JP2013256352A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録用紙にカール部分が生じている場合でも、紙詰まりを生じさせるのを抑制しつつ記録用紙を排出可能な記録装置を提供する。
【解決手段】記録装置10は、記録媒体Pを搬送する搬送手段40と、記録手段50と、記録手段50よりも下流側に設けられる排出手段43と、排出手段43よりも搬送方向の上流側に設けられ、記録媒体Pを排出手段40に対する当接部位へと案内し、第1案内部622と第2案内部621とを備えるガイド手段60とを備え、第1案内部622は記録媒体Pのうち搬送方向とは直交する幅方向の端部側に当接して記録媒体Pを案内し、第2案内部621は記録媒体Pのうち端部側よりも幅方向の中央側に当接して記録媒体Pを案内すると共に、第1案内部622には第2案内部622よりも上流側に差し掛かる部位が存在しなく、かつ第1案内部622は少なくとも一部が第2案内部621よりも搬送方向の下流側に設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録装置に関する。
インクジェットプリンター等の記録装置では、記録ヘッドから記録用紙にインクを噴射して、印刷画像を形成している。しかしながら、記録ヘッドよりも下流側に送られてくる記録用紙には、反り返る(いわゆるカールする)部分が形成されることがある。たとえば、記録ヘッドからのインクの噴射によって印刷画像を形成すると、インクの記録用紙への着弾によって記録用紙が濡れる。すると、インク着弾前にはカールが生じていない記録用紙であっても、記録用紙の端部側が中央側より上方に向かうようにカールしてしまう場合が多い。なお、濡れた記録用紙が乾燥した場合にも、上記と同様に記録用紙の端部側が中央側より上方に向かうようにカールしてしまう場合が多い。また、印刷画像を形成する前に、既に記録用紙にカールが生じている場合もある。
このようなカールが生じている記録用紙は、記録用紙の紙詰まり(いわゆる紙ジャム)の原因となり易く、そのようなカールを原因とした紙ジャムを解決するものとして、たとえば特許文献1に開示の技術内容がある。特許文献1には、記録用紙のカールを矯正するカール矯正機構を備える記録装置が開示されていて、当該カール矯正機構は、上側搬送ガイドと下側搬送ガイドからなる一対の用紙搬送ガイドを有し、この一対の用紙搬送ガイドの上下の間隙を可変する間隙可変機構を備えている。
特開2009−126638号公報
ところで、記録用紙のカールによる紙ジャムを防止するために、記録用紙の搬送経路において記録ヘッドよりも下流側には、用紙ガイド部材が設けられる場合がある。用紙ガイド部材は、記録用紙よりも上方側から当該記録用紙の搬送をガイドするものである。このような用紙ガイド部材に対して、記録用紙のカール部分が搬送によって当たってしまうと、紙ジャムの原因となり、好ましくない。
そのような紙ジャムを防ぐものとして、特許文献1に開示の構成を適用することも考えられるが、その場合には、カールの矯正効果は得られる可能性はあるものの、構成的に大掛かりなものとなってしまう。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、記録用紙にカール部分が生じている場合でも、紙詰まりを生じさせるのを抑制しつつ記録用紙を排出させることが可能な記録装置を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の記録装置は、記録媒体を搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送される記録媒体に記録を行う記録手段と、記録手段よりも記録媒体の搬送方向の下流側に設けられると共に前記記録媒体を搬送する排出手段と、排出手段よりも搬送方向の上流側に設けられ、記録媒体を排出手段に対する当接部位へと案内すると共に、第1案内部と第2案内部とを備えるガイド手段と、を備え、第1案内部は記録媒体のうち搬送方向とは直交する幅方向の端部側に当接して記録媒体を案内し、第2案内部は記録媒体のうち端部側よりも幅方向の中央側に当接して記録媒体を案内すると共に、第1案内部には第2案内部よりも上流側に差し掛かる部位が存在しなく、かつ第1案内部は、少なくとも一部が第2案内部よりも搬送方向の下流側に設けられている、ものである。
このように構成する場合には、記録媒体の幅方向の端部側に大きなカール部分が形成されていても、その大きなカール部分は、第2案内部による記録媒体の幅方向の中央側の案内の後に、第1案内部によって案内される。それにより、記録媒体の中央側において若干カール部分が生じていても、そのカール部分を第2案内部で押さえ、その押さえた影響により端部側の大きなカール部分も押さえられる。それにより、記録媒体の端部側に大きなカール部分が生じていても、ガイド手段で紙詰まりが生じるのを防ぎながら、記録媒体を下流側に搬送させることが可能となる。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、ガイド手段は、記録媒体を支持すると共に当該記録媒体が摺動する摺動部材に対向して設けられていて、第1案内部および第2案内部には、傾斜部が設けられていて、当該傾斜部は、搬送方向の下流側に向かうにつれて摺動部材に近づく状態に設けられている、ことが好ましい。
このように構成する場合には、記録媒体の幅方向の中央側が先に第2案内部の傾斜部によって摺動部材側にガイドされる。また、記録媒体の幅方向の端部側には、記録媒体の幅方向の中央側よりも後に、第1案内部の傾斜部によって摺動部材側にガイドされる部分が存在する。それにより、記録媒体の端部側に大きなカール部分が生じていても、ガイド手段で紙詰まりが生じるのを防ぎながら、記録媒体を下流側に搬送させることが可能となる。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、第1案内部は、ガイド手段の幅方向の両端側に設けられている、ことが好ましい。
このように構成する場合には、記録媒体の幅方向の両端側に大きなカール部分が生じていても、それら両端側のカール部分による紙詰まりを防ぎながら、記録媒体を下流側に搬送させることが可能となる。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、第1案内部は、幅方向の中央側から端部側に向かうにつれて徐々に下流側に向かうように設けられている、ことが好ましい。
このように構成する場合には、記録媒体が下流側に向かって搬送されるにつれて、カール部分の幅方向のうち中央寄りの部分から端部側の部分に向かい、第1案内部で徐々にガイドされる。それにより、カール部分での紙詰まりを良好に防止しながら、記録媒体を下流側に搬送させることが可能となる。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、第2案内部は、幅方向の中央側から端部側に向かうにつれて徐々に下流側に向かうように設けられている、ことが好ましい。
このように構成する場合には、幅の狭い記録媒体でカール部分が生じていたり、記録媒体の幅方向の中央側でカール部分が生じている場合でも、記録媒体が下流側に向かって搬送されるにつれて、第2案内部において第1案内部と同様にガイドさせることが可能となる。また、特に記録媒体の幅方向の中央が記録媒体の位置決めの基準となるような場合(いわゆるセンター給紙タイプの場合)でも、カール部分での紙詰まりを良好に防止しながら、記録媒体を下流側に搬送させることが可能となる。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、第1案内部は、幅方向の中央側から端部側に向かうにつれて段階的に下流側に向かう段階形状に設けられている、ことが好ましい。
このように構成する場合には、記録媒体が下流側に向かって搬送されるにつれて、カール部分の幅方向のうち中央寄りの部分から端部側の部分に向かい、第1案内部で段階的にガイドされていく。それにより、カール部分での紙詰まりを良好に防止しながら、記録媒体を下流側に搬送させることが可能となる。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、第1案内部は、ガイド手段の幅方向の両端側に設けられていると共に、さらに両端側の間の部分にも少なくとも1つ設けられている、ことが好ましい。
このように構成する場合には、ガイド手段の両端側の間の部分にも第1案内部が少なくとも1つ設けられているため、特に記録媒体のいずれかの端部側が記録媒体の位置決めの基準となるような場合(いわゆる片寄せタイプの場合)でも、カール部分での紙詰まりを良好に防止しながら、記録媒体を下流側に搬送させることが可能となる。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、第1案内部の傾斜部の摺動部材から離間する側の端部は、第2案内部の傾斜部の摺動部材から離間する側の端部よりも摺動部材から離間して設けられている、ことが好ましい。
このように構成する場合には、摺動部材から離間する方向における傾斜部の長さは、第1案内部の方が第2案内部よりも長くなる。そのため、記録媒体の幅方向の端部側に大きなカール部分が生じていても、第1案内部の傾斜部では紙詰まりが生じるのを防ぎながら、記録媒体を下流側に搬送させることが可能となる。
記録装置の内部の構成を示す側断面図である。 第1の実施の形態の用紙ガイド部材の形状を示す斜視図である。 第1の実施の形態の用紙ガイド部材の構成を示す側断面図である。 用紙ガイド部材を底面側から見た状態を示す斜視図である。 記録用紙にカール部分が生じている状態を示す斜視図である。 従来の用紙ガイド部材を底面側から見た状態を示す斜視図である。 従来の用紙ガイド部材端部側でのカール部分の衝突を示す側断面図である。 後退案内部によってカール部分が解消されるイメージを示す平面図である。 他の形態の用紙ガイド部材の形状を示す平面図である。 他の形態の用紙ガイド部材の形状を示す平面図である。 他の形態の用紙ガイド部材に係り、(A)は平面図、(B)は正面図である。 他の形態の用紙ガイド部材に係り、(A)は平面図、(B)は正面図である。 他の形態の用紙ガイド部材の形状を示す平面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る記録装置10について、図面を参照しながら説明する。
<記録装置10の構成について>
図1は、本発明の記録装置10のうち、記録用紙Pを搬送する経路を示す側断面図である。なお、記録用紙Pは、記録媒体の一例に対応するが、たとえばフィルム状部材のような記録用紙P以外の記録対象物を記録媒体としても良い。また、本明細書における「記録」には、印刷が含まれるものとする。
また、以下の説明においては、図1に示すように、XYZ直交座標系を設定して説明する場合があるものの、その中で記録装置10の幅方向をX方向とし、記録装置10が設置される設置面から離間する方向(上下方向)をZ方向とし、それらX方向およびZ方向に直交する方向をY方向とする。なお、X方向はキャリッジが移動する主走査方向に対応し、Y方向は、記録用紙を搬送する副走査方向に対応している。また、印刷が終了した記録用紙が排出される側を下流側または排紙側とし、それとは逆の側を上流側または給紙側とする。
なお、記録装置10は、たとえばインクジェット式のプリンターであるが、インクジェット式のプリンター以外に本発明を適用するようにしても良い。また、インクジェット式のプリンターとしては、インクを噴射して記録可能な装置であれば、いかなる噴射方法を採用した装置でも良い。
記録装置10は、フロント給紙機構20を備えており、そのフロント給紙機構20から記録用紙Pを、記録ヘッド50(記録手段に対応)に向けて搬送し、その記録ヘッド50での記録後、記録用紙Pを下流側に排出する。フロント給紙機構20は、用紙カセット21と、ピックアップローラー22とを備えている。用紙カセット21は、その内部に複数枚の記録用紙Pを積層した状態で収容可能となっている。ピックアップローラー22は、用紙カセット21に収容されている記録用紙Pと接し、不図示のモーターによって回転駆動されられることにより、最上位に位置している記録用紙Pを、用紙カセット21から後述する分離部材26に向けて送り出す。このピックアップローラー22は、アーム部材24に取り付けられている。アーム部材24は、揺動軸25を中心に揺動可能に設けられている。
また、記録装置10のうち、用紙カセット21よりも背面側かつ上方側には、分離部材26が設けられている。分離部材26は、ピックアップローラー22によって送り出された最上位の記録用紙Pの先端を当接させて、背面側かつ上方側に進行させる。そして、この当接によって、最上位の記録用紙Pと、次位以降の記録用紙Pとが分離される。
また、フロント給紙機構20によって供給される記録用紙Pは、ガイドローラーユニット30に送られる。ガイドローラーユニット30は、分離ローラー31と、中間ローラー32と、アシストローラー33とを備えている。分離ローラー31と中間ローラー32とは、複数の記録用紙Pから、最上位の記録用紙Pを分離する機能を有する。すなわち、複数の記録用紙Pが、分離ローラー31と中間ローラー32との間に差し掛かった場合、記録用紙Pの間の摩擦力よりも大きく設定された分離ローラー31の回転抵抗を利用して、最上位の記録用紙Pと、それ以外の記録用紙Pとが分離される。
また、分離ローラー31よりも搬送方向における下流側には、アシストローラー33が設けられている。アシストローラー33は、中間ローラー32によって従動回転させられつつも、当該中間ローラー32との間で記録用紙Pを挟み込んで、記録用紙Pを搬送方向の下流側にガイドする。
また、ガイドローラーユニット30よりも、記録用紙Pの搬送方向における下流側には、搬送ローラー対40と、プラテン41と、ガイドローラー42と、排紙ローラー対43とが設けられている。搬送ローラー対40(搬送手段に対応)は、搬送駆動ローラー40aと、搬送従動ローラー40bとを備えている。搬送駆動ローラー40aは図示を省略する搬送モーターによって駆動させられ、搬送従動ローラー40bは搬送支持部材44によって軸支されつつ搬送駆動ローラー40aに圧接され、その搬送駆動ローラー40aにより搬送従動ローラー40bは従動回転させられる。このような構成により、記録用紙Pは、記録ヘッド50側に搬送される。
また、下流側の端部側で搬送従動ローラー40bを軸支する搬送支持部材44には、紙端検出センサーS1が設けられる。紙端検出センサーS1は、記録用紙Pの先端及び後端の位置を検出可能とするものである。
また、搬送ローラー対40よりも記録用紙Pの搬送方向における下流側には、プラテン41が設けられていて、このプラテン41は記録用紙Pの搬送を下方側からガイドする。そして、プラテン41の上方側には、記録ヘッド50が対向可能に設けられている。記録ヘッド50は、キャリッジ51の下方に取り付けられている。キャリッジ51は、記録装置10の幅方向(主走査方向;X方向)に延伸するキャリッジ軸52にガイドされて、図示を省略するキャリッジモーターの駆動により主走査方向に往復動させられる。また、キャリッジ51には、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインクを貯留するカートリッジ(図示省略)が搭載されていて、このカートリッジから記録ヘッド50にインクが供給されて、記録ヘッド50からインクを噴射可能となっている。
記録ヘッド50よりも記録用紙Pの搬送方向における下流側には、ギザローラーと呼ばれるガイドローラー42が設けられている。また、ガイドローラー42は複数存在し、その複数のガイドローラー42は、主走査方向に沿って配置されているが、それぞれのガイドローラー42は共通の回転軸42aを介して用紙ガイド部材60Aに取り付けられている。ただし、別々の回転軸を介してガイドローラー42が用紙ガイド部材60Aに取り付けられる構成を採用しても良い。
また、ガイドローラー42よりも記録用紙Pの搬送方向における下流側には、排紙ローラー対43(排出手段に対応)が設けられている。排紙ローラー対43は、排紙駆動ローラー43aと、排紙従動ローラー43bとを備えている。排紙駆動ローラー43aは図示を省略する排紙モーターによって駆動させられ、排紙従動ローラー43bは用紙ガイド部材60Aによって回転自在に軸支されている。この排紙従動ローラー43bは、排紙駆動ローラー43aに圧接され、その排紙駆動ローラー43aにより排紙従動ローラー43bは従動回転させられる。このような構成により、記録用紙Pは、下流側(排紙側)へと送られる。
<用紙ガイド部材60Aについて>
次に、用紙ガイド部材60Aについて説明する。図2は、用紙ガイド部材60Aの形状を示す斜視図である。図1および図2に示すように、用紙ガイド部材60Aは、プラテン41の上方側に位置し、さらに主走査方向を長手とする長尺形状の部材となっている。この用紙ガイド部材60Aは、上流側から送られてくる記録用紙Pを上方側からガイドする部材である。
図3は、用紙ガイド部材60Aの側断面図である。図4は、用紙ガイド部材60Aを下方側(底面側)から見た状態を示す斜視図である。なお、図4では、用紙ガイド部材60Aの特徴的な傾斜案内部62付近を図示し、その他用紙ガイド部材60Aに存在する凹凸等の各種の形状を省略した状態で示している。
図3および図4に示すように、用紙ガイド部材60Aの上流側には、傾斜部に対応する傾斜案内部62が設けられている。傾斜案内部62は、用紙ガイド部材60Aの上流側の端面61に設けられているが、図3および図4に示す構成では、傾斜案内部62は、上述の端面61の全体に亘っては設けられておらず、端面61の高さ方向の途中部分から下方側に設けられている。
この傾斜案内部62は、下流側に向かい進行する記録用紙Pを、用紙ガイド部材60Aとプラテン41との間に誘導する傾斜部分である。この傾斜案内部62は、記録用紙Pの搬送の下流側に向かうにつれて、徐々にプラテン41に近づく(下方側に向かう)ようなテーパ形状に設けられている。
ここで、図3に示すように傾斜案内部62に連続する用紙ガイド部材60Aの下面63は、ガイドローラー42の最も下方側の位置よりも上方側に位置している。そのため、傾斜案内部62に当接しながら下流側に送られる記録用紙Pは、ガイドローラー42に当接し、そのガイドローラー42を従動回転させつつさらに下流側に送られる。
なお、用紙ガイド部材60Aは、ガイド手段に対応するものとしても良いが、用紙ガイド部材のうち傾斜案内部62がガイド手段に対応するものとしても良い(後述する用紙ガイド部材60B〜60Eでも同様)。
傾斜案内部62についてさらに詳細に説明する。図2および図4に示すように、傾斜案内部62は、その両端側を除く中央側では主走査方向に平行に設けられているものの、その両端側では主走査方向に対して平行には設けられていない。この傾斜案内部62の両端側は、当該傾斜案内部62の中央側から両端側に向かうにつれて、徐々に下流側に向かう(後退する)ようなスロープ形状(傾斜形状)に設けられている。
以下の説明では、傾斜案内部62のうち両端側を除く中央側の部分を平行案内部621とし、傾斜案内部62のうち両端側の部分を後退案内部622とする。平行案内部621は第2案内部に対応すると共に、後退案内部622は第1案内部に対応する。
なお、これら平行案内部621と後退案内部622は、共に、記録用紙Pの搬送の下流側に向かうにつれて徐々にプラテン41に近づく(下方側に向かう)形状に設けられている。
<用紙ガイド部材60Aに関する作用について>
以上のような構成では、記録ヘッド50とプラテン41との対向部位を通過した記録用紙Pが下流側に進行してくると、その記録用紙Pの先端側は、用紙ガイド部材60Aの端面61に近接していく。
ところで、記録用紙Pの先端側には、反り返る(いわゆるカールする)部分が形成される場合がある。特に、記録ヘッド50からのインクの噴射により記録用紙Pに印刷画像が形成される場合には、インクの着弾によって記録用紙Pが濡れ、その濡れや濡れの乾燥によって記録用紙Pにカール部分P1が生じる場合がある。
そのようなカール部分P1には、図5に示すように、記録用紙Pの主走査方向の端部側が、記録用紙Pの主走査方向の中央側よりも上方に向かうようなものがある。このようなカール部分P1が生じる場合、図6に示すような従来の用紙ガイド部材60Fでは、記録用紙Pの紙詰まり(いわゆる紙ジャム)の原因となってしまう。
この様子を図7に基づいて説明する。図7は、従来の用紙ガイド部材60Fを用いたときに、その用紙ガイド部材60Fの端部側で、記録用紙Pのカール部分P1が衝突するときのイメージを示す側断面図である。図7に示すように、カール部分P1が形成されると、そのカール部分P1には、傾斜案内部62よりも上方に位置する部分が存在する。そのため、カール部分P1には、傾斜案内部62の上方側の端面61(上方端面61a)に対して衝突する部分が生じる。その衝突の後に、記録用紙Pが搬送方向の下流側に送られる場合、カール部分P1のうち上方端面61aへの衝突部分は、プラテン41側(下方側)に誘導されないままとなり、それによってカール部分P1の衝突部分が曲がったり折れたりする等して変形し、記録用紙Pの全体にも曲がったり折れたりする部分が形成される。すなわち、記録用紙Pにカール部分P1が形成される場合には、紙ジャムの発生の原因となり易い。
これに対して、本実施の形態では、図3、図4に示すように、用紙ガイド部材60Aの両端側には、後退案内部622が設けられている。そのため、記録用紙Pにカール部分P1が形成されていても、紙ジャムが発生するのを抑制することが可能となっている。
後退案内部622の存在により紙ジャムの発生を防ぐ様子を、図8に示す。図8は、記録用紙Pが搬送されるときに後退案内部622によってカール部分P1が解消されるイメージを示す平面図であり、用紙ガイド部材60Aを透過的に示す図である。なお、図8では、記録用紙Pの幅方向(X方向)の端部側に上方に向かうようなカール部分P1が生じていて、記録用紙Pの幅方向(X方向)の中央側の部分は相対的に下方側に位置しているとする。
図8から明らかなように、平行案内部621は、後退案内部622よりも搬送方向の上流側に位置している。そのため、記録用紙Pの中央側の部分は、カール部分P1よりも早く傾斜案内部62に到達するか、または傾斜案内部62よりも下方側を通過する。それにより、先ずは記録用紙Pの中央側の部分が、搬送方向の下流側へと進行するにつれて、下方側(プラテン41側)へと向かうようにガイドされる。
ところで、記録用紙Pの中央側の部分が下方側に位置している状態では、カール部分P1の各部位のうち中央寄りの部分の位置は、カール部分P1の各部位のうち端部寄りの部分の位置よりも相対的に低くなっている。その一方で、後退案内部622の各部位の位置関係は、次のようになっている。すなわち、後退案内部622のうち平行案内部621寄り(中央寄り)の部位は、後退案内部622のうち端部寄りの部位よりも搬送方向の下流側に位置している。そのため、記録用紙Pが下流側に向かって進行すると、カール部分P1のうち先ずは中央寄りの低い部分が、平行案内部621の傾斜案内部62か、または後退案内部622の傾斜案内部62に衝突する。なお、図8では、記録用紙Pの衝突部分を衝突部分Sとし、衝突部分Sが後退案内部622に接触している状態を示している。
このとき、カール部分P1の衝突部分Sは、カール部分P1の端部寄りの部分(すなわち高い部分)とは異なり、傾斜案内部62に確実に衝突するため、そのカール部分P1の中央寄りの低い部分は、搬送方向の下流側に進行するにつれて、傾斜案内部62によって下方に向かうように押し下げられる(ガイドされる)。
すると、この押し下げによって、カール部分P1のうち端部寄りの部分も、押し下げられていく。すなわち、記録用紙Pが搬送方向の下流側に進行していき、カール部分P1の中央寄りの部分が傾斜案内部62に従い先ずは下方側に向かい押し下げられる。その後に、その押し下げの影響を受けてカール部分P1の端部側の部分も押し下げられる。そのため、記録用紙Pの進行に伴って徐々にカール部分P1の中央側から端部側に向かって傾斜案内部62に従いガイドされていく一方、カール部分P1の後退案内部622への未到達部分も徐々に押し下げられていく。
このようにして、カール部分P1の全体は、後退案内部622によって下方側へ向かうように良好にガイドされる。そして記録用紙Pは、ガイドローラー42の従動回転による下流側への送りの後に、排紙ローラー対43へと到達し、その後にさらに下流側(排紙側)へと送られていく。
<効果について>
以上のような構成の記録装置10によると、記録用紙Pの幅方向(X方向)の端部側に大きなカール部分P1が形成されていても、その大きなカール部分P1は、平行案内部621による記録用紙Pの幅方向(X方向)の中央側の案内の後に、後退案内部622によって案内される。それにより、記録用紙Pの中央側において若干カールしている部分が生じていても、そのカールしている部分は平行案内部621で押さえられ、その押さえられた影響により端部側の大きなカール部分P1は後退案内部622で押さえられる。それにより、記録用紙Pの端部側に大きなカール部分P1が生じていても、用紙ガイド部材60Aで紙詰まりが生じるのを防ぎながら、記録用紙Pを下流側に搬送させることが可能となる。
また、本実施の形態では、用紙ガイド部材60Aには、傾斜案内部62が設けられていて、この傾斜案内部62は、平行案内部621と後退案内部622に、共に存在している。そのため、記録用紙Pの幅方向(X方向)の中央側が先に平行案内部621の傾斜案内部62によってプラテン41側にガイドされ、その後に、後退案内部622の傾斜案内部62によって、記録用紙Pの幅方向(X方向)の端部側がガイドされる。それにより、記録用紙Pの端部側に大きなカール部分P1が生じていても、用紙ガイド部材60Aで紙詰まりが生じるのを防ぎながら、記録用紙Pを搬送方向の下流側に搬送させることが可能となる。
さらに、本実施の形態では、後退案内部622は、用紙ガイド部材60Aの長手方向(X方向)の両端側に設けられている。そのため、記録用紙Pの幅方向(X方向)の両端側に大きなカール部分P1が生じていても、それら両端側のカール部分P1による紙詰まりを防ぎながら、記録用紙Pを搬送方向の下流側に搬送させることが可能となる。
また、本実施の形態では、後退案内部622は、長手方向(X方向)の中央側から端部側に向かうにつれて徐々に下流側に向かうように設けられている。このため、記録用紙Pが搬送方向の下流側に向かって搬送されるにつれて、カール部分P1の幅方向(X方向)のうち中央寄りの部分から端部側の部分に向かい、後退案内部622で徐々にガイドされる。それにより、カール部分P1での紙詰まりを良好に防止しながら、記録用紙Pを下流側に搬送させることが可能となる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態に係る記録装置10について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、上述の第1の実施の形態における記録装置10と同様の部分については、同じ名称および符号を用いて説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態における用紙ガイド部材60Aとは異なる用紙ガイド部材60Bを用いている。この用紙ガイド部材60Bの構成について、図9に示す。図9は、用紙ガイド部材60Bを底面側から見たときの形状を示す平面図である。
本実施の形態における用紙ガイド部材60Bでは、平行案内部621は存在していない。すなわち、上述の第1の実施の形態における平行案内部621に代えて、後退案内部622と同様の傾斜を有する後退案内部623(この後退案内部623は第2案内部に対応)を設けた構成に対応している。ただし、後退案内部622を長手方向(X方向)の中央側に向かうように延伸させて、新たな後退案内部とする、という概念を用いるようにしても良い。
なお、後退案内部622,623における傾斜案内部62については、上述の第1の実施の形態における傾斜案内部62と同様である。
このような構成の用紙ガイド部材60Bを用いる場合、特に記録用紙Pの幅方向(X方向)の中央が記録用紙Pの位置決めの基準となるような場合(いわゆるセンター給紙タイプの場合)に、有効となる。すなわち、記録用紙Pには、種々の幅のものがある。そのような種々の幅の記録用紙Pにカール部分P1が生じていても、その記録用紙Pが下流側に搬送されると、後退案内部622,623のいずれかの部位に、カール部分P1のうち中央寄りの低い部分が先ずは衝突して下方側にガイドされる。さらに記録用紙Pが搬送されるにつれてカール部分P1の端部側の部分に向かい徐々に下方側にガイドされる部分が広がり、最終的にはカール部分P1の全体が、下方側へとガイドされる。
このように、本実施の形態における用紙ガイド部材60Bを用いると、幅の狭い記録用紙Pにカール部分P1が生じていたり、記録用紙Pの幅方向(X方向)の中央側でカール部分P1が生じている場合でも、記録用紙Pが搬送方向の下流側に向かって搬送されるにつれて、後退案内部622,623によりガイドさせることが可能となる。また、特にいわゆるセンター給紙タイプの場合でも、カール部分P1での紙詰まりを良好に防止しながら、記録用紙Pを下流側に搬送させることが可能となる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態に係る記録装置10について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、上述の第1の実施の形態における記録装置10と同様の部分については、同じ名称および符号を用いて説明する。
本実施の形態では、第1、第2の実施の形態における用紙ガイド部材60A,60Bとは異なる用紙ガイド部材60Cを用いている。この用紙ガイド部材60Cの構成について、図10に示す。図10は、用紙ガイド部材60Cを底面側から見たときの形状を示す平面図である。
図10に示す構成では、用紙ガイド部材60Cには、上述の第1の実施の形態と同様の平行案内部621が設けられている。しかしながら、用紙ガイド部材60Cには、上述の第1の実施の形態における後退案内部622とは異なる後退案内部622Cが設けられている。
すなわち、第1の実施の形態における後退案内部622は、その後退案内部622の長手方向(X方向)の中央寄りの部分から長手方向(X方向)の端部側に向かうにつれて、徐々に搬送方向の下流側に向かう(後退する)ようなスロープ形状(傾斜形状)に設けられている。しかしながら、本実施の形態における後退案内部622Cは、その後退案内部622の長手方向(X方向)の中央寄りの部分から長手方向(X方向)の端部側に向かうにつれて、段階的に下流側に向かう(後退する)ような段階形状に設けられている。
すなわち、後退案内部622Cには、搬送方向における位置が異なる複数の段部Dが設けられていて、それらの段部Dの位置は、長手方向(X方向)の端部側の段部Dの方が搬送方向の下流側に位置するように設けられている。なお、図10に示す構成では、段部Dは長手方向(X方向)の両端側に設けられていて、長手方向(X方向)におけるそれぞれの端部側では2つずつ段部Dが設けられている。ただし、段部Dの個数は、いくつであっても良い。
このような用紙ガイド部材60Cを用いる場合でも、記録用紙Pが搬送方向の下流側に向かって搬送されるにつれて、カール部分P1の幅方向(X方向)の中央寄りの部分から端部側の部分に向かい、後退案内部622Cによって段階的にガイドされていく。それにより、カール部分P1での紙詰まりを良好に防止しながら、記録用紙Pを下流側に搬送させることが可能となる。
(第4の実施の形態)
以下、本発明の第4の実施の形態に係る記録装置10について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、上述の第1の実施の形態における記録装置10と同様の部分については、同じ名称および符号を用いて説明する。
本実施の形態では、第1〜第3の実施の形態における用紙ガイド部材60A,60B,60Cとは異なる用紙ガイド部材60Dを用いている。この用紙ガイド部材60Dの構成について、図11に示す。図11は、用紙ガイド部材60Dを底面側から見たときの形状を示す平面図である。
図11に示す構成では、用紙ガイド部材60Dには、上述の第1の実施の形態と同様の平行案内部621が設けられている。しかしながら、用紙ガイド部材60Dには、上述の第1の実施の形態における後退案内部622とは異なる後退案内部622Dが設けられている。
具体的には、後退案内部622Dは、用紙ガイド部材60Dの幅方向の一端側と他端側の両端側に設けられている。それに加えて、用紙ガイド部材60Dの幅方向の一端側と他端側の間の途中部分にも、後退案内部622Dが設けられている。なお、幅方向の途中部分に設けられる後退案内部622Dの個数は、1つであっても良いし、2つ以上であっても良い。
ところで、図11に示すような用紙ガイド部材60Dは、記録用紙Pのいずれかの端部側が記録用紙Pの位置決めの基準となるような場合(いわゆる片寄せタイプの場合)に対応したものとなっている。たとえば、図11において、用紙ガイド部材60Dの右側部(一端部)が記録用紙Pの位置決めの基準となる場合、用紙ガイド部材60Dに対する記録用紙Pの左側部(他端部)の位置は、記録用紙Pの用紙幅に応じて異なったものとなっている。たとえば、L判サイズ、はがきサイズといった比較的幅の狭い記録用紙Pと、A4サイズのような比較的幅の広い記録用紙Pとでは、用紙ガイド部材60Dに対する記録用紙Pの左側の端部(他端部)の位置は、全く異なっている。
そこで、図11に示す用紙ガイド部材60Dでは、片寄せタイプに対応したものとするために、図11の左端部側に位置しているのと同様の後退案内部622Dと同様の後退案内部622Dを、左端部側から所定だけ右端部側の位置に設けている。
このような用紙ガイド部材60Dを用いる場合、特に記録用紙Pの一端部側が記録用紙Pの位置決めの基準となるような場合(いわゆる片寄せタイプの場合)でも、カール部分P1での紙詰まりを良好に防止しながら、記録用紙Pを搬送方向の下流側に搬送させることが可能となる。
(第5の実施の形態)
以下、本発明の第5の実施の形態に係る記録装置10について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、上述の第1の実施の形態における記録装置10と同様の部分については、同じ名称および符号を用いて説明する。
本実施の形態では、上述の第1〜第4の実施の形態における用紙ガイド部材60A,60B,60C,60Dとは異なる用紙ガイド部材60E1,60E2を用いている。ただし、用紙ガイド部材60E1,60E2の特徴的な構成部分は、用紙ガイド部材60A,60B,60C,60Dに適用することが可能である。
用紙ガイド部材60E1の構成について、図12に示す。図12は、用紙ガイド部材60E1の構成を示す側断面図であり、(A)は用紙ガイド部材60Eの平行案内部621付近の構成を示す側断面図であり、(B)は用紙ガイド部材60E1の後退案内部622E1付近の構成を示す側断面図である。
図12(A),(B)に示すように、用紙ガイド部材60E1では、平行案内部621と後退案内部622E1とに存在する傾斜案内部62が異なっている。具体的には、後退案内部622E1では、傾斜案内部62の上方側の始点は、用紙ガイド部材60E1の長手方向(X方向)の端部に向かうにつれて、平行案内部621の傾斜案内部62の上方側の始点よりも上方側(プラテン41から離れる側)に移行するような位置に設けられている。
なお、図12に示すような構成に代えて、図13に示すような構成の用紙ガイド部材60E2を用いるようにしても良い。図13は、用紙ガイド部材60E2の平面図である。図13に示すように、用紙ガイド部材60E2を平面視したときの外観は略矩形状に設けられていて、長手方向(X方向)の端部側に向かうにつれて、後退案内部622E2における傾斜案内部62のスロープ部分の長さが長く設けられている。それにより、後退案内部622E2では、傾斜案内部62の上方側の始点は、用紙ガイド部材60E2の長手方向(X方向)の端部に向かうにつれて、上方側(プラテン41から離れる側)に移行するような位置に設けられている。
このような用紙ガイド部材60E1,60E2を用いる場合、後退案内部622E1,622E2においては、長手方向(X方向)の端部側では、長手方向の中央寄り側よりも傾斜案内部62の上下方向における寸法が大きくなる。そのため、記録用紙Pの幅方向(X方向)の端部側に大きなカール部分P1が生じていても、後退案内部622E1,622E2の傾斜案内部62では紙詰まりが生じるのを一層防止することができ、そのような紙詰まりが生じるのを防ぎながら、記録用紙Pを搬送方向の下流側に搬送させることが可能となる。
<変形例>
以上、本発明の第1および第2の実施の形態について述べたが、本発明は、種々変形可能である。以下、それについて述べる。
(1)変形例その1
上述の各実施の形態においては、用紙ガイド部材60A〜60E(60E1,60E2)の平行案内部621に、上流側に突出する突出部分を設けるようにし、その突出部分が記録用紙Pの中央側に最初に突出する構成としても良い。このように構成する場合には、突出部分が最初に記録用紙Pをガイドする状態となる。なお、この突出部分を、第1案内部の概念に含めるようにすることも可能である。
(2)変形例その2
また、上述の各実施の形態では、幅方向を長手とする長尺状の用紙ガイド部材60A〜60Eについて説明している。しかしながら、幅方向に沿う長さが比較的短い用紙ガイド部材を、当該幅方向に並べて用いるようにしても良い。
(3)変形例その3
また、上述の各実施の形態では、幅方向の両端側に後退案内部622が設けられている構成について説明している。しかしながら、後退案内部は、幅方向の一端側に設けられる構成を採用しても良い。このような構成を用いる場合でも、記録用紙Pの一端側において、カール部分P1の形成による紙詰まりを防止することが可能となる。
(4)変形例その4
また、上述の実施の形態において、記録装置10の概念には、上述したインクジェット式のプリンター以外に、レーザープリンターを含めることも可能である。すなわち、レーザープリンターに対しても、本発明を適用可能である。記録装置10の概念には、インク以外の他の液体(液体そのものや、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流動性を有する材質を含む)を噴射したりする流体噴射装置を含むようにすることもでき、そのような流体噴射装置に対しても本発明を適用可能である。そのようなものとしては、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する流体噴射装置等がある。
(5)変形例その5
さらに、本発明の記録装置10の概念に含まれるものとしては、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置等がある。
10…記録装置、20…フロント給紙機構、30…ガイドローラーユニット、40…搬送ローラー対(搬送手段に対応)、40a…搬送駆動ローラー40b…搬送従動ローラー、41…プラテン(摺動部材に対応)、42…ガイドローラー、42a…回転軸、43…排紙ローラー対(排出手段に対応)、43a…排紙駆動ローラー、43b…排紙従動ローラー、44…搬送支持部材、50…記録ヘッド(記録手段に対応)、51…キャリッジ、52…キャリッジ軸、60A〜60F…用紙ガイド部材(ガイド手段に対応)、61…端面、61a…上方端面、62…傾斜案内部(傾斜部に対応)、63…下面、621…平行案内部(第2案内部に対応)、622,622C,622D,622E1,622E2…後退案内部(第1案内部に対応),623…後退案内部(第2案内部に対応),D…段部,P…記録用紙,P1…カール部分,S…衝突部分

Claims (8)

  1. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記記録媒体に記録を行う記録手段と、
    前記記録手段よりも前記記録媒体の搬送方向の下流側に設けられると共に前記記録媒体を搬送する排出手段と、
    前記排出手段よりも前記搬送方向の上流側に設けられ、前記記録媒体を前記排出手段に対する当接部位へと案内すると共に、第1案内部と第2案内部とを備えるガイド手段と、
    を備え、
    前記第1案内部は前記記録媒体のうち前記搬送方向とは直交する幅方向の端部側に当接して前記記録媒体を案内し、前記第2案内部は前記記録媒体のうち前記端部側よりも前記幅方向の中央側に当接して前記記録媒体を案内すると共に、
    前記第1案内部には前記第2案内部よりも上流側に差し掛かる部位が存在しなく、かつ前記第1案内部は、少なくとも一部が前記第2案内部よりも前記搬送方向の下流側に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1記載の記録装置であって、
    前記ガイド手段は、前記記録媒体を支持すると共に当該記録媒体が摺動する摺動部材に対向して設けられていて、
    前記第1案内部および前記第2案内部には、傾斜部が設けられていて、当該傾斜部は、前記搬送方向の下流側に向かうにつれて前記摺動部材に近づく状態に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2記載の記録装置であって、
    前記第1案内部は、前記ガイド手段の前記幅方向の両端側に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3記載の記録装置であって、
    前記第1案内部は、前記幅方向の中央側から端部側に向かうにつれて徐々に下流側に向かうように設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4記載の記録装置であって、
    前記第2案内部は、前記幅方向の中央側から端部側に向かうにつれて徐々に下流側に向かうように設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置であって、
    前記第1案内部は、前記幅方向の中央側から端部側に向かうにつれて段階的に下流側に向かう段階形状に設けられている。
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1または2記載の記録装置であって、
    前記第1案内部は、前記ガイド手段の前記幅方向の両端側に設けられていると共に、さらに両端側の間の部分にも少なくとも1つ設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項2記載の記録装置であって、
    前記第1案内部の前記傾斜部の前記摺動部材から離間する側の端部は、前記第2案内部の前記傾斜部の前記摺動部材から離間する側の端部よりも前記摺動部材から離間して設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
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