JP2013255571A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面シート21、裏面シート、及び表面シート21と該裏面シートとの間に配置された吸収性コア22を含む吸収性本体20を有する吸収性物品1であって、であって、吸収性コア22は、吸収性本体の幅方向X中央部に長手方向Yに延びる貫通孔230を有すると共に、該貫通孔230から該吸収性本体の幅方向Xに延びる複数の横溝214dを有しており、横溝214dは、溝の内部空間の少なくとも肌当接面側に吸収層が存在している。
【選択図】図2
Description
しかし、吸収性コアに貫通孔を形成した使い捨ておむつにおいては、おむつの着用中における、吸収性コアが加圧された状態下に繰り返し排尿がなされると、1回目の排尿時に比して2回目以降の排尿時における吸収速度が大きく低下する現象が生じやすい。この吸収速度の低下は、吸収性コアに吸収されずに表面シートに残る液量を増大させ、肌に付着する液量の増加やムレの誘発等により、着用者に不快感を与え易くなる。
しかし、ブロック状の吸収体で縦横に溝を形成した場合においても、2回目以降の排尿時における吸収速度が大きく低下する現象が生じやすく、その改善の点で改良の余地がある。
しかし、貫通孔の端部のみ(貫通孔の長さ方向に延長させるように連通させた溝のみ)において下層の溝を連通させた場合、貫通孔に沿って拡散しようとするエネルギーを有した液が、端部側へ集中し連通した溝に流れ込み、液が吸収体長手方向へ必要以上に拡散し、吸収体長手方向端部側からのモレを誘発する現象が生じる。また、特許文献3では下面に施されている開口が上面の開口よりも小さいことから、2回目以降の排尿時には下面の開口が吸収体の膨らみにより狭くなり連通部の溝も狭くなるため拡散効果が得られにくい。
吸収性コア22における高坪量部224aと低坪量部224bの境界線に沿ってフェザー社製の片刃剃刀を用いて切断する。切断して得られた高坪量部224aの小片を電子天秤(A&D社製電子天秤GR−300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定する。求めた重量を高坪量部224aの小片の面積で除して小片の坪量を算出する。小片5個の坪量の平均を高坪量部224aの坪量とする。
次いで、高坪量部224aと低坪量部224bに延びた境界線に沿って、低坪量部の小片をフェザー社製の片刃剃刀を用いて切り出す。得られた小片の重量を電子天秤(A&D社製電子天秤GR−300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定する。求めた重量を低坪量部224bの小片の面積で除して小片の坪量を算出する。小片5個の坪量の平均を低坪量部224bの坪量とする。
所定のサイズにサンプルをカットし、測定部位を5kPaで10分間加圧し、除重後すぐに以下の方法で測定を行う。測定箇所は、1枚あたり3点以上とし、おむつサンプル2枚(測定箇所6点以上)の平均で厚みを求める。例えばおむつ10を、フェザー社製刃剃刀で、図2に示す縦方向(Y方向)、又は横方向(X方向)に切断し、この切断されたサンプルの断面を測定する。肉眼にて測定し難い場合には、前記切断されたサンプルの断面を、例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX−1000)を用いて20〜100倍の倍率で観察し、測定してもよい。
このような長手方向及び幅方向への良好な拡散性は、吸収性コアが加圧された状態下に繰り返し排尿がなされた場合の2回目以降の排尿時においても発現される。
即ち、特許文献1のように、幅方向Xへの複数の横溝がない場合は、1回目の排尿において液吸収性コアの貫通孔の側壁及びその近傍のコアが液を吸収保持することで、液通過性が悪化することによって、2回目以降の排尿時における液吸収能が大きく低下する。特に高吸収ポリマーを含む場合は液通過性の悪化が著しく、2回目以降の排尿時の吸収性コアへの液取込み性能の低下が大きい。
これに対して、本実施形態のおむつ1においては、横溝214d及び224dが、幅方向への液通過性の悪化を抑制するため、2回目以降に排尿においても吸収性コアへの良好な液取り込み性能を有する。
特におむつにおいては吸収体を長手方向に長く、幅方向には実質的に距離が短い構成をとる。これはおむつ着用時における身体的な特徴にフィットさせる観点からの構成である。そのため、実質的に吸収体の幅方向の長さは小さく幅方向に積極的に拡散をさせると吸収性コアの幅方向端部からのモレを生じやすい構造となる。吸収性コアに1回目及び2回目以降の繰り返し排尿された液を吸収性コアにすばやく吸収させるとともに、吸収性コアの長手方向と幅方向への拡散力の制御を行なう必要がある。特許文献2のように小ブロック構造を配置する場合、拡散方向の制御をがなされない場合がある。コレに対して、本実施形態のおむつ1においては、中央貫通孔230と幅方向Xに延びる横溝において繰り返し排尿時の液吸収性の確保とともに拡散方向への制御も行なうことができる。
また、横溝214d及び横溝224dは、吸収性本体の長手方向と直交する横方向仮想直線に対する傾斜角度が45°以内であることが好ましく、より好ましくは20°以内であり、更に好ましくは0°である。横方向仮想直線に対する傾斜角度が0°とは、横方向仮想直線と平行であることを意味する。
第1吸収性コア210の横溝214dと第2吸収性コア220の横溝224dの位置をずらすことにより、横溝による取り込み性について、異なる場所(位置)から液を吸収性コア内に流入させることができるため、吸収性コア内に均等に液を吸収させることができる。そのため高吸収ポリマーの局在的な膨潤を抑制することができるとともに着用者の体制などによる過度な圧迫において横溝の効果が抑制される場合があっても異なる場所の横溝により効果補うことができる。
また、中央貫通孔の幅に対して横溝1本の幅は小さく、複数本の横溝の幅の合計幅は中央貫通孔の幅よりも大きいことが、吸収性コアへの液の取り込み性と液拡散性の観点から好ましい。
また、第2吸収性コア220および第1吸収性コア210に高吸収性ポリマーを含有させる場合、中央貫通孔と横溝の効果により高吸収性ポリマーのブロッキングによる液吸収の低下を抑制することができることから高吸収性ポリマーの比率を多く配合させることができ、液吸収性能を損なうことなく、吸収性コアの吸収量の増加ができる。
吸収性コア22は、例えばこのようにして得た第1吸収性コア210と第2吸収性コア220とを積層し、公知の手法により、その上下面をコアラップシート24で被覆して得られる。
例えば前記の実施形態における吸収性コア22は、第2吸収性コア220の下部及び第1吸収性コア210の下部のそれぞれに、中央貫通孔230に連通する横溝224d,214dを有していたが、例えば、図12に示す吸収性コア22’のように、第2吸収性コア220の下部に横溝224dが形成されている一方、第1吸収性コア210の下部に横溝214dが形成されていないものを用いることもできる。また、吸収性コアとして、図5に示す第1吸収性コア210のみからなるものを用いても良い。その場合、吸収性コアは、中央貫通孔230及びそれに連通する横溝214dを有するが、横溝214dの肌当接面側及び非肌当接面側に低坪量部21bと裏面シート23とを有するものとなる。
<1>表面シート、裏面シート及び該表面シートと該裏面シートとの間に配置された吸収性コアを含む吸収性本体を有する吸収性物品であって、
前記吸収性コアは、前記吸収性本体の幅方向中央部に長手方向に延びる貫通孔を有すると共に、該貫通孔から該吸収性本体の幅方向に延びる複数の横溝を有しており、
前記横溝は、溝の内部空間の少なくとも肌当接面側に吸収層が存在している、吸収性物品。
<3>前記吸収性コアは、第1吸収性コア及びその肌当接面側に積層された第2吸収性コアを有しており、前記横溝が、第2吸収性コアの下部に形成されている前記<2>記載の吸収性物品。
<4>前記横溝が、第1吸収性コアの下部にも形成されている前記<3>記載の吸収性物品。
<5>第1吸収性コアは、第2吸収性コアの周縁から外方に延出しており、第2吸収性コアよりもその外形が大きくなっている前記<3>〜<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7>第2吸収性コアは、前記高坪量部と前記低坪量部とが一体成形されている前記<6>の何れか1に記載の吸収性物品。
<8>第2吸収性コアは、その非肌当接面側が凹凸形状を有しており、且つ肌当接面側が平坦となっている前記<3>〜<7>の何れか1に記載の吸収性物品。
<9>第2吸収性コアにおける前記低坪量部は、その複数本が第2吸収性コアの長手方向と平行に延びている前記<6>〜<8>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>第2吸収性コアにおける前記低坪量部は、第2吸収性コアの長手方向及び幅方向に延びる直交した格子状の形状をしている前記<6>〜<10>の何れか1に記載の吸収性物品。
<12>第2吸収性コアは、前記低坪量部によって形成される格子内に前記高坪量部が位置している前記<6>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>第2吸収性コアは、前記低坪量部の存在によって、第2吸収性コアの下部に、吸収性コアの長手方向に延びる縦溝と吸収性コア22の幅方向に延びる横溝とが形成されている前記<6>〜<12>の何れか1に記載の吸収性物品。
<14>第2吸収性コアの平面視において、中央貫通孔225,230の両側に位置する前記横溝は、吸収性コアの幅方向Xにおける一端が、前記中央貫通孔の内壁面に開口しており、他端は、前記縦溝と連通している前記<13>に記載の吸収性物品。
<15>第2吸収性コアの下部に形成された横溝の内部空間の非肌当接面側には、第1吸収性コアの平坦な肌当接面が存在しており、前記横溝は、その内部空間の肌当接面側及び非肌当接面側に吸収層が存在している前記<3>〜<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
<17>第2吸収性コアにおける前記ブロック領域の長手方向外方及び幅方向外方には、前記非ブロック領域が配置されている前記<16>に記載の吸収性物品。
<18>第2吸収性コアの前記非ブロック領域は、ブロック領域の周囲をその全域にわたって囲んでいる前記<16>〜<17>の何れか1に記載の吸収性物品。
<19>前記ブロック領域内には、第2吸収性コアの長手方向中心線CL上の位置に、該長手方向中心線CLに沿って、縦長の中央貫通孔が形成されている前記<6>〜<18>の何れか1に記載の吸収性物品。
<21>第1吸収性コアは、前記高坪量部と前記低坪量部とが一体成形されている前記<20>に記載の吸収性物品。
<22>第1吸収性コアは、その非肌当接面側が凹凸構造となっており、かつ肌当接面側が平坦となっている前記<3>〜<21>の何れか1に記載の吸収性物品。
<23>第1吸収性コアにおける前記低坪量部は、その複数本が第1吸収性コアの長手方向と平行に延びている<20>〜<22>の何れか1に記載の吸収性物品。
<24>第1吸収性コアにおける前記低坪量部は、その複数本が第1吸収性コアの幅方向にも延びている前記<20>〜<23>の何れか1に記載の吸収性物品。
<25>第1吸収性コアにおける前記低坪量部は、第1吸収性コアの長手方向及び幅方向に延びる直交した格子状の形状をしている前記<20>〜<24>の何れか1に記載の吸収性物品。
<27>第1吸収性コアは、前記低坪量部の存在によって、第1吸収性コアの下部に、吸収性コアの長手方向に延びる縦溝と吸収性コアの幅方向に延びる横溝とが形成されている前記<20>〜<26>の何れか1に記載の吸収性物品。
<28>第1吸収性コアの平面視において、中央貫通孔215,230の両側に位置する前記横溝は、吸収性コアの幅方向Xの一端が、前記中央貫通孔の内壁面に開口しており、他端は、前記縦溝と連通している前記<27>に記載の吸収性物品。
<29>第1吸収性コアの下部に形成された横溝の内部空間の非肌当接面側には、前記裏面シートが存在しており、前記横溝は、その内部空間の肌当接面側及び非肌当接面側に吸収層及び裏面シートが存在している前記<27>又は<28>に記載の吸収性物品。
<30>第1吸収性コアは、前記高坪量部及び前記低坪量部からなるブロック領域と、非ブロック領域とから構成されている前記<20>〜<29>の何れか1に記載の吸収性物品。
<32>前記ブロック領域内には、第1吸収性コアの長手方向中心線CL上の位置に、該長手方向中心線CLに沿って、縦長の中央貫通孔が形成されている前記<30>又は<31>に記載の吸収性物品。
<33>第1吸収性コア又は第2吸収性コア、好ましくは第1吸収性コア及び第2吸収性コアにおいては、低坪量部の坪量が高坪量部の坪量に対しての割合が、その下限値が好ましくは1%であり、更に好ましくは3%であり、上限値は好ましくは80%であり、更に好ましくは70%である前記<6>〜<32>の何れか1に記載の吸収性物品。
<34>第1吸収性コア又は第2吸収性コア、好ましくは第1吸収性コア及び第2吸収性コアにおいては、高坪量部は、低坪量部よりも坪量が大きいだけでなく、厚みも大きくなっている前記<6>〜<33>の何れか1に記載の吸収性物品。
<35>第1吸収性コア又は2吸収性コア、好ましくは第1吸収性コア及び第2吸収性コアにおいては、低坪量部の厚みが高坪量部の厚みに対しての割合が、その下限値が好ましくは2%であり、更に好ましくは3%である。上限値は好ましくは80%であり、更に好ましくは70%である前記<6>〜<34>の何れか1に記載の吸収性物品。
<37>前記吸収性コアは、第1吸収性コアの背側部高坪量部群と第2吸収性コアの背側部高坪量部群との形成位置も一致させてある前記<3>〜<36>の何れか1に記載の吸収性物品。
<38>前記吸収性コアは、第1吸収性コアに形成された中央貫通孔と、第2吸収性コアの形成された中央貫通孔との位置を一致させてある前記<3>〜<37>の何れか1に記載の吸収性物品。
<39>第1の吸収性コアの下部に形成された横溝は、第2吸収性コアの下部に形成された横溝と、吸収性本体の長手方向における位置をずらして形成されている前記<4>〜<38>の何れか1に記載の吸収性物品
<40>前記吸収性本体の非肌当接面側に位置する外装体を具備し、該外装体は、内層シート及び外層シートと、これら2枚のシート間に固定された弾性部材とからなる前記<1>〜<39>の何れか1に記載の吸収性物品。
<42>吸収性物品は、パンツ型使い捨ておむつである前記<1>〜<41>の何れか1に記載の吸収性物品。
<実施例>
下記方法により実施例の吸収性コアを形成した。
下記の坪量を有する第1吸収性コア(下層コア)及び第2吸収性コア(上層コア)の各々を、吸収体製造装置(吸引されている回転ドラムへ、パルプ・ポリマーを積層させる装置)にて製造した。
第1吸収性コア(下層コア)230g/m2(パルプ100g/m2,ポリマー130g/m2)
第2吸収性コア(上層コア)400g/m2(パルプ180g/m2,ポリマー240g/m2)を
第1吸収性コア及び第2吸収性コアの各々の製造の際には、予め貫通孔を形成できる金属板を回転ドラムへ貼り付けし、幅方向中央に幅7mm×長さ150mmの貫通孔部分にパルプ・ポリマーが積層されないようにして中央貫通孔を形成した。また、第2吸収性コア(上層コア)には中央貫通孔から連通する幅5mm×6本(内2本は貫通孔各々端部に配置)の横溝を均等な間隔で形成できるように厚みの異なる金属板を貫通孔形成用金属板とともに貼り付けることで中央貫通孔と横溝を同時に形成させた。横溝部の低坪量部は200g/m2の坪量である。
下記方法により比較例の吸収性コアを形成した。
下記の坪量を有する第1吸収性コア(下層コア)及び第2吸収性コア(上層コア)の各々を、各々を吸収体製造装置(吸引されている回転ドラムへ、パルプ・ポリマーを積層させる装置)にて製造した。
第1吸収性コア(下層コア)230g/m2(パルプ100g/m2,ポリマー130g/m2)
第2吸収性コア(上層コア)400g/m2(パルプ180g/m2,ポリマー240g/m2)
第1吸収性コア及び第2吸収性コアの各々の製造の際には、予め貫通孔を形成できる金属板を回転ドラムへ貼り付けし、幅方向中央に幅7mm×長さ150mmの貫通孔部分にパルプ・ポリマーが積層されないようにして中央貫通孔を形成した。
貫通孔が重なるように上層コアと下層コアを重ね、135mm幅、360mm長さの吸収体とし、ティッシュ(16g/m2)で包含した。さらに表面シート(エアースルー25g/m2)と裏面シートとして防水フィルム(20g/m2)をホットメルト接着剤によって接合し一体化した。
実施例及び比較例で製造した、表面シート及び防水フィルムで一体化した吸収性コアについて、下記の評価試験を行い、その結果を表1に示した。
1)<加圧下の吸収速度の測定>
水平台の上に、吸収性コアを載置し、その上に、中央部に円筒状の注入管(内径20mm)の付いたアクリル板を載せ、さらにそのアクリル板上に2つの錘をのせて、吸収性コアの全体に5.6kPaの荷重を加えた。5.6kPaは、子供の座位状態で加わる荷重に相当する荷重である。
この状態下に、アクリル板の注入管内に人工尿を40g注入し、注入開始から、注入管が表面シートに接触している部分で液吸収が完了する(表面シート上に溜まっている液がなくなる)までの時間を秒単位まで測定した。
その後、同一のサンプルに、再び人工尿を40g注入して、同様に注入開始から、注入管が表面シートに接触している部分で液が吸収完了する(表面シートから液がなくなる)までの時間を秒単位まで測定した。それらの結果を表1に示す。
液拡散長さを測定するために、地点の判別のために、液注入前の吸収体にあらかじめ所定位置が判るように記入しておく。液注入点は円筒状の注入管の中心地点とする。
上記の加圧下の吸収速度の測定後のサンプルを、加圧状態のまま5分間放置した後、加圧を開放し、液の拡散長さを計測した。
液注入点から長手方向へ80mm地点、100mm地点において、液吸収が終了した吸収性コア上から幅方向への拡散長さを測定する。液拡散を確認するために人工尿を着色することが好ましい。着色された人工尿を利用した場合、着色域を液拡散域とする。
液拡散長さを測定するために、地点の判別のために、液注入前の吸収体にあらかじめ所定位置が判るように記入しておく。液注入点は円筒状の注入管の中心地点とする。
上記の加圧下の吸収速度の測定後のサンプルを、加圧状態のまま5分間放置した後、液の拡散長さを計測した。
液注入点から長手方向(前後)に液拡散した最大長さを液吸収が終了した吸収性コア上から測定した。液拡散を確認するために人工尿を着色することが好ましい。着色された人工尿を利用した場合、着色域を液拡散域とする。
また、注入点よりも離れた地点において幅方向に良好に拡散することで、貫通孔から連なる横溝によって液を効果的に吸収性コアへ吸収させていることが判る。また、中央貫通孔に複数の横溝を角度0度で配置することで長手方向への不要な液拡散を起こさないことが判る。
2 吸収性本体
11 ウエスト開口部
12,12 レッグ開口部
20 吸収性本体
21 表面シート
21b 低坪量部21b
22 吸収性コア
210 第1吸収性コア
214c 縦溝
214d 横溝
214a 高坪量部
214b 低坪量部
215 中央貫通孔
216 非ブロック領域
220 第2吸収性コア
224c 縦溝
224d 横溝
224a 高坪量部
224b 低坪量部
225 中央貫通孔
226 非ブロック領域
230 中央貫通孔
23 裏面シート
24 コアラップシート
30 外装体
31 内層シート
32 外層シート
Claims (5)
- 表面シート、裏面シート及び該表面シートと該裏面シートとの間に配置された吸収性コアを含む吸収性本体を有する吸収性物品であって、
前記吸収性コアは、前記吸収性本体の幅方向中央部に長手方向に延びる貫通孔を有すると共に、該貫通孔から該吸収性本体の幅方向に延びる複数の横溝を有しており、
前記横溝は、溝の内部空間の少なくとも肌当接面側に吸収層が存在している、吸収性物品。 - 前記横溝は、溝の内部空間の肌当接面側及び非肌当接面側に吸収層が存在している、請求項1記載の吸収性物品。
- 前記吸収性コアは、第1吸収性コア及びその肌当接面側に積層された第2吸収性コアを有しており、前記横溝が、第2吸収性コアの下部に形成されている、請求項2記載の吸収性物品。
- 前記横溝が、第1吸収性コアの下部にも形成されている、請求項3記載の吸収性物品。
- 第1吸収性コアの下部に形成された横溝は、第2吸収性コアの下部に形成された横溝と、吸収性本体の長手方向における位置をずらして形成されている、請求項4記載の吸収性物品。
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