な製剤に関する。
他の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物および薬学的に許容され得るビヒクルを含む製剤であって、レーバー遺伝性視神経症または優性視神経障害であるミトコンドリアミオパシーからの防御、その軽減、改善、または処置に有益な製剤に関する。いくつかの実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
別の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤であって、パーキンソン病;アルツハイマー病;筋萎縮性側索硬化症(ALS);運動ニューロン疾患;他の神経系疾患;ハンチントン病;および年齢関連疾患が含まれるが、これに制限されない神経変性障害または外傷に関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な製剤に関する。いくつかの実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
別の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤であって、神経変性障害または外傷(緑内障ならびに網膜外側の他の疾患および障害が含まれるが、これらに制限されない);および黄斑変性(特に、加齢性黄斑変性)に関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な製剤に関する。いくつかの実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
別の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤であって、外傷(網膜虚血など)、外傷に関連する急性網膜症、術後合併症、外傷性視神経障害(TON);およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷、ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷に関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な製剤に関する。上記実施形態のいくつかでは、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
1つの実施形態では、本発明は、ミトコンドリアミオパシー(LHONおよびDOAなど)を罹患しているかそのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用に関する。他の実施形態では、ミトコンドリアミオパシーは、遺伝性ミトコンドリア病;慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;および複合体V欠乏症からなる群から選択される。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。上記実施形態のいくつかでは、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、遺伝性ミトコンドリア病;慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);脳症、ラクトアシドーシス、脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);リー症候群;キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;およびフリードライヒ運動失調(FRDA)からなる群から選択されるミトコンドリアミオパシーを罹患しているか、そのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。
本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、遺伝性ミトコンドリア病を罹患しているか、そのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、ミトコンドリア障害(レーバー遺伝性視神経症(LHON))を罹患しているか、そのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、ミトコンドリア障害(優性遺伝性視神経萎縮(DOA))を罹患しているか、そのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、ミトコンドリア障害(慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO))を罹患しているか、そのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる)を罹患しているか、そのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、フリードライヒ運動失調(FRDA)を罹患しているか、そのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS)を罹患しているか、そのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、キーンズ・セイアー症候群(KSS)を罹患しているか、そのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、リー症候群を罹患しているか、そのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF)を罹患しているか、そのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、オーバーラップ症候群を罹患しているか、そのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。
別の実施形態では、本発明は、眼の障害または視力喪失に関連する神経変性障害を罹患しているかそのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用であって、上記神経変性障害が、緑内障;糖尿病性網膜症;黄斑変性(加齢性黄斑変性および若年性黄斑変性が含まれる);アルツハイマー、進行性核上性麻痺(PSP);パーキンソン病(PD)および他のパーキンソン様疾患(パーキンソニズムと呼ばれる);筋萎縮性側索硬化症(ALS);シャルコー・マリー・トゥース病;ムコ多糖沈着症、副腎白質ジストロフィ;ニーマン−ピック病;クラッベ病;ペリツェーウス・メルツバッヒャー病;リー亜急性壊死性脳脊髄症;ならびに浮腫、ヒプサルスミア、および視神経萎縮を伴う進行性脳症(PEHO)からなる群から選択される、使用に関する。
本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、アルツハイマー病を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、進行性核上性麻痺(PSP)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、パーキンソン病(PD)および他のパーキンソン様疾患(パーキンソニズムと呼ばれる)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。上記実施形態のいくつかでは、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
別の実施形態では、本発明は、眼の障害または視力喪失に関連する神経変性障害を罹患しているかそのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−aのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用であって、上記神経変性障害が、緑内障;糖尿病性網膜症;黄斑変性(加齢性黄斑変性および若年性黄斑変性が含まれる);アルツハイマー、進行性核上性麻痺(PSP);パーキンソン病(PD)および他のパーキンソン様疾患(パーキンソニズムと呼ばれる);筋萎縮性側索硬化症(ALS);シャルコー・マリー・トゥース病;ムコ多糖沈着症、副腎白質ジストロフィ;ニーマン−ピック病;クラッベ病;ペリツェーウス・メルツバッヒャー病;リー亜急性壊死性脳脊髄症;ならびに浮腫、ヒプサルスミア、および視神経萎縮を伴う進行性脳症(PEHO)からなる群から選択される、使用に関する。
別の実施形態では、本発明は、眼の障害または視力喪失に関連する神経変性障害を罹患しているかそのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−cのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用であって、上記神経変性障害が、緑内障;糖尿病性網膜症;黄斑変性(加齢性黄斑変性および若年性黄斑変性が含まれる);アルツハイマー、進行性核上性麻痺(PSP);パーキンソン病(PD)および他のパーキンソン様疾患(パーキンソニズムと呼ばれる);筋萎縮性側索硬化症(ALS);シャルコー・マリー・トゥース病;ムコ多糖沈着症、副腎白質ジストロフィ;ニーマン−ピック病;クラッベ病;ペリツェーウス・メルツバッヒャー病;リー亜急性壊死性脳脊髄症;ならびに浮腫、ヒプサルスミア、および視神経萎縮を伴う進行性脳症(PEHO)からなる群から選択される、使用に関する。
本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、緑内障を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の他の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、原発開放隅角緑内障(POAG)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。上記実施形態のいくつかでは、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
本発明の別の実施形態では、式I−aのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、緑内障を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の他の実施形態では、式I−aのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、原発開放隅角緑内障(POAG)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。上記実施形態のいくつかでは、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
本発明の別の実施形態では、式I−cのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、緑内障を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の他の実施形態では、式I−cのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、原発開放隅角緑内障(POAG)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。上記実施形態のいくつかでは、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、糖尿病性網膜症(DR)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。
本発明の別の実施形態では、式I−aのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、糖尿病性網膜症(DR)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。
本発明の別の実施形態では、式I−cのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、糖尿病性網膜症(DR)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。
本発明の別の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、黄斑変性(MD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明のいくつかの実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、加齢性黄斑変性(AMD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の他の実施形態では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、若年性黄斑変性(JMD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。
本発明の別の実施形態では、式I−aのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、黄斑変性(MD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明のいくつかの実施形態では、式I−aのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、加齢性黄斑変性(AMD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の他の実施形態では、式I−aのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、若年性黄斑変性(JMD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。
本発明の別の実施形態では、式I−cのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、黄斑変性(MD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明のいくつかの実施形態では、式I−cのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、加齢性黄斑変性(AMD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。本発明の他の実施形態では、式I−cのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用目的は、若年性黄斑変性(JMD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させることである。
別の実施形態では、本発明は、外傷性の眼の傷害を罹患している患者の眼の障害を改善または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用に関する。いくつかの実施形態では、外傷性傷害は外傷性視神経障害(TON)である。他の実施形態では、本発明は、角膜移植または眼細胞の幹細胞移植を受けた患者の改善または処置のための式Iのキノンまたはその混合物の使用に関する。
他の実施形態では、本発明は、外傷に関連する急性網膜症、術後合併症、外傷性視神経障害(TON);およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷、ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷を有する患者の改善または処置のための式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用に関する。いくつかの実施形態では、製剤は、さらに、薬学的または眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、外傷性の眼の傷害を罹患している患者の眼の障害を改善または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−aのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用に関する。いくつかの実施形態では、外傷性傷害は外傷性視神経障害(TON)である。他の実施形態では、本発明は、角膜移植または眼細胞の幹細胞移植を受けた患者の改善または処置のための式I−aのキノンまたはその混合物の使用に関する。
他の実施形態では、本発明は、外傷に関連する急性網膜症、術後合併症、外傷性視神経障害(TON);およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷、ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷を有する患者の改善または処置のための式I−aのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用に関する。いくつかの実施形態では、製剤は、さらに、薬学的または眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、外傷性の眼の傷害を罹患している患者の眼の障害を改善または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−cのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用に関する。いくつかの実施形態では、外傷性傷害は外傷性視神経障害(TON)である。他の実施形態では、本発明は、角膜移植または眼細胞の幹細胞移植を受けた患者の改善または処置のための式I−cのキノンまたはその混合物の使用に関する。
他の実施形態では、本発明は、外傷に関連する急性網膜症、術後合併症、外傷性視神経障害(TON);およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷、ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷を有する患者の改善または処置のための式I−cのキノンまたはその混合物を含む製剤の使用に関する。いくつかの実施形態では、製剤は、さらに、薬学的または眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態(前述の実施形態のいずれかが含まれる)では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤を経口投与で使用する。他の実施形態(前述の実施形態のいずれかが含まれる)では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤を局所投与で使用する。
別の実施形態(前述の実施形態のいずれかが含まれる)では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤は、眼の神経変性疾患および視力喪失の発症を予防するための予防薬として有用である。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、ミトコンドリアミオパシーに関連する眼の症状を処置または制御する方法であって、かかる処置を必要とする患者に製剤を投与する工程を含み、ここで、上記製剤が1つ以上の式Iのキノンからなる群から選択される眼科的に有効な量の1つ以上のキノンまたはその混合物を含む、方法に関する。別の実施形態では、本発明は、レーバー遺伝性視神経症(LHON)に関連する眼の症状を処置または制御する方法であって、かかる処置を必要とする患者に製剤を投与する工程を含み、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む、方法に関する。別の実施形態では、本発明は、優性遺伝性視神経萎縮(DOA)に関連する眼の症状を処置または制御する方法であって、かかる処置を必要とする患者に製剤を投与する工程を含み、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む、方法に関する。別の実施形態では、本発明は、慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO)に関連する眼の症状を処置または制御する方法であって、かかる処置を必要とする患者に製剤を投与する工程を含み、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む、方法に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。上記実施形態のいくつかでは、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
別の実施形態では、本発明は、フリードライヒ運動失調(FRDA)に関連する眼の症状を処置または制御する方法であって、かかる処置を必要とする患者に製剤を投与する工程を含み、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む、方法に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。上記実施形態のいくつかでは、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
別の実施形態では、本発明は、オーバーラップ症候群(赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF)およびキーンズ・セイアー症候群(KSS)(tRNALeu(UUR)遺伝子のヌクレオチド3255でのミトコンドリアDNA(mtDNA)変異(G3255A)に起因する)の両方の臨床的特徴によって特徴づけられるオーバーラップ症候群など)に関連する眼の症状を処置または制御する方法であって、かかる処置を必要とする患者に製剤を投与する工程を含み、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む、方法に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。上記実施形態のいくつかでは、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
別の実施形態では、本発明は、神経変性疾患または外傷に関連する眼の症状を処置または制御する方法であって、かかる処置を必要とする患者に製剤を投与する工程を含み、ここで、上記製剤が薬学的有効量の1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む、方法に関する。上記実施形態のいくつかでは、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
別の実施形態では、本発明は、緑内障;糖尿病性網膜症;黄斑変性(加齢性黄斑変性および若年性黄斑変性が含まれる);アルツハイマー;進行性核上性麻痺(PSP);パーキンソン病(PD)および他のパーキンソン様疾患(パーキンソニズムと呼ばれる);筋萎縮性側索硬化症(ALS);シャルコー・マリー・トゥース病;ムコ多糖沈着症;副腎白質ジストロフィ;ニーマン−ピック病;クラッベ病;ペリツェーウス・メルツバッヒャー病;リー亜急性壊死性脳脊髄症;浮腫、ヒプサルスミア、および視神経萎縮を伴う進行性脳症(PEHO)に関連する眼の症状を処置または制御する方法であって、かかる処置を必要とする患者に製剤を投与する工程を含み、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む、方法に関する。上記実施形態のいくつかでは、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
別の実施形態では、本発明は、外傷、術後合併症、レーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外傷性視神経障害(TON)、外科用光誘導性医原性網膜症、角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する眼の症状を処置または制御する方法であって、かかる処置を必要とする患者に製剤を投与する工程を含み、ここで、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む、方法に関する。上記実施形態のいくつかでは、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は経口製剤である。他の実施形態では、製剤は局所製剤である。
いくつかの実施形態では、本発明の眼用製剤を、点眼薬にて局所投与する。他の実施形態では、本発明の眼用製剤を洗浄液(irrigating solution)として投与する。他の実施形態では、本発明の眼用製剤を眼周囲に投与する。他の実施形態では、本発明の眼用製剤を眼内投与する。
別の態様では、本発明は、眼の障害または視力喪失を罹患しているかそのリスクにある患者における神経保護に有益な局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンおよび眼科的に許容され得るビヒクルを含む、眼用製剤に関する。
別の態様では、本発明は、眼の障害または視力喪失を罹患しているかそのリスクにある患者における神経保護に有益な局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式I−aのキノンおよび眼科的に許容され得るビヒクルを含む、眼用製剤に関する。
別の態様では、本発明は、眼の障害または視力喪失を罹患しているかそのリスクにある患者における神経保護に有益な局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、上記製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式I−cのキノンおよび眼科的に許容され得るビヒクルを含む、眼用製剤に関する。
別の実施形態では、本発明は、神経変性疾患または外傷に関連する眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するための局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、ここで、上記眼用製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む、眼用製剤に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、神経変性疾患または外傷に関連する眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するための局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、ここで、上記眼用製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式I−aのキノンまたはその混合物を含む、眼用製剤に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、神経変性疾患または外傷に関連する眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するための局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、ここで、上記眼用製剤が眼科的に有効な量の1つ以上の式I−cのキノンまたはその混合物を含む、眼用製剤に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、遺伝性ミトコンドリア病;レーバー遺伝性視神経症(LHON);優性遺伝性視神経萎縮(DOA);慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;複合体V欠乏症;神経変性疾患;パーキンソン病;アルツハイマー病;筋萎縮性側索硬化症(ALS);運動ニューロン疾患;他の神経系疾患;ハンチントン病;年齢関連疾患;緑内障ならびに網膜外側の他の疾患および障害;黄斑変性(特に、加齢性黄斑変性または若年性黄斑変性);網膜虚血;外傷に関連する急性網膜症;術後合併症;外傷性視神経障害(TON);およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷;外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷;ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷から選択される疾患に関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な、眼用製剤に関する。いくつかの実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、式I−aのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、遺伝性ミトコンドリア病;レーバー遺伝性視神経症(LHON);優性遺伝性視神経萎縮(DOA);慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;複合体V欠乏症;神経変性疾患;パーキンソン病;アルツハイマー病;筋萎縮性側索硬化症(ALS);運動ニューロン疾患;他の神経系疾患;ハンチントン病;年齢関連疾患;緑内障ならびに網膜外側の他の疾患および障害;黄斑変性(特に、加齢性黄斑変性または若年性黄斑変性);網膜虚血;外傷に関連する急性網膜症;術後合併症;外傷性視神経障害(TON);およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷;外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷;ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷から選択される疾患に関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な、眼用製剤に関する。いくつかの実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、式I−cのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、遺伝性ミトコンドリア病;レーバー遺伝性視神経症(LHON);優性遺伝性視神経萎縮(DOA);慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;複合体V欠乏症;神経変性疾患;パーキンソン病;アルツハイマー病;筋萎縮性側索硬化症(ALS);運動ニューロン疾患;他の神経系疾患;ハンチントン病;年齢関連疾患;緑内障ならびに網膜外側の他の疾患および障害;黄斑変性(特に、加齢性黄斑変性または若年性黄斑変性);網膜虚血;外傷に関連する急性網膜症;術後合併症;外傷性視神経障害(TON);およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷;外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷;ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷から選択される疾患に関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な、眼用製剤に関する。いくつかの実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物および眼科的に許容され得るビヒクルを含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、遺伝性ミトコンドリア病;レーバー遺伝性視神経症(LHON);優性遺伝性視神経萎縮(DOA);慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;および複合体V欠乏症から選択されるミトコンドリアミオパシーからの防御、その軽減、改善、または処置に有益な眼用製剤に関する。他の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物および眼科的に許容され得るビヒクルを含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、ミトコンドリアミオパシー(優性視神経障害)からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な眼用製剤に関する。他の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物および眼科的に許容され得るビヒクルを含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、ミトコンドリアミオパシー(レーバー遺伝性視神経症)からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な眼用製剤に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、レーバー遺伝性視神経症(LHON)からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、上記製剤が眼科的に有効な量の式Iのキノンまたはその混合物を含む、眼用製剤に関する。別の実施形態では、本発明は、優性遺伝性視神経萎縮(DOA)からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、上記製剤が眼科的に有効な量の式Iのキノンまたはその混合物を含む、眼用製剤に関する。別の実施形態では、本発明は、慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO)からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、上記製剤が眼科的に有効な量の式Iのキノンまたはその混合物を含む、眼用製剤に関する。
別の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、ミトコンドリアミオパシー(遺伝性ミトコンドリア病;脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF)、キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症、および複合体V欠乏症が含まれる)に関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な眼用製剤に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、パーキンソン病;アルツハイマー病;筋萎縮性側索硬化症(ALS);運動ニューロン疾患;他の神経系疾患;ハンチントン病;年齢関連疾患;緑内障ならびに網膜外側の他の疾患および障害、黄斑変性(特に、加齢性黄斑変性);網膜虚血;外傷に関連する急性網膜症;術後合併症;外傷性視神経障害(TON);およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷、ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷が含まれるが、これに制限されない神経変性障害または外傷に関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な眼用製剤に関連する。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤であって、外傷(網膜虚血など)、外傷に関連する急性網膜症;術後合併症;外傷性視神経障害(TON);およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷、ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷に関連する眼の障害からの防御、その軽減、改善、または処置に有益な眼用製剤に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の態様では、本発明は、式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用であって、かかる処置を必要とする個体における眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するための使用に関する。
1つの実施形態では、本発明は、ミトコンドリアミオパシーを罹患しているかそのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。他の実施形態では、本発明は、遺伝性ミトコンドリア病;レーバー遺伝性視神経症(LHON);優性遺伝性視神経萎縮(DOA);慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;および複合体V欠乏症からなる群から選択されるミトコンドリアミオパシーを罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、遺伝性ミトコンドリア病;レーバー遺伝性視神経症(LHON);優性遺伝性視神経萎縮(DOA);慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);脳症、ラクトアシドーシス、脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);リー病;キーンズ・セイアー症候群(KSS);フリードライヒ運動失調(FRDA);およびオーバーラップ症候群からなる群から選択される眼の障害または視力喪失に関連するミトコンドリアミオパシーを罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
本発明の別の実施形態では、本発明は、遺伝性ミトコンドリア病を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、レーバー遺伝性視神経症(LHON)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、優性遺伝性視神経萎縮(DOA)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、フリードライヒ運動失調(FRDA)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、ミトコンドリア障害(脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS))を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、ミトコンドリア障害(キーンズ・セイアー症候群(KSS))を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、ミトコンドリア障害(リー症候群)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、オーバーラップ症候群を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF)およびキーンズ・セイアー症候群(KSS)(tRNALeu(UUR)遺伝子のヌクレオチド3255でのミトコンドリアDNA(mtDNA)変異(G3255A)に起因する)の両方の臨床的特徴によって特徴づけられるミトコンドリア障害を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
別の実施形態では、本発明は、眼の障害または視力喪失に関連する神経変性障害を罹患しているかそのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用であって、ここで、上記神経変性障害が緑内障;糖尿病性網膜症;黄斑変性(加齢性黄斑変性および若年性黄斑変性が含まれる);アルツハイマー、進行性核上性麻痺(PSP);パーキンソン病(PD)および他のパーキンソン様疾患(パーキンソニズムと呼ばれる);筋萎縮性側索硬化症(ALS)、シャルコー・マリー・トゥース病;ムコ多糖沈着症;副腎白質ジストロフィ;ニーマン−ピック病;クラッベ病;ペリツェーウス・メルツバッヒャー病;リー亜急性壊死性脳脊髄症;ならびに浮腫、ヒプサルスミア、および視神経萎縮を伴う進行性脳症(PEHO)からなる群から選択される、使用に関する。
別の実施形態では、本発明は、眼の障害または視力喪失に関連する神経変性障害を罹患しているかそのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−aのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用であって、ここで、上記神経変性障害が緑内障;糖尿病性網膜症;黄斑変性(加齢性黄斑変性および若年性黄斑変性が含まれる);アルツハイマー、進行性核上性麻痺(PSP);パーキンソン病(PD)および他のパーキンソン様疾患(パーキンソニズムと呼ばれる);筋萎縮性側索硬化症(ALS)、シャルコー・マリー・トゥース病;ムコ多糖沈着症;副腎白質ジストロフィ;ニーマン−ピック病;クラッベ病;ペリツェーウス・メルツバッヒャー病;リー亜急性壊死性脳脊髄症;ならびに浮腫、ヒプサルスミア、および視神経萎縮を伴う進行性脳症(PEHO)からなる群から選択される、使用に関する。
別の実施形態では、本発明は、眼の障害または視力喪失に関連する神経変性障害を罹患しているかそのリスクにある患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−cのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用であって、ここで、上記神経変性障害が緑内障;糖尿病性網膜症;黄斑変性(加齢性黄斑変性および若年性黄斑変性が含まれる);アルツハイマー、進行性核上性麻痺(PSP);パーキンソン病(PD)および他のパーキンソン様疾患(パーキンソニズムと呼ばれる);筋萎縮性側索硬化症(ALS)、シャルコー・マリー・トゥース病;ムコ多糖沈着症;副腎白質ジストロフィ;ニーマン−ピック病;クラッベ病;ペリツェーウス・メルツバッヒャー病;リー亜急性壊死性脳脊髄症;ならびに浮腫、ヒプサルスミア、および視神経萎縮を伴う進行性脳症(PEHO)からなる群から選択される、使用に関する。
本発明の別の実施形態では、本発明は、アルツハイマー病を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、進行性核上性麻痺(PSP)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、パーキンソン病(PD)および他のパーキンソン様疾患(パーキンソニズムと呼ばれる)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の別の実施形態では、本発明は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態では、本発明は、緑内障を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の他の実施形態では、本発明は、原発開放隅角緑内障(POAG)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
別の実施形態では、本発明は、緑内障を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−aのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の他の実施形態では、本発明は、原発開放隅角緑内障(POAG)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−aのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
別の実施形態では、本発明は、緑内障を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−cのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。本発明の他の実施形態では、本発明は、原発開放隅角緑内障(POAG)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−cのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
別の実施形態では、本発明は、糖尿病性網膜症(DR)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
別の実施形態では、本発明は、糖尿病性網膜症(DR)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−aのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
別の実施形態では、本発明は、糖尿病性網膜症(DR)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−cのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
本発明の別の実施形態では、本発明は、黄斑変性(MD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、加齢性黄斑変性(AMD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。他の実施形態では、本発明は、若年性黄斑変性(JMD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
本発明の別の実施形態では、本発明は、黄斑変性(MD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−aのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、加齢性黄斑変性(AMD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−aのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。他の実施形態では、本発明は、若年性黄斑変性(JMD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−aのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
本発明の別の実施形態では、本発明は、黄斑変性(MD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−cのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、加齢性黄斑変性(AMD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−cのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。他の実施形態では、本発明は、若年性黄斑変性(JMD)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−cのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
別の実施形態では、本発明は、外傷性の眼の傷害を罹患している患者の眼の障害を改善または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、外傷性視神経障害(TON)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。他の実施形態では、本発明は、角膜移植または眼細胞の幹細胞移植を受けた患者の改善または処置のための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
別の実施形態では、本発明は、外傷性の眼の傷害を罹患している患者の眼の障害を改善または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−aのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、外傷性視神経障害(TON)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−aのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。他の実施形態では、本発明は、角膜移植または眼細胞の幹細胞移植を受けた患者の改善または処置のための式I−aのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
別の実施形態では、本発明は、外傷性の眼の傷害を罹患している患者の眼の障害を改善または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−cのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、外傷性視神経障害(TON)を罹患している患者の眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、その患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための式I−cのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。他の実施形態では、本発明は、角膜移植または眼細胞の幹細胞移植を受けた患者の改善または処置のための式I−cのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。
他の実施形態では、本発明は、外傷に関連する急性網膜症、術後合併症、外傷性視神経障害(TON)、およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷、ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷を有する患者の改善または処置のための式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
他の実施形態では、本発明は、外傷に関連する急性網膜症、術後合併症、外傷性視神経障害(TON)、およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷、ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷を有する患者の改善または処置のための式I−aのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
他の実施形態では、本発明は、外傷に関連する急性網膜症、術後合併症、外傷性視神経障害(TON)、およびレーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷、ならびに角膜移植および眼細胞の幹細胞移植に関連する損傷を有する患者の改善または処置のための式I−cのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤の使用に関する。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態(前述の実施形態のいずれかが含まれる)では、式Iのキノンまたはその混合物を含む局所、眼周囲、または眼内用の眼用製剤を局所投与で使用する。別の実施形態(前述の実施形態のいずれかが含まれる)では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤を眼周囲投与で使用する。別の実施形態(前述の実施形態のいずれかが含まれる)では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤を眼内投与で使用する。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
別の実施形態(前述の実施形態のいずれかが含まれる)では、式Iのキノンまたはその混合物を含む製剤は、眼の神経変性疾患および視力喪失の発症を予防するための予防薬として有用である。他の実施形態では、製剤は、さらに、薬学的に許容され得るビヒクルを含む。他の実施形態では、製剤は、さらに、眼科的に許容され得るビヒクルを含む。
上記の全ての製剤および方法について、組成物を、必要に応じて、そのキノン形態の代わりにその還元形態(ヒドロキノン形態)で使用することができる。上記の製剤および実施形態のいずれかでは、上記化合物の還元形態を使用する場合、その化合物は、α−トコトリエノールヒドロキノンでも、β−トコトリエノールヒドロキノンでも、γ−トコトリエノールヒドロキノンでも、δ−トコトリエノールヒドロキノンでもない。
別の実施形態では、本発明は、1つ以上の式:
Figure 2013525443
(式中、
破線で示した結合が二重結合または単結合であり得、
、R、およびRは、相互に独立して、水素、(C〜C)アルキル、または(C〜C)アルコキシであり、mは0〜12(両端含む)の整数であり、ここで、各単位は同一であっても異なっていてもよい)の化合物(但し、上記化合物は、α−トコトリエノールキノンでも、β−トコトリエノールキノンでも、γ−トコトリエノールキノンでも、δ−トコトリエノールキノンでも、2−[(6E,10E,14E,18E,22E,26E,30E,34E)−3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23,27,31,35,39−デカメチル−6,10,14,18,22,26,30,34,38−テトラコンタノナエン−1−イル]−5,6−ジメトキシ−3−メチル−2,5−シクロヘキサジエン−1,4−ジオンでも、2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23,27−ヘプタメチル−6,10,14,18,22,26−オクタコサヘキサエニル)−5,6−ジメトキシ−3−メチル−p−ベンゾキノン(またはそのイソトポログ)でも、2−(3−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタ−6−エン−1−イル)−3,5,6−トリメチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオンでも、5−(3−ヒドロキシ−3,7,11−トリメチルドデカ−6,10−ジエン−1−イル)−2,3−ジメチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオンでもないものとする)、またはその任意の立体異性体、立体異性体の混合物、プロドラッグ、代謝産物、塩、結晶形態、非結晶形態、水和物もしくは溶媒和物を含む。化合物の還元形態は、その化合物がα−トコトリエノールヒドロキノンでも、β−トコトリエノールヒドロキノンでも、γ−トコトリエノールヒドロキノンでも、δ−トコトリエノールヒドロキノンでもなく、2−[(6E,10E,14E,18E,22E,26E,30E,34E)−3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23,27,31,35,39−デカメチル−6,10,14,18,22,26,30,34,38−テトラコンタノナエン−1−イル]−5,6−ジメトキシ−3−メチル−2,5−シクロヘキサジエン−1,4−ジオンのヒドロキノンでも、2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23,27−ヘプタメチル−6,10,14,18,22,26−オクタコサヘキサエニル)−5,6−ジメトキシ−3−メチル−p−ベンゾキノン(またはそのイソトポログ)のヒドロキノンでも、2−(3−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタ−6−エン−1−イル)−3,5,6−トリメチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオンのヒドロキノンでも、5−(3−ヒドロキシ−3,7,11−トリメチルドデカ−6,10−ジエン−1−イル)−2,3−ジメチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオンのヒドロキノンでもないという条件を含む。さらなる実施形態では、mは1〜12(両端含む)の整数である。さらなる実施形態では、mは0〜4(両端含む)の整数である。さらなる実施形態では、mは1〜4(両端含む)の整数である。さらなる実施形態では、RおよびRは(C〜C)アルコキシであり、Rは(C〜C)アルキルまたは水素である。さらなる実施形態では、mは0〜4(両端含む)の整数であり、RおよびRは(C〜C)アルコキシであり、Rは(C〜C)アルキルまたは水素である。さらなる実施形態では、mは1〜4(両端含む)の整数であり、RおよびRは(C〜C)アルコキシであり、Rは(C〜C)アルキルまたは水素である。
別の実施形態では、本発明は、1つ以上の式:
Figure 2013525443
(式中、
破線で示した結合は、あらゆる場合で、二重結合または単結合であり得るが、但し、少なくとも1つの結合が二重結合であるものとし、
、R、およびRは、相互に独立して、水素、(C〜C)アルキル、または(C〜C)アルコキシであり、
mは0〜12(両端含む)の整数であり、ここで、各単位は同一であっても異なっていてもよい)から選択される化合物、または、その任意の立体異性体、立体異性体の混合物、プロドラッグ、代謝産物、塩、結晶形態、非結晶形態、水和物もしくは溶媒和物を含む。さらなる実施形態では、mは1〜12(両端含む)の整数である。さらなる実施形態では、mは0〜4(両端含む)の整数である。さらなる実施形態では、mは1〜4(両端含む)の整数である。さらなる実施形態では、RおよびRは(C〜C)アルコキシであり、Rは(C〜C)アルキルまたは水素である。さらなる実施形態では、mは0〜4(両端含む)の整数であり、RおよびRは(C〜C)アルコキシであり、Rは(C〜C)アルキルまたは水素である。さらなる実施形態では、mは1〜4(両端含む)の整数であり、RおよびRは(C〜C)アルキルであり、Rは(C〜C)アルキルまたは水素である。さらなる実施形態では、mは1〜4(両端含む)の整数であり、R、R、およびRは(C〜C)アルキルである。
さらなる実施形態では、本発明は、以下の化合物を包含する:
2−(3−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタ−6−エン−1−イル)−3,5,6−トリメチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタ−6−エン−1−イル)−5,6−ジメトキシ−3−メチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11−トリメチルドデカ−6,10−ジエン−1−イル)−3,5,6−トリメチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11−トリメチルドデカ−6−エン−1−イル)−3,5,6−トリメチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11−トリメチルドデカ−6,10−ジエン−1−イル)−5,6−ジメトキシ−3−メチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11−トリメチルドデカ−6−エン−1−イル)−5,6−ジメトキシ−3−メチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ−6,10,14−トリエン−1−イル)−5,6−ジメトキシ−3−メチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ−6−エン−1−イル)−5,6−ジメトキシ−3−メチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
5−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ−6,10,14−トリエン−1−イル)−2,3−ジメトキシシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2,3−ジエチル−5−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ−6,10,14−トリエン−1−イル)−6−メチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ−6,10,14−トリエン−1−イル)−5,6−ジイソプロピル−3−メチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
5−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23−ヘキサメチルテトラコサ−6,10,14,18,22−ペンタエン−1−イル)−2,3−ジメトキシシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23−ヘキサメチルテトラコサ−6,10,14,18,22−ペンタエン−1−イル)−5,6−ジメトキシ−3−メチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23−ヘキサメチルテトラコサ−6−エン−1−イル)−5,6−ジメトキシ−3−メチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23−ヘキサメチルテトラコサ−6,10,14,18,22−ペンタエン−1−イル)−3,5,6−トリメチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
5−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23−ヘキサメチルテトラコサ−6,10,14,18,22−ペンタエン−1−イル)−2,3−ジメチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23,27,31,35−ノナメチルヘキサトリアコンタ−6,10,14,18,22,26,30,34−オクタエン−1−イル)−3,5,6−トリメチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23,27,31,35−ノナメチルヘキサトリアコンタ−6,10,14,18,22,26,30,34−オクタエン−1−イル)−5,6−ジメトキシ−3−メチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
5−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23,27,31,35−ノナメチルヘキサトリアコンタ−6,10,14,18,22,26,30,34−オクタエン−1−イル)−2,3−ジメトキシシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23,27,31,35−ノナメチルヘキサトリアコンタ−6,10−ジエン−1−イル)−5,6−ジメトキシ−3−メチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;および
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15,19,23,27,31,35−ノナメチルヘキサトリアコンタ−6,10−ジエン−1−イル)−3,5,6−トリメチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
またはその任意の立体異性体、立体異性体の混合物、プロドラッグ、代謝産物、塩、結晶形態、非結晶形態、水和物もしくは溶媒和物。さらなる実施形態では、化合物を、薬学的に許容可能なキャリアまたは賦形剤と組み合わせることができる。
さらなる実施形態では、本発明は、以下の化合物を包含する:
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ−14−エン−1−イル)−3,5,6−トリメチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;および
2−(3−ヒドロキシ−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカ−15−エン−1−イル)−3,5,6−トリメチルシクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン;
またはその任意の立体異性体、立体異性体の混合物、プロドラッグ、代謝産物、塩、結晶形態、非結晶形態、水和物もしくは溶媒和物。さらなる実施形態では、化合物を、薬学的に許容可能なキャリアまたは賦形剤と組み合わせることができる。
上記の全ての製剤および方法について、組成物を、必要に応じて、そのキノン形態の代わりにその還元形態(ヒドロキノン形態)で使用することができる。上記の製剤および実施形態のいずれかでは、上記化合物の還元形態を使用する場合、その化合物は、α−トコトリエノールヒドロキノンでも、β−トコトリエノールヒドロキノンでも、γ−トコトリエノールヒドロキノンでも、δ−トコトリエノールヒドロキノンでもない。
発明の詳細な説明
本発明は、患者に用いるための化合物、製剤、方法、およびキットを開示する。患者は、哺乳動物、好ましくはヒトである。
本発明の製剤の活性成分は、1つ以上の式Iのキノンおよびその混合物から選択される。他の実施形態では、本発明の製剤は、薬学的に許容され得るビヒクル中に1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む。他の特定の実施形態では、製剤を経口投与する。他の実施形態では、本発明の製剤は、局所、眼周囲、または眼内投与用の眼科的に許容され得るビヒクル中に1つ以上の式Iのキノンまたはその混合物を含む。
本発明の製剤はキノンを含み、キノンは、適切な酸化剤(例えば、硝酸第二セリウムアンモニウム(CAN))での酸化によって各クロマンから合成で生成することができる。d,l−または(RS)体トコトリエノールファミリーの種々のメンバーの合成が公表されており、例えば、Schudel et al.,Helv.Chim.Acta(1963)46,2517−2526;H.Mayer et al.,Helv.Chim.Acta(1967)50,1376−11393;H.−J.Kabbe et al.,Synthesis(1978),888−889;M.Kajiwara et al.,Heterocycles(1980)14,1995−1998;S.Urano et al.,Chem.Pharm.Bull.(1983)31,4341−4345,Pearce et al.,J.Med Chem.(1992), 35,3595−3606、およびPearce et al.,J.Med.Chem.(1994).37,526−541を参照のこと。天然型d−トコトリエノールの合成が公表されている。例えば、J.Scott et al.,Helv.Chim.Acta(1976)59,290−306,Sato et al.(Japanese Patent 63063674);Sato et al.(Japanese Patent No.JP 01233278)およびCouladouros et al.(米国特許第7,038,067号)を参照のこと。
本発明で用いるための化合物および他の治療的に活性な薬剤を、推奨する最大臨床投薬量またはそれより少ない用量で投与することができる。投与経路、疾患の重症度、および患者の応答に応じて所望の治療応答を得るために、本発明で用いるための組成物中の活性化合物の投薬レベルを変化させることができる。他の治療剤と組み合わせて投与する場合、治療剤を、同時または異なる時間に投与する個別の組成物として製剤化することができるか、治療剤を単一の組成物として投与することができる。
本発明の方法で用いる化合物を、化合物の十分な血漿レベルが得られる任意の適切な形態で投与することができる。化合物を、必要に応じて従来の非毒性の薬学的に許容可能なキャリア、賦形剤、アジュバント、およびビヒクルを含む単位投薬量の製剤にて経腸、経口、非経口、舌下、吸入(例えば、ミストまたはスプレーとして)、直腸、または局所投与することができる。例えば、適切な投与様式には、経口、皮下、経皮、経粘膜、イオン導入、静脈内、動脈内、筋肉内、腹腔内、鼻腔内(例えば、鼻粘膜を介する)、硬膜下、直腸、胃腸など、および特定のまたは罹患した器官または組織への直接投与が含まれる。本明細書中で使用する場合、非経口という用語には、皮下注射、静脈内注射、動脈内注射、筋肉内注射、胸骨内注射、または注入技術が含まれる。化合物を、所望の投与経路に適切な薬学的に許容可能なキャリア、賦形剤、アジュバント、およびビヒクルと混合する。経口投与は、その実施のしやすさおよび患者(または世話人)の服薬遵守により好都合である。特定の実施形態では、活性化合物および許容され得るキャリアを、本発明の脂溶性キノンの取り込みおよび吸収を促進するために食品(クリームチーズ、ピーナッツバターなど)、または脂肪由来のカロリーが少なくとも25%の任意の他の食品とともに投与する。
本明細書での使用のために記載した化合物を、固体形態、液体形態、エアロゾル形態、または錠剤、丸薬、粉末混合物、カプセル剤、顆粒剤、注射剤、クリーム、液剤、坐剤、浣腸、結腸洗浄剤、乳剤、分散剤、フードプレミックス、および他の適切な形態で投与することができる。化合物を、リポソーム製剤にて投与することもできる。化合物をプロドラッグとして投与することもでき、このプロドラッグは、処置した被験体において治療的に有効な形態に変換される。さらなる投与方法が当該分野で公知である。
注射用調製物(例えば、滅菌注射用水性または油性懸濁液)を、適切な分散化剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して当該分野で公知の方法にしたがって製剤化することができる。滅菌注射用調製物はまた、非毒性の非経口で許容され得る希釈剤または溶媒(例えば、プロピレングリコール溶液として)中の滅菌注射用溶液または懸濁液であり得る。そのうちで使用することができる許容され得るビヒクルおよび溶媒は、水、リンゲル液、および等張塩化ナトリウム溶液である。さらに、滅菌固定油は、溶媒または懸濁媒として従来より使用されている。この目的のために、任意の無刺激の固定油(合成モノグリセリドまたはジグリセリドが含まれる)を使用することができる。さらに、脂肪酸(オレイン酸など)は、注射剤の調製での使用が見出される。
経口投与用の固体投薬形態には、カプセル剤、錠剤、丸薬、散剤、および顆粒剤が含まれ得る。かかる固体投薬形態で、活性化合物を少なくとも1つの不活性希釈剤(スクロース、ラクトース、またはデンプンなど)と混合することができる。かかる投薬形態はまた、不活性希釈剤以外のさらなる物質(例えば、ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤)を含むことができる。カプセル剤、錠剤、および丸薬の場合、投薬形態は緩衝剤も含むことができる。錠剤および丸薬を、腸溶コーティングを使用してさらに調製することができる。
経口投与用の液体投薬形態には、当該分野で一般に使用される不活性希釈剤(水など)を含む薬学的に許容され得る乳剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、およびエリキシル剤が含まれ得る。かかる組成物はまた、アジュバント(湿潤剤、乳化剤、および懸濁化剤など)、シクロデキストリン、ならびに甘味料、香味料、および香料を含むことができる。あるいは、化合物を、適切ならば純正な(neat)形態で投与することもできる。
本発明で用いるための化合物を、リポソームの形態で投与することもできる。当該分野で公知のように、リポソームは、一般に、リン脂質または他の脂質物質に由来する。リポソームは、水性媒体中に分散させた単層または多層の水和液晶によって形成されている。リポソームを形成することができる任意の非毒性の生理学的に許容され得る代謝性液体を使用することができる。リポソーム形態の本発明の組成物は、本発明で使用するための化合物に加えて、安定剤、防腐剤、および賦形剤などを含むことができる。好ましい脂質は、リン脂質およびホスファチジルコリン(レシチン)(共に天然および合成)である。リポソームの形成方法は当該分野で公知である。例えば、Prescott,Ed.,Methods in Cell Biology,Volume XIV,Academic Press,New York,N.W.,p.33 et seq(1976)を参照のこと。
本発明にしたがって投与される局所眼用製剤はまた、種々の他の成分(界面活性剤、等張化剤、緩衝剤、防腐剤、共溶媒、および増粘剤が含まれるが、これらに限定されない)を含むことができる。
本発明の方法によれば、結膜嚢または前眼房への眼科的局所投与または移植のための、1つ以上の式Iの化合物またはその混合物および眼科的に許容され得るキャリアを含む局所眼用製剤を、それを必要とする患者に投与する。所望の特定の投与経路のための製剤を、当該分野で公知の方法にしたがって製剤化する。
局所、眼周囲、または眼内に投与される局所眼用製剤は、眼科的に有効な量の1つ以上の式Iの化合物またはその混合物を含む。本明細書中で使用する場合、「眼科的に有効な量」は、本明細書中に記載の眼の障害の徴候または症状を軽減または消失させるのに十分な量である。一般に、点眼薬または眼軟膏の形態で眼に局所的に投与することを意図する製剤について、キノンの総量は、0.001〜1.0%(w/w)である。点眼薬として適用する場合、1〜2滴(およそ各20〜45μl)のかかる製剤を、1日に1回から数回投与する。
1つの投与経路は局所である。本発明の化合物を、眼科的に許容され得るビヒクルでの液剤、懸濁剤、または乳剤(分散剤)として投与することができる。「眼科的に許容され得る」成分は、本明細書中で使用する場合、意図する濃度および意図する使用時間にわたっていかなる重大な眼損傷や眼の不快感も生じない成分をいう。可溶化剤および安定剤は非反応性であるべきである。「眼科的に許容され得るビヒクル」は、上記化合物と非反応性であり、且つ患者への投与に適切な任意の物質または物質の組み合わせをいう。適切なビヒクルは、生理学的に許容され得る油(シリコーン油、USP鉱物油、白油、ポリ(エチレン−グリコール)、ポリエトキシル化ヒマシ油および植物油(例えば、トウモロコシ油、またはピーナッツ油など)など)を含む非水性液状媒体であり得る。他の適切なビヒクルは、患者の眼への局所適用に適切な水性溶液または水中油型溶液であり得る。これらのビヒクルは、好ましくは、製剤化のしやすさ、および罹患した眼への1〜2滴の液剤の点眼によってかかる製剤を患者が容易に投与することができることに基づき得る。製剤はまた、懸濁剤、粘性もしくは半粘性ゲル、または固体もしくは半固体製剤の他の型、および脂肪基剤(天然ワックス(例えば、サラシ蜜蝋、カルナウバ蝋、羊毛脂(wool wax)(羊毛脂(wool fat))、精製ラノリン、無水ラノリン);石油ワックス(例えば、固形パラフィン、微結晶蝋);炭化水素(例えば、流動パラフィン、白色ワセリン、黄色ワセリン);またはその組み合わせ)であり得る。製剤を、手作業またはアプリケーター(ワイプ、コンタクトレンズ、ドロッパー、またはスプレーなど)の使用によって適用することができる。本発明で用いるための化合物および製剤を、コンタクトレンズベースの生物活性剤送達系(米国特許出願公開第2009/0060981号に記載の送達系など)を使用して投与することができる。
本発明にしたがって投与される局所眼用製剤はまた、種々の他の成分(界面活性剤、等張化剤、緩衝剤、防腐剤、共溶媒、および増粘剤が含まれるが、これらに限定されない)を含むことができる。
種々の等張化剤を使用して、組成物の張度を、好ましくは眼用組成物について天然の涙の張度に調整することができる。例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、デキストロース、および/またはマンニトールを組成物に添加して、生理学的張度に近づけることができる。かかる等張化剤の量は、添加すべき特定の剤に応じて変化する。しかし、一般に、製剤は、最終組成物が眼科的に許容され得る重量オスモル濃度(一般に、約200〜400mOsm/kg)を有するのに十分な量の等張化剤を有する。
適切な緩衝剤系(例えば、リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、またはホウ酸)を製剤に添加して、保存条件下でのpH変動を予防することができる。特定の濃度は、使用した剤に応じて変化する。しかし、好ましくは、pH6〜7.5の範囲内の標的pHを維持するように緩衝剤を選択する。
神経変性疾患および障害に関連する眼の障害の処置のための局所眼用製剤はまた、眼乾燥症型状態の迅速な短期間の緩和が得られるようにデザインされた水性キャリアを含むことができる。かかるキャリアを、リン脂質キャリアまたは人工涙液キャリア、またはこれら両方の混合物として製剤化することができる。本明細書中で使用する場合、「リン脂質キャリア」および「人工涙液キャリア」は、(i)眼への投与の際に潤滑、「湿潤」させて内因性の涙液の粘稠度に近づけるか、自然な涙の増大を促進するか、他の方法で眼乾燥症の症状および状態を一過性に緩和する1つ以上のリン脂質(リン脂質キャリアの場合)または他の化合物を含み、(ii)安全であり、(iii)有効量の1つ以上の特定のサイトカインインヒビターの局所投与に適切な送達ビヒクルを提供する水性製剤をいう。人工涙液キャリアとして有用な例または人工涙液製剤の例には、市販品(Tears Naturale(登録商標)、Tears Naturale II(登録商標)、Tears Naturale Free(登録商標)、およびBion Tears(登録商標)(Alcon Laboratories,Inc.,Fort Worth,Tex.)など)が含まれるが、これらに限定されない。リン脂質キャリア製剤の例には、米国特許第4,804,539号(Guo et al.)、同第4,883,658号(Holly)、同第4,914,088号(Glonek)、同第5,075,104号(Gressel et al.)、同第5,278,151号(Korb et al.)、同第5,294,607号(Glonek et al.)、同第5,371,108号(Korb et al.)、同第5,578,586号(Glonek et al.)に開示の製剤が含まれる。上記特許は、本発明のリン脂質キャリアとして有用なリン脂質組成物を開示する範囲で本明細書において参考として援用される。
眼への投与の際に潤滑、「湿潤」させて内因性の涙液の粘稠度に近づけるか、自然な涙の増大を促進するか、他の方法で眼乾燥症の症状および状態を一過性に緩和するようにデザインされた他の化合物が当該分野で公知である。かかる化合物は、組成物の粘性を増大させることができ、以下が含まれるが、これらに限定されない:単量体ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、エチレングリコールなど);多量体ポリオール(ポリエチレングリコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロースなど);デキストラン(デキストラン70など);水溶性タンパク質(ゼラチンなど);およびビニルポリマー(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポビドン、およびカルボマーなど)。
キャリアの粘性を増大させるために、他の化合物を本発明の局所眼用製剤に添加することもできる。粘性増強剤の例には、以下が含まれるが、これらに限定されない:ポリサッカリド(ヒアルロン酸およびその塩、コンドロイチン硫酸およびその塩、デキストラン、種々のセルロースファミリーのポリマーなど);ビニルポリマー;およびアクリル酸ポリマー。一般に、リン脂質キャリアまたは人工涙液キャリア組成物は1〜400センチポアズの粘度を示す。
局所眼科製品は、典型的には、複数回用量形態で包装される。したがって、使用中の微生物汚染を予防するために防腐剤が必要である。適切な防腐剤には、以下が含まれる:塩化ベンザルコニウム、クロロブタノール、ベンゾドデシニウムブロミド、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェニルエチルアルコール、エデト酸二ナトリウム、ソルビン酸、ポリクオタニウム−1、または当業者に公知の他の剤。かかる防腐剤を、典型的には、0.001〜1.0%w/vのレベルで使用する。本発明の単位用量組成物は無菌であるが、典型的には防腐処理されていない。したがって、かかる組成物は、一般に、防腐剤を含まない。
本発明の式Iのキノンまたはその混合物を、眼内投与用の液剤または懸濁剤に製剤化することができる。本発明の製剤を、網膜組織および視神経乳頭組織が関与する外傷事象の後あるいは損傷または障害を予防するために眼科手術の前もしくはその間に眼内投与することができる。眼内投与に有用な製剤は、一般に、眼内注射製剤または外科的洗浄液である。
式Iの化合物またはその混合物を、障害による外傷に起因する網膜損傷または視神経乳頭損傷を処置するか、手術の侵襲性に起因する損傷を予防するための、眼科手術中に使用される眼洗浄液に製剤化することもできる。
式Iの化合物またはその混合物を、眼周囲投与によって投与することもでき、眼周囲投与のための液剤または懸濁剤中に製剤化することができる。本発明の製剤を、網膜組織および視神経乳頭組織が関与する外傷事象後または損傷または障害を予防するために眼科手術の前もしくはその間に眼周囲に投与することができる。眼周囲投与に有用な製剤は、一般に、眼周囲注射製剤または外科的洗浄液である。眼周囲投与は、眼付近の組織への投与(眼球周囲および眼窩内の組織または空間への投与など)をいう。眼周囲投与を、注射、沈着、または任意の他の配置様式によって行うことができる。眼周囲投与経路には、結膜下、脈絡膜上、強膜近傍、強膜近傍後方、テノン下、テノン下後方、眼球後、眼球周囲、または眼球外側送達が含まれるが、これらに限定されない。Raghava et al.,Expert Opin.Drug Deliv.1(1):99−114(2004);Ghate et al.Investigative Ophthalmology and Visual Science,48(5):2230(2007);Karl G.Csaky,Retina Today,pp.32−35(March/April 2007);WO2009/023877号;および欧州特許第1611879号は、種々の眼周囲投与経路を記載している。
一般に、上記目的のために使用した用量は変化するが、網膜または視神経乳頭の神経障害を予防、軽減、または改善するための有効量である。本明細書中で使用する場合、「眼科的に有効な量」または「治療有効量」は、網膜または視神経乳頭の神経障害を予防、軽減、または改善する活性薬剤の量をいう。本発明のキノンは、一般に、局所、眼周囲、または眼内製剤中に含まれ、本明細書中で約0.001〜約10.0重量/体積%(「%w/v」)の量が意図される。好ましい濃度は、約0.1〜約5.0%w/vの範囲である。局所製剤は、一般に、経験のある臨床医の判断により、1日に1〜6回眼に送達される。
共投与される薬剤
本発明の製剤は、薬学的に活性な薬剤を含むことができるか、この製剤を他の薬学的組成物と同時に投与することができる。例えば、緑内障性網膜症の予防、軽減、処置、または改善のために哺乳動物を処置する場合、本発明の製剤は、さらなる「抗緑内障」剤を含むことができるか、抗緑内障剤組成物と同時または逐次的に投与することができる。抗緑内障剤の例には、以下が含まれる:プロスタグランジンまたはプロスタノイド、炭酸脱水酵素インヒビター、β−アドレナリン作動性アゴニストおよびアンタゴニスト、α−アドレナリン作動性アゴニスト、または当業者に公知の他の抗緑内障剤。
本明細書中に記載の化合物を唯一の活性な薬学的作用物質として投与することができる一方で、その化合物を、眼の筋障害の処置または抑制で使用される1つ以上の他の薬剤と組み合わせて使用することもできる。眼の筋障害の処置または抑制のための、本明細書中に記載の化合物と組み合わせて有用な代表的薬剤には、補酵素Q(補酵素Q10が含まれる);イデベノン;MitoQ;アセチルカルニチン(アセチル−L−カルニチンまたはアセチル−DL−カルニチンなど);パルミトイルカルニチン(パルミトイル−L−カルニチンまたはパルミトイル−DL−カルニチンなど);カルニチン(L−カルニチンまたはDL−カルニチンなど);ケルセチン;マンゴスチン;アサイー;ウリジン;N−アセチルシステイン(NAC);ポリフェノール(リスベラトロールなど);ビタミンA;ビタミンC;ルテイン;β−カロテン;リコペン;グルタチオン;脂肪酸(ω−3脂肪酸(α−リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、およびドコサヘキサエン酸(DHA)など)が含まれる);リポ酸;およびリポ酸誘導体;ビタミンB複合体;ビタミンB1(チアミン);ビタミンB2(リボフラビン);ビタミンB3(ナイアシン、ニコチンアミド、またはナイアシンアミド);ビタミンB5(パントテン酸);ビタミンB6(ピリドキシンまたはピリドキサミン);ビタミンB7(ビオチン);ビタミンB9(葉酸、ビタミンB11またはビタミンMとしても公知);ビタミンB12(コバラミン(シアノコバラミンなど));イノシトール;4−アミノ安息香酸;フォリン酸;ビタミンE;他のビタミン;および抗酸化化合物が含まれるが、これらに限定されない。
本発明の特定の実施形態では、本発明の方法で用いる製剤および調製物は無菌である。滅菌調製物は、製剤を注射または他の非経口投与(本明細書中に列挙した経路が含まれる)、眼への局所投与、または眼周囲投与のために使用する実施形態に好ましい。滅菌調製物を、経口投与、胃内投与、胃腸管投与、または腸内投与のために使用される実施形態のために使用することもできる。滅菌の薬学的製剤を、当業者に公知の薬学的グレードの滅菌基準(United States Pharmacopeia Chapters 797,1072および1211;California Business & Professions Code 4127.7;16 California Code of Regulations 1751,21 Code of Federal Regulations 211)にしたがって処方または製造する。
投薬量
本発明の方法で用いる化合物を、種々の量で投与することができる。使用することができる1日投薬量の例は、約0.1mg/kg〜約300mg/kg体重の投薬量範囲内、または約0.1mg/kg〜約100mg/kg体重の投薬範囲内、または約0.1mg/kg〜約80mg/kg体重の投薬範囲内、または約0.1mg/kg〜約50mg/kg体重の投薬範囲内、または約0.1mg/kg〜約30mg/kg体重の投薬範囲内、または約0.1mg/kg〜約10mg/kg体重の投薬範囲内、または約1.0mg/kg〜約80mg/kg体重の投薬範囲内、または約1.0mg/kg〜約50mg/kg体重の投薬範囲内、または約1.0mg/kg〜約30mg/kg体重の投薬範囲内、または約1.0mg/kg〜約10mg/kg体重の投薬範囲内、または約10mg/kg〜約80mg/kg体重の投薬範囲内、または約50mg/kg〜約150mg/kg体重の投薬範囲内、または約100mg/kg〜約200mg/kg体重の投薬範囲内、または約150mg/kg〜約250mg/kg体重の投薬範囲内、または約200mg/kg〜約300mg/kg体重の投薬範囲内、または約250mg/kg〜約300mg/kg体重の投薬範囲内、または全部で約1、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約40、約50、約60、約70、約75、約80、約90、約100、約125、約150、約175、約200、約225、約250、約275、約300、約325、約350、約375、約400、約425、約450、約500、約550、約600、約650、約700、約750、約800、約850、約900、約950、もしくは約1000mgの有効量である。化合物(複数可)を単回1日用量で投与することができるか、総1日投薬量を、1日に2回、3回または4回の投薬量に分割して投与することができる。これらの投薬量を、長期間(例えば、数ヵ月、数年、さらには患者の全寿命にわたって)投与することができる。
特有の患者に適切な特定の投薬量を、用量滴定(dose titration)によって決定する。開始用量を、米国食品医薬品局ガイドライン(「Estimating the Maximum Safe Starting Dose in Initial Clinical Trials for Therapeutics in Adult Healthy Volunteers」という表題(July 2005))および日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)ガイドライン(「Guidance on Non−clinical Safety Studies for the Conduct of Human Clinical Trials and Marketing Authorization for Pharmaceuticals」という表題(July 2008))のトコトリエノールキノンの投薬量に基づいて推定することができる。ICHガイダンスによれば、開始用量由来の予測曝露量は、より感受性の高い種においてはmg/m2ベースでNOAEL(無毒性量)の1/50を超えるべきではない。
処置効力のモニタリング
常用の血漿被検体:血中ケトン体比(ラクテート:ピルベート、およびβ−ヒドロキシブチレート:アセトアセテートが含まれる)は、電子のバランスを反映する。これらの比の変化を使用して、全身代謝機能を評価することができる。血中ラクテートの増加、血中ピルベートの増加、血中アラニンの増加、および血液pH(代謝性アシドーシスのチェックのため)をモニタリングすることもできる。
血漿および尿のメタボローム分析:患者に対して尿検査を行うことができ、尿検査には、以下の有機酸の測定が含まれ得る:乳酸、ピルビン酸、コハク酸、フマル酸、2−ケトグルタル酸、メチルマロン酸、3−OH酪酸、アセト酢酸、2−ケト−3−メチル吉草酸、2−ケト−イソカプロン酸、2−ケト−イソ吉草酸、エチルマロン酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、4−OH−フェニル酢酸、4−OH−フェニル乳酸、4−OH−フェニルピルビン酸、スクシニルアセトン、およびクレアチニン。患者に対して行った尿検査には、以下のアミノ酸の測定も含まれ得る:プロリン、グルタミン、トレオニン、セリン、グルタミン酸、アルギニン、グリシン、アラニン、ヒスチジン、リジン、バリン、アスパラギン、メチオニン、フェニルアラニン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、ヒドロキシプロリン、クレアチニン、アスパラギン酸、システイン、オルニチン、シトルリン、ホモシステイン、およびタウリン。一連の代謝被検体では、以下を測定することができる:ナトリウム、カリウム、塩化物、重炭酸塩、アニオンギャップ、グルコース(血清)、尿素窒素(血液)、クレアチニン、カルシウム、ビリルビン、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、アラニンアミノトランスフェラーゼ、アルカリホスファターゼ、総タンパク質(血清)、アルブミン(血清)、および溶血インデックス。最近、クリティカルパスイニシアチブは、腎臓ミトコンドリア機能も反映し得る薬物毒性を予測するための一連のバイオマーカーを提示している。KIM−1、アルブミン、総タンパク質、β2−ミクログロブリン、シスタチンC、クラスタリン、トレフォイル因子−3、および好中球ゼラチナーゼ関連リポカリンの変化を使用して、無症状の腎症(存在する場合)を検出し、SURF1腎臓機能の自然史をより正確に描写することができる。最後に、Haas,et al.Mol Genet Metab.(2008)94(1):16−37は、本発明で使用することができる種々の試験(MRSベースの生化学分析など)を記載している。
光干渉断層法(OCT):OCTは、網膜(眼球の後ろ側を裏打ちする多層の感覚組織)の画像化のために使用される非侵襲性のテクノロジーである。OCT(医師が網膜の断面画像を調べるための最初の装置)は、眼の状態(黄斑円孔、網膜前膜(pre−retinal membrane)、黄斑腫脹、さらには視神経の損傷など)の早期の検査および処置を大変革している。
網膜の厚さを、他のデバイス(網膜厚解析装置(RTA;Talia Technology,Ltd.,Mevasseret Zion,Israel)およびHeidelberg網膜断層撮影(HRT;Heidelberg Engineering GmbH,Heidelberg,Germany)など)を使用して測定することもできる。当業者は、網膜の厚さの勾配を幾つもの距離にわたって計算することができ、最短距離は本発明の方法を実施するために使用されるデバイスの解像度によってのみ制限されることを認識する。
石原式色覚検査:石原式色覚検査は、赤−緑色視欠損について試験する。本試験は、石原プレートと呼ばれる多数の有色プレートからなり、有色プレートはそれぞれ色およびサイズが無作為化されたドットの外観の円を含む。その模様内には、正常な色視を有する者には視覚可能であり、赤−緑色視欠損を有する者には見えないか理解することが困難である数を形成するドットが存在する。全試験は38プレートからなるが、通常、数プレートの試験後に欠損が明確になる。最初の24プレートの試験により、色視欠損の重症度がより正確に診断される。
一般的なプレートは、褐色調の識別される数字を有する緑色調および淡青色調のドットの円または緑色調の数字を有する赤色調、橙色調、および黄色調のドットの円を含み、第1の試験が第一色盲用であり、第2の試験が第二色盲用である。
キット
本発明はまた、眼の筋障害を処置するために有用な材料を含む製品およびキットを提供する。製品は、ラベルを有する容器を含む。適切な容器には、例えば、ボトル、バイアル、および試験管が含まれる。容器を、種々の材料(ガラスまたはプラスチックなど)から形成することができる。容器は、式Iの化合物を保持する。1つの実施形態では、活性薬剤は式Iのキノンである。容器上のラベルは、組成物を眼の筋障害の処置のために使用することを示し、処置での使用法も示すことができる。
本発明はまた、任意の1つ以上の式Iの化合物または式Iの化合物から選択される活性薬剤を含む組成物を含むキットを提供する。いくつかの実施形態では、本発明のキットは、式Iの化合物または式Iの活性薬剤を含む組成物を保持する上記容器を含む。他の実施形態では、本発明のキットは、式Iの化合物または式Iの活性薬剤を含む組成物を保持する上記容器ならびに上記化合物または組成物用のビヒクル(1つ以上の植物由来の油(ゴマ油など)、および/または1つ以上の動物由来の油、および/または1つ以上の魚類由来の油など)を含む第2の容器を含む。他の実施形態では、本発明のキットは、式Iの化合物または式Iの活性薬剤を含む組成物を保持する上記容器を含み、ここで、上記化合物または組成物は、上記化合物または組成物用のビヒクル(1つ以上の植物由来の油(ゴマ油など)、および/または1つ以上の動物由来の油、および/または1つ以上の魚類由来の油など)と予め混合されている。キットは、さらに、商業的および使用者の見地から望ましい他の材料(他のビヒクル、緩衝剤、希釈剤、フィルター、針、シリンジ、および眼の筋障害処置のための本明細書中に記載の方法のいずれかの実施のための指示を有する添付文書が含まれる)を含むことができる。
他の態様では、キットを、本明細書中に記載の方法のいずれか(例えば、LHONおよびDOAのような眼の筋障害を有する個体の処置が含まれる)のために使用することができる。
実施例1
FRDA細胞系アッセイおよび有効な化合物のための初期スクリーニング
Jauslin et al.,Hum.Mol.Genet.11(24):3055(2002),Jauslin et al.,FASEB J.17:1972−4(2003)および国際特許出願公開第WO2004/003565号に記載のように、式Iのキノンを、Coriell Cell Repositories(Camden,NJ;保存番号GM04078)から入手したフリードライヒ運動失調(FRDA)線維芽細胞をL−ブチオニン−(S,R)−スルホキシミン(BSO)の添加によって生じたストレスからレスキューする能力について試験する。試験化合物のEC50を決定し、比較する。
アール平衡塩類を有し、フェノールレッドを含まないMEM(アミノ酸およびビタミンを富化した培地、カタログ番号1−31F24−I)および培地199(M199、カタログ番号1−21F22−I)を、Bioconceptから購入する。ウシ胎仔血清は、PAA Laboratoriesから入手する。塩基性線維芽細胞成長因子および上皮成長因子を、PeproTechから購入する。ペニシリン−ストレプトマイシン−グルタミンミックス、L−ブチオニン(S,R)−スルホキシミン、およびウシ膵臓由来インスリンを、Sigmaから購入する。カルセインAMをMolecular Probesから購入する。細胞培養培地を、125mL M199 EBS、50mlウシ胎仔血清、100U/mLペニシリン、100μg/mlストレプトマイシン、2mMグルタミン、10μg/mLインスリン、10ng/mL EGF、および10ng/mL bFGFの組み合わせによって作製する。MEM EBSを添加して体積を500mLにする。10mM BSO溶液を、444mg BSOを200mLの培地で溶解し、その後に濾過滅菌することによって調製する。実験中、溶液を+4℃で保存する。
試験サンプルを、1.5mLガラスバイアルに入れる。上記化合物をDMSO、エタノール、またはPBSで希釈して、5mM保存溶液を得る。一旦溶解すると、それらを−20℃で保存する。
試験サンプルを、以下のプロトコールにしたがってスクリーニングする:FRDA線維芽細胞の培養を、液体窒素中に保存したおよそ500,000細胞を有する1mLバイアルから開始する。細胞を、9つのプレートが利用可能になるまで3日毎に1:3の比率で分割することによって、10cmの細胞培養ディッシュ中で増殖させる。一旦コンフルエントになると、線維芽細胞を採取する。54マイクロタイタープレート(96ウェル−MTP)について、全部で1430万個の細胞(継代数8)を、480mL培地に再懸濁する(3,000細胞/ウェルを有する100μL培地に相当)。残存する細胞を、増殖のために10cm細胞培養プレート(500,000細胞/プレート)に分配する。プレートを、湿度95%および5%CO2の大気中にて37℃で一晩インキュベートして、培養プレートに細胞を付着させる。
MTP培地(243μL)を、マイクロタイタープレートのウェルに添加する。試験化合物は未凍結であり、243μL培地を含むウェル中で7.5μLの5mM保存溶液を溶解し、150μMマスター溶液を得る。マスター溶液から系列希釈物を作製する。1回の希釈工程の間隔を、できるだけ短いままにする(一般に、1秒未満)。
プレートを、細胞培養インキュベーター中に一晩維持する。翌日、10μLの10mM BSO溶液をウェルに添加して、BSO最終濃度を1mMにする。48時間後、3つのプレートを位相差顕微鏡下で試験して、0%コントロール(ウェルE1−H1)中の細胞が明確に死滅しているかを検証する。全プレート由来の培地を廃棄し、残存する液体を、紙タオル上に逆にしたプレートを軽くたたくことによって除去する。
次いで、1.2μMカルセインAMを含む100μLのPBSを、各ウェルに添加する。プレートを、室温で50〜70分間インキュベートする。その後、PBSを廃棄し、プレートを紙タオル上で軽くたたき、蛍光(それぞれ、485nmおよび525nmの励起/放射波長)をGemini蛍光リーダーにて読み取る。データをMicrosoft Excel(EXCELは、Microsoft Corporationの表計算プログラムの登録商標である)にインポートし、これを使用して、各化合物のEC50濃度を計算する。
化合物を3回試験する。すなわち、実験を3回行い、細胞の継代数は、各反復毎に1世代増加する。
溶媒(DMSO、エタノール、PBS)は、最も高い試験濃度(1%)でさえも非BSO処置細胞の生存率に悪影響を及ぼさず、BSO処置線維芽細胞に有益な影響も及ぼさなかった。上記化合物は、自己蛍光を示さない。非BSO処置線維芽細胞の生存率を100%に設定し、BSOおよび化合物で処置した細胞の生存率をこの値と比較して計算する。
実施例2
LHON細胞系アッセイおよび有効な化合物についての初期スクリーニング
式Iのキノンを実施例1に記載のようにスクリーニングするが、FRDA細胞の代わりにCoriell Cell Repositories(Camden,NJ;保存番号GM03858)から入手したレーバー遺伝性視神経症(LHON)細胞を使用する。上記キノンを、LHON患者由来のヒト皮膚線維芽細胞を酸化ストレスからレスキューする能力について試験する。
式Iのキノンは、約100nM未満のEC50でLHONに対して防御を示す場合に活性と見なす。
実施例3
ハンチントン病細胞系アッセイおよび有効な化合物についての初期スクリーニング
式Iのキノンを実施例1に記載のスクリーニングを使用して試験するが、FRDA細胞の代わりにCoriell Cell Repositories(Camden,NJ;保存番号GM 04281)から入手したハンチントン病細胞を使用する。上記キノンを、ハンチントン病患者由来のヒト皮膚線維芽細胞を酸化ストレスからレスキューする能力について試験する。
式Iのキノンは、約100nM未満のEC50でハンチントン病に対して防御を示す場合に活性と見なす。
実施例4
パーキンソン病細胞系アッセイおよび有効な化合物についての初期スクリーニング
式Iのキノンを実施例1に記載のようにスクリーニングするが、FRDA細胞の代わりにCoriell Cell Repositories(Camden,NJ;保存番号AG20439)から入手したパーキンソン病(PD)細胞を使用する。上記キノンを、パーキンソン病患者由来のヒト皮膚線維芽細胞を酸化ストレスからレスキューする能力について試験する。
式Iのキノンは、約100nM未満のEC50でパーキンソン病に対して防御を示す場合に活性と見なす。
実施例5
フリードライヒ運動失調と診断された患者の処置
フリードライヒ運動失調患者を式Iのキノンで処置する。上記キノンを患者に経口投与し、その薬物を投与用のゴマ油と混合し、脂肪食(ヨーグルトまたはアイスクリームなど)と共に摂取させる。以下のキノン投与量を使用する。
1日目の用量は100mg TIDである。8日目に200mg TIDに増やし、この投薬量で続ける。
キノンでの処置中に、患者の医療チームが、視力、色視、視野、およびOCTの測定によって疾患の改善の任意の徴候または疾患の悪化の任意の徴候について患者の眼をモニタリングする。
任意の有害事象を検出するために、研究中に患者を緊密にモニタリングする。さらに、調査者は、被験体の安全性が危険にある場合に研究を停止させる権限がある。
引用を確認するために本明細書中で参照した全ての刊行物、特許、特許出願、および特許出願公開の開示は、その全体が本明細書中で参考として援用される。
上記の発明は、理解を明白にする目的で図示および実施例によっていくらか詳細に記載されているが、一定の軽微な変更形態および修正形態が実施されることが当業者に明白である。したがって、その記載および実施例は、本発明の範囲を制限すると解釈すべきではない。

Claims (19)

  1. 患者において眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、あるいは該患者の視力喪失の進行を停止させるか、または視力喪失を逆転させるための製剤であって、ここで、該製剤が、眼科的に有効な量の1つ以上の式I:
    Figure 2013525443
    (式中、
    破線で示した結合の各存在は、相互に独立して、二重結合または単結合であり得るが、但し、少なくとも1つの結合が二重結合であり、
    、R、およびRは、相互に独立して、水素、(C〜C)アルキル、または(C〜C)アルコキシであり、
    mは0〜12(両端含む)の整数であり、ここで、各単位は同一であっても異なっていてもよい)のキノンもしくはその混合物(但し、該化合物(複数可)はα−トコトリエノールキノンでも、β−トコトリエノールキノンでも、γ−トコトリエノールキノンでも、δ−トコトリエノールキノンでもない)、または、その任意の立体異性体、立体異性体の混合物、水和物もしくは溶媒和物を含む、製剤。
  2. 前記製剤が、眼科的に有効な量の1つ以上の式I−a:
    Figure 2013525443
    (式中、
    破線で示した結合が二重結合または単結合であり得、
    、R、およびRは、相互に独立して、水素、(C〜C)アルキル、または(C〜C)アルコキシであり、
    mは0〜12(両端含む)であり、ここで、各単位は同一であっても異なっていてもよい)のキノンもしくはその混合物(但し、該化合物(複数可)はα−トコトリエノールキノンでも、β−トコトリエノールキノンでも、γ−トコトリエノールキノンでも、δ−トコトリエノールキノンでもない)、または、その任意の立体異性体、立体異性体の混合物、水和物もしくは溶媒和物を含む、患者において眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、該患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための請求項1に記載の製剤。
  3. 前記製剤が、眼科的に有効な量の1つ以上の式I−c:
    Figure 2013525443
    (式中、
    破線で示した結合は二重結合または単結合であり得るが、但し、破線で示した結合は同一単位内で両方が二重結合であることはなく、さらに、但し、少なくとも1つの結合が二重結合であるものとし、;
    、R、およびRは、相互に独立して、水素、(C〜C)アルキル、または(C〜C)アルコキシであり、mは0〜12(両端含む)の整数であり、ここで、各単位は同一であっても異なっていてもよい)のキノンもしくは混合物、または、その任意の立体異性体、立体異性体の混合物、水和物もしくは溶媒和物を含む、患者において眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、該患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための請求項1に記載の製剤。
  4. 薬学的に許容され得るビヒクルをさらに含む、請求項1に記載の製剤。
  5. 眼科的に許容され得るビヒクルをさらに含む、請求項1に記載の製剤。
  6. 患者における眼の障害を予防、軽減、改善、または処置するか、該患者の視力喪失の進行を停止させるか視力喪失を逆転させるための方法であって、それを必要とする患者に、眼科的に有効な量の1つ以上の請求項1に記載の式Iのキノンを含む製剤を投与する工程を含む、方法。
  7. 前記製剤を経口投与する、請求項6に記載の方法。
  8. 前記製剤を局所投与する、請求項6に記載の方法。
  9. 前記眼用製剤を点眼薬または洗浄液にて局所投与する、請求項6に記載の方法。
  10. 前記製剤を眼周囲に投与する、請求項6に記載の方法。
  11. 前記製剤を眼内投与する、請求項6に記載の方法。
  12. 前記経口製剤が薬学的に許容され得るビヒクルをさらに含む、請求項7に記載の方法。
  13. 前記局所製剤が眼科的に許容され得るビヒクルをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  14. 前記眼の障害が、遺伝性ミトコンドリア病;レーバー遺伝性視神経症(LHON)、優性遺伝性視神経萎縮(DOA)、慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO);脊髄小脳性運動失調(SCA)(マシャド・ジョセフ病とも呼ばれる);リー症候群;フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);キーンズ・セイアー症候群(KSS);オーバーラップ症候群;コエンザイムQ10(CoQ10)欠乏症;複合体I欠乏症;複合体II欠乏症;複合体III欠乏症;複合体IV欠乏症;および複合体V欠乏症に関連する、請求項6に記載の方法。
  15. 前記眼の障害が、レーバー遺伝性視神経症(LHON);優性遺伝性視神経萎縮(DOA);および慢性進行性外眼筋麻痺症(CPEO)に関連する、請求項14に記載の方法。
  16. 前記眼の障害が、フリードライヒ運動失調(FRDA);脳症、ラクトアシドーシス、および脳卒中を伴うミトコンドリアミオパシー(MELAS);赤色ぼろ線維を伴うミオクローヌス癲癇(MERRF);リー症候群;キーンズ・セイアー症候群(KSS);およびオーバーラップ症候群に関連する、請求項14に記載の方法。
  17. 前記眼の障害が、神経変性疾患;パーキンソン病;アルツハイマー病;筋萎縮性側索硬化症(ALS);運動ニューロン疾患;ハンチントン病;年齢関連疾患;緑内障;網膜外側の障害、黄斑変性、加齢性黄斑変性、および若年性黄斑変性に関連する、請求項6に記載の方法。
  18. 前記眼の障害が、糖尿病性網膜症;進行性核上性麻痺(PSP);パーキンソン様疾患;シャルコー・マリー・トゥース病;ムコ多糖沈着症;副腎白質ジストロフィ;ニーマン−ピック病;クラッベ病;ペリツェーウス・メルツバッヒャー病;および浮腫、ヒプサルスミア、および視神経萎縮を伴う進行性脳症(PEHO)に関連する、請求項6に記載の方法。
  19. 前記眼の障害が、網膜虚血、外傷に関連する急性網膜症、術後合併症、レーザー療法(光力学療法(PDT)が含まれる)に関連する損傷、外傷性視神経障害(TON)、外科用光誘導性医原性網膜症に関連する損傷、角膜移植に関連する損傷、および眼細胞の幹細胞移植に関連する障害から選択される外傷に関連する、請求項6に記載の方法。
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