JP2013253524A - 内燃機関のカム角センサの取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱膨張変化による回転角度検出精度の低下を防止する。
【解決手段】内燃機関10のシリンダヘッド18により回転可能に支持されたカムシャフト44の回転角度を検出するカム角センサ74の取付け構造であって、シリンダヘッドを覆うシリンダヘッドカバー20に対するカム角センサ74の取付け構造にして、カムシャフト44の軸線48を通りピストンの往復動方向26に垂直な面を基準面として、カム角センサ74の軸線はカムシャフト44の軸線に垂直であり、かつ基準面に対し0°よりも大きく90°よりも小さい所定の角度、好ましくは20°以上で50°以下の角度、特に好ましくは30°以上で40°以下の角度をなしている。
【選択図】図1
【解決手段】内燃機関10のシリンダヘッド18により回転可能に支持されたカムシャフト44の回転角度を検出するカム角センサ74の取付け構造であって、シリンダヘッドを覆うシリンダヘッドカバー20に対するカム角センサ74の取付け構造にして、カムシャフト44の軸線48を通りピストンの往復動方向26に垂直な面を基準面として、カム角センサ74の軸線はカムシャフト44の軸線に垂直であり、かつ基準面に対し0°よりも大きく90°よりも小さい所定の角度、好ましくは20°以上で50°以下の角度、特に好ましくは30°以上で40°以下の角度をなしている。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関のカム角センサに係り、更に詳細にはカム角センサの取付け構造に係る。
自動車等の車両に搭載される内燃機関に於いては、気筒判別及びカムシャフトタイミングを検出する目的で、カムポジションセンサとも呼ばれるカム角センサによりカムシャフトの回転角度が検出される。カムシャフトはシリンダヘッドに設けられた軸受により回転可能に支持され、カムシャフトにはタイミングロータが一体的に設けられている。例えば下記の特許文献1に記載されている如く、カム角センサはその検出部がタイミングロータの近傍に位置するようシリンダヘッドカバーに取付けられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
内燃機関が運転されると、シリンダヘッドカバーの温度も上昇するので、シリンダヘッドカバーの主要部は膨張変形によってシリンダヘッドより離れる方向へ変位する。そのため、特許文献1に記載されている如く、カム角センサがカムシャフトの上方にて上下方向又はこれに近い方向に延在するよう取付けられると、シリンダヘッドカバーの上方への変位に伴ってカム角センサがタイミングロータより離れる方向へ変位する。その結果、カム角センサの検出感度が低下することに起因してカム角センサの回転角度検出精度が低下する。
内燃機関が運転されると、シリンダヘッドカバーの温度も上昇するので、シリンダヘッドカバーの主要部は膨張変形によってシリンダヘッドより離れる方向へ変位する。そのため、特許文献1に記載されている如く、カム角センサがカムシャフトの上方にて上下方向又はこれに近い方向に延在するよう取付けられると、シリンダヘッドカバーの上方への変位に伴ってカム角センサがタイミングロータより離れる方向へ変位する。その結果、カム角センサの検出感度が低下することに起因してカム角センサの回転角度検出精度が低下する。
また、カム角センサがカムシャフトの側方にて水平方向又はこれに近い方向に延在するようシリンダヘッドカバーに取付けられると、シリンダヘッドカバーの上方への変位に伴ってカム角センサの軸線の方向がタイミングロータの径方向よりずれる。その結果、タイミングロータの突起に対するカム角センサの検出部の相対位置とタイミングロータの回転角度との間の相関関係が変化し、カム角センサの出力に位相ずれが発生することに起因してカム角センサの回転角度検出精度が低下する。
更に、自動車等の車両に搭載される内燃機関に於いては、ブローバイガス還元装置の一部として、カムシャフトの上方にはシリンダヘッドカバーによりPCV(Positive Crankcase Ventilation)室が形成されている。そして、PCV室はバッフルプレートによりカムシャフトが設けられた室より区画されている。
カム角センサがカムシャフトの上方にて上下方向又はこれに近い方向に延在するよう取付けられる場合には、PCV室の容積が低減されたり、PCV室やバッフルプレートの形状が制約を受けたりすることが避けられない。そのため、PCV室内に流れるブローバイガス中に含まれるオイルの持ち去り量が増大してオイル切り性が低下する。
本発明は、カムシャフトの回転角度を検出するカム角センサに関する上述の如き問題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の主要な課題は、PCV室内に於けるオイル切り性の低下を将来することなく、カム角センサの検出感度の低下や出力の位相ずれを低減することができるカム角センサの取付け構造を提供することである。
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
上述の主要な課題は、本発明によれば、内燃機関のシリンダヘッドにより回転可能に支持されたカムシャフトの回転角度を検出するカム角センサの取付け構造であって、前記シリンダヘッドを覆うシリンダヘッドカバーに対するカム角センサの取付け構造にして、前記カムシャフトの軸線を通りピストンの往復動方向に垂直な面を基準面として、前記カム角センサの軸線は前記カムシャフトの軸線に垂直であり、かつ前記基準面に対し0°よりも大きく90°よりも小さい所定の角度をなしていることを特徴とする内燃機関のカム角センサの取付け構造(請求項1の構成)によって達成される。
上記の構成によれば、カム角センサの軸線はカムシャフトの軸線に垂直であり、かつ基準面に対し0°よりも大きく90°よりも小さい所定の角度をなしている。よって、例えばカム角センサの軸線が基準面に対し90°である場合に比して、カム角センサの検出感度の低下を低減することができ、またカム角センサの軸線が基準面に対し0°である場合に比して、カム角センサの出力の位相ずれを低減することができる。従ってカム角センサの軸線が基準面に対し所定の角度をなしていない場合に比して、内燃機関の温度の如何に関係なく良好な精度にてカムシャフの回転角度を検出することができる。
また、上記の構成によれば、カム角センサの検出部を必要以上に高感度のものにすることは不要であり、また例えばシリンダヘッドカバーの温度を検出し、検出された温度に基づいてカム角センサの出力の位相ずれを補正することも不要である。
また本発明によれば、上記の構成に於いて、前記所定の角度は20°以上で50°以下であるよう構成される(請求項2の構成)。
後に詳細に説明する如く、カム角センサの軸線が基準面に対しなす角度が大きいほどカム角センサの検出感度の低下が大きくなり、逆に、カム角センサの軸線が基準面に対しなす角度が小さいほど出力の位相ずれが大きくなる。上記の構成によれば、所定の角度は20°以上で50°以下であるので、カム角センサの検出感度の低下や出力の位相ずれを一層効果的に低減することができ、これにより一層良好な精度にてカムシャフの回転角度を検出することができる。
また本発明によれば、前記所定の角度は30°以上で40°以下であるよう構成される(請求項3の構成)。
上記の構成によれば、カム角センサの検出感度の低下やカム角センサの出力の位相ずれを更に一層効果的に低減することができ、これにより更に一層良好な精度にてカムシャフトの回転角度を検出することができる。
また本発明によれば、上記の構成に於いて、前記シリンダヘッドカバーは前記カムシャフトに対し前記シリンダヘッドとは反対の側にPCV室を郭定しており、前記所定の角度の上限値は前記カム角センサが前記PCV室に干渉しない範囲の最大値以下であるよう構成される(請求項4の構成)。
上記の構成によれば、PCV室の容積が低減されたり、PCV室やバッフルプレートの形状が制約を受けたりすることを回避することができ、カム角センサの設置によってPCV室に於けるオイル切り性が低下することを確実に回避することができる。
〔課題解決手段の好ましい態様〕
〔課題解決手段の好ましい態様〕
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記の構成に於いて、カムシャフトは吸気用カムシャフトであり、カム角センサは吸気用カムシャフトの回転角度を検出するよう構成される。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記の構成に於いて、カムシャフトは吸気用カムシャフト及び排気用カムシャフトであり、カム角センサは吸気用カムシャフト及び排気用カムシャフトに対応して設けられ、それぞれ吸気用カムシャフト及び排気用カムシャフトの回転角度を検出するよう構成される。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1に於いて、10は車載の内燃機関の燃焼室の周辺部を示しており、12及び14はそれぞれ吸気系の動弁機構及び排気系の動弁機構を示している。また、16、18、20はそれぞれシリンダブロック、シリンダヘッド、シリンダヘッドカバーを示している。シリンダヘッド18はボルト22によりシリンダブロック16の上端に固定され、シリンダヘッドカバー20はボルト24によりシリンダヘッド18の上端に固定されることによりシリンダヘッドを覆っている。
図1には示されていないが、シリンダブロック16はピストンを往復動可能に受ける複数のシリンダボアを有し、26はピストンがシリンダボア内を往復動する方向を示している。また、図1には示されていないが、ピストンはシリンダブロック16及びシリンダヘッド18と共働して容積可変の燃焼室を郭定しており、燃焼室に開口する吸気ポート及び排気ポートはそれぞれ吸気バルブ28及び排気バルブ30により開閉される。吸気バルブ28及び排気バルブ30はそれぞれリターンスプリング32及び34により閉弁位置へ付勢されている。
吸気バルブ28及び排気バルブ30は、それぞれ吸気系の動弁機構12のローラロッカーアーム36及び排気系の動弁機構14のローラロッカーアーム38により開閉駆動される。ロッカーアーム36は一端にてラッシュアジャスタ40により枢動可能に支持され、他端にて吸気バルブ28のステム部の上端に係合している。ロッカーアーム36の両端の間にはローラ42が回転自在に設けられており、ローラ42は吸気用カムシャフト44のカムローブ46に係合している。
カムシャフト44は回転軸線48の周りに図1で見て時計回り方向へ回転可能であり、回転軸線48はシリンダボアの配列方向、即ち図1の紙面に垂直な方向に延在している。カムシャフト44が回転軸線48の周りに回転すると、ローラ42とカムローブ46との接触点と回転軸線48との間の距離が変化する。よって、この距離の変化に応じてロッカーアーム36がラッシュアジャスタ40の枢点の周りに揺動され、これにより吸気バルブ28が往復動されることにより開閉駆動される。
尚、図1には詳細に示されていないが、排気系の動弁機構14は、吸気系の動弁機構12に対し左右が逆である点を除き、吸気系の動弁機構12と同様に構成され、同様に作動する。即ち、排気用カムシャフト50が回転軸線48と平行に延在する回転軸線52の周りに図1で見て時計回り方向へ回転することによってローラロッカーアーム38が揺動され、これにより排気バルブ30が開閉駆動される。
シリンダヘッドカバー20は、吸気用カムシャフト44及び排気用カムシャフト50の上方に、即ちカムシャフト44及び50に対しシリンダヘッド18とは反対の側に、それぞれPCV室54及び56を郭定している。PCV室54及び56は図1の紙面に垂直な方向に互いに平行に延在している。
吸気側のPCV室54はバッフルプレート58により吸気用カムシャフト44が配置された空間60より区画されており、バッフルプレート58は部分的に上下に二重構造をなしている。バッフルプレート58の下方には、カムシャフト44に潤滑オイルを供給するオイルデリバリーパイプ62が配設され、パイプ62はバッフルプレート58により支持されている。
他方、排気側のPCV室56はバッフルプレート64により排気用カムシャフト50が配置された空間66より区画されると共に、サブバッフルプレート68により上室と下室とに分離されている。バッフルプレート64の下方には、カムシャフト50に潤滑オイルを供給するオイルデリバリーパイプ70が配設され、パイプ70はバッフルプレート64により支持されている。
吸気用カムシャフト44には、その一端に近接してタイミングロータ72が一体に形成されている。タイミングロータ72は回転軸線48の周りにそれぞれ互いに異なる角度範囲に亘り延在する三つのパルサティース(凸部)72A〜72C(図2参照)を有している。タイミングロータ72に近接した位置には、MREタイプのカム角センサ74が配置されており、シリンダヘッドカバー20に固定されている。カム角センサ74の検出部74Aはパルサティース72A〜72の外径よりも僅かに大きい距離だけ回転軸線48より隔置されている。
図2に示されている如く、カムシャフト44の回転軸線48を通りピストンの往復動方向26に垂直な面を基準面76とする。カム角センサ74の軸線78がカムシャフト44の回転軸線48に垂直に基準面76に対しなす角度をθとすると、角度θは0°よりも大きく90°よりも小さい所定の角度である。従って、カム角センサ74の軸線78は、基準面76に平行(θ=0°)でもなければ、基準面76に垂直(θ=90°)でもない。
カム角センサ74は、タイミングロータ72の回転に伴ってその表面と検出部74Aとの間の距離が変化し検出部74Aを通る磁束が増減することを利用して、タイミングロータ72の回転角度、従ってカムシャフト44の回転角度を検出する。そして、カム角センサ74は、図3に示されている如く、パルサティース72A〜72Cの角度範囲に対応するパルス状の出力信号を発生する。
内燃機関10が運転されると、その温度が上昇する。よって、シリンダヘッドカバー20の温度も上昇するので、シリンダヘッドカバーの主要部は膨張変形によってシリンダヘッド18より離れる方向へ変位する。そして、シリンダヘッド18からの距離が大きいほど変位の累積が大きくなり、変位量が大きくなるので、PCV室54及び56の上縁を郭定する壁部の変位量が最も大きい。
カム角センサ74の回転角度検出精度は、カム角センサ74の検出部74Aとパルサティース72A〜72の外径との間の距離Lに依存する。距離Lはシリンダヘッドカバー20の温度Tccが高いほど大きくなり、距離Lが大きくなるほどカム角センサ74の検出感度が低下することにより、検出精度が低下する。図4に示されている如く、温度Tccの変化に伴う距離Lの変化量ΔLは角度θが大きいほど大きい。
また、カム角センサ74の軸線78とパルサティースの表面との交点をPとすると、カム角センサ74の回転角度検出精度は、図2で見てカム角センサ74の軸線78が交点Pに於ける接線80に対しなす角度αに依存する。図示の実施形態に於いては、角度αは90°であるが、角度αが小さくなると、カム角センサ74の出力信号のパルスの位相が進み側へ変化することにより、検出精度が低下する。角度αはシリンダヘッドカバー20の膨張量が大きいほど小さくなり、図4に示されている如く、温度Tccの変化に伴う角度αの変化量Δα、従って出力信号の位相誤差Δφ(図3参照)は角度θが小さいほど大きい。尚、排気用カムシャフト50の回転角度を検出するカム角センサの場合には、出力信号の位相誤差は遅れ側の誤差になる。
よって、シリンダヘッドカバー20の温度Tccの如何に関係なくカム角センサ74による回転角度の良好な検出精度を確保するためには、角度θは、20°以上で50°以下、特に30°以上で40°以下であることが好ましい。従って、実施形態に於ける所定の角度は、20°以上で50°以下、好ましくは30°以上で40°以下に設定される。
また、上述の如く、カムシャフト44の上方にはPCV室54が設けられているので、角度θが大きい値に設定されると、カム角センサ74がPCV室54に干渉する。即ち、カム角センサ74を取付けるための部位を確保する必要があるため、PCV室の容積が低減されたり、PCV室やバッフルプレート58の形状が制約を受けたりすることが避けられない。そのため、PCV室54内に流れるブローバイガス中に含まれるオイルの持ち去り量が増大してオイル切り性が低下することが避けられない。
よって、カム角センサ74が設置されることによってPCV室54に於けるオイル切り性が低下することがないよう、実施形態に於ける角度θについての所定の角度の上限値は、カム角センサ74がPCV室54に干渉しない範囲の最大値以下に設定される。
尚、図示の実施形態に於いては、排気用カムシャフト50の回転角度を検出するカム角センサは設けられておらず、排気用カムシャフト50の回転角度はカム角センサ74により検出された吸気用カムシャフト44の回転角度に基づいて推定される。しかし、カム角センサ74と同様の取付け構造にて排気用カムシャフト50の回転角度を検出するカム角センサが設けられてもよい。また、カム角センサは、吸気側には設けられず、排気側にのみ設けられてもよい。
以上の説明より解る如く、上述の実施形態のカム角センサの取付け構造によれば、シリンダヘッドカバー20の膨張変形に伴う距離Lの増大に起因するカム角センサ74の検出感度の低下を低減しつつ、角度αの変化に起因する位相誤差を低減することができる。よって、シリンダヘッドカバー20の膨張変形に関係なく、従って内燃機関の温度の如何に関係なく、カム角センサ74によりカムシャフト44の回転角度を良好な精度にて検出することができる。また、カム角センサ74の検出部を必要以上に高感度のものにする必要はない。
特に、上述の実施形態によれば、角度θについての所定の角度は、20°以上で50°以下、好ましくは30°以上で40°以下に設定される。よって、角度θが0°よりも大きく90°よりも小さい角度であっても、上記望ましい範囲内の値でない場合に比して、カム角センサ74の検出感度の低下や位相誤差の低減を効果的に達成することができる。
また、上述の実施形態によれば、所定の角度の上限値は、カム角センサ74がPCV室54に干渉しない範囲の最大値以下に設定されるので、カム角センサ74の設置によってPCV室54に於けるオイル切り性が低下することを確実に回避することができる。
尚、内燃機関の温度に基づいてカム角センサ74の出力信号のパルスの位相を補正することにより、角度αの変化に起因する位相誤差を低減することも考えられる。しかし、角度αの変化に起因する位相誤差は内燃機関の温度と常に一義的な関係にある訳ではなく、また角度αの変化量を高精度に推定しようとすると、例えばカム角センサ74の近傍の温度を検出するセンサが必要になる。
これに対し、上述の実施形態によれば、内燃機関の温度に基づいてカム角センサ74の出力信号のパルスの位相を補正することは不要であり、また角度αの変化量を高精度に推定するための温度センサ等も不要である。
以上に於いては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば上述の実施形態に於いては、カムシャフトはローラロッカーアームを介してバルブを開閉駆動するようになっている。しかし、本発明によるカム角センサの取付け構造はカムシャフトがリターンスプリングシートを介してバルブを開閉駆動するタイプの内燃機関に適用されてもよい。
また、カム角センサ74と同様の取付け構造にて排気用カムシャフト50の回転角度を検出するカム角センサも設けられる場合には、吸気側のカム角センサの軸線の角度θと排気側のカム角センサの軸線の角度θとが異なる値であってもよい。
また上述の実施形態に於いては、内燃機関10は車載の内燃機関であるが、本発明によるカム角センサの取付け構造は車載以外の内燃機関に適用されてもよい。
10…内燃機関、12,14…動弁機構、16…シリンダブロック、18…シリンダヘッド、20…シリンダヘッドカバー、36,38…ローラロッカーアーム、44…吸気用カムシャフト、50…排気用カムシャフト、54,56…PCV室、58,64…バッフルプレート、72…タイミングロータ、74…カム角センサ、76…基準面
Claims (4)
- 内燃機関のシリンダヘッドにより回転可能に支持されたカムシャフトの回転角度を検出するカム角センサの取付け構造であって、前記シリンダヘッドを覆うシリンダヘッドカバーに対するカム角センサの取付け構造にして、前記カムシャフトの軸線を通りピストンの往復動方向に垂直な面を基準面として、前記カム角センサの軸線は前記カムシャフトの軸線に垂直であり、かつ前記基準面に対し0°よりも大きく90°よりも小さい所定の角度をなしていることを特徴とする内燃機関のカム角センサの取付け構造。
- 前記所定の角度は20°以上で50°以下であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のカム角センサの取付け構造。
- 前記所定の角度は30°以上で40°以下であることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のカム角センサの取付け構造。
- 前記シリンダヘッドカバーは前記カムシャフトに対し前記シリンダヘッドとは反対の側にPCV室を郭定しており、前記所定の角度の上限値は前記カム角センサが前記PCV室に干渉しない範囲の最大値以下であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の内燃機関のカム角センサの取付け構造。
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